JP5865085B2 - 創洗浄評価装置、及び創洗浄評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、創傷に陰圧を付与する陰圧治療の洗浄効果を模擬試験により評価する創洗浄評価装置、及び創洗浄評価方法に関する。
従来、創傷の陰圧治療は、創傷を封止部材で密封し、その内側を陰圧に保ちながら創傷に薬剤、又は洗浄液を供給することにより行われている。また、創傷に薬剤、又は洗浄液を導くための透水性材料が封止部材の内側に装填される。下記の特許文献は陰圧治療の例を示している。ここに述べた陰圧治療には、薬剤、又は洗浄液を創傷に供給する一方で、これを封止部材の内側から吸引する方法と、薬剤等を用いることなく創傷の滲出液等を吸引するだけの方法が含まれる。
図12に示すように、供給タンク101に接続した供給チューブ103、及び排液タンク105に接続した排出チューブ107が、それぞれの先端109,111をフィルム状の封止部材113に封止された透水性材料115に差し込んでいる。供給タンク101に貯留される洗浄液を蠕動ポンプ117が封止部材113の内側に供給する一方で、吸引ポンプ119が排液タンク105の内部の空気を排気する作用により、封止部材113の内側に陰圧が発生し、創傷の滲出液と共に洗浄液が排液タンク105へ排出される。この過程で透水性材料115が洗浄される。符号121は、上記の陰圧を帰還制御するためのセンサー等の信号線を指している。
最も効果的に創傷を洗浄できる条件は、封止部材113の内側に供給される洗浄液の流量、供給チューブ103と排出チューブ107のそれぞれの先端109,111の配置、形状、及び先端109,111を透水性材料115に差し込む深さ等に影響される。このような条件を決定するのは、作業者の判断に委ねられている。しかしながら、創傷の形状、広さ、及び深さ等に基づき、最も効果的に創傷を洗浄できる条件を数量的に確定するのは困難であり、作業者が試行を繰り返す手間が問題視されている。
特表2008−538960号公報 特表2006−503628号公報
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、創傷の陰圧治療の的確な実施を裏付けできる創洗浄評価装置、及び創洗浄評価方法を提供することにある。
本発明は、洗浄液を貯留する供給タンクと、透光材料から成り創傷を模した凹部が形成された基盤と、前記凹部に装填され水溶性インクが滲透される透水性材料と、透光材料から成り前記基盤の凹部を塞ぐ封止部材と、前記封止部材を貫通し前記供給タンクから洗浄液を前記基盤の凹部に導入する供給チューブと、前記封止部材を貫通し前記基盤の凹部から洗浄液を導出する排出チューブと、前記基盤の凹部に前記排出チューブを介して陰圧を発生させる吸引手段と、前記基盤の外側に設置され、前記透水性材料に滲透された水溶性インクを撮影しその画像を画像データに変換する撮像手段と、画像データを記録する画像記録手段と、画像データを表示する画像表示手段と、前記撮像手段の撮影する水溶性インクの画像データを前記画像記録手段に記録させ、前記画像記録手段の記録した画像データを前記画像表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記制御手段が、前記撮像手段、画像記録手段、及び画像表示手段の動作を制御するコンピューターと、前記コンピューターの読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体とを備え、前記プログラムは、前記撮像手段の撮影する水溶性インクの画像データを前記画像記録手段に記録させる手順と、前記画像記録手段の記録した画像データを前記画像表示手段に表示させる手順と、を前記コンピューターに実行させることを特徴とする。
また、本発明は、前記撮像手段が、一定時間の経過する毎に、前記透水性材料に滲透された水溶性インクの静止画を撮影し、前記画像表示手段は、前記撮像手段が撮影した水溶性インクの画像データを、前記撮像手段による撮影の順番に従う配列で表示することを特徴とする。
また、本発明は、前記撮像手段が、前記透水性材料に滲透された水溶性インクの動画を撮影し、前記画像表示手段は、前記撮像手段が撮影した水溶性インクの画像データを再生するディスプレーであることを特徴とする。
また、本発明は、前記基盤を前記供給タンクと前記排液タンクに対して昇降させる昇降手段、及び前記基盤を水平面に対して傾斜させる傾動手段の少なくとも一方を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像表示手段が、複数の画像データに基づく画像を表示するディスプレー、及び複数の画像データに基づく画像を印刷するプリンターの少なくとも一方を備えることを特徴とする。
また、本発明は、透光材料から成り創傷を模した凹部が形成された基盤を準備する工程と、前記基盤の凹部に透水性材料を装填する工程と、前記透水性材料に水溶性インクを滲透させる工程と、前記基盤の凹部を透光材料を用いて塞ぐ工程と、前記基盤の凹部に供給チューブから洗浄液を導入する工程と、前記基盤の凹部の洗浄液を排出チューブから導出する工程と、前記基盤の凹部に前記排出チューブを介して陰圧を発生させる工程と、一定時間の経過する毎に、前記透水性材料に滲透された水溶性インクを前記基盤の外側から撮影することにより複数の画像を記録する工程と、前記複数の画像をそれぞれの撮影された順番に従う配列で表示する工程とからなることを特徴とする。
本発明の創洗浄評価装置は、創傷を模した基盤の凹部に、水溶性インクを滲透された透水性材料を装填し、供給チューブから凹部に洗浄液を供給し、その洗浄液を排出チューブから導出することにより、透水性材料に滲透された水溶性インクを洗浄することができる。この過程で、一定時間の経過する毎に、撮像手段が水溶性インクを基盤の外側から撮影し、水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す複数の静止画の画像データを画像記録手段が記録する。更に複数の画像データは、それぞれの撮影された順番に従う配列で画像表示手段により表示される。
或いは、撮像手段が上記の撮影を一定時間継続し、水溶性インクの洗浄の進む度合いの時間的変化を示す動画の画像データを画像記録手段が記録する。更に動画の画像データは画像表示手段により再生される。
上記の工程は、基盤の凹部に供給される洗浄液の流量、凹部の陰圧、供給チューブと排出チューブの配置、形状、これらを透水性材料に差し込む角度、及び深さ等を因子とした条件の下で行われる。続いて、ここに述べた因子の相違する複数の条件の下で、上記の工程がそれぞれ行われ、水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す複数の画像が画像表示手段により表示される。
創傷の陰圧治療を実施する作業者は、画像表示手段の表示する複数の画像を一目で比較することができ、これにより創傷を洗浄するのに最良の条件を直ちに決定することができる。以上に述べた創洗浄評価装置による効果は、本発明の創洗浄評価方法によって達成されるものである。
更に、本発明の創洗浄評価装置は、水平面に対して基盤の傾斜する角度、及び供給タンクと排液タンクに対する基盤の高さを任意に設定できるので、これらを因子として含む条件の下で、本発明の創洗浄評価装置は上記の工程を行うことができる。更に、画像表示手段がディスプレー、又はプリンターである場合、水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す画像をディスプレーに表示し、又はプリンターで印刷できるので、これらの画像を作業者が一度に対照するのに便利である。
本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置の原理を説明する概略図。 本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した基盤、透水性材料、封止部材、供給チューブ、及び排出チューブを分解した断面図。 (a)〜(c)は本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した供給チューブ、及び排出チューブのそれぞれ先端部の変形例を示した斜視図。 (a)は本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した基盤の平面図、(b)はその断面図。 (a)は本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した基盤の一の変形例を示す平面図、(b)はその断面図。 (a)は本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した基盤の他の変形例を示す平面図、(b)はその断面図。 本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した昇降手段、及び傾動手段の一部を破断した基盤の支持構造、及び同創洗浄評価装置に適用した撮像手段の配置例を示す側面図。 (a)は本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した昇降手段、及び傾動手段の一部を破断した基盤の支持構造の平面図、(b)はその正面図。 本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置に適用した昇降手段、及び傾動手段の使用例を示す正面図。 (a)〜(d)の順に水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す画像の表示例。 従来例の創洗浄評価方法の原理を説明する概略図。
図面は特に断らない限り図1,2を参照する。本発明の実施形態に係る創洗浄評価装置1は、供給タンク3と、創傷を模した凹部5が形成された基盤7と、水溶性インクが滲透される透水性材料9と、基盤7の凹部5を塞ぐ封止部材11と、供給チューブ13と、排出チューブ15と、吸引手段17と、透水性材料9に滲透された水溶性インクを撮影し画像デーを送出する撮像手段19と、画像データを記録する画像記録手段21と、画像データを表示する画像表示手段23と、例えばコンピューターを主体とする制御手段25と、制御手段25の読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体27とを備える。
図3に示すように、基盤7は、透明なガラス、又はアクリル樹脂等の透光材料から成る方形塊の上向きの凹部5を形成したものである。封止部材11は、その厚みを説明の便宜により表しているが、基盤7と同様の透光材料から成り基盤7の上面29に密着する柔軟性なフィルムであることがこのましい。水溶性インクは墨汁、染料、又はその他の色素を含有した溶液であれば良い。透水性材料9として連続気泡の発泡樹脂を基盤7の凹部5に装填しても良い。凹部5に装填する前の透水性材料9の厚みは基盤7の凹部5の深さ[y]を少し上回っているが、透水性材料9は、基盤7の凹部5を塞ぐ封止部材11と、凹部5の底面31との間で圧縮される程度の弾性を有する。
供給タンク3は、ハンガー等を用いて所望の高さに吊り下げられることが好ましい。供給タンク3に貯留された洗浄液は供給チューブ13を通り流下する。供給チューブ13は、供給タンク3から洗浄液を基盤7の凹部5に導入する可撓性材料から成る管である。供給チューブ13の下流端33は封止部材11を貫通し透水性材料9に達している。供給チューブ13の途中に、洗浄液を一定の流量で下流端33へ送り出す蠕動ポンプ35を設けても良い。この場合、供給タンク3を基盤7よりも低く配置しても良い。
排出チューブ15は、基盤7の凹部5から洗浄液を排液タンク37に導出する可撓性材料から成る管である。排出チューブ15の上流端39は封止部材11を貫通し透水性材料9に達している。排液タンク37は、基盤7の凹部5から排出チューブ15を通り導出される洗浄液を貯留するものである。吸引手段17は、排液タンク37の内部から空気を排気するポンプであり、封止部材11によって塞がれた基盤7の凹部5の内側に排出チューブ15を介して陰圧を発生させることができる。また、供給タンク3を基盤7よりも高く配置する場合、供給タンク3の洗浄液が凹部5に流入する圧力によって凹部5の陰圧が打ち消されないように、供給タンク3の高さは吸引手段17の能力を勘案して設定される。
撮像手段19、画像記録手段21、画像表示手段23、及び記録媒体27は、これらの動作を制御する制御手段25に接続されている。撮像手段19は、透水性材料9に滲透された水溶性インクを光学的に撮影し、その画像を制御手段25が情報処理できる画像データに変換するデジタルカメラである。図1は、撮像手段19として2つのデジタルカメラを基盤7の上方、及び下方にそれぞれ設置した例を示している。
画像記録手段21、及び記録媒体27の機能は、制御手段25に装備されたRAM、又はハードディスク等に担わせても良い。また、一つのRAM、又は一つのハードディスク等に、上記のプログラムとは別に画像データの記録領域を設定しても良い。画像表示手段23は、複数の画像データに基づく画像を表示するディスプレー41である。更に、制御手段25に接続したプリンター43が、ディスプレー41に表示される複数の画像を印刷するようにしても良い。
供給チューブ13の下流端33は図1,3に示した形態に限定されることはない。図4(a)〜(c)は、供給チューブ13の下流端33の3つの形態45,47,49として、フレネル形、複数の通水孔51を開放した棒形、又は扁平な箱形をそれぞれ示している。排出チューブ15の上流端39を供給チューブ13の下流端33と同様の形態としても良いが、両者が互いに同じ形態である必要はない。図示の形態45,47,49のうちの一つを供給チューブ13の下流端33の形態として選択し、その他を排出チューブ15の上流端39の形態として選択しても良い。
図5(a),(b)は、基盤7の凹部5の口縁53、及び底面31が円形で、凹部5の周面55がコーン状に傾斜していることを示しているが、基盤7は同図の形態に限定されるものではない。図6(a)〜図7(b)に示すように、実際の創傷の大きさ、又は非対称形の再現をある程度できるように、凹部5の口縁53を長円形にし、又は扇形にしても良く、凹部5の底面31に勾配を設けても良い。透水性材料9は、ここで述べた凹部5の内側に倣う外形となるよう成形されるのが好ましい。
図8及び図9(a),(b)に示すように、更に創洗浄評価装置1は、基盤7を供給タンク3と排液タンク37に対して昇降させる昇降手段57と、基盤7を水平面に対して傾斜させる傾動手段59とを備えることが好ましい。昇降手段57は、フレーム等の底材61から立ち上がる2本のガイドポール63にキャリッジ65を昇降自在に係合したものである。キャリッジ65を昇降させることにより、キャリッジ65と共に基盤7を昇降させ、凹部5から供給タンク3までの高さを調整することができる。キャリッジ65の昇降は手動によって行われても良く、キャリッジ65は図に表れていないロック装置によりガイドポール63に着脱自在に固定される。
傾動手段59は、基盤7を支持するステー67を水平軸69に連結し、キャリッジ65に固定した軸受部材71で水平軸69を回転自在に軸受けしたものである。水平軸69の回転は手動によって行われても良い。これにより水平軸69を支点として傾動する基盤7は、凹部5の底面31を水平にした姿勢、又は図10に示すよう凹部5の底面31を傾けた姿勢をとり、水平軸69は図に表れていないロック装置により軸受部材71に着脱自在に固定される。表1の寸法は図1,3,5及び図10の記号の意味を示している。
Figure 0005865085
創洗浄評価装置1を使用した創洗浄評価方法について以下に説明する。先ずは基盤7の凹部5に透水性材料9を装填し、図11(a)に示すように、透水性材料9の適所に、水溶性インクである墨汁を滲透させる。符号10は、透水性材料9の墨汁で着色された領域を指している。同図は、供給チューブ13の下流端33、及び排出チューブ15の上流端39の位置を丸印で表している。図8に示すように、撮像手段19は、基盤7の上方、下方、又はその周囲の何れかに設置される。
図3に示すように、予め封止部材11に形成された孔73に、供給チューブ13の下流端33、及び排出チューブ15の上流端39を貫通させ、両者を透水性材料9に突き刺す。供給チューブ13と孔73の隙間、及び排出チューブ15と孔73の隙間をシール剤等で満たしても良い。基盤7の凹部5を封止部材11で塞ぎ、接着剤、又はボルト等を用いて基盤7に封止部材11を固定する。基盤7を供給タンク3と排液タンク37に対して所望の高さに配置し、基盤7の水平面に対する傾斜を調整する。
ここまでの作業で、表1に記載の寸法を表2の第1の条件の欄に記した値になるよう設定する。表2は、上記の寸法を因子として含む2つの条件を示している。2つの条件はそれぞれの一部の因子の値を相違させている。
Figure 0005865085
表2の第1の条件に基づく模擬評価試験を実施する。以下に記す撮像手段19、画像記録手段21、及び画像表示手段23の動作は、上記のプログラムに基づき制御手段25が、これらの要素を制御しているものとする。
即ち、吸引手段17、及び蠕動ポンプ35を起動させ、供給チューブ13から凹部5に洗浄液を供給する一方で、凹部5の内側の洗浄液を排出チューブ15から排液タンク37へ導出する。これにより透水性材料9に滲透された水溶性インクの洗浄される過程で、例えば10分〜30分の一定時間の経過する毎に、撮像手段19が水溶性インクを基盤7の外側から撮影し、水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す複数の静止画像の画像データを画像記録手段21が記録する。
続いて、複数の静止画像の画像データは、図11(a)〜(d)に示すように、それぞれの撮影された順番に従う配列で画像表示手段23により表示される。創傷の陰圧治療を実施する作業者は、画像表示手段23の表示する複数の画像を一目で比較することができ、これにより創傷を洗浄するのに最良の条件を直ちに決定することができる。また、上記の模擬評価試験を行うとき、画像記録手段21、又は記録媒体27の何れかに表2の因子とその値、基盤7の凹部5に供給される洗浄液の流量、凹部5の陰圧、凹部5の形状等を記録し、これらのデータを画像表示手段23が、図11(a)〜(d)に示す複数の画像と並べて表示しても良い。
第2の条件に基づく模擬評価試験を実施する。上記の寸法が第2の条件に合致するよう改める。供給チューブ13から凹部5に洗浄液を供給し、一定時間の経過する毎に、撮像手段19が水溶性インクを撮影することは既述の工程と同様である。これにより、画像表示手段23が、複数の画像をそれぞれの撮影された順番に従う配列で表示する。画像表示手段23がプリンター43であれば、第1の条件と第2の条件でそれぞれ実施された模擬評価試験における水溶性インクの洗浄の進む度合いを示す画像を印刷できるので、これらの画像を上記の作業者が対照するのに便利である。
或いは、透水性材料9に滲透された水溶性インクの洗浄される過程で、撮像手段19が上記の撮影を一定時間継続することにより、水溶性インクの洗浄の進む度合いの時間的変化を示す動画を撮影し、その画像データを画像記録手段21が記録するようにしても良い。この場合、上記のプログラムは、画像記録手段21が記録した動画の画像データをディスプレー41に再生させる手順を、制御手段25に実行させる。また、撮像手段19が水溶性インクを撮影した実際の時間に関わらず、ディスプレー41による動画の再生時間は数分以内に設定されるのが好ましい。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施することができる。画像表示手段23は、ディスプレー41、又はプリンター43の何れか一方を備えれば足りるが、ディスプレー41は動画を再生するのに必須である。制御手段25は、リレー、タイマ、又はカウンタ等によるシーケンス制御を行える制御盤であっても良く、上記のコンピューターはプログラマブルコントローラを含意する。
昇降手段57、及び傾動手段59の何れか一方、又は両方を省略しても、本発明の実施が妨げられることはない。また、昇降手段57、又は傾動手段59のそれぞれの動作量、即ち基盤の凹部の底面から供給タンクの底面までの高さ[h]、又は基盤の底面31を水平面に対して傾ける角度[α]が、エンコーダ等により制御手段25に入力できるようにしても良い。これらの値を記録手段21、又は記録媒体27の何れかに記録しても良い。透水性材料9が透明であっても良い。
本発明は、医療分野に限られるものではなく、食品、又はあらゆる物品の洗浄、又は滲透の過程を検証するのに有益な技術である。
1...創洗浄評価装置、3,101...供給タンク、5...凹部、7...基盤、9,115...透水性材料、10...着色された領域、11,113...封止部材、13,103...供給チューブ、15,107...排出チューブ、17...吸引手段、19...撮像手段、21...画像記録手段、23...画像表示手段、25...制御手段、27...記録媒体、29...上面、31...底面、33...下流端、35,117...蠕動ポンプ、37,105...排液タンク、39...上流端、41...ディスプレー、43...プリンター、45,47,49...形態、51...通水孔、53...口縁、55...周面、57...昇降手段、59...傾動手段、61...底材、63...ガイドポール、65...キャリッジ、67...ステー、69...水平軸、71...軸受部材、73...孔、109,111...先端、119...吸引ポンプ、121...信号線。

Claims (7)

  1. 洗浄液を貯留する供給タンクと、
    透光材料から成り創傷を模した凹部が形成された基盤と、
    前記凹部に装填され水溶性インクが滲透される透水性材料と、
    透光材料から成り前記基盤の凹部を塞ぐ封止部材と、
    前記封止部材を貫通し前記供給タンクから洗浄液を前記基盤の凹部に導入する供給チューブと、
    前記封止部材を貫通し前記基盤の凹部から洗浄液を導出する排出チューブと、
    前記基盤の凹部に前記排出チューブを介して陰圧を発生させる吸引手段と、
    前記基盤の外側に設置され、前記透水性材料に滲透された水溶性インクを撮影しその画像を画像データに変換する撮像手段と、
    画像データを記録する画像記録手段と、
    画像データを表示する画像表示手段と、
    前記撮像手段の撮影する水溶性インクの画像データを前記画像記録手段に記録させ、前記画像記録手段の記録した画像データを前記画像表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする創洗浄評価装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮像手段、画像記録手段、及び画像表示手段の動作を制御するコンピューターと、前記コンピューターの読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体とを備え、
    前記プログラムは、前記撮像手段の撮影する水溶性インクの画像データを前記画像記録手段に記録させる手順と、
    前記画像記録手段の記録した画像データを前記画像表示手段に表示させる手順と、
    を前記コンピューターに実行させることを特徴とする請求項1に記載の創洗浄評価装置。
  3. 前記撮像手段は、一定時間の経過する毎に、前記透水性材料に滲透された水溶性インクの静止画を撮影し、
    前記画像表示手段は、前記撮像手段が撮影した水溶性インクの画像データを、前記撮像手段による撮影の順番に従う配列で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の創洗浄評価装置。
  4. 前記撮像手段は、前記透水性材料に滲透された水溶性インクの動画を撮影し、
    前記画像表示手段は、前記撮像手段が撮影した水溶性インクの画像データを再生するディスプレーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の創洗浄評価装置
  5. 前記基盤を前記供給タンクと前記排液タンクに対して昇降させる昇降手段、及び前記基盤を水平面に対して傾斜させる傾動手段の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の創洗浄評価装置。
  6. 前記画像表示手段が、複数の画像データに基づく画像を表示するディスプレー、及び複数の画像データに基づく画像を印刷するプリンターの少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の創洗浄評価装置。
  7. 透光材料から成り創傷を模した凹部が形成された基盤を準備する工程と、
    前記基盤の凹部に透水性材料を装填する工程と、
    前記透水性材料に水溶性インクを滲透させる工程と、
    前記基盤の凹部を透光材料を用いて塞ぐ工程と、
    前記基盤の凹部に供給チューブから洗浄液を導入する工程と、
    前記基盤の凹部の洗浄液を排出チューブから導出する工程と、
    前記基盤の凹部に前記排出チューブを介して陰圧を発生させる工程と、
    一定時間の経過する毎に、前記透水性材料に滲透された水溶性インクを前記基盤の外側から撮影することにより複数の画像を記録する工程と、
    前記複数の画像をそれぞれの撮影された順番に従う配列で表示する工程とからなることを特徴とする創洗浄評価方法。
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