JP5857818B2 - 金銭処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小売店のレジ等に設置され、顧客等から受け取った貨幣を識別、計数して収納庫に収納するとともに、出金指示により収納庫から釣銭等を出金する金銭処理装置に関し、特に所定枚数の硬貨を定形に包装した包装硬貨を取り扱うとともに、両替処理を実施することができる金銭処理装置に関する。
このような金銭処理装置としては、先に公開された特開2007−233920号公報(特許文献1)に記載されるような金銭管理補充システムが知られている。この特許文献1に記載される金銭管理補充システムは、POSレジスタに釣銭機として接続されるものであり、通常においては、買い物客から受け取った貨幣を投入口から投入し、これを鑑別して本体収納庫に収納する一方、POSレジスタからの出金指令に従って本体収納庫から釣銭となる貨幣を出金口に払い出すものである。
また、この金銭管理補充システムは、装置本体に対して開閉可能に設けられた包装硬貨収納庫が設けられ、利用者(キャッシャー)等により所定の命令が与えられた場合には、その包装硬貨収納庫が装置本体から引き出され、その内部に包装硬貨を収納することができるように構成されている。また、この金銭管理補充システムは、包装硬貨を包装硬貨収納庫に収納した後、収納された包装硬貨の金種および本数を検出し、この包装硬貨の入金額と等価となる貨幣を本体収納庫から出金口に払いだす両替処理を実施することができる。
特開2007−233920号公報
ところで、スーパーマーケット等の規模の大きい店舗においては、複数台のPOSレジスタが隣接して設けられている場合がある。こうした状況下では、一方のPOSレジスタに接続された金銭処理装置において払い出すべき釣銭が不足した場合、他方のPOSレジスタに接続された金銭処理装置との間で貨幣を融通し合って、適宜両替を行っているのが実情である。
しかしながら、こうしたPOSレジスタに接続された金銭処理装置相互間の両替は、人手を介した貨幣の移動を伴うため、ミスが発生しやすい。特に、包装硬貨を用いた金銭処理装置相互間の両替は、包装硬貨収納庫から包装硬貨を取り出す人手を介した操作が必要となるため、計算間違いや記憶違い等の要因により、包装硬貨の取り出し本数にミスが発生し易く、収支が合わない事態を招来する恐れが高い。
尚、上述した問題は、POSレジスタに接続した金銭処理装置相互間の両替に限らず、包装硬貨を用いた両替には同様に起こり得るものである。
本発明は、このような実情に鑑みて、包装硬貨を用いた両替を容易に、しかも厳正に実施し得る金銭処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、装置本体の内部に本体収納庫を有し、投入口を介して貨幣が投入された場合にこれを鑑別して本体収納庫に収納する一方、出金指令が与えられた場合にはこの出金指令に該当する金額の貨幣を本体収納庫から出金口を介して装置本体の外部に払い出す制御手段を備えた金銭処理装置であって、所定枚数の硬貨を定形に包装した包装硬貨を収納し、前記装置本体に対して開閉可能、かつ前記装置本体に対して開放した場合に包装硬貨の出し入れが可能な包装硬貨収納庫と、前記包装硬貨収納庫において包装硬貨の有無を検出する包装硬貨検出手段と、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫を閉塞した場合にその閉塞状態を保持する係合手段とを備え、
前記制御手段は、両替処理指令が与えられた場合、前記投入口を介した貨幣の投入に伴って前記係合手段による前記装置本体に対する前記包装硬貨収納庫の閉塞保持を解除して包装硬貨の取り出しを可能にし、かつ前記包装硬貨検出手段を通じて前記包装硬貨収納庫を監視し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫が閉塞状態に戻されたとき、前記投入口への貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とを比較し、前記投入口への貨幣の入金額が多い場合は、その差額を前記本体収納庫から前記出金口に払い出すものであって、前記差額が前記本体収納庫に収納される貨幣によって構成できない場合は、前記差額の構成が可能となるまで前記投入口からの貨幣の投入を許可し、かつ前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態に保持するものである。
これによれば、前記制御手段は、両替処理指令が与えられたとき、前記投入口を介して投入された貨幣の入金額が、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額より多く、その差額を前記出金口に払い出す場合に、前記差額が一部金種の貨幣不足により払い出せないときは、前記投入口から貨幣を投入し前記差額を変更することにより、その払出金種構成を変えて払い出し可能にすることができる。また、前記差額が払い出されるまで前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態に保持することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る金銭処理装置において、前記制御手段は、前記両替処理指令が与えられた場合、前記投入口を介した貨幣の投入に伴って前記係合手段による前記装置本体に対する前記包装硬貨収納庫の閉塞保持を解除して包装硬貨の取り出しを可能にし、かつ前記包装硬貨検出手段を通じて前記包装硬貨収納庫を監視し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫が閉塞状態に戻されたとき、前記投入口への貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とを比較し、前記投入口への貨幣の入金額が少ない場合は、前記投入口からその差額の投入を許可し、かつ前記差額が投入されるまで前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態に保持するものである。
これによれば、前記制御手段は、前記両替処理指令が与えられたとき、前記投入口を介して投入された貨幣の入金額が、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額より少ない場合に、前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態とし、かつ前記投入口からその不足額を投入可能にすることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る金銭処理装置において、前記両替処理指令が与えられ、前記投入口を介して投入された貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とに差額が生じた場合に、その状態を記憶し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫を閉塞した場合にその閉塞状態を保持可能にする強制終了手段を備えたものである。
これによれば、前記両替処理動作において、前記投入口を介して投入された貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とに差額が生じた場合に、その両替処理が完了できないときも、その異常状態を記憶し、前記包装硬貨収納庫を前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫を閉塞する状態に復帰させることができる。
以上のように請求項1に係る発明によれば、包装硬貨を用いた両替処理において、入出金額の差額を出金口に払い出す場合に、一部金種の不足によりその差額が払い出せないときも、投入口から貨幣を投入しその差額を変更することにより、その金種構成を変えて払い出しを可能にすることができるから、その両替処理を簡易な方法で確実に実施し、違算の発生を防止することができる。また、その差額が払い出されるまで装置本体に対し包装硬貨収納庫を開放状態に保持することで、その両替処理を確実に完了させることができる。これらにより、包装硬貨を用いた両替を容易に、しかも厳正に実施することができる金銭処理装置を提供することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、貨幣の入金額が包装硬貨の出金額より少ない場合に、装置本体に対し包装硬貨収納庫を開放状態とし、かつ投入口からその不足額を投入可能にすることができるから、その両替処理を確実に実施し、違算の発生を防止することができる。したがって、これにより包装硬貨を用いた両替を厳正に実施することができる金銭処理装置を提供することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、包装硬貨を用いた両替処理において、入出金額の差額が生じた場合に、その両替処理が完了できないときも、その異常状態を記憶し、装置本体に対して包装硬貨収納庫を閉塞する状態に復帰させることによって、異常の原因を解明し易くするとともに、装置の停止時間を短縮することができる。すなわち、不具合の発生時にも効率的な運用が可能な金銭処理装置を提供することができる。
本発明の実施の形態の金銭処理装置の外観を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態の金銭処理装置における表示手段および操作手段を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態の金銭処理装置に適用される包装硬貨収納庫の斜視図である。 本発明の実施の形態の金銭処理装置に適用される包装硬貨収納庫と装置本体との間に構成される係合手段の概念図であり、(a)は解除された状態、(b)は係合された状態を示す図である。 本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段が繰り返し実施するメイン処理の内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の金銭処理装置において、制御手段が実施する包装硬貨両替モード処理の内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段が実施する入金追加処理の内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段が実施する出金貨幣変更処理の内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段が実施する包装硬貨⇒貨幣両替処理の内容を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の外観を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図に示すように、この金銭処理装置は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗においてPOSレジスタ200(図5参照)に接続される自動釣銭機として用いられるもので、直方体状を成す装置本体1の前端部に硬貨投入口(投入口)11、硬貨出金口(出金口)12、紙幣投入口(投入口)21、紙幣出金口(出金口)22を備えている。
硬貨投入口11は、投入された硬貨を装置本体1の内部に受け入れるための開口であり、装置本体1の上面に形成されている。硬貨投入口11に投入された硬貨は、図示せぬ投入検出センサによって検出され、硬貨搬送機構16(図5参照)によって搬送される。ここで搬送される硬貨は、硬貨鑑別センサ15(図5参照)によって金種が鑑別された後、金種毎に硬貨収納庫(本体収納庫)10に収納される。硬貨出金口12は、それぞれの硬貨収納庫10から搬出された硬貨を装置本体1の外部に払い出すための開口であり、装置本体1の前面に形成されている。尚、図中の符号13は、硬貨出金口12から払い出された硬貨を受け入れる受け皿であり、硬貨出金口12は受け皿13の上方部に設けられている。
紙幣投入口21は、投入された紙幣を装置本体1の内部に受け入れるための開口であり、装置本体1の前面上部に設けられている。紙幣投入口21に投入された紙幣は、図示せぬ投入検知センサによって検知された後、紙幣搬送機構26(図5参照)によって搬送される。搬送される紙幣は、紙幣鑑別センサ25(図5参照)によって鑑別された後、金種別に紙幣収納庫(本体収納庫)20に収納されることになる。紙幣出金口22は、紙幣収納庫20から搬出された紙幣を装置本体1の外部に払い出すための開口であり、装置本体1の前面において紙幣投入口21よりも下方の位置に設けられている。尚、本実施の形態では、硬貨収納庫10及び紙幣収納庫20が別個に装置本体1に並設されている。
また、装置本体1の前方部には、図1に示すように表示手段30及び入力手段40が設けられている。表示手段30は、操作者に対して各種表示を行うためのもので、例えば、図2に示すように数値表示部31及び文字表示部32を備えた液晶表示器によって構成されている。数値表示部31は、数字を表示することのできる7セグメント表示器を左右方向に沿って複数並設することにより構成したものである。7セグメント表示器の数は、金銭処理装置で取り扱う金種に対応したものである。本実施の形態では、正面向かって左側から10000円紙幣、5000円紙幣、1000円紙幣、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、1円硬貨に対応した9個の7セグメント表示器によって数値表示部31が構成されている。また、文字表示部32は、文字を表示することのできる矩形状のドットマトリックス表示器によって構成したもので、数値表示部31よりも手前側となる部位に配設されている。
入力手段40は、利用者が各種指令を入力するためのものである。本実施の形態では、3×4=12個の押ボタンスイッチによって入力手段40が構成されている。これらの押ボタンスイッチには、例えば表示内容を上下にスクロールさせるための「△」スイッチ41及び「▽」スイッチ42、指令を出力するための「実行」スイッチ43、指令を取り消すための「取消・復旧」スイッチ(強制終了手段)44等々、各種機能スイッチが用意されている。尚、それぞれの機能スイッチには、一つずつ数字が割り当ててあり、数値を入力することも可能である。
一方、この金銭処理装置は、図1に示すように、装置本体1の下方部に包装硬貨収納庫50が設けられている。図3は、本発明の実施形態の金銭処理装置に適用される包装硬貨収納庫50の斜視図である。図に示すように、包装硬貨収納庫50は同一金種の硬貨を複数枚重ね合わせ、これを樹脂フィルムによって包装して円柱状に形成した包装硬貨を収納するためのもので、上面が開口した箱状を成している。包装硬貨収納庫50の内部には、包装硬貨を金種別に収納するための半円筒状の収納溝51が複数形成してあり、さらに各収納溝51には、収納された包装硬貨の金種を鑑別する包装硬貨鑑別センサ(包装硬貨検出手段)52が配設されている。この包装硬貨収納庫50は、前後方向にスライドさせることにより装置本体1に対して開閉可能に配設されている。すなわち、装置本体1に対して手前側に引き出した場合には、上面の開口が外部に露出して開放され、個々の収納溝51に対して包装硬貨を出し入れすることが可能となる。一方、装置本体1に対して押し入れ、包装硬貨収納庫50を閉塞位置に配置させた場合、上面の開口が閉塞し、包装硬貨を出し入れすることができない状態となる。
図4は、本発明の実施形態の金銭処理装置に適用される包装硬貨収納庫50と装置本体1との間に構成される係合手段の概念図であり、(a)は解除された状態、(b)は係合された状態を示す図である。図に示すように、包装硬貨収納庫50と装置本体1の間には、係合手段60、押圧手段70及び開閉検知センサ80が設けられている。
係合手段60は、装置本体1に対して包装硬貨収納庫50を押し入れて閉塞した場合に係合可能となり、係合状態となった場合に装置本体1に対して包装硬貨収納庫50を閉塞した状態に保持するものである。本実施の形態では、包装硬貨収納庫50の背面に固定フック61を設ける一方、装置本体1において包装硬貨収納庫50の背面に対向する部位に可動フック62を配設し、固定フック61及び可動フック62を互いに係合させた場合に包装硬貨収納庫50を閉塞した状態に保持する係合手段60を適用している。固定フック61は、包装硬貨収納庫50の背面から後方に向けて延在し、その延在端部に係合部61aを有したもので、包装硬貨収納庫50に固定してある。これに対して可動フック62は、装置本体1から前方に向けて延在したもので、鉛直方向に沿った軸心回りに揺動可能に配設してある。この可動フック62は、一方側に揺動して係合位置に配置された場合に先端部の係合部62aを介して固定フック61の係合部61aに係合可能となる一方、他方側に揺動して非係合位置に配置された場合に固定フック61との係合状態を解除することが可能である。
この可動フック62には、フックバネ63及び係合用電磁ソレノイド64が連係して備えられている。フックバネ63は、可動フック62と装置本体1との間に介在し、可動フック62が常時係合位置となるように弾性力を付与するものである。係合用電磁ソレノイド64は、励磁した場合にフックバネ63の弾性力に抗して可動フック62を非係合位置に移動させるものである。係合用電磁ソレノイド64が消磁状態にある場合には、フックバネ63の弾性力により可動フック62が係合位置に配置されることになる。
また、押圧手段70は、装置本体1において包装硬貨収納庫50の背面に対向する部位に配設したコイルスプリングである。この押圧手段70は、装置本体1に対して包装硬貨収納庫50を押し入れた場合に弾性的に変形し、その弾性復元力により包装硬貨収納庫50を前方に向けて押圧する機能を有している。さらに、開閉検知センサ80は、包装硬貨収納庫50が閉塞位置にあるか否かを検出するもので、装置本体1に配設されている。
図5は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御系を示すブロック図である。図5に示す制御手段100は、入力手段40を通じて指令が与えられた場合、あるいは硬貨鑑別センサ15、紙幣鑑別センサ25、包装硬貨鑑別センサ52、開閉検知センサ80から検出信号が与えられた場合、メモリ110に格納したプログラムや初期データに基づいて表示手段30の表示制御、ブザー90の鳴動制御、硬貨搬送機構16の駆動制御、紙幣搬送機構26の駆動制御、係合用電磁ソレノイド64の駆動制御を行うものである。図からも明らかなように、制御手段100は、通信制御部101、表示制御部102、入力制御部103、搬送制御部104、入出金管理部105、メニュー管理部106、等価判定部107、開閉制御部108、報知出力制御部109を有している。
通信制御部101は、通信インターフェース112を介して接続されたPOSレジスタ200との間においてデータの送受信制御を行うものである。表示制御部102は、表示手段30に対して表示指令を与えることによって表示手段30に所望の表示を行う等、表示手段30の表示制御を行うものである。入力制御部103は、入力手段40が操作された場合にこれに対応する指令を各部に与えるものである。搬送制御部104は、硬貨搬送機構16、紙幣搬送機構26の駆動を制御するものである。例えば、硬貨投入口11及び紙幣投入口21から貨幣が投入された場合、これを装置本体1の内部に取り込んだ後、硬貨鑑別センサ15や紙幣鑑別センサ25の鑑別結果に従って該当する金種の収納庫10,20,50に貨幣を収納するように硬貨搬送機構16や紙幣搬送機構26の駆動制御を行う。入出金管理部105は、硬貨鑑別センサ15、紙幣鑑別センサ25及び包装硬貨鑑別センサ52を監視し、これらの鑑別センサ15,25,52によって検出される入出金額と、予めメモリ110に格納された硬貨収納庫10、紙幣収納庫20、包装硬貨収納庫50の初期収納金額とから現在のそれぞれの収納庫10,20,50に対する貨幣の収納金額を管理するものである。また、この入出金管理部105は、POSレジスタ200から出金指令が与えられた場合、出金指令に対応した貨幣を硬貨出金口12及び紙幣出金口22から払い出す制御も行う。メニュー管理部106は、入力手段40を通じて与えられた指令や硬貨鑑別センサ15、紙幣鑑別センサ25、包装硬貨鑑別センサ52の検出結果に従ってメニューを抽出し、該抽出したメニューを表示手段30に表示させるべく表示制御部102に表示データを与えるものである。また、メニュー管理部106は、入力手段40を通じて優先して払い出す金種が予め設定された場合、この設定された金種を含むメニューの表示順位を早くする等、優先表示するための処理を行う。等価判定部107は、両替処理を行う場合に硬貨鑑別センサ15、紙幣鑑別センサ25、包装硬貨鑑別センサ52を監視し、これらの鑑別センサによって検出される入出金額が等価であるか否かを判定するものである。開閉制御部108は、係合手段60の係合用電磁ソレノイド64を駆動することにより、装置本体1に対する包装硬貨収納庫50の開閉制御を行うものである。報知出力制御部109は、報知出力指令が与えられた場合にブザー90を鳴動させるものである。
(メイン処理)
図6は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段100が繰り返し実施するメイン処理の内容を示したフローチャートである。図に示すように、この金銭処理装置が起動している場合、制御手段100は、常に入力制御部103を通じて入力手段40からモード切替操作(両替動作指令)が入力されたか否かを監視している(ステップS1)。モード切替操作とは、釣銭機としてPOSレジスタ200に接続された金銭処理装置を両替機として使用する場合に行う操作である。本実施の形態では、予め入力手段40の一要素として用意された2つの押ボタンスイッチ、具体的には「補充」スイッチ45と「回収」スイッチ46とを同時に押圧操作した場合にモード切替操作が入力されたと判断するように設定してある。
モード切替操作が入力されなかった場合(ステップS1:No)、制御手段100は、金銭処理装置を釣銭機として動作させるべく、釣銭モード処理を実施する(ステップS100)。
一方、メイン処理のステップS1において入力手段40からモード切替操作が入力されると(ステップS1:Yes)、制御手段100は、メニュー管理部106を通じて両替に際して取り扱う金種を選択するための金種メニューを表示する(ステップS2)。金種メニューとは、両替に際して包装硬貨を使用するか否かを表示手段30の文字表示部32に表示しても良いし、貨幣のみによる両替メニュー、貨幣と包装硬貨との両替メニュー、包装硬貨と包装硬貨との両替メニューを選択情報として文字表示部32に切り替え表示するようにしても良い。
制御手段100は、金種メニューから貨幣のみによる両替処理が選択された場合に貨幣両替モード処理を実施し(ステップS3:No→ステップS200)、金種メニューから包装硬貨を使用した両替処理が選択された場合に包装硬貨両替モード処理を実施する(ステップS3:Yes→ステップS300)。制御手段100は、貨幣両替モード処理及び包装硬貨両替モード処理のいずれにおいても、それぞれの処理が終了した場合にモード切替操作をクリアする処理を実施して手順をリターンさせる(ステップS4)。従って、次回実施されるステップS1においては、新たなモード切替操作が入力されない限り、釣銭モード処理が実施され(ステップS1:No→ステップS100)、金銭処理装置が釣銭機として動作することになる。
ここで、釣銭モード処理(ステップS100)は、例えば、POSレジスタ200において買い上げ品の登録が終了し、その合計金額以上の貨幣を買い物客から預かったレジ担当者がこれを金銭処理装置に投入した場合に、買い上げ品の登録が終了した時点でPOSレジスタ200から金銭処理装置の制御手段100に対して入金許可指令が与えられ、金銭処理装置から入金額情報を受信したPOSレジスタ200では、(釣銭)=(入金額)−(買上額)が算出され、釣銭がある場合には釣銭に対応する出金指令が終了指令とともに金銭処理装置に出力されるものである。この釣銭モード処理は、従来例と同様であるのでその動作説明は省略する。
また、貨幣両替モード処理(ステップS200)は、金銭処理装置の硬貨投入口11及び紙幣投入口21に投入された貨幣に対し、それと等価の低額、又は高額の貨幣をその装置本体1内の硬貨収納庫10或いは紙幣収納庫20から、硬貨出金口12或いは紙幣出金口22に払い出す処理を行うものである。この貨幣両替モード処理も、その動作が従来例と同様であるのでその動作説明は省略する。
(包装硬貨両替モード処理)
図7は、本発明の実施の形態の金銭処理装置において、メイン処理のステップS2において金種メニューが表示された後、包装硬貨を使用した両替処理(両替処理指令)が選択された場合に制御手段100が実施する包装硬貨両替モード処理の内容を示したフローチャートである。
包装硬貨両替モード処理において制御手段100は、入出金管理部105を通じて硬貨投入口11及び紙幣投入口21からの入金を監視し(ステップS301)、さらにメニュー表示を行い(ステップS302)、貨幣による入金待ち及び入力手段40を通じた指令入力待ちとなる(ステップS301:No→ステップS302→ステップS303:No→ステップS304:No→ステップS305:No→ステップS301)。
上記の状態において硬貨投入口11や紙幣投入口21からの入金を確認すると(ステップS301:Yes)、制御手段100は、硬貨鑑別センサ15及び紙幣鑑別センサ25を通じて投入された貨幣の鑑別を行い(ステップS306)、その後、開閉制御部108を通じて係合用電磁ソレノイド64を励磁し、係合手段60を解除する処理を行う(ステップS307)。この結果、押圧手段70の押圧力により、包装硬貨収納庫50が装置本体1に対して押し出され、その内部を開放して包装硬貨を出し入れすることが可能となる。
係合手段60を解除した制御手段100は、さらに包装硬貨鑑別センサ52の検出結果により入出金管理部105を通じて包装硬貨収納庫50に対する包装硬貨の入出金を監視する(ステップS308)。さらに制御手段100は、入出金管理部105を通じて「(入金額)−(出金額)」を算出し、この算出結果を表示手段30の数値表示部31に表示する処理を行う一方(ステップS309)、開閉検知センサ80を通じて包装硬貨収納庫50が閉塞されたか否かを監視する(ステップS310)。包装硬貨収納庫50が開放されている場合には(ステップS310:No)、依然として包装硬貨収納庫50に対し包装硬貨を出し入れすることが可能であり、上述したステップS308、ステップS309の処理を繰り返し実施する。
これに対し開閉検知センサ80を通じて包装硬貨収納庫50が閉塞されたことを検知すると(ステップS310:Yes)、制御手段100は、入出金管理部105を通じて包装硬貨収納庫50を開放した時点から閉塞した時点までの包装硬貨の出金額を算出するとともに、この算出した出金額と入金額とを比較する(ステップS311)。入金額と出金額とが一致した場合(ステップS311:Yes)、制御手段100は、開閉制御部108を通じて係合手段60を有効化し(ステップS312)、さらに報知出力がある場合に報知出力制御部109を通じてこれを停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる。係合手段60の有効化とは、係合用電磁ソレノイド64を消磁した状態に保持する処理である。この結果、固定フック61と可動フック62とが係合した状態となり、包装硬貨収納庫50が閉塞した状態に保持される。さらに、ブザー90が鳴動することはなく、金銭処理装置が通常状態に復帰することになる。
これに対して入金額と出金額とが一致しない場合(ステップS311:No)、制御手段100は、開閉制御部108を通じて係合手段60を無効化し(ステップS315)、さらに報知出力制御部109を通じてブザー90を鳴動させるとともに、無効化した原因を文字表示部32に表示する処理を行う(ステップS316)。係合手段60の無効化とは、例えば係合用電磁ソレノイド64を励磁した状態に保持する処理である。無効化した場合に表示する原因としては、例えば「シュッキンガクガフソクシテイマス」、「ニュウキンガクガフソクシテマス」等々、利用者がこれを認識して訂正することのできる具体的なものであることが好ましい。これらの結果、装置本体1に対して閉塞された包装硬貨収納庫50は、押圧手段70の押圧力によって押し出された状態となり、さらにはブザー90の鳴動や表示手段30の表示により、入金額に対して包装硬貨による出金額が一致していないことを認識することができるようになる。
次いで制御手段100は、入出金管理部105を通じて入金額と出金額とを比較し、出金額に対して入金額が大きいか否かを判断する(ステップS317)。出金額に対して入金額が大きい場合(ステップS317:Yes)、制御手段100は、利用者に対して貨幣による余剰金の出金がOKか否かのメニュー表示を行い(ステップS318)、その後、入力を待つ。
利用者が貨幣による出金をOKした場合(ステップS318:Yes)、制御手段100は、入金額と出金額との差額に相当する貨幣を(硬貨収納庫10、紙幣収納庫20に収納された貨幣により)払い出し可能か否かを判断する(ステップS319)。そして、その差額の払い出しが可能な場合(ステップS319:Yes)、その差額に相当する貨幣を払い出す処理を実施し(ステップS320)、その後、手順をステップS312に移行させる。すなわち、係合手段60が有効化され(ステップS312)、さらに、ブザー90が鳴動している場合、報知出力制御部109を通じてこれを停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる処理が行われる。この結果、包装硬貨収納庫50を押し入れれば、固定フック61と可動フック62とが係合した状態となり、包装硬貨収納庫50が閉塞した状態に保持され、かつブザー90の鳴動が停止し、金銭処理装置が通常状態に復帰することになる。
尚、出金額に対して入金額が小さい場合(ステップS317:No)、制御手段100は、手順を後述の入金追加処理(ステップS400)に移行させる。
また、ステップS318において、利用者が貨幣による出金をOKしない場合(ステップS308:No)は、手順をステップS308に移行させる。そして、ステップS309において再び「(入金額)−(出金額)」を表示し、不足している出金額を包装硬貨によって包装硬貨収納庫50から取り出すように促す。これにより、入金額と出金額とを一致させることができる。
また、ステップS319において、入金額と出金額との差額に相当する貨幣を払い出し不可能な場合(ステップS319:No)(すなわち本体収納庫に収納された貨幣により差額が構成できない場合)、制御手段100は、手順を後述の出金貨幣変更処理(ステップS450)に移行させる。
(入金追加処理)
図8は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段100が実施する入金追加処理(ステップS400)の内容を示したフローチャートである。図に示すように、制御手段100は、先ず利用者に対して、不足分の貨幣の入金がOKか否かのメニュー表示を行い(ステップS401)、その後、入力を待つ。利用者が入金をOKした場合(ステップS401:Yes)、制御手段100は貨幣の入金動作を監視し(ステップS402)、入金があれば(ステップS402:Yes)、入金貨幣を鑑別し(ステップS403)、その後、手順をステップS308に移行させる。すなわち、この状態において再び「(入金額)−(出金額)」を表示し(ステップS309)、入金額と出金額との一致を確認する(ステップS311)。そして、入金額と出金額が一致すれば(ステップS311:Yes)、手順をステップS312に移行させる。すなわち、係合手段60が有効化される(ステップS312)ことで包装硬貨収納庫50を閉塞保持可能にし、さらに、ブザー90が鳴動している場合、報知出力制御部109を通じてこれを停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる処理が行われる。なお、入金額と出金額が一致しなければ(ステップS311:No)、手順をステップS315に移行させ、処理を繰り返す。
また、ステップ401において、利用者が入金をOKしない場合(ステップS401:No)、制御手段100は、この両替処理動作を途中終了するか否かの表示を行い(ステップ404)、その後、入力を待つ。利用者が両替処理動作を途中終了する場合(ステップS404:Yes)は、両替終了操作(例えば、取消・復旧ボタン(強制終了手段)の長押)の有無を監視し(ステップS405)、両替終了操作があれば(ステップS405:Yes)、異常終了の状態(例えば入出金額、差額、日付等)をメモリ110に記憶し、手順をステップS312に移行させる。すなわち、係合手段60を有効化し(ステップS312)て包装硬貨収納庫50を閉塞保持可能にし、さらに、ブザー90の鳴動を停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる。また、利用者が両替処理動作を途中終了しない場合(ステップS404:No)は、手順をステップS308に移行させる。そして、ステップS309において再び「(入金額)−(出金額)」を表示し、取りすぎた包装硬貨を包装硬貨収納庫50に返却するように促す。これにより、入金額と出金額とを一致させる。
(出金貨幣変更処理)
図9は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段100が実施する出金貨幣変更処理(ステップS450)の内容を示したフローチャートである。図に示すように、制御手段100は、先ず利用者に対して、例えば「○○エンニュウキンスレバ、×××エンシュッキンシマス」等の表示を行って、出金貨幣を変更するために貨幣の追加入金がOKか否かのメニュー表示を行い(ステップS451)、その後、入力を待つ。利用者が追加入金をOKした場合(ステップS451:Yes)、制御手段100は貨幣の入金動作を監視し(ステップS452)、入金があれば(ステップS452:Yes)、入金貨幣を鑑別し(ステップS453)、その後、手順をステップS308に移行させる。すなわち、この状態において再び「(入金額)−(出金額)」を表示し(ステップS309)その差額を確認する。そして、再びステップS311、ステップS315〜320の処理を実施して差額が払出可能であることを確認して払い出し、手順をステップS312に移行させる。すなわち、係合手段60を有効化し(ステップS312)て包装硬貨収納庫50を閉塞保持可能にし、さらに、ブザー90の鳴動を停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる。
また、ステップS451において、利用者が追加入金をOKしない場合(ステップS451:No)、制御手段100は、この両替処理動作を途中終了するか否かの表示を行い(ステップ454)、その後、入力を待つ。利用者が両替処理動作を途中終了する場合(ステップS454:Yes)は、両替終了操作(例えば、取消・復旧ボタンの長押)の有無を監視し(ステップS455)、両替終了操作があれば(ステップS455:Yes)、異常終了の状態をメモリ110に記憶し、手順をステップS312に移行させる。すなわち、係合手段60を有効化し(ステップS312)て包装硬貨収納庫50を閉塞保持可能にし、さらに、ブザー90の鳴動を停止し(ステップS313:Yes→ステップS314)、その後に手順をリターンさせる。また、利用者が両替処理動作を途中終了しない場合(ステップS454:No)は、手順をステップS308に移行させる。そして、ステップS309において再び「(入金額)−(出金額)」を表示し、不足の包装硬貨を包装硬貨収納庫50から取り出すように促す。これにより、入金額と出金額とを一致させる。
(包装硬貨⇒包装硬貨両替処理)
ところで、包装硬貨両替モード処理のステップS302で表示されたメニューから利用者が包装硬貨と包装硬貨との間の両替を選択した場合(ステップS303:Yes)、制御手段100は、手順をステップS307に移行させる処理を行う。すなわち、開閉制御部108を通じて係合用電磁ソレノイド64を励磁することにより係合手段60を解除し(ステップS307)、その後、上述と同様の処理を実施する。この結果、先と同様、押圧手段70の押圧力により、包装硬貨収納庫50が装置本体1に対して押し出され、その内部を開放して包装硬貨を出し入れすることが可能となる。従って、開放された包装硬貨収納庫50に対して利用者が包装硬貨を出し入れすれば、その収支がステップS309において表示手段30に表示されることになる。収支が合ってない状態において包装硬貨収納庫50を閉塞させれば、上述したように、係合手段60が無効化されて押し出されるとともに、ブザー90が鳴動してこれを報知することになる。これにより、表示手段30の表示により入金額と出金額との差額を確認し、これが一致した時点で包装硬貨収納庫50を閉塞させれば、閉塞状態を維持するとともに、ブザー90の鳴動が停止することでこれを認識することができるようになり、包装硬貨を適用した両替処理を容易、かつ確実に実施できる。
(包装硬貨⇒貨幣両替処理)
また、包装硬貨両替モード処理のステップS302で表示されたメニューから利用者が包装硬貨から貨幣への両替処理を選択した場合(ステップS304:Yes)、制御手段100は、包装硬貨→貨幣両替処理を実施する(ステップS350)。
図10は、本発明の実施の形態の金銭処理装置の制御手段100が実施する包装硬貨⇒貨幣両替処理の内容を示すフローチャートである。包装硬貨→貨幣両替処理において制御手段100は、開閉制御部108を通じて係合用電磁ソレノイド64を励磁し、係合手段60を解除する処理を行う(ステップS351)。この結果、押圧手段70の押圧力により、包装硬貨収納庫50が装置本体1に対して押し出され、その内部を開放して包装硬貨を出し入れすることが可能となる。
係合手段60を解除した制御手段100は、さらに包装硬貨鑑別センサ52の検出結果により入出金管理部105を通じて包装硬貨収納庫50に対する包装硬貨の入金を監視し(ステップS352)、さらに表示手段30に入金額を表示する処理を行い(ステップS353)、その後、開閉検知センサ80を通じて包装硬貨収納庫50が閉塞されたか否かを監視する(ステップS354)。包装硬貨収納庫50が開放されている場合には(ステップS354:No)、依然として包装硬貨収納庫50に対し包装硬貨を出し入れすることが可能であり、上述したステップS352及びステップS353の処理を繰り返し実施する。
これに対し開閉検知センサ80を通じて包装硬貨収納庫50が閉塞されたことを検知すると(ステップS354:Yes)、制御手段100は、入出金管理部105を通じて包装硬貨収納庫50に対する入金額がゼロでないか否かを確認する(ステップS355)。包装硬貨による入金額がゼロの場合(ステップS355:No)、制御手段100は、以降の処理を実施することなく今回の包装硬貨→貨幣両替処理を終了し、手順をリターンさせる。
一方、包装硬貨収納庫50が開放されてから閉塞されるまでの間の包装硬貨の入金額がゼロでない場合(ステップS355:Yes)、制御手段100は、変数mに「1」を代入する処理を実施し(ステップS356)、その後、入出金管理部105を通じて払い出し可能な金種の抽出を行う(ステップS357)。具体的には、入出金管理部105によってメモリ110に格納された、現時点で硬貨収納庫10に収納されている硬貨の金種とその収納数の情報、並びに紙幣収納庫20に収納されている紙幣の金種とその収納数の情報を読み出す処理を実施し、これらに基づいて払い出し可能な金種を設定する。この場合、予め閾値(≠0)を設定しておき、閾値を下回る収納数の貨幣に関しては、払い出し可能な金種として設定しないようにしても良い。
払い出し可能な金種を抽出した制御手段100は、これらの金種から入金された貨幣に対して異なる組み合せで等価となる出金金種情報を設定し(ステップS358)、さらに設定した出金金種情報のうち、m番目の出金金種情報(今回は1番目の出金金種情報)を表示手段30にメニューとして表示する処理を行い(ステップS359)、入力手段40からの入力待ちとなる(ステップS360、ステップS361)。
ここで制御手段100が設定・表示する出金金種情報は、入金された貨幣に対して金種が異なる組み合せで等価となるものであり、入金された貨幣よりも低額金種の組み合せ(順両替)及び入金された貨幣よりも高額金種の組み合せ(逆両替)の双方となる。順両替及び逆両替のいずれにあっても複数種類の組み合せが存在し、かつ入出金管理部105によって払い出し可能な金種として抽出されたものである場合には、それらすべての表示を行う。表示を行う順番については、メニュー管理部106を通じて適宜処理し、例えば抽出したすべての出金金種情報を過去の選択頻度順に並べてこれを先頭から順に表示すれば良い。また、予め入力手段40を通じて優先して払い出す金種が設定された場合、この設定された金種を含むメニューの表示順位を早くするようにしても良い。
以上のように、本発明の金銭処理装置は、包装硬貨を用いた両替処理において、入出金額の差額を出金口12,22に払い出す場合に、本体収納庫10,20に収納された貨幣の一部金種の不足によりその差額が払い出せないときも、投入口11,21から貨幣を投入しその差額を変更することにより、その金種構成を変えて払い出しを可能にすることができるから、その両替処理を簡易な方法で確実に実施し、違算の発生を防止することができる。また、その差額が払い出されるまで装置本体1に対し包装硬貨収納庫50を開放状態に保持することで、その両替処理を確実に完了させることができる。これらにより、包装硬貨を用いた両替を容易に、しかも厳正に実施することができる金銭処理装置を提供することができる。
また、貨幣の入金額が包装硬貨の出金額より少ない場合に、装置本体1に対し包装硬貨収納庫50を開放状態とし、かつ投入口11,12からその不足額を投入可能にすることができるから、その両替処理を確実に実施し、違算の発生を防止することができる。したがって、これにより包装硬貨を用いた両替を厳正に実施することができる金銭処理装置を提供することができる。
さらに、本発明の金銭処理装置は、包装硬貨を用いた両替処理において、入出金額の差額が生じた場合に、その両替処理が完了できないときも、その異常状態を記憶し、装置本体1に対して包装硬貨収納庫50を閉塞する状態に復帰させることによって、異常の原因を明確にするとともに、装置の停止時間を短縮することができる。すなわち、不具合の発生時にも効率的な運用が可能な金銭処理装置を提供することができる。
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態に示す装置にのみ限定されず、その趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。例えば、包装硬貨両替モード処理(ステップS300)を実施する場合に、図7に示す「メニュー表示」(ステップS302)から「取消」(ステップS305)までのフローを省略し、入金貨幣に対して等価の包装硬貨を取り出す両替処理のみを実施するようにしても良い。これにより、包装硬貨の両替操作が簡単な金銭処理機を提供することができる。また、この金銭処理装置を構成する硬貨収納部10や紙幣収納部20の構成、形状や、表示手段30、或は入力手段40の形態及び構成等は、この実施形態に示すものに限定されるものではない。また、本発明の金銭処理装置は、1つの制御手段100によって硬貨、紙幣、包装硬貨の入出金を集中制御するようにしているが、本発明は必ずしもこれに限定されず、例えば硬貨処理部、紙幣処理部及び包装硬貨処理部がそれぞれ専用の制御手段を備えるように構成することも可能である。
1 装置本体
10 硬貨収納庫(本体収納庫)
11 硬貨投入口(入金口)
12 硬貨出金口(出金口)
15 硬貨鑑別センサ17 硬貨出金口センサ20 紙幣収納庫(本体収納庫)
21 紙幣投入口(入金口)
22 紙幣出金口(出金口)
25 紙幣鑑別センサ
27 紙幣出金口センサ30 表示手段
40 入力手段
44 「取消・復旧」スイッチ(強制終了手段)
50 包装硬貨収納庫
52 包装硬貨鑑別センサ(包装硬貨検出手段)
60 係合手段
80 開閉検知手段
100 入制御手段
110 メモリ
200 POSレジスタ

Claims (3)

  1. 装置本体の内部に本体収納庫を有し、投入口を介して貨幣が投入された場合にこれを鑑別して本体収納庫に収納する一方、出金指令が与えられた場合にはこの出金指令に該当する金額の貨幣を本体収納庫から出金口を介して装置本体の外部に払い出す制御手段を備えた金銭処理装置であって、所定枚数の硬貨を定形に包装した包装硬貨を収納し、前記装置本体に対して開閉可能、かつ前記装置本体に対して開放した場合に包装硬貨の出し入れが可能な包装硬貨収納庫と、前記包装硬貨収納庫において包装硬貨の有無を検出する包装硬貨検出手段と、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫を閉塞した場合にその閉塞状態を保持する係合手段とを備え、
    前記制御手段は、両替処理指令が与えられた場合、前記投入口を介した貨幣の投入に伴って前記係合手段による前記装置本体に対する前記包装硬貨収納庫の閉塞保持を解除して包装硬貨の取り出しを可能にし、かつ前記包装硬貨検出手段を通じて前記包装硬貨収納庫を監視し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫が閉塞状態に戻されたとき、前記投入口への貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とを比較し、前記投入口への貨幣の入金額が多い場合は、その差額を前記本体収納庫から前記出金口に払い出すものであって、前記差額が前記本体収納庫に収納される貨幣によって構成できない場合は、前記差額の構成が可能となるまで前記投入口からの貨幣の投入を許可し、かつ前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態に保持することを特徴とする金銭処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記両替処理指令が与えられた場合、前記投入口を介した貨幣の投入に伴って前記係合手段による前記装置本体に対する前記包装硬貨収納庫の閉塞保持を解除して包装硬貨の取り出しを可能にし、かつ前記包装硬貨検出手段を通じて前記包装硬貨収納庫を監視し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫が閉塞状態に戻されたとき、前記投入口への貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とを比較し、前記投入口への貨幣の入金額が少ない場合は、前記投入口からその差額の投入を許可し、かつ前記差額が投入されるまで前記装置本体に対し前記包装硬貨収納庫を開放状態に保持することを特徴とする請求項1に記載の金銭処理装置。
  3. 前記両替処理指令が与えられ、前記投入口を介して投入された貨幣の入金額と、前記包装硬貨収納庫から取り出された包装硬貨の出金額とに差額が生じた場合に、その状態を記憶し、前記装置本体に対して前記包装硬貨収納庫を閉塞した場合にその閉塞状態を保持可能にする強制終了手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金銭処理装置。
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