JP5870076B2 - 駐車支援装置及び駐車支援方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の長さ方向上方から見て左側又は右側に位置する駐車スペース(駐車用空間位置、駐車位置)に前記車両を後進駐車(後ろ向き駐車)させるドライバの運転操作を支援する駐車支援装置及び駐車支援方法に関する。
車両の車庫入れ運転等の駐車スペースへの運転操作は、経験の浅いドライバにとって精神的な負担がかかる運転操作である。また長年の運転経験があっても、周囲の状況を確認しながらステアリングを一定の範囲で回転させながら後進する等の難易度の高い運転操作になるため、不得手とするドライバが多い。
特許文献1には、車両装備として予め運転操作手順をプログラミングした駐車支援装置を搭載した車両が開示されている。特許文献1に係る駐車支援装置では、車庫入れ開始位置からステアリング切替位置までの前進移動の移動距離やその停車時における駐車側へのステアリングのフル転舵操作教示と、後進旋回での停車操作教示タイミングと、をドライバに教示(案内)している。
特許第3420530号公報([0026]、[0033]、[0050])
しかしながら、特許文献1に係る駐車支援装置は、車両装備として予め車両内の電子制御ユニット(ECU)に運転操作手順をプログラミングして設定しておく必要があるのでコストが高くなり通常の車両に普及させるのは難しい。
また、駐車支援の車両装備が搭載されていたとしても、運転操作の得意なドライバは、その車両装備を必要としないので、車両装備が活用されずに無駄になってしまう場合がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、駐車支援の車両装備をドライバの必要性に応じて簡易に利用することが可能で、目標の駐車スペースに簡易且つ正確に後進駐車することを可能とする駐車支援装置及び駐車支援方法を提供することを目的とする。
この発明に係る駐車支援装置は、車両を、前記車両の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置する駐車スペースに後進駐車させるドライバの運転操作を支援する駐車支援装置であって、前記車両内に持ち込まれて、前記車両の制御装置に接続され、前記車両の移動距離、ステアリングの舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして前記車両の前記制御装置から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により案内する携帯端末を備え、前記携帯端末は、前記駐車スペースの駐車幅方向手前側の境界ラインが前記駐車スペースへの駐車支援開始位置であることを案内した後、前記車両が前記駐車支援開始位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定手段と、停車中の前記駐車支援開始位置から予め設定した第1移動距離分の前進移動を指示した後、前記車両が前記第1移動距離分、前進移動した後の停車位置で、前記駐車スペースとは反対側への前記ステアリングのフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内手段と、前記フル転舵状態での停車位置から予め設定した第2移動距離分の前進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第2移動距離分、前進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングの逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内手段と、前記逆フル転舵状態での停車位置から予め設定された第3移動距離分の後進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第3移動距離分、後進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングを中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内手段と、を有する。
この発明によれば、車両誘導案内用の専用の車両装備が組み込まれていない通常の車両に対して、車内に持ち込んだスマートフォン等の携帯端末を利用し、前記携帯端末の案内に従ってドライバが運転操作を行うことで、目標の駐車スペースに簡易且つ正確に後進駐車を行うことができる。すなわち、車両誘導案内用の車両装備を有しない通常の車両において、ドライバが自分の技量や周囲状況による必要性に応じて、適宜に携帯端末を利用しての駐車支援装置を簡易に装備することができる。
また、この後進駐車案内は、駐車支援開始位置(初期位置)合わせ操作と、前記初期位置からの車両の前進操作と、前進操作終了位置でのステアリングのフル転舵状態を維持した前進旋回操作と、前進旋回操作終了位置でのステアリングの逆フル転舵状態を維持した後進旋回操作を組み合わせた単純な操作を組み合わせた携帯端末による運転案内であり、ドライバは狭い旋回操作スペースで車両を目標の駐車スペースに後進駐車させることができる。
この場合、前記携帯端末は、前記前進移動での前記第1移動距離、前記前進旋回移動での前記第2移動距離、及び前記後進旋回移動での前記第3移動距離を、前記車両の諸元データである前記車両の全幅、トレッド、ホイールベース、及び最小回転半径に基づいて一意に算出することができる。なお、前席の窓枠中心位置から後輪車軸までの距離(前席窓枠中心・後輪車軸間距離)は、車種毎に値を測定してデータベース化しておく必要がある。
車種の変更に対しては、車種ごとの仕様で決まる固有の数値である諸元データを変更することで第1〜第3移動距離を算出できるので、汎用性を高めることができる。例えば、携帯端末装置に車種毎に対応する必要な数値データを登録しておくことで、ドライバが運転するときに、携帯端末での車種の選択により対応する最適な駐車支援を行い得る携帯端末として利用できる。
具体的に、前記車両を駐車幅の略中心に後進駐車させる場合、前記第1移動距離をL1、前記第2移動距離をL2、前記第3移動距離をL3としたとき、前記フル転舵操作及び前記逆フル転舵操作での旋回角をα[rad]としたとき、α≦(π/2)の範囲で、前記第1〜第3移動距離L1〜L3を、L1={M+(T/2)}−Z(2sinα−1)、L2=Z・α、L3=Z・{(π/2)−α}により算出する、但し、M:前記車両の前席の窓枠中心位置から前記後輪車軸までの距離、T:前記駐車幅、Z:前記車両の最小回転中心から後輪車軸中心までの距離、であるとすればよい。これにより、車両を後進駐車により駐車幅の中心に駐車させる場合、第1〜第3移動距離L1〜L3からなる誘導支援経路を最適な値に設定できる。
なお、駐車幅は、車両幅(車両の全幅)より大きいことが確認できれば駐車には支障がない。
前記車両を、前記駐車スペースにおいて、前記境界ラインから前記境界ラインに平行する前記車両の側面までの距離をSとする位置に駐車させる場合、前記第1移動距離をL1、前記第2移動距離をL2、前記第3移動距離をL3としたとき、前記フル転舵操作及び前記逆フル転舵操作での旋回角をα[rad]としたとき、α≦(π/2)の範囲で、前記第1〜第3移動距離L1〜L3をL1={M+S+(W/2)}−Z(2sinα−1)、L2=Z・α、L3=Z・{(π/2)−α}により算出する、但し、M:前記車両の前席の窓枠中心位置から前記後輪車軸までの距離、W:前記車両の前記全幅、Z:前記車両の最小回転中心から後輪車軸中心までの距離、であるとすればよい。これにより、車両を後進駐車により境界ラインから境界ラインに平行する車両の側面までの距離をSとした場合の第1〜第3移動距離L1〜L3からなる誘導支援経路を最適な値に設定できる。
上記したいずれの発明においても、前記車両の制御装置がデータリンクコネクタに接続されているとき、前記携帯端末は、前記データリンクコネクタを介して前記車両の制御装置から前記運転データを読み出すように構成することで、車両に付設されている車両診断用の前記データリンクコネクタを利用して、運転中の各センサ信号から形成される運転データ{車両の前進移動による第1移動距離、前進移動した後の停車位置での駐車スペースとは反対側へのステアリングのフル転舵操作、フル転舵状態での前進旋回での第2移動距離移動後の停車、この停車位置でのステアリングの逆側へのフル転舵操作(逆フル転舵操作)、逆フル転舵状態での後進旋回での第3移動距離移動後の停車、この停車位置でのステアリングの中立位置までの切り戻し操作の各操作に関連した信号}を携帯端末で読み出して監視することができる。
このように、車両の運転状態を運転データにより携帯端末が直接監視することができるので、携帯端末により適切な指示(案内)ができる。
さらに、前記携帯端末は、前記駐車支援開始位置設定手段、前記フル転舵操作案内手段、前記逆フル転舵操作案内手段、及び前記中立位置復帰操作案内手段の操作案内の表示画面を表示する表示装置と、前記境界ラインを撮影し、前記表示装置に撮影画面を表示するカメラと、を備える。
これにより、各操作指示が携帯端末の表示画面として表示されるため、各指示を確実に確認しながら運転操作を継続することができる。その上、駐車支援開始位置にする境界ラインを携帯端末のカメラ機能により撮影して表示するので、正確に初期位置合わせをすることができる。
さらにまた、前記車両は、前記携帯端末を、前記車両の助手席の側方窓又は運転席の側方窓に着脱自由に取着する着脱自由取着部材を備えることで、携帯端末を前席の側方窓に簡単に取り付けられるようになり、駐車支援開始位置の設定が容易になる。
さらに、前記車両が、ダッシュボードに前記ドライバが視聴可能な車載ディスプレイオーディオ装置を備えるとき、前記車載ディスプレイオーディオ装置に前記携帯端末を接続し、前記ディスプレイオーディオ装置の表示部に前記携帯端末の前記表示画面による指示を出力すると共に、車載スピーカから前記音による指示を出力する構成にすることで、運転席でステアリングを操作しながらのドライバによる確認や、ドライバへの案内操作がより確実になる。
この発明に係る駐車支援方法は、車両を、前記車両の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置する駐車スペースに後進駐車させるドライバの運転操作を、前記車両に持ち込まれた携帯端末を利用して指示する駐車支援方法であって、前記携帯端末は、前記車両の制御装置に接続され、前記車両の移動距離、ステアリングの舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして前記車両の前記制御装置から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により案内するものであり、案内過程において、前記駐車スペースの駐車幅方向手前側の境界ラインが前記駐車スペースへの駐車支援開始位置であることを案内した後、前記車両が前記駐車支援開始位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定ステップと、停車中の前記駐車支援開始位置から予め設定した第1移動距離分の前進移動を指示した後、前記車両が前記第1移動距離分、前進移動した後の停車位置で、前記駐車スペースとは反対側への前記ステアリングのフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内ステップと、前記フル転舵状態での停車位置から予め設定した第2移動距離分の前進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第2移動距離分、前進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングの逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内ステップと、前記逆フル転舵状態での停車位置から予め設定された第3移動距離分の後進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第3移動距離分、後進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングを中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内ステップと、を有することを特徴とする。
この発明によれば、車両誘導案内用の専用の車両装備が組み込まれていない通常の車両に対して、携帯端末を利用し、車両の制御装置に接続した前記携帯端末の案内に従ってドライバが運転操作することで、簡単に目標の駐車スペースに後進駐車することができる。
ドライバ等の乗員が所持する携帯端末による後進駐車の案内が、車両の前進操作指示と、ステアリングのフル転舵状態を維持する前進旋回操作指示と、ステアリングの逆フル転舵状態を維持する後進旋回操作指示と、ステアリングの中立位置への復帰操作を組み合わせた簡単な操作を行わせる案内であるので、この駐車案内指示をドライバは容易に実行することができ、狭い旋回操作スペースで目標の駐車スペースへ簡単に後進駐車することができる。
この発明によれば、車両誘導案内用の専用の車両装備が組み込まれていない通常の車両に対して、スマートフォン等の携帯端末を車両装備として利用し、車両の制御装置に接続した前記携帯端末の案内に従ってドライバが運転操作を行うことで、車両誘導案内用の車両装備を有しない通常の車両において、ドライバが自分の技量や周囲状況による必要性に応じて、適宜に携帯端末を利用しての駐車支援装置を簡易に装備することができ、目標の駐車スペースに簡単に後進駐車することができる。
この場合、車両の制御装置に後進駐車案内用の運転操作手順をプログラミングして設定しておく必要がないので、後進駐車の得手なドライバに対しては不要な専用の車両装備を省略することができる。
この発明の実施形態に係る駐車支援方法を実施する駐車支援装置のブロック図である。 車両の内部を車内後方から見たインテリア図である。 車両の諸元データの説明に供される平面視模式図である。 駐車場での駐車スペースに対する車両の動きの説明に供される平面視模式図である。 前席の仮想の窓枠中心線を示したサイドウインドとその周辺模式図である。 後進駐車原理を説明するフロー図である。 一の駐車パターンでの第1〜第3移動距離の算出の仕方の説明に供される平面視模式図である。 他の駐車パターンでの第1〜第3移動距離の算出の仕方の説明に供される平面視模式図である。 図9Aは駐車支援開始位置での状態を示す平面視模式図、図9Bは前進による第1移動距離走行後の停車位置でのフル転舵状態を示す平面視模式図、図9Cは右旋回前進による第2移動距離走行後の停車位置での状態を示す平面視模式図、図9Dは第2移動距離走行後の停車位置での逆フル転舵状態を示す平面視模式図、図9Eは左旋回後進による第3移動距離走行後の停車位置での状態を示す平面視模式図、図9Fは第3移動距離走行後の停車位置での中立状態を示す平面視模式図、及び図9Gは駐車スペースでの入庫状態を示す平面視模式図である。 この発明の実施形態に係る駐車支援装置の動作手順の説明に供されるフローチャートである。 図11Aは駐車方向選択画面の説明図、図11Bは左側後進駐車初期位置設定案内画面の説明図、図11Cは右側後進駐車初期位置設定案内画面の説明図、及び図11Dは初期位置設定画面の説明図である。 図12Aは前進開始ボタン画面の説明図、図12Bは前進案内画面の説明図、図12Cは停車指示画面の説明図、及び図12Dはフル転舵操作案内画面の説明図である。 図13Aは逆フル転舵案内画面の説明図、図13Bは後進切替操作案内画面の説明図、図13Cは後進案内画面の説明図、及び図13Dは駐車スペースへの後進案内画面の説明図である。
以下、この発明に係る駐車支援装置及び駐車支援方法について、好適な実施形態を挙げ添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る駐車支援方法を実施する駐車支援装置10のブロック図である。
駐車支援装置10は、基本的には携帯端末18とこれにインストールされているアプリケーションソフトウエアで構成され、車両12に組み込まれている通常の車載組込装置14と、ドライバ16等のユーザにより車内に持ち込まれた携帯端末18とを接続して、双方向通信により車両12の運転状態のデータを携帯端末18で読み出すことで、車両の実際の運転状況を監視しながら動作するように構成される。
携帯端末18としては、例えば経路案内等のナビゲーションに利用可能なスマートフォンやタブレット端末、適宜のPDA(Personal Digital Assistants)等を利用することができる。
図2は、車両12の内部を車内後方から見たインテリア図であり、前記携帯端末18は、車両12の助手席側のサイドウインド(前席の助手席側の側方窓)20の窓枠90の前後方向{後述する窓枠長Lw(図5参照)}の窓枠中心位置102に取着された端末ホルダ22に着脱自由に取り付けられている。
端末ホルダ22は、サイドウインド20に吸盤機構により着脱自由に取り付けられるホルダ本体部22aと、このホルダ本体部22aに係合し薄厚直方体形状の携帯端末18の後面を支持しながら携帯端末18の両サイドを弾性力によって保持する保持部22bとから構成される。
携帯端末18は、図1に示すように、デジタルカメラ・ビデオカメラである撮像装置24と、タッチパネル式の入力装置を兼ねる表示装置26と、案内音声及び効果音等の音を出力するスピーカ(音出力装置)28と、制御部30とを備える。
制御部30は、コンピュータであり、CPU(中央処理装置)が記憶部に格納されたプログラムを実行することで各種機能部(機能手段ともいう。)として動作する。
携帯端末18に格納されている前記プログラムとして、電話機能(電話による通話機能とデータ通信機能を含む。)、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi等の近距離小電力無線通信機能、該近距離小電力無線通信機能を用いたハンズフリー通話機能等の基本的なアプリケーション(基本アプリ)の他、この発明の要部に係わる駐車支援アプリケーション(駐車支援アプリともいう。)32がある。
制御部30の記憶部には、さらに、駐車支援アプリ32が予め保持している、あるいは車両12から得る車両12の諸元データを記憶する諸元データ記憶部34が割り当てられている。
図3は、車両12の諸元データの説明に供される平面視模式図である。
図4は、駐車場92での駐車スペース(駐車空間位置、駐車位置)111(111a、111b、111c、111d、111e)の例等を示す平面視模式図である。
諸元データ記憶部34に記憶されている諸元データを、図3の平面視模式図を参照して説明する。諸元データは車種に応じて異なっており、後述するようにドライバ16等のユーザが携帯端末18の駐車支援アプリ32を起動し表示装置26等を利用して予め車種に応じて選択し設定しておくことができる。
諸元データとしては、車両12の全幅W、ホイールベースB、トレッドH、最小回転半径R、前輪車軸42の位置から車両12の先端部108までのオーバーハング、及びサイドウインド(側方窓)20の窓枠中心位置102から後輪車軸位置104までの距離M等が記憶されている。なお、後輪車軸41に従動輪である後輪44が取り付けられ、前輪車軸42に操舵輪である前輪46が取り付けられている。また、サイドウインド(側方窓)20の窓枠中心位置102から後輪車軸位置104までの距離Mは、諸元データから算出して記憶しておくことも可能である。
これらの諸元データに基づき、駐車支援アプリ32により、以下の(1)、(2)式に示すステアリング84のフル転舵時(逆フル転舵時、据えきり時)の最大切れ角(フル転舵角)θ、最小回転中心Oから後輪車軸中心110までの距離Zが算出される。
なお、最大切れ角θでの車両旋回角αは任意に決めることができるがこの実施形態では実用性を考慮し、以下の(3)式の範囲に決定している。より具体的には、この実施形態による車両12で決定した車両旋回角αは、フル転舵前進旋回走行での車両先端部軌跡の膨らみを考慮し、α=0.22π[rad]≒40[゜]に設定している。
θ=arcsin(B/R)(∵R=B/sinθ) …(1)
Z=(B/tanθ)−(H/2) …(2)
α≦(π/2)[rad] …(3)
θ:最大切れ角
B:ホイールベース
R:最小回転半径
Z:最小回転中心Oから後輪車軸中心110までの距離
H:トレッド
α:車両旋回角(π/2[rad]以下の任意設定値)
なお、制御部30内に格納される駐車支援アプリ32は、アプリケーションのダウンロード供給元である図示しないウェブサーバー(外部アプリケーション供給サーバー)上のABCストアやXYZマーケットから移動通信網・公衆通信網を介してドライバ16等のユーザが選択して携帯端末18にダウンロードするようにしてユーザ(ドライバ16等)に供給することができる。
なお、駐車支援アプリ32を、前記基本アプリと同様に、製品出荷時から携帯端末18にインストールしておいてもよく、またサービスパーツとしてDVD等の電子媒体を介して提供してもよい。
一方、図2に示すように、車両12の車載組込装置14には、ダッシュボード50の前面に配置固定(装着)された車載装置であるディスプレイオーディオ装置(DA装置という。)52と、ダッシュボード50の下部に配置固定(装着)された通信用コネクタであるデータリンクコネクタ(DLCという。)54が含まれている。
図1に示すようにDLC54とDA装置52は、車内の通信線56を介して車両12の制御装置である車両ECU(ECU:Electronic Control Unit 電子制御ユニット)60に電気的に接続されている。ECUは、コンピュータを含み、図示しないCPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより各種機能部(機能手段)として機能する。
DA装置52は、DA ECU62の他、表示装置(表示部)64と車載スピーカ66とを含む。表示装置64は、ダッシュボード50の前面に配置され、車載スピーカ66は、左右ドアのキックパネル部に配置されている。
DA装置52の表示装置64及び携帯端末18の表示装置26は、運転席に着座しているドライバ16から画面内容の視認が容易にできるようになっている。
この実施形態では、DLC54に着脱自由な通信アダプタ68を接続(装着)しているので、車両ECU60と携帯端末18の制御部30とがBluetooth(登録商標)やWi−Fi等の近距離小電力無線通信機能を介して接続されている。その結果、携帯端末18の表示装置26上の表示画面をDA装置52の表示装置64上に表示することが可能になっており、同時に、携帯端末18のスピーカ28から出力される音声や効果音をDA装置52の車載スピーカ66からも出力することが可能になっている。なお、DA装置52の表示装置64の表示面積は、携帯端末18がスマートフォンである場合、その表示装置26の表示面積より通常広い面積になっている。
DLC54と携帯端末18の接続は、通信アダプタ68を介した無線接続ではなく、コネクタによる有線接続により直接接続してもよい。
車両ECU60は、車両12全体を統括して制御する制御装置であり、通信線70を介して各種のセンサ72及び各種のECU74に電気的に接続されている。
各種のECU74には、操舵制御ECU76、ブレーキECU78、及び駆動力ECU80等が含まれている。操舵制御ECU76は、車両12の操舵機構(不図示)を駆動制御するが、この実施形態ではEPS(電動パワーステアリング)のEPSモータを駆動制御し、前輪46の舵角(操舵)を駆動制御補助する。ブレーキECU78は、前後輪46、44の全4輪をそれぞれ独立にブレーキ制御し、停止を含めた車両12の挙動を制御する。
駆動力ECU80は、エンジン及び(又は)駆動モータを駆動制御しトランスミッションを通じて又は直接的に車両12の前輪46及び/又は後輪44に回転駆動力を付与して車両12を走行させる制御を行う。
各種の車両信号出力部としてのセンサ72には、エンジンであればクラッチを介して接続されたプライマリシャフトに平行に配設され且つ出力ギヤが取付けられたセカンダリシャフトの回転数センサと、ブレーキスイッチと、EPSモータ電流量とリミット電流量と、シフトレバー82(図2も参照)により切り替えられるシフトポジションと、パーキングブレーキスイッチ等が含まれる。
セカンダリシャフト回転数や駆動モータの回転数により車両12の移動距離や停車を確認できる。移動距離は、車輪速センサによっても確認することができる。ブレーキスイッチにより車両12の停車を確認できる。EPSモータ電流量とリミット電流量によりステアリング84(図2参照)のフル転舵や転舵方向を確認できる。なお、ステアリング84のフル転舵や転舵方向は、ステアリングシャフトに取り付けられた舵角センサによっても確認できる。前記シフトポジションにより前進(通常、Dと表示された位置)、後進(通常、Rと表示された位置)を確認できる。前記パーキングブレーキスイッチにより駐車終了を確認できる。
携帯端末18は、駐車支援アプリ32により、これらの車両信号(運転信号)を、車両の運転データとしてDLC54に接続した通信アダプタ68を介して無線により車両ECU60から受け取る(読み出す)ことができるようになっている。
この実施形態においては、車両12の移動距離、ステアリング84の舵角(フル転舵状態あるいは逆フル転舵状態検出用)、前進方向、後進方向及び停車状態を運転信号(運転データ)として車両12の車両ECU60からDLC54を介して携帯端末18が受け取る(読み出す)ようになっている。
この場合、携帯端末18は、読み出した前記運転データ等に基づく駐車運転操作をスピーカ28(車載スピーカ66)からの出力音及び表示装置26(表示装置64)上の画面の表示によりドライバ16に指示及び案内する。
前記のDA装置52は、車載のナビゲーション装置に代替することもできる。もちろん、DA装置52が無くとも、携帯端末18の表示装置26とスピーカ28を利用して、携帯端末18だけでこの発明を実施することができる。以下の説明では、基本的には、携帯端末18だけで使用する場合を説明する。
この実施形態に係る駐車支援装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、I.「後進駐車の原理」について説明し、次いで、II.後進駐車原理を利用する駐車支援アプリ32が起動されている携帯端末18と車両ECU60との連係動作(後進駐車支援)の具体例について説明する。
I.「後進駐車の原理」の説明
以下、図4に示す駐車場92の構成例と駐車スペース111cに対する車両12の移動を説明する平面視模式図、図5のサイドウインド20を車両内部から見た周辺模式図、及び図6の後進駐車原理を説明するフロー図を用いて後進駐車支援の基本的な原理・構成について説明する。なお、煩雑さを回避するために、携帯端末18と車両ECU60との間の通信処理については適宜割愛して説明する。
図4に示すように、駐車場92には、ガイドマーカとして白線が描かれており、各駐車スペース111(111a〜111e)は、車長方向に延びる境界ライン112(112a〜112d)と車幅方向に延びる境界ライン113(113a〜113e)に区画されている。車幅方向に延びる境界ライン113は、あった方が好ましいがなくてもよい。
なお、図4では、車両12の長さ方向上方から見て左側に位置する駐車スペース111cの両隣りの駐車スペース111b、111dに既に駐車している他車両150、151を描いている。
図4中の直交座標xyは、x方向を隣り合う駐車スペース111の境界ライン112(112c等)に平行する方向とし、y方向を境界ライン112に直交する方向にしている。
通常の駐車場92の自動車用の駐車スペース111cにおいては、隣り合う境界ライン112間、例えば境界ライン112bと境界ライン112cとの間の距離である駐車幅(駐車枠幅)Tは、車両12の全幅Wより広い2[m]程度以上の一定距離(この実施形態では2[m])に設定されている。境界ライン112の長さである駐車長(駐車深さ、駐車奥行)Lpは、5[m]程度以上の一定距離(この実施形態では5[m])に設定されている。
図5に示すように、車両12の前席(この実施形態では助手席)のサイドウインド20を上下方向に摺動可能に嵌合する窓枠90に関し、車長方向の窓枠長Lwの中心位置を窓枠中心位置102と定義し、窓枠長Lwを2等分する窓枠90の車長方向の中心線(車高方向に延びる線)を窓枠中心線100という。窓枠中心線100は、実際にサイドウインド20上に描かれた線ではなく、想像上の線であるので、2点鎖線で描いている。
反対側の駐車スペース(車両12の長さ方向上方から見て右側に位置する駐車スペース)に後進駐車する場合は、車両12の運転席側のサイドウインドの窓枠中心線が考慮される。
前席の窓枠中心線100は、運転席に着座しているドライバ16が運転姿勢で、右又は左を向くと視線の延長方向が、窓枠中心線100が概ね当接する位置になる。
フロー図のステップS1(S1a)にて、ドライバ16は、ステアリング84を中立位置に維持しながら図4の下方(y方向下側)から上方(y方向上側)に向かって、駐車しようとする目標の駐車スペース111cまで車両12をゆっくりと前進移動(y方向移動)し、図5に示すように、駐車スペース111cの駐車幅方向手前側の境界ライン112cに窓枠中心線100(窓枠中心位置102:図3の平面視図も参照)を合わせることで車両12を初期位置(駐車支援開始位置)P0(後述する図9A参照)に位置決めし停車する。なお、位置決めする初期位置(駐車支援開始位置)P0は、本実施例では駐車の境界ライン112cを基準にしているが、境界ライン112cがない場合は目標の駐車位置111cの手前側に駐車している他車両151の左側面であってもよく、また植込、縁石等、他の障害物等を基準に設定してもよい。
ステップS1(S1a)にて境界ライン112cを前席の窓枠90の、窓枠中心位置102に位置決めした(図5参照)後に、さらに、ドライバ16は、ステップS1(S1b)にて、ステアリング84を中立位置に維持しながら規定距離である第1移動距離L1分、図4中、y方向(駐車幅Tの方向)に前進移動させた位置P1で停車する(図9Bも参照)。
次いで、第1移動距離L1分、移動して停車している位置P1(図4参照)で、ステップS2(S2a)にて、ステアリング84を右(反対側に駐車する場合には、左、以下同じ)にフル転舵し(図9B参照)、フル転舵状態を保持して、さらにステップS2(S2b)にて、規定距離である第2移動距離L2分、図4中、前進右(左)旋回移動させた位置P2で停車する(図9Cも参照)。このとき旋回角は、旋回角=α[rad]に設定している。
さらに、旋回移動して停車させた位置P2で、ステップS3(S3a)にて、ステアリング84をこれまでと逆方向である左(右)にフル転舵し(図9D参照)、逆フル転舵状態を保持して、さらにステップS3(S3b)にて、規定距離である第3移動距離L3分、図4中、後進左(右)旋回移動させた位置P3で停車する(図9E参照)。
最後に、旋回移動して停車させた位置P3で、ステップS4(S4a)にて、ステアリング84を中立位置にし(真っ直ぐに戻して)(図9F参照)、さらに、ステップS4(4b)にて、駐車スペース111c内に納まる位置P4まで後進させる(図9G参照)。
ここで、上記の第1〜第3移動距離L1〜L3の携帯端末18の制御部30による算出の仕方について、2つの駐車パターン{駐車パターンA(一の駐車パターン)と駐車パターンB(他の駐車パターン)}を例として説明する。
駐車パターンAでは、図7を参照し、初期位置(駐車支援開始位置)P0に位置する車両12(図9A参照)を、最終的に駐車スペース111cの駐車幅Tの中心に駐車させる場合、換言すれば、駐車終了時に、車両12の全幅Wを2分する車両中心軸線120(図3参照)を駐車スペース111cの駐車幅Tを2分する(T/2)駐車幅中心線130に一致させるように駐車させる場合について説明する。
この駐車パターンAでの第1〜第3移動距離L1〜L3は、次の(4)〜(6)式により算出される。
L1={M+(T/2)}−Z(2sinα−1) …(4)
L2=Z・α …(5)
L3=Z・{(π/2)−α} …(6)
M:前席の窓枠中心位置102から後輪車軸位置104までの距離(図3参照)
T:駐車幅
Z:最小回転中心Oから後輪車軸中心110までの距離(図3参照)
α:車両旋回角(90゜以下の任意固定値)
図3及び図7を参照して上記した第1〜第3移動距離L1〜L3の算出式(4)〜(6)の意義について説明する。
第2移動距離L2及び第3移動距離L3は、それぞれ円弧の長さとなるので、回転半径となる距離Z(図3参照)に車両旋回角α及び回転角{(π/2)−α}を乗算すれば得られることが分かる。なお、距離Zは、上記(2)式で算出されている。
第1移動距離L1は、初期位置(駐車支援開始位置)P0でのy座標y0をy0=0値(図9A参照)とし、車両12の最終駐車スペース(最終駐車位置)の位置P4(図9G参照)での後輪車軸41の中心位置(後輪車軸中心)110のy座標をy4(図9Gも参照)とすると、y座標y4は、y4=M+(T/2)値になっていることが必要条件となるが、第2移動距離L2及び第3移動距離L3の旋回移動でのy方向の移動分(行き過ぎ移動量)を差し引く必要があることを考慮する必要がある。
この場合において、α[rad]分、前進旋回したときのy方向の移動量Lyaは、Lya=Zsinαとなり、{(π/2)−α}[rad]分、後進旋回したときのy方向の移動量Lybは、Lyb=Z−Zcos{(π/2)−α}となる。
ここで、行き過ぎ移動量は、移動量Lyaから移動量Lybを差し引いたLya−Lyb=Z(2sinα−1)として算出される。
よって、この行き過ぎ移動量Z(2sinα−1)を第1移動距離L1の第1項{M+(T/2)}から差し引くことで、第1移動距離L1を算出する(4)式が得られる。
次に、他の駐車パターンである駐車パターンBでは、図8を参照し、初期位置(駐車支援開始位置)P0に位置する車両12(図9A参照)を、最終的に駐車スペース111cの駐車幅T中、境界ライン(駐車白線)112cと車両12の側面との間の距離を距離Sとして駐車させる場合について説明する。
この駐車パターンBでの第1〜第3移動距離L1〜L3は、次の(7)〜(9)式により算出される。
L1={M+S+(W/2)}−Z(2sinα−1) …(7)
L2=Z・α …(8)
L3=Z・{(π/2)−α} …(9)
M:前席の窓枠中心位置102から後輪車軸位置104までの距離(図3参照)
S:境界ライン112cと車両12の側面との間の距離
W:車両12の全幅
Z:最小回転中心Oから後輪車軸中心110までの距離
α:車両旋回角(90゜以下の任意固定値)
図8中、第2移動距離L2及び第3移動距離L3は、それぞれ円弧の長さとなるので、回転半径となる距離Z(図3参照)に車両旋回角α及び回転角{(π/2)−α}を乗算すれば得られることが分かる。なお、距離Zは、上記(2)式で算出されている。
第1移動距離L1は、車両12の最終駐車スペース(最終駐車位置)での位置P4(図9G参照)で、後輪車軸中心110のy座標y4が、y4={M+S+(W/2)}値になっていることが必要条件となるので、駐車パターンAと同様に、第2移動距離L2及び第3移動距離L3の旋回移動でのy方向の移動分(行き過ぎ移動量)を差し引く必要があることを考慮すればよい。
すなわち、行き過ぎ量Z(2sinα−1)を第1移動距離L1の第1項{M+S+(W/2)}から差し引くことで、第1移動距離L1を算出する(7)式が得られる。
II.上記した後進駐車の原理を利用する駐車支援アプリ32が起動された携帯端末18の制御部30と、車両12の車両ECU60との連係動作による後進駐車支援(後進駐車案内)の具体例についての説明
図9A〜図9Gの平面視模式図、図10のフローチャート、及び図11A〜図11D、図12A〜図12D、図13A〜図13Dの画面図を参照しながら説明する。図10のフローチャートに係るプログラムを実行する主体は、携帯端末18の制御部30である。
ステップS11の前の準備ステップとして、車両12のドライバ16は、携帯端末18の駐車支援アプリ32を起動し、車両12のサイドウインド20上の端末ホルダ22に装着する。携帯端末18と車両ECU60とが通信アダプタ68を通じて運転データを読み出すために通信を開始する。
運転支援に必要な諸元データ(全幅W、ホイールベースB、トレッドH、及び最小回転半径R)は、携帯端末18の諸元データ記憶部34に車種毎に予め登録しておくことで、車種を指定するだけで運転支援に必要な諸元データを適宜に簡単に設定することができる。
駐車支援アプリ32が起動されると、ステップS11にて、携帯端末18の制御部30は、図11Aに示す駐車方向選択画面202を表示装置26(及びDA装置52の表示装置64)に表示させると共に、「駐車方向を選択してください」との音声案内(音声メッセージ)をスピーカ28(又は車載スピーカ66)から出力させる。
制御部30は、この表示状態で、例えば、左側駐車スペースの選択ボタン302のタッチ操作を検出すると、図11Bに示す位置合わせ画面204を表示し、右側駐車スペースの選択ボタン304の押下を検出すると、図11Cに示す位置合わせ画面206を表示する。
なお、位置合わせ画面204、206は、車両が運転支援により走行開始する場合の車両の基準位置を設定するための案内画面であり、「窓枠の中央を駐車スペースの手前の白線に合わせて駐車します。位置合わせするときは、上体を起こして正面からみるようにしてください。」との画面表示(図示省略)がなされている。位置合わせ画面204の表示時に、スピーカ28(又は車載スピーカ66)から、前記画面表示を音声として出力する。
この実施形態では、携帯端末18は、助手席側のサイドウインド20に端末ホルダ22を介して取り付けられていて、左側駐車スペース選択ボタン302のタッチ操作が検出され、駐車方向が左側に決定されたものとする。
位置合わせ画面204にてカメラ起動ボタン306がタッチ操作されると、制御部30により撮像装置24が起動され、ステップS12にて、撮像装置24による車両左側面側の周辺環境のカメラ映像が表示装置26(DA装置52を使用するときは表示装置64)に表示される。なお、以下の記載では省略するが、表示装置26の案内表示画面はそのままDA装置52の表示装置64に表示可能である。
次いで、この表示状態で「窓枠の中央を目印の位置に駐車させてください。」との音声案内を出力する。
この案内に対応して、ドライバは駐車しようとする目標の駐車スペース111cまで移動する。
そして、図11Dのカメラ映像の撮影画面208に示すように、前席の窓枠中心線100(図5参照)に略一致している、表示装置26の中心縦線308(制御部30により表示装置26上に描画された表示)が目標の駐車スペース111cの手前の境界ライン112cに一致したときに、車両12が初期位置(駐車支援開始位置)P0に移動したことになり、ドライバ16はこの位置で車両を停止させる(図9A参照)。
車両12が初期位置(駐車支援開始位置)P0で停車したとき(車両の走行が停止したときに)、図12Aに示す案内開始用のスタートボタン310の表示画面210が表示装置26に表示され、「準備ができましたらスタートボタンを押してください」との音声案内を出力する。
ステップS13にてスタートボタン310のタッチ操作が制御部30により検出されると、「車庫入れをスタートします。周りを確認しながら案内にしたがって操作してください。」と音声案内する。
次にステップS14にて、「ブレーキから足を少し離して、ゆっくり前進してください。」と音声案内する。
ドライバ16がブレーキから足を離して前進を開始すると、図12Bに示すように、前進誘導画面212が表示され、第1移動距離L1になるまで、パーセント表示314が「0%」から増加していくと共にカウントアップ電子音の音声間隔を徐々に狭めることで「100%」に近づくことが認識できるように音声出力する。また、車両の実際の移動距離は、車両ECU60から読み出す運転データに基づき制御部30が算出することができる。
算出している移動距離が第1移動距離L1となったとき、ステップS15にて、パーセント表示314を「100%」にし、且つ「ピンポン」との効果音を出力し、同時に「ブレーキを踏んで停車して下さい。」と音声で停車案内(停車指示)する。
図12Cは「ピンポン」との効果音を出力したときに表示される停車指示画面214を示している。
車両12が停車されたことが車両ECU60から読み出す運転データに基づき制御部30により検出されると、ステップS16にて、図12Dに示すフル転舵指示画面216を表示すると共に、「ブレーキを踏んだまま、ハンドルを右に目一杯回転させてください。」と音声案内する。
ステップS17にて、車両ECU60から読み出す運転データに基づき制御部30によりフル転舵が確認されると(図9B参照)、図12D中、確認中表示316が「OK」の表示に変化すると共に、「ピンポン」との効果音を出力する。
次に、図12Bに示したと同様のパーセント表示314が「0%」となっている前進誘導画面212が表示され、ドライバ16がブレーキから足を離して、ステップS18にて、フル転舵前進旋回を開始すると、前進誘導画面212中のパーセント表示314が「0%」から、第2移動距離L2の移動距離に対応する「100%」に向かって増加して行くと共にカウントアップ電子音の音声間隔を徐々に狭めることで「100%」に近づくことが認識できるように音声出力する。また、車両の実際の移動距離は、車両ECU60から読み出す運転データに基づき制御部30が算出することができる。
パーセント表示314が「100%」になると、「ピンポン」との効果音が出力され、ステップS19にて、「ブレーキを踏んで停車して下さい。」と音声での停車案内(停車指示)をする。図12Cと同様の停車指示画面214が表示される(図9C参照)。
車両12が停車されたとき、ステップS20にて、図13Aに示す逆フル転舵指示画面218を表示すると共に、「ブレーキを踏んだまま、ハンドルを左に目一杯回転させてください。」と音声案内する。
ステップS21にて、逆フル転舵が確認されると、確認中の表示318が「OK」の表示に変化すると共に、「ピンポン」との効果音を出力する(図9D参照)。
このとき、ステップS22にて、図13Bに示すシフトポジション表示画面220を表示すると共に、「シフトレバーをバックの位置にして下さい。」と音声案内する。
シフトポジションが“R”の位置になったことが確認されると{センサ72→車両ECU60→DLC54(通信アダプタ68)→携帯端末18(制御部36)}、ステップS23にて、図13Cに示す後進誘導画面240が表示され、「後ろを確認しながらブレーキを少し離してゆっくり後退してください。」と音声案内する。ドライバ16がブレーキから足を離して、逆フル転舵後進旋回を開始すると、後進誘導画面240のパーセント表示320が、第3移動距離L3になるまで、「0%」から「100%」に向かって増加して行くと共にカウントアップ電子音の音声間隔を徐々に狭めることで「100%」に近づくことが認識できるように音声出力する。また、車両12の実際の移動距離は、車両ECU60から読み出す運転データに基づき制御部30が算出することができる。
パーセント表示320が「100%」になると、「ピンポン」との効果音が出力され、ステップS24にて、「ブレーキを踏んで停車して下さい。」と音声案内する。このとき、図12Cと同様の停車指示画面214が表示される(図9E参照)。
車両12が停車されたとき(車両12が境界ライン112cに対して平行状態で停車されたとき)(図9E参照)、ステップS25にて、「ブレーキを踏んだままハンドルを右に回転させて、真ん中にもどして下さい。」と音声案内する。
ステップS26にて、ステアリング84が中立位置(中点)にもどされたことが確認されると(図9F参照)、「ピンポン」との効果音が出力される。
ステップS27にて、図13Dに示す後退指示画面242を表示しながら、「後ろを確認しながらブレーキを少し離して、ゆっくり後退して下さい。」と音声案内する。なお、後退の位置確認はドライバ16が目視で行う。
次いで、ステップS28にて駐車支援終了処理を実行する。この場合、「駐車枠に納まったら、ブレーキを踏んで停車してください。」と音声案内し、停車が確認されると(図9G)、「ピンポン」と効果音を出力し、「シフトレバーをパーキングの位置にして下さい。」と音声案内し、シフトポジションがパーキング位置になったことが確認されると、「ピンポン」と効果音を出力し、「全ての操作を終了します。運転お疲れ様でした。」と音声出力すると共に案内終了画面を表示して、駐車支援アプリ32を終了させる。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように上述した実施形態の駐車支援装置10は、車両12を、車両12の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置し且つ車両12の全幅W及び全長よりそれぞれ長めの駐車幅T及び駐車長Lpを有する駐車スペース111へ後進駐車させるドライバ16の運転操作を音(音声あるいは効果音)及び/又は表示により指示し支援する。
駐車支援装置10は、車両12内に持ち込まれて、車両12の制御装置である車両ECU60に通信アダプタ68を介して電気的に接続され、車両12の移動距離、ステアリング84の舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして車両ECU60から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により指示する携帯端末18を備える。
携帯端末18は、駐車スペース111cの駐車幅方向手前側の境界ライン112cが車両12の駐車スペース111cへの駐車支援開始位置P0であることを案内した後、車両12が前記駐車支援開始位置P0に位置し、且つステアリング84の中立位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定手段(制御部30、ステップS1a)と、停車中の駐車支援開始位置P0から予め設定した第1移動距離L1分の前進移動を指示した後、車両12が前記第1移動距離L1分、前進移動した後の停車位置で、駐車スペース111cとは反対側へのステアリング84のフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内手段(制御部30、ステップS1b、S2a)と、前記フル転舵状態での停車位置P1から車両12の諸元データに基づき予め設定した第2移動距離L2分の前進旋回移動を指示した後、車両12が前記第2移動距離L2分、前進旋回移動した後の停車位置で、ステアリング84の逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内手段(制御部30、ステップS2b、S3a)と、逆フル転舵状態での停車位置P2′から車両12の諸元データに基づき予め設定された第3移動距離L3分の後進旋回移動を指示した後、車両12が前記第3移動距離L3分、後進旋回移動した後の停車位置P3で、ステアリング84を前記中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内手段(制御部30、ステップS3b、S4a)と、を有する。
このように、車両誘導案内用の専用の車両装備が組み込まれていない通常の車両12に対して、携帯端末18を利用し、携帯端末18を通信アダプタ68を介して車両12の車両ECU60に電気的に接続し、携帯端末18の案内に従ってドライバ16が運転操作することで、簡単に目標の駐車スペース111cへ後進駐車することができる。
この後進駐車の案内は、携帯端末18による運転案内に応じて、ドライバ16は、車両12の前進操作と、ステアリング84のフル転舵状態を維持する前進旋回操作と、逆フル転舵状態を維持する後進旋回操作を組み合わせた、単純な操作の組み合わせの案内であるので、ドライバ16は狭い旋回スペースで目標の駐車スペース111cに車両12を容易に駐車させることができる。
携帯端末18の制御部30は、車両12の諸元データである車両12の全幅W、トレッドH、ホイールベースB、及び最小回転半径Rに基づいて、前進移動での第1移動距離L1、前進旋回移動での第2移動距離L2、及び後進旋回移動での第3移動距離L3を、車両12の諸元データ及び前席の窓枠中心位置102から後輪車軸41の中心位置(後輪車軸中心)110までの距離Mに基づいて算出することで、一意に算出することができる。
車種の変更に対しては、車種ごとの仕様で決まる特定の固有の数値(諸元データ:車両の全幅W、トレッドH、ホイールベースB、最小回転半径R、及び前席の窓枠中心位置102から後輪車軸中心110までの距離M)を変更することで対応でき、汎用性を高めることができる。例えば、車種毎に対応する必要な数値を携帯端末18のメモリに登録しておくことで、ドライバ16が運転するときに、車種の選択で、対応する最適な駐車支援を行い得る携帯端末18として利用できる。
具体的に、図7に示したように、車両12を駐車幅Tの中心に駐車させる場合、第1〜第3移動距離L1〜L3を、上記の(4)〜(6)式により算出すればよい。これにより、車両12を後進駐車により駐車幅Tの中心に駐車させる場合、第1〜第3移動距離L1〜L3からなる誘導支援経路を最適な値に設定できる。
又は、図8に示したように、車両12を、駐車スペース111cの手前側の境界ライン112cから境界ライン112cに平行する車両12の側面までの距離Sの位置に駐車させる場合、第1〜第3移動距離L1〜L3を、上記の(7)〜(9)式により算出すればよい。これにより、車両12を後進駐車により境界ライン112cから境界ライン112cに平行する車両の側面までの距離Sを所望の値に設定でき誘導支援経路を最適な値に設定できる。
上記したいずれの発明においても、車両ECU60は、DLC54に接続され、携帯端末18は、DLC54を介して車両12の前記運転データを読み出すように構成することで、車両診断用のDLC54を介して、運転中の各センサ信号(車両12の前進移動による第1移動距離L1、前進移動した後の停車位置での駐車スペース111cとは反対側へのステアリングのフル転舵操作、フル転舵状態での前進旋回での第2移動距離L2での停車、この停車位置でのステアリング84の逆側へのフル転舵操作、逆フル転舵状態での後進旋回での第3移動距離L3での停車、この停車位置でのステアリングの中立位置までの切り戻し操作)を携帯端末18で読み出して監視することができる。このように、車両12の運転状態を制御部30が直接監視するので携帯端末18にて適切な指示(案内)ができる。
さらに、携帯端末18は、前記各手段による操作案内の表示画面を表示する表示装置26と、境界ライン112cを撮影し表示装置26に映像を表示するカメラである撮像装置24と、を備えているので好ましい。このようにすれば、各操作案内の表示画面が携帯端末18の表示装置26に表示されるため、ドライバ16は、表示画面上で各案内(指示)を確実に確認して駐車運転操作を継続することができる。その上、駐車対象空間を広角な視野でとらえて、駐車支援開始位置P0とする境界ライン112cを携帯端末18のカメラ機能で撮像し映像として表示するので、駐車支援開始位置P0の位置合わせを簡単且つ一意に実行できる。
車両12は、携帯端末18を、車両12の前席の側方窓(助手席の側方窓又は運転席の側方窓)に着脱自由に取着する着脱自由取着部材としての端末ホルダ22を備えることで、携帯端末18を側方窓に簡単に取り付けられるようになり、結果として駐車支援開始位置P0の設定が容易になる。
なお、さらに、車両12は、ダッシュボード50にドライバ16が視聴可能な車載ディスプレイオーディオ装置52を備え、車載ディスプレイオーディオ装置52に携帯端末18を電気的に接続した場合、携帯端末18は、車載ディスプレイオーディオ装置52に前記操作案内の表示画面及び境界ライン112の撮影画面を表示させると共に、車載スピーカ66から前記音による指示を出力させる構成にすることで、運転席でステアリング84を操作するドライバ16にとって、操作案内の表示画面がより見易い位置に、且つ、通常、携帯端末18の画面より広く表示され、しかも案内を指示する音も、携帯端末18の音よりも通常、より明瞭に出力されるので、駐車支援案内をよりユーザフレンドリにすることができる。
この実施形態に係る駐車支援方法は、車両12を、車両12の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置する駐車スペース111に後進駐車させるドライバ16の運転操作を、車両12に持ち込まれた携帯端末18を利用して指示する駐車支援方法であって、携帯端末18は、車両12の制御装置に接続され、車両12の移動距離、ステアリング84の舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして車両12の車両ECU60から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により案内するものであり、案内過程において、駐車スペース111cの駐車幅方向手前側の境界ライン112c等が駐車スペース111cへの駐車支援開始位置目印であることを案内した後、車両12の前席の窓枠中心位置102が駐車支援開始位置目印(前記境界ライン112cや手前側の他車両151の左側面位置)に位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定ステップ(ステップS1a)と、停車中の駐車支援開始位置P0から予め設定した第1移動距離L1分の前進移動を指示した後、車両12が第1移動距離L1分、前進移動した後の停車位置P1で、駐車スペース111cとは反対側へのステアリング84のフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内ステップ(ステップS1b、S2a)と、前記フル転舵状態での停車位置P1から予め設定した第2移動距離L2分の前進旋回移動を指示した後、車両12が前記第2移動距離L2分、前進旋回移動した後の停車位置P2で、ステアリング84の逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内ステップ(ステップS2b、S3a)と、前記逆フル転舵状態での停車位置P2′から予め設定された第3移動距離L3分の後進旋回移動を指示した後、車両12が第3移動距離L3分、後進旋回移動した後の停車位置P3で、ステアリング84を前記中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内ステップ(ステップS3b、S4a)と、を備える。
このように、車両誘導案内用の専用の車両装備が組み込まれていない通常の車両12に対して、携帯端末18を利用し、携帯端末18を車両12の車両ECU60に接続し、携帯端末18の案内に従ってドライバ16が運転操作することで、簡単に目標の駐車スペース111cへ後進駐車することができる。
しかも、ドライバ16等の乗員が所持する携帯端末18による後進駐車の案内が、車両12の前進操作指示と、ステアリング84のフル転舵状態を維持した前進旋回操作指示と、ステアリング84の逆フル転舵状態を維持した後進旋回操作指示を順に組み合わせた簡単な操作を行わせる案内であるので、ドライバ16は狭い旋回操作スペースで目標の駐車スペース111cに車両12を容易に駐車させることができる。
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…駐車支援装置 12…車両
14…車載組込装置 16…ドライバ
18…携帯端末 20…サイドウインド
22…端末ホルダ 24…撮像装置
26、64…表示装置 28、66…スピーカ
30…制御部 32…駐車支援アプリケーション
34…諸元データ記憶部 52…車載ディスプレイオーディオ装置
54…データリンクコネクタ 60…車両ECU
68…通信アダプタ 84…ステアリング
90…窓枠 100…窓枠中心線
102…窓枠中心位置 111…駐車スペース
113…境界ライン

Claims (8)

  1. 車両を、前記車両の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置する駐車スペースに後進駐車させるドライバの運転操作を支援する駐車支援装置であって、
    前記車両内に持ち込まれて、前記車両の制御装置に接続され、前記車両の移動距離、ステアリングの舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして前記車両の前記制御装置から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により案内する携帯端末を備え、
    前記携帯端末は、
    前記駐車スペースの駐車幅方向手前側の境界ラインが前記駐車スペースへの駐車支援開始位置であることを案内した後、前記車両が前記駐車支援開始位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定手段と、
    停車中の前記駐車支援開始位置から予め設定した第1移動距離分の前進移動を指示した後、前記車両が前記第1移動距離分、前進移動した後の停車位置で、前記駐車スペースとは反対側への前記ステアリングのフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内手段と、
    前記フル転舵状態での停車位置から予め設定した第2移動距離分の前進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第2移動距離分、前進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングの逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内手段と、
    前記逆フル転舵状態での停車位置から予め設定された第3移動距離分の後進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第3移動距離分、後進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングを中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内手段と、を有し、
    前記携帯端末は、
    前記前進移動での前記第1移動距離、前記前進旋回移動での前記第2移動距離、及び前記後進旋回移動での前記第3移動距離を、前記車両の諸元データである前記車両の全幅、トレッド、ホイールベース、及び最小回転半径及び前席の窓枠中心位置から後輪車軸までの距離に基づいて算出する
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  2. 請求項に記載の駐車支援装置において、
    前記車両を駐車幅の中心に駐車させる場合、
    前記第1移動距離をL1、前記第2移動距離をL2、前記第3移動距離をL3としたとき、前記フル転舵操作及び前記逆フル転舵操作での旋回角をα[rad]としたとき、α≦(π/2)の範囲で、前記第1〜第3移動距離L1〜L3を、
    L1={M+(T/2)}−Z(2sinα−1)、
    L2=Z・α、
    L3=Z・{(π/2)−α}により算出する、
    但し、
    M:前記車両の前席の窓枠中心位置から後輪車軸位置までの距離、
    T:前記駐車幅、
    Z:前記車両の最小回転中心から後輪車軸中心までの距離、
    であることを特徴とする駐車支援装置。
  3. 請求項に記載の駐車支援装置において、
    前記車両を、前記駐車スペースにおいて、前記境界ラインから前記境界ラインに平行する前記車両の側面までの距離をSとする位置に駐車させる場合、
    前記第1移動距離をL1、前記第2移動距離をL2、前記第3移動距離をL3としたとき、前記フル転舵操作及び前記逆フル転舵操作での旋回角をα[rad]としたとき、α≦(π/2)の範囲で、前記第1〜第3移動距離L1〜L3を
    L1={M+S+(W/2)}−Z(2sinα−1)、
    L2=Z・α、
    L3=Z・{(π/2)−α}により算出する、
    但し、
    M:前記車両の前席の窓枠中心位置から前記後輪車軸までの距離、
    W:前記車両の前記全幅、
    Z:前記車両の最小回転中心から後輪車軸中心までの距離、
    であることを特徴とする駐車支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の駐車支援装置において、
    前記携帯端末は、データリンクコネクタを介して前記車両の制御装置から前記運転データを読み出す
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の駐車支援装置において、
    前記携帯端末は、
    前記駐車支援開始位置設定手段、前記フル転舵操作案内手段、前記逆フル転舵操作案内手段、及び前記中立位置復帰操作案内手段の操作案内の表示画面を表示する表示装置と、前記境界ラインを撮影し、前記表示装置に撮影画面を表示するカメラと、
    を備えることを特徴とする駐車支援装置。
  6. 請求項に記載の駐車支援装置において、
    前記携帯端末を、前記車両の前席の側方窓に着脱自由に取着する着脱自由取着部材をさらに備える
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  7. 請求項又はに記載の駐車支援装置において、
    さらに、前記車両は、ダッシュボードに前記ドライバが視聴可能な車載ディスプレイオーディオ装置を備え、前記車載ディスプレイオーディオ装置に前記携帯端末を電気的に接続した場合、携帯端末は、前記車載ディスプレイオーディオ装置に前記操作案内の表示画面及び前記境界ラインの撮影画面を表示させると共に、車載スピーカから前記音による指示を出力させる
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  8. 車両を、前記車両の長さ方向上方から見て、左側又は右側に位置する駐車スペースに後進駐車させるドライバの運転操作を、前記車両に持ち込まれた携帯端末を利用して指示する駐車支援方法であって、
    前記携帯端末は、前記車両の制御装置に接続され、前記車両の移動距離、ステアリングの舵角、前後進方向及び停車状態を運転データとして前記車両の前記制御装置から読み出し、読み出した前記運転データに基づく駐車運転操作を音及び/又は表示により案内するものであり、
    案内過程において、
    前記駐車スペースの駐車幅方向手前側の境界ラインが前記駐車スペースへの駐車支援開始位置であることを案内した後、前記車両が前記駐車支援開始位置で停車していることを確認する駐車支援開始位置設定ステップと、
    停車中の前記駐車支援開始位置から予め設定した第1移動距離分の前進移動を指示した後、前記車両が前記第1移動距離分、前進移動した後の停車位置で、前記駐車スペースとは反対側への前記ステアリングのフル転舵操作を指示するフル転舵操作案内ステップと、
    前記フル転舵状態での停車位置から予め設定した第2移動距離分の前進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第2移動距離分、前進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングの逆側へのフル転舵操作を指示する逆フル転舵操作案内ステップと、
    前記逆フル転舵状態での停車位置から予め設定された第3移動距離分の後進旋回移動を指示した後、前記車両が前記第3移動距離分、後進旋回移動した後の停車位置で、前記ステアリングを中立位置まで切り戻す操作を指示する中立位置復帰操作案内ステップと、を有し、
    前記前進移動での前記第1移動距離、前記前進旋回移動での前記第2移動距離、及び前記後進旋回移動での前記第3移動距離が、前記車両の諸元データである前記車両の全幅、トレッド、ホイールベース、及び最小回転半径及び前席の窓枠中心位置から後輪車軸までの距離に基づいて算出される
    ことを特徴とする駐車支援方法。
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