JP5850186B2 - 車両重心状態判定装置および車両挙動制御システム - Google Patents
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Description
本発明は、車両の重心状態を判定する車両重心状態判定装置、車両挙動制御システムおよび車両重心状態判定方法に関する。
VSC(Vehicle Stability Control)などの少なくとも制動力を制御することで車両の挙動を制御する車両挙動制御では、制御量を決定するパラメータの1つである車両の重心は一定であると想定して制御が行われている。ところで、車両には、軽積載と定積載とで荷重が大きく変化し、重心位置が車両前後に変化する積載車がある。このような積載車では、重心位置が一定であると想定して車両挙動制御を行っても、十分な制御性能を発揮できない可能性がある。
従来、軽積載と定積載とで荷重が変化することで、重心位置が車両前後に変化することを考慮して制動力制御を行うものがある。例えば、特許文献1に示すように、後輪制動力が軽積載時の前後理想制動力配分における後輪制動力に到達したときに後輪のスリップ状態となっていないときには、後輪制動力の配分比を大きくする制動力制御を行うものがある。
しかしながら、積載車では、荷物を車両前後方向のみならず車両幅方向の任意の位置に載置することができる。このため、重心位置は、積載物の位置に応じて車両前後方向および車両幅方向に変化する。上記制動力制御を含む車両挙動制御においては、車両幅方向における重心位置を考慮した制御が要望される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両幅方向における重心位置状態を判定することができる車両重心状態判定装置、車両挙動制御システム、車両重心状態判定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両重心状態判定装置は、後輪軸重に応じて後輪ブレーキ圧を変更する後輪ブレーキ圧変更手段と、前輪のブレーキ圧を検出する前輪ブレーキ圧検出手段と、前記後輪ブレーキ圧変更手段よりも下流側における前記後輪のブレーキ圧を検出する後輪ブレーキ圧検出手段と、制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、前記後輪ブレーキ圧変更手段の後輪軸重特性とに基づいて後輪軸重を推定する後輪軸重推定手段と、前記推定された後輪軸重に基づいて車両幅方向における車両重心状態を判定する車両重心状態判定手段と、を備え、前記後輪軸重推定手段は、直進時、右旋回時あるいは左旋回時の少なくとも2つの状態で制動が行われた場合の前記後輪軸重をそれぞれ推定することを特徴とする。
また、上記車両重心状態判定装置において、前記車両幅方向における車両重心状態は、前記車両幅方向における車両重心位置のずれ量であり、前記後輪軸重推定手段は、左旋回時および右旋回時の状態で制動が行われた場合の前記後輪軸重をそれぞれ第1の後輪軸重および第2の後輪軸重として推定し、前記第1の後輪軸重および前記第2の後輪軸重に基づいて前記車両幅方向における車両重心位置のずれ量を推定することが好ましい。
また、本発明に係る車両挙動制御システムは、上記車両重心状態判定装置と、前記車両幅方向における車両重心状態に基づいて、少なくとも制動力を制御することで、車両の挙動を制御する車両挙動制御装置と、を備えることを特徴する。
また、本発明に係る車両重心状態判定方法は、後輪軸重に応じて後輪ブレーキ圧を変更する手順と、前輪のブレーキ圧を検出する手順と、前記後輪軸重に応じて後輪におけるブレーキ圧を変更する後輪ブレーキ圧変更手段よりも下流側における前記後輪のブレーキ圧を検出する手順と、制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、前記後輪ブレーキ圧変更手段の後輪軸重特性とに基づいて後輪軸重を推定する手順と、前記推定された後輪軸重に基づいて車両幅方向における車両重心状態を判定する手順と、を含み、前記後輪軸重は、直進時、右旋回時あるいは左旋回時の少なくとも2つの状態で制動が行われた場合に推定されることを特徴とする。
本発明に係る車両重心状態判定装置および車両重心状態判定方法は、簡単な構成で車両幅方向における車両重心状態を判定することができるという効果を奏する。また、本発明に係る車両挙動制御システムは、検出された車両幅方向における車両重心状態に基づいて車両挙動を制御することができるので、車両幅方向における車両重心状態が変化しても、適切に車両挙動を制御することができるという効果を奏する。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
実施形態1に係る車両重心状態判定装置1について説明する。図1は、実施形態に係る車両重心状態判定装置を備える車両の構成例を示す図である。図2は、前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と積載量との関係を示す図である。図3は、実施形態に係る車両重心状態判定装置の車両重心状態判定方法のフロー図である。図4は、中央積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。図5は、左側積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。図6は、右側積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。
実施形態1に係る車両重心状態判定装置1について説明する。図1は、実施形態に係る車両重心状態判定装置を備える車両の構成例を示す図である。図2は、前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と積載量との関係を示す図である。図3は、実施形態に係る車両重心状態判定装置の車両重心状態判定方法のフロー図である。図4は、中央積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。図5は、左側積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。図6は、右側積載時における前輪ブレーキ圧と後輪ブレーキ圧と後輪軸重との関係を示す図である。
ここで、本実施形態では、車両後方に荷台11が設けられ、荷台11に積載物12を積載可能なトラック、バン、カーゴ、ダンプなどの積載車10に車両重心状態判定装置1が設けられている場合について説明するが、これに限定されるものではなく、後述する後輪軸重に応じて後輪におけるブレーキ圧を変更する後輪ブレーキ圧変更手段を備える車両であればいずれの車両にも適用することができる。なお、以下の説明における「左右」は、積載車10の前進方向視における車両幅方向の左右と一致する。
車両重心状態判定装置1は、制動装置2に含まれるLSPV26、前輪ブレーキ圧センサ27および後輪ブレーキ圧センサ28と、ECU3とを含んで構成されている。
制動装置2は、積載車10に制動力を発生させるものであり、本実施形態では、油圧式制動装置として説明するが、これに限定されるものではなく空気・油圧式制動装置、空気式制動装置のいずれかであってもよい。マスターシリンダ21と、ブレーキアクチュエータ22と、左右前輪配管23L,23Rと、左右後輪配管24L,24Rと、各車輪13FL,13FR,13RL,13RRにそれぞれ対応して設けられたホイールシリンダ25FL,25FR,25RL,25RRと、LSPV26と、前輪ブレーキ圧センサ27と、後輪ブレーキ圧センサ28と、図示しないブレーキECUとを含んで構成されている。
マスターシリンダ21は、運転者のブレーキペダルの操作に応じた液圧を発生させ、発生した液圧を左右前輪配管23R,23Lおよび左右後輪配管24R,24Lを介して各ホイールシリンダ25FR〜25RLに供給するものである。マスターシリンダ21には、液圧、すなわちマスターシリンダ圧Pmを検出するマスターシリンダ圧センサ21aが設けられており、検出されたマスターシリンダ圧Pmを電気的に接続されたブレーキECUおよびECU3に出力する。ブレーキペダルの操作で発生する踏力により直接的に液圧を発生してもよいし、ブレーキペダルの操作量に応じて間接的に液圧を発生させてもよい。
ブレーキアクチュエータ22は、ECU3による横滑り抑制制御であるVSC(Vehicle Stability Control)制御やブレーキECUによるブレーキロック抑制制御であるABS(Antilock Brake System)制御などの各車輪13FR〜13RLに発生する制動力を個別(左右前輪13FL,13FRおよび左右後輪13RL,13RR、右前後輪13FR,13RRおよび左前後輪13FL,13RL、左前輪右後輪13FL,13RRおよび右前輪左後輪13FR,13RL)に、または独立して調整することができるものである。ブレーキアクチュエータ22は、マスターシリンダ21と各ホイールシリンダ25FL〜25RRとの間に設けられるものであり、左前輪配管23Lにより左前輪側のホイールシリンダ25FLと、右前輪配管23Rにより右前輪側のホイールシリンダ25FRと、左後輪配管24Lにより左後輪側のホイールシリンダ25RLと、右後輪配管24Rにより右後輪側のホイールシリンダ25RRと接続されている。ブレーキアクチュエータ22は、図示しないオイルポンプ、オイルリザーバー、各種弁(流体保持弁、減圧弁など)を含んで構成され、各ホイールシリンダ25FL〜25RRの圧力であるシリンダ圧Psを上述のように制動力を個別にまたは独立して調整するために制御することができるものである。ここで、ブレーキアクチュエータ22は、通常時、すなわちVSC制御やABS制御などの制動力制御が実施されていない状態において、左右前輪13FL,13FRと左右後輪13RL,13RRとの制動力配分が所定の配分となるように、左右前輪側のホイールシリンダ25FL,25FRに前輪ブレーキ圧Pf(左右前輪側のシリンダ圧Ps)を供給し、左右後輪側のホイールシリンダ25RR,25RLに後輪ブレーキ圧Pr(左右後輪側のシリンダ圧Ps)を供給することができる。
各ホイールシリンダ25FL〜25RRは、各車輪13FL〜13RRにそれぞれ設けられた制動力を発生する制動機構を駆動するための液圧式のアクチュエータである。制動機構は、例えば、ディスクロータとブレーキパッドで構成されるディスクブレーキ機構や、ドラムブレーキ機構などである。
LSPV(Load-Sensing Proportioning Valve)26は、後輪ブレーキ圧変更手段であり、後輪軸重WRに応じて後輪ブレーキ圧Prを変更、すなわち左右前輪13FL,13FRと左右後輪13RL,13RRとの制動力配分を後輪軸重WRに応じて変更するものである。LSPV26は、ブレーキアクチュエータ22と後輪側のホイールシリンダ25RL,25RRとの間に設けられており、左右後輪配管24L,24Rにおける流量を制御することで後輪ブレーキ圧Prを変更するものである。ここで、荷台11に積載物12を積載すると、積載車10の後輪荷重が変化するとともに、左右後輪13RL,13RRと荷台11との距離が荷台11に積載物12が積載されていない状態と比較して縮むことになる。なお、積載車10に運転席や助手席に搭乗員が乗っても、前輪荷重は変化するが後輪荷重はほぼ変化しないものである。LSPV26は、例えば、図示しない車体とリヤアクスルとの間に設けられ、荷台11に積載された積載物12の荷重に応じた車体とリヤアクスルとの距離の変化、すなわち後輪荷重の変化に基づいて、左右後輪配管24L,24Rにおける流量を制御することで、後輪ブレーキ圧Prを変更する。LSPV26は、図2に示すように、ブレーキ圧の発生から前輪ブレーキ圧Pfが積載量Lに応じた任意の変化点となるまでは、前輪ブレーキ圧Pfに対する後輪ブレーキ圧Prの変化が一定(前期前後ブレーキ圧配分)となるように設定されている。また、LSPV26は、前輪ブレーキ圧Pfが積載量Lに応じた任意の変化点を超えると、前期前後ブレーキ圧配分とは異なる配分(後期前後ブレーキ配分)となるように設定されている。後期前後ブレーキ圧配分は、前輪ブレーキ圧Pfの変化量に対して後輪ブレーキ圧Prの変化量が前期前後ブレーキ圧配分に比較して小さくなるように設定される。これは、マスターシリンダ圧Pmが大きい、すなわち運転者が強くブレーキペダルを踏んだ際の制動状態では、制動力により左右前輪13FL,13FRの路面との接地圧が高くなり、左右後輪13RL,13RRの路面との接地圧が低くなるため、前期前後ブレーキ圧配分では左右後輪13RL,13RRがスリップする虞がある。従って、LSPV26は、後期前後ブレーキ圧配分では、後輪ブレーキ圧Prが小さくなるような前後ブレーキ圧配分に設定することで、左右後輪13RL,13RRのスリップの発生を抑制する。なお、積載量Lに応じた任意の変化点における前輪ブレーキ圧Pfは積載量Lの増加、例えば、軽積載(L=min)、定積載の50%(L=0.5)、定積債の75%(L=0.75)、定積債(L=max=1))と増加するに伴い増加するが、前輪ブレーキ圧Pfの変化量に対して後輪ブレーキ圧Prの変化量は積載量Lに関わらず一定である。LSPV26は、車両幅方向において中央、左側、右側のいずれかに設けられていてもよい。本実施形態では、中央(ほぼ中央)に設けられている。なお、LSPV26が左側、右側に設けられている場合は、車両幅方向において中央に設けられている場合と比較して、左右旋回によりロールが発生した際の左右後輪13RL,13RRと荷台11との距離が大きくなので、推定される後輪軸重WRの制動時における変化を大きくすることができる。
前輪ブレーキ圧センサ27は、前輪ブレーキ圧検出手段であり、前輪ブレーキ圧Pfを検出するものである。前輪ブレーキ圧センサ27は、本実施形態では、図1に示すように、左前輪配管23Lの途中に設けられており、左前輪側のホイールシリンダ25FLのシリンダ圧Psを前輪ブレーキ圧Pfとして検出し、検出された前輪ブレーキ圧PfをブレーキECUおよびECU3に出力する。なお、前輪ブレーキ圧センサ27は、右前輪配管23Rの途中に設けられてもよいし、ブレーキアクチュエータ22に予め内臓され、左右前輪側のホイールシリンダ25FL,25FRのいずれかあるいは両方のシリンダ圧Psを検出するものであってもよい。
後輪ブレーキ圧センサ28は、後輪ブレーキ圧検出手段であり、後輪ブレーキ圧Prを検出するものである。ここで、後輪ブレーキ圧センサ28は、右後輪配管24Rのち、LSPV26と右前輪側のホイールシリンダ25RRとの間に設けられている。つまり、後輪ブレーキ圧センサ28は、LSPV26よりも下流側(LSPV26よりも上流側であるブレーキアクチュエータ22およびマスターシリンダ21側、すなわち液圧が発生する側と反対側である液圧を供給する側)に設けられ、LSPV26よりも下流側における後輪ブレーキ圧Prを検出するものである。後輪ブレーキ圧センサ28は、LSPV26により変化した後輪ブレーキ圧Prを検出するものである。
ECU(Electronic Control Unit)3は、制御装置であり、車両幅方向における車両重心状態を判定するものである。ECU3は、後輪軸重推定手段、車両重心状態判定手段として機能する。
ECU3は、制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、LSPV26の後輪軸重特性とに基づいて後輪軸重WRを推定する。ECU3は、本実施形態では、制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、LSPV26の後輪軸重特性とに基づいた積載量Lと、積載車10の諸元で予め決定されている無積載時における後輪軸重とに基づいて後輪軸重WRとする。ECU3は、検出された前輪ブレーキ圧Pfおよび後輪ブレーキ圧Prとの関係、すなわち前後ブレーキ圧配分、特に後期前後ブレーキ圧配分から積載量Lを推定し、推定された積載量Lに、無積載時における後輪軸重を加えて後輪軸重WRを推定する。これは、積載量Lに応じて前後ブレーキ圧配分が機械的に決定されるLSPV26の荷重特性(後期前後ブレーキ圧配分と積載量Lとの関係)に無積載時における後輪荷重を加えた後輪軸重特性に基づいたものである。また、ECU3は、積載車10が直進走行状態において制動する場合である直進制動時、積載車10が左旋回状態において制動する場合である左旋回制動時、積載車10が右旋回状態において制動する場合である右旋回制動時の少なくとも2つの制動時における後輪軸重WRを推定する。つまり、ECU3は、車両走行状態が異なる制動時における後輪軸重WRを推定する。
ここで、制動時における後輪軸重WRは、積載物12の車両幅方向における積載位置に応じて変化する。これは、積載車10が左右旋回を行うと、直進時とは異なりロールが発生するためである。積載車10にロールが発生すると、旋回方向に応じて旋回内輪の荷重が減少し、旋回外輪の荷重が増加する。例えば、左旋回では、左前後輪13FL,13RLの荷重が減少し、右前後輪13FR,13RRの荷重が増加する。一方、右旋回では、右前後輪13FR,13RRの荷重が減少し、右前後輪13FL,13RLの荷重が増加する。この荷重の変化量は、積載車10の車両幅方向における重心位置である幅方向重心位置Gx、旋回速度、旋回半径に応じて変化する。
例えば、旋回速度、旋回半径が一定で、積載物12が車両幅方向において中央部(ほぼ中央部も含む)に積載されている中央積載時においては、図4に示すように、直進制動時における後輪軸重WRである直進後輪軸重WRSに対して、左旋回制動時における後輪軸重WRである左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回制動時における後輪軸重WRである右旋回後輪軸重WRRが若干小さくなる。これは、中央積載時では、左右旋回のいずれにおいてロールが発生しても幅方向重心位置Gxの影響は小さいが、旋回外輪の荷重増加による荷台11の旋回外輪側の沈み込みが大きく、旋回内輪の荷重減少による荷台11の旋回内輪側の浮き上がりが小さくなり、車両幅方向における中央では荷台11の若干の沈み込みが発生するためである。
また、旋回速度、旋回半径が一定で、積載物12が車両幅方向において中央部に対して左側に積載されている左側積載時においては、図5に示すように、直進後輪軸重WRSに対して、左旋回後輪軸重WRLが小さくなり、右旋回後輪軸重WRRが大きくなる。これは、左側積載時では、幅方向重心位置Gxが左側であるために直進時においてすでに荷台11の左側が沈み込んでいる。従って、左旋回においてロールが発生すると、旋回外輪の荷重増加による荷台11の旋回外輪側の沈み込みが小さく、旋回内輪の荷重減少による荷台11の旋回内輪側の浮き上がりがほぼなく、車両幅方向における中央では荷台11の沈み込みが発生するためである。右旋回においてロールが発生すると、旋回外輪の荷重増加による荷台11の旋回外輪側の沈み込みがほぼなく、旋回内輪の荷重減少による荷台11の旋回内輪側の浮き上がりが大きく、車両幅方向における中央では荷台11の浮き上がりが発生するためである。
また、旋回速度、旋回半径が一定で、積載物12が車両幅方向において中央部に対して右側に積載されている右側積載時においては、図6に示すように、直進後輪軸重WRSに対して、左旋回後輪軸重WRLが大きくなり、右旋回後輪軸重WRRが小さくなる。これは、右側積載時では、幅方向重心位置Gxが右側であるために直進時においてすでに荷台11の右側が沈み込んでいる。従って、左旋回においてロールが発生すると、旋回外輪の荷重増加による荷台11の旋回外輪側の沈み込みがほぼなく、旋回内輪の荷重減少による荷台11の旋回内輪側の浮き上がりが大きい、車両幅方向における中央では荷台11の浮き上がりが発生するためである。右旋回においてロールが発生すると、旋回外輪の荷重増加による荷台11の旋回外輪側の沈み込みが小さく、旋回内輪の荷重減少による荷台11の旋回内輪側の浮き上がりがほぼなく、車両幅方向における中央では荷台11の沈み込みが発生するためである。ここで、直進制動時においては、LSPV26が中央(ほぼ中央)に設けられているため、積載物12の車両幅方向における積載位置による幅方向重心位置Gxの影響がほぼないため、直進制動時において推定される後輪軸重WRSはほぼ一定である。
また、ECU3は、推定された後輪軸重に基づいて車両幅方向における車両重心状態を判定する。ECU3は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回後輪軸重WRRの少なくとも2つに基づいて車両幅方向における車両重心状態である左右どちらかの片荷状態であるか否かを判定する。ECU3は、例えば、直進後輪軸重WRSと左旋回後輪軸重WRLとの差分、直進後輪軸重WRSと右旋回後輪軸重WRRとの差分、あるいは左旋回後輪軸重WRLと右旋回後輪軸重WRRとの差分のプラスマイナスおよび大きさによって片荷状態を判定する。また、直進後輪軸重WRSに対する左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回後輪軸重WRRのプラスマイナスおよび大きさによって片荷状態を判定してもよい。例えば、左旋回後輪軸重WRLと右旋回後輪軸重WRRとの差分(WRL−WRR)により車両幅方向における車両重心状態を判定する場合は、差分が0(ほぼ0)であれば中央積載、マイナス値であれば左側積載、プラス値であれば右側積載であると判定する。
ECU3のハード構成は、主に演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、プログラムや情報を格納するメモリ(SRAMなどのRAM、EEPROMなどのROM(Read Only Memory))、入出力インターフェースなどから構成され、既知の積載車10に搭載されるECUと同様であるため、詳細な説明は省略する。また、ECU3は、積載車10に搭載されたエンジンやモータなどの積載車10に駆動力あるいは制動力を作用させる駆動装置4、上述の制動装置2、EPS(Electric Power Steering)などの操舵装置5、図示しないアクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサなどの積載車10に設けられた各種センサと電気的に接続されており、各装置2,4,5からの情報、例えば前輪ブレーキ圧Pf、後輪ブレーキ圧Pr、駆動力Fなどを取得し、各種センサなどから積載車10の走行状態、例えば加速度Aや運転者の積載車10の走行要求、制動要求などを車両情報として取得することができる。ここで、ECU3と、前輪ブレーキ圧センサ27、後輪ブレーキ圧センサ28などのセンサ、各装置2,4,5とは、例えばCAN通信システムに代表される通信システムにより電気的に接続されている。
次に、実施形態1に係る車両重心状態判定装置による車両重心状態判定方法について説明する。ここで、ECU3は、予め設定された制御周期毎に車両重心状態判定方法を繰り返し実行するものである。
まず、ECU3は、図3に示すように、車両総重量Wmを算出する(ステップST11)。ここでは、ECU3は、ECU3が取得した積載車10の駆動力Fおよび加速度Aのうち前後加速度Afrに基づいて車両総重量Wmを算出する。車両総重量Wmから積載車10の諸元で設定されている車両重量Wおよび乗員重量(図示しない座席センサにより算出された乗員人数に所定体重をかけた値)を引くことで、荷台11に積載された実際の積載量Lを算出することができる。
次に、ECU3は、直進制動時の後輪軸重WRである直進後輪軸重WRSを推定する(ステップST12)。ここでは、ECU3は、上記算出された積載量Lに基づいたLSPV26の後輪軸重特性が後期前後ブレーキ圧力配分となる前輪ブレーキ圧Pfが発生した際の前輪ブレーキ圧Pfと後輪ブレーキ圧Prと、LSPV26の後輪軸重特性に基づいて直進後輪軸重WRSを推定する。つまり、ECU3は、直進制動時において、上記算出された積載量Lに基づいたLSPV26の後輪軸重特性が前期前後ブレーキ圧配分から後期前後ブレーキ圧力配分に変わる変化点よりも大きい所定の前輪ブレーキ圧Pfxが発生しているか否かを判定し、変化点よりも大きい前輪ブレーキ圧Pfが発生していると判定すると、現在の前輪ブレーキ圧Pfおよび後輪ブレーキ圧Prを検出し、直進後輪軸重WRSを推定する。ここで、所定の前輪ブレーキ圧Pfxとは、左右旋回後輪軸重WRL,WRRの直進後輪軸重WRSに対して変化することを考慮して、算出された積載量Lに基づいた変化点における前輪ブレーキ圧Pfよりも若干大きな値とすることが好ましい。
次に、ECU3は、左旋回制動時の後輪軸重WRである左旋回後輪軸重WRLを推定する(ステップST13)。ここでは、ECU3は、左旋回制動時において、検出された前輪ブレーキ圧Pfが所定の前輪ブレーキ圧Pfx以上であるか否かを判定し、所定の前輪ブレーキ圧Pfx以上であると判定すると、現在の前輪ブレーキ圧Pfおよび後輪ブレーキ圧Prを検出し、検出された前輪ブレーキ圧Pfと後輪ブレーキ圧Prと、LSPV26の後輪軸重特性に基づいて左旋回後輪軸重WRLを推定する。
次に、ECU3は、右旋回制動時の後輪軸重WRである右旋回後輪軸重WRRを推定する(ステップST14)。ここでは、ECU3は、右旋回制動時において、検出された前輪ブレーキ圧Pfが所定の前輪ブレーキ圧Pfx以上であるか否かを判定し、所定の前輪ブレーキ圧Pfx以上であると判定すると、現在の前輪ブレーキ圧Pfおよび後輪ブレーキ圧Prを検出し、検出された前輪ブレーキ圧Pfと後輪ブレーキ圧Prと、LSPV26の後輪軸重特性に基づいて左旋回後輪軸重WRRを推定する。なお、直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRL、左旋回後輪軸重WRRを推定する際は、左右後輪13RL,13RRの荷重が変化する要因のうち、幅方向重心位置Gx以外の旋回速度、旋回半径が同じ(ほぼ同じを含む)条件であることが好ましい。
次に、ECU3は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRL、右旋回後輪軸重WRRに基づいて片荷状態を検出する(ステップST15)。ここでは、ECU3は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回後輪軸重WRRの少なくとも2つに基づいて片荷状態であるか否かを判定する。例えば、ECU3は、左旋回後輪軸重WRLと右旋回後輪軸重WRRとの差分(WRL−WRR)により、差分が0(ほぼ0)であれば中央積載、マイナス値であれば左側積載、プラス値であれば右側積載であると判定する。
以上のように、本実施形態に係る車両重心状態判定装置1では、直進時、右旋回時あるいは左旋回時の少なくとも2つの状態で制動が行われた場合において検出された前後のブレーキ圧Pf,Prの関係と、LSPV26の後輪軸重特性とに基づいてそれぞれ後輪軸重WRSA,WRR,WRLを推定し、推定された後輪軸重WRS,WRR,WRLに基づいて車両幅方向における車両重心状態である片荷状態を判定するので、積載車10に搭載されている既存の装置の特性に基づいて片荷状態を判定することができる。従って、簡単な構成で片荷状態を判定することができ、運転者への注意喚起や、片荷状態であることに基づいた車両挙動制御を行うことができる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係る車両挙動制御システムについて説明する。図7は、実施形態2に係る車両挙動制御システムの車両挙動制御方法のフロー図である。実施形態2に係る車両挙動制御システムの基本的構成は、実施形態1に係る車両重心状態判定装置1に、車両挙動制御装置、本実施形態では、少なくとも制動力を制御する制動装置2を含む、駆動装置4、操舵装置5などが含まれて構成されている。
次に、実施形態2に係る車両挙動制御システムについて説明する。図7は、実施形態2に係る車両挙動制御システムの車両挙動制御方法のフロー図である。実施形態2に係る車両挙動制御システムの基本的構成は、実施形態1に係る車両重心状態判定装置1に、車両挙動制御装置、本実施形態では、少なくとも制動力を制御する制動装置2を含む、駆動装置4、操舵装置5などが含まれて構成されている。
ECU3は、車両挙動制御手段として機能する。つまり、ECU3は、車両幅方向における車両重心状態、本実施形態ではずれ量Xに基づいて、少なくとも制動装置2により制動力を制御することで、車両挙動を制御する。車両挙動制御としては、VSC制御やABS制御などがある。左記の車両挙動制御は、すでに公知であるため、本実施形態では説明を省略する。
次に、実施形態2に係る車両挙動制御システムによる車両挙動制御方法について説明する。なお、実施形態2に係る車両挙動制御システムによる車両挙動制御方法のうち、上記実施形態1に係る車両重心状態判定装置による車両重心状態判定方法と同様の手順は、説明を省略あるいは簡略化する。
まず、ECU3は、図7に示すように、車両総重量Wmを算出し(ステップST21)、直進後輪軸重WRSを推定し(ステップST22)し、左旋回後輪軸重WRLを推定し(ステップST23)、右旋回後輪軸重WRRを推定する(ステップST24)。
次に、ECU3は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRL、右旋回後輪軸重WRRに車両幅方向における重心位置のずれ量Xを推定する(ステップST25)。ここでは、ECU3は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回後輪軸重WRRの少なくとも2つに基づいてずれ量Xを推定する。例えば、ECU3は、第1の後輪軸重である左旋回後輪軸重WRLと第2の後輪軸重である右旋回後輪軸重WRRとの差分(WRL−WRR)と、車両総重量Wmとに基づいてずれ量Xを推定する。ここで、ずれ量Xは、車両幅方向の中心に対する距離であってもよいし、距離に起因する指標であってもよい。指標としては、例えば、車両幅方向の中心に対して左右に離れるに伴い増加するように設定された複数のレベルであってもよい。なお、ずれ量Xの推定は、推定された直進後輪軸重WRS、左旋回後輪軸重WRLおよび右旋回後輪軸重WRRの少なくとも2つの差分と、車両総重量Wmと、旋回速度および旋回半径に関係する速度V、操舵角δ、横加速度Gc、ヨーレートRなどとの関係をマップでECU3が予め記憶しておき、推定された後輪軸重WRの差分に基づいて行っても良い。この場合は、ずれ量を推定するための時間を短縮することができ、応答性の高い車両挙動制御を実現することができる。
次に、ECU3は、推定されたずれ量Xに基づいて車両挙動制御を実施する(ステップST26)。ここでは、ECU3は、車両挙動制御を実施するための入力パラメータの1つとして推定されたずれ量Xを用い、車両挙動制御を実施する。つまり、ECU3は、片荷状態と判定されるような積載状態である場合に、その片荷状態の程度に応じて車両挙動制御を実施することとなる。
以上のように、本実施形態に係る車両挙動システムでは、車両重心状態判定装置1により推定された車両幅方向における車両重心状態、本実施形態ではずれ量Xに基づいて車両挙動制御を実施するため、車両挙動制御の実施時に片荷状態の場合や、車両挙動制御の実施中に積載物が移動して片荷状態となった場合など、幅方向重心位置Gxが変化した場合においても、適切に車両挙動制御を実施することができる。特に、ずれ量Xを加味した車両挙動制御により、片荷状態の旋回時に発生する虞がある積載車10の浮き上がりを早期に抑制することができる。
1 車両重心状態判定装置
2 制動装置
21 マスターシリンダ
22 ブレーキアクチュエータ
23L,23R 左右前輪配管
24L,24R 左右後輪配管
25FL〜25RR ホイールシリンダ
26 LSPV
27 前輪ブレーキ圧センサ
28 後輪ブレーキ圧センサ
3 ECU
4 駆動装置
5 操舵装置
10 積載車
11 荷台
12 積載物
13FL〜13RR 車輪
2 制動装置
21 マスターシリンダ
22 ブレーキアクチュエータ
23L,23R 左右前輪配管
24L,24R 左右後輪配管
25FL〜25RR ホイールシリンダ
26 LSPV
27 前輪ブレーキ圧センサ
28 後輪ブレーキ圧センサ
3 ECU
4 駆動装置
5 操舵装置
10 積載車
11 荷台
12 積載物
13FL〜13RR 車輪
Claims (4)
- 後輪軸重に応じて後輪ブレーキ圧を変更する後輪ブレーキ圧変更手段と、
前輪のブレーキ圧を検出する前輪ブレーキ圧検出手段と、
前記後輪ブレーキ圧変更手段よりも下流側における前記後輪のブレーキ圧を検出する後輪ブレーキ圧検出手段と、
制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、前記後輪ブレーキ圧変更手段の後輪軸重特性とに基づいて後輪軸重を推定する後輪軸重推定手段と、
前記推定された後輪軸重に基づいて車両幅方向における車両重心状態を判定する車両重心状態判定手段と、
を備え、
前記後輪軸重推定手段は、直進時、右旋回時あるいは左旋回時の少なくとも2つの状態で制動が行われた場合の前記後輪軸重をそれぞれ推定することを特徴とする車両重心状態判定装置。 - 前記請求項1に記載の車両重心状態判定装置において、
前記車両幅方向における車両重心状態は、前記車両幅方向における車両重心位置のずれ量であり、
前記後輪軸重推定手段は、左旋回時および右旋回時の状態で制動が行われた場合の前記後輪軸重をそれぞれ第1の後輪軸重および第2の後輪軸重として推定し、
前記第1の後輪軸重および前記第2の後輪軸重に基づいて前記車両幅方向における車両重心位置のずれ量を推定する車両重心状態判定装置。 - 前記請求項1または2に記載の車両重心状態判定装置と、
前記車両幅方向における車両重心状態に基づいて、少なくとも制動力を制御することで、車両の挙動を制御する車両挙動制御装置と、
を備えることを特徴とする車両挙動制御システム。 - 後輪軸重に応じて後輪ブレーキ圧を変更する手順と、
前輪のブレーキ圧を検出する手順と、
前記後輪軸重に応じて後輪におけるブレーキ圧を変更する後輪ブレーキ圧変更手段よりも下流側における前記後輪のブレーキ圧を検出する手順と、
制動時における検出された前後のブレーキ圧の関係と、前記後輪ブレーキ圧変更手段の後輪軸重特性とに基づいて後輪軸重を推定する手順と、
前記推定された後輪軸重に基づいて車両幅方向における車両重心状態を判定する手順と、
を含み、
前記後輪軸重は、直進時、右旋回時あるいは左旋回時の少なくとも2つの状態で制動が行われた場合に推定されることを特徴とする車両重心状態判定方法。
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