JP5841905B2 - 通信システム、通信網管理装置、及び通信網の管理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ネットワークを介してフレームを転送するシステムに関し、特に、データ配信におけるプロテクション技術に関する。
通信事業者は、企業向け専用線サービス、コンシューマ向け電話サービス、映像配信サービスなど、多岐に渡る種類のサービスを、企業ユーザやコンシューマなどのエンドユーザに提供する。これまで通信事業者は、エンドユーザから要求される高信頼な通信サービスを実現するため、サービス種別毎にSONET / SDH (Synchronous Optical NETwork / Synchronous Digital Hierarchy)ベースのトランスポート網を構築し、サービスを提供してきた。近年、通信事業者は通信網設備の老朽化に伴い、複数種類のサービスを単一統合網に収容可能なパケットトランスポートシステムの導入を進めている。
パケットトランスポートシステムに適用する技術として、従来のトランスポートと同様に通信経路を予めエンド・トゥー・エンドで静的に設定するMPLS−TP (Multi Protocol Label Switching - Transport Profile)が注目されている。MPLS−TPは、IP(Internet Protocol)パケットにラベルを付与し、ラベルを参照してIPパケットを転送するMPLS(Multi Protocol Label Switching)技術の一種である。従来のMPLS(以下,IP/MPLS)はIPルーティングプロトコルにより動的に通信経路を設定する。これに対しMPLS−TPは、通信経路を静的設定し、通信経路上の接続性を監視するためのOAM(Operation, Administration and Maintenance)機能、及び、通信経路毎に予め予備経路を設定し、障害発生時に通信を予備経路へ切替えるプロテクション機能により、従来のトランスポート網と同等の信頼性を実現する。
障害管理の技術としては、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1は、フェムトセル基地局グループを管理する制御装置が、予め定めた閾値以上のフェムトセル基地局における障害発生時のみ網管理装置へ通知する、網管理装置負荷削減技術を開示している。また、特許文献2は、予め定めた通信回線グループ毎に、予め定めた閾値以上の通信回線で障害が発生した場合のみ画面表示する運用支援技術を開示している。
また、特許文献3は、通信装置が伝送路障害時に、同一伝送路を経由する論理パスの経路を予め設定済の予備経路へ一括切替する技術を開示している。
また、特許文献3は、通信装置が伝送路障害時に、同一伝送路を経由する論理パスの経路を予め設定済の予備経路へ一括切替する技術を開示している。
広域災害等の発生時に、静的な通信経路設定をベースとするMPLS−TP網等のトランスポート網において、広域に渡り網設備が稼動不可となった場合においても、重要サービスを継続提供する高い信頼性が求められている。しかし広域災害時には、現用経路とは別の予備経路を予め開通しておいたとしても、現用経路と予備経路の両方で同時に障害が発生すると、経路切替によるサービス継続ができないという課題があった。
特許文献3に記載の技術は、網内の通信経路ごとに障害監視を行い、障害が発生した現用経路が伝送する主信号を、予め通信事業者が設定した予備経路経由に切り替えて伝送する。しかし、広域災害により現用経路と予備経路の両方で障害が発生し、通信不可状態となった場合に、予備経路への切替によるサービス継続ができない。
特許文献1に記載の障害管理技術を用いて、MPLS−TP網におけるエリア毎の災害の影響有無を管理する場合、例えば、通信装置と網管理装置の間の通信断は発生したが、通信装置間の主信号は導通している状態であっても、網管理装置は通信装置障害と判定し、主信号が導通している経路を障害と扱ってしまう。その結果、広域災害が発生していない場合であっても、主信号が導通している経路を切替えてしまい、切替処理にかかる時間サービス断が発生してしまう。
特許文献2に記載の障害管理技術は、障害を通信回線単位で管理するため、災害の影響を受けたエリアと受けていないエリアを区別できない。そのため、網管理装置が、災害の影響がないエリア経由の通信経路に主信号伝送路を切り替ることができない。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの観点では、通信網を構成する複数の通信装置と、複数の通信装置と接続され通信網上に通信経路を設定する通信網管理装置と、を備える通信システムが提供される。当該通信システムでは、複数の通信装置の各々が、通信装置又は通信装置間を接続する物理リンクの障害である第一の障害、及び通信経路の障害である第二の障害を検出する障害検出部と、検出された第一の障害に関する第一の障害通知及び第二の障害に関する第二の障害通知を通信網管理装置に送信する障害通知部と、を有し、通信網管理装置は、通信網を複数の通信網エリアに分割して管理し、通信網エリアと通信網エリアを構成する通信装置又は物理リンクとの対応関係を示す第一の対応情報と、通信網エリアと通信網エリアを経由する通信経路との対応関係を示す第二の対応情報とを保持する記憶部と、第一の障害通知又は/及び通信網管理装置と通信装置との間の通信状態と、第一の対応情報とに基づいて、通信網エリア毎に第一の障害の情報を管理し、第二の障害通知と第二の対応情報とに基づいて、通信網エリア毎に第二の障害の情報を管理し、通信網エリア毎の障害状況を通信網エリア毎に管理される第一の障害の情報と第二の障害の情報とに基づいて判定する障害管理部と、を有する。
本発明の別の観点によれば、通信網を構成する複数の通信装置と接続され、通信網上に通信経路を設定する通信網管理装置が提供される。当該通信網管理装置は、通信網の管理単位である通信網エリアと通信網エリアを構成する通信装置又は/及び通信装置間を接続する物理リンクとの対応関係を示す第一の対応情報と、通信網エリアと通信網エリアを経由する通信経路との対応関係を示す第二の対応情報とを保持する記憶部と、通信装置又は/及び物理リンクの障害である第一の障害、及び通信経路の障害である第二の障害を検出し、第一の対応情報に基づいて第一の障害が検出された通信装置又は/及び物理リンクに対応する通信網エリアを特定し、第二の対応情報に基づいて第二の障害が検出された通信経路が経由する通信網エリアを特定し、通信網エリア毎の障害状況を、各通信網エリアにおける第一の障害の状況と第二の障害の状況とに基づいて判定する制御部と、を有する。
本発明のさらに別の観点によれば、複数の通信装置から構成される通信網の管理方法が提供される。当該通信網の管理方法では、通信網管理装置は、通信網を複数の通信網エリアに分割して管理し、通信装置又は/及び通信装置間を接続する物理リンクの障害である第一の障害、及び通信網上に設定された通信経路の障害である第二の障害を検出し、第一の障害が検出された通信装置又は/及び物理リンクが存在する通信網エリア及び、第二の障害が検出された前記通信経路が経由する通信網エリアを特定し、通信網エリア毎の障害状況を、各通信網エリアにおける第一の障害の状況と第二の障害の状況とに基づいて判定する。
本発明によれば、例えば、広域災害が発生した場合に被災エリア経由の通信経路を非被災エリア経由の通信経路に切り替えることでき、通信サービスを継続して提供することが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用する通信装置及び、網管理装置が構成する通信システムの一例を示すブロック図である。本発明による通信システムは、複数のノード(Network Element 以下NE)2〜11から構成される通信網、NE2〜11からから構成される通信網を管理する網管理装置1、及び、網管理装置1と複数のNE2〜11の間を接続する通信網であるDCN(Data Communication Network)(NW1)から構成される。
NE2〜11は、NE間を接続する物理リンク21〜33の終端点(Physical Termination Point 以下PTP)を備える。例えば、通信網の管理者は、物理リンク21を、NE2が備えるPTP2−1と、NE3が備えるPTP3−1の間の接続する物理リンクとして網管理装置1を用いて設定する。
LSP1〜7は、通信網の管理者が静的に設定する通信経路である。実線で示されるLSP1〜4は、広域災害による経路切替が行われていない状況で運用される通信経路である。一方、破線で示されるLSP5〜7は、広域災害発生時等の迂回経路として、通信網の管理者が予め網管理装置を用いて設定する通信経路である。
通信網の管理者は、迂回経路とは別に、個々のLSPに対して現用系と予備系のペアからなるプロテクション情報を設定可能である。例えば通信網の管理者は、LSP3を現用系、LSP1を予備系とする冗長構成を予め網管理装置1を用いて設定する。LSP3、及び、LSP1を終端するノードであるNE6及びNE9は、LSP3の通信障害を検出すると、網管理装置1に対する通知等を行わず、自律的に予備系LSP1への切替を行うことでサービスを継続し、Area1内の広域災害によりLSP3とLSP1で両系障害となった場合は、Area4経由の迂回経路へ切替えることでサービスを継続する。
DCNは、網管理装置1とNE2〜11の間を接続する網であり、例えば複数のルータから構成される。
NE2〜11から構成される通信網の管理者は、通信網を複数のエリアArea 1〜4に分割して管理する。エリアは、NE及び、NE間を接続する物理リンクの集合として定義される集合である。通信網の管理者は、例えば県単位、地方単位、あるいは州単位などでエリアを設定できる。また、通信網の管理者は、例えば地震、津波などの想定災害に応じて、想定被災範囲単位でエリアを設定できる。
網管理装置1は、NE2〜11及び物理リンク21〜33を複数のエリア(Area1〜4)に分割し、管理することにより、広域災害発生時、被災エリアを経由するLSPを他のエリア経由に切替、通信サービスを継続して提供できる。
図37は、NEの物理的な構成と機能の一例を示すブロック図である。
図37に示すNEは、回線141(141a、141b)、インタフェース部(IF)142(142a、142b)、バス143、プロセッサ144、メモリ145、及び、ハードディスク146を備える。NEが備える各要素は、バス143によって接続される。
回線141(141a、141b)は、通信網を構成する他のNEと接続する。インタフェース部(IF)142(142a、142b)は、回線141(141a、141b)を収容する。
プロセッサ144は、例えばCPU等の演算装置である。メモリ145は、データ又はプログラムを一時的に保持する記憶領域である。ハードディスク146は、データ又はプログラムを保持する記憶領域である。プロセッサ144が、メモリ145に保持されるプログラムを実行することによって、NEの機能が実装される。
ハードディスク146は、パス設定処理部148によって定められたパスの情報であるパス設定表152及びプロテクション設定表153を保持する。パス設定表152は、LSP ID、受信物理ポート番号、及び、送信物理ポート番号を、対応させる情報を保持する。プロテクション設定表153は、現用系LSP IDと予備系LSP IDを対応させる情報を保持する。
メモリ145には、SNMP通信処理部147、パス設定処理部148、障害検出処理部149、フレーム転送処理部150、及び、プロテクション処理部151が記憶される。
SNMP通信処理部147は、SNMP通信処理を行うプログラムである。SNMP通信処理部147は、網管理装置1との間でSNMPメッセージを送信又は受信する機能を備える。
パス設定処理部148は、パスを開通するためのプログラムである。パス設定処理部148は、網管理装置1から指定された方路に従ってLSPを開通し、パス設定表152を更新する機能を備える。
障害検出処理部149は、障害を検出するプログラムである。障害検出処理部149は、NEが備えるパッケージカードの障害、物理ポートの障害、及び、NE自体の障害を検出する機能を有する。
さらに、障害検出処理部149は、例えば、定期的にLSP上で接続を確認するためのフレームを送受信することによって、LSP上で通信断が発生した場合にLSP障害を検出する機能など、OAM機能によるLSP障害検出機能を有する。さらに、障害検出処理部149は、障害検出時に網管理装置1へ障害情報を通知する機能を有する。
フレーム転送処理部150は、フレームを転送するプログラムである。フレーム転送処理部150は、パス設定処理部148が設定したLSPの情報に基づいて、フレームを送受信する機能を有する。
プロテクション処理部151は、障害検出処理部149による障害検出をトリガに、プロテクション設定表153に従って現用系LSPを予備系LSPへ切替える機能を有する。
NEが障害検出処理部149を備えることによって、網管理装置1は、NEから障害通知を受信し、通信網内の障害状態を監視することが可能となる。
なお、各処理部をプログラムによって実装するかわりに、ハードウェアによって実装してもよい。また、各処理部は、一つのプログラム又はハードウェアによって実装されてもよく、一方で、各処理部の処理毎に複数のプログラム又はハードウェアによって実装されてもよい。
図6は網管理装置1の構成の一例を示すハードウェア構成図である。網管理装置1は、DCN(NW1)を介してNE2〜11と接続する回線101(101a、101b)を収容するインタフェース部(IF)102(102a、102b)と、CPU104と、メモリ105と、ハードディスク106とから構成される。各構成要素は、バス103で接続される。
メモリ105には、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信処理を行うプログラムであるSNMP通信処理部107、通信経路設定処理を行うプログラムである通信経路設定部130、エリア設定処理を行うプログラムであるエリア設定部131、NE及びPTPの障害管理を行うプログラムであるNE/PTP障害管理部108、LSPの障害管理を行うプログラムであるサービス障害管理部109、Area1〜4の障害管理を行うプログラムであるエリア障害管理部110、及び、被災エリア等を経由する現用系のLSPを他のエリア経由のLSPに切替えるプログラムであるエリア切替部113が記憶されている。
SNMP通信処理部107は、NE2〜11との間でSNMPメッセージを送信または受信する機能を備える。
通信経路設定部130は、通信網の管理者に対してLSP IDと複数の経由NEの対応情報の設定インタフェースを提供し、通信網の管理者が設定した内容を各NEに対して設定する機能を備える。さらに、通信経路設定部130は、通信網の管理者に対して、現用系と予備系のペアのLSP IDから構成されるプロテクション情報の設定インタフェースを提供し、通信網の管理者が設定した内容を、該当LSPを終端するNEに対して設定する機能を備える。
エリア設定部131は、通信網の管理者に対してNEとエリアの対応情報、及び、PTPとエリアの対応情報の設定インタフェースを提供するとともに、LS IDとエリアの対応情報を管理する機能を備える。
NE/PTP障害管理部108は、NE2〜11またはNE2〜11が備えるPTPの運用状態が、運用可能状態と運用不可状態のいずれであるかを管理する。
サービス障害管理部109は、LSP1〜4の運用状態が、運用可能状態と運用不可状態のいずれであるかを管理する。
エリア障害管理部110は、エリア(Area1〜4)毎に障害NE数または障害PTP数と予め網管理者が定めた閾値とを比較するプログラムであるStep1障害数比較機能111と、エリア(Area1〜4)毎に、該当エリアを経由する障害LSP数と予め網管理者が定めた閾値とを比較するプログラムであるStep2障害数比較機能112から構成される。
エリア切替部113は、エリア障害管理部110により障害と判定されたエリアを経由するLSPを、他のエリア経由に切替える機能を備える。
ハードディスク106は、NE及びPTPの障害管理情報114、サービスの障害管理情報121、及び、エリア障害時のLSP切替における、切替前LSPと切替後のLSPの対応を管理するエリア切替表125から構成される。
NE/PTP障害管理情報114は、NE2〜11の運用状態を管理するNE Operational State管理表115、NE2〜11が備えるPTPの運用状態を管理するPTP Operational State管理表116、NE2〜11と各NEが配置されるエリア(Area1〜4)との対応情報を管理するNE−エリア対応表117、NE2〜11が備えるPTPと各PTPが配置されるエリア(Area1〜4)との対応情報を管理するPTP−エリア対応表118、エリア毎の障害NE数および障害NE数閾値を管理するStep1 NE障害管理表119、及び、エリア毎の障害PTP数および障害PTP数閾値を管理するStep1 PTP障害管理表120から構成される。
サービス障害管理情報121は、LSP1〜4の運用状態を管理するサービス状態管理表122、LSP1〜4と各LSPが経由するエリア(Area1〜4)との対応情報を管理するサービス−エリア対応表123、及び、エリア毎の障害LSP数および障害LSP数閾値を管理するエリア障害管理表124から構成される。
図12−aは、網管理装置1に格納されるNE Operational State管理表115のテーブル構成の一例である。NE Operational State管理表115は、NEを一意に識別するNE ID(401)と、各NEの運用状態を表すOperational State(402)の対応情報を格納する。図12−aは、全てのNEが、障害が発生していない運用可能状態である場合のテーブル構成であり、全てのNEのOperational State402として、運用可能を意味する”Enable”が格納されている。例えば、網管理装置1が、NE9の障害を検出すると、網管理装置1はNE Operational State管理表115内でNE ID=9の行410におけるOperational State402を、運用不可を意味する”Disable”に書き換える。その結果、NE Operational State管理表115は、図12−bに示すテーブルに書き換えられる。
網管理装置1がNE Operational State管理表115を管理することにより、網管理装置1は、網内の障害NE数をカウント可能となる。
図13−aは、網管理装置1に格納されるPTP Operational State管理表116のテーブル構成の一例である。PTP Operational State管理表116は、PTPを一意に識別するPTP ID(421)と、各PTPの運用状態を表すOperational State(422)との対応情報を格納する。図13−aは、全てのPTPが、障害が発生していない運用可能状態である場合のテーブル構成であり、全てのPTPのOperational State422として、運用可能を意味する”Enable”が格納されている。例えば、網管理装置1が、PTP2−1、PTP2−2、PTP3−1、及びPTP4−1の障害を検出すると、網管理装置1はPTP Operational State管理表116内でPTP ID=2−1, 2−2, 3−1,及び4−1に該当する行423、424、425、及び428におけるOperational State422を、運用不可を意味する”Disable”に書き換える。その結果、PTP Operational State管理表16は、図13−bに示すテーブルに書き換えられる。
網管理装置1がPTP Operational State管理表116を管理することにより、網管理装置1は、網内の障害PTP数をカウント可能となる。
図14は、網管理装置1に格納されるNE−エリア対応表117のテーブル構成の一例である。NE−エリア対応表117は、NEを一意に識別するNE ID(451)と、各NEが配備されるエリアの識別子であるArea ID(452)との対応情報を格納する。網管理装置1が、NE−エリア対応表117により、NE ID(451)とArea ID(452)の対応を管理することにより、網管理装置1は、NE Operational State管理表115と組み合わせてエリア毎に障害NE数をカウント可能となる。
図15は、網管理装置1に格納されるPTP−エリア対応表118のテーブル構成の一例である。PTP−エリア対応表118は、PTPを一意に識別するPTP ID(471)と、各PTPが配備されるエリアの識別子であるArea ID(472)との対応情報を格納する。網管理装置1が、PTP−エリア対応表118により、PTP ID(471)とArea ID(472)との対応を管理することにより、網管理装置1は、PTP Operational State管理表116と組み合わせてエリア毎に障害PTP数をカウント可能となる。
図16−aは、網管理装置1に格納されるStep1 NE障害管理表119のテーブル構成の一例である。Step1 NE障害管理表119は、エリアを一意に識別するArea ID(501)、各Areaに配備されるNE数(502)、障害NE数(503)、予め網管理者がエリア毎に設定するStep1閾値(504)、及び、Step1またはStep2のいずれかの状態をとる現在状態(505)の対応情報を格納する。網管理装置1は、NE数502に対する障害NE数503の割合が、Step1閾値504に達した場合に、現在状態505をNE及びPTPの障害状況に基づいて障害エリアを特定する状態Step1から、災害等によるLSPに対する影響を判定する状態Step2に更新する。網管理者は、個々のLSPに対して設定する現用系と予備系のペアからなるLSPプロテクションにより救済可能な範囲では、個々のLSPがエリア単位のLSP切替ではなくプロテクションにより救済されるように、Step1閾値504を設定する。例えば、Area内で全てのLSPに対して現用系と予備系のペアが設定されている場合は、統計的に50%のNE障害をプロテクションで救済可能なので、Step1閾値として50%を設定する。また、網管理者が、プロテクション構成の両系障害によるサービス断を高い確率で回避することを望む場合は、Step1閾値504として例えば30%など、より低い値を設定する。
網管理装置1はStep1 NE障害管理表119を管理し、NE数502に対する障害NE数503の割合がStep1閾値504に達した場合に、現在状態505を、NE及びPTPの障害状況に基づいて障害エリアを特定する状態Step1から、災害等によるLSPに対する影響を判定する状態Step2に更新する。これにより、被災等による障害エリアを特定し、該当エリアを経由するLSP数に対する障害LSP数に基づいたエリア障害判定が可能となる。
図17−aは、網管理装置1に格納されるStep1 PTP障害管理表120のテーブル構成の一例である。Step1 PTP障害管理表120は、エリアを一意に識別するArea ID(511)、各Areaに配備されるPTP数(512)、障害PTP数(513)、予め網管理者がエリア毎に設定するStep1閾値(514)、及び、Step1またはStep2のいずれかの状態をとる現在状態(515)の対応情報を格納する。網管理装置1は、PTP数512に対する障害PTP数513の割合が、Step1閾値514に達した場合に、現在状態515をNE及びPTPの障害状況に基づいて障害エリアを特定する状態Step1から、災害等によるLSPに対する影響を判定する状態Step2に更新する。Step1の閾値はStep1 NE障害管理表119のテーブルの場合と同様の方法で決定することができる。
網管理装置1はStep1 PTP障害管理表120を管理し、PTP数512に対する障害PTP数513の割合がStep1閾値514に達した場合に、現在状態515を、NE及びPTPの障害状況に基づいて障害エリアを特定する状態Step1から、災害等によるLSPに対する影響を判定する状態Step2に更新する。これにより、被災エリアを特定し、該当エリアを経由するLSP数に対する障害LSP数に基づいたエリア障害判定が可能となる。
図18−aは、網管理装置1に格納されるサービス状態管理表122のテーブル構成の一例である。サービス状態管理表122は、LSPを一意に識別するLSP ID(521)と、各LSPの運用状態(522)との対応情報を格納する。図18−aは、全てのLSPが、障害が発生していない運用可能状態である場合のテーブル構成であり、全てのLSPの運用状態522として、“運用”が格納されている。例えば、網管理装置1が、LSP1,LSP3、及び、LSP4の障害を検出すると、網管理装置1はサービス状態管理表122内でLSP ID=1、3、及び4の行523、525、及び526における運用状態522を”障害”に書き換える。その結果、サービス状態管理表122は、図18−bに示すテーブルに書き換えられる。
網管理装置1がサービス状態管理表122を管理することにより、網管理装置1は、網内の障害LSP数をカウント可能となる。
図19は、網管理装置1に格納されるサービス−エリア対応表123のテーブル構成の一例である。サービス−エリア対応表123は、LSPを一意に識別するLSP ID(531)と、各LSPが経由するエリアの識別子であるLSP経由Area ID(532)との対応情報を格納する。網管理装置1が、サービス−エリア対応表123により、LSP ID(531)とLSP経由Area ID(532)との対応を管理することにより、網管理装置1は、サービス−エリア対応表123とサービス状態管理表122とを組み合わせてエリア毎に障害LSP数をカウント可能となる。
図20−aは、網管理装置1に格納されるエリア障害管理表124のテーブル構成の一例である。エリア障害管理表124は、エリアを一意に識別するArea ID(541)、各Area経由するLSP数(542)、該当エリアを経由する障害LSP数(543)、予め網管理者がエリア毎に設定するStep2閾値(544)、及び、該当エリアの現在状態(545)の対応情報を格納する。網管理装置1は、LSP数542に対する障害LSP数543の割合が、Step2閾値544に達した場合に、現在状態545を“正常”から“障害”に更新する。網管理者が現用系と予備系のペアからなるLSPプロテクションを設定した場合、網管理装置1は、現用系LSPと予備系LSP個別に障害LSP数のカウントを行う。つまり、現用系LSPの障害により予備系LSPへ切り替わった状態であれば、LSP1本の障害として扱い、現用系と予備系の両LSPが障害となれば、LSP2本の障害として扱う。網管理装置は、予備系LSPへ切り替わった状態でエリア単位のLSP切替を行う場合は、予備系LSPも別エリア経由のLSPへ切替える。
網管理者は、個々のLSPに対して設定する現用系と予備系のペアからなるLSPプロテクションにより救済可能な範囲では、個々のLSPがエリア単位のLSP切替ではなくプロテクションにより救済されるように、Step2閾値544を設定する。例えば、Step2の閾値はStep1の閾値と同様の方法で決定することができる。
網管理装置1は、Step1 NE障害管理表119の現在状態505またはStep1 PTP障害管理表120の現在状態515のいずれかがStep2であるエリアのみについて、エリア障害管理表124を生成し、LSP数542に対する障害LSP数543の割合がStep2閾値544に達した場合に、現在状態545を、“正常”から“障害”に更新する。これにより、網管理装置1は、障害LSP数に基づいたエリア障害を判定可能となる。
図21は、網管理装置1に格納されるエリア切替表125のテーブル構成の一例である。エリア切替表125は、障害エリアを一意に識別する障害Area ID(551)毎に、切替前LSP ID(552)、切替後LSP ID(553)及び、切替前後の各LSPの端点が位置するNEを識別するための始点NE ID(554)と終点NE ID(555)の対応情報を格納する。網管理装置1は、エリア障害管理表124の現在状態545が“障害”となったエリアの識別子をキーに、エリア切替表125を検索する。続いて網管理装置1は、切替前LSP ID(552)で識別されるLSP経由で伝送する主信号を、切替後LSP ID(553)で識別されるLSP経由に切替えるため、始点NE ID(554)及び終点NE ID(555)で識別されるNEへリクエストを送信する。網管理装置1が、障害エリアを経由するLSPを、エリア切替表125を用いて切替えることにより、網管理者は、広域災害等による障害エリアを迂回するLSPを用いて、通信サービスを継続提供可能となる。
図31に示すシーケンスに従って、Area1で広域災害等により、複数の物理リンクで障害が発生した場合に、網管理装置1が網内NEに対して経路切替指示を送信する手順を説明する。
網管理者はサービス提供開始のタイミングで、マウス、キーボード、ディスプレイ等の入出力インタフェースを用いて、網管理装置1が管理するNE−エリア対応表117、PTP−エリア対応表118、Step1 NE障害管理表119におけるStep1閾値504、Step1 PTP障害管理表120におけるStep1閾値514、サービス−エリア対応表123、エリア障害管理表124におけるStep2閾値544、及び、エリア切替表125の各情報を網管理装置1に設定する。続いて、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108、サービス障害管理部109、及びStep1障害数比較機能111を起動する(801、802、803)。
Area1で広域災害の発生等により、物理リンク21で障害が発生した場合、まず、物理リンク21の終端点であるPTP2−1及びPTP3−1の警報通知をNE2、及び、NE3が網管理装置1へ送信する(804、805)。網管理装置1がPTP2−1及びPTP3−1の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108の処理により、PTP Operational State管理表116、及び、Step1 PTP障害管理表120を更新する。
NE/PTP障害管理部108の各処理ステップを図7に示す。図7で、処理開始(201)後、網管理装置1がNEまたはPTPの警報発生通知を受信すると(200)、NE Operational State管理表115またはPTP Operational State管理表116を検索し、該当NEまたは該当PTPのOperational Stateフィールドを“Enable”から“Disable”に更新する(202)。続いて、網管理装置1は警報発生したNEまたはPTPのIDをキーにNE−エリア対応表117またはPTP−エリア対応表118を検索し、障害が発生したNEまたはPTPが配備されているエリアを特定する(203)。続いて網管理装置1は、NEの警報発生通知を受信した場合は、特定したエリアの識別子をキーにStep1 NE障害管理表119を検索し、障害NE数を加算する。一方、網管理装置1がPTPの警報発生通知を受信した場合は、特定したエリアの識別子をキーにStep1 PTP障害管理表120を検索し、障害PTP数を加算する(204)。ステップ204終了後、ステップ200に戻る。
一方、網管理装置がステップ200で警報発生通知を受信しない場合は、NEまたはPTPの警報回復通知の受信有無を確認し(205)、警報回復通知がない場合は、再度ステップ200に戻る。網管理装置1がNEまたはPTPの警報回復通知を受信した場合は、NE Operational State管理表115またはPTP Operational State管理表116を検索し、該当NEまたは該当PTPのOperational Stateフィールドを“Disable”から“Enable”に更新する(206)。続いて、網管理装置1は警報回復したNEまたはPTPのIDをキーにNE−エリア対応表117またはPTP−エリア対応表118を検索し、障害が発生したNEまたはPTPが配備されているエリアを特定する(207)。続いて網管理装置1は、NEの警報回復通知を受信した場合は、特定したエリアの識別子をキーにStep1 NE障害管理表119を検索し、障害NE数を減算する。一方、網管理装置1がPTPの警報回復通知を受信した場合は、特定したエリアの識別子をキーにStep1 PTP障害管理表120を検索し、障害PTP数を減算する(208)。ステップ208終了後、ステップ200に戻る。
NE/PTP障害管理部108が、NE/PTPの警報発生時及び回復時に、NE Operational State管理表115及びStep1 NE障害管理表119、または、PTP Operational State管理表116及びStep1 PTP障害管理表120を更新することにより、網管理装置1が、エリア単位で障害NE数及び障害PTP数を管理可能となる。
図31に戻り、網管理装置1は、物理リンク21の終端点であるPTP2−1及びPTP3−1の警報通知をNE2、及び、NE3から受信すると(804、805)、NE/PTP障害管理部108の処理ステップ202で、PTP Operational State管理表116のPTP ID2−1及び3−1が含まれる行423及び425のOperational State422を、“Enable”から“Disable”に更新する。さらに、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108の処理ステップ204により、Step1 PTP障害管理表120のArea ID=1が含まれる行516を対象に、障害PTP数513を2加算する。
続いて、物理リンク21が収容するLSP3の端点に位置するNE6及びNE9がLSP3の警報通知を網管理装置1に送信する(806)。網管理装置1がLSP3の警報通知を受信すると、網管理装置1はサービス障害管理部109の処理により、サービス状態管理表122、及び、エリア障害管理表124を更新する。
サービス障害管理部109の各処理ステップを図8に示す。図8で、処理開始(221)後、網管理装置1がLSP3の警報発生通知を受信すると(222)、サービス状態管理表122を検索し、LSP3の運用状態フィールドを“運用”から“障害”に更新する(223)。続いて、網管理装置1は警報発生したLSPのIDである“3”をキーにサービス−エリア対応表123を検索し、障害が発生したLSP3の経由エリアの識別子1、2、4を取得する(224)。続いてカウンタi=1とし(225)、Area ID=iがステップ224で取得した経由エリアであるか確認する(226)。Area ID=1はステップ224で取得した経由エリアなので、ステップ227に進み、Area1のエリア障害管理表124が存在するか確認する。Area1のエリア障害管理表124が存在する場合はエリア障害管理表124を検索し、該当経由エリアの障害LSP数を加算し(228)、ステップ229へ進む。Area1のエリア障害管理表124は存在しないので、ステップ228の処理は行わず、ステップ229へすすむ。ステップ229でカウンタiを1加算して2とし、i=2と通信網で定義するエリア数4との大小比較を行う。i=2はエリア数4を超えていないので、ステップ226に戻り、ステップ226〜230の処理を再度実行する。ステップ230でi=3はエリア数4を超えていないため、再度ステップ226に戻るが、Area ID=3はステップ224で取得した経由エリアに含まれないため、ステップ227及びステップ228の処理を行わず、ステップ229でカウンタiを1加算して4とし(229)、i=4と通信網で定義するエリア数4との大小比較を行う(230)。ステップ230でi=4はエリア数4を超えていないため、ステップ226に戻り、ステップ226〜230の処理を再度実行する。ステップ230で、i=5がエリア数4を超えているため、ステップ222に戻る。
一方、ステップ222でLSPの警報発生通知を受信していない場合は、LSPの警報回復通知の受信有無を確認し(ステップ231)、警報回復通知を受信した場合はサービス状態管理表122を検索し、該当LSPの運用状態フィールドを“障害”から“運用”に更新する(232)。続いて、網管理装置1は警報回復したLSPのIDをキーにサービス−エリア対応表123を検索し、該当LSP3の経由エリアの識別子を取得する(233)。続いてカウンタi=1とし(234)、Area ID=iがステップ233で取得した経由エリアであるか確認する(235)。Area ID=iがステップ233で取得した経由エリアである場合は、ステップ236に進み、Area ID=iのエリア障害管理表124が存在するか確認する。Area ID=iのエリア障害管理表124が存在する場合はエリア障害管理表124を検索し、該当経由エリアの障害LSP数を減算し(237)、ステップ238へ進む。一方、ステップ236でArea ID=iのエリア障害管理表124が存在しない場合は、ステップ237の処理は行わず、ステップ238へ進む。ステップ238で、カウンタiを1加算して2とし、i=2と通信網で定義するエリア数4との大小比較を行う(239)。i=2はエリア数4を超えていないので、ステップ235に戻り、ステップ235〜239の処理を再度実行する。ステップ235で、Area ID=iがステップ233で取得した経由エリアに含まれない場合は、ステップ236、237の処理を行わず、ステップ238に進む。ステップ239で、iが、通信網で定義するエリア数4を超える場合は、ステップ222に戻り、LSPの警報発生または警報回復通知の受信待ち状態となる。
網管理装置1が、サービス障害管理部109の処理により、LSP警報発生時及びLSP警報回復時に、エリア障害管理表124の障害LSP数を更新することで、網管理装置1は、エリア毎に障害状態の経由LSP数を管理可能となる。
図31に戻り、網管理装置1は、LSP3の警報通知をNE6、及び、NE9から受信すると(806)、サービス障害管理部109の処理ステップ223で、サービス状態管理表122のLSP ID3が含まれる行525の運用状態522を、“運用”から“障害”に更新する。
網管理者が予め、LSP3を現用系、LSP1を予備系とするプロテクション構成を設定していた場合、NE6及びNE9が自律的に、LSP3で伝送していた主信号をLSP1経由に切替える。
続いて物理リンク22で障害が発生すると、物理リンク22の終端点であるPTP2−2及びPTP4−1の警報通知をNE2、及び、NE4が網管理装置1へ送信する(807、808)。網管理装置1がPTP2−2及びPTP4−1の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108のステップ202の処理により、PTP Operational State管理表116のPTP ID=2−2及び4−1が含まれる行424及び428のOperational State422を“Enable”から“Disable”に更新する。
さらに網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108のステップ204の処理により、Step1 PTP障害管理表120のArea ID=1が含まれる行516を対象に、障害PTP数513を2加算する。その結果、Step1 PTP障害管理表120は図17−bに示す状態となる。
続いて、物理リンク22が収容するLSP4の端点に位置するNE2及びNE11がLSP4の警報通知を網管理装置1に送信する(809)。網管理装置1がLSP4の警報通知を受信すると、網管理装置1はサービス障害管理部109の処理により、サービス状態管理表122、及び、エリア障害管理表124を更新する。
物理リンク21と物理リンク22で障害が発生した時点では、図2に示した通り、Area1の広域災害向け迂回経路であるLSP5、6、7の運用は開始されない。網管理者が予め、LSP3を現用系、LSP1を予備系とするプロテクション構成を設定していた場合、NE6及びNE9が自律的に、LSP3で伝送していた主信号をLSP1経由に切替える。迂回経路であるLSP5、6、7への切替よりも、NE自律による高速なプロテクションを優先することにより、局所的な障害の際は短い通信断時間の通信経路切替により、サービスを継続して提供することが可能となる。
図31に戻り、物理リンク23で障害が発生すると、物理リンク23の終端点であるPTP3−3及びPTP4−3の警報通知をNE3、及び、NE4が網管理装置1へ送信する(811、812)。網管理装置1がPTP4−4及びPTP4−3の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108の処理(図7 ステップ202)により、PTP Operational State管理表116のPTP ID=3−3及び4−3が含まれる行427及び430のOperational State422を“Enable”から“Disable”に更新する。その結果、PTP Operational State管理表116は、図13−bに示す状態となる。
さらに網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108の処理(図7 ステップ204)により、Step1 PTP障害管理表120のArea ID=1が含まれる行516を対象に、障害PTP数513を2加算する。
続いて、物理リンク23が収容するLSP1の端点に位置するNE6及びNE9がLSP1の警報通知を網管理装置1に送信する(813)。網管理装置1がLSP1の警報通知を受信すると、網管理装置1はサービス障害管理部109の処理により、サービス状態管理表122、及び、エリア障害管理表124を更新する。その結果、サービス状態管理表122は、図18−bに示す状態となる。
網管理装置1は、Step1障害数比較機能111により、Area1のPTP数512に対する障害PTP数513の割合がStep1閾値514に達したことを検出する(810)。
Step1障害数比較機能111の各処理ステップを図9に示す。図9で、処理開始(251)後、網管理装置1はカウンタi=1とし(252)、Step1 NE障害管理表119及びStep1PTP障害管理表120で、Area ID=iの行を検索する(253)。続いて網管理装置1は、Area ID=iの障害NE数503÷NE数502≧Step1閾値504、あるいは、障害PTP数513÷PTP数512≧Step1閾値514の条件を満たすか確認する(254)。いずれか一つの条件または両方の条件を満たす場合はステップ255に進み、Step1 NE障害管理表119及びStep1 PTP障害管理表120の両方でArea ID=iの状態フィールドを”Step2”に更新する。i=1で障害PTP数513÷PTP数512≧Step1閾値514の条件を満たすため、Step1 PTP障害管理表120は図17−cに示す状態となる。続いて、Area ID=iで識別されるエリアでStep2障害数比較機能112を起動し(ステップ256)、ステップ257に進む。ステップ254でいずれの条件も満たさない場合は、ステップ255、256の処理を行わず、ステップ257に進む。ステップ257で網管理装置はカウンタiを1加算し、iと通信網で定義するエリア数4との大小比較を行う(258)。iが通信網で定義するエリア数4を超えない場合はステップ253〜ステップ258の処理を再度繰り返す。iが通信網で定義するエリア数4を超える場合はステップ252に戻り、ステップ252〜ステップ258の処理を繰り返す。
網管理装置1はStep1障害数比較機能111により、エリア毎に、NE数503÷NE数502≧Step1閾値504、あるいは、障害PTP数513÷PTP数512≧Step1閾値514の条件を満たすか確認し、いずれかの条件を満たすエリアのみでStep2障害数比較を起動する。これにより、網管理装置1は、被災エリアを対象に、LSP数に対する障害LSP数に基づくエリア障害判定を実施可能となる。
続いて、図9のステップ256において網管理装置1が起動するArea ID=iのStep2障害数比較機能112の各処理ステップを図10に示す。図10で、網管理装置1は処理開始(271)後、網管理装置1はArea ID=iのエリア障害管理表124を、LSP数=0, 障害LSP数=0, Step2閾値=60%(網管理者が予め設定した値)、エリア状態=正常、として生成する(272)。続いて、網管理装置1はカウンタn=1とし(273)、サービス−エリア対応表123をLSP ID=nをキーに検索して、LSP経由Area ID532のフィールドに LSP経由Area ID=iが存在するか確認する(274)。LSP経由Area ID=iが存在しない場合は、ステップ278の処理に進む。LSP経由Area ID=iが存在する場合、網管理装置1はステップ272で生成したエリア障害管理表124のLSP数542を1加算する(275)。続いて、網管理装置1はLSP ID=nをキーにサービス状態管理表122を検索し、運用状態522が”障害”となっているか確認する(276)。運用状態522が“障害”ではなく“運用”となっている場合は、ステップ278の処理に進む。運用状態522が“障害”の場合は、ステップ272で生成したエリア障害管理表124の障害LSP数543を1加算する(277)。続いてステップ278に進み、網管理装置1はカウンタnを1加算する。網管理装置1は、迂回経路であるLSP5、6、7を除く通信網のLSP数で表されるサービス数4とnの大小比較を行う(279)。n>サービス数の条件を満たさない場合は、ステップ274〜ステップ279の処理を再度行う。n>サービスの条件を満たす場合、網管理装置1は、障害LSP数543÷LSP数542≧Step2閾値544の条件を満たすか確認する(280)。条件を満たさない場合は、ステップ282へ進む。条件を満たす場合、網管理装置1はArea ID=iを障害エリアと判定し、エリア障害管理表124のエリア状態545を“正常”から“障害”に更新し、エリア切替部113を起動して(281)、ステップ282へ進む。網管理装置1は、Step1NE障害管理表119のArea ID=iの行で障害NE数503÷NE数502<Step1閾値504、かつ、Step1PTP障害管理表120のArea ID=iの行で障害PTP数513÷PTP数512<Step1閾値514の条件を満たすか確認する(282)。条件を満たす場合は、Step1 NE障害管理表119及びStep1 PTP障害管理表120の両方で、Area ID=iの状態フィールドを”Step1”に更新し、Area ID=iのエリア障害管理表124を削除する。条件を満たさない場合、網管理装置1はステップ280から282の処理を再度行う。
網管理装置1がStep2障害数比較機能112を用いて、障害LSP数543÷LSP数542≧Step2閾値544の条件を満たす場合にエリア切替部113を起動する。エリア毎にLSP数に対する障害LSP数の割合が、広域災害等により広域に渡り網設備に障害が発生したと判断するに十分な閾値を超えた場合に、障害エリア経由のLSPが伝送していた主信号を別エリア経由のLSPで伝送可能となる。
図31に戻り、網管理装置1は、Step2障害数比較機能112の処理で、障害LSP数543÷LSP数542≧Step2閾値544の条件を満たすことを確認し(814)、エリア切替部113を起動する(815)。
網管理装置1が備えるエリア切替部113の各処理ステップを図11に示す。図11で、網管理装置1は処理開始(291)後、障害エリアのArea ID=1をキーに、エリア切替表125を検索する(292)。続いて網管理装置1はカウンタi=1とし(293)、障害エリアのArea ID=1で示されるフィールドのi=1行目に記載されている始点NE6に対し、切替前LSP1の転送主信号を切替後LSP5で転送するように設定変更の指示を送る(294)。続いて網管理装置1は、障害エリアのArea ID=1で示されるフィールドのi=1行目に記載されている終点NE9に対し、切替前LSP1の転送主信号を切替後LSP5で転送するように設定変更の指示を送る(295)。その後、網管理装置1はカウンタiを1加算して2とし(296)、障害エリアのArea ID=1で示されるフィールドに、i行目が存在するか確認し、i行目が存在する場合はステップ294〜297を再度繰り返す。i行目が存在しない場合は、エリア切替部113を終了する(298)。
網管理装置1がエリア切替部113の処理で、被災エリア経由の通信を、別エリア経由に切り替えることにより、通信サービスを継続できる。
図31に戻り、網管理装置1はエリア切替部113の処理により、LSP1、2、3が伝送する主信号を、LSP5、6、7で伝送するように、NE6、及び、NE9に対して設定変更の指示を送信する(816)。
その結果、図3に示した通り、Area1の広域災害向け迂回経路であるLSP5、6、7の運用が開始される。網管理者が予め、LSP3を現用系、LSP1を予備系とするプロテクション構成を設定していた場合、NE6及びNE9が自律的に、LSP3で伝送していた主信号をLSP1経由に切替えたが、広域災害発生時は、LSP3とLSP1の両系障害の場合であっても、Area1経由のLSPを全てArea4経由に切替えることで、網管理者は、通信サービスを継続して提供可能となる。
図3に示した通り、網管理装置1は、広域災害が発生したArea1を経由するLSPをArea4に切替えるが、Area1に終端点を持つLSP4については、被災エリア内のエンドユーザが通信サービスを継続して利用するために、経路切替対象外とする。
図34に、網管理装置1がStep2障害数比較機能112のステップ281でArea1を障害エリアを判定したときの、網管理装置1が網管理者に対して提供するインタフェースの運用管理画面の一例を示す。広域災害が発生していないときは通信網を構成するNE2〜9と物理リンク21〜33を表示するが、障害エリアであるArea1を構成するNE2〜5、及び物理リンク21〜23を表示せずに、Area1を“障害”表示する。網管理装置1は、Area1を構成するNE2〜5、及び物理リンク21〜23の状態を表示するための別画面を生成する。図35に、網管理装置1がArea1を構成する2〜5、及び物理リンク21〜23の状態表示画面の一例を示す。
網管理装置1がエリア障害時に、障害エリア内のNE/PTP状態表示を、通常運用画面とは別の画面で表示することにより、網管理者が通常運用画面を操作する際の操作性及び視認性を向上可能となる。
次に、図1に示す通信網で、NE9でDCN接続障害が発生した場合の網管理装置1の処理、及び、Area1内の広域災害で複数のNEで障害が発生した場合に、網管理装置1が網内NEに対して経路切替指示を送信する手順を、図32のシーケンス図を用いて説明する。
網管理者はサービス提供開始のタイミングで、マウス、キーボード、ディスプレイ等の入出力インタフェースを用いて、網管理装置1が管理するNE−エリア対応表117、PTP−エリア対応表118、Step1 NE障害管理表119におけるStep1閾値504、Step1 PTP障害管理表120におけるStep1閾値514、サービス−エリア対応表123、エリア障害管理表124におけるStep2閾値544、及び、エリア切替表125の各情報を網管理装置1に設定する。続いて、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108、サービス障害管理部109、及びStep1障害数比較機能111を起動する(821、822、823)。
NE9の主信号転送機能が正常に動作している状態で、NEが搭載する、DCN接続インタフェースのみの故障によりNEと網管理装置1との間の通信が不能状態になると(824)、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108のステップ202により、NE Operational State管理表115でNE ID401=9が含まれる行のOperational State402を、“Enable”から“Disable”に更新する。その結果、NE Operational State管理表115は図12−bの状態となる。
さらに、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108のステップ204により、Step1 NE障害管理表119でArea ID501=3の行508の障害NE数503を1加算する。続いて、網管理装置1は、Step1障害数比較機能111のステップ255により、Step1 NE障害管理表119でArea ID501=3の行508の現在状態505を、“Step1”から“Step2”に更新する。その結果、Step1 NE障害管理表119は図16−bに示す状態となる。その後、Area3のStep2障害数比較機能112を起動する(825)。
網管理装置1は、Step2障害数比較機能112のステップ280で、Area3の障害LSP数÷LSP数と、Step2閾値60%の大小比較を実施するが、NE9の障害はDCN接続インタフェースの故障のみであり、主信号転送機能は正常に動作しているため、障害LSP数÷LSP数=0は、Step2閾値60%に到達しない。従って、Step2障害数比較機能112のステップ281は実施されず、網管理装置1はエリア切替部113を起動しない。その結果、網管理装置1は、Area3のエリア障害が発生していない状態と判定し、図4に示した通り、LSP1〜4の運用を継続する。
網管理装置1は、エリア毎に障害NE数と障害LSP数の両方に基づいてエリア障害を判定することにより、障害NE数が閾値に到達した場合であっても障害LSP数が閾値に到達しなければエリア障害が発生していない状態と判定する。従って、網管理装置1は、例えばNEが搭載するDCN接続インタフェースのみの故障など、NEの主信号伝送機能が正常に動作している場合は、LSPの切替を行わないため、切替による通信断なくサービスを継続提供できる。
その後、NE9のDCN接続インタフェース障害が回復すると(図32の826)、網管理装置1はStep2障害数比較機能112のステップ282で障害
障害NE数503÷NE数502<Step1閾値504、かつ、障害PTP数513÷PTP数512<Step1閾値514の条件を満たすことを検出する。続いて、網管理装置1は、ステップ283でArea3の状態を“Step2”から“Step1”に更新し、Step2障害数比較機能112を終了する(図32の827)。
障害NE数503÷NE数502<Step1閾値504、かつ、障害PTP数513÷PTP数512<Step1閾値514の条件を満たすことを検出する。続いて、網管理装置1は、ステップ283でArea3の状態を“Step2”から“Step1”に更新し、Step2障害数比較機能112を終了する(図32の827)。
次に、Area1内の広域災害等でNE3及びNE4で連続的に障害が発生した場合に、網管理装置1が網内NEに対して経路切替指示を送信する手順を、図32のステップ828〜835で説明する。
Area1で広域災害の発生等により、NE3で障害が発生すると、NE3が警報通知を網管理装置1へ送信する(828)。網管理装置1がNE3の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108のステップ202により、NE Operational State管理表115でNE ID401=3が含まれる行404のOperational State402を、“Enable”から“Disable”に更新する。さらに、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108のステップ204により、Step1 NE障害管理表119でArea ID501=1の行506の障害NE数503を1加算する。
続いて、NE3を経由する通信経路LSP1及びLSP3の端点に位置するNE6及びNE9が、LSP1及びLSP3の警報通知を網管理装置1に送信する(829)。網管理装置1は、サービス障害管理109のステップ223により、サービス状態管理表122でLSP ID521=1及び3が含まれる行523及び525の運用状態522を、“運用”から“障害”に更新する。
次にNE4で障害が発生すると、NE4が警報通知を網管理装置1へ送信する(830)。網管理装置1がNE4の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108のステップ202により、NE Operational State管理表115でNE ID401=4が含まれる行405のOperational State402を、“Enable”から“Disable”に更新する。その結果、NE Operational State管理表115は図12−cに示す状態となる。
さらに、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108のステップ204により、Step1 NE障害管理表119でArea ID501=1の行506の障害NE数503を1加算する。
その後、網管理装置1はStep1障害数比較機能111のステップ254で、Area1の障害NE数÷NE数≧Step1閾値の条件を満たすことを確認する。続いて、ステップ255で、Step1 NE障害管理表119で、Area ID=1が含まれる行506の現在状態505を“Step1”から“Step2”に更新する。その結果、Step1 NE障害管理表119は図16−cに示す状態となる。その後、網管理装置1は、Step1障害数比較機能111のステップ256で、Area1のStep2障害数比較機能112を起動する(図32の831)。
続いて、NE4を経由する通信経路LSP4の端点に位置するNE2及びNE11が、LSP4の警報通知を網管理装置1に送信する(832)。網管理装置1は、サービス障害管理109のステップ223により、サービス状態管理表122でLSP ID521=4が含まれる行526の運用状態522を、“運用”から“障害”に更新する。その結果、サービス状態管理表122は図18−bに示す状態となる。
網管理装置1は、Step2障害数比較機能112のステップ280で、Area1の障害LSP数÷LSP数≧Step2閾値の条件を満たすことを確認する。その後、網管理装置1は、ステップ281でArea1を障害と判定し、エリア切替部113を起動する。網管理装置1はエリア切替部113の処理により、LSP1、2、3が伝送する主信号を、LSP5、6、7で伝送するように、NE6、及び、NE9に対して設定変更の指示を送信する(835)。
その結果、図5に示した通り、Area1の広域障害向け迂回経路であるLSP5、6、7の運用が開始される。Area1経由のLSPを全てArea4経由に切替えることで、網管理者は、通信サービスを継続して提供可能となる。
図5に示した通り、網管理装置1は、広域災害が発生したArea1を経由するLSPをArea4に切替えるが、Area1に終端点を持つLSP4については、被災エリア内のエンドユーザが通信サービスを継続して利用するために、経路切替対象外とする。
なお、網管理者がエリアを定義する際、地震や津波などの想定被災範囲がオーバーラップする場合は、図36に示すように複数のエリアを重複して定義することも可能である。これにより、想定被災エリアが重複する場合であっても、広域災害時に被災エリアを経由する通信経路を別エリア経由に切替えることが可能となる。
以上に示した処理により、網管理装置1は、通信網を構成するNE2〜11及び物理リンク21〜33の障害状況を管理することで、被災等により大規模に網設備に障害が発生した障害エリアとそうでない非障害エリアを区別し、該障害エリア経由の通信経路を他エリア経由の経路に切り替える。これにより網管理装置は、広域災害が発生した場合に被災エリア経由の通信経路を非被災エリア経由の通信経路に切り替えることができる。その結果網管理者は、プロテクション構成の現用系LSPと予備系LSPが両系障害となっている場合であっても、通信サービスを継続して提供することが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施の形態を、第1の実施の形態との違いを中心に、図面を用いて説明する。第2の実施形態は、エリア障害管理部110が、NEまたはPTP障害を検出するたびに、障害LSP数の割合とStep2閾値の大小比較を行い、障害LSP数の割合がStep2閾値に到達した場合にエリア切替部113を起動することを特徴とする。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施の形態を、第1の実施の形態との違いを中心に、図面を用いて説明する。第2の実施形態は、エリア障害管理部110が、NEまたはPTP障害を検出するたびに、障害LSP数の割合とStep2閾値の大小比較を行い、障害LSP数の割合がStep2閾値に到達した場合にエリア切替部113を起動することを特徴とする。
図22は網管理装置1の構成の一例を示すブロック図である。網管理装置1は、DCN(NW1)を介してNE2〜11と接続する回線101(101a、101b)を収容するインタフェース部(IF)102(102a、102b)と、CPU104と、メモリ105と、ハードディスク106とから構成される。各構成要素は、バス103で接続される。
メモリ105には、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信処理を行うプログラムであるSNMP通信処理部107、通信経路設定処理を行うプログラムである通信経路設定部130、エリア設定処理を行うプログラムであるエリア設定部131、NE及びPTPの障害管理を行うプログラムであるNE/PTP障害管理部108、LSPの障害管理を行うプログラムであるサービス障害管理部、Area1〜4の障害管理を行うプログラムであるエリア障害管理部110、及び、被災エリアを経由するLSPを他のエリア経由のLSPに切替えるプログラムであるエリア切替部113が記憶されている。
SNMP通信処理部107は、NE2〜11との間でSNMPメッセージを送信または受信する機能を備える。
通信経路設定部130は、通信網の管理者に対してLSP IDと複数の経由NEの対応情報の設定インタフェースを提供し、通信網の管理者が設定した内容を各NEに対して設定する機能を備える。さらに、通信経路設定部130は、通信網の管理者に対して、現用系と予備系のペアのLSP IDから構成されるプロテクション情報の設定インタフェースを提供し、通信網の管理者が設定した内容を、該当LSPを終端するNEに対して設定する機能を備える。
エリア設定部131は、通信網の管理者に対してNEとエリアの対応情報、及び、PTPとエリアの対応情報の設定インタフェースを提供するとともに、LS IDとエリアの対応情報を管理する機能を備える。
NE/PTP障害管理部108は、NE2〜11またはNE2〜11が備えるPTPの運用状態が、運用可能状態と運用不可状態のいずれであるかを管理する。
サービス障害管理部109は、LSP1〜4の運用状態が、運用可能状態と運用不可状態のいずれであるかを管理する。
エリア障害管理部110は、エリア(Area1〜4)毎に障害NEまたは障害PTPを検出したら、該当エリアを経由する障害LSP数と予め網管理者が定めた閾値を比較する機能を備える。
エリア切替部113は、エリア障害管理部110により障害と判定されたエリアを経由するLSPを、他のエリア経由に切替える機能を備える。
ハードディスク106は、NE及びPTPの障害管理情報114、サービスの障害管理情報121、エリア障害の判定に用いるエリア障害判定情報129、及び、エリア障害時のLSP切替における、切替前LSPと切替後のLSPの対応を管理するエリア切替表125から構成される。
NE/PTP障害管理情報114は、NE2〜11の運用状態を管理するNE Operational State管理表115、及び、NE2〜11が備えるPTPの運用状態を管理するPTP Operational State管理表116から構成される。
サービス障害管理情報121は、LSP1〜4の運用状態を管理するサービス状態管理表122から構成される。
エリア障害判定情報129は、NE2〜11と各NEが配置されるエリア(Area1〜4)との対応情報を管理するNE−エリア対応表117、NE2〜11が備えるPTPと各PTPが配置されるエリア(Area1〜4)との対応情報を管理するPTP−エリア対応表118、各NEと該当NEが収容するLSPの対応情報を管理するNE収容サービス管理表126、各PTPと該当PTPが収容するLSPの対応情報を管理するPTP収容サービス管理表127、エリア毎の障害LSP数および障害LSP数閾値を管理するエリア障害管理表124、及び、各LSPの運用状態、LSP障害の要因、及びLSP経由エリアの対応情報を管理するサービス障害要因管理表128から構成される。
図26は、網管理装置1に格納されるNE Operational State管理表115のテーブル構成の一例である。NE Operational State管理表115は、NEを一意に識別するNE ID(401)、各NEの運用状態を表すOperational State(402)、及び、Operational Stateが“Disable”となった要因571の対応情報を格納する。例えば、網管理装置1が、NE4の電圧低下または予備電源への切替を検出すると、網管理装置1はNE Operational State管理表115内でNE ID=4の行405におけるOperational State402のフィールドに、運用不可を意味する”Disable”を格納し、要因571フィールドに“電圧低下/電源切替”を格納する。
網管理装置1がNE Operational State管理表115を用いてNE障害要因を管理することにより、網管理装置1は、局舎の非常電源で延命中のNEが収容する、近い将来通信断となることが予測されるLSPを、通常運用中のLSPと区別可能となる。
図27は、網管理装置1に格納されるNE収容サービス管理表126のテーブル構成の一例である。NE収容サービス管理表126は、NEを一意に識別するNE ID(581)と、該当NEが収容するLSPを一意に識別するLSP ID(582)の対応情報を格納する。網管理装置1がNE収容サービス管理表126を用いて各NEの収容LSPを管理することにより、障害NEの収容LSPのみについて、障害状態を確認可能となる。
図28は、網管理装置1に格納されるPTP収容サービス管理表127のテーブル構成の一例である。PTP収容サービス管理表127は、PTPを一意に識別するPTP ID(601)と、該当PTPが収容するLSPを一意に識別するLSP ID(602)の対応情報を格納する。網管理装置1がPTP収容サービス管理表127を用いて各PTPの収容LSPを管理することにより、障害PTPの収容LSPのみについて、障害状態を確認可能となる。
図29−aは、網管理装置1に格納されるエリア障害管理表124のテーブル構成の一例である。エリア障害管理表124は、エリアを一意に識別するArea ID(631)、各Area経由するLSP数(632)、該当エリアを経由する障害LSP数(633)、予め網管理者がエリア毎に設定するStep2閾値(634)、及び、該当エリアの現在状態(635)の対応情報を格納する。網管理装置1は、LSP数632に対する障害LSP数633の割合が、Step2閾値634に達した場合に、現在状態635を“正常”から“障害”に更新する。網管理者が、個々のLSPに対して設定する現用系と予備系のペアからなるLSPプロテクションにより救済可能な範囲で、エリア単位のLSP切替ではなくプロテクションにより救済されるように、Step2閾値634を設定する。例えば、Area内で全てのLSPに対して現用系と予備系のペアが設定されている場合は、統計的に50%のNE障害をプロテクションで救済可能なので、Step2閾値として50%を設定する。また、網管理者が、プロテクション構成による切替が高優先で実行されることを望む場合は、Step2閾値634として例えば60%など、より高い値を設定する。
網管理装置1がエリア障害管理表124を管理し、LSP数632に対する障害LSP数633の割合と、Step2閾値634との大小比較を行うことで、被災エリアにおける障害LSP数に基づいたエリア障害を判定可能となる。
図30−aは、網管理装置1に格納されるサービス障害要因管理表128のテーブル構成の一例である。サービス障害管理表128は、LSPを一意に識別するLSP ID(651)、各LSPの状態が正常運用状態と障害状態のいずれかを示す運用状態(652)、障害LSPの障害要因となったNEまたはPTPのID(653)、及び、LSPが経由するAreaを示すLSP経由エリア(651)の対応情報を格納する。
NE3及びNE4で障害が発生した場合のサービス状態管理表128を図30−bに示す。網管理装置1は、LSP1(655)及びLSP2(656)の運用状態652を“障害”とし、障害要因653として“NE3”及び“NE4”を格納する。さらに網管理装置1は、LSP4(658)の運用状態652を“障害”とし、障害要因653として“NE4”を格納する。
物理リンク21、22及び23で障害が発生した場合のサービス状態管理表128を図30−cに示す。網管理装置1は、LSP1(655)の運用状態652を“障害”とし、障害要因653として“PTP3−3”及び“PTP4−3”を格納する。また網管理装置1は、LSP3(657)の運用状態652を“障害”とし、障害要因657として“PTP2−1”、“PTP3−1”、“PTP2−2”、及び、“PTP4−1”を格納する。さらに網管理装置1は、LSP4(658)の運用状態652を“障害”とし、障害要因657として “PTP2−2”、及び、“PTP4−1”を格納する。
網管理装置が、障害LSPの障害要因となったNE及びPTPを管理することにより、NE−エリア対応表117とPTP−エリア対応表118と組み合わせて、LSPの障害要因となったNEまたはPTPが位置するエリアを特定可能となる。
次に、図1に示す通信網で、Area1内の広域災害が発生し、複数のNEで障害が発生した場合に、網管理装置1が網内NEに対して経路切替指示を送信する手順を、図33のシーケンス図を用いて説明する。
網管理者はサービス提供開始のタイミングで、マウス、キーボード、ディスプレイ等の入出力インタフェースを用いて、網管理装置1が管理するNE−エリア対応表117、PTP−エリア対応表118、サービス−エリア対応表123、エリア障害管理表124におけるStep2閾値544、及び、エリア切替表125の各情報を網管理装置1に設定する。続いて、網管理装置1は、NE/PTP障害管理部108、サービス障害管理部109、及びエリア障害管理部110を起動する(841、842、843)。
NE/PTP障害管理部108の各処理ステップを図23に示す。図23で、処理開始(301)後、網管理装置1がNEまたはPTPの警報発生通知を受信すると(302)、NE Operational State管理表115またはPTP Operational State管理表116を検索し、該当NEまたは該当PTPのOperational Stateフィールドを“Enable”から“Disable”に更新する(303)。網管理装置1が、図26に示す、要因571フィールドを含むNE Operational State管理表を管理する場合は、NE障害の要因571を併せて格納する。ステップ303終了後、ステップ302に戻る。
一方、網管理装置がステップ302で警報発生通知を受信しない場合は、NEまたはPTPの警報回復通知の受信有無を確認し(304)、警報回復通知がない場合は、再度ステップ302に戻る。網管理装置1がNEまたはPTPの警報回復通知を受信した場合は、NE Operational State管理表115またはPTP Operational State管理表116を検索し、該当NEまたは該当PTPのOperational Stateフィールドを“Disable”から“Enable”に更新する(305)。ステップ305終了後、ステップ302に戻る。
NE/PTP障害管理部108が、NE/PTPの警報発生時及び回復時に、NE Operational State管理表115、または、PTP Operational State管理表116を更新することにより、網管理装置1が、障害NE数及び障害PTP数を管理可能となる。
次に、サービス障害管理部109の各処理ステップを図24に示す。図24で、処理開始(311)後、網管理装置1がLSPの警報発生通知を受信すると(312)、サービス状態管理表122を検索し、該当LSPの運用状態フィールドを“運用”から“障害”に更新する(313)。ステップ313終了後、ステップ222に戻る。
一方、ステップ312でLSPの警報発生通知を受信していない場合は、LSPの警報回復通知の受信有無を確認し(ステップ314)、警報間服通知を受信していない場合は、ステップ312に戻る。警報回復通知を受信した場合はサービス状態管理表122を検索し、該当LSPの運用状態フィールドを“障害”から“運用”に更新する(315)。ステップ315終了後、ステップ312に戻り、LSPの警報発生または警報回復通知の受信待ち状態となる。
網管理装置1が、サービス障害管理部109の処理により、LSP警報発生時及びLSP警報回復時に、サービス状態管理表122を更新することにより、網管理装置1は、障害LSP数を管理可能となる。
図33に戻り、Area1で広域災害が発生し、NE3で電源断の障害が発生すると、NE3が警報通知を網管理装置1へ送信する(844)。網管理装置1がNE3の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108のステップ303で、NE Operational State管理表115でNE ID401=3が含まれる行404のOperational State402を“Enable”から“Disable”に更新し、要因571を“電源断”に更新する。
続いて、NE3を経由する通信経路LSP1及びLSP3の端点に位置するNE6及びNE9が、LSP1及びLSP3の警報通知を網管理装置1に送信する(845)。網管理装置1は、サービス障害管理109のステップ313により、サービス状態管理表122でLSP ID521=1及び3が含まれる行523及び525の運用状態522を、“運用”から“障害”に更新する。
次にNE4で電圧低下の障害または予備電源への切替が発生すると、NE4が警報通知を網管理装置1へ送信する(846)。網管理装置1がNE4の警報通知を受信すると、網管理装置1はNE/PTP障害管理部108のステップ303により、NE Operational State管理表115でNE ID401=4が含まれる行405のOperational State402を“Enable”から“Disable”に更新し、要因571を“電圧低下/電源切替”に更新する。
その後、網管理装置1は、エリア障害管理部110で、Area1内を経由する障害LSP数が、予め網管理者が定めた閾値に到達したことを検出する(848)。エリア障害管理部110の各処理ステップを図25に示す。
図25で、処理開始(321)後、網管理装置1は、NE Operational State管理表115及びPTP Operational State管理表116の更新待ち状態となる(322)。NE Operational State管理表115またはPTP Operational State管理表116が更新されると、更新内容が“Enable”から“Disable”への更新である場合は(323)、NE−エリア対応表117またはPTP−エリア対応表118を検索し、該当NEまたはPTPが存在するエリアを特定する(324)。続いて網管理装置1は、該当NEまたはPTPのIDをキーに、NE収容サービス管理表126 またはPTP収容サービス管理表127を検索し、収容LSPを特定する(325)。ステップ322及び323でNE Operational State管理表115の更新内容が“Enable”から“Disable”であり、かつ要因571が“電圧低下/電源切替”
である場合は(334)、網管理装置1はステップ325で取得した全LSPを障害状態としてカウントする(335)。 一方、ステップ334で要因571が“電圧低下/電源切替”でない場合は、ステップ325で取得したLSP IDでサービス状態管理表122を検索し、障害状態の収容サービス数をカウントする。続いて網管理装置1は、障害状態としてカウントしたLSP IDをキーに、サービス障害要因管理表128を検索し、運用状態652を”障害”に更新する。さらに、網管理装置1は、障害要因653に該当NEまたはPTPのIDを格納する(327)。次に、網管理装置1は、エリア障害管理表124のステップ324で取得したエリアIDが含まれる行に対して、障害LSP数633にステップ335または326で取得した障害状態のLSP数を加算する(328)。続いて網管理装置1は、障害LSP数633÷LSP数632≧Step2閾値634の条件を満たすか確認する(329)。条件を満たさない場合は、ステップ322へ戻る。条件を満たす場合、網管理装置1はステップ324で取得したエリアを対象に、エリア障害管理表124のエリア状態635を“正常”から“障害”に更新し、エリア切替部113を起動して(330)、ステップ322へ戻る。
である場合は(334)、網管理装置1はステップ325で取得した全LSPを障害状態としてカウントする(335)。 一方、ステップ334で要因571が“電圧低下/電源切替”でない場合は、ステップ325で取得したLSP IDでサービス状態管理表122を検索し、障害状態の収容サービス数をカウントする。続いて網管理装置1は、障害状態としてカウントしたLSP IDをキーに、サービス障害要因管理表128を検索し、運用状態652を”障害”に更新する。さらに、網管理装置1は、障害要因653に該当NEまたはPTPのIDを格納する(327)。次に、網管理装置1は、エリア障害管理表124のステップ324で取得したエリアIDが含まれる行に対して、障害LSP数633にステップ335または326で取得した障害状態のLSP数を加算する(328)。続いて網管理装置1は、障害LSP数633÷LSP数632≧Step2閾値634の条件を満たすか確認する(329)。条件を満たさない場合は、ステップ322へ戻る。条件を満たす場合、網管理装置1はステップ324で取得したエリアを対象に、エリア障害管理表124のエリア状態635を“正常”から“障害”に更新し、エリア切替部113を起動して(330)、ステップ322へ戻る。
一方、ステップ323で更新内容が “Disable”から“Enable”であった場合は、NE−エリア対応表117またはPTP−エリア対応表118を検索し、該当NEまたはPTPが存在するエリアを特定する(331)。続いて網管理装置1は、該当NEまたはPTPのIDをキーに、NE収容サービス管理表126 またはPTP収容サービス管理表127を検索し、収容LSPを特定する(332)。さらに網管理装置1は、ステップ332で取得したLSP IDをキーにサービス障害要因管理表128を検索し、障害要因653から該当NEまたはPTPのIDを削除する。その結果、障害要因653が“−(該当無し)”となった場合は、運用状態652を”運用”に更新する。以上の処理が完了したら、ステップ322に戻る。
網管理装置1が、NEの障害要因が“電圧低下/電源切替”の場合に、ステップ335で該当NEの全収容LSPを障害状態としてカウントすることにより、局舎の非常電源で延命中のNEが収容するLSPを障害LSPとしてカウント可能となる。その結果、非常電源断によりLSPが障害となってからエリア障害判定を行うよりも短いサービス断時間で、LSPの経由エリアを切替可能となる。
図33に戻り、網管理装置1はエリア障害管理部110の処理により、エリア障害管理表124が図29−bに示す状態となり、Area1内を経由する障害LSP数が、予め網管理者が定めた閾値に到達したことを検出して(848)、エリア切替部113を起動する(849)。続いて、網管理装置1はエリア切替部113の処理により、LSP1、2、3が伝送する主信号を、LSP5、6、7で伝送するように、NE6、及び、NE9に対して設定変更の指示を送信する(850)。
その結果、図5に示した通り、Area1の広域災害向け迂回経路であるLSP5、6、7の運用が開始される。Area1経由のLSPを全てArea4経由に切替えることで、網管理者は、通信サービスを継続して提供可能となる。
図5に示した通り、網管理装置1は、広域災害が発生したArea1を経由するLSPをArea4に切替えるが、Area1に終端点を持つLSP4については、被災エリア内のエンドユーザが通信サービスを継続して利用するために、経路切替対象外とする。
網管理装置1は、各LSPの帯域を管理し、エリア障害管理部110のステップ329で、障害LSP数÷LSP数ではなく、障害LSP帯域の和÷LSP帯域の和とStep2閾値の比較を行っても良い。これにより、網管理装置1は、通信不可となった帯域リソースに基づいて、エリア障害を判定可能となる。
また網管理装置1は、各LSPの優先度を管理し、エリア障害管理部110のステップ329で、障害LSP数÷LSP数ではなく、一定優先度以上のLSPのみを対象に、障害LSP帯域の和÷LSP帯域の和とStep2閾値の比較を行っても良い。これにより、網管理装置1は、優先度の高いLSPのみを対象に、通信不可となった帯域リソースに基づいて、エリア障害を判定可能となる。
Area1〜5 エリア
1 網管理装置
2〜11 NE
21〜33 物理リンク
LSP1〜7 LSP
33 網管理サーバ
108 NE/PTP障害管理部
109 サービス障害管理部
110 エリア障害管理部
111 Step1障害数比較機能
112 Step2障害数比較機能
113 エリア切替部
117 NE−エリア対応表
118 PTP−エリア対応表
119 Step1 NE障害管理表
120 Step1 PTP障害管理表
122 サービス状態管理表
123 サービス−エリア対応表
124 エリア障害管理表
125 エリア切替表
126 NE収容サービス管理表
127 PTP収容サービス管理表
128 サービス障害要因管理表
1 網管理装置
2〜11 NE
21〜33 物理リンク
LSP1〜7 LSP
33 網管理サーバ
108 NE/PTP障害管理部
109 サービス障害管理部
110 エリア障害管理部
111 Step1障害数比較機能
112 Step2障害数比較機能
113 エリア切替部
117 NE−エリア対応表
118 PTP−エリア対応表
119 Step1 NE障害管理表
120 Step1 PTP障害管理表
122 サービス状態管理表
123 サービス−エリア対応表
124 エリア障害管理表
125 エリア切替表
126 NE収容サービス管理表
127 PTP収容サービス管理表
128 サービス障害要因管理表
Claims (15)
- 通信網を構成する複数の通信装置と、前記複数の通信装置と接続され前記通信網上に通信経路を設定する通信網管理装置と、を備える通信システムであって、
前記複数の通信装置の各々は、
前記通信装置又は該通信装置間を接続する物理リンクの障害である第一の障害、及び前記通信経路の障害である第二の障害を検出する障害検出部と、
検出された前記第一の障害に関する第一の障害通知及び前記第二の障害に関する第二の障害通知を前記通信網管理装置に送信する障害通知部と、を有し、
前記通信網管理装置は、前記通信網を複数の通信網エリアに分割して管理し、
前記通信網エリアと該通信網エリアを構成する通信装置又は物理リンクとの対応関係を示す第一の対応情報と、前記通信網エリアと該通信網エリアを経由する通信経路との対応関係を示す第二の対応情報とを保持する記憶部と、
前記第一の障害通知又は/及び前記通信網管理装置と前記通信装置との間の通信状態と、前記第一の対応情報とに基づいて、前記通信網エリア毎に前記第一の障害の情報を管理し、前記第二の障害通知と前記第二の対応情報とに基づいて、前記通信網エリア毎に前記第二の障害の情報を管理し、前記通信網エリア毎の障害状況を前記通信網エリア毎に管理される前記第一の障害の情報と前記第二の障害の情報とに基づいて判定する障害管理部と、を有することを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信網管理装置は、前記障害管理部により前記複数の通信網エリアのうち第一の通信網エリアに障害が発生したと判定された場合、前記第一の通信網エリアを経由する通信経路を介して伝送される情報を、前記第一の通信網エリアを経由しない通信経路を介して伝送するよう通信経路を切り替える通信経路切替部を更に有すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信網管理装置は、第一の通信経路と、該第一の通信経路に障害が発生した場合に用いる第二の通信経路と、該第一の通信経路が経由する通信網エリアが、障害が発生した通信網エリアと判定された場合に用いる少なくとも1以上の第三の通信経路と、を設定する通信経路設定部と、
前記第一の通信経路が経由する通信網エリアが、障害が発生した通信網エリアと判定された場合、前記第一の通信経路を介して伝送される情報を前記第三の通信経路を介して伝送するよう通信経路を切り替える第一の通信経路切替部と、を更に有し、
前記通信装置は、前記第一の通信経路の障害が検出された場合、前記第一の通信経路を介して伝送される情報を前記第二の通信経路を介して伝送するよう通信経路を切り替える第二の通信経路切替部を更に有すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記障害管理部は、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数が第一の閾値以上、かつ、障害状態にある通信経路の数が第二の閾値以上である通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項4に記載の通信システムであって、
前記障害管理部は、
前記第一の対応情報に基づいて、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクに対応する通信網エリアを特定し、該特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数と第一の閾値とを比較し、障害状態にある前記通信装置又は前記物理リンクの数が前記第一の閾値以上である場合、前記特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信経路の数と第二の閾値とを比較し、障害状態にある前記通信経路の数が前記第二の閾値以上である場合、前記特定された通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記障害管理部は、
前記第一の対応情報に基づいて、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクに対応する前記通信網エリアを特定し、該特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信経路の数と第二の閾値とを比較し、障害状態にある前記通信経路の数が前記第二の閾値以上である場合、前記特定された通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信システム。 - 通信網を構成する複数の通信装置と接続され、前記通信網上に通信経路を設定する通信網管理装置であって、
前記通信網の管理単位である通信網エリアと該通信網エリアを構成する前記通信装置又は/及び該通信装置間を接続する物理リンクとの対応関係を示す第一の対応情報と、前記通信網エリアと該通信網エリアを経由する前記通信経路との対応関係を示す第二の対応情報とを保持する記憶部と、
前記通信装置又は/及び前記物理リンクの障害である第一の障害、及び前記通信経路の障害である第二の障害を検出し、前記第一の対応情報に基づいて前記第一の障害が検出された通信装置又は/及び物理リンクに対応する通信網エリアを特定し、前記第二の対応情報に基づいて前記第二の障害が検出された通信経路が経由する通信網エリアを特定し、前記通信網エリア毎の障害状況を、各通信網エリアにおける前記第一の障害の状況と前記第二の障害の状況とに基づいて判定する制御部と、
を有することを特徴とする通信管理装置。 - 請求項7に記載の通信管理装置であって、
前記制御部は、前記通信網エリアのうち第一の通信網エリアに障害が発生したと判定した場合、前記第一の通信網エリアを経由する通信経路を介して伝送される情報を前記第一の通信網エリアを経由しない通信経路を介して伝送するよう通信経路を切り替えるための切替要求を前記通信装置に送信すること、を特徴とする通信管理装置。 - 請求項7に記載の通信管理装置であって、
前記制御部は、第一の通信経路と、該第一の通信経路に障害が発生した場合に用いる第二の通信経路と、該第一の通信経路が経由する通信網エリアが、障害が発生した通信網エリアと判定された場合に用いる少なくとも1以上の第三の通信経路と、を設定すること、を特徴とする通信管理装置。 - 請求項7に記載の通信管理装置であって、
前記制御部は、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数が第一の閾値以上、かつ、障害状態にある前記通信経路の数が第二の閾値以上である通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信管理装置。 - 請求項10に記載の通信管理装置であって、
前記制御部は、前記第一の対応情報に基づいて、障害が検出された前記通信装置又は/及び前記物理リンクに対応する通信網エリアを特定し、該特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数と前記第一の閾値とを比較し、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数が前記第一の閾値以上である場合、該特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信経路の数と前記第二の閾値とを比較すること、を特徴とする通信管理装置。 - 請求項7に記載の通信管理装置であって、
前記制御部は、前記第一の対応情報に基づいて、障害が検出された前記通信装置又は/及び前記物理リンクに対応する通信網エリアを特定し、該特定された通信網エリアにおける障害状態にある前記通信経路の数と第二の閾値とを比較し、障害状態にある前記通信経路の数が前記第二の閾値以上である場合、前記特定された通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信管理装置。 - 複数の通信装置から構成される通信網の管理方法であって、
通信網管理装置は、
前記通信網を複数の通信網エリアに分割して管理し、
前記通信装置又は/及び前記通信装置間を接続する物理リンクの障害である第一の障害、及び前記通信網上に設定された通信経路の障害である第二の障害を検出し、
前記第一の障害が検出された前記通信装置又は/及び前記物理リンクが存在する通信網エリア及び、前記第二の障害が検出された前記通信経路が経由する通信網エリアを特定し、
前記通信網エリア毎の障害状況を、各通信網エリアにおける前記第一の障害の状況と前記第二の障害の状況とに基づいて判定すること、を特徴とする通信網の管理方法。 - 請求項13に記載の通信網の管理方法であって、
前記通信網管理装置は、前記通信網エリアのうち第一の通信網エリアに障害が発生したと判定した場合、前記第一の通信網エリアを経由する通信経路を介して伝送される情報を前記第一の通信網エリアを経由しない通信経路を介して伝送するよう通信経路を切り替えるための切替要求を前記通信装置に送信すること、を特徴とする通信網の管理方法。 - 請求項13に記載の通信網の管理方法であって、
前記通信網管理装置は、障害状態にある前記通信装置又は/及び前記物理リンクの数が第一の閾値以上、かつ、障害状態にある前記通信経路の数が第二の閾値以上である通信網エリアを障害が発生した通信網エリアと判定すること、を特徴とする通信網の管理方法。
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