JP5821604B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents
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Description
まず、図1を参照し、本発明の実施形態による自動取引システムの概要を説明する。
図2は、本発明の実施形態による自動取引装置10の構成を示した説明図である。図2に示したように、本発明の実施形態による自動取引装置10は、接客口1と、金種別カセット2A〜2Cと、一時保留部3A〜3Cと、補充回収カセット4と、鑑別部5と、リジェクト紙幣回収ボックス6と、搬送路7と、制御部8と、記憶部9と、を備える。なお、自動取引装置10には、紙幣を処理するための紙幣処理装置と、硬貨を処理するための硬貨処理装置が搭載されるが、図2においては紙幣処理装置の構成を抜粋して示している。また、以下の説明において、自動取引装置10が紙幣処理装置と等価な意味を有する場合もある。
接客口1は、入金動作時に顧客により投入された紙幣を分離したり、出金動作時に顧客に出金される紙幣を集積する。
金種別カセット2A〜2Cは、顧客の入金した紙幣、および出金するための紙幣などを金種ごとに収納する紙幣収納部である。この金種別カセット2A〜2Cには、金種別カセット2A〜2C内の紙幣と区別して一時的に紙幣を収納可能な一時保留部3A〜3C、および紙幣の分離と集積を行うための分離集積機構が設けられる。
補充回収カセット4は、金種別カセット2に補充する紙幣を収納する役割、および、金種別カセット2から回収した紙幣を収納する役割を有する。また、補充回収カセット4は、リジェクト部4Aを備え、補充動作時のリジェクト紙幣がリジェクト部4Aに収納される。なお、補充回収カセット4は自動取引装置10に対して着脱可能な構造を有する。
鑑別部5は、顧客の入金した紙幣、顧客に出金する紙幣および補充回収カセット4から回収する紙幣など鑑別を行う。具体的には、鑑別部5は、搬送路7を通って搬送された紙幣の金種、真偽、正損および走行状態などを鑑別する。
リジェクト紙幣回収ボックス6は、入金動作時、出金動作時、および回収動作時などのリジェクト紙幣を収納するリジェクト紙幣収納部である。また、本実施形態によるリジェクト紙幣回収ボックス6は、リジェクト紙幣回収ボックス6に収納されているリジェクト紙幣の重量を測定する重量センサ22を備える。このようなリジェクト紙幣回収ボックス6の詳細な構成、および重量センサ22の用途については、図5を参照して後述する。
搬送路7は、上述した各構成間に配置され、各構成間で紙幣を搬送する。
制御部8は、顧客または係員の操作に応じて、接客口1、金種別カセット2、または補充回収カセット4に紙幣を分離させて、鑑別部5による鑑別結果に応じた搬送先に紙幣が搬送されるように制御する。すなわち、制御部8は、入金動作、出金動作、回収動作および補充動作などの基本動作を制御する。
記憶部9は、入金動作または出金動作で入出金された金種金額の計数結果や、補充動作または回収動作で確定した自動取引装置10内の紙幣の有高などを記憶する。また、記憶部9は、接客口1、金種別カセット2、および補充回収カセット4などの紙幣の分離機構において紙幣を1枚ずつ分離した時の情報(以下、個別情報)を記憶する。この個別情報により、紙幣ごとの状態が管理される。なお、個別情報は、紙幣が分離された場所(カセット)、金種、紙幣の表裏上下などの向き、走行状態などを監視するセンサの情報であり、当該センサは、鑑別部5、分離機構および搬送路7などに設けられる。また、記憶部9は、紙幣1枚当たりの重量を金種ごとに記憶する。
以上、本発明の実施形態による自動取引装置10の構成を説明した。続いて、自動取引装置10による入金動作、出金動作、回収動作および補充動作などの基本動作について説明する。なお、金種別カセット2A〜2Cにおいて、金種別カセット2Aおよび2Bは万券収納用、金種別カセット2Cは千券収納用に設定されているものとする。
補充動作では、係員により補充回収カセット4に収納された紙幣が金種別カセット2に補充される。具体的には、補充回収カセット4の分離機構が補充回収カセット4に収納されている紙幣を分離し、分離された紙幣が鑑別部5に搬送され、鑑別部5による鑑別結果に応じて紙幣が金種別カセット2A〜2Cに収納される。この補充動作において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚補充されたかをカウントし、カウント結果を記憶部9に記憶させることで、運用開始時の自動取引装置10内の有高を確定できる。
入金動作では、顧客により接客口1に紙幣が投入されると、接客口1から1枚ずつ分離された紙幣が鑑別部5に搬送され、鑑別部5による鑑別結果に応じて金種別カセット2A〜2Cの一時保留部3A〜3Cのいずれかに集積される。そして、顧客により入金金額の確認操作が行われると、一時保留部3A〜3Cの紙幣を金種別カセット2A〜2Cが収納する。この入金取引において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚入金されたかをカウントし、カウント結果を記憶部9に記憶させることで、入金後の自動取引装置10内の有高を確定できる。
出金動作では、顧客により指定された金額に応じて金種別カセット2A〜2Cが紙幣を1枚ずつ分離して繰出し、鑑別部5で鑑別を行った後、接客口1に紙幣が搬送され、接客口から顧客への出金が行われる。この出金取引において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚出金されたかをカウントし、カウント結果に基づいて記憶部9の有高を更新していくことで、出金後の自動取引装置10内の有高を確定できる。
回収動作では、金種別カセット2A〜2Cが全ての紙幣を1枚ずつ分離して繰出し、鑑別部5で鑑別を行った後、紙幣が補充回収カセット4に収納される。この回収動作において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚回収されたかをカウントするので、自動取引装置10内の紙幣有高が計数される。そして、運用開始時の有高の取引による更新結果と、回収動作で得られた有高を比較することで精査を行うことが可能である。
上述した出金動作時や回収動作時に鑑別部5により異常と鑑別された紙幣は、リジェクト紙幣として扱われ、リジェクト紙幣回収ボックス6に搬送される。例えば、図3に示したように、出金動作時に正常と鑑別された紙幣は接客口1に搬送され、異常と鑑別されたリジェクト紙幣はリジェクト紙幣回収ボックス6に搬送される。また、図4に示したように、回収動作時に正常と鑑別された紙幣は補充回収カセット4に搬送され、異常と鑑別されたリジェクト紙幣はリジェクト紙幣回収ボックス6に搬送される。
(リジェクト紙幣回収ボックスの構成)
図5は、リジェクト紙幣回収ボックス6の構成を模式的に示した説明図である。図5に示したように、本実施形態によるリジェクト紙幣回収ボックス6は、重量センサ22と、ステージ24と、スプリング26と、集積機構28と、を備える。
出金動作時または回収動作時にリジェクト紙幣が発生した場合、制御部8は、上述した構成を有するリジェクト紙幣回収ボックス6にリジェクト紙幣を搬送する。具体的には、制御部8は、各紙幣の個別情報に基づき、紙幣が大きく傾いて走行していると判断される紙幣は、走行異常のリジェクト紙幣と判断し、リジェクト紙幣回収ボックス6に搬送する。ここで、リジェクト紙幣の金種が不明である場合、制御部8は、個別情報に含まれる紙幣の分離元を示す情報に基づき、金種情報を補正する。すなわち、制御部8は、リジェクト紙幣の金種を個別情報に基づいて判断する金種判断部としての機能を有する。
以上、本発明の実施形態による自動取引装置10の構成や機能について説明した。続いて、図6を参照し、本発明の実施形態による自動取引装置10の動作を整理する。
以上説明したように、本実施形態によれば、リジェクト紙幣の収納前の重量センサ22の測定結果、および収納後の重量センサ22の測定結果の差分から、枚数不明のリジェクト紙幣の枚数を算出することができる。その結果、リジェクト紙幣回収ボックス6内の有高を確定することが可能となる。
2 金種別カセット
4 補充回収カセット
4A リジェクト部
5 鑑別部
6 リジェクト紙幣回収ボックス
7 搬送路
8 制御部
9 記憶部
10 自動取引装置
12 専用網
14 顧客操作表示部
16 通帳挿入口
18 カード挿入口
20 金融機関ホスト
21 リジェクト紙幣
22 重量センサ
24 ステージ
26 スプリング
28 集積機構
Claims (4)
- 紙幣が収納される紙幣収納部と、
紙幣収納部から搬送された紙幣を鑑別する鑑別部と、
前記鑑別部により異常と判断されたリジェクト紙幣が収納されるリジェクト紙幣収納部と、
前記リジェクト紙幣収納部に収納されているリジェクト紙幣の重量を検出する重量センサと、
前記鑑別部によって異常と判断されたリジェクト紙幣の枚数が確定済みか否かを判断し、当該リジェクト紙幣の枚数が確定済みでないと判断した場合には、前記重量センサを制御する制御部と、
を備える、
紙幣処理装置。 - 新たなリジェクト紙幣の収納前に前記重量センサにより検出された重量と、前記新たなリジェクト紙幣の収納後に前記重量センサにより検出された重量との差分から、前記リジェクト紙幣収納部に収納された前記新たなリジェクト紙幣の枚数を算出する枚数算出部と、
をさらに備える、請求項1に記載の紙幣処理装置。 - 前記紙幣処理装置は、紙幣の金種ごとに紙幣の重量を記憶する記憶部をさらに備え、
前記枚数算出部は、前記重量センサにより検出された重量の前記差分と、前記リジェクト紙幣収納部に収納された紙幣の金種の重量とに基づく演算により前記リジェクト紙幣収納部に収納された紙幣の枚数を算出する、請求項2に記載の紙幣処理装置。 - 前記鑑別部によりリジェクト紙幣の金種が認識されなかった場合、当該リジェクト紙幣の金種を、前記リジェクト紙幣の搬送元の紙幣収納部が収納する紙幣の金種と判断する金種判断部をさらに備える、請求項3に記載の紙幣処理装置。
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