JP5868775B2 - ヘアドライヤ - Google Patents

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Description

本発明は、吸込口とファン及びモータを備えたヘアドライヤに関する。
従来より、ヘアドライヤにおいて、回転駆動するファンによって、吸込口から吸い込んだ空気を吐出口に向けて送り出すにあたり、ゴミやホコリ、毛髪等が吸込口から吸い込まれることを防止するため、吸込口付近にフィルタが設置されている。
例えば、特許文献1では、3つのフィルタを吸込口からファンの間に取り付けた加熱送風装置が開示されている。吸込口に第1のフィルタが取り付けられ、加熱送風装置の本体内部に第2のフィルタを設置し、かつ当該両フィルタは着脱可能にされている。吸込口に設置された第1のフィルタに対し、第2のフィルタは、吸入側となる第1のフィルタと比べ、開口率を低くすることで細かい異物が捕獲できるようになっている。さらに、第2のフィルタとファンの間に第3のフィルタが固定されており、第1のフィルタと第2のフィルタを取り外した場合において、指等が軸流ファンに接触するのを防止し、取り外しの際の安全性を確保している。
特開2008−307221号公報
しかし、ヘアドライヤを使用する場合、たとえフィルタの開口率が低くても使用者の毛髪が吸込口に吸われることがある。ここで、毛髪が吸込口のフィルタを通してヘアドライヤの内部へ浸入してしまった場合、回転するファンやモータの軸に毛髪が絡まるといった問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、毛髪が吸込口からヘアドライヤの筺体内へ侵入したときに、毛髪が軸流ファンに絡まることを防止するヘアドライヤを提供することを目的とする。
本発明に基づくヘアドライヤは、外部から吸引した空気を加熱して吹き出すヘアドライヤにおいて、筒状をなし一方端に吸込口、他方端に吹出口を有する筺体と、筺体内部に設
けられ吸込口から吸い込んだ空気を吹出口に向けて送出する軸流ファンと、軸流ファンによって送出された空気を加熱するヒータと、吸込口に設けられた網目状のフィルタと、を備える。軸流ファンは、回転軸部と、回転軸部の外表面から回転軸部の半径方向外側に延出する翼とを有する。翼の送風方向上流側端部からフィルタの送風方向下流側端部までの回転軸部の回転軸方向の距離が、翼の回転軸方向の幅よりも大きい。翼の送風方向上流側端部からフィルタの送風方向下流側端部までの回転軸部の回転軸方向の距離が46mm以上離間している。軸流ファンと前記フィルタとの間に設けられ、吸込口から吸い込まれた空気の流れを乱す気流乱し部材とを備え、気流乱し部材は、軸流ファンが回転した際に翼が通過する領域の回転軸方向上流側の領域に配置され、軸流ファンの回転軸に対し略軸対称となる位置に複数設けられている

好ましくは、翼の送風方向上流側端部からフィルタの送風方向下流側端部までの回転軸部の回転軸方向の距離が60mm以上離間している。

本発明によれば、ヘアドライヤの使用時において、使用者の毛髪が本体内部にある軸流ファンやモータ軸に絡む危険性を低減できる。
本発明の実施形態1に係るヘアドライヤの側面透視図である。 本発明の実施形態1に係るヘアドライヤの正面図である。 本発明の実施形態1に係るヘアドライヤの背面図である。 本発明の実施形態1に係るイオン発生器の斜面図である。 本発明の実施形態1に係るイオン発生器の配置を示す図である。 本発明の実施形態1に係るヘアドライヤの着脱に関する斜面図である。 本発明の実施形態1に係るヘアドライヤ本体と吸込口の着脱部に関する斜面図である。 本発明の実施形態2に係るヘアドライヤの側面透視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施の形態1に係るヘアドライヤの構成を示す側面透視図である。
本実施形態に係るヘアドライヤの主な構成として、吹出口を形成するノズル1、本体2、吸気フィルタ3(吸込口)、そして、ハンドル4から成る。
ノズル1は、ヘアドライヤの風を一定方向に吐出する。本体2は、加熱手段、送風手段、イオンを放出する放電手段を内部に有する。さらに、本体2から吸気フィルタ3を取り外すことで電源を遮断する電源遮断手段を備える。吸気フィルタ3は、本体2へ取り付けが可能であり、吸気フィルタ3と電源遮断手段が連動している。ハンドル4は、電源のオン・オフ手段や、風量・温度調整手段を備える。
本体2には、加熱手段である図示しないヒータユニットを有する温風流路5を備え、さらに仕切り板7を跨いで、冷風を送風する冷風流路6を備える。温風流路5及び冷風流路6の上流側には、送風手段として軸流ファン8を備える。軸流ファン8のさらに上流側に、電源遮断手段となるプッシュスイッチ9、イオン発生器10、LED11、イオン発生器用基板12を備える。
軸流ファンは、回転軸部81と、前記回転軸部の外表面から前記回転軸部の半径方向外側に延出する8枚の翼82とを有し、モータ83の出力軸に固定されている。翼82の上流側端部と、開口部を有する吸気フィルタ3の下流側端部との回転軸部81の回転軸方向距離を距離Aとする。また、翼81の回転軸部81の回転軸方向の幅を幅Bとする。本実施形態におけるヘアドライヤは、距離Aが90mmであり、幅Bが21mmで、翼82の外径は約62mmである。
ここで、ヘアドライヤを使用する場合、使用者はヘアドライヤを毛髪に近づけることが多く、誤って吸込口から毛髪が吸引される場合がある。毛髪が吸引され、軸流ファン8の翼やモータ軸に絡まると、毛髪がちぎれてしまう。また、絡まった毛髪やちぎれた毛髪が軸流ファン8より下流に配置されているヒータユニットまで到達すると、毛髪が焼けるというおそれがある。
本願発明の発明者は、前述の距離Aが大きくなるように軸流ファン8を配置することで、毛髪が吸込口から吸引された場合であっても吸引された毛髪が軸流ファン8まで到達せず、毛髪のちぎれを防止することができることを見出した。
軸流ファン8は翼81の幅Bが大きいほど送風能力が高く、吸引力が大きくなるため、本実施形態におけるヘアドライヤでは、距離Aを幅Bよりも大きくすることで吸込口から吸引された毛髪が軸流ファン8まで到達しないようにしている。軸流ファン8の翼81の幅Bが大きくなると、吸込口から吸引された毛髪を軸流ファン側に引っ張り込む力が強くなるため、それに合わせて距離Aも大きくする必要がある。
吸込口から吸引された毛髪は、吸込口の吸気フィルタ3によって一端を支持された片持ち梁の状態になる。毛髪はある程度のコシを有するため、支持されている吸気フィルタ3の近傍では風の影響を受けにくく、軸流ファン8に向かって真っすぐ延びているが、吸気フィルタ3から離れれば離れるほどコシがなくなり、風による影響を受けやすくなる。
ここで、軸流ファン8は、筒状の筺体内部で回転することによって旋回流を生じさせる。軸流ファン8の吸込側においても、特に軸流ファン8に近い領域では旋回流の旋回成分が大きくなる。距離Aが所定以上確保できていると、吸込口から吸引された毛髪がこの旋回成分が大きくなる軸流ファン8に近い領域に達したとき、毛髪はコシがなくなり風の影響をうけやすい状態にあるため、毛髪は旋回流に乗って筺体内壁に沿って回される。筺体内壁に沿って回された毛髪は、毛髪同士が絡んでしまうものの、軸流ファンに吸い込まれにくく、毛髪のちぎれには至らない。
一方、距離Aが所定以上確保できておらず、吸気フィルタ3の近傍に軸流ファン8が配置されていると、吸気フィルタ3によって支持されている位置の近傍では毛髪のコシが強く、旋回流の影響をほとんど受けることがないため、吸込口から吸引された毛髪はそのまま軸流ファン8に吸い込まれ、翼81やモータ軸に絡まって、ちぎれてしまう。
次に、距離Aと吸込口から吸引された毛髪の状態の関係を調べる実験を行った。
実験条件として、距離Aが異なるヘアドライヤa,b,c,dを用意し、各ヘアドライヤa,b,c,dの吸気フィルタ3に毛束を垂直に押し当て強制的に吸引させた。毛髪は100mm以上の長さを有する市販の毛束を使用した。
ヘアドライヤaの場合、距離Aは90mmである。吸気フィルタ3に吸い込まれた複数の毛髪同士が直線距離Aの範囲内で絡みあったが、軸流ファン8まで届かなかった。ヘアドライヤbの場合、ヘアドライヤaと同様に吸気フィルタ3に吸い込まれた複数の毛髪同士が直線距離Aの範囲内で絡みあったが、軸流ファン8まで届かなかった。ただし、ヘアドライヤaに比べ、ヘアドライヤbのほうが多量の毛髪同士が絡みあった。ヘアドライヤcも同様に吸気フィルタ3に吸い込まれた複数の毛髪同士が直線距離Aの範囲内で絡みあったが、軸流ファン8まで届かなかった。ただし、ヘアドライヤcの場合は、ヘアドライヤa,bに比べ、さらに多量の毛髪同士が絡みあった。ヘアドライヤdの場合、吸気フィルタ3に浸入した毛髪が軸流ファン8に巻き込まれ毛髪がちぎれた。以上の結果を表1に示す。

表1に示すとおり、距離Aが46mm以上であれば、毛髪が軸流ファンに到達しにくい。さらに、距離Aが60mm以上であれば、毛髪同士の絡み度合いも少なくなり、より毛髪が吸込口から吸引された場合の毛髪のダメージを軽減することができる。
ハンドル4には、電源オン・オフを制御するスイッチ15だけでなく、「低温モード」を選択するスイッチ13や、風量を上げるためのターボ機能をオン・オフするスイッチ14も備える。本実施形態の電源スイッチ15はオン・オフだけでなく、「クール」、「セット」、「ドライ」といった3種類のモードを備え、「セット」と「ドライ」ではヒータユニットにより温風を吐出している。この場合、低温モードを選択していなければ、髪や地肌に75℃〜90℃の熱風があたることになる。しかし、本来髪や地肌に70℃を超える熱風を長時間あてると、ヤケド等のダメージを受けてしまう。そのため、本実施形態のヘアドライヤでは、50℃〜60℃の髪や地肌にやさしい「低温モード」を選択できるスイッチ13が設けられている。
図2は、本実施形態のヘアドライヤの正面図である。吐出口のノズル1の上流側には、使用者が本体内部のヒータユニットによってヤケドしないよう、図のような網目状の格子部材が取り付けられている。
図3は、本実施形態のヘアドライヤの背面図である。図3(a)は吸気フィルタ3が取り付けられている状態を示し、図3(b)は吸気フィルタ3が外された状態を示している。吸気フィルタ3が取り外されると、吸気フィルタ3によって押さえられていたプッシュスイッチ9が解除される。プッシュスイッチ9は電源と連動しており、プッシュスイッチ9が押された状態では電源はオン状態であり、解除された状態で電源がオフとなる。そのため、吸気フィルタ9を取り外すと電源が強制的にオフとなり、イオン発生器10を安全に取り外すことが可能となる。
ここで、イオン発生器10について説明する。図4は、イオン発生器10の斜視図である。イオン発生器10は、針電極16と誘導電極17からなるイオン発生部を2つ有している。各イオン発生部は、針電極16は先端が尖った針形状であり、その周囲を囲むように円形の誘導電極17が配置され、両電極間の間隔は8mmになっている。針電極16は誘導電極17に対し10mmほど突出している。これにより針電極16の先端で発生したイオンが送風時に効率よく取り出されるようになる。また、針電極16が突出しているため、安全のために保護機構18を前面に設け針電極16に直接触れられないようにしている。
イオンは、例えば、針電極16に実効電圧+2kV以上の電圧と0Vが切り替わる60Hzの交流を印加し、誘電電極17をグラウンド電位にすることにより発生する。針電極16に実効電圧+2kV以上が印加されているときに誘電電極17との間の電位差によりコロナ放電が起こり、針電極16の先端部近傍で空気中の水分子が電離して水素イオン(H)が生成する。この水素イオンが空気中の水分子と群状態で結合(クラスタリング)し、H(HO)(mは任意の自然数)から成るプラスイオンが発生する。
また、針電極16に実効電圧−2kV以下の電圧と0Vが切り替わる60Hzの交流を印加し、誘電電極17をグラウンド電位にすることによりマイナスイオンが発生する。このマイナスイオンは、空気中の酸素分子又は水分子が解離して酸素イオンO が生成する。この酸素イオンが空気中の水分子とクラスタリングして、O (HO)n(nは0または任意の自然数)から成るマイナスイオンが発生する。
但し、プラスイオンとマイナスイオンのイオン種を特定する必要はなく、正もしくは負に帯電した原子もしくは分子であればよい。また、プラスイオンとマイナスイオンの両方が必要ではなく、例えばマイナスイオンのみであってもよい。
本実施形態では、イオン発生器10はイオン発生部を2つ有しており、各イオン発生部はプラスイオン発生部とマイナスイオン発生部となっている。そのため、プラスイオンとマイナスイオンが同時に放出され、軸流ファン8により作りだされる空気の気流に乗って下流へと流れる。
電極16、17は軸流ファン8側に配置されている。本来は電極16、17が気流に対して垂直になるように、つまり図2にて針電極16が上又は下を向くような方向に配置することが好ましい。しかし、本実施形態で用いるイオン発生器は、図4に示すように電極があるイオン発生面が横長で針電極16方向の奥行きが長いため、吸気口(吸気フィルタ3)をさえぎる配置としては好ましくない。よって、本実施形態では、電極16、17が気流に対して平行になるよう配置する。このようなレイアウトにしたのは下記に示す実験によりイオンの発生量やホコリによる影響などを考慮した結果である。
図5はヘアドライヤの試作機におけるイオン発生器の配置を示す図である。図5(a)から(c)に示す3つの配置で吐出口20から出てくるイオンの発生量を調べた。なお、この実験はイオンの発生傾向を調べるために行ったものであり、図4に示したイオン発生器とは異なるものを用いて行った。イオンの発生量を表2に示す。
図5(a)に示すように、イオン発生器10を矢印で示す風の流れに対し直交する方向に電極を配置した場合、表2に示すように95万個/ccから120万個/ccのイオンが出ており、送風される空気中のイオン濃度がもっとも濃い。ここでは、通常の送風量のときと(NORMAL)、送風量が多い状態(TURBO)の2つの状態で実験を行った。なお、図では電極が下向きになっているが上向きでもほぼ同じ結果が得られる。
図5(b)は風の向きに対し風下の方に電極は配置されている。この場合でも、90万個/ccから110万個/ccのイオンが出ており実用上問題のない量のイオンが吐出口19から吐き出される。
また、図5(c)は風の向きに対し風上の方に電極は配置されている。この場合でも、95万個/ccから105万個/ccのイオンが出ており実用上問題のない量のイオンが吐出口19から吐き出される。

このように、吐き出されるイオンの量はどのように配置しても十分な量が得られるため、イオン発生器10により吸込口が遮られることで送風量が落ちないように、図5(b)又は図5(c)のように配置することが好ましい。特に、電極にホコリが直接つきにくい図5(b)の配置が好ましい。そのため、本実施形態では図1などに示すように図5(b)のレイアウトにイオン発生器10を配置している。
なお、吐き出されるプラスイオンとマイナスイオンはほぼ同数、若しくはマイナスイオンの方が多いことが望ましい。プラスイオンとマイナスイオンの数のバランスが取れている方が、OHラジカルが発生する確率が高くなる。髪はプラスに帯電しているためマイナスイオンが多い方が髪のきしみや傷みを防止することができるため好ましい。
下流に送風されたイオンは吐出口1を経由して髪に送風される。髪はブラッシングによりプラスに帯電しやすいため、マイナスイオンにより静電気の発生を防止し髪の傷みを改善することができる。また、プラスイオンによりプラスに帯電したブラシの静電気の発生を防止し髪の傷みを改善することができる。さらに、水分子と結合したイオンを髪に当てることにより、ナノやマイクロレベルの小さな水分子により髪に水分を浸透させることができ、しっとりとした髪を得ることができる。
さらに、本実施形態のイオン発生器10を用いるとプラスイオンとマイナスイオンが頭皮に付着し、両者が反応しOHラジカルを作る。OHラジカルは、育毛のさまたげになっている頭皮に残っているシャンプーやリンスの残りかすを酸化させ、二重結合を断ち切る。これにより育毛に最適な頭皮な作る手助けをすることができる。なお、OHラジカルは不安定であるためナノ秒単位でしか存在することができない。そのためOHラジカルをイオン発生器10で作りだしても頭皮に届く前に消滅してしまう。しかし、本実施形態のようにプラスイオンとマイナスイオンをイオン発生器10で作りだし、頭皮で両者を反応させることにより効果的に頭皮でOHラジカルを作り出すことができる。また、OHラジカルは除菌消臭効果もある。
また、本実施形態では、図4のイオン発生器10の背面の下方にLED11を配置した。このLED11は、ヘアドライヤの電源がオンされ、本体内の部品が通電(動作)している状態で点灯する。これにより、使用者は本体内部の部品の動作状態を把握し、ヘアドライヤが動作中かどうか確認できるため、意識的に電源をオフにした後に、吸気フィルタ3を着脱できる。よって、感電や怪我の危険性を低減できる。
図6は、本実施形態のヘアドライヤの斜視図を示す。イオン発生器10は、針電極16にホコリやヘアスプレーに含まれるシリコン等の異物が付着すると、イオンの発生量が減少し、イオンの効果が十分に得られなくなるという問題がある。そのため、針電極16にホコリやシリコン系異物の付着に対し、清掃を行うかもしくはイオン発生器10を交換する必要がある。図6(a)は、本体2から吸込口である吸気フィルタ3を取り外す具体的な構成を示す。
ここで、図6(a)の取り外し部を図7で拡大した。本実施形態では、本体2の凹部21と吸込口である吸気フィルタ3の凸部22をかみ合わせることで固定させている。また、吸気フィルタ3には凸棒23が取り付けられており、本体2との設置によってプッシュスイッチ9が押さえられるため、吸気フィルタ3が取り付けられている場合のみ、本体内の部品は通電状態となる。よって、例えば使用者が吸気フィルタ3を取り外した状態で電源スイッチ15をオン状態に操作し、その状態のままイオン発生器10を清掃・交換しようとした場合であっても、内部の部品は通電しないため感電等の危険を防止できる。また、吸気フィルタ3の取り外しによって、軸流ファン8の動作も停止するため、取り外し後のゴミやホコリ、毛髪等の吸い込みを軽減できる。よって、特許文献1のように、固定フィルタを必ずしも設置する必要がなくなり、コスト削減が見込める。さらに、固定フィルタの削減により、風量アップが期待できる。
本実施形態では、別々になっている本体2と吸気フィルタ3を取り付けることによって通電が可能となる。そのため、本体2の電源スイッチ15をオンにした上で吸気フィルタ3を取り付けると、ヘアドライヤが動作するようにしてもよい。
また、本体2の電源スイッチ15をオンにした上で吸気フィルタ3を取り付けプッシュスイッチ9がオフからオンになった場合、プッシュスイッチ9のオンを図示しないマイコン等が検知後、一定時間を経てから通電可能にしてもよい。
この場合、本体2と吸気フィルタ3を取り付けても即時に通電しないため、例えば使用者が吸気フィルタ3を取り付ける際に、あやまって通電部や発熱部を接触していたとしても、比較的余裕をもって離すことができる。これにより、使用者の感電や怪我の可能性を低減できる。
また、本実施形態では、ヘアドライヤから吸気フィルタ3とイオン発生器10を取り外せば、軸流ファン8の清掃等のメンテナンスが可能となる。
従来より、ヘアドライヤの軸流ファンは、静電気の帯電により吸気フィルタで取り除けなかったゴミやホコリ、頭髪から抜けた毛髪等が付着するといった問題があった。そのため、使用者は本体内に設置された軸流ファンを掃除したいといいう願望があった。しかし、吸気フィルタを取り外せるものの、電源遮断手段がない場合、軸流ファンが剥き出しとなるため、使用者が怪我をするおそれがある。また、本体内にゴミやホコリ、頭髪から抜けた毛髪等を吸い込んでしまうといった問題も発生する可能性がある。
ここで、吸気フィルタ3と軸流ファン8の間に取り外し可能な第2のフィルタを設置することも想定できる。この構成であれば、吸気フィルタ3で捕集できなかったゴミやホコリ、毛髪等を第2のフィルタで捕集でき、なおかつ第2のフィルタを取り外すことで軸流ファン8の掃除等も可能となる。しかし、使用者が電源を切らずに第2のフィルタを外してしまえば、同様の問題が発生する。よって、吸気フィルタ3の取り外しによって、プッシュスイッチ9が開放されることにより電源を遮断する構成にすれば、上記問題が解決できる。
次に、図6(b)は、本体内にある部品の保守・交換の例として、イオン発生器10を取り外す構成を示す。本実施形態において、イオン発生器10は図4のようにLED11と一体型になっている。また、LED11のまわりにある出っ張りに手をひっかけ、引っ張れば取り外せる構成にしている。ここで、イオン発生器10は、本体側にあるDCコネクタが差し込み口19(図4参照)に接続されることで通電する。
ここで、本実施形態ではイオン発生器10を設置されているが、代わりにミストタンクが設置されている場合であってもよく、また、イオン発生器10とミストタンクの両部品が設置されていてもよい。
また、本実施形態では本体2と吸気フィルタ3の着脱が可能としたが、本体2と吸気フィルタが一体となり着脱できない構成でもよい。
〔実施形態2〕
図8に本実施系におけるヘアドライヤの側面透視図を示す。実施形態1では軸流ファン8と吸気フィルタ3の距離に重点を置いたが、本実施形態では軸流ファン8と吸気フィルタ3の間に気流乱し部材があるヘアドライヤについて説明する。本実施形態では、図8のヘアドライヤの筺体内にある吸気フィルタ3と軸流ファン8の円周の範囲内において、翼が回転する領域の延長上にイオン発生器16とプッシュスイッチ9が、軸流ファン8の回転軸に対し略軸対称となる位置に設けられている。
一般的なヘアドライヤは、軸流ファン8と吸気フィルタ3の間に部材を設けないため、吸気フィルタ3から吸入された空気は軸流ファン8の回転面に略交差して直進したのち、軸流ファン8によって作り出される旋回流によって軸流ファン8の回転方向にねじれながら軸流ファン8に進む。しかし、イオン発生器16とプッシュスイッチ9のような気流乱し部材を設けることによって一部の気流が乱れる。特に軸流ファン8の上流側端部付近の気流が乱れることにより、一部上流側へ空気が戻る流れが発生する。その結果、使用者の毛髪が吸気フィルタ3に吸引されても毛髪を上流側へ押し返すため、毛髪が軸流ファン8まで到達しない。これにより、吸気口に目が細かく毛髪が通過し難いフィルタを備えることなく、毛髪の軸流ファン8への巻き込みを防止することが可能となる。
特に、気流乱し部材を軸流ファン8の翼が回転する領域の上流側延長上に設けることで、外周に回転しながら軸流ファン8に進む空気の流れの一部を乱すだけとなり、内周部の空気は直進することで空気の吸い込み量を確保しつつ、毛髪が軸流ファン8の回転翼へ到達することを防止できる。さらに、気流乱し部材であるイオン発生器16とプッシュスイッチ9を軸流ファン8の回転軸に対し略軸対称となる位置に複数設けることにより、吸気フィルタのどの範囲から毛髪が吸引された場合であっても毛髪が軸流ファンへ到達することを防止できる。本実施形態では、イオン発生器16とプッシュスイッチ9とをそれぞれ、上部と下部に設けたが、右側面側と左側面側に設けてもよい。
ここで、吸気フィルタ3から吸引された空気の流れを乱す気流乱し部材はイオン発生器16とプッシュスイッチ9以外の部材でもよい。さらに、気流乱し部材を直線距離A内に
1つ設けるだけであってもよい。
以下に、他の実施形態のヘアドライヤを付記する。
本発明に基づくヘアドライヤは、翼の送風方向上流側端部からフィルタの送風方向下流側端部までの回転軸部の回転軸方向の距離が46mm以上離間している。
好ましくは、翼の送風方向上流側端部からフィルタの送風方向下流側端部までの回転軸部の回転軸方向の距離が60mm以上離間している。
本発明に基づくヘアドライヤは、外部から吸引した空気を加熱して吹き出すヘアドライヤにおいて、筒状をなし一方端に吸込口、他方端に吹出口を有する筺体と、筺体内部に設けられ吸込口から吸い込んだ空気を吹出口に向けて送出する軸流ファンと、軸流ファンによって送出された空気を加熱するヒータと、吸込口に設けられた網目状のフィルタと、軸流ファンとフィルタとの間に設けられ、吸込口から吸い込まれた空気の流れを乱す気流乱し部材とを備える。
好ましくは、軸流ファンは、回転軸部と、回転軸部の外表面から回転軸部の半径方向外側に延出する翼とを有する。気流乱し部材は、軸流ファンが回転した際に翼が通過する領域の回転軸方向上流側の領域に配置されている。
好ましくは、気流乱し部材は、軸流ファンの回転軸に対し略軸対称となる位置に複数設けられている。
1 ノズル
2 本体(ヘアドライヤ本体)
3 吸気フィルタ(吸込口)
4 ハンドル
5 温風流路
6 冷風流路
7 仕切り板
8 軸流ファン
9 プッシュスイッチ
10 イオン発生器
11 LED
12 イオン発生器用基板
13 低温モード切り替えスイッチ
14 ターボ機能オン・オフスイッチ
15 電源スイッチ
16 針電極
17 誘導電極
18 保護機構
19 DCコネクタ差し込み口
20 吐出口
21 凹部
22 凸部
23 凸棒

Claims (2)

  1. 外部から吸引した空気を加熱して吹き出すヘアドライヤにおいて、
    筒状をなし一方端に吸込口、他方端に吹出口を有する筺体と、前記筺体内部に設けられ前記吸込口から吸い込んだ空気を吹出口に向けて送出する軸流ファンと、前記軸流ファンによって送出された空気を加熱するヒータと、前記吸込口に設けられた網目状のフィルタと、を備え
    前記軸流ファンは、回転軸部と、前記回転軸部の外表面から前記回転軸部の半径方向外側に延出する翼とを有し、前記翼の送風方向上流側端部から前記フィルタの送風方向下流側端部までの前記回転軸部の回転軸方向の距離が、前記翼の前記回転軸方向の幅よりも大きく、
    前記翼の送風方向上流側端部から前記フィルタの送風方向下流側端部までの前記回転軸部の回転軸方向の距離が46mm以上離間しており、
    前記軸流ファンと前記フィルタとの間に設けられ、前記吸込口から吸い込まれた空気の流れを乱す気流乱し部材とを備え、
    前記気流乱し部材は、前記軸流ファンが回転した際に前記翼が通過する領域の回転軸方向上流側の領域に配置され、前記軸流ファンの回転軸に対し略軸対称となる位置に複数設けられていることを特徴とするヘアドライヤ。
  2. 前記翼の送風方向上流側端部から前記フィルタの送風方向下流側端部までの前記回転軸部の回転軸方向の距離が60mm以上離間していることを特徴とする請求項1に記載のヘアドライヤ。
JP2012109197A 2012-05-11 2012-05-11 ヘアドライヤ Active JP5868775B2 (ja)

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