JP5865723B2 - 水性フロアーポリッシュ及びアレルゲン抑制製品 - Google Patents

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Description

本発明は、水性フロアーポリッシュ及びこれを用いて得られたアレルゲン抑制製品に関する。
近年、我が国では3人に1人がアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を患っているといわれている。アレルギー疾患の原因としては、ダニ、花粉、カビ、ペットの毛などのアレルゲンが挙げられる。特に室内から検出されるダニの70%以上を占めるチリダニのアレルゲン(以下「ダニアレルゲン」という)が問題となっている。このチリダニは、虫体、死骸、抜け殻、フンなどすべてがアレルゲンになるといわれている。なかでもフン由来のアレルゲンは、アレルゲン活性が高く且つ非常に小さく舞い上がり易く人体に接触する機会が多いことから、最も問題とされている。
アレルギー疾患の症状を軽減し或いは新たなアレルギー症状を防止するためには、生活空間からアレルゲンを完全に取り除くか、アレルゲンを変性させるなどして不活性化させることが必要となる。
アレルゲンは蛋白質であるので、アレルゲンを熱、強酸又は強アルカリなどで変性させると、アレルゲンはアレルゲン活性を失うと考えられる。しかしながら、アレルゲンは非常に安定性が高く、家庭で安全に使用できる酸化剤、還元剤、熱、アルカリ、酸などでは容易に変性されない(非特許文献1参照)。
このため、アレルゲンの分子表面を比較的温和な条件で化学的に変性する方法が考えられてきた。例えば、特許文献1には、アレルゲン抑制剤を含有するアレルゲン抑制剤であって、上記アレルゲン抑制剤がp−スチレンスルホン酸単独重合体のスルホン酸ナトリウム塩であるアレルゲン抑制剤が提案され、アレルゲン抑制効果も確認されている。
しかしながら、特許文献1で開示されているアレルゲン抑制剤は、スルホン化度が高すぎるため、水性フロアーポリッシュそのものに悪影響を与え、塗布できなかったり、塗布できたとしても塗膜が白化してしまうという問題点を生じる。そのために、上記アレルゲン抑制剤はフロアーポリッシュには適用できないという問題点がある。
特許第4619452号
本発明は、優れたアレルゲン抑制効果を有する水性フロアーポリッシュ及びこれを用いて得られたアレルゲン抑制製品を提供する。
本発明の水性フロアーポリッシュは、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜85重量%含有する重合体を含むアレルゲン抑制剤0.1〜10重量%と、合成樹脂と、上記アレルゲン抑制剤及び合成樹脂を分散させている水とを含む。
Figure 0005865723

(m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示し、R1〜R19はそれぞれ、水素、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であり、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であり、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体である。)
ここで、水性フロアーポリッシュの分類については、JFPA規格(日本フロアーポリッシュ工業会規格)のフロアーポリッシュ試験方法通則の用語の定義において規定されている。
又、アレルゲン抑制剤とは、アレルゲン抑制効果を有するものをいう。「アレルゲン抑制効果」とは、ヒョウヒダニのアレルゲン(Der1、Der2)、空気中に浮遊するスギ花粉アレルゲン(Cryj1、Cryj2)、犬や猫に起因するアレルゲン(Can f1、Fel d1)などのアレルゲンを変性し或いは吸着し、アレルゲンの特異抗体に対する反応性を抑制する効果をいう。このようなアレルゲン抑制効果を確認する方法としては、例えば、ニチニチ製薬社から市販されているELISAキットを用いてELISA法によりアレルゲン量を測定する方法、アレルゲン測定具(住化エンビロサイエンス社製 商品名「マイティーチェッカー」)を用いてアレルゲン性を評価する方法などが挙げられる。
上記一般式(1)〜(3)中、m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示している。m,n及びpは、3以上となると、アレルゲン抑制剤がアレルゲン抑制効果を喪失してしまうからである。
又、一般式(1)において、R1〜R5はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。R1〜R5は、同一であっても互いに異なっていてもよい。
同様に、一般式(2)において、R6〜R12はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。R6〜R12は、同一であっても互いに異なっていてもよい。
加えて、一般式(3)において、R13〜R19はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。R13〜R19は、同一であっても互いに異なっていてもよい。
これは、一般式(1)〜(3)のそれぞれにおいて、置換基としてスルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体を有していないと、アレルゲン抑制剤がアレルゲン抑制効果を発現しないからである。
スルホン酸基の塩としては、例えば、−SO3Na、−SO3K、−SO3Li、(−SO32Ca、−SO3 NH4 +などが挙げられ、−SO3Naが好ましい。又、スルホン酸基の誘導体としては、例えば、−SO3CH3、−SO325などのエステル化体が挙げられる。
そして、一般式(1)〜(3)において、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩及びスルホン酸基の誘導体の総数は、多いと、アレルゲン抑制剤のアレルゲン抑制効果がなくなるので、1〜3が好ましく、1がより好ましい。
又、一般式(1)において、立体障害が少ないことから、R3が、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であると共に、R1、R2、R4及びR5が水素であることが好ましい。
そして、アレルゲン抑制剤は、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜85重量%含有する重合体を有効成分として含有している。
上記アレルゲン抑制剤を構成している重合体において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分としては、例えば、p−スチレンスルホン酸、m−スチレンスルホン酸、o−スチレンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸ナトリウム、m−スチレンスルホン酸ナトリウム、o−スチレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸カルシウム、p−スチレンスルホン酸アンモニウム、m−スチレンスルホン酸アンモニウム、o−スチレンスルホン酸アンモニウム、p−スチレンスルホン酸エチル、m−スチレンスルホン酸エチル、o−スチレンスルホン酸エチル、p−スチレンスルホン酸メチル、m−スチレンスルホン酸メチル、o−スチレンスルホン酸メチル、ビニルナフタレンスルホン酸、ビニルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ビニルナフタレンスルホン酸カルシウムなどが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウムが好ましく、アレルゲンとの反応性において立体障害が少ないことから、p−スチレンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
上記アレルゲン抑制剤を構成している重合体において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分以外の単量体成分としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートなどのアルキルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート、ビニルメチルエーテルなどのビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、ジイソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、2−ビニルナフタレン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルトルエン、キシレンスルホン酸、ビニルピリジン、ビニルスルホン酸、ビニルアルコール、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレートなどが挙げられ、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体との共重合体に耐水性を付与し、得られる塗膜の安定性が向上するので、スチレンが好ましい。
一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分としては、一般式(4)で示される単量体であることが好ましい。
Figure 0005865723

(R20〜R24はそれぞれ、水素、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであって、R20〜R24のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体である。)
一般式(4)において、R20〜R24はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R20〜R24のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。これは、一般式(4)において、置換基としてスルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体を有していないと、アレルゲン抑制剤がアレルゲン抑制効果を発現しないからである。スルホン酸基の塩としては、例えば、−SO3Na、−SO3K、−SO3Li、(−SO32Ca、(−SO32Mg、−SO3 NH4 +が挙げられる。又、スルホン酸基の誘導体としては、例えば、−SO3CH3、−SO325などのエステル化体が挙げられる。
そして、一般式(4)において、スルホン酸基、スルホン酸基の塩及びスルホン酸基の誘導体の総数は、多いと、アレルゲン抑制効果がなくなるので、1〜3が好ましく、1がより好ましい。
又、一般式(4)において、立体障害が少ないことから、R22が、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であると共に、R20、R21、R23及びR24が水素であることが好ましい。
一般式(4)で示される構造式の単量体としては、例えば、o−スチレンスルホン酸、m−スチレンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、o−スチレンスルホン酸ナトリウム、m−スチレンスルホン酸ナトリウム、p−スチレンスルホン酸ナトリウム、o−スチレンスルホン酸カリウム、m−スチレンスルホン酸カリウム、p−スチレンスルホン酸カリウム、o−スチレンスルホン酸リチウム、m−スチレンスルホン酸リチウム、p−スチレンスルホン酸リチウム、スチレンスルホン酸カルシウム、o−スチレンスルホン酸アンモニウム、m−スチレンスルホン酸アンモニウム、p−スチレンスルホン酸アンモニウム、スチレンスルホン酸マグネシウム、p−スチレンスルホン酸エチル、m−スチレンスルホン酸エチル、o−スチレンスルホン酸エチル、p−スチレンスルホン酸メチル、m−スチレンスルホン酸メチル、o−スチレンスルホン酸メチルなどが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウムが好ましく、p−スチレンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を含有する重合体は、立体障害が少なく、アレルゲンを変性し又は吸着し易いので、直鎖状であることが好ましい。
一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を含有する重合体としては、特に限定されず、例えば、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とスチレンとの共重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とマレイン酸との共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとの共重合体、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とアクリル酸との共重合体、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とメタクリル酸との共重合体、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とメタクリル酸メチルとの共重合体、ビニルナフタレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とスチレンとの共重合体などが挙げられ、p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とスチレンとの共重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩が好ましい。一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を含有する重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
p−スチレンスルホン酸又はその塩のうちの少なくとも一つの単量体とスチレンとの共重合体としては、例えば、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体などが挙げられる。
スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体としては、特に限定されず、例えば、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸カルシウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸アンモニウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸マグネシウム−スチレン共重合体などが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体が好ましく、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体がより好ましい。なお、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体中におけるスチレンスルホン酸塩成分の含有量は、少ないと、アレルゲン抑制剤のアレルゲン抑制効果が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュに相分離又は沈殿が生じて、水性フロアーポリッシュの安定性が低下することがあるので、40〜80重量%が好ましく、60〜80重量%がより好ましい。
スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体としては、特に限定されず、例えば、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸カルシウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸アンモニウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸マグネシウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体などが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体が好ましく、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体がより好ましい。なお、スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体中におけるスチレンスルホン酸塩成分の含有量は、少ないと、アレルゲン抑制剤のアレルゲン抑制効果が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュに相分離又は沈殿が生じて、水性フロアーポリッシュの安定性が低下することがあるので、30重量%以上で且つ85重量%未満が好ましく、40〜80重量%がより好ましい。
スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体中におけるスチレンスルホン酸成分の含有量は、多いと、水性フロアーポリッシュに相分離又は沈殿が生じて、水性フロアーポリッシュの安定性が低下することがあるので、10重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩としては、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の一部又は全てを塩とした重合体が挙げられ、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の全てを塩とした重合体が好ましい。ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩としては、例えば、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の全てをナトリウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の一部をナトリウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の全てをカルシウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の一部をカルシウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の全てをカリウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の一部をカリウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の全てをチリウム塩とした重合体、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸基の一部をリチウム塩とした重合体などが挙げられる。
ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩中におけるスチレンスルホン酸塩成分の含有量は、少ないと、アレルゲン抑制剤のアレルゲン抑制効果が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュに相分離又は沈殿が生じて、水性フロアーポリッシュの安定性が低下することがあるので、40〜80重量%が好ましい。
ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化した重合体のスルホン酸塩中にはスチレンスルホン酸成分を含有しない方が好ましいが、スチレンスルホン酸成分を含有する場合のスチレンスルホン酸成分の含有量は、多いと、水性フロアーポリッシュに相分離又は沈殿が生じて、水性フロアーポリッシュの安定性が低下することがあるので、10重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体中において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分の含有量は、少ないと、アレルゲン抑制剤がアレルゲン抑制効果を奏しないことがあり、多いと、水性フロアーポリッシュそのものに悪影響を与え、塗布できなかったり、塗布できたとしても塗膜が白化してしまう虞れがあるので、30〜85重量%に限定され、40〜80重量%が好ましく、60〜80重量%がより好ましい。
アレルゲン抑制剤は、構成成分に応じて所定種類及び所定量の単量体を用意し、この単量体を汎用の要領で共重合させることによって得ることができる。具体的に、アレルゲン抑制剤の製造方法としては、例えば、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体と、これと共重合可能な単量体とをラジカル重合する方法が挙げられる。
又、アレルゲン抑制剤は、スチレン−マレイン酸共重合体などのスチレン骨格を有する共重合体やポリスチレンをスルホン化し、導入されたスルホン酸基をアルカリ水溶液で中和することによっても得ることができる。例えば、ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化し、ベンゼン環に結合しているスルホン酸基の全てをアルカリ水溶液で中和してスチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体を得ることができる。ポリスチレンのベンゼン環の一部をスルホン化し、ベンゼン環に結合しているスルホン酸基の一部をアルカリ水溶液で中和してスチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン共重合体を得ることができる。なお、アルカリ水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウムなどが挙げられる。
ポリスチレンのスルホン化は、公知の要領で行うことができ、例えば、三酸化イオウや濃硫酸などを用いる方法などが挙げられる。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体中のスルホン酸基は、その全てが塩とされていなくてもよいが、塩とされたスルホン酸基の割合が低いと、水性フロアーポリッシュの酸性が強くなり、床材を破損する虞れがあるので、75モル%以上が好ましく、85〜100モル%がより好ましく、90〜100モル%が特に好ましい。
なお、アレルゲン抑制剤を構成している重合体における塩とされたスルホン酸基の割合は、例えば、下記の要領で算出される。スチレンスルホン酸塩を含む単量体を共重合させてアレルゲン抑制剤を製造した場合には、共重合に用いられた単量体の合計モル数を算出すると共に、スチレンスルホン酸塩のモル数を算出し、上記合計モル数に対するスチレンスルホン酸塩のモル数の百分率を算出すればよい。
又、アレルゲン抑制剤を構成している重合体中のスルホン酸基の塩がナトリウム塩である場合、イオンクロマトグラフィなどを用いてナトリウム量を定量することによって、アレルゲン抑制剤におけるナトリウム塩とされたスルホン酸基の割合を算出することができる。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体の重量平均分子量は、低いと、アレルゲン抑制剤のアレルゲン抑制効果が低下することがあるので、2千以上が好ましく、2万以上がより好ましいが、高過ぎると、水性フロアーポリッシュの取扱性が低下することがあるので、100万以下が好ましい。
なお、本発明において、重合体の重量平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィーでポリスチレンスルホン酸ナトリウムを標準物質として測定した際のピークトップの値をいう。重合体の重量平均分子量は、例えば、下記の条件にて測定することができる。
カラム:(昭和電工社製Shodex GF-7M HQ 7.6mmI.D.×30cm 1本)
溶離液:(0.05M硫酸ナトリウム水溶液:THF=7:3)
流速:0.6ミリリットル/分
温度:40℃
検出:UV(210nm)
標準ポリスチレンスルホン酸ナトリウム: scientific polymer products社製を使用
アレルゲン抑制剤を構成している重合体は、水溶性であっても非水溶性であってもよいが、耐水性が要求される用途に用いられる水性フロアーポリッシュに用いる場合には、非水溶性であることが好ましい。ここで、非水溶性とは、20℃で且つpHが5〜9である水100gに対して溶解可能なグラム数(以下「溶解度」という)が1以下であることをいい、1を超えるものを水溶性という。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体が非水溶性であると、水性フロアーポリッシュを塗布して乾燥させて形成された塗膜が水拭きなどによって水と接触した場合にあっても、塗膜が水に溶解して消失するのを抑制することができ、床材を塗膜によって長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体を非水溶性にする方法としては、特に限定されず、例えば、重合体を硬化剤を用いて架橋させる方法、重合体を担持体に固定させる方法などが挙げられる。
アレルゲン抑制剤を構成している重合体において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体と共重合している単量体として、疎水性の高い単量体を用いた場合、重合体中における疎水性の高い単量体成分の含有割合を増加させることで、非水溶性の重合体を得ることができる。このような疎水性の高い単量体としては、例えば、スチレン、ビニルフェノールなどが挙げられる。
上記硬化剤としては、重合体を架橋させることができれば、特に限定されず、例えば、エポキシ化合物、アミン化合物、アミン化合物から合成されるポリアミノアミド化合物などの化合物、3級アミン化合物、イミダゾール化合物、ヒドラジド化合物、メラミン化合物、酸無水物、フェノール化合物、熱潜在性カチオン重合触媒、光潜在性カチオン重合開始剤、ジシアンアミド及びその誘導体、ジビニルベンゼンなどが挙げられ、単独で用いられても2種以上が併用されてもよい。
エポキシ化合物としては、特に限定されず、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂などの非水溶性エポキシ化合物、グリセリン変性エポキシ樹脂、ポリオキシアルキレン変性エポキシ樹脂などの水溶性エポキシ化合物などが挙げられ、反応性がよいという理由から、水溶性エポキシ化合物が好ましい。なお、非水溶性エポキシ化合物は汎用の乳化剤を用いて水中に分散させて用いることが好ましい。
アミン化合物としては、特に限定されず、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミンなどの脂肪族アミン及びその誘導体;メンセンジアミン、イソフォロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノエチルピペラジン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどの脂環式アミン及びその誘導体;m−キシレンジアミン、α−(m−アミノフェニル)エチルアミン、α−(p−アミノフェニル)エチルアミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、α,α−ビス(4−アミノフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼンなどの芳香族アミン及びその誘導体などが挙げられる。
又、アミン化合物から合成される化合物としては、特に限定されず、例えば、上記アミン化合物と、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ二酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジヒドロイソフタル酸、テトラヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などのカルボン酸化合物とから合成されるポリアミノアミド化合物及びその誘導体;上記アミン化合物と、ジアミノジフェニルメタンビスマレイミドなどのマレイミド化合物とから合成されるポリアミノイミド化合物及びその誘導体;上記アミン化合物とケトン化合物とから合成されるケチミン化合物及びその誘導体;上記アミン化合物と、エポキシ化合物、尿素、チオ尿素、アルデヒド化合物、フェノール化合物、アクリル化合物などの化合物とから合成されるポリアミノ化合物及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記3級アミン化合物としては、特に限定されず、例えば、N,N−ジメチルピペラジン、ピリジン、ピコリン、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビスシクロ(5,4,0)ウンデセン−1及びその誘導体などが挙げられる。
そして、上記イミダゾール化合物としては、特に限定されず、例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール及びその誘導体などが挙げられる。
又、上記ヒドラジド化合物としては、特に限定されず、例えば、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン、7,11−オクタデカジエン−1,18−ジカルボヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記メラミン化合物としては、特に限定されず、例えば、2,4−ジアミノ−6−ビニル−1,3,5−トリアジン及びその誘導体などが挙げられる。
そして、上記酸無水物としては特に限定されず、例えば、フタル酸無水物、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、グリセロールトリスアンヒドロトリメリテート、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ナジック酸無水物、メチルナジック酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸−無水マレイン酸付加物、ドデセニル無水コハク酸、ポリアゼライン酸無水物、ポリドデカン二酸無水物、クロレンド酸無水物及びその誘導体などが挙げられる。
又、上記フェノール化合物としては、特に限定されず、例えば、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック、p−クレゾールノボラック、t−ブチルフェノールノボラック、ジシクロペンタジエンクレゾール及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記熱潜在性カチオン重合触媒としては、特に限定されず、例えば、6フッ化アンチモン、6フッ化リン、4フッ化ホウ素などを対アニオンとした、ベンジルスルホニウム塩、ベンジルアンモニウム塩、ベンジルピリジニウム塩、ベンジルホスホニウム塩などのイオン性熱潜在性カチオン重合触媒;N−ベンジルフタルイミド、芳香族スルホン酸エステルなどの非イオン性熱潜在性カチオン重合触媒が挙げられる。
そして、上記光潜在性カチオン重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、6フッ化アンチモン、6フッ化リン、4フッ化ホウ素などを対アニオンとした、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩及び芳香族スルホニウム塩などのオニウム塩類、並びに、鉄−アレン錯体、チタノセン錯体及びアリールシラノール−アルミニウム錯体などの有機金属錯体類などのイオン性光潜在性カチオン重合開始剤;ニトロベンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノン、N−ヒドロキシイミドスルホナートなどの非イオン性光潜在性カチオン重合開始剤が挙げられる。
重合体を固定させる担持体としては、特に限定されず、例えば、タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、シリカ、バーミキュライト、パーライトなどの無機担体や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アルキド系樹脂などの有機高分子担体などが挙げられる。
有機高分子担体の形態としては、特に限定されず、例えば、微粒子状、繊維状、シート状、フィルム状、発泡体などが挙げられる。重合体を発泡体に担持させる場合には、発泡体の原反となる発泡性成形体の発泡前に重合体を担持させても発泡後に重合体を担持させてもよい。
そして、重合体を担持体に固定する方法としては、特に限定されないが、例えば、重合体を担持体に吸着させる方法、グラフトなどの化学結合やバインダーによる結合によって重合体を担持体に固定する方法などが挙げられ、重合体を有機高分子担体の分子末端に結合させることが好ましい。
本発明の水性フロアーポリッシュにおけるアレルゲン抑制剤の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュを乾燥させて得られる塗膜が所望のアレルゲン抑制効果を発揮しないことがあり、多いと、水性フロアーポリッシュの塗工性が低下することがあるので、0.1〜10重量%に限定され、0.5〜5重量%が好ましい。
本発明の水性フロアーポリッシュには、アレルゲン抑制剤以外に塗膜を形成するための合成樹脂と、この合成樹脂及びアレルゲン抑制剤を分散させるための媒体である水とを含んでいる。
水性フロアーポリッシュ中における水の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュの粘度が上昇して水性フロアーポリッシュの取扱性が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュ中における合成樹脂の量が相対的に少なくなって水性フロアーポリッシュから形成される塗膜の安定性が低下することがあるので、30〜85重量%が好ましく、50〜70重量%がより好ましい。
塗膜を形成するための合成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂とウレタン系樹脂の混合物などが挙げられる。
アクリル系樹脂は、アクリル系単量体を重合又は共重合させることによって製造され、アクリル系単量体とこれと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。アクリル系単量体としては、特に限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、アルキル基の炭素数が1〜10であるアルキルアクリレート、アルキル基の炭素数が1〜10であるアルキルメタクリレートが好ましい。
アクリル系単量体と共重合する単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレイン酸、イタコン酸などのα,β−モノエチレン性カルボン酸、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、クロル酢酸ビニル、アリルアルコール、ジビニルベンゼン、エチレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なお、(メタ)アクリレートはメタクリレート又はアクリレートを意味する。
又、ウレタン系樹脂としては、例えば、特開昭62−230863号公報、特開昭63−23972号公報、特開平6−234912号公報に記載のものが挙げられる。また、カルボキシ基を含有しないウレタン樹脂エマルジョンとしては、例えば、第一工業製薬社から商品名「スーパーフレックス410」、大日本インキ化学工業社から商品名「ハイドランHW−950」、武田薬品工業社から商品名「タケラックW−635」にて市販されている。このカルボキシ基を含有しないウレタン樹脂から形成される塗膜が耐水性及び耐摩耗性に優れているという特徴を有する。又、耐溶剤性に優れ且つ経時的な着色の生じないウレタン樹脂エマルジョンとしては、特開2003−252948号公報に記載のものが挙げられる。
そして、水性フロアーポリッシュ中における塗膜を形成するための合成樹脂の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュから形成される塗膜の安定性が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュの塗工性が低下するので、10〜50重量%が好ましく、20〜40重量%がより好ましい。
水性フロアーポリッシュには、その物性を損なわない範囲内において、ワックス類、架橋剤、可塑剤、融合剤、アルカリ可溶性樹脂、成膜助剤などの添加剤が含有されていてもよい。
ワックス類としては、例えば、天然ワックス、合成ワックス及びこれらの変性物などが挙げられる。天然ワックスとしては、例えば、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、モンタン誘導ワックス、セレシンワックス、パラフィンワックスなどが挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックス、アクリル系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、アマイドワックスなどが挙げられ、ポリエチレンワックス及びアクリル系ワックスが好ましい。ワックス類は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
架橋剤としては、例えば、多価金属錯体、多価金属酸化物などが挙げられる。多価金属錯体を構成している金属イオンとしては、例えば、ベリリウム、カドミウム、銅、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、アルミニウム、チタニウム、ビスマス、アンチモン、鉛、コバルト、鉄、ニッケルなどの各種金属のイオンが挙げられる。架橋剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、2−ピロリドン、トリブトキシエチルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどが挙げられる。可塑剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
融合剤としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリメチルペンタンジオール、N−2−メチルピロリドン、テキサノールなどが挙げられる。融合剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−(無水)マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリオールで変性したロジン−マレイン酸付加物、ロジン−フマル酸付加物などをアルカリに可溶化させた樹脂などが挙げられる。
成膜助剤としては、例えば、ベンジルアルコール、3−メトキシ−3−メチルブタノールなどのアルコール類、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテルなどのグリコールエーテル類などが挙げられる。成製助剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
上述のように構成された水性フロアーポリッシュは、床材に公知の要領で塗布した後に乾燥させることによって床材を被覆、保護する塗膜を形成し、この塗膜によって床材の保護及び美観の向上を図ることができる。
そして、塗膜は、優れたアレルゲン抑制効果を奏するアレルゲン抑制剤を含有していることから、アレルゲンが塗膜に接触することによって、アレルゲン性が消失しアレルギー症状を引き起こしにくくすることができる。
更に、アレルゲン抑制剤を構成している重合体は、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分が30〜85重量%に限定され、上述のような優れたアレルゲン抑制効果を維持しながら、界面活性作用をできる限り抑えているので、水性フロアーポリッシュを乾燥させて得られた塗膜が水拭きなどによって水と接触した場合にあっても、アレルゲン抑制剤の作用によって塗膜が水中に溶けだすようなことはなく、塗膜によって床材を長期間に亘って確実に被覆、保護することができる。
本発明の水性フロアーポリッシュは、上述のように、所定の分子構造を有するアレルゲン抑制剤及び合成樹脂を水中に分散させており、アレルゲン抑制剤を構成している重合体は、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分の含有量が30〜85重量%に限定され、界面活性作用の発現を出来るだけ抑えつつ、優れたアレルゲン抑制効果を発現する。
従って、本発明の水性フロアーポリッシュを床材に塗布して乾燥させて形成される塗膜は、優れたアレルゲン抑制効果を奏し、アレルゲンがアレルギー症状を引き起こすのを抑制することができる。
そして、アレルゲン抑制剤がアレルゲン抑制効果を発現するにあたって光の照射を必要としないので、光の当たらない条件下においても、アレルゲン抑制剤は優れたアレルゲン抑制効果を発現する。
そして、水性フロアーポリッシュから形成された塗膜中に含まれているアレルゲン抑制剤は、界面活性作用が抑えられているので、塗膜が水拭きなどによって水に接触した場合にあっても、塗膜が水に溶け出して消失するようなことはなく、塗膜によって床材を長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
更に、水性フロアーポリッシュから形成された塗膜は必要以上に硬くないため、人の歩行に伴う荷重などによって亀裂が生じるようなことは殆どなく、床材を長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(ベース水性フロアーポリッシュの作製)
水性ウレタン樹脂(米国BF Goodrich社製 商品名「サンキュア1818」、ウレタン樹脂の含有量:35重量%)20重量部、アクリル系樹脂エマルジョン(アクリル系樹脂の含有量:40重量%)40重量部、スチレン−マレイン酸共重合体のアンモニア溶液(米国アルコケミカル社製 商品名「SMA2625A」、スチレン−マレイン酸共重合体の含有量:20重量%)8.5重量部、ポリエチレンワックスエマルジョン(ポリエチレンワックスの含有量:20重量%)9.5重量部、炭酸亜鉛のアンモニア水溶液(炭酸亜鉛の含有量:8重量%)5重量部、ジエチレングリコールモノエチルエーテル4重量部、トリブトキシエチルホスフェート1重量部及び水12重量部を混合してベース水性フロアーポリッシュを作製した。なお、ベース水性フロアーポリッシュ中において、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂及びスチレン−マレイン酸の総量は24.7重量%、水の総量は68重量%であった。
なお、アクリル系樹脂エマルジョンは、メタクリル酸10重量%、ブチルアクリレート30重量%及びメチルメタクリレート60重量%からなる単量体をラウリル硫酸ナトリウムの存在下にて常用の乳化重合法によりラジカル重合させて作製されたものであった。ポリエチレンワックスエマルジョンは、非イオン界面活性剤を用いて乳化させて作製されたものであった。
(実施例1)
撹拌機、冷却器及び温度計を配設した2リットルのセパラブルフラスコにp−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー社製 商品名「スピノマー NaSS」純度88.2%)210重量部、脱イオン水312重量部、スチレンモノマー(和光純薬社製 商品名「スチレン,モノマー」)57重量部、変性エタノール(和光純薬社製 商品名「86%エタノール−ME,変性」)407重量部を加え、撹拌しながら窒素ガスで置換した後、加熱して78℃に維持した。
ペリオキソ二硫酸カリウム(和光純薬社製)4.23重量部を脱イオン水95重量部に溶解させてなる重合開始剤溶液を15分かけてセパラブルフラスコ内に添加後、5時間に亘ってスチレンモノマーとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを重合させた。
しかる後、反応溶液を乾燥させて、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は76重量%、スチレン成分は24重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は11万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の20重量%水溶液8重量部とベース水性フロアーポリッシュ92重量部とを均一に混合させてアレルゲン抑制効果を有する水性フロアーポリッシュを得た。
得られた水性フロアーポリッシュ30gを木質床材1mに均一に塗布して120℃で2時間乾燥させて、木質床材から一辺が5cmの平面正方形状の試験片を切り出した。
(実施例2)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを148.5重量部に、スチレンモノマーを50重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを3.25重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は72重量%、スチレン成分は28重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は9万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の20重量%水溶液を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
(実施例3)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを165重量部に、スチレンモノマーを35.7重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを3.09重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は80重量%、スチレン成分は20重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は8万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1重量部とベース水性フロアーポリッシュ99重量部とを均一に混合させてアレルゲン抑制効果を有する水性フロアーポリッシュを得た。得られた水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様の要領で試験片を作製した。
(実施例4)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを59.5重量部に、スチレンモノマーを30重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを1.56重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は64重量%、スチレン成分は36重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は8万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の20重量%水溶液を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
比較例6
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを127.3に重量部に、スチレンモノマーを150重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを2.8重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は43重量%、スチレン成分は57重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は15万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の20重量%水溶液を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
比較例7
p−スチレン−マレイン酸共重合体(スチレン成分:75重量%、マレイン酸成分:25重量%)のベンゼン環の一部をスルホン化してなる重合体のスルホン酸ナトリウム(アクゾノーベル社製 商品名「VERSA TL−3」、スチレン成分のスルホン化率:99モル%以上、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分:74重量%、スチレン成分:1重量%、マレイン酸成分:25重量%、重量平均分子量:2万)を用意した。p−スチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環の一部をスルホン化してなる重合体のスルホン酸ナトリウムは水溶性であった。
p−スチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環の一部をスルホン化してなる重合体のスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
(比較例1)
アレルゲン抑制剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−100」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、重量平均分子量:72万)10重量部とベース水性フロアーポリッシュ90重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様の要領で試験片を作製した。
(比較例2)
アレルゲン抑制剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−50」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、分子量:57万)10重量部とベース水性フロアーポリッシュ90重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例3)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを250重量部に、スチレンモノマーを30重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを4重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は88重量%、スチレン成分は12重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は9万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の溶解度は水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
(比較例4)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを63重量部に、スチレンモノマーを180重量部に、ペリオキソ二硫酸カリウムを4.65重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様の要領でp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は24重量%、スチレン成分は76重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は11万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体は非水溶性であった。
得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を用いて実施例1と同様の要領で水性フロアーポリッシュを製造し、この水性フロアーポリッシュを用いて実施例1と同様にして試験片を作製した。
(比較例5)
ベース水性フロアーポリッシュ30gを木質床材1m2に均一に塗布して室温にて16時間に亘って乾燥させた後、木質床材から一辺が5cmの平面正方形状の試験片を切り出した。
実施例及び比較例にて得られた試験片について、アレルゲン抑制効果、塗膜の外観及び塗膜の安定性を下記の要領で評価し、その結果を表1に示した。
(アレルゲン抑制効果)
アレルゲンの冷結乾燥粉末(コスモ・バイオ社製 商品名「MiteExtract−Df」)をリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させて、タンパク量が20μg/ミリリットルのアレルゲン水溶液を調製した。
シャーレに入れた実施例及び比較例で得られた試験片に上記アレルゲン水溶液を1ミリリットルづつ載せ、蓋をして液が乾燥しない状態にし、室温で2時間に亘って静置した。
次に、試験片に載せたアレルゲン水溶液100マイクロリットルを、アレルゲン測定具(住化エンビロサイエンス社製 商品名「マイティーチェッカー」)に添加し、アレルゲン測定具の発色度合いを目視観察して下記の基準によりアレルゲン抑制効果を評価した。なお、アレルゲン測定具の発色が濃いほどアレルゲンが液中に濃い濃度で存在している。
5・・・濃く、太くはっきりとしたラインが観測された。
4・・・ラインであることがはっきりと分かる。
3・・・ライン状にうっすらと発色している。
2・・・うっすらと発色している。
1・・・全く発色していない。
(塗膜の外観)
実施例及び比較例で得られた試験片の表面を目視観察して下記基準に基づいて判断した。
○・・・塗膜に曇りがなく透明であった。
△・・・塗膜に僅かな曇りがあった。
×・・・塗膜に曇りがあり、塗膜がくすんでいた。
(塗膜の安定性)
実施例及び比較例で得られた試験片における水性フロアーポリッシュの塗布面に水を0.1ミリリットル滴下した後、試験片を室温にて60分間に亘って保持した後、試験片上の水分を除去し、水を載せた塗膜部分に白いシミがあるか否かを目視観察し、下記の基準により評価した。
◎・・・シミが認められなかった。
○・・・僅かにシミが認められたが、更に、30分経過後にはシミが消失した。
× ・・・明確にシミが認められた。
Figure 0005865723

Claims (4)

  1. 一般式(1)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を60〜85重量%含有する重合体を含むアレルゲン抑制剤0.1〜10重量%と、合成樹脂と、上記アレルゲン抑制剤及び合成樹脂を分散させている水とを含む水性フロアーポリッシュであって、上記重合体は、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体であることを特徴とする水性フロアーポリッシュ。
    Figure 0005865723

    mは0〜2の整数を示し、R1〜R 5 はそれぞれ、水素、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体である。)
  2. 重合体は、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の水性フロアーポリッシュ。
  3. 重合体は、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の水性フロアーポリッシュ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水性フロアーポリッシュを塗布、乾燥させてなる塗膜を有していることを特徴とするアレルゲン抑制製品。
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