JP5823772B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートのシートバックの角度調整を行うためのシートリクライニング装置に関する。
特許文献1はシートリクライニング装置の従来技術であり、シートクッション側フレームに固定したベースプレートと、シートバック側フレームに固定した、内周面に環状の内歯ギヤを有するギヤプレートと、ベースプレートとギヤプレートの回転中心軸と、ベースプレートに回転中心軸の半径方向にのみ相対移動可能として支持したロック部材と、回転中心軸と一緒に回転する回転カムと、回転カムを回転付勢するロックスプリングと、を具備している。ベースプレートのシートクッション側フレームとの対向面には溶接用突部が突設してあり、この溶接用突部の周縁部をシートクッション側フレームに溶接してある。ロック部材は、その外周部に形成した外歯ギヤが、ギヤプレートの内歯ギヤと噛合する噛合位置と、内歯ギヤから内周側に離間する非噛合位置との間を移動可能であり、回転カムは、ロック部材を噛合位置に位置させるロック位置と非噛合位置に位置させるアンロック位置との間を回転可能である。ロックスプリングは、回転カムをロック位置側に回転付勢している。
従って、回転中心軸と連係する操作レバーを回転操作しないときは、ロックスプリングの回転付勢力によってロック部材の外歯ギヤがギヤプレートの内歯ギヤと噛合するので、シートバック側フレーム(シートバック)がシートクッション側フレーム(シートクッション)に対して回転不能となる。一方、ロックスプリングの回転付勢力に抗して操作レバーを回転操作すると、回転カムがアンロック位置に移動し、非噛合位置に移動したロック部材の外歯ギヤがギヤプレートの内歯ギヤから離間するので、シートバック側フレーム(シートバック)がシートクッション側フレーム(シートクッション)に対して回転可能(角度調節可能)になる。
特開2011−292号公報
特許文献1のシートリクライニング装置は小型のため、ベースプレートとギヤプレートの間に形成される空間は狭く、そのためロックスプリングをベースプレートの外側に配置している。そしてロックスプリングの一端を回転中心軸に係止し、ロックスプリングの他端をベースプレートのシートクッション側フレームとの対向面に突設したばね掛部に係止している。
しかしベースプレートに形成したばね掛部と上記溶接用突部の間には隙間が存在するため、ベースプレート及びシートリクライニング装置がこの隙間分だけ大型化し易い。
またプレス成形によりベースプレートを成形する場合は、成形型の表面に上記隙間に対応する凸部を形成する必要があるが、この凸部が極度に小さく(薄肉に)なるとばね掛部と溶接用突部を精度よく成形できなくなる。そのためばね掛部と溶接用突部の隙間が小さいベースプレートをプレス成形する場合は、特許文献1に開示されたように溶接用突部を2つの溶接用突部に分割して2つの溶接用突部の間に上記凸部を受け入れるための隙間を形成することにより、該凸部をある程度の大きさにする必要がある。しかし溶接用突部を二分割すると、各溶接用突部が小寸(小断面積)となり、各溶接用突部の周縁部に施す溶接の長さが短くなるため、ベースプレートとシートクッション側フレームの間の溶接力(機械的強度)が小さくなる。そのためシートリクライニング装置を具備するシートを搭載した車両が別の車両と衝突したときに、このときの衝突力によってシートリクライニング装置が大きく変形してしまうおそれがある。
また、溶接用突部とは別個にばね掛部を設けているので、ベースプレートの構造が複雑であり、シートリクライニング装置の製造コストが高くなってしまう。
本発明は、回転カムを回転付勢するためのロックスプリングをベースプレートの外側に配置した構造でありながら、ベースプレートの構造を複雑にする必要がない、小型で高強度のシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
本発明のシートリクライニング装置は、シートクッション側フレームとシートバック側フレームの一方の部材に外側面を対向させるベースプレートと、他方の部材に外側面を対向させて内側面を上記ベースプレートの内側面と対向させる、該ベースプレートに対して相対回転可能かつ内歯ギヤを有するギヤプレートと、該ベースプレートとギヤプレートの回転中心を構成する、自身の軸線回りに回転可能な回転中心軸と、外周部に形成した外歯ギヤが上記内歯ギヤと噛合する噛合位置と内歯ギヤから内周側に離間する非噛合位置との間を移動可能なロック部材と、上記ロック部材を上記噛合位置に位置させるロック位置と上記非噛合位置に位置させるアンロック位置との間を上記回転中心軸と一緒に回転する回転カムと、上記ベースプレートの外側面と対向させて配設した、上記回転カムを上記ロック位置側に回転させる方向に上記回転中心軸を回転付勢するロックスプリングと、を備え、上記ベースプレートの内側面には、上記ロック部材を移動案内する案内溝が凹設され、該ベースプレートの外側面に上記案内溝の裏側に位置して上記一方の部材に対して溶接される溶接用突部突設され上記一方の部材には、該一方の部材をそれぞれ貫通する、第1貫通孔、及び、該第1貫通孔の周縁に該第1貫通孔と連通して位置する第2貫通孔が設けられ、上記第1貫通孔には、上記回転中心軸が位置し、上記第2貫通孔には、上記溶接用突部が位置し、上記第1貫通孔及び上記第2貫通孔には、上記ロックスプリングが位置して、上記ロックスプリングの一端は、上記回転中心軸に係止され該ロックスプリングの他端は、上記溶接用突部に係止されていることを特徴としている。
上記溶接用突部及び上記第2貫通孔の全体形状を、上記回転中心軸の半径方向に延びる所定の直線に関して対称な形状にしてもよい。
本発明によれば、ロックスプリングの端部(他端)を溶接用突部に係止しているので、溶接用突部の周辺(近傍)に(溶接用突部とは別の)ばね掛部を設ける必要がない。そのためシートリクライニング装置を小型化し易い。
また(特許文献1のばね掛部に相当する部位が存在しないので)プレス成形により溶接用突部を成形する場合に、溶接用突部を大寸(大断面積)にできる。そのため溶接用突部の周縁部に施す溶接長を長くして、シートリクライニング装置の強度(ベースプレートとシートクッション側フレームの間の溶接強度)を高くすることが可能である。
また溶接用突部はベースプレートを溶接するための部位であり、ロックスプリングの端部を係止するための専用部位ではないため、溶接用突部とは別にロックスプリングの端部の係止部をベースプレートに形成する場合に比べてベースプレートの構造を簡単に出来る。
請求項2の発明のように構成すると、シート(シートリクライニング装置)が左右にシートクッション側フレームとシートバック側フレームを具備する場合に、一つのベースプレートによって左右のベースプレートを共用可能になる。
請求項3の発明のような配置で案内溝と溶接用突部を形成すれば、ベースプレートをプレス加工により成形可能になるので、ベースプレートの製造コストを低くすることが可能になる。
本発明の一実施形態のシートリクライニング装置を適用した車両用シートの側面図である。 右側のシートクッション側フレーム、シートバック側フレーム、及び、シートリクライニング装置の分解斜視図である。 ロックスプリング及び押さえリングを取り外したシートリクライニング装置の一方側の側面図である。 ロックスプリング及び押さえリングを取り外したシートリクライニング装置の正面図である。 ロックスプリング及び押さえリングを取り外したシートリクライニング装置の他方側の側面図である。 図3のVI−VI矢線に沿う断面図である。 ロックスプリングを装着したシートリクライニング装置の図5と同様の側面図である。 ロック状態にあるシートリクライニング装置を、回転中心軸及び押さえリングを取り外し、さらにギヤプレートを断面視して示した側面図である。 アンロック状態にあるシートリクライニング装置の図8と同様の側面図である。 シートリクライニング装置をシートクッション側フレームとシートバック側フレームに溶接した状態を示す一方側の側面図である。 シートリクライニング装置をシートクッション側フレームとシートバック側フレームに溶接した状態を示す他方側の側面図である。 シートリクライニング装置の変形例の図7と同様の側面図である。 シートリクライニング装置の別の変形例の図7と同様の側面図である。
以下、図1〜図11を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の方向は図中の矢印方向を基準としている。
図1に示す車両用シート10は、シートレールを介して車両の車内床面に支持されるシートクッション11と、シートクッション11の後部に対して回転可能なシートバック12とを備えている。シートクッション11の内部には左右一対の金属からなるシートクッションフレームが固定状態で設けてある。このシートクッションフレームは前後方向に延びる板状部材であり、その後部はシートクッション11の後部から上方に突出する金属製のシートクッション側フレーム13(図2等を参照)によって構成してある。シートクッション側フレーム13には円形孔の周縁部に周方向に120°間隔で3つの嵌合孔15を形成したクッション側接続孔(保持部)14が貫通孔として形成してある。各嵌合孔15はクッション側接続孔14の円形部の中心点を通る半径方向の直線に対して対称な略矩形形状であり、クッション側接続孔14は全体として該中心点及び一つの嵌合孔15の中心点を通る直線L1(図2参照)に関して対称な形状である。シートバック12の内部には左右一対の金属からなるシートバック側フレーム16が固定状態で設けてある。シートバック側フレーム16はシートバック12の長手方向に延びる板状部材であり、その下部(シートバック12が前傾したときは後部)には略正方形孔と、略正方形孔の周縁部(四辺)にそれぞれ形成した計4つの嵌合孔18、19とからなるシートバック側接続孔17が貫通孔として形成してある。シートバック側接続孔17は上記略正方形孔の中心点を通ってシートバック側フレーム16の長手方向に延びる直線L2(図2参照)に関して対称な形状である。
左右のシートクッション側フレーム13はシートバック12の内部空間に進入して左右のシートバック側フレーム16の間に位置し、左右のシートバック側フレーム16とそれぞれ左右方向(車幅方向)に対向する。本実施形態では左側のシートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16は図示を省略した回転接続軸を介して回転可能に接続している。一方、右側のシートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16の間には両者を左右方向の軸回りに回転可能に接続するリクライニング装置25が設けてある。
続いてリクライニング装置25の詳しい構造について説明する。
リクライニング装置25は大きな構成要素としてベースプレート27、ロック部材37、楔部材43、回転カム47、回転中心軸51、スペーサ56、ギヤプレート57、押えリング64、及び、ロックスプリング68を具備している。
金属製の円盤部材であるベースプレート27はプレス成形品であり、その右側面の周縁部には円形の大径環状フランジ28が突設してあり、大径環状フランジ28の内側には収納空間が形成してある。ベースプレート27の中心部には断面円形の軸支持孔29が貫通孔として形成してある。ベースプレート27の右側面には軸支持孔29を中心とする周方向に120°間隔で並んだ3つの溝形成用突部30が突設してある。略扇形状をなす溝形成用突部30は、プレス成形時に左側面を成形型によって右側に押圧することにより形成したものである。図示するように各溝形成用突部30の外周面と大径環状フランジ28の間には円弧状の隙間が形成してあり、隣り合う溝形成用突部30の対向面(側面)の間には案内溝31が形成してある。さらにベースプレート27の左側面には、各案内溝31の裏側に位置する計3つの溶接用突部33、34が突設してある(図5、図7、図10参照)。2つの溶接用突部33は同じ形状であり、これらの溶接用突部33は軸支持孔29を通る直線L3(図5参照)に関して対称である。溶接用突部34は直線L3に関して対称な略T字形状であり、その周面に一対の係止溝35を備えている。
ベースプレート27の各案内溝31にはそれぞれロック部材37と楔部材43が配設してある。
ロック部材37は金属板のプレス成形品であり、その厚みは案内溝31の深さと略同一である。ロック部材37にはカム溝38と楔係合溝39が形成してある。さらにロック部材37の円弧状をなす外周面には外歯ギヤ40が形成してある。またロック部材37の左側面は扁平面である。
楔部材43も金属板のプレス成形品であり、その外形寸法はロック部材37より小寸であり、その厚みはロック部材37と略同一である。楔部材43の周面には押圧面44と被押圧面45が形成してある。また楔部材43の左右両側面は共に扁平面である。
ロック部材37と楔部材43は図示の態様で各案内溝31に配設してある。ロック部材37及び楔部材43の左側面は共に各案内溝31の扁平な底面に対して接触している。
回転カム47は金属板のプレス成形品であり、その厚みは案内溝31の深さと略同一である。回転カム47の中心部には円の対向する2カ所を直線的に切り落とした非円形形状の中心嵌合孔48が貫通孔として形成してある。回転カム47の外周部には3本のカム突起49が120°間隔で突設してある。図示するように回転カム47はベースプレート27の上記収納空間の中央部に配設してある。
金属製の回転中心軸51は左右方向に延びる部材である。回転中心軸51の長手方向の中央部の外周部には円形フランジ52が一体的に突設してある。円形フランジ52から左側に延びる軸部は中心嵌合孔48と同じ断面形状のカム接続軸53であり、円形フランジ52から右側に延びる軸部は、その端面に反対側の端面まで延びかつ中心嵌合孔48と相似形の回止め接続孔55が形成された断面円形のレバー接続軸54である。回転中心軸51は、円形フランジ52を回転カム47の右側面に接触させた状態で、カム接続軸53を中心嵌合孔48に嵌合させてあり、カム接続軸53の先端部はベースプレート27の左側に突出している(図6参照)。カム接続軸53が中心嵌合孔48に嵌合するとカム接続軸53と中心嵌合孔48の相対回転が規制されるため、回転中心軸51をベースプレート27(軸支持孔29)に対して自身の軸線回りに回転させると回転カム47が回転中心軸51と一緒に回転する。
金属製の環状部材であるスペーサ56の厚みは回転中心軸51の円形フランジ52と略同一であり、その内径は円形フランジ52の外径よりやや大きい。スペーサ56はその中心孔の内部に円形フランジ52を位置させた状態で楔部材43の右側面に被せてある。
金属製の円盤部材であるギヤプレート57はプレス成形品であり、その左側面の周縁部には円形の小径環状フランジ58が突設してあり、小径環状フランジ58の内側には収納空間が形成してある。ギヤプレート57の中心部には断面円形の軸支持孔59が貫通孔として形成してある。ギヤプレート57の右側面には軸支持孔59を中心とする周方向に90°間隔で並んだ計4つの溶接用突部60、61が突設してある。2つの溶接用突部60は軸支持孔59の中心点を通る直線L4(図3参照)に関して対称であり、2つの溶接用突部61も直線L4に対して対称である。さらにギヤプレート57の右側面の外周縁部には、小径環状フランジ58の裏側に位置する環状段部62が形成してある。また小径環状フランジ58の内周面には内歯ギヤ63が形成してある。ギヤプレート57は、小径環状フランジ58を大径環状フランジ28の内周面と溝形成用突部30の外周面の隙間に挿入し、かつ軸支持孔59にレバー接続軸54を嵌合した状態でベースプレート27の右側面に被せてある。ギヤプレート57をベースプレート27に被せると、円形フランジ52及びスペーサ56の右側面がギヤプレート57の上記収納空間の底面と微小隙間を形成しながら対向するので、ベースプレート27とギヤプレート57の収納空間内でロック部材37、楔部材43、回転カム47、及び回転中心軸51が回転中心軸51の軸線方向にがたつくことはない。
金属製の円環状部材である押えリング64の外径はベースプレート27よりやや大径であり、その左側面の周縁部には円形の環状壁が突設してある。環状壁の内周側には環状段部66が形成してあり、環状壁の先端部には内周側に向かって突出する環状カシメ部65が突設してある(図6参照)。押えリング64は、環状段部66を環状段部62に接触させた状態でギヤプレート57の周縁部に被せてある。押えリング64は、ベースプレート27の左側面の外周部に形成された環状凹部に対して環状カシメ部65をかしめることによりベースプレート27に対して固定してある。ベースプレート27と押えリング64を一体化(固定)するとベースプレート27と押えリング64の間にギヤプレート57が挟み込まれるので、ギヤプレート57はベースプレート27及び押えリング64から脱落することなく回転中心軸51(レバー接続軸54)回りにベースプレート27及び押えリング64に対して相対回転可能となる。
さらにベースプレート27の左側面には、帯状の金属線材を渦巻き状に巻くことにより構成したロックスプリング68が設けてある。ロックスプリング68の内周側端部は直線状に曲折することにより構成した第1係止部69となっており、ロックスプリング68の外周側端部はロックスプリング68の径方向と略平行な方向に延びる第2係止部70となっている。
ロックスプリング68はベースプレート27から突出したカム接続軸53の左端部の周囲に同心状に配設してあり、図7に示すように第1係止部69をカム接続軸53の周面の扁平面に係止し、第2係止部70を溶接用突部34の一方の係止溝35に係止している。
このようにしてロックスプリング68をベースプレート27(溶接用突部34)と回転中心軸51(カム接続軸53)に取り付けると、ロックスプリング68は僅かに弾性変形して回転中心軸51を一方向に回転する付勢力を発生する。この付勢力は回転中心軸51を図8、図9の反時計方向に回転させる力であるため、回転中心軸51に対してロックスプリング68以外の外力を及ぼさないとき回転カム47は図8に示すロック位置に位置する。そして回転カム47がロック位置に位置するとき、各カム突起49の周面の一部が対応する楔部材43の被押圧面45をロック方向に押圧し、各楔部材43の押圧面44が対応する楔係合溝39をロック方向に押圧するので、各ロック部材37は図8に示す噛合位置に位置する。ロック部材37が噛合位置に位置すると、ロック部材37の外歯ギヤ40がギヤプレート57の内歯ギヤ63と噛合するので、ベースプレート27とギヤプレート57の相対回転が規制される。一方、ロックスプリング68の回転付勢力に抗して回転中心軸51を図8、図9の時計方向に回転させると、ロック位置に位置していた各回転カム47が図9に示すアンロック位置まで回転する。すると各カム突起49が対応するカム溝38に係合して対応するロック部材37を図9に示す非噛合位置まで径方向内側に移動させるので、外歯ギヤ40と内歯ギヤ63の噛合が解除されベースプレート27とギヤプレート57の相対回転が可能になる。
図10に示すようにリクライニング装置25のベースプレート27は、溶接用突部33及び溶接用突部34を各嵌合孔15にそれぞれ嵌合し、シートクッション側フレーム13の左側面側から各嵌合孔15の周縁部と溶接用突部33及び溶接用突部34の左端面の周縁部に溶接W1(図10のハッチング参照)を施すことによりシートクッション側フレーム13に固定する。一方、図11に示すようにリクライニング装置25のギヤプレート57は、溶接用突部60及び溶接用突部61を各嵌合孔18、19にそれぞれ嵌合し、シートバック側フレーム16の右側面側から各嵌合孔18、19の周縁部と溶接用突部60及び溶接用突部61の右端面の周縁部に溶接W2(図11のハッチング参照)を施すことによりシートバック側フレーム16に固定する。
このようにしてリクライニング装置25によって右側のシートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16を回転可能に接続したら、操作レバー21に形成した左側に向かって延びる接続軸部(図示略)を回転中心軸51の回止め接続孔55に嵌合固定する。この接続軸部の断面形状は回止め接続孔55と同じ形の非円形であるため操作レバー21と回転中心軸51の相対回転は不能であり、操作レバー21を接続軸部回りに回転させると回転中心軸51が操作レバー21(接続軸部)と一緒に回転する。
操作レバー21に対して外力を付与しないとき、ロックスプリング68の回転付勢力によって操作レバー21は図1の実線で示す非作動位置に位置する。さらに回転カム47がロック位置に位置しロック部材37が噛合位置に位置するので、ベースプレート27と一体化したシートクッション11(シートクッション側フレーム13)とギヤプレート57と一体化したシートバック12(シートバック側フレーム16)の相対回転(シートバック12の前傾)が規制される。一方、ロックスプリング68の回転付勢力に抗して操作レバー21を図1に仮想線で示した作動位置まで時計方向に回転させると、回転カム47がアンロック位置まで回転しロック部材37が非噛合位置に移動するので、ベースプレート27と一体化したシートクッション11(シートクッション側フレーム13)とギヤプレート57と一体化したシートバック12(シートバック側フレーム16)の相対回転(シートバック12の前傾)が可能になる。そしてシートバック12(シートバック側フレーム16)が所望の位置まで前傾したときに操作レバー21を非作動位置に戻せば、ロックスプリング68の回転付勢力によって回転カム47がロック位置に移動復帰しかつロック部材37が噛合位置に移動復帰するので、シートバック12(シートバック側フレーム16)の傾動位置が当該位置に保持される。
そしてロックスプリング68の第2係止部70を溶接用突部34に係止しているので、ベースプレート27に溶接用突部34の周辺(近傍)に位置する(溶接用突部34とは別の)ばね掛部を設ける必要がない。そのためベースプレート27及びリクライニング装置25を小型化し易い。
また(特許文献1のばね掛部に相当する部位が存在しないので)プレス成形により溶接用突部34を成形する場合に、溶接用突部34を大寸(大断面積)にして、溶接用突部34の周縁部に施す溶接長を長くすることが可能である。そのためシートリクライニング装置25の強度(ベースプレート27とシートクッション側フレーム16の間の溶接強度)を高くすることが可能である。
また溶接用突部34はベースプレート27をシートクッション側フレーム13に溶接するための部位であり、ロックスプリング68の第2係止部70を係止するための専用部位ではないため、ロックスプリング68の第2係止部70を係止するための専用部位を溶接用突部34とは別個にベースプレート27に形成する場合に比べて、ベースプレート27の構造は簡単である。
また回転中心軸51の両端部(カム接続軸53とレバー接続軸54)をベースプレート27の軸支持孔29とギヤプレート57の軸支持孔59とによって両持ち支持しているので、ベースプレート27とギヤプレート57の外側に配設したロックスプリング68から回転中心軸51の端部(カム接続軸53)に回転力を付与しているものの、ロックスプリング68の回転付勢力によって回転中心軸51の軸線がベースプレート27及びギヤプレート57の厚み方向(左右方向)に対して傾いたり、軸支持孔29、59に対して偏心し難い。そのためリクライニング装置25の動作時(特にロック解除時)にロック部材37、楔部材43、回転カム47を円滑に動作させることが可能である。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えばベースプレート27の溶接用突部34を別の形状にしてもよい。
図12のリクライニング装置25’は、ベースプレート27に溶接用突部34の代わりとして溶接用突部72を形成した変形例である。溶接用突部72には凹部が形成してあり、該凹部の両端部に一対の係止溝73をそれぞれ形成してある。ロックスプリング68の第2係止部70は一方の係止溝73に係止してあり、ロックスプリング68は僅かに弾性変形して回転中心軸51(カム接続軸53)を図12の反時計方向に回転付勢する。
図13のシートクッション側フレーム13のリクライニング装置25’’は別の変形例であり、ベースプレート27に溶接用突部34の代わりとして溶接用突部75を形成したものである。溶接用突部75のカム接続軸53側の端部には一対の係止突起76が突設してある。ロックスプリング68の第2係止部70は一方の係止突起76に係止してあり、ロックスプリング68は僅かに弾性変形して回転中心軸51(カム接続軸53)を図13の反時計方向に回転付勢する。
溶接用突部33、34、60、61、72、75をどのような形状にする場合であっても、ベースプレート27とギヤプレート57に形成する溶接用突部の数は一つであっても、任意の複数であっても良い。なお溶接用突部の数や形状を変更する場合は、溶接用突部の数及び形状に合わせてクッション側接続孔14とシートバック側接続孔17の形状を変更する。また、溶接用突部の数がいくつであっても、溶接用突部の全体形状は回転中心軸51の半径方向に延びる所定の直線に関して対称な形状にするのが好ましい。
さらに回転中心軸51と回転カム47を一体成形物として成形してもよい。
また、ベースプレート27をシートバック側フレーム16に対して溶接しギヤプレート57をシートクッション側フレーム13に対して溶接することにより、シートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16の配置関係を逆にしても本発明は成立する。
さらに右側ではなく左側のシートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16の間をリクライニング装置25で接続してもよい。また、左右のシートクッション側フレーム13とシートバック側フレーム16の間をリクライニング装置25で接続し、左右のリクライニング装置25のカム接続軸53同士を連結パイプ等で接続して、左右のリクライニング装置25の動きを連動させるようにしてもよい。
なお上記実施形態ではシートクッション側フレーム13のクッション側接続孔14は全体として直線L1に関して対称な形状であり、シートバック側フレーム16のシートバック側接続孔17は直線L2に関して対称な形状であり、ベースプレート27の2つの溶接用突部33は直線L3に関して互いに対称で、かつ溶接用突部34(溶接用突部72、溶接用突部75)は直線L3に関して対称な形状であり、ギヤプレート57の2つの溶接用突部60と2つの溶接用突部61は共に直線L4に関して互いに対称である。そのためリクライニング装置25の溶接用突部33、34(72、75)、60、61は左右のシートクッション側フレーム13(嵌合孔15)とシートバック側フレーム16(嵌合孔18、19)に対して嵌合させることが可能であり、一つのリクライニング装置25によって左右のリクライニング装置25を共用可能である。
さらに楔部材43の数をロック部材37より少なくしたり、楔部材43を省略してもよい。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 シートクッション側フレーム
14 クッション側接続孔(保持部)
15 嵌合孔(保持部)
16 シートバック側フレーム
17 シートバック側接続孔
18 19 嵌合孔
21 操作レバー
25 25’ 25’’ リクライニング装置
27 ベースプレート
28 大径環状フランジ
29 軸支持孔
30 溝形成用突部
31 案内溝
33 溶接用突部
34 溶接用突部
35 係止溝
37 ロック部材
38 カム溝
39 楔係合溝
40 外歯ギヤ
43 楔部材
44 押圧面
45 被押圧面
47 回転カム
48 中心嵌合孔
49 カム突起
51 回転中心軸
52 円形フランジ
53 カム接続軸
54 レバー接続軸
55 回止め接続孔
56 スペーサ
57 ギヤプレート
58 小径環状フランジ
59 軸支持孔
60 61 溶接用突部
62 環状段部
63 内歯ギヤ
64 押えリング
65 環状カシメ部
66 環状段部
68 ロックスプリング
69 第1係止部
70 第2係止部
72 溶接用突部
73 係止溝
75 溶接用突部
76 係止突起
W1 W2 溶接

Claims (2)

  1. シートクッション側フレームとシートバック側フレームの一方の部材に外側面を対向させるベースプレートと、
    他方の部材に外側面を対向させて内側面を上記ベースプレートの内側面と対向させる、該ベースプレートに対して相対回転可能かつ内歯ギヤを有するギヤプレートと、
    該ベースプレートとギヤプレートの回転中心を構成する、自身の軸線回りに回転可能な回転中心軸と、
    外周部に形成した外歯ギヤが上記内歯ギヤと噛合する噛合位置と内歯ギヤから内周側に離間する非噛合位置との間を移動可能なロック部材と、
    上記ロック部材を上記噛合位置に位置させるロック位置と上記非噛合位置に位置させるアンロック位置との間を上記回転中心軸と一緒に回転する回転カムと、
    上記ベースプレートの外側面と対向させて配設した、上記回転カムを上記ロック位置側に回転させる方向に上記回転中心軸を回転付勢するロックスプリングと、を備え、
    上記ベースプレートの内側面には、上記ロック部材を移動案内する案内溝が凹設され、該ベースプレートの外側面に上記案内溝の裏側に位置して上記一方の部材に対して溶接される溶接用突部突設され
    上記一方の部材には、該一方の部材をそれぞれ貫通する、第1貫通孔、及び、該第1貫通孔の周縁に該第1貫通孔と連通して位置する第2貫通孔が設けられ、
    上記第1貫通孔には、上記回転中心軸が位置し、
    上記第2貫通孔には、上記溶接用突部が位置し、
    上記第1貫通孔及び上記第2貫通孔には、上記ロックスプリングが位置して、該ロックスプリングの一端は、上記回転中心軸に係止され該ロックスプリングの他端は、上記溶接用突部に係止されている、
    ことを特徴とするシートリクライニング装置。
  2. 請求項1記載のシートリクライニング装置において、
    上記溶接用突部及び上記第2貫通孔の全体形状を、上記回転中心軸の半径方向に延びる所定の直線に関して対称な形状としたシートリクライニング装置。
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