JP5844952B1 - グリップ性能を改良した靴底 - Google Patents

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Abstract

前足部の内側部にはアウトソールの基底面から突出したゴム製の複数の内側クリートを有し、前足部の外側部にはアウトソールの基底面から突出したゴム製の複数の外側クリートを有し、内側クリートの第1係合面は後方または斜め後方に向かい、外側クリートの第2係合面は前方または斜め前方に向かっている。

Description

本発明はトレイルランニング、登山、クロスカントリーのような不整地路面や濡れた傾斜路面に適した靴底の他に、散歩用、雨用および日常的な靴のグリップ性能を改良した靴底に関する。
一般に、不整地路面でのグリップ性能を向上させる為には、クリートが路面に貫入し、グリップする時にかき出す土の量を大きくさせることが効果的である。その為、グリップする時に路面からクリートにかかる荷重の向きに直交する面に対する投影面積を増大させる事が重要となる。しかし、従来は傾斜した路面の走行時におけるソール面内での荷重の方向、特に、前足部における荷重の方向が十分に考慮されていない。また、靴底の内側縁および外側縁の接地の重要性について十分に考慮されておらず、十分にグリップ性能を考慮したクリートの設計はなされていないようである。
WO2014/167713A1(要約) JP63−64207A(第2図) JP3138770B2(FIG13B) JP5307356(図5) JP2005−40234A(要約) JP2012−101057A(要約) JP2013−126529A(要約) JP2000−070003A(第2図)
トレイルランニングでは、上り下りの傾斜路面や砂利道、岩場の他にぬかるんだ不整地路面がコースの大半を占める。中でも、下りの濡れた岩場、ぬかるみ等の路面は特に滑りやすく、そのため、グリップ性能の重要度が高い。動作分析や実際のレース分析の結果、傾斜路面の走行では、下記の(i)〜(iii)の要素について考慮するのが好ましい。
(i)つま先を踵よりも外側に開いた状態、つまりオープン接地の状態で前足部から中足部にかけて接地するなどの特徴が明らかになっている。したがって、前記オープン接地の状態でアウトソールに作用する面内荷重に対してクリートの位置や向きを決定する。
(ii)濡れた路面でのグリップ性を向上させるためには、滑る方向に対するクリートの向きおよび高さの影響が大きい。
(iii)ぬかるみでのグリップ性能を向上させるためには、クリートの係合面の投影面積の影響が大きい。
アウトソールが低硬度のラバーで形成されている場合、アウトソールが変形し易く、そのため、グリップ性能が向上する。しかし、低硬度のアウトソールの外周縁は走行や歩行時の外力により剥がれが生じやすく、そのため、耐久性が低下するだろう。
なお、市川(特許文献1:WO2014/167713A1)の研究および開示は、傾斜路面を歩行(例えば4km/h)した場合についてのものであり、傾斜路面を走行(例えば10km/h)する場合については何ら開示も示唆もしていない。
したがって、本発明の目的は地面や舗装路面だけでなく傾斜した路面の特に不整地路面におけるグリップ性能に優れた靴底を提供することである。
本発明の構成の説明に先立って、傾斜路面の走行におけるソール面内での荷重の方向について説明する。
本発明者は、傾斜角度10°の傾斜路面を走行(10km/h)した時にソール面内にかかる主な荷重の位置と向きについて研究した。荷重の位置と方向の概略を図示したものを図10および図11に示す。図10および図11において、矢印F1およびF2は、それぞれ、上り走行時および下り走行時にかかる荷重の位置と向きを包括的に、かつ、概略的に示している。
図10(a),図11(a)および図10(f),図11(f)は、走行方向Dに対するアウトソール5の長軸CLに対する開き角B1、B2を示す。
一般に、傾斜のない又は小さい平地の走行では、図10(a)の開き角B1が小さいストレート接地により走行するだろう。しかし、傾斜が大きい路面では図10(f)のように開き角B2が大きい場合、大きな推進やブレーキ力が得られる。このことは、短距離走やスケーティングのスタート直後に開き角B2が大きくなることからも、理解されるだろう。
図10および図11において、図中の10%…90%は着地から離地まで時間の割合を示す。図10(b)〜図10(e)および図11(b)〜図11(e)は、それぞれ、開き角B1が小さいストレート接地による上り走行および下り走行の場合の荷重F1,F2を示す。一方、図10(g)〜図10(j)および図11(g)〜図11(j)は、それぞれ、オープン接地による上り走行および下り走行の場合の荷重F1,F2を示す。
図10の荷重F1の作用点の位置から分かるように、上り走行においては接地の後半にソールの前足部5Fの内側部Mに主な荷重F1が発生することが分かる。その理由は、ヒールライズの局面において、前足の母趾および第2趾が大きな推進力を発揮するためであろうと推測される。
また、図10(b)〜図10(e)のストレート接地において、荷重F1はソールの長軸CLに沿った後方D2に向かって発生し易いことが分かる。一方、図10(g)〜図10(j)のオープン接地では荷重F1は長軸CLに対し大きく傾いた斜め外側LAの後方に向かって発生することが分かる。
この上り走行のテスト結果から、上り走行においては、前足部5Fの内側部Mに後方D2および斜め後方の外側に向かって足を蹴り出すための係合面をソールに設けることが有利であろうと推測される。
図11の荷重F2の作用点の位置から分かるように、下り走行においては、接地の前半にソールの前足部5Fの外側部Lに主な荷重F2が発生することが分かる。その理由は、下り走行においては位置エネルギーにより連続的な推進力が発生し、一方、滑りを防止するために前足の小趾および第4趾がブレーキ力を発揮する必要があるためであろうと推測される。
また、図11(b)〜図11(e)のストレート接地では荷重F2はソールの長軸CLに対し若干傾いた前方D1に向かって発生することが分かる。一方、図11(g)〜(j)のオープン接地では荷重F1は、前方D1だけでなく長軸CLに対し大きく傾いた斜め内側に向かって発生することが分かる。
更に、図11(c)〜(e)と図11(h)〜(j)の荷重F2の比較により、オープン接地の方がストレート接地よりも、大きなブレーキ力を発揮することが分かる。
この下り走行のテスト結果から、下り走行においては、前足部5Fの外側部Lに前方D1および斜め前方の内側MEに向かってブレーキ力を生じるための係合面をソールに設けることが有利であろうと推測される。
本発明は第1局面において、ゴム製のアウトソール5の前足部5Fは、内側部M、外側部Lおよび前記内側部と前記外側部との間の中央部CNを有し、
前記前足部5Fの前記内側部Mには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の内側クリート11を有し、
前記前足部5Fの前記外側部Lには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の外側クリート14を有し、
前記内側クリート11と前記外側クリート14とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間しており、
前記内側クリート11は第1係合面11Eと前記第1係合面11Eの反対側の第1反対面S1とを有し、
前記外側クリート14は第2係合面14Eと前記第2係合面14Eの反対側の第2反対面S2とを有し、
前記第1係合面11Eは前記第1反対面S1に対し以下の要件(a1)〜(c1)のうちの少なくとも1つの要件を満足し、
(a1)前記第1係合面11Eの前記幅方向D3の長さLEが前記第1反対面S1のそれL1よりも長いこと、
(b1)前記第1係合面11Eの前記基底面5Sとのなす角α1が前記第1反対面S1の前記基底面5Sとのなす角β1よりも90°に近いこと、
(c1)前記第1係合面11Eが前記第1反対面S1に対し、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出長さΔが大きいこと、
かつ、前記第2係合面14Eは前記第2反対面S2に対し以下の要件(a2)〜(c2)のうちの少なくとも1つの要件を満足し、
(a2)前記第2係合面14Eの前記幅方向D3の長さLEが前記第2反対面S2のそれL2よりも長いこと、
(b2)前記第2係合面14Eの前記基底面5Sとのなす角α2が前記第2反対面S2の前記基底面5Sとのなす角β2よりも90°に近いこと、
(c2)前記第2係合面14Eが前記第2反対面S2に対し、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出長さΔが大きいこと、
ここにおいて、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは後方D2または斜め後方に向かい、
前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは前方D1または斜め前方に向かっている。
前記要件(a1)〜(c1)のうちの少なくとも1つの要件を満足する前記第1係合面11Eは前記第1反対面S1よりも大きな係合力(グリップ力)を発揮し得る。前記要件(a2)〜(c2)のうちの少なくとも1つの要件を満足する前記第2係合面14Eは前記第2反対面S2よりも大きな係合力(グリップ力)を発揮し得る。
前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは後方D2または斜め後方に向かっている。そのため、ストレート接地やオープン接地の上り走行において、前足部5Fの内側クリート11により路面を蹴り出して大きな推進力が得られるだろう。
前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは前方D1または斜め前方に向かっている。そのため、ストレート接地やオープン接地の下り走行において、前足部5Fの外側クリート14により路面に対しブレーキ力を発揮し、滑りの発生が抑制される。
本発明において、前記内側部M、外側部Lおよび中央部CNとは、アウトソール5を前記幅方向D3に3等分した内側、外側および中央の部位を意味すると解することができる。なお、各内側および外側クリートは、それぞれ、内側部M、外側部Lから中央部CNに向かって延びていてもよいし、あるいは、内側部Mおよび外側部Lの端まで延びていなくてもよい。
本発明において、アウトソール5の前記基底面5Sはアウトソール5のベース部分の下面を意味する。本発明において、アウトソール5の基底面5Sが明瞭でない場合や存在しない場合、ミッドソール4の基底面5Sからクリートが突出しているか否かの判断の基準となる。
本発明において、クリートの突出高さHpは特に限定されないが、一般に、1mm〜10mmが好ましく、2mm〜8mm程度がより好ましく、2.5mm〜7mm程度が最も好ましい。
前記第1局面において、各係合面および反対面の幅方向D3の長さLE、L1、L2は、各面が長軸CLに対して傾いている場合、実際の各面の長さよりも小さな値となる。各面が長方形でない台形状や平行四辺形状である場合、前記長さLE、L1、L2は各面における平均値で算出することができる。
前記第1局面において、各係合面11Eまたは14Eが、それぞれ、その反対面S1またはS2に対し、突出長さΔが大きいとは、以下の2つの場合があることを意味する。
場合1:係合面11E(および/または14E)とその反対面S1(および/またはS2)の双方が外周縁50から幅方向D3に突出している場合。
場合2:係合面11E(および/または14E)は外周縁50から幅方向D3に突出しているが、その反対面S1(および/またはS2)は外周縁50から幅方向D3に突出していない場合。
前記第1局面において、第1係合面11Eが後方D2または斜め後方に向かうとは、内側クリート11の後面が第1係合面11Eを構成していることを意味する。一方、第2係合面14Eが前方D2または斜め前方に向かうとは、外側クリート14の前面が第2係合面14Eを構成していることを意味する。
また、各係合面11Eおよび14Eが後方D2または前方D1に向かっているとは、各係合面11E(14E)と接地面との交線52が前記長軸CLに直交することを意味する。一方、前記係合面11E、14Eが斜め後方(前方)に向かっているとは、前記交線52が前記幅方向D3に対し傾いていることを意味する。
本発明は第2局面において、ゴム製のアウトソール5は、内側部M、外側部Lおよび前記内側部と前記外側部との間の中央部CNを有し、
前記内側部Mには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の内側クリート11、31を有し、
前記外側部Lには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の外側クリート14、34を有し、
前記内側クリート11、31と前記外側クリート14、34とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間しており、
前記複数のクリートのうち少なくとも1つのクリート11、14、31、34は、前記アウトソール5の内縁寄りまたは外縁寄りに配置された縁寄部Hと、前記アウトソール5の中央部寄りに配置された中央寄部Sとを有し、
前記縁寄部Hおよび前記中央寄部Sは各々接地面TSを有し、
前記縁寄部Hと前記中央寄部Sとは、互いに3mm幅以下の溝Gを介して配置されているか、あるいは、前記幅方向D3に互いに連なっており、
前記中央寄部Sの圧縮剛性の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さいか、あるいは、前記中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい。
内側部Mや外側部Lに配置されたクリートは、前記上り走行や下り走行において係合力を発揮するだろう。特に、内側および外側クリートの中央寄部Sは、圧縮剛性の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さいか、あるいは、前記中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい。そのため、前記中央寄部Sはクリートが変形し易く、大きなグリップ力を発揮するだろう。
一方、内側部Mや外側部Lの縁寄部Hは圧縮剛性の値および/またはゴムの硬度の値が中央寄部Sに比べ大きく、そのため、クリートが剥がれたり欠けたりし難いだろう。したがって、アウトソールの耐久性が低下するのを抑制し得る。
ところで、上り走行や下り走行では横への身体の傾きや倒れが平地よりも生じ易く、走行が不安定になり易い。これに対し、縁寄部Hが中央寄部Sよりも変形しにくく、したがって、足の内反や外反を抑制し、走行が安定し易いだろう。
前記第2局面において、“前記内側クリート11、31と前記外側クリート14、34とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間しており、”とは、
内外のクリートが幅方向D3に3mm以上、好ましくは5mm〜70mm、より好ましくは8mm〜65mm、最も好ましくは10mm〜60mm程度離れていることを意味する。
前記第2局面において、“前記縁寄部Hと前記中央寄部Sとは、互いに3mm幅以下の溝Gを介して配置されているか、あるいは、前記幅方向D3に連なっており、”とは各クリート11、31、14、34が1つのクリートとして機能し得ることを意味する。前記3mm幅以下の溝Gは深い溝Gの幅が3mmを超える場合、1つのクリートとして機能し得ないクリートの集合を除外するために設けられた限定である。
前記溝Gとは各クリートの表面に凹凸を形成するための浅い溝ではなく、少なくともクリートの突出高さHpの50%以上の深さを有する深い溝を意味し、好ましくは、溝Gが前記基底面5Sまで延びているのが好ましく、前記基底面5Sを超えて延びているのが最も好ましい。したがって、深さが突出高さHpの50%未満である場合、縁寄部Hと前記中央寄部Sとは幅方向D3に連なっていると解される。
本第2局面において、前記中央寄部S(縁寄部H)の圧縮剛性の値Eaは、概ね、下記の(1)式で表される。
Ea=W・Hp/λ…(1)
W:中央寄部S(または縁寄部H)に負荷した圧縮荷重
Hp:クリートの突出高さ
λ:クリートの縮み
一般に、クリートの見かけの平面断面積(当該クリートの中央寄部S(縁寄部H)の包落線で囲まれた部分の面積)に対する同クリート(中央寄部S又は縁寄部H)の真の断面積の比は前記圧縮剛性の値Eaに対し正の相関関係を有する。すなわち、中央寄部Sや縁寄部Hの接地面に溝や凹凸が存在する場合、これらの溝や凹凸は圧縮剛性の値Eaの値を低下させる。
前記第2局面において、“中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい”場合、一般に中央寄部Sの圧縮剛性の値Eaは縁寄部Hの圧縮剛性の値Eaよりも小さい。ゴムの硬度は素材の剛性であるヤング率に対し正の相関関係を有するからである。
アウトソールはゴムの発泡体または非発泡体で形成するのが好ましく、縁寄部Hおよび中央寄部Sの硬度は、事実上、JIS K 6301のC硬度で50度〜95度程度が好ましいだろう。
縁寄部Hと中央寄部Sとの硬度差は、C硬度で5度〜30度程度が好ましく、7度〜20度程度が最も好ましいだろう。硬度差が小さいと前記効果が得にくい。一方、硬度差が大きいと前記実用的な硬度範囲から外れ易くなる。
かかる観点から、前記アウトソールの縁寄部Hの硬度はC硬度で70度〜92度程度が好ましく、75度〜90度程度が最も好ましいだろう。
一方、前記アウトソールの中央寄部Sについては、C硬度で、55度〜80度程度が好ましく、60度〜75度程度が最も好ましいだろう。
なお、本明細書(発明)において、C硬度とは、JIS K 6301C型の硬度計により測定した値を意味する。また、「硬度の値が・・・小さい」とは、ゴムや樹脂などの粘弾性体の硬度を計測するための硬度計により測定した値が小さいことを意味する。
図1は本発明の靴底の実施例1を示す概略平面図である。 図2は同靴底の前足部を拡大して示す拡大平面図である。 図3は同靴底の概略斜視図である。同図において、黒塗りの部位はアウトソールの側面を示し、密度の大きなドット(dots)は硬領域を示し、密度の小さいドットは柔領域を示す。 図4は同靴底の前足部を示す拡大斜視図である。 図5は同靴底の前足部を示す拡大斜視図である。 図6は同靴底の後足部を示す拡大斜視図である。 図7A、図7B、図7Cおよび図7Dは、それぞれ、図2のアウトソールの断面図である。 図8は実施例2の靴底を示す平面図である。同図において、内側および外側クリートの硬度の大きい部位には密度の大きなドットが付され、硬度の小さい部位には密度の小さなドットが付されている。 図9は実施例3の靴底の前足部の拡大平面図である。 図10は上り走行において生じる主な荷重を示す概念図である。 図11は下り走行において生じる主な荷重を示す概念図である。 図12は足の骨格を示す底面図である。 図13Aは実施例4の靴底の前足部の斜視図、図13Bは同実施例の概略断面図である。 図14はクリートの断面図である。
前記第1局面において、前記要件(a1)〜(c1)のうち少なくとも1つを満足する第1係合面11Eと、前記要件(a2)〜(c2)のうち少なくとも1つを満足する第2係合面14Eとの組合せの数は49通り存在する。以下前記第1局面における好ましい例が説明される。
第1局面において好ましくは、前記要件(a1)および(a2)を満足する。
この場合、内外の各係合面11E、14Eが幅方向D3に長く、そのため、上り及び下り路面の走行において、大きな係合力が期待できる。
第1局面において好ましくは、前記要件(b1)および(b2)を満足する。
この場合、内外の各係合面11E、14Eが各反対面S1、S2よりも90°に近く、そのため、上り及び下り路面の走行において、大きな係合力が期待できる。
第1局面において好ましくは、前記要件(c1)および(c2)を満足する。
この場合、内外の各係合面11E、14Eが基底面5Sの外周縁50から各反対面S1、S2に比べ幅方向D3に大きく突出しており、係合面が長く、そのため、上り及び下り路面の走行において、大きな係合力が期待できる。
第1局面において更に好ましくは、前記要件(a1)、(a2)、(b1)および(b2)を満足する。また、第1局面において更に好ましくは、前記要件(a1)、(a2)、(c1)および(c2)を満足する。また、第1局面において更に好ましくは、前記要件(b1)、(b2)、(c1)および(c2)を満足する。
これらの更に好ましい例においては、上り及び下り路面の走行において前記係合力の更なる増大が期待できる。
第1局面において、特に好ましくは、前記要件(a1)、(a2)、(b1)、(b2)、(c1)および(c2)を満足する。
この場合、前記係合力の著しい増大が期待できる。
第1局面において好ましくは、前記長軸CLに沿った前後方向または斜め前後方向に延び、かつ、前記中央部に向かう横係合面S3を、前記各クリート11、14が更に備える。かかる横係合面S3は長軸CLに平行でもよいし、長軸CLに対し傾斜していてもよい。
前記横係合面S3は幅方向D3への係合力を発揮するだろう。横係合面S3が斜め前後方向に延びている場合、横係合面S3は当該方向に直交する方向の係合力が増大する。
第1局面において好ましくは、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは斜め後方の外側LAに向かう面を包含する。
この場合、オープン接地した前足部の内側クリートが斜め後方に向かって上り路面を力強く蹴り出すだろう。そのため、オープン接地の状態で上り走行を行うことにより、大きな推進力が得られるだろう。
第1局面において好ましくは、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは斜め前方の内側MEに向かう面を包含する。
この場合、オープン接地した前足部の外側クリートにより斜め前方に向う安定したブレーキ力が発揮されるだろう。そのため、オープン接地の状態で下り走行を行うことにより、下り路面における滑りが抑制される。
第1局面において更に好ましくは、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは斜め後方の外側LAに向かう面を包含し、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは斜め前方の内側MEに向かう面を包含する。
この場合、オープン接地の状態で上り走行において大きな推進力が得られ、かつ、下り走行において安定したブレーキ力が得られる。
第1局面において、各係合面の幅方向D3の長さは、特に限定されない。しかし、各係合面の幅方向D3の長さが十分に大きい場合、前記係合力の増大が十分に発揮され易い。
かかる観点から、第1局面において好ましくは、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eの幅方向D3の長さLEが、当該外側クリート14が設けられたアウトソール5の部位の幅の20%〜50%に設定される。
同様に好ましくは、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eの幅方向D3の長さLEが、当該内側クリート11が設けられたアウトソール5の部位の幅の20%〜50%に設定される。
幅方向D3の長さLEの比は、25%〜50%が更に好ましい、前記比が50%を超えると、各クリート11、14が幅方向D3に長くなりすぎ、横方向の係合力が低下したり、あるいは、ソールが硬く感じすぎたり、あるいは、アウトソールの重量の増加を招く。
第1局面において好ましくは、前記内側クリート11と外側クリート14との間には前記内側クリート11および外側クリート14から離間した位置に補助クリート15を更に備える。
この場合、内外のクリート11、14が幅方向D3に長くなりすぎず、横方向の係合力が低下しにくく、あるいは、ソールが硬く感じにくく、あるいは、アウトソールの重量の減少を期待できる。
第1局面において好ましくは、前記第1係合面11Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
前記第1反対面S1は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
この場合、幅方向D3の内側に突出した第1係合面11Eは大きな係合力を発揮し、第1反対面S1が非突出状態であることにより、アウトソールの重量の増大を抑制し得る。なお、この場合、第1係合面11Eは両足の間に向かって突出しており、そのため、他者との接触するおそれがない。
第1局面において好ましくは、前記第2係合面14Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
前記第2反対面S2は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
この場合、幅方向D3の外側に突出した第2係合面14Eは大きな係合力を発揮し、第2反対面S2が非突出状態であることにより、アウトソールの重量の増大を抑制し得る。
第1局面において更に好ましくは、前記第1係合面11Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
前記第1反対面S1は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置され、
前記第2係合面14Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
前記第2反対面S2は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
この場合、幅方向D3に突出した係合面11E、14Eは大きな係合力を発揮し、反対面S1、S2が非突出状態であることにより、アウトソールの重量の増大を更に抑制し得る。
第1局面において好ましくは、前記第1および/または第2係合面11E、14Eの上端は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に配置され、路面に接地する前記内側および/または外側クリート11、14の接地面TSと前記第1および/または第2係合面11E、14Eとの交線52における最も縁寄りの突端53が前記外周縁50から前記幅方向D3に突出している。
この場合、第1および/または第2係合面11E、14Eの突出部51は最も突出した突端53に向かって鋭った形状である。そのため、前記係合力の増大を図りつつ、アウトソールの更なる重量抑制を図り得る。
以下、前記第2局面における好ましい例が説明される。
第2局面において好ましくは、前記中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい。
溝や凹凸による圧縮剛性の設定は、一般に、接地面に近い部位の圧縮剛性の低下には有用である。しかし、クリートの基底面に近い部位の圧縮剛性の低下は実現されにくい。
これに対し、中央寄部Sのゴムの硬度の値が小さい場合、クリートの接地面の近くだけでなく深い範囲にわたって前記剛性の低下を容易に図り得る。
第2局面において好ましくは、前記複数の内側クリート11、31のうち前後方向に並ぶ複数の内側クリート11、31が、各々、前記縁寄部Hおよび中央寄部Sを有し、
前記複数の外側クリート14、34のうち前後方向に並ぶ複数の外側クリート14、34が、各々、前記縁寄部Hおよび中央寄部Sを有する。
この場合、複数の内側および外側クリートにおいて縁寄部Hが中央寄部Sよりも変形しにくく、したがって、足の内反や外反が更に抑制され易いだろう。特に、上り走行や下り走行では横への身体の傾きや倒れが抑制され、走行姿勢が安定し易くなる。
第2局面において好ましくは、前記前後方向に並ぶ複数の前記内側クリート11と前記前後方向に並ぶ複数の前記外側クリート14とが、前記アウトソール5の前足部5Fに配置されている。
この場合、前足部の安定性能が向上する。
第2局面において更に好ましくは、前記前足部5Fにおいて前記内側クリート11の中央寄部Sから前記外側クリート14の中央寄部Sまでの前記アウトソール5の柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度の値が前記前足部5Fにおける内側および外側クリート11、14の縁寄部Hのそれよりも小さい。
この例では、アウトソール5において、中央部CNの柔領域ASが圧縮され易く、一方、縁寄部Hが圧縮されにくい。そのため、中央部CNの柔領域ASに荷重が集まり易く走行の安定性能が向上すると共に、内外の縁寄部Hが路面に接地し易く大きな係合力が得られ易い。
また、中央寄部Sと中央寄部Sとの間の柔領域ASが柔構造となり、前足部5Fの中央部CNが硬い石や岩に接地した際に、硬度の小さいゴムにより滑りが抑制される。
第2局面において更に好ましくは、前記柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記前足部5Fの内側部M、外側部Lおよび先端部Tに設けられている。
この場合、前足部5Fにおいて内側部Mおよび外側部Lの硬領域AHは前記滑りの抑制や係合力の増大に寄与し易い。
また、先端部Tの硬領域AHは、アウトソール5の先端部Tが岩や硬い路面など接触することによって前記先端部Tが損傷するのを抑制し得る。
第2局面において好ましくは、前記前後方向に並ぶ複数の前記内側クリート31と前記前後方向に並ぶ複数の外側クリート34とが、前記アウトソール5の後足部5Rに配置されている。
この場合、後足部5Rの内外のクリート31、34の縁寄部Hはオーバプロネーションやオーバサピネーションの抑制にも役立つと考えられる。
すなわち、この場合、後足部の安定性能が向上する。
第2局面において更に好ましくは、前記後足部5Rにおいて、前記内側クリート31の前記中央寄部Sから前記外側クリート34の前記中央寄部Sまでの前記アウトソール5の柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度の値が前記後足部5Rにおける前記内側および外側クリート31、34の縁寄部Hのそれよりも小さい。
この例では、後足部5Rにおいて、中央部CNの柔領域ASが圧縮され易く、一方、縁寄部Hが圧縮されにくい。そのため、内外の縁寄部Hが路面に接地し易く、走行の安定性が向上すると共に、大きな係合力が得られ易い。
また、中央寄部Sと中央寄部Sとの間の柔領域ASが柔構造であり、後足部5Rの中央部CNが硬い石や岩に接地した際に、滑りが抑制される。
第2局面において更に好ましくは、前記柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記後足部5Rの内側部M、外側部Lおよび後端部CRに設けられている。
この場合、後足部5Rにおいて内側部Mおよび外側部Lの硬領域AHは前述の前足部と同様に滑りの抑制や係合力の増大に寄与し易い。また、後端部CRの硬領域AHは、アウトソール5の後端部CRが岩や硬い路面など接触することによって前記後端部CRが損傷するのを抑制し得る。
第2局面において好ましくは、前記中央寄部Sと前記縁寄部Hとの間には前記溝Gが設けられ、前記溝Gの幅が0.1mm〜3.0mmに設定されている。
中央寄部Sと縁寄部Hとの間に溝Gがない場合、中央寄部Sが縁寄部Hに拘束されて変形しにくくなるだろう。これに対し、中央寄部Sと縁寄部Hとの間に溝Gが存在することにより、柔軟な中央寄部Sが変形し易く、そのため、所期の効果を発揮し易い。
また、硬度の互いに異なる縁寄部Hおよび中央寄部Sが溝Gの部分において精度良く成型されるだろう。
溝Gの幅は前記効果を発揮する上で、かつ、製造上の観点から0.1mm以上が好ましい。一方、溝Gの幅が大きすぎるとクリートの欠損部分が多すぎて、クリートとしての機能が低下し易く、かかる観点から溝Gの幅は3.0mm以下が好ましい。
前記効果の発揮や前記観点から、第2局面において更に好ましくは、前記溝Gが前記接地面TSから前記基底面5Sまで延びている。
第2局面において更に好ましくは、前記柔領域ASと硬領域AHとの間の前記アウトソール5には別の溝G1,G2が形成され、前記別の溝G1,G2が前記溝Gに連なっている。
この場合、前記柔領域ASと硬領域AHとの変形の連続性が遮断され易い。
また、硬度の互いに異なる硬領域AHおよび柔領域ASが溝G1,G2の部分において精度良く成型されるだろう。
第2局面において更に好ましくは、前記各クリートは、係合面と前記係合面の反対側の反対面S1,S2とを有し、前記各クリートの係合面は前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出部51を有する。
この場合、幅方向D3に突出した係合面11E、14Eの突出部51は係合力を増大させる。
第2局面において更に好ましくは、前記係合面の上端は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に配置され、前記突出部51は路面に接地する接地面TSと前記係合面との交線52における最も縁寄りの突端53が前記外周縁50から幅方向D3に突出している。
この場合、係合面の突出部51は最も突出した突端53に向かって鋭った形状である。そのため、前記係合力の増大とアウトソールの重量抑制とを図り得る。
1つの前記各実施態様または下記の実施例に関連して説明および/または図示した特徴は、1つまたはそれ以上の他の実施態様または他の実施例において同一または類似な形で、および/または他の実施態様または実施例の特徴と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲のみによって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
各実施例は例えばトレイルランニングやウォーキング用の靴の靴底である。
図3に示すように、靴底はゴム製のアウトソール5と樹脂製のミッドソール4とを備える。なお、靴底の上には足の甲を包むアッパー(図示せず)が設けられる。
ミッドソール4は例えばEVAのような樹脂製の発泡体からなるミッドソール本体を備える。なお、「樹脂製」とは、熱可塑性等の樹脂成分を有するという意味で、任意の適宜の他の成分を含む。また、ミッドソール4には低反発材、高反発材および溝などが設けられてもよい。
アウトソール5は、例えば、ラバースポンジ、ソリッドラバーなどからなる。アウトソール5は前記ミッドソール本体の発泡体よりも耐摩耗性の大きい接地底で、一般に、ミッドソール本体の発泡体よりも硬度が大きい。なお、「ゴム製」とは天然ゴムや合成ゴムの成分を有するという意味で、任意の他の成分を含む。
図1に示すように、前記アウトソール5には、ゴム製の複数の第1クリート11,14、第2クリート21,24および第3クリート31,34が、各々、前足部5F、中足部5Mおよび後足部5Rに配置されている。
前記前足部5F、中足部5Mおよび後足部5Rとは、それぞれ、図12の足の前足1F、中足1Mおよび後足1Rを覆う部位を意味する。前記前足1Fは5本の中足骨と14個の趾骨からなる。前記中足1Mは舟状骨、立方骨および3個の楔状骨からなる。
図3〜図6に示すように、前記各クリートは図3のアウトソール5の基底面5Sから下方(路面)に向かって突出し、アウトソール5に一体に形成されている。なお、基底面5Sとは、ミッドソール4の下面に沿って概ね一定の厚さを有する部位の底面を意味し、浅い溝や、小さな凹凸を有していてもよい。
図2に拡大して示す前足部5Fにおいて、前記第1クリート11,14のうち、足の内側MEに配置された内側第1クリート11は、後方D2または斜め後方の外側LAに向かう第1係合面11Eを有する。一方、前記第1クリート11,14のうち、足の外側LAに配置された外側第1クリート14は、斜め前方の内側MEに向かう第2係合面14Eを有する。
なお、図1の前足部5F、中足部5Mおよび後足部5Rの中央部CNには、後述するゴム製の補助クリート15,25,35がアウトソール5に一体に形成されている。
図3に示す中足部5Mにおいて、前記第2クリート21,24のうち、足の内側MEに配置された内側第2クリート21は、斜め後方の外側LAに向かう係合面21Eを有する。一方、前記第2クリート21,24のうち、足の外側LAに配置された外側第2クリート24は、斜め前方の内側MEに向かう係合面24Eを有する。
図6の後足部5Rにおいて、前記第3クリート31,34のうち、足の内側MEに配置された内側第3クリート31は、斜め前方の外側LAに向かう係合面31Eを有する。一方、前記第3クリート31,34のうち、足の外側LAに配置された外側第3クリート34は、前方D1ないし斜め前方の内側MEに向かう係合面34Eを有する。
図1において、前記内側クリート11、31は第1係合面11E、31Eと前記第1係合面11E、31Eの反対側の第1反対面S1とを有する。一方、前記外側クリート14,34は第2係合面14E、34Eと前記第2係合面14E、34Eの反対側の第2反対面S2とを有する。
図1において、前記内側クリート11、31と前記外側クリート14、34とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間している。前記長軸CLに沿った前後方向または斜め前後方向に延び、かつ、前記中央部CNに向かう横係合面S3が前記各クリート11、31、14、34に設けられている。
図1において、前記内側クリート11、31は横係合面S3の反対側の内側面S11、S31を有する。一方、前記外側クリート14、34は横係合面S3の反対側の外側面S14、S34を有する。
図1において、前記内側クリート11、31の内側面S11、S31はアウトソール5の内側の外周縁50(内縁)に沿って配置されている。一方、前記外側クリート14、34の外側面S14、S34はアウトソール5の外側の外周縁50(外縁)に沿って配置されている。
図2において、前記複数の内側第1クリート11は、足の前後方向に互いに離間し、かつ、内縁に沿って、かつ、前記内縁から若干突出するように配置されている。一方、前記複数の外側クリート14は、足の前後方向に互いに離間し、かつ、外縁に沿って、かつ、前記外縁から若干突出するように配置されている。
なお、各第1クリート11および14は、少なくとも一部が、より好ましくは過半(半分以上)が前足部5Fの内側MEまたは外側LAに配置されていればよい。
図7A,図7Bにおいて、前記第1、第2および第3クリート11、14、21、24、31、34の前記基底面5Sからの突出高さHpは、例えば3mm〜5mm程度に設定されている。
ここで第1係合面11E、係合面21Eおよび31E(図1)が基底面5Sとなす角α1の好ましい角度の範囲について図14(a)〜(c)を用いて説明する。
まず図14(a)に示すように角α1が90°よりも小さい場合、水平方向に力Fhが作用するとともに鉛直上向きにも荷重Fzが付加されることとなる。この場合、荷重Fzの反力の影響によりクリートが沈み込む(貫入する)ことから、投影面積が十分に確保されグリップ力を効率よく伝達できる。
次に図14(b)に示すように角α1が90°もしくはほぼ90°である場合、水平方向の力Fhのみが支配的に作用することとなる。この場合もグリップ力を効率よく伝達できるといえる。
一方、図14(c)に示すように角α1が90°よりも大きい場合、水平方向の力Fhの作用とともに鉛直下向きに荷重Fzが付加されることとなる。この場合、荷重Fzの反力の影響によりクリートが浮き上がり、投影面積が減少することになる。そのためグリップ力の伝達の効率性はあまり高くないといえる。
以上のことから第1係合面11E、係合面21Eおよび31E(図1)が基底面5Sとなす角α1を90°または90°よりも小さくすることでグリップ性の向上が期待される。なお、図7の第2係合面14E、係合面24Eおよび34E(図1)が基底面5Sとなす角α2についても、同様の理由により90°または90°よりも小さくすることによってグリップ性の向上が期待される。
図3において、前記各クリート11、14、31、34は、前記アウトソール5の内側縁寄りまたは外側縁寄りに配置された縁寄部Hと、前記中央部寄りに配置された中央寄部Sとを有する。前記縁寄部Hおよび前記中央寄部Sは各々接地面TSを有する。前記縁寄部Hと前記中央寄部Sとは、互いに3mm幅以下の深溝Gを介して配置されているが、深溝Gを介することなく、前記幅方向D3に連なっていてもよい。
図1の前記内側の各クリート11、21、31と前記外側の各クリート14、24、34とはそれぞれ前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間している。前記内側の各クリート11、21、31と外側の各クリート14、24、34との間には、それぞれ、前記内側の各クリート11、21、31および外側の各クリート14、24、34から離間した位置に前記補助クリート15、25、35が設けられている。
本実施例の場合、図1に示す内側のクリート11、21、31の前記第1係合面11E、係合面21Eおよび31Eは、それぞれ、前記各第1反対面S1に対し以下のように構成されている。
すなわち、図1の前記第1係合面11E、係合面21Eおよび31Eの前記幅方向D3の長さLEは、各々、その反対側の前記第1反対面S1の長さL1よりも長い。
また、前記第1係合面11E、係合面21Eおよび31Eが図7Aの前記基底面5Sとなす角α1は、各々、その反対側の前記第1反対面S1が前記基底面5Sとなす角β1よりも90°に近い。
更に、図2のように、内側のクリート11の前記第1係合面11Eは、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出部51を有する。これに対し、内側のクリート11の第1反対面S1は前記外周縁50から前記幅方向D3に突出していない。
すなわち、前記第1係合面11Eの一部が前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出している。一方、前記第1反対面S1は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
本実施例の場合、図1に示す外側のクリート14、24、34の前記第2係合面14E、係合面24Eおよび34Eは、それぞれ、前記第2反対面S2に対し以下のように構成されている。
すなわち、図1の前記第2係合面14E、係合面24Eおよび34Eの前記幅方向D3の長さLEは、各々、その反対側の前記第2反対面S2のそれL2よりも長い。
また、前記第2係合面14E、係合面24Eおよび34Eが図7Bの前記基底面5Sとなす角α2は、各々、その反対側の前記第2反対面S2が前記基底面5Sとなす角β2よりも90°に近い。
更に、図2のように外側のクリート14の前記第2係合面14Eは、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した部突出部51を有する。これに対し、外側のクリート14の第2反対面S2は前記外周縁50から前記幅方向D3に突出していない。
すなわち、前記第2係合面14Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出している。一方、前記第2反対面Sは前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
より詳しくは、前足部5Fにおいて、図2、図7Cおよび図7Dの前記各係合面11E、14Eの上端(紙面上は下端)は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に配置され、路面に接地する接地面TSと前記各係合面11E、14Eとの交線52における最も縁寄りの突端53は前記外周縁50から前記幅方向D3に突出している。
図1の前記外側クリート14の前記第2係合面14Eの幅方向D3の長さLEは、好ましくは、当該外側クリート14が設けられたアウトソール5の部位の幅の20%以上に設定され、より好ましくは25%以上に設定されている。このように長さLEはある程度の幅があった方がよいが、それよりも小さい幅、例えば、当該外側クリート14が設けられたアウトソール5の部位の幅の5%程度の幅にすることも可能である。
図1の前記内側クリート11の前記第1係合面11Eの幅方向D3の長さLEは、好ましくは、当該内側クリート11が設けられたアウトソール5の部位の幅20%以上に設定され、より好ましくは25%以上に設定されている。外側クリート14と同様に内側クリート11の第1係合面11Eの幅方向D3の長さLEも、当該内側クリート11が設けられたアウトソール5の部位の幅の5%程度の小さい幅にすることが可能である。
図2の前足部5Fにおいて、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは後方D2または斜め後方に向かっている。
好ましくは、前記内側クリート11の縁寄部Hの前記第1係合面11Eは斜め後方の外側LAに向かう面を形成し、一方、内側クリート11の中央寄部Sの第1係合面11Eは後方または斜め後方の外側LAに向かう面を形成していてもよい。
図2の前足部5Fにおいて、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは前方D1または斜め前方に向かっている。より好ましくは、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは斜め前方の内側MEに向かう面を包含する。
なお、図6の後足部5Rにおいて、前記内側クリート31の前記係合面31Eは前方D1または斜め前方の外側LAに向かっている。一方、前記外側クリート34の前記係合面34Eは前方D1または斜め前方の内側MEに向かっている。
図3の前記前足部5Fおよび後足部5Rの補助クリート15、35は、例えば六角柱状で、多方面に対して係合可能になっている。なお、前記前足部5Fおよび後足部5Rの補助クリート15、35は、中足部5Mの補助クリート25のように四角形等の形状であってもよい。
以上のように、各係合面の向きが設定されていることで、種々の路面の上り下りの局面において、ソールと路面との間に滑りが生じにくくなるだろう。
図4および図5において、前記中央寄部Sと前記縁寄部Hとの間には、接地面TSから基底面5Sよりも深い位置まで延びる前記深溝Gが設けられている。前記深溝Gの幅は例えば1mm〜2mm程度に設定されている。
中央寄部Sのゴムの硬度の値は前記縁寄部Hのそれよりも小さい。これにより、前記中央寄部Sの圧縮剛性の値は前記縁寄部Hのそれよりも小さい。
図3の前足部5Fにおいて、前記内側クリート11の中央寄部Sから前記外側クリート14の中央寄部Sまでの前記アウトソール5は柔領域ASを構成する。前記柔領域ASは圧縮剛性およびゴムの硬度の値が前記前足部5Fの縁寄部Hのそれよりも小さい。前記柔領域ASの圧縮剛性およびゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記前足部5Fの内側部M、外側部Lおよび先端部Tに設けられている。
図3の後足部5Rにおいて、前記内側クリート31の前記中央寄部Sから前記外側クリート34の前記中央寄部Sまでの前記アウトソール5は柔領域ASを構成する。前記柔領域ASの圧縮剛性およびゴムの硬度の値は前記後足部5Rの縁寄部Hのそれよりも小さい。前記柔領域ASの圧縮剛性およびゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記後足部5Bの内側部M、外側部Lおよび後端部CRに設けられている。
図2の前足部5Fにおいて、前記内側クリート11および外側クリート14の内側面S11および外側面S14は、螺旋状の面で定義される。
すなわち、図2の接地面TSにおいて、突端53は外周縁50よりも幅方向D3に突出しており、一方、第1および第2反対面S1、S2のコーナの非突出端54は外周縁50よりも幅方向D3に退避している。更に、前記内側面S11および外側面S14と基底面5Sとの交線は、破線で示すように、前記外周縁50上に配置されている。
図2のかかる形状の内側クリート11および外側クリート14は、接地面TSにおいて突出端53の形成する第1角θ1が鋭角となる(90°よりも小さい角度)。また、突出端53において図7Cおよび図7Dの内側面S11および外側面S14と接地面TSとが形成する第2角θ2が鋭角となる。一方、図2の接地面TSにおいて非突出端54の形成する第3角θ3が鈍角となる(90°よりも大きい角度)。
図3の前記柔領域ASと硬領域AHとの間の前記アウトソール5の基底面5Sには区画溝G1,G2が形成され、前記浅い区画溝G1,G2が前記深溝Gに連なっている。前記区画溝G1,G2において、アウトソール5の厚さは最も小さく、基底面5Sから上方に向かって窪んでいる。
前記互いに連なった溝G,G1(G2)は、本実施例の場合、前足部5Fまたは後足部5Bにおいてループ状に形成されている。なお、中足部5Mにアウトソール5ではなく、非発泡体の樹脂製の強化装置が設けられる場合、前記互いに連なった溝G,G1(G2)は非ループ状で、かつ、U字状となるであろう。
図4および図6に示すように、前記各クリートの接地面TSには前記深溝Gよりも細く、かつ、浅い溝GSが形成されていてもよい。これらの溝GSは接地面TSの接地面積を小さくし、そのため、クリートの圧縮剛性を小さくする。
したがって、縁寄部Hと中央寄部Sを同硬度とした場合、例えば、縁寄部Hの溝GSの比率よりも中央寄部Sのそれを小さくすることで、縁寄部Hの圧縮剛性が中央寄部Sのそれよりも大きくなる。更に、例えば、中央寄部Sの接地面TSに半球状の複数の突部が形成されている場合、接地した瞬間の接地面TSと路面との接触面積が著しく小さいので、前記圧縮剛性が著しく小さくなる。
図8は実施例2を示す。
この図に示すように、各係合面11E、14E、21E、24E、31E、34Eは長軸CLに直交する平面に沿って設けられている。すなわち、全ての係合面11E…は前方D1または後方D2に向いている。
本実施例において、各第1〜第3クリート11…における中央寄部Sのうちの低硬度の部位には密度の粗いドットが付され、一方、各第1〜第3クリート11…における中央寄部Sおよび縁寄部Hのうち高硬度の部位には密度の濃いドットが付されている。このように、中央寄部Sの一部が低硬度に設定されていてもよい。
図9は実施例3を示す。
この図に示す前足部5Fにおいて、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは後方D2に向かう面E1と斜め後方に向かう面E2との双方を備える。一方、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは前方D1に向かう面E3と斜め前方に向かう面E4との双方を備えていてもよい。
前記後方D2または前方D1に向かう面E1、E3に直交する法線NL1、NL3は前記長軸CLに平行である。前記斜め後方に向かう面E2に直交する法線NL2は前記長軸CLに対し、当該面E2よりも後方の点O2で交差する。一方、前記斜め前方に向かう面E4に直交する法線NL4は前記長軸CLに対し、当該面E4よりも前方の点O4で交差する。
図13Aおよび図13Bは実施例4を示す。
図13Aに示すように、本実施例の場合、各クリート11,14は互いに前後方向および幅方向D3に分離されていると共に離間して配置されている。すなわち、各内側クリート11および外側クリート14同士は、各々、ミッドソール4の露出面400を介して、前後方向に互いに離間している。また、内側クリート11と外側クリート14とは、ミッドソール4の露出面400を介して、幅方向D3に互いに離間している。
図13Aおよび図13Bのように、各クリート11,14が独立しており、そのため、アウトソール5に基底面5Sの存在が認められない場合、アウトソール5のクリート11,14が付着された表面が前記基底面5Sを定義する。その理由は、かかる表面からのアウトソール5の厚さが前記各クリート11,14の高さとなるからである。
なお、本例の場合、前述の1つのクリートとしての機能上、1つのクリート11,14とはミッドソール4に囲まれた部分となる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、溝G,G1,G2,G3は設けられなくてもよい。中足部にアウトソールに代えて強化装置が設けられていてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
本発明はトレイルランニング用、登山用、クロスカントリー用の他に、散歩用、雨靴用および日常的な靴の靴底に利用できる。
1F:前足 1M:中足 1R:後足
4:ミッドソール 5:アウトソール
5F:前足部 5M:中足部 5R:後足部 5S:基底面
50:外周縁 51:突出部 52:交線 53:突端 54:非突出端
11:内側(第1)クリート 14:外側(第1)クリート
11E:第1係合面 14E:第2係合面 E1〜E4:面
15,25,35:補助クリート
21:内側第2クリート 24:外側第2クリート 21E,24E:係合面
31:内側第3クリート 34:外側第3クリート 31E,34E:係合面
AH:硬領域 AS:柔領域
H:縁寄部 S:中央寄部 T:先端部 CR:後端部
CN:中央部 M:内側部 L:外側部
CL:長軸 D1:前方 D2:後方 D3:幅方向
LE、L1、L2:長さ
NL1〜NL4:法線 O2,O4:点
F1,F2:矢印
G:(深)溝 G1,G2:区画溝 GS:溝
Hp:突出高さ Δ:突出長さ
S1:第1反対面 S2:第2反対面 S3:横係合面 TS:頂面(接地面)
S11,S31:内側面 S14,S34:外側面
ME:内側 LA:外側
α1、α2,β1、β2:角 θ1、θ2、θ3:角 B1、B2:開き角

Claims (33)

  1. ゴム製のアウトソール5と樹脂製のミッドソール4とを有する靴底において、
    前記アウトソール5の前足部5Fは、内側部M、外側部Lおよび前記内側部と前記外側部との間の中央部CNを有し、
    前記前足部5Fの前記内側部Mには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の内側クリート11を有し、
    前記前足部5Fの前記外側部Lには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の外側クリート14を有し、
    前記内側クリート11と前記外側クリート14とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間しており、
    前記内側クリート11は第1係合面11Eと前記第1係合面11Eの反対側の第1反対面S1とを有し、
    前記外側クリート14は第2係合面14Eと前記第2係合面14Eの反対側の第2反対面S2とを有し、
    前記第1係合面11Eは前記第1反対面S1に対し以下の要件(a1)〜(c1)のうちの少なくとも1つの要件を満足し、
    (a1)前記第1係合面11Eの前記幅方向D3の長さLEが前記第1反対面S1のそれL1よりも長いこと、
    (b1)前記第1係合面11Eの前記基底面5Sとのなす角α1が前記第1反対面S1の前記基底面5Sとのなす角β1よりも90°に近いこと、
    (c1)前記第1係合面11Eが前記第1反対面S1に対し、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出長さΔが大きいこと、
    かつ、前記第2係合面14Eは前記第2反対面S2に対し以下の要件(a2)〜(c2)のうちの少なくとも1つの要件を満足し、
    (a2)前記第2係合面14Eの前記幅方向D3の長さLEが前記第2反対面S2のそれL2よりも長いこと、
    (b2)前記第2係合面14Eの前記基底面5Sとのなす角α2が前記第2反対面S2の前記基底面5Sとのなす角β2よりも90°に近いこと、
    (c2)前記第2係合面14Eが前記第2反対面S2に対し、前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出長さΔが大きいこと、
    ここにおいて、前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは後方D2または斜め後方に向かい、
    前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは前方D1または斜め前方に向かっている。
  2. 請求項1の靴底において、
    前記要件(a1)および(a2)を満足する。
  3. 請求項1の靴底において、
    前記要件(b1)および(b2)を満足する。
  4. 請求項1の靴底において、
    前記要件(c1)および(c2)を満足する。
  5. 請求項1の靴底において、
    前記要件(a1)、(a2)、(b1)および(b2)を満足する。
  6. 請求項1の靴底において、
    前記要件(a1)、(a2)、(c1)および(c2)を満足する。
  7. 請求項1の靴底において、
    前記要件(b1)、(b2)、(c1)および(c2)を満足する。
  8. 請求項1の靴底において、
    前記要件(a1)、(a2)、(b1)、(b2)、(c1)および(c2)を満足する。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項の靴底において、
    前記長軸CLに沿った前後方向または斜め前後方向に延び、かつ、前記中央部に向かう横係合面S3を、前記各クリート11、14が更に備える。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項の靴底において、
    前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは斜め後方の外側LAに向かう面を包含する。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項の靴底において、
    前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは斜め前方の内側MEに向かう面を包含する。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項の靴底において、
    前記内側クリート11の前記第1係合面11Eは斜め後方の外側LAに向かう面を包含し、前記外側クリート14の前記第2係合面14Eは斜め前方の内側MEに向かう面を包含する。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項の靴底において、
    前記外側クリート14の前記第2係合面14Eの幅方向D3の長さLEが、当該外側クリート14が設けられたアウトソール5の部位の幅の20%以上に設定されている。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項の靴底において、
    前記内側クリート11の前記第1係合面11Eの幅方向D3の長さLEが、当該内側クリート11が設けられたアウトソール5の部位の幅の20%以上に設定されている。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項の靴底において、
    前記内側クリート11と外側クリート14との間には前記内側クリート11および外側クリート14から離間した位置に補助クリート15を更に備える。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項の靴底において、
    前記第1係合面11Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
    前記第1反対面S1は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
  17. 請求項1〜15のいずれか1項の靴底において、
    前記第2係合面14Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
    前記第2反対面S2は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
  18. 請求項1〜15のいずれか1項の靴底において、
    前記第1係合面11Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
    前記第1反対面S1は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置され、
    前記第2係合面14Eが前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出し、
    前記第2反対面S2は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に非突出状態で配置されている。
  19. 請求項1〜18のいずれか1項の靴底において、
    前記第1および/または第2係合面11E、14Eの上端は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に配置され、路面に接地する前記内側および/または外側クリート11、14の接地面TSと前記第1および/または第2係合面11E、14Eとの交線52における最も縁寄りの突端53が前記外周縁50から前記幅方向D3に突出している。
  20. ゴム製のアウトソール5と樹脂製のミッドソール4とを有する靴底において、
    前記アウトソール5は、内側部M、外側部Lおよび前記内側部と前記外側部との間の中央部CNを有し、
    前記内側部Mには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の内側クリート11、31を有し、
    前記外側部Lには前記アウトソール5またはミッドソール4の基底面5Sから突出したゴム製の複数の外側クリート14、34を有し、
    前記内側クリート11、31と前記外側クリート14、34とは前記アウトソール5の長軸CLに直交する幅方向D3に互いに離間しており、
    前記複数のクリートのうち少なくとも1つのクリート11、14、31、34は、前記アウトソール5の内縁寄りまたは外縁寄りに配置された縁寄部Hと、前記アウトソール5の中央部寄りに配置された中央寄部Sとを有し、
    前記縁寄部Hおよび前記中央寄部Sは各々接地面TSを有し、
    前記縁寄部Hと前記中央寄部Sとは、互いに3mm幅以下の溝Gを介して配置されているか、あるいは、前記幅方向D3に互いに連なっており、
    前記中央寄部Sの圧縮剛性の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さいか、あるいは、前記中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい。
  21. 請求項20の靴底において、少なくとも、
    前記中央寄部Sのゴムの硬度の値が前記縁寄部Hのそれよりも小さい。
  22. 請求項20もしくは21の靴底において、
    前記複数の内側クリート11、31のうち前後方向に並ぶ複数の内側クリート11、31が、各々、前記縁寄部Hおよび中央寄部Sを有し、
    前記複数の外側クリート14、34のうち前後方向に並ぶ複数の外側クリート14、34が、各々、前記縁寄部Hおよび中央寄部Sを有する。
  23. 請求項22の靴底において、
    前記前後方向に並ぶ複数の前記内側クリート11と前記前後方向に並ぶ複数の前記外側クリート14とが、前記アウトソール5の前足部5Fに配置されている。
  24. 請求項23の靴底において、
    前記前足部5Fにおいて前記内側クリート11の中央寄部Sから前記外側クリート14の中央寄部Sまでの前記アウトソール5の柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度の値が前記前足部5Fにおける内側および外側クリート11、14の縁寄部Hのそれよりも小さい。
  25. 請求項24の靴底において、
    前記柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記前足部5Fの内側部M、外側部Lおよび先端部Tに設けられている。
  26. 請求項22の靴底において、
    前記前後方向に並ぶ複数の前記内側クリート31と前記前後方向に並ぶ複数の外側クリート34とが、前記アウトソール5の後足部5Rに配置されている。
  27. 請求項26の靴底において、
    前記後足部5Rにおいて前記内側クリート31の前記中央寄部Sから前記外側クリート34の前記中央寄部Sまでの前記アウトソール5の柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度の値が前記後足部5Rにおける前記内側および外側クリート31、34の縁寄部Hのそれよりも小さい。
  28. 請求項27の靴底において、
    前記柔領域ASの圧縮剛性および/またはゴムの硬度よりも大きい値の硬領域AHが前記後足部5Rの内側部M、外側部Lおよび後端部CRに設けられている。
  29. 請求項20〜28のいずれかの靴底において、
    前記中央寄部Sと前記縁寄部Hとの間には前記溝Gが設けられ、
    前記溝Gの幅が0.1mm〜3.0mmに設定されている。
  30. 請求項29の靴底において、
    前記溝Gが前記接地面TSから前記基底面5Sまで延びている。
  31. 請求項25もしくは28の靴底において、
    前記柔領域ASと硬領域AHとの間の前記アウトソール5には別の溝G1,G2が形成され、前記別の溝G1,G2が前記溝Gに連なっている。
  32. 請求項20〜31のいずれか1項の靴底において、
    前記各クリートは、係合面と前記係合面の反対側の反対面S1,S2とを有し、前記各クリートの係合面は前記基底面5Sの外周縁50から前記幅方向D3に突出した突出部51を有する。
  33. 請求項32の靴底において、
    前記係合面の上端は前記基底面5Sの外周縁50に囲まれた領域内に配置され、前記突出部51は路面に接地する接地面TSと前記係合面との交線52における最も縁寄りの突端53が前記外周縁50から幅方向D3に突出している。
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