JP5807871B2 - 端末装置、通信システム及び端末装置の起動方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載されたワイヤレスセンサでは、無電力で作動するセンサがON状態の時に電源部の電力を供給可能とし、当該センサがOFF状態の時に当該電源部の電力を供給不能とし、発信部が当該電源部の電力を供給されて所定の情報を無線で外部に発信することが行われる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るセンサ端末装置1(端末装置の一例)の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るセンサ端末装置1は、起動部11と、制御部12と、センサ部13と、通信部14と、電源15と、記憶部16と、を備えている。センサ部13には、複数であるn個の計測用センサ21−1〜21−nを備えている。
ここで、本実施形態では、起動部11は、前記所定の信号として、センサ端末装置1の周囲の環境の変化が所定の起動条件を満たした場合に、制御部12を起動させるための所定の閾値を超えるレベルの信号を割り込み信号として送信する回路構成を有している。
なお、本実施形態では、起動部11が制御部12を起動させるための信号として、割り込み信号を用いるが、他の信号が用いられてもよい。
このように、本実施形態では、制御部12に起動部11からの割り込み信号が入力された場合に、制御部12がスリープ状態から起動状態へ移行する。
なお、本実施形態では、制御部12が起動していない時の状態として、スリープ状態を用いるが、他の例として、起動しているときよりも消費電力が少ない他の状態が用いられてもよい。
起動用センサとしては、様々な対象(物理量)を検出するセンサが用いられてもよく、例えば、磁性体、熱電素子、圧電素子、焦電素子などの材料を使用したセンサを用いることができる。このような起動用センサでは、待機中の消費電力は実質上ゼロであり、センサ端末装置1が置かれた環境(例えば、電磁波、温度、圧力、空気流、音波、微粒子流などのいずれか)の変化を検出することができる。
具体例として、起動用センサとして圧電体を使用したフローセンサを用いると、流速に応じた電圧を発生する。この場合、センサ端末装置1の周囲の流体の速度が一定値を超えると、制御部12が起動する。起動用センサとしては、他にも、発電型の加速度センサなどを用いることもできる。
制御部12は、起動状態になると、記憶部16に記憶されている情報を参照して、その情報に基づいて決定される起動順序などの起動態様で、センサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nへ電源15からの電力を供給することにより、当該起動態様で当該各計測用センサ21−1〜21−nを起動する。
各計測用センサ21−1〜21−nは、起動されると、準備時間を経た後に計測時間に、各々の計測対象(物理量)を計測する。この計測結果は制御部12へ出力される。
また、各計測用センサ21−1〜21−nとしては、様々なセンサが用いられてもよく、例えば、振動センサ、加速度センサ、ビデオカメラ、煙センサ、湿度センサなどを用いることができる。そして、各計測用センサ21−1〜21−nにより、例えば、温度、湿度、流量、流速、照度、人感など、種々なものを計測することができる。
本実施形態では、制御部12は、デジタルで動作し、計測用センサ21−1〜21−nが計測結果をアナログ信号で出力するものについてはそのアナログ信号をA/D(Analog to Digital)変換器でデジタル信号へ変換する。
通信部14は、制御部12から入力された計測結果を基地局装置(図1では、図示せず)へ送信する。なお、通信部14では、有線の通信が行われてもよく、或いは、無線の通信が行われてもよい。
電源15は、制御部12や、センサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nや、通信部14へ電力を供給する。本実施形態では、制御部12が、電源15からセンサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nへの電力の供給を制御する。なお、電源15としては、例えば、蓄電池などの電池を用いることができる。
このフローチャートの説明では、起動部11に備えられた起動用センサによる検出対象の検出の有無に応じた動作を1回の動作として説明するが、本実施形態では、このような動作が常時行われている。
また、制御部12がスリープ状態である時に、起動部11に備えられた起動用センサへ検出対象の入力があり(ステップS1)、例えばその入力のレベルが所定の閾値以上であるというように、所定の起動条件を満たした場合には(ステップS2)、起動用センサは割り込み信号を制御部12へ出力する。
各計測用センサ21−1〜21−nは、起動すると、計測対象を計測して、その計測結果を制御部12へ出力する。制御部12は、各計測用センサ21−1〜21−nから入力された計測結果を通信部14へ出力する。通信部14は、制御部12から入力された計測結果を基地局装置(図1では、図示せず)へ送信する(ステップS5)。
なお、この効果は、起動用センサが自己で発電せずに電源15から計測用センサに比べ低電力の供給を受け駆動する場合にも得られる。また、起動用センサが環境変化に応じて自己で発電して駆動する場合には、更に節電の効果を得ることができる。
また、起動用センサとして発電型のセンサが用いられる場合には、制御部12への割り込み信号の生成が容易である。
従って、本実施形態に係るセンサ端末装置1では、高性能なセンシングと低消費電力化を実現することができる。
すなわち、センサ端末装置1は、複数の計測用センサ21−1〜21−nと、計測用センサ21−1〜21−nが非起動状態である第一消費電力状態と、計測用センサ21−1〜21−nが起動状態であり前記第一消費電力状態よりも電力を消費する第二消費電力状態とで切り替える制御部12と、制御部12に対して当該制御部12を起動する割り込み信号を送信する起動部11と、計測用センサ21−1〜21−nから制御部12を介して得られる計測結果の情報を外部と通信する通信部14と、計測用センサ21−1〜21−nと制御部12と通信部14へ電力を供給する電源15と、を備える。
すなわち、センサ端末装置1では、環境の変化に基づいて起動部11が起動するステップと、起動した起動部11が割り込み信号を制御部12へ送信して当該制御部12を起動するステップと、制御部12が、その起動状態に応じて、計測用センサ21−1〜21−nが非起動状態である第一消費電力状態と、計測用センサ21−1〜21−nが起動状態であり前記第一消費電力状態よりも電力を消費する第二消費電力状態とで切り替えるステップと、を有する。
ここで、第一消費電力状態では、必ずしも制御部12の消費電力がゼロである状態が用いられなくてもよく、例えば、制御部12で起動時よりも少ない電力を消費してもよい。
図3は、本実施形態に係るセンサ端末装置1に備えられた記憶部16により記憶される計測用センサ21−1〜21−nの基本情報の例を示す図である。この情報は、各計測用センサ21−1〜21−nの特性に関する情報である。
ここで、本実施形態では、計測用センサ21−1〜21−nの数が4個である場合(n=4である場合)を示す。
計測モードとしては、本実施形態では、第3の計測用センサ21−3に4個の異なる計測モードa、b、c、dがあることが記憶されている。
分解能としては、本実施形態では、デジタルの計測結果を得る第3の計測用センサ21−3の各計測モードa、b、c、d及びデジタルの計測結果を得る第4の計測用センサ21−4について、それぞれ、ビット(bit)数が記憶されている。なお、第1の計測用センサ21−1と第2の計測用センサ21−2はアナログの計測結果を得るものであり、本実施形態では、特に分解能は記憶されていない。
重要度順位としては、各計測用センサ21−1〜21−4及び各計測モードについて、重要度の順位が記憶されている。本実施形態では、第1の計測用センサ21−1、第2の計測用センサ21−2、第3の計測用センサ21−3の各計測モードa、b、c、d、第4の計測用センサ21−4の7つについて、1〜7の重要度順位が予め設定されている。なお、本実施形態では、重要度順位の数値が小さいほど重要度が高いことを意味する。
備考としては、様々な内容が記憶されてもよく、図3に示される例では、第3の計測用センサ21−3の4個の計測モードa、b、c、dのうちで、計測モードaが初期状態になっていることが記憶されている。
制御部12は、記憶部16に記憶されている起動規則情報を参照して、その起動規則情報に基づいて決定される各計測用センサ21−1〜21−nの起動順序などの起動態様で、各計測用センサ21−1〜21−nの起動を制御する。このような制御を行うために、制御部12は、必要に応じて、記憶部16に記憶されている図3に示される計測用センサ21−1〜21−nの基本情報を参照することや、或いは、各計測用センサ21−1〜21−nの変化する状態に関する情報を取得して参照することや、或いは、電源15の変化する状態に関する情報を取得して参照することなどを行う。
本実施形態では、基本的には、複数の計測用センサ21−1〜21−nの計測時間が重ならず、全体の時間を短くし、電力などに関して支障がないようにする規則が用いられる。
センサ部13に備えられた複数の計測用センサ21−1〜21−nの起動順序(起動順位)などの起動態様を予め設定しておき、その起動態様を使用することを規則とする。一例として、起動態様では各計測用センサ21−1〜21−nの起動開始時刻が定められており、制御部12は、これに従って、各計測用センサ21−1〜21−nを起動させる。
センサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nの準備時間や計測時間に基づいて決定される起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、記憶部16に記憶された情報を参照して、各計測用センサ21−1〜21−nの準備時間や計測時間の情報を取得することができる。
前記した(規則の第2の例)に関して、一例として、各計測用センサ21−1〜21−nのウォームアップ時間(本実施形態では、準備時間)が長いものから短いものへの起動順序で複数の計測用センサ21−1〜21−nを起動させる起動態様を使用する。
前記した(規則の第2の例)に関して、他の例として、複数の計測用センサ21−1〜21−nのうちでウォームアップ時間(本実施形態では、準備時間)が最も長いものを最初に起動させる起動態様を使用する。なお、2番目以降に起動される計測用センサの起動順序は、ウォームアップ時間(本実施形態では、準備時間)の長さの順に従わなくてよい。
前記した(規則の第2の例)に関して、他の例として、各計測用センサ21−1〜21−nの準備時間と計測時間を加算した時間が長いものから短いものへの起動順序で複数の計測用センサ21−1〜21−nを起動させる起動態様を使用する。
前記した(規則の第2の例)に関して、他の例として、複数の計測用センサ21−1〜21−nのうちで準備時間と計測時間を加算した時間が最も長いものを最初に起動させる起動態様を使用する。なお、2番目以降に起動される計測用センサの起動順序は、準備時間と計測時間を加算した時間の長さの順に従わなくてよい。
いずれかの計測用センサの起動タイミングをずらす必要が生じた場合には、複数の計測用センサ21−1〜21−nのうちでウォームアップ時間(本実施形態では、準備時間)が最も短いものをずらす。
いずれかの計測用センサの起動タイミングをずらす必要が生じた場合には、複数の計測用センサ21−1〜21−nのうちで準備時間と計測時間を加算した時間が最も短いものをずらす。
いずれかの計測用センサの起動タイミングをずらす必要が生じた場合には、複数の計測用センサ21−1〜21−nのうちで起動タイミングが最も遅いものをずらす。
センサ部13に備えられた複数の計測用センサ21−1〜21−nの計測時間が重複しないようにした起動態様を使用することを規則とする。
なお、本実施形態では、複数の計測用センサ21−1〜21−nによる計測結果を制御部12へ出力する場合に、2個以上の計測用センサ21−1〜21−nから制御部12への出力が同時に重なってしまうと、これらの計測結果が正常に制御部12により取得されない。つまり、本実施形態では、2個以上の計測用センサ21−1〜21−nと制御部12との間で同時に計測結果を通信することができない。そこで、本規則が有効である。
制御部12の動作時間が最小になるようにした起動態様を使用することを規則とする。
ここで、最小にする制御部12の動作時間としては、例えば、起動部11により起動されてから、計測用センサ21−1〜21−n(その中で起動されたもの)による計測やその計測結果の通信が完了して、当該制御部12が再びスリープ状態に戻るまでの時間が用いられる。
センサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nの消費電力に基づいて決定される起動順序などの起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、記憶部16に記憶された計測用センサ21−1〜21−nの基本情報を参照して、各計測用センサ21−1〜21−nの消費電力の情報(瞬時的な消費電力の情報や、時間的に平均した消費電力の量の情報)を取得することができる。
前記した(規則の第12の例)に関して、一例として、瞬時的な消費電力に関して、起動される計測用センサ21−1〜21−nの消費電力の合計がセンサ端末装置1における最大供給電力(許容される最大値)を超えないようにした起動態様を使用する。なお、制御部12は、電源15の寿命(センサ端末装置1における残りの電力)の情報を取得することができ、瞬時的な最大供給電力の情報を得ることができる。
前記した(規則の第12の例)に関して、他の例として、時間的に平均した消費電力の量に関して、起動される計測用センサ21−1〜21−nの消費電力量の合計がセンサ端末装置1における最大供給電力量(許容される最大値)を超えないようにした起動態様を使用する。なお、制御部12は、電源15の寿命(センサ端末装置1における残りの電力)の情報を取得することができ、最大供給電力量の情報を得ることができる。
前記した(規則の第12の例)に関して、他の例として、瞬時的な消費電力に関して、通信部14による1回の通信で使用される消費電力がセンサ端末装置1における最大供給電力を超えないようにした起動態様を使用する。なお、制御部12は、電源15の寿命(センサ端末装置1における残りの電力)の情報を取得することができ、瞬時的な最大供給電力の情報を得ることができる。
前記した(規則の第12の例)に関して、他の例として、消費電力が小さいものから大きいものへの順序で複数の計測用センサ21−1〜21−nを起動させる起動態様を使用する。
センサ端末装置1に備えられた例えば電池などの電源15の寿命(センサ端末装置1における残りの電力)に基づいて決定される起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、電源15の寿命(センサ端末装置1における残りの電力)の情報を取得することができる。
センサ部13に備えられた各計測用センサ21−1〜21−nの蓄電量に基づいて決定される起動順序などの起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、各計測用センサ21−1〜21−nの蓄電量の情報を取得することができる。
瞬時的な消費電力や時間的に平均した消費電力に関して、消費電力を制限する必要がある場合には、いずれか1個以上の計測用センサの準備時間を短くする起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、記憶部16に記憶された情報を参照して、準備時間を短くする計測用センサを決める。
なお、デジタルの計測用センサでは、計測の分解能(ビット数)を下げると、計測の精度が下がり、消費電力が下がる。
瞬時的な消費電力や時間的に平均した消費電力に関して、消費電力を制限する必要がある場合には、いずれか1個以上の計測用センサによる計測を省く(つまり、行わない)起動態様を使用することを規則とする。なお、制御部12は、記憶部16に記憶された情報を参照して、計測を省く計測用センサを決める。
一例として、いずれかの計測用センサの準備時間を短くするだけでは消費電力の低減が不十分である場合に、当該計測用センサによる計測を省く。
いずれかの計測用センサの準備時間を短くする場合や、いずれかの計測用センサによる計測を省く場合や、そのほか、いずれかの計測用センサによる計測の態様を変化させる場合には、各計測用センサ21−1〜21−nに設定された重要度順位が低い方を優先して、その変化の対象とする起動態様を使用する規則とする。なお、例えば、制御部12は、記憶部16に記憶された計測用センサ21−1〜21−nの基本情報を参照して、各計測用センサ21−1〜21−nの重要度順位の情報を得ることができる。
具体例として、各計測用センサ21−1〜21−nの準備時間や計測時間を考慮することで、全体的な計測の動作に要する時間を短くすることが可能であり、また、瞬時的な消費電力や時間的に平均した消費電力の量がそれぞれ可能な範囲に収まるように考慮することで、全体的な計測の動作が十分な電力で適切に行われるようにすることができる。そして、これらの両方を考慮することで、これら両方の効果を得ることができる。
なお、図4〜図7の説明では、起動部11において判定される所定の起動条件が満たされた状態を起動スイッチのオン状態と言い、当該所定の起動条件が満たされない状態を起動スイッチのオフ状態と言う。また、制御部12の起動状態をオン状態と言い、制御部12のスリープ状態をオフ状態と言う。また、各計測用センサ21−1〜21−nの起動状態をオン状態と言い、各計測用センサ21−1〜21−nの停止状態(起動されていない状態)をオフ状態と言う。また、通信部14が計測結果の情報を送信する通信を行っている状態をオン状態と言い、このような通信を行っていない状態をオフ状態と言う。また、いずれについても、オン状態をハイレベルで表し、オフ状態をローレベルで表す。
また、図4〜図7に示される動作は例示であり、図4〜図7には示されないような動作が実施されてもよい。
図4のタイムチャートには、起動スイッチのオンオフ状態と、制御部12のオンオフ状態と、第1の計測用センサ21−1のオンオフ状態と、第2の計測用センサ21−2のオンオフ状態と、第3の計測用センサ21−3のオンオフ状態と、第4の計測用センサ21−4のオンオフ状態と、通信部14のオンオフ状態を示してある。
本動作例では、第1の計測用センサ21−1、第2の計測用センサ21−2、第3の計測用センサ21−3、第4の計測用センサ21−4の順で、準備時間が長く、且つ、準備時間と計測時間を加算した時間が長い。
また、図4では図示を省略しているが、制御部12は、起動されてから再びスリープ状態になるまでの間、いずれの計測用センサ21−1〜21−4においても計測時間になっていないときには、一時的にスリープ状態になって、消費電力を低減させることができる。
図5のタイムチャートには、起動スイッチのオンオフ状態と、制御部12のオンオフ状態と、第1の計測用センサ21−1のオンオフ状態と、第2の計測用センサ21−2のオンオフ状態と、第3の計測用センサ21−3のオンオフ状態と、第4の計測用センサ21−4のオンオフ状態と、通信部14のオンオフ状態を示してある。
また、図5では図示を省略しているが、制御部12は、起動されてから再びスリープ状態になるまでの間、いずれの計測用センサ21−1〜21−4においても計測時間になっていないときには、一時的にスリープ状態になって、消費電力を低減させることができる。
図6のタイムチャートには、起動スイッチのオンオフ状態と、制御部12のオンオフ状態と、第1の計測用センサ21−1のオンオフ状態と、第2の計測用センサ21−2のオンオフ状態と、第3の計測用センサ21−3のオンオフ状態と、第4の計測用センサ21−4のオンオフ状態と、通信部14のオンオフ状態と、センサ端末装置1において可能な瞬時的な最大供給電力と、消費電力を示している。
本動作例では、第1の計測用センサ21−1、第2の計測用センサ21−2、第3の計測用センサ21−3、第4の計測用センサ21−4の順で、準備時間が長く、且つ、準備時間と計測時間を加算した時間が長い。
また、図6では図示を省略しているが、制御部12は、起動されてから再びスリープ状態になるまでの間、いずれの計測用センサ21−1〜21−4においても計測時間になっていないときには、一時的にスリープ状態になって、消費電力を低減させることができる。
図7のタイムチャートには、起動スイッチのオンオフ状態と、制御部12のオンオフ状態と、第1の計測用センサ21−1のオンオフ状態と、第2の計測用センサ21−2のオンオフ状態と、第3の計測用センサ21−3のオンオフ状態と、第4の計測用センサ21−4のオンオフ状態と、センサ端末装置1において可能な時間的に平均した最大供給電力量(最大許容消費電力量)と、調整前の消費電力量と、調整後の消費電力量を示してある。
本動作例では、第1の計測用センサ21−1、第2の計測用センサ21−2、第3の計測用センサ21−3、第4の計測用センサ21−4の順で、準備時間が長く、且つ、準備時間と計測時間を加算した時間が長い。
また、図7では図示を省略しているが、制御部12は、起動されてから再びスリープ状態になるまでの間、いずれの計測用センサ21−1〜21−4においても計測時間になっていないときには、一時的にスリープ状態になって、消費電力を低減させることができる。
具体的には、重要度の順位に従って、重要度が低い方を優先させて、計測用センサによる計測の態様を変更する。
一例として、図3に示される計測用センサ21−1〜21−nの基本情報がある場合に、電源15の最大供給電力(最大許容消費電力)が最大3mWになったときには、重要度が比較的低い第4の計測用センサ21−4を起動せずに動作させないようにする。
ここで、これらの動作制御は例示であり、他の様々な動作制御が行われてもよい。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るセンサネットワークシステム(通信システムの一例)の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るセンサネットワークシステムは、複数であるr個のセンサ端末装置101−1〜101−r(端末装置の一例)と、複数の中継局装置111〜117と、複数の基地局装置121〜123と、を備えている。
なお、センサ端末装置や中継局装置や基地局装置のそれぞれの数としては、任意の数が用いられてもよい。
各中継局装置111〜117は、それぞれが通信する領域に存在するセンサ端末装置101−1〜101−rから無線送信された情報を受信して、その情報を有線で送信する。
各基地局装置121〜123は、それぞれの配下に存在する中継局装置111〜117から有線で送信された情報を受信する。
また、それぞれの通信については、本実施形態に限られず、有線の通信が用いられてもよく、或いは、無線の通信が用いられてもよい。
11・・・起動部
12・・・制御部
13・・・センサ部
14・・・通信部
15・・・電源
16・・・記憶部
21−1〜21−n・・・計測用センサ
101−1〜101−r・・・センサ端末装置
111〜117・・・中継局装置
121〜123・・・基地局装置
Claims (19)
- 計測対象の物理量を計測する複数の計測用センサと、
前記複数の計測用センサの起動態様を決定する情報であって前記複数の計測用センサのそれぞれの重要度の順位に基づいた情報を有する情報を記憶する記憶部と、
起動した場合に、前記情報に基づき、前記複数の計測用センサの全部又は一部を非起動状態から起動状態へ切り替える制御部と、
環境の変化に基づいて駆動する起動用センサを有しており、前記起動用センサによる検出結果に基づいて、前記計測対象の物理量と相関を有する物理量が、所定の起動条件として満たされた場合に、前記制御部を起動させる起動部と、
を備えたことを特徴とする端末装置。 - 前記起動用センサは、環境の変化に基づいて発電することにより駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記情報は、前記複数の計測用センサのそれぞれの準備時間及び計測時間に基づいている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末装置。 - 前記情報は、起動する前記複数の計測用センサの前記計測時間が重複しない、
ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。 - 前記制御部は、前記複数の計測用センサのうち、前記準備時間が一番長いものから駆動する、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、前記複数の計測用センサのうち、前記準備時間と前記計測時間の合計時間が一番長いものから駆動する、
ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記情報は、前記制御部が起動してから当該起動に応じて行われる前記制御部による一連の動作が完了するまでの前記制御部の動作時間が最小になる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記情報は、瞬時的な消費電力に関して、起動する前記計測用センサの消費電力の合計が許容される最大値以下となる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記情報は、消費電力量に関して、起動する前記計測用センサの消費電力の量の合計が許容される最大値以下となる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、前記消費電力または前記消費電力の量の合計が、前記最大値より大きくなる場合、最も優先度が低い前記計測用センサを起動しない、
ことを特徴とする請求項8又は請求項9のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記情報は、起動する前記計測用センサの起動順序を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、前記複数の計測用センサの全部又は一部を起動する場合に、起動する計測用センサが準備時間であるときにスリープ状態になる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、前記情報に基づいて、初期状態では基準の起動態様を使用し、その後における状態の変化に応じて基準の起動態様から補正した起動態様を使用する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記情報は、端末装置の状態と前記起動態様との対応を示すテーブルであり、
前記制御部は、前記情報に基づき動作する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、起動した場合に、前記計測用センサへの電力が非供給である状態から供給される状態へ切り替えることにより、前記計測用センサを前記非起動状態から前記起動状態へ切り替える、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の端末装置。 - 端末装置と、基地局装置と、を有し、
前記端末装置は、計測対象の物理量を計測する複数の計測用センサと、
前記複数の計測用センサの起動態様を決定する情報であって前記複数の計測用センサのそれぞれの重要度の順位に基づいた情報を有する情報を記憶する記憶部と、
起動した場合に、前記記憶部に記憶された情報に基づいて決定される起動態様で、前記複数の計測用センサの全部又は一部を非起動状態から起動状態へ切り替える制御部と、
環境の変化に基づいて駆動する起動用センサを有しており、前記起動用センサによる検出結果に基づいて所定の起動条件が満たされた場合に、前記制御部を起動させる起動部と、
前記複数の計測用センサの全部又は一部による計測結果の情報を送信する通信部と、を備え、
前記基地局装置は、前記端末装置から送信された情報を受信する、
ことを特徴とする通信システム。 - 前記起動用センサは、環境の変化に基づいて発電することにより駆動する、
ことを特徴とする請求項16に記載の通信システム。 - 環境の変化に基づいて駆動する起動用センサを有する起動部が、前記起動用センサによる検出結果に基づいて所定の起動条件が満たされた場合に、制御部を起動させ、
前記制御部が、起動した場合に、記憶部に記憶された複数の計測用センサの起動態様を決定する情報であって前記複数の計測用センサのそれぞれの重要度の順位に基づいた情報を有する情報に基づいて決定される起動態様で、前記複数の計測用センサの全部又は一部を非起動状態から起動状態へ切り替え、
起動した前記計測用センサが、計測対象の物理量を計測し、
通信部が、前記複数の計測用センサの全部又は一部による計測結果の情報を送信する、
ことを特徴とする端末装置の起動方法。 - 前記起動用センサは、環境の変化に基づいて発電することにより駆動する、
ことを特徴とする請求項18に記載の端末装置の起動方法。
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