JP5838914B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Description

この発明は、貯湯式給湯機に関する。
従来、この種の給湯機の風呂熱回収は、給湯時、給水管から分岐されたバイパス管に設けられた熱回収器で浴槽水の廃熱と給水配管を流れる水との熱交換をすることにより、浴槽内の熱を回収して給水予熱に利用することが提案されている(特許文献1)。
特開2011−12845号公報
しかしながら、熱回収器は、高効率で熱交換を行うために、その内部形状が伝熱面積を高めるための複雑な形状をしていることが多く、流路抵抗が大きくなるのが一般的である。そのため、上述した特許文献1の構成において、給水管から貯湯タンクを経由して給湯配管を流れる流路と、給水管に分岐されたバイパス管から熱回収器を経由して給湯配管に合流するまでの流路を比較すると、熱回収器を経由する流路の流路抵抗比が非常に高く、貯湯タンクを経由する流路に流れる温水流量が熱回収器を経由して流れる温水流量に対して非常に大きくなり、熱回収器で熱交換するために必要な流量が小さくなり、これにより浴槽水の廃熱回収効率が低下するという課題がある。
そのため、給湯配管とバイパス管の合流部には、配管流量比を制御するための混合弁などの流量調整機構を追加する必要があり、部品点数が多くなり製品コストが高くなるという課題があった。また、ユーザーの給湯の使用について、蛇口での出湯やシャワー出湯を想定した場合、1回の給湯にかかる時間は一般的に数十秒から数分単位であるため、高効率な風呂熱回収を実現するためには、給湯を検知してから迅速に高効率な風呂熱回収を実施する必要がある。このため、従来の技術では、バイパス回路の必要流量確保が困難となり、風呂熱回収能力向上が困難であった。
更に、給水管から分岐されたバイパス管に熱回収器を設けた構成の場合、上述したように熱回収器を経由する流路抵抗が大きくなるため、下流側の給湯端末から出湯する流量が低下してしまい、ユーザーが所望する必要流量を出湯することができなくなるという課題もあった。その上、バイパス管に熱回収器を設けることは製品として単純に部品点数が追加となるため、製品コストが上昇し、消費者に安いコストで高効率給湯機を提供することに対して大きな課題となっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ヒートポンプ等を用いた貯湯式給湯機の機能である沸き上げや追焚き、給湯などの基本的な機能を満足するために使用する既存の部品構成を利用して、浴槽水の廃熱を高効率に回収することが可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
この発明に係る貯湯式給湯機は、温水を貯留させる貯湯タンクと、所定の加熱手段を利用して貯湯タンク内の水を加熱して高温水とする沸き上げ用熱交換器と、貯湯タンク内の湯水と、浴槽内の浴槽水とを熱交換させる利用側熱交換器と、一端が貯湯タンクの下部に接続され、途中に沸き上げ用熱交換器が設置され、他端が貯湯タンクの上部に接続された沸き上げ水循環回路と、一端が貯湯タンクの上部に接続され、途中に利用側熱交換器が設置され、他端が沸き上げ水循環回路における貯湯タンクの下部と沸き上げ用熱交換器との間に接続された熱源側配管と、沸き上げ水循環回路と熱源側配管の他端との接続部に設置された第1流路切替手段と、浴槽から環状に構成された回路であって、途中に利用側熱交換器と風呂循環ポンプとが設置された浴槽水循環回路と、沸き上げ水循環回路における第1流路切替手段と沸き上げ用熱交換器との間に設置された循環ポンプと、一端が沸き上げ循環回路における循環ポンプの吐出側と沸き上げ水循環回路における沸き上げ用熱交換器との間に接続され、他端が沸き上げ水循環回路における沸き上げ用熱交換器と貯湯タンクの上部との間に接続されたバイパス配管と、沸き上げ水循環回路とバイパス配管の他端との接続部に設置された第2流路切替手段と、一端が貯湯タンクの下部に接続され、他端が熱源側配管における利用側熱交換器と貯湯タンクの上部との間に接続された低温水配管と、低温水配管の他端と熱源側配管との接続部に設置された第3流路切替手段と、一端が沸き上げ循環回路における貯湯タンクの上部と第2流路切替手段との間に接続され、他端が給湯端末へと接続された給湯配管と、貯湯タンクから低温水配管へ流出する低温水の温度を検知する低温水検知手段と、浴槽から浴槽水循環回路へ流出する浴槽水の温度を検知する浴槽水温度検知手段と、給湯配管の途中に設けられた流量検知手段と、を備え、第1,第2,第3流路切替手段を動作させて、貯湯タンクの下部から第3流路切替手段、利用側熱交換器、第1流路切替手段、循環ポンプおよび第2流路切替手段を順に介して給湯配管へと連通する流路を形成した状態において流量検知手段が所定流量以上の流量を検知した場合に風呂循環ポンプを駆動させ、低温水検知手段による検知温度が浴槽水温度検知手段による検知温度よりも低い場合に循環ポンプを駆動させる制御手段と、を備えるものである。
この発明によれば、ヒートポンプ等を用いた貯湯式給湯機の機能である沸き上げや追焚き、給湯などの基本的な機能を満足するために使用する既存の部品構成を利用して、浴槽水の廃熱を高効率に回収することが可能な貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の待機状態での回路構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の沸き上げ単独運転時の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の浴槽水追焚き運転の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の給湯時の浴槽水廃熱回収運転待機時の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の給湯時の浴槽水廃熱回収運転時の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の待機運転時の回路構成図である。 本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の構成図である。 本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の浴槽水廃熱回収運転とヒートポンプ配管の凍結予防運転の同時運転時の回路構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の構成図である。図1に示す貯湯式給湯機100は、貯湯タンクユニット1と、ヒートポンプサイクルを利用するように構成されたヒートポンプユニット60とを備えている。2つのユニット1、60は、ヒートポンプ入口配管41とヒートポンプ出口配管42とによって接続されている。また、貯湯タンクユニット1には、制御部70が内蔵されている。貯湯タンクユニット1およびヒートポンプユニット60が備える各種の弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部70により制御される。以下、貯湯式給湯機100の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット60は、貯湯タンクユニット1から導かれた低温水を加熱する(沸き上げる)ための加熱手段として機能するものである。ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、沸き上げ用熱交換器62、膨張弁63、空気熱交換器64を冷媒循環配管65にて環状に接続し、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を構成している。沸き上げ用熱交換器62は、ヒートポンプサイクルを構成する冷媒循環配管65を流れる冷媒と貯湯タンクユニット1から導かれた低温水との間で熱交換を行うためのものである。
また、HP出口側サーミスタ66は、沸き上げ用熱交換器62で加熱した高温水の温度を検知するための温度センサであり、ヒートポンプ出口配管42に設けられている。また、外気温サーミスタ67は、ヒートポンプユニット60の周囲の外気温度を検知するための温度センサであり、外気に晒される部位に設けられている。尚、ヒートポンプユニット60で高温水を得るためには、ヒートポンプサイクルは、冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。しかしながら、本発明において適用可能なヒートポンプサイクルは、上記超臨界ヒートポンプサイクルに限らず、もちろん一般の臨界圧力以下のヒートポンプサイクルでもよい。またこの場合、冷媒としてはフロンガス、アンモニアなどを用いても良い。
一方、貯湯タンクユニット1には、以下の各種部品や配管などが内蔵されている。貯湯タンク10は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク10の下部には、市水を供給するための給水配管2が接続されており、貯湯タンク10の上部には、貯留した湯水を給湯機外部へ供給するための給湯配管3がタンク上部配管43から分岐されて接続されている。
尚、貯湯タンク10には、ヒートポンプユニット60を用いて加熱された高温水がタンク上部から流入されるとともに、タンク下部配管40を介して低温水をタンク下部から流出させることにより、タンク内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。
また、貯湯タンク10には、取付高さを変えて貯湯タンク10内の湯水の温度分布を検知するための残湯サーミスタ11、12が取り付けられている。これらの残湯サーミスタ11、12により取得された温度分布に基づいて、貯湯タンク10内の残湯量が把握され、ヒートポンプユニット60による貯湯タンク10内の湯水の沸き上げ運転の開始および停止などが制御される。
また、貯湯タンクユニット1内には、循環ポンプ21および利用側熱交換器22が内蔵されている。循環ポンプ21は、貯湯タンクユニット1内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、ヒートポンプ入口配管41の途中に設けられている。利用側熱交換器22は、貯湯タンク10やヒートポンプユニット60から供給される高温水を利用して、2次側の加熱対象水(浴槽循環水や暖房用循環水など)を加熱するための熱交換器である。
尚、本実施形態では、利用側熱交換器22の2次側の構成として、浴槽50内の湯水を循環させる浴槽水循環回路51を例に挙げて説明する。上記利用側熱交換器22は、浴槽水循環回路51の途中に設置されている。また、浴槽水循環回路51の途中には、浴槽水を循環させるための2次側循環ポンプ52と、浴槽50から出た浴槽水の温度を検知するための浴槽入口側サーミスタ53とが設置されている。
次に、貯湯タンクユニット1が備える弁類および配管類について説明する。貯湯タンクユニット1は、三方弁31、四方弁32および三方弁33を有している。三方弁31は、湯水が流入する2つの入口(aポート、bポート)と、湯水が流出する1つの出口(cポート)とを有する流路切替手段であり、aポートもしくはbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。
四方弁32は、湯水が流入する2つの入口(bポート、cポート)と、湯水が流出する2つの出口(aポート、dポート)とを有する流路切替手段であり、4つの経路、すなわち、a−b経路、a−c経路、c−d経路、b−d経路の間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
三方弁33は湯水が流入する2つの入口(aポート、bポート)と、湯水が流出する1つの出口(cポート)とを有する流路切替手段であり、aポートもしくはbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。
また、貯湯タンクユニット1は、タンク下部配管40、上記ヒートポンプ入口配管41、上記ヒートポンプ出口配管42およびタンク上部配管43により構成される沸き上げ循環回路、タンク戻し配管44、利用側熱交換器1次側入口配管45、利用側熱交換器1次側出口配管46、バイパス配管47、高温水配管48および低温水配管49を有している。
より具体的には、タンク下部配管40は、貯湯タンク10の第1下部と三方弁31のaポートとを接続する流路である。ヒートポンプ入口配管41は、三方弁31のcポートとヒートポンプユニット60の入口側とを接続する流路であり、ヒートポンプ出口配管42は、ヒートポンプユニット60の出口側と四方弁32のcポートとを接続する流路である。
タンク上部配管43は、四方弁32のdポートと貯湯タンク10上部とを接続する流路であり、タンク戻し配管44は、四方弁32のaポートと貯湯タンク10の中央部から下部の間に設けられた戻し口(第2下部)とを接続する流路である。
また、高温水配管48は、貯湯タンク10の上部と三方弁33のaポートとを接続する流路であり、利用側熱交換器1次側入口配管45は、三方弁33のcポートと利用側熱交換器22の1次側入口とを接続する流路であり、利用側熱交換器1次側出口配管46は、利用側熱交換器22の1次側出口と三方弁31のbポートとを接続する流路であり、また、低温水配管49は、貯湯タンク10の下部と三方弁33のbポートとを接続する流路である。更に、バイパス配管47は、ヒートポンプ入口配管41における循環ポンプ21の吐出側から分岐して四方弁32のbポートと接続される流路である。また、低温水配管49の途中には、三方弁33のbポートから貯湯タンク10の下部への湯水の逆流を防止するための逆止弁55が設けられている。
更に貯湯タンクユニット1は、給水配管2、給湯配管3、給水分岐管4、給湯混合弁6および混合水給湯管5を有している。より具体的には、給水分岐管4は、給水配管2の途中から分岐して給湯混合弁6の水側配管を構成している。また、給湯配管3は、タンク上部配管43から分岐して給湯混合弁6の湯側配管を構成している。尚、市水からの供給圧力は地域により異なるので、給水配管2の途中には貯湯タンクに印加する圧力を一定値以下に保持するための減圧弁7が接続されている。
給湯混合弁6は、給湯配管3から供給される高温水と給水分岐管4から流れる水の流量比を調整して、ユーザーが設定可能なリモコン(図示しない)にて設定された設定温度に調整する弁である。給湯混合弁6で温度調整された温水は、混合水給湯管5から、ユーザーが使用するシャワーやカラン等の蛇口80に供給される。
給湯配管3の途中には、給湯サーミスタ13が設けられている。また、混合水給湯管5には混合水サーミスタ9、混合水流量センサ8が備えられており、混合水は、混合弁6にて混合水サーミスタ9の温度に基づいてフィードバック制御が行われて設定温度に制御される。また、混合水流量センサ8の検出値により、給湯のあり、なしの判定を実施し、ありの場合には、混合水サーミスタ9の検出値に基づき温度制御を実施する。
本実施形態の貯湯式給湯機100では、以下の図2〜6に示す運転状態に応じて上記三方弁31を制御して、次の第1および第2の2つの流路形態の間で、貯湯タンクユニット1内の湯水の流路を切り替えて使用するようになっている。
より具体的には、三方弁31により選択可能な「第1流路形態」とは、貯湯タンク10の第1下部と沸き上げ用熱交換器62とがタンク下部配管40およびヒートポンプ入口配管41を介して連通する流路形態のことであり、「第2流路形態」とは、利用側熱交換器1次側出口配管46と沸き上げ用熱交換器62とがヒートポンプ入口配管41を介して連通する流路形態のことである。
また、本実施形態の貯湯式給湯機100では、以下の図2〜6に示す運転状態に応じて上記四方弁32を制御して、次の第1〜第4の4つの流路形態の間で、貯湯タンクユニット1内の湯水の流路を切り替えて使用するようになっている。
より具体的には、四方弁32により選択可能な「第1流路形態」とは、沸き上げ用熱交換器62と貯湯タンク10の上部とがヒートポンプ出口配管42およびタンク上部配管43を介して連通する流路形態のことであり、「第2流路形態」とは、沸き上げ用熱交換器62とタンク戻し配管44とがヒートポンプ出口配管42を介して連通する流路形態であり、「第3流路形態」とは、バイパス配管47と貯湯タンク10下部とが、タンク戻し配管44を介して連通する流路形態のことである。また、「第4流路形態」とは、バイパス配管47と貯湯タンク10の上部とが、タンク上部配管43を介して連通する流路形態である。
更に、本実施形態の貯湯式給湯機100では、以下の図2〜6に示す運転状態に応じて上記三方弁33を制御して、次の第1および第2の2つの流路形態の間で、貯湯タンクユニット1内の湯水の流路を切り替えて使用するようになっている。
より具体的には、三方弁33により選択可能な「第1流路形態」とは、貯湯タンク10上部と利用側熱交換器22とが高温水配管48および利用側熱交換器1次側入口配管45を介して連通する流路形態のことであり、「第2流路形態」とは、貯湯タンク10下部と利用側熱交換器22とが低温水配管49と利用側熱交換器1次側入口配管45を介して連通する流路形態のことである。
図2は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の待機状態での回路構成図である。尚、この待機状態とは、後述する沸き上げ運転や浴槽水追焚き運転などの何れの運転も行っていない状態のことである。
待機状態では、三方弁31は、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁31の上記第1流路形態が選択されるように)制御される。これにより、タンク下部配管40とヒートポンプ入口配管41とが連通するとともに、利用側熱交換器1次側出口配管46側を閉として利用側熱交換器22からの流路が遮断される。
また、待機状態では、四方弁32は、aポートとcポートとが連通し、bポートとdポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、ヒートポンプ出口配管42とタンク戻し配管44とが連通するとともに、タンク上部配管43側の流路が閉状態となる。尚、この待機状態では、循環ポンプ21、ヒートポンプユニット60および2次側循環ポンプ52のいずれも停止状態である。
更に、三方弁33は、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁33の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、低温水配管49と利用側熱交換器1次側入口配管45とが連通するとともに、高温水配管48側を閉として貯湯タンク10上部からの流路が遮断される。
次に、図3は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の沸き上げ単独運転時の回路構成図である。尚、ここでいう沸き上げ単独運転とは、ヒートポンプユニット60を利用して貯湯タンク10内の水を沸き上げる沸き上げ運転が単独で行われるもののことである。
この沸き上げ単独運転時には、三方弁31は、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁31の上記第1流路形態が選択されるように)制御される。これにより、タンク下部配管40とヒートポンプ入口配管41とが連通するとともに、利用側熱交換器1次側出口配管46側を閉として利用側熱交換器22からの流路が遮断される。
また、沸き上げ単独運転時には、四方弁32は、cポートとdポートとが連通し、aポートとbポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第1流路形態が選択されるように)制御される。
これにより、ヒートポンプ出口配管42とタンク上部配管43とが連通するとともに、タンク戻し配管44側を閉として貯湯タンク10の第2下部への流路が遮断される。ここで三方弁33の弁の位置は沸き上げには直接影響しないため詳細の説明は省略する。
沸き上げ単独運転は、上記のように三方弁31および四方弁32が制御された状態で、循環ポンプ21とヒートポンプユニット60の運転を開始することにより実行される。その結果、貯湯タンク10の第1下部から流出する低温水は、タンク下部配管40、三方弁31、循環ポンプ21およびヒートポンプ入口配管41を経由してヒートポンプユニット60に導かれ、沸き上げ用熱交換器62において加熱された後、高温水となってヒートポンプ出口配管42、四方弁32およびタンク上部配管43を経由して、貯湯タンク10の上部から当該貯湯タンク10内に流入し貯えられる。このような沸き上げ単独運転が実行されることで、貯湯タンク10の内部では、上層部から高温水が貯えられていき、この高温水層が徐々に厚くなる。
図4は、貯湯タンク10内の高温水を利用して浴槽水を加熱する浴槽水追焚き単独運転時(以下、「貯湯利用の浴槽水追焚き単独運転」と称する)の回路構成を示す図である。
先ず、図2に示す待機状態から、三方弁31は、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁31の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、利用側熱交換器1次側出口配管46とヒートポンプ入口配管41とが連通するとともに、タンク下部配管40側を閉状態として貯湯タンク10下部からの流路が遮断される。
また、貯湯利用の浴槽水追焚き単独運転では、四方弁32は、bポートとaポートとが連通し、cポートとdポートが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第3流路形態が選択されるように)制御される。これにより、バイパス配管47とタンク戻し配管44とが連通するとともに、ヒートポンプ出口配管42側とタンク上部配管43側への連通が遮断される。
更に、貯湯利用の浴槽水追焚き単独運転では、三方弁33は、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁33の上記第1流路形態が選択されるように)制御される。これにより、高温水配管48と利用側熱交換器1次側入口配管45とが連通するとともに、低温水配管49側を閉として貯湯タンク10下部からの流路が遮断される。
貯湯利用の浴槽水追焚き単独運転は、上記のように三方弁31,33および四方弁32が制御された状態で、循環ポンプ21の運転を開始することにより実行される。その結果、貯湯タンク10の上部から流出する高温水は、高温水配管48、利用側熱交換器1次側入口配管45を経由して利用側熱交換器22に導かれ、利用側熱交換器22で浴槽水との熱交換をし、熱交換後の温水は利用側熱交換器1次側出口配管46、三方弁31、循環ポンプ21、ヒートポンプ入口配管41、バイパス配管47、四方弁32、タンク戻し配管44を経由して、貯湯タンク10の中央部から下部の間に設けられた戻し口から貯湯タンク10に戻される。
このとき、高温水は貯湯タンク10の上部から流出させ、利用側熱交換器22で熱を奪われた低温水は貯湯タンク10の中央部から下部に設けられた戻し口から流入させるため、貯湯タンク10内では、高温水層が徐々に薄くなる。尚、貯湯利用の浴槽水追焚き単独運転では、ヒートポンプユニット60は運転を停止しておく。
一方、浴槽50側の経路では、2次側循環ポンプ52を運転することで、浴槽50に張られた湯水が浴槽水循環回路51内を循環する。その結果、利用側熱交換器22の1次側を流れる高温水の熱が、利用側熱交換器22の2次側を流れる湯水に伝達されて、浴槽50内に張られた湯水が温められる。
図5は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の給湯動作中の浴槽水廃熱回収運転待機時の回路構成図である。先ず、図2に示す待機状態から、三方弁31は、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁31の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、利用側熱交換器1次側出口配管46とヒートポンプ入口配管41とが連通するとともに、タンク下部配管40を閉として貯湯タンク10下部からの流路が遮断される。
また、浴槽水廃熱回収運転待機状態では、四方弁32は、bポートとdポートとが連通し、aポートとcポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第4流路形態が選択されるように)制御される。これにより、バイパス配管47とタンク上部配管43とが連通するとともに、ヒートポンプ出口配管42側とタンク戻し配管44の流路が閉状態となる。
更に、浴槽水廃熱回収運転待機状態では、三方弁33は、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁33の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、低温水配管49と利用側熱交換器1次側入口配管45とが連通するとともに、高温水配管48側を閉として貯湯タンク10上部からの流路が遮断される。
尚、この浴槽水廃熱回収運転待機状態では、循環ポンプ21、ヒートポンプユニット60および2次側循環ポンプ52の何れも停止状態に制御される。ここで、上述したとおり、本実施の形態の貯湯式給湯機100は、低温水配管49の途中に逆止弁55を備えている。このため、上述した図5に示す待機状態のとき、高温水と低温水の比重差による対流によって高温水が低温水配管49内を逆流することを防ぐことができる。
図2に示す待機状態から図5に示す浴槽水廃熱回収運転待機状態への移行は、浴槽水の廃熱回収が実施可能な状況であることが条件にされる。具体的には、例えば、2次側循環ポンプ52を所定時間運転した後に、浴槽の温水の有無を検出する水流検知センサ(図示しない)が浴槽水ありと検知した場合、図5の浴槽水廃熱回収運転待機状態へ移行する。
特に、2次側循環ポンプ52を運転して、所定時間経過したときの浴槽入口サーミスタ53の検出値が所定値(例えば35℃)以上を検出したときや、浴槽入口サーミスタ53の検出温度と下部残湯サーミスタ12の温度とを比較して、温度差が所定値以上ある場合には、図5の浴槽水廃熱回収運転待機状態へ速やかに移行していることが好ましい。これにより、次回給湯動作が発生した場合に、迅速な廃熱回収を行うことが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の給湯動作中の浴槽水廃熱回収運転時の回路構成図である。ユーザーが蛇口やシャワー等を開状態にした場合、貯湯タンク10上部に貯湯された高温水と給水配管2から供給される低温水とが給湯混合弁31にて混合された後、混合水給湯管5を経由して蛇口80から給湯される。この際、混合水サーミスタ9により検知された混合水の温度が予め設定された温度となるように、給湯混合弁31の開度がフィードバック制御される。
また、上記給湯によって混合水流量センサ8の検出値が所定値(例えば2リットル毎分)以上となると、給湯ありと判断されて、浴槽水廃熱回収運転が開始される。具体的には、先ず、2次側循環ポンプ52が駆動される。2次側循環ポンプ52の駆動が開始されてから、浴槽入口サーミスタ53に浴槽内の温水が到達するまでの時間の経過後(例えば30s)に、浴槽入口サーミスタ53による検知温度と、貯湯タンク10下部の温度を検知する下部残湯サーミスタ12による検知温度とが比較される。その結果、浴槽入口サーミスタ53の検知温度が高いと判定された場合に、循環ポンプ21が駆動されて浴槽水の廃熱回収が実施される。
循環ポンプ21が駆動されると、図6に示すように、貯湯タンク10下部の低温水(例えば10℃)は、低温水配管49、三方弁33、利用側熱交換器1次側入口配管45を流れ、熱交換器22において浴槽水(例えば40℃)と熱交換を行い昇温される。昇温後の温水(例えば40℃)は、利用側熱交換器1次側出口配管46、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41、循環ポンプ21、バイパス配管47、四方弁32、タンク上部配管43を経て給湯配管3へ供給される。
このとき、タンク上部配管43を流れる浴槽水廃熱回収後の温水(40℃)は、給湯配管3とタンク上部配管43との合流部において貯湯タンク10上部の高温水(例えば90℃)と混合される。混合後の高温水は給湯混合弁6の湯側配管に供給され、給水分岐管4からの低温水と混合されて設定温度に調整された後に、混合水給湯管5を経て蛇口80から出湯される。
尚、熱交換器22の流路抵抗ならびに配管抵抗等によっては、タンク上部配管43からの温水流量が低下する。このため、本実施の形態の貯湯式給湯機100では、タンク上部配管43からの浴槽水廃熱回収後の温水流量が少ない場合には、循環ポンプ21の回転数を増加して温水流量を増加するよう回転数制御を実施する。浴槽水廃熱回収後の温水流量は、例えば、浴槽水廃熱回収運転時の給湯水の回路を構成する配管の途中に流量センサを設けることにより検知することができる。これにより、流路抵抗により、廃熱回収流量が低下する場合であっても、沸き上げに使用する循環ポンプ21の駆動により、廃熱回収流量の増加が可能となり、短い給湯時間の中でも高効率な浴槽水廃熱回収の実現が可能となる。
また、浴槽水廃熱回収運転時における循環ポンプ21の回転数は、給湯サーミスタ13による検知温度に基づいて制御することとしてもよい。具体的には、例えば、給湯サーミスタ13の検知温度が予め設定された温度より高い場合、タンク上部配管43の通過流量(浴槽水廃熱回収流量)が少ないと判断し、循環ポンプ21の運転回転数を上昇させる。これにより、熱交換器22を通過する温水流量が増加し浴槽水の廃熱回収能力が向上するので、短い給湯時間の中でも高効率な浴槽水廃熱回収の実現が可能となる。
このように、循環ポンプ21の駆動により浴槽水廃熱回収流量を増加することが可能となり、回収効率が向上することから、高効率な浴槽水の廃熱回収が可能となり、回収された熱を給湯に利用することで、省エネルギー化を実現することが可能となる。
尚、混合水流量センサ8の検出値が所定の小流量となると、給湯が停止されたと判断されて、浴槽水廃熱回収運転が停止される。但し、給湯動作が一端停止された場合であっても、短時間のうちに再度給湯が開始されることも十分に想定される。そこで、本実施の形態1の貯湯式給湯機100では、給湯が停止されたと判断された場合に、所定の待機運転を行うこととする。
図7は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機100の待機運転中の回路構成図である。この図に示すとおり、浴槽水廃熱回収運転から待機運転に移行する場合には、四方弁32は、bポートとaポートが連通し、cポートとdポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第3流路形態が選択されるように)制御される。そして、2次側循環ポンプ52および循環ポンプ21の駆動は所定時間維持される。
上記のように制御された待機運転中は、図7に示すように、貯湯タンク10下部の低温水(例えば10℃)は、低温水配管49、三方弁33、利用側熱交換器1次側入口配管45を流れ、熱交換器22において浴槽水(例えば40℃)と熱交換を行い昇温される。昇温後の温水(例えば40℃)は、利用側熱交換器1次側出口配管46、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41、循環ポンプ21、バイパス配管47、四方弁32、タンク戻し配管44を経て貯湯タンク10の中央部から下部の間に設けられた戻し口(第2下部)へ再び戻される。このような待機運転によれば、給湯動作が所定時間内に再開された場合に、四方弁32を、bポートとdポートとが連通し、aポートとcポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第4流路形態が選択されるように)制御することで、浴槽水廃熱回収運転を速やかに再開することが可能となる。
次に、浴槽水廃熱回収運転の禁止条件について説明する。浴槽水の廃熱回収をする条件は、基本的にはユーザーが入浴をしていないこと、ならびに今後入浴をしないであろう条件であることが望まれる。風呂自動運転機能を有する給湯機においては、リモコン等で風呂時度運転を設定する機能を有しており、風呂自動運転が設定されている場合には、浴槽温度が設定された温度に保たれる機能を有している。
このとき、風呂自動運転が設定されているときには、浴槽水廃熱を実施すると浴槽水の温度が低下するため、ユーザーが入浴したときに不快に感じることは明白なため、浴槽水の廃熱回収運転を禁止する。これにより、ユーザーに不便をかける事態を有効に回避することができる。
また、風呂自動運転が設定されているいないにかかわらず、浴槽にユーザーが入浴をしていると判断したときには浴槽水の廃熱回収運転を禁止する。例えば浴槽水へのユーザーの入浴を検知する入浴検知手段を備え、ユーザーの入浴を検知すると、所定時間、浴槽水の廃熱回収運転(例えば1時間)を禁止する。入浴検知手段は赤外線センサなどの人体検出手段や、浴槽の水位を検知する水位センサを利用して入浴時の水位上昇値により入浴を検知する手段を利用してもよい。これにより、風呂自動運転が設定されていない場合のユーザーの入浴中に廃熱回収運転が行われる事態を有効に回避することができる。
以上説明したとおり、本実施の形態1の貯湯式給湯機100によれば、ヒートポンプ給湯機の機能である沸き上げや追焚き、給湯などの機能を満足するために使用する部品構成を利用して、新たに熱交換器や混合弁などの部品を追加する必要がなく、従来ヒートポンプ給湯機の構成部品を利用して、浴槽水の廃熱を高効率に回収することが可能なヒートポンプ給湯機を提供することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、ヒートポンプサイクルを、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルとしたが、もちろん一般の臨界圧力以下のヒートポンプサイクルでもよい。またこの場合、冷媒としてはフロンガス、アンモニアなどを用いてもよい。また、このことは、後述する実施の形態2についても同様である。
実施の形態2.
図8、図9は、本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機200の構成図である。同図において、図1に示すシステム構成と同様の要素については詳細な説明を省略する。
図8に示す貯湯式給湯機200では、図1に示すシステムの三方弁33の位置に四方弁34が取り付けられており、dポートが1つ追加されている。また、新たに追加した四方弁34のdポートとタンク上部配管43における四方弁32と給湯配管3との接続部との間には、第2バイパス配管54が接続されている。
四方弁34は、湯水が流入する3つの入口(a、b、dポート)と、湯水が流出する1つの出口(cポート)とを有する流路切替手段であり、3つの経路、すなわち、a−c経路、b−c経路、d−c経路の間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
より具体的には、四方弁34により選択可能な「第1流路形態」とは、貯湯タンク10上部と利用側熱交換器22とが高温水配管48および利用側熱交換器1次側入口配管45を介して連通する流路形態のことであり、「第2流路形態」とは、貯湯タンク10下部と利用側熱交換器22とが低温水配管49と利用側熱交換器1次側入口配管45を介して連通する流路形態のことであり、「第3の流路形態」とは、上部配管3と利用側熱交換器22とが、第2バイパス配管54、および利用側熱交換器1次側配管45を介して連通する流路形態である。
本実施の形態2の貯湯式給湯機200では、浴槽水から回収した廃熱を凍結予防運転に利用することに特徴がある。図9は本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の浴槽水廃熱回収運転とヒートポンプ配管の凍結予防運転の同時運転時の回路構成図である。この図に示すとおり、浴槽水廃熱回収運転と凍結予防運転との同時運転時には、三方弁31は、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉状態となるように(すなわち、三方弁31の上記第2流路形態が選択されるように)制御される。これにより、利用側熱交換器1次側出口配管46とヒートポンプ入口配管41とが連通するとともに、タンク下部配管40を閉として貯湯タンク10下部からの流路が遮断される。
また、浴槽水廃熱回収運転と凍結予防運転との同時運転時には、四方弁32は、cポートとdポートとが連通し、aポートとbポートとが閉状態となるように(すなわち、四方弁32の上記第1流路形態が選択されるように)制御される。これにより、ヒートポンプ出口配管42とタンク上部配管43とが連通するとともに、バイパス配管47側とタンク戻し配管44の流路が閉状態となる。
また、浴槽水廃熱回収運転と凍結予防運転との同時運転時には、四方弁34は、cポートとdポートとが連通し、aポートとbポートが閉状態となるように(すなわち、四方弁34の上記第3流路形態が選択されるように)制御される。これにより、第2バイパス配管54と利用側熱交換器1次側入口配管45とが連通するとともに、高温水配管48側と低温水配管49側を閉として貯湯タンク10上部からの流路が遮断される。
上記のように三方弁31、四方弁32および四方弁34が制御された状態で、外気温度を検出可能な外気温サーミスタ67がヒートポンプ配管の凍結の可能性がある温度以下であることを検出した場合に、浴槽水廃熱回収運転と凍結予防運転との同時運転時の開始条件が成立したと判断して、同時運転を開始する。具体的には、先ず、循環ポンプ21が駆動され、その後に2次側循環ポンプ52が駆動される。そして、浴槽入口サーミスタ53に浴槽内の温水が到達するまでの時間が経過した後(例えば30s)において、浴槽入口サーミスタ53の検出値が所定の温度以上の場合には、2次側循環ポンプ52を所定の時間駆動して浴槽水の熱をヒートポンプ配管側の循環水に伝熱させることにより、浴槽水の廃熱を凍結予防に利用することが可能となる。
以上説明したとおり、本実施の形態2の貯湯式給湯機200によれば、ヒートポンプ給湯機の機能である沸き上げや追焚き、給湯などの機能を満足するために使用する部品構成を利用して、新たに熱交換器や混合弁などの部品を追加する必要がなく、従来ヒートポンプ給湯機の構成部品を利用して、浴槽水の廃熱を高効率に回収することが可能なヒートポンプ給湯機を提供することができる。
1 貯湯タンクユニット
3 給湯配管
8 混合水流量センサ(流量検知手段)
10 貯湯タンク
12 残湯サーミスタ(低温水検知手段)
13 給湯サーミスタ(給湯温度検知手段)
21 循環ポンプ
22 利用側熱交換器
31 三方弁(第1流路切替手段)
32 四方弁(第2流路切替手段)
33 三方弁(第3流路切替手段)
34 四方弁(第3流路切替手段)
40 タンク下部配管(沸き上げ水循環回路)
41 ヒートポンプ入口配管(沸き上げ水循環回路)
42 ヒートポンプ出口配管(沸き上げ水循環回路)
43 タンク上部配管(沸き上げ水循環回路)
44 タンク戻し配管(戻し配管)
45 利用側熱交換器1次側入口配管(熱源側配管)
46 利用側熱交換器1次側出口配管(熱源側配管)
47 バイパス配管
49 低温水配管
50 浴槽
51 浴槽水循環回路
52 2次側循環ポンプ(風呂循環ポンプ)
53 浴槽入口側サーミスタ(浴槽水温度検知手段)
55 逆止弁(逆流防止手段)
60 ヒートポンプユニット(加熱手段)
62 沸き上げ用熱交換器
67 外気温サーミスタ(外気温検知手段)
70 制御部(制御手段、第2の制御手段、制限手段、第2の制限手段)
100,200 貯湯式給湯機

Claims (7)

  1. 温水を貯留させる貯湯タンクと、
    所定の加熱手段を利用して前記貯湯タンク内の水を加熱して高温水とする沸き上げ用熱交換器と、
    前記貯湯タンク内の湯水と、浴槽内の浴槽水とを熱交換させる利用側熱交換器と、
    一端が前記貯湯タンクの下部に接続され、途中に前記沸き上げ用熱交換器が設置され、他端が前記貯湯タンクの上部に接続された沸き上げ水循環回路と、
    一端が前記貯湯タンクの上部に接続され、途中に前記利用側熱交換器が設置され、他端が前記沸き上げ水循環回路における前記貯湯タンクの下部と前記沸き上げ用熱交換器との間に接続された熱源側配管と、
    前記沸き上げ水循環回路と前記熱源側配管の前記他端との接続部に設置された第1流路切替手段と、
    前記浴槽から環状に構成された回路であって、途中に前記利用側熱交換器と風呂循環ポンプとが設置された浴槽水循環回路と、
    前記沸き上げ水循環回路における前記第1流路切替手段と前記沸き上げ用熱交換器との間に設置された循環ポンプと、
    一端が前記沸き上げ循環回路における前記循環ポンプの吐出側と前記沸き上げ水循環回路における前記沸き上げ用熱交換器との間に接続され、他端が前記沸き上げ水循環回路における前記沸き上げ用熱交換器と前記貯湯タンクの上部との間に接続されたバイパス配管と、
    前記沸き上げ水循環回路と前記バイパス配管の前記他端との接続部に設置された第2流路切替手段と、
    一端が前記貯湯タンクの下部に接続され、他端が前記熱源側配管における前記利用側熱交換器と前記貯湯タンクの上部との間に接続された低温水配管と、
    前記低温水配管の前記他端と前記熱源側配管との接続部に設置された第3流路切替手段と、
    一端が前記沸き上げ循環回路における前記貯湯タンクの上部と前記第2流路切替手段との間に接続され、他端が給湯端末へと接続された給湯配管と、
    前記貯湯タンクから前記低温水配管へ流出する低温水の温度を検知する低温水検知手段と、
    前記浴槽から前記浴槽水循環回路へ流出する浴槽水の温度を検知する浴槽水温度検知手段と、
    前記給湯配管の途中に設けられた流量検知手段と、を備え
    記第1,第2,第3流路切替手段を動作させて、前記貯湯タンクの下部から前記第3流路切替手段、前記利用側熱交換器、前記第1流路切替手段、前記循環ポンプおよび前記第2流路切替手段を順に介して前記給湯配管へと連通する流路を形成した状態において前記流量検知手段が所定流量以上の流量を検知した場合に前記風呂循環ポンプを駆動させ、前記低温水検知手段による検知温度が前記浴槽水温度検知手段による検知温度よりも低い場合に前記循環ポンプを駆動させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記給湯配管を流れる湯水の温度を検知する給湯温度検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記給湯温度検知手段により検知された温度が所定温度となるように、前記循環ポンプの回転数を制御する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記浴槽内の浴槽水を設定温度に調整する自動保温機能を設定している時間帯は、前記制御手段による動作の実行を制限する制限手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記浴槽への使用者の入浴を検知する入浴検知手段を更に備え、前記入浴検知手段により使用者の入浴が検知された場合に、前記制御手段による動作の実行を制限する第2の制限手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  5. 一端が前記貯湯タンクの前記下部よりも鉛直上方側の位置に接続され、他端が前記第2流路切替手段に接続された戻し配管と、
    前記制御手段の動作中に前記流量検知手段により検知される流量が所定の小流量以下となった場合に、前記第2流路切替手段を動作させて、前記貯湯タンクの下部から前記第3流路切替手段、前記利用側熱交換器、前記第1流路切替手段、前記循環ポンプおよび前記第2流路切替手段を順に介して前記戻し配管へと連通する流路を形成するとともに、前記循環ポンプを駆動したまま前記風呂循環ポンプを停止して所定時間待機する待機手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  6. 一端が前記沸き上げ循環回路における前記第2流路切替手段と前記貯湯タンクの上部との間に接続され、他端が前記第3流路切替手段に接続された第2バイパス配管と、
    外気温度を検知する外気温検知手段と、
    前記外気温検知手段による検知温度が所定の外気温度よりも低い場合であって、前記浴槽水温度検知手段による検知温度が所定の浴槽水温度よりも高い場合に、前記第1,第2,第3流路手段を動作させて、前記利用側熱交換器、前記第1流路切替手段、前記循環ポンプ、前記沸き上げ用熱交換器、前記第2流路切替手段および第3流路切替手段を順に接続する循環回路を形成するとともに、前記循環ポンプおよび前記風呂循環ポンプを駆動する第2の制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記低温水配管における前記第3流路切替手段から前記貯湯タンクの下部に向かって湯水が流通することを防止するための逆流防止手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
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