JP5873054B2 - 光送信器、及び光信号生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を用いる光送信器、及び光信号生成方法に関する。
光伝送システムに用いる送信符号として、低いシンボルレートで大容量の光信号を挿引可能な多値QAMが注目を集めている。最も単純なQAMは4値QAMであり、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)と呼ばれる。本明細書において多値QAMの一例としてQPSKを用いて説明を行うが、QPSKに限らずに、nを整数として全てのn値QAMを用いた場合に適用可能である。なお、以下の説明において図面及び数式において、パラメータ等の文字又は文字列の上にバー( ̄)が付与されている場合、明細書中では「 ̄」の次にパラメータ等の文字又は文字列を記すことでこれを表す。
図7は、従来技術における、IQ光変調器20を用いてn値QAM信号を生成するための典型的な構成を示す図である。IQ光変調器20は、同図に示すように、第1の光カプラ21、第1の光変調部22、第2の光変調部23、光位相シフタ24、及び、第2の光カプラ25を備えている。IQ光変調器20に入力されたCW(Continuous Wave)光は、第1の光カプラ21により2つに分離され、分離されたCWのうち一方が第1の光変調部22に入力され、他方が第2の光変調部23に入力される。
第1の光変調部22及び第2の光変調部23は、通常、MZI(Mach-Zehnder Interferometer:マッハ−ツェンダ干渉計)型の光変調器によって構成される。第1の光変調部22は、IQ光変調器20の入力端子In1及びIn2を介して入力される信号(Data1、 ̄Data1)に基づいてCW光の光位相及び光強度を相対的に変化させる。また、第2の光変調部23は、IQ光変調器20の入力端子In3及びIn4に入力された信号(Data2、 ̄Data2)に基づいてCW光の光位相及び光強度を相対的に変化させる。
信号(Data1、 ̄Data1)は、第1のn値データ信号に基づいて第1の駆動アンプ14から出力される。第1の駆動アンプ14は、第1のn値データ信号を正相と逆相との2種類に増幅した信号(Data1、 ̄Data1)を生成して出力する。信号(Data2、 ̄Data2)は、第2のn値データ信号に基づいて第2の駆動アンプ16から出力される。第2の駆動アンプ16は、第1の駆動アンプ14と同様に、第2のn値データ信号を正相と逆相との2種類に増幅した信号(Data2、 ̄Data2)を生成して出力する。第1のn値データ信号と第2のn値データ信号とは、n値のNRZ(Non Return-to-Zero)信号である。
第1の駆動アンプ14において増幅された信号(Data1、 ̄Data1)は、第1の光変調部22が有する2つのアームのそれぞれに、第1の駆動信号用電極221を介して印加され、±φの位相シフトをCW光に生じさせる。第2の駆動アンプ16において増幅された信号(Data2、 ̄Data2)は、第2の光変調部23が有する2つのアームそれぞれに、第2の駆動信号用電極231を介して印加され、±φの位相シフトをCW光に生じさせる。位相遅延φ1及びφ2の値は、第1のn値データ信号及び第2のn値データ信号が有するn種の値に対応して変化する。
また、第1の光変調部22は、信号(Data1、 ̄Data1)にて光位相及び光強度を変化させたCW光に対して、第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)に基づいて更に+θ及び−θの位相シフトを行う。第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)は、第1のバイアス電源42において発生され、IQ光変調器20の入力端子In5及びIn6を介して入力される。第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)は、第1の光変調部22が有する2つのアームのそれぞれに、第1のバイアス電極222を介して印加され、±θの位相シフトをCW光に生じさせる。
また、第2の光変調部23は、信号(Data2、 ̄Data2)にて光位相及び光強度を変更させたCW光に対して、第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)に基づいて更に+θ及び−θの位相シフトを行う。第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)は、第2のバイアス電源52において発生され、IQ光変調器20の入力端子In7及びIn8を介して入力される。第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)は、第2の光変調部23が有する2つのアームそれぞれに第2のバイアス電極232を介して印加され、±θの位相シフトをCW光に生じさせる。
ここで、信号(Data1、 ̄Data1)と信号(Data2、 ̄Data2)とにおける電圧を以下のように定義する。第1の駆動アンプ14によって生成される差動の信号(Data1、 ̄Data1)の有するn種類の値(信号レベル)を電圧V0、V1、…、Vm、−Vm、…、−V1、−V0と表記する。なお、V0>V1>…>Vm>−Vm>…>−V1>−V0であるものとする。このとき、m=n/2−1である。一般に、第1の光変調部22と第2の光変調部23との光学特性は同等であるので、第2の駆動アンプ16によって生成される差動の信号(Data2、 ̄Data2)が有するn種類の信号レベルも、同様にV0、V1、…、Vm、−Vm、…、−V1、−V0とする。
第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)は、第1の光変調部22がヌル点にバイアスされるように選択される。すなわち、第1の駆動アンプ14において生成される信号(Data1、 ̄Data1)の差動電圧が0であるときに、第1の光変調部22の出力光が消光するように、第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)は設定される。また、第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)は、第2の光変調部23がヌル点にバイアスされるように選択される。第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)と同様に、第2の駆動アンプ16において生成される信号(Data2、 ̄Data2)の差動電圧が0であるときに、第2の光変調部23の出力光が消光するように第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)は設定される。
第1の光変調部22及び第2の光変調部23の半波長電圧Vπについて説明する。第1の光変調部22はMZI型変調器であり、第1の光変調部22には二つの光導波路が組み込まれている。これら二つの光導波路に加えられる電圧Data1と電圧 ̄Data1とがともに0であるときに前述したように出力光が消光し、電圧Data1がVxに変化し電圧 ̄Data1が−Vxに変化したときに出力光が最大強度に達するとき2Vxを第1の光変調部22の半波長電圧Vπという。電圧Data1が−Vxであり電圧 ̄Data1がVxである場合にも、第1の光変調部22の出力光は最大になるが、この場合における出力光の光位相はπだけ異なっている。
第1の光変調部22は、この性質を利用して光の位相及び強度を変更するので、信号(Data1、 ̄Data1)は各々最大で2Vx=Vπの振幅を有し、(Data1− ̄Data1)は最大で2Vπの振幅を有するように設計されている。第2の光変調部23も、第1の光変調部22と同様に設計される。なお、図1に示すIQ光変調器20は、第1の光変調部22における第1の駆動信号用電極221と、第2の光変調部23における第2の駆動信号用電極231とが2つの光導波路に正負の相反する電圧を印加する構成となっている。すなわち、合計四つの電極が存在している。このようなタイプのIQ光変調器をデュアル駆動型という。
一方、シングル駆動型のIQ変調器は駆動信号用の電極が二つになる。このような構成では、第1の駆動信号用電極で第1の光変調部内の2つの光導波路に同時に電界を加え、第2の駆動信号用電極で第2の光変調部内の2つの光導波路に同時に電界を加える。これらの4つの光導波路の異方性により、デュアル駆動型と同様の機能を実現できる。このように変調器を構成する場合においても、第1の駆動信号用電極及び第2の駆動信号用電極に印加されるデータ信号のn種類の値(信号レベル)は、電圧V0、V1、…、Vm、−Vm、…、−V1、−V0のn種類の電圧であり、各駆動信号の振幅は半波長電圧Vπの2倍を超えないように設定される。
図8は、第1の光変調部22の出力光の電場E1と、電圧V0、V1、…、Vm、−Vm、…、−V1の関係を示す図である。同図において、縦軸は出力光の電場E1を示し、横軸は信号(Data1、 ̄Data1)の電圧差を示している。ここでは、説明を容易にするためにn=2、m=0のQPSK信号の場合について説明する。同図に示すように、駆動信号の電位に対して出力光の電場E1は、正弦波を描き、電圧V0、−V0によって生成される出力光の電場E11及び電場E12は0レベルに対して対称に位置する。また、第2の光変調部23の出力光の電場E2と、電圧V0、−V0とについても図8に示す関係と同様である。
図7に戻り、IQ光変調器20の構成の説明を続ける。
光位相シフタ24は、第3のバイアス電圧Vbias3に基づいて、第2の光変調部23の出力光に対して、位相シフトを行う。第3のバイアス電圧Vbias3は、第3のバイアス電源64で発生され、IQ光変調器20の入力端子In9を介して入力される。第3のバイアス電圧Vbias3は、光位相シフタ24が有する第3のバイアス電極241に印加され、第2の光変調部23の出力光に位相シフト(遅延)を生じさせる。第3のバイアス電圧Vbias3が適切な値である場合、位相シフト量θは、π/2又は−π/2であり、第1の光変調部22の出力光と第2の光変調部23の出力光との光電界のベクトルが直交するように保たれる。また、位相シフト量θは、光位相シフタ24に与える第3のバイアス電圧Vbias3を調整することで行われる。
第2の光カプラ25において、第1の光変調部22の出力光と、光位相シフタ24の出力光とが合波され、合波結果がn値QAMの光信号として出力される。光位相シフタ24における位相シフト量θがπ/2又は−π/2のときに最良の波形が得られる。これは、キャリア波長の1/4に相当するが、波長は、一般的にマイクロメータのオーダであるため、調整はきわめてシビアである。また、光QAM信号の光品質は、光位相シフタ24における誤差に敏感であるため、光位相シフタ24における位相シフト量θを適切な値に調整することはきわめて重要である。なお、図7では、第2の光変調部23の後段に光位相シフタ24を設けた構成を示しているが、第2の光変調部23の後段に代えて第1の光変調部22の後段に光位相シフタを設けてもよいし、第1の光変調部22及び第2の光変調部23それぞれの後段に光位相シフタを設けるようにしてもよい。
第1の光変調部22の出力光と、光位相シフタ24の出力光とが直交するとき、IQ光変調器20の出力光のコンスタレーションは図9に示すような格子状のものになる。図9は、IQ光変調器20の出力光のコンスタレーションの一例を示す図である。図9(A)はθがπ/2である場合を示し、図9(B)はθが−π/2である場合を示している。光電界E1及びE2におけるIn−Phase成分及びQuadrature−Phase成分をそれぞれI成分、Q成分ということもある。θ=π/2の場合とθ=−π/2の場合とを比較すると、コンスタレーションの星の配置がQ成分側で反転しているが、復調器内でQ成分側の復調信号を反転させればθの符号によらず同一の信号を復調することができる。このため、前置分散補償を用いない場合においては、θ=π/2を選択しても、θ=−π/2を選択しても、復調器において復調信号を反転させることにより、伝送システムとしては正しく信号の伝送を行うことができる。
バイアス電圧(Vbias1、V’bias1、Vbias2、V’bias2、Vbias3)の最適値はバイアスドリフトと呼ばれる現象により時間の経過とともに変動することが知られている。このため、商用のトランシーバにおいては、自動バイアス制御が必須となる。前置分散補償を用いない場合は、n値QAM信号生成用のIQ変調器における自動バイアス制御は、例えば非特許文献1や非特許文献2などに記載されている非対称バイアスディザリングを用いることにより可能となる。
以上の説明では、前置分散補償がない場合のn値QAM信号について説明した。次にn値QAM信号に前置分散補償を施す場合について説明する。前置分散補償とは、伝送路内で生じる波長分散や偏波分散との逆の波長分散や偏波分散を、送信器側において送信する光信号に加える処理である。光伝送路が波長分散や偏波分散を有すると、受信信号の品質劣化が生じてしまう。送信器において予め前置分散補償を行ってから光信号を伝送路に送信するならば、伝送路内で生じる波長分散や偏波分散による信号品質の劣化を低減又はキャンセルした上で受信することができる。
前置分散補償には複数のアプローチがある。一つは分散補償ファイバなどによる光学的なアプローチであり、他の一つはディジタル信号処理による電気的なアプローチである。ディジタル信号処理によるアプローチでは、高速な演算回路が必要になるが、光学的なアプローチに比べ補償可能な分散量が大きいという利点がある。本明細書においては、前置分散補償は、ディジタル信号処理による電気的なアプローチの前置分散補償のことをいう。なお、以下の説明においては、前置分散補償による補償対象を波長分散として説明する。波長分散は、波長によって光信号の光伝送路内での伝搬速度が変わる現象である。
光信号は、その変調速度と信号パターンとに応じて、キャリア周波数fcの周辺に広がる光スペクトルを有する。QAM信号は、強度変調信号であると同時に光位相変調でもあるが、同一の強度と光位相が時間軸上で連続する(同符号連続)ならばその光スペクトル成分はキャリア周波数fc近傍にあり、異種の強度と光位相が時間軸上で交番に生じる(異符号連続)ならばその光スペクトル成分はキャリア周波数fcから乖離したところに生じる。これは、信号パターンによって異なる波長成分が生じることを意味するから、光伝送路が波長分散を有する場合、光信号の到着時間が信号パターンによって変化し、信号品質が劣化することになる。
波長分散の前置分散補償は、光伝送路上で受ける伝搬遅延を光位相の遅延ΔΦpreに換算して予測し、送信器側において光信号に−ΔΦpreの位相シフトを予め与えることにより実現される。遅延ΔΦpreの大きさと符号とは伝送路の波長分散量だけでなく信号パターンにも依存するため、リアルタイムの処理が要求される。図10は、ディジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)を用いた信号処理部において前置分散補償を行う光送信器の構成例を示すブロック図である。同図に示す光送信器では、信号処理部11において、第1のn値データ及び第2のn値データそれぞれに対して、伝送路の伝達関数の逆関数が乗算される(例えば、非特許文献3)。この伝達関数の逆関数の乗算は、送信する光信号の光位相を−ΔΦpreだけ遅らせる演算である。−ΔΦpreの遅延が加えられた第1のn値データ及び第2のn値データは、第1のディジタル−アナログ変換器(Digital Analogue Converter:DAC)12及び第2のディジタル−アナログ変換器13によってアナログ信号に変換され、第1の駆動アンプ14と第2の駆動アンプ16とに入力される。これにより、IQ光変調器20に入力される信号(Data1、 ̄Data1)及び信号(Data2、 ̄Data2)は、波長分散の前置分散補償が施された駆動信号になる。
信号処理部11が行う演算処理を、位相空間上で簡略化して表すと図11に示す処理となる。図11は、前置分散補償の一例を示す図である。ここでは、変調としてQPSKを用い、θ=π/2としている。前述のように、ΔΦpreの大きさと符号とは伝送路の波長分散量と信号パターンとに依存するため、時々刻々変化し、きわめて複雑であるが、同図では説明のためきわめて簡略化して図9におけるシンボルAの光位相を+ΔΦpreだけ遅らせる場合を図示している。図11から明らかなように、この演算処理は、電場E11と電場E21とに回転行列を掛ける処理である。θ=π/2であるならば、この演算処理は、次式のような変換を行えばよいことになる。
E11 ← E11×cos(ΔΦpre)+E21×sin(ΔΦpre
E21 ← E11×cos(ΔΦpre)−E21×sin(ΔΦpre
H. Kawakami, E. Yoshida, and Y. Miyamoto, "Auto Bias Control Technique Based on Asymmetric Bias Dithering for Optical QPSK Modulation," Journal of Lightwave Technology, Vol.30, No.7, April 1, 2012 H. Kawakami, T. Kobayashi, E. Yoshida, and Y. Miyamoto, "Auto bias control technique for optical 16-QAM transmitter with asymmetric bias dithering," Optics Express, Vol.19, Issue26, pp.B308-B312, 2011 T. Kobayashi, S. Kametani, Y. Konishi, T. Sugihara, S. Hirano, K. Tsutsumi, K. Yamagishi, T. Ichikawa, S. Inoue, K. Kubo, Y. Takahashi, K. Goto, K. Uto, T. Yoshida, K. Sawada, H. Bessho, K. Koguchi, K. Shimizu, and T. Mizuochi, "43Gb/s DQPSK Transmission over Fibre with 2450 ps/nm of Dispersion using Electronic Pre-equalization," ECOC 2010, 19-23 September 2010
ここで、θの符号が何らかの事情で入れ替わり、θ=−π/2(3π/2)となった場合を考える。図12は、図11におけるθがπ/2から−π/2となった場合における一例を示す図である。図12に示すように、光位相は、本来意図した向きと逆にΔΦpreだけ進んでしまうことになる。前述のように、遅延量ΔΦpreの符号は伝送路の波長分散量に依存して決まる量であるから、このような場合は正しい前置波長分散補償が行えないことになる。
以上のことから、前置分散補償を伴うn値QAM信号を生成する光送信器におけるバイアス制御では、第1の光変調部22と第2の光変調部23との出力光の光位相差θの絶対値をπ/2に制御するだけでなく、θの符号をも正しく選択できる機能が要求される。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ディジタル信号処理による電気的な前置分散補償を併用した多値QAM信号の生成する際の位相シフト量の制御を行うことができる光送信器、及び光信号生成方法を提供することである。
本発明の一態様は、連続波光を分離する第1の光カプラと、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち一つの連続波光に対して、送信する第1のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第1の光変調部と、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち他の連続波光に対して、送信する第2のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第2の光変調部と、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか一方の出力光に対して位相シフトを行う位相シフタと、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか他方の出力光と、前記位相シフタの出力光とを合波する第2の光カプラと、前記第1のn値データがゼロレベルのときに前記第1の光変調部の出力光を消光させる第1のデータバイアス電圧を発生する第1のバイアス電源と、前記第2のn値データがゼロレベルのときに前記第2の光変調部の出力光が消光させる第2のデータバイアス電圧を発生する第2のバイアス電源と、前記第2の光カプラの出力光の光パワを電気信号として出力する光パワモニタと、前記第1のデータバイアス電圧に所定の第1の周波数を有する第1のディザ信号を重畳する第1のディザ信号印加手段と、前記第2のデータバイアス電圧に、前記第1のディザ信号と位相が直交する第2のディザ信号を重畳する第2のディザ信号印加手段と、前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1の周波数の整数倍の第2の周波数を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記位相シフタにおける位相シフト量を補正する位相量補正手段と、を備え、前記位相量補正手段は、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を減少させるポジティブスロープモードと、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を減少させるネガティブスロープモードとのいずれかが予め選択されており、選択されたスロープモードと前記同期検波結果とに基づいて、前記位相シフタにおける位相シフト量を補正することを特徴とする光送信器である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信器において、前記ポジティブスロープモードと前記ネガティブスロープモードとの切り替えを随時可能とする切り替えスイッチを更に備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の光送信器において、伝送路において生じる波長分散又は偏波分散に応じた前置分散補償を前記第1のn値データ及び前記第2のn値データに対して行う信号処理部と、前記信号処理部において前置分散補償が施された前記第1のn値データをアナログ信号に変換して前記第1の光変調部に出力する第1のディジタル−アナログ変換部と、前記信号処理部において前置分散補償が施された前記第2のn値データをアナログ信号に変換して前記第2の光変調部に出力する第2のディジタル−アナログ変換部とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の光送信器において、前記信号処理部は、前記第1のn値データ及び前記第2のn値データに対してローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の光送信器において、前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1のディザ信号を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記第1のバイアス電源が発生する前記第1のデータバイアス電圧を補正する第1のバイアス補正手段と、前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第2のディザ信号を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記第2のバイアス電源が発生する前記第2のデータバイアス電圧を補正する第2のバイアス補正手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の光送信器において、前記位相量補正手段、前記第1のバイアス補正手段、及び、前記第2のバイアス補正手段のうち少なくとも一つは、同期検波結果に対して所定のオフセット値を加算した結果に基づいた補正を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、連続波光を分離する第1の光カプラと、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち一つの連続波光に対して、送信する第1のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第1の光変調部と、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち他の連続波光に対して、送信する第2のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第2の光変調部と、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか一方の出力光に対して位相シフトを行う位相シフタと、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか他方の出力光と、前記位相シフタの出力光とを合波する第2の光カプラと、前記第1のn値データがゼロレベルのときに前記第1の光変調部の出力光を消光させる第1のデータバイアス電圧を発生する第1のバイアス電源と、前記第2のn値データがゼロレベルのときに前記第2の光変調部の出力光が消光させる第2のデータバイアス電圧を発生する第2のバイアス電源と、前記第2の光カプラの出力光の光パワを電気信号として出力する光パワモニタと、前記第1のデータバイアス電圧に所定の第1の周波数を有する第1のディザ信号を重畳する第1のディザ信号印加手段と、前記第2のデータバイアス電圧に、前記第1のディザ信号と位相が直交する第2のディザ信号を重畳する第2のディザ信号印加手段と、前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1の周波数の整数倍の第2の周波数を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記位相シフタにおける位相シフト量を補正する位相量補正手段と、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を減少させるポジティブスロープモードと、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を減少させるネガティブスロープモードとのいずれかを選択する切り替え手段とを備える光送信器における光信号生成方法であって、前記同期検波結果と前記切り替え手段によって選択されたスロープモードとに基づいて制御信号の大きさと符号を定める第1のステップと、前記制御信号を前記位相シフタにフィードバックすることにより前記位相シフト量を補正する第2のステップとを有することを特徴とする光信号生成方法である。
本発明によれば、第2の光カプラにおいて合波される二つの出力光の位相差がπ/2又は−π/2からずれているとき、同期検波によって検出される強度変調成分(同期検波結果)に基づいて位相シフト量を補正することにより、位相シフト量の絶対値をπ/2に制御するだけでなく、ディジタル信号処理による電気的な前置分散補償が正しく行われるよう位相シフト量の符号を定めることができる。
第1のデータバイアス電圧にディザ信号を重畳した際の光電界E1の遷移を示す図である。 QPSKのコンスタレーションに生じる非対称バイアスディザリングによる周期的な歪みを示す第1の図である。 QPSKのコンスタレーションに生じる非対称バイアスディザリングによる周期的な歪みを示す第2の図である。 sin(2ωd×t)を参照クロックとして同期検波したときの結果を示すグラフである。 本発明に係る第1の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。 従来技術における、IQ光変調器20を用いてn値QAM信号を生成するための典型的な構成を示す図である。 第1の光変調部22の出力光の電場E1と、電圧V0、V1、…、Vm、−Vm、…、−V1、−V0、及び第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)との関係を示す図である。 IQ光変調器20の出力光のコンスタレーションの一例を示す図である。 ディジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)を用いた信号処理部において前置分散補償を行う光送信器の構成例を示すブロック図である。 前置分散補償の一例を示す図である。 図11におけるθがπ/2から−π/2となった場合における一例を示す図である。
本発明に係る実施形態における光送信器の構成等を説明する前に、再び前置分散補償を用いない状態について説明する。ここで、第1のデータバイアス電圧(Vbias1、V’bias1)及び第2のデータバイアス電圧(Vbias2、V’bias2)は、非特許文献1や非特許文献2に記載されている非対称バイアスディザリングにより既に最適値に保たれており、第1の光変調部22及び第2の光変調部23(図7、図10)はヌル点に正しくバイアスされているものとする。
非対称バイアスディザリングでは、電圧V0、V1、…、Vmのうち少なくとも一つはVπより小さく設定され、第1のデータバイアス電圧及び第2のデータバイアス電圧には位相が直交する低速なディザ信号を重畳させる。n=2、m=0のQPSKであれば、光電界E1は図1に示す2つの塗りつぶされた黒丸(●)を中心として、二重丸(◎)又は白抜きの丸(○)のシンボルを周期的に遷移する。図1は、第1のデータバイアス電圧にディザ信号を重畳した際の光電界E1の遷移を示す図である。同図において、縦軸は出力光の電場E1を示し、横軸は信号(Data1、 ̄Data1)の電圧差を示している。
ここで、注意すべきことは、ディザ信号を印加しなかった場合(黒丸(●))は、電場E11と電場E12との絶対値が等しいが、ディザ信号が正の場合(二重丸(◎))には|E11|>|E12|になり、ディザ信号が負の場合(白丸(○))には|E11|<|E12|になる。この結果、コンスタレーションは周期的に原点に対して僅かに非対称に歪む。
第1のデータバイアス電圧に印加されるディザ信号をcos(ωd×t)で表し、第2のデータバイアス電圧に印加されるディザ信号をsin(ωd×t)で表す。QPSKのコンスタレーションに生じる、非対称バイアスディザリングによる周期的な歪みを図2に示す。図2は、QPSKのコンスタレーションに生じる非対称バイアスディザリングによる周期的な歪みを示す図である。ここで、この歪みにより、光パワ(Optical Power)がどのように変化するかについて説明する。ここで、「光パワ」とは、信号のシンボル周期(〜100ピコ秒)より遙かに長く、かつディザリングの周期(〜1ミリ秒)よりは短い周期で平均をとった値とする。θがπ/2であるとき、ωd×tがどのような値であっても突出したシンボルは生じない。
しかし、θがπ/2より小さいとき(θ=45°の列)において、ωd×t=π/4及びωd×t=5π/4であるとき、原点から最も乖離したシンボル(黒塗りの星印(★))が生じる。黒塗りの星印(★)と対極の位置に原点に最も接近したシンボル(白抜きの星印(☆))も現れる。光パワは光電界ベクトルの二乗に比例するため、両者のずれは相殺されずに光パワの合計が最大となる。よって、光QPSK全体の光パワには、非特許文献1に記載されているように、ディザ信号の周波数の2倍の周期2ωdの強度変調成分が重畳されることになる。
一方、θがπ/2より大きいとき(θ=135°の列)において、光QPSK全体の光パワにはディザ信号の周波数の2倍の周期2ωdの強度変調成分が重畳される。そのピークはωd×t=3π/4及びωd×t=7π/4に現れる。
θが増加し、πを超えた場合を図3に示す。図3は、QPSKのコンスタレーションに生じる非対称バイアスディザリングによる周期的な歪みを示す図である。E2の軸が上下反転するため、ディザ信号sin(ωd×t)の影響も反転する。θ=3π/2であれば、ωd×tがどのような値であっても突出したシンボルは生じないが、θが3π/2より小さいとき(θ=225°の列)、ωd×t=3π/4及びωd×t=7π/4において光パワが最大になる。また、θが3π/2より大きいとき(θ=315°の列)、ωd×t=π/4及びωd×t=5π/4において光パワが最大になる。
以上の説明から、前置分散補償を用いない状態でかつθが直角(π/2又は3π/2)ではない場合には、光QPSKの光パワに2ωdの強度変調成分が重畳されることが示される。ここで、強度変調成分をsin(2ωd×t)の正弦波を参照クロックとして同期検波することを考える。sin(2ωd×t)は、ωd×t=π/4及びωd×t=5π/4において最大値1をとるから、同期検波結果をθの関数として示せば図4のように表せる。図4は、sin(2ωd×t)を参照クロックとして同期検波したときの結果を示すグラフである。同図において、縦軸は同期検波結果を示し、横軸はθを示す。
図4に示すように、同期検波結果はθがπ/2(=90°)又は3π/2(=270°)であるときに0となる。しかし、θに対する同期検波結果の傾斜は逆となっている。3π/2と−π/2とは等価であるから、同期検波結果のスロープ(傾斜)を限定した上で0点を探すことにより、θ=π/2又はθ=−π/2を正しく選択することが可能となる。
図4において、0点近傍のスロープが右下がりとなるよう0点を探すフィードバック制御をネガティブスロープモードと定義し、0点近傍のスロープが右上がりとなるよう0点を探すフィードバック制御をポジティブスロープモードと定義する。ネガティブスロープモードではθ=+π/2に収束し、ポジティブスロープモードではθ=−π/2に収束する。この対応関係は回路構成にも依存し、ディザ信号を印加する電極の配置や、光パワモニタの構造によっては逆転することがあり得る。また、前置分散補償のアルゴリズムによっても変わりうる。しかし、回路構成やアルゴリズムが定まってしまえば、選択すべきスロープモードの極性とθの符号は一意に定まる。
フィードバック制御を行う前に、予め正しいスロープモードが選択されている必要がある。これはフィードバック制御における帰還信号の符号と誤差信号の大きさの相対関係を決めることで実現される。装置構成が不変であれば、スロープモードは固定で良い。しかし、前置分散補償のアルゴリズムの変更などが予測される場合は、その変更に対応できるよう、スロープモードを選択スイッチで切り替え可能とすることが望ましい。
以上の説明では、簡単のために前置分散補償を用いない状態での説明を行った。次に本願発明に係る実施形態における、前置分散補償を行った状態でのθの符号選択方法について説明する。図11において示した前置分散補償によるシンボルの角度の変化は、原点からシンボルへの距離を一定に保つ変換である。光パワは光電界のベクトルの大きさの二乗に比例するから、図11に示した変換は光パワに変化をもたらさない。したがって、前置分散補償の有無に関わらず、図4に示した方法をそのまま適用することにより、θが+π/2であるか−π/2であるかを正しく判定できる。ここまでの説明は光QPSK信号を例にしたが、一般の光n値QAM信号についても同様に扱うことができる。
<第1の実施形態>
図5は、本発明に係る第1の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。同図において、図7及び図10において説明した機能部と同じ機能部には同じ符号を付してある。また、図7又は図10において説明した機能部についてはその説明を省略する。また、図5において、IQ光変調器20内の構成について記載を省略し、入力端子In1〜In9を示し、IQ光変調器20と他の構成との接続関係が示されている。同図に示す光送信器では、デュアル駆動型のIQ光変調器20の入力端子In1及びIn2に信号(Data1、 ̄Data1)が入力され、IQ光変調器20の入力端子In3及びIn4に信号(Data2、 ̄Data2)が入力されている。
第1の駆動アンプ14には、信号処理部11において前置分散補償が施された第1のn値データであってアナログ信号に変換された第1のn値データが入力される。第1の駆動アンプ14では、入力された第1のn値データの差動の信号(Data1、 ̄Data1)が生成され、当該差動の信号の振幅が第1の振幅調整部15によって調整される。すなわち、第1の駆動アンプ14は、入力される第1のn値データから、第1の振幅調整部15によってその振幅が調整された差動の信号(Data1、 ̄Data1)を生成してIQ光変調器20に入力する。
第2の駆動アンプ16にも同様に、信号処理部11において前置分散補償が施された第2のn値データであってアナログ信号に変換された第2のn値データが入力される。第2の駆動アンプ16では、入力された第2のn値データの差動の信号(Data2、 ̄Data2)が生成され、当該差動の信号の振幅が第2の振幅調整部17によって調整される。すなわち、第2の駆動アンプ16は、入力される第2のn値データから、第2の振幅調整部17によってその振幅が調整された差動の信号(Data2、 ̄Data2)を生成してIQ光変調器20に入力する。第1の振幅調整部15及び第2の振幅調整部17は、前述の電圧V0、V1、…、Vmのうちの少なくとも一つがVπより小さくなるように振幅を調整する。
本実施形態では、第1のバイアス電源42から出力される電圧が第1の差動アンプ44によって差動増幅される。第1の差動アンプ44において差動増幅された第1のデータバイアス電圧±Vbias1が、IQ光変調器20の入力端子In5及びIn6に入力され、第1のバイアス電極222に印加される。第1のデータバイアス電圧±Vbias1は、IQ光変調器20内の第1の光変調部22が有する二つのアームに印加される。この二つのアームは、第1のデータバイアス電圧±Vbias1による差動のバイアス電圧を受ける。
第1のバイアス電源42から出力される電圧は、第1の発振器41から出力される周波数ωdの正弦波信号が第1の加算器43において加算されるディザリングが掛けられて、第1の差動アンプ44に入力される。第1のデータバイアス電圧±Vbias1に対するディザリングの振幅はn値QAM信号のボーレートより小さくし、高々kHzオーダにする。
第2のバイアス電源52から出力される電圧が第2の差動アンプ54によって差動増幅される。第2の差動アンプ54において差動増幅された第2のデータバイアス電圧±Vbias2が、IQ光変調器20の入力端子In7及びIn8に入力され、第2のバイアス電極232に印加される。第2のデータバイアス電圧±Vbias2は、IQ光変調器20内の第2の光変調部23が有する二つのアームに印加される。この二つのアームは、第2のデータバイアス電圧±Vbias2による差動のバイアス電圧を受ける。
第2のバイアス電源52から出力される電圧は、第2の発振器51から出力される周波数ωdの正弦波信号が第2の加算器53において加算されるディザリングが掛けられて、第2の差動アンプ54に入力される。第2のデータバイアス電圧±Vbias2に対するディザリングの振幅はn値QAM信号のボーレートより小さくし、高々kHzオーダにする。
本実施形態においては、第1の発振器41の出力をcos(ωd×t)とし、第2の発振器51の出力をsin(ωd×t)とする。すなわち、第1の発振器41から出力される正弦波信号と、第2の発振器51から出力される正弦波信号とは直交している。なおtは時間である。したがって、図5における光送信器では、位相シフト量θにcos(ωd×t)に同期したディザリングがかかり、位相シフト量θにsin(ωd×t)に同期したディザリングがかかっている。
IQ光変調器20では、第2の光変調部23の出力光に対して、第3のバイアス電源64から出力される第3のバイアス電圧Vbias3に応じた位相シフトが光位相シフタ24により施される。第3のバイアス電圧Vbias3に対しては、第1のデータバイアス電圧±Vbias1及び第2のデータバイアス電圧±Vbias2と異なり、ディザリングを施さない。IQ光変調器20から出力されるn値QAM信号は、第3の光カプラ31により分岐され、一方が送信され、他方が光パワモニタ32に入力される。
光パワモニタ32は、第3の光カプラ31において分岐された光信号における光パワを測定し、測定結果を電気信号として第3の同期検波器62に入力する。光パワモニタ32がモニタ(測定)できる帯域は、ディザリングの周波数ωdの2倍に追随できる程度でよい。第3の同期検波器62は、第3の発振器61から出力されるsin(2ωd×t)の正弦波信号を参照クロックとして、光パワモニタ32から入力される信号に対して同期検波を行う。第3の同期検波器62は、同期検波結果を第3のループゲイン調整回路63に入力する。
第3のループゲイン調整回路63は、PID制御を用いて帰還信号の大きさを定めるとともに、ポジティブスロープモードとネガティブスロープモードとのうち選択されているスロープモードと同期検波結果とに基づいて帰還信号の正負を決定する。スロープモードはフィードバック制御を行う前に予め選択されている。なお、前置分散補償のアルゴリズムの変更などに対応できるよう、ポジティブスロープモードとネガティブスロープモードとの切り替えを随時可能にするスイッチを第3のループゲイン調整回路63に実装してもよい。
図4に示したように、ネガティブスロープモードが選択されている場合、同期検波結果が正のときに位相シフト量θが増加するように第3のバイアス電圧Vbias3を変化させ、同期検波結果が負のときに位相シフト量θを減少させるように第3のバイアス電圧Vbias3を変化させる制御を第3のループゲイン調整回路63は第3のバイアス電源64に対して行う。また、ポジティブスロープモードが選択されている場合には、前述の制御と逆の制御を第3のループゲイン調整回路63は第3のバイアス電源64に対して行う。
また、本実施形態の光送信器では、位相シフト量θの正負に応じて伝達関数の逆関数を二通り定義するなどの煩雑な処理を行わずとも、ディジタル信号処理による電気的な前置分散補償処理が適切に加えられたn値QAM信号が生成されるように位相シフト量θの補正を行い、第1の光変調部22の出力光と光位相シフタ24の出力光とを符号を正しく選択した上で直交させることができる。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。同図において、図5、図7及び図10において説明した機能部と同じ機能部には同じ符号を付してある。また、図5、図7及び図10において説明した機能部についてはその説明を省略する。また、図5と同様に、図6においてもIQ光変調器20内の構成について記載を省略し、入力端子In1〜In9を示し、IQ光変調器20と他の構成との接続関係を示す。本実施形態における光送信器は、第1の同期検波器45及び第1のループゲイン調整回路46と、第2の同期検波器55及び第2のループゲイン調整回路56とを備えている点が、第1の実施形態における光送信器(図5)と異なっている。
本実施形態における光送信器では、第1の同期検波器45及び第1のループゲイン調整回路46と、第2の同期検波器55及び第2のループゲイン調整回路56とを用いて、光パワモニタ32の出力を用いたフィードバック制御を第1のバイアス電源42及び第2のバイアス電源52に対して行う。これにより、第1及び第2のデータバイアス電圧(±Vbias1及び±Vbias2)をバイアスドリフトに応じて変化させて最適値に維持させる。
第1の同期検波器45は、第1の発振器41から出力される正弦波信号(cos(ωd×t))を参照クロックとして、光パワモニタ32から入力される信号に対して同期検波を行う。第1の同期検波器45は、同期検波結果を第1のループゲイン調整回路46に入力する。第1のループゲイン調整回路46は、PID制御などを用いて、入力される同期検波結果が0になるように、第1のバイアス電源42が出力する第1のデータバイアス電圧Vbias1を制御する。
第2の同期検波器55は、第2の発振器51から出力される正弦波信号(sin(ωd×t))を参照クロックとして、光パワモニタ32から入力される信号に対して同期検波を行う。第2の同期検波器55は、同期検波結果を第2のループゲイン調整回路56に入力する。第2のループゲイン調整回路56は、PID制御などを用いて、入力される同期検波結果が0になるように、第2のバイアス電源52が出力する第2のデータバイアス電圧Vbias2を制御する。
本実施形態における光送信器では、第1及び第2のデータバイアス電圧(Vbias1、Vbias2)に生じるバイアスドリフトに応じて第1及び第2のデータバイアス電圧を変化させることにより、出力されるn値QAM信号の品質を向上させることができる。なお、本実施形態では、三つの同期検波器(第1の同期検波器45、第2の同期検波器55、及び第3の同期検波器62)を用いる構成を説明したが、同期検波器をタイムシェアリングすることにより、一つの同期検波器を用いてバイアスドリフトの検出とフィードバックとを行う構成としてもよい。
なお、上述の各実施形態における光送信器では、第1のデータバイアス電圧Vbias1と第2のデータバイアス電圧Vbias2とは差動駆動としたが、一方を接地することにより単相駆動としてもよい。この場合、例えば、IQ光変調器20の入力端子In6及びIn8を接地する。
また、上述の各実施形態における光送信器では、駆動信号をデュアル駆動として説明したが、Xカットの変調器を用いてシングル駆動としてもよい。
また、上述の各実施形態における光送信器では、光パワモニタ32をIQ光変調器20の外部に設ける場合について説明したが、IQ光変調器内に光パワモニタを備える構成であってもよい。例えば、市販の光変調器には光パワモニタを内蔵したものがあり、それらを用いるようにしてもよい。ただし、光変調器に内蔵されている光パワモニタには、ピークシフトと呼ばれる誤差を有することがある。変調器は干渉系であるから、各バイアスを変更すると光変調器の出力パワも周期的に変化し、これに同期して光パワモニタの出力も周期的に変化するが、前述のピークシフトが無視できない場合、これら二つの周期変動のピークが僅かに狂う。したがって、このような光パワモニタを用いてバイアス制御を行うと、最適値から僅かにずれたバイアス値に制御ループが収束してしまう。これを避けるために、第1〜第3のループゲイン調整回路それぞれにオフセット機能を持たせ、同期検波結果に微調整用の定数を足し合わせた上で帰還信号を生成する構成としてもよい。
また、光周波数の利用効率を向上させるために、信号処理部11にディジタルLPF(Low Pass Filter)の機能を持たせ、第1及び第2のn値データに含まれるノイズや高調波成分を除去するローパスフィルタ処理を行うようにしてもよい。このとき、ディジタルLPFとしては、例えばナイキストフィルタを用いるようにしてもよい。
また、上述の各実施形態における光送信器では、第3の発振器61がディザ信号の周波数に対して2倍の周波数の正弦波信号(sin(2ωd×t))を用いて同期検波する場合を説明したが、2倍に代えて整数倍の正弦波信号を用いて同期検波するようにしてもよい。
上述した各実施形態における光送信器をIQ光変調器とコンピュータとを組み合わせて実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
11…信号処理部
12…第1のディジタル−アナログ変換器
13…第2のディジタル−アナログ変換器
14…第1の駆動アンプ
15…第1の振幅調整部
16…第2の駆動アンプ
17…第2の振幅調整部
20…IQ光変調器
21…第1の光カプラ
22…第1の光変調部
221…第1の駆動信号用電極
222…第1のバイアス電極
23…第2の光変調部
231…第2の駆動信号用電極
232…第2のバイアス電極
24…光位相シフタ
241…第3のバイアス電極
25…第2の光カプラ
31…第3の光カプラ
32…光パワモニタ
41…第1の発振器
42…第1のバイアス電源
43…第1の加算器
44…第1の差動アンプ
45…第1の同期検波器
46…第1のループゲイン調整回路
51…第2の発振器
52…第2のバイアス電源
53…第2の加算器
54…第2の差動アンプ
55…第2の同期検波器
56…第2のループゲイン調整回路
61…第3の発振器
62…第3の同期検波器
63…第3のループゲイン調整回路
64…第3のバイアス電源

Claims (6)

  1. 連続波光を分離する第1の光カプラと、
    前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち一つの連続波光に対して、送信する第1のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第1の光変調部と、
    前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち他の連続波光に対して、送信する第2のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第2の光変調部と、
    前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか一方の出力光に対して位相シフトを行う位相シフタと、
    前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか他方の出力光と、前記位相シフタの出力光とを合波する第2の光カプラと、
    前記第1のn値データがゼロレベルのときに前記第1の光変調部の出力光を消光させる第1のデータバイアス電圧を発生する第1のバイアス電源と、
    前記第2のn値データがゼロレベルのときに前記第2の光変調部の出力光が消光させる第2のデータバイアス電圧を発生する第2のバイアス電源と、
    前記第2の光カプラの出力光の光パワを電気信号として出力する光パワモニタと、
    前記第1のデータバイアス電圧に所定の第1の周波数を有する第1のディザ信号を重畳する第1のディザ信号印加手段と、
    前記第2のデータバイアス電圧に、前記第1の周波数と同一の周波数を有し、かつ、前記第1のディザ信号と位相が直交する第2のディザ信号を重畳する第2のディザ信号印加手段と、
    前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1の周波数の整数倍の第2の周波数を用いて同期検波し、前記整数は2以上の偶数であり、同期検波結果が0になるように前記位相シフタにおける位相シフト量を補正する位相量補正手段と、
    前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を減少させるポジティブスロープモードと、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を減少させるネガティブスロープモードとの切り替えを随時可能にする切替スイッチと、
    を備え、
    前記位相量補正手段は、
    前記ポジティブスロープモードと前記ネガティブスロープモードとのいずれかが予め選択されており、選択されたスロープモードと前記同期検波結果とに基づいて、前記位相シフタにおける位相シフト量を補正する
    ことを特徴とする光送信器。
  2. 請求項1に記載の光送信器において、
    伝送路において生じる波長分散又は偏波分散に応じた前置分散補償を前記第1のn値データ及び前記第2のn値データに対して行う信号処理部と、
    前記信号処理部において前置分散補償が施された前記第1のn値データをアナログ信号に変換して前記第1の光変調部に出力する第1のディジタル−アナログ変換部と、
    前記信号処理部において前置分散補償が施された前記第2のn値データをアナログ信号に変換して前記第2の光変調部に出力する第2のディジタル−アナログ変換部と
    を更に備えることを特徴とする光送信器。
  3. 請求項2に記載の光送信器において、
    前記信号処理部は、
    前記第1のn値データ及び前記第2のn値データに対してローパスフィルタ処理を行う
    ことを特徴とする光送信器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光送信器において、
    前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1のディザ信号を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記第1のバイアス電源が発生する前記第1のデータバイアス電圧を補正する第1のバイアス補正手段と、
    前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第2のディザ信号を用いて同期検波し、同期検波結果が0になるように前記第2のバイアス電源が発生する前記第2のデータバイアス電圧を補正する第2のバイアス補正手段と
    を更に備えることを特徴とする光送信器。
  5. 請求項4に記載の光送信器において、
    前記位相量補正手段、前記第1のバイアス補正手段、及び、前記第2のバイアス補正手段のうち少なくとも一つは、
    同期検波結果に対して所定のオフセット値を加算した結果に基づいた補正を行う
    ことを特徴とする光送信器。
  6. 連続波光を分離する第1の光カプラと、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち一つの連続波光に対して、送信する第1のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第1の光変調部と、前記第1の光カプラにおいて分離された連続波光のうち他の連続波光に対して、送信する第2のn値データに基づいて、光位相及び光強度を変化させる第2の光変調部と、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか一方の出力光に対して位相シフトを行う位相シフタと、前記第1の光変調部又は前記第2の光変調部のうちいずれか他方の出力光と、前記位相シフタの出力光とを合波する第2の光カプラと、前記第1のn値データがゼロレベルのときに前記第1の光変調部の出力光を消光させる第1のデータバイアス電圧を発生する第1のバイアス電源と、前記第2のn値データがゼロレベルのときに前記第2の光変調部の出力光が消光させる第2のデータバイアス電圧を発生する第2のバイアス電源と、前記第2の光カプラの出力光の光パワを電気信号として出力する光パワモニタと、前記第1のデータバイアス電圧に所定の第1の周波数を有する第1のディザ信号を重畳する第1のディザ信号印加手段と、前記第2のデータバイアス電圧に、前記第1の周波数と同一の周波数を有し、かつ、前記第1のディザ信号と位相が直交する第2のディザ信号を重畳する第2のディザ信号印加手段と、前記光パワモニタから出力される電気信号を、前記第1の周波数の整数倍の第2の周波数を用いて同期検波し、前記整数は2以上の偶数であり、同期検波結果が0になるように前記位相シフタにおける位相シフト量を補正する位相量補正手段と、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を減少させるポジティブスロープモードと、前記同期検波結果が正である場合に前記位相シフト量を増加させ、前記同期検波結果が負である場合に前記位相シフト量を減少させるネガティブスロープモードとのいずれかを選択する切り替え手段とを備える光送信器における光信号生成方法であって、
    前記同期検波結果と前記切り替え手段によって選択されたスロープモードとに基づいて制御信号の大きさと符号を定める第1のステップと、
    前記制御信号を前記位相シフタにフィードバックすることにより前記位相シフト量を補正する第2のステップと
    を有することを特徴とする光信号生成方法。
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