JP5824106B2 - コリメータモジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コリメータモジュール(collimator module)、その製造方法、およびそのコリメータモジュールを有している多列X線検出器、並びにその多列X線検出器を備えているX線CT(Computed Tomography)装置に関する。
近年、X線CT装置においては、X線検出器の多列化が進み、スライス(slice)方向(コーン(cone)角方向)の散乱線の影響が深刻になってきている。これに伴い、X線検出器のX線入射面側に配置される散乱線除去用のコリメータ(collimator)として、コリメータ板がチャネル(channel)方向(ファン(fan)角方向)だけでなく、スライス方向にも複数配列されている2次元のコリメータが種々提案されている。
例えば、組立冶具に設けられた複数の溝にコリメータ板をそれぞれ挿入して所定の間隔で並べ、これらコリメータ板の上下面を支持板に一体的に接着する要領で、チャネル方向用コリメータブロック(collimator block)およびスライス方向用コリメータブロックを作成し、チャネル方向用コリメータブロックが複数配列されて成るチャネル方向用コリメータと、スライス方向用コリメータブロックが複数配列されて成るスライス方向用コリメータとを、二段重ねにしたコリメータが提案されている(例えば、特許文献1,図1〜図4等参照)。
また、例えば、X線検出器のX線入射面に格子状の溝を設け、これらの溝にチャネル方向コリメータ板およびスライス方向コリメータ板をそれぞれ挿入し、接着して成るコリメータが提案されている(例えば、特許文献2,図10〜図13等参照)。
また、例えば、コリメータ板を矩形波状に折り曲げ、位置合せをして格子状に組み合わせて成るコリメータが提案されている(例えば、特許文献3,図6A,図6B等参照)。
特開2002−207082号公報 特開2007−082844号公報 特表2006−526761号公報
しかしながら、これまでに提案されている2次元のコリメータは、上記の例からも分かるように、例えばコリメータ板を一枚一枚溝に挿入したり、コリメータ板を折り曲げて位置合せをし格子状に組み立てたりする必要があるなど、製作が容易でない。
このような事情により、チャネル方向およびスライス方向の散乱線除去が可能であり、容易に製作できる多列X線検出器用のコリメータモジュール、その製造方法、およびそのコリメータモジュールを有している多列X線検出器、並びにその多列X線検出器を備えているX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されており、チャネル方向に積層された複数のX線吸収部材により構成されているコリメータモジュールであって、前記X線吸収部材の各々が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビーム(beam)の照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、一方の前記板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の溝部が形成されているコリメータモジュールを提供する。
第2の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されており、チャネル方向に積層された複数のX線吸収部材により構成されているコリメータモジュールであって、前記X線吸収部材の各々が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の溝部がそれぞれ形成されているコリメータモジュールを提供する。
第3の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されており、チャネル方向に交互に積層された複数の第1のX線吸収部材および複数の第2のX線吸収部材により構成されているコリメータモジュールであって、前記第1のX線吸収部材の各々が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が前記X線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の空間が内部に形成されており、前記第2のX線吸収部材の各々が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有しているコリメータモジュールを提供する。
第4の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されており、チャネル方向に交互に積層された複数の第1のX線吸収部材および第2のX線吸収部材により構成されているコリメータモジュールであって、前記第1のX線吸収部材の各々が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が前記X線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の溝部がそれぞれ形成されており、前記第2のX線吸収部材が、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有しているコリメータモジュールを提供する。
第5の観点の発明は、前記壁板が、前記多列X線検出器のX線入射面を検出素子毎に区分する上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のコリメータモジュールを提供する。
第6の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、一方の前記板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部が形成されている第1のX線吸収部材を、チャネル方向に複数積層して接着する工程と、前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第7の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部がそれぞれ形成されている第1のX線吸収部材を複数積層して接着する工程と、前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第8の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の開口部が形成されている第1のX線吸収部材と、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有している第2のX線吸収部材とをチャネル方向に交互に積層して接着する工程と、前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記開口部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第9の観点の発明は、X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部がそれぞれ形成されている第1のX線吸収部材と、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有している第2のX線吸収部材とをチャネル方向に交互に積層して接着する工程と、前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第10の観点の発明は、前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体を放電加工、エッチング(etching)加工または掘削加工することにより前記第1のX線吸収部材を生成する工程をさらに有している上記第6の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第11の観点の発明は、前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体の粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形して焼結することにより、前記第1のX線吸収部材を生成する工程をさらに有している上記第6の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のコリメータモジュールの製造方法を提供する。
第12の観点の発明は、上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のコリメータモジュールがX線入射面上でチャネル方向に複数配列されている多列X線検出器を提供する。
第13の観点の発明は、上記第12の観点の多列X線検出器を備えているX線CT装置を提供する。
上記観点の発明によれば、わずか一または二種類のX線吸収部材を積層するだけで、散乱線を吸収して除去する格子状の壁板を形成することができ、チャネル方向およびスライス方向の散乱線除去が可能であり、容易に製作できる多列X線検出器用のコリメータモジュールを提供することができる。
X線CT装置の外観図である。 X線CT装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 X線検出器およびコリメータの斜視図である。 第一実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。 第1のX線吸収部材の形状を示す図である。 第1のX線吸収部材、X線管およびX線検出器をスライス方向に見たときの図である。 第1のX線吸収部材、X線管およびX線検出器をチャネル方向に見たときの図である。 第一実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第一例(第一製造方法)を示すフロー(flow)図である。 第一製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示した図である 第一実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第二例(第二製造方法)を示すフロー図である。 第二製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示した図である。 第2のX線吸収部材の形状を示す図である。 第二実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。 第3のX線吸収部材の形状を示す図である。 第4のX線吸収部材の形状を示す図である。 第三実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。 第5のX線吸収部材(群)の形状を示す図である。 第6のX線吸収部材の形状を示す図である。 第三実施形態によるコリメータモジュールの製造方法(第五製造方法)を示すフロー図である。 第五製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示した図である。 第五製造方法に用いる第7のX線吸収部材の形状を示す図である。 第四実施形態によるコリメータモジュールを示す図である。 第8のX線吸収部材の形状を示す図である。 第四実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第一例(第六製造方法)を示すフロー図である。 第六製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示した図である。 第四実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第二例(第七製造方法)を示すフロー図である。 第七製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示した図である。 第七製造方法に用いる第9のX線吸収部材の形状を示す図である。
以下、発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、X線CT装置の外観図、図2は、X線CT装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図1および図2に示すように、X線CT装置10は、ガントリ(gantry)12を有している。ガントリ12は、X線管14を有しており、このX線管14からガントリ12の相対する側にあるX線検出器18に向かってX線16のX線ビームが投射される。X線検出器18は、複数の検出器モジュール18mによって形成され、撮影対象22を透過する投射X線をそれらの検出器モジュール18mがそれぞれ感知する。各検出器モジュール18mは、入射するX線ビームの強さおよび撮影対象22を透過したX線ビームの減衰を表す電気信号を出す。X線検出器18のX線入射面側には、コリメータ20が配置されている。コリメータ20は、複数のコリメータモジュール100aによって形成され、投射X線の散乱線を除去する。X線投射データを収集する走査の間、ガントリ12とそれに搭載された構成部品が回転の中心24を中心にして回転する。
図2に示すように、ガントリ12の回転およびX線管14の作動は、X線CT装置10の制御機構26により支配される。制御機構26は、X線管14に電力とタイミング(timing)信号を供給するX線制御装置(controller)28およびガントリ12の回転速度と位置を制御するガントリ・モータ(motor)制御装置30を含んでいる。制御機構26のデータ収集システム(DAS)32は、検出器モジュール100からのデータを収集する。画像再構成器34は、サンプリング(sampling)およびデジタル(digital)化されたX線検出データ(data)をDAS32から受け、高速画像再構成を行う。再構成された画像は、画像を記憶装置38に記憶するコンピュータ(computer)36に入力として加えられる。
コンピュータ36はまた、オペレータ(operator)からのコマンド(command)と走査パラメータ(parameter)をキーボード(keyboard)付きのコンソール(console)40を介して受け取る。結合されたディスプレイ(display)42によりオペレータはコンピュータ36からの再構成された画像および他のデータを見ることができる。オペレータ供給のコマンドとパラメータは、コンピュータ36によって制御信号と情報をDAS32、X線制御装置28およびガントリ・モータ制御装置30に供給するために使われる。さらに、コンピュータ36は、撮影テーブル46を制御して撮影対象22をガントリ12内の位置に着けるテーブル・モータ制御装置44を操作する。特に、撮影テーブル46はガントリ開口部48を通して撮影対象22を部分的に移動させる。
コンピュータ36はまた、フレキシブル・ディスク(flexible disk)やCD−ROM、USBメモリ(memory)のようなコンピュータ読出し可能な記憶媒体52から命令やデータを読み出したり、逆に記憶媒体52にデータ等を記憶したりするためのデバイス(device)50を含んでいる。
図3は、X線検出器およびコリメータの斜視図である。
図3に示すように、X線検出器18は、複数の検出器モジュール18mを含んでいる。各検出器モジュール18mは、チャネル方向CHおよびスライス方向SLにマトリクス(matrix)状に配列された複数の検出素子18iを有している。チャネル方向CHは、X線管14のX線焦点(X線源)fから発せられるX線16の広がり方向すなわちファン角方向であり、スライス方向SLは、X線16の厚み方向すなわちコーン角方向である。各検出器モジュール18mは、チャネル方向CHに隣接して配列されている。これにより、複数の検出器モジュールは、チャネル方向CHの検出器列がスライス方向SLに複数配列された多列X線検出器を形成する。
また、図3に示すように、X線検出器18のX線入射面側には、散乱線除去用のコリメータ20が配置される。コリメータ20は、複数のコリメータモジュール100aを含んでいる。各コリメータモジュール100aは、各検出器モジュール18mの上方の対応する位置にそれぞれ配置されている。
コリメータモジュール100aには、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに延びている格子状の壁板100xが形成されている。この格子状の壁板100xは、検出器モジュール18mのX線検出領域をチャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶ複数の領域に区分する。本例では、この複数の領域の各々は、検出器モジュール18mの各検出素子18iに対応する領域である。したがって、この格子状の壁板100xは、X線管14のX線焦点fから検出器モジュール18mの各検出素子18iに向かって入射するX線16の各X線ビームの通過領域を互いに分離する。これにより、この格子状の壁板100xは、X線焦点fから検出素子18iへの直線的な経路以外での経路によるX線すなわち散乱線を吸収し除去する。
なお、ここでは、理解を容易にするため、検出器モジュール18mとして、チャネル方向CH×スライス方向SL=4×8個の検出素子18iがマトリクス状に配列されたものを示している。また、同様に、X線検出器18として、このような検出器モジュール18mがチャネル方向CHに8個配列されたものを示している。しかし実際には、検出器モジュールは、例えば、チャネル方向CH×スライス方向SL=64×256個の検出素子がマトリクス状に配列されたものである。また、X線検出器は、例えば、このような検出器モジュールがチャネル方向CHに16個配列されたものである。検出素子のサイズ(size)は、例えば、0.5〜1.0〔mm〕角程度である。
これより、コリメータモジュールの構造について詳しく説明する。
図4は、第一実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。図4に示すように、第一実施形態によるコリメータモジュール100aは、チャネル方向CHに積層された複数の第1のX線吸収部材101により構成されている。
図5は、第1のX線吸収部材101の形状を示す図である。図5において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図であり、網掛け部分は部材内部に形成されている面を示している(以下、同様)。また、図6および図7は、第1のX線吸収部材101、X線管14のX線焦点f、およびX線検出器18における検出素子18iの互いの位置関係を説明するための図である。
第1のX線吸収部材101は、図5に示すように、概形としてテーパ板形状を有している。すなわち、第1のX線吸収部材101は、コリメータモジュールとして組み立てられ、X線検出器18のX線入射面側に適正な位置で配置された場合に、図6に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面101a,101bがそれぞれX線焦点fからのX線ビームの照射方向に対して実質的に平行である板形状を有している。ここで、X線焦点fと検出素子18iのチャネル方向CHの一端とを結ぶ直線と、X線焦点fと当該検出素子18iのチャネル方向CHの他端とを結ぶ直線とが成す角度をΔαとする。このとき、第1のX線吸収部材101の両方の板面101a,101bは、それらの延長線同士が角度Δαを成すように傾斜している。図5に示すように、第1のX線吸収部材101の両方の板面101a,101bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第1のX線吸収部材101におけるX線検出器18側の端部での板厚S101は、検出素子1個分の幅dと実質的に同じである。
第1のX線吸収部材101の一方の板面101aには、図5に示すように、複数の溝部101mが形成されている。各溝部101mは、図7に示すように、X線焦点fから、検出器モジュール18mのスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iへ、放射状に入射する各X線ビームXBに沿って延びており、貫通するように形成されている。各溝部101mに対応する空間すなわち板面から凹んだ空間は、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、四角すいの一部に相当する。つまり、各溝部101mにおいて、その溝部101mを形成する各壁面は、それぞれX線焦点fを向くように傾斜しており、スライス方向SLの溝幅は、X線焦点fに近づくほど狭くなっている。
なお、本例では、図5に示すように、溝部101mを形成するチャネル方向CHおよびスライス方向SLに延びている壁板のX線検出器18側の端部における板厚は、第1のX線吸収部材101のスライス方向SLの両端部を除いて同一の板厚tであり、例えば、0.1〜0.3〔mm〕程度である。また、溝部101mのX線検出器18側の端部におけるスライス方向SLの溝幅W101mおよびチャネル方向CHの深さU101mは、検出素子1個分の幅dから壁板の板厚tを引いた長さ(d−t)である。
第一実施形態によるコリメータモジュール100aでは、第1のX線吸収部材101の一方の板面101aにおける溝部101mを形成するコの字形の壁板と、これに隣接する他の第1のX線吸収部材101の他方の板面(溝部が形成されていない板面)101bを形成する平らな壁板とが組み合わさって、検出素子18iに入射するX線ビームXBを四方で囲む壁板が形成される。そして、このようにX線ビームXBを囲む壁板は、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに複数形成される。これにより、全体として、検出器モジュール18mにおけるX線検出領域を、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iの各々の領域に区分する格子状の壁板100xが形成される。この格子状の壁板100xは、X線焦点fから個々の検出素子18iに入射する各X線ビームXBを互いに分離し、散乱線をチャネル方向CHおよびスライス方向SLで除去する。
次に、第一実施形態によるコリメータモジュールの製造方法について説明する。
図8は、第一実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第一例(第一製造方法)を示すフロー図であり、図9は、その製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示したものである。
ステップ(step)SA1では、上記したテーパ板形状を有するテーパ板110を生成する。例えば、モリブデン(molybdenum)やタングステン(tungsten)などを主成分とする物質で構成される直方形状の平板を生成し、その平板の一方または両方の板面を斜めに加工して生成する。ここでの加工には、例えば、放電加工やグラインダ(grinder)による研磨などを用いることができる。
ステップSA2では、ステップSA1で生成されたテーパ板110の一方の板面を加工して上記の溝部101mを形成し、第1のX線吸収部材101を得る。ここでの加工には、例えば、放電加工、薬液によるエッチング、リュータ(router)による掘削などを用いることができる。
ステップSA3では、ステップSA2で得られた第1のX線吸収部材101をチャネル方向CHに複数積層して互いに接着する。例えば、X線検出器18のX線入射面と実質的に同じ曲率で円弧状に凹面湾曲した作業台(図示なし)を用意しておく。第1のX線吸収部材101の溝部101mが形成されている板面101aに接着剤を薄く塗布しながら、第1のX線吸収部材101をチャネル方向CHに同じ向きで順次積層してその作業台に載置し、概形を整える。そして、積層された複数の第1のX線吸収部材101を、接着剤が硬化するまで、チャネル方向CHの両端から内側に所定の押圧体で押圧する。これで、コリメータモジュール100aが完成する。なお、接着剤には、機械的振動に強く、X線照射による劣化が少ないものがよいが、例えば、エポキシ(epoxy)系、ウレタン(urethane)系、アクリル(acrylic)系のものなどを用いることができる。また、第1のX線吸収部材101の積層・接着は、手作業で行ってもよいし、ロボット(robot)を使って行ってもよい。
図10は、第一実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第二例(第二製造方法)を示すフロー図であり、図11は、その製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示したものである。第二製造方法では、第1のX線吸収部材101の代わりに、これに類似した形状を有している第2のX線吸収部材102を用いる。
図12は、第2のX線吸収部材102の形状を示す図である。図12において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図である。
第2のX線吸収部材102は、図12に示すように、第1のX線吸収部材101をベース(base)に、両方の板面101a,101bの傾き、各溝部101mの形状および大きさを保ちつつ、両方の板面101a,101bがX線入射側およびX線出射側にそれぞれ延びるよう端部を延長して成る形状を有している。
すなわち、第2のX線吸収部材102は、第1のX線吸収部材101と同様に、概形としてテーパ板形状を有している。第2のX線吸収部材102の両方の板面102a,102bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第2のX線吸収部材102は、第1のX線吸収部材101と同様に、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面102a,102bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有している。本例では、その両方の板面102a,102bは、それらの延長線同士が角度Δαを成すよう傾斜している。第2のX線吸収部材102のX線出射側の端部における板厚S102は、検出素子1個分の幅dより少しだけ大きい。
図12に示すように、第2のX線吸収部材102の一方の板面102aには、複数の凹部102hが形成されている。
各凹部102hは、図12に示すように、X線焦点fから、検出器モジュール18mのスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iへ、放射状に入射する各X線ビームXBに沿って延びており、貫通しない程度の長さで形成されている。各凹部102hに対応する空間は、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、四角すいの一部に相当する。凹部102hのX線入射側の端部におけるスライス方向SLの幅W102hおよびチャネル方向の深さU102hは、検出素子1個分の幅dから壁板の板厚tを引いた長さ(d−t)である。また、凹部102hのX線出射側の端部における第2のX線吸収部材102の板厚S102hは、検出素子1個分の幅dと実質的に同じである。
ステップSB1では、ステップSA1と同様の方法により、X線吸収体で構成されるテーパ板110を生成する。
ステップSB2では、ステップSB1で生成されたテーパ板110の一方の板面を加工して、溝部101mと同じ形状および大きさの凹部102hを形成し、第2のX線吸収部材102を得る。
ステップSB3では、ステップSB2で得られた第2のX線吸収部材102を複数個、チャネル方向CHに積層して互いに接着する。
ステップSB4では、積層された第2のX線吸収部材102における凹部102hに対応する空間をX線ビームXBの照射方向に塞いでいる両端部102tを除去する。両端部102tの除去には、例えば、放電加工、カッター(cutter)による切断、グラインダによる研磨などを用いる(図11のステップSB4における網掛け湾曲面は、カッターをイメージしたものである)。これで、コリメータモジュール100aが完成する。
なお、第2のX線吸収部材102を、第1のX線吸収部材101におけるX線焦点f側またはX線検出器18側である一方の端部だけを延長して成る形状を有するものとし、第2のX線吸収部材102の積層後に、その一方の端部を除去するようにしてもよい。
このような第一実施形態によれば、わずか一種類のX線吸収部材を積層するだけで、散乱線を吸収して除去する格子状の壁板100xを形成することができ、コリメータモジュールを簡便な方法で製造することができる。また、溝にコリメータ板を挿入したり、板金加工により板を曲げたりして生成されるのではなく、X線吸収部材を積層して生成されるので、精度が高く、強度、剛性的にも有利である。また、基本的に単一材料で構成されるので、環境温度の変動による材料の伸縮が少ない。
また、第一製造方法によれば、わずか一種類のX線吸収部材を積層するという工程だけでコリメータモジュールを完成させることができ、部品管理や組立作業が極めて容易である。
また、第二製造方法によれば、X線吸収部材の積層・接着時における剛性を高め、各壁板の変形、歪みを抑えることができ、コリメータモジュールの機械的精度を向上させることができる。
<第二実施形態>
図13は、第二実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。第二実施形態によるコリメータモジュール100bは、概形として第1のX線吸収部材101と同じテーパ板形状および大きさを有しており、両方の板面103a,103bに、溝部101mと同様の溝部103mが半分の深さでそれぞれ面対称に形成されている第3のX線吸収部材103が、チャネル方向CHに複数積層されたものである。
図14は、第3のX線吸収部材103の形状を示す図である。図14において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図である。
第3のX線吸収部材103は、図14に示すように、概形としてテーパ板形状を有している。第3のX線吸収部材103の両方の板面103a,103bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第3のX線吸収部材103は、図14に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面103a,103bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有している。本例では、両方の板面103a,103bは、それらの延長線同士が角度Δαを成すよう傾斜している。第3のX線吸収部材103のX線出射側の端部における板厚S103は、検出素子1個分の幅dと実質的に同じである。
図14に示すように、第3のX線吸収部材103の両方の板面103a,103bには、それぞれ溝部101mと同様の溝部103mが面対称に形成されている。ただし、溝部103mのX線検出器18側の端部におけるスライス方向の溝幅W103mは、溝部101mの溝幅W101mと同じ長さ(d−t)であるが、チャネル方向CHの深さU103mは、溝部101mの深さU101mの半分の長さ(d−t)/2である。
第二実施形態によるコリメータモジュール100bでは、第3のX線吸収部材103の一方の板面103aにおける溝部103mを形成するコの字形の壁板と、これに隣接する他の第3のX線吸収部材103の他方の板面103bにおける溝部103mを形成する逆コの字形の壁板とが組み合わさって、検出素子18iに入射するX線ビームXBを四方で囲む壁板が形成される。そして、このようにX線ビームXBを囲む壁板は、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶように複数形成される。これにより、全体として、検出器モジュール18mにおけるX線検出領域を、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iの各々の領域に区分する格子状の壁板100xが形成される。
次に、第二実施形態によるコリメータモジュールの製造方法について説明する。
第二実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第一例(第三製造方法)は、第一実施形態における第一製造方法と同様に、図14に示すような第3のX線吸収部材103を生成し、これをチャネル方向CHに積層・接着する方法である。
また第二実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第二例(第四製造方法)は、第一実施形態における第二製造方法と同様に、図15に示すような第4のX線吸収部材104を生成し、これをチャネル方向CHに積層・接着し、余分な端部を除去する方法である。
第4のX線吸収部材104は、図15に示すように、第3のX線吸収部材103において、両方の板面103a,103bの傾きおよび各溝部103mの形状を保ちつつ、両方の板面103a,103bをX線入射側およびX線出射側にそれぞれ延長した形状を有している。
すなわち、第4のX線吸収部材104は、第3のX線吸収部材103と同様に、概形としてテーパ板形状を有している。第4のX線吸収部材104は、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面104a,104bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有している。本例では、両方の板面104a,104bは、それらの延長線同士が角度Δαを成すよう傾斜している。第4のX線吸収部材104の両方の板面104a,104bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。第4のX線吸収部材104のX線出射側の端部における板厚S104は、検出素子1個分の幅dより少しだけ大きい。
図15に示すように、第4のX線吸収部材104の両方の板面104a,104bには、それぞれ複数の凹部104hが面対称に形成されている。
それぞれの板面における各凹部104hは、X線焦点fからスライス方向SLに並ぶ8個の検出素子18iにそれぞれ入射する各X線ビームXBに沿って延びており、貫通しない程度の長さで形成されている。各凹部104hのX線検出器18側の端部におけるチャネル方向CHの深さU104hは、溝部103mと同様、溝部101mの深さU101mの半分の長さ(d−t)/2である。各凹部104hに対応する空間は、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、四角すいの一部に相当する。
凹部104hのX線検出器18側の端部における第4のX線吸収部材104の板厚S104hは、検出素子1個分の幅dと実質的に同じである。
なお、第二実施形態によるコリメータモジュール100bでは、格子状の壁板100xにより分離されるX線ビームXBの位置と、検出器モジュール18mの各検出素子18iの位置とが、検出素子半個分の幅d/2だけチャネル方向CHにずれる。そのため、コリメータモジュール100bを、検出器モジュール18mに対して、検出素子半個分の幅d/2だけチャネル方向CHにずらして配置する必要がある。
このような第二実施形態によれば、第一実施形態と同様に、わずか一種類のX線吸収部材を積層するだけで、散乱線を吸収して除去する格子状の壁板100xを形成することができ、コリメータモジュールを簡便な方法で製造することができる。また、溝にコリメータ板を挿入したり、板金加工により板を曲げたりして生成されるのではなく、X線吸収部材を積層して生成されるので、精度が高く、強度、剛性的にも有利である。また、基本的に単一材料で構成されるので、環境温度の変化による材料の伸縮が少ない。
また、このような第二実施形態によれば、両方の板面に溝部や凹部が形成されている第3のX線吸収部材103,104を用いるので、特に、両方の板面の同時加工が可能な薬液によるエッチング加工を用いる場合に、効率よくコリメータモジュールを製造することができる。
また、第三製造方法によれば、わずか一種類のX線吸収部材を積層するという工程だけでコリメータモジュールを完成させることができ、部品管理や組立作業が極めて容易である。
また、第四製造方法によれば、X線吸収部材の積層・接着時における剛性を高め、各壁板の変形、歪みを抑えることができ、コリメータモジュールの機械的精度を向上させることができる。
<第三実施形態>
図16は、第三実施形態によるコリメータモジュールの構成を示す図である。第三実施形態によるコリメータモジュール100cは、第1のX線吸収部材101において溝部101mをチャネル方向CHに貫通させて得られる形状を全体として有している第5のX線吸収部材(群)105と、平板形状の第6のX線吸収部材106とが、チャネル方向CHに交互に積層されたものである。
第5のX線吸収部材(群)105は、図17に示すように、全体的な概形としてテーパ板形状を有しており、その概形上の板面105a,105bはスライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第5のX線吸収部材(群)105は、図17に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面105a,105bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有している。本例では、両方の板面105a,105bは、それらの延長線同士が角度Δα′(<Δα)を成すよう傾斜している。
第6のX線吸収部材106は、図18に示すように、概形としてチャネル方向CHを板厚方向とし、両方の板面106a,106bが互いに平行である平板形状を有しており、板面106a,106bはスライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。板面106a,106bは平面である。
第5のX線吸収部材(群)105の全体的な概形におけるX線出射側の端部での板厚S105は、検出素子1個分の幅dから壁板の板厚tを引いた長さ(d−t)である。また、第6のX線吸収部材106のX線出射側の端部における板厚S106は、壁板の板厚tと実質的に同じである。すなわち、第5のX線吸収部材(群)105の板厚S105と、第6のX線吸収部材106の板厚S106とを合わせた長さは、検出素子1個分の幅dと実質的に同じである。
図17に示すように、第5のX線吸収部材(群)105には、複数の空間105kが形成されている。各空間105kは、図17に示すように、X線焦点fからスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iへ放射状に入射する各X線ビームXBに沿って延びており、貫通するよう形成されている。各空間105kは、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、四角すいの一部に相当する。空間105kのX線検出器18側の端部におけるスライス方向SLの幅W105kおよびチャネル方向CHの深さU105kは、検出素子1個分の幅dから壁板の板厚tを引いた長さ(d−t)である。
第三実施形態によるコリメータモジュール100cでは、第5のX線吸収部材(群)105に形成されている空間105kに接する壁板と、これに隣接する2つの第6のX線吸収部材106の壁板とが組み合わさって、検出素子18iに入射するX線ビームXBを四方で囲み、チャネル方向およびスライス方向に分離する壁板が形成される。そして、このようにX線ビームXBを囲む壁板は、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶように複数形成されることになる。これにより、全体として、検出器モジュール18mにおけるX線検出領域を、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iの各々の領域に区分する格子状の壁板100xが形成される。この格子状の壁板100xは、X線焦点fから個々の検出素子18iに入射する各X線ビームXBを互いに分離し、散乱線をチャネル方向CHおよびスライス方向SLで除去する。
次に、第三実施形態によるコリメータモジュールの製造方法について説明する。
図19は、第三実施形態によるコリメータモジュールの製造方法(第五製造方法)を示すフロー図であり、図20は、その製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示したものである。
また、図21は、第五製造方法に用いる第7のX線吸収部材107の形状を示す図である。図21において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図である。
第7のX線吸収部材107は、図21に示すように、概形としてテーパ板形状を有しており、板面107a,107bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第7のX線吸収部材107は、図21に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面107a,107bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有している。本例では、両方の板面107a,107bは、それらの延長線同士が角度Δα′(<Δα)を成すよう傾斜している。第7のX線吸収部材107のX線出射側の端部における板厚は、検出素子1個分の幅dから壁板の板厚tを引いた長さ(d−t)より少しだけ大きい。
図21に示すように、第7のX線吸収部材107には、チャネル方向CHに貫通する複数の開口部107kが形成されている。各開口部107kは、図21に示すように、X線焦点fからスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iにそれぞれ入射する各X線ビームXBに沿って形成されている。各開口部107kは、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、四角すいの一部に相当する。各開口部107kのX線出射側の端部におけるスライス方向SLの幅W107kおよびチャネル方向CHの深さU107kは、溝部101mの幅W101mおよび深さU101mと同じであり、長さ(d−t)である。
ステップSE1では、ステップSA1と同様の方法により、X線吸収体で構成されるテーパ板110を生成する。
ステップSE2では、ステップSE1で生成されたテーパ板110の板面を加工して、溝部101mと同じ形状および大きさの開口部107kを形成し、第7のX線吸収部材107を得る。
ステップSE3では、X線吸収体で構成される平板形状の第6のX線吸収部材106を生成する。
ステップSE4では、ステップSE2で得られた第7のX線吸収部材107と、ステップSE3で得られた第6のX線吸収部材106とをチャネル方向CHに交互に積層して互いに接着する。
ステップSE5では、積層された第7のX線吸収部材107における開口部107kに対応する空間をX線ビームXBの方向に塞いでいる両端部107tを除去する(図20のステップSE5における網掛け湾曲面は、カッターをイメージしたものである)。これで、コリメータモジュール100が完成する。
このような第三実施形態によれば、わずか二種類のX線吸収部材を交互に積層するだけで、散乱線を吸収して除去する格子状の壁板100xを形成することができ、コリメータモジュールを簡便な方法で製造することができる。また、溝にコリメータ板を挿入したり、板金加工により板を曲げたりして生成されるのではなく、X線吸収部材を積層して生成されるので、精度が高く、強度、剛性的にも有利である。また、基本的に単一材料で構成されるので、環境温度の変化による材料の伸縮が少ない。
また、第五製造方法によれば、X線吸収部材の積層・接着時における剛性を高め、各壁板の変形、歪みを抑えることができ、コリメータモジュールの機械的精度を向上させることができる。
なお、第7のX線吸収部材107における開口部107kを、チャネル方向に完全に貫通させない凹部としてもよい。この場合、平板形状の第6のX線吸収部材106の板厚をその分小さくするようにするとよい。
<第四実施形態>
図22は、第四実施形態によるコリメータモジュールを示す図である。第四実施形態によるコリメータモジュール100dは、両方の板面108a,108bに溝部101mと同様の溝部が同じ深さでそれぞれ面対称に形成されている第8のX線吸収部材108と、平板形状の第6のX線吸収部材106とがチャネル方向CHに交互に積層されたものである。
図23は、第8のX線吸収部材108の形状を示す図である。図23において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図である。
第8のX線吸収部材108は、図23に示すように、概形としてテーパ板形状を有している。第8のX線吸収部材108の両方の板面108a,108bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第8のX線吸収部材108は、図23に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面108a,108bは、それぞれがX線焦点fを向くように傾斜している。本例では、両方の板面108a,108bは、それらの延長線同士が、角度Δα+Δα′(<Δα×2)を成すよう傾斜している。第8のX線吸収部材108のX線出射側の端部における板厚S108は、検出素子2個分の幅2dから第6のX線吸収部材106の板厚S106である壁板の板厚tを引いた長さ(2d−t)となる。
図23に示すように、第8のX線吸収部材108の両方の板面108a,108bには、それぞれ溝部101mと同様の溝部108mが面対称に形成されている。溝部108mのX線出射側の端部におけるチャネル方向CHの深さU108mは、溝部101mの深さU101mと同じである。
第四実施形態によるコリメータモジュール100dでは、第8のX線吸収部材108における一方の板面108aの溝部108mを形成するコの字形の壁板と、これに隣接する第6のX線吸収部材106の他方の板面106bを形成する平らな壁板とが組み合わさって、検出素子18iに入射するX線ビームXBを四方で囲む壁板が形成される。同様に、第8のX線吸収部材108における他方の板面108bの溝部108mを形成する逆コの字形の壁板と、これに隣接する第6のX線吸収部材106の一方の板面106aを形成する平らな壁板とが組み合わさって、検出素子18iに入射するX線ビームXBを四方で囲む壁板が形成される。そして、このようなX線ビームXBを囲む壁板は、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶように複数形成される。これにより、全体として、検出器モジュール18mにおけるX線検出領域を、チャネル方向CHおよびスライス方向SLに並ぶ複数の検出素子18iの各々の領域に区分する格子状の壁板100xが形成される。
次に、第四実施形態によるコリメータモジュールの製造方法について説明する。
図24は、第四実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第一例(第六製造方法)を示すフロー図であり、図25は、その製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示したものである。
ステップSF1では、ステップSA1と同様の方法により、X線吸収体で構成されるテーパ板110を生成する。
ステップSF2では、ステップSF1で生成されたテーパ板110の両方の板面を加工して、それぞれの板面に上記の溝部108mを形成し、第8のX線吸収部材108を得る。
ステップSF3では、X線吸収体で構成される平板形状の第6のX線吸収部材106を生成する。
ステップSF4では、ステップSF2で得られた第8のX線吸収部材108と、ステップSF3で得られた第6のX線吸収部材106とをチャネル方向CHに交互に積層して互いに接着する。
図26は、第四実施形態によるコリメータモジュールの製造方法の第二例(第七製造方法)を示すフロー図であり、図27は、その製造方法によってコリメータモジュールが出来上がる過程をイメージで示したものである。
また、図28は、第七製造方法に用いる第9のX線吸収部材109の形状を示す図である。図28において、中央図はチャネル方向CHに見たときの正面図、上図は上面図、下図は底面図、左図は側面図である。
第9のX線吸収部材109は、図28に示すように、第8のX線吸収部材108において、両方の板面108a,108bの傾きおよび各溝部108mの形状を保ちつつ、両方の板面108a,108bをX線焦点f側およびX線検出器18側にそれぞれ延長した形状を有している。
すなわち、第9のX線吸収部材109は、第8のX線吸収部材108と同様に、概形としてテーパ板形状を有している。第9のX線吸収部材109の両方の板面109a,109bは、スライス方向SLに平行な端辺を持つ矩形状を有している。また、第9のX線吸収部材109は、図28に示すように、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面109a,109bは、それぞれがX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行となるように、角度Δα+Δα′(<Δα×2)を成すよう傾斜している。第9のX線吸収部材109のX線出射側の端部での板厚は、検出素子2個分の幅2dから第6のX線吸収部材106の板厚分だけ引いた長さより少しだけ大きい。
図28に示すように、第9のX線吸収部材109の両方の板面109a,109bには、複数の凹部109hが形成されている。
各凹部109hは、図28に示すように、X線焦点fからスライス方向SLに並ぶ8個の検出素子18iにそれぞれ入射する各X線ビームXBに沿って延びており、貫通しない程度の長さで形成されている。各凹部109hに対応する空間は、上記の各X線ビームXBの通過領域の一部と略同じ形状を有しており、具体的には、四角すいの一部に相当する形状を有している。第9のX線吸収部材109における凹部109hのX線出射側の端部での板厚は、検出素子2個分の幅2dから第6のX線吸収部材106の板厚分だけ引いた長さと実質的に同じである。
ステップSG1では、ステップSA1と同様の方法により、X線吸収体を主成分とする物質で構成されるテーパ板110を生成する。
ステップSG2では、ステップSG1で生成されたテーパ板110の両方の板面を加工して、溝部108mと同じ形状および大きさの凹部109hを形成し、第9のX線吸収部材109を得る。
ステップSG3では、X線吸収体で構成される平板形状の第6のX線吸収部材106を生成する。
ステップSG4では、ステップSG2で得られた第9のX線吸収部材109と、ステップSG3で得られた第6のX線吸収部材106とをチャネル方向CHに交互に積層して互いに接着する。
ステップSG5では、積層された第9のX線吸収部材109における凹部109hに対応する空間をX線ビームXBの方向に塞いでいる両端部を除去する(図27のステップSG5における網掛け湾曲面は、カッターをイメージしたものである)。これで、コリメータモジュール100dが完成する。
このような第四実施形態によれば、わずか二種類のX線吸収部材を交互に積層するだけで、散乱線を吸収して除去する格子状の壁板100xを形成することができ、コリメータモジュールを簡便な方法で製造することができる。また、溝にコリメータ板を挿入したり、板金加工により板を曲げたりして生成されるのではなく、X線吸収部材を積層して生成されるので、精度が高く、強度、剛性的にも有利である。また、基本的に単一材料で構成されるので、環境温度の変化による材料の伸縮が少ない。
また、第六製造方法によれば、わずか二種類のX線吸収部材を交互に積層するという工程だけでコリメータモジュールを完成させることができ、部品管理や組立作業が極めて容易である。
また、第七製造方法によれば、X線吸収部材の積層・接着時における剛性を高め、各壁板の変形、歪みを抑えることができ、コリメータモジュールの機械的精度を向上させることができる。
ちなみに、上記の製造方法により製造されたコリメータモジュールは、所定の部材を用いてX線検出器18のX線入射面側にチャネル方向CHに配列・固定される。例えば、コリメータモジュールのスライス方向SLの両端に、L字形の穴あきブラケット(bracket)を接着剤で固着し、このブラケットをチャネル方向CHに延びているレール(rail)にボルト(bolt)で取り付ける。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の追加・変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、積層されたX線吸収部材により形成される格子状の壁板100xが区分する複数の領域の各々を、検出器モジュール18mにおける個々の単一の検出素子に対応する領域としている。しかしながら、チャネル方向CHおよびスライス方向SLの少なくとも一方にアレイ(array)状に配列された複数の検出素子の領域とすることもできる。
また、X線吸収部材の生成は、機械的に加工する方法の他に、モリブデン粉末やタングステン粉末などのX線吸収体粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形し、焼結させる方法を用いてもよい。
また、X線吸収部材同士の接着は、接着剤を用いる方法の他に、炉の中で圧力を加えながら熱を加えて接着させる加温加圧接着による方法を用いてもよい。
また、平板形状である第6のX線吸収部材106は、チャネル方向CHを板厚方向とし、その両方の板面106a,106bがそれぞれX線焦点fからのX線ビームの照射方向と実質的に平行であるテーパ板形状であってもよい。
なお、発明の実施形態の例は、コリメータモジュールおよびその製造方法だけでなく、このようコリメータモジュールが複数配置されているX線検出器、さらに、このようなX線検出器を備えたX線CT装置もまた発明の実施形態の例である。
10 X線CT装置
12 ガントリ
14 X線管
16 X線
18 X線検出器
18m 検出器モジュール
18i 検出素子
20 コリメータ
22 撮影対象
24 回転中心
26 制御機構
28 X線制御装置
30 ガントリ・モータ制御装置
32 データ収集部(DAS)
34 画像再構成装置
36 コンピュータ
38 記憶装置
40 コンソール
42 ディスプレイ
44 テーブル・モータ制御装置
46 撮影テーブル
48 ガントリ開口部
50 デバイス
52 記憶媒体
100a〜100d コリメータモジュール
100x 格子状の壁板
101〜109 第1〜第9のX線吸収部材
101m,103m,108m 溝部
102h,104h,109h 凹部
105k 空間
107k 開口部
110 テーパ板
f X線焦点
XB X線ビーム

Claims (4)

  1. X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、
    チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、一方の前記板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部が形成されている第1のX線吸収部材を、チャネル方向に複数積層して接着する工程と、
    前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程と
    前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体を放電加工、エッチング加工もしくは掘削加工すること、またはX線吸収体の粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形して焼結することにより、前記第1のX線吸収部材を生成する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法。
  2. X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、
    チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部がそれぞれ形成されている第1のX線吸収部材を複数積層して接着する工程と、
    前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程と
    前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体を放電加工、エッチング加工もしくは掘削加工すること、またはX線吸収体の粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形して焼結することにより、前記第1のX線吸収部材を生成する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法。
  3. X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、
    チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、前記板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の開口部が形成されている第1のX線吸収部材と、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有している第2のX線吸収部材とをチャネル方向に交互に積層して接着する工程と、
    前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記開口部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程と
    前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体を放電加工、エッチング加工もしくは掘削加工すること、またはX線吸収体の粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形して焼結することにより、前記第1のX線吸収部材を生成する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法。
  4. X線吸収性を有する壁板がX線CT装置の多列X線検出器におけるチャネル方向およびスライス方向に格子状に形成されるコリメータモジュールの製造方法であって、
    チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面がX線ビームの照射方向と実質的に平行である板形状を有しており、両方の板面に、前記X線ビームの照射方向に沿って延びている複数の凹部がそれぞれ形成されている第1のX線吸収部材と、チャネル方向を板厚方向とし、両方の板面が互いに平行である平板形状、または、前記板形状を有している第2のX線吸収部材とをチャネル方向に交互に積層して接着する工程と、
    前記積層された複数の第1のX線吸収部材における前記凹部に対応する空間を前記X線ビームの照射方向で塞いでいる端部を除去する工程と
    前記積層して接着する工程の前に、X線吸収体を放電加工、エッチング加工もしくは掘削加工すること、またはX線吸収体の粉末と所定の樹脂との混合材料を型で成形して焼結することにより、前記第1のX線吸収部材を生成する工程とを有しているコリメータモジュールの製造方法。
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