JP5858742B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特にシートの斜行を補正する斜行補正部の構成に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部と、搬送ローラにより画像形成部にシートを搬送するシート搬送装置を備えている。ところで、従来の画像形成装置においては、搬送ローラが変形したり、搬送ローラのアライメントがずれている等の理由により、シートを搬送する際、シートが斜行する場合がある。ここで、画像形成装置において、画像形成部に対するシートの位置により、シートに対する画像形成位置精度が大きく左右されるため、画像形成部に対するシートの位置を精度よく合わせることが重要な画像品質要素となっている。
そこで、従来の画像形成装置においては、シート搬送装置に斜行補正部を設け、この斜行補正部によってシートの斜行を補正することにより、画像形成位置精度の向上を図っている。このような斜行補正部としては、例えば、ばね等によりシート搬送方向と逆方向に付勢されたシャッタを備え、このシャッタにシートの先端を当接させるようにしたものがある(特許文献1)。そして、このようなシャッタ方式の斜行補正部では、シートの先端を、シート搬送方向に対し垂直に位置するシャッタ部材の当接部に突き当てて、シート先端を当接部に倣わせることにより、シートの斜行を補正する。
図8は、このような従来のシャッタ方式を用いた斜行補正部を示す図である。図8に示すように、斜行補正部は、シート搬送方向と直交する幅方向に複数配置されると共に、レジストコロ軸53を中心に回動可能なシャッタ部材51を備えている。なお、図8において、54は幅方向に複数設けられたレジストローラ、52はレジストローラ軸、55は幅方向に複数設けられ、レジストローラ54と接離可能に圧接するレジストコロ、53はレジストコロ軸である。そして、シャッタ部材51は、レジストコロ55の間に設けられると共に、レジストコロ軸53を中心に回動可能となっている。また、シャッタ部材51は、連結部材56により連結され、一体的に回動するように構成されている。
ここで、シャッタ部材51はシートと当接する当接部51aを備えており、シートPが搬送されるまでは、図9の(a)に示すように、当接部51aがレジストローラ対54,55のニップ部よりもシート搬送方向上流側に位置するホームポジションにある。なお、シャッタ部材51が、ホームポジションにあるとき、シャッタ部材51は、シャッタ部材51及び連結部材56の自重と付勢ばね57により、搬送されたシートPを係止させ得るシート搬送方向逆向きの付勢力Fを有している。
そして、中間搬送ローラ対3,4によってシートPが搬送されると、このシートPの先端がシャッタ部材51の当接部51aに当接する。ここで、先端が当接部51aに当接した当初、シートPは、付勢ばね57等によってシャッタ部材51に付与された付勢力Fにより一時的に係止される。そして、このように係止されることにより、この後、さらに中間搬送ローラ対3,4により搬送されると、やがてシートPは、搬送路を構成する中間ガイド14,15に囲まれたスペースV内で湾曲し、ループを形成する。
ここで、このようにループを形成すると、シート自身のコシの強さによりシート先端がシート幅方向全域でシャッタ部材51の当接部51aに当接し、やがてシート先端がシャッタ部材51に対して平行に揃うようになり、シートPの斜行が補正される。そして、このように斜行が補正された後、シャッタ部材51に当接したシートPの搬送力Fがシャッタ部材51の付勢力Fよりも大きくなると、シャッタ部材51と連結部材56はシート搬送路から退避する方向に回動する。これにより、シートPは、斜行が補正された状態でレジストローラ対54,55のニップ部へ到達する。
この後、レジストローラ対54,55により、シートPが搬送されると、シャッタ部材51は、図9の(b)に示すように、シート搬送路から退避してシートを通過させる退避位置へと回動する。これにより、シートPは、シャッタ部材51により搬送が妨げられることなく、転写上ガイド16と転写下ガイド17で形成される搬送経路を通り、下流の画像形成部へと搬送される。
特開平9−183539号公報
ところで、近年、ユーザの環境への意識の高まりを受けて、画像形成装置において、従来よりも坪量の小さい薄紙等の薄いシートが使用されてきているが、このような薄いシートは、シートのコシが弱い。このため、シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置において、従来のシャッタ方式を用いた斜行補正部により薄いシートの斜行を補正する場合、シートのコシが弱いため、通紙時にシート先端がシャッタ部材の当接部に追従して撓む場合がある。
図10は、シャッタ方式を用いた斜行補正部により薄いシートの斜行を補正するときの状態を示す図である。ここで、従来の斜行補正部において、先端がレジストローラ対54,55のニップ部を抜けた後の理想的なシートPの搬送経路はレジストローラ対54,55のニップ線58となる。
しかし、コシの弱い薄いシートPの場合、既述したように先端がシート搬送路から退避されるシャッタ部材51の当接部51aから離れずに追従してしまうことがある。この結果、シートP先端が、理想の搬送経路58ではなく、理想の搬送経路58よりもシャッタ部材51の退避方向側に屈曲した搬送経路59をたどるようになり、シート先端が撓むことになる。なお、この現象は坪量の小さいシートほど顕著に発生しやすい。
ここで、このようにシート先端が撓んだ場合、この状態のままシートが搬送されると、シャッタ部材51が退避位置へと回動する前後で、当接部51aからシートP先端が外れ、この際、シートP先端から紙はね音等の騒音が発生する場合がある。また、シャッタ部材51が退避位置まで回動してもシート先端が当接部51aから外れない場合があり、この場合、シートP先端がシャッタ部材51の退避方向に極度に変形し、シート先端にコバ傷が付いたり、シートの角折れが生じてしまう場合もある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、斜行補正部を通過する際の騒音及びシート先端の変形を低減することのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートの斜行を補正する斜行補正部を有するシート搬送装置において、前記斜行補正部は、第1回転体及びシート搬送方向と直交する幅方向に間隔を設けて配された複数の第2回転体を有する回転体対と、前記複数の第2回転体の間に回動自在に設けられると共に、シート搬送方向と逆方向に付勢され、かつ前記回転体対のニップ部のシート搬送方向上流で前記回転体対に向かうシートに当接して斜行を補正し、斜行が補正されたシートにより押圧されて付勢力に抗しながら回動してシートを前記回転体対のニップ部に進入させるシャッタ部材と、を備え、前記シャッタ部材には、シートが当接するまでは前記回転体対のニップ部よりもシート搬送方向上流に位置して前記回転体対に向かうシートと当接する当接部と、前記当接部よりもシャッタ部材回動方向上流に位置しシートが前記当接部を押圧して前記シャッタ部材を回動させながら前記回転体対のニップ部に達すると、シートが前記当接部から離れるようにシートを押圧する押圧部と、を備え、前記押圧部は、前記第2回転体の軸線方向から見た場合において、先端が前記第2回転体よりも外方に突出する突出位置と、前記突出位置よりも前記シャッタ部材の内側の退避位置とに移動可能であることを特徴とするものである。
本発明のように、シートがシャッタ部材を回動させながら回転体対のニップ部に達すると、シートが当接部から離れるように押圧部によってシートを押圧することにより、斜行補正部を通過する際の騒音及びシート先端の変形を低減することができる。
参考例に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例としてのレーザビームプリンタの概略構成を示す図。 上記シート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を説明する図。 上記斜行補正部の構成を説明する図。 上記斜行補正部の効果を示す説明図である。 本発明の第の実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を示す図。 上記斜行補正部の斜行補正時の動作を説明する図。 本発明の第の実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を示す図。 従来の斜行補正部置の斜視図である。 従来のシートレジスト装置の動作を示す断面図である。 従来のシートレジスト装置における課題を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、参考例に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例としてのレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。
図1において、100はレーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。このプリンタ本体100には、画像形成部101、シートPを給送するシート給送装置102、シート給送装置102から給送されたシートを画像形成部101に搬送するシート搬送装置103が設けられている。
ここで、画像形成部101は、像担持体としての感光体ドラム6を有するカートリッジユニット5と、感光体ドラム6を露光するレーザスキャナ8を備えている。そして、画像形成の際には、レーザスキャナ8により感光体ドラム6を露光して感光ドラム表面に潜像を形成し、この後、この潜像を現像することにより、感光ドラム表面にトナー画像を形成するようにしている。
シート給送装置102は、プリンタ本体100に着脱可能に設けられたシート積載部である給紙カセット1と、この給紙カセット1の上方に設けられ、給紙カセット1に収納されたシートPを送り出す給送ローラ2とを備えている。また、シート搬送装置103は、中間搬送ローラ3及び中間搬送コロ4、斜行補正部104等を備えている。なお、図1において、13は、各部品を駆動、制御するための電源及び電気部品を有する電装基板である。
次に、このように構成されたレーザビームプリンタにおける画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず給紙カセット1に積載収納されているシートPが、給送ローラ2により送り出される。この後、シートPは、中間搬送ローラ3及び中間搬送コロ4により、斜行補正部104に搬送されて斜行が補正された後、感光体ドラム6と転写ローラ7からなる転写部へと搬送される。
なお、斜行補正部104から転写部までの搬送経路には不図示のシート検知部が設けられている。そして、このシート検知部によりシートPの先端が検知されると、この先端検知から所定時間後に、感光体ドラム6に対し、レーザスキャナ8から画像情報に基づいてレーザ光が発光され、感光体ドラム6上に静電潜像が形成される。この後、この静電潜像は、現像されてトナー画像として可視化され、この感光体ドラム上に形成されたトナー像は、転写部にて転写ローラ7によりシートP上の所定位置に転写される。
次に、このようにトナー画像が転写されたシートPは、定着ローラ9及び加圧ローラ10を備えた定着器105に搬送され、定着器105において加熱及び加圧されることにより、トナー像が定着される。そして、このようにして画像が定着された後、シートPは、排紙ローラ対11,12によりプリンタ本体上面に設けられた排出部106に排出される。
図2は、本参考例に係る斜行補正部104の構成を示す図である。図2において、54はシート搬送方向と直交する幅方向に複数設けられた第1回転体であるレジストローラ、55は幅方向に間隔を設けて複数配され、レジストローラ54と接離可能に圧接する第2回転体であるレジストコロである。また、52はレジストローラ軸、53はレジストコロ軸、21はレジストコロ55の間に設けられた複数のシャッタ部材であり、このシャッタ部材21は、レジストコロ軸53にレジストコロ55と同軸上に回動自在に支持されている。
ここで、このようにシャッタ部材21を複数設けることにより、各種シート幅を有するシートに対応することができる。また、このシャッタ部材21は、連結部材22によって連結されており、これにより複数のシャッタ部材21は、レジストコロ軸53に対して同軸上で一体的に回動するようになっている。
また、各シャッタ部材21は、シートと当接する当接部21aを有しており、シートが搬送されるまでは、この当接部21aをレジストローラ54とレジストコロ55とにより構成される回転体対のニップ部の搬送方向上流側に位置させている。なお、本参考例では、シャッタ部材21をレジストコロ軸53に対して同軸上に配置する構成としたが、別の構成として、レジストローラ軸52に対して同軸上に配置する構成としてもよい。
ところで、シャッタ部材21は、シートと当接するまでは、図3の(a)に示すように、当接部21aをレジストローラ54とレジストコロ55のニップ部の搬送方向上流側に位置させるホームポジションに位置している。また、このようなホームポジションに位置しているとき、シャッタ部材21には、シャッタ部材21及び連結部材22の自重と図2に示すばね部材57により、シート搬送方向と逆方向の付勢力Fが作用している。このため、シャッタ部材21がホームポジションに位置しているとき、つまり当接部21aがレジストローラ54とレジストコロ55のニップ部の搬送方向上流側に位置する第1の姿勢にあるとき、シートと当接してもシートPを係止し得るようになっている。
また、図3の(b)に示すように、シートが搬送されて当接部21aと当接すると、当接部21aには、シートPの搬送力Fが作用し、この後、シートPがさらに搬送されると、やがてシートPは、ループを形成する。ここで、このようにループを形成すると、シート自身のコシの強さによりシート先端がシート幅方向全域でシャッタ部材21の当接部21aに当接し、やがてシート先端がシャッタ部材21に対して平行に揃うようになり、シートPの斜行が補正される。
次に、このように斜行が補正された後、シャッタ部材21に当接したシートPの搬送力Fが付勢力Fを上回るようになると、シャッタ部材21はシートPにより押圧されて図中矢印G方向に回動を開始する。そして、この後、シャッタ部材21は当接部21aがレジストローラ対54,55のニップ部を通過し、シートPを通過し得る第2の姿勢となる退避位置まで移動する。
ところで、シートが薄いシートの場合、既述したようにシートの斜行を補正する場合、シートのコシが弱いため、通紙時に先端がシャッタ部材の当接部に追従して撓む場合がある。そこで、本参考例において、シャッタ部材21の当接部21aのシャッタ部材回動方向上流側近傍に、突出部21bを設けている。そして、シャッタ部材21を回動させながらレジストローラ対54,55のニップ部に達したシートを、この突出部21bにより当接部21aから離れる方向に押圧するようにしている。なお、このシートを当接部21aから離れる方向に押圧する押圧部である突出部21bは、レジストコロ55よりも外方に突出させて設けられている。
そして、このような位置に突出部21bを設けることにより、シャッタ部材21を回動させながらシート先端がレジストローラ対54,55のニップ部を通過した際、突出部21bの先端が、シートPを上方から押圧するようになる。これにより、当接部21aに当接することによりシャッタ部材21を回動させながら、レジストローラ対54,55のニップ部に達したシートを、当接部21aから離れる方向に移動させることができる。この結果、当接部21aに追従してシート先端が撓むのを規制することができる。
次に、図3を用いて本参考例において、黒丸で示す突出部21bのうちシートを規制する先端部21cの位置がどの範囲に設けられるかをシャッタ部材21の動作と共に説明する。
シャッタ部材21が第1の姿勢(ホームポジション)にあるとき、図3の(a)に示すように、突出部21bの先端部21cは、隣接するレジストコロ55の外形よりも半径方向外側で、かつシート搬送路を挟んでレジストコロ55側の範囲に位置している。なお、図3の(b)に示すように、当接部21aにシートPが当接し、ホームポジションから当接部21aがレジストローラ対54,55のニップ部を通過するまでは、突出部21bの先端部21cはシート搬送路を挟んでレジストコロ55側に位置している。さらに、図3の(c)に示すように、当接部21aがレジストローラ対54,55のニップ部を通過後一定の範囲回動するまで、突出部21bの先端部21cは、シート搬送路を挟んでレジストローラ54側に入り込むような位置に設けられる。
このように、本参考例において、突出部21bは、シート先端がレジストローラ対54,55にニップされるまでは、シート搬送路とは離れた場所に位置しており、シートに対して干渉しないようになっている。また、シート先端がレジストローラ対54,55のニップ部を通過し、シートがレジストローラ対54,55にニップされた状態になって初めてシート搬送路へと突出部21bの先端部21cが進入してくるような位置に、シャッタ部材21に対して形成されている。
これにより、シート先端がレジストローラ対54,55にニップされる前に、つまりシート先端がフリーな状態のとき、シートPは突出部21bから力を受けずに済む。この結果、斜行補正されたシートに余計な力を与えてしまうことや、シートが突出部21bに押されシャッタ部材21の付近で局所的に波打ったような状態でレジストローラ対54,55にニップされてしまうことを回避できる。
ここで、このような構成のシャッタ部材21を備えた斜行補正部104においては、シートがレジストローラ対54,55にニップされるまでに通常のレジシャッタの動作と同様に斜行補正が行われる。次に、斜行補正が行われたシートPは、シャッタ部材21を回動させながら搬送され、やがて先端がレジストローラ対54,55にニップされる。
そして、ニップ部を通過する際に、シート搬送路を挟んでレジストコロ側からレジストローラ側に進入してきた突出部21bによって上方から押圧されることにより、シート先端が当接部21aに追従してシャッタ部材21の退避方向に撓む挙動が規制される。これにより、シート先端のはね音やコバ折れの発生を低減できる。
次に、シートの撓みをより効果的に防止するための突出部21bのレジストコロ55に対する突出量及び当接部21aからの距離について図4を用いて説明する。なお、図4の(a)において、Qはシャッタ部材21の当接部21aのシャッタ部材回転方向上流側近傍に貼り付けられた実験用部材であり、この実験用部材Qには突出部qがレジストコロ55よりも外側に突出して設けられている。
本実験において、黒丸で示す実験用部材Qの突出部qの先端qaのレジストコロ55から水平方向の距離(突出量)をx、シャッタ部材21の回動中心から鉛直方向の距離をyとして定義する。また、本実験では、シャッタ部材21の当接部21aに傷が付いているものを用いて、当接部21aの傷に紙先端が引っ掛かかり回動方向へ撓んだシートが、実験用部材Qの突出部qによって引っ掛かりが剥がされるかどうかで突出部qの効果を検証した。図4の(b)はxを1.4mmの位置に固定してyを変えたときの結果、図4の(c)はyを4mmの位置に固定してxを変えたときの結果を示している。
そして、図4の(b)及び(c)の結果に示される通り、シャッタ部材21に実験用部材Qを貼り付けることにより、明らかにレジストローラ対のニップ部を抜けた後のシート先端の引っ掛かり回数は少なくなっており、その効果が確認できる。さらに、図4の(b)からは、yが大きい程、つまり突出部qの先端qaの位置がシャッタ部材21中の当接部21aに近いほど効果があることが分かる。
この結果とは別に、目視で確認した際、yが大きいほどシートの引っ掛かりが外れるタイミングが早くなっており、シート先端がシャッタ部材21に追従して撓む量は少なくなっていることも確認できた。同様に、図4の(c)から、xが大きい程、つまり突出部qの先端qaのレジストコロ55からの突出量が大きいほど効果があることもわかる。このことから、突出部21bの位置は、シート先端がレジストローラ対54,55にニップされるまで搬送路内に入らない範囲の中で、できるだけ当接部21aに近く、かつレジストコロ55からの突出量が大きくなるような位置に設けることが望ましい。
以上説明したように、本参考例では、シャッタ部材21を回動させながらレジストローラ対54,55のニップ部に達したシートを、突出部21bにより当接部21aから離れる方向に押圧するようにしている。つまり、シートが、当接部21aを押圧してシャッタ部材21を回動させながらレジストローラ対54,55のニップ部に達すると、シートが当接部21aから離れるように、シートを突出部21bによって押圧するようにしている。これにより、レジストローラ対54,55のニップ部を抜けたシート先端が当接部21aに追従してシャッタ部材21の退避方向に撓む挙動が規制されるようになる。この結果、シートが斜行補正部104を通過する際の騒音及びシート先端の変形を低減することができる。
さらに、本参考例では、シート先端がレジストローラ対54,55のニップ部に達してから突出部21bによってシートを押圧するようにしている。つまり、シートがレジストローラ対54,55にニップ部に達するまではシートと当接しないようにしている。これにより、フリーな状態のときシートが突出部21bによって押圧されることがないようにすることができ、この結果、安定した姿勢でシート先端をレジストローラ対54,55のニップ部に向かわせることができる。
ところで、これまでは突出部21bをシャッタ部材21に一体的に形成する場合について述べてきたが、突出部21bをシャッタ部材21に対して別体に設けるようにしても良い。次に、このような突出部をシャッタ部材に対して別体に設けるようにした本発明の第の実施の形態について説明する。図5は、本実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部104の構成を示す図である。なお、図5において、既述した図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図5において、31はシャッタ部材、33はシャッタ部材31を回動させながらレジストローラ対54,55のニップ部に達したシートを当接部から離れる方向に押圧する押圧部を構成する突出部材である。そして、この突出部材33は、シャッタ部材31に、矢印J及びJ’で示すシャッタ部材31の回動半径方向に出没可能に設けられている。
ここで、図中黒丸部で示す突出部材33の突出部先端33aは、シートがレジストローラ対54,55にニップされるまでは図6の(a)及び(b)に示すように、レジストコロ55より外側かつシート搬送路を挟んでレジストコロ55側に配置されている。
そして、シート先端がレジストローラ対54,55にニップされ、突出部材33がシート搬送路に進入してくる際、図6の(c)に示すように、突出部材33はシート搬送路上にあるシートPによってレジストコロ55の回転中心側(矢印J方向)に移動される。この時、シート先端に対しては、突出部材33の自重によりレジストローラ54側に力が作用する。この突出部材33の自重による力により、シート先端が当接部31aに追従することによる撓みが防止される。また、突出部材33はシート搬送路からレジストコロ55側に退避されるので、シート先端の撓みが防止された後も突出部材33によって余分な力を受けて変形されることなくシートの搬送が可能となる。シートがシャッタ部材31を通過した後は、突出部材33は自重によってレジストコロ55より外側に戻り、次シートの搬送に備える。
次に、本発明の第の実施の形態について説明する。図7は、本実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部104の構成を示す図である。なお、図7において、既述した図5と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図7において、41はシャッタ部材であり、このシャッタ部材41には、突出部材43が矢印J及びJ’で示すシャッタ部材41の回動半径方向に出没可能に設けられている。なお、本実施の形態において、シャッタ部材41と突出部材43との間には付勢部材である付勢ばね44が設けられており、この付勢ばね44により、通常、突出部材43は、突出方向に付勢され、シャッタ部材41の回転半径方向外側に突出している。
そして、このように突出部材43をシャッタ部材41の回転半径方向外側に突出させることにより、シート先端がレジストローラ対54,55にニップされた直後、突出部材43の自重に加えて、付勢手段44の付勢力がシート先端に作用する。このため、より確実にシート先端が当接部41aに追従して撓むことを防止できる。
なお、本実施の形態においても、既述した第の実施の形態と同様、突出部材43は搬送路上にあるシートによってレジストコロ55の回転中心方向に移動しシート搬送路からは退避されるため、シートに対して余分な力を加えることなく変形が防止される。
なお、これまではシャッタ部材21は画像形成部よりシート搬送方向上流側のレジストローラ対54,55に配置される構成のものを説明したが、本発明は、これに限らない。例えば、両面印字機能を有する画像形成装置における両面搬送ローラ対に配置される構成においても同様に適用できる。また、これまでは第1回転体としてシート搬送方向と直交する幅方向に間隔を設けて配された複数のレジストローラ54を用いたが、レジストローラ54として幅方向に長い一つのローラを用いても良い。
21…シャッタ部材、21a…当接部、21b…突出部、21c…先端部、31…シャッタ部材、33…突出部材、33a…突出部先端、41…シャッタ部材、43…突出部材、44…付勢ばね、53…レジストコロ軸、54…レジストローラ、55…レジストコロ、57…ばね部材、100…レーザビームプリンタ本体、101…画像形成部、103…シート搬送装置、104…斜行補正部、P…シート

Claims (5)

  1. シートの斜行を補正する斜行補正部を有するシート搬送装置において、
    前記斜行補正部は、
    第1回転体及びシート搬送方向と直交する幅方向に間隔を設けて配された複数の第2回転体を有する回転体対と、
    前記複数の第2回転体の間に回動自在に設けられると共に、シート搬送方向と逆方向に付勢され、かつ前記回転体対のニップ部のシート搬送方向上流で前記回転体対に向かうシートに当接して斜行を補正し、斜行が補正されたシートにより押圧されて付勢力に抗しながら回動してシートを前記回転体対のニップ部に進入させるシャッタ部材と、を備え、
    前記シャッタ部材には、シートが当接するまでは前記回転体対のニップ部よりもシート搬送方向上流に位置して前記回転体対に向かうシートと当接する当接部と、前記当接部よりもシャッタ部材回動方向上流に位置しシートが前記当接部を押圧して前記シャッタ部材を回動させながら前記回転体対のニップ部に達すると、シートが前記当接部から離れるようにシートを押圧する押圧部と、を備え、
    前記押圧部は、前記第2回転体の軸線方向から見た場合において、先端が前記第2回転体よりも外方に突出する突出位置と、前記突出位置よりも前記シャッタ部材の内側の退避位置とに移動可能である
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記押圧部を、シートが前記回転体対のニップ部に達するまではシートと当接しないように設けたことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記押圧部と前記シャッタ部材との間に、前記押圧部を突出方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項記載のシート搬送装置。
  4. 前記シャッタ部材を、前記第2回転体と同軸上に回動自在に設けたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを斜行を補正して搬送する請求項1乃至の何れか1項に記載のシート搬送装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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