JP5847452B2 - カテーテルコネクタ - Google Patents

カテーテルコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5847452B2
JP5847452B2 JP2011139322A JP2011139322A JP5847452B2 JP 5847452 B2 JP5847452 B2 JP 5847452B2 JP 2011139322 A JP2011139322 A JP 2011139322A JP 2011139322 A JP2011139322 A JP 2011139322A JP 5847452 B2 JP5847452 B2 JP 5847452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
connector
fitting
main body
catheter connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011139322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013005864A (ja
Inventor
勇気 塙
勇気 塙
矢部 学
学 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Top KK
Original Assignee
Top KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Top KK filed Critical Top KK
Priority to JP2011139322A priority Critical patent/JP5847452B2/ja
Publication of JP2013005864A publication Critical patent/JP2013005864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5847452B2 publication Critical patent/JP5847452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、カテーテルと輸液器具とを接続するカテーテルコネクタに関する。
図12は従来のカテーテルコネクタ100の構造図である。図12において、(a)はコネクタ本体101及びキャップ102の分離時の構造図、(b)はコネクタ本体101及びキャップ102の結合時の構造図、(c)はコネクタ本体101及びキャップ102の結合が不十分であるときの構造図である。
図12(a)において、ゴムチューブ103は、コネクタ本体101内の通孔へキャップ102側から挿入され、通孔途中の段部に当接している。キャップ102は、コネクタ本体101の雄ねじ部105に螺合する雌ねじ部106をコネクタ本体101側の内周部に有し、突出ボス104は、キャップ102内に配設され、キャップ102のコネクタ本体101側の開口から所定量奥へ入り込んだ位置に突出面を有している。図示していないカテーテルは、キャップ102の通孔内へコネクタ本体101とは反対側の端から挿入され、突出ボス104の突出面の中心開口から出て、ゴムチューブ103の中心孔を通過して、先端をコネクタ本体101の通孔の最小径部108の手前の段部に当てられる。
図12(b)において、コネクタ本体101及びキャップ102を、それらの雄ねじ部105及び雌ねじ部106の相互の螺合量を増大していくように、相対回転させて、締め回していくのに伴い、突出ボス104は、ゴムチューブ103の端面をコネクタ本体101の奥の方へ押圧する。ゴムチューブ103は、突出ボス104からの軸方向押圧力を受けると、半径方向外方及び内方の両方へ膨らもうとするが、半径方向外方への膨らみはコネクタ本体101の内周面への当接により制約されるので、放射方向内方へのみ膨らんで、内周側のカテーテル(図示せず)を挟圧する。
キャップ102の端がコネクタ本体101の雄ねじ部105の終端の段部に当接すると、コネクタ本体101及びキャップ102の締め回しは終了する。この時、カテーテルは、ゴムチューブ103を介してカテーテルコネクタ100に固定され、カテーテルコネクタ100からの抜けが阻止される。なお、図では、ゴムチューブ103の中心孔が完全につぶれているが、カテーテルがゴムチューブ103の中心孔にあるときは、カテーテルは、押しつぶされることなく、適切な通路面積を保持しつつ、ゴムチューブ103を介してカテーテルコネクタ100に固定される。
特許文献1は、剛性を有する円筒状のプランジャと弾性変形自在の円筒状のプラグとを、中心線を揃えてコネクタ本体内に一列に配設するとともに、カテーテルの端部をプランジャ及びプラグの中心孔に順番に挿通するカテーテルコネクタを開示する(特許文献1の段落0020及び図6)。該カテーテルコネクタでは、コネクタ本体に回動自在に結合するレバーを倒すことにより、プランジャが、コネクタ本体の通孔内のプラグを該通孔の奥の方へ押し込んで、これに伴い、プラグが、放射方向内方へ膨らんで、中心孔内のカテーテルを放射方向外側から挟圧して、固定するようになっている(特許文献1の段落0022及び図2)。
特許文献2は、軸線の周りに相対回転自在のカテーテル受容要素と流体連結要素とを備えるカテーテル接続ハブを開示する(特許文献2の段落0004及び図1)。該カテーテル接続ハブでは、カテーテル受容要素は、流体連結要素側において封止スリーブと該封止スリーブの外周に嵌装される1対の締付けジョーとを備え、封止スリーブと1対の締付けジョーとは流体連結要素内の四角孔に挿入される(特許文献2の段落0016及び0017)。そして、カテーテル受容要素と流体連結要素との相対回転に伴い、1対の締付けジョーが、流体連結要素内の四角孔内で相対回転し、四角孔の壁面により対峙間隔を増減され(特許文献2の図11、図11A、図11B、図13及び図14)、カテーテル受容要素と流体連結要素との相対回転角が0になったとき、1対の締付けジョーは、相互間隔0となって、所定の力で封止スリーブを介してカテーテルを固定する(特許文献2の図13)。
特許第4452620号公報 特表2008−532652号公報
図12(c)において、コネクタ本体101及びキャップ102の締め回しが不十分で、間隙110がキャップ102の端とコネクタ本体101の外周部の段部との間に残っていると、カテーテルに対するゴムチューブ103の挟圧力が不足して、カテーテルの固定が不十分となり、カテーテルがカテーテルコネクタ100から抜けてしまう虞がある。また、コネクタ本体101及びキャップ102を締め付け過ぎると、カテーテルが閉塞されてしまう。
特許文献1のカテーテルコネクタは、レバーがプラグを軸方向へ押し込んでプラグを圧縮しているため、カテーテル接続時には常にレバーを解除する方向にプラグの弾性が作用している。したがって、該レバーが周囲のものに引っ掛かると、レバーの係止が解除され易く、カテーテルの接続も解除される虞がある。
特許文献2のカテーテルコネクタは、カテーテル受容要素と流体連結要素と相対回転により圧縮された封止スリーブによってカテーテルの固定解除方向へ押圧されることはないが、カテーテルを接続位置に固定するためには、術者は、カテーテルをカテーテル受容要素内に挿入した後、両手を使ってカテーテル受容要素と流体連結要素とを相対回転させる必要があって、これではどちらかの手でカテーテルを押さえながらカテーテル受容要素と流体連結要素とを相対回転させなければならず、操作が面倒である。また、接続時にカテーテルを押さえる手が緩むと、接続不良を起こす虞がある。
本発明の目的は、適切な力でカテーテルを固定する固定操作を簡単化するとともに、構造が簡単なカテーテルコネクタを提供することである。
第1発明のカテーテルコネクタは、カテーテルと輸液器具とを着脱自在に接続するカテーテルコネクタであって、一端側から挿入された前記カテーテルの端部分を収納する筒部と該筒部の他端側に設けられ前記輸液器具が接続される器具接続部と前記筒部の軸方向中間部から外方へ張出す張出し部と前記筒部の前記軸方向中間部を前記張出し部以外の周方向範囲において外部へ開放する開放部とを有するコネクタ本体と、前記筒部内に収納され前記カテーテルの前記端部分が挿通される弾性筒部材と、前記筒部内に収納され前記弾性筒部材の挟圧方向へ縮閉自在に前記弾性筒部材の外周側に嵌装される嵌装体と、前記開放部を跨いで内面側に前記嵌装体を通しつつ前記張出し部によりその張出し方向を操作方向として案内されるように前記コネクタ本体に組付けられる操作部材とを備え、前記操作部材は、その内面側において前記操作方向の別々の位置に、前記嵌装体が縮閉状態で嵌合する第1嵌合部と、前記嵌装体が縮閉解除状態で嵌合する第2嵌合部とを有することを特徴とする。
第1発明によれば、嵌装体が操作部材の第1嵌合部に嵌合する操作位置に操作部材を切替えれば、嵌装体が弾性筒部材を介してカテーテルに適切な挟圧力を及ぼして、カテーテルをカテーテルコネクタに固定することになるので、カテーテルは設定された挟圧力で固定される。これにより、カテーテルを適切な挟圧力で固定する操作を容易化することができる。また、操作部材は張出し部の側面により案内されるので、操作部材の傾動やカテーテル側部材と輸液側部材との相対回転によりカテーテルコネクタを固定するカテーテルコネクタに比して、操作時の支持が安定化する。
第1発明によれば、術者は、ねじ回しすることなく、操作部材の位置を切替えることができるので、片手での切替操作が可能になり、カテーテルを別の手で保持すれば、カテーテル接続時のカテーテルの保持と操作部材の切替操作がやり易くなる。
第2発明のカテーテルコネクタは、第1発明において、前記操作部材が前記嵌装体を第1嵌合部に嵌合させる第1操作位置にあるときに、前記操作部材の操作方向に対する直角方向から前記コネクタ本体の前記筒部の両端部の外周に着脱自在に嵌着され、前記操作部材の操作方向への前記操作部材との当接により、前記操作部材を前記第1操作位置に保持するストッパ部材を備えることを特徴とする。
第2発明によれば、ストッパ部材をコネクタ本体に装着して、カテーテルの意図しない固定解除を防止することができる。また、コネクタ本体へのストッパ部材の装着は、遠くからでも視認できるので、カテーテルがカテーテルコネクタに固定されている確認を能率化することができる。さらに、ストッパ部材は、コネクタ本体の筒部の両端部の外周に嵌着されるので、カテーテルコネクタが周囲の物にぶつかっても、コネクタ本体から不用意に外れ難くすることができる。
第3発明のカテーテルコネクタは、第2発明において、前記操作部材は、前記第1操作位置にあるときは、前記張出し部の頂面の箇所まで移動して前記張出し部の両側面を覆い、また、前記嵌装体を第2嵌合部に嵌合させる第2操作位置にあるときは、前記張出し部の頂面の箇所から遠ざかって前記張出し部の両側面を露出させるものであり、前記張出し部は、前記頂面から凹入して術者が指により前記操作部材を前記第1操作位置から前記第2操作位置に操作可能とする溝を有していることを特徴とする。
第3発明によれば、術者は、カテーテルをカテーテルコネクタに固定する場合には、操作部材を張出し部の方へ押し込めばよいので、固定操作が容易になる。また、カテーテルをカテーテルコネクタから外すときは、張出し部の溝の両側の、操作部材の端縁を指又は工具等で溝の底部の方へ押し込めば、指や工具等は、押込み方向の移動を張出し部の頂面により阻まれることなく頂面の溝内を進むので、カテーテルの取り外し操作も簡単になる。
第4発明のカテーテルコネクタは、第1〜第3発明のいずれか1つの発明において、前記嵌装体は、内面側に縮閉方向へ突出する突条を有していることを特徴とする。
第4発明によれば、嵌装体から弾性筒部材への挟圧力は嵌装体の突条の部位に集中するので、嵌装体は、弾性筒部材を効率良く挟圧することができる。
第5発明のカテーテルコネクタは、第1〜第4発明のいずれか1つの発明において、前記嵌装体は、内周側を相互に対峙させて、対峙方向の相互の距離を増減自在に周方向の端部において相互にかみ合う1対の半環状部材から構成され、前記嵌装体は、前記1対の半環状部材における対峙方向の相互の距離の増減により縮閉自在になっていることを特徴とする。
第5発明によれば、嵌装体の縮閉が、弾性変形に因るものとせず、かみ合い量の増減に因るものとすることにより、縮閉量を増大して、カテーテルの固定力を増大させることができる。
カテーテルコネクタの構造図。 図1のカテーテルコネクタの縦断面図。 図1のカテーテルコネクタの横断面図。 筒側本体の構造図。 クランプの構造図。 クリップ片の構造図。 クリップの構造図。 ストッパの構造図。 ストッパが装着されているカテーテルコネクタの構造図。 図9のカテーテルコネクタにおいてストッパ以外の部分を断面とした構造図。 クリップ片の種々の変形例の構造図。 従来のカテーテルコネクタの構造図。
図1において、(a)はカテーテル20の固定解除時のカテーテルコネクタ10の正面図、(b)はカテーテル20の固定時のカテーテルコネクタ10の正面図である。カテーテルコネクタ10は、コネクタ本体11と、コネクタ本体11に組付けられるクランプ12とを備える。コネクタ本体11は、さらに、相互に結合する基側本体13及び筒側本体14を備える。このカテーテルコネクタ10は使い捨てタイプとなっている。
図2において、(a)は図1(a)のIIa−IIa矢視断面図、(b)は図1(b)のIIb−IIb矢視断面図である。図2において、基側本体13の筒側本体14側の端部の外周は、筒側本体14の筒壁部48の内周に嵌着している。
カテーテル20は、筒側本体14の、基側本体13とは反対側の端から筒側本体14内へ挿通されて、筒側本体14内を基側本体13の方へ直線で延びている。弾性チューブ21及びクリップ22は筒側本体14内に配設され、弾性チューブ21は、内周側においてカテーテル20を挿通され、外周側においてクリップ22を嵌装されている。
基側本体13の通孔は、筒側本体14側から順番に大径部30、中径部31、小径部32、最小径部33、及びテーパ部34,35を有している。大径部30を除き、中径部31、小径部32、最小径部33、及びテーパ部34,35の横断面はいずれも円となっている。
大径部30の径はクリップ22の外径に合わせられ、中径部31の径は弾性チューブ21の外径に合わせられ、小径部32の径はカテーテル20の外径に合わせられる。テーパ部34の径は最小径部33から軸方向へ遠ざかるに連れて漸増し、テーパ部35の径はテーパ部34から軸方向へ遠ざかるに連れて漸増する。勾配はテーパ部34の方がテーパ部35より大となっている。テーパ部35には、注射器や管路等の輸液器具が挿入されて、接続される。
図3において、(a)は図1(a)のIIIa−IIIa矢視断面図、(b)は図1(b)のIIIb−IIIb矢視断面図である。なお、図3においてカテーテル20は図示を省略している。カテーテル20は、図3(a)ではカテーテル20の固定を解除し、図3(b)ではカテーテル20を固定する。
説明の便宜上、カテーテルコネクタ10について、上下方向を図1及び図2の上下方向と定義し、軸方向又は長手方向を図1及び図2の左右方向と定義し、幅方向を図3の左右と定義する。ただし、説明の便宜上、使用したカテーテルコネクタ10の上下方向は、カテーテルコネクタ10を現実に使用する際の上下方向を規定するものではない、
図3において、クランプ12は、図3(a)では、筒側本体14に対して上側へ偏倚し、筒側本体14の下側部分の両側面を露出させている。これに対し、図3(b)では、上下方向へ筒側本体14とほぼ同一範囲に位置し、筒側本体14の軸方向の中央範囲を外側から覆っている。
図4において、(a)は筒側本体14の正面図、(b)は(a)のIVb−IVb矢視断面図である。なお、(a)において筒壁部47,48についてはその中心線より上側部分を断面で示している。
図4において、筒部40は、中心線を揃えて一列に配置される筒壁部47、円弧壁部52及び筒壁部48から構成され、カテーテル20(図1及び図2)を収容する。円弧壁部52は筒部40の下部側の壁部のみを構成し、筒部40は、軸方向へ円弧壁部52の範囲では、開放部51により上側及び幅方向両側において内部を外へ露出している。筒部40の横断面は、図4(b)から分かるように、図4(b)における上下方向へ円形を押し潰した形状になっており、上下方向寸法より幅方向寸法を大とされている。後述の1対のクリップ片66a,b(図7及び図11)は、カテーテル20の幅方向を縮閉方向として筒部40内に組付けられる。挿通孔41は、筒部40の筒壁部47側の端壁に穿設され、カテーテル20(図2)が挿通される。
張出し部49は、円弧壁部52の外周面から筒部40の半径方向外方へ張出し、幅方向両側の側面をクランプ12の操作方向へのクランプ12の案内面の役目を持つ。段部53は、円弧壁部52の外周部と張出し部49の基部との間に形成され、クランプ12の爪61(図5)を係止させて、クランプ12が筒側本体14から上方向へ抜けるのを阻止する。
張出し部49は張出し端に頂面54をもち、凹所50は、カテーテルコネクタ10の軸方向へ頂面54の中心部に所定の深さで形成され、張出し部49の両側の側面に開口している。
図5において、(a)はクランプ12の側面図、(b)は(a)におけるVb−Vb矢視断面図である。クランプ12は、下側を開口するほぼU字状横断面とされ、内側にU溝56を画定している。U溝56は、奥側(上側)から開口側(下側)へ順番に小径嵌合部57、連絡部58、大径嵌合部59及び開口部60をもつ。爪61は、開口部60の開口端において内側に向けて形成され、段部53(図4(b))への係止により筒側本体14からのクランプ12の抜けを阻止する。
クランプ12は外面側の上部に頂面63を有し、頂面63は、術者がクランプ12を押圧操作する際の指の押圧面となる。クランプ12は、所定の剛性を有するものの、そのU字状横断面構造により、開口部60側を僅かに弾性的に拡開自在になっている。したがって、クランプ12を筒側本体14に組付ける際は、開口部60を弾性的に拡開して、1対の爪61に、開放部51(図4)側から円弧壁部52の幅方向の両側壁を乗り越えさせる。1対の爪61は、乗り越え後、円弧壁部52の両側壁の幅より縮閉して、段部53(図4)への当接により筒側本体14からのクランプ12の抜けを阻止する。
筒側本体14へのクランプ12の組付けに伴い、カテーテル20、弾性チューブ21及びクリップ22(図2及び図3)は、クランプ12のU溝56の内側に嵌入される。
小径嵌合部57及び大径嵌合部59は円弧状の横断面輪郭で形成され、小径嵌合部57の直径は大径嵌合部59のそれより小さく設定されている。クリップ22が小径嵌合部57に嵌合しているときは、クランプ12がカテーテル20を固定する固定位置であり、クリップ22が大径嵌合部59に嵌合しているときは、クランプ12がカテーテル20の固定を解除する固定解除位置である。
図6において、(a)はクリップ片66の正面図、(b)は(a)のVIb−VIb矢視断面図、(c)は(a)のVIc−VIc矢視断面図、(d)は(a)のVId−VId矢視断面図である。クリップ22(図2)は、2つのクリップ片66を、内周側を相互に対峙させ、対峙方向へ相互にかみ合わせたものから構成される。クリップ片66は、円弧部70と、円弧部70の内周面から半径方向内方へ突出する突条69とを有している。
円弧部70は、周方向の両側の端部において、長手方向へ凸部67と凹部68とを交互に有している。係止溝71は、円弧部70における突条69と同一の周方向位置において、クリップ片66の長手方向へ円弧部70の端から突条69の端まで延在している。係止溝71には、筒壁部47の張出し壁48(図4(a))が嵌入されて、筒部40内におけるクリップ片66の周方向位置決めを行う。
図7において、(a)はクリップ22の拡開時の平面図、(b)はクリップ22の縮閉時の平面図、(c)は(a)のVIIc−VIIc矢視断面図、(d)は(b)のVIId−VIId矢視断面図である。なお、図7において、2つのクリップ片66を区別するため、一方及び他方のクリップ片66に対してa及びbの添え字を付けている。a,bは、クリップ片66の各部位にも付けている。1対のクリップ片66a,bは、凸部67aが凹部68bへ、また、凸部67bが凹部68aへ、それぞれ嵌入するように、内周面側を相互に対峙させて、組付けられ、1つのクリップ22を構成するようになっている。
1対のクリップ片66a,bは、内周側を相互に対峙させた対峙方向へ相互にかみ合わせられるために、対峙方向の相互の距離を増減自在になっている。1対のクリップ片66a,bは、その係止溝71(図6)に筒壁部47の張出し壁48(図4(a))が嵌入するように、筒部40内に組付けられる結果、1対のクリップ片66a,bの対峙方向はカテーテルコネクタ10の幅方向になり、クリップ片66a,b間の幅方向距離がクランプ12の小径嵌合部57又は大径嵌合部59(図5)へのクリップ22の嵌合により増減することになる。
クリップ22が拡開状態(=縮閉解除状態)にあるときは、図7(a)及び(c)に示すように、間隙73が一方のクリップ片66の凸部67と他方のクリップ片66の凹部68との間に存在し、両クリップ片66の幅方向距離は増大している。これに対し、クリップ22が縮閉状態にあるときは、図7(b)及び(d)に示すように、一方のクリップ片66の凸部67の頂面は他方のクリップ片66の凹部68の底面に当接し、間隙73は喪失し、両クリップ片66の幅方向距離は減少している。クリップ22は、クランプ12(図5)の小径嵌合部57に嵌合しているとき、縮閉状態になり、大径嵌合部59に嵌合しているとき、拡開状態になる。
図8〜図10においてストッパ76について説明する前に、ストッパ76の未装着状態でのカテーテルコネクタ10の作用について説明する。なお、基側本体13は本発明の器具接続部に相当し、弾性チューブ21は本発明の弾性筒部材に相当し、クリップ22は本発明の嵌装体に相当し、凹所50は本発明の溝に相当し、小径嵌合部57は本発明の第1嵌合部に相当し、大径嵌合部59は本発明の第2嵌合部に相当し、クリップ片66は本発明の半環状部材に相当し、ストッパ76は本発明のストッパ部材に相当する。
クランプ12が固定解除位置にあるとき(図1〜図3の各(a))、クリップ22は、クランプ12の大径嵌合部59(図5)に嵌合し、拡開状態になっている。クランプ12が固定位置にあるとき(図1〜図3の各(b))、クリップ22は、クランプ12の小径嵌合部57(図5)に嵌合し、縮閉状態になっている。
クランプ12の固定解除位置では、弾性チューブ21は、クリップ22の突条69から半径方向内方へ挟圧されていないので、十分に内径を増大した状態になっている。したがって、カテーテル20(図2)が弾性チューブ21内に挿通されていても、弾性チューブ21から挟圧力を受けないので、カテーテル20はカテーテルコネクタ10への固定を解除されることになる。この状態では、カテーテル20は筒側本体14へ挿抜自在である。
術者は、クランプ12を固定解除位置にしているときに、カテーテル20の先端を挿通孔41(図4(a))から筒部40内へ挿通し、さらに、カテーテル20を筒側本体14内へ押し込んで、弾性チューブ21内を通過させ、小径部32(図10)の奥の段部に当接させる。
次に、術者は、クランプ12の頂面63と筒側本体14の筒壁部47,48の張出し部49側の側面又は張出し部49の頂面54とを片手の親指と親指以外の指で把持して、親指で頂面63を頂面54の方へ押し込むことにより、クランプ12を固定解除位置から固定位置へ切替える。その際、術者は、別の手でカテーテル20を把持しして、カテーテル20を筒側本体14の奥の方へ十分に押し込んだ状態に保持する。
クランプ12が固定位置にあるときは、クリップ22は、クランプ12のU溝56の小径嵌合部57に嵌合しているので、縮閉状態になる。弾性チューブ21は、縮閉状態のクリップ22の突条69から半径方向内方へ挟圧され、かつ円弧部70により半径方向外側への膨らみを阻止されているので、半径方向内方へ膨らんで、内径を減少させ、内周側のカテーテル20(図2)を所定の力で挟圧する。これにより、カテーテル20は、弾性チューブ21及びクリップ22を介して筒側本体14に保持され、カテーテルコネクタ10に固定される。弾性チューブ21におけるカテーテル20の挿通部分は、弾性チューブ21からの挟圧力を受けると、長さを少し増大させるが、この増大により挿通部分の先端が小径部32(図10)の奥の段部へさらに押し付けられるので、カテーテル20の先端におけるシール性が強化される。
術者は、クランプ12を固定位置から固定解除位置へ切替えるときには、片手の親指以外の指を筒壁部47,48に当てるとともに、親指を、張出し部49の凹所50の近辺におけるクランプ12の端縁に当て、次に、該端縁を親指で頂面63の方へ押し込む。その際、親指は、張出し部49により邪魔されることなく、凹所50内を頂面63の方へ移動して、クランプ12は固定位置から固定解除位置へ切替えられる。術者は親指に代えて、カテーテルコネクタ10の軸方向へ先端が凹所50より短い寸法の工具を使用することができる。
なお、クランプ12は、幅方向へ所定の弾性を有している。したがって、術者からの所定値以上の押込み力でクリップ22が連絡部58を通過する際は、幅方向へ弾性的に適当に拡開して、連絡部58におけるクリップ22の通過を許容する。クランプ12が小径嵌合部57又は大径嵌合部59に達すると、術者からクランプ12への押込み力も解除されるので、クランプ12の連絡部58における拡開は解除され、連絡部58における幅は元の寸法に戻る。
図8〜図10において、ストッパ76について説明する。ストッパ76は、カテーテルコネクタ10の構成部品の1つである。図8において、(a)はストッパ76の正面図、(b)はストッパ76の左側面図である。ストッパ76は、U字状輪郭のU溝77と、U溝77の両側を画定する脚壁部78,79とを有し、内部が適当に中空とされている。
カテーテルコネクタ10の軸方向へ、脚壁部78はU溝77の全体にわたって1つ形成されているのに対し、脚壁部79は、U溝77の中間部を開けて、両端部に2つ形成されている。U溝77のU字状輪郭は、筒壁部47,48の側面の輪郭に合わせられている。カテーテルコネクタ10の軸方向へ、2つの脚壁部79間の間隙寸法は張出し部49の寸法に等しい。脚壁部78,79は、U溝77の幅方向へ弾性的に拡開自在になっている。
図9及び図10は共にストッパ76の装着状態でのカテーテルコネクタ10の構造を示し、図10ではストッパ76以外の部分は断面で示している。クランプ12の固定位置では、クランプ12の頂面63は筒側本体14の筒壁部47,48の上面とほぼ同一面上に揃う。術者は、クランプ12の固定位置において、筒壁部47,48がU溝77(図8)内へ嵌入するように、ストッパ76を筒側本体14へ(図9の紙面の裏側から表側への向き)押し込む。
その際、ストッパ76は、筒側本体14の筒壁部47,48によりU溝77の開口幅を弾性的に押し広げられて、移動する。筒壁部47,48がU溝77の奥に到達すると、筒側本体14へのストッパ76の装着は終了する。終了時において、装着開始の際に拡開されたU溝77の幅は、装着終了時に完全に元の幅に戻らず、拡開した状態を保持するので、これが筒壁部47,48へのストッパ76の挟着力として残存し、筒側本体14とストッパ76との間の十分に大きい固定力となる。この固定力は、カテーテルコネクタ10が周囲の物にぶつかって衝撃を受けた際に、ストッパ76が筒側本体14から離脱する抑止力となる。
ストッパ76が筒側本体14に装着状態にあるとき、脚壁部78が、頂面63に当接して、固定位置から固定解除位置へのクランプ12の移動を阻止する。これにより、意図しない固定位置から固定解除位置へのクランプ12の切替えが阻止される。
ストッパ76を筒側本体14から外すときは、軸方向へストッパ76から突出している基側本体13を一方の手で把持するとともに、クランプ12が露出している方のストッパ76の面部(図8において見えている方の面部)を基側本体13に対して他方の手で押込む。これにより、脚壁部78,79のU溝77側の面が筒壁部47,48を摺動して、ストッパ76は筒側本体14から外される。
本発明を実施例について説明したが、本発明の用紙の範囲内で種々に変更して、実施することができる。
例えば、クリップ22を構成するクリップ片66は図6及び図7に示す構造以外に、図11に示す種々の構造を採用することができる。図11を参照して、クリップ22の各構造例を説明する。なお、図11では、1対のクリップ片66の一方及びその部位には添え字aを付け、他方及びその部位には添え字bを付けている。また、図11の(a)〜(d)において、上側は拡開状態、下側は縮閉状態を示している。
図11において、(a)では、クリップ片66a,bは、突条69a,bを共に有する同一構造とされ、組付け時に、内周側を向き合わされる。(b)では、クリップ片66aのみが突条69aを有し、クリップ片66bは突条を有しない。(b)の突条69aは(a)の突条69aより突出量がほぼ倍になっている。
(c)では、クリップ片66a,bは共に突条を有しない。代わりに、円弧部70a,bの肉厚が(a)及び(b)の円弧部70a,bの肉厚より増大され、半径方向への弾性変形量を増大化されている。(d)では、クリップ片66a,bはヒンジ74により連結している。(d)のクリップ片66a,bでは凸部67,凹部68(図6)は省略することができる。
10・・・カテーテルコネクタ、11・・・コネクタ本体、13・・・基側本体(器具接続部)、14・・・筒側本体、20・・・カテーテル、21・・・弾性チューブ(弾性筒部材)、22・・・クリップ(嵌装体)、40・・・筒部、49・・・張出し部、50・・・凹所(溝)、51・・・開放部、54・・・頂面、57・・・小径嵌合部(第1嵌合部)、59・・・大径嵌合部(第2嵌合部)、60・・・開口部、63・・・頂面、66・・・クリップ片(半環状部材)、69・・・突条、76・・・ストッパ(ストッパ部材)。

Claims (5)

  1. カテーテルと輸液器具とを着脱自在に接続するカテーテルコネクタであって、
    一端側から挿入された前記カテーテルの端部分を収納する筒部と、該筒部の他端側に設けられ前記輸液器具が接続される器具接続部と、前記筒部の軸方向中間部から外方へ張出す張出し部と、前記筒部の前記軸方向中間部を前記張出し部以外の周方向範囲において外部へ開放する開放部とを有するコネクタ本体と、
    前記筒部内に収納され前記カテーテルの前記端部分が挿通される弾性筒部材と、
    前記筒部内に収納され前記弾性筒部材の挟圧方向へ縮閉自在に前記弾性筒部材の外周側に嵌装される嵌装体と、
    前記開放部を跨いで内面側に前記嵌装体を通しつつ前記張出し部によりその張出し方向を操作方向として案内されるように前記コネクタ本体に組付けられる操作部材とを備え、
    前記操作部材は、その内面側において前記操作方向の別々の位置に、前記嵌装体が縮閉状態で嵌合する第1嵌合部と、前記嵌装体が縮閉解除状態で嵌合する第2嵌合部とを有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
  2. 請求項1記載のカテーテルコネクタにおいて、
    前記操作部材が前記嵌装体を第1嵌合部に嵌合させる第1操作位置にあるときに、前記操作部材の操作方向に対する直角方向から前記コネクタ本体の前記筒部の両端部の外周部に着脱自在に嵌着され、前記操作部材の操作方向への前記操作部材との当接により、前記操作部材を前記第1操作位置に保持するストッパ部材を備えることを特徴とするカテーテルコネクタ。
  3. 請求項2記載のカテーテルコネクタにおいて、
    前記操作部材は、前記第1操作位置にあるときは、前記張出し部の頂面の箇所まで移動して前記張出し部の両側面を覆い、また、前記嵌装体を第2嵌合部に嵌合させる第2操作位置にあるときは、前記張出し部の頂面の箇所から遠ざかって前記張出し部の両側面を露出させるものであり、
    前記張出し部は、前記頂面から凹入して術者が指により前記操作部材を前記第1操作位置から前記第2操作位置に操作可能とする溝を有していることを特徴とするカテーテルコネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテルコネクタにおいて、
    前記嵌装体は、内面側に縮閉方向へ突出する突条を有していることを特徴とするカテーテルコネクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカテーテルコネクタにおいて、
    前記嵌装体は、内周側を相互に対峙させて、対峙方向の相互の距離を増減自在に周方向の端部において相互にかみ合う1対の半環状部材から構成され
    前記嵌装体は、前記1対の半環状部材における対峙方向の相互の距離の増減により縮閉自在になっていることを特徴とするカテーテルコネクタ。
JP2011139322A 2011-06-23 2011-06-23 カテーテルコネクタ Active JP5847452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011139322A JP5847452B2 (ja) 2011-06-23 2011-06-23 カテーテルコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011139322A JP5847452B2 (ja) 2011-06-23 2011-06-23 カテーテルコネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013005864A JP2013005864A (ja) 2013-01-10
JP5847452B2 true JP5847452B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=47673776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011139322A Active JP5847452B2 (ja) 2011-06-23 2011-06-23 カテーテルコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5847452B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6386858B2 (ja) * 2014-09-30 2018-09-05 テルモ株式会社 医療用長尺体挿入補助具および医療用長尺体セット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE29903286U1 (de) * 1999-02-24 2000-08-10 Braun Melsungen Ag Katheterkupplung
US6456874B1 (en) * 2000-03-13 2002-09-24 Arrow International Inc. Instrument for delivery of anaesthetic drug
EP1651299B1 (en) * 2003-07-17 2011-08-31 Medical Components, Inc. Catheter tunneler adapter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013005864A (ja) 2013-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5145113B2 (ja) 内視鏡用処置具の操作部
JP6316002B2 (ja) 穿刺具
JP5158614B2 (ja) 管継手
JP5813500B2 (ja) 径方向に移動可能な固定要素を持つ針保護アセンブリー
JP2007143876A (ja) 留置針組立体
WO2008001590A1 (fr) aiguille à demeure dotée d'ailes
JP5816889B2 (ja) レバー式管継手のロック装置
JP2006305143A (ja) 穿刺針カートリッジ
JP2009297544A (ja) 医療用シリンジ
JP2024020332A (ja) 単一針を有する血液採取管ホルダー
JP5847452B2 (ja) カテーテルコネクタ
JP5417589B2 (ja) 管継手
JP2008512279A (ja) 筆記用具
EP1208860A1 (en) Protection device for a syringe for medical use
JP4997247B2 (ja) 使い捨てカートリッジ
JP5847453B2 (ja) カテーテルコネクタ
JP4646949B2 (ja) パイプの連結構造
JP3649689B2 (ja) パイプの連結構造
JP4459693B2 (ja) 親子式内視鏡の挿入補助具
JP3544204B1 (ja) 光コネクタの雌プラグ
JP6247487B2 (ja) 穿刺具
JP3849873B2 (ja) 安全注射器
JPS632717Y2 (ja)
JP2010007862A (ja) パイプの連結構造
JP4744378B2 (ja) 瘻孔カテーテル用抜去補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5847452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250