JP5821650B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を調整するための車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、こうした車両用シートリクライニング装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。図8に示すように、この車両用シートリクライニング装置は、内歯101aを有するギヤアーム101と、該ギヤアーム101に軸支されたサポートアーム102と、該サポートアーム102に設けられたガイド部102aにより径方向への移動が案内されたポール103と、該ポール103に係合するカム104と、該カム104を回動付勢するロック用スプリング105とを備える。
また、カム104には、ヒンジピン106が嵌挿されている。すなわち、カム104の中央部には、互いに平行な二つの内側面を有するいわゆる小判形の係合孔104aが形成されている。一方、ヒンジピン106には、円柱形状の外周部を互いに平行な二つの平面で面取りした軸部106aが形成されている。カム104の係合孔104aを貫通するヒンジピン106は、軸部106aの二面取りされた部位(以下、「二面幅」ともいう)において、カム104の係合孔104aに係合するようになっている。そして、ヒンジピン106の軸部106aには、操作レバー(図示略)が一体的に取付けられている。
このような構成において、ロック用スプリング105により回動付勢されるカム104の回動により、サポートアーム102(ガイド部102a)に案内されるポール103を径方向に進出させると、ギヤアーム101の内歯101aとポール103の外歯103aとが噛合することで、サポートアーム102に対するギヤアーム101の回動を規制する。あるいは、操作レバーの解除操作に伴うヒンジピン106を介したカム104の回動により、サポートアーム102(ガイド部102a)に案内されるポール103を径方向に退出させると、ギヤアーム101の内歯101aとポール103の外歯103aとが解除することで、サポートアーム102に対するギヤアーム101の回動を許容する。以上により、シートクッションに対するシートバックの回動を規制又は許容して、シートバックを乗員着座等に好適な所要の傾斜角度に調整・保持することができる。
特開2009−95432号公報
ところで、特許文献1では、ヒンジピン106の軸部106aは、カム104の係合孔104aとの間に隙間を有して該係合孔104aを貫通している。これは、例えばヒンジピン106の軸線が傾いた際、該傾きを係合孔104aとの間の隙間で吸収して、ヒンジピン106と共にカム104の軸線が傾くことを抑制するためである。これにより、カム104の回動やこれに伴うポール103の進退が円滑化され、サポートアーム102に対するギヤアーム101の回動の規制又は許容時の動作、即ちシートクッションに対するシートバックの回動の規制又は許容時の動作をより安定化することができる。
しかしながら、この場合、ヒンジピン106及びカム104間の回動伝達に係る軸部106aの二面幅と、係合孔104aの互いに平行な両内側面との間に周方向の遊びが生じることになる。このため、操作レバーの解除操作に伴うヒンジピン106の回動開始タイミングと、カム104の回動に伴うギヤアーム101の内歯101aとポール103の外歯103aとの解除タイミングとの間に著しいずれ(即ち操作ロス)が生じ、操作フィーリングが悪化する可能性がある。
本発明の目的は、シートクッションに対するシートバックの回動の規制又は許容時の動作をより安定化することができ、且つ、規制解除時の操作フィーリングの悪化を抑制することができる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートクッション側及びシートバック側のいずれか一方に固定される第1ブラケットと、前記シートクッション側及び前記シートバック側のいずれか他方に固定され前記第1ブラケットに対する相対回動に伴って前記シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角度を調整可能な第2ブラケットと、前記第2ブラケットに設けられた内歯に係脱可能な外歯を有して前記第1ブラケットに設けられたガイド壁により径方向への移動が案内されるポールと、前記ポールに係合されて前記第1ブラケットに回動自在に設けられたカムと、前記カムを回動付勢して前記外歯及び前記内歯を噛合させる係止用付勢部材と、前記第1及び第2ブラケットの軸線を中心とする径方向で対向する互いに平行な二つの平面を含む嵌合軸部を有して前記第2ブラケットに軸支されたヒンジピンとを備え、前記カムの中央部には、前記軸線を中心とする径方向で前記嵌合軸部の前記二つの平面に対向する互いに平行な二つの内側面を含んで前記嵌合軸部が嵌挿される嵌合孔が形成された車両用シートリクライニング装置において、前記嵌合軸部の前記二つの平面が対向する径方向及び該径方向に直交する径方向のいずれか一方の径方向での前記嵌合孔との隙間は、いずれか他方の径方向での前記嵌合孔との隙間よりも小さく設定されており、前記ヒンジピンに一体回動するように連結された解除用レバーと、前記解除用レバーに一方の脚部が係止され、前記第1ブラケットが固定される前記シートクッション側又は前記シートバック側に他方の脚部が係止され、前記嵌合軸部と前記嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に沿って前記解除用レバーを付勢する支持用付勢部材とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記解除用レバーは、前記支持用付勢部材により、前記ヒンジピンと共に前記嵌合軸部と前記嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に沿って付勢されている。従って、前記ヒンジピンの軸線の傾きを前記嵌合軸部と前記嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向で予め吸収しておくことで、前記ヒンジピンと共に前記カムの軸線が傾くことを抑制できる。これにより、前記カムの回動やこれに伴う前記ポールの進退が円滑化され、前記第1及び第2ブラケットの相対回動の規制又は許容時の動作、即ち前記シートクッションに対する前記シートバックの回動の規制又は許容時の動作をより安定化することができる。一方、前記嵌合孔との隙間が小さい側の径方向(即ち嵌合軸部と嵌合孔との隙間が大きい側の径方向に直交する径方向)では、前記軸線を中心とする周方向の遊びも自ずと小さくなる。従って、前記解除用レバーの解除操作に伴う前記ヒンジピンの回動開始タイミングと、前記カムの回動に伴う前記第2ブラケットの前記内歯と前記ポールの前記外歯との解除タイミングとの間のずれ(即ち操作ロス)を低減でき、操作フィーリングの悪化を抑制できる。
なお、「嵌合軸部と嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に沿って付勢する」とは、支持用付勢部材の付勢方向が嵌合軸部と嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に合致することを意味するものではない。要は、支持用付勢部材の付勢方向が嵌合軸部と嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に支配的であればよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記嵌合軸部の前記二つの平面が対向する径方向での前記嵌合孔との隙間の方が、前記二つの平面が対向する径方向に直交する径方向での前記嵌合孔との隙間よりも小さく設定されており、前記ヒンジピンは、前記嵌合軸部の前記二つの平面で前記嵌合孔の前記二つの内側面を押圧することで、前記カムに回動伝達することを要旨とする。
同構成によれば、前記ヒンジピンは、前記カムへの回動伝達時、前記嵌合軸部の前記二つの平面で前記嵌合孔の前記二つの内側面を押圧するため、これらの間の荷重を面全体に分散することができる。そして、前記カムへの回動伝達時、前記嵌合軸部及び前記嵌合孔間の一部に荷重が集中することを抑制でき、ひいては前記カムに対する回動伝達の強度を増大することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記嵌合軸部は、前記二つの平面と、前記軸線を中心とする径方向で対向して前記二つの平面間を接続する一対の円弧面とで成形されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記嵌合軸部は、前記二つの平面と、前記一対の円弧面とで成形される、いわゆる断面略小判形である。従って、例えば前記嵌合軸部を前記二つの平面を含む断面略多角形(例えば六角形)にする場合に比べて、前記二つの平面の面積(断面形状における両平面の長さ)を大きく確保することができ、前記カムに対する回動伝達の強度を更に増大することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記支持用付勢部材は、前記解除用レバーの先端部に前記脚部の係止された引張りコイルスプリングであることを要旨とする。
同構成によれば、前記支持用付勢部材が前記引張りコイルスプリングであることで、前記嵌合軸部と前記嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に沿う前記支持用付勢部材の付勢力が直線状に作用する。このため、例えばトーションスプリングなどに比べて前記支持用付勢部材の付勢方向の設定を容易に行うことができる。また、前記支持用付勢部材の前記脚部は、前記解除用レバーの先端部(即ち前記軸線を中心とする径方向に離れた位置)に係止されていることで、前記支持用付勢部材の付勢方向をより正確に設定することができ、前記解除用レバー(及びヒンジピン)の姿勢をより安定化することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットは、前記シートクッション側及び前記シートバック側にそれぞれ固定されており、前記解除用レバーには、前記シートバック側に設けられる解除操作レバーに一方の端末の連結されるケーブルの他方の端末が連結されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記解除操作レバーの操作により、前記ケーブルを介して前記解除用レバーを解除操作することで、前記第1及び第2ブラケットの相対回動、即ち前記シートクッションに対する前記シートバックの回動を許容することができる。このように、前記解除操作レバーに対する操作入力で、前記シートクッションに対して前記シートバックを回動可能にできるため、操作入力位置の配置自由度を増大することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記第1ブラケット、前記第2ブラケット、前記ポール、前記カム、前記係止用付勢部材、前記ヒンジピン及び前記解除用レバーの組をシート幅方向両側に一対で備えており、前記ケーブルは、シート幅方向両側に分岐する一対の端末において、シート幅方向両側の前記解除用レバーにそれぞれ連結されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記解除操作レバーを操作することで、前記ケーブルを介してシート幅方向両側の前記解除用レバーを同時に解除操作できるため、例えばシート幅方向両側の前記解除用レバーを個別に解除操作する場合に比べて操作性を向上することができる。
本発明では、シートクッションに対するシートバックの回動の規制又は許容時の動作をより安定化することができ、且つ、規制解除時の操作フィーリングの悪化を抑制することができる車両用シートリクライニング装置を提供することができる。
本発明が適用されるシートの斜視図。 本発明の一実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態を示す縦断面図。 同実施形態を示す側面図。 嵌合孔及び嵌合軸部の嵌合態様を拡大して示す説明図。 同実施形態の動作を示す縦断面図。 (a)(b)は、本発明の変形形態を示す説明図。 従来形態を示す横断面図。
図1〜図6を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1に示すように、車両フロアには、乗員の着座部を形成するシート1が設置されている。このシート1は、座面を形成するシートクッション2と、該シートクッション2の後端部に傾動(回動)自在に支持されたシートバック3とを備えて構成される。すなわち、シートクッション2両側部後端部の骨格をなす金属板からなる一対のシートクッションサイドフレーム2aには、シートバック3両側部下端部の骨格をなす金属板からなる一対のシートバックサイドフレーム3aが、略円盤状のリクライナ20をそれぞれ介して連結されている。両シートクッションサイドフレーム2aに対する両シートバックサイドフレーム3aの傾斜角度、即ちシートクッション2に対するシートバック3の傾斜角度は、シート幅方向両側に配設された両リクライナ20によって所定角度ごとに多段階で調整・保持可能となっている。これにより、当該シート1の着座者は、例えばその体格に合わせて目線の位置を調整可能である。あるいは、当該シート1の着座者は、例えばその求める快適性に合わせて着座姿勢を調整可能である。
次に、リクライナ20について説明する。
図2に示すように、リクライナ20は、シート幅方向に中心線(軸線)O1の延びる円盤状の第1ブラケット21及び第2ブラケット31を備えている。第1ブラケット21は、例えばシートクッションサイドフレーム2a(シートクッション2側)に固定され、第2ブラケット31は、シートバックサイドフレーム3a(シートバック3側)に固定される。
第1ブラケット21は、例えば金属板の半抜き(ハーフブランキング)により成形されたもので、第2ブラケット31側に開口する円形の凹部22を有している。凹部22は、中心線O1(軸線)を中心とする内周面22aを有している。
第1ブラケット21の凹部22内には、3つの略扇状の凸部23が円周上に等角度間隔に配置されている。各凸部23は、その周方向両側にガイド壁24を形成する。各隣り合う凸部23の周方向で対向するガイド壁24同士は、中心線O1を中心とする径方向に互いに平行に延びている。
また、第1ブラケット21の中央部には、略円形の貫通孔25が形成されている。この貫通孔25は、所定角度位置で径方向外側に凹設された係止孔25aを有する。
第2ブラケット31は、例えば金属板の半抜きにより成形されたもので、第1ブラケット21の内周面22aの内径と同等の外径の外周面31aを有する。また、第2ブラケット31は、その中央部に円形の貫通孔31bが形成されている。さらに、第2ブラケット31は、図3に示すように、第1ブラケット21側に開口する略円形の凹部32を有している。凹部32の内周面には、中心線O1を中心とする内歯33が全周に亘って形成されている。
第2ブラケット31は、その外周面31aで、第1ブラケット21の内周面22aと摺接するように嵌合されている。そして、第1ブラケット21及び第2ブラケット31の外周部には、第1ブラケット21の内周面22aと第2ブラケット31の外周面31aとが嵌合された状態で、金属板からなるリング状の保持部材30が装着されている。第1ブラケット21及び第2ブラケット31は、この保持部材30によって相対回動が許容された状態で軸線方向に抜け止めされている。
図2に示すように、第1ブラケット21と第2ブラケット31との間には、第1ポール41Aと、一対の第2ポール41Bと、カム42と、レリーズプレート43と、係止用付勢部材としての渦巻きばね44とが配設されている。
第1及び第2ポール41A,41Bは、隣り合う2つのガイド壁24の間に装着されて、中心線O1を中心とする円周上に等角度間隔に配置されている。
第1ポール41Aは、鋼材を鍛造加工するなどして作製され、互いに段違い形成された第1ブロック51と第2ブロック52とを備えている。第1ポール41Aは、第1ブロック51及び第2ブロック52がそれぞれ第2ブラケット31の内歯33側及び中心線O1側に配置されている。
第1ブロック51の円弧状の外方端(第2ブラケット31の内歯33と対向する端面)には、第2ブラケット31の内歯33と噛合可能な外歯54が形成され、第1ブロック51の内方端(外方端とは逆向きの端面である背面)には、カム42の外周部に係合する内面カム部55が形成されている。一方、第2ブロック52の略中央部には、板厚方向に貫通するポール側溝カム部56が透設されている。
そして、第1ポール41Aは、その両幅端部を両ガイド壁24に摺接する態様で中心線O1を中心とする径方向への移動が案内されている。第1ポール41Aは、両ガイド壁24に沿って径方向に進退することで、その外歯54と内歯33とを噛合又は解除(係脱)する。
第2ポール41Bは、板状の鋼板をプレス加工するなどして作製され、第1ポール41Aの第2ブロック52が切除され、第1ブロック51のみによって構成された形状に近似した段差をもたない平板形状をなしている。第2ポール41Bの円弧状の外方端(第2ブラケット31の内歯33と対向する端面)には、第2ブラケット31の内歯33と噛合可能な外歯57が形成され、第2ポール41Bの内方端(外方端とは逆向きの端面である背面)には、カム42の外周部に係合する内面カム部58が形成されている。さらに、第2ポール41Bには、幅方向の中央部に係合突起59が突設されている。
そして、第2ポール41Bは、その両幅端部を両ガイド壁24に摺接する態様で中心線O1を中心とする径方向への移動が案内されている。第2ポール41Bは、両ガイド壁24に沿って径方向に進退することで、その外歯57と内歯33とを噛合又は解除(係脱)する。
カム42は、第2ブラケット31の凹部32内となる第1及び第2ポール41A,41Bの内周側で、中心線O1上に回動可能に配置されている。カム42は、板状の鋼板をプレス加工するなどして作製され、段差をもたない平板形状をなしている。そして、カム42は、その外周部に円周上に等角度間隔に3組のカム面65を有している。また、カム42の中央部には、略小判形の嵌合孔66が形成されている。
各カム面65は、該当の第1及び第2ポール41A,41Bの対向する内面カム部55,58に当接可能であり、カム42がロックする方向(以下、「ロック回動方向」ともいう)に回動されたときに該当の内面カム部55,58を押圧する。
一方、カム42がロックを解除する方向(以下、「ロック解除回動方向」ともいう)に回動されると、各カム面65は、該当の第1及び第2ポール41A,41Bの内面カム部55,58から離隔される。
カム42の側面には、円周上に間隔をおいて複数の係合突起67が突設され、これら係合突起67の1つが、第1ポール41Aのポール側溝カム部56に挿入・係合されている。ポール側溝カム部56及び係合突起67は、カム42のロック解除回動方向への回動によって第1ポール41Aを径方向内方へ移動させるように作用する。
カム42の側面には、略半円薄板状のレリーズプレート43が係合突起67に係合されて一体的に取付けられている。レリーズプレート43は、第1ポール41Aの第2ブロック52と軸線方向に一致するようにカム42に取付けられており、両第2ポール41Bの端面に摺接可能に対接されている。これによって、両第2ポール41B及びレリーズプレート43が第1ポール41Aの厚みの範囲内に収められている。なお、第1ポール41Aに対応する角度範囲を開放することで、カム42と一体でのレリーズプレート43の回動によって該レリーズプレート43が第1ポール41Aと干渉することを回避している。
レリーズプレート43には、板厚方向に貫通する2つのレリーズプレート側溝カム部69が形成されている。これらレリーズプレート側溝カム部69には、両第2ポール41Bに突設された係合突起59がそれぞれ挿入・係合されている。レリーズプレート側溝カム部69及び係合突起59は、カム42及びレリーズプレート43のロック解除回動方向への回動によって第2ポール41Bを径方向内方へ移動させるように作用する。
渦巻きばね44は、第1及び第2ポール41A,41Bを第2ブラケット31に係合する方向(ロック回動方向)にカム42を回動付勢するもので、第1ブラケット21の貫通孔25内に収納されている。渦巻きばね44は、例えば略矩形の扁平な線材を所定の渦巻き形状に曲成することにより形成されており、第1ブラケット21とカム42との間に配設されている。すなわち、渦巻きばね44の外側の脚部44aは、係止孔25aに係止され、内側の脚部44bは、カム42の端面に設けた図略の係止部に係止されている。
かかる渦巻きばね44の付勢力によって、カム42は第1ブラケット21に対してロック回動方向に回転付勢され、そのカム面65によって第1及び第2ポール41A,41Bを径方向外方に押圧し、各々の外歯54,57を第2ブラケット31の内歯33に係合させるようになっている。
図3に示すように、各リクライナ20には、例えば金属棒からなるヒンジピン70が中心線O1に沿って挿通されている。このヒンジピン70は、前記カム42の嵌合孔66に嵌挿される略小判柱状の嵌合軸部71を有するとともに、第2ブラケット31(貫通孔31b)に軸支される略円柱状の軸部72を有する。なお、カム42の嵌合孔66に嵌挿される嵌合軸部71の先端部は、第1ブラケット21(貫通孔25)及びシートクッションサイドフレーム2aに遊挿されて外側に突出している。
シートクッションサイドフレーム2aから外側に突出する嵌合軸部71の先端部には、図4に示すように、例えば金属板からなるアーム状の解除用レバー76が一体回動するように連結されている。この解除用レバー76は、中心線O1を中心とする前向きの径方向及び後向きの径方向にそれぞれ延在する第1レバー部77及び第2レバー部78を有する。なお、第1レバー部77の先端部には、上端から下向きに凹設された略U字状の係止溝77aが形成されており、第2レバー部78の先端部には、中心線O1を中心とする周方向に延在する長孔状の係止孔78aが形成されている。
解除用レバー76の下側となるシートクッションサイドフレーム2aの外側面には、例えば金属板からなるアーム状の支持ブラケット81が固定されている。この支持ブラケット81は、前後方向に延在しており、その前端部には、フランジ状の係止片81aが外側(図4において紙面に直交する手前側)に突設されている。また、シートクッションサイドフレーム2aの後側に突出する支持ブラケット81の後端部には、フランジ状の支持片81bが外側に突設されている。
解除用レバー76の係止溝77a及び支持ブラケット81の係止片81aには、上下方向に軸線の延びる支持用付勢部材としての引張りコイルスプリング82の一方の脚部82a及び他方の脚部82bがそれぞれ係止されている。この引張りコイルスプリング82は、ヒンジピン70の嵌合軸部71とカム42の嵌合孔66との隙間が大きい側の中心線O1を中心とする径方向に沿って解除用レバー76を付勢する。つまり、引張りコイルスプリング82の付勢方向は、ヒンジピン70の嵌合軸部71とカム42の嵌合孔66との隙間が大きい側の中心線O1を中心とする径方向に支配的である。
詳述すると、図5に示すように、断面略小判状の嵌合軸部71は、中心線O1を中心とする径方向で対向する互いに平行な二つの平面71aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの平面71a間を接続する一対の円弧面71bとで成形されている。一方、略小判形の嵌合孔66は、中心線O1を中心とする径方向で嵌合軸部71の二つの平面71aに対向する互いに平行な二つの内側面66aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの内側面66a間を接続する一対の円弧面66bとで成形されている。つまり、両平面71aの対向する径方向及び両円弧面71bの対向する径方向は互いに直交しており、同じく両内側面66aの対向する径方向及び両円弧面66bの対向する径方向は互いに直交している。
そして、嵌合軸部71の二つの平面71aが対向する径方向での嵌合孔66との隙間Δ1(即ち径方向で隣り合う平面71a及び内側面66aの隙間Δ1)の方が、当該径方向に直交する径方向での嵌合孔66との隙間Δ2(即ち径方向で隣り合う円弧面71b,66bの隙間Δ2)よりも小さく設定されている。従って、引張りコイルスプリング82は、解除用レバー76を介して、嵌合軸部71の二つの円弧面71bが対向する径方向に沿ってヒンジピン70を付勢する。
図6に示すように、引張りコイルスプリング82に解除用レバー76を介して付勢されるヒンジピン70の軸線は、第2ブラケット31(貫通孔31b)に軸支される軸部72上部を支点に、二つの円弧面71bが対向する径方向に傾く。このように、ヒンジピン70の軸線の傾きを嵌合軸部71と嵌合孔66との隙間が大きい側の径方向で予め吸収しておくことで、ヒンジピン70と共にカム42の軸線が傾くことが抑制される。
ここで、解除用レバー76を、中心線O1を中心に図4示時計回りにヒンジピン70と共に回動させると、これに連動してカム42が回動する。このときのカム42の回動方向は、ロック解除回動方向に一致するように設定されている。従って、カム42及びレリーズプレート43のロック解除回動方向への回動によって、第1ポール41A及び両第2ポール41Bが径方向内方に移動し、リクライナ20が回動自在となる。
本実施形態では、図5に示すように、嵌合軸部71と嵌合孔66との隙間が小さい側の径方向である二つの平面71aが対向する径方向では、中心線O1を中心とする周方向の遊びも自ずと小さくなる。従って、解除用レバー76の解除操作に伴いヒンジピン70がロック解除回動方向に回動すると、該ヒンジピン70は、嵌合軸部71の二つの平面71aで嵌合孔66の二つの内側面66aを押圧することで、カム42が直ちにロック解除回動方向に回動する。これにより、解除用レバー76の解除操作に伴うヒンジピン70の回動開始タイミングと、カム42(及びレリーズプレート43)の回動に伴う第2ブラケット31の内歯33と第1ポール41Aの外歯54(及び両第2ポール41Bの外歯57)との解除タイミングとの間のずれ(即ち操作ロス)が低減される。
そして、解除用レバー76を解放すると、該解除用レバー76は、引張りコイルスプリング82に付勢されてヒンジピン70と共に元位置に復帰する。同時に、渦巻きばね44に付勢されるカム42は、レリーズプレート43と共にロック回動方向に回動することで、第1ポール41A及び両第2ポール41Bが径方向外方に移動し、リクライナ20が回動不能となる。
なお、図1に示すように、両リクライナ20に対応して配設された左右の解除用レバー76は、例えばシートバック3の上端部に回動自在に連結された解除操作レバー5に、2重管式のケーブル6を介して連結されている。すなわち、このケーブル6は、下側がシート幅方向両側に分岐して両リクライナ20側に延びており、そのアウターケーブル6aの解除操作レバー5側の端末がシートバック3側に固定されるとともに、リクライナ20側の両端末が左右の支持ブラケット81(支持片81b)に固定されている。そして、ケーブル6のインナーケーブル6bは、解除操作レバー5側の端末が該解除操作レバー5に連結されるとともに、リクライナ20側の両端末が支持ブラケット81(支持片81b)に固定されたアウターケーブル6aの端末から突出して解除用レバー76(係止孔78a)に連結されている。
従って、解除操作レバー5を操作(回動操作)すると、ケーブル6を介してシート幅方向両側の解除用レバー76が同時に解除操作される。このとき、両ヒンジピン70と共に両リクライナ20のカム42等がロック解除回動方向に回動することは既述のとおりである。
次に、本実施形態の動作について説明する。
解除操作レバー5を操作すると、ケーブル6を介してシート幅方向両側の解除用レバー76が同時に解除操作され、両ヒンジピン70と共に両リクライナ20のカム42及びレリーズプレート43がロック解除回動方向に回動する。このとき、各リクライナ20の第1ポール41A及び両第2ポール41Bが径方向内方に移動して第1及び第2ブラケット21,31が相対回動自在となり、シートクッション2に対するシートバック3の傾斜角度が調整可能となる。
特に、各ヒンジピン70は、嵌合孔66との間隙が小さい嵌合軸部71の二つの平面71aで嵌合孔66の二つの内側面66aを押圧してカム42等を速やかに回動させるため、前述の操作ロスが低減される。
その後、解除操作レバー5を解放すると、シート幅方向両側の解除用レバー76の解除操作が同時に解放され、引張りコイルスプリング82に付勢される両解除用レバー76がヒンジピン70と共に元位置に復帰する。同時に、両リクライナ20のカム42及びレリーズプレート43は、渦巻きばね44に付勢されてロック回動方向に回動する。このとき、各リクライナ20の第1ポール41A及び両第2ポール41Bが径方向外方に移動して第1及び第2ブラケット21,31が相対回動不能となり、シートバック3がそのときの傾斜角度で保持される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、解除用レバー76は、引張りコイルスプリング82により、ヒンジピン70と共に嵌合軸部71と嵌合孔66との隙間が大きい側の前記径方向に沿って付勢されている。従って、ヒンジピン70の軸線の傾きを嵌合軸部71と嵌合孔66との隙間が大きい側の前記径方向で予め吸収しておくことで、ヒンジピン70と共にカム42の軸線が傾くことを抑制できる。これにより、カム42及びレリーズプレート43の回動やこれに伴う第1及び第2ポール41A,41Bの進退が円滑化され、第1及び第2ブラケット21,31の相対回動の規制又は許容時の動作、即ちシートクッション2に対するシートバック3の回動の規制又は許容時の動作をより安定化することができる。一方、嵌合孔66との隙間が小さい側の径方向(即ち軸部72と嵌合孔66との隙間が大きい側の径方向に直交する径方向)では、中心線O1を中心とする周方向の遊びも自ずと小さくなる。従って、解除用レバー76の解除操作に伴うヒンジピン70の回動開始タイミングと、カム42及びレリーズプレート43の回動に伴う第2ブラケット31の内歯33と第1及び第2ポール41A,41Bの外歯54,57との解除タイミングとの間のずれ(即ち操作ロス)を低減でき、操作フィーリングの悪化を抑制できる。
(2)本実施形態では、ヒンジピン70は、カム42への回動伝達時、嵌合軸部71の二つの平面71aで嵌合孔66の二つの内側面66aを押圧するため、これらの間の荷重を面全体に分散することができる。そして、カム42への回動伝達時、嵌合軸部71及び嵌合孔66間の一部に荷重が集中することを抑制でき、ひいてはカム42に対する回動伝達の強度を増大することができる。
(3)本実施形態では、嵌合軸部71は、二つの平面71aと、一対の円弧面71bとで成形される、いわゆる断面略小判形である。従って、例えば嵌合軸部71を二つの平面を含む断面略多角形(例えば六角形)にする場合に比べて、二つの平面71aの面積(断面形状における両平面の長さ)を大きく確保することができ、カム42に対する回動伝達の強度を更に増大することができる。
(4)本実施形態では、嵌合軸部71の二つの円弧面71bが対向する径方向に沿うヒンジピン70の付勢力は、引張りコイルスプリング82により直線状に作用する。このため、例えばトーションスプリングなどに比べて付勢方向の設定を容易に行うことができる。また、引張りコイルスプリング82の脚部82aは、解除用レバー76の先端部(即ち中心線O1を中心とする径方向に離れた位置)に係止されていることで、引張りコイルスプリング82の付勢方向をより正確に設定することができ、解除用レバー76(及びヒンジピン70)の姿勢をより安定化することができる。
(5)本実施形態では、解除操作レバー5の操作により、ケーブル6を介して解除用レバー76を解除操作することで、第1及び第2ブラケット21,31の相対回動、即ちシートクッション2に対するシートバック3の回動を許容することができる。このように、解除操作レバー5に対する操作入力で、シートクッション2に対してシートバック3を回動可能にできるため、操作入力位置の配置自由度を増大することができる。
(6)本実施形態では、解除操作レバー5を操作することで、ケーブル6を介してシート幅方向両側の解除用レバー76を同時に解除操作できるため、例えばシート幅方向両側の解除用レバー76を個別に解除操作する場合に比べて操作性を向上することができる。
(7)本実施形態では、ヒンジピン70の軸線の傾きを抑えるために、例えばシートクッションサイドフレーム2aから外側に突出するヒンジピン70(嵌合軸部71)の先端部の軸支するための軸受を別設する必要がない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図7(a)に示すように、カム42に略長方形の嵌合孔91を形成するとともに、該嵌合孔91に嵌挿されるヒンジピン70の嵌合軸部92を断面略長方形にしてもよい。この場合、断面略長方形の嵌合軸部92は、中心線O1を中心とする径方向で対向する互いに平行な二つの平面92aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの平面92a間を接続する互いに平行な一対の平面92bとで成形されている。一方、略長方形の嵌合孔91は、中心線O1を中心とする径方向で嵌合軸部92の二つの平面92aに対向する互いに平行な二つの内側面91aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの内側面91a間を接続する互いに平行な一対の内側面91bとで成形されている。つまり、両平面92aの対向する径方向及び両平面92bの対向する径方向は互いに直交しており、同じく両内側面91aの対向する径方向及び両内側面91bの対向する径方向は互いに直交している。
そして、嵌合軸部92の二つの平面92aが対向する径方向での嵌合孔91との隙間Δ11(即ち径方向で隣り合う平面92a及び内側面91aの隙間Δ11)の方が、当該径方向に直交する径方向での嵌合孔91との隙間Δ12(即ち径方向で隣り合う平面92b及び内側面91bの隙間Δ12)よりも小さく設定されている。この場合、前記引張りコイルスプリング82は、解除用レバー76を介して、嵌合軸部92の二つの平面92bが対向する径方向に沿ってヒンジピン70を付勢すればよい。
・図7(b)に示すように、カム42に略六角形の嵌合孔93を形成するとともに、該嵌合孔93に嵌挿されるヒンジピン70の嵌合軸部94を断面略六角形にしてもよい。この場合、断面略六角形の嵌合軸部94は、中心線O1を中心とする径方向で対向する互いに平行な二つの平面94aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの平面94a間を接続する一対の山形面94bとで成形されている。一方、略六角形の嵌合孔93は、中心線O1を中心とする径方向で嵌合軸部94の二つの平面94aに対向する互いに平行な二つの内側面93aと、同じく中心線O1を中心とする径方向で対向して二つの内側面93a間を接続する一対の谷形面93bとで成形されている。つまり、両平面94aの対向する径方向及び両山形面94bの対向する径方向は互いに直交しており、同じく両内側面93aの対向する径方向及び両谷形面93bの対向する径方向は互いに直交している。
そして、嵌合軸部94の二つの平面94aが対向する径方向での嵌合孔93との隙間Δ21(即ち径方向で隣り合う平面94a及び内側面93aの隙間Δ21)の方が、当該径方向に直交する径方向での嵌合孔93との隙間Δ22(即ち径方向で隣り合う山形面94b及び谷形面93bの隙間Δ22)よりも小さく設定されている。この場合、前記引張りコイルスプリング82は、解除用レバー76を介して、嵌合軸部94の二つの山形面94bが対向する径方向に沿ってヒンジピン70を付勢すればよい。
なお、嵌合軸部94の二つの平面94aが対向する径方向での嵌合孔93との隙間Δ21(即ち径方向で隣り合う平面94a及び内側面93aの隙間Δ21)の方が、当該径方向に直交する径方向での嵌合孔93との隙間Δ22(即ち径方向で隣り合う山形面94b及び谷形面93bの隙間Δ22)よりも大きく設定されていてもよい。この場合、前記引張りコイルスプリング82は、解除用レバー76を介して、嵌合軸部94の二つの平面94aが対向する径方向に沿ってヒンジピン70を付勢すればよい。
・前記実施形態において、引張りコイルスプリング82に代えて、支持用付勢部材としてのトーションスプリング(例えば渦巻きばね)を採用してもよい。
・前記実施形態においては、両側にリクライナ20を配設したが、例えば片側のみにリクライナ20を設けて、反対側は単なる軸受構造にしてもよい。この場合、解除操作レバー5と解除用レバー76とを非分岐の1本のケーブルで連結すればよい。あるいは、解除操作レバー5及びケーブルを割愛して、例えば解除用レバー76を着座者等により直に解除操作可能なものにしてもよい。
・前記実施形態において、第1ブラケット21内に配設されるポール(41A,41B)の個数は任意である。また、複数のポールが配設される場合、これらの動作が連動するのであれば互いに異なる形状であってもよいし、同一形状であってもよい。特に、全てのポールを第1ポール41Aの形状にする場合には、レリーズプレート43を割愛すればよい。
・前記実施形態において、第1ブラケット21及び第2ブラケット31と、シートクッション2(シートクッションサイドフレーム2a)及びシートバック3(シートバックサイドフレーム3a)との固定関係は逆であってもよい。
2…シートクッション、3…シートバック、5…解除操作レバー、6…ケーブル、20…リクライナ、21…第1ブラケット、22a…内周面、24…ガイド壁、31…第2ブラケット、31a…外周面、31b…貫通孔、33…内歯、41A…第1ポール(ポール)、42…カム、44…渦巻きばね(係止用付勢部材)、54…外歯、66,91,93…嵌合孔、66a,91a,91b,93a…内側面、66b…円弧面、70…ヒンジピン、71,92,94…嵌合軸部、71a,92a,92b,94a…平面、71b…円弧面、72…軸部、76…解除用レバー、81…支持ブラケット、82…引張りコイルスプリング(支持用付勢部材)、82a,82b…脚部。

Claims (6)

  1. シートクッション側及びシートバック側のいずれか一方に固定される第1ブラケットと、前記シートクッション側及び前記シートバック側のいずれか他方に固定され前記第1ブラケットに対する相対回動に伴って前記シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角度を調整可能な第2ブラケットと、前記第2ブラケットに設けられた内歯に係脱可能な外歯を有して前記第1ブラケットに設けられたガイド壁により径方向への移動が案内されるポールと、前記ポールに係合されて前記第1ブラケットに回動自在に設けられたカムと、前記カムを回動付勢して前記外歯及び前記内歯を噛合させる係止用付勢部材と、前記第1及び第2ブラケットの軸線を中心とする径方向で対向する互いに平行な二つの平面を含む嵌合軸部を有して前記第2ブラケットに軸支されたヒンジピンとを備え、前記カムの中央部には、前記軸線を中心とする径方向で前記嵌合軸部の前記二つの平面に対向する互いに平行な二つの内側面を含んで前記嵌合軸部が嵌挿される嵌合孔が形成された車両用シートリクライニング装置において、
    前記嵌合軸部の前記二つの平面が対向する径方向及び該径方向に直交する径方向のいずれか一方の径方向での前記嵌合孔との隙間は、いずれか他方の径方向での前記嵌合孔との隙間よりも小さく設定されており、
    前記ヒンジピンに一体回動するように連結された解除用レバーと、
    前記解除用レバーに一方の脚部が係止され、前記第1ブラケットが固定される前記シートクッション側又は前記シートバック側に他方の脚部が係止され、前記嵌合軸部と前記嵌合孔との隙間が大きい側の前記径方向に沿って前記解除用レバーを付勢する支持用付勢部材とを備えたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記嵌合軸部の前記二つの平面が対向する径方向での前記嵌合孔との隙間の方が、前記二つの平面が対向する径方向に直交する径方向での前記嵌合孔との隙間よりも小さく設定されており、
    前記ヒンジピンは、前記嵌合軸部の前記二つの平面で前記嵌合孔の前記二つの内側面を押圧することで、前記カムに回動伝達することを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記嵌合軸部は、前記二つの平面と、前記軸線を中心とする径方向で対向して前記二つの平面間を接続する一対の円弧面とで成形されていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記支持用付勢部材は、前記解除用レバーの先端部に前記脚部の係止された引張りコイルスプリングであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットは、前記シートクッション側及び前記シートバック側にそれぞれ固定されており、
    前記解除用レバーには、前記シートバック側に設けられる解除操作レバーに一方の端末の連結されるケーブルの他方の端末が連結されていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  6. 請求項5に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1ブラケット、前記第2ブラケット、前記ポール、前記カム、前記係止用付勢部材、前記ヒンジピン及び前記解除用レバーの組をシート幅方向両側に一対で備えており、
    前記ケーブルは、シート幅方向両側に分岐する一対の端末において、シート幅方向両側の前記解除用レバーにそれぞれ連結されていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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