JP5827594B2 - 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法 - Google Patents

仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5827594B2
JP5827594B2 JP2012112926A JP2012112926A JP5827594B2 JP 5827594 B2 JP5827594 B2 JP 5827594B2 JP 2012112926 A JP2012112926 A JP 2012112926A JP 2012112926 A JP2012112926 A JP 2012112926A JP 5827594 B2 JP5827594 B2 JP 5827594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physical server
virtual machine
evaluation
resource
score
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012112926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013239095A (ja
Inventor
彦俊 中里
彦俊 中里
正勝 藤原
正勝 藤原
清水 雅史
雅史 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012112926A priority Critical patent/JP5827594B2/ja
Publication of JP2013239095A publication Critical patent/JP2013239095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5827594B2 publication Critical patent/JP5827594B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Description

本発明は、物理サーバで構成される物理サーバ群の中から、アプリケーションを搭載した仮想マシンを実行させる物理サーバを決定する技術に関する。
複数の仮想マシンを1台の物理サーバ上に配置して実行することで、1つの仮想マシンを1台の物理サーバで実行する場合に比べて、物理サーバの台数を削減する仮想化技術の検討が進んでいる。例えば、下記に示す特許文献1には、アプリケーションの過去のリソース使用状況に基づいて、今後のリソース使用状況を予測し、各物理サーバへ配置する仮想マシンの組み合わせを決定する技術が開示されている。
特開2011−170787号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、アプリケーションのリソース使用傾向が不規則に変化するような環境では、適切に予測ができないため、物理サーバにおいて、リソース競合が発生したり、仮想マシンの集約効率が低下したり、集約効率の低い物理サーバが多数散在することになったりして、物理サーバで構成される物理サーバ群を効率的に使用できないという問題がある。
そこで、本発明は、仮想マシンを物理サーバへ配置するときに、集約効率を向上し、リソース競合を防止し、物理サーバの稼動台数を低減することを満足させるように制御する仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法を提供することを課題とする。
本発明は、仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置であって、処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、前記処理部が、(1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定し、(2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出し、(2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動し、(2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行し、(3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出し、前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移する設定をし、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動することを特徴とする。
また、本発明は、仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置の仮想マシン配置方法であって、前記仮想マシン配置装置が、処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、前記処理部が、(1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定するステップ、(2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出するステップ、(2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動するステップ、(2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行するステップ、(3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出するステップ、前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移動する設定を行うステップ、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動するステップを実行することを特徴とする。
このような構成によれば、マシン配置装置は、構成(2a)(2b)を備えて、物理サーバの増加を極力抑えることによって、仮想マシンの集約効率を向上することができる。また、マシン配置装置は、構成(2)を備えることによって、リソース競合を防止し、リソース使用効率を向上することができる。また、マシン配置装置は、構成(3)を備えることによって、集約効率の低い物理サーバを無くすことができるため、物理サーバの稼動台数を低減する(電力使用効率を向上する)ことができる。
また、本発明は、前記処理部が、リソースの前記評価要素が1種類の場合には、前記仮想マシンの実行スケジュールの所定期間に亘って、前記物理サーバの空きリソース量の合計値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記空きリソース量の合計値が大きいほど、優先順位を高く設定することを特徴とする。
このような構成によれば、物理サーバの空きリソース量が大きいほど仮想マシンを移動しやすいので、集約効率の向上、リソース競合の防止および物理サーバの稼動台数の低減(電力使用効率の向上)を満足した上で、容易に移動先の物理サーバを見つけることができる。
また、本発明は、前記処理部が、前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定することを特徴とする。
このような構成によれば、リソースの評価要素が複数種類(例えば、CPU(Central Processing Unit)使用率、メモリ使用率等)の場合には、異なる評価要素間で比較ができるように、1つの評価軸に射影して求めた評価尺度値を算出し、その評価尺度値の偏りの平均値が、実行スケジュールの所定期間に亘って小さいほど仮想マシンを移動しやすいので、集約効率の向上、リソース競合の防止および物理サーバの稼動台数の低減(電力使用効率の向上)を満足した上で、容易に移動先の物理サーバを見つけることができる。
また、本発明は、前記処理部、前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、リソースの前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定することを特徴とする。
このような構成によれば、リソースの評価要素が複数種類の場合には、異なる評価要素間で比較ができるように、1つの評価軸に射影して求めた評価尺度値を算出し、その評価尺度値の最大値が、実行スケジュールの所定期間に亘って小さいほど仮想マシンを移動しやすいので、集約効率の向上、リソース競合の防止および物理サーバの稼動台数の低減(電力使用効率の向上)を満足した上で、容易に移動先の物理サーバを見つけることができる。
また、本発明は、前記処理部が、前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を第1の物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバの第2の物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、前記第1の物理サーバスコアおよび前記第2の物理サーバスコアそれぞれに重み計数を乗算し、両者を合計した合計値を前記物理サーバスコアとして設定することを特徴とする。
このような構成によれば、2つの異なる方法によって算出した物理サーバスコアに重み付けをして物理サーバスコアを算出するので、2つの異なる方法双方を加味して、集約効率の向上、リソース競合の防止および物理サーバの稼動台数の低減(電力使用効率の向上)を満足した上で、容易に移動先の物理サーバを見つけることができる。
また、本発明は、前記処理部が、前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定することを特徴とする。
また、本発明は、前記処理部が、前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定することを特徴とする。
このような構成によれば、2つの異なる方法によって算出した物理サーバスコアのうち、一方の方法によって算出した物理サーバスコアがほぼ等しい場合であっても、他方の方法によって算出した物理サーバスコアの違いによって優先順位を付けることができるので、集約効率の向上、リソース競合の防止および物理サーバの稼動台数の低減(電力使用効率の向上)を満足した上で、容易に移動先の物理サーバを見つけることができる。
本発明によれば、仮想マシンを物理サーバへ配置するときに、集約効率を向上し、リソース競合を防止し、物理サーバの稼動台数を低減することを満足させることができる。
仮想マシン実行システムの構成例を示す図である。 仮想マシンの必要リソース量を示す図である。 仮想マシン配置装置の機能例を示す図である。 仮想マシンの初期配置を決定するための初期配置処理フロー例を示す図である。 仮想マシンを再配置するための再配置処理フロー例を示す図である。 仮想マシンを再配置するための再配置処理フロー例(つづき)を示す図である。 記憶部に記憶される情報例を示す図であり、(a)はアプリケーションの処理スケジュールの一例を表し、(b)は仮想マシン必要リソース量情報の一例を表し、(c)は物理サーバリソース情報の一例を表し、(d)は許容サービス中断時間閾値情報の一例を表し、(e)は仮想マシンの移行時間情報の一例を表し、(f)は物理サーバスコア情報の一例を表し、(g)は仮想マシン配置情報の一例を表す。
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(仮想マシン実行システム)
はじめに、本実施形態における仮想マシン実行システムの構成例について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、仮想マシン実行システム50は、仮想マシン配置装置10、1台以上の物理サーバ20(20a,20b,・・20m)で構成される物理サーバ群21および記憶装置31を備える。仮想マシン配置装置10、物理サーバ20および記憶装置31は、ネットワーク40を介して、通信可能に接続されている。なお、図1では、記憶装置31は、1台しか記載していないが、2台以上であっても構わない。
記憶装置31は、ネットワーク40を介して仮想マシンA(VM(Virtual Machine)プログラム)30a〜仮想マシンE(VMプログラム)30eを読み書きする機能を有する。なお、以降の説明では、仮想マシンA(30a)〜仮想マシンE(30e)を区別する必要がない場合には、仮想マシン30と表記することとする。また、図1には、5つの仮想マシン30が記載されているが、5つに限られることはなく、4以下または6以上であっても構わない。また、本実施形態では、1つの仮想マシン30は、1つのアプリケーションを実行するものとして説明する。
仮想マシン配置装置10は、記憶装置31に記憶されている仮想マシン30を物理サーバ20に配置する機能を有する。仮想マシン配置装置10は、物理サーバ20に仮想マシン30を配置するとき、物理サーバ20の集約効率を向上しつつリソース競合を防止するとともに、物理サーバ20の稼動台数を低減する(電力使用効率を向上する)ように制御を行う。なお、仮想マシン配置装置10の機能例の詳細については後記する。
物理サーバ20は、仮想マシン配置装置10によって配置された仮想マシン30を実行する機能を有する。例えば、図1では、物理サーバ20aは、配置された仮想マシンA(30a)および仮想マシンC(30c)を実行する。また、物理サーバ20bは、配置された仮想マシンB(30b)、仮想マシンD(30d)、仮想マシンE(30e)を実行する。また、物理サーバ20mは、仮想マシン30が配置されていないため、電源がOFFされるかまたは低電力消費モードに移行される。そのため、仮想マシン実行システム50全体の電力消費効率が向上する。
(仮想マシンを配置するときに考慮する3条件)
本発明では、仮想マシン配置装置10は、下記3条件を満足するようにして、仮想マシン30の配置を決定する。
条件1:物理サーバ20において、仮想マシン30の集約効率を高くすること
条件2:1台の物理サーバ20に配置された仮想マシン30間で、リソース競合が起きない範囲において、リソース使用効率を高くすること
条件3:リソース使用効率が低い物理サーバ20に配置されている仮想マシン30すべてを他の物理サーバ20に移動し、仮想マシン30が配置されていない物理サーバ20を電源OFFまたは低電力消費モードに移行させ、電力使用効率を高くすること
(仮想マシンの必要リソース量の算出)
条件1〜3を満たすように、仮想マシン30をどの物理サーバ20に配置するかを決定するためには、まず、仮想マシン30(アプリケーション)の必要リソース量が明らかになっている必要がある。
そこで、アプリケーションの処理を、事前に処理の実行期間をスケジューリング可能な処理と、不定期に突発的に発生する処理等のように事前に処理の実行期間をスケジューリングできない処理とに分類する。そして、スケジューリング可能な処理に対しては、処理の発生期間に対して必要なリソース量を割り当てる。また、スケジューリングできない処理に対しては、いつ処理が発生しても処理性能を確保できるように、常時リソースを割り当てる。このようにして、仮想マシン30の必要リソース量を決定する。
仮想マシン30の必要リソース量の決定方法について、図2を用いて具体的に説明する。
図2の上段は、1つのアプリケーション(仮想マシン30)を、そのアプリケーションを構成する処理a,b,cに分解できたものとし、第1期間〜第N期間までの各処理の必要リソース量を決定する場面を示している。
第1期間〜第N期間は、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミング(縦方向の破線)に挟まれた期間であって、この期間の間は、必要リソース量は一定とする。本来は、処理の発生期間中にのみ必要リソース量を割り当てることが望ましいが、処理の発生が頻繁に変化する場合には、仮想マシン30の配置先の物理サーバ20を決定するための計算量が増加してしまう。したがって、リソース割当タイミングを所定期間ごとに設定して揃えることによって、計算量を低減させている。
図2の上段に示すように、処理aはスケジューリングできる処理であり、第1期間内および第N期間内に、両端矢印線とドットの付された矩形が表示されている。両端矢印線は、処理発生期間を表している。また、矩形は、割り当てた必要リソース量を表し、処理発生期間を含む第1期間および第N期間に示される。
処理bはスケジューリングできる処理であり、第1期間から第2期間にまたがって、両端矢印線(処理発生期間)が表示されている。この場合には、第1期間および第2期間に斜め線のハッチングが付された矩形で示すように必要リソース量が割り当てられる。また、第N−1期間から第N期間にまたがる両端矢印線(処理発生期間)に対して、第N−1期間および第N期間に斜め線の付された矩形で示すように必要リソース量が割り当てられる。
処理cはスケジューリングできない処理である。この場合、いつ処理が発生しても処理性能を確保できるように、常に、縦線のハッチングが付された矩形で示すように必要リソース量が割り当てられる。
余裕分はアプリケーションを構成する処理a,b,c以外に、突発的に発生する処理に対応するため、リソース量が割り当てられる。
上記のようにして、仮想マシン30の必要リソース量は、図2の下段に示すように、処理a,b,cと余裕分とを合計して、期間ごとに算出される。そして、仮想マシン30の必要リソース量の変更は、リソース割当タイミングのときに行われる。
(仮想マシン配置装置の機能)
次に、仮想マシン配置装置10の機能例について、図3を用いて説明する(適宜、図1参照)。
仮想マシン配置装置10は、処理部100、記憶部110および通信部120を備える。
通信部120は、通信インタフェースであり、ネットワーク40を介して物理サーバ20や記憶装置31と情報を送受信する。
処理部100は、必要リソース量演算部101、初期配置決定部102および再配置決定部103を備える。処理部100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、処理部100の各部は、記憶部110に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して具現化される。
必要リソース量演算部101は、図2を用いて説明したように、仮想マシン30の必要リソース量を第1期間〜第N期間について算出する。
初期配置決定部102は、必要リソース量演算部101によって算出された必要リソース量を用いて、前記条件1(集約効率)および条件2(リソース使用効率)を満足するように、仮想マシン30を物理サーバ20に初期配置して、物理サーバ20の初期台数を決定する。
再配置決定部103は、前記条件1(集約効率)、条件2(リソース使用効率)および条件3(電力使用効率)を満足するように、既に配置済の仮想マシン30を再配置(配置換え)する移動先の物理サーバ20を決定する。再配置の処理は、物理サーバ20が仮想マシン30の初期配置の状態から処理を実行している間に、使用リソース量が上限閾値を超えてリソース競合が起きそうになった場合や、使用リソース量が所定期間常に下限閾値を下回ると予想される場合に実行される。なお、使用リソース量とは、実際に処理に使用されているリソース量のことであって、前記した必要リソース量とは言葉の定義が異なる。ただし、使用リソース量の大きさおよび必要リソース量の大きさは一致する場合もあるし、異なる場合もある。
記憶部110は、メモリやハードディスク等の記憶媒体である。記憶部110には、アプリケーションの処理スケジュール111、仮想マシン必要リソース量情報112、物理サーバリソース情報113、許容サービス中断時間閾値情報114、仮想マシンの移行時間情報115、物理サーバスコア情報116および仮想マシン配置情報117が記憶される。記憶部110に記憶されている情報は、処理部100によって読み書きされる。記憶部110に記憶される各情報の一例については、図7に示した。
アプリケーションの処理スケジュール111は、図2の上段で説明した、第1期間から第N期間までの間で発生する処理発生期間を、アプリケーション(仮想マシン30)ごとに関連付けた情報である(図7(a)参照)。
仮想マシン必要リソース量情報112は、図2の下段で説明した、仮想マシン30の必要リソース量の情報であり、仮想マシン30と必要リソース量とを関連付けた情報である(図7(b)参照)。なお、必要リソース量は、期間と関連付けて記憶される。
物理サーバリソース情報113は、リソース競合が起きないようにするための物理サーバ20の使用リソース量の上限閾値、およびリソース使用効率が低いか否かを判定するための使用リソース量の下限閾値を物理サーバ20と関連付けた情報である(図7(c)参照)。なお、図7(c)中の「評価要素」欄において、「評価要素1」「評価要素2」とは、例えば、空き容量、CPU使用率、メモリ使用率等であって、物理サーバ20の余裕を測る物差しを意味している。この評価要素の詳細については、後記する。また、図7(c)中の「リソース量」は、評価要素ごとのリソース量を意味している。
許容サービス中断時間閾値情報114は、アプリケーションの処理が中断しても許容できるサービスの中断時間の閾値であり、仮想マシン30とサービス中断時間閾値とを関連付けた情報である(図7(d)参照)。
仮想マシンの移行時間情報115は、既に物理サーバ20に配置済の仮想マシン30を再配置して移動先の物理サーバ20に移動させる際に発生するサービス中断時間を、仮想マシン30と配置元の物理サーバ20と移動先の物理サーバ20と関連付けた情報である(図7(e)参照)。サービス中断時間は、例えば、再配置に係る物理サーバ20間の距離(経由するハブ等のノードの台数)によって異なる。
物理サーバスコア情報116は、物理サーバ20ごとに算出される物理サーバスコアに関する情報である(図7(f)参照)。本実施形態では、物理サーバスコアの最も大きな物理サーバ20に仮想マシン30が割り当てられるものとして説明するが、その逆であっても構わない。なお、物理サーバスコアの算出方法については後記する。
仮想マシン配置情報117は、仮想マシン30とその仮想マシン30が配置されている物理サーバ20とを関連付けた情報である(図7(g)参照)。
ここで、処理部100における必要リソース量演算部101、初期配置決定部102および再配置決定部103の各処理と、記憶部110に記憶される情報との入出力関係について、説明する。
必要リソース量演算部101は、アプリケーションの処理スケジュール111を入力とし、仮想マシン必要リソース量情報112を出力する。
初期配置決定部102は、仮想マシン必要リソース量情報112を入力とし、物理サーバスコア情報116を参照して、仮想マシン30の初期配置の状態を仮想マシン配置情報117に出力する。なお、初期配置決定部102は、物理サーバ20のリソース状態を入力とし、物理サーバスコアを演算するとともに、物理サーバスコア情報116に対して物理サーバスコアを読み書きする。
再配置決定部103は、仮想マシン配置情報117に記憶されている仮想マシン30の初期配置の状態を入力とし、物理サーバリソース情報113を参照して、使用リソース量が上限閾値を超えるかまたは下限閾値を下回るかを判定し、再配置対象とする仮想マシン候補を抽出する。次に、再配置決定部103は、仮想マシン候補を再配置する場合、仮想マシンの移動時間情報115および許容サービス中断時間閾値情報114を参照して、サービス中断時間が許容サービス中断時間閾値を満足する移動先の物理サーバ20を抽出する。そして、再配置決定部103は、物理サーバスコア情報116を参照して、仮想マシン30の再配置の状態を仮想マシン配置情報117に出力する。なお、再配置決定部103は、物理サーバ20のリソース状態を入力とし、物理サーバスコアを演算するとともに、物理サーバスコア情報116に対して物理サーバスコアを読み書きする。
(初期配置処理フロー)
次に、仮想マシン30の初期配置を決定するための初期配置処理フロー例について、図4を用いて説明する(適宜、図1,2参照)。
ステップS401では、初期配置決定部102は、物理サーバ台数設定ルールに従って物理サーバ20の初期台数を決定する。
物理サーバ台数設定ルールとは、第1期間から第N期間までの間で、期間ごとに配置予定の仮想マシン30の必要リソース量の合計値を算出し、最も大きな合計値の必要リソース量を配置可能な物理サーバ20の台数を求めることである。
ステップS402では、初期配置決定部102は、配置予定の仮想マシン30の中から、必要リソース量の大きい順に1つ選択する。ただし、当該必要リソース量とは、第1期間から第N期間までの間で必要リソース量を合計した合計値のことである。
ステップS403では、初期配置決定部102は、物理サーバ選定ルールに従って、配置先の物理サーバ20を決定する。ただし、ステップS403の時点で決定する配置先の物理サーバ20は、配置先の候補であるので、複数であっても構わない。
物理サーバ選定ルールとは、配置予定の仮想マシン30の必要リソース量と、物理サーバ20に既に割当済のリソース量との合計値が、第1期間〜第N期間に亘って、物理サーバ20に設定した使用リソース量の上限閾値以下となる条件を満たすように、物理サーバ20を選ぶことである。なお、使用リソース量が上限閾値以下になるとは、リソースの評価要素が複数の場合には、リソースの評価要素それぞれについて、上限閾値以下となることを意味している。ただし、リソースの評価要素については後記する。また、上限閾値は、物理サーバリソース情報113に記憶されている。
一般的な仮想マシン30のリソースの使用方法は、予約モードと制限モードの2種類が知られている。予約モードでは、仮想マシン30は、その仮想マシン30が使用する最低限のリソース量を保証され、空きリソースが存在する場合には、最低限のリソース量を超えて空きリソースを使用できる。制限モードでは、仮想マシン30は、使用可能なリソース量の上限値を設定され、設定された上限値を超えてリソースを使用できない。本実施形態では、仮想マシン30が、制限モードでリソースを使用するものとする。
ステップS404では、初期配置決定部102は、配置先の物理サーバ20があるか否かを判定する。
配置先の物理サーバ20がある場合(ステップS404でYes)、処理はステップS405へ進み、配置先の物理サーバ20がない場合(ステップS404でNo)、処理はステップS408へ進む。
ステップS405では、初期配置決定部102は、配置先の物理サーバ20のリソース状態に基づいて優先順位を示す物理サーバスコアを算出し、優先順位の最も高い物理サーバ20に仮想マシン30を配置する。
ここで、物理サーバスコアの算出方法について説明する。物理サーバスコアの算出方法は、リソースの評価要素の数によって異なる。
リソースの評価要素として、例えば、CPU使用率、メモリ使用率等がある。CPU使用率は、実行中のアプリケーションがCPUを占有している時間の割合を表す。メモリ使用率は、実行中のアプリケーションがメモリを占有している割合を表す。
ここで、リソースの評価要素を1種類だけ(例えば、CPU使用率だけ)で考えた場合、初期配置決定部102は、第1期間〜第N期間(仮想マシン30の実行スケジュールの所定期間)に亘って、物理サーバ20の空きリソース量の合計値を算出し、空きリソース量の合計値が大きいほど、優先順位を高くするように物理サーバスコアを設定する。なお、優先順位が高いとは、物理サーバ20が選択されやすいことを意味している。つまり、物理サーバスコアは、リソース状態(空きリソース量の合計値)の違いによって異なる。
また、リソースの評価要素が複数の場合(CPU使用率、メモリ使用率等)、初期配置決定部102は、リソースの評価要素それぞれの評価尺度値を算出する。評価尺度値とは、CPU使用率の場合には、CPU使用率の最大値が100%で、使用時には80%であれば、0.8(=80÷100)と算出し、その算出した値を1つの評価軸に射影して求めた評価値である。また、メモリ使用率の場合には、評価尺度値は、最大メモリ容量が1GBで、使用時には700MBであれば、0.7(=700÷1000)と算出し、その算出した値を1つの評価軸に射影して求めた評価値である。ここで、1つの評価尺度に射影するとは、例えば、リソースの評価要素ごとに所定の重み係数を乗算することであっても構わない。つまり、CPU使用率の評価尺度値およびメモリ使用率の評価尺度値は、1つの評価軸(1次元)の評価値で表現されているため、その評価値の大きさを直接比較することができる。
そこで、初期配置決定部102は、まず、一つの期間(期間とは図2に示す第〇期間のこと)内において評価要素の種類を問わずこれらの評価尺度値の偏りを個別期間値として算出し、次に個別期間値をさらに第1期間〜第N期間に亘って平均して求めた平均値を全期間平均値として算出し、全期間平均値が小さいほど、優先順位を高くするように物理サーバスコアを設定する。つまり、物理サーバスコアは、リソース状態(評価尺度値の偏りの平均値)の違いによって異なる。
ステップS406では、初期配置決定部102は、未配置の仮想マシン30が残っているか否かを判定する。
未配置の仮想マシン30が残っている場合(ステップS406でYes)、処理はステップS402へ戻り、未配置の仮想マシンが残っていない場合(ステップS406でNo)、処理はステップS407へ進む。
ステップS407では、初期配置決定部102は、物理サーバ台数を決定する。具体的には、物理サーバ20の台数は、配置予定の仮想マシン30が配置された物理サーバ20の台数となる。そして、初期配置の処理は終了する。
ステップS408では、初期配置決定部102は、物理サーバ20を増加する。そして、処理はステップS403へ戻る。
以上、図4に示す初期配置処理フローでは、初期配置決定部102は、ステップS401において、物理サーバ台数設定ルールに従って理論上の物理サーバ20の初期台数(理論上の最小台数)を設定することにより、条件1(集約効率)を満たすための初期状態を設定することができる。また、初期配置決定部102は、ステップS403において、物理サーバ選定ルールに従って配置先の物理サーバ20を決定することにより、条件2(リソース使用効率)を満たすための初期状態を設定することができる。また、初期配置決定部102は、必要リソース量の大きい順に仮想マシン30を選択し(ステップS402)、優先順位の最も高い物理サーバ20に当該仮想マシン30を配置する(ステップS405)ことにより、ランダムに仮想マシン30を配置する場合に比べて、物理サーバ20の台数を少なくすることができる。
(再配置処理フロー)
次に、配置済の仮想マシン30を他の物理サーバ20に再配置するための再配置処理フロー例について、図5,6を用いて説明する(適宜、図1,3参照)。なお、以下の説明では、再配置と移動とを同じ意味で用いている。また、再配置(移動)は、図2で説明したリソース割当タイミングに実行されるものとする。
図5において、ステップS501では、再配置決定部103は、次の期間(期間とは図2に示す第〇期間のこと)において、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えるか否かを判定する。
具体的には、再配置決定部103は、物理サーバリソース情報113を参照して、上限閾値とリソース量とを取得して、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えるか否かを判定する。
上限閾値を超えると判定した場合(ステップS501でYes)、処理はステップS502へ進み、上限閾値以下と判定した場合(ステップS501でNo)、処理は図6の丸Aに進む。
ステップS502では、再配置決定部103は、移動対象仮想マシン選定ルールに従って、移動する仮想マシン候補を抽出する。
移動対象仮想マシン選定ルールとは、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えると予想される場合、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を下回るように、使用リソース量の大きい仮想マシン30から順に、移動対象の仮想マシン候補として抽出することである。なお、移動対象の仮想マシン候補の台数は、物理サーバ20の使用リソース量と上限閾値との差分に基づいて、再配置決定部103によって決定される。このようにすることによって、計算量を低減することができる。また、使用リソース量が上限閾値を下回るとは、リソースの評価要素が複数の場合には、リソースの評価要素それぞれについて、上限閾値を下回ることを意味している。
ステップS503では、再配置決定部103は、仮想マシン候補の中から、任意に仮想マシン30を選択し、移動先物理サーバ選定ルールに従って、移動先の物理サーバ20を抽出する。
移動先物理サーバ選定ルールとは、前記した物理サーバ選定ルールに従って抽出された物理サーバ20の中で、配置予定の仮想マシン30を物理サーバ20へ移動する際のサービス中断時間が許容サービス中断時間以内である物理サーバ20を選ぶことである。具体的には、再配置決定部103は、記憶部110に記憶されている仮想マシンの移動時間情報116および許容サービス中断時間閾値情報114を参照して、サービス中断時間が許容サービス中断時間以内と判定される物理サーバ20を移動先の物理サーバ20として選ぶ。
ステップS504では、再配置決定部103は、移動先の物理サーバ20があるか否かを判定する。
移動先の物理サーバ20がある場合(ステップS504でYes)、処理はステップS505に進み、移動先の物理サーバ20がない場合(ステップS504でNo)、処理はステップS507へ進む。
ステップS505では、再配置決定部103は、移動先の物理サーバ20のリソース状態に基づいて優先順位を示す物理サーバスコアを演算し、優先順位の最も高い物理サーバ20に仮想マシン30を移動する。なお、物理サーバスコアの算出方法は、前記した通りである。
ステップS506では、再配置決定部103は、未移動の仮想マシン候補が残っているか否かを判定する。
未移動の仮想マシン候補が残っていると判定した場合(ステップS506でYes)、処理はステップS503へ戻り、未移動の仮想マシン候補が残っていないと判定した場合(ステップS506でNo)、処理は終了する。
ステップS507では、再配置決定部103は、移動先物理サーバ選定ルールに従う物理サーバ20を増加する。そして、処理はステップS503へ戻る。
次に、図6の丸Aから処理を開始して、ステップS601では、再配置決定部103は、次の期間(期間とは図2に示す第〇期間のこと)において、物理サーバ20の使用リソース量が下限閾値を所定時間下回るか否かを判定する。なお、使用リソース量が下限閾値を下回るとは、リソースの評価要素が複数の場合には、リソースの評価要素それぞれについて、下限閾値を下回ることを意味している。
具体的には、再配置決定部103は、物理サーバリソース情報113を参照して、下限閾値とリソース量とを取得して、物理サーバ20の使用リソース量が下限閾値を所定時間下回るか否かを判定する。
下限閾値を所定時間下回ると判定した場合(ステップS601でYes)、処理はステップS602へ進み、下限閾値を所定時間下回らないと判定した場合(ステップS601でNo)、処理はステップS607に進む。
ステップS602では、再配置決定部103は、物理サーバ20上の仮想マシン30すべての中から、任意に1つの仮想マシン30を選択し、移動先物理サーバ選定ルールに従って、移動先の物理サーバ20を抽出する。
ステップS603では、再配置決定部103は、移動先の物理サーバ20があるか否かを判定する。
移動先の物理サーバ20があると判定した場合(ステップS603でYes)、処理はステップS604に進み、移動先の物理サーバ20がないと判定した場合(ステップS603でNo)、処理はステップS608へ進む。
ステップS604では、再配置決定部103は、移動先の物理サーバ20のリソース状態に基づいて優先順位を示す物理サーバスコアを演算し、優先順位の最も高い物理サーバ20に仮想マシン30を仮移動する。なお、物理サーバスコアの算出方法は、前記した通りである。
ステップS605では、再配置決定部103は、仮移動していない仮想マシン30が残っているか否かを判定する。
仮移動していない仮想マシン30が残っていると判定した場合(ステップS605でYes)、処理はステップS602へ戻り、仮移動していない仮想マシン30が残っていないと判定した場合(ステップS605でNo)、処理はステップS606へ進む。
ステップS606では、再配置決定部103は、仮想マシン30を仮移動先の物理サーバ20へ移動する。そして、仮想マシン配置装置10は、仮想マシン30が配置されていない物理サーバ20を電源OFFまたは低消費電力モードに移行することで、電力使用効率を向上させることができる。
ステップS607では、再配置決定部103は、仮想マシン30の再配置を中止する。そして、処理は終了する。
ステップS608では、再配置決定部103は、仮想マシン30の移動を中止する。そして、処理は終了する。
以上、図5に示す再配置処理フローでは、再配置決定部103は、移動対象仮想マシン選定ルールに従って移動する仮想マシン候補を抽出する(ステップS502)ことによって、条件2(リソース使用効率)を満たすことができる。また、再配置決定部103は、移動先物理サーバ選定ルールに従って、移動先の物理サーバ20を抽出する(ステップS503)ことによって、条件1(集約効率)を満たすことができる。また、再配置決定部103は、図6に示す処理を実行することによって、条件3(電力使用効率)を満たすことができる。
以上、本実施形態の仮想マシン実行システム50は、移動先物理サーバ選定ルール(サービス中断時間が許容サービス中断時間以内と判定される物理サーバ20を移動先の物理サーバ20として抽出する)を用いる(ステップS503)ことによって、条件1(集約効率)を満たすことができる。また、仮想マシン実行システム50は、移動対象仮想マシン選定ルール(物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を超えると予想される場合、物理サーバ20の使用リソース量が上限閾値を下回るように、使用リソース量の大きい仮想マシン30から順に、移動対象の仮想マシン候補を抽出する)を用いる(ステップS502)ことによって、条件2(リソース使用効率)を満たすことができる。また、仮想マシン実行システム50は、物理サーバ20の使用リソース量が下限閾値を所定時間下回る場合、当該物理サーバ20に配置されている仮想マシン30を他の物理サーバ20に移動する(図6に示す処理)ことによって、条件3(電力使用効率)を満たすことができる。
なお、本実施形態に記載した物理サーバ台数設定ルールの変形例として、第1期間において、配置予定の仮想マシン30の必要リソース量の合計値を算出し、その合計値の必要リソース量を配置可能な物理サーバ20の台数を求めるようにしても構わない。
また、物理サーバスコアの算出において、リソースの評価要素が複数の場合の変形例として、本実施形態に記載した方法以外に、4つの変形パターンについて説明する。
第1の変形パターンは、第1期間〜第N期間に亘って、リソースの評価要素の違いを問わず、リソースの評価要素すべての評価尺度値の中で最大の評価尺度値を物理サーバ20ごとに抽出し、次に、抽出した最大の評価尺度値を物理サーバ20間で比較して、比較した最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバ20ほど、優先順位が高くなるように設定する。つまり、余裕のある物理サーバ20ほど、優先順位が高くなるように設定する。
第2の変形パターンは、本実施形態で説明した物理サーバスコアに重み係数αを乗算し、第1の変形パターンで説明した物理サーバスコアに重み係数βを乗算し、両者を加算して加算値を物理サーバスコアとして設定する。ただし、α+β=1である。
第3の変形パターンは、物理サーバスコアを、例えば、複数の段階で表現したとき、本実施形態で説明した物理サーバスコアが同じ段階に属していた場合、次に第1の変形パターンの方法で求めた物理サーバスコアの大小に基づいて物理サーバスコアを設定する。
第4の変形パターンは、物理サーバスコアを、例えば、複数の段階で表現したとき、第1の変形パターンの方法で求めた物理サーバスコアが同じ段階に属していた場合、本実施形態で説明した方法で説明した物理サーバスコアの大小に基づいて物理サーバスコアを設定する。
10 仮想マシン配置装置
20 物理サーバ
21 物理サーバ群
30 仮想マシン
31 記憶装置
50 仮想マシン実行システム
100 処理部
101 必要リソース量演算部
102 初期配置決定部
103 再配置決定部
110 記憶部
111 アプリケーションの処理スケジュール
112 仮想マシン必要リソース量情報
113 物理サーバリソース情報
114 許容サービス中断時間閾値情報
115 仮想マシンの移行時間情報
116 物理サーバスコア情報
117 仮想マシン配置情報

Claims (8)

  1. 仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置であって、
    処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、
    前記処理部は、
    (1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定し、
    (2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出し、
    (2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動し、
    (2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行し、
    (3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出し、
    前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移する設定をし、
    前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動する
    ことを特徴とする仮想マシン配置装置。
  2. 前記処理部は、
    リソースの前記評価要素が1種類の場合には、前記仮想マシンの実行スケジュールの所定期間に亘って、前記物理サーバの空きリソース量の合計値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記空きリソース量の合計値が大きいほど、優先順位を高く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  3. 前記処理部は、
    前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
    リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  4. 前記処理部は、
    前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
    リソースの前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  5. 前記処理部は、
    前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
    リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を第1の物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバの第2の物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、
    前記第1の物理サーバスコアおよび前記第2の物理サーバスコアそれぞれに重み計数を乗算し、両者を合計した合計値を前記物理サーバスコアとして設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  6. 前記処理部は、
    前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
    リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定し、
    前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  7. 前記処理部は、
    前記仮想マシンの実行スケジュールを作成する際に、リソース量を切替えるタイミングを示すリソース割当タイミングをスケジュールの区切りとし、
    リソースの前記評価要素が複数種類の場合には、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して評価尺度値として算出し、前記実行スケジュールの所定期間に亘って前記評価尺度値すべての中で最大の評価尺度値を前記物理サーバごとに抽出し、抽出した前記最大の評価尺度値を前記物理サーバスコアとし、抽出した前記最大の評価尺度値の中で小さい評価尺度値を有する物理サーバほど、優先順位を高く設定し、
    前記物理サーバスコアを複数の段階で表現し、前記物理サーバスコアが同じ段階で表されるときには、
    前記評価要素それぞれにおける前記使用リソース量を、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間ごとに1つの評価軸に射影して前記評価尺度値として算出し、前記リソース割当タイミングに挟まれた期間内で複数の前記評価要素の前記評価尺度値の偏りを算出し、さらに前記算出した評価尺度値の偏りについて前記実行スケジュールの所定期間に亘って平均して求めた平均値を前記物理サーバスコアとして算出し、前記平均値が小さいほど、優先順位を高く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン配置装置。
  8. 仮想マシンを、前記仮想マシンを実行する物理サーバに配置する仮想マシン配置装置の仮想マシン配置方法であって、
    前記仮想マシン配置装置は、
    処理部と、前記物理サーバの使用リソース量に対する上限閾値および下限閾値と、前記仮想マシンを配置元の物理サーバから移動先の物理サーバに移動したときに発生するサービス中断時間と、前記サービス中断時間に対して許容できる限界を示す許容サービス中断時間閾値と、を記憶している記憶部と、を備え、
    前記処理部は、
    (1)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えるか否かを判定するステップ、
    (2)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を超えると判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値を下回るように、移動対象の仮想マシンを抽出し、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを移動先の物理サーバとして抽出するステップ、
    (2a)前記移動先の物理サーバが抽出された場合、前記移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる物理サーバスコアを、リソースの余裕を測る物差しである評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記移動先の物理サーバに前記移動対象の仮想マシンを移動するステップ、
    (2b)前記移動先の物理サーバがない場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを増加して、(2a)の処理を実行するステップ、
    (3)前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記上限閾値以下と判定した場合、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回るか否かを判定し、前記配置元の物理サーバの使用リソース量が前記下限閾値を所定時間下回ると判定した場合、前記サービス中断時間が前記許容サービス中断時間閾値以内と判定される前記物理サーバを第2の移動先の物理サーバとして抽出するステップ、
    前記第2の移動先の物理サーバが抽出された場合、前記第2の移動先の物理サーバを選択する優先順位の決定に用いる前記物理サーバスコアを、前記評価要素で示された前記使用リソース量により演算し、当該物理サーバスコアの大小関係に基づいて優先順位を付け、当該優先順位の最も高い前記第2の移動先の物理サーバに、前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンを移動する設定を行うステップ、
    前記配置元の物理サーバから前記仮想マシンすべてについて移動する設定が終了した場合、移する設定をした前記仮想マシンを前記第2の移動先の物理サーバへ移動するステップ
    を実行することを特徴とする仮想マシン配置方法。
JP2012112926A 2012-05-17 2012-05-17 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法 Expired - Fee Related JP5827594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112926A JP5827594B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112926A JP5827594B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013239095A JP2013239095A (ja) 2013-11-28
JP5827594B2 true JP5827594B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=49764056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112926A Expired - Fee Related JP5827594B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5827594B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10977072B2 (en) 2019-04-25 2021-04-13 At&T Intellectual Property I, L.P. Dedicated distribution of computing resources in virtualized environments
US11620150B2 (en) 2019-07-31 2023-04-04 Okestro Co., Ltd. Virtual machine management method using virtual machine deployment simulation

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150163157A1 (en) * 2013-12-09 2015-06-11 Alcatel-Lucent Usa Inc. Allocation and migration of cloud resources in a distributed cloud system
WO2015087449A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 株式会社日立製作所 計算機システムおよび計算機システムの制御方法
KR101595854B1 (ko) * 2013-12-24 2016-02-19 주식회사 케이티 클라우드 시스템에서의 가상 머신 배치 방법 및 장치
CN105940378B (zh) 2014-02-27 2019-08-13 英特尔公司 用于分配可配置计算资源的技术
JP2016053841A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 日本電信電話株式会社 電源状態制御装置およびプログラム
JP6459633B2 (ja) * 2015-02-27 2019-01-30 日本電気株式会社 情報処理システムおよびその制御方法
JP6666553B2 (ja) * 2016-05-10 2020-03-18 富士通株式会社 情報処理装置、ジョブ管理方法およびジョブ管理プログラム
JP6741941B2 (ja) * 2016-08-16 2020-08-19 富士通株式会社 仮想マシン管理プログラム、仮想マシン管理方法、及び、仮想マシン管理装置
CN109905435A (zh) * 2017-12-08 2019-06-18 京东方科技集团股份有限公司 资源订阅方法及***、存储介质、电子设备
JP7040319B2 (ja) 2018-06-26 2022-03-23 富士通株式会社 運用管理装置、移動先推奨方法及び移動先推奨プログラム
KR102557617B1 (ko) * 2022-12-27 2023-07-21 오케스트로 주식회사 가상머신 배치 평가 장치 및 이를 포함하는 서버 운영 시스템
KR102622088B1 (ko) * 2023-03-31 2024-01-09 오케스트로 주식회사 클라우드 운영 환경의 성능 보장을 고려한 클라우드 운용 평가 장치 및 이를 포함하는 서버 운영 시스템

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3861087B2 (ja) * 2003-10-08 2006-12-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 仮想マシン管理装置及びプログラム
WO2008102739A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Nec Corporation 仮想サーバシステム及び物理サーバ選択方法
US8595737B2 (en) * 2009-03-17 2013-11-26 Hitachi, Ltd. Method for migrating a virtual server to physical server according to a variation ratio, a reference execution time, a predetermined occupied resource amount and a occupancy amount
JP5544967B2 (ja) * 2010-03-24 2014-07-09 富士通株式会社 仮想マシン管理プログラム及び仮想マシン管理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10977072B2 (en) 2019-04-25 2021-04-13 At&T Intellectual Property I, L.P. Dedicated distribution of computing resources in virtualized environments
US11526374B2 (en) 2019-04-25 2022-12-13 At&T Intellectual Property I, L.P. Dedicated distribution of computing resources in virtualized environments
US11620150B2 (en) 2019-07-31 2023-04-04 Okestro Co., Ltd. Virtual machine management method using virtual machine deployment simulation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013239095A (ja) 2013-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5827594B2 (ja) 仮想マシン配置装置および仮想マシン配置方法
JP6241300B2 (ja) ジョブスケジューリング装置、ジョブスケジューリング方法、およびジョブスケジューリングプログラム
JP5218390B2 (ja) 自律制御サーバ、仮想サーバの制御方法及びプログラム
JP5827678B2 (ja) 仮想コンテナのシステムにおけるリソース容量評価のための方法および装置
JP6233413B2 (ja) タスク割り当て判定装置、制御方法、及びプログラム
US20140033220A1 (en) Process grouping for improved cache and memory affinity
JP6260407B2 (ja) ストレージ管理装置、性能調整方法及び性能調整プログラム
US10740138B2 (en) Migration control apparatus and migration control method
Tang et al. Reducing fragmentation on torus-connected supercomputers
JP6149595B2 (ja) キャッシュメモリ制御プログラム,キャッシュメモリを内蔵するプロセッサ及びキャッシュメモリ制御方法
JP5765423B2 (ja) マルチコアプロセッサシステム、およびスケジューリング方法
JP2011186701A (ja) リソース割当装置、リソース割当方法、およびリソース割当プログラム
KR20130088513A (ko) 멀티코어 시스템의 태스크 분배 방법 및 장치
JP5515889B2 (ja) 仮想マシンシステム、自動マイグレーション方法および自動マイグレーションプログラム
CN101908004A (zh) 促进请求执行的装置和方法
JP2011243117A (ja) 入出力制御プログラム、情報処理装置および入出力制御方法
US20220237016A1 (en) Apparatus for determining resource migration schedule
CN109725835A (zh) 用于管理盘阵列的方法、设备和计算机程序产品
JP2014167713A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置管理プログラム及び情報処理装置管理方法
CN116302327A (zh) 资源调度方法及相关设备
JP2019046041A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及び情報処理装置の制御プログラム
JP2014206805A (ja) 制御装置
JP7239861B2 (ja) リソース割当装置、リソース割当方法、および、リソース割当プログラム
JP6374059B2 (ja) コンピュータ資源配分決定方法、コンピュータ資源配分決定方法プログラムおよび制御用コンピュータ
JP2012181673A (ja) リソース割当装置、リソース割当方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5827594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees