JP5834296B2 - 部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、相互に隣接する二つの部材を容易に連結したり、連結状態を解除し両者を分離したりできる部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器に関するものである。
従来、例えば図6に示すような、左側に位置するユニット機器111の一側凹陥部116内の配置関係からも明らかなように、連結金具132をそのフック部135の奥端135aに突出部121を当接させて安定的に収納保持されている構造があった(例えば、特許文献1参照)。
ユニット機器111,111相互を連結するに際しては、左側に位置する一方のユニット機器111の他側凹陥部126の他側開口縁127と、右側に位置する他方のユニット機器111の一側凹陥部116の一側開口縁117とが相互に対面するように配置する。
このような位置関係でユニット機器111,111相互を隣接配置した後は、右側に位置する他方の一側凹陥部116内に安定的に収納保持されている連結金具132を、その抓み操作部138を手指で抓んで左方向に動かすような外力を与える。
ねじ120が挿嵌されている支軸部(図示せず)に遊挿され、かつ、ねじ120の頭部により抜脱困難に止着されている連結金具132は、外力を受けることにより比較的動きにくい状態のもとで突出部121の頂端に乗り上げた後、これを乗り越えて左側の一方のユニット機器111の他側凹陥部126内に一側開口縁117と他側開口縁127とを経て入り込む。
左側に位置する一方のユニット機器111の他側凹陥部126には、入り込んだ連結金具132を略90度の回動角度まで円滑に移動させた時点でそのフック部135の奥端135aと当接してこれを掛止する掛止凸部129が設けられているので、連結金具132の動きを停止させることができる。
しかも、他側凹陥部126には、外力を受けることにより比較的動きにくい状態のもとで乗り上げて、乗り越えた際にフック部135が掛止凸部129に掛止される位置関係のもとで形成された突起部130を備えているので、その掛止状態を安定的に維持させることができることになる。
つまり、本発明によれば、右側に位置する他方のユニット機器111がその上下両面に備える連結金具132を左側に位置する一方のユニット機器111方向に単に各別に回動させることで、ユニット機器111,111相互を簡単、かつ、確実に連結することができる。
また、ユニット機器111,111相互の連結状態は、連結時とは逆の操作をして連結金具132を元の位置に戻すことで、極く容易にこれを解消させることができる。
特開2008−267424号公報
しかしながら、上述のような部材連結構造においては、さまざまな課題が生じる。
例えば、ユニット機器111に連結金具132を回動可能に支えるための別体のねじ120が必要であるため、部材点数が増大する。
また、略レーストラック形状の連結金具132は、一方の半円側に寄せられてねじ120により軸支されているため、相互に連結される二つの部材(従来の技術説明においてはユニット機器111に相当)のそれぞれに、連結時と非連結時(解除時)の両方において連結金具を収納する窪んだスペースが必要となる。
さらに、連結金具132が移動(ねじ120を中心として回動すること)させるのに必要なスペースも必要であるため、ユニット機器111の筐体表面積が狭小化するような軽薄短小化が要求される場合には設計余裕度が小さくなるため不向き(適用困難)である。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、相互に連結される二つの部材の連結金具を取り付ける側面の表面積が限られた狭いスペースであっても、それら二つの部材を容易に連結できるだけでなく、連結状態を容易に解除し分離できる、簡素な構成の部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器を提供することにある。
本発明にかかわる部材連結構造によれば、相互に隣接する二つの部材と、そのいずれか一方の部材に形成された挿嵌孔に回動自在に取り付けられる連結体とを含む、二つの部材を連結できる部材連結構造であって、連結体は、一方の部材の挿嵌孔に挿嵌される軸支用凸部と、一方の部材の係止用第1凸部が挿嵌される第1開口部と、他方の部材の係止用第2凸部が挿嵌される第2開口部とを有し、第2開口部は外縁側の所定範囲に開放部を有する、ことを特徴としている。
これにより、二つの部材を相互に連結する場合、二つの部材の連結体を取り付ける側面の表面積が限られた狭いスペースであっても、それら二つの部材を容易に連結することができる。
すなわち、簡素な構成であるにもかかわらず、限られた狭いスペースにおいて効率的に二つの部材の連結と解除による分離ができる。
また、二つの部材の連結状態を解除して分離した際でも、連結体がいずれか一方の部材に装着された状態で維持されるため、連結体の紛失や脱落による汚染等の懸念もなく二つの部材の分離又は結合作業(以下、両方含め脱着作業と称する)を容易に行える。
また、本発明にかかわる部材連結構造によれば、前記構成に加え、連結体の第1開口部は、回動方向に沿った略円弧形状の開口であって、二つの部材同士の連結状態を維持できる連結位置と、二つの部材同士の連結状態を解除できる解除位置の二つの位置に対応する場所においてその開口幅が拡幅されている、ことが好ましい。
これにより、二つの部材同士の連結状態に維持できる連結位置と、二つの部材同士の連結状態を解除できる解除位置の二つの位置に対応する場所においてその開口幅が拡幅されているため、その場所に係止用第1凸部が収まると拡幅されていない開口部分に位置する状態よりも相互の干渉が弱くなるため、その係止状態が保持され易く回動が抑制される。
その結果、二つの部材が連結された状態又はその連結の解除状態(両者を分離できる状態、以下同じ)のいずれにおいてもそれぞれの状態が容易に維持される。
すなわち、連結体は連結状態又は解除状態のいずれにおいても係止状態が維持されるため、連結体が不用意に回動することもなく、脱着作業を容易に行える。
また、本発明にかかわる部材連結構造によれば、前記構成に加え、連結体の軸支用凸部は、連結位置及び解除位置を除いた、第1開口部の内周側円弧または第1開口部の外周側円弧のいずれかの略中心に位置する回動中心線に沿って延設され、相互に対向する一対の可撓係止部を有する、ことが好ましい。
これにより、連結体の軸支用凸部を中心として連結状態から解除状態までの間で回動させても、連結体が二つの部材上に占めるスペースが大きく変化しないため、限られた狭いスペースであっても効率的に二つの部材の連結と解除による分離ができる。
また、一対の可撓係止部の先端に鍵形状のフックを外方側に向けて形成すれば、一方の部材の挿嵌孔に挿嵌することが容易となり、かつ、一方の部材から連結体が脱落することを有効に防止できる。
また、本発明にかかわる部材連結構造によれば、前記構成に加え、連結体は、軸支用凸部が形成された面の反対側の面に少なくとも1つの回動用凸部を有し、その回動用凸部は、回動中心線からその回動中心線と直交する直交平面上の略放射方向に沿って延設される、ことが好ましい。
これにより、例えばマイナスドライバーの先端やコイン等を使って略放射方向と直交する方向へ連結体に対して回動力を加え易くなるため、連結状態から解除状態までの間の回動を容易に行える。
また、本発明にかかわる部材連結構造を含む電子機器によれば、上記いずれかの構成の部材連結構造を含む、ことを特徴としている。
これにより、二つの部材を相互に連結する場合、二つの部材の連結体を取り付ける側面の表面積が限られた狭いスペースであっても、それら二つの部材を容易に連結することができる。
すなわち、簡素な構成であるにもかかわらず、限られた狭いスペースにおいて効率的に二つの部材の連結と解除による分離ができる。
また、二つの部材の連結を解除して分離した際でも、連結体がいずれか一方の部材に装着された状態で維持されるため、連結体の紛失や脱落による汚染等の懸念もなく二つの部材の脱着作業を容易に行える。
本発明による部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器によれば、相互に連結される二つの部材の側面の表面積が限られた狭いスペースであっても、それら二つの部材を容易に連結したり、連結状態を解除して両者を容易に分離したりできる。
本発明の実施の形態における接続端子部品を正面斜め上側から見た全体斜視図 (a)連結体を外した接続端子部品の部分拡大斜視図、(b)連結体単体の正面側斜視図、(c)連結体単体の背面側斜視図 (a)連結体により接続端子部品の上側端子台と下側端子台とが連結された状態を示すY方向の背面図、(b)接続端子部品の上側端子台と下側端子台との結合が解除された状態を示すY方向の背面図 連結体単体の正面図 (a)本実施の形態における接続端子部品を上面側に配置した電子機器の全体斜視図、(b)電子機器の一側面図、(c)電子機器の下面図(バックプレーンへの装着側の面) 従来の部材連結構造を含む電子機器の構成を示した側面図
以下、本発明の実施の形態を説明するために、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における接続端子部品を正面斜め上側から見た全体斜視図で、図2(a)は、連結体を外した接続端子部品の部分拡大斜視図で、図2(b)は、連結体単体の正面側斜視図で、図2(c)は、連結体単体の背面側斜視図で、図3(a)は、連結体により接続端子部品の上側端子台と下側端子台とが連結された状態を示すY方向の背面図で、図3(b)は、接続端子部品の上側端子台と下側端子台との結合が解除された状態を示すY方向の背面図で、図4は、連結体単体の正面図で、図5(a)は、本実施の形態における接続端子部品を上面側に配置した電子機器の全体斜視図で、図5(b)は、電子機器の一方の側面図で、図5(c)は、電子機器の下面図(バックプレーンへの装着側の面)である。
まず、図1における接続端子部品10は、本体部分を構成し適切な絶縁性を確保できる樹脂素材、例えば、PC(ポリカーボネイト)、変性PPE(変形ポリフェニレンエーテル)、PF(フェノール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂素材によって成型された上側端子台11と、その下側に同素材からなる下側端子台12が相互に隣接して境界Kで当接するように配置されている。
ここで、以下の説明を容易にするため、接続端子部品10の幅方向をX方向、長手方向と一致する奥行き方向をY方向、高さ方向(上下方向)をZ方向とし、X方向、Y方向及びZ方向は、相互に直交する方向と定義する。
また、端子カバー13は、斜め上方側(圧着端子14の挿入方向側)から見て櫛形状をしており、直角に下方へ折れ曲がった両端部には、Y方向に対して所定角度傾斜するスライド方向に沿って延設され相互に対向する一対の可撓係止部13aを有している。
なお、図1での水平方向(X方向)において外部導体、すなわち3セットの丸型の圧着端子14は、近接して水平方向に並べられていているが、それぞれの圧着端子14の圧着部14aに圧接され電気的に接続される、外部のリード線やその末端等は全て省略されている。
ここで、外部のリード線としては、例えばその他端が外部の他の電子機器に接続されるリード線又は同じ接続端子部品10における他の圧着端子14に接続されるリード線のいずれであっても構わない。
また、図1から明らかなように、3セットの圧着端子14は1つのグループとしてまとめられ、斜め上方側(圧着端子14の挿入方向側)から見ると櫛形状の1つの端子カバー13がそれぞれの圧着端子14の3セットのグループ毎に覆設されている。
そして、Y方向に沿って合計8段(8グループ)の圧着端子14が複数の端子15の各々に対応して結線されているため、総結線数は27個となっている。
また、前述したように、複数の端子15は上側端子台11及び下側端子台12に対して圧入により一体的に挿設されているが、上側端子台11及び下側端子台12の長手方向がY方向と一致する方向に置くと、端子15の挿設方向がZ方向と一致する。
そして、この状態においては複数の端子15の配列方向はY方向と一致する。
すなわち、端子15の挿設方向(Z方向)が、配列方向と直交する位置関係となるため、配列方向(Y方向)に沿って複数の端子15が略等間隔に挿設されていると言い換えてもよい。
そして、連結体16は、相互に隣接する二つの部材、すなわち上側端子台11と下側端子台12とを連結する構造の一部を構成するが、Y方向における手前側の側面(正面)と奥側の側面(背面)のそれぞれの境界Kを跨ぐように回動自在に取り付けられている(背面側は、図5(a)〜図5(b)参照)。
次に、図2(a)〜図2(c)を参照して、手前側の側面(正面)において相互に隣接する上側端子台11と下側端子台12から連結体16のみを分離した状態、すなわちそれらが結合される前の状態について説明する。
なお、Y方向の背面側の側面については、以下に説明する構成と同様であるため説明は省略する。
また、図2(a)〜図2(c)において、それぞれの図に対応させて連結体16の回動中心線Sを一点鎖線で示しているが、上側端子台11、下側端子台12及び連結体16が結合された状態では当然これらの回動中心線Sは一直線上で一致する位置関係となる。
まず、相互に隣接する二つの部材である、上側端子台11と下側端子台12は図2(a)で示したようにZ方向に並んで隣接し、XY平面と平行に位置する境界Kで両者が相互に当接している。
ここでは、連結体16を上側端子台11と下側端子台12とから外した状態で示しているが、連結体16は、軸支用凸部16a(図2(c)参照)が下側端子台12の丸型の挿嵌孔12aに挿嵌されることにより、回動自在に取り付けられる。
次に、図2(b)に示したように、連結体16は、下側端子台12の挿嵌孔12aに挿嵌される軸支用凸部16aと、下側端子台12の側面には連結体16を収容し回動可能に形成された凹部12bの底面に立設された円柱形状の係止用第1凸部12cが挿嵌される第1開口部16bと、上側端子台11に立設された略円弧形状の係止用第2凸部11aが挿嵌される第2開口部16cとを有している。
さらに、連結体16の第2開口部16cは外縁側の所定範囲に開放部16dを有している。
そして、詳細には後述するが、連結体16の第1開口部16bは、回動中心線Sを中心とした回動方向(円弧状矢印Mで示した方向)に沿った円弧形状の開口であって、上側端子台11と下側端子台12を連結状態に維持できる連結位置P1と、上側端子台11と下側端子台12との連結状態を解除できる解除位置P2と、の二つの位置(P1,P2)に対応する場所においてその開口幅が拡幅されている。
また、連結体16は、時計方向へ回動させるための回動用凸部16eと、反時計方向へ回動させるための回動用凸部16fを有している。
そして、回動用凸部16e及び回動用凸部16fは、いずれも一点鎖線で示した回動中心線Sからその回動中心線Sと直交する直交平面上において回動中心線Sから略放射方向へ向かう放射方向Hに沿って延設されている。
さらに、図2(c)で示したように、連結体16の軸支用凸部16aは、連結位置P1及び解除位置P2を除いた、第1開口部16bの内周側円弧AIまたは第1開口部16bの外周側円弧AOのいずれかの略中心に位置する回動中心線Sに沿って延設され、相互に対向する一対の可撓係止部16abを有している。
そして、一対の可撓係止部16abの外周面には先端に行くにつれて円錐状に窄むようなテーパーが形成され、各可撓係止部16abは全体として鍵形状であるため、軸支用凸部16aを下側端子台12の挿嵌孔12aに挿嵌し易く、挿嵌した後は抜け難くなっている。
次に、図3(a)を参照して、上側端子台11と下側端子台12が連結体16により結合された状態を説明する。
なお、本図は、図2(a)〜図2(c)を参照して説明した接続端子部品10の正面とは真反対側の背面図であるが、上側端子台11と下側端子台12が当接する境界Kが、L字形状に延設されていることのみが相違するだけで、連結体16の構成、下側端子台12に立設された円柱形状の係止用第1凸部12c及び上側端子台11に立設された略円弧形状の係止用第2凸部11aなどの構成については、全く同様である。
ここで、上側端子台11の係止用第2凸部11aは、連結体16の第2開口部16cに挿嵌され、連結体16のフック部16g(図2(b)、図4参照)が係止用第2凸部11aに係り止めされているため、上側端子台11は下側端子台12に対して上下方向に分離不能となり係止状態が維持されている。
一方、連結体16の第1開口部16bは、前述したように回動方向(図2(b)の円弧状矢印Mで示した方向)に沿った円弧形状の開口であって、その開口幅は円柱形状の係止用第1凸部12cの横切断面の円の直径よりもわずかに小さめに設定されているため、開口幅が拡幅されている連結位置P1において係止用第1凸部12cに係止され連結状態が維持される。
次に、図3(b)を参照して、上側端子台11と下側端子台12との結合が解除され、両者の分離が可能な状態を説明する。
この状態は、連結状態にある連結体16の回動用凸部16f(図2(b)参照)を、例えば先端が扁平形状のマイナスドライバーやコインなどで反時計方向に押圧して、連結体16を反時計方向に回動させた解除状態であって、第1開口部16bの開口幅が拡幅されている解除位置P2において係止用第1凸部12cに係止され解除状態が維持される。
この解除状態であれば、上側端子台11を下側端子台12から分離しようとすると、上側端子台11の係止用第2凸部11aは、連結体16の第2開口部16cの外縁側の所定範囲に形成された開放部16d(図2(b)及び図4参照)を支障なく通過するため、容易に係り止め状態が解消される。
一方、連結体16は、分離した際でも、下側端子台12の挿嵌孔12aに軸支用凸部16aが挿嵌された状態(嵌着された状態)で維持される。
これにより、分離時においても連結体16の紛失や脱落による異物付着や汚染等の懸念もなく上側端子台11の脱着作業を容易に行える。
以上のように、第1開口部16bの連結位置P1に係止用第1凸部12cが嵌挿された状態で、上側端子台11と下側端子台12の連結状態が維持される。
一方、連結体16を反時計方向に回動させて、第1開口部16bの解除位置P2に係止用第1凸部12cが嵌挿された状態で、上側端子台11と下側端子台12の解除状態(分離可能な状態)が維持される。
また、解除状態から係止状態へは、図3(b)の状態から図3(a)の状態になるように連結体16を時計方向へ回動させればよい。
次に、図4を参照して、前述した連結体16の第2開口部16cの外縁側に形成された開放部16dについて説明する。
連結体16における第2開口部16cの開放部16dは、円弧状矢印Rの矢印で示した所定範囲に形成されているが、この範囲は、第1開口部16bの解除位置P2と回動中心線Sが連結体16を通る位置とを結ぶ二点鎖線の直線L2の延長線上であって、解除位置P2に対しては、回動中心線Sが連結体16を通る位置を基準とした点対称となる位置に形成されることが好ましい。
そして、開放部16dは、両端に矢印が付いた円弧状矢印Rを用いて示したように、回動中心線Sが連結体16を通る位置を中心とした場合、略円弧形状に時計方向側で約25度及び反時計方向側で約25度の範囲(二つの破線で挟まれた、全体として約50度の角度)に形成されることが好ましい。
なお、この範囲は上側端子台11に立設された略円弧形状の係止用第2凸部11aの円弧長に応じて適宜設定すればよい。
一方、連結体16のフック部16gは、第1開口部16bの連結位置P1と回動中心線Sが連結体16を通る位置とを結ぶ一点鎖線の直線L1の延長線上であって、連結位置P1に対しては、回動中心線Sが連結体16を通る位置を基準とした点対称となる位置に形成されることが好ましい。
そして、その位置を円弧中心として時計方向側に約25度及び反時計方向側に約25度の範囲(全体として約50度の角度)に形成されることが好ましい。
また、前述したように、連結体16の第1開口部16bは、回動方向に沿った略円弧形状の開口であって、二つの部材同士の連結状態を維持できる連結位置P1と、二つの部材同士の連結状態を解除できる解除位置P2の二つの位置に対応する場所においてその開口幅が拡幅されている。
ここで、開口幅を回動中心線Sが連結体16を通る位置を基準として、その基準から遠心する方向における開口の幅と定義し、連結位置P1の開口幅は、一点鎖線の直線L1上における開口の幅であり、解除位置P2の開口幅は、二点鎖線の直線L2上における開口の幅であるとする。
つまり、それらの開口幅が円柱形状の係止用第1凸部12cの横切断面の円の直径よりもわずかに大きめに設定されているため、その位置で係合すると拡幅されていない開口部分に位置する状態よりも相互の干渉が弱くなるため、その係止状態が保持され易くなり回動が抑制される。
次に、図5(a)〜図5(c)を参照して、計装分野にて用いられる電子機器20の上側に前述した接続端子部品10が配置され、その下側に配置される本体筐体20aの側面のフックにて固定されている状態を説明する。
まず、図5(a)は、電子機器20が、他の電子機器や外部ケーブルとの電気的な導通を可能とし、複数の電子機器を並列に並べて装着できる、所謂バックプレーン(図示せず)と称される機器から一旦外され、端子カバー13を順次斜め方向に上昇させて圧着端子14(図1参照)を順次結線していくために一時的に置かれる状態を示している。
また、他の結線方法としては、電子機器20をバックプレーンから外すことなく、バックプレーンの取り付けられた状態において上面側に相当する図5(b)で示した連結体16を反時計方向に回動させて解除状態とし(背面側の連結体16も同様に解除状態とし)、境界Kよりも上側の上側端子台11のみを分離した後、同様に結線を行う方法もある。
なお、電子機器20は、いわゆる工業用計測の分野で使用される機器であって、例えば電圧、電流、有効電力、無効電力、皮相電力、力率などの計測や計測値の表示などを可能とする電力用マルチメータや電力用トランスデューサ、各種センサーの計測信号を変換、表示、警報出力などを行う信号変換器、あるいは現場に設置された検出端(測温抵抗体、差圧発信器など)と、中央制御室などに設置された受発信器(指示計、記録計、調節計、PLC、DCS、コンピュータなど)との間のデータ通信をネットワークや無線により行う計測制御用遠隔入出力機など各種各様の電子機器に適用可能である。
ここで、接続端子部品10の下側には本体筐体20aが配置され、その内部には上述した各種機能を発揮するための回路基板や電源系統の基板が格納され、その一部の入出力信号や電源系統の入出力等は、図5(c)で示したコネクタ20bを介してバックプレーンの回路と接続される。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変形が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的な手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態の変形例についても本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
例えば、図5(a)において、接続端子部品10が電子機器20の上面側(電子機器20がバックプレーンに装着された状態では前面側に相当)に配置された場合で説明したが、接続端子部品10が配置される場所は電子機器20の上面側には限られずその前面側、下面側、背面側、側面側又は内蔵部のいずれであってもよい。
また、連結される部材は、本実施の形態において説明したような電子機器の一部を構成し相互に隣接する端子台だけに限定されるものでなく、相互に隣接する筐体、相互に隣接する電子機器など、同種異種にかかわらずあらゆる部材であってよい。
さらには、連結される部材同士は本実施の形態で説明したように両者の境界で直接的に接触する必要はなく、両者間に単なる隙間や他の部材等が一乃至複数介在しても構わない。
以上のように、本発明にかかる部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器によれば、相互に連結される二つの部材の表面積が限られた狭いスペースであっても、それら二つの部材を容易に連結したり、その連結を解除し両者を容易に分離したりできる、簡素な構成の部材連結構造及びその部材連結構造を含む電子機器として有用である。
10 接続端子部品
11 上側端子台
11a 係止用第2凸部
12 下側端子台
12a 挿嵌孔
12b 凹部
12c 係止用第1凸部
13 端子カバー
13a 一対の可撓係止部
14 圧着端子
14a 圧着部
15 端子
16 連結体
16a 軸支用凸部
16ab 一対の可撓係止部
16b 第1開口部
16c 第2開口部
16d 開放部
16e、16f 回動用凸部
16g フック部
20 電子機器
20a 本体筐体
20b コネクタ
P1 連結位置
P2 解除位置
M 回動方向を示す円弧状矢印
S 回動中心線
H 回動中心線に対して直交する放射方向
AI 第1開口部の内周側円弧
AO 第1開口部の外周側円弧
R 開放部の形成範囲を示す円弧状矢印
L1 一点鎖線の直線
L2 二点鎖線の直線
K 上側端子台と下側端子台の境界

Claims (5)

  1. 相互に隣接する二つの部材と、そのいずれか一方の部材に形成された挿嵌孔に回動自在に取り付けられる連結体とを含み、他方の部材と前記連結体との係止状態が維持されることにより、前記二つの部材を連結できる部材連結構造であって、前記連結体は、前記一方の部材の前記挿嵌孔に挿嵌される軸支用凸部と、前記一方の部材の係止用第1凸部が挿嵌される第1開口部と、前記他方の部材の係止用第2凸部が挿嵌される第2開口部とを有し、前記第2開口部は外縁側の所定範囲に開放部を有し、
    更に、前記連結体の前記軸支用凸部は、相互に対向する一対の鍵形状の可撓係止部を有する、ことを特徴とする部材連結構造。
  2. 前記連結体の前記第1開口部は、回動方向に沿った略円弧形状の開口であって、前記二つの部材同士の連結状態を維持できる連結位置と、前記二つの部材同士の連結状態を解除できる解除位置の二つの位置に対応する場所においてその開口幅が拡幅されている、ことを特徴とする請求項1記載の部材連結構造。
  3. 前記連結体の前記軸支用凸部は、前記連結位置及び前記解除位置を除いた、前記第1開口部の内周側円弧または前記第1開口部の外周側円弧のいずれかの略中心に位置する回動中心線に沿って延設され、相互に対向する前記一対の鍵形状の可撓係止部を有する、ことを特徴とする請求項2記載の部材連結構造。
  4. 前記連結体は、前記軸支用凸部が形成された面の反対側の面に少なくとも1つの回動用凸部を有し、その回動用凸部は、前記回動中心線からその回動中心線と直交する直交平面上の略放射方向に沿って延設される、ことを特徴とする請求項3記載の部材連結構造。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の部材連結構造の構成を含む、ことを特徴とする電子機器。
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