以下、本発明の実施の形態に係るランプについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係るランプについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るランプ100を備える照明装置10の外観を示す斜視図である。
同図に示すように、照明装置10は、例えば、天井等に固定具を介して装着される装置であり、ランプ100と、ランプ100が取り付けられる照明器具200とを備えている。
ランプ100は、照明器具200に設けられた一対のソケットの間に挿入方向X(同図では鉛直方向上向き)に挿入されることで、照明器具200に取り付けられる直管形LEDランプである。
照明器具200は、ランプ100と電気的に接続され、かつ、ランプ100を保持する一対のソケットである第一ソケット210及び第二ソケット220と、第一ソケット210及び第二ソケット220が取り付けられる器具本体230と、回路ボックス(図示せず)とを備えている。
また、器具本体230の内面230aは、ランプ100から発せられた光を所定方向(例えば、下方)に反射させる反射面となっている。なお、回路ボックスは、その内部に、スイッチ(図示せず)がオン状態ではランプ100に給電し、オフ状態では給電しない点灯回路を収納している。
次に、ランプ100の構成について詳述する。
図2Aは、本発明の実施の形態1に係るランプ100の外観を示す斜視図であり、図2Bは、本発明の実施の形態1に係るランプ100の内部構成を示す断面図である。
ランプ100は、電極コイルを用いた従来の一般直管蛍光灯と略同形の直管形LEDランプである。これらの図に示すように、ランプ100は、長尺筒状の筐体130と、筐体130内方に配置されたLEDモジュール131及び基台132と、筐体130の両端部に接続された第一接続部110及び第二接続部120とを備えている。
筐体130は、LEDモジュール131及び基台132を収納するための直管(外囲器)である。筐体130は、両端部に開口を有する長尺筒体であり、その横断面形状は円環状である。筐体130としては、ガラス管またはプラスチック管等の透光性材料で構成することができる。なお、筐体130は、横断面形状が円環状の筐体には限定されず、横断面の外周縁の形状が角形状や半円形状であり、内周縁の形状が円形状、半円形状または角形状であるなど、どのような形状であってもかまわない。
また、例えば、本実施の形態に係る筐体130の内周縁の形状が半円形状である場合(第一の筐体と称する)、アルミ板などで形成された第二の筐体を準備し、第一及び第二の筐体を組み合せることで、筐体130としてもよい。この場合、第二の筐体は、後述の基台132として作用する部材を使用することもできる。
LEDモジュール131は、LED131aと実装基板131bとを備えている。
LED131aは、半導体発光素子の一例であって、実装基板131b上に直接実装される。LED131aは、実装基板131bの長手方向に沿ってライン状(一直線状)に複数、一列に配列されている。
実装基板131bは、LED131aを実装するためのLED実装用基板であって、本実施の形態では、長尺矩形形状の基板である。実装基板131bとしては、アルミナまたは透光性の窒化アルミニウムからなるセラミックス基板、アルミニウム合金からなるアルミニウム基板、透明なガラス基板または樹脂からなる可撓性のフレキシブル基板(FPC)等を用いることができる。
基台132は、筐体130に覆われるように配置される。本実施の形態では、基台132は、筐体130の内部に配置されるとともに筐体130に固定される。基台132は、LEDモジュール131を載置するための長尺状の部材である。
また、基台132としては、LEDモジュール131の熱を放熱するための放熱体(ヒートシンク)としても機能するものであることが好ましい。従って、基台132は、金属等の高熱伝導性材料によって構成することが好ましく、本実施の形態では、アルミニウムからなる長尺状のアルミニウム基台である。また、本実施の形態の基台132は、両端が第一接続部110及び第二接続部120の近傍にまで延びて構成されており、その全長は、筐体130の長さと略同等である。
また、基台132は、第一接続部110及び第二接続部120に対して、伝熱するよう接触することが好ましい。このように外部の照明器具200に接触する第一接続部110及び第二接続部120に対して基台132を接触させれば、LEDモジュール131からの発熱が基台132を通じて直接的に照明器具200まで伝熱するので、よりいっそうの放熱効果が期待できる。
第一接続部110は、筐体130の一端部に設けられ、先端部が第一ソケット210に着脱可能に取り付けられる口金である。また、第二接続部120は、筐体130の他端部に設けられ、先端部が第二ソケット220に着脱可能に取り付けられる口金である。
ここで、本実施の形態では、第一接続部110は、アース用のピンであるアースピンを有するアース用口金であり、第二接続部120は、電力を受電する受電用口金である。つまり、ランプ100は、筐体130の一方の端部である第二接続部120のみから給電を受ける片側給電である。なお、第一接続部110及び第二接続部120の詳細な構成については、後述する。
ここで、まず、第一接続部110の構成について、説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る第一接続部110の外観を示す斜視図である。
また、図4A及び図4Bは、本発明の実施の形態1に係る第一接続部110の構成を示す平面図である。具体的には、図4Aは、図3に示された第一接続部110を下方から見た図であり、図4Bは、図4Aに示された第一接続部110を左側から見た図である。
また、図5A及び図5Bは、本発明の実施の形態1に係る第一接続部110の筐体130側の端部の構成を説明する図である。具体的には、図5Aは、第二接続部120を鉛直方向に切断した場合の断面図であり、図5Bは、図5Aに示された第二接続部120を右側から見た図である。
これらの図に示すように、第一接続部110は、筐体130の一方の端部を蓋するように設けられ、第一本体111とアースピン112とを備えている。
第一本体111は、樹脂等によって構成される有底筒状形状の第一接続部110の本体部であり、直管蛍光灯に用いられるG型口金と同形状のものを用いることができる。本実施の形態においては、第一本体111は、半分に分解可能に構成され、第一上キャップ部品111d及び第一下キャップ部品111eを備える。
第一上キャップ部品111d及び第一下キャップ部品111eは、それぞれネジ止めされ、一体化形の第一本体111が構成される。なお、第一本体111及び後述する第二本体121は、上述のような半分に分解可能な半割り構造であってもよいし、一体成型品であってもよい。
なお、第一本体111(あるいは後述の第二本体121)を半割り構造とする場合、構成する上下キャップ部材のつなぎ目は、端部が重なり合うように組み合せることが好ましい。本構成により、接合面からの光漏れを低減することができる。
第一本体111の材質は、樹脂材料のような絶縁体、金属材料のような導体のいずれでもよいが、不要な部分への電気的な短絡を抑制するという観点から、絶縁体が好ましく、中でも、耐熱性及び絶縁性を有するPBT(ポリブチレンテレフタレート)が好ましい。また、第一本体111は、照明器具の燃焼を防ぎ、安全性を高めるという観点から、難燃性を有する材料で形成することが好ましい。
第一本体111の形状は、有底筒状形状に限定されず、以下の第一傾斜面111aを有していれば、どのような形状であってもよい。なお、第一本体111の材質などの諸形成条件は、第二本体121にも同様に適用可能である。第一本体111及び第二本体121の構成を同一にすれば、ランプ100トータルのコスト低減に繋がる。
ここで、第一本体111は、先端部の挿入方向Xの端部に、筐体130の軸方向において筐体130から遠ざかるほど筐体130の中心軸に近づく第一傾斜面111aを有している。ここで、挿入方向Xとは、照明器具200に設けられた第一ソケット210と第二ソケット220との間に、ランプ100が挿入される方向であり、具体的には、図4Aに示されたX方向である。
また、第一傾斜面111aは、水平方向の長さが第一本体111端面から所定の距離(図4Aに示された距離A)の長さになり、傾きが所定の傾斜角(図4Aに示された傾斜角θ1)になるように傾斜して形成されている。
なお、この距離Aの値は特に限定されないが、1mm以上3mm以下であるのが好ましい。ここで、距離Aとは、筐体130の軸方向に対して略垂直な第一本体111表面に位置する端点111fを通り、筐体130の短手方向に対して略水平な線と、管130の軸方向に沿って略平行な本体側面に位置する点111gを通り、筐体130の短手方向に対して略水平な線とを結ぶ最短距離をいう。
また、第一傾斜面111aの傾斜角θ1は、特に限定されるものではないが、30°以上60°以下であることが好ましい。傾斜角θ1とは、本体に設けられた傾斜面を形成する2点、すなわち、筐体130の軸方向に対して略垂直な本体表面に位置する端点111f及び、筐体130の軸方向に沿って略平行な本体側面に位置する点111gを結ぶ線と、端点111fを通り、軸方向に略水平な線とがなす角をいう。
なお、傾斜角θ1は、ランプ100の全長や、挿入時において照明器具200とランプ100との間で形成されるスペースの大きさなどに応じて、適宜決定すればよい。なお、本傾斜角θ1の構成は、第二本体121に設ける第二傾斜面121aに適用可能である。
また、図5A及び図5Bに示すように、第一本体111の筐体130側の端部には、第一筐体側傾斜面111b及び第二筐体側傾斜面111cが形成されている。具体的には、第一筐体側傾斜面111bは、第一本体111の筐体130側端部の外周縁に形成された円形状の傾斜面であり、第二筐体側傾斜面111cは、第一本体111の筐体130側端部の内周縁に形成された円形状の傾斜面である。つまり、第一筐体側傾斜面111b及び第二筐体側傾斜面111cは、第一本体111の筐体130側の端部に形成された面取り部分である。
これにより、例えば、ランプ100が収容されているケースからランプ100を取り出す際に、第一本体111の筐体130側端部の外側エッジ部分がケースに接触しても、当該外側エッジ部分に第一筐体側傾斜面111bが形成されているので、ランプ100をケースから容易に取り出すことができる。
また、例えば、筐体130を第一本体111に挿入してランプ100を製造する際に、第一本体111の筐体130側端部の内側エッジ部分が筐体130に接触しても、当該内側エッジ部分に第二筐体側傾斜面111cが形成されているので、筐体130を破損することなく容易に第一本体111に挿入することができる。
アースピン112は、第一本体111の先端部から外方に延出されるピンである。アースピン112は、金属材料で構成されており、金属製の基台132とアース接続されている。本実施の形態においては、アースピン112と基台132とは、樹脂被膜された導線であるアース配線によってアース接続されている。
次に、第二接続部120の構成について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120の外観を示す斜視図である。
また、図7A及び図7Bは、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120の構成を示す平面図である。具体的には、図7Aは、図6に示された第二接続部120を下方から見た図であり、図7Bは、図7Aに示された第二接続部120を左側から見た図である。
これらの図に示すように、第二接続部120は、筐体130の他方の端部を蓋するように設けられ、第二本体121と一対の受電用ピン122とを備えている。
第二本体121は、樹脂等によって構成される有底筒状形状の第二接続部120の本体部であり、第一本体111と同様に、直管蛍光灯に用いられるG型口金と同形状のものを用いることができる。本実施の形態においては、第二本体121は、第二上キャップ部品121c及び第二下キャップ部品121dを備え、半分に分解可能に構成される。
第二上キャップ部品121c及び第二下キャップ部品121dは、ネジによってネジ止めされ一体化されている。第二本体121の形状は、有底筒状形状に限定されず、以下の第二傾斜面121aを有していれば、どのような形状であってもよい。なお、第二本体121の材質及び形状などは、第一本体111における構成と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ここで、第二本体121は、第二傾斜面121aとガイド部121bとを有している。
第二傾斜面121aは、第二本体121の先端部の挿入方向Xの端部に形成された、筐体130の軸方向において筐体130から遠ざかるほど筐体130の中心軸に近づく傾斜面である。ここで、挿入方向Xとは、照明器具200に設けられた第一ソケット210と第二ソケット220との間に、ランプ100が挿入される方向であり、具体的には、図7Aに示されたX方向である。
ガイド部121bは、第二本体121の先端部に形成された、第二接続部120の第二ソケット220への取り付けを挿入方向Xに案内する突出状の部位である。つまり、第二傾斜面121aは、ガイド部121bの挿入方向Xの端部に形成されている。
また、第二傾斜面121aは、水平方向の長さが第二本体121端面から所定の距離(図7Aに示された距離B)の長さになり、傾きが所定の傾斜角(図7Aに示された傾斜角θ2)になるように傾斜して形成されている。
ここで、第二傾斜面121aの距離Bと傾斜角θ2は、図4Aに示された第一傾斜面111aの距離Aと傾斜角θ1と同様であるので、詳細な説明は省略する。つまり、この距離Bの値は特に限定されないが、第一傾斜面111aの距離Aと同様に、1mm以上3mmであるのが好ましい。また、傾斜角θ2の値は特に限定されないが、第一傾斜面111aの傾斜角θ1と同様に、30°以上60°以下であることが好ましい。
受電用ピン122は、第二本体121の先端部から外方に延出される一対のピンである。受電用ピン122は、LEDモジュール131を点灯させるための電力を受電する。本実施の形態では、交流電圧を直流電圧に変換する回路を備える点灯回路がランプ100内に設けられており、受電用ピン122は、商用の交流電源から交流電圧を受電して、点灯回路へ当該交流電圧を供給する。
なお、受電用ピン122の形状は、本実施の形態のように直線平板状であってもよいが、本発明では特に限定されない。例えば、受電用ピン122の先端を折り曲げた略L字状などの形態を採用してもよい。略L字状のような非平板状の受電用ピン122を採用すると、器具本体230側に設けられたソケット210、220(図1参照)の挿入孔に受電用ピン122が挿入しても、受電用ピン122の折り曲げられた部分が各挿入孔内にてしっかりと係り留めされるため、器具本体230からのランプ100の落下防止効果が得られる。また、上記のように、折り曲げるなど、複雑な形状の受電用ピン122を採用すると、ソケット210、220への取付けがスムーズにいかないことが懸念されるが、本発明のように傾斜面を設ければ、ソケット210、220への挿入がスムーズになることから、本懸念も解消される。
なお、第二本体121についても、図5A及び図5Bに示された第一本体111と同様に、第二本体121の筐体130側端部の外周縁及び内周縁には円形状の面取り部分である傾斜面が形成されている。そして、当該傾斜面により、第一本体111に形成された第一筐体側傾斜面111b及び第二筐体側傾斜面111cと同様の効果を奏する。
なお、傾斜面(第一傾斜面111a、第二傾斜面121a)は、第一接続部110及び第二接続部120の双方に形成されていなくともよく、第一接続部110及び第二接続部120のうち少なくとも一方に形成されていればよい。また、第一筐体側傾斜面111b及び第二筐体側傾斜面111cについても、第一本体111に形成されていなくともよく、同様に第二本体121の筐体130側端部の外周縁及び内周縁にも傾斜面が形成されていなくともよい。
次に、照明器具200が備える第一ソケット210及び第二ソケット220の構成について詳述する。
図8Aは、本発明の実施の形態1に係る照明器具200が備える第一ソケット210及び第二ソケット220の構成を示す平面図である。また、図8Bは、本発明の実施の形態1に係る第一ソケット210の構成を示す正面図であり、図8Cは、本発明の実施の形態1に係る第二ソケット220の構成を示す正面図である。
これらの図に示すように、第一ソケット210は、円柱形状の部位であり、第一ソケット傾斜面210aと第一取付孔210bとを備えている。また、第二ソケット220は、円柱形状の部位であり、第二ソケット傾斜面220aと第二取付孔220bとを備えている。
第一ソケット傾斜面210aは、第一ソケット210の先端部の下端部に形成された傾斜面である。具体的には、第一ソケット傾斜面210aは、第一ソケット210の先端部に近づくほど第一ソケット210の中心軸に近づく傾斜面である。
第一取付孔210bは、第一接続部110を第一ソケット210に取り付けるための孔であり、第一接続部110の正面及び下方に開口した孔である。この第一取付孔210bに第一接続部110のアースピン112が下方から挿入されることで、第一接続部110を第一ソケット210に取り付けることができる。
第二ソケット傾斜面220aは、第二ソケット220の先端部の下端部に形成された傾斜面である。具体的には、第二ソケット傾斜面220aは、第二ソケット220の先端部に近づくほど第二ソケット220の中心軸に近づく傾斜面である。
第二取付孔220bは、第二接続部120を第二ソケット220に取り付けるための孔であり、第二接続部120の正面及び下方に開口した孔である。この第二取付孔220bに第二接続部120の一対の受電用ピン122が下方から挿入されることで、第二接続部120を第二ソケット220に取り付けることができる。
なお、第一ソケット210及び第二ソケット220の材質は、第一本体111や第二本体121と同様に、PBTなどの樹脂等が好ましいが、金属であってもよい。また、第一ソケット210及び第二ソケット220の形状は、円柱形状に限定されず、また、第一ソケット傾斜面210a及び第二ソケット傾斜面220aを有していなくともよい。
次に、ランプ100の照明器具200への取り付けについて、以下に説明する。
図9、図10A及び図10Bは、本発明の実施の形態1に係るランプ100の照明器具200への取り付けを説明する図である。
まず、図9に示すように、ランプ100が照明器具200の下方に配置される。そして、挿入方向Xへ向けて、照明器具200の第一ソケット210と第二ソケット220との間にランプ100が挿入され、照明器具200に取り付けられる。
具体的には、図10Aに示すように、ランプ100が第一ソケット210と第二ソケット220との間に挿入される際に、第一ソケット210にランプ100の第一接続部110の先端のエッジ部分が接触する、または第二ソケット220にランプ100の第二接続部120の先端のエッジ部分が接触する場合がある。
ここで、当該接触するエッジ部分には、第一傾斜面111aまたは第二傾斜面121aが形成されている。このため、第一ソケット210に第一傾斜面111aが接触する、または第二ソケット220に第二傾斜面121aが接触することで、ランプ100を第一ソケット210と第二ソケット220との間にスムーズに挿入することができる。
なお、第一ソケット210及び第二ソケット220には第一ソケット傾斜面210a及び第二ソケット傾斜面220aが形成されている。このため、第一ソケット傾斜面210aに第一傾斜面111aが接触する、または第二ソケット傾斜面220aに第二傾斜面121aが接触することで、ランプ100を第一ソケット210と第二ソケット220との間に、さらにスムーズに挿入することができる。
そして、ランプ100が挿入方向Xに向けてさらに挿入されることで、第一ソケット210の第一取付孔210bにアースピン112が挿入され、第二ソケット220の第二取付孔220bに受電用ピン122が挿入される。なお、受電用ピン122は、ガイド部121bにより挿入方向Xに案内されて、第二取付孔220bに挿入される。
そして、図10Bに示すように、第一ソケット210と第二ソケット220との間に挿入されたランプ100を、中心軸まわりに90度回転することで、ランプ100が照明器具200に固定される。なお、ランプ100の回転方向及び回転角は限定されず、どちらの方向に何度回転させて照明器具200に固定することにしてもよい。
図11は、本発明の実施の形態1に係るランプ100が照明器具200に取り付けられた状態を示す断面図である。
同図に示すように、ランプ100が照明器具200に取り付けられた場合、ランプ100の筐体130内方の基台132が照明器具200側に配置される。つまり、照明器具200に近い側から、基台132、実装基板131b、LED131aの順に配置される。
このように、図9及び図10A等に示された挿入方向Xは、ランプ100が照明器具200に取り付けられた場合に基台132が照明器具200側に配置されるように、ランプ100が照明器具200に挿入される方向である。
以上のように、本発明に係るランプ100によれば、2つの接続部(第一接続部110、第二接続部120)のうち少なくとも一方の接続部は、先端部の挿入方向の端部に、筐体130から遠ざかるほど筐体130の中心軸に近づく傾斜面(第一傾斜面111a、第二傾斜面121a)を有する。このため、ランプ100を照明器具200に取り付ける際に、照明器具200のソケット(第一ソケット210、第二ソケット220)にランプ100の接続部(口金)の先端部分が接触しても、当該ソケットにはランプ100の口金の当該傾斜面が接触するため、ランプ100を一対のソケットの間にスムーズに挿入することができる。これにより、ランプ100を照明器具200にスムーズに取り付けることができる。
また、第二傾斜面121aは、第二ソケット220への取り付けを案内する突出状のガイド部121bの端部に形成されている。ここで、ガイド部121bは突出状であるので、ランプ100を照明器具200に取り付ける際に、第二ソケット220にガイド部121bが接触しやすい。このため、第二傾斜面121aを形成することで、第二ソケット220には第二傾斜面121aが接触するため、ランプ100を一対のソケットの間にスムーズに挿入することができる。これにより、ランプ100を照明器具200にスムーズに取り付けることができる。
また、ランプ100が照明器具200に取り付けられた場合に基台132が照明器具200側に配置されるように、ランプ100が照明器具200に挿入される方向を挿入方向Xとし、接続部の挿入方向Xの端部に傾斜面を形成する。ここで、LED131aが照明器具200側に配置された場合には、LED131aから発光される光が照明器具200に妨げられるため、基台132を照明器具200側に配置して、当該光を照明器具200とは逆側の向きに発光させる必要がある。このため、接続部の傾斜面を目印として、当該傾斜面を照明器具200に向けて挿入することで、ランプ100を照明器具200にスムーズに取り付けることができるとともに、LED131aからの光が照明器具200とは逆側の向きに発光するように配置することができる。
また、本発明は、このようなランプ100として実現することができるだけでなく、ランプ100と照明器具200とを備える照明装置10として実現することもできる。
(変形例)
次に、本発明に係るランプの変形例について、図面を用いて説明する。
(変形例1)
まず、本発明の実施の形態1の変形例1に係るランプ300について説明する。
図12A及び図12Bは、本発明の実施の形態1の変形例1に係るランプ300の構成を示す平面図である。ここで、図12Bは、図12Aに示されたランプ300の第一接続部310を左側から見た図である。
本変形例に係るランプ300が、本発明の実施の形態1に係るランプ100と異なる点は、第一傾斜面311aを有する第一接続部310を備えることである。つまり、第一接続部310は、第一傾斜面311aを有する第一本体311を備えている。
なお、本変形例におけるその他の構成要素は、本発明の実施の形態1に係るランプ100と基本的には同じである。従って、図12A及び図12Bにおいて、図4A及び図4Bに示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、その詳しい説明は省略化または簡略化する。
これらの図に示すように、第一傾斜面311aは、第一本体311の先端部に、全周にわたって形成されている。
例えば、LED131aが筐体130の全周方向に光を発するような構成の場合には、ランプ300の照明器具200への挿入方向を考慮する必要はないため、全周にわたって第一傾斜面311aが形成されていれば、どの方向からでも挿入でき、ランプ300の照明器具200への取り付けが容易である。
なお、本変形例は、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120にも同様に適用できる。つまり、第二接続部120が、第二本体121の先端部に全周にわたって形成された、本変形例における第一傾斜面311aと同様の傾斜面を有することにしてもよい。
(変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2に係るランプ400について説明する。
図13A及び図13Bは、本発明の実施の形態1の変形例2に係るランプ400の構成を示す平面図である。ここで、図13Bは、図13Aに示されたランプ400の第一接続部410を左側から見た図である。
本変形例に係るランプ400が、本発明の実施の形態1に係るランプ100と異なる点は、第一傾斜面411aを有する第一接続部410を備えることである。つまり、第一接続部410は、第一傾斜面411aを有する第一本体411を備えている。
なお、本変形例におけるその他の構成要素は、本発明の実施の形態1に係るランプ100と基本的には同じである。従って、図13A及び図13Bにおいて、図4A及び図4Bに示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、その詳しい説明は省略化または簡略化する。
これらの図に示すように、第一傾斜面411aは、第一本体411の先端部に全周にわたって形成され、第一傾斜面411aの外側に、第2の傾斜面が形成されている。このように、2段の傾斜面が形成されていても、本発明の実施の形態1に係るランプ100と同様の効果を奏する。なお、傾斜面は3段以上あってもよい。
なお、本変形例は、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120にも同様に適用できる。つまり、第二接続部120が、第二本体121の先端部に全周にわたって形成された、本変形例における第一傾斜面411aと同様の傾斜面を有することにしてもよい。
(変形例3)
次に、本発明の実施の形態1の変形例3に係るランプ500について説明する。
図14A及び図14Bは、本発明の実施の形態1の変形例3に係るランプ500の構成を示す平面図である。ここで、図14Bは、図14Aに示されたランプ500の第一接続部510を左側から見た図である。
本変形例に係るランプ500が、本発明の実施の形態1に係るランプ100と異なる点は、第一傾斜面511aを有する第一接続部510を備えることである。つまり、第一接続部510は、第一傾斜面511aを有する第一本体511を備えている。
なお、本変形例におけるその他の構成要素は、本発明の実施の形態1に係るランプ100と基本的には同じである。従って、図14A及び図14Bにおいて、図4A及び図4Bに示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、その詳しい説明は省略化または簡略化する。
これらの図に示すように、第一傾斜面511aは、第一本体511の先端部に、半球面形状に形成されている。
このように、第一傾斜面511aは、平面には限定されず、曲面であってもよく、本発明の実施の形態1に係るランプ100と同様の効果を奏する。なお、第一傾斜面511aは、第一本体511の先端部のみ曲面であったり、曲面と平面とが混在していたりしてもよい。
なお、本変形例は、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120にも同様に適用できる。つまり、第二接続部120が、第二本体121の先端部に形成された、本変形例における第一傾斜面511aと同様の傾斜面を有することにしてもよい。
(変形例4)
次に、本発明の実施の形態1の変形例4に係るランプ600について説明する。
図15A及び図15Bは、本発明の実施の形態1の変形例4に係るランプ600の構成を示す平面図である。ここで、図15Bは、図15Aに示されたランプ600の第一接続部610を右側から見た図である。
本変形例に係るランプ600が、本発明の実施の形態1に係るランプ100と異なる点は、筐体130との接続箇所である嵌合部611aを有する第一接続部610を備えることである。つまり、第一接続部610は、嵌合部611aを有する第一本体611を備えている。
なお、本変形例におけるその他の構成要素は、本発明の実施の形態1に係るランプ100と基本的には同じである。従って、図15A及び図15Bにおいて、図4A及び図4Bに示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、その詳しい説明は省略化または簡略化する。
これらの図に示すように、嵌合部611aは、筐体130の内側に嵌め合うように挿入される円筒形状の部位であり、嵌合部611aが筐体130に挿入されることで、第一接続部610が筐体130に接続される。
ここで、第一接続部610の外径は、筐体130の外径と同じ長さである。このため、例えば、ランプ600が収容されているケースからランプ600を取り出す際に、第一本体611の筐体130側端部のエッジ部分がケースに接触するようなことがなく、ランプ600をケースから容易に取り出すことができる。
なお、本変形例は、本発明の実施の形態1に係る第二接続部120にも同様に適用できる。つまり、第二接続部120の外径が筐体130の外径と同じ長さであり、第二接続部120が、本変形例における嵌合部611aと同様の部位を有することにしてもよい。
以上、本発明に係るランプ及び照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、筐体の一方の端部から給電される片側給電形のLEDランプについて説明したが、筐体の両端から給電される両端給電形であってもよい。また、片側給電形のLEDランプであっても、本実施の形態のようにアース用口金を用いずに口金部分を構成しても構わない。この場合、アース用口金の箇所には、アース用口金に換えて、照明器具のソケットに装着できるような構造を有するソケット取り付け専用の装着用口金を設けることができる。
また、上記の実施の形態において、半導体発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザ及び有機EL(Electro Luminescence)であってもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、複数の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。