JP5868191B2 - 便器洗浄装置及び水洗式便器 - Google Patents

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Description

本発明は便器洗浄装置及び水洗式便器に関するものである。
特許文献1は従来の便器洗浄装置を備えた水洗式便器を開示している。この水洗式便器は、便器洗浄装置が便器本体に洗浄水を供給することによって、便器洗浄を実行する。便器本体は、便鉢部と、この便鉢部の下流側に連通する便器排水路とを有している。便器洗浄装置は、ロータンク、中空管、排気通路、及び給水路を備えている。ロータンクは便器本体に供給する洗浄水を貯水する。中空管は、ロータンク内に収納されており、下端開口がロータンク内で開口している。排気通路は、ロータンクの最高貯水位よりも高い位置を経由して、中空管の上端部と便器本体の便器排水路とを連通している。給水路はロータンクと便器本体の便鉢部とを連通している。
この水洗式便器は、ロータンクに貯留した洗浄水を給水路を介して便器本体の便鉢部に供給することによって、便器洗浄を実行する。この際、ロータンク内の洗浄水の水位の低下にわずかに遅れて中空管内の洗浄水の水位も低下する。これによって、中空管が通気路を介して便器排水路内の気体を吸引する。
この水洗式便器は、便器洗浄を実行すると、洗浄水が便鉢部を介して便器排水路内に流入するとともに、中空管が便器排水路内の気体を吸引することによって、少ない洗浄水で便器排水路内にサイホン作用を発生させることができる。このため、この水洗式便器は、便器排水路内に発生したサイホン作用を利用して、便鉢部内の汚物等を便器本体外へ排出することができる。
実開平5−57080号公報
しかし、特許文献1の水洗式便器では、中空管内の洗浄水の水位はロータンク内の洗浄水の水位よりわずかに高い状態(ロータンク内と中空管内との水位差が小さい状態)を保って低下する。このため、中空管は吸引を開始してから終了するまで弱い吸引力で便器排水路内の気体を吸引することになる。よって、この水洗式便器は、便器排水路内のサイホン作用の発生、及び継続のために中空管が便器排水路内の気体を良好に吸引しないおそれがある。つまり、中空管の吸引力が弱いため、便器排水路内にサイホン作用が発生しないおそれがある。また、便器排水路内にサイホン作用が発生した後、便器排水路内の負圧力が中空管の吸引力よりも強くなり、気体が便器排水路内に逆流してサイホン作用が早期に終了するおそれがある。このため、この水洗式便器は便器洗浄の実行によって便鉢内の汚物の排出を良好に行えないおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便器洗浄を良好に行うことができる便器洗浄装置及び水洗式便器を提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の便器洗浄装置は、便鉢部と、この便鉢部の下流側に連通する便器排水路とを有する便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄装置であって、
洗浄水を貯水する第1タンクと、
下部開口が前記第1タンクに連通し、下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量を多くした第2タンクと、
前記第1タンクの最高貯水位よりも高い位置を経由して前記第2タンクと前記便器排水路とを連通する通気路と、
前記第1タンクと前記便鉢部とを連通する給水路と、
前記第1タンクに貯水した洗浄水を前記給水路を介して前記便鉢部へ供給を開始するよりも遅い時機に前記便器排水路側から前記第2タンク側へ流れる前記通気路内の気体の流量を最大にする遅延装置とを備えていることを特徴とする。
この便器洗浄装置は第1タンクに貯水した洗浄水を給水路を介して便鉢部へ供給することによって便器洗浄を実行する。この際、第2タンク内の水位が低下することによって、第2タンクが通気路を介して便器排水路内の気体を吸引する。これによって、少ない洗浄水でも便器排水路内にサイホン作用を発生することができ、便鉢内の汚物等を良好に排出することができる。
また、この便器洗浄装置は、遅延装置によって便器洗浄を開始するよりも遅い時機に通気路内の便器排水路側から第2タンク側へ流れる気体の流量が最大になるため、第2タンク内の水位の低下を遅らせることができる。このため、その間に第1タンク内の水位が第2タンク内の水位に比べて速く低下し、第1タンク内と第2タンク内との水位差を大きくすることができる。第1タンク内と第2タンク内との水位差の大小は第2タンクの吸引力の強弱に比例する。このため、第2タンクは、強力な吸引力を有することができ、便器排水路内の気体を一気に吸引することができる。よって、この便器洗浄装置は便器排水路内にサイホン作用を確実に発生させることができる。
また、この便器洗浄装置は第2タンクが下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量が多い。このため、遅延装置によって便器排水路側から第2タンク側へ流れる通気路内の気体の流量が最大になり、第2タンク内の洗浄水が第1タンク内に大流量で流出する状況下においても、第2タンク内の水位はゆっくりと低下する。このため、この便器洗浄装置は第1タンク内と第2タンク内との水位差が急激に減少しない。よって、この便器洗浄装置は第2タンクの強い吸引力を維持することができる。
このように、この便器洗浄装置は、便器排水路内に発生したサイホン作用による便器排水路内の負圧力よりも第2タンクの吸引力が強い状態を長く維持することができるため、サイホン作用の継続中に第2タンク側から便器排水路内に気体が逆流することを防止することができる。このため、この便器洗浄装置は、サイホン作用を継続させることができ、便鉢内の汚物等をサイホン作用を利用して便器本体外へ良好に排出することができる。
したがって、第1発明の便器洗浄装置は便器洗浄を良好に行うことができる。
前記第1タンクは下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量を少なくし得る。この場合、この便器洗浄装置は、第1タンクの上方領域が下方領域より単位高さ当たりの貯水量が少ないため、便器洗浄を開始すると第1タンク内の水位を急激に低下させることができる。このため、この便器洗浄装置は、第2タンクが便器排水路内の気体を吸引する当初から、第1タンク内と第2タンク内との水位差を大きくすることができ、第2タンクが便器排水路内の気体を強い吸引力で吸引することができる。
また、この便器洗浄装置は、第2タンクが便器排水路内の気体を吸引するとともに洗浄水を第1タンク内へ流出させるが、第1タンクの下方領域が上方領域より単位高さ当たりの貯水量が多いため、その洗浄水による第1タンク内の水位の上昇を少なくすることができる。このため、第1タンク内と第2タンク内との水位差の減少を抑制することができ、第2タンクの吸引力の減少を抑制することができる。特に、下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量が多い第2タンクとの組合せによって、第2タンク内の水位をゆっくりと低下させ、かつ第1タンク内の水位の上昇を少なくすることができるため、第1タンク内と第2タンク内との水位差を充分に確保した状態を維持することができる。
前記第2タンクは前記下部開口が前記第1タンクの最低貯水位よりも低い高さで前記第1タンクに連通し得る。この場合、第2タンクの下部開口が常時、第1タンク内に貯水した洗浄水によって閉鎖されており、第1タンク内で開放されないため、通気路を介して便器排水路内の気体(臭気)が第1タンク内に放出されることを確実に防止することができる。
前記遅延装置は、前記通気路に設け、この通気路を開閉する開閉弁であり得る。この場合、第1タンクに貯水した洗浄水を給水路を介して便鉢部へ供給を開始したよりも遅い時機に開閉弁を開弁することによって第2タンクが通気路を介して便器排水路内の気体を吸引することができる。このように、開閉弁の開弁を制御することによって、第2タンクが便器排水路内の気体を吸引し始める時機を容易に制御することができる。このため、この便器洗浄装置は、便器排水路内にサイホン作用を発生させるために便器排水路内の気体を適切に吸引することができる。
前記第2タンクは前記第1タンク内に収納され得る。この場合、第1タンク内に第2タンクを収納して固定するのみで第1タンクと第2タンクとの連通を完了することができる。このため、第1タンクと第2タンクとを連結する部材が不要となる。また、第1タンクと第2タンクとの連結部からの水漏れが生じるおそれを無くすことができる。
本発明の水洗式便器は、便鉢部、及びこの便鉢部の下流側に連通する便器排水路を有する便器本体と、前記便器洗浄装置とを備えていることを特徴とする。この場合、この水洗式便器は、上述したようにサイホン作用を確実に発生させ、かつサイホン作用を継続させることができる。このため、この水洗式便器は便鉢内の汚物等をサイホン作用を利用して便器本体外へ良好に排出することができる。したがって、この水洗式便器は便器洗浄を良好に行うことができる。
実施例1の水洗式便器を示す概略図である。 実施例1の水洗式便器において、便器洗浄の初期の状態を示す概略図である。 実施例1の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、第2タンクが気体を吸引する前の状態を示す概略図である。 実施例1の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、第2タンクが気体の吸引を開始する状態を示す概略図である。 実施例1の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、便器排水路内の負圧力が最大になった状態を示す概略図である。 実施例1のポンプの流量変化を示すグラフである。 実施例2の水洗式便器を示す概略図である。 実施例2の水洗式便器において、便器洗浄の初期の状態を示す概略図である。 実施例2の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、第2タンクが気体を吸引する前の状態を示す概略図である。 実施例2の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、第2タンクが気体の吸引を開始する状態を示す概略図である。 実施例2の水洗式便器において、便器洗浄の途中であって、便器排水路内の負圧力が最大になった状態を示す概略図である。 第1タンク又は第2タンクを示す概略図であり、(A)、(B)は上部が内側に凹んだ第1タンクの参考例、(C)は上部の内側に直方体の別部品を取り付けた第1タンクの参考例、(D)は外殻部の上部が下部に比べて水平方向の左右方向に拡大した第2タンクの他の実施例、(E)は外殻部が下方に向けて徐々に内側に絞られた第2タンクの他の実施例を示している。 遅延装置の他の形態を示す概略図であり、(A)はオリフィスを形成した区画壁を有する第2タンク、(B)はオリフィスを形成した区画壁と、その下方にフロート収納した第2タンクを示している。 水洗式便器の他の実施例を示す概略図である。
第1発明の便器洗浄装置を備えた水洗式便器を具体化した実施例1及び2について図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の水洗式便器は、図1に示すように、便器本体10と、便器本体10に洗浄水を供給する便器洗浄装置20とを備えている。便器本体10は、便鉢部11と、便鉢部11の下流側に連通する便器排水路12とを備えている。便器本体10は、便鉢部11の下部と便器排水路12の上流部によって、洗浄水を貯留する水封部13を形成している。
便器洗浄装置20は、便器本体10の後方であって、大部分を便器本体10の上面より低い位置に配置している。このため、この水洗式便器はローシルエットを実現することができる。この便器洗浄装置20は、第1タンク21、第2タンク22、通気路23、給水路24、及び遅延装置である開閉弁25を備えている。
第1タンク21は、上端が上方に向けて開口しており、垂直方向に延びた周壁部21Aと、周壁部21Aの下端を閉鎖する底壁部21Bとから構成されている。周壁部21Aは下部に貫設した排水口21Cを有している。排水口21Cは給水路24の一方の端部を接続している。第1タンク21は、タンク用給水路26を介して洗浄水が流入し、貯水することができる。タンク用給水路26は上流端を給水源である水道管に連通している。また、タンク用給水路26は下流端に給水用バルブ26Vを設けている。
第2タンク22は、空洞であり、外殻部22Aの上端面に通気路23の一方の端部が接続した連通口22Bと、下端を下方に向けて開口した下部開口22Cとを有している。また、第2タンク22は、外殻部22Aの上部が下部に比べて水平方向の一方向に拡大している。このため、第2タンク22は下方領域22Dよりも上方領域22Uにおいて単位高さ当たりの貯水量が多く形成されている。この第2タンク22は、外殻部22Aの上面が第1タンク21の最高貯水位Lと略同じ高さになるように、第1タンク21内に収納され、固定されている。第2タンク22は下部開口22Cが第1タンク21内で開口している。このため、第2タンク22は、下部開口22Cから洗浄水が流入し、第1タンク21と同じ水位で洗浄水を貯水することができる。このように、第1タンク21内に第2タンク22を収納して固定するのみで第1タンク21と第2タンク22との連通を完了することができる。このため、第1タンク21と第2タンク22とを連結する部材が不要であり、第1タンク21と第2タンク22との連結部からの水漏れが生じるおそれを無くすことができる。
外殻部22Aの上部が下部に比べて水平方向に拡大した第2タンク22を第1タンク21の内部に収納して固定することによって、第1タンク21は下方領域21Dよりも上方領域21Uにおいて単位高さ当たりの貯水量を少なくしている。
通気路23は、一方の端部を第2タンク22の連通口22Bに接続し、第1タンク21の上端開口から便器本体10側の延び、他方の端部を水封部13より下流側の便器排水路12の上部に接続している。このため、通気路23は第1タンク21の最高貯水位Lよりも高い位置を経由して第2タンク22と便器排水路12とを連通している。通気路23は遅延装置である開閉弁25を途中に設けている。開閉弁25は、図示しない制御装置によって開閉制御されており、通気路23を開閉することができる。
給水路24は、一方の端部を第1タンク21の排水口21Cに接続し、他方の端部は便器本体10の便鉢部11の後部に配置され、便器本体10の便鉢部11の上部周縁に沿って洗浄水を吐水するように吐水口24Aを形成している。このため、吐水口24Aから吐水された洗浄水は、便鉢部11の表面に沿って一方向に流れ、便鉢部11内に旋回流を形成することができる。給水路24は第1タンク21に貯水した洗浄水を便鉢部11側へ圧送するポンプPを途中に設けている。このポンプPは圧送する洗浄水の流量を増減できる流量調整機能を有している。
次に、このような構成を有する水洗式便器の便器洗浄工程を説明する。
この水洗式便器は、便器洗浄前の待機状態において、図1に示すように、第1タンク21が最高貯水位Lまで洗浄水を貯水している。また、第2タンク22は第1タンク21内と同じ水位に洗浄水を貯水している。この待機状態では、通気路23に設けた開閉弁25及びタンク用給水路26に設けた給水用バルブ26Vは閉弁している。便器本体10は水封部13に洗浄水を貯留して水封を形成している。
水洗式便器は、図示しない便器洗浄ボタンが操作されると、ポンプPが稼働し、便器洗浄を開始する。ポンプPは、図6に示すように、稼働初期(0〜t1秒)において、流量を緩やかに増加しつつ洗浄水を便鉢部11側へ圧送する。これによって、ポンプP内の空気抜きを行い、エアー噛み音の発生を避けることができる。また、第1タンク21は、図2に示すように、下方領域21Dよりも上方領域21Uにおいて単位高さ当たりの貯水量が少ないため、第1タンク21内の水位は一気に低下し、第1タンク21内と第2タンク22内との水位差を形成する。また、便器本体10の便鉢部11内の水位が上昇する。
t1秒を経過すると、ポンプPは圧送する洗浄水の流量をq1(L/min)まで増加させる(t1秒〜t2秒)。すると、先ず、図3に示すように、便器本体10の水封部13から便器排水路12の下流側に溢流する洗浄水の流量も増加する。また、第1タンク21内の水位はさらに低下し、第1タンク21内と第2タンク22内との水位差をさらに大きくする。これによって、第2タンク22は便器排水路12から気体を吸引するのに必要な吸引力を発生することができる。
さらに、ポンプPが稼働し続けることによって、図4に示すように、便器本体10の水封部13から便器排水路12の下流側に溢流する洗浄水が便器排水路12の下流部で水膜を形成し、便器排水路12の下流部を封鎖する。この状態で、便器洗浄装置20は通気路23に設けた開閉弁25を開弁する。すると、通気路23内を便器排水路12側から第2タンク22側へ気体が流れることができるため、第2タンク22内の水位の下降に伴って、第2タンク22が便器排水路12内の気体を吸引する。つまり、開閉弁25は、第1タンク21に貯水した洗浄水を給水路24を介して便鉢部11へ供給を開始する(ポンプPを稼働して便器洗浄を開始する)よりも遅い時機に開弁し、便器排水路12側から第2タンク22側へ流れる通気路23内の気体の流量を最大にする遅延装置である。
また、この便器洗浄装置20は、開閉弁25の開弁によって、第2タンク22が便器排水路12内の気体の吸引を開始するものであるため、開閉弁25の開弁を制御することによって、第2タンク22が便器排水路12内の気体を吸引し始める時機を容易に制御することができる。このため、この便器洗浄装置20は、便器排水路12内にサイホン作用を発生させるために便器排水路12内の気体を適切に吸引することができる。
便器排水路12の下流部で形成された水膜によって便器排水路12内に閉空間を形成し、この閉空間内の気体を第2タンク22が吸引する。このため、この水洗式便器は、便器排水路12内から気体を確実に減少させることができるため、少ない洗浄水でも便器排水路12内にサイホン作用を発生させることができる。
また、遅延装置である開閉弁25が便器洗浄を開始するよりも遅い時機に開弁することによって、その間に第1タンク21内の水位が低下し、第2タンク22内の水位と大きな水位差を形成することができる。第1タンク21内と第2タンク22内との水位差の大小は第2タンク22の吸引力の強弱に比例するため、第2タンク22は強力な吸引力を有することになる。このため、第2タンク22は便器排水路12内の気体を一気に吸引することができる。よって、この便器洗浄装置20は便器排水路12内にサイホン作用を確実に発生させることができる。
さらにポンプPが稼働し、第2タンク22内の水位の低下と共に、第2タンク22は便器排水路12内からの気体の吸引を継続する。この際、第2タンク22内の洗浄水が第1タンク21内に大流量で流出することになるが、第2タンク22が下方領域22Dよりも上方領域22Uにおいて単位高さ当たりの貯水量が多いため、第2タンク22内の水位はゆっくりと低下する。
また、第1タンク21の下方領域21Dが上方領域21Uより単位高さ当たりの貯水量が多いため、第2タンク22から第1タンク21内に流出した洗浄水による第1タンク21内の水位の上昇を少なくすることができる。このように、この便器洗浄装置20は、第2タンク22内の水位をゆっくりと低下させ、かつ第1タンク21内の水位の上昇を少なくすることができるため、第1タンク21内と第2タンク22内との水位差を充分に確保した状態を維持することができる。つまり、第2タンク22が便器排水路12内の気体を当初から長い時間、強い吸引力で吸引することができる。
このように、この便器洗浄装置20は、便器排水路12内に発生したサイホン作用による便器排水路12内の負圧力よりも第2タンク22の吸引力が強い状態を長く維持することができるため、サイホン作用の継続中に第2タンク22側から便器排水路12内に気体が逆流することを防止することができる。このため、この便器洗浄装置20は、サイホン作用を継続させることができる。
また、この便器洗浄装置20は、図5に示すように、便器排水路12内の洗浄水が略満水状態であり、便器排水路12内の負圧力が最大である状態において、第1タンク21内と第2タンク22内の水位差が減少すると、図6に示すように、ポンプPが圧送する洗浄水の流量をさらにq2(L/min)まで増加する(t2秒〜t3秒)。これによって、第1タンク21から便鉢部11内へ流出する洗浄水の流量が増加するため、第2タンク22内から第1タンク21内に流出する洗浄水によって第1タンク21内の水位が上昇することを防止し、第1タンク21内と第2タンク22内の水位差の減少を防止する。これによって、第2タンク22の吸引力が便器排水路12内の負圧力よりも弱くならないよう維持することができ、便器排水路12内のサイホン作用を継続させることができ、便鉢内の汚物等をサイホン作用を利用して便器本体10外へ良好に排出することができる。
したがって、実施例1の水洗式便器は便器洗浄を良好に行うことができる。
t3秒〜t4秒で、ポンプPが圧送する洗浄水の流量を減少することによって、便鉢部11内の洗浄水が減少して、便鉢部11内の水位が低下する。これによって、便鉢部11側から便器排水路12内に空気が流入し、サイホン作用が終了する。
サイホン作用が終了した後、便器本体10の水封部13内に洗浄水を貯留し、水封するため、洗浄水を小流量q3(L/min)で便鉢部11内に供給した後、ポンプPを停止して便器洗浄を終了する(t4秒〜t5秒)。また、タンク用給水路26に設けた給水用バルブ26Vを開弁し、第1タンク21内に洗浄水を貯留する。その後、第1タンク21内の洗浄水の水位が最高貯水位Lになり、第2タンク22内の水位が第1タンク21内と同じ水位になると、給水用バルブ26Vが閉弁し、通気路23に設けた開閉弁25も閉弁する。これによって、水洗式便器は、図1に示すように、便器洗浄前の待機状態に復帰する。
第1タンク21内の水位は、ポンプPが稼働して便器洗浄が実行されることによって、低下するが、第2タンク22の下部開口22Cよりも低くならない。つまり、第2タンク22は下部開口22Cが第1タンク21の最低貯水位よりも低い高さで第1タンク21に開口するように配置されている。このため、第2タンク22の下部開口22Cが常時、第1タンク21内に貯水した洗浄水によって閉鎖されており、第1タンク21内で開放されないため、通気路23を介して便器排水路12内の気体(臭気)が第1タンク21内に放出されることを確実に防止することができる。
<実施例2>
実施例2の水洗式便器は、図7に示すように、便器洗浄装置30が第3タンク32を備え、第1タンク31内に貯水した洗浄水をジェットポンプ機構33を利用して便器本体10に供給する点で実施例1と相違している。他の構成は実施例1と同様であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
便器洗浄装置30は、便器本体10の後方であって、大部分を便器本体10の上面より低い位置に配置している。このため、この水洗式便器はローシルエットを実現することができる。この便器洗浄装置30は、第1タンク21、第2タンク22、通気路23、給水路24、遅延装置である開閉弁25、第3タンク32、及びジェットポンプ機構33を備えている。
第1タンク31は、上端が上方に向けて開口しており、垂直方向に延びた周壁部31Aと、周壁部31Aの下端を閉鎖する底壁部31Bとから構成されている。第1タンク31は、内部に第2タンク22と第3タンク32とを収納して固定している。
第3タンク32は第1タンク31内で下方に向けて開放した流入口32Aを有している。また、この第3タンク32は上端部に流出口32Bを有している。第3タンク32は後述する噴射ノズル36へ洗浄水を供給する分岐給水路37が上面から水密状に挿入されている。流出口32Bの開口面積は噴射ノズル36の噴射口36Aの開口面積より大きく形成されている。
給水路34は流出口32Bと便器本体10とを連通している。この給水路34は流出口32Bの開口縁から連続して延びている。このため、給水路34の流路面積は噴射ノズル36の噴射口36Aの開口面積より大きく形成されている。また、給水路34は、便器本体10の後端上部に至るまで斜め上方を向いた昇り勾配を有しており、下流端の吐水口34Aが便器本体10の便鉢部11の上部周縁に沿って洗浄水を吐水するように配置されている。このため、給水路34の吐水口34Aから吐水された洗浄水は、便鉢部11の表面に沿って一方向に流れ、便鉢部11内に旋回流を形成することができる。
また、第3タンク32の流出口32Bが第3タンク32の上端部に形成されているため、給水路34は長くならず、また、給水路34は昇り勾配が急にならない。このため、給水路34を通過する洗浄水の圧力損失を少なくすることができる。このため、便器洗浄装置30は便器本体10に大流量の洗浄水を供給することができる。
ジェットポンプ機構33は、第3タンク32内であって、第3タンク32の流出口32Bと隙間を空けて対向する位置に配置した噴射ノズル36を有している。ジェットポンプ機構33は第3タンク32の流出口32Bと噴射ノズル36とから構成されている。噴射ノズル36は、第3タンク32内の上部に設けられており、噴出した洗浄水が給水路34に沿って流れるように洗浄水の噴出方向を流出口32Bに向けている。このように、ジェットポンプ機構33は第3タンク32の上部に配置されている。噴射ノズル36はタンク用給水路26を分岐した分岐給水路37を介して洗浄水が流入する。分岐給水路37は途中に噴射ノズル用バルブ37Vを設けている。
次に、このような構成を有する水洗式便器の便器洗浄工程を説明する。
この水洗式便器は、便器洗浄前の待機状態において、図7に示すように、第1タンク31は最高貯水位Lまで洗浄水を貯水している。第2タンク22は第1タンク31と同じ水位に洗浄水を貯水している。第3タンク32は、給水路34内まで洗浄水が流入し、満水状態である。この待機状態では、通気路23の設けた開閉弁25、タンク用給水路26に設けた給水用バルブ26V、及び分岐給水路37に設けた噴射ノズル用バルブ37Vは閉弁している。便器本体10は水封部13に洗浄水を貯留して水封を形成している。
水洗式便器は、図示しない便器洗浄ボタンが操作されると、図8に示すように、噴射ノズル用バルブ37Vが開弁し、便器洗浄を開始する。つまり、噴射ノズル36の噴射口36Aから洗浄水を噴射し、第3タンク32内の洗浄水を引き込み、流出口32B及び給水路34を介して便器本体10の便鉢部11に洗浄水を供給する。この際、噴射ノズル36の噴射口36Aから噴出する洗浄水の流量の約3〜4倍の流量の洗浄水を便器本体10の便鉢部11に供給することができる。
便器洗浄を開始すると、第1タンク31は、下方領域31Dよりも上方領域31Uにおいて単位高さ当たりの貯水量が少ないため、第1タンク31内の水位は一気に低下し、第1タンク31内と第2タンク22内との水位差を形成する。また、便器本体10の便鉢部11の水位が上昇する。
その後、便器洗浄を継続すると、図9に示すように、便器本体10の水封部13から便器排水路12の下流側に溢流する洗浄水の流量も増加する。また、第1タンク31内の水位はさらに低下し、第1タンク31内と第2タンク22内との水位差をさらに大きくする。これによって、第2タンク22は便器排水路12から気体を吸引するのに必要な吸引力を発生することができる。
さらに、便器洗浄を継続すると、図10に示すように、便器本体10の水封部13から便器排水路12の下流側に溢流する洗浄水が便器排水路12の下流部で水膜を形成し、便器排水路12の下流部を封鎖する。この状態で、便器洗浄装置30は通気路23に設けた開閉弁25を開弁する。すると、通気路23内を便器排水路12側から第2タンク側へ気体が流れることができるため、第2タンク22内の水位の下降に伴って、第2タンク22が便器排水路12内の気体を吸引する。
また、この便器洗浄装置30は、開閉弁25の開弁によって、第2タンク22が便器排水路12内の気体の吸引を開始するものであるため、開閉弁25の開弁を制御することによって、第2タンク22が便器排水路12内の気体を吸引し始める時機を容易に制御することができる。このため、この便器洗浄装置30は、便器排水路12内にサイホン作用を発生させるために便器排水路12内の気体を適切に吸引することができる。
便器排水路12の下流部で形成された水膜によって便器排水路12内に閉空間を形成し、この閉空間内の気体を第2タンク22が吸引する。このため、この水洗式便器は、便器排水路12内から気体を確実に減少させることができるため、少ない洗浄水でも便器排水路12内にサイホン作用を発生させることができる。
また、遅延装置である開閉弁25が便器洗浄を開始するよりも遅い時機に開弁することによって、その間に第1タンク31内の水位が低下し、第2タンク22内の水位と大きな水位差を形成することができる。第1タンク31内と第2タンク22内との水位差の大小は第2タンク22の吸引力の強弱に比例するため、第2タンク22は強力な吸引力を有することになる。このため、第2タンク22は便器排水路12内の気体を一気に吸引することができる。よって、この便器洗浄装置30は便器排水路12内にサイホン作用を確実に発生させることができる。
さらに便器洗浄を継続し、第2タンク22内の水位の低下と共に、第2タンク22は便器排水路12内からの気体の吸引を継続する。この際、第2タンク22内の洗浄水が第1タンク31内に大流量で流出することになるが、第2タンク22が下方領域22Dよりも上方領域22Uにおいて単位高さ当たりの貯水量が多いため、第2タンク内の水位はゆっくりと低下する。
また、第1タンク31の下方領域31Dが上方領域31Uより単位高さ当たりの貯水量が多いため、第2タンク22から第1タンク31内に流出した洗浄水による第1タンク31内の水位の上昇を少なくすることができる。このように、この便器洗浄装置30は、第2タンク22内の水位をゆっくりと低下させ、かつ第1タンク31内の水位の上昇を少なくすることができるため、第1タンク31内と第2タンク22内との水位差を充分に確保した状態を維持することができる。つまり、第2タンク22が便器排水路12内の気体を当初から長い時間、強い吸引力で吸引することができる。
このように、この便器洗浄装置30は、便器排水路12内に発生したサイホン作用による便器排水路12内の負圧力よりも第2タンク22の吸引力が強い状態を長く維持することができるため、サイホン作用の継続中に第2タンク22側から便器排水路12内に気体が逆流することを防止することができる。このため、この便器洗浄装置20は、サイホン作用を継続させることができる。
また、この便器洗浄装置30は、図11に示すように、便器排水路12内の洗浄水が略満水状態であり、便器排水路12内の負圧力が最大になっても、第2タンク22の吸引力の方が強いため、サイホン作用の継続中に第2タンク22側から便器排水路12内に気体が逆流することを防止することができる。よって、この便器洗浄装置30は、サイホン作用を継続させることができ、便鉢内の汚物等をサイホン作用を利用して便器本体10外へ良好に排出することができる。
したがって、実施例2の水洗式便器は便器洗浄を良好に行うことができる。
さらに便器洗浄を継続すると、第1タンク31内の洗浄水の水位がさらに低下し、第1タンク31内の洗浄水の水位が第3タンク32の流入口32Aより低下する。すると、第1タンク31から第3タンク32の流入口32Aを介して第3タンク32内に空気が流入し、第3タンク32内の洗浄水の水位が一気に低下する。このため、ジェットポンプ機構33が第3タンク32内で露出してしまい、ジェットポンプ機構33は洗浄水を引き込むことができなくなる。すると、便鉢部11内へ供給する洗浄水の流量が減少して、便鉢部11内の水位が低下する。これによって、便鉢部11側から便器排水路12内に空気が流入し、サイホン作用が終了する。
サイホン作用が終了した後、便器本体10の水封部13内に洗浄水を貯留し、水封するため、便鉢部11内に洗浄水を供給した後、噴射ノズル用バルブ37Vを閉弁して便器洗浄を終了する。また、タンク用給水路26に設けた給水用バルブ26Vを開弁し、第1タンク31内に洗浄水を貯留する。その後、第1タンク31内の洗浄水の水位が最高貯水位Lになり、第2タンク22内の水位が第1タンク31内と同じ水位になり、第3タンク32内が満水状態になると、給水用バルブ26Vが閉弁し、通気路に設けた開閉弁25も閉弁する。これによって、水洗式便器は、図7に示すように、便器洗浄前の待機状態に復帰する。
第2タンク22の下部開口22Cが第3タンク32の流入口32Aより下方に位置するため、第2タンク22は下部開口22Cが第1タンク31の最低貯水位よりも低い高さで第1タンク31に開口するように配置されている。このため、第2タンク22の下部開口22Cが常時、第1タンク31内に貯水した洗浄水によって閉鎖されており、第1タンク31内で開放されないため、通気路23を介して便器排水路12内の気体(臭気)が第1タンク31内に放出されることを確実に防止することができる。
この便器洗浄装置30は、ジェットポンプ機構33によって、第3タンク32内の洗浄水が引き込まれ、便器本体10に大流量の洗浄水が供給され始めると同時に、第1タンク31内の洗浄水が第3タンク32の流入口32Aを介して第3タンク32内に流入する。この際、第3タンク32内の洗浄水は、第1タンク31内の洗浄水の水圧の影響を受けるため、第3タンク32内は洗浄水で満水状態に維持される。このため、ジェットポンプ機構33は第3タンク32内の洗浄水に水没した状態を維持し、第3タンク32内の洗浄水を引き込み続けることができるため、便器本体10に大流量の洗浄水を供給し続けることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる
)実施例1及び2では、第2タンクは外殻部の上部が下部に比べて水平方向の一方向に拡大しているが、図12(D)に示すように、第2タンク45は外殻部の上部が下部に比べて水平方向の左右方向等の複数の方向に拡大していてもよい。また、図12(E)に示すように、第2タンク46は、外殻部が下方に向けて徐々に内側に絞ることによって、下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量を多くしてもよい。
)実施例1及び2では、遅延装置として開閉弁を使用していたが、図13(A)、(B)に示すように、第2タンク51に遅延装置を設けてもよい。つまり、図13(A)に示す第2タンク51は、オリフィス53を形成した区画壁52によって内部を上部貯水室51Uと下部貯水室51Dとに区画している。この第2タンク51は、便器洗浄が開始して第2タンク51内の洗浄水が下部開口51Aから第1タンク21内に流出すると、便器洗浄初期においては、オリフィス53を洗浄水が通過する。この際、洗浄水は比較的流動抵抗が大きいため、第2タンク51内の水位はゆっくりと低下する。第2タンク51内の水位が区画壁52より下方へ下がると、洗浄水よりも流動抵抗の小さい空気がオリフィス53を通過するようになるので、第2タンク51内の水位は急激に低下する。このように、この構造によって、便器洗浄を開始するよりも遅い時機に便器排水路側から第2タンク51側へ流れる気体の流量を最大にすることができる遅延装置を形成することができる。
また、図13(B)に示す第2タンク51は、オリフィス53を形成した区画壁52によって内部を上部貯水室51Uと下部貯水室51Dとに区画し、下部貯水室51Dに洗浄水よりも比重が小さく、オリフィス53を閉鎖することができる球状のフロート54を収納している。この第2タンク51は、便器洗浄が開始して第2タンク51内の洗浄水が下部開口51Aから第1タンク21内に流出すると、便器洗浄初期においては、オリフィス53を通過する洗浄水がフロート54の抵抗を受けるため、第2タンク51内の水位はフロート54がない場合に比べてさらにゆっくりと低下する。第2タンク51内の水位が区画壁52より下方へ下がると、フロート54が下降してオリフィス53を開放し、洗浄水よりも流動抵抗の小さい空気がオリフィス53を通過するようになるので、第2タンク51内の水位は急激に低下する。このように、この構造によって、便器洗浄を開始するよりも遅い時機に便器排水路側から第2タンク51側へ流れる気体の流量を最大にすることができる遅延装置を形成することができる。
)実施例2では、便器洗浄装置は第3タンクを備え、第3タンクの流出口に向けて洗浄水を噴出する噴射ノズルを有するジェットポンプ機構を備えていたが、図14に示すように、第3タンクを備えなくてもよい。この場合、分岐給水路37を第1タンク31の底壁部31Bの近傍まで延ばして、噴出ノズル61の噴出口61Aを底壁部31Bの近傍に配置し、この噴出口61Aに対向する位置に給水路62の上流端開口62Aを配置してジェットポンプ機構を形成するとよい。
10…便器本体
11…便鉢部
12…便器排水路
20、30…便器洗浄装置
21、31…第1タンク
21D…(第1タンクの)下方領域
21U…(第1タンクの)上方領域
22…第2タンク
22C…(第2タンクの)下部開口
22D…(第2タンクの)下方領域
22U…(第2タンクの)上方領域
23…通気路
24、34…給水路
25…開閉弁(遅延装置)
L…最高貯水位

Claims (6)

  1. 便鉢部と、この便鉢部の下流側に連通する便器排水路とを有する便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄装置であって、
    洗浄水を貯水する第1タンクと、
    下部開口が前記第1タンクに連通し、下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量を多くした第2タンクと、
    前記第1タンクの最高貯水位よりも高い位置を経由して前記第2タンクと前記便器排水路とを連通する通気路と、
    前記第1タンクと前記便鉢部とを連通する給水路と、
    前記第1タンクに貯水した洗浄水を前記給水路を介して前記便鉢部へ供給を開始するよりも遅い時機に前記便器排水路側から前記第2タンク側へ流れる前記通気路内の気体の流量を最大にする遅延装置とを備えていることを特徴とする便器洗浄装置。
  2. 前記第1タンクは下方領域よりも上方領域において単位高さ当たりの貯水量を少なくしたことを特徴とする請求項1記載の便器洗浄装置。
  3. 前記第2タンクは前記下部開口が前記第1タンクの最低貯水位よりも低い高さで前記第1タンクに連通していることを特徴とする請求項1又は2記載の便器洗浄装置。
  4. 前記遅延装置は、前記通気路に設け、この通気路を開閉する開閉弁であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の便器洗浄装置。
  5. 前記第2タンクは前記第1タンク内に収納されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の便器洗浄装置。
  6. 便鉢部、及びこの便鉢部の下流側に連通する便器排水路を有する便器本体と、請求項1乃至5のいずれか1項記載の便器洗浄装置とを備えていることを特徴とする水洗式便器。
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