JP5827594B2 - 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法 - Google Patents
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Description
はじめに、本実施形態における仮想マシン実行システムの構成例について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、仮想マシン実行システム50は、仮想マシン配置装置10、1台以上の物理サーバ20(20a,20b,・・20m)で構成される物理サーバ群21および記憶装置31を備える。仮想マシン配置装置10、物理サーバ20および記憶装置31は、ネットワーク40を介して、通信可能に接続されている。なお、図1では、記憶装置31は、1台しか記載していないが、2台以上であっても構わない。
本発明では、仮想マシン配置装置10は、下記3条件を満足するようにして、仮想マシン30の配置を決定する。
条件1:物理サーバ20において、仮想マシン30の集約効率を高くすること
条件2:1台の物理サーバ20に配置された仮想マシン30間で、リソース競合が起きない範囲において、リソース使用効率を高くすること
条件3:リソース使用効率が低い物理サーバ20に配置されている仮想マシン30すべてを他の物理サーバ20に移動し、仮想マシン30が配置されていない物理サーバ20を電源OFFまたは低電力消費モードに移行させ、電力使用効率を高くすること
条件1〜3を満たすように、仮想マシン30をどの物理サーバ20に配置するかを決定するためには、まず、仮想マシン30(アプリケーション)の必要リソース量が明らかになっている必要がある。
図2の上段は、1つのアプリケーション(仮想マシン30)を、そのアプリケーションを構成する処理a,b,cに分解できたものとし、第1期間〜第N期間までの各処理の必要リソース量を決定する場面を示している。
第1期間〜第N期間は、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミング(縦方向の破線)に挟まれた期間であって、この期間の間は、必要リソース量は一定とする。本来は、処理の発生期間中にのみ必要リソース量を割り当てることが望ましいが、処理の発生が頻繁に変化する場合には、仮想マシン30の配置先の物理サーバ20を決定するための計算量が増加してしまう。したがって、リソース割当タイミングを所定期間ごとに設定して揃えることによって、計算量を低減させている。
余裕分はアプリケーションを構成する処理a,b,c以外に、突発的に発生する処理に対応するため、リソース量が割り当てられる。
次に、仮想マシン配置装置10の機能例について、図3を用いて説明する(適宜、図1参照)。
仮想マシン配置装置10は、処理部100、記憶部110および通信部120を備える。
通信部120は、通信インタフェースであり、ネットワーク40を介して物理サーバ20や記憶装置31と情報を送受信する。
仮想マシン必要リソース量情報112は、図2の下段で説明した、仮想マシン30の必要リソース量の情報であり、仮想マシン30と必要リソース量とを関連付けた情報である(図7(b)参照)。なお、必要リソース量は、期間と関連付けて記憶される。
物理サーバリソース情報113は、リソース競合が起きないようにするための物理サーバ20の使用リソース量の上限閾値、およびリソース使用効率が低いか否かを判定するための使用リソース量の下限閾値を物理サーバ20と関連付けた情報である(図7(c)参照)。なお、図7(c)中の「評価要素」欄において、「評価要素1」「評価要素2」とは、例えば、空き容量、CPU使用率、メモリ使用率等であって、物理サーバ20の余裕を測る物差しを意味している。この評価要素の詳細については、後記する。また、図7(c)中の「リソース量」は、評価要素ごとのリソース量を意味している。
仮想マシンの移行時間情報115は、既に物理サーバ20に配置済の仮想マシン30を再配置して移動先の物理サーバ20に移動させる際に発生するサービス中断時間を、仮想マシン30と配置元の物理サーバ20と移動先の物理サーバ20と関連付けた情報である(図7(e)参照)。サービス中断時間は、例えば、再配置に係る物理サーバ20間の距離(経由するハブ等のノードの台数)によって異なる。
仮想マシン配置情報117は、仮想マシン30とその仮想マシン30が配置されている物理サーバ20とを関連付けた情報である(図7(g)参照)。
次に、仮想マシン30の初期配置を決定するための初期配置処理フロー例について、図4を用いて説明する(適宜、図1,2参照)。
ステップS401では、初期配置決定部102は、物理サーバ台数設定ルールに従って物理サーバ20の初期台数を決定する。
物理サーバ台数設定ルールとは、第1期間から第N期間までの間で、期間ごとに配置予定の仮想マシン30の必要リソース量の合計値を算出し、最も大きな合計値の必要リソース量を配置可能な物理サーバ20の台数を求めることである。
物理サーバ選定ルールとは、配置予定の仮想マシン30の必要リソース量と、物理サーバ20に既に割当済のリソース量との合計値が、第1期間〜第N期間に亘って、物理サーバ20に設定した使用リソース量の上限閾値以下となる条件を満たすように、物理サーバ20を選ぶことである。なお、使用リソース量が上限閾値以下になるとは、リソースの評価要素が複数の場合には、リソースの評価要素それぞれについて、上限閾値以下となることを意味している。ただし、リソースの評価要素については後記する。また、上限閾値は、物理サーバリソース情報113に記憶されている。
配置先の物理サーバ20がある場合(ステップS404でYes)、処理はステップS405へ進み、配置先の物理サーバ20がない場合(ステップS404でNo)、処理はステップS408へ進む。
リソースの評価要素として、例えば、CPU使用率、メモリ使用率等がある。CPU使用率は、実行中のアプリケーションがCPUを占有している時間の割合を表す。メモリ使用率は、実行中のアプリケーションがメモリを占有している割合を表す。
そこで、初期配置決定部102は、まず、一つの期間(期間とは図2に示す第〇期間のこと)内において評価要素の種類を問わずこれらの評価尺度値の偏りを個別期間値として算出し、次に個別期間値をさらに第1期間〜第N期間に亘って平均して求めた平均値を全期間平均値として算出し、全期間平均値が小さいほど、優先順位を高くするように物理サーバスコアを設定する。つまり、物理サーバスコアは、リソース状態(評価尺度値の偏りの平均値)の違いによって異なる。
未配置の仮想マシン30が残っている場合(ステップS406でYes)、処理はステップS402へ戻り、未配置の仮想マシンが残っていない場合(ステップS406でNo)、処理はステップS407へ進む。
ステップS408では、初期配置決定部102は、物理サーバ20を増加する。そして、処理はステップS403へ戻る。
次に、配置済の仮想マシン30を他の物理サーバ20に再配置するための再配置処理フロー例について、図5,6を用いて説明する(適宜、図1,3参照)。なお、以下の説明では、再配置と移動とを同じ意味で用いている。また、再配置(移動)は、図2で説明したリソース割当タイミングに実行されるものとする。
具体的には、再配置決定部103は、物理サーバリソース情報113を参照して、上限閾値とリソース量とを取得して、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えるか否かを判定する。
上限閾値を超えると判定した場合(ステップS501でYes)、処理はステップS502へ進み、上限閾値以下と判定した場合(ステップS501でNo)、処理は図6の丸Aに進む。
移動対象仮想マシン選定ルールとは、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えると予想される場合、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を下回るように、使用リソース量の大きい仮想マシン30から順に、移動対象の仮想マシン候補として抽出することである。なお、移動対象の仮想マシン候補の台数は、物理サーバ20の使用リソース量と上限閾値との差分に基づいて、再配置決定部103によって決定される。このようにすることによって、計算量を低減することができる。また、使用リソース量が上限閾値を下回るとは、リソースの評価要素が複数の場合には、リソースの評価要素それぞれについて、上限閾値を下回ることを意味している。
移動先の物理サーバ20がある場合(ステップS504でYes)、処理はステップS505に進み、移動先の物理サーバ20がない場合(ステップS504でNo)、処理はステップS507へ進む。
未移動の仮想マシン候補が残っていると判定した場合(ステップS506でYes)、処理はステップS503へ戻り、未移動の仮想マシン候補が残っていないと判定した場合(ステップS506でNo)、処理は終了する。
具体的には、再配置決定部103は、物理サーバリソース情報113を参照して、下限閾値とリソース量とを取得して、物理サーバ20の使用リソース量が下限閾値を所定時間下回るか否かを判定する。
下限閾値を所定時間下回ると判定した場合(ステップS601でYes)、処理はステップS602へ進み、下限閾値を所定時間下回らないと判定した場合(ステップS601でNo)、処理はステップS607に進む。
移動先の物理サーバ20があると判定した場合(ステップS603でYes)、処理はステップS604に進み、移動先の物理サーバ20がないと判定した場合(ステップS603でNo)、処理はステップS608へ進む。
仮移動していない仮想マシン30が残っていると判定した場合(ステップS605でYes)、処理はステップS602へ戻り、仮移動していない仮想マシン30が残っていないと判定した場合(ステップS605でNo)、処理はステップS606へ進む。
第1の変形パターンは、第1期間〜第N期間に亘って、リソースの評価要素の違いを問わず、リソースの評価要素すべての評価尺度値の中で最大の評価尺度値を物理サーバ20ごとに抽出し、次に、抽出した最大の評価尺度値を物理サーバ20間で比較して、比較した最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバ20ほど、優先順位が高くなるように設定する。つまり、余裕のある物理サーバ20ほど、優先順位が高くなるように設定する。
20 物理サーバ
21 物理サーバ群
30 仮想マシン
31 記憶装置
50 仮想マシン実行システム
100 処理部
101 必要リソース量演算部
102 初期配置決定部
103 再配置決定部
110 記憶部
111 アプリケーションの処理スケジュール
112 仮想マシン必要リソース量情報
113 物理サーバリソース情報
114 許容サービス中断時間閾値情報
115 仮想マシンの移行時間情報
116 物理サーバスコア情報
117 仮想マシン配置情報
Claims (8)
- 仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置であって、
処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、
前記処理部は、
(1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定し、
(2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出し、
(2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動し、
(2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行し、
(3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出し、
前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移動する設定をし、
前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移動する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動する
ことを特徴とする仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
リソースの前記評価要素が1種類の場合には、前記仮想マシンの実行スケジュールの所定期間に亘って、前記物理サーバの空きリソース量の合計値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記空きリソース量の合計値が大きいほど、優先順位を高く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
リソースの前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を第1の物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバの第2の物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、
前記第1の物理サーバスコアおよび前記第2の物理サーバスコアそれぞれに重み計数を乗算し、両者を合計した合計値を前記物理サーバスコアとして設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、
前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 前記処理部は、
前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、
前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、
前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。 - 仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置の仮想マシン配置方法であって、
前記仮想マシン配置装置は、
処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、
前記処理部は、
(1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定するステップ、
(2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出するステップ、
(2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動するステップ、
(2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行するステップ、
(3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出するステップ、
前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移動する設定を行うステップ、
前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移動する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動するステップ
を実行することを特徴とする仮想マシン配置方法。
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