JP5832242B2 - 中栓付き容器 - Google Patents
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Description
このような中栓付き容器を廃棄する際には、容器と中栓の材質が異なる場合、容器から中栓を取り外して分別廃棄する必要がある。
また、内容物を密封する中栓を使用時に取り外して、口部から内容物を注出したり、口部に噴射ポンプ等の他の注出具を取り付けたりする中栓付き容器もよく知られている。
そこで、口部に嵌着された中栓を、必要に応じて容易に取り外すことができるように、中栓に摘み部を設け、摘み部を引っ張ることで取り外しやすくした中栓付き容器が従来より知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
そのため、閉蓋するときに常に手指でツマミ片2を押下げ、瓶口に密着させながら螺合蓋Bを螺合しなければならず面倒であるとともに、螺合状態が不整合となって螺合蓋Bが不用意に外れたり、開閉の都度螺合を繰り返すことによってツマミ片2が損傷して、ちぎれてしまうという問題があった。
しかも、摘み板30は頂板外周から逆L字状に突出した形状で成形され、凹溝4の底部周面に沿って内向きに湾曲して垂下しているため、摘み板30をめくり上げるために反転屈曲させる際の抵抗力が大きく、さらに、成形時の形状に戻ろうとする復元力が働くため、手指が摘み板30に掛かっても、摘み板30を凹溝4から引き出しにくいという問題があった。
また、中栓についての具体的実施形態として、外筒の外周面の一部には、少なくともヒンジ部の幅以上の幅を有する平坦面部が、平面視で外筒外周面の円弧の弦となるように上下方向に形成され、該平坦面部にヒンジ部が連設されていることを特徴とする構成、中栓の摘み部の上面両側部には、摘み部が凹溝に嵌入され蓋体が螺合されたとき、蓋体のねじの山部に略一致する高さに突出する縦リブが設けられていることを特徴とする構成、ヒンジ部が連設する中栓の外筒の円周方向部位には、外筒内周下部に設けられた係合突部または容器の口部の嵌合突条が形成されていないことを特徴とする構成を採用する。
また、外筒の外周にヒンジ部を介して平板状の摘み部が連設されているので、摘み部は外方への曲げ変形が容易でつまみやすく、ヒンジ部が容易に変形するので簡単に上方に引き出すことができる。
また、摘み部の上面両側部に、蓋体のねじの山部に略一致する高さに突出する縦リブが設けられている実施形態では、摘み部を凹溝に収容した状態を確実に維持できる。
ヒンジ部が連設する中栓の外筒の円周方向部位に、外筒内周下部に設けられた係合突部または容器の口部の嵌合突条が形成されていない実施形態では、摘み部を引っ張ったときに中栓の外筒が変形しやすく、さらに取り外しが容易となる。
図1に示すように、容器Aの口部1の上部には中栓Cが嵌着され、その下方に蓋体Bが螺着されている。
上部筒2の外周面には、環状に突出する嵌合突条6が設けられ、その下方は、環状溝部7を介して段部3に連なっている。
下部筒4の外周面には、後述する中栓Cの摘み部14が嵌入する凹溝8が設けられており、凹溝8の底部には凸部9が設けられている。
凹溝8の底部は、摘み部14が収容されたとき蓋体Bの螺合を妨げることがないように、ねじ部5のねじ溝底部よりも深く形成されている。
頂壁10は、上部に注出口15を開口する山部16と、山部16の下端から水平に延びる裾部17からなり、裾部17の下面には、内筒11が垂設され、裾部17の外周縁には外筒12が垂設されている。
ヒンジ部13および摘み部14は、成形時の中栓Cでは、外筒12の下端から水平方向に延びている。
摘み部14には、中央付近に凹溝8底部の凸部9に嵌合する嵌合孔22が設けられており、嵌合孔22より先端側には手指で摘みやすくするための横リブ23が設けられている。
また、本実施例では、ヒンジ部13と摘み部14は同じ幅を有しているが、ヒンジ部13の幅は摘み部14のそれより狭くてもよく、平坦面部21の幅は、少なくともヒンジ13の幅以上であればよい。
さらに、本実施例では、摘み部14の嵌合孔22を凹溝8の凸部9に嵌合するようにしているが、嵌合孔22は嵌合凹部であってもよく、さらに、摘み部14の側に嵌合凸部を設け、凹溝8の側に、該嵌合凸部に嵌合する凹部を設けてもよい。
このように、ヒンジ部13が連設された部位、すなわち平坦面部21に対応する部位に係合突部20が形成されていないと、摘み部14を引っ張ったときに、摘み部14が連設する付近では嵌合突条6と係合されていないので、外筒12が変形しやすく、さらに容器Aの口部1から取り外しやすくなる。
なお、係合突条20の代わりに、当該部位に対応する容器Aの嵌合突条6に、同様の趣旨で切り欠き部を設けてもよい。
まず、容器Aに中栓Cを装着するには、中栓Cの摘み部14と容器Aの凹溝8との周方向位置を合わせ、内筒11と外筒12との間の嵌合溝に口部1の上部筒2をあてがい、上方から押圧する。
押圧にともなって中栓Cが降下し、外筒12はわずかに変形しながら、係合突部20が嵌合突条6を乗り越えて口部1の環状溝部7に嵌合する。
凹溝8は、摘み部14が収容されたときに、摘み部14の表面がねじ部5に螺合する蓋体のねじの山部より高くならないような深さに形成されている。
摘み部14の嵌合孔22は、わずかに締まり嵌めとなる程度に凸部9に圧入され、摘み部14が、簡単に凸部9から外れて凹溝8から飛び出さないようになっている。
そのため、蓋体Bをねじ部5に螺合して口部1に装着する際、中栓Cの摘み部14は凹溝8に確実に収容されているため、螺合の際に邪魔になることはなく、蓋体Bを繰り返し着脱しても摘み部14を損傷することはない。
この際、外筒12の外周面に平坦面部21が形成され、その下端にヒンジ部13を介して平板状の摘み部14が連設されているので、平板状の摘み部14は、外方への曲げ変形が容易でつまみやすく、かつ、ヒンジ部13で容易に変形するので、摘み部14を凹溝8から簡単に引き出すことができるとともに、平坦面部21に対応する外筒12の肉厚が比較的小さいため、変形しやすく容易に取り外すことができる。
また、本実施例では、中栓Cに注出口15を設け、注出口15を封止する蓋体Bを開閉することによって容器を使用しているが、中栓Cは注出口を有するものに限らず、単なる密封栓等であってもよく、ねじ部5に螺合して口部1に装着する部材は、蓋体に限らなくてもよい。
図5に示すように、中栓Cを取り外して噴射ポンプDを取り付けるようにしてもよく、本発明の中栓付き容器は、必要に応じて多様な形態で使用可能である。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を用い、第1実施例との相違点を中心に説明する。
摘み部14は、縦リブ24を設けることによって、蓋部Bがねじ部5に螺合されるとき、縦リブ24の表面に蓋部Bのねじ頭が当接し、凹溝8に確実に収容されるので、摘み部14が、凹溝8から浮き上がってねじ部5に噛み込まれたりすることを防止することができる。
本実施例は、その他の構成では実施例1と同様であり、縦リブ24による上記作用効果以外の作用効果は、実施例1と同様である。
また、摘み部を容器の口部の凹溝内に確実に収容するようにしているので、蓋体を口部に係合する際に邪魔にならず、蓋体の係合によって損傷することもないため、蓋体を繰り返し着脱したり、使用時に中栓を取り外して噴射ポンプなどの他の注出具を取り付けるような容器にも、好適に利用できる。
B 蓋体
C 中栓
D 噴射ポンプ
1 口部
2 上部筒
3 段部
4 下部筒
5 ねじ部
6 嵌合突条
7 環状溝部
8 凹溝
9 凸部
10 頂壁
11 内筒
12 外筒
13 ヒンジ部
14 摘み部
15 注出口
16 山部
17 裾部
20 係合突部
21 平坦面部
22 嵌合孔
23 横リブ
24 縦リブ
30 切り欠き部
Claims (5)
- 蓋体を装着可能な口部に、中栓を密接に嵌合する中栓付き容器であって、
中栓は、頂部を形成する頂壁の下面から、容器の口部の内周面に嵌合する内筒が垂設され、頂壁の外周縁には内周下部に係合突部を有する外筒が垂設されており、
外筒の外周には、水平方向に戻ろうとする復元力を有するヒンジ部を介して平板状の摘み部が一体に連設され、摘み部には嵌合孔または嵌合凸部が設けられており、
口部は、上端内周側に立設された上部筒と、上部筒より拡径して外周面に蓋体との係合部を具えた下部筒とからなり、
上部筒は外周面に中栓の係合突部に係合する嵌合突条が設けられ、下部筒の外周面には中栓の摘み部が嵌入する凹溝が設けられており、凹溝の底部には、摘み部の嵌合孔または嵌合凸部にそれぞれ嵌合する凸部または凹部が設けられていることを特徴とする中栓付き容器。 - 口部の下部筒外周面に設けられた蓋体との係合部はねじ部であり、凹溝は、ねじ部のねじ溝底部よりもさらに深く切り欠いて設けられていることを特徴とする請求項1記載の中栓付き容器。
- 外筒の外周面の一部には、少なくともヒンジ部の幅以上の幅を有する平坦面部が、平面視で外筒外周面の円弧の弦となるように上下方向に形成され、該平坦面部にヒンジ部が連設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の中栓付き容器。
- 中栓の摘み部の上面両側部には、摘み部が凹溝に嵌入され蓋体が螺合されたとき、蓋体のねじの山部に略一致する高さに突出する縦リブが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の中栓付き容器。
- ヒンジ部が連設する中栓の外筒の円周方向部位には、外筒内周下部に設けられた係合突部または容器の口部の嵌合突条が形成されていないことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の中栓付き容器。
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Family Applications (1)
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2011
- 2011-10-28 JP JP2011237770A patent/JP5832242B2/ja active Active
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