JP5826812B2 - 四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する方法 - Google Patents

四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する方法 Download PDF

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Description

本発明は、四塩化ケイ素をトリクロロシランに変換する方法を提供する。
トリクロロシラン(TCS)は、多結晶ケイ素の調製に使用される。
TCSは、一般に、金属ケイ素および塩化水素から流動床法で調製される。高純度のTCSを得るために、この後に蒸留が行われる。この調製において、四塩化ケイ素(STC)も副産物として得られる。
最大量のSTCは、多結晶ケイ素の析出で得られる。
多結晶ケイ素は、例えば、シーメンス法によって生成される。これは、反応器において、加熱した細い棒に多結晶ケイ素を析出させる。水素の存在下で、ケイ素含有成分として使用されるプロセスガスは、TCSなどのハロシランである。TCSを、析出されるケイ素へ変換すること(不均化)により、多量のSTCが形成される。
例えば、燃焼室において、水素および酸素を高温で反応させることによって、STCから高純度に分離されたシリカを生成することができる。
しかし、最大の経済的利益となるSTCの使用は、TCSへの変換である。これは、STCと水素を反応させて、TCSおよび塩化水素を得ることによって果たされる。これにより、析出において形成されるSTCの副産物からTCSを再度生成して、元素状ケイ素を生成するためにそのTCSを析出操作に戻すことができる。
2つの変換方法が知られている。低温変換と呼ばれる第1の方法は、1種以上の触媒の存在下で実行される。しかし、触媒(例えばCu)の存在は、TCS、ひいては、そこから析出されるケイ素の純度にも悪影響を及ぼす可能性がある。高温変換と呼ばれる第2の方法は、吸熱操作であり、生成物の形成は平衡制約がある。重要なTCSの、少しでも多くの生成に達するためには、反応器内はきわめて高い温度(≧900℃)が用いられなければならない。
US3933985Aは、温度900℃から1200℃の範囲および1:1から3:1のH:SiClのモル比で、STCと水素を反応させて、TCSを得ることについて記載している。しかし、12−13%の収率が達成されているにすぎない。
省エネルギーのため、該反応の反応物(STCおよび水素)は、一般に、反応器からの高温オフガスを活用して、加熱されることが多い(反応物および生成物の残渣、すなわち実質TCS、塩化水素、STCおよび水素)。
DE3024320C2は、例えば、熱交換器ユニットを使用して、STCをTCSに変換する装置を主張している。熱交換器ユニットは、例えば、生成ガスに対するガス排出口の役割を果たす、電気的に加熱されないグラファイトチューブ一式からなることができ、反応ガスはこれらの外側を向流に流れる。
US4217334Aは、温度900−1200℃の範囲内でSTCと水素をTCSに水素化する方法について開示している。H:STCが高モル比(最大50:1)であり、高温生成ガスが300℃未満に液体急冷されることから、明らかにより高いTCS収率(H:STCのモル比=5:1で、最大約35%)が達成される。しかし、欠点は、反応ガスにおける水素含有量が明らかにより高いこと、および、液体による急冷を用いることであり、いずれも該方法におけるエネルギー消費量を大幅に増加させ、特に冷却は、放出されるエネルギーの利用に影響を及ぼすので、ひいては費用を大幅に増加させる。
WO2008/146741A1は、STCを減少させることによるTCSの調製について論じている。操作は、2つの反応段階に分けられている。第1の段階は、1000−1900℃の第1の温度範囲内で行われる。第1の反応段階の後に、1秒以内に反応ガスを950℃以下に冷却する。第2の反応ステップで、600℃未満の温度へと冷却が果たされる前に、0.01−5秒間、温度を600−950℃に維持する。
US8168152B2も同様に、STCのTCSへの水素化における多段階冷却操作について開示している。反応温度は1000−1900℃である。冷却は、冷却開始から、10ms以内に600℃以上の温度、ならびに2秒以内に500℃以下の温度へと果たされる。US8168152B2は、冷却プロセスにおける保持ステップの必要性について、生じる高次シランを分解し、ひいてはポリマーの形成を予防するために、10−5000msにわたって温度が500−950℃の範囲で維持されなければならないと記載している。
EP2088124A1は、STCおよびHを、温度900−1900℃で反応させることによって得られる反応ガス混合物を急速に冷却することにより、高い変換率が達成されることについて開示している。しかし、800−300℃に急冷することにより、高い冷却率は達成される。冷却の過程で移されるエネルギーは、これらの相対的に低い温度でしか反応物に伝達されない。
EP2085359A1は、STCおよび水素が、温度800℃以上で反応する方法について開示している。生成ガスは、冷却ガスによって、1秒以内に温度650℃以下に冷却(急冷)される。反応ガスを、液体またはガスによって急冷することにより、高収率が得られる。しかし、この状況において移されるエネルギーは、経済的に実行可能性がある方法で用いることができない。
DE3024319A1も同様に、900−1300℃の高温の反応器においてSTCを水素化することにより、TCSを調製する連続的な方法に関連する。しかし、この状況において、反応器における反応時間は200−2秒である。
US8197784B2は、STC含有ガスおよびH含有ガスを超臨界圧で反応させることによって果たされる、TCSを調製する方法を主張している。この例では、反応ガスが、反応域に200−0.05秒滞留し、その後200−0.05秒以内に300℃に冷却される。
US2008/0112875A1は、700−1500℃の反応温度でSTCを水素化することにより、TCSを調製する方法について開示しており、生成混合物は、
τ=Axexp(−BxTcool/1000)[ms](A=4000;6≦B≦50および100℃≦Tcool≦900℃)
の反応ガスの滞留時間内に、熱交換器によって冷却温度(Tcool)に冷却され、熱交換器によって移されるエネルギーは、反応ガスの加熱に使用される。反応器における反応ガスの滞留時間は、τ≦0.5秒である。
米国特許第3933985号明細書 独国特許第3024320号明細書 米国特許第4217334号明細書 国際公開第2008/146741号 米国特許第8168152号明細書 欧州特許出願公開第2088124号明細書 欧州特許出願公開第2085359号明細書 独国特許出願公開第3024319号明細書 米国特許第8197784号明細書 米国特許出願公開第2008/0112875号明細書
しかし、US2008/0112875A1に従った方法では、収率、ひいては経済的な実行可能性において、驚くほどの操作上の損失が生じ得ることが判明した。
本発明の目的はこれを回避することであった。
本発明の目的は、STCおよび水素を含む反応ガスを、温度が1000−1600℃である反応器の反応域に導入することにより、STCをTCSに変換する方法であって、反応域が、反応域外に設置されている加熱器によって加熱され、次いで、生じるTCSを含む生成ガスが冷却されるが、0.1−35ms以内に700−900℃の温度に冷却されることが条件であって、反応ガスが、向流に動作する熱交換器により、生成ガスによって加熱され、反応器および熱交換器が、単一の気密構成部品を形成し、構成部品が、炭化ケイ素、窒化ケイ素、グラファイト、SiC被覆グラファイトおよび石英ガラスからなる群から選択される1種以上のセラミック材料からなる方法によって達成される。
本方法は、反応ガスを反応域内に誘導し、1000−1600℃の高温にごく短時間だけそこに滞留させることを想定している。この反応域の下流で、ガスの温度は熱交換により著しく急速に低下し、冷却によって移されるエネルギーが反応ガスへと伝達され、冷却は熱平衡が凍結するほど高率になる。
この状況において、ガスの反応および熱交換は、炭化ケイ素、窒化ケイ素、グラファイト、SiC被覆グラファイトおよび石英ガラスからなる群から選択される1種以上のセラミック材料からなる、単一の一体型装置において果たされる。装置は気密性である。従来技術において、反応器および熱交換器は2つの構成部品であったため、2つの構成部品の間でシールを使用することが不可欠であった。本発明者らは、経済的な実行可能性にみられる損失が漏出に起因することを認識した。これらの漏出は、シール不良によって引き起こされ、高温度範囲において特に不安定と思われる。
本発明は、構成部品が、反応域を有する反応器および熱交換器を含む単一の気密性構成部品であるため、熱交換器および反応器の間に、もはやいかなるシールも必要としないという事実から、この問題を克服する。反応器および熱交換器は、焼結によって、複数の部品から組み立てられる。しかし、個々の部品が、ねじ、ボルトまたはクランプなどの組立補助具によっては互いに固定されないので、反応器および熱交換器は単一の構成部品を形成し、シールを必然的に伴う。
装置は、チャネルまたは細管を含み、細管もしくはチャネルのある部分において生成ガスのみが流れ、別の部分において反応ガスのみが流れる。細管は、シェルアンドチューブ型熱交換器にも配置できる。この場合、ガス流は、チューブ(細管)を流れる一方、別のガス流はチューブの周囲を流れる。
本方法は、高冷却率も達成できる。これは、好ましくは、反応器の長さに応じて装置のチャネルの深さを変化させることにより完遂される。この場合、特に高いエネルギー伝達を必要とする領域において、水力直径の小さい(例えば<0.5mm)チャネルが使用される一方で、他の領域においては、チャネルの水力直径は大きくできる。これにより、反応器の背圧が低下して、急速な冷却が達成される。
反応器の反応域は、外側から加熱される。このために、加熱器が、反応域の外側に設けられる。したがって、加熱素子は反応媒体に曝露されない。これは、結果として素子の寿命を延ばすため、特に利点となる。これにより、本方法の経済的な実行可能性がより高くなる。当業者によく知られている加熱がすべて実行できるが、放熱による熱伝達を用いた電気的加熱が特に好ましい。
装置(反応器+熱交換器)における反応域は、外側から加熱され、反応ガスが、並流、十字流または向流に誘導されない領域を意味すると理解される。
反応温度は1000−1600℃である。
反応温度の測定は、構成部品の最高表面温度として、好ましくは高温測定によって行われる。
例えば、Lumasense TechnologiesのIGA140−TVという型の高温計はこの目的に適している。
好ましくは表面/容積>500m−1の最高点で、装置の表面対容積比が高いことから、表面温度はこの位置のガス温度に一致し、ごく簡単な方法の直接測定では分析できない。
ガスは、反応域において、好ましくは0.1ms≦τ≦250ms、より好ましくは0.2≦τ≦100ms、より一層好ましくは0.5≦τ≦20ms、最も好ましくは1≦τ≦10msのわずかな流体力学的滞留時間をしか有さない。
ここでは、流体力学的滞留時間は、当業者によく知られた式によって計算される:
Figure 0005826812
式中、
Figure 0005826812
:反応器の容積または反応域の容積、および
Figure 0005826812
:反応条件(p、T)下のガスの体積流量。
反応域の下流で、ガスは、0.1−35ms以内に700−900℃の温度に急速に冷却される。
好ましくは、700−900℃の温度への選択される冷却時間は、式
τ=Axexp(−BxTcool/1000)[ms](A=4000;700℃≦Tcool≦900℃)
から判明し、
冷却温度に応じて、以下をBに当てはめる:
cool=700℃:15.1≧B≧6.75、好ましくはTcool=700:11.8≧B≧7.72;より好ましくはTcool=700:10.86≧B≧8.56;
cool=800℃:13.25≧B≧5.92、好ましくはTcool=800:10.37≧B≧6.75;より好ましくはTcool=800:9.5≧B≧7.49;
cool=900℃:11.8≧B≧5.25、好ましくはTcool=900:9.21≧B≧6;より好ましくはTcool=900:8.45≧B≧6.66。
規定値700℃、800℃、900℃の間の冷却温度の場合、好ましくは、値Bが補間されるべきである。
反応器の排出口の圧力に応じて、700℃の温度への冷却は、反応器の排出口でゲージ圧0.1barの場合、好ましくは0.1−10ms以内に果たされ、反応器の排出口でゲージ圧5barの場合、好ましくは0.1−20ms以内に果たされ、反応器の排出口でゲージ圧10barの場合、好ましくは0.1−35ms以内に果たされる。
700℃の温度への最長冷却時間は、反応容器の排出口における0.1barから5barの間の圧力に対して、10−20msにすべきであり、この圧力の範囲内で直線的に上昇させるべきである。
700℃の温度への最長冷却時間は、反応容器の排出口における5barから10barの間の圧力に対して、20−35msにすべきであり、この圧力の範囲内で直線的に上昇させるべきである。
冷却は、保持ステップなしで果たされる。冷却は、直接的に、連続的におよび急速に果たすことができる。
反応器の排出口でゲージ圧0.1barの場合、1−7ms以内に700℃の温度に冷却することが好ましい。反応器の排出口でゲージ圧0.1barの場合、1.5−5msの冷却時間が特に好ましく、反応器の排出口でゲージ圧0.1barの場合、2−4msの冷却時間が非常に格別に好ましい。
反応器の排出口でゲージ圧5barの場合、1−18ms以内に700℃の温度に冷却することが好ましい。反応器の排出口でゲージ圧5barの場合、1.5−10msの冷却時間が特に好ましく、反応器の排出口でゲージ圧5barの場合、2−6msの冷却時間が非常に格別に好ましい。
反応器の排出口でゲージ圧10barの場合、1−33ms以内に700℃の温度に冷却することが好ましい。反応器の排出口でゲージ圧10barの場合、1.5−20msの冷却時間が特に好ましく、反応器の排出口でゲージ圧10barの場合、2−10msの冷却時間が非常に格別に好ましい。
冷却過程で移されるエネルギーは、投入された反応流の加熱に利用される。
700℃の温度に冷却が果たされた後、さらにそれに続く冷却は、より一層時間をかけて果たされ得る。これが好ましい。これは、急速な冷却を続けると、収率のさらなる上昇は一切達成できなくなることが判明しているためである。
装置の特殊な形状により、冷却率を高くできる:
熱交換器の効率は、好ましくは反応器の長さによって変化し、これは、理想的には、反応器の長さに対する流体力学の特徴的長さ、すなわち、水力直径の変化によってなされる。
この結果として、好ましくは、700℃未満の低温範囲での断面拡張により、微弱な圧力低下を発生させ、好ましくは、700℃以上の高温範囲内で熱交換器の効率を高くする。
したがって、本方法の好ましい実施形態において、一般的な構造サイズ(または特徴的長さ)は、反応器の長さによって変化する。好ましい実施形態において、装置内のチャネルの深さおよびチャネルの数は反応器の長さによって変化する。
チャネルは、あらゆる望ましい断面、特に円形、矩形、菱形、三角形、U字形、W字形などを有することができる。
本方法のさらに好ましい実施形態において、ランド構造または類似した構造が設けられており、これらは、熱伝達分野の当業者に知られ、同等の効果を示す。この実施形態において、ランドおよび自由な流れ断面の間の距離は、好ましくは反応器の長さによって変化する。
本発明の特に好ましい実施形態において、矩形断面を有するチャネルが使用される。
好ましくは、特に高いエネルギー伝達を必要とする領域において、水力直径が小さいチャネルが使用されるが、別の領域において、チャネルの水力直径は大きくできる。ここでは、水力直径は当業者に知られている式で計算される:
Figure 0005826812
式中、
Figure 0005826812
:チャネルの断面積、および
Figure 0005826812
:チャネルの外周
特に高率にエネルギーを伝達する領域における、チャネルの水力直径は、好ましくは0.05mm≦d≦1mm、より好ましくは0.25mm≦d≦0.75mmおよび最も好ましくは0.4mm≦d≦0.6mmである。
反応ガスのさらなる冷却は、温度プロフィルにおける保持ステップの存在なしで、移されるエネルギーも活用し続ける。
装置(反応域+熱交換器)における総滞留時間は、好ましくは10ms≦τ≦400ms、より好ましくは20≦τ≦200ms、特に好ましくは40≦τ≦110msである。
滞留時間が短いことは、特に操作上の信頼性の観点から、利点となる。
装置全体が、きわめて省スペースでコンパクトに構築でき、セラミック構造の全長は、≦1500mm、好ましくは<1000mm、より好ましくは≦600mmである。
シールを含まない部品において、装置は、反応領域ならびに反応ガスおよび生成ガスの間で熱交換が発生する部分の両方を組み合わせる。2つの領域は、シールを含まず、外的に気密に、1つの構成部品に組み合わされる。
さらに、反応空間から離れて、反応ガスおよび生成ガスのためのガス導管が、気密に互いに分けられており、収率を低下させる、反応ガスから生成ガスへの漏出が、結果として確実に予防される。
さらに、500℃超の高温範囲において、シールを使用する必要はなく、結果として反応器の耐用年数を延ばすことが達成でき、さらに操作上の信頼性が上昇する。
単一の構成部品(またはユニット)は、互いに組み合わせることができ、好ましくは、生成量は、ユニットの並列接続を通じて調節できる。
上記の反応器ユニットの並列接続が構成され得る方法を、概略形状で示す。1は、反応ガスの通路を示す。2は、生成ガスの通路を示す。3は、接続されている反応器ユニットの1つ(単一の気密構成部品)を示す。4は、反応器ユニット間のシールを示す。 並列接続が加熱される方法を概略形状で示す。
図2は、本発明の構成部品の組合せを好ましく実行することについて記載する。
1は、反応ガスの通路を示す。2は、生成ガスの通路を示す。
3は、接続されている反応器ユニットの1つ(単一の気密構成部品)を示す。
これらのユニットは、例えばシール4によって組み合わせることができる。
この場合、シールは、好ましくは冷却領域、すなわち非加熱領域に使用される。非加熱領域における温度は、例えば、500℃以下にできる。
好ましい実施形態において、加熱5は、反応領域に限定され、そこを1000−1600℃に加熱する。加熱は、底部からでも上部からでもよい(図2では底部から)。
ここでは、当業者によく知られている加熱する方法をすべて用いることができるが、好ましくは、電気的加熱および放熱による熱伝達に限定されない。
反応域のみ加熱することが好ましく、一方、残りの構成部品は断熱される。領域6を参照されたい。
個々の反応器ユニット3の組合せは、好ましくは、構成部品が気密に互いに接続されるように構成されるべきであり、これは、当業者によく知られている方法(例えば、構成要素を適切に引き寄せるシールを用いて)によって果たすことができる。
上で説明されている装置の実施形態は、上昇した圧力下での操作も可能である。
例えば、反応器は、反応器の排出口での生成ガスのゲージ圧0−10barで操作でき、好ましくは2−6bar、より好ましくは3−5barで操作できる。これは、質量処理能力、ひいては、経済的な実行可能性がさらに上昇するという利点を有する。
したがって、反応器の吸入口で生じる圧力は、処理能力に左右される。
さらに、水素およびSTCに加えて、さらなる成分、特にHCl、炭化水素、ヒドロクロロシラン、オリゴクロロシラン、水素化オリゴクロロシラン、オルガノクロロシランならびにシロキサンおよびオルガノシロキサンも反応ガスに存在できる。
完全にSiCからなる装置で、実験を行った。
塩化ケイ素(STC)および264l(STP)/h(l(STP):標準リットル)の水素の混合物を供給した。
最小流体力学的直径は0.4mmであった。
反応器を、オーブンで電気的に加熱した;高温で投入される熱は、大部分が放熱を介して発生する。
反応温度の測定を、装置の最大表面温度として高温測定により行った。
高温測定により測定されたデータは、反応域のすぐ隣に実装されているB型熱電対に基づく測定に一致していた。
測定される条件(p、T)下の反応体積対体積流量比から、流体力学的滞留時間を計算した。
反応域における滞留時間は、2.8(1000℃)から1.6(1500℃)msの間であった。
表1は、5件の実験の結果を示す。
それぞれの場合において、HおよびSTCの質量流量、ならびに温度、滞留時間(RT)、圧力および変換率(C率)も報告されている。
測定は、1000℃、1100℃、1200℃、1400℃および1500℃で果たされた。
Figure 0005826812
1 反応ガスの通路
2 生成ガスの通路
3 接続されている反応器ユニットの1つ
4 反応器ユニット間のシール
5 加熱
6 領域

Claims (12)

  1. 四塩化ケイ素および水素を含む反応ガスを、温度が1000−1600℃である反応器の反応域に導入することにより、四塩化ケイ素トリクロロシランに変換する方法であって、反応域が、反応域外に設置されている加熱器によって加熱され、次いで、生じるトリクロロシランを含む生成ガスが冷却されるが、0.1−35ms以内に700−900℃の温度に冷却されることが条件であって、反応ガスが、向流に動作する熱交換器により、生成ガスによって加熱され、反応器および熱交換器が、単一の気密構成部品を形成し、構成部品が、炭化ケイ素、窒化ケイ素、グラファイト、SiC被覆グラファイトおよび石英ガラスからなる群から選択される1種以上のセラミック材料からなり、
    反応域における反応ガスの流体力学的滞留時間が、0.1−250msである
    方法。
  2. 反応域における反応ガスの流体力学的滞留時間が、0.2−100msである、請求項1に記載の方法。
  3. 反応域における反応ガスの流体力学的滞留時間が、0.5−20msである、請求項2に記載の方法。
  4. 反応域における反応ガスの流体力学的滞留時間が、1−10msである、請求項3に記載の方法。
  5. 反応器および熱交換器における総滞留時間が、10−400msである、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 生成ガスの冷却が、保持ステップなしで果たされる、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  7. 反応器の排出口の圧力に応じて、反応器の排出口でゲージ圧0.1barの場合は0.1−10ms以内、反応器の排出口でゲージ圧5barの場合は0.1−20ms以内、反応器の排出口でゲージ圧10barの場合は0.1−35ms以内に、生成ガスがそれぞれの場合で700℃に冷却される、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  8. 反応器および熱交換器から形成される単一の構成部品が、チャネルを含み、生成ガスのみまたは反応ガスのみがチャネルのいくつかを流れ、チャネルの深さおよびチャネルの数が、単一の構成部品の長さによって変化し、チャネルの水力直径が0.05−1mmであるチャネルが存在する、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  9. 単一の構成部品の長さが、1500mm以下である、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  10. 熱交換器が、>500m−1の交換面積対ガス体積比を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  11. 反応器が、反応器の排出口の生成ガスのゲージ圧で、0−10barで操作される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  12. 反応器および熱交換器によってそれぞれ形成されている、複数の、単一の気密構成部品が、互いに接続し、反応ガスおよび生成ガスの共通の通路を備える、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
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