JP5844678B2 - クランクシャフトミラーのワークレスト装置 - Google Patents

クランクシャフトミラーのワークレスト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5844678B2
JP5844678B2 JP2012098454A JP2012098454A JP5844678B2 JP 5844678 B2 JP5844678 B2 JP 5844678B2 JP 2012098454 A JP2012098454 A JP 2012098454A JP 2012098454 A JP2012098454 A JP 2012098454A JP 5844678 B2 JP5844678 B2 JP 5844678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
rest
work
support shafts
full width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012098454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013226603A (ja
Inventor
下村 真素美
真素美 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu NTC Ltd
Original Assignee
Komatsu NTC Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu NTC Ltd filed Critical Komatsu NTC Ltd
Priority to JP2012098454A priority Critical patent/JP5844678B2/ja
Publication of JP2013226603A publication Critical patent/JP2013226603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5844678B2 publication Critical patent/JP5844678B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

本発明は、エンジンなどに用いられるクランクシャフト(ワーク)を切削加工するクランクシャフトミラーのワークレスト装置に関するものである。
この種のクランクシャフトミラーとしては、チャック中心を通る水平軸線であるチャック軸線と同心を成して配されるワークをチャックで固定し、固定した状態にあるそのワークに対し内刃式の回転カッタを用いて切削加工を行うワーク固定式インターナルタイプのものが主流である。一方、チャックを回転駆動してワークをチャック軸線回りに回転させながら内刃式の回転カッタでワークを切削するワーク回転式インターナルタイプのものもある。
上記いずれのタイプのクランクシャフトミラーにおいても、切削加工中にワークが振れないようにするために、ワークがワークレスト装置によって挟持される(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許第4471674号公報 特開昭63−91333号公報
図9には、従来のワークレスト装置の構造説明図が示されている。
図9に示されるワークレスト装置100は、ワーク中心Owを通る水平軸線であるワーク軸線と直交しかつ水平な全幅方向に延設される本体フレーム101を備えている。この本体フレーム101の中央部には開口部101aが設けられ、この本体フレーム101における全幅方向の他側部には一対のレストアーム支軸102,102´が設けられ、これら一対のレストアーム支軸102,102´に基端部が支持されてそれらレストアーム支軸102,102´を支点にして一対のレストアーム103,103´が相互に開閉自在で上下方向に回動できるようになっている。
一対のレストアーム103,103´における基端部には、互いに噛合する一対の歯車104,104´が固着されるとともに、下側のレストアーム103´の基端部から突設されたシリンダ取付部103a´と本体フレーム101との間に油圧シリンダ105が取り付けられ、油圧シリンダ105の伸縮作動により、一対のレストアーム103,103´が連動して図中実線で描かれる閉合位置と図中二点鎖線で描かれる開放位置との間で開閉作動されるようになっている。
各レストアーム103,103´の対向面の略中央部には半円状の切欠き部が形成され、一対のレストアーム103,103´が閉じたときにそれら切欠き部に設けられるワーククランプパッド106によってワーク107のメインジャーナルが支持されるようになっている。
一方、一対のレストアーム103,103´の先端側にはそれらレストアーム103,103´を閉合状態にクランプするクランプ機構108が配されている。このクランプ機構108は、全幅方向に延び上下に互いに離間して設けられる一対のガイドレール109,109´に案内されてワーク中心Owに向けて接離自在に移動されるクランプジョー110と、このクランプジョー110の中央部に形成される角孔内に配されて本体フレーム101に固定されるクランプシリンダ111とを備え、このクランプシリンダ111のピストンロッドの先端がクランプジョー110に取り付けられることで、クランプシリンダ111の伸縮作動によってクランプジョー110がワーク中心Owに対し全幅方向に進退動されるようになっている。
クランプジョー110の他側の端部には上下一対の脚部112,112´が突出形成され、各脚部112,112´の内側には押圧パッド113,113´が取り付けられている。また、一対のレストアーム103,103´の先端部における外側には受圧パッド114,114´がそれぞれ押圧パッド113,113´に対応するように取り付けられ、一対のレストアーム103,103´を閉合状態にして受圧パッド114,114´が押圧パッド113,113´によって押圧されることにより、くさび作用で一対のレストアーム103,103´が閉合状態で保持される。
しかしながら、従来のワークレスト装置100では、クランプジョー110を全幅方向に進退動させることで一対のレストアーム103,103´をクランプ・アンクランプするようにされているため、クランプジョー110を全幅方向にスライドさせるためのストロークが必要となり、機械全幅が大きくなるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、機械全幅を小さくすることができるクランクシャフトミラーのワークレスト装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるクランクシャフトミラーのワークレスト装置は、
ワーク中心を通る水平軸線であるワーク軸線と直交しかつ水平な全幅方向に延設される本体フレームと、この本体フレームにおける全幅方向の一側部または他側部に設けられる一対のレストアーム支軸と、全幅方向に延設されて基端部が前記一対のレストアーム支軸に支持されそれらレストアーム支軸を支点に上下方向に回動されて相互に開閉自在な一対のレストアームとを備え、カッタ装置に設けられた回転カッタでワークを切削する際に前記一対のレストアームでワークを挟持するように構成されるクランクシャフトミラーのワークレスト装置において、
前記本体フレームにおける全幅方向の他側部または一側部に設けられる一対のクランパ支軸と、これらクランパ支軸に支持されそれらクランパ支軸を支点に上下方向に回動される一対のクランパとを備え、
相互に閉じられた前記一対のレストアームの先端部を前記一対のクランパで挟持することを特徴とするものである(第1発明)。
本発明において、当該クランクシャフトミラーは、作業者による所定の作業時に開かれる扉が全幅方向の他側に設けられてなり、前記一対のレストアーム支軸が全幅方向の一側に配される一方、前記一対のクランパ支軸が全幅方向の他側に配されるのが好ましい(第2発明)。
本発明においては、本体フレームにおける一対のレストアーム支軸が設けられる側部とは反対側の側部に一対のクランパ支軸が設けられ、これらクランパ支軸を支点とする一対のクランパの回動操作によって一対のレストアームがクランプ・アンクランプされる。これにより、従来は必要とされていた全幅方向のスライドストロークが不要になり、機械全幅を小さくすることができる。
ところで、レストアームによるワークの支持に関して、径寸法仕様の異なる複数種類のワークに対応させるためには、ワーク中心とレストアーム支軸との距離はできる限り長いのが好ましいが、この場合、レストアーム支軸が配される側のベッド側面とワーク中心との距離が長くなるため、レストアーム支軸が配される側からカッタ交換やワーク交換などの作業を行うことが困難になる。
そこで、第2発明の構成を採用することにより、すなわち、全幅方向の一側にレストアーム支軸を配する一方で、全幅方向の他側にクランパ支軸を配し、かつクランパ支軸が配される側に、作業者による所定の作業時に開かれる扉を設ける構成を採用することにより、レストアームによるワークの支持に関して径寸法仕様の異なる複数種類のワークに対応させることができ、しかもクランパ支軸が配される側からカッタ交換やワーク交換などの作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフトミラーの正面図 図1のA−A線断面図 図2のB−B線断面図(a)およびC−C線断面図(b) 図1のD−D線断面図で、レストアーム閉状態図(a)およびレストアーム開状態図(b) 図1のE−E線断面図 本実施形態のクランクシャフトミラーの制御システムのブロック図 メインプログラムの処理内容を説明するフローチャート 本実施形態のクランクシャフトミラーによるクランクシャフトの加工工程説明図 従来のクランクシャフトミラーのワークレスト装置の構造説明図
次に、本発明によるクランクシャフトミラーのワークレスト装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<クランクシャフトミラーの概略構成の説明>
図1に示されるように、本実施形態に係るクランクシャフトミラー1は、図において左右方向の水平軸であるZ軸方向に沿って延設されるベッド2を備えている。
ベッド2上には、ワークヘッド3とテールストック4とがZ軸方向(ベッドの長手方向)に所定間隔を存して互いに対向するように設置されるとともに、これらワークヘッド3とテールストック4との間でZ軸方向に移動自在にサドル5が設置されている。なお、テールストック4に代えてチャック7と同様のチャックを用いてもよい。
サドル5上には、Z軸と直交しかつ水平なX軸方向(ベッド2の奥行方向)に移動自在にスライド6が設置されている。
<チャックの説明>
ワークヘッド3には、Z軸と平行を成しチャック中心Oc(図2参照)を通る水平軸線であるチャック軸線Lcを有するチャック7がそのチャック軸線Lc回り(C軸方向)に回転自在に組み付けられている。
チャック7は、図示されないチャック爪駆動手段で駆動される複数のチャック爪7aを備えてなり、チャック軸線Lcと同心を成して配されるワーク8の端部を掴んで高精度に位置決めし加工負荷を受けることができるように構成されている。
チャック7においては、図示されない動力伝達機構を介してワークヘッド3に付設されるC軸モータ(ACサーボモータ)9と接続されており、C軸モータ9の作動によってチャック軸線Lc回り(C軸方向)に回転駆動されるようになっている。
<カッタ装置の説明>
スライド6には、カッタ装置10が組み付けられている。
図2および図3(a)に示されるように、カッタ装置10は、スライド6に一体的に固着されるカッタハウジング11内にカッタドラム12を回転自在に組み込み、このカッタドラム12を図示されない動力伝達機構を介してカッタモータ(ACスピンドルモータもしくはインダクションモータ)13に接続して構成されている。
カッタドラム12には、カッタアダプタ12aを介して内刃式の回転カッタ14が装着され、カッタモータ13の作動により、回転カッタ14が回転駆動されるようになっている。
なお、本実施形態では、カッタ装置10を1基だけ設置する構成のものを例示したが、カッタ装置10をZ軸方向に2基設置する構成を採用することも可能である。
<Z軸送り機構の説明>
図3(b)に示されるように、サドル5をZ軸方向に移動させるZ軸送り機構15は、ベッド2上においてZ軸方向に延設されてサドル5に固着されたナット部材16に螺合するZ軸方向ボールねじ軸17と、このZ軸方向ボールねじ軸17を回転駆動するZ軸送りモータ(ACサーボモータ)18とを備え、Z軸送りモータ18にてZ軸方向ボールねじ軸17を正逆回転させることにより、サドル5をZ軸方向に移動させることができるように構成されている。
<X軸送り機構の説明>
図2および図3(a)に示されるように、スライド6と共にカッタ装置10をX軸方向に移動させるX軸送り機構20は、サドル5上においてX軸方向に延設されてスライド6に固着されたナット部材21に螺合するX軸方向ボールねじ軸22と、このX軸方向ボールねじ軸22を回転駆動するX軸送りモータ(ACサーボモータ)23とを備え、X軸送りモータ23にてX軸方向ボールねじ軸22を正逆回転させることにより、スライド6と共にカッタ装置10をX軸方向に移動させることができるように構成されている。
<ワークレスト装置の説明>
図1に示されるように、サドル5には、カッタ装置10との相対位置を一定に保った状態でワークレスト装置25が固定されており、サドル5の移動に伴ってカッタ装置10と共にワークレスト装置25がZ軸方向に移動されるようになっている。
ワークレスト装置25は、回転カッタ14でワーク8におけるピンジャーナルを加工する際に、その加工部に隣接するメインジャーナルをクランプして加工中にワーク8が振れないように支持する役目をする。このワークレスト装置25について、図4(a)(b)を用いて以下に詳述する。
図4(a)に示されるワークレスト装置25は、ワーク中心Owを通る水平軸線であるワーク軸線Lw(図1参照:チャック軸線Lcと同軸線)と直交しかつ水平な全幅方向(X軸方向)に延設される本体フレーム26を備えている。
本体フレーム26の中央部には開口部26aが設けられ、この開口部26aを塞ぐように一対のレストアーム27,27´が全幅方向に延設されている。これらレストアーム27,27´の基端部は、本体フレーム26における全幅方向の一側部に設けられた一対のレストアーム支軸28,28´によって支持され、これらレストアーム支軸28,28´を支点にしてそれらレストアーム27,27´が相互に開閉自在で上下方向に回動できるようになっている。
一対のレストアーム27,27´における基端部には、互いに噛合する一対の歯車29,29´が固着されるとともに、上側のレストアーム27の基端部から突設されたシリンダ取付部27aと本体フレーム26との間に油圧シリンダ30が取り付けられ、油圧シリンダ30の伸縮作動により、一対のレストアーム27,27´が連動して図4(a)に示される閉合位置と同図(b)に示される開放位置との間で開閉作動されるようになっている。
各レストアーム27,27´の対向面の略中央部には半円状の切欠き部27b,27b´(図4(b)参照)が形成され、一対のレストアーム27,27´が閉じたときにそれら切欠き部27b,27b´に設けられるワーククランプパッド31によってワーク8のメインジャーナルが支持されるようになっている。
一対のレストアーム27,27´の先端側にはそれらレストアーム27,27´を閉合状態にクランプするクランプ機構32が配されている。このクランプ機構32は、本体フレーム26における全幅方向の他側部に設けられる一対のクランパ支軸33,33´を備えている。これら一対のクランパ支軸33,33´には一対のクランパ34,34´が支持され、それらクランパ支軸33,33´を支点にして一対のクランパ34,34´が上下方向に回動できるようになっている。
一対のクランパ34,34´のうち、下側のクランパ34´は、クランパ支軸33´が嵌め込まれる嵌合孔を有する円盤状のクランパ本体34a´と、このクランパ本体34a´の外周部から全幅方向の一側に突設される突出部34b´とから構成されている。一方、上側のクランパ34は、下側のクランパ34´と基本的に構造が同じで、更にクランパ本体34aの外周部から全幅方向の他側に突出するようにシリンダ取付部34cが設けられてなるものである。
一対のクランパ34,34´において、クランパ本体34a,34a´における嵌合孔の周縁には互いに噛合する一対の歯車35,35´が固着されるとともに、上側のクランパ34に設けられたシリンダ取付部34cと本体フレーム26との間に上下方向に油圧シリンダ36が取り付けられている。
油圧シリンダ36の収縮作動により、一対のクランパ34,34´が連動して閉じられて、図4(a)に示されるようなクランプ状態位置とされ、相互に閉じられた一対のレストアーム27,27´の先端部を一対のクランパ34,34´における突出部34b,34b´で挟持することができる。
油圧シリンダ36の伸長作動により、一対のクランパ34,34´が連動して開かれて、図4(b)に示されるようなアンクランプ状態位置とされる。
<前面扉の説明>
図1および図2に示されるように、本実施形態のクランクシャフトミラー1においては、加工機全体を覆う固定カバー体40が設けられており、この固定カバー体40は、X軸方向の一側(後側)および他側(前側)、Z軸方向の一側(右側)および他側(左側)、並びに天井側にそれぞれ配される外装パネル41〜45によって形成されている。
図4および図5に示されるように、この固定カバー体40には、チャック7とテールストック4との間の領域に対応するように、天井部45の他側部からX軸方向の他側(前側)に亘って開放された開口部40aが設けられ、この開口部40aを開閉するスライドタイプの前面扉46が装備されている。
前面扉46は、回転カッタ14によるワーク8の切削加工時に、チャック軸線LcからX軸方向の他側(前側)に向かって飛散しようとする切粉を止める切粉遮蔽カバーとしての役目もする。
前面扉46の上下方向中間部には、ベッド2の内部に向けて傾斜を持たせた庇部46aが設けられており、前面扉46の本体部分で飛散が止められた切粉が庇部46aによってベッド2の内部に向かって落下されるようになっている。
<切粉遮蔽カバーの説明>
図4(a)および図5に示されるように、ワークレスト装置25における本体フレーム26には、第1切粉遮蔽カバー51および第2切粉遮蔽カバー52がそれぞれ装着されている。
図4に示されるように、第1切粉遮蔽カバー51は、チャック軸線LcからX軸方向の一側(後側)の位置に配され、チャック7からテールストック4の間の領域においてX軸方向に板面を臨ませて上下方向に延設される側板部51aを備えている。なお、この第1切粉遮蔽カバー51には、本体フレーム26との装着部分において一対のレストアーム27,27´との干渉を回避するために切欠き部51bおよびボックス部51cがそれぞれ設けられている(図5参照)。
側板部51aの上端部には、その側板部51aと直角を成してX軸方向の他側に向かって天板部51dが連設され、側板部51aの下端部には、その側板部51aと鈍角を成してベッド2の内部に向かって斜めに傾斜板部51eが連設され、この傾斜板部51eの下端部には、ベッド2の内部に向かって真っ直ぐに案内板部51fが連設されている。
第1切粉遮蔽カバー51においては、回転カッタ14によるワーク8の切削加工時に、チャック軸線LcからX軸方向の一側(後側)に向かって飛散しようとする切粉を主として側板部51aで止め、この側板部51aで飛散を止めた切粉を傾斜板部51eによってベッド2に向かって落下させ、そして案内板部51fによってベッド2の内部へと確実に落とすようにされている。
また、第2切粉遮蔽カバー52は、チャック軸線LcからX軸方向の他側(前側)の位置に配され、チャック7からテールストック4の間の領域においてX軸方向の他側(前側)から一側(後側)に向かって下向きに傾斜する傾斜板部52aを備えている。
傾斜板部52aの下端部には、ベッド2の内部に向かって真っ直ぐに案内板部52bが連設されている。
第2切粉遮蔽カバー52においては、傾斜板部52aの上端部が、前面扉46における庇部46aの下側に配されて平面視でオーバラップされ、傾斜板部52aの下部が、ベッド2の内部に臨ませるように配され、前面扉46の本体部分から庇部46aを介して落下された切粉を傾斜板部52aによってベッド2に向かって落下させ、そして案内板部52bによってベッド2の内部へと確実に落とすようにされている。
図5に示されるように、第1切粉遮蔽カバー51および第2切粉遮蔽カバー52はいずれも、テールストック4を覆うテールストックカバー53,54と固定カバー体40との間に入り込むように配置され、サドル5の移動に伴ってワークレスト装置25と共にZ軸方向に移動されるようになっている。
第1切粉遮蔽カバー51とテールストックカバー53との間には、両者間の隙間を塞ぐシールとしての役目も兼ねるスクレーパ部材55が配されている。このスクレーパ部材55においては、その基部がテールストックカバー53に固定され、その先端部が第1切粉遮蔽カバー51の内側面に当接され、第1切粉遮蔽カバー51がワークレスト装置25と共にZ軸方向の一側(右側)に移動されるに伴い、第1切粉遮蔽カバー51の内側面に付着している切粉を掻き取ることができるようにされている。
ワークレスト装置25の本体フレーム26に対する第2切粉遮蔽カバー52の装着部分と前面扉46との間には、両者間の隙間を塞ぐシールとしての役目も兼ねるスクレーパ部材56が配されている。このスクレーパ部材56においては、その基部がワークレスト装置25の本体フレーム26に固定され、その先端部が前面扉46の内側面に当接され、ワークレスト装置25がZ軸方向の一側(右側)に移動されるに伴い、前面扉46の内側面に付着している切粉を掻き取ることができるようにされている。
なお、前面扉46とテールストックカバー54との間には、両者間の隙間を塞ぐシール部材57が配されており、このシール部材57においては、その基部が前面扉46の内側面に固定され、その先端部がテールストックカバー54の端面に当接され、前面扉46とテールストックカバー54との間の隙間から切粉が飛び出るのを防ぐようにされている。
次に、本実施形態のクランクシャフトミラー1の制御システムについて、図6のブロック図を用いて以下に説明する。
図6に示される制御システム60は、自動プログラミング装置61と、中央演算処理装置(CPU)62aやメモリ(ROM、RAM等)62bなどが内蔵され、シーケンス機能や数値制御機能を具備するNC装置62(本発明の「制御装置」に相当する。)と、C軸モータ9を駆動するためのC軸サーボアンプ63と、X軸送りモータ23を駆動するためのX軸サーボアンプ64と、Z軸送りモータ18を駆動するためのZ軸サーボアンプ65と、一対のレストアーム27,27´を開閉作動させる油圧シリンダ30の伸縮動作を操作するための操作弁66と、一対のクランパ34,34´を開閉作動させる油圧シリンダ36の伸縮動作を操作するための操作弁67とを備えて構成されている。
ここで、カッタモータ13にはそのカッタモータ13の回転速度を検出する回転速度検出器(例えば、タコジェネレータ等)70が付設され、C軸モータ9、X軸送りモータ23およびZ軸送りモータ18にはそれぞれC軸方向位置、X軸方向位置およびZ軸方向位置を検出する位置検出器(例えば、ロータリエンコーダ等)71,72,73が付設され、一対のレストアーム27,27´および一対のクランパ34,34´にはそれぞれそれらの開閉状態を検知する開閉状態検知器(例えば、リミットスイッチ等)74,75が添設されている。回転速度検出器70により検出された回転速度検出信号、各位置検出器71,72,73により検出された各軸方向位置検出信号および開閉状態検知器74,75により検知された開閉状態検知信号はそれぞれフードバック信号としてNC装置62に与えられる。なお、カッタモータ13としてインダクションモータが採用された場合には、回転速度検出器70は不要である。
次に、回転カッタ14によるワーク8の加工動作について図7のフローチャートを用いて説明する。かかる加工動作は、自動プログラミング装置61で作成されたメインプログラムや加工用サブプログラム、補正用サブプログラムがNC装置62に転送され、NC装置62においてメインプログラムが実行されることにより行われる。なお、図7に示されるフローチャートにおいて、記号「T」および「K」はそれぞれステップを表わす。
図7に示されるフローチャートにおいて、第1工程長手割出処理(T1)と第1工程工具補正オフセット処理(T2)とが行われることにより、カッタ装置10における回転カッタ14がピンジャーナルに、ワークレスト装置25における一対のアームレスト27,27´がメインジャーナルに位置決めされる。位置決めが完了したら、加工用サブプログラムが呼び出される(T3)。
〔加工用サブプログラム:レストアーム閉作動(K1)〕
ステップT3で呼び出された加工用サブプログラムが実行されると、NC装置62から操作弁66に向けてレストアーム閉指令信号が出力され、これにより油圧シリンダ30が収縮されてワークレスト装置25における一対のレストアーム27,27´が閉作動される。開閉状態検知器74によって一対のアームレスト27,27´の閉状態が検知された後において、NC装置62から操作弁67に向けてクランパ閉指令信号が出力され、これにより油圧シリンダ36が収縮されて一対のクランパ34,34´が閉作動される。こうして、ワークレスト装置25によりワーク8のメインジャーナルが支持される。
〔加工用サブプログラム:第1切削加工工程(K2)〕
次いで、C軸方向位置指令信号に従ってチャック7が回転され、このチャック7の回転に同期してX,Z軸方向位置指令信号に従って移動される回転カッタ14により、ワーク8に対して図8(a)〜(g)に示されるような加工プロセスが実施される。
ここで、図8に示される加工プロセスにおいて、図8(a)はスタート状態を示すもので、回転カッタ14の中心とクランクシャフト(ワーク8)中心Ow(チャック中心Oc)は同心上にあり、これを原点として、この位置をから切削が開始される。回転カッタ14を図8(a)に示される状態から同図(b)に示される状態に、すなわち、回転カッタ14をX軸方向の一側に直線的に移動させることにより、ワーク8に対し直線状に切り込んでいくプランジ切削が実施される。その後、ワーク8を回転させながら回転カッタ14によるワーク8への切込みストロークをワーク中心Ow(チャック中心Oc)からX軸方向の一側に向かって所定距離Sの位置までとなるように回転カッタ14をX軸方向に移動させることにより、ワーク8に対し円弧状に切り込んでいくロータリ切削が開始される。このロータリ切削が、図8(c)〜(f)に示されるように、0°〜360°まで実施されることにより、ワーク8に対し所定の切削加工が施される。
〔加工用サブプログラム:レストアーム開作動(K3)〕
次いで、NC装置62から操作弁67に向けてクランパ開指令信号が出力され、これにより油圧シリンダ36が伸長されて一対のクランパ34,34´が開作動される。開閉状態検知器75によって一対のクランパ34,34´の開状態が検知された後において、NC装置62から操作弁66に向けてレストアーム開指令信号が出力され、これにより油圧シリンダ30が伸長されて一対のレストアーム27,27´が開作動される。こうして、ワークレスト装置25によるワーク8のメインジャーナルの支持が解除される。
〔加工用サブプログラム:加工軸原点戻し(K4)〕
次いで、NC装置62からX軸送りモータ23に向けて、回転カッタ14を原点に戻すようなX軸方向位置指令信号が出力され、これにより回転カッタ14が原点に戻される(図8(g)参照)。
そして、ステップT4以下において、前記ステップK1〜ステップK4と同様の加工用サブプログラムによる所要の切削加工工程が行われ、ワーク8に対する全ての加工工程が終了すると、サドル5、スライド6が原点に復帰され、その後、メインプログラムが終了し、1つのワーク8に対する切削加工が終了する。
<作用効果の説明>
以上に述べたようなクランクシャフトミラー1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)回転カッタ14によるワーク8の切込み方向がX軸方向のみとされる。これにより、従来は必要とされていた上下方向の切込みストロークが不要になり、機械高さを例えば1600mm程度にまで低くすることができるとともに、切粉の飛散領域が狭められるので、切粉の飛散を抑えることができる。
(2)回転カッタ14によるワーク8の切込みストロークがチャック中心OcからX軸方向の一側(後側)に向かって所定距離S(図8(b)参照)の位置までとされる。つまり、チャック中心OcからX軸方向の他側(前側)の方向には回転カッタ14が切り込まれない。これにより、X軸方向の他側(前側)において、ベッド2の側面とチャック軸線Lcとの間の距離を例えば500mm以内にまで短くすることができ、前面扉46を開いてX軸方向の他側(前側)から回転カッタ14やワーク8の交換作業を容易に行うことができる。
(3)チャック軸線LcからX軸方向の一側(後側)に第1切粉遮蔽カバー51が、他側に第2切粉遮蔽カバー52がそれぞれ設けられるので、切粉をベッド2の内部に確実に落とすことができ、切粉処理の効率を向上させることができる。
(4)ワークレスト装置25において、本体フレーム26における一対のレストアーム支軸28,28´が設けられる側部とは反対側の側部に一対のクランパ支軸33,33´が設けられ、これらクランパ支軸33,33´を支点とする一対のクランパ34,34´の回動操作によって一対のレストアーム27,27´がクランプ・アンクランプされるので、従来は必要とされていた全幅方向のスライドストロークが不要になり、機械全幅を小さくすることができる。
(5)X軸方向(全幅方向)の一側(後側)にレストアーム支軸28,28´が配される一方で、X軸方向(全幅方向)の他側(前側)にクランパ支軸33,33´が配され、かつクランパ支軸33,33´が配される側に、作業者による所定の作業時に開かれる前面扉46が設けられるので、レストアーム27,27´によるワーク8の支持に関して、径寸法仕様の異なる複数種類のワークに対応させることができ、しかも前面扉46を開いてX軸方向(全幅方向)の他側(前側)から回転カッタ14やワーク8の交換作業を容易に行うことができる。
(6)一対のクランパ34,34´で一対のレストアーム27,27´を挟み付ける構成とされているので、従来のくさび作用を利用したものと比べて、油圧シリンダ36の作動力の調整にて一対のクランパ34,34´によるクランプ力を容易に制御することができ、必要以上の負荷がワーククランプパッド31に作用するのを防ぐことができ、ワーククランプパッド31の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明のクランクシャフトミラーのワークレスト装置について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、一対のレストアーム27,27´はZ軸方向に移動せずに固定されるものとしたが、特許文献1にて開示されているように一対のレストアーム27,27´をZ軸方向に移動可能にしてフレキシブル性を持たせてもよい。
また、ワーククランプパッド31に代えて、ローラタイプのワーククランプローラを用いてもよい。
本発明のクランクシャフトミラーのワークレスト装置は、機械全幅を小さくすることができるという特性を有していることから、限られた設置スペースでのクランクシャフトの切削加工の用途に好適に用いることができる。
1 クランクシャフトミラー
2 ベッド
3 ワークヘッド
4 テールストック
7 チャック
8 ワーク
10 カッタ装置
14 回転カッタ
20 X軸送り機構
25 ワークレスト装置
26 本体フレーム
27,27´ レストアーム
28,28 レストアーム支軸
32 クランプ機構
33,33´ クランパ支軸
34,34´ クランパ
46 前面扉
51 第1切粉遮蔽カバー
52 第2切粉遮蔽カバー
62 NC装置(制御装置)

Claims (2)

  1. ワーク中心を通る水平軸線であるワーク軸線と直交しかつ水平な全幅方向に延設される本体フレームと、この本体フレームにおける全幅方向の一側部または他側部に設けられる一対のレストアーム支軸と、全幅方向に延設されて基端部が前記一対のレストアーム支軸に支持されそれらレストアーム支軸を支点に上下方向に回動されて相互に開閉自在な一対のレストアームとを備え、カッタ装置に設けられた回転カッタでワークを切削する際に前記一対のレストアームでワークを挟持するように構成されるクランクシャフトミラーのワークレスト装置において、
    前記本体フレームにおける全幅方向の他側部または一側部に設けられる一対のクランパ支軸と、これらクランパ支軸に支持されそれらクランパ支軸を支点に上下方向に回動される一対のクランパとを備え、
    相互に閉じられた前記一対のレストアームの先端部を前記一対のクランパで挟持することを特徴とするクランクシャフトミラーのワークレスト装置。
  2. 当該クランクシャフトミラーは、作業者による所定の作業時に開かれる扉が全幅方向の他側に設けられてなり、
    前記一対のレストアーム支軸が全幅方向の一側に配される一方、前記一対のクランパ支軸が全幅方向の他側に配される請求項1に記載のクランクシャフトミラーのワークレスト装置。

JP2012098454A 2012-04-24 2012-04-24 クランクシャフトミラーのワークレスト装置 Active JP5844678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098454A JP5844678B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 クランクシャフトミラーのワークレスト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098454A JP5844678B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 クランクシャフトミラーのワークレスト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013226603A JP2013226603A (ja) 2013-11-07
JP5844678B2 true JP5844678B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=49674845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012098454A Active JP5844678B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 クランクシャフトミラーのワークレスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5844678B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013226603A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101900655B1 (ko) 터릿 공구대 및 그 터릿 공구대를 구비한 공작 기계
EP2554315A1 (en) Gear processing machine
US7172494B2 (en) Crankshaft and camshaft grinder
JP6105255B2 (ja) 旋盤およびワークの加工方法
KR101927767B1 (ko) 5축 가공기
JP4024051B2 (ja) クランクシャフトの旋削加工装置
JP6231383B2 (ja) 加工システム及び加工具の交換方法
CN107872994B (zh) 机床
KR20160096105A (ko) 중앙 및/또는 편심 워크피스 영역, 특히 크랭크샤프트의 베어링 포인트의 가공 동안 중앙 워크피스 영역을 지지하는 방진구, 및 이러한 방진구를 갖는 연삭기
JPWO2013011593A1 (ja) ロータリワークヘッド装置
JPS5852762B2 (ja) クランク軸用フライス盤
JP5844678B2 (ja) クランクシャフトミラーのワークレスト装置
JP2013240881A (ja) クランクシャフトミラー
KR101295105B1 (ko) 크랭크샤프트 밀러
JP4643796B2 (ja) 工作機械のc軸駆動装置
CN108655830A (zh) 机床***以及紧固方法
KR102034752B1 (ko) 기어 커팅 머신 및 기어 이 기계가공을 위한 방법
US20090282956A1 (en) Turret lathe
KR20090070818A (ko) Nc 선반 주축각도 인덱싱장치
JPH01310831A (ja) 歯車加工機のテーブル送り装置
JP3750105B2 (ja) 鋼管端部の加工装置
JP6654403B2 (ja) 加工装置
JP4471674B2 (ja) クランクシャフトミラー
CN220613095U (zh) 一种孔芯侧孔加工夹具
CN221047311U (zh) 一种包装机零件加工用车床

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5844678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150