JP5834582B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
下記特許文献1には、光学系の一部を保持する保持枠を、変倍動作においても、合焦動作においても、光軸方向に移動させるレンズ鏡筒の構造が記載される。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平5−142475号公報
保持枠を案内軸に沿って並進させる構造では、保持枠を回転させることはできない。このため、案内軸を用いたズームレンズには機構設計上の制約がある。
上記課題を解決すべく、本発明の第一態様として、光学系の光軸方向に延在して基準部材に固定された第一案内部と、第一案内部に案内されて、第一レンズを保持しつつ光軸方向に移動する第一保持部材と、第一案内部に案内されて光軸方向に移動する第二案内部と、第二案内部に固定されて、第一レンズと異なる第二レンズを保持しつつ第二案内部と共に光軸方向に移動する第二保持部材と、第一案内部の第二保持部材側の端部と第二保持部材との間の位置に基準部材に固定されて設けられ、第二案内部に駆動力を作用させて第二案内部を光軸方向に移動させる第一駆動部とを備えるレンズ鏡筒が提供される。
また、本発明の第2の態様として、上記レンズ鏡筒(100)と、当該レンズ鏡筒を用いて結像される像を撮影する撮像部(300)とを有する撮像装置(200)が提供される。
上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
一眼レフカメラ200の構造を模式的に示す図である。 レンズユニット100の断面図である。 レンズユニット100の断面図である。 レンズユニット100の断面図である。 リニアアクチュエータ180の構造を示す模式図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。しかしながら、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ200の模式的断面図である。一眼レフカメラ200は、レンズユニット100およびカメラボディ300を含む。レンズユニット100は、固定筒110と、固定筒110の周面に配されたピントリング120およびズームリング130と、固定筒110の内部に配されたレンズ群L1、L2、L3、L4、L5とを有する。
固定筒110の一端には、レンズマウント113が配される。レンズマウント113は、後述するカメラボディ300のボディマウント320と嵌合する。これにより、レンズユニット100は、カメラボディ300に対して着脱自在に取り付けられる。
レンズ群L1、L2、L3、L4、L5の各々は、レンズ枠60、190、70、80、90に保持されて、共通の光軸Xに沿って配列される。これにより、レンズ群L1、L2、L3、L4、L5は、レンズユニット100の光学系をなす。当該光学系には、レンズ群L4と共にレンズ枠80に保持された絞り装置222も含まれる。
レンズ群L1、L2、L3、L4、L5の各々は、光学系を変倍する場合に、光軸Xに沿って個々に移動する。また、レンズ群L2は、光学系を合焦させる場合にも光軸Xに沿って移動する。即ち、レンズ群L2とそれを保持するレンズ枠190は、レンズユニット100を変倍する場合も、合焦する場合も、いずれの場合にも移動する。
レンズ枠190は、一対のガイドバー102に連結されている。ガイドバー102の各々は、固定筒110の内面に固定されたガイドパイプ104により支持され、且つ案内される。これにより、ガイドバー102は、ガイドパイプ104の内面に沿って、光軸Xと平行な方向に移動する。
なお、レンズユニット100は、固定筒110に固定された鏡筒側制御部123を更に有する。鏡筒側制御部123は、カメラボディ300のシステム制御部372と通信して、レンズユニット100側の撮影情報を伝える。また、システム制御部372の指令に従ってレンズユニット100の動作を制御する。
カメラボディ300は、レンズマウント113に結合されるボディマウント320に隣接して、メインミラー332およびサブミラー336を収容したミラーボックス330を筐体310の内部に備える。また、ミラーボックス330の下方に配された合焦光学系340と、ミラーボックス330の上方に配されたピント板352、ペンタプリズム350およびファインダ光学系360を備える。
更に、カメラボディ300は、レンズユニット100と反対側になるミラーボックス330の後方に順次配列された、フォーカルプレーンシャッタ390、ローパスフィルタ384および撮像素子382を備える。また更に、撮像素子382の背後には、システム制御部372、画像処理部374等が実装された主基板370が配される。
ミラーボックス330において、メインミラー332は、一端を揺動軸334により軸支されて、カメラボディ300に対して揺動する。メインミラー332の裏面に配されたサブミラー336は、メインミラー332の揺動に伴って昇降すると共に、揺動軸338により軸支されてメインミラー332に対して揺動する。
メインミラー332は、レンズユニット100から入射した被写体光束の光路上に傾斜して配置される斜設状態と、被写体光束を避けて上昇した退避位置との間を揺動する。斜設状態にあるメインミラー332は、入射光の大半をピント板352に向かって反射する。ピント板352は、レンズユニット100の光学系が合焦した場合に画像を形成する位置に配されて当該画像を可視化する。
ピント板352に結ばれた画像は、ペンタプリズム350およびファインダ光学系360を通して一眼レフカメラ200のユーザから観察される。ペンタプリズム350を通すことにより、ピント板352上の画像は、正立正像としてユーザに観察される。
また、メインミラー332は、入射した被写体光束の一部を透過するハーフミラー領域を反射面の一部に有する。ハーフミラー領域を透過した被写体光束の一部は、サブミラー336により反射され、合焦光学系340に入射する。合焦光学系340は、入射した被写体光束の一部を合焦センサ342に導くので、カメラボディ300は、レンズユニット100を合焦させることができる。
なお、メインミラー332が退避状態になった場合は、サブミラー336も、被写体光束の光路から退避する。よって、入射した被写体光束は、フォーカルプレーンシャッタ390に入射する。フォーカルプレーンシャッタ390が開いている場合は、被写体光束は、ローパスフィルタ384を通過して撮像素子382に入射する。
撮像素子382は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子382は、受光した被写体像を電気信号に変換して出力する。撮像素子382から出力された電気信号は、画像処理部374において画像データに変換される。こうして、被写体光束に対応した画像データが得られる。
システム制御部372は、メインミラー332、サブミラー336、フォーカルプレーンシャッタ390等の動作シーケンスを制御する。また、システム制御部372は、合焦センサ342から出力される位相差信号からレンズユニット100の合焦位置を算出して、鏡筒側制御部123と協働してレンズユニット100を合焦させる。
図2は、レンズユニット100単独の断面図である。同図は、レンズユニット100が広角端側に変倍された状態を示す。また、図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
レンズマウント113は、ボディマウント320に結合される。レンズマウント113がボディマウント320に結合された状態では、固定筒110の後端面115がカメラボディ300に密着する。これにより、固定筒110は、カメラボディ300に対して正確且つ強固に位置決めされる。
固定筒110の後部(図中右側)外周には、鏡筒側制御部123を収容する空洞が配される。更にその外側には、ピントリング120が回転自在に装着される。ピントリング120の内側には、ピントリング120の回転量を検出するエンコーダ121が配される。
固定筒110の外側において、レンズユニット100の前端側には、同軸状の内筒140、中筒150および外筒160が、内側からこの順序で配される。外筒160の更に外側には、ズームリング130が回転自在に配される。ズームリング130は、光軸X方向に直線的に延在する案内溝132を内面に有する。
外筒160の前端は、レンズL1を保持するレンズ枠60と結合される。また、外筒160の後端近傍には、レンズユニット100の径方向内側に向かって突出するカムフォロワ162が配される。
中筒150は、後端付近に、レンズユニット100の径方向外側に向かって突出するカムフォロワ152を有する。カムフォロワ152は、ズームリング130の案内溝132と係合して、ズームリング130が回転した場合に、ズームリング130と共に光軸Xの周りを回転する。
また、中筒150は、光軸X方向中程に、カムフォロワ162に係合するカム溝154を有する。更に、中筒150は、前端付近内側に、周方向に連続する係合溝158を有する。また更に、中筒150は、図中下側において、光軸X方向中程に案内溝156を有する。案内溝156は光軸X方向に直線的に延在する。
内筒140は、後端部において、固定筒110に直接に形成された案内部111に係合する。これにより、内筒140は、光軸Xの方向に限って移動するが、光軸Xの周りに回転することはない。
また、内筒140は、先端部近傍に、中筒150の係合溝158に係合する係合突起148を有する。これにより、内筒140および中筒150は、光軸X方向には、共に並進する。
更に、内筒140は、カムフォロワ162と係合する案内溝144を有する。案内溝144は、光軸Xの方向に直線的に延在する。これにより、カムフォロワ162の周方向への移動は規制され、外筒160は、専ら光軸Xの方向に移動する。
また更に、内筒140は、図中下側の中程において、後述するカムフォロワ173との干渉を避ける目的で形成された逃げ穴146を有する。更に、内筒140は、図中下側の後端付近に、レンズユニット100の径方向内側に向かって突出するカムフォロワ142を有する。
固定筒110の内側には、固定筒110と同軸のカム筒170が、固定筒110の内面に沿って配される。カム筒170は、固定筒110の内面に沿って、光軸Xの回りに回転する。
カム筒170は、複数のカム溝172、176と直溝174とを有する。光軸X方向についてカム筒170の中程に配されたカム溝172は、固定筒110内側に固定されたカムフォロワ112に係合する。光軸X方向についてカム筒170の先端側に配された直溝174は、伝達環192のカムフォロワ191に係合する。光軸X方向についてカム筒170の後端付近に配されたカム溝176は、内筒140のカムフォロワ142と係合する。
更に、図中下側において、カム筒170は、光軸X方向について前端近傍に、連結部材171を介して結合されたカムフォロワ173を有する。カムフォロワ173は、レンズユニット100の径方向外側に突出して、内筒140の逃げ穴146を貫通して、中筒150の案内溝156に係合する。
伝達環192は、カム筒170の先端近傍内側に配される。伝達環192は、カムフォロワ191およびカム溝193を有する。カムフォロワ191は、伝達環192の外周面側に配され、径方向外側に突出してカム筒170の直溝174に係合する。これにより、カム筒170が光軸Xの回りに回転した場合に、伝達環192も共に光軸Xの回りに回転する。カム溝193は、伝達環192の内周面に配され、光軸Xに対して直角でも平行でもない傾斜を有する。
連結部194は、レンズ枠190およびガイドバー102を結合する。また、連結部194は、外周面にカムフォロワ195を有する。カムフォロワ195は、伝達環192のカム溝193に係合する。連結部194は、ガイドバー102の先端に結合され、光軸X周りに回転することが規制されている。
これにより、伝達環192が光軸X回りに回転した場合、カム溝193およびカムフォロワ195の相互作用により、連結部194は光軸X方向に移動する。連結部194は、レンズL2を保持するレンズ枠190に一体的に結合されているので、連結部194が移動した場合はレンズL2も移動する。
なお、カムフォロワ191、195の各々は、伝達環192または連結部194の周方向についてガイドバー102の近傍に配される。これにより、カムフォロワ191、195が受けた駆動力は、レンズ枠190およびレンズL2の移動に効率よく伝達される。
カム筒170の更に内側には、一対のガイドパイプ104が、光軸X方向に固定される。即ち、ガイドパイプ104の各々の両端は、固定筒110の内面から径方向内側に向かって突出した、それぞれ一対の支持部114に支持される。なお、光軸X方向について前側の支持部114は、カム筒170を貫通する。このため、カム筒170には、カム筒170が回転した場合の支持部114との干渉を避ける逃げ穴178が設けられる。
ガイドバー102は、ガイドパイプ104よりも長く、それぞれガイドパイプ104に対して摺動自在に挿通される。ガイドバー102の先端は、連結部194を介してレンズ枠190に結合される。これにより、レンズ枠190は、ガイドバー102と共に、光軸Xの方向に移動可能に支持される。
図中上側のガイドパイプ104の内径と、図中上側のガイドバー102の外径とは略等しい。よって、図中上側では、ガイドパイプ104によりガイドバー102が精度よく位置決めされる。一方、図中下側のガイドパイプ104の内径は、図中下側のガイドバー102の外径よりも大きく、ガイドパイプ104およびガイドバー102の間には間隙が確保される。これにより、ガイドパイプ104およびガイドバー102の製造誤差、組立誤差等に起因するガイドバー102の過剰拘束で、ガイドバー102のガイドパイプ104に対する摺動抵抗が増加することが抑制される。
一対のガイドパイプ104のうち、上側の支持部114に固定されたガイドパイプ104は、レンズL3、L4、L5を保持するレンズ枠70、80、90の上側支持肢に形成された嵌合穴74、84、94に挿通される。嵌合穴74、84、94のそれぞれは、ガイドパイプ104の外形と相補的な形状を有する。これにより、レンズ枠70、80、90は、ガイドパイプ104に沿って、光軸X方向に移動自在に支持される。
レンズ枠70、80、90の下側支持肢には、それぞれ、下側のガイドパイプ104の外径と略同じ幅を有するU溝76、86、96が形成される。U溝76、86、96は、各々がガイドパイプ104を挟む。これにより、下側支持肢の、光軸Xと直交する方向の変位が規制される。よって、レンズ枠70、80、90は、上側のガイドパイプ104の周りを回転することなく、光軸Xと平行な方向に限ってガイドパイプ104の外面に沿って移動する。
更に、固定筒110の内面において、前側の支持部114の更に前面には、リニアアクチュエータ180、エンコーダ186およびブレーキ184が固定筒110に対して固定される。リニアアクチュエータ180は、ガイドバー102を挿通され、ガイドバー102をその長手方向に移動させる。ガイドバー102の先端はレンズ枠190に連結されているので、リニアアクチュエータ180を動作させることによりレンズL2を移動させることができる。
エンコーダ186は、リニアアクチュエータ180により駆動されて移動するガイドバー102の移動量を検出する。これにより、鏡筒側制御部123は、ガイドバー102の移動量を監視しつつ、ガイドバー102の移動を帰還制御できる。
ブレーキ184は、リニアアクチュエータ180が動作していない場合に、ガイドバー102を把持して、ガイドバー102が移動することを規制する。これにより、レンズL2の位置が維持される。なお、リニアアクチュエータ180として、自己保持能力を有する超音波モータ等を用いた場合は、ブレーキ184を省略してもよい。
これらリニアアクチュエータ180、エンコーダ186およびブレーキ184は、鏡筒側制御部123の制御の下に協働して、後述するように、レンズ枠190およびレンズL2を移動させる。また、移動させたレンズ枠190およびレンズL2をその位置に保持する。
図3は、レンズユニット100の縦断面図である。この図では、レンズユニット100が望遠端まで変倍された状態を示す。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
レンズユニット100を望遠側に変倍すべくズームリング130が回転した場合、カムフォロワ152が係合する中筒150も、光軸Xの回りに回転する。ただし、中筒150が回転しても内筒140は回転しない。
よって、カム溝154と案内溝144の相互作用により、カムフォロワ162が光軸Xの方向に駆動される。これにより外筒160が前方に繰り出されるので、外筒160の先端に結合されたレンズ枠60も前方に移動する。よって、レンズ枠60に保持されたレンズL1が前方に移動する。
また、中筒150が回転すると、案内溝156によりカムフォロワ173に、光軸Xの回りを回転する駆動力が作用する。これにより、カム筒170は、固定筒110の内側において光軸Xの回りを回転する。
カム筒170が回転すると、カム溝172とカムフォロワ112との相互作用により、カム筒170自体が前方に繰り出される。また、回転しない内筒140に結合されたカムフォロワ142と、カム筒170のカム溝176との相互作用により、内筒140も前方に押し出される。
更に、カム筒170が回転すると、直溝174に係合したカムフォロワ191にも回転駆動力が伝達される。これにより、伝達環192が光軸X周りに回転して、伝達環192のカム溝193に嵌合した連結部194のカムフォロワ195に駆動力が伝達される。
連結部194は、一対のガイドバー102により光軸X周りの回転を規制されているので、カムフォロワ195に伝達された駆動力により、連結部194およびレンズ枠190は、光軸X方向に並進する。これにより、レンズ枠190に保持されたレンズL2も、光軸X方向に並進する。このように、ズームリング130が回転した場合、内筒140、中筒150、外筒160、カム筒170およびガイドバー102がすべ繰り出され、それに伴ってレンズ群L1、L2が前進する。
上記のような変倍動作の間、鏡筒側制御部123は、ブレーキ184を開放して、ガイドバー102の拘束を解除する。これにより、ガイドバー102は、伝達環192と共に光軸X方向に移動自在な状態になる。
また、変倍動作が終了した後、鏡筒側制御部123は、ブレーキ184を動作させ、ガイドバー102を把持させることにより、レンズ枠190およびレンズL2の位置を保持する。このようなブレーキ184の動作は、例えば、鏡筒側制御部123が、ズームリング130の動作を検出してブレーキ184を制御することにより実現できる。
なお、外筒160およびズームリング130の間には、固定筒110に対して同軸に、カバー筒165が配される。カバー筒165は、外筒160に連れ従って進退して、外筒160およびズームリング130の間隙を封止する。これにより、レンズユニット100の内部に塵芥が浸入することが防止される。
また、上記の例では図示を省いたが、レンズユニット100の倍率を変化させる目的で、カム筒170に設けた他のカム溝等により、他のレンズL3、L4、L5を保持するレンズ枠70、80、90を移動させてもよい。これにより、レンズL1、L2、L3、L4、L5の全てが移動して、レンズユニット100の光学系の焦点距離が変化する。
図4は、レンズユニット100の断面図である。ここでは、望遠端に変倍したレンズユニット100における合焦動作について説明する。図1から図3までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
レンズユニット100を合焦させる場合には、レンズ枠190に保持されたレンズL2を光軸X方向に移動させる。そこで、鏡筒側制御部123は、まず、ブレーキ184を解除して、ガイドバー102を、ガイドパイプ104に対して摺動自在な状態にする。次いで、リニアアクチュエータ180を動作させ、ガイドバー102を光軸X方向に移動させる。
これにより、レンズユニット100の光学系の焦点位置が移動するので、レンズユニット100を合焦させることができる。一眼レフカメラ200がオートフォーカスモードで動作している場合は、合焦センサ342の検出結果を参照したシステム制御部372が、レンズL2の合焦位置を鏡筒側制御部123に伝える。鏡筒側制御部123は、レンズL2を当該合焦位置に移動させるべく、リニアアクチュエータ180を動作させる。
このように、リニアアクチュエータ180は、光軸X方向について、ガイドパイプ104がガイドバー102を案内する位置よりもレンズ枠190に近い位置でガイドバー102に駆動力を作用させる。これにより、リニアアクチュエータ180の駆動力が効率よくガイドバー102に伝達され、ガイドバー102が円滑に移動する。なお、レンズL2が、光学系を合焦させる位置まで移動した場合、鏡筒側制御部123は、ブレーキ184によりガイドバー102を制動させ、レンズL2の合焦位置を維持する。
上記一連の動作において、レンズL1を保持するレンズ枠60と一体の外筒160は移動しない。また、駆動機構の図示を省いた他のレンズ枠70、80、90も、カム筒170の回転に駆動力を依存しているので、上記の動作で移動することはない。
なお、ピントリング120を回転させて手動でレンズユニット100を合焦させる場合は、エンコーダ121によりピントリング120の回転量を検出して、検出した回転量に応じて鏡筒側制御部123がリニアアクチュエータ180を動作させる。これにより、ユーザによるピントリング120の回転量を、レンズ枠190の移動量に反映させて、レンズL2を移動させることができる。
図5は、リニアアクチュエータ180まわりの構造を示す模式的斜視図である。連結部194から後方に向かって延在する一対のガイドバー102のうち、上側のガイドバー102は、リニアアクチュエータ180の一部をなす。即ち、上側のガイドバー102は、同じ向きに着磁された複数の磁区を有する。また、上側のガイドバー102は、その長手方向に等間隔に刻まれたリニアスケール103を有する。
上側のガイドバー102は、図示していない固定筒110に対して固定されたコイル182およびブレーキ184に挿通される。コイル182は、鏡筒側制御部123からの指示に従って電流を流されて磁界を発生する。発生する磁界の強さおよび極性の方向は、鏡筒側制御部123の指示に応じて変化する。
鏡筒側制御部123は、ガイドバー102の移動方向に先行する磁極と反発して、移動方向に追従する磁極と引き付け合う磁界を、コイル182に発生させる。これにより、ガイドバー102が駆動され、光軸X方向に移動する。また、鏡筒側制御部123は、ガイドバー102が移動する期間はブレーキ184を開放して、ガイドバー102の移動を妨げない。
更に、鏡筒側制御部123は、移動するガイドバー102のリニアスケール103をエンコーダ186で読み取ることにより、ガイドバー102の移動量を検知する。これにより、鏡筒側制御部123は、帰還制御によりガイドバー102を正確な移動量で移動させることができる。
このように、レンズユニット100において、レンズ枠190およびレンズL2を、求められた移動量に応じて光軸X方向に正確に移動させることができる。よって、リニアアクチュエータ180は、レンズユニット100の合焦に好ましく使用できる。また、リニアアクチュエータ180は、ガイドパイプ104から露出したガイドバー102の一部に駆動力を直接に伝達するので、駆動効率も優れている。
なお、ブレーキ184は、ガイドピン181、シュー183およびアクチュエータ185を有する。ガイドピン181は、ガイドバー102の移動方向について、シュー183の移動を規制する。換言すれば、シュー183は、互いに接近または離間する方向については、ガイドピン181に沿って摺動自在に支持される。
アクチュエータ185は、鏡筒側制御部123の制御の下に、シュー183を互いに接近または離間させる。シュー183が互いに離間した状態では、ガイドバー102はシュー183の双方と離間している。よって、ガイドバー102の移動がシュー183に妨げられることはない。アクチュエータ185が動作してシュー183が接近した場合、ガイドバー102は、一対のシュー183の間に挟まれる。これにより、ガイドバー102の移動は規制される。
なお、シュー183はガイドピン181に対して摺動自在に支持される。よって、シュー183がガイドバー102を挟んだ場合に、ガイドバー102の長手方向と直交する方向の負荷がガイドバー102に作用することはない。
また、コイル182、ブレーキ184およびエンコーダ186は、いずれも固定筒110に対して固定されている。鏡筒側制御部123も、固定筒110に対して固定されているので、コイル182、ブレーキ184およびエンコーダ186と鏡筒側制御部123とを接続する配線長を最小限にとどめることができる。
また、レンズユニット100の変倍動作および合焦動作のいずれにおいても、これらコイル182、ブレーキ184、エンコーダ186および鏡筒側制御部123は移動しないので、配線がレンズユニット100の動作に対して負荷になることもない。更に、移動による配線等の劣化も生じない。
なお、上記の例では、互いに同心円状の断面形状を有するガイドバー102およびガイドパイプ104を用いた例について説明した。しかしながら、ガイドバー102およびガイドパイプ104の断面形状は、円形または同軸状に限られるわけではない。また、レンズ枠70、80、90とガイドバー102とを光軸X後方に案内し得る形状でさえあれば、管状ではない長尺部材を用いることもできる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示していない限り、また、前の処理の出力を後の処理で用いない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
60、70、80、90、190 レンズ枠、74、84、94 嵌合穴、76、86、96 U溝、100 レンズユニット、102 ガイドバー、103 リニアスケール、104 ガイドパイプ、110 固定筒、111 案内部、112、142、152、162、173、191、195 カムフォロワ、113 レンズマウント、114 支持部、115 後端面、120 ピントリング、121、186 エンコーダ、123 鏡筒側制御部、130 ズームリング、132、144、156 案内溝、140 内筒、146、178 逃げ穴、148 係合突起、150 中筒、154、172、176、193 カム溝、156 案内溝、158 係合溝、160 外筒、165 カバー筒、170 カム筒、171 連結部材、174 直溝、180 リニアアクチュエータ、181 ガイドピン、182 コイル、183 シュー、184 ブレーキ、185 アクチュエータ、194 連結部、200 一眼レフカメラ、222 絞り装置、300 カメラボディ、310 筐体、320 ボディマウント、330 ミラーボックス、332 メインミラー、334、338 揺動軸、336 サブミラー、340 合焦光学系、342 合焦センサ、350 ペンタプリズム、352 ピント板、360 ファインダ光学系、370 主基板、372 システム制御部、374 画像処理部、382 撮像素子、384 ローパスフィルタ、390 フォーカルプレーンシャッタ

Claims (4)

  1. 光学系の光軸方向に延在して基準部材に固定された第一案内部と、
    前記第一案内部に案内されて、第一レンズを保持しつつ前記光軸方向に移動する第一保持部材と、
    前記第一案内部に案内されて前記光軸方向に移動する第二案内部と、
    前記第二案内部に固定されて、前記第一レンズと異なる第二レンズを保持しつつ前記第二案内部と共に前記光軸方向に移動する第二保持部材と、
    前記第一案内部の前記第二保持部材側の端部と前記第二保持部材との間の位置に前記基準部材に固定されて設けられ、前記第二案内部に駆動力を作用させて前記第二案内部を前記光軸方向に移動させる第一駆動部と
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 前記第二保持部を前記光軸方向に移動させる前記第一駆動部とは異なる別の第二駆動部を更に備え、前記第二駆動部が前記第二保持部材に駆動力伝達している間、前記第一駆動部は前記第二案内部の拘束を解除する請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第一案内部は筒状であり、
    前記第一保持部材は前記第一案内部の外面に沿って移動し、
    前記第二案内部は前記第一案内部の内面に沿って移動し、
    前記第一駆動部は、前記第一案内部から露出した前記第二案内部の一部に駆動力を伝達する、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒により結像された像を撮像する撮像部と
    を備える撮像装置。
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