JP5873561B2 - 歯科用シリンジ - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用材料が予めシリンジ本体の吐出口から注入充填された状態で使用される歯科用シリンジに関するものであり、更に詳細には、シリンジ本体内に歯科用材料を注入充填する際に、シリンジ本体内の空気を外部へ容易に排出することができ、また治療時においてシリンジ本体内に注入充填された歯科用材料を容易に吐出させることができる歯科用シリンジに関するものである。
歯科用接着剤や流動性が低めのコンポジットレジン等の比較的低粘度の歯科用材料が予め注入充填された状態で使用される歯科用シリンジでは、多くの場合、シリンジ本体の吐出口から歯科用材料が注入充填される。
その際に、どうしてもシリンジ本体内に空気が残った状態で、歯科用材料が注入されるため、歯科用材料を規定量注入充填することができない場合や、実際の使用時において所望量の歯科用材料を吐出させることができない場合がある。
このようなシリンジ本体内の残留空気の問題に対しては、前端において流体の注出口が形成されているシリンダ部材と、プランジャー部材と、該プランジャー部材の前端近傍の外周に形成された環状凹溝と、該環状凹溝の底面に装着されるシール用のO−リングとを備えている注出器において、前記環状凹溝の底面にエア抜き通路を形成し、前記O−リングが前記環状凹溝の後面に密接した位置で、前記環状凹溝が前記O−リングの下方を前後に貫いて形成され、前記O−リングが前記環状凹溝の後面に当接した位置で、充填室のエア圧力が大きくなると、エア抜き通路を介してO−リングと前記後面との間の密閉状態を解除し、充填室のエアを排出するようにしたことを特徴とする注出器がある(例えば、特許文献1参照。)。
この注出器(シリンジ)は、エア抜き通路を設けることで、残留空気を外部へ排出するものであるが、歯牙修復材ペースト等(歯科用材料)を注出口(吐出口)から注入充填する際に、残留空気は歯牙修復材ペースト等(歯科用材料)によってOリング(プランジャー)側に押され内部圧力が大きくなって(特許文献1、段落番号0022参照。)、プランジャーが注出口(吐出口)と反対側へと押されるように移動するだけで、残留空気は注出器(シリンジ)内で密閉された状態が維持されるから、このエア抜き通路を設けただけでは実際には残留空気は抜けない(特許文献1、段落番号0022及び図6参照。)。
そこで、この注出器(シリンジ)では、プランジャーが残留空気によって押されても、動かないように、プランジャーの後端を「押さえ板」で押さえてプランジャーを固定し、充填室のエア圧力を大きくして、Oリングの移動を促し、密閉状態を解除して残留空気を抜くのである(特許文献1、段落番号0023及び図7参照。)。
このように、この注出器(シリンジ)では、残留空気がシリンジ内から抜けるまで、プランジャーの後端を「押さえ板」で押さえ、残留空気が抜けた頃を見計らって「押さえ板」を取り除かなければならず、「押さえ板」の取り除きが早いと残留空気が完全に抜けきらず、また「押さえ板」の取り除きが遅いと、エア抜き通路から歯牙修復材ペースト等(歯科用材料)が漏れ出るなどの問題が生じ、非常に扱い難いのである。
また別の問題として、シリンジ本体内に空気が残留している場合、プランジャーを押すのを止めて歯科用材料の吐出をやめても、それまで圧縮されていた残留空気が膨張してシリンジ本体内の歯科用材料が押されて吐出口から漏れ出るという問題が生じることがある。
このような歯科用材料がノズル(吐出口)から漏れ出るという問題に対して、前端にノズルが設けられ後端が開口しておりその内面の横断面形状が同一直径を有する円形である容器本体内に収納されている歯科用粘性材料をノズル側に押し出すために該容器本体内に後端から挿入されているプランジャー又は容器本体が装着される押出装置のピストンにより移動せしめられる移動蓋が、ノズル側が容器本体内面の直径より小さい部分とその部分に連続してOリングが装着されているOリング装着溝とを有しており、Oリング装着溝が、その底部と容器本体の内面との間隔が同一か又はノズルと反対側に行くに従って連続的又は段階的に狭くなる形状である歯科用粘性材料用容器の押出し部構造がある(例えば、特許文献2参照。)。
この歯科用粘性材料用容器は、Oリング装着溝が、その底部と容器本体の内面との間隔が同一か又はノズルと反対側に行くに従って連続的又は段階的に狭くなる形状であるから、プランジャーをノズル側へ向けて押すと、特に間隔が狭くなる場合には、Oリングが狭い隙間に位置し、プランジャーをノズル側へ向けて押す際に大きな負荷がかかるため、プランジャーをノズル側へ向けて押すのをやめると、負荷が軽くなるようにプランジャーがノズルと反対側に向けて移動することで、残留空気の体積が膨張しても、膨張分の空間を容器本体(シリンジ本体)内に確保することができ、歯科用材料が漏れ出すことがない。
しかしながら、このようにプランジャーをノズル側へ向けて押す際に、大きな負荷がかかるようにすると、実際の治療等において比較的低粘度の歯科用材料を吐出させる際に大きな力が必要となり、非常に扱い難く、また力の調節が難しいため正確な量を吐出させることも困難となるのである。
特開2011−4775号公報 特開2001−57987号公報
本発明は前記の問題に鑑み、シリンジ本体内にシリンジ本体の吐出口から歯科用材料を注入充填する際に、シリンジ本体内の空気を外部へ容易に排出することができ、また治療時においてシリンジ本体内に注入充填された歯科用材料を容易に吐出させることができる歯科用シリンジを提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、シリンジ本体内に歯科用材料が吐出口から注入充填される歯科用シリンジを、先端に吐出口が後端にプランジャー挿入口が形成されているシリンジ本体と、シリンジ本体にプランジャー挿入口から挿入されるプランジャーと、プランジャーの先端部の周方向に沿って形成された係止溝に装着され、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングとから構成させると共に、プランジャーの係止溝を、シリンジ本体にその吐出口から歯科用材料が注入充填され始めた際に、プランジャーが後端側に移動すると、Oリングによってプランジャーを係止してシリンジ本体内での移動を制限し、Oリングとシリンジ本体との間に生じた隙間及び/又はOリングとプランジャーとの間に生じた隙間からシリンジ本体の後端側に空気が抜けた後に、シリンジ本体の吐出口から注入された歯科用材料に押されてプランジャーをOリングと共に後端側に移動させることが可能な強さで、Oリングをシリンジ本体の内面に当接させるために形成された先端側の浅溝と、シリンジ本体内に注入充填された歯科用材料を、シリンジ本体の吐出口から吐出させるためにプランジャーの後端側の端部を指で押すと、Oリングが浅溝から移動せしめられる後端側の深溝とから構成させれば、吐出口から歯科用材料を注入充填すると、残留空気によって押されたプランジャーが吐出口と反対側へと移動しようとするが、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングはその位置に留まろうとするから、Oリングは相対的にプランジャーの係止溝の先端側の「浅溝」に位置するようになり、Oリングが係止溝の外面とシリンジ本体の内面との間で強く挟持され、結果的にOリングと当接しているプランジャーに大きな負荷がかかり移動が制限され、プランジャーの動きが減速又は停止するから、その間にOリング等に生じた隙間から残留空気をシリンジ本体の後端側に抜くことができ、そして残留空気が抜けるとプランジャーの先端側には直接歯科用材料が流れ込み、プランジャーをOリングと共に後端側へと押し込むことで残留空気が確実に抜けた状態で簡便に歯科用材料を注入充填することができ、更に治療時において、プランジャーを押して歯科用材料を吐出させようとすると、プランジャーが吐出口側へと移動すると、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングはその位置に留まろうとするから、Oリングは相対的にプランジャーの係止溝の後端側の「深溝」に位置するようになり、Oリングが係止溝の外面とシリンジ本体の内面との間で弱く挟持され、結果的にOリングと当接しているプランジャーには大きな負荷がかかることがなく、歯科用材料を容易に吐出させることができ、またこのように吐出時の負荷を小さくしても、残留空気が無いので残留空気に起因した歯科用材料の漏れが生じることがないことも究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、先端に吐出口が後端にプランジャー挿入口が形成されているシリンジ本体と、シリンジ本体にプランジャー挿入口から挿入されるプランジャーと、プランジャーの先端部の周方向に沿って形成された係止溝に装着され、該係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングとから構成されていて、シリンジ本体内に歯科用材料が吐出口から注入充填される歯科用シリンジであって、プランジャーの係止溝が、シリンジ本体にその吐出口から歯科用材料が注入充填され始めた際に、プランジャーが後端側に移動すると、Oリングによってプランジャーを係止してシリンジ本体内での移動を制限し、Oリングとシリンジ本体との間に生じた隙間及び/又はOリングとプランジャーとの間に生じた隙間からシリンジ本体の後端側に空気が抜けた後に、シリンジ本体の吐出口から注入された歯科用材料に押されてプランジャーをOリングと共に後端側に移動させることが可能な強さで、Oリングをシリンジ本体の内面に当接させるために形成された先端側の浅溝と、シリンジ本体内に注入充填された歯科用材料を、シリンジ本体の吐出口から吐出させるためにプランジャーの後端側の端部を指で押すと、Oリングが浅溝から移動せしめられる後端側の深溝とから構成されていることを特徴とする歯科用シリンジである。
本発明に係る歯科用シリンジは、先端に吐出口が後端にプランジャー挿入口が形成されているシリンジ本体と、シリンジ本体にプランジャー挿入口から挿入されるプランジャーと、プランジャーの先端部の周方向に沿って形成された係止溝に装着され、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングとから構成されていて、シリンジ本体内に歯科用材料が吐出口から注入充填される歯科用シリンジであって、プランジャーの係止溝が、シリンジ本体にその吐出口から歯科用材料が注入充填され始めた際に、プランジャーが後端側に移動すると、Oリングによってプランジャーを係止してシリンジ本体内での移動を制限し、Oリングとシリンジ本体との間に生じた隙間及び/又はOリングとプランジャーとの間に生じた隙間からシリンジ本体の後端側に空気が抜けた後に、シリンジ本体の吐出口から注入された歯科用材料に押されてプランジャーをOリングと共に後端側に移動させることが可能な強さで、Oリングをシリンジ本体の内面に当接させるために形成された先端側の浅溝と、シリンジ本体内に注入充填された歯科用材料を、シリンジ本体の吐出口から吐出させるためにプランジャーの後端側の端部を指で押すと、Oリングが浅溝から移動せしめられる後端側の深溝とから構成されているから、吐出口から歯科用材料を注入充填すると、残留空気によって押されたプランジャーが吐出口と反対側へと移動しようとするが、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングはその位置に留まろうとするから、Oリングは相対的にプランジャーの係止溝の先端側の「浅溝」に位置するようになり、Oリングが係止溝の外面とシリンジ本体の内面との間で強く挟持され、結果的にOリングと当接しているプランジャーに大きな負荷がかかり移動が制限され、プランジャーの動きが減速又は停止するから、その間にOリング等に生じた隙間からシリンジ本体の後端側に残留空気を抜くことができ、そして残留空気が抜けるとプランジャーの先端側には直接歯科用材料が流れ込み、プランジャーをOリングと共に後端側へと押し込むことで残留空気が確実に抜けた状態で簡便に歯科用材料を注入充填することができ、更に治療時において、プランジャーを押して歯科用材料を吐出させようとすると、プランジャーが吐出口側へと移動すると、係止溝の外面及びシリンジ本体の内面にそれぞれ当接するOリングはその位置に留まろうとするから、Oリングは相対的にプランジャーの係止溝の後端側の「深溝」に位置するようになり、Oリングが係止溝の外面とシリンジ本体の内面との間で弱く挟持され、結果的にOリングと当接しているプランジャーには大きな負荷がかかることがなく、歯科用材料を容易に吐出させることができ、またこのように吐出時の負荷を小さくしても、残留空気が無いので残留空気に起因した歯科用材料の漏れが生じることもないのである。
本発明に係る歯科用シリンジの一実施例を示す斜視図である。 図1の歯科用シリンジにおいてプランジャーをシリンジ本体に挿入した状態を示す断面説明図である。 図2の歯科用シリンジの吐出口に歯科用材料注入ノズルを挿入した様子を示す断面説明図である。 図3のA部拡大断面説明図である。 図4の状態から歯科用材料を注入することによって、プランジャーが後端側へと移動し、相対的にOリングが係止溝の先端側の浅溝に位置している様子を示す拡大断面説明図である。 図5の状態から、残留空気が抜けて注入された歯科用材料によってプランジャーがOリングと共に、後端側へと移動した様子を示す断面説明図である。 歯科用材料が注入充填された本発明に係る歯科用シリンジにおいて、プランジャーの後端部を押して吐出口から歯科用材料を吐出させている状態を示す拡大断面説明図である。
以下、図面を用いて本発明に係る歯科用シリンジについて詳細に説明する。
1は先端に吐出口1aが後端にプランジャー挿入口1bが形成されているシリンジ本体であり、このシリンジ本体1は、光重合性の歯科用材料が充填されている場合は遮光性を持つことが好ましい。また、内部の状態が分かるように透明又は半透明であってもよい。そして本発明に係る歯科用シリンジでは、このシリンジ本体1内に歯科用材料が吐出口1aから注入充填される。
2はシリンジ本体1にプランジャー挿入口1bから挿入されるプランジャーであり、3はプランジャー2の先端部の周方向に沿って形成された係止溝2aに装着され、係止溝2aの外面及びシリンジ本体1の内面1cにそれぞれ当接するOリングである。
そしてプランジャー2の係止溝2aは、先端側の浅溝2aaと後端側の深溝2abとから構成されている。先ず、先端側の浅溝2aaは、シリンジ本体1にその吐出口1aから歯科用材料が注入充填され始めた際に、プランジャー2が後端側に移動しようとするが、Oリング3によってプランジャー2を係止してシリンジ本体1内での移動を制限し、Oリング3とシリンジ本体1との間に生じた隙間及び/又はOリング3とプランジャー2との間に生じた隙間からシリンジ本体1の後端側に空気が抜けた後に、シリンジ本体1の吐出口1aから注入された歯科用材料に押されてプランジャー2をOリング3と共に後端側に移動させることが可能な強さで、Oリング3をシリンジ本体1の内面に当接させるように形成されている。また後端側の深溝2abは、シリンジ本体1内に注入充填された歯科用材料を、シリンジ本体1の吐出口1aから吐出させるためにプランジャー2の後端側の端部を指で押すと、Oリング3が浅溝2aaから移動せしめられるように形成されている。
このような本発明に係る歯科用シリンジに歯科用材料を注入充填するには、先ず図1の状態から、プランジャー2をシリンジ本体1の後端のプランジャー挿入口1bから挿入してプランジャー2を先端側へと向けて押し込むと、プランジャー2の係止溝2aに係止されているOリング3は、係止溝2aの外面及びシリンジ本体1の内面1cにそれぞれ当接していて、その場に留まろうとするため、結果としてOリング3は係止溝2aの深溝2abに位置して、図2のような状態となる。
次に、例えば歯科用材料注入用のノズルを、シリンジ本体1の吐出口1aにしっかりと内嵌(図3参照)又は外嵌して、この歯科用材料注入用のノズルを通して、シリンジ本体1内に歯科用材料を注入すれば、新たに空気がシリンジ本体1内に混入することがなく、確実にシリンジ本体1内に歯科用材料を注入することができるのである。
このようにして、歯科用材料の注入充填を始めると、シリンジ本体1内の残留空気によってプランジャー2が後端側へと押されるが、図5の如く、係止溝2aの外面及びシリンジ本体1の内面1cにそれぞれ当接しているOリング3は、その場に留まろうとするため、結果としてOリング3は係止溝2aの浅溝2aaに位置した状態となり、Oリング3が係止溝2aの外面とシリンジ本体1の内面1cとの間で強く挟持され、プランジャー2には大きな負荷がかかり、プランジャー2の移動は制限された状態となる。
ここで上述のように、シリンジ本体1の吐出口1aに内嵌又は外嵌される歯科用材料注入用のノズルを使用すれば、高い圧力で歯科用材料を注入充填することができるから、残留空気をOリング3等の隙間からシリンジ本体1の後端側に確実に排出させることができ、更に残留空気排出後には、プランジャー2の先端側に高い圧力で歯科用材料を流し込むことができるから、プランジャー2をOリング3と共に、シリンジ本体1の後端側に強く押すことができるのである。
このようにして、シリンジ本体1内に歯科用材料が注入充填された本発明に係る歯科用シリンジを実際に使用する場合には、図示していないが、シリンジ本体1の吐出口1aに装着されていたキャップ等を取って開封し、プランジャー2の後端側を吐出口1a側に向けて押し込んでプランジャー2は吐出口1a側に向けて移動すると、係止溝2aの外面及びシリンジ本体1の内面1cにそれぞれ当接するOリング3はその位置に留まろうとするから、結果としてOリング3は係止溝2aの深溝2abに位置した状態となる。
そして、この深溝2abの位置では、Oリング3が係止溝2aの外面及びシリンジ本体1の内面1cにそれぞれ強く当接していないため、使用者は容易に歯科用材料を吐出させることができるのである。
1 シリンジ本体 1a 吐出口 1b プランジャー挿入口 1c 内面 2 プランジャー 2a 係止溝 2aa 浅溝 2ab 深溝 3 Oリング

Claims (1)

  1. 先端に吐出口(1a)が後端にプランジャー挿入口(1b)が形成されているシリンジ本体(1)と、該シリンジ本体(1)にプランジャー挿入口(1b)から挿入されるプランジャー(2)と、該プランジャー(2)の先端部の周方向に沿って形成された係止溝(2a)に装着され、該係止溝(2a)の外面及び該シリンジ本体(1)の内面(1c)にそれぞれ当接するOリング(3)とから構成されていて、該シリンジ本体(1)内に歯科用材料が吐出口(1a)から注入充填される歯科用シリンジであって、該プランジャー(2)の係止溝(2a)が、該シリンジ本体(1)にその吐出口(1a)から歯科用材料が注入充填され始めた際に、プランジャー(2)が後端側に移動すると、該Oリング(3)によって該プランジャー(2)を係止してシリンジ本体(1)内での移動を停止させ、該Oリング(3)と該シリンジ本体(1)との間に生じた隙間及び/又は該Oリング(3)と該プランジャー(2)との間に生じた隙間から該シリンジ本体(1)の後端側に空気が抜けた後に、該シリンジ本体(1)の吐出口(1a)から注入された歯科用材料に押されてプランジャー(2)を該Oリング(3)と共に後端側に移動させることが可能な強さで、該Oリング(3)を該シリンジ本体(1)の内面に当接させるために形成された先端側の浅溝(2aa)と、該シリンジ本体(1)内に注入充填された歯科用材料を、該シリンジ本体(1)の吐出口(1a)から吐出させるために該プランジャー(2)の後端側の端部を指で押すと、該Oリング(3)が該浅溝(2aa)から移動せしめられる後端側の深溝(2ab)とから構成されていることを特徴とする歯科用シリンジ。
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