JP5816882B2 - 着色コンタクトレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、コンタクトレンズ着用者の虹彩の色等を、その自然な外観を損なうことなく変化させることができる虹彩模様を有する着色コンタクトレンズに係わり、特に虹彩模様中に任意の情報が含まれている着色コンタクトレンズに関するものである。
コンタクトレンズ(以下、単に「レンズ」という)に虹彩模様が付された着色レンズは、視力矯正よりも、主として目の自然な美しさを強調したり、装用者の瞳の色又は質感を他覚的に変化させるものとして提供されている。
そのため着色領域に視覚的な効果を考慮したデザイン面での提案が多い。目の自然な美しさを強調するものとしては、例えば、角膜縁リングと繊維状ドットパターンを有し、使用者の虹彩をより大きくみせるもの(特許文献1)や、三日月形のパターンを有し、コンタクトレンズ着用者の虹彩を強調するもの(特許文献2)などがある。
また、より自然な外観を呈することを目的とした例では、型表面に少なくとも2つの異なるデザインを設け、コンタクトレンズの成形および硬化中に型表面と接触するレンズの表面に転写するもの(特許文献3)、二つの着色領域が異なる色相から成り、ぎざぎざの境界領域をもって接しているパターンを有するもの(特許文献4)、陰影比の異なる二つのサブパターンと、主観的サブパターンが一連の放射状の断続的な線模様からなるパターンを有するもの(特許文献5)、三つの部分からなる虹彩セクションを有し、各セクションの範囲を適宜設定することで複数の箇所にオーバーラップする領域が生じ、非常に自然な外観を呈するもの(特許文献6)、色付き領域が、円形、楕円形、三角形、線形などの形を有する組合わせから構成され、半径方向に徐々に変化する色を有するもの(特許文献7)などである。
さらに、虹彩模様中に左右のレンズを区別するマークを組み込んだもの(特許文献8)、虹彩模様中に診断用レンズであることを示すマークを組み入れたもの(特許文献9)などがあるが、これらは、レンズを明確に識別するための表示であり、虹彩模様からは独立して認識される表示方法であった。
一方、視力矯正を目的とするレンズには、近視用、遠視用の他、乱視矯正や遠近両用レンズなどがある。例えば、乱視矯正用の(トーリック)レンズは、装用したときに角膜上での自由な回転を抑制されるようにして、レンズのトーリック面の円柱軸を患者の乱視の軸とほぼ一致させるためのバラストを有する。バラストとは、レンズ周辺部の一区画が他の区画よりも厚く(または薄く)なっており、円柱軸とバラスト軸との位置関係から、患者に適合するレンズが処方される。従って、この位置関係はレンズの所定位置にマーキングすることによって明示されていた(特許文献10)。
また、視軸とレンズ光軸を一致させるため、光学中心を幾何中心に対して偏心せしめ、レンズの向きを識別可能とするための指標マーク(位置識別)を設けたもの(特許文献11)も開示されている。
しかしこれまでに、トーリックレンズなどの角膜上での自由な回転を制御するレンズに対して付与されるその方向特性の表示に関して、着色レンズの虹彩模様との係わりで検討された例は見当たらない。
特表2007−537492号公報 特表2011−527029号公報 特開平4−265710号公報 特表平4−505972号公報 特開2000−66147号公報 特表2002−507001号公報 特表2004−533629号公報 国際公開WO2011/097133号公報 特表2005−529359号公報 特表2001−519048号公報 国際公開WO2009/093286号公報
本発明の課題は、コンタクトレンズを装用したときに角膜上で該レンズが所定の方向を向くように設計されているレンズに対して、当該レンズに関する情報を表示する、新規なデザインを提案することである。
本発明は、角膜上での回転が制御されたレンズにおいて、該レンズが虹彩模様を有すると共に、コンタクトレンズの多焦点面の偏心位置又はトーリックレンズ面の円柱軸のうち少なくとも1つの情報を示す表示が、前記虹彩模様に一体的に表示されていることを特徴とする。前記「一体的」とは、前記情報が表示されている部分が、虹彩模様の一部を構成している状態をいい、虹彩模様の領域以外に情報表示部が存在しないことをいう。従来の虹彩模様はより自然に見えること或いは美的感覚を主としてデザインされているが、本発明ではその模様の一部を利用して、前記情報を表示するようにしたことを特徴としており、例えば虹彩模様をレンズに付与すると同時に該情報をも付加できれば、新たな工程を追加することなく、低コストでレンズを提供することができる。また、前記情報の表示は虹彩模様の一部になっているため、レンズ装用者の瞳には自然な外観を与えつつ瞳の色や質感を他覚的に変化させるという着色レンズの特性はそのままにして、新たな機能として必要なレンズの情報を表現することができるのである。
レンズの情報としては、規格・製品番号・表裏の識別・多焦点面の偏心位置・トーリック面の円柱軸などの各種情報があるが、これらのうち特にレンズそのものに記載されていることが好ましい情報としては、多焦点面の偏心位置やトーリックレンズ面の円柱軸である。レンズの規格・製品番号などは容器に掲載することで代替でき、表裏の識別はレンズを指先に載置したときの形状からも判定可能であるが、多焦点面の偏心位置の表示は、患者が装用時に必要であり、トーリックレンズ面の円柱軸は、患者にレンズを試用させた状態でのいわゆるフィッティングの観察には表示されていた方が便利だからである。
また情報表示は、虹彩模様と一体化して迷彩模様となっていることが好ましい。本発明の「迷彩」とは、レンズの虹彩模様の領域内に表現された情報表示部分と虹彩模様の他の部分とが、一見して容易に区別できない状態、または偏りなくある程度全体に均一に施されている状態のことをいう。使用者にとっては前記情報が必ずしもレンズに直接表示されていることを望まない場合もあり、また客観的に自然な外観を与えるためには、虹彩模様と融合している方がより好適だからである。
そこで、前記情報を示す表示部の形状はできるだけ小さい方が好ましく、具体的には、最小面積0.1mm以上でかつ最大面積2mm以下の大きさを有することが望ましい。前記範囲よりも小さいと、虹彩模様との識別が困難となり、拡大しても表示された情報を読み取ることができなくなるおそれがある。また、前記範囲より大きくなると、虹彩模様の領域から逸脱して表示されるようになり、レンズを装用したときに自然な外観を損うおそれがあるからである。
また、本発明で表示される情報は、レンズを処方する医者など特定の者にのみ理解できれば良い。例えばトーリック面の円柱軸の情報は患者への処方決定の段階でのみ重要であり、患者が実際にレンズの使用を継続する際には表示されている必要はない。そのため、前記情報が特定の者にとってのみ理解できるように暗号化されていることが好ましい。
本発明の着色コンタクトレンズは、その虹彩模様を付加する際に、該模様の中にレンズに係わる情報を含ませることができるので、新たな機能を付加しているにも拘わらず、従来の設備をそのまま利用して製造することができる。また、虹彩模様に含まれて一体的に表示されるために、着色レンズとしての他覚的に自然な外観を呈するという効果をそのまま維持することができる。
また、表示する方法を選択することよって、該情報が必要な者を限定して表現することもできるので、個人情報保護の観点からも第三者に対する情報の秘匿性に優れるものとなる。さらに虹彩模様といういわば広い領域を活用するために、そこに含める情報量を飛躍的に高めて、表示することもできるのである。
図1は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の一例を示す拡大図である。 図2は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の他の例を示す拡大図である。 図3は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の他の例を示す拡大図である。 図4は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の他の例を示す拡大図である。 図5は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の他の例を示す拡大図である。 図6は、本発明の着色コンタクトレンズの虹彩模様の他の例を示す拡大図である。 図7は、本発明の着色コンタクトレンズの製造方法の一例を示す図である。 図8は、本発明の着色コンタクトレンズの製造方法の他の例を示す図である。
本発明の着色レンズは、虹彩模様を利用して、レンズに関する情報をその模様に含まれるように表示するので、観察者から見て自然な外観を損なうことなく、しかも従来の製造工程をそのまま利用できるという特徴を有している。以下、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。
一般の球面レンズは、角膜上で自由に回転することができる。レンズと角膜との間の涙液層による表面張力で装用状態が維持されているが、瞬きなどによってレンズが動かされ、安定位置に戻るときなどにランダムに回転するのである。これは、球面レンズの中心から周辺に向かう曲率の変化が、内外面共に、360°の方向に渡ってほぼ同一の曲率変化を描いているからである。そのため、角膜上で安定位置にあるレンズが、その前の安定位置にあるときのレンズと同一の位置関係を有しているとは限らない。レンズの周辺のある一部分について観察してみたとき、前の安定位置では上方にあった部分が、次の安定位置では下方や側方に位置していることがあるからである。
本発明におけるレンズに関する情報を含んだ虹彩模様のデザインは、前記のような内外面が球面であるレンズよりも、角膜上での回転が抑制されるタイプのレンズにより好適である。このタイプのレンズは、装用時には所定の方向を維持して安定位置となる。レンズは安定位置における方向性を持つように製造されており、試用時にフィッテングの状態を確認できることが望ましい。従って、レンズの前記特性が同定できるように、その情報が表示されていることが好ましいのである。
このように角膜上で一定方向を向いて安定するレンズに対しては、どの方向に安定するものであるかの表示が必要なため、その情報のみが単独で示されている例は過去にある(例えば特許文献10)。本発明では、その情報が虹彩模様に一体的に表示されていることに特徴を有している。単純に前記情報をレンズに表示する事と、該情報を含んだ虹彩模様として付与する事とでは、製造工程上は特に差異がない。いずれもレンズに対して着色成分を塗布する点で共通だからである。従って、コスト的に同じであっても、本発明の方が、より付加価値の高いレンズを提供できるというメリットを享受する。
本発明の着色レンズとしては、例えば、トーリックレンズが挙げられる。乱視矯正用に使用されるレンズで、円柱レンズの軸を乱視軸に合わせることで処方される。円柱軸を乱視軸と合わせたまま安定化させるために、例えばレンズの重心を偏らせるように周辺の一部を厚くしたり(プリズムバラスト)、上下両端部を薄くしたり(ダイナミックスタビライゼーション)、あるいはレンズの下端を水平方向に切除した(トランケーション)構造などを有する。
トーリックレンズは、患者の円柱軸とレンズのバラスト軸等とのなす角度が患者によって異なるため、角度(通常、トーリックレンズは0°から180°の範囲で5°または10°の間隔で製造される)がいくつのものであるのかが重要な情報で、患者に装用させた状態でフィッティングを検査者に判るようにする必要がある。レンズ素材は透明なので、角膜上ではレンズにその指標が必要となるのである。
前記トーリックレンズの他、多焦点レンズもまた角膜上での回転が制御されうる。多焦点レンズには近用視力矯正域と遠用視力矯正域とが設定され、必要に応じて使い分けて別々に観察するタイプや、近用視力矯正域と遠用視力矯正域を同時に観察し、装用者の脳の判断によって、見たい距離のものを選別して観察するタイプがある。近用視力矯正域や遠用視力矯正域は、レンズ中心から周方向に向かって矯正域分布が一様ではなく、角膜上で好ましい配置で安定するように設計されているものがある(例えば特開平7−239459号、特開2009−169104号公報等参照)。これらのレンズも本発明の虹彩模様中にレンズに関する情報を含めて表示することによって、より付加価値の高いレンズを提供することができる。
本発明の着色レンズは、上記トーリック、多焦点の他、単に装用感を向上させることやレンズの表裏が判別しやすいこと等を目的として、角膜上でのレンズの回転が制御されるように設計されたレンズも含まれる。
着色レンズの材質は、水を含んで柔軟性を有する含水性ソフトレンズ、シリコーンヒドロゲルソフトレンズ、非含水性ソフトレンズ、酸素透過性ハードレンズのいずれであってもよい。近年の着色レンズ市場の主流は含水性ソフトレンズやシリコーンヒドロゲルソフトレンズであり、これらに対してより好適である。各種レンズの材質は公知のモノマーの重合体であって、例えば含水性ソフトレンズとしては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ジメチル(メタ)アクリルアミド、グリセロール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸等の高分子重合体が、また非含水性ソフトレンズの素材はガラス転移点の低い高分子重合体を与えるモノマー、例えばn−ブチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の重合体が挙げられ、シリコーンヒドロゲルソフトレンズと酸素透過性ハードレンズの素材としては、シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレート等のモノマーやシリコーン含有マクロマーなどと上記の含水性ソフトレンズのモノマーとの重合体が挙げられる。
本発明の虹彩模様を構成する着色成分の素材を選択する際は、着色成分以外にモノマー成分を配合してもよい。配合されるモノマー成分としては、その着色が施されるレンズの構成モノマー成分と親和性の高い、或いは構成モノマーと同一のモノマーを選択的に使用することが好ましい。より具体的には、着色レンズの素材として、ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とする高分子重合体を選択するのであれば、着色成分を構成する素材としてもヒドロキシエチルメタクリレートを配合することが望ましいのである。これにより、レンズ本体に対して着色成分がより強固に結合し、着色剤の溶出などを効果的に防止するとともに、成形後のレンズの変形等を防止することができるのである。特に含水性ソフトレンズの場合には水を含んで膨潤するために、モノマーの組み合わせによっては着色部分とレンズ本体との間の膨潤率に大きな隔たりが存在すると変形の要因となりうる。従って、レンズ素材と着色成分の素材との相性を考慮することが望ましい。
虹彩模様中に表示される情報には、前記のようにレンズのバラスト軸や円柱軸の他、レンズの規格(中心厚み、サイズ、ベースカーブ、球面レンズ度数、円柱レンズ度数など)、製品番号(ロット番号、製造番号、製造元、製造年月日など)、レンズの表裏が判断できるような表示などがある。これらはレンズの虹彩模様に一体的に表示されており、情報によっては虹彩模様中で明確に識別できるものであっても良いし、迷彩模様となっていても良い。
例えば、レンズ表裏の判断についてはレンズ使用者に識別できることが必要であるため、前記情報がレンズの虹彩模様を構成しつつ、虹彩模様の他の領域とは区別して認識することもできる情報表示であることが好ましい。
一方、レンズ装用者にとっては着色レンズ装用の最大目的である、自身の虹彩をマスキングして第三者からは別の虹彩色または虹彩模様であることをより自然に見せることが重要である。従ってレンズの情報は虹彩模様と一体化して迷彩となっていることが好ましいとも言えるのである。
前記情報を示す表示部は、三角形、四角形、円、楕円などの定形の他、不定形、またはそれらを結合させて成る形状であり、文字、数字等では構成されていない。情報表示部はそれ自体が虹彩模様の一部を構成するため、虹彩模様とは見なされない表記(文字、数字等)は適切ではないからである。表示部の好ましい形状は幅0.1〜1.0mm、長さ0.2〜2.0mmの棒状であり、レンズの径線に沿って、長さ方向をレンズの中心に向けて配置されている。また表示部と虹彩模様の他の部分とを明暗や、色彩で識別できるようにすることもできる。具体的形状等については図面に例示するとともに後述する。
本発明の情報表示は、レンズを検査する者或いは細隙灯顕微鏡を通して検査する臨床医など特定の者にのみ識別することができるような小さい表示にすることができる。特定の者以外の者(例えばレンズ使用者等)には必要のない情報である場合には、敢えてそれを明示する必要がないからである。そのような大きさとしては、肉眼では認識し難いが3倍から50倍に拡大して観察すると識別できるような大きさであり、より具体的には、面積として表すと、最小面積0.1mm以上でかつ最大面積2mm以下、好ましくは最小面積0.2mm以上でかつ最大面積1mm以下の大きさである。また、大きさで表すと、最小幅0.1mm以上でかつ最大幅2mm以下の大きさである。なお、前記「最小幅」、「最大幅」とは、表示部の形状を、長方形或いは正方形によってその4つの辺に表示部が全て接するようにして囲んだときの、長方形の「短辺」と「長辺」(ただし正方形の場合には同じ長さであることは言うまでもない)の長さを言い、本明細書では最小幅を単に「幅」、最大幅を単に「長さ」と表記している。
前記のように表示部を小さくする以外に、例えば情報の表示を暗号化することによっても特定の者にのみ情報を伝達するように設定できる。あまり小さく表示すると、虹彩模様に埋没して情報が取得できなくなったり、小さい表示をレンズに付与することが困難になることを考慮したものである。
「暗号化」とは、認証を受けていない人には容易に理解できない表現形式のことであり、迷彩模様として表現することとは異なる。迷彩模様に表現した場合には、虹彩領域内における情報表示部と情報を表示していない部分の間で識別が困難な程度に一体的に表されているが、暗号化は、情報表示部であることが識別できたとしても、その表示がどのような意味を持つ情報であるのかは、一般人に理解できないものをいう。従って、暗号化されている場合には、特定の者にのみ情報が伝わるように、前もって暗号を解読する鍵となる情報が別途伝えられていることが前提となる。なお、一般人には暗号か虹彩模様か判別できないが、暗号情報を熟知している者のみに判別できるような、迷彩模様と暗号とが一体化した暗号とすることも可能である。
いずれにしても本発明の情報表示部は、虹彩模様の中に一体的に表現されているのであって、虹彩模様の領域内に占める情報表示部の領域は、面積比で虹彩模様全体の0.1〜30%、好ましくは0.2〜15%、より好ましくは0.3〜10%、最も好ましくは0.5〜5%を占めている。提示される情報によっては少ない占有率でも良く、30%以上になると虹彩模様を表現するという着色レンズ本来の効果が損なわれるからである。なお、虹彩模様全体の面積は、着色部のみでなく着色部の間に透明部がある場合には該透明部を含めてレンズの周辺域に円環状に形成されている領域全体の面積をいう。
前記情報表示部は、虹彩模様の円環領域内に少なくとも2箇所に分散して表示されていることが好ましい。回転を制御されたレンズ、特にトーリックレンズの場合には、その円柱軸とバラスト軸との間の角度を識別する必要があるからである。また同様の理由から、情報表示部の配置は、円環状の虹彩領域を内円側から外円側に向けて半径方向に沿って横断するように形成されていることが好ましい。角度を表示するのに最適な配置だからである。なお、この場合において前記表示部が外円側まで延びている必要はないが、内円側については、虹彩模様の円環領域における内側の外縁部まで延びていることが好ましい。虹彩模様に一体的に形成されているので、情報表示部の位置の特定が最も容易となるからである。
さらに、本発明の情報表示部は、虹彩模様の円環領域において外円側から内円側に向けて一定の濃淡で表現されていることが好ましい。一般に、虹彩模様は円環領域の外円側で濃く、内円側で薄く配色されている。従って、小さな情報表示部であっても、虹彩模様の薄い配色の中にあって当該情報表示部であることが、探知し易いからである。
図1には、本発明の一例である着色レンズ(1)が拡大表示されている。虹彩模様(2)は、外周が面を線で菱形に区画したような模様の領域(3)と、内周を菱形の点が中心に向かうに従って小さくなるように分散した領域(4)、及び両領域を隔てるように存在する環状部(5)、レンズの円柱軸を示す幅0.4mm、長さ2mm、面積約0.8mmの上下2カ所の棒状の表示部(6)、左右2カ所の菱形4つが整然と集合したマーク(7)とからなる。表示部(6)が円柱軸などのレンズの情報を表示しており、実際に肉眼でレンズを観察すると前記表示部が虹彩模様の中に一体的に表示されていることがわかる。なお、この例では、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約1.8%である。
図2には、本発明の別の例である着色レンズ(11)が示されている。虹彩模様(12)は、環状の着色面領域を木の枝を模した線(15)が内周側(14)と外周側(13)に分割するように延長され、円形の点(17)が着色領域全体に分散して存在している。また、内周側のさらに内側には、土偶のような形をした模様(18)が内周を支えるように点在している。そして木の根元から上の部分を示すような形状の幅0.6mm、長さ2mm、面積約1.2mmの表示部(16)が虹彩模様の上下2カ所に示されている。この例では、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約2.8%である。この虹彩模様は、2本の木から左右に伸びる枝がレンズの周辺部を包囲するようにして描かれており、使用者にとっては単なる模様に映るが、上下の木の表示が円柱軸などのレンズの情報を表示しており、いわば暗号化されている例である。なお、実物大レンズを観察すると前記表示部が虹彩模様と一体的に表示されていることがわかる。
図3には、本発明の別の例である着色レンズ(21)が示されている。虹彩模様(22)は、外周が面を線で菱形に区画したような模様の領域(23)と、内周を円形の点がレンズ中心に向かうに従って小さくなるように分散した領域(24)、及び両領域を隔てるように存在する環状部(25)、レンズの円柱軸を示す幅0.4mm、長さ1.5mm、面積約0.6mmの棒状の表示部(26)、バラスト軸を示す棒状の表示部(27)と、6個のハート型マーク(28)とからなる。表示部(26、27)がレンズの情報を表示しているが、ハート型マークの配置によって、レンズを肉眼で観察しても虹彩模様の中に埋もれて、ハート型のマークと表示部との差異を明確には識別できない。表示部のサイズは、幅0.4mm、長さ1.5mmであり、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約1.3%である。この例では、細隙灯顕微鏡を使用することで表示部の確認ができるデザインである。
図4には、本発明の別の例である着色レンズ(31)が示されている。拡大表示した状態で比較すると図2に示すレンズの虹彩模様に近似している。相違点としては、根元から上の木を表すような幅0.4mm、長さ2mm、面積約0.8mmの表示部(36)が、上下左右の計4カ所に設けられ、その太さは細く、また着色されていない部分(38)も有する点である。これらの効果により、該表示部は、肉眼で観察しても明確に識別ができない。図3の例と同様にして細隙灯顕微鏡等により拡大することで認識することができる。なお、この例では、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約3.5%である。
図5には、本発明の別の例である着色レンズ(41)が示されている。虹彩模様(42)は鱗型の点(44)がレンズの中心に向かうにつれてまばらに配置され、より小さく表示されており、上下に幅0.4mm、長さ1.5mm、面積約0.6mmの棒状の表示部(46)を有している。表示部の大きさは最小幅0.4mm、最大幅1.5mmで小さいことから、虹彩模様の中に一体化されて、肉眼での観察では識別することが困難である。この例では、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約1.4%である。この例も図3,4の例と同様に拡大観察によって認識することができるデザインである。
図6には、本発明の別の例である着色レンズ(51)が示されている。虹彩模様(52)は図5に示すレンズに近似しているが、相違点は、表示部(56)が上下左右の4カ所に設けられていることである。この例では、情報表示部の占める面積は、虹彩領域全体の面積の約2.8%である。この例でも図5に示す例と同様に、表示部を肉眼で認識することは難しいが、拡大観察によって識別することができるデザインとなっている。
本発明の着色レンズは、既存のカラーレンズと同様に、透明な中央視覚領域と、それを取り巻く着色領域を有する。基本的には装用者の視野に入らない部分に着色を施し、患者の虹彩の色をマスキングするように着色領域が形成されている。着色領域は図に示した様に平面、線、点のいずれか若しくはこれらの組合せから構成されている。
透明な中央視覚領域は、可視光線(380nm〜750nm)透過率が、80%〜100%であり、無色透明または有色透明である。着色領域は虹彩模様を形成し、その透過率は0%〜80%で、虹彩の色を変える対象者(例えば日本人、欧米人、男女など)や、表現したい虹彩の色(例えばグリーン、ブルー)の相違及び表現したい程度によって、適宜調整される。例えば、虹彩の色が濃い褐色の瞳を対象とすれば、着色領域の透過率をほぼ0〜30%として、表現したい虹彩色がより鮮明になるようにすることが好ましい。
本発明の虹彩模様は図5や図6に示すように点状のものから形成されていることが好ましい。点状の方が配置する際の空間的なバリエーションが可能である(例えば、点の数がレンズ中心方向に向かって漸次減少するように配置する、点の大きさを小さくするなど)ため、虹彩の質感を変えやすく、中央視覚領域へとつながる遷移部分での境界をぼかすことができるので、自然な外観を損なうことがないからである。
透明な(全体に薄く着色した透明であるものを含む)中央視覚領域は、瞳孔への光の進入を許容するもので、その大きさは、径が5〜11mm、好ましくは7〜10mmである。十分な視野を確保するためである。その中央視覚領域を取り巻く着色領域は、半径方向の幅が1.0〜3.5mmの範囲、好ましくは1.5〜3.0mmの範囲に、円環状に形成されている。瞳を大きく見せるために、着色領域がレンズ外周方向へ瞳より拡がって形成されている。
さらに、前記着色領域を取り巻くように透明周辺領域を有していても良い。レンズサイズとの関係で適宜形成されるものである。透明周辺領域の可視光線透過率は、中央視覚領域と同等であり、無色または有色透明である。
次に、本発明の着色レンズの製造方法について説明する。例えば着色成分がレンズ素材によって挟まれたサンドイッチ構造をしている場合の、両面モールドによる製造方法は図7に簡易的に示すように、以下の(A)〜(D)の工程を含む。
(A)レンズの一方の面を形成する型(60)と、レンズ製品よりも薄い厚みの半製品が形成できる型(62)との間に、レンズ形成用モノマー組成物(65)を充填して重合する工程。
(B)型(62)を外してレンズ半製品(63)の露出面に着色領域を形成するように着色成分(68)を塗布し、レンズ半製品(63)に固定する工程。
(C)レンズの他方の面を形成する型(64)と、着色成分が塗布されたレンズ半製品(63)を有する型(60)との間に、前記レンズ形成用モノマー組成物(65)をさらに充填して重合する工程。
(D)型(60)と型(64)を開いて、重合後の着色レンズ(61)を取り出す工程。
図7に示す(A)工程において型(60)は、レンズの内面側を形成する型であるが、レンズ外面側を形成する型であっても良い。なお、型(62)と組み合わせて形成される空間は実際のレンズ製品よりも薄い厚みでなければならない。着色成分をレンズ素材で挟むサンドイッチ構造にするためである。
(A)工程のレンズ半製品(63)のサイズは、レンズ製品(61)のサイズより小さくすることが好ましい。すなわち、エッジ部の形成は(C)工程にて行うのである。より具体的には、レンズ半製品の外径はレンズ製品の外径より10〜2000μm小さく、好ましくは15〜1000μm小さく設定する。このように外径を小さくすることで、後に重合させるモノマー組成物をレンズのエッジ形成に使用し、レンズの変形やエッジ部分の欠損、バリの発生などが効果的に抑制されるからである。このときの効果は以下のように説明できる。
レンズ半製品に、後で重合させるモノマー組成物を接触させると、該半製品にモノマー成分が浸み込むため、先に重合された半製品と後に重合されるモノマー組成物の重合体が強く結合する。仮に、後で重合させるモノマー組成物が形成する径が、レンズ製品よりも小さくなる(レンズ半製品のエッジがレンズ製品のエッジになる)ように設計されていると、レンズ半製品(63)と型(64)との間に、後に重合させるモノマー組成物が充填されることになる。その際レンズ半製品と型の間から、モノマー組成物が漏れ出た場合には、半製品の周辺の一部と接触して浸み込み、そこでも重合が進行してしまう。前述の通り、この結合は強固であるために、漏れ出たモノマー組成物の重合物をレンズ半製品から取り除く際に、半製品のエッジ部分(つまり、レンズ製品のエッジ部)に欠損等の欠陥が生じることになる。従って、(A)工程のレンズ半製品(63)のサイズは、レンズ製品(61)のサイズより小さくすることが好ましいのである。なお、このモールド製法における説明文中の「レンズ製品」とは型を開いて取り出したときのレンズをいい、水和処理などの工程を施す前の状態を意味する。
型(62)は(B)工程で外され、重合後のレンズ半製品は型(60)に選択的に残存させる。この選択性を確保するために、型(60)と型(62)を異なる樹脂で成形したり、型(60)または型(62)のいずれかにレンズ半製品が吸着しやすい或いは剥がれやすい処理を施すこと(例えば、界面活性剤を塗布したり、プラズマ処理等)が好ましい。また、特許第4695797号のような装置を用いたり、一方の型に熱を加えたり冷やしたりして型(60)に選択的に残存させてもよい。
(B)工程では、着色成分が塗布されるが、この方法は各種の方法が適宜採用でき、例えば、スクリーン印刷、パッド印刷、インクジェット印刷などがある。いずれの塗布方法を選択するかは、着色成分の物性やレンズ素材の物性などを勘案して定められる。またレンズ半製品への固定方法についても、各種(加熱、乾燥、電子線照射など)の方法がある。
(C)工程では、着色成分が固定されたレンズ半製品を有する型(60)と、型(64)との間に前記レンズ形成用モノマー組成物が充填され、着色成分を間に挟んだ着色レンズが重合される。
前記の型(64)を使用する代わりに、目的とする着色レンズよりも厚みのあるレンズ半製品を製造するという方法もある。(A)工程の型(60)がレンズ内面を形成しているので、レンズの外面側を切削により製造するのである。このような片面モールド製法によれば、型の種類を減らすことができるという利点がある。
(D)工程では型(60)と型(64)を開いて、レンズ製品(61)を取り出し、必要に応じて水和処理や表面親水化処理などが行われる。各工程における重合温度、時間、各組成物中のモノマーの種類・組成比、着色剤の種類などは、適宜定められる。
前記同様にサンドイッチ構造を有する着色レンズの製造方法として、スピンキャスト製法とモールド製法を組み合わせて製造する方法もある。この製造方法は、例えば図8に示すように以下の(E)〜(H)の工程を含む。
(E)レンズの外面を形成する型(70)に、レンズ製品よりも薄い厚みの半製品が形成できるようにレンズ形成用モノマー組成物(75)を充填して、型(70)を軸Lとして回転させながら重合する工程(スピンキャスト製法)。
(F)レンズ半製品(73)の露出面に着色領域を形成するように着色成分(78)を塗布し、レンズ半製品(73)に固定する工程。
(G)レンズの内面を形成する型(74)と、着色成分が塗布されたレンズ半製品(73)を有する型(70)との間に、前記レンズ形成用モノマー組成物(75)をさらに充填して重合する工程(モールド製法)。
(H)型(70)と型(74)を開いて、重合後の着色レンズ(71)を取り出す工程。
(E)工程ではスピンキャスト製法によってレンズの外面側が成形される。このときに充填するモノマー組成物の量は、(F)工程で塗布する着色成分および(G)工程で重合させる内面側のレンズ形成用モノマー組成物の厚み分を差し引いた厚みになるように調整する。前記(A)工程のときに採用したように、レンズ製品(71)の直径よりも小さいサイズになるように設定しても良い。
また、一般にスピンキャスト製法での重合は不活性ガス(窒素、アルゴンなど)雰囲気下で行われるが、(E)工程の重合に際しては、酸素濃度0.1〜3%を含むガス雰囲気下で行うことにより、得られるレンズの良品率を向上させることができる。この理由は以下の様に考えられる。
一般的には重合を阻害するとして重合雰囲気では排除される酸素を積極的に含有させて、(E)工程において酸素と触れる露出面側のモノマー組成物を、重合が遅れたゲル状にする。特に、レンズのエッジ部分は非常に薄いため、形が定まり難い。次いで、(G)工程にて重合すると、(E)工程で重合が遅れていた部分が(G)工程のモノマー組成物と一緒に重合して硬化し、先に形成された層と後に形成された層との結合力が高まり、さらに、均一で高品質の統合した1つのエッジが形成される。従って、完成品としたときの良品率向上に寄与すると考えられるのである。また、型数は全工程で雄雌各1個で前記した両面モールド製法よりも少なくても良いこと、(B)工程の型を開く操作が(F)工程では不要になるため製造装置や製造時間等の面で、コスト低減が図れる利点も有するのである。
(F)工程の着色成分の塗布は、前記(B)工程と同様である。また(G)工程および(H)工程も、基本的に前記(C)工程および(D)工程と同様であるため、説明は省略する。
前記の各種方法により製造されるレンズは、着色成分がレンズ素材内部に閉じ込められた構造を有する。着色成分が溶出したり直接角膜や瞼に接触することを効果的に防止することができる点で優れた方法であるが、着色成分の安全性が確認されているものであれば、単純にレンズの外面または内面に印刷して製造することも可能であり、必ずしも前記例示の製法に限定されるものではない。
以下本発明をより具体的に明らかにするために、いくつかの例を示す。
図7に示すような両面モールド製法を使って、着色レンズを作成した。第1の雌型に重合収縮率が6%のレンズ形成用モノマー組成物(2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、2−HEMAと称す)59w/w%、グリセロールメタクリレート30w/w%、エチレングリコールジメタクリレート0.5w/w%%、光重合開始剤(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)0.5w/w%、グリセリン10w/w%)を23μl入れ、プラズマ処理した雄型にて嵌合し、窒素雰囲気下で、雌型側から光(波長:365nm、1mW/cm)を5分間照射し、モノマー組成物を硬化させた(A工程)。
型を開くと、得られたレンズ半製品は雄型側に付着しており、前面曲率6.6mm、後面曲率6.6mm、厚み0.024mm、外径10.88mmとなるように設計されている。レンズ半製品の露出表面に、ピンク色を呈する着色成分(2−HEMA30w/w%、酸化鉄30w/w%、酸化チタン30w/w%、増粘剤10w/w%)を図2に示す模様になるように、厚み10μmにて印刷し、送風器中で10分間約25℃にて放置した(B工程)。
完成レンズの外面が円柱度数+1.0Dで、円柱度数の軸方向のレンズの両端部の厚みが薄くなる(ダイナミックスタビライゼーション)ように設計された第2の雌型に前記と同じ組成のレンズ形成用モノマー組成物を35μl入れ、送風器中で着色成分を固定したレンズ半製品が付着した雄型を円柱度数の軸と表示部(16)とが一致するように嵌合し、窒素雰囲気下で、雌型側から光(365nm、3mW/cm)を5分間照射し、モノマー組成物を硬化させた。このとき重合させた組成物は外径が10.92mmになるように設計されている(C工程)。
両型を分離したところ、レンズ製品は雄型に付着していた(D工程)。雄型に付着したレンズ製品8個をそれぞれ精製水5mlに投入し浸漬すると、レンズ製品は含水して膨潤し雄型より外れた。含水したレンズを新たな精製水5mlに10分間室温で浸漬し、精製水を入れ替える操作を5回繰り返して、レンズ内の溶出性成分を除去した。次に、塩化ナトリウム0.9%とエチレンジアミン四酢酸3ナトリウム0.03%とを加えた水溶液1ml入りPP製容器内の窪みに入れ、多層フィルムで容器の窪みをシールして、121℃で20分間オートクレーブ滅菌した。
冷後、多層フィルムを剥がし、レンズを検査したが、設計通り中心厚み0.11mm、直径14.2mm、球面度数−3.0D、円柱度数+1.0Dで円柱度数の軸と表示部(16)とが一致したピンク色の図2の模様が印刷された良品レンズが8枚得られた。模様の外径は12.8mm、内径は8.5mmで、表示部(16)の幅は0.6mm、長さは2.0mm、面積は約1.2mmであり、表示部の占める面積は虹彩領域全体の面積の約2.8%であった。
このレンズを褐色の瞳で黒目の大きさが11.5mmの人に表示部(16)が上下方向に向くように装用させ、肉眼で装用した人の目を観察した。瞳がピンク色に変化したが違和感はなく、装用前より目が大きくなったように観察された。表示部(16)は数秒間凝視すると上下の方向に確認できたが、直ぐには見つからなかったため、虹彩模様と一体化した迷彩模様となっていた。また、ルーペ(3倍)を用いて観察すると、表示部(16)は肉眼で見た場合に比較し容易に確認でき、細隙灯顕微鏡(10倍)を通して所望の眼の方向軸とレンズ上の棒状の表示部(16)とのなす角度も測定できた。
(比較例1)
実施例1と同様にして新たなレンズ5枚を作製した。但し、図2の表示部(16)の幅を約2倍の1.2mm、面積を約2.4mmとし、幅の両端の虹彩模様を0.3mm削除して虹彩模様とは一体化していない表現にし、表示部(16)がより目立つようにした(図示せず)。
このレンズを褐色の瞳で黒目の大きさが12mmの人にピンク色の表示部(16)を上下方向にして装用させ、肉眼で装用した人の目を観察した。瞳の色等は実施例1と同様に観察されたが、表示部(16)が目立つために、自然な虹彩模様を提供することはできなかった。
(比較例2)
実施例1と同様にして新たなレンズ5枚を作製した。但し、図2の表示部(16)の着色成分はピンク色(2−HEMA30w/w%、酸化鉄30w/w%、酸化チタン30w/w%、増粘剤10w/w%)を使用し、乾燥後、図2の表示部(16)を除いた虹彩模様を緑色(2−HEMA30w/w%、酸化クロム60w/w%、増粘剤10w/w%)で着色し、虹彩模様の領域内における表示部の一体化を阻害した。
このレンズを褐色の瞳で黒目の大きさが12mmの人にピンク色の表示部(16)を上下方向にして装用させ、肉眼で装用した人の目を観察した。瞳の上にピンク色と緑色とが混在し違和感があった。ピンク色の棒状の表示部(16)は緑色の虹彩模様との色の違いが大きいため直ぐに観察され、自然な外観を呈することはできなかった。
実施例1と同様にして新たなレンズ5枚を作製した。但し、模様は図3、着色成分は褐色(2−HEMA30w/w%、酸化鉄55w/w%、カーボンブラック5w/w%、増粘剤10w/w%)を使用した。模様の外径は12.8mm、内径は8.0mmで、表示部(26)の幅は0.40mm、長さは1.5mm、面積は約0.6mmであり、表示部の占める面積は虹彩領域全体の面積の約1.3%であった。
このレンズを褐色の瞳で黒目の大きさが12mmの人に表示部(26)の方向を気にせずに装用させ、肉眼で装用した人の目を観察した。瞳の色に変化や違和感はなかったが、装用前より目が大きくなったように観察された。棒状の表示部(26)は数秒間凝視しても判然とせず、虹彩模様と一体化した模様となっていた。また、ルーペ(3倍)を用いて観察すると、棒状の表示部(26)は上下の方向に確認できた。これは、レンズの両端部の厚みを薄く(ダイナミックスタビライゼーション)したため、当初の装用方向に係わらず、眼の中でレンズが回転し所望の位置で安定しているためと思われる。さらに、細隙灯顕微鏡(10倍)を通して所望の眼の方向軸とレンズ上の棒状の表示部(26)とのなす角度も測定できた。
実施例2と同様にして新たなレンズ5枚を作製した。但し、図3の模様の棒状の表示部(26)と直角方向にある2個のハート型マークは、ほぼ同じ大きさ(直径0.6mm)のメニコン社のロゴマーク(図示せず、商標第1381216号)に変更し作成した。
このレンズを褐色の瞳で黒目の大きさが12mmの人に装用させ、肉眼で装用した人の目を観察した。瞳の色に変化や違和感はなかったが、装用前より目が大きくなったように観察された。メニコン社のロゴマークは数秒間凝視しても判然とせず、虹彩模様と一体化した迷彩模様となっていた。しかし、レンズを掌に載せ通常の蛍光灯の下で観察でき、使用者に所望の会社の製品であることを知らせる情報として有用であった。
実施例1と同様にして新たなレンズ10枚(以下レンズAという)を作製した。但し、模様は図5とし、着色成分は褐色(2−HEMA30w/w%、酸化鉄55w/w%、カーボンブラック5w/w%、増粘剤10w/w%)を使用した。虹彩模様の外径は12.8mm、内径は8.0mmで、表示部(46)の幅は0.4mm、長さは1.5mm、面積は約0.6mmであり、表示部の占める面積は虹彩領域全体の面積の約1.4%であった。
一方、前記と同様の虹彩模様(但し、表示部(46)を削除し、当該部分には他の虹彩領域(42)と同様の模様にした)を付したレンズ10枚(以下レンズBという)を作製した。
ボランティアの成人10名(21〜35歳)に、レンズA及びレンズBを両眼に交互に装用してもらい、装用状態で両眼を比較して違和感があるか否かのアンケート調査を実施した。その結果いずれの被験者も両レンズでの差違を主張する人はいなかった。従って、本発明の表示部について、虹彩模様との一体性が確認された。
(比較例3)
実施例4と同様にして新たなレンズ10枚(以下レンズCという)を作製した。但し、図5の表示部(46)の幅を1.4mm、長さを1.5mm、面積を約2.1mmとし、表示部がより目立つようにした。
実施例4と同様にしてボランティアの被験者10名に、レンズB及びレンズCを両眼に交互に装用してもらい、装用状態で両眼を比較して違和感があるか否かのアンケート調査を実施した。その結果、被験者5名が、両レンズでの差違を主張した。従って、表示部の面積が2mmを超えると、虹彩模様との一体性が阻害され、それによって自然な外観を呈するという効果を損なうおそれがあることが示された。
実施例1と同様にして新たなレンズ10枚(以下レンズDという)を作製した。但し、模様は図6とし、着色成分は褐色(2−HEMA30w/w%、酸化鉄55w/w%、カーボンブラック5w/w%、増粘剤10w/w%)を使用した。虹彩模様の外径は12.8mm、内径は8.0mmで、表示部(56)の幅は0.4mm、長さは1.5mm、面積は約0.6mmであり、表示部の占める面積は虹彩領域全体の面積の約2.8%であった。
一方、前記と同様の虹彩模様(但し、表示部(56)を削除し、当該部分には他の虹彩領域(52)と同様の模様にした)を付したレンズ10枚(以下レンズEという)を作製した。
実施例4と同様にしてボランティアの被験者10名に、レンズD及びレンズEを両眼に交互に装用してもらい、装用状態で両眼を比較して違和感があるか否かのアンケート調査を実施した。その結果いずれの被験者も両レンズでの差違を主張する人はいなかった。従って、本発明の表示部について、虹彩模様との一体性が確認された。
(比較例4)
実施例4と同様にして新たなレンズ10枚(以下レンズFという)を作製した。但し、図6の表示部(56)を虹彩領域(52)の内円よりも0.2mm内側に離して配置し、表示部が虹彩領域と離れて位置するように形成した。
実施例4と同様にしてボランティアの被験者10名に、レンズE及びレンズFを両眼に交互に装用してもらい、装用状態で両眼を比較して違和感があるか否かのアンケート調査を実施した。その結果、若干名(2名)ではあるが、両レンズでの差違を主張した。従って、表示部を虹彩領域と離して形成すると、自然な外観を呈するという効果を損なうおそれがあることが示された。
本発明は、非常に自然な外観を与え、装用者の瞳の外見上の色を変えることができるパターンを有する着色コンタクトレンズがその虹彩模様中にレンズの情報を含んでおり、従来技術の延長で製造することができるので、新たな設備導入や、コスト上昇を抑えることなしに、消費者の広いニーズに応えることができる。
1、11、21、31、41、51、61、71・・・着色コンタクトレンズ
2、12、22、42、52・・・虹彩模様
6、16、26、27、36、46、56・・・表示部
60、62、64、70、74・・・型
68、78・・・着色成分

Claims (5)

  1. 角膜上での回転が制御されたコンタクトレンズであって、
    該コンタクトレンズが、中央視覚領域と、円環状の虹彩模様と、コンタクトレンズの多焦点面の偏心位置又はトーリックレンズ面の円柱軸のうち少なくとも1つの情報を示す表示とを有し、
    前記中央視覚領域の可視光線(380nm〜750nm)透過率は80%〜100%で、直径が5〜11mmであり、
    前記虹彩模様の円環領域の前記透過率は0%〜80%で、内径が5〜11mmで半径方向の幅が1.0〜3.5mmで瞳を大きく見せるためレンズ外周方向へ瞳より拡がっており、
    前記表示は、
    前記中央視覚領域にはなく、前記虹彩模様の円環領域にあって、
    前記虹彩模様の円環領域内に少なくとも2箇所に分散し、前記虹彩模様を内円側から外円側に向けて半径方向に沿って横断するように形成されており、
    三角形、四角形、円、楕円などの定形の他、不定形、またはそれらを結合させて成る形状であり、文字、数字等では構成されていないことにより、装用者にとっては虹彩模様と一体化して迷彩模様となり、検査者にとってはコンタクトレンズを患者に装用させた状態で回転が制御されていることが判る表示であることを特徴とする着色コンタクトレンズ。
  2. 前記情報を示す表示が内円側については、虹彩模様の円環領域における内側の外縁部まで延び、
    虹彩模様の円環領域において外円側から内円側に向けて一定の濃淡で表現されていることを特徴とする請求項1記載の着色コンタクトレンズ。
  3. 前記情報を示す表示は、最小面積0.1mm 以上でかつ最大面積2mm 以下の大きさで、
    虹彩模様の領域内に占める情報表示部の領域は、面積比で虹彩模様全体の0.1〜30%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の着色コンタクトレンズ。
  4. 前記虹彩模様領域を形成する着色成分を構成する素材には、レンズの構成モノマー成分と同一のモノマー成分が配合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の着色コンタクトレンズ。
  5. 前記コンタクトレンズは、
    (A)レンズの一方の面を形成する型(60)と、レンズ製品よりも薄い厚みの半製品が形成できる型(62)との間に、レンズ形成用モノマー組成物(65)を充填して重合する工程、
    (B)型(62)を外してレンズ半製品(63)の露出面に着色領域を形成するように着色成分(68)を塗布し、レンズ半製品(63)に固定する工程、
    (C)レンズの他方の面を形成する型(64)と、着色成分が塗布されたレンズ半製品(63)を有する型(60)との間に、前記レンズ形成用モノマー組成物(65)をさらに充填して重合する工程、
    (D)型(60)と型(64)を開いて、重合後の着色レンズ(61)を取り出す工程から製造され、
    前記(A)工程のレンズ半製品(63)の外径は、着色レンズ(61)の外径より10〜2000μm小さく設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の着色コンタクトレンズの製造方法。
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