例えば、自動改札システムでICチップを備える定期券(ICカード)には、ID情報と、現在のチャージ金額、乗車または降車した駅を示す情報などを記憶する記憶領域が設けられている。また、自動改札システムの改札装置と通信をするサーバには、ID情報と、ID情報に関連付けられている利用者の個人情報と、定期券で指定された区間と、現在のチャージ金額と、不足金額とを記憶する記憶領域が設けられている。
ところが、定期券を忘れた場合や紛失した場合には、定期券を購入しているにも係らず、切符を購入しなくてはならないなど乗車する際に不都合が生じる。そこで、ICカードの替わりに生体認証を用いることが考えられる。
また、ICカードの替わりに生体認証のみを用いる場合、生体認証情報と、ID情報と、ID情報に関連付けられている定期券で指定された使用期限と、指定された区間と、現在のチャージ金額と、不足金額とを記憶する記憶領域が、サーバ(第1のサーバ)に必要になる。また、定期券で指定された区間以外で乗車または降車した駅を示す情報と、該情報を用いて求められる料金とを記憶する記憶領域が、サーバに必要となる。
しかし、生体認証のみを用いる場合、乗車または降車した駅、精算したチャージ金額、不足金額などの情報を記憶する記憶領域を、利用者に関連付けて常にサーバに確保しなければならないことが想定される。そのため、利用者の人数が増加するに従い、記憶領域が増加し、サーバに大容量の記憶領域が必要となることが想定される。
また、生体認証のみを用いる記憶領域の増加により、利用者に乗車ルートのアドバイスなどのサポートを行うアプリケーションソフトウェアやその実行領域がサーバに確保できなくなることが想定される。
そこで、本実施形態ではICカードによる認証と生体認証とを連携させ、生体認証時に使用する一時的にしか使用しない記憶領域を主たるサーバ(第1のサーバ)から削減する。すなわち、生体情報により生体認証をした場合には一時保持サーバに一時的にしか使用しない一時保持情報を記憶する。そして、次の機会にICカードが利用されたとき、一時保持サーバ(第2のサーバまたは情報管理サーバ)に記憶した一時保持情報を用いて、現在ICカードに記憶されている情報を更新し、その後一時保持サーバから該一時保持情報を削除する。その結果、生体認証時に使用した記憶領域を主たるサーバから削減できる。さらに、主たるサーバにアプリケーションソフトウェアやその実行領域が確保できる。
なお、ICカードは情報の書き込みと呼び出しが可能なカードで、情報の記録や演算をするために集積回路(ICチップ)を組み込んだカードである。また、ICカードとして演算処理機能を持つスマートカード(smart card)を用いてもよい。非接触型のICカードとして、例えば、FeliCa(フェリカ:登録商標)などがある。また、ICカード以外にも、ICチップを搭載した携帯電話やスマートフォンなどの電子機器などが考えられる。
生体認証は、人間または動物などの身体的特徴や行動的特徴の情報を用いて行う個人認証技術である。例えば、指紋、掌形、目の網膜、虹彩、顔、血管(例えば、静脈パターン)、音声、耳形、まばたきなどを用いる認証が考えられる。
なお、上記では自動改札システムの例を用いて説明したが、Point of sale system(POS)などにも利用することができ、自動改札システムに限定されるものではない。
以下図面に基づいて、実施形態1について詳細を説明する。
図1は、実施形態1のシステムの一実施例を示す図である。図1のシステムは、第1のサーバ1、第2のサーバ2、端末3、ネットワーク4を有している。第1のサーバ1と第2のサーバ2と複数の端末3各々とはネットワーク4を介して通信を行う。
図1の第1のサーバ1は、ID情報と生体認証パターンとに関連付けられた情報(データ)を記憶する記憶領域を有している。図1の第2のサーバ2は、ID情報と生体情報とに関連付けられた一時保持情報を記憶する記憶領域を有している。
図1の端末3は、ICカードに記憶されているID情報を読み取る機能と、ICカードに情報を書き込む機能とを有する。また、端末3は生体認証を行う機能を有する。ICカードにより認証し、第2のサーバ2に一時保持情報が記憶されている場合、端末3は一時保持情報に含まれるICカードに記憶されている情報を更新するための情報を、第2のサーバ2から取得する。その後、端末3は取得した情報を用いてICカードに記憶されている現在の情報を更新する。例えば、自動改札システムにおいて端末3は自動改札機である。また、POSシステムの場合には端末3はレジスタである。
ネットワーク4は、例えば、公衆回線、専用回線、インターネット、Local Area Network(LAN)などの通信回線である。
第1のサーバ1のハードウェアについて説明する。
図2は、第1のサーバのハードウェアの一実施例を示す図である。第1のサーバ1は、制御部201、記憶部202、記録媒体読取装置203、入出力インタフェース204(入出力I/F)、通信インタフェース205(通信I/F)などを備えている。また、上記各部はバス206によってそれぞれ接続されている。
制御部201は、第1のサーバ1の各部の制御を行い、後述する認証部209、判定部210、更新部211を有している。また、制御部201はCentral Processing Unit(CPU)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA)、Programmable Logic Device(PLD)など)を用いることが考えられる。
記憶部202は、ID情報と生体認証情報とに関連付けられた情報(データ)などを記憶している。例えば、自動改札システムの場合、記憶部202には自動改札システムで用いるプログラムが記憶されている。POSシステムの場合、記憶部202にはPOSシステムで用いるプログラムが記憶されている。また、記憶部202は、例えばRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部202にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、アプリケーションソフトウェアの実行時のワークエリアとして用いてもよい。上記ID情報と生体認証パターンとに関連付けられた情報などは、テーブルを用いて記憶してもよいし、テーブル以外の記憶方法であってもよい。また、上記ID情報と生体認証パターンとに関連付けられた情報などの記憶領域をデータベースに記録してもよい。
記録媒体読取装置203は、制御部201の制御に従って記録媒体207に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体207に記録媒体読取装置203の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体207に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体207は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部202もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
入出力インタフェース204には、入出力部208が接続され、利用者が入力した情報を受信し、バス206を介して制御部201に送信する。また、制御部201からの命令に従ってディスプレイの画面上に操作情報などを表示する。入出力部208の入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネルなどが考えられる。なお、入出力部208の出力部であるディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどが考えられる。また、出力部はCathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、プリンタなどの出力装置であってもよい。
通信インタフェース205は、第2のサーバ2または端末3各々との通信を行うためのLocal Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース205は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
第1のサーバ1は、上記ハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する各種処理機能(図15、16、29、30などのフロー参照)が実現される。その場合第1のサーバ1が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体207に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体207が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体207に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部202に記録する。そして、コンピュータは、自己の記憶部202からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体207から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
第2のサーバ2のハードウェアについて説明する。
図3は、第2のサーバのハードウェアの一実施例を示す図である。制御部301、記憶部302、記録媒体読取装置303、入出力インタフェース304(入出力I/F)、通信インタフェース305(通信I/F)などを備えている。また、上記各部はバス306によってそれぞれ接続されている。
制御部301は、第2のサーバ2の各部の制御を行い、後述する認証部309、判定部310、更新部311を有している。また、制御部301はCPU、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA、PLDなど)を用いることが考えられる。
記憶部302は、ID情報と生体認証情報とに関連付けられた一時保持情報(データ)などを記憶している。例えば、自動改札システムの場合、記憶部302には自動改札システムで用いる一時保持情報の記憶に関するプログラムが記憶されている。POSシステムの場合、記憶部302にはPOSシステムで用いる一時保持情報の記憶に関するプログラムが記憶されている。また、記憶部302は、例えばROM、RAMなどのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部302にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、ワークエリアとして用いてもよい。上記ID情報と生体認証パターンとに関連付けられた一時保持情報などは、テーブルを用いて記憶してもよいし、テーブル以外の記憶方法であってもよい。また、上記一時保持情報をデータベースに記録してもよい。
記録媒体読取装置303は、制御部301の制御に従って記録媒体307に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体307に記録媒体読取装置303の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体307に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体307は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部302もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
入出力インタフェース304には、入出力部308が接続され、利用者が入力した情報を受信し、バス306を介して制御部301に送信する。また、制御部301からの命令に従ってディスプレイの画面上に操作情報などを表示する。入出力部308の入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネルなどが考えられる。なお、入出力部308の出力部であるディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどが考えられる。また、出力部はCathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、プリンタなどの出力装置であってもよい。
通信インタフェース305は、第1のサーバ1または端末3各々との通信を行うためのLocal Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース305は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
第2のサーバ2は、上記ハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する各種処理機能(図17、18、19,31、32などのフロー参照)が実現される。その場合第2のサーバ2が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体307に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体307が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体307に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部302に記録する。そして、コンピュータは、自己の記憶部302からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体307から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
端末3のハードウェアについて説明する。
図4は、端末のハードウェアの一実施例を示す図である。制御部401、記憶部402、記録媒体読取装置403、入出力インタフェース404(入出力I/F)、通信インタフェース405(通信I/F)、ID認証部412、生体認証部413などを備えている。また、上記各部はバス406によってそれぞれ接続されている。
制御部401は端末3の各部の制御を行う。制御部401は、後述するID認証処理部409、生体認証処理部410、更新部411、を有している。また、制御部401はCPU、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA、PLDなど)を用いることが考えられる。
自動改札機に設けられた制御部401であれば、自動改札機のゲート開閉機構部などの制御を行う機能も有している。POSレジスタに設けられた制御部401であれば、POSレジスタの各部の制御を行う機能と、商品購入時の精算に用いる計算機能も有している。
記憶部402は、ID情報や生体認証情報などの第1のサーバ1や第2のサーバ2に送受信する情報を記憶している。例えば、自動改札システムの場合、自動改札機のプログラムが記憶されている。POSシステムの場合、記憶部402にはPOSレジスタのプログラムが記憶されている。また、記憶部402は、例えばROM、RAMなどのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部402にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、ワークエリアとして用いてもよい。上記ID情報や生体認証情報などの第1のサーバ1や第2のサーバ2に送受信する情報は、テーブルを用いて記憶してもよいし、データベースに記録してもよい。
記録媒体読取装置403は、制御部401の制御に従って記録媒体407に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体407に記録媒体読取装置403の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体407に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体407は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部402もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
入出力インタフェース404には、入出力部408が接続され、利用者が入力した情報を受信し、バス406を介して制御部401に送信する。入出力部408の入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネルなどが考えられる。なお、入出力部408の出力部であるディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどが考えられる。また、出力部はCathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、プリンタなどの出力装置であってもよい。
自動改札機の場合には、例えば、入出力部408の入力部として切符や磁気カードの情報読取装置が考えられる。しかし、情報読取装置は無くてもよい。出力装置として定期券、磁気カードのチャージ金額、不足金額などの情報を、利用者が改札を通る際に提示するディスプレイが考えられる。また、出力装置として警告音などを出力するスピーカが考えられる。
POSレジスタの場合には、例えば、入出力部408の入力部としてキーボードやバーコードリーダなどの購入品に関する情報(例えば、品名、金額など)を入力する装置が考えられる。出力装置としてキャッシュカードのチャージ金額、不足金額、購入品各々の金額などの情報を提示するディスプレイが考えられる。また、出力装置として警告音などを出力するスピーカや、レシートを印刷するプリンタが考えられる。
通信インタフェース405は、第1のサーバ1または第2のサーバ2との通信を行うためのLocal Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース405は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
ID認証部412は、ICカード415のICチップに記憶されているデータを読み出す機能と、ICチップにデータを書き込む機能を有している。例えば、接触型ICカードリーダーライタ、非接触型ICカードリーダーライタ、多機能型ICカードリーダーライタなどが考えられる。
生体認証部413は、生体パターン(生体情報)を読み込み、記憶部機能を有する。例えば、指紋、掌形、目の網膜、虹彩、顔、血管(例えば、静脈パターン)、音声、耳形、まばたきなどから生体情報を読むセンサが考えられる。
また、端末3は上記ハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する各種処理機能(図12、13、14,26、27、28などのフロー参照)が実現される。その場合端末3が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体407に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体407が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体407に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部402に記録する。そして、コンピュータは、自己の記憶部402からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体407から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
実施形態1について自動改札システムの例を用いて説明する。
図5〜図10は、自動改札システムの動作の一実施例を示すフロー図である。図11は、自動改札システムにおけるICカード記憶情報と第1のサーバ記憶情報と第2のサーバ記憶情報それぞれの一実施例を示すフロー図である。
図5のステップS1では、乗車時に、ICカードを所持している利用者が自動改札機(端末3)のID認証部412にICカードを近づけ、定期券(ICカード415)のICチップからID情報をID認証部412に送信する。定期券のICチップには、図11のICカード記憶情報111に示すような「ID情報」「年月日」「チャージ金額」「乗車駅」「降車駅」が記憶されている。「ID情報」にはカードを特定するための情報が記憶されている。なお、ID情報は、例えば、サーバなどで入力された記憶部などに記憶されている利用者を識別する情報と関連付けられており、ID情報から利用者を特定することができる。本例では、カードを特定するID情報として「inf_1」が記憶されている。「年月日」には乗車した年月日または日時が記憶されている。本例では、乗車年月日を示す情報として2011年4月1日を示す情報「2011/4/1」が記憶されている。「チャージ金額」には定期券にチャージした金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」が記憶されている。「乗車駅」には乗車した駅が記憶されている。本例では、乗車駅を示す情報として「trkw」が記憶されている。「降車駅」には乗車駅に関連付けられて降車した駅が記憶されている。本例では、降車駅を示す情報として「mssnkhr」が記憶されている。なお、上記乗車年月日または日時、乗車駅、降車駅が記憶されている記憶領域と別に、異なる乗車年月日または日時、乗車駅、降車駅を記憶してもよい。例えば、生体認証により2回以上、乗換えをした場合に用いることが考えられる。
ステップS2では、自動改札機のID認証部412がICチップからID情報を受信する。図11の例では「inf_1」を受信する。自動改札機の制御部401は受信したID情報を記憶部402に記憶する。なお、ICチップはID情報だけでなく、乗車年月日または日時、チャージ金額、乗車駅、降車駅の情報も送信してもよい。
ステップS3では、自動改札機の制御部401のID認証処理部409が利用情報を生成する。利用情報は、自動改札機の通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、ID情報、乗車年月日または日時、乗車駅情報、降車駅情報などを有している。
ステップS4では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップS4では少なくともID情報と乗車であることを示す情報が送信されればよい。
ステップS5では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。
ステップS6では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップS5で受信した利用情報のID情報と一致するID情報が存在するか否かを判定する。図11の第1のサーバ記憶情報112は、「ID情報」「生体情報」「氏名」「住所」「生年月日」「性別」「チャージ金額」「乗車駅」「降車駅」「年月日」「不足金額」などの情報を有している。「ID情報」は、カードを特定する情報で、本例ではID情報を示す「inf_1」「inf_2」「inf_3」「inf_4」・・・・が記憶されている。「生体情報」は、利用者が生体認証を利用する際に用いる利用者を識別するための生体情報で、本例では生体情報を示す「bio_1」「bio_2」「−」「bio_4」・・・・がID情報に関連付けられて記憶されている。なお、「−」は生体情報が記憶されていないことを示す。「氏名」「住所」「生年月日」「性別」は利用者の個人情報で、ID情報に関連付けられて記憶されている。「氏名」は利用者の氏名を示し、「住所」は利用者の住所を示し、「生年月日」は利用者の生年月日を示し、「性別」は利用者の性別を示している。本例では、「氏名」には氏名を示す情報として「○○○1」「○○○2」「○○○3」「○○○4」・・・・が記憶されている。「住所」には住所を示す情報として「×××1」「×××2」「×××3」「×××4」・・・・が記憶されている。「生年月日」には生年月日を示す情報として「△△△1」「△△△2」「△△△3」「△△△4」・・・・が記憶されている。「性別」」には性別を示す情報として女性を示す「w」、男性を示す「m」・・・・が記憶されている。「チャージ金額」には、定期券にチャージされている金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」、3000円を示す情報「3,000」、チャージされていないことを示す情報「0」、10020円を示す情報「10,020」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「乗車駅」と「降車駅」は定期券購入時に指定された乗車駅と降車駅を示す情報で、「年月日」は定期券の使用期限を示す情報である。「年月日」には、本例では、定期券の使用期限を示す情報として「2011/4/31」「2011/7/31」「2011/4/31」「2011/9/1」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「乗車駅」には、本例では、乗車駅を示す情報として「trkw」「nrm」「tckw」「sby」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「降車駅」には、本例では、降車駅を示す情報として「mssnkhr」「kjmc」「akrn」「mssnkhr」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「不足金額」には、チャージ金額と定期券で指定された区間外で使用された金額との差額が記憶される。区間外で使用された金額がチャージ金額より多くなった場合に差額が記憶される。本例では、「0」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。差額が発生した場合には差額が記憶される。
ステップS6において、例えば、記憶部202のID情報が「inf_1」の場合、第1のサーバ記憶情報112を参照して、ID情報「inf_1」と一致するID情報があるか否かを判定する。一致するID情報がある場合には認証部209が利用情報に対するACKnowledgement信号となる認証情報を生成し、一致するID情報がない場合には認証されていないことを示す認証情報を生成する。ACKnowledgement信号となる認証情報は、例えば、一致したID情報を有する情報が考えられる。
ステップS7では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して認証情報を、自動改札機に送信する。
ステップS8では、自動改札機の通信インタフェース405が認証情報を受信する。自動改札機のID認証処理部409は、自動改札機が設置されている駅を示す情報を記憶部402から取得し、定期券のICチップに書き込みする情報を生成する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS9では、自動改札機の制御部401がID認証部412を介して定期券のICチップに乗車駅を示す情報を書き込む。なお、書き込みが成功した場合には自動改札機に書き込みが成功したことを知らせることが望ましい。
ステップS10では、定期券のICチップに乗車駅を示す情報が書き込まれる。
ステップS11では、自動改札機の制御部401が通信インタフェース405を介して一時保持情報が図3の第2のサーバ2の記憶部302に記憶されているか否かを確認するために、確認情報を送信する。確認情報は、例えば、ID情報を有する情報である。
ステップS12では、第2のサーバ2の認証部309が通信インタフェース305を介して確認情報を受信する。
ステップS13で第2のサーバ2の判定部310は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、検出する。図11の第2のサーバ記憶情報113は、「ID情報」「生体情報」「チャージ金額」「乗車駅」「降車駅」「年月日」「不足金額」などの情報を有している。また、定期券で指定された定期券情報の「乗車駅」「降車駅」「年月日」などの情報を有している。「ID情報」は、カードを特定する情報で、本例ではID情報を示す「inf_1」「inf_4」・・・・が記憶されている。「生体情報」は、利用者が生体認証を利用する際に用いる利用者を識別するための生体情報で、本例では生体情報を示す「bio_1」「bio_4」・・・・がID情報に関連付けられて記憶されている。「チャージ金額」には、現在のチャージ金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」、10020円を示す情報「10,020」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「乗車駅」と「降車駅」は生体認証をして乗車した乗車駅と降車した降車駅を示す情報で、「年月日」は生体認証により乗車した乗車年月日または日時を示す情報である。本例では、「2011/4/1」「2011/8/1」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「乗車駅」には、本例では、乗車駅を示す情報として「trkw」「sby」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「降車駅」には、本例では、降車駅を示す情報として「mssnkhr」「mssnkhr」・・・・が乗車駅各々に関連付けられて記憶されている。「不足金額」には、現在のチャージ金額と定期券で指定された区間外で使用された金額との差額が記憶される。区間外で使用された金額がチャージ金額より多くなった場合に差額が記憶される。本例では、「0」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。差額が発生した場合には差額が記憶される。定期券情報の「乗車駅」と「降車駅」は定期券購入時に指定された乗車駅と降車駅を示す情報で、「年月日」は定期券の使用期限を示す情報である。「乗車駅」には、本例では、乗車駅を示す情報として「trkw」「sby」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「降車駅」には、本例では、降車駅を示す情報として「mssnkhr」「mssnkhr」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「年月日」には、本例では、定期券の使用期限を示す情報として「2011/4/31」「2011/9/1」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。
一時保持情報が存在しない場合には、ステップS13で判定部310は一時保持情報がないことを示す確認情報に対応する応答である確認結果情報を生成する。そして、判定部310は、通信インタフェース305に確認結果情報を転送する。
図6に示すフロー図は、図5に示されているフローの続きで、(A1)は図5のICカード、(A2)は図5の改札機、(A3)は図5の第1のサーバ、(A4)は図5の第2のサーバの続きを示している。また、図6のフロー図は第2のサーバに一時保持情報がない場合の動作を示している。
図6のステップS14では、通信インタフェース305から一時保持情報がないことを示す確認結果情報が自動改札機に送信される。
ステップS15では、自動改札機の通信インタフェース405により一時保持情報がないことを示す確認結果情報を受信する。一時保持情報がない場合にはICカード415に書き込むデータが存在しないため、乗車時の第1のサーバ1、第2のサーバ2、自動改札機(端末3)の処理を終了する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS16では、降車時に、ICカードを所持している利用者が自動改札機(端末3)のID認証部412にICカードを近づけ、定期券(ICカード415)のICチップからID情報をID認証部412に送信する。
ステップS17では、自動改札機のID認証部412がICチップからID情報を受信する。図11の例では「inf_1」を受信する。自動改札機の制御部401は受信したID情報を記憶部402に記憶する。なお、ICチップがID情報、乗車年月日または日時、チャージ金額、乗車駅、降車駅の情報を送信してもよい。
ステップS18では、自動改札機の制御部401のID認証処理部409が利用情報を生成する。ステップS18で生成される利用情報は、自動改札機の通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、ID情報と、乗車した年月日または日時と乗車駅と降車駅などの情報を有している。
ステップS19では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。
ステップS20では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。
ステップS21では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップS20で受信した利用情報のID情報と一致するID情報が存在するか否かを判定する。一致するIDが存在する場合にはステップS22に移行する。一致しないことを自動改札機に通知し、例えば、自動改札機に備えられているゲートを閉じる。
ステップS22で第1のサーバ1の制御部201の判定部210は、ステップS20で受信した利用情報の乗車駅と降車駅の情報を用いて、乗降車区間を求める。続いて、求めた乗降車区間が、記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報の定期区間内であるか否かを判定する。例えば、第1のサーバ記憶情報112のID情報が「inf_1」の場合、図11に示す定期区間の乗車駅「trkw」と降車駅「mssnkhr」で示される区間内であるか否かを判定する。
ステップS23では、判定部210により区間内と判定されたとき、第1のサーバ1の制御部201の更新部211はICカードの415のチャージ金額を更新しないことを示す情報を有する更新情報を生成する。判定部210により区間外と判定されたとき、第1のサーバ1の制御部201の更新部211はICカードの415のチャージ金額を更新させる更新情報を生成する。
ステップS24では、制御部201が通信インタフェース205を介して更新情報を自動改札機に送信する。ステップS25では、自動改札機の制御部401が通信インタフェース405を介して更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS26では、区間外と判定されたとき、更新部211は記憶部202の第1のサーバ記憶情報のID情報に対応するチャージ金額や不足金額を更新する。例えば、第1のサーバ記憶情報112のID情報「inf_1」において、乗降車区間が定期区間内である場合にはチャージ金額は「2000」を維持し、不足金額も「0」を維持する。乗降車区間が定期区間外である場合には区間外の運賃を求め、チャージ金額に記憶されている2000円を示す情報から求めた区間外の運賃を差し引いた金額を求める。そして、現在のチャージ金額に代えて差し引いた金額を記憶する。区間外の運賃がチャージ金額を超えている場合には、超えた分の金額を不足金額に記憶し、チャージ金額に「0」を記憶する。
なお、ステップS25とステップS26の処理はどちらが先に実行されてもよい。
ステップS27では、自動改札機の更新部411がICカードから乗車した年月日または日時と乗降車駅を削除するための情報と、更新されたチャージ金額を書き込むための情報を生成する。続いて、更新部411はID認証部412を介して上記情報各々を用いて、ICカード415のICチップの情報を更新する。
ステップS28では、ICカード415のICチップが更新される。例えば、チャージ金額が更新された場合、図11のICカード記憶情報111ではチャージ金額の「2000」が更新される。乗車した年月日「2011/4/1」と乗降車駅「trkw」「mssnkhr」が削除される。
図7に示すフロー図は、図5に示されているステップS13の続きで、(B1)は図5のICカード、(B2)は図5の改札機、(B3)は図5の第1のサーバ、(B4)は図5の第2のサーバの続きを示している。また、図7のフロー図は第2のサーバに一時保持情報がある場合の動作を示している。
図7のステップS13では、第2のサーバ2の認証部309は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照して、検出する。
一致するID情報がある場合(一時保持情報が存在する場合)には、ステップS30では、第2のサーバ2の更新部311が生成した後述する更新情報を、制御部301が通信インタフェース305を介して自動改札機に送信する。更新情報は、第2のサーバ記憶情報に記憶されている乗車した年月日または日時と乗車駅と降車駅とチャージ金額を加味して、チャージ金額と不足金額を求めた情報である。
ステップS31では、自動改札機の通信インタフェース405が更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS32では、制御部301が通信インタフェース305を介して第1のサーバ1に更新情報を送信する。ステップS33では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
なお、ステップS30とステップS32の処理はどちらが先に実行されてもよい。
ステップS34では、第1のサーバ1の更新部211が更新情報のID情報と一致する第1のサーバ記憶情報のID情報を検出し、一致したID情報に対応するチャージ金額と不足金額を更新情報のチャージ金額と不足金額に更新する。続いて、更新部211は第1のサーバ記憶情報の更新が完了すると、更新が完了したことを示す更新完了情報を生成する。更新完了情報は、更新が完了した情報に関連付けられているID情報を有している。
ステップS35では、自動改札機の更新部411がICカードに更新されたチャージ金額を書き込むための情報を生成する。続いて、更新部411はID認証部412を介して上記情報を用いて、ICカード415のICチップの情報を更新する。
ステップS36では、ICカード415のICチップが更新される。例えば、チャージ金額が更新された場合、図11のICカード記憶情報111ではチャージ金額の「2000」が更新される。乗降車駅「trkw」「mssnkhr」が削除される。
なお、自動改札機はICカード415の更新が完了すると、ICカード415から更新が完了したことを示す情報を受信する。該情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS37では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して第2のサーバ2に更新完了情報を送信する。ステップS38では、第2のサーバ2の通信インタフェース305が更新完了情報を受信する。更新完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
自動改札機はICカード415の更新が完了すると、ICカード415から更新が完了したことを示す情報を受信して、ステップS39では、書き込みが完了したことを示す書込完了情報を生成する。書込完了情報は、書き込みが完了したICカードのID情報を有している。ステップS40では、第2のサーバ2の通信インタフェース305が書込完了情報を受信する。書込完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS41で第2のサーバ2の更新部311は、書込完了情報と更新完了情報とが有する共通のID情報と一致するID情報を、第2のサーバ記憶情報を参照して、検出する。一致するID情報を検出すると、更新部311は第2のサーバ記憶情報から該ID情報に関連付けられているID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、降車駅、年月日または日時、不足金額を削除する。例えば、図11の第2のサーバ2記憶情報のID情報「inf_1」が書込完了情報と更新完了情報に含まれている場合、「inf_1」に関連付けられている「bio_1」「2,000」「trkw」「mssnkhr」「2011/4/31」「0」が削除される。
続いて、定期券を用いて降車する際は図6に示したステップS16〜S28の処理を行う。
ICカードにより認証をした場合には、詳細情報(ICカード記憶情報の「年月日」「チャージ金額」「乗車駅」「降車駅」)を直接ICカードに書き込みをする。また、生体情報により生体認証をした場合には、第2のサーバ2(一時保持サーバ)に一時的にしか使用しない一時保持情報(第2のサーバ情報の「ID情報」「生体情報」「年月日」「チャージ金額」「乗車駅」「降車駅」「不足金額」)を記憶する。そして、次の機会にICカードが利用されたとき、第2のサーバ2に記憶した一時保持情報を用いてICカードに情報を書き込み、その後第2のサーバ2から一時保持情報を削除する。このように、第2のサーバ2を用意することにより、一時的にしか使用しない記憶領域を第1のサーバ1から削減でき、さらにサーバにアプリケーションソフトウェアやその実行領域が確保できる。
生体認証により乗車する場合について説明する。
図8のステップS51では、乗車時に、ICカードを所持していない利用者が自動改札機(端末3)の生体認証部413に例えば静脈認証をするために手を近づける。ステップS52では、自動改札機の生体認証部413が生体パターンを読み取り生体情報を生成する。
ステップS53では、自動改札機の制御部401の生体認証処理部410が利用情報を生成する。ステップS53で生成する利用情報は、自動改札機の通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、生体情報、乗車年月日または日時、乗車駅情報、降車駅情報などを有している。
ステップS54では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップS54では少なくとも生体情報が送信されればよい。
ステップS55では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。
ステップS56では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップS55で受信した利用情報の生体情報と一致する生体情報が存在するか否かを判定する。ステップS56において、例えば、記憶部202の生体情報が「bio_1」の場合、第1のサーバ記憶情報112を参照して、生体情報「bio_1」と一致する生体情報があるか否かを判定する。一致する生体情報がある場合には認証部209が利用情報に対するACKnowledgement信号となる認証情報を生成し、一致する生体情報がない場合には認証されていないことを示す認証情報を生成する。ACKnowledgement信号となる認証情報は、例えば、一致したID情報を有する情報が考えられる。
ステップS57では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して認証情報を、自動改札機に送信する。
ステップS58では、自動改札機の通信インタフェース405が認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS59では、自動改札機の制御部401が通信インタフェース405を介して一時保持情報が図3の第2のサーバ2の記憶部302に記憶されているか否かを確認するために、確認情報を送信する。確認情報は、例えば、認証情報で取得したID情報を有する情報である。
ステップS60では、第2のサーバ2が通信インタフェース305を介して確認情報を受信する。
ステップS61で第2のサーバ2の認証部309は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、検出する。
ステップS62では、一致するID情報がないため、通信インタフェース305から一時保持情報がないことを示す確認結果情報が自動改札機に送信される。
ステップS63では、自動改札機の通信インタフェース405により一時保持情報がないことを示す確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS64では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップS64ではID情報、生体情報、乗車駅、チャージ金額、乗車した年月日または日時が送信されればよい。乗車駅と乗車した年月日または日時の情報は、自動改札機の記憶部402に記憶されている。チャージ金額は、第1のサーバ記憶情報から取得する。例えば、ステップS58において自動改札機が認証情報を取得する際に、ステップS57においてチャージ金額も含めた認証情報を第1のサーバ1から取得することが考えられる。または、ステップS65において第2のサーバ2が第1のサーバ1から直接チャージ金額を取得してもよい。
ステップS65では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS66では、第1のサーバ1の制御部201は、ID情報、生体情報、乗車駅、チャージ金額、乗車した年月日または日時を記憶部202に記憶する。
図9のステップS67では、通信インタフェース305から利用情報が記憶されたことを示す記憶終了情報が自動改札機に送信される。ステップS68では、自動改札機の通信インタフェース405により記憶終了情報を受信する。記憶終了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
なお、チャージ金額がない場合は、自動改札機に備えられているゲートを閉じることも考えられる。
なお、図9に示されているフロー図は、図8に示されているフローの続きで、(C1)は図8の生体、(C2)は図8の改札機、(C3)は図8の第1のサーバ、(C4)は図8の第2のサーバの続きを示している。
ステップS69では、乗車時に、ICカードを所持していない利用者が自動改札機(端末3)の生体認証部413に例えば静脈認証をするために手を近づける。ステップS70では、自動改札機の生体認証部413が生体パターンを読み取り生体情報を生成する。
ステップS71では、自動改札機の制御部401の生体認証処理部410が利用情報を生成する。ステップS72では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第2のサーバ2に送信する。ステップS72で送信される利用情報には少なくとも生体情報と降車情報が含まれている。
ステップS73では、第2のサーバ2の通信インタフェース305が利用情報を受信する。第2のサーバ2の制御部301は、利用情報を記憶部302に記憶する。
ステップS74では、第2のサーバ2の制御部301の認証部309が記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、ステップS73で受信した利用情報の生体情報と一致する生体情報が存在するか否かを判定する。ステップS74において、例えば、記憶部302の生体情報が「bio_1」の場合、第2のサーバ記憶情報113を参照して、生体情報「bio_1」と一致する生体情報があるか否かを判定する。
ステップS75では、第2のサーバ2の更新部311が一致した生体情報に関連付けられている第2のサーバ記憶情報の降車駅に、利用情報に含まれる降車駅を記憶する。
ステップS76では、更新部311が記憶部302の第2のサーバ記憶情報の一致した生体情報に関連付けられているチャージ金額と不足金額を更新する。チャージ金額と不足金額の更新は、第2のサーバ記憶情報の乗車駅と降車駅の情報と定期券情報とを用いて、定期券で指定した区間内であるか否かを判定する。区間内と判定されたとき、第2のサーバ2のチャージ金額を更新しない。区間外と判定されたとき、チャージ金額や不足金額を更新させる。ここで、定期券情報は第1のサーバ記憶情報から取得する。例えば、ステップS58において自動改札機が認証情報を取得する際に、ステップS57において定期券情報も含めた認証情報を第1のサーバ1から取得し、ステップS59で確認情報に定期券情報を含めて第2のサーバ2送信することが考えられる。または、ステップS76において第2のサーバ2が第1のサーバ1から直接定期券情報を取得してもよい。
ステップS77では、通信インタフェース305からステップS76までの処理が終了したことを示す処理終了情報が自動改札機に送信される。ステップS78では、自動改札機の通信インタフェース405により処理終了情報を受信する。処理終了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
なお、チャージ金額がない場合は、自動改札機に備えられているゲートを閉じることも考えられる。
図10に示すフロー図は、図8に示されているステップS61の続きで、(D1)は図8の生体、(D2)は図8の改札機、(D3)は図8の第1のサーバ、(D4)は図8の第2のサーバの続きを示している。また、図10のフロー図は第2のサーバに一時保持情報がある場合の動作を示している。ステップS61で一時保持情報がある場合、ステップS62〜S65の処理を実行し、ステップS79では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。その後、第1のサーバ1の制御部201は、ID情報、生体情報、乗車駅、チャージ金額、乗車した年月日または日時を記憶部202に記憶する。ただし、一時保持情報がある場合には、生体情報またはID情報に関連付けて乗車駅、乗車した年月日または日時を追加して記憶する。
ステップS80では、通信インタフェース305からステップS79までの処理が終了したことを示す記憶終了情報が自動改札機に送信される。ステップS81では、自動改札機の通信インタフェース405により記憶終了情報を受信する。記憶終了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
自動改札システムの自動改札機(端末3)について説明する。
図12〜14は、自動改札機の制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。ステップS1201では、制御部401が認証用のデータ(ID情報または生体パターン)を取得する。ID情報はID認証部412から取得する。生体パターンは生体認証部413により読み取る。
ステップS1202では、制御部401が取得した認証用のデータがID情報である場合にはステップS1203(Yes)に移行し、生体パターンである場合にはステップS1401(No)に移行する。
ステップS1203では、制御部401が乗車であるか降車であるかを判定し、乗車であるときステップS1204(Yes)に移行し、降車であるときステップS1212(No)に移行する。乗車であるか降車であるかの判定は、例えば、自動改札機の記憶部402に記憶されている自動改札機の状態が乗車用または降車用であることを示す情報を取得し、判定をすることが考えられる。
ステップS1204では、制御部401のID認証処理部409が利用情報を作成する。利用情報は、ID情報と乗車であることを示す情報を有する。
ステップS1205では、第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、制御部401が利用情報を通信インタフェース405に転送する。
ステップS1206では、ID認証処理部409が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から利用情報に含まれるID情報が認証されたか否かを示す応答である認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1207では、ID認証処理部409が認証情報に認証されたことを示す情報が含まれるときは、ステップS1208(Yes)に移行し、認証されていないときは処理を終了する。処理を終了する際に、例えば、自動改札機のゲートを閉じて、警告音を鳴らしてもよい。
ステップS1208では、更新部411がID認証部412を介してICカード415のICチップに乗車駅を示す情報を書込む。
ステップS1209では、第2のサーバ2に一時保持情報があるか否かを確認するための確認情報を送信させるために、ID認証処理部409が通信インタフェース405に確認情報を送信する。
ステップS1210では、ID認証処理部409が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から一時保持情報があるか否かを示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。
ステップS1211では、ID認証処理部409が確認結果情報に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS1301(Yes)に移行し、ない場合には処理を終了する。
図13のステップS1301では、更新部411が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1302では、更新部411がID認証部412を介して、ICカードのICチップに記憶されている現在のチャージ金額を、更新情報に含まれる更新結果(更新されてチャージ金額)を書き込み更新する。なお、ICチップに記憶されている現在の乗車駅と降車駅に関する情報と乗車年月日または日時を削除してもよい。
ステップS1303では、書き込みが完了したことを示す書込完了情報を第2のサーバ2に送信させるため、更新部411が書込完了情報を通信インタフェース405に転送する。
図12のステップS1212では、制御部401のID認証処理部409が利用情報を作成する。利用情報は、ID情報と降車であることを示す情報を有する。
ステップS1213では、制御部401が第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、通信インタフェース405に利用情報を転送する。
ステップS1214では、更新部411が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1215では、更新部411がID認証部412を介して、ICカードのICチップに記憶されている現在のチャージ金額を、更新情報に含まれる更新結果(更新されてチャージ金額)を書き込み更新する。なお、ICチップに記憶されている現在の乗車駅と降車駅に関する情報と乗車年月日または日時を削除してもよい。
図14のステップS1401では、制御部401が乗車であるか降車であるかを判定し、乗車であるときステップS1402(Yes)に移行し、降車であるときステップS1411(No)に移行する。
ステップS1402では、制御部401の生体認証処理部410が利用情報を作成する。利用情報は、生体情報と乗車であることを示す情報を有する。
ステップS1403では、制御部401が第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、通信インタフェース405に利用情報を転送する。
ステップS1404では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から利用情報に含まれる生体情報が認証されたか否かを示す応答である認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1405では、生体認証処理部410が認証情報に認証されたことを示す情報が含まれるときは、ステップS1406(Yes)に移行し、認証されていないときは処理を終了する。処理を終了する際に、例えば、自動改札機のゲートを閉じて、警告音を鳴らしてもよい。
ステップS1406では、一時保持情報があるか否かを確認するための確認情報を第2のサーバ2に送信するために、生体認証処理部410が通信インタフェース405に確認情報を送信する。
ステップS1407では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から一時保持情報があるか否かを示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1408では、生体認証処理部410が確認結果情報に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS1409(Yes)に移行し、ない場合にはステップS1410(No)に移行する。
ステップS1409では、生体認証処理部410がID情報、生体情報、乗車駅、チャージ金額、乗車した年月日または日時を有する利用情報を生成し、利用情報を第2のサーバ2に送信するために通信インタフェース405に追加する利用情報を送信する。
ステップS1410では、生体認証処理部410がID情報、生体情報、乗車駅、チャージ金額、乗車した年月日または日時を有する利用情報を生成し、利用情報を第2のサーバ2に送信するために通信インタフェース405に利用情報を送信する。
ステップS1411では、制御部401が第2のサーバ2から利用情報の有する情報の記憶が完了したことを示す記憶完了情報を受信する。記憶完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1412では、制御部401の生体認証処理部410が利用情報を作成する。利用情報は、生体情報と降車であることを示す情報を有する。
ステップS1413では、制御部401が第2のサーバ2に利用情報を送信させるために、通信インタフェース405に利用情報を転送する。
ステップS1414では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から利用情報に含まれる生体情報が認証されたか否かを示す応答である処理情報を受信する。処理情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
図15、16は、第1のサーバの制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS1501では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース405を介してデータを取得する。
ステップS1502で制御部201の認証部209は、取得したデータが利用情報であるか否かを判定し、利用情報である場合にはステップS1503(Yes)に移行し、更新情報である場合には図16のステップS1601(No)に移行する。例えば、利用情報に含まれる利用情報を識別する情報と、更新情報に含まれる更新情報を識別する情報を参照し、利用情報であるか更新情報であるかを判定する。
ステップS1503で認証部209は、取得した利用情報が乗車時に自動改札機から送信された情報であるか否かを判定し、乗車時に送信された利用情報である場合にはステップS1504(Yes)に移行する。降車時に送信された利用情報である場合にはステップS1510(No)に移行する。例えば、利用者情報に含まれる乗車であるか降車であるかを識別する情報を参照し、乗車であるか降車であるかを判定する。
ステップS1504で認証部209は、取得した利用情報を参照してICカードを用いて乗車したのか生体認証により乗車したのかを判定し、ICカードにより乗車した場合にはステップS1505(Yes)に移行し、生体認証により乗車した場合にはステップS図16の1603(No)に移行する。例えば、利用者情報にID情報が含まれているか、生体情報が含まれているかを判定する。
ステップS1505では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得したID情報と一致するID情報があるか否かを判定し、一致するID情報がある場合にはステップS1506(Yes)に移行する。一致するID情報がない場合にはステップS1508(No)に移行する。例えば、図11の第1のサーバ記憶情報112を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS1506では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致したID情報があることを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ1507では、作成した一致したことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS1508では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致するID情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ1507では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS1510で認証部209は、取得した利用情報を参照してICカードを用いて降車したのか生体認証により降車したのかを判定し、ICカードにより降車した場合にはステップS1511(Yes)に移行し、生体認証により降車した場合にはステップS1516(No)に移行する。例えば、利用者情報にID情報が含まれているか、生体情報が含まれているかを判定する。
ステップS1511では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得したID情報と一致するID情報があるか否かを判定し、一致するID情報がある場合にはステップS1512(Yes)に移行する。一致するID情報がない場合には処理を終了する。例えば、図11の第1のサーバ記憶情報112を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS1512では、判定部210が第1のサーバ記憶情報の定期券情報と、取得した利用情報に含まれる乗車年月日または日時、乗車駅、降車駅を示す情報とを比較する。利用情報に含まれる乗車駅と降車駅が、定期券により指定されている区間であるか否かを判定する。また、乗車した年月日または日時が定期券の使用期限内であるか否かを判定する。定期券により指定されている区間でかつ使用期限内である場合(Yes)には処理を終了し、定期券により指定されている区間外または使用期限を過ぎている場合にはステップS1513(No)に移行する。
ステップS1513では区間外と判定されたとき、更新部211がICカードの415のチャージ金額を更新することを示す情報を有する更新情報を生成する。ステップS1514では、更新情報を自動改札機に送信するため、制御部201が更新情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS1515では区間外と判定されたとき、更新部211が記憶部202の第1のサーバ記憶情報のID情報に対応するチャージ金額や不足金額を更新する。
ステップS1516では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致するID情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ1517では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
図16のステップS1601では、更新部211が更新情報のID情報と一致する第1のサーバ記憶情報のID情報を検出し、一致したID情報に対応するチャージ金額と不足金額を更新情報に記憶されているチャージ金額と不足金額に更新する。続いて、更新部211は第1のサーバ記憶情報の更新が完了すると、更新が完了したことを示す更新完了情報を生成する。更新完了情報は、更新が完了した情報に関連付けられているID情報を有している。
ステップ1602では、作成した一致しないことを示す情報を有する更新完了情報を自動改札機に送信するため、更新部211が更新完了情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS1603では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得した生体情報と一致する生体情報があるか否かを判定し、一致する生体情報がある場合にはステップS1604(Yes)に移行する。一致する生体情報がない場合にはステップS1606(No)に移行する。例えば、図11の第1のサーバ記憶情報112を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS1604では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致した生体情報があることを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ1605では、作成した一致したことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS1606では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致する生体情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ1607では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
図17〜19は、第2のサーバの制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS1701では、制御部301が通信インタフェース305を介してデータを取得する。
ステップS1702では、認証部309が取得したデータが確認情報であるか否かを判定し、確認情報(乗車)である場合にはステップS1703(Yes)に移行し、利用情報(降車)である場合には図18のステップS1801(No)に移行する。例えば、確認情報の判定では確認情報であることを識別する情報が含まれているか否かを判定する。また、利用情報の判定では利用情報であることを識別する情報が含まれているか否かを判定する。
ステップS1703では、認証部309が生体認証であるか否かを判定し、生体認証であるとき図19のステップS1901(Yes)に移行し、生体認証でないときステップS1704(No)に移行する。生体認証であるかの判定は、例えば、確認情報に生体情報が含まれていれば生体認証されたと判定し、ID情報が含まれて入ればICカードを用いて認証がされたと判定する。
ステップS1704では、判定部310が第2のサーバ2の記憶部302に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS1705(Yes)に移行し、一時保持情報がない場合にはステップS1710(No)に移行する。一時保持情報があるか否かの判定は、例えば、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報がある場合に一時保持情報があると判定する。
ステップS1705では一時保持情報が存在する場合、更新部311が更新情報を生成する。更新情報には、更新されるチャージ金額と不足金額が含まれ、更新情報は第2のサーバ記憶情報に記憶されている乗車した年月日または日時と乗車駅と降車駅とチャージ金額を用いて作成される。例えば、自動改札機から取得した乗車年月日が使用期限を示す年月日を過ぎているか、または自動改札機から取得した乗車駅と降車駅の示す区間が指定された乗車駅と降車駅を示す区間の区間外であるかを判定する。使用期限を示す年月日を過ぎているか、または指定された乗車駅と降車駅を示す区間の区間外であるとき、チャージ金額を、記憶部302に記憶されている乗降車区間各々に関連付けられた料金情報を参照して更新する。
ステップS1706では、更新部311が生成した更新情報を自動改札機に送信するために、更新情報を通信インタフェース305に送信する。
ステップS1707では、更新部311が生成した更新情報を第1のサーバ1に送信するために、更新情報を通信インタフェース305に送信する。
ステップS1708では、更新部311が第1のサーバ1から通信インタフェース305を介して更新完了情報を受信する。更新完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1709では、更新部311が自動改札機から通信インタフェース305を介して書込完了情報を受信する。書込完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS1710では、更新部311が第2のサーバ記憶情報から更新に用いた一時保持情報を削除する。
ステップS1711では、判定部310が第2のサーバ記憶情報に一時保持情報が存在しないこと示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を生成する。
ステップS1712では、判定部310が自動改札機に確認結果情報を送信するために、確認結果情報を通信インタフェース305に送信する。
図18のステップS1801では、利用情報に含まれている生体情報が第2のサーバ記憶情報の生体情報と一致するか否かを、更新部311が判定し、一致する場合にはステップS1802(Yes)に移行し、一致しない場合には処理を終了する。
ステップS1802では、更新部311が利用情報に含まれている降車駅を識別する情報を第2のサーバ記憶情報の「降車駅」に生体情報に関連付けて記憶する。
ステップS1803では、更新部311が記憶部302の第2のサーバ記憶情報の一致した生体情報に関連付けられているチャージ金額と不足金額を更新する。
ステップS1804では、更新部311が第2のサーバ記憶情報を更新する処理が終了したことを示す処理終了情報を自動改札機に送信するために、処理終了情報を通信インタフェース305に送信する。
図19のステップS1901では、判定部310が第2のサーバ2の記憶部302に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS1902(Yes)に移行し、一時保持情報がない場合にはステップS1907(No)に移行する。一時保持情報があるか否かの判定は、例えば、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報がある場合に一時保持情報があると判定する。
ステップS1902で判定部310は、一時保持情報が存在することを示す情報を有する確認結果情報を生成する。
ステップS1903では、判定部310が自動改札機に確認結果情報を送信するために、通信インタフェース305に確認結果情報を送信する。
ステップS1904では、更新部311が自動改札機から通信インタフェース305を介して利用情報を受信する。利用情報には、ID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを有している。
ステップS1905では、第2のサーバ記憶情報の生体情報が一致する一時保持情報に、更新部311がステップS1904で受信したID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを追加する。
ステップS1906では、更新部311が第2のサーバ記憶情報にID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを追加したことを示す記憶終了情報を自動改札機に送信するために、通信インタフェース305に送信する。
ステップS1907で判定部310は、一時保持情報が存在しないことを示す情報を有する確認結果情報を生成する。
ステップS1908では、判定部310が自動改札機に確認結果情報を送信するために、通信インタフェース305に確認結果情報を送信する。
ステップS1909では、更新部311が自動改札機から通信インタフェース305を介して利用情報を受信する。利用情報には、ID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを有している。
ステップS1910では、第2のサーバ記憶情報の生体情報が一致する一時保持情報に、更新部311がステップS1904で受信したID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを記憶する。
ステップS1911では、更新部311が第2のサーバ記憶情報にID情報、生体情報、チャージ金額、乗車駅、乗車年月日または日時、定期券情報などを記憶したことを示す記憶終了情報を自動改札機に送信するために、通信インタフェース305に送信する。
本実施形態によれば、ICカードによる認証と生体認証とを連携させ、生体情報により生体認証をした場合には第2のサーバに一時的にしか使用しない一時保持情報を記憶する。そして、次の機会にICカードが利用されたとき、第2のサーバに記憶した一時保持情報を用いて、現在ICカードに記憶されている情報を更新し、その後一時保持サーバから該一時保持情報を削除する。その結果、生体認証時に使用した記憶領域を第1のサーバから削減できる。さらに、主たるサーバにアプリケーションソフトウェアやその実行領域が確保できる。
実施形態1についてPOSシステムの例を用いて説明する。
図20〜図24は、POSシステムの動作の一実施例を示すフロー図である。図25は、POSシステムにおけるICカード記憶情報と第1のサーバ記憶情報と第2のサーバ記憶情報それぞれの一実施例を示すフロー図である。
図20のステップT1では、商品購入時に、ICカードを所持している利用者がレジスタ(端末3)のID認証部412にICカードを近づけ、クレジットカードやデビットカードなど(ICカード415)のICチップからID情報をID認証部412に送信する。ICチップには、図25のICカード記憶情報251に示すような「ID情報」「年月日」「チャージ金額」が記憶されている。「ID情報」にはICカードを特定するための情報が記憶されている。本例では、ICカードを特定するID情報として「inf_1」が記憶されている。「年月日」には商品を最後に購入した年月日または日時が記憶されている。本例では、商品購入年月日を示す情報として2011年4月1日を示す情報「2011/4/1」が記憶されている。ただし、最後に購入した年月日は記憶しなくてもよい。「チャージ金額」にはクレジットカードやデビットカードなどにチャージされた金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」が記憶されている。
ステップT2では、レジスタのID認証部412がICチップからID情報を受信する。図25の例では「inf_1」を受信する。レジスタの制御部401は受信したID情報を記憶部402に記憶する。なお、ICチップはID情報だけでなく、商品購入年月日、チャージ金額を示す情報も送信してもよい。
ステップT3では、レジスタの制御部401のID認証処理部409が利用情報を生成する。利用情報は、レジスタの通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、ID情報、商品購入年月日などを有している。
ステップT4では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップT4では少なくともID情報が送信されればよい。
ステップT5では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。
ステップT6では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップT5で受信した利用情報のID情報と一致するID情報が存在するか否かを判定する。図25の第1のサーバ記憶情報252は、「ID情報」「生体情報」「氏名」「住所」「生年月日」「性別」「チャージ金額」「不足金額」などの情報を有している。「ID情報」は、カードを特定する情報で、本例ではID情報を示す「inf_1」「inf_2」「inf_3」「inf_4」・・・・が記憶されている。「生体情報」は、利用者が生体認証を利用する際に用いる利用者を識別するための生体情報で、本例では生体情報を示す「bio_1」「bio_2」「−」「bio_4」・・・・がID情報に関連付けられて記憶されている。なお、「−」は生体情報が記憶されていないことを示す。「氏名」「住所」「生年月日」「性別」は利用者の個人情報で、ID情報に関連付けられて記憶されている。「氏名」は利用者の氏名を示し、「住所」は利用者の住所を示し、「生年月日」は利用者の生年月日を示し、「性別」は利用者の性別を示している。本例では、「氏名」には氏名を示す情報として「○○○1」「○○○2」「○○○3」「○○○4」・・・・が記憶されている。「住所」には住所を示す情報として「×××1」「×××2」「×××3」「×××4」・・・・が記憶されている。「生年月日」には生年月日を示す情報として「△△△1」「△△△2」「△△△3」「△△△4」・・・・が記憶されている。「性別」」には性別を示す情報として女性を示す「w」、男性を示す「m」・・・・が記憶されている。「チャージ金額」には、クレジットカードやデビットカードなどにチャージされている金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」、3000円を示す情報「3,000」、チャージされていないことを示す情報「0」、10020円を示す情報「10,020」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「不足金額」には、チャージ金額と定期券で指定された区間外で使用された金額との差額が記憶される。区間外で使用された金額がチャージ金額より多くなった場合に差額が記憶される。本例では、「0」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。差額が発生した場合には差額が記憶される。
ステップT6において、例えば、記憶部202のID情報が「inf_1」の場合、第1のサーバ記憶情報252を参照して、ID情報「inf_1」と一致するID情報があるか否かを判定する。一致するID情報がある場合には認証部209が利用情報に対するACKnowledgement信号となる認証情報を生成し、一致するID情報がない場合には認証されていないことを示す認証情報を生成する。ACKnowledgement信号となる認証情報は、例えば、一致したID情報を有する情報が考えられる。
ステップT7では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して認証情報を、レジスタに送信する。
ステップT8では、レジスタの通信インタフェース405が認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT9では、レジスタのID認証処理部409は、レジスタの制御部401が計算した購入金額を示す情報を記憶部402から取得する。
ステップT10では、レジスタの制御部401が通信インタフェース405を介して一時保持情報が図3の第2のサーバ2の記憶部302に記憶されているか否かを確認するために、確認情報を送信する。確認情報は、例えば、ID情報を有する情報である。
ステップT11では、第2のサーバ2の認証部309が通信インタフェース305を介して確認情報を受信する。
ステップT12で第2のサーバ2の判定部310は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、検出する。図25の第2のサーバ記憶情報253は、「ID情報」「生体情報」「チャージ金額」「年月日」「不足金額」などの情報を有している。「ID情報」は、カードを特定する情報で、本例ではID情報を示す「inf_1」「inf_4」・・・・が記憶されている。「生体情報」は、利用者が生体認証を利用する際に用いる利用者を識別するための生体情報で、本例では生体情報を示す「bio_1」「bio_4」・・・・がID情報に関連付けられて記憶されている。「チャージ金額」には、現在のチャージ金額が記憶されている。本例では、チャージ金額を示す情報として2000円を示す情報「2,000」、10020円を示す情報「10,020」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。「年月日」は生体認証により商品を購入した年月日または日時を示す情報である。本例では、「2011/4/1」「2011/8/1」・・・・がID情報各々に関連付けられて記憶されている。ただし、最後に購入した年月日は記憶しなくてもよい。「不足金額」には、商品購入金額が現在のチャージ金額より多くなった場合に差額が記憶される。本例では、「0」がID情報各々に関連付けられて記憶されている。差額が発生した場合には差額が記憶される。
一時保持情報が存在しない場合には、図21のステップT13で判定部310は一時保持情報がないことを示す確認情報に対応する応答である確認結果情報を生成する。そして、判定部310は、通信インタフェース305に確認結果情報を転送する。
図21に示すフロー図は、図20に示されているフローの続きで、(A1)は図20のICカード、(A2)は図20の改札機、(A3)は図20の第1のサーバ、(A4)は図20の第2のサーバの続きを示している。また、図21のフロー図は第2のサーバに一時保持情報がない場合の動作を示している。
ステップT13では、通信インタフェース305から一時保持情報がないことを示す確認結果情報がレジスタに送信される。ステップT14では、レジスタの通信インタフェース405により一時保持情報がないことを示す確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。
ステップT15では、レジスタの制御部401のID認証処理部409が利用情報を生成する。ステップS18で生成される利用情報は、レジスタの通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、ID情報と、商品購入年月日と商品購入金額などの情報を有している。
ステップT16では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップT17では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。
ステップT18では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップT17で受信した利用情報のID情報と一致するID情報が存在するか否かを判定する。一致するIDが存在する場合にはステップT19に移行する。一致しないことをレジスタに通知し、例えば、利用者に生体認証が使用できないことを促す。
ステップT19で第1のサーバ1の制御部201の判定部210は、ステップT17で受信した利用情報の商品購入金額がチャージ金額内であるか否かを判定する。例えば、第1のサーバ記憶情報252のID情報が「inf_1」の場合、利用情報の商品購入金額が図25に示すチャージ金額の「2,000」内であるか否かを判定する。
ステップT20では、判定部210によりチャージ金額内と判定されたとき、第1のサーバ1の制御部201の更新部211はICカードの415のチャージ金額や不足金額を更新させる更新情報を生成する。
ステップT21では、制御部201が通信インタフェース205を介して更新情報をレジスタに送信する。ステップT22では、レジスタの制御部401が通信インタフェース405を介して更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT23では、更新部211が記憶部202の第1のサーバ記憶情報のID情報に対応するチャージ金額や不足金額を更新する。例えば、第1のサーバ記憶情報112のID情報「inf_1」において、チャージ金額に記憶されている2000円を示す情報から商品購入金額を差し引いた金額を求める。そして、現在のチャージ金額に代えて差し引いた金額を記憶する。チャージ金額を超えている場合には、超えた分の金額を不足金額に記憶し、チャージ金額に「0」を記憶する。
ステップT24では、レジスタの更新部411が更新されたチャージ金額を書き込むための情報を生成する。続いて、更新部411はID認証部412を介して上記情報各々を用いて、ICカード415のICチップの情報を更新する。
ステップT25では、ICカード415のICチップが更新される。例えば、チャージ金額が更新された場合、図25のICカード記憶情報251ではチャージ金額の「2000」が更新される。
図22に示すフロー図は、図20に示されているステップS12の続きで、(B1)は図20のICカード、(B2)は図20の改札機、(B3)は図20の第1のサーバ、(B4)は図20の第2のサーバの続きを示している。また、図22のフロー図は第2のサーバに一時保持情報がある場合の動作を示している。
図22のステップT12では、第2のサーバ2の認証部309は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照して、検出する。
一致するID情報がある場合(一時保持情報が存在する場合)には、ステップT26では、第2のサーバ2の更新部311が生成した後述する更新情報を、制御部301が通信インタフェース305を介してレジスタに送信する。更新情報は、第2のサーバ記憶情報に記憶されている商品購入金額とチャージ金額を加味して、チャージ金額と不足金額を求めた情報である。ステップT27では、レジスタの通信インタフェース405が更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT28では、制御部301が通信インタフェース305を介して第1のサーバ1に更新情報を送信する。ステップT29では、第1のサーバ1の通信インタフェース405が更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
なお、ステップT26とステップT28の処理はどちらが先に実行されてもよい。
ステップT30では、第1のサーバ1の更新部211が更新情報のID情報と一致する第1のサーバ記憶情報のID情報を検出し、一致したID情報に対応するチャージ金額と不足金額を更新情報のチャージ金額と不足金額に更新する。続いて、更新部211は第1のサーバ記憶情報の更新が完了すると、更新が完了したことを示す更新完了情報を生成する。更新完了情報は、更新が完了した情報に関連付けられているID情報を有している。
ステップT31では、レジスタの更新部411がICカードに更新されたチャージ金額を書き込むための情報を生成する。続いて、更新部411はID認証部412を介して上記情報を用いて、ICカード415のICチップの情報を更新する。
ステップT32では、ICカード415のICチップが更新される。例えば、チャージ金額が更新された場合、図25のICカード記憶情報251ではチャージ金額の「2000」が更新される。
なお、レジスタはICカード415の更新が完了すると、ICカード415から更新が完了したことを示す情報を受信する。該情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT33では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して第2のサーバ2に更新完了情報を送信する。ステップT34では、第2のサーバ2の通信インタフェース305が更新完了情報を受信する。更新完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
レジスタはICカード415の更新が完了すると、ICカード415から更新が完了したことを示す情報を受信して、ステップT35では、書き込みが完了したことを示す書込完了情報を生成する。書込完了情報は、書き込みが完了したICカードのID情報を有している。
ステップT36では、第2のサーバ2の通信インタフェース305が書込完了情報を受信する。書込完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT37で第2のサーバ2の更新部311は、書込完了情報と更新完了情報とが有する共通のID情報と一致するID情報を、第2のサーバ記憶情報を参照して、検出する。一致するID情報を検出すると、更新部311は第2のサーバ記憶情報から該ID情報に関連付けられているID情報、生体情報、チャージ金額、年月日、不足金額を削除する。例えば、図25の第2のサーバ2記憶情報のID情報「inf_1」が書込完了情報と更新完了情報に含まれている場合、「inf_1」に関連付けられている「bio_1」「2,000」「2011/4/31」「0」が削除される。
ICカードにより認証をした場合には、詳細情報(ICカード記憶情報の「年月日」「チャージ金額」)を直接ICカードに書き込みをする。また、生体情報により生体認証をした場合には、第2のサーバ2(一時保持サーバ)に一時的にしか使用しない一時保持情報(第2のサーバ情報の「ID情報」「生体情報」「年月日」「チャージ金額」「不足金額」)を記憶する。そして、次の機会にICカードが利用されたとき、第2のサーバ2に記憶した一時保持情報を用いてICカードに情報を書き込み、その後第2のサーバ2から一時保持情報を削除する。このように、第2のサーバ2を用意することにより、一時的にしか使用しない記憶領域を第1のサーバ1から削減でき、さらにサーバにアプリケーションソフトウェアやその実行領域が確保できる。
生体認証により乗車する場合について説明する。
図23のステップT41では、乗車時に、ICカードを所持していない利用者がレジスタ(端末3)の生体認証部413に例えば静脈認証をするために手を近づける。ステップT42では、レジスタの生体認証部413が生体パターンを読み取り生体情報を生成する。
ステップT43では、レジスタの制御部401の生体認証処理部410が利用情報を生成する。ステップT43で生成する利用情報は、レジスタの通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信される情報で、生体情報、商品購入年月日(または商品購入日時)、商品購入金額などを有している。
ステップT44では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップT44では少なくとも生体情報が送信されればよい。
ステップT45では、第1のサーバ1の通信インタフェース205が利用情報を受信する。第1のサーバ1の制御部201は、利用情報を記憶部202に記憶する。
ステップT46では、第1のサーバ1の制御部201の認証部209が記憶部202に記憶されている第1のサーバ記憶情報を参照し、ステップT45で受信した利用情報の生体情報と一致する生体情報が存在するか否かを判定する。ステップT46において、例えば、記憶部202の生体情報が「bio_1」の場合、第1のサーバ記憶情報252を参照して、生体情報「bio_1」と一致する生体情報があるか否かを判定する。一致する生体情報がある場合には認証部209が利用情報に対するACKnowledgement信号となる認証情報を生成し、一致する生体情報がない場合には認証されていないことを示す認証情報を生成する。ACKnowledgement信号となる認証情報は、例えば、一致したID情報を有する情報が考えられる。
ステップT47では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース205を介して認証情報を、レジスタに送信する。
ステップT48では、レジスタの通信インタフェース405が認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT49では、レジスタの制御部401が通信インタフェース405を介して一時保持情報が図3の第2のサーバ2の記憶部302に記憶されているか否かを確認するために、確認情報を送信する。確認情報は、例えば、認証情報で取得したID情報を有する情報である。
ステップT50では、第2のサーバ2が通信インタフェース305を介して確認情報を受信する。確認情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。
ステップT51で第2のサーバ2の認証部309は、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報を、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、検出する。
ステップT52では、一致するID情報がないため、通信インタフェース305から一時保持情報がないことを示す確認結果情報がレジスタに送信される。
ステップT53では、レジスタの通信インタフェース405により一時保持情報がないことを示す確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT54では、制御部401が利用情報を、通信インタフェース405を介して第1のサーバ1に送信する。ステップT54ではID情報、生体情報、商品購入金額、チャージ金額、商品を購入した年月日または日時が送信されればよい。商品購入金額、商品を購入した年月日または日時の情報は、レジスタの記憶部402に記憶されている。チャージ金額は、第1のサーバ記憶情報から取得する。例えば、ステップT48においてレジスタが認証情報を取得する際に、ステップS57においてチャージ金額も含めた認証情報を第1のサーバ1から取得することが考えられる。または、ステップT56において第2のサーバ2が第1のサーバ1から直接チャージ金額を取得してもよい。
ステップT55では、第2のサーバ2の通信インタフェース205が利用情報を受信する。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップT56では、第2のサーバ2の制御部301は、ID情報、生体情報、商品購入金額、チャージ金額、商品を購入した年月日または日時を記憶部302に記憶する。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。
図24のステップT57では、第2のサーバ2が商品購入金額とチャージ金額を加味してチャージ金額を求め、記憶部302の第2のサーバ記憶情報のチャージ金額を更新する。不足金額がある場合には不足金額を記憶する。
ステップT58では、第2のサーバ2の通信インタフェース305から利用情報が記憶されたことを示す記憶終了情報がレジスタに送信される。ステップT59では、レジスタの通信インタフェース405により処理終了情報を受信する。処理終了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
なお、図24に示されているフロー図は、図23に示されているフローの続きで、(C1)は図23の生体、(C2)は図23の改札機、(C3)は図23の第1のサーバ、(C4)は図23の第2のサーバの続きを示している。
図26〜28は、POSレジスタの制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。ステップS2601では、制御部401が認証用のデータ(ID情報または生体パターン)を取得する。ID情報はID認証部412から取得する。生体パターンは生体認証部413により読み取る。
ステップS2602では、制御部401が取得した認証用のデータがID情報である場合にはステップS2603(Yes)に移行し、生体パターンである場合にはステップS2801(No)に移行する。
ステップS2603では、制御部401のID認証処理部409が利用情報を作成する。利用情報は、ID情報を示す情報を有する。
ステップS2604では、第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、制御部401が利用情報を通信インタフェース405に転送する。
ステップS2605では、ID認証処理部409が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から利用情報に含まれるID情報が認証されたか否かを示す応答である認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2606では、ID認証処理部409が認証情報に認証されたことを示す情報が含まれるときは、ステップS1208(Yes)に移行し、認証されていないときは処理を終了する。処理を終了する際に、例えば、警告音を鳴らしてもよい。
ステップS2607では、制御部401が商品の購入金額を計算する。
ステップS2608では、第2のサーバ2に一時保持情報があるか否かを確認するための確認情報を送信させるために、ID認証処理部409が通信インタフェース405に確認情報を送信する。
ステップS2609では、ID認証処理部409が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から一時保持情報があるか否かを示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2610では、ID認証処理部409が確認結果情報に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS2701(Yes)に移行し、一時保持情報がない場合にはステップS2611(No)に移行する。
ステップS2611では、制御部401のID認証処理部409が利用情報を作成する。利用情報はID情報を有する。
ステップS2612では、制御部401が第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、通信インタフェース405に利用情報を転送する。
ステップS2613では、更新部411が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2614では、更新部411がID認証部412を介して、ICカードのICチップに記憶されている現在のチャージ金額を、更新情報に含まれる更新結果(更新されてチャージ金額)を書き込み更新する。
図27のステップS2701では、更新部411が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から更新情報を受信する。更新情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2702では、更新部411がID認証部412を介して、ICカードのICチップに記憶されている現在のチャージ金額を、更新情報に含まれる更新結果(更新されてチャージ金額)を書き込み更新する。
ステップS2703では、書き込みが完了したことを示す書込完了情報を第2のサーバ2に送信させるため、更新部411が書込完了情報を通信インタフェース405に転送する。
図28のステップS2801では、制御部401の生体認証処理部410が利用情報を作成する。利用情報は生体情報を有する。
ステップS2802では、制御部401が第1のサーバ1に利用情報を送信させるために、通信インタフェース405に利用情報を転送する。
ステップS2803では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第1のサーバ1から利用情報に含まれる生体情報が認証されたか否かを示す応答である認証情報を受信する。認証情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2804では、一時保持情報があるか否かを確認するための確認情報を第2のサーバ2に送信するために、生体認証処理部410が通信インタフェース405に確認情報を送信する。
ステップS2805では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から一時保持情報があるか否かを示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を受信する。確認結果情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS2806では、生体認証処理部410が確認結果情報に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS2807(Yes)に移行し、ない場合にはステップS2808(No)に移行する。
ステップS2807では、生体認証処理部410がID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、購入年月日または日時を有する利用情報を生成し、利用情報を第2のサーバ2に送信するために通信インタフェース405に追加する利用情報を送信する。
ステップS2808では、生体認証処理部410がID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、購入年月日または日時を有する利用情報を生成し、利用情報を第2のサーバ2に送信するために通信インタフェース405に利用情報を送信する。
ステップS2809では、生体認証処理部410が通信インタフェース405を介して、第2のサーバ2から利用情報に含まれる生体情報が認証されたか否かを示す応答である処理情報を受信する。処理情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
図29、30は、第1のサーバの制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS2901では、第1のサーバ1の制御部201が通信インタフェース405を介してデータを取得する。
ステップS2902で制御部201の認証部209は、取得したデータが利用情報であるか否かを判定し、利用情報である場合にはステップS2903(Yes)に移行し、更新情報である場合には図30のステップS3001(No)に移行する。例えば、利用情報に含まれる利用情報を識別する情報と、更新情報に含まれる更新情報を識別する情報を参照し、利用情報であるか更新情報であるかを判定する。
ステップS2903で認証部209は、取得した利用情報を参照してICカードを用いて乗車したのか生体認証により乗車したのかを判定し、ICカードにより乗車した場合にはステップS2904(Yes)に移行し、生体認証により乗車した場合にはステップS図30のS3004(No)に移行する。例えば、利用情報にID情報が含まれているか、生体情報が含まれているかを判定する。
ステップS2904では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得したID情報と一致するID情報があるか否かを判定し、一致するID情報がある場合にはステップS2905(Yes)に移行する。一致するID情報がない場合にはステップS2907(No)に移行する。例えば、図25の第1のサーバ記憶情報252を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS2905では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致したID情報があることを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ2906では、作成した一致したことを示す情報を有する認証情報をレジスタに送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS2907では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致するID情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ2908では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報をレジスタに送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS2909では、認証部209が利用情報を受信する。ステップS2910では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得したID情報と一致するID情報があるか否かを判定し、一致するID情報がある場合にはステップS2911(Yes)に移行する。一致するID情報がない場合にはステップS2915(No)に移行する。例えば、図25の第1のサーバ記憶情報252を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS2911では、判定部210が受信した利用情報の商品購入金額がチャージ金額内であるか否かを判定する。例えば、第1のサーバ記憶情報252のID情報が「inf_1」の場合、利用情報の商品購入金額が図25に示すチャージ金額の「2,000」内であるか否かを判定する。(Yes)には処理を終了し、チャージ金額外の場合にはステップS2912(No)に移行する。
ステップS2912ではチャージ金額外と判定されたとき、更新部211がICカードの415のチャージ金額を更新しないことを示す情報を有する更新情報を生成する。ステップS2913では、更新情報を自動改札機に送信するため、制御部201が更新情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS2914ではチャージ金額外と判定されたとき、更新部211が記憶部202の第1のサーバ記憶情報のID情報に対応するチャージ金額や不足金額を更新する。
ステップS2915では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致するID情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ2916では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報をレジスタに送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
図30のステップS3001では、更新部211が更新情報のID情報と一致する第1のサーバ記憶情報のID情報を検出し、一致したID情報に対応するチャージ金額と不足金額を更新情報に記憶されているチャージ金額と不足金額に更新する。続いて、更新部211は第1のサーバ記憶情報の更新が完了すると、更新が完了したことを示す更新完了情報を生成する。更新完了情報は、更新が完了した情報に関連付けられているID情報を有している。
ステップ3002では、作成した一致しないことを示す情報を有する更新完了情報を自動改札機に送信するため、更新部211が更新完了情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS3003では、認証部209が第1のサーバ記憶情報を参照し、取得した生体情報と一致する生体情報があるか否かを判定し、一致する生体情報がある場合にはステップS3004(Yes)に移行する。一致する生体情報がない場合にはステップS3006(No)に移行する。例えば、図25の第1のサーバ記憶情報252を参照し、一致するID情報があるか否かを判定する。
ステップS3004では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致した生体情報があることを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ3005では、作成した一致したことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
ステップS3006では、認証部209が第1のサーバ記憶情報に一致する生体情報がないことを示す情報を有する認証情報を作成する。ステップ3007では、作成した一致しないことを示す情報を有する認証情報を自動改札機に送信するため、認証部209が該認証情報を通信インタフェース205に送信する。
図31、32は、第2のサーバの制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS3101では、制御部301が通信インタフェース305を介してデータを取得する。
ステップS3102では、認証部309が取得したデータが確認情報であるか否かを判定し、確認情報である場合にはステップS3103(Yes)に移行し、利用情報である場合には図32のステップS3201(No)に移行する。例えば、確認情報の判定では確認情報であることを識別する情報が含まれているか否かを判定する。また、利用情報の判定では利用情報であることを識別する情報が含まれているか否かを判定する。
ステップS3103では、判定部310が第2のサーバ2の記憶部302に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS3104(Yes)に移行し、一時保持情報がない場合にはステップS3109(No)に移行する。一時保持情報があるか否かの判定は、例えば、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報がある場合に一時保持情報があると判定する。
ステップS3104では一時保持情報が存在する場合、更新部311が更新情報を生成する。更新情報には更新されるチャージ金額と不足金額が含まれ、第2のサーバ記憶情報に記憶されているチャージ金額を用いて作成される。
ステップS3105では、更新部311が生成した更新情報をレジスタに送信するために、更新情報を通信インタフェース305に送信する。
ステップS3106では、更新部311が生成した更新情報を第1のサーバ1に送信するために、更新情報を通信インタフェース305に送信する。
ステップS3107では、更新部311が第1のサーバ1から通信インタフェース305を介して更新完了情報を受信する。更新完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS3108では、更新部311がレジスタから通信インタフェース305を介して書込完了情報を受信する。書込完了情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS3109では、更新部311が第2のサーバ記憶情報から更新に用いた一時保持情報を削除する。
ステップS3110では、判定部310が第2のサーバ記憶情報に一時保持情報が存在しないこと示す情報を有する確認情報の応答である確認結果情報を生成する。
ステップS3111では、判定部310がレジスタに確認結果情報を送信するために、確認結果情報を通信インタフェース305に送信する。
図32のステップS3201では、判定部310が第2のサーバ2の記憶部302に一時保持情報があるか否かを判定し、一時保持情報がある場合にはステップS3202(Yes)に移行し、一時保持情報がない場合にはステップS3207(No)に移行する。一時保持情報があるか否かの判定は、例えば、第2のサーバ2の記憶部302に記憶されている第2のサーバ記憶情報を参照し、確認情報に含まれるID情報と一致するID情報がある場合に一時保持情報があると判定する。
ステップS3202で判定部310は、一時保持情報が存在することを示す情報を有する確認結果情報を生成する。
ステップS3203では、判定部310がレジスタに確認結果情報を送信するために、通信インタフェース305に確認結果情報を送信する。
ステップS3204では、更新部311がレジスタから通信インタフェース305を介して利用情報を受信する。利用情報には、ID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時などを有している。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS3205では、第2のサーバ記憶情報の生体情報が一致する一時保持情報に、更新部311がステップS3204で受信したID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時などを追加する。
ステップS3206では、更新部311が第2のサーバ記憶情報にID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時などを追加したことを示す情報を有する記憶終了情報を自動改札機に送信するために、通信インタフェース305に送信する。
ステップS3207で判定部310は、一時保持情報が存在しないことを示す情報を有する確認結果情報を生成する。
ステップS3208では、判定部310がレジスタに確認結果情報を送信するために、通信インタフェース305に確認結果情報を送信する。
ステップS3209では、更新部311がレジスタから通信インタフェース305を介して利用情報を受信する。利用情報には、ID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時など有している。利用情報を所定の時間待っても受信できない場合には処理を終了する。または、再送要求することが考えられる。
ステップS3210では、第2のサーバ記憶情報の生体情報が一致する一時保持情報に、更新部311がステップS1904で受信したID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時など記憶する。
ステップS3211では、更新部311が第2のサーバ記憶情報にID情報、生体情報、購入金額、チャージ金額、年月日または日時など記憶したことを示す情報を有する記憶終了情報を自動改札機に送信するために、通信インタフェース305に送信する。
本実施形態によれば、ICカードによる認証と生体認証とを連携させ、生体情報により生体認証をした場合には第2のサーバに一時的にしか使用しない一時保持情報を記憶する。そして、次の機会にICカードが利用されたとき、第2のサーバに記憶した一時保持情報を用いて、現在ICカードに記憶されている情報を更新し、その後一時保持サーバから該一時保持情報を削除する。その結果、生体認証時に使用した記憶領域を第1のサーバから削減できる。さらに、主たるサーバにアプリケーションソフトウェアやその実行領域が確保できる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。