JP5823750B2 - 電動式成形加工機及び、電動式成形加工機の作業原点確立方法 - Google Patents

電動式成形加工機及び、電動式成形加工機の作業原点確立方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動式成形加工機及び、電動式成形加工機の作業原点確立方法に関する。
特許文献1は、電動機によりラム(可動テーブル)を駆動し、このラムに装着された上金型と、ラムに対向配置される固定テーブルに装着された下金型とによって板材の曲げ加工を行う所謂電動式ベンダを開示している。この電動式ベンダは、複数のサーボ軸ユニットによってラムが上下方向に位置決め制御されるようになっている。
この種の電動式ベンダでは、ラムに上金型を装着し、固定テーブルに下金型を装着した状態で、ラムを下方に移動させて金型同士が接する位置をラムの作業原点と定義している。通常、この作業原点は、電動式ベンダの始動の際に、作業原点の位置よりもラムをある程度上昇させた位置にあるサーボ原点の確立を実施することによって間接的に確立される。また、上記のサーボ原点の確立は、一般に、複数のサーボ軸について同時に実施される。
特開2000−15338号公報
ここで、金属薄板をプレス加工するのはあくまで金型である点に鑑みると、特許文献1のように先ずサーボ原点を確立することにより作業原点を間接的に確立するよりも、作業原点を直接的に確立した方が都合よい。つまり、上金型と下金型を相互に接触させた状態をすべての基準とすべきである、という考え方である。
しかしながら、このように作業原点を直接的に確立することは事実上、煩雑な作業や高コストを招いてしまう。
というのは、第1に、上金型を複数のサーボ軸ユニットに取り付ける前に、特殊な治具等を用いて、各サーボ軸ユニット間で上下動の足並みを可及的に揃えておく必要がある。なぜなら、各サーボ軸ユニット間で上下動の足並みが揃っていないと、下金型に対して上金型が傾いた状態で接することになり、このような不安定な状態で無理やり作業原点を確立したとすると、結果としてプレス加工の加工精度の低下を招いてしまうからである。
第2に、上金型を各サーボ軸ユニットに取り付け、上金型を下金型に接触させる際は、それでも下金型に対して上金型が傾いた状態で接することのないよう、その接触の直前に、各サーボ軸ユニットの上下動を個別に精密制御して上金型の姿勢を矯正する手間が肝要である。
第3に、各サーボ軸ユニット自体には必ず寸法公差が付き物であるが、上記と同じ理屈によりプレス加工の加工精度の低下を回避するには、各サーボ軸ユニットの寸法公差を可及的に狭くしておく必要がある。
このような事情から、作業原点を直接的に確立することは実際上、煩雑な作業や高コストを招いている。
本願発明の目的は、電動式成形加工機において、成形品の高い加工精度を低コストで実現するための技術を提供することにある。
本願発明の第1の観点によれば、第1の金型と、被支持部と、を含む可動側金型ユニットと、前記第1の金型と対向する第2の金型を含む固定側金型ユニットと、前記固定側金型ユニットに取り付けられると共に、前記固定側金型ユニットに対して前記可動側金型ユニットを相対的に移動させる、複数の移動ユニットと、を備え、各移動ユニットは、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットに近づくように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第1押圧部と、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットから離れるように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第2押圧部と、を有し、前記可動側金型ユニットを支持するための支持軸と、前記支持軸を駆動することで前記可動側金型ユニットを前記固定側金型ユニットに対して相対的に移動させる駆動源としての電動機と、を含んで構成されており、前記第1押圧部と前記第2押圧部は、前記可動側金型ユニットが前記支持軸に支持された状態で、前記可動側金型ユニットの前記被支持部が前記第1押圧部と前記第2押圧部の間で移動自在となるように配置されている、電動式成形加工機が提供される。以上の構成で、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、各移動ユニット毎に、前記電動機の作業原点を確立する。即ち、各移動ユニットにおいては、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったときに、前記電動機の作業原点を確立する。従って、以上の構成によれば、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で前記電動機の作業原点を確立しているので、成形品の高い加工精度を実現することができる。また、そのための前述したような煩雑な作業を回避できるし、前記移動ユニット自体の寸法公差を甘くすることができるので低コストである。
また、各移動ユニットは、前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったことを検知するための押圧可能状態検知手段と、前記押圧可能状態検知手段を用いて前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったことが検知されたら、その検知のときに前記電動機の作業原点を確立する作業原点確立手段と、を更に備えている。
また、前記押圧可能状態検知手段は、前記電動機の出力軸の出力トルクを検出可能なトルク検出器である。
本願発明の第2の観点によれば、第1の金型と、被支持部と、を含む可動側金型ユニットと、前記第1の金型と対向する第2の金型を含む固定側金型ユニットと、前記固定側金型ユニットに取り付けられると共に、前記固定側金型ユニットに対して前記可動側金型ユニットを相対的に移動させる、複数の移動ユニットと、を備えた電動式成形加工機の作業原点確立は、以下のような方法で行われる。即ち、各移動ユニットを、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットに近づくように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第1押圧部と、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットから離れるように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第2押圧部と、を有し、前記可動側金型ユニットを支持するための支持軸と、前記支持軸を駆動することで前記可動側金型ユニットを前記固定側金型ユニットに対して相対的に移動させる駆動源としての電動機と、を含むように構成する。前記第1押圧部と前記第2押圧部を、前記可動側金型ユニットが前記支持軸に支持された状態で、前記可動側金型ユニットの前記被支持部が前記第1押圧部と前記第2押圧部の間で移動自在となるように配置する。前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、各移動ユニット毎に、前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったときに、前記電動機の作業原点を確立する。
以上の構成で、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、各移動ユニット毎に、前記電動機の作業原点を確立する。即ち、各移動ユニットにおいては、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったときに、前記電動機の作業原点を確立する。従って、本願発明によれば、前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で前記電動機の作業原点を確立しているので、成形品の高い加工精度を実現することができる。また、そのための前述したような煩雑な作業を回避できるし、前記移動ユニット自体の寸法公差を甘くすることができるので低コストである。
図1は、電動式プレス加工機の正面図である。 図2は、図1の要部拡大断面図である。 図3は、電動式プレス加工機の機能ブロック図である。 図4は、作業原点の確立手順を示す第1図である。 図5は、作業原点の確立手順を示す第2図である。 図6は、作業原点の確立手順を示す第3図である。 図7は、作業原点の確立手順を示す第4図である。 図8は、作業原点の確立手順を示す第5図である。
以下、図1〜8を参照しつつ、本願発明の一実施形態を説明する。
本実施形態において電動式プレス加工機1(電動式成形加工機)は、上金型ユニット2(可動側金型ユニット)と、下金型ユニット3(固定側金型ユニット)と、4つの加圧ユニット4(移動ユニット)と、プレス制御部5(成形制御部)と、を備えて構成されている。
(上金型ユニット2)
上金型ユニット2は、上金型6(第1の金型)と可動側プレート7によって構成されている。可動側プレート7は、平面視矩形状に形成されており、その四隅には各加圧ユニット4によって支持される部分としての上被支持部8(被支持部)が形成されている。
(下金型ユニット3)
下金型ユニット3は、下金型9(第2の金型)と固定側プレート10によって構成されている。下金型9は、上金型6と対向する金型である。つまり、下金型9は、上金型6との間で被加工材料を挟み込むものである。固定側プレート10は、可動側プレート7と同様、平面視矩形状に形成されており、その四隅には各加圧ユニット4によって支持される部分としての下被支持部11が形成されている。
(加圧ユニット4)
各加圧ユニット4は、下金型ユニット3に取り付けられると共に、下金型ユニット3に対して上金型ユニット2を相対的に移動させるものである。
各加圧ユニット4は、出力軸12aを有するサーボモータ12(電動機)と、トルク検出器13(押圧可能状態検知手段)と、減速機14と、伝動ベルト15と、ナット16と、ねじ軸17(支持軸)と、によって構成されている。
トルク検出器13は、サーボモータ12の出力軸12aの出力トルクを検知可能に構成されている。
減速機14は、サーボモータ12の出力軸12aの出力トルクを増幅させるものである。
伝動ベルト15は、減速機14とナット16の間に配置されることで、サーボモータ12の出力軸12aから出力され減速機14によって増幅された出力トルクをナット16に伝動するものである。。
ナット16は、下金型ユニット3の固定側プレート10によって回転自在に支持されており、ねじ軸17の外周面に形成されたボールネジと係合している。ナット16の回転運動は、ねじ軸17の直進運動に変換される。
ねじ軸17は、上金型ユニット2を支持するためのものである。ねじ軸17は、上押圧部18(第1押圧部)と、可動側プレート支持軸19と、下押圧部20(第2押圧部)を有している。上押圧部18は、上金型ユニット2が下金型ユニット3に近づくように上金型ユニット2の上被支持部8を押圧可能な部分である。下押圧部20は、上金型ユニット2が下金型ユニット3から離れるように上金型ユニット2の上被支持部8を押圧可能な部分である。
従って、サーボモータ12は、ねじ軸17を駆動することで上金型ユニット2を下金型ユニット3に対して相対的に移動させる駆動源に相当している。
(支持構造)
次に、図2を参照して、加圧ユニット4による上金型ユニット2の支持構造を詳細に説明する。
図2に示すように、上被支持部8には、可動側プレート支持軸19が挿入される挿入孔8aが形成されている。挿入孔8aの内径は、上押圧部18の外径よりも大きくなるように設定されている。
そして、上被支持部8の挿入孔8aに可動側プレート支持軸19が挿入された状態で、上押圧部18と上被支持部8との間には、略U字状の上加圧スペーサ21が挿入されている。従って、上押圧部18は、上加圧スペーサ21を介して上被支持部8を間接的に押圧することになる。同様に、上被支持部8の挿入孔8aに可動側プレート支持軸19が挿入された状態で、下押圧部20と上被支持部8との間には、略U字状の下加圧スペーサ22が挿入されている。従って、下押圧部20は、下加圧スペーサ22を介して上被支持部8を間接的に押圧することになる。図2に示すように、上加圧スペーサ21や下加圧スペーサ22が取り付けられることで初めて、上金型ユニット2は、加圧ユニット4によって保持されることになる。即ち、上加圧スペーサ21や下加圧スペーサ22が取り付けられることで、上金型ユニット2は、ねじ軸17に支持された状態となる。裏を返せば、上金型ユニット2がねじ軸17に支持された状態とは、本実施形態において、加圧ユニット4による上金型ユニット2の保持を完成させるために、上加圧スペーサ21や下加圧スペーサ22が取り付けられたことを前提としている。
ここで、ねじ軸17の軸方向における上加圧スペーサ21の厚みrと、上被支持部8の厚みsと、下加圧スペーサ22の厚みtと、可動側プレート支持軸19の長さLと、の間には、下記式(1)の関係が成立している。
r+s+t<L…(1)
上記式(1)の関係により、上金型ユニット2の上被支持部8は、上押圧部18と下押圧部20の間で軸方向に移動自在となっている。換言すれば、上押圧部18と下押圧部20は、上金型ユニット2がねじ軸17に支持された状態で、上金型ユニット2の上被支持部8が上押圧部18と下押圧部20の間である程度、移動自在となるように相互に十分離して配置されている。なお、ここで言う「移動自在」とは、必ずしも上被支持部8が上押圧部18や下押圧部20に対して接触することを要件とせず、上加圧スペーサ21や下加圧スペーサ22の存在を許容するものとする。
(プレス制御部5)
図3に示すプレス制御部5は、CPU50(Central Processing Unit)やROM51(Read Only Memory)、RAM52(Random Access Memory)を備えている。ROM51には、作業原点確立プログラムが記憶されている。この作業原点確立プログラムがCPU50によって読み込まれ、CPU50上で実行されることで、作業原点確立プログラムは、CPU50等のハードウェアを、第1ユニット制御部53、第2ユニット制御部54、第3ユニット制御部55、第4ユニット制御部56として機能させるようになっている。
ここでは、説明の便宜上、4つの加圧ユニット4を第1加圧ユニット4a、第2加圧ユニット4b、第3加圧ユニット4c、第4加圧ユニット4dと称する。
第1ユニット制御部53は、第1加圧ユニット4aを制御するものである。同様に、第2ユニット制御部54は第2加圧ユニット4bを制御する。第3ユニット制御部55は第3加圧ユニット4cを制御する。第4ユニット制御部56は第4加圧ユニット4dを制御する。第1ユニット制御部53と第2ユニット制御部54、第3ユニット制御部55、第4ユニット制御部56の構成は同一であるから、以下、第1ユニット制御部53の構成についてのみ説明する。
第1ユニット制御部53は、サーボモータ制御部60(電動機制御部)、作業原点確立部61(作業原点確立手段)、原点情報記憶部62(原点情報記憶手段)によって構成されている。
サーボモータ制御部60は、サーボモータ12に内蔵されているエンコーダ12bからの出力信号に基づいて、サーボモータ12をフィードバック制御するものである。
作業原点確立部61は、サーボモータ12のエンコーダ12bからの出力信号と、トルク検出器13からの出力信号と、に基づいてサーボモータ12の作業原点を確立するものである。ここで、「サーボモータ12の作業原点」とは、図1に示す上金型6と下金型9が相互に接触した状態を基準としたサーボモータ12の回転角度位置を意味している。本実施形態では、更に具体的に言えば、「サーボモータ12の作業原点」とは、図1に示す上金型6と下金型9が相互に接触した状態で、かつ、図2に示す上押圧部18が上加圧スペーサ21を介して上被支持部8を押圧可能な状態となったときにおける、サーボモータ12の回転角度位置を意味している。作業原点確立部61は、サーボモータ12の作業原点を確立すると、その作業原点を作業原点情報として原点情報記憶部62に出力する。
原点情報記憶部62は、作業原点確立部61から出力された作業原点情報を記憶するものである。原点情報記憶部62に記憶された作業原点情報は、サーボモータ制御部60によって適宜参照され、サーボモータ12の制御に供される。
(作動)
次に、図4〜8を参照しつつ、電動式プレス加工機1の作業原点の確立手順を説明する。
図4において、下金型ユニット3は、図示しないベッドに支持されている。この状態で、下金型ユニット3の固定側プレート10の4つの下被支持部11に4つの加圧ユニット4を夫々、取り付ける。
次に、図5及び図6に示すように、上金型6を下金型9に接触させる。このとき、図6に示すように、加圧ユニット4のねじ軸17の可動側プレート支持軸19は、可動側プレート7の上被支持部8の挿入孔8aに同時に挿入される。図6に示すように上金型6を下金型9に接触させた状態で、ねじ軸17の軸方向において、上押圧部18と上被支持部8の間に上加圧スペーサ21の厚みrよりも大きな隙間が残され、下押圧部20と上被支持部8の間に下加圧スペーサ22の厚みtよりも大きな隙間が残されるように、上金型6を下金型9に接触させる前に予め、ねじ軸17の軸方向におけるねじ軸17の位置をおおまかに調整しておく。
次に、図6及び図7に示すように、上押圧部18と上被支持部8の間に上加圧スペーサ21を挿入すると共に、下押圧部20と上被支持部8の間に下加圧スペーサ22を挿入する。この上加圧スペーサ21と下加圧スペーサ22の挿入により、図7に示すように、上金型ユニット2はねじ軸17に支持された状態となる。
次に、図7に示す状態で、作業員がプレス制御部5を適宜に操作することにより、プレス制御部5で作業原点確立プログラムが実行される。
即ち、作業原点確立部61は、図7において上押圧部18が上被支持部8に近づくようにねじ軸17を低速で下降させるよう、サーボモータ制御部60に低速下降指令を出力する。すると、サーボモータ制御部60は、受け取った低速下降指令に応じた速度でねじ軸17が下降するように、サーボモータ12の出力軸12aを定速回転させる。トルク検出器13は、サーボモータ12の出力軸12aの出力トルクを検出して、そのトルク情報を所定サンプリング時間毎に作業原点確立部61に出力する。
やがて、図8に示すように、上押圧部18が上加圧スペーサ21に接触して、上押圧部18が上加圧スペーサ21を介して上被支持部8を押圧可能な状態となると、サーボモータ12の出力軸12aの出力トルクが上昇する。作業原点確立部61は、トルク検出器13を介してサーボモータ12の出力軸12aの出力トルクの上昇を検知したら、サーボモータ制御部60に回転停止指令を出力する。サーボモータ制御部60は、受け取った回転停止指令に基づいて、サーボモータ12の出力軸12aの回転を停止させる。また、作業原点確立部61は、トルク検出器13を介してサーボモータ12の出力軸12aの出力トルクの上昇を検知したら、サーボモータ12のエンコーダ12bからの出力信号を解析することで、この検知時におけるサーボモータ12の出力軸12aの回転角度位置を取得する。そして、作業原点確立部61は、このとき取得した出力軸12aの回転角度位置を基準として、作業原点を確立する。即ち、このとき取得した出力軸12aの回転角度位置が作業原点に設定される。作業原点確立部61は、確立した作業原点を作業原点情報として原点情報記憶部62に出力する。原点情報記憶部62は、作業原点確立部61から出力された作業原点情報を記憶する。そして、以降、サーボモータ制御部60は、プレス加工を行うに際し、適宜、原点情報記憶部62から作業原点情報を取得し、この作業原点情報に基づいてサーボモータ12を好適に制御することになる。
以上に本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、要するに、以下の特長を有している。
電動式プレス加工機1は、上金型6(第1の金型)と、上被支持部8(被支持部)と、を含む上金型ユニット2(可動側金型ユニット)と、上金型6と対向する下金型9(第2の金型)を含む下金型ユニット3(固定側金型ユニット)と、下金型ユニット3に取り付けられると共に、下金型ユニット3に対して上金型ユニット2を相対的に移動させる、複数の加圧ユニット4(移動ユニット)と、を備える。各加圧ユニット4は、上金型ユニット2が下金型ユニット3に近づくように上金型ユニット2の上被支持部8を押圧するための上押圧部18(第1押圧部)と、上金型ユニット2が下金型ユニット3から離れるように上金型ユニット2の上被支持部8を押圧するための下押圧部20(第2押圧部)と、を有し、上金型ユニット2を支持するためのねじ軸17(支持軸)と、ねじ軸17を駆動することで上金型ユニット2を下金型ユニット3に対して相対的に移動させる駆動源としてのサーボモータ12(電動機)と、を含んで構成されている。上押圧部18と下押圧部20は、上金型ユニット2がねじ軸17に支持された状態で、上金型ユニット2の上被支持部8が上押圧部18と下押圧部20の間で移動自在となるように配置されている。
以上の構成で、上金型6を下金型9に対して接触させた状態で、各加圧ユニット4毎に、サーボモータ12の作業原点を確立する。即ち、各加圧ユニット4においては、上金型6を下金型9に対して接触させた状態で、サーボモータ12によって上押圧部18を上金型ユニット2の上被支持部8に対して接近させ、上押圧部18が上金型ユニット2の上被支持部8を押圧可能な状態となったときに、サーボモータ12の作業原点を確立する。従って、以上の構成によれば、上金型6を下金型9に対して接触させた状態でサーボモータ12の作業原点を確立しているので、成形品の高い加工精度を実現することができる。また、そのための前述したような煩雑な作業を回避できるし、加圧ユニット4自体の寸法公差を甘くすることができるので低コストである。
また、付随的な効果として、以上の構成を採用すれば、サーボモータ12の作業原点を確立する際に、上金型6や下金型9が撓むことがない。
なお、図2に示すように上被支持部8を可動側プレート7の一部として形成することに代えて、可動側プレート7と別部材として形成してもよく、上金型6の一部として形成することとしてもよい。下被支持部11についても同様である。
1 電動式プレス加工機
2 上金型ユニット
3 下金型ユニット
4 加圧ユニット
5 プレス制御部
6 上金型
7 可動側プレート
8 上被支持部
9 下金型
10 固定側プレート
12 サーボモータ
13 トルク検出器
17 ねじ軸
18 上押圧部
19 可動側プレート支持軸
20 下押圧部
21 上加圧スペーサ
22 下加圧スペーサ

Claims (3)

  1. 第1の金型と、被支持部と、を含む可動側金型ユニットと、
    前記第1の金型と対向する第2の金型を含む固定側金型ユニットと、
    前記固定側金型ユニットに取り付けられると共に、前記固定側金型ユニットに対して前記可動側金型ユニットを相対的に移動させる、複数の移動ユニットと、
    を備え、
    各移動ユニットは、
    前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットに近づくように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第1押圧部と、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットから離れるように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第2押圧部と、を有し、前記可動側金型ユニットを支持するための支持軸と、
    前記支持軸を駆動することで前記可動側金型ユニットを前記固定側金型ユニットに対して相対的に移動させる駆動源としての電動機と、
    を含んで構成されており、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部は、前記可動側金型ユニットが前記支持軸に支持された状態で、前記可動側金型ユニットの前記被支持部が前記第1押圧部と前記第2押圧部の間で移動自在となるように配置されており、
    各移動ユニットは、
    前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったことを検知するための押圧可能状態検知手段と、
    前記押圧可能状態検知手段を用いて前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったことが検知されたら、その検知のときに前記電動機の作業原点を確立する作業原点確立手段と、
    を更に備えた、
    電動式成形加工機。
  2. 請求項1に記載の電動式成形加工機であって、
    前記押圧可能状態検知手段は、前記電動機の出力軸の出力トルクを検出可能なトルク検出器である、
    電動式成形加工機。
  3. 第1の金型と、被支持部と、を含む可動側金型ユニットと、
    前記第1の金型と対向する第2の金型を含む固定側金型ユニットと、
    前記固定側金型ユニットに取り付けられると共に、前記固定側金型ユニットに対して前記可動側金型ユニットを相対的に移動させる、複数の移動ユニットと、
    を備えた電動式成形加工機の作業原点確立方法であって、
    各移動ユニットを、
    前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットに近づくように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第1押圧部と、前記可動側金型ユニットが前記固定側金型ユニットから離れるように前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧するための第2押圧部と、を有し、前記可動側金型ユニットを支持するための支持軸と、
    前記支持軸を駆動することで前記可動側金型ユニットを前記固定側金型ユニットに対して相対的に移動させる駆動源としての電動機と、
    を含むように構成し、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部を、前記可動側金型ユニットが前記支持軸に支持された状態で、前記可動側金型ユニットの前記被支持部が前記第1押圧部と前記第2押圧部の間で移動自在となるように配置し、
    前記第1の金型を前記第2の金型に対して接触させた状態で、各移動ユニット毎に、前記電動機によって前記第1押圧部を前記可動側金型ユニットの前記被支持部に対して接近させ、前記第1押圧部が前記可動側金型ユニットの前記被支持部を押圧可能な状態となったときに、前記電動機の作業原点を確立する、
    電動式成形加工機の作業原点確立方法。
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