JP5870806B2 - ブロードキャストパケット転送方法、通信ユニット、およびブロードキャストパケット転送プログラム - Google Patents

ブロードキャストパケット転送方法、通信ユニット、およびブロードキャストパケット転送プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の通信ユニットによって形成されるセンサネットワークなどのネットワークにおけるブロードキャストパケット転送方法、通信ユニット、およびブロードキャストパケット転送プログラムに関する。
通信ユニットを備えたセンサを広く配置し、センサからの検針データを通信ユニットから送信し、サーバにて収集する技術が知られている。そのような技術は例えば、家庭や工場などの電力需要をきめ細かく制御するための「スマートグリッド」技術において用いられる。「スマートグリッド」技術では、家庭や工場などの電力消費地と電力会社間が光ファイバーなどのネットワークで結ばれる。そして、通信ユニットが電力消費地に設置されている電気使用量表示の検針器から所定時間(例えば30分)ごとに検針計量値を取得し、電力消費地に設置されているゲートウェイユニットに送信する。ゲートウェイユニットは、各通信ユニットから検針計量値を収集し、光ファイバーなどのネットワークを介して電力会社のサーバに送信することが考えられている。通信ユニットとゲートウェイユニットを結ぶセンサネットワークとしては、例えばアドホック無線ネットワークが使用される。
上述のようなアドホック無線ネットワークを構成する各通信ユニットは、サーバからゲートウェイユニットを介して各通信ユニットにファームウェアのバージョンアップデータを配信することにより、機能アップを図ることができる。
アドホック無線ネットワーク環境における通信ユニットのファームウェア更新方法として、ゲートウェイユニットからファームウェアデータを分割したファームブロックのパケットを受信した各通信ユニットがブロードキャスト転送を行う。これによって、全通信ユニットへのファームウェアデータを配信する方法を行っている。
しかし、各通信ユニットがブロードキャスト転送を行うこと、かつ転送パケットサイズが大きいことにより、無線ネットワークに流れる情報量が“ノード数×パケットサイズ”となるため、無線ネットワークのトラヒックが増大する。この結果、無線干渉によるパケットロスが発生し、正常にファームウェアダウンロードが完了しない通信ユニットが数多く存在してしまうという問題点を有していた。また、一度トラヒックが増大すると通信不能な状態が長時間続くため、正常にファーム更新できない通信ユニットに対しては作業員が赴き、直接ファームウェア更新作業を実施しなければならない状況であった。
ブロードキャスト転送の方法を工夫した一従来技術として、次のものがある。発信元の無線端末がパケットをブロードキャストやフラッディングにより送信した場合、それを受信した無線端末は、制御部によって受信したパケットが既に受信済のパケットと同じパケットであれば中継転送は行わない。初めて受信したパケットであれば、電波強度測定部により測定した受信電波強度が弱ければ弱いほど、経過時間計測部によって測定した受信完了からの経過時間が短い時点で、受信したパケットを中継転送する。これにより、端末間でのパケットの転送数を減らすことを可能にした(例えば特許文献1に記載の技術)。
しかし、この従来技術は、電波強度測定により制御を行っているため、天候の良し悪しの影響を受けやすいという問題点を有していた。
また、ブロードキャスト転送の方法を工夫した他の従来技術として、次のものがある。データパケットを受信し、自身が前記受信されたデータパケットを所定のノードに伝送する中継者であるか否かを判断する判断部を有する。さらに、前記データパケットを受信したノードが伝送した管理パケットに含まれた第1の中継者シーケンス番号と、自身のネイバーテーブルに格納された第2の中継者シーケンス番号とを比較する比較部を具備する。前記比較部の比較結果によって、前記ノードに対するデータパケットの再伝送可否を決定する制御部を備える(例えば特許文献2に記載の技術)。
しかし、この従来技術は、中継実績のある複数のノードが同時に送信する場合において電波の干渉が発生し、輻輳、ロスが発生してしまうという問題点を有していた。
開示する技術の例として、下記先行技術文献が存在する。
特開2005−341341号公報 特開2004−274753号公報
そこで、本発明は、無線干渉を未然に回避し、パケットの到達精度を向上させるとともに、無線リソースを節約することを目的とする。
態様の一例では、複数の通信ユニットによって形成される無線ネットワークにおけるブロードキャストパケットの転送方法であって、前記通信ユニットのそれぞれにおいて、他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定し、外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットと前記通信ユニットのそれぞれにおいて前記ゲートウェイユニットから順に、自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知し、前記配信順序に対応する遅延時間の決定では、遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する
ブロードキャスト送信するユニットを中継ユニットに限定することで、無線ネットワークに流れるパケットを抑制し、パケットの到達精度を向上させることが可能となる。
また、複数ユニットの送信タイミングが重複することをあらかじめ予測し、送信タイミングをずらすことで、無線干渉/輻輳を低減することが可能となる。
本実施形態が適用される検針システムのネットワーク構成例を示す図である。 一般的に考えられるブロードキャストパケットのデータ転送による無線ネットワークのトラヒック状態の例を示す図である。 本実施形態によるブロードキャストパケットのデータ転送による無線ネットワークのトラヒック状態の例を示す図である。 GWにおける経路情報のデータ構成例を示す図である。 通信ユニットFにおける経路情報のデータ構成例を示す図である。 通信ユニットへのブロードキャストパケットの伝搬タイミングの例を示すタイミングチャートである。 通信ユニットの構成例を示す図である。 ゲートウェイユニットの構成例を示す図である。 GW管理部の制御動作を示すフローチャートである。 GW管理部における受信ロス検出/補完処理の制御動作を示すフローチャートである。 検針管理部における受信ロス検出/補完処理の制御動作を示すフローチャートである。 検針管理部の制御動作を示すフローチャートである。 本実施形態のパケットデータフォーマット例を示す図(その1)である。 本実施形態のパケットデータフォーマット例を示す図(その2)である。 無線ネットワーク103の他の構成例を示す図である。 本実施形態のシステムを実現可能なハードウェアシステムの構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用される検針システムのネットワーク構成例を示す図である。一般家庭や工場などの電気メータの検針計量器に接続される通信ユニット101が、相互にアドホックネットワークである無線ネットワーク103によって接続される。アドホックネットワークは、障害発生時にも相互の通信ユニット101が接続できる隣接する通信ユニット101を探しながら相互に接続を維持するように動作する、自立分散型のネットワークである。これらの通信ユニット101のうち所定のユニットは、ゲートウェイユニット(GW:GateWay。以下単に「GW」と呼ぶ)102として動作する。このGW102は、アドホックネットワーク外のLAN(ローカルエリアネットワーク)またはWAN(ワイドエリアネットワーク)などの外部ネットワーク105と接続されている。そして、GW102は、外部ネットワーク105に例えば有線で接続されるサーバ104と各通信ユニット101との間のデータ通信を中継する。このとき、GW102は、外部ネットワーク105の通信プロトコル、例えばIP(インターネットプロトコル)と、アドホックネットワークである無線ネットワーク103の通信プロトコルとの間で、パケットデータの通信フォーマットの変換も行う。
通信ユニット101およびGW102は、無線によるアドホックルーティングプロトコルの通信方式に従って自律的な通信を行う。1つの通信ユニット101と他の通信ユニット101が間に他の通信ユニット101を介さずに直接通信を行う場合、2つの通信ユニット101が「隣接している」という。また、1つの通信ユニット101に隣接している他の通信ユニット101を「隣接通信ユニット」という。さらに、通信ユニット101に隣接し中継動作を行うものを「隣接中継ユニット」(後述する)という。
サーバ104は、各通信ユニット101が収集した検針計量値を収集し、管理、または監視する。また、サーバ104は、各通信ユニット101を制御する。
各通信ユニット101が収集した検針計量値(センサ情報)は、各通信ユニット101からGW102に定期的(例えば30分ごと)に送信されるパケット(以下このパケットを「定例パケット」と呼ぶ)で通知される。
図2は、一般的に考えられるブロードキャストパケットのデータ転送による無線ネットワークのトラヒック状態の例を示す図である。また、図3は、本実施形態によるブロードキャストパケットのデータ転送による無線ネットワークのトラヒック状態の例を示す図である。図2および図3において、無線ネットワーク103は、図1の無線ネットワーク103とは通信ユニット101の数は異なるが、同じアドホックネットワークプロトコルによって構成されるネットワークである。図2および図3に示される無線ネットワーク103はそれぞれ、28台の通信ユニット101(図2および図3中の○印の部分)および1台のGW102によって構成されている。
一般的に考えられるブロードキャスト転送では、ブロードキャストパケットを受信した図2に示されるGW102および図2中の全ての○印の通信ユニット101が、受信パケットを1回ずつブロードキャスト転送する。すなわち、ブロードキャストを行う通信ユニットは28台である。この結果、図2中の破線の円X01の重なり具合から理解されるように、無線干渉が増大してしまう。
これに対して本実施形態ではまず、ブロードキャストが全て1ホップ以内のブロードキャストとされて、ブロードキャストを行う通信ユニット101が、14台の中継ユニットのみに制限される。
図3に示される例では、まずGW102がブロードキャストを行うとき、1ホップ以内の中継ユニットは、A、B、およびCの各通信ユニット101である。
次に、中継ユニットAがブロードキャストを行うとき、1ホップ以内の中継ユニットは、ブロードキャストパケットの送信元のGW102を除くと、Dの通信ユニット101のみである。OおよびRの各末端ユニット101は、中継ユニットAからのブロードキャストパケットを受信するのみで、中継は行わず、ブロードキャストも行わない。
次に、中継ユニットDがブロードキャストを行うとき、1ホップ以内の中継ユニットは、ブロードキャストパケットの送信元の中継ユニットAを除くと、Eの通信ユニット101のみである。Qの末端ユニット101は、中継ユニットDからのブロードキャストパケットを受信するのみで、中継は行わず、ブロードキャストも行わない。
さらに、中継ユニットEがブロードキャストを行うとき、1ホップ以内の中継ユニットは、ブロードキャストパケットの送信元のDを除くと、他には無い。Pの末端ユニット101は、中継ユニットEからのブロードキャストパケットを受信するのみで、中継は行わず、ブロードキャストも行わない。
GW102から1ホップ以内にある中継ユニットBおよびCの各配下についても、中継ユニットAの場合と同様に考えることができる。
以上のように、本実施形態では、ブロードキャストを行う通信ユニット101が、1ホップ以内の14台の中継ユニットのみに制限される。この結果、本実施形態に係る図3中の破線の円Y01の重なり具合を、一般的に考えられる図2中の破線の円X01の重なり具合と比較すると容易に理解されるように、本実施形態では無線干渉の増大を効果的に抑制することが可能となる。
上述の中継を可能とするために、本実施形態では、中継ユニット自律判定の制御が実行される。
まず、各通信ユニット101は、定期的に(例えば30分に1回)、GW102に向けて定例パケットを送信している。そして、各通信ユニット101は、ファームウェアの更新直前に他の通信ユニット101の定例パケットを転送した実績が有る場合は、自身がブロードキャスト転送を行うべき中継ユニットと判定する。逆に、転送実績が無い場合には、通信ユニット101は、自身がブロードキャスト転送を行わない末端の通信ユニットであると判定する。図3の例では、A、B、C、D、E、F、G、H、G、I、J、K、L、M、およびNの各通信ユニット101が、自身が中継ユニットであるとそれぞれ判定する。
このように、本実施形態では、無線ネットワーク103を構成する各通信ユニット101が、自身が中継ユニットであるか否かを自律的に判定する。この機能により、無線ネットワーク103の構成が変化しても、各通信ユニット101は自身がブロードキャストパケットを転送すべきか否かを自律的に決定することが可能となり、ブロードキャスト転送の柔軟な運用が可能となる。
次に、ブロードキャストパケットを実際に転送する処理手順を、以下に詳細に説明する。
[処理手順1]
GW102または中継ユニットは、ファームウェアの更新直前まで受信していた定例パケットから生成した経路情報により、自身と1ホップで通信する隣接中継ユニット(GW102の場合には「GW隣接中継ユニット」と呼ぶ)を抽出する。最初は、GW102が処理を実行する。図4は、GW102が定例パケットから生成している経路情報の例を示す図である。この例は、図3に示される無線ネットワーク103の構成例に対応するものである。図3の例では、無線ネットワーク103は28台の通信ユニット101を備える。これに対応して、GW102は、図4の経路情報を示す表データの縦方向に、28台分の通信ユニット101に対応する経路情報番号1〜28の各経路情報が登録されている。例えば、経路情報番号1には、GW102を宛先(Dst:Destination)として、GW102からホップ(hop)1の距離にある通信ユニットAから定例パケットが受信されて、Aまでの経路が認識されていることが示されている。経路情報番号2には、GW102を宛先として、通信ユニットAを経由して、GW102からホップ2の距離にある通信ユニットOから定例パケットが受信されて、Oまでの経路が認識されていることが示されている。経路情報番号7には、GW102を宛先として、通信ユニットE、D、Aの順に経由して、GW102からホップ4の距離にある通信ユニットPから定例パケットが受信されて、Pまでの経路が認識されていることが示されている。図4に示される経路情報の表において、他の通信ユニット101からの定例パケットを中継する通信ユニット101すなわち中継ユニットは、必ず2個以上登録されていることがわかる。そこで、GW102は、例えば図4の経路情報において、自身から1ホップの距離すなわちhop1として登録されている通信ユニット101のうち、重複して出現するユニットを、GW隣接中継ユニットとして抽出する。図3および図4の例では、A、B、およびCの3つの通信ユニット101が、GW隣接中継ユニットとして抽出される。
[処理手順2]
GW102または中継ユニットは、例えば図4の経路情報において、処理手順1にて抽出した隣接中継ユニットの配下で重複して出現する通信ユニット101、すなわち中継ユニットの数をカウントする。最初は、GW102が処理を実行し、図3および図4の例では、以下の各通信ユニット101がカウントされる。
・GW隣接中継ユニットAの配下:D、Eの2ユニット
・GW隣接中継ユニットBの配下:F、G、Hの3ユニット
・GW隣接中継ユニットCの配下:I、J、K、L、M、Nの6ユニット
・合計:11ユニット
[処理手順3]
GW102または中継ユニットは、説明の簡略化のために、遅延時間単位を通信ユニット101間のパケットの伝搬遅延時間と対応してるとしてもよい。
GW102または中継ユニットは、隣接中継ユニットについて、配信順序を決定する。この配信順序は任意に決定されてよい。最初は、GW102が処理を実行し、GW隣接中継ユニットA、B、Cについて、配信順序を決定する。ここでは例えば、A、B、Cの順で配信順序が決定されてよい。
GW102または中継ユニットは、決定した配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットに通知する遅延時間を0msecに決定する。最初は、GW102がこの処理を実行する結果、
・配信順序1のGW隣接中継ユニットAに通知する遅延時間=0msec
と決定される。
GW102または中継ユニットは、現在の配信順序の直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を、上述の遅延時間単位Nに乗算して得た遅延時間を算出する。そして、GW102または中継ユニットは、その算出した遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定されている遅延時間に加算して得られる時間を、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間として決定する。最初は、GW102がこの処理を実行し、処理手順2で算出した1番目の配信順序のGW隣接中継ユニットAおよびその配下の中継ユニットD、Eの数=3を上述の遅延時間単位Nmsecに乗算した遅延時間=3×Nmsecを算出する。続いて、GW102は、2番目の配信順序のGW隣接中継ユニットBに通知する遅延時間を、1番目の配信順序のGW隣接中継ユニットAに対して決定した遅延時間=0msecに、上記算出した遅延時間=3×Nmsecを加算したものとする。すなわち、
・配信順序2のGW隣接中継ユニットBに通知する遅延時間=3×Nmsec
と決定される。続いて、GW102の送信タイミング分散制御部02は、処理手順2で算出した2番目の配信順序のGW隣接中継ユニットBおよびその配下の中継ユニットF、G、Hの数=4を上述の遅延時間単位Nmsecに乗算した遅延時間=4×Nmsecを算出する。GW102は、3番目の配信順序のGW隣接中継ユニットCに通知する遅延時間を、2番目の配信順序のGW隣接中継ユニットBに対して決定した遅延時間=3×Nmsecに、上記算出した遅延時間=4×Nmsecを加算したものとする。すなわち、
・配信順序3のGW隣接中継ユニットCに通知する遅延時間=7×Nmsec
と決定される。
GW102または中継ユニットは、上述のようにして決定した各遅延時間の情報を、例えばユニキャストの通知パケットを使った通信により、各隣接中継ユニットにそれぞれ通知する。最初は、GW102がこの処理を実行する結果、各GW隣接中継ユニットA、B、およびCにそれぞれ下記遅延時間が通知される。
・配信順序1のGW隣接中継ユニットAに通知する遅延時間=0msec
・配信順序2のGW隣接中継ユニットBに通知する遅延時間=3×Nmsec
・配信順序3のGW隣接中継ユニットCに通知する遅延時間=7×Nmsec
また、GW102は、処理手順2で算出した全てのGW隣接中継ユニットおよびそれらの配下の全中継ユニットの数に+1した値に、遅延時間単位Nmsecを乗算する。GW102は、この結果得られる遅延時間を、配信間隔として決定する。
配信間隔=(全GW隣接中継ユニット数+配下の全中継ユニット数+1)×Nmsec
処理手順2で算出されたGW102の全てのGW隣接中継ユニットA、B、Cおよびそれらの配下の全中継ユニットの数=14に+1した値=15に、遅延時間単位Nmsecが乗算される。GW102は、この結果得られる遅延時間15×Nmsecを、配信間隔として決定する。
配信間隔=(全GW隣接中継ユニット数+配下の全中継ユニット数+1)×Nmsec
=(3+11+1)×Nmsec=15×Nmsec
[処理手順4]
処理手順3により遅延時間の情報を通知された各隣接中継ユニットは、自身に対する新たな隣接中継ユニットに対して、上述の処理手順1、2、および3を、末端の中継ユニットまで、再帰的に繰り返し実行する。最初は、GW102に対するGW隣接中継ユニットが、これらの処理を実行し、以下その配下の中継ユニットが再帰的に処理手順1、2,および3を繰り返し実行する。
一例として、図3に示される中継ユニットFは、ファームウェアの更新直前まで受信されていた定例パケットからが生成した経路情報として、例えば図5に示されるような経路情報の表データを保持している。図3の例では、通信ユニットFの配下に9台の通信ユニット101が存在するため、通信ユニットFも含めて、通信ユニットFは、図5の経路情報表の縦方向に、10台分の通信ユニット101に対応する経路情報番号1〜10の各経路情報が登録されている。例えば、経路情報番号1には、GW102を宛先として、GW102からホップ(hop)2の距離にある通信ユニットFから定例パケットが送信されたことが示されている。経路情報番号2には、GW102を宛先とするGW102からホップ3の距離にある通信ユニットGからの定例パケットが、通信ユニットFで転送されたことが示されている。経路情報番号8には、GW102を宛先とするGW102からホップ4の距離にある通信ユニットdからの定例パケットが、通信ユニットHを経由して、通信ユニットFで転送されたことが示されている。通信ユニットFは、例えば図5の経路情報において、自身から1ホップの距離すなわちhop3として登録されている通信ユニット101のうち、重複して出現するユニットを、隣接中継ユニットとして抽出する。図3および図5の例では、GおよびHの2つの通信ユニット101が、通信ユニットFに対する隣接中継ユニットとして抽出される。
通信ユニットFは、処理手順2を実行する。この結果、下記の結果が得られる。
・隣接中継ユニットGの配下:中継ユニット無し
・隣接中継ユニットHの配下:中継ユニット無し
・合計で0ユニット
通信ユニットFは、処理手順3を実行する。この結果、下記の結果が得られる。
・配信順序1の隣接中継ユニットGに通知する遅延時間=0msec
・配信順序2の隣接中継ユニットHに通知する遅延時間=1×Nmsec
(配信順序1のGに対する1台分の遅延時間のみ)
通信ユニットFは、上述のようにして決定した各遅延時間の情報を、例えばユニキャストの通知パケットを使った通信により、各隣接中継ユニットGおよびHにそれぞれ通知する。
[処理手順5]
GW102は、処理手順3で決定された配信間隔で、複数のブロードキャストパケットをGW隣接中継ユニットおよびその他の隣接通信ユニット101に順次ブロードキャストして送信する。
[処理手順6]
処理手順5によるGW102からのブロードキャスト配信を受信した隣接中継ユニットは、以下の制御を実行する。受信したブロードキャストパケットを、処理手順3でGW102から通知された遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、自身に対する隣接中継ユニットおよび他の隣接通信ユニット101にブロードキャスト配信する。
[処理手順7]
処理手順6の再帰処理として、処理手順6により中継ユニットからブロードキャスト配信を受信したその中継ユニットに対する隣接中継ユニットは、以下の制御を実行する。受信したブロードキャストパケットを、処理手順3でGW102から通知された遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、自身に対する隣接中継ユニットおよび他の隣接通信ユニット101にブロードキャスト配信する。
[処理手順8]
各通信ユニット101は、定例パケット送信期間(例えば毎時30分〜35分、00分〜05分等と設定できる)は、ブロードキャストパケットの配信を停止する。
各通信ユニット101は、定例パケット送信期間に自身が送信する定例パケットに、ファームウェアブロックのブロードキャストパケットの受信率(受信数÷トータル数)の情報を埋め込んで、その定例パケットを送信する。
各通信ユニット101は、定例パケット送信期間を経過後、ブロードキャストパケットの配信を継続する。
[処理手順9]
GW102は、いずれかの通信ユニット101が通知した定例パケットから生成される経路情報に変化があれば、処理手順1から処理手順3を再度実行する。これにより、各GW隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットにおいて、処理手順4が実行される。この結果、無線ネットワーク103上の全ての中継ユニットの送信タイミング(遅延時間)が更新される。
[処理手順10]
GW102は、各通信ユニット101から定例パケットを受信することにより、通信ユニット101のそれぞれにおけるブロードキャストパケットの受信状況を検知する。GW102は、ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニット101の近隣の、ブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニット101に、ブロードキャストパケットの補完指示を送信する。
[処理手順11]
GW102から処理手順10による補完指示を受信した通信ユニット101は、受信した補完指示が示す受信ロスがある通信ユニット101と通信して不足情報を問い合わせることにより、不足ブロックを送信し受信ロスを解消する。
図6は、上述の処理手順により図3の構成例を有する無線ネットワーク103に対してブロードキャスト配信が行われた場合における、各通信ユニット101へのブロードキャストパケットの伝搬タイミングの例を示すタイミングチャートである。
前述の処理手順3により、通信ユニットAには、
遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される。通信ユニットBには、
・遅延時間=(Aの遅延時間:0)+(Aと配下の中継ユニット数:3×N)
=3N(遅延値=3)
が通知される。通信ユニットCには、
・遅延時間=(Bの遅延時間:3N)+(Bと配下の中継ユニット数:4×N)
=7N(遅延値=7)
が通知される。ここで、遅延値とは、遅延時間をNで除算した値である。遅延時間の通知時には、通信付加の軽減のために、Nが除算されて通知される。受信側では、Nを再び乗算すれば、遅延時間が再生される。
いま、GW102における最初の転送ブロックである転送ブロック1のブロードキャストパケットの配信時刻を0秒とすれば、GW隣接中継ユニットA、B、Cには、転送ブロック1のブロードキャストパケットが遅延時間0msecで配信される。この結果、GW隣接中継ユニットA、B、Cは、無線ネットワーク103上を伝搬するときの伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。なお、図6では、伝搬遅延時間すなわち1ホップにかかる時間は、説明の便宜のために仮に遅延時間単位Nmsecに対応するものとした。
通信ユニットAは、GW102から遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットDを抽出し(処理手順1)、D配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットDの配下:Eの1ユニット
・合計:1ユニット
通信ユニットDに、
・遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される(処理手順3)。
このとき、GW隣接中継ユニットAは、GW102から遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接中継ユニットDおよび隣接通信ユニットO、Rにブロードキャスト転送する。この結果、隣接中継ユニットDと隣接通信ユニットO、Rは、時刻1Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
通信ユニットDは、通信ユニットAから遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットEを抽出し(処理手順1)、E配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットEの配下:中継ユニット無し
・合計:0ユニット
通信ユニットEに、
・遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される(処理手順3)。
このとき、隣接中継ユニットDは、中継ユニットAから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接中継ユニットEおよび隣接通信ユニットQにブロードキャスト転送する。この結果、隣接中継ユニットEと隣接通信ユニットQは、時刻2Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
通信ユニットDは、通信ユニットAから遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットEを抽出し(処理手順1)、E配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットEの配下:中継ユニット無し
・合計:0ユニット
通信ユニットEに、
・遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される(処理手順3)。
このとき、隣接中継ユニットDは、中継ユニットAから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接中継ユニットEおよび隣接通信ユニットQにブロードキャスト転送する。この結果、隣接中継ユニットEと隣接通信ユニットQは、時刻2Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
隣接中継ユニットEは、通信ユニットDから遅延時間を受信するが、自身が末端の中継ユニットであるため、これ以上隣接中継ユニットを抽出せず(処理手順1)、処理手順2と処理手順3は実行しない。
隣接中継ユニットEは、中継ユニットDから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接通信ユニットPにブロードキャスト転送する。この結果、隣接通信ユニットPは、時刻3Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
通信ユニットBは、GW102から遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットFを抽出し(処理手順1)、F配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットFの配下:G、Hの2ユニット
・合計:2ユニット
通信ユニットFに、
・遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される(処理手順3)。
このとき、隣接中継ユニットBは、GW102から遅延時間=3Nmsecを通知されているため、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信した時刻1Nmsecから3Nmsec待つ。そして、その後の時刻4Nmsecに、転送ブロック1のブロードキャストパケットを、隣接中継ユニットFおよび隣接通信ユニットX、Yにブロードキャスト転送する。隣接中継ユニットFと隣接通信ユニットX、Yは、時刻4Nmsecから伝搬遅延時間後に、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
この転送時には、中継ユニット群A、D、Eによるブロードキャストパケットの転送は時刻4Nmsecの時点で完了しているため、輻輳は発生しないようにすることが可能となる。
通信ユニットFは、通信ユニットBから遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットGおよびHを抽出し(処理手順1)、GおよびH各配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットGの配下:中継ユニット無し
・隣接中継ユニットHの配下:中継ユニット無し
・合計:0ユニット
前述の処理手順3により、通信ユニットGには、
遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される。通信ユニットHには、
・遅延時間=(Gの遅延時間:0)+(Gと配下の中継ユニット数:1×N)
=1N(遅延値=1)
が通知される。
このとき、隣接中継ユニットFは、中継ユニットBから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接中継ユニットGとHおよび隣接通信ユニットcにブロードキャスト転送する。この結果、隣接中継ユニットGとHおよび隣接通信ユニットcは、時刻5Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
隣接中継ユニットGは、通信ユニットFから遅延時間を受信するが、自身が末端の中継ユニットであるため、これ以上隣接中継ユニットを抽出せず(処理手順1)、処理手順2と処理手順3は実行しない。
隣接中継ユニットGは、中継ユニットFから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接通信ユニットZ、a、およびbにブロードキャスト転送する。この結果、隣接通信ユニットZ、a、およびbは、時刻6Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
隣接中継ユニットHは、中継ユニットFから遅延時間を受信するが、自身が末端の中継ユニットであるため、これ以上隣接中継ユニットを抽出せず(処理手順1)、処理手順2と処理手順3は実行しない。
このとき、隣接中継ユニットHは、GW102から遅延時間=1Nmsecを通知されているため、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信した時刻6Nmsecから1Nmsec待つ。そして、その後の時刻7Nmsecに、転送ブロック1のブロードキャストパケットを、隣接通信ユニットd、e、およびfにブロードキャスト転送する。隣接通信ユニットd、e、およびfは、時刻7Nmsecから伝搬遅延時間後に、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
この転送時には、中継ユニット群A、D、E、B、F、およびGによるブロードキャストパケットの転送は時刻7Nmsecの時点で完了しているため、輻輳は発生しないようにすることが可能となる。
通信ユニットCは、GW102から遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットIを抽出し(処理手順1)、I配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットIの配下:J、K、L、M、Nの5ユニット
・合計:5ユニット
通信ユニットIに、
・遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される(処理手順3)。
このとき、隣接中継ユニットCは、GW102から遅延時間=7Nmsecを通知されているため、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信した時刻1Nmsecから7Nmsec待つ。そして、その後の時刻8Nmsecに、転送ブロック1のブロードキャストパケットを、隣接中継ユニットIにブロードキャスト転送する。隣接中継ユニットIは、時刻8Nmsecから伝搬遅延時間後に、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
この転送時には、中継ユニット群A、D、E、B、F、G、およびHによるブロードキャストパケットの転送は時刻8Nmsecの時点で完了しているため、輻輳は発生しないようにすることが可能となる。
通信ユニットIは、通信ユニットCから遅延時間を受信すると、隣接中継ユニットJを抽出し(処理手順1)、J配下の中継ユニット数をカウントする(処理手順2)。
・隣接中継ユニットJの配下:K、L、M、N
・合計:4ユニット
前述の処理手順3により、通信ユニットJには、
遅延時間=0msecの情報(遅延値=0)
が通知される。
このとき、隣接中継ユニットIは、中継ユニットCから遅延時間=0msecを通知されているため、受信した転送ブロック1のブロードキャストパケットを即座に、隣接中継ユニットJにブロードキャスト転送する。この結果、隣接中継ユニットJは、時刻9Nから伝搬遅延時間のみの遅延で、転送ブロック1のブロードキャストパケットを受信する(処理手順5)。
以下同様に、隣接中継ユニットK、L、M、Nの順に転送ブロック1のブロードキャストパケットが、時刻11Nから14Nまでの間に転送され、最後に時刻15Nに末端の通信ユニットgに転送される。
以上のようにして転送ブロック1のブロードキャストパケットが全ての通信ユニット101に転送される。
GW102は、前述の処理手順3により、
(全GW隣接中継ユニット数+配下の全中継ユニット数+1)×Nmsec
=(3+11+1)×Nmsec=15×Nmsec
として、配信間隔=15Nmsecを計算している。
これに基づいて、GW102は、最初の転送ブロックである転送ブロック1のブロードキャストパケットを送信してから、遅延時間=15Nmsec待った時刻15Nに、2番目の転送ブロックである転送ブロック2のブロードキャストパケットの送信を開始する。この送信時には、図3の無線ネットワーク103内の全ての中継ユニットによるブロードキャストパケットの転送が時刻15Nmsecの時点で完了しているため、輻輳は発生しないようにすることが可能となる。
図7は、図1の通信ユニット101の構成例を示す図である。通信ユニット101は、検針管理部700、無線送受信制御部707、アンテナ708、および検針計量器インタフェース709を備える。検針計量器インタフェース709には、検針計量器710が接続される。検針管理部700は、中継ユニット自律判定部701、送信タイミング分散制御部702、ブロードキャスト分散転送部703、経路情報生成部704、受信率通知部705、および受信ロス解消部706を備える。検針管理部700の詳細については後述する。無線送受信制御部707は、アンテナ708を介して、図1の他の通信ユニット101またはGW102と無線通信によるデータの送受信を制御する。検針計量器インタフェース803は、検針計量器804から検針計量値のデータを収集して、検針管理部700に引き渡す。検針計量器804は、例えば電気使用量、水道使用量、ガス使用量などの検針器である。
図8は、図1のGW102の構成例を示す図である。GW102は、GW(ゲートウェイ)管理機能部800、無線送受信制御部707、アンテナ708、および有線送受信制御部803を備える。GW管理部800は、送信タイミング分散制御部702、ブロードキャスト分散転送部703、経路情報生成部704、受信状況検知部801および補完指示送信部802を備える。GW管理部800の詳細については後述する。無線送受信制御部707およびアンテナ708は、図7に示されるものと同じ機能を有し、図1に示される通信ユニット101と無線通信によるデータの送受信を制御する。有線送受信制御部803は、図1の外部ネットワーク105に接続され、図1のサーバ104との間のデータの送受信を制御する。
図7の通信ユニット101の検針管理部700と、図8のGW102のGW管理部800は、例えばメモリを搭載したマイクロプロセッサを具備する。検針管理部700およびGW管理部800において、送信タイミング分散制御部702、ブロードキャスト分散転送部703、および経路情報生成部704は、同様の処理を行う。
まず、図7に示される構成を有する通信ユニット101の検針管理部700において、中継ユニット自律判定部701は、以下の制御を実行する。中継ユニット自律判定部701は、他の通信ユニット101に関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニット101にパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定する。具体的には、中継ユニット自律判定部701は例えば、所定時間(例えば30分)ごとに、自身が中継ユニットであることを示す中継ユニットフラグをクリアし、他の通信ユニット101に関するパケット、例えば定例パケットを転送したときに中継ユニットフラグをセットする。
次に、図7に示される構成を有する通信ユニット101の検針管理部700または図8に示される構成を有するGW102のGW管理部800において、送信タイミング分散制御部702は、以下の制御を実行する。送信タイミング分散制御部702は、通信ユニット101において中継ユニット自律判定部701が自身を中継ユニットと判定した場合、またはGW102において、次の一連の処理を実行する。まず、送信タイミング分散制御部702は、自身と1ホップで通信し他の通信ユニット101にパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出する。次に、送信タイミング分散制御部702は、一つ以上の隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出する。続いて、送信タイミング分散制御部702は、算出したユニット数を基に、隣接中継ユニットにブロードキャストパケットを配信する配信順序とその配信順序に対応する遅延時間を決定する。具体的には、送信タイミング分散制御部702は例えば、次の処理を実行する。まず、送信タイミング分散制御部702において、遅延時間単位は説明の簡略化のために通信ユニット101間のパケットの伝搬遅延時間と対応してるとしてもよい。例えば、遅延時間単位Nは、例えばN=100msec(ミリ秒)とする。次に、送信タイミング分散制御部702は、配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定する。そして、送信タイミング分散制御部702は、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、次のようにして計算する。送信タイミング分散制御部702は、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、その直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を上述の遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算する。送信タイミング分散制御部702は、その加算の結果得られる時間を、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間として決定する。送信タイミング分散制御部702は、上述のようにして決定した遅延時間の情報を、例えばユニキャストの通知パケットを使った通信により、隣接中継ユニットに通知する。
図8に示される構成を有するGW102のGW管理部800内の送信タイミング分散制御部702は、さらに次の制御処理を実行する。GW管理部800内の送信タイミング分散制御部702は、GW102の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を基に、複数パケットからなるブロードキャストパケットの配信間隔を決定する。具体的には、送信タイミング分散制御部702は、GW102の全ての隣接中継ユニットおよびそれらの配下の全中継ユニットの数に前述した遅延時間単位を乗算して得た遅延時間に基づいて配信間隔を決定する。
続いて、図7に示される構成を有する通信ユニット101の検針管理部700において、ブロードキャスト分散転送部703は、通信ユニット101において中継ユニット自律判定部701が自身を中継ユニットと判定した場合に、以下の制御を実行する。ブロードキャスト分散転送部703は、自身が例えば1ホップ以内の中継ユニットから受信したブロードキャストパケットを、自身に対して通知されている遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の通信ユニットにブロードキャスト転送する。受信したブロードキャストパケットが1ホップ以内の中継ユニットから受信したものであるか否かは例えば、受信パケット内の送信元アドレスと自身が保有する経路情報とから判定できる。
一方、図8に示される構成を有するGW102のGW管理部800において、ブロードキャスト分散転送部703は、以下の制御を実行する。GW管理部800内のブロードキャスト分散転送部703は、GW管理部800内の送信タイミング分散制御部702が決定した配信間隔で、複数のブロードキャストパケットを他の通信ユニット101に順次ブロードキャストして送信する。
図7に示される構成を有する通信ユニット101の検針管理部700または図8に示される構成を有するGW102のGW管理部800において、経路情報生成部704は、以下の制御を実行する。経路情報生成部704は、他の通信ユニット101に関するパケットの転送時に、その転送するパケットの送信元および宛先の通信ユニット101に関する情報を収集することにより、自身と他の通信ユニット101との通信接続の状況を示す経路情報を生成する。「他の通信ユニット101に関するパケット」とは例えば、通信ユニット101のそれぞれからGW102を宛先として定期的に通知される前述した定例パケットである。これに関連して、送信タイミング分散制御部702は、経路情報生成部704が生成する経路情報に基づいて、隣接中継ユニットを抽出し、一つ以上の隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出するように構成することができる。
以上の構成でまず、GW102が、例えば図1のサーバ104からの指示に基づいて、例えばファームウェアデータを複数に分割して得た各ブロックデータを、それぞれに対応するブロードキャストパケットによって順次各通信ユニット101に転送するとする。
この場合、GW102はまず、送信タイミング分散制御部702による隣接中継ユニットごとの配信順序と遅延時間の決定およびその遅延時間の隣接中継ユニットへの送信を実行する。
さらに、GW102は、ブロードキャスト分散転送部703において、送信タイミング分散制御部702が決定した配信間隔で、複数のブロードキャストパケットを隣接中継ユニットまたは中継ユニットでない隣接通信ユニットに順次ブロードキャストして送信する。
これに対して、GW102に対応する隣接中継ユニットは、まずGW102から、遅延時間の情報を受信する。隣接中継ユニットは、送信タイミング分散制御部702により、次の隣接中継ユニットの判定を行う。そして、隣接中継ユニットは、送信タイミング分散制御部702により、次の隣接中継ユニットごとの配信順序と遅延時間の決定と、その遅延時間の次の隣接中継ユニットへの送信を実行する。
続いて、隣接中継ユニット内のブロードキャスト分散転送部703は、GW102からブロードキャストパケットを順次受信すると、そのブロードキャストパケットを、GW102から受信している遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、次の隣接中継ユニットまたは中継ユニットでない(すなわち末端ユニットである)隣接通信ユニットにブロードキャストして転送する。
上記隣接中継ユニットから遅延時間の情報およびブロードキャストパケットを受信した隣接中継ユニットは、上記隣接中継ユニットと同様の処理を順次実行してゆく。
以上のようにして、本実施形態では、ブロードキャストパケットが送信される通信ユニット101が、例えば定例パケットを転送した実績のある中継ユニットに限定される。これにより、図1の無線ネットワーク103に流れるパケットが抑制され、直近の実績のあるルートで転送されるため、パケットの到達精度が向上する。すなわち、本実施形態により、無線リソースの節約と到達性の向上を実現することが可能となる。
また、上述した本実施形態では、複数の通信ユニット101の送信タイミングが重複することが例えば定例パケットから生成される経路情報に基づいて予め予測される。そして、各中継ユニットにおけるブロードキャストパケットの送信タイミングが、それぞれに対して設定される遅延時間だけずらされることにより、無線干渉を未然に回避することができる。これによっても、到達性の向上を実現することが可能となる。
さらに、上述した本実施形態では、末端に位置する通信ユニット101はブロードキャストパケットを送信しないため、無線ネットワーク103への無駄なパケットが抑止されることによって無線リソースを節約することが可能となる。
次に、通信ユニット101がGW102以外である場合、図7に示されるように、その通信ユニット101には、受信率通知部705と受信ロス解消部706が備えられる。一方、通信ユニット101がGW102を構成する場合、図8に示されるように、GW102には受信状況検知部801と補完指示送信部802が備えられる。
いま、図1の無線ネットワーク103において、GW102以外の各通信ユニット101内の受信率通知部705は、ブロードキャストパケットの受信率を定例パケットを用いてGW102に通知する。
これに対して、GW102内の受信状況検知部801は、定例パケットを受信することにより、通信ユニット101のそれぞれにおけるブロードキャストパケットの受信状況を検知する。そして、GW102内の補完指示送信部802は、ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニット101の近隣のブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニット101に、受信ロスがある通信ユニット101に対するブロードキャストパケットの補完指示を送信する。
GW102から上述の補完指示を受信した通信ユニット101内の受信ロス解消部706は、受信した補完指示が示す受信ロスがある通信ユニット101と通信することにより、受信ロスを解消する。
このように、本実施形態では、各通信ユニット101がブロードキャストパケットの受信ロスの発生状況を定例パケットに載せてGW102に通知することで、GW102は随時通信ユニット101でのブロードキャストパケットの受信状況を把握できる。そして、GW102は、不足があるユニット補完を指示可能な通信ユニット101も検知することができるため、補完における無線リソースも節約することが可能となる。
図9は、図8のGW管理部800の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は例えば、図8のGW管理部800を構成する特には図示しないマイクロプロセッサが、特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する動作として実現される。あるいは、この制御動作は、一部または全部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいはDSP(Digital Signal Processor)を用いたハードウェアとソフトウェアまたはファームウェアの混合回路として実現されてもよい。
まず、現在の時間帯が各通信ユニット101からの定例パケットを受信するための時間帯であるか否かが判定され(ステップS901)、時間帯になるまでこの判定が繰り返される。
ステップS901の判定がYESになると、各通信ユニット101から定例パケットを受信済みになったか否かが判定され(ステップS902)、受信済みになるまでこの判定が繰り返される。
ステップS902の判定がYESになると、ステップS903の処理として、以下の処理が実行される。まず、ステップS902で受信された定例パケットから生成された経路情報により、GW102自身と1ホップで通信するGW隣接中継ユニットが抽出される。この処理の詳細は、前述した処理手順1にて説明した通りである。さらに、上記経路情報において上記抽出した隣接中継ユニットの配下で重複して出現する中継ユニットの数がカウントされる。この処理の詳細は、前述した処理手順2にて説明した通りである。図3の無線ネットワーク103の例では、GW隣接中継ユニットとして、通信ユニットA、B、およびCが抽出される。そして、Aの配下の中継ユニット数はDおよびEの2ユニット、Bの配下の中継ユニット数はF、G、およびHの3ユニット、Cの配下の中継ユニット数はI、J、K、L、M、Nの6ユニットとカウントされる。
次に、ステップS904の処理として、以下の処理が実行される。まず、GW隣接中継ユニット(例えばA、B、C)について、配信順序が決定される。そして、その配信順序に沿って、各配信順序のGW隣接中継ユニットへの遅延時間が算出される。この処理の詳細は、前述した処理手順3にて説明した通りである。図3の無線ネットワーク103の例では、Nmsecを遅延時間単位として、GW隣接中継ユニットA、B、およびCのそれぞれに対して、その配信順序で、遅延時間として0msec、3Nmsec、および7Nmsecが決定され、通知される。実際には、遅延値として、0、3、および7がそれぞれ通知される。
以上のステップS903およびS904の処理は、図8の送信タイミング分散制御部702の機能を実現する。
次に、ステップS901の場合と同様に、再び定例パケットの受信時間になっているか否かが判定される(ステップS905)。ステップS905の判定がYESになると、ステップS902の定例パケットの受信処理およびその後のステップS903、S903の遅延時間の更新・通知処理に戻る。
ステップS905の判定がNOならば、以下に示すステップS906の処理が実行される。まず、GW102の全ての隣接中継ユニットおよびそれらの配下の全中継ユニットの数に前述した遅延時間単位Nmsecを乗算して得た遅延時間に基づいて、配信間隔が決定される。図3の無線ネットワーク103の例では、配信間隔は、全ユニット数14に+1した値から15Nmsecと決定される。次に、ファームウェアのアップデータが複数のファームウェアのブロック(ファームブロック)に分割され、各ファームブロックが格納されたブロードキャストパケットが、その決定された配信間隔で、他の通信ユニット101に順次ブロードキャストして配信される。
次に、最終のファームブロックまで配信が完了したか否かが判定され(ステップS907)、完了していなければ、ステップS905の判定処理の後、ステップS906で次のファームブロックの配信処理が実行される。
上述のステップS906およびS907の処理は、図8の送信タイミング分散制御部702の一部の機能と、ブロードキャスト分散転送部703の機能を実現する。
ステップS906の判定がYESになると、ステップS908で受信ロス検出/補完処理が実行される。
図10は、図9のステップS908の受信ロス検出/補完処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、図9のステップS901と同様に、現在の時間帯が各通信ユニット101からの定例パケットを受信するための時間帯であるか否かが判定され(ステップS1001)、時間帯になるまでこの判定が繰り返される。
ステップS1001の判定がYESになると、図9のステップS902と同様に、各通信ユニット101から定例パケットを受信済みになったか否かが判定され(ステップS1002)、受信済みになるまでこの判定が繰り返される。
ステップS1002の判定がYESになると、受信済みの定例パケットの中で、その定例パケットによって報告された受信率が100%でない通信ユニット101が、例えば特には図示しないメモリ上に確保される不足リストに追加される(ステップS1003)。
このステップS1003の処理は、図8の受信状況検知部801の機能を実現する。
次に、上述の不足リストが確認されることにより、受信率が100%でない通信ユニット101があるか否かが判定される(ステップS1004)。
ステップS1004の判定がNOならば、そのまま図10のフローチャートで示される制御動作を終了する。
ステップS1004の判定がYESならば、受信率が100%でない通信ユニット101について、その通信ユニット101の近隣の受信率が100%の通信ユニット101に、その受信率が100%でない通信ユニット101に対するブロードキャストパケットの補完指示が送信される(ステップS1005)。
このステップ1005の処理は、図8の補完指示送信部802の機能を実現する。
ステップS1005の処理の後、図10のフローチャートで示される制御動作を終了する。
図11は、通信ユニット101における受信ロス検出/補完処理の制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、後述する図12のフローチャートのステップS1215の詳細処理を示す。
まず、通信ユニット101において、GW102から不足補完指示のパケットが受信されると、不足が発生している(受信率が100%でない)対象となる通信ユニット101(対象ユニット)に対して、不足問い合わせ要求のパケットが送信される(ステップS1101)。その後、図11の制御動作を終了する。
ステップS1101での不足問い合わせ要求のパケット送信に対して、対象ユニットが不足問合せ応答のパケットを応答すると、その不足問合せ応答パケットによって不足があるか否かが判定される(ステップS1102)。
ステップS1102の判定がNOならば、不足を補完する必要はないので、図11の制御動作を終了する。
ステップS1102の判定がYESならば、対象ユニットへ、不足しているファームブロックが送信される(ステップS1103)。
続いて、対象ユニットへ、再度不足問い合わせ要求が送信される(ステップS1104)。
その後、図11の制御動作を終了する。
以上の図11のフローチャートの制御動作は、図7の受信ロス解消部706の機能を実現する。
図12は、図7の検針管理部700の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は例えば、図7の検針管理部700を構成する特には図示しないマイクロプロセッサが、特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する動作として実現される。あるいは、この制御動作は、一部または全部が、ASIC、FPGA、あるいはDSPを用いたハードウェアとソフトウェアまたはファームウェアの混合回路として実現されてもよい。
図12のフローチャートの制御動作は、例えば一定時間ごとに起動される。
まず、いずれかのイベントが受信したか否かの判定を繰り返す判定待機処理が実行される(ステップS1201)。
ステップS1201で、定例パケット送信時間の開始を示すイベントが受信されたと判定された場合、特には図示しないメモリまたはレジスタ上に確保されている中継ユニットフラグがクリアされる(ステップS1202)。中継ユニットフラグは、自身の通信ユニット101が中継ユニットであるか否かを示すフラグである。定例パケット送信時間は、例えば30分というような一定時間ごとに発生する。この一定時間間隔で、中継ユニットフラグがクリアされて、自身が中継ユニットであることを示す状態がクリアされる。この中継ユニットフラグは、その後に受信される定例パケットによって再度セットさせられる(後述するステップS1204参照)。これにより、自身が例えば中継ユニットから通常の通信ユニット101に構成変更された場合またはその逆の場合に、その状態変更を速やかに無線ネットワーク103全体に通知可能として、ネットワークの自律的な構成変更を実現するためである。その後、図12の制御動作を終了する。
ステップS1202の処理は、図7の中継ユニット自律判定部701の一部の機能を実現する。
ステップS1201で、他の通信ユニット101の定例パケットが受信されたことを示すイベントが受信されたと判定された場合、まず、現在が定例パケット送信時間帯であるか否かが判定される(ステップS1203)。
ステップS1203の判定がNOならば、そのまま図12の制御動作を終了する。
ステップS1203の判定がYESならば、前述の中継ユニットフラグがONされる(ステップS1204)。
ステップS1204の処理は、図7の中継ユニット自律判定部701の一部の機能を実現する。
次に、受信された定例パケットが、隣接中継ユニットに転送される(ステップS1205)。
続いて、受信された定例パケットの内容が、特には図示しないメモリ上等に確保されている経路情報(図5等参照)に反映されて経路情報が生成または更新される(ステップS1206)。
ステップS1206の処理は、図7の経路情報生成部704の機能を実現する。
その後、図12の制御動作を終了する。
ステップS1201で、自身の通信ユニット101の定例パケット送信タイミングになったことを示すイベントが受信されたと判定された場合、自身の通信ユニット101に関する定例パケットが、GW102に向けて送信される(ステップS1207)。
その後、図12の制御動作を終了する。
ステップS1201で、GW102または他の中継ユニットから遅延時間通知が受信されたと判定された場合、まず、中継ユニットフラグがONか否か、すなわち自身が中継ユニットであるか否かが判定される(ステップS1208)。
ステップS1208の処理は、図7の中継ユニット自律判定部701の一部の機能を実現する。
ステップS1208の判定がNOならば、図12の制御動作を終了する。
ステップS1208の判定がYESならば、経路情報を参照することにより、配下に中継ユニットが複数存在するか否かが判定される(ステップS1209)。
ステップS1209の判定がNOならば、図12の制御動作を終了する。
ステップS1209の判定がYESならば、ステップS1210の処理として、以下の処理が実行される。まず、隣接中継ユニットが抽出された後、それらの配信順序が決定される。そして、その配信順序に沿って、各配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間が算出される。この処理の詳細は、前述した処理手順4にて説明した通りである。
以上のステップS1209およびS1210の処理は、図7の送信タイミング分散制御部702の機能を実現する。
その後、図12の制御動作を終了する。
ステップS1201で、GW102または他の中継ユニットからファームブロックのブロードキャストパケットが受信されたと判定されたら、まず、中継ユニットフラグがONか否か、すなわち自身が中継ユニットであるか否かが判定される(ステップS1211)。
ステップS1211の処理は、図7の中継ユニット自律判定部701の一部の機能を実現する。
ステップS1211の判定がNOならば、図12の制御動作を終了する。
ステップS1211の判定がYESならば、自身の通信ユニット101に対して通知されている遅延時間が0より大きいか否かが判定される(ステップS1212)。
遅延時間が0でステップS1212の判定がNOならば、受信されたファームブロックのブロードキャストパケットが、即座に送信される(ステップS1213)。その後、図12の制御動作を終了する。
遅延時間が0より大きくステップS1212の判定がYESならば、遅延時間だけ待機させられた後に、受信されたファームブロックのブロードキャストパケットが、送信される(ステップS1214)。その後、図12の制御動作を終了する。
ステップS1212、S1213、およびS1214の処理は、図7のブロードキャスト分散転送部703の機能を実現する。
ステップS1201で、GW102から不足補完指示のパケットまたは他の通信ユニット101から不足問合せ応答のパケットが受信されたと判定された場合、受信ロス検出/補完処理が実行される。この処理の詳細については、図11のフローチャートを用いて前述した。
ステップS1215の処理は、図7の受信ロス解消部706の機能を実現する。
図13および図14は、本実施形態において使用される各種パケットのデータフォーマットの例を示す図である。
図13(a)は、例えば前述した各通信ユニット101からGW102に通知される定例パケット等の基本フォーマット例である。「宛先アドレス」フィールドには、宛先となるユニットのアドレスが格納される。定例パケットの場合は、「宛先アドレス」フィールドには、GW102のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、送信元となった通信ユニット101またはGW102のアドレスが格納される。「データ長」フィールドには、「データ部」フィールドのデータ長(バイト数)が格納される。「HOP数制御」フィールドには、ホップ数に応じて転送を制限したいような場合に例えばホップ数の上限値が格納される。「パケット種別」フィールドには、そのパケットの種別を示す値が格納される。「データ部」フィールドには、転送されるべきデータが格納される。定例パケットの場合は、例えば検針計量値データである。上述の「データ部」フィールド以外の各フィールドはヘッダ部を構成する。
図13(b)は、ブロードキャストパケットのデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。ただし、「宛先アドレス」フィールドにはブロードキャストアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、ブロードキャストパケットを送信または転送した通信ユニット101またはGW102のアドレスが格納される。「データ長」フィールドには、「データ部」フィールドのデータ長(バイト数)が格納される。「HOP数制御」フィールドには、本実施形態のように自身の中継ユニットから1ホップの中継ユニットのみへのブロードキャストを行いたい場合に、値「0」が格納される。これにより、2ホップ以上の中継ユニットからのブロードキャストパケットを受信しない制御を行うことができる。「パケット種別」フィールドには例えば「ファームウェア配信パケット」を示す値が格納される。「データ部」フィールドには、分割されたファームウェアのブロックが格納される。
図13(c)は、遅延時間通知のデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。「宛先アドレス」フィールドには遅延時間を通知したい相手の通信ユニット101のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、遅延時間を送信した中継ユニットまたはGW102のアドレスが格納される。「データ長」フィールドには、「データ部」フィールドのデータ長(バイト数)が格納される。「HOP数制御」フィールドは無効とされる。「パケット種別」フィールドには例えば「遅延値通知パケット」を示す値が格納される。「データ部」フィールドには、前述した遅延値が格納される。
図14(d)は、図10のステップS1005にてGW102から送信される不足補完指示パケットのデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。「宛先アドレス」フィールドには不足補完指示を行う相手の通信ユニット101のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、GW102のアドレスが格納される。「データ長」フィールドの値は「0」とされる。すなわち、「データ部」フィールドはこのパケットには存在しない。「HOP数制御」フィールドは無効とされる。「パケット種別」フィールドには例えば「不足補完指示パケット」を示す値が格納される。
図14(e)は、図11のステップS1101にて不足補完元の通信ユニット101から不足補完先の通信ユニット101(図11の対象ユニット)に送信される不足問合せ要求パケットのデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。「宛先アドレス」フィールドには不足補完を行う相手の通信ユニット101のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、不足補完元となる通信ユニット101のアドレスが格納される。「データ長」フィールドの値は「0」とされる。すなわち、「データ部」フィールドはこのパケットには存在しない。「HOP数制御」フィールドは無効とされる。「パケット種別」フィールドには例えば「不足問合せ要求パケット」を示す値が格納される。
図14(f)は、図11のステップS1102にて受信される不足問合せ応答パケットのデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。「宛先アドレス」フィールドには不足補完元の通信ユニット101のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、不足補完先となる通信ユニット101のアドレスが格納される。「データ長」フィールドには「データ部」のデータ長(バイト長)が格納される。「HOP数制御」フィールドは無効とされる。「パケット種別」フィールドには例えば「不足問合せ応答パケット」を示す値が格納される。「データ部」フィールドには、不足分のパケット番号が格納される。このパケット番号を見ることにより、不足補完元の通信ユニット101は、不足補完先の通信ユニット101がどのパケット番号のファームブロックを必要としているかを知ることができる。
図14(g)は、図11のステップS1103にて不足補完元の通信ユニット101から不足補完先の通信ユニット101(図11の対象ユニット)に不足ブロックを送信するユニキャスト配信パケットのデータフォーマット例を示す図である。各フィールドの意味は図13(a)の場合と同様である。「宛先アドレス」フィールドには不足補完先の通信ユニット101のアドレスが格納される。「送信元アドレス」フィールドには、不足補完元となる通信ユニット101のアドレスが格納される。「データ長」フィールドには「データ部」のデータ長(バイト長)が格納される。「HOP数制御」フィールドは無効とされる。「パケット種別」フィールドには例えば「ファームウェア配信パケット」を示す値が格納される。「データ部」フィールドには、不足分のファームウェアのブロックが格納される。
図15は、図1の無線ネットワーク103に関して、図3の場合とは異なる他の構成例を示す図である。このように構成が異なる場合でも、前述した処理手順1〜11または図9〜図12に示されるフローチャートの制御動作に従って、図3の場合と同様に制御することができる。通信ユニット101およびGW102の基本的な構成は、図1から図8に示されるものと同様である。
まず、GW102は、定例パケットの受信に基づいて生成される経路情報において、ホップ1で重複して出現する通信ユニット101を、GW隣接中継ユニットとする。図4において、A、E、B、およびSの4ユニットがGW隣接中継ユニットとして決定される(処理手順1)。
GW102は、GW隣接中継ユニットの配下で重複出現する通信ユニット101を、GW隣接中継ユニット配下の中継ユニットの数としてカウントする(処理手順2)。
・GW隣接中継ユニットAの配下:D、Cの2ユニット
・GW隣接中継ユニットEの配下:無し
・GW隣接中継ユニットBの配下:G、J、H、I、Oの5ユニット
・GW隣接中継ユニットSの配下:Uの1ユニット
・合計:8ユニット
GW102は、遅延時間単位Nを、通信ユニット101間のパケットの伝搬遅延時間、例えば100msecとする。GW102は、GW隣接中継ユニットの配信順序を定めて遅延値を通知する。遅延時間=遅延値×100msecとする。また、GW102は、自身の配信間隔を算出する(処理手順3)。
*配信順序は、任意に定め、ここではA→E→B→Sと定める。
*遅延値の通知
・Aへ通知する遅延値=0、遅延時間=0msec
・Eへ通知する遅延値=3、遅延時間=3×100msec
・Bへ通知する遅延値=4、遅延時間=4×100msec
・Sへ通知する遅延値=10、遅延時間=10×100msec
*配信間隔=(GW隣接中継ユニット数+配下の中継ユニット数+1)×Nmsec
=(4+8+1)*100msec=13×100msec=1.3秒
遅延値を通知されたGW隣接中継ユニットは、直下の中継ユニットの配信順序を定めて遅延値を通知する。図15に示される「□」内の遅延値が、上位の中継ユニットからその中継ユニットの隣接中継ユニットに通知される(処理手順4)。
GW102からブロードキャストパケットの配信を開始する。配信間隔は、1.3秒である(処理手順5)。
GW102がブロードキャストを行うと、中継ユニットA、E、B、S、R、およびFが受信する。中継ユニットAは、自身に割り当てられた遅延値が0なので、受信後即座にブロードキャストを行う(処理手順6)。
中継ユニットAの配下の中継ユニットDとCがブロードキャストパケットを受信し、Dは自身に割り当てられた遅延値が0なので、受信後即座にブロードキャストを行う。Cはブロードキャストパケットを受信後、1×100msec待った後にブロードキャストを実行する(処理手順7)。
中継ユニットEは、GW102からブロードキャストパケットを受信してから3×100msec待ちあわせた後に、ブロードキャストパケットを送信する(処理手順6)。
以下同様に、各中継ユニットが自分に割り当てられた遅延値×100msec分待ちあわせを行い、ブロードキャストを実行する(処理手順6または7)。
GW102が最初のブロードキャストパケットを送信した時刻を0msecとしたとき、GW隣接中継ユニットSがブロードキャストパケットの送信を開始するのが、
最初の伝搬遅延時間100msec+遅延値10×100msec
=11×100msec
となる。さらに、GW隣接中継ユニットSの隣接中継ユニットUがブロードキャストパケットの送信を開始するのは、
Sの送信開始時刻+伝搬遅延時間100msec+遅延時間0
=11×100msec+100msec=12×100msec
となる。この最初のブロードキャストパケットが末端の通信ユニットVおよびWに到達するのは、
Uの送信開始時刻+伝搬遅延時間100msec
=12×100msec+100msec=13×100msec
となる。
GW102が2番目のブロードキャストパケットの送信を開始する時刻を、最初のブロードキャストパケットが末端の通信ユニットVおよびWに到達する時刻13×100msec=1.3秒とすることで、輻輳を発生させずにブロードキャストパケットの送信を継続することができる。
以上説明した実施形態により、ブロードキャスト配信する通信ユニットを定例パケットを転送した中継ユニットに限定することで、無線ネットワークに流れるパケットを抑制することが可能となる。これにより、直近の実績のあるルートで転送が行われるため、パケットの到達精度が向上する。すなわち、無線リソースの節約及び到達性の向上が実現される。
また、複数ユニットの送信タイミングが重複することを定例パケットの経路情報から予め予測し、送信タイミングをずらすことで無線干渉を未然に回避することが可能となる。すなわち、パケットの到達性を向上させることができる。
さらに、不足発生状況を定例パケットに載せて通知することで、ゲートウェイは随時通信ユニットの受信状況を把握でき、不足がある通信ユニットの補完を指示可能な通信ユニットも検知することができるため、補完における無線リソースも節約することが可能となる。
加えて、末端に位置する通信ユニットはブロードキャスト転送をしないため、無線網への無駄なパケットを抑止することによって無線リソースを節約できる。例えば、図2に示される一般的に考えられるブロードキャスト転送方式と、図3に示される本実施形態によるブロードキャスト転送方式を比較すると、次のようになる。まず、図2におけるブロードキャストパケットの配信回数は、1パケットあたり28回である。すなわち、無線ネットワーク103内の通信ユニット101の数に等しい。一方、図3の本実施形態におけるブロードキャストパケットの配信回数は、1パケットあたり14回、すなわち、無線ネットワーク103内の中継ユニットの数に等しい。これにより、1パケットあたりのブロードキャスト転送回数を、一般に考えられる方式の1/2に削減することが可能となる。
図16は、上記システムをソフトウェア処理として実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図16に示されるコンピュータは、CPU1601、メモリ1602、入力装置1603、出力装置1604、外部記憶装置1605、可搬記録媒体1609が挿入される可搬記録媒体駆動装置1606、及び通信インタフェース1607を有し、これらがバス1608によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
CPU1601は、当該コンピュータ全体の制御を行う。メモリ1602は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置1605(或いは可搬記録媒体1609)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP1601は、プログラムをメモリ1602に読み出して実行することにより、全体の制御を行う。
入出力装置1603は、ユーザによるキーボードやマウス等による入力操作を検出し、その検出結果をCPU1601に通知し、CPU1601の制御によって送られてくるデータを表示装置や印刷装置に出力する。
外部記憶装置1605は、例えばハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
可搬記録媒体駆動装置1606は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体1609を収容するもので、外部記憶装置1605の補助の役割を有する。
通信インターフェース1607は、例えばアドホックネットワーク、LAN(ローカルエリアネットワーク)、またはWAN(ワイドエリアネットワーク)の通信回線を接続するための装置である。
本実施形態によるシステムは、図7の検針管理部700、図8のGW管理部800、あるいは図9〜図12の動作フローチャート等で実現される機能を搭載したプログラムをCPU1601が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置1605や可搬記録媒体1609に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置1607によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の通信ユニットによって形成される無線ネットワークにおけるブロードキャストパケットの転送方法であって、
外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットと前記通信ユニットのそれぞれにおいて前記ゲートウェイユニットから順に、
自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、
一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、
前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、
前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する、
ことを実行し、
前記ゲートウェイユニットにおいて、前記算出したユニット数を基に、複数パケットからなる前記ブロードキャストパケットの配信間隔を決定し、前記配信間隔で前記複数のブロードキャストパケットを他の前記通信ユニットにブロードキャストして送信する、
ことを備えることを特徴とするブロードキャストパケット転送方法。
(付記2)
前記中継ユニットにおいて、自身が受信した前記ブロードキャストパケットを、自身に対して通知された前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送することを順次実行することを備えることを特徴とする付記1に記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記3)
前記ゲートウェイユニットにおいて、前記通信ユニットからの定期的なパケット通知により前記通信ユニットの経路情報が変更された場合には、前記変更された経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットの抽出と、前記配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間の決定を修正し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する、
ことを備えることを特徴とする付記1または2のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記4)
他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定することをさらに備える、
ことを備えることを特徴とする付記1に記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記5)
前記通信ユニットにおいて、前記所定時間ごとに自身が前記中継ユニットであることを示す中継ユニットフラグをクリアし、前記他の通信ユニットに関するパケットを転送したときに前記中継ユニットフラグをセットすることにより、自身が前記中継ユニットであるか否かを自律的に判定する、
ことを特徴とする付記4に記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記6)
前記他の通信ユニットに関するパケットの転送時に、前記転送するパケットの送信元および宛先の通信ユニットに関する情報を収集することにより、自身と他の通信ユニットとの通信接続の状況を示す経路情報を生成し、
前記経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットを抽出し、
前記経路情報に基づいて、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出する、
ことを備えることを特徴とする付記4または5のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記7)
前記他の通信ユニットに関するパケットは、前記通信ユニットのそれぞれから外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットを宛先として定期的に通知されるパケットである、
ことを特徴とする付記4ないし6のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記8)
前記通信ユニットのそれぞれにおいて、前記ブロードキャストパケットの受信率を前記定例パケットを用いて前記ゲートウェイユニットに通知することを備え、
前記ゲートウェイユニットにおいて、
前記定例パケットを受信することにより、前記通信ユニットのそれぞれにおける前記ブロードキャストパケットの受信状況を検知し、
前記ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニットの近隣の前記ブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニットに、前記受信ロスがある通信ユニットに対する前記ブロードキャストパケットの補完指示を送信する、
ことを備え、
前記通信ユニットにおいて、前記補完指示を受信した場合に、前記受信した補完指示が示す前記受信ロスがある通信ユニットと通信することにより、前記受信ロスを解消することを備える、
ことを特徴とする付記1ないし7のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記9)
前記遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、
前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、
2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する、
ことを備えることを特徴とする付記1ないし8のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
(付記10)
無線ネットワークを構成しブロードキャストパケットを転送する機能を有する通信ユニットであって、
自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する送信タイミング分散制御部と、
前記隣接中継ユニットと異なる隣接中継ユニットから前記ブロードキャストパケットを受信し、前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送するブロードキャスト分散転送部と、
を備えることを特徴とする通信ユニット。
(付記11)
他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定する中継ユニット自律判定部をさらに備える、
ことを特徴とする付記10に記載の通信ユニット。
(付記12)
前記中継ユニット自律判定部は、前記所定時間ごとに自身が前記中継ユニットであることを示す中継ユニットフラグをクリアし、前記他の通信ユニットに関するパケットを転送したときに前記中継ユニットフラグをセットすることにより、自身が前記中継ユニットであるか否かを自律的に判定する、
ことを特徴とする付記11に記載の通信ユニット。
(付記13)
前記中継ユニットと判定した場合に、前記他の通信ユニットに関するパケットの転送時に、前記転送するパケットの送信元および宛先の通信ユニットに関する情報を収集することにより、自身と他の通信ユニットとの通信接続の状況を示す経路情報を生成する経路情報生成部をさらに備え、
前記送信タイミング分散制御部は、前記経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットを抽出し、前記経路情報に基づいて、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出する、
ことを特徴とする付記11または12のいずれかに記載の通信ユニット。
(付記14)
前記他の通信ユニットに関するパケットは、前記通信ユニットのそれぞれから外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットを宛先として定期的に通知されるパケットである、
ことを特徴とする付記11ないし13のいずれかに記載の通信ユニット。
(付記15)
前記ゲートウェイユニットを構成する通信ユニットであって、
前記定例パケットを受信することにより、前記通信ユニットのそれぞれにおける前記ブロードキャストパケットの受信状況を検知する受信状況検知部と、
前記ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニットの近隣の前記ブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニットに、前記受信ロスがある通信ユニットに対する前記ブロードキャストパケットの補完指示を送信する補完指示送信部と、
を備えることを特徴とする付記10ないし114のいずれかに記載の通信ユニット。
(付記16)
前記ゲートウェイユニット以外の通信ユニットであって、
前記ブロードキャストパケットの受信率を前記定例パケットを用いて前記ゲートウェイユニットに通知する受信率通知部と、
前記ゲートウェイユニットから前記補完指示を受信した場合に、前記受信した補完指示が示す前記受信ロスがある通信ユニットと通信することにより、前記受信ロスを解消する受信ロス解消部と、
を備えることを特徴とする付記15に記載の通信ユニット。
(付記17)
前記送信タイミング分散制御部は、前記遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する、
ことを特徴とする付記10ないし116のいずれかに記載の通信ユニット。
(付記18)
無線ネットワークを構成しブロードキャストパケットを転送する機能を有する通信ユニットのプロセッサに、
自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する機能と、
前記隣接中継ユニットと異なる隣接中継ユニットから前記ブロードキャストパケットを受信し、前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送する機能と、
を実行させるためのプログラム。
(付記19)
前記通信ユニットのプロセッサに、
他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定する機能をさらに実行させるための付記19に記載のプログラム。
(付記20)
前記通信ユニットのプロセッサに、前記所定時間ごとに自身が前記中継ユニットであることを示す中継ユニットフラグをクリアし、前記他の通信ユニットに関するパケットを転送したときに前記中継ユニットフラグをセットすることにより、自身が前記中継ユニットであるか否かを自律的に判定する機能を実行させるための付記19のいずれかに記載のプログラム。
(付記21)
前記通信ユニットのプロセッサに、
前記他の通信ユニットに関するパケットの転送時に、前記転送するパケットの送信元および宛先の通信ユニットに関する情報を収集することにより、自身と他の通信ユニットとの通信接続の状況を示す経路情報を生成する機能と、
前記経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットを抽出する機能と、
前記経路情報に基づいて、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出する機能と、
を実行させるための付記19または20のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
前記他の通信ユニットに関するパケットは、前記通信ユニットのそれぞれから外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットを宛先として定期的に通知されるパケットである、
ことを特徴とする付記19ないし21のいずれかに記載のプログラム。
(付記23)
前記ゲートウェイユニットを構成する通信ユニットのプロセッサに、
前記定例パケットを受信することにより、前記通信ユニットのそれぞれにおける前記ブロードキャストパケットの受信状況を検知する機能と、
前記ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニットの近隣の前記ブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニットに、前記受信ロスがある通信ユニットに対する前記ブロードキャストパケットの補完指示を送信する機能と、
を実行させるための付記18ないし22のいずれかに記載のプログラム。
(付記24)
前記ゲートウェイユニット以外の通信ユニットのプロセッサに、
前記ブロードキャストパケットの受信率を前記定例パケットを用いて前記ゲートウェイユニットに通知する機能と、
前記補完指示を受信した場合に、前記受信した補完指示が示す前記受信ロスがある通信ユニットと通信することにより、前記受信ロスを解消する機能と、
を実行させるための付記23に記載のプログラム。
(付記25)
前記通信ユニットのプロセッサに、前記中継ユニットと判定した場合に、
前記遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定する機能と、
前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定する機能と、
2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する機能と、
を実行させるための付記18ないし24のいずれかに記載のプログラム。
101 通信ユニット
102 GW(ゲートウェイ)
103 無線ネットワーク
104 サーバ
105 外部ネットワーク
700 検針管理部
701 中継ユニット自律判定部
702 送信タイミング分散制御部
703 ブロードキャスト分散転送部
704 経路情報生成部
705 受信率通知部
706 受信ロス解消部
707 無線送受信制御部
708 アンテナ
709 検針計量器インタフェース
710 検針計量器
800 GW管理部
801 受信状況検知部
802 補完指示送信部
803 有線送受信制御部

Claims (8)

  1. 複数の通信ユニットによって形成される無線ネットワークにおけるブロードキャストパケットの転送方法であって、
    前記通信ユニットのそれぞれにおいて、他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定し、
    外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットと前記通信ユニットのそれぞれにおいて前記ゲートウェイユニットから順に、
    自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、
    一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、
    前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、
    前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知
    前記配信順序に対応する遅延時間の決定では、
    遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、
    前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、
    2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する、
    ことを特徴とするブロードキャストパケット転送方法。
  2. 前記中継ユニットにおいて、自身が受信した前記ブロードキャストパケットを、自身に対して通知された前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送することを順次実行することを備えることを特徴とする請求項1に記載のブロードキャストパケット転送方法。
  3. 前記ゲートウェイユニットにおいて、前記通信ユニットからの定期的なパケット通知により前記通信ユニットの経路情報が変更された場合には、前記変更された経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットの抽出と、前記配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間の決定を修正し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する、
    ことを備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
  4. 前記他の通信ユニットに関するパケットの転送時に、前記転送するパケットの送信元および宛先の通信ユニットに関する情報を収集することにより、自身と他の通信ユニットとの通信接続の状況を示す経路情報を生成し、
    前記経路情報に基づいて、前記隣接中継ユニットを抽出し、
    前記経路情報に基づいて、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出する、
    ことを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
  5. 前記他の通信ユニットに関するパケットは、前記通信ユニットのそれぞれから外部のネットワークとの通信を仲介する通信ユニットであるゲートウェイユニットを宛先として定期的に通知される定例パケットである、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法
  6. 前記通信ユニットのそれぞれにおいて、前記ブロードキャストパケットの受信率を前記ゲートウェイユニットに通知することを備え、
    前記ゲートウェイユニットにおいて、
    前記通知に基づいて、前記通信ユニットのそれぞれにおける前記ブロードキャストパケットの受信状況を検知し、
    前記ブロードキャストパケットの受信ロスがある通信ユニットの近隣の前記ブロードキャストパケットを受信済みの通信ユニットに、前記受信ロスがある通信ユニットに対する前記ブロードキャストパケットの補完指示を送信する、
    ことを備え、
    前記通信ユニットにおいて、前記補完指示を受信した場合に、前記受信した補完指示が示す前記受信ロスがある通信ユニットと通信することにより、前記受信ロスを解消することを備える、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のブロードキャストパケット転送方法。
  7. 無線ネットワークを構成しブロードキャストパケットを転送する通信ユニットであって、
    他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定する中継ユニット自律判定部と、
    自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する送信タイミング分散制御部と、
    前記隣接中継ユニットと異なる隣接中継ユニットから前記ブロードキャストパケットを受信し、前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送するブロードキャスト分散転送部と、
    を備え
    前記送信タイミング分散制御部は、遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する、
    ことを特徴とする通信ユニット。
  8. 無線ネットワークを構成しブロードキャストパケットを転送する機能を有する通信ユニットのプロセッサに、
    他の通信ユニットに関するパケットを転送した実績があるか否かを所定期間ごとに判定することにより、自身が他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットであるか否かを自律的に判定する機能と、
    自身と1ホップで通信し他の通信ユニットにパケットを転送する中継ユニットを隣接中継ユニットとして抽出し、一つ以上の前記隣接中継ユニットおよびそれらの配下の中継ユニットの数を算出し、前記算出したユニット数を基に、前記隣接中継ユニットに前記ブロードキャストパケットを配信する配信順序と前記配信順序に対応する遅延時間を決定し、前記決定した遅延時間の情報を前記隣接中継ユニットに通知する機能と、
    前記隣接中継ユニットと異なる隣接中継ユニットから前記ブロードキャストパケットを受信し、前記遅延時間の情報に対応する遅延時間だけ遅延させて、他の前記通信ユニットにブロードキャストして転送する機能と、
    を実行させ
    前記配信順序に対応する遅延時間の決定では、
    遅延時間単位を前記通信ユニット間のパケットの伝搬遅延時間に基づいて決定し、
    前記配信順序に沿って、1番目の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間をゼロに決定し、
    2番目以降の配信順序の隣接中継ユニットへの遅延時間を、直前の配信順序の隣接中継ユニットに対して決定した遅延時間に、前記直前の配信順序の隣接中継ユニットおよびその配下の中継ユニットの数を前記遅延時間単位に乗算して得た遅延時間を加算して得た時間として決定する、
    プログラム。
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