JP5805842B1 - マグネトロン - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、高効率化と負荷安定性の向上を実現したマグネトロンを提供することを目的とする。【解決手段】ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比(EHg/Vh)が1.12≰EHg/Vh≰1.26の条件を満たし、さらに入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgが出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgより大きく、且つ入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgより大きくなるようにして、ベイン高さVhを短くすることで、参考マグネトロン100と比べて、ベイン高さVhを短くしながら、高効率での負荷安定性を向上させることができ、かくして、コストを抑えつつ、高効率化と負荷安定性の向上を実現したマグネトロンを提供できる。【選択図】図4

Description

本発明は、マグネトロンに関するものであり、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に用いられる連続波マグネトロンに適用して好適なものである。
2450MHz帯の電波を発振する一般的な電子レンジ用マグネトロンは、陽極円筒と、複数のベインとを備えている。ベインは、陽極円筒の内部に放射状に配設されている。複数のベインの遊端に囲まれた作用空間には、螺旋状陰極(カソード)が陽極円筒の軸心に沿って配設されている。カソードの両端は、それぞれに入力側エンドハット及び出力側エンドハットが固着されている。また、陽極円筒の両端には、それぞれ略漏斗状の入力側ポールピース及び出力側ポールピースが固着されている。さらに、入力側ポールピース及び出力側ポールピースの外側には、それぞれ環状の磁石が設置されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−335351号公報
近年、マグネトロンについては、コストを抑えつつ、さらなる高効率化、負荷に対する発振安定度の向上が求められている。実際、例えば、コストを抑えつつ、作用空間内の磁界強度を高めて高効率化を図る為には、入力側と出力側の磁石の間隔を狭めることが有効である。しかしながら、この間隔を狭める為に、単純に陽極円筒及び陽極円筒内の各部の管軸方向のサイズを小さくすると負荷に対する発振安定性(負荷安定性)が低下してしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決する為になされたものであり、コストを抑えつつ、高効率化と負荷安定性の向上を実現したマグネトロンを提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明に係るマグネトロンは、入力側から出力側に向かう中心軸に沿って円筒状に延びる陽極円筒と、前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延び、遊端がベイン内接円を形成する複数のベインと、前記複数のベインの遊端によって形成されるベイン内接円内に前記中心軸に沿って配置されたカソードと、前記カソードの入力側の端及び出力側の端にそれぞれ固着された入力側エンドハット及び出力側エンドハットと、前記陽極円筒の中心軸方向の入力側の端及び出力側の端にそれぞれ配置され、前記複数のベインの遊端と前記カソードとの間の電子作用空間へ磁束を導く入力側ポールピース及び出力側ポールピースと、前記入力側ポールピース及び出力側ポールピースのそれぞれの中心軸方向の外側に配置される磁石とを具備し、前記入力側エンドハットと出力側エンドハットの間隔をエンドハット間隔EHg、前記ベインの中心軸方向の長さをベイン高さVh、前記入力側エンドハットと前記ベインの入力側の端との間隔を入力側エンドハット・ベイン間隔IPevg、前記出力側エンドハットと前記ベインの出力側の端との間隔を出力側エンドハット・ベイン間隔OPevg、前記入力側ポールピースの中心部分の平坦面と前記ベインの入力側の端との間隔を入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvg、前記出力側ポールピースの中心部分の平坦面と前記ベインの出力側の端との間隔を出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgとしたときに、1.12≦EHg/Vh≦1.26、IPpvg>OPpvg、IPevg>OPevgを満足することを特徴とする。
本発明によれば、コストを抑えつつ、高効率化と負荷安定性の向上を実現したマグネトロンを提供できる。
本発明の実施の形態に係るマグネトロンの全体の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンの主要部の寸法を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンの主要部の寸法を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンの主要部の寸法と、従来のマグネトロンの主要部の寸法とを示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンにおける電子作用空間内での磁束密度の大きさを示すグラフである。 従来のマグネトロンにおける電子作用空間内での磁束密度の大きさを示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンと、従来のマグネトロンとにおける磁束密度に対する電子効率を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンと、従来のマグネトロンとにおける磁束密度に対する陽極電圧を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンと、従来のマグネトロンとにおける陽極電圧に対する出力を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンと、従来のマグネトロンとにおける陽極電圧に対する出力効率を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンにおける電子作用空間内の電界分布を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンにおける電子作用空間内の電界強度を示すグラフである。 従来のマグネトロンにおける電子作用空間内の電界強度を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンを含めた複数のマグネトロンの主要部の長さ及び間隔を示す表である。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンを含めた複数のマグネトロンにおける出力効率と負荷安定性を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るマグネトロンのベインの高さを変えたときの出力効率と負荷安定性の変化を示すグラフである。
本発明に係るマグネトロンの一実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、以下の実施の形態は、単なる例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態のマグネトロン1の概略を示す縦断面図である。このマグネトロン1は、2450MHz帯の基本波を発生する電子レンジ用のマグネトロンである。マグネトロン1は、2450MHz帯の基本波を発生する陽極構体2を中心に構成され、その下側に、陽極構体2の中心に位置するカソード3に電力を供給する入力部4が配置され、上側に、陽極構体2から発振されたマイクロ波を管外(マグネトロン1外)に取り出す出力部5が配置されている。
これら入力部4及び出力部5は、それぞれ陽極構体2の陽極円筒6に対し、入力側の金属封着体7及び出力側の金属封着体8によって真空機密に接合されている。
陽極構体2は、陽極円筒6と、複数枚(例えば10枚)のベイン10と、大小2本のストラップリング11を備えている。陽極円筒6は、例えば銅からなり、円筒状に形成され、その中心軸が、マグネトロン1の中心軸である管軸mを通るように配置されている。
各ベイン10は、例えば銅からなり、板状に形成され、陽極円筒6の内側に管軸mを中心に放射状に配置されている。各ベイン10の外側の端部は陽極円筒6の内周面に接合され、内側の端部は遊端になっている。そして、複数枚のベイン10の遊端に囲まれた円筒状の空間が電子作用空間となっている。尚、複数枚のベイン10の遊端により形成される内接円をベイン内接円と呼ぶ。複数枚のベイン10の管軸m方向の上下両端側に、それぞれ大小2本のストラップリング11が固定されている。
複数枚のベイン10の遊端に囲まれた電子作用空間には、管軸mに沿って、螺旋状のカソード3が設けられている。カソード3は、複数枚のベイン10の遊端と間隔を隔てて配置されている。陽極構体2及びカソード3が、マグネトロン1の共振部となっている。
また、カソード3の下端部と上端部とには、それぞれ電子の飛び出しを防ぐエンドハット12、13が固定されている。入力側である下端部側のエンドハット(これを入力側エンドハットと呼ぶ)12はリング状に形成され、出力側である上端部側のエンドハット(これを出力側エンドハットと呼ぶ)13はディスク上に形成されている。
陽極円筒6の下方に位置する入力部4は、セラミックステム14と、このセラミックステム14に封止板28a及び封止板28bを介して固定されたセンターサポートロッド15とサイドサポートロッド16を備えている。センターサポートロッド15は、カソード3の入力側エンドハット12の中央の空孔を通り、カソード3の中心を管軸m方向に貫通してカソード3の出力側とエンドハット13に接合されていて、カソード3に電気的に接続されている。
一方、サイドサポートロッド16は、カソード3の入力側エンドハット12に接合されていて、この入力側エンドハット12を介してカソード3に電気的に接続されている。これら、センターサポートロッド15及びサイドサポートロッド16は、カソード3を支持すると共に、カソード3に電流を供給するようになっている。
封止板28a及び封止板28bの各々は、セラミックステム14に気密できる状態で固定されており、ステム14を貫通した端子29a及び端子29bが封止板28a及び封止板28bの各々に気密された状態で固定されている。端子29a及び端子29bの他端側は、フィルター回路26の各コイルの一端と接続されており、フィルター回路26の各コイルの他端は貫通コンデンサー30の端子に各々接続されている。
さらに、陽極円筒6の下端部(入力側の端部)の内側と上端部(出力側の端部)の内側には、それぞれ一対のポールピース17、18が、入力側エンドハット12と出力側エンドハット13の間の空間を挟むように対向して設けられている。
入力側のポールピース(これを入力側ポールピースと呼ぶ)17には、その中央部に、貫通孔が設けられ、この貫通孔を中心として、入力側(下方)に向かって広がる略漏斗状に形成されている。この入力側ポールピース17は、貫通孔の中心を管軸mが通るように配置される。
一方、出力側のポールピース(これを出力側ポールピースと呼ぶ)18は、その中央部に、出力側エンドハット13よりわずかに大きな径を有する貫通孔が設けられ、この貫通孔を中心として、出力側(上方)に向かって広がる略漏斗状に形成されている。この出力側ポールピース18は、貫通孔の中心を管軸mが通るように配置される。尚、入力側ポールピース17と出力側ポールピース18は、全体的な形状としてはともに略漏斗状であり中央部に平坦面17A、18Aが形成されたものであるが、図2に示すように、これら平坦面17A、18Aの径が異なっている。
さらに、入力側のポールピース17には、外周部に、管軸m方向に延びる略筒状の金属封着体7の上端部が固着されている。この金属封着体7は、陽極円筒6の下端部に気密状態で固定されている。一方、出力側のポールピース18には、外周部に、管軸m方向に延びる略筒状の金属封着体8の下端部が固着されている。この金属封着体8は、陽極円筒6の上端部に気密状態で固定されている。
入力側の金属封着体7は、その下端部に、入力部4を構成するセラミックステム14が気密できる状態で接合されている。つまり、セラミックステム14に封止板28a及び封止板28bを介して固定されたセンターサポートロッド15とサイドサポートロッド16は、この金属封着体7の内側を通ってカソード3に接続されている。
一方、出力側の金属封着体8は、その上端部に、出力部5を構成する絶縁筒19が気密接合されていて、さらに絶縁筒19の上端には排気管20が気密接合されている。さらに、複数のベイン10のうちの1つから導出されたアンテナ21が、出力側ポールピース18を貫通し、金属封着体8の内側を通ってその上端側へと延び、先端が排気管20に挟持され気密状態で固定されている。
金属封着体7、8の外側には、陽極円筒6を管軸m方向に挟むように、一対のリング状の磁石22、23が対向して設けられている。一対の磁石22、23は、ポールピース17、18により陽極円筒6の内周に配置されたべイン10の遊端により囲まれた円筒状の空間に磁力が導かれて管軸m方向に磁界が形成される。
さらに、陽極円筒6と磁石22、23は、ヨーク24によって覆われていて、一対の磁石22、23とヨーク24によって強固な磁気回路が形成されている。
さらに、陽極円筒6とヨーク24の間には、ラジエータ25が設けられていて、カソード3からの輻射熱は陽極構体2を介してラジエータ25に伝わりマグネトロン1の外部に放出するようになっている。また、カソード3は、センターサポートロッド15、サイドサポートロッド16を介して、コイル及び貫通コンデンサを有するフィルター回路26に接続されている。フィルター回路26は、フィルターボックス27に収められている。マグネトロン1の構成の概略は、以上のようになっている。
次に、図2及び図3を用いて、マグネトロン1の共振部である陽極構体2及びカソード3についてさらに詳しく説明する。図2及び図3は、陽極構体2及びカソード3の縦断面図であり、陽極構体2及びカソード3を構成する各部の大きさ、位置及び間隔を示す図である。
以下の説明では、ベイン10の管軸m方向の長さ(これを高さとする)をベイン高さVh、入力側エンドハット12の上端(べイン10の入力側に近い端)12aと出力側エンドハット13の下端(べイン10の出力側に近い端)13aとの管軸m方向の間隔をエンドハット間隔EHg、入力側エンドハット12の上端12aとベイン10の下端(入力側の端)との管軸m方向の間隔を入力側エンドハット・ベイン間隔IPevg、出力側エンドハット13の下端13aとベイン10の上端(出力側の端)との管軸m方向の間隔を出力側エンドハット・ベイン間隔OPevg、入力側ポールピース17の平坦面17Aと出力側ポールピース18の平坦面18Aとの管軸m方向の間隔をポールピース間隔PPg、入力側ポールピース17の平坦面17Aとベイン10の下端との管軸m方向の間隔を入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvg、出力側ポールピース18の平坦面18Aとベイン10の上端との管軸m方向の間隔を出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvg、入力側エンドハット12の上端12aと入力側ポールピース17の平坦面17Aとの管軸m方向の間隔を入力側エンドハット・ポールピース間隔IPepg、入力側ポールピース17の平坦面17Aから外周部の内面までの管軸m方向の長さを入力側ポールピース高さIPpph、出力側ポールピース18の平坦面18Aから外周部の内面までの管軸m方向の長さを出力側ポールピース高さOPpph、入力側ポールピース17の平坦面17Aの外径を入力側ポールピース平坦径IPppd、出力側ポールピース18の平坦面18Aの外径を出力側ポールピース平坦径OPppd、ベイン10の遊端に内接するベイン内接円の直径をベイン内接円直径2ra、カソード3の外周の直径をカソード直径2rcとする。尚、ベイン内接円半径はra、カソード半径はrcとする。
本実施の形態のマグネトロン1は、ベイン高さVhが7.5[mm]、エンドハット間隔EHgが8.95[mm]、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが1.35[mm]、出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgが0.1[mm]、ポールピース間隔PPgが10.3[mm]、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgが1.50[mm]、出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgが1.30[mm]、入力側エンドハット・ポールピース間隔IPepgが0.15[mm]、入力側ポールピース高さIPpph及び出力側ポールピース高さOPpphが共に6.25[mm]、入力側ポールピース平坦径IPppdが14[mm]、出力側ポールピース平坦径OPppdが12[mm]、ベイン内接円直径2raが8.00[mm]、カソード直径2rcが3.7[mm]となっている。
次に、図4を用いて、本実施の形態のマグネトロンと、比較対象となるマグネトロン(これを参考マグネトロンと呼ぶ)100との構成の違いについて説明する。尚、図4は、管軸mを挟んで図中右側が本実施の形態のマグネトロン1の縦断面図であり、図中左側が参考マグネトロン100の縦断面図となっている。本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100と比べると、基本的な構造は同じであるが、主に、陽極構体2及びカソード3を構成する各部の管軸m方向の長さ、位置及び間隔が異なっている。
比較対象である参考マグネトロン100は、ベイン高さVhが、従来の実用化の最小高さとされる8.0[mm]のマグネトロンであり、さらに、エンドハット間隔EHgが8.9[mm]、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが0.8[mm]、出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgが0.1[mm]、ポールピース間隔PPgが10.9[mm]、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgが1.45[mm]、出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgが1.45[mm]、入力側エンドハット・ポールピース間隔IPepgが0.65[mm]、入力側ポールピース高さIPpph及び出力側ポールピース高さOPpphが共に6.25[mm]となっている。
すなわち、本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100と比べて、ベイン高さVhが8.0から7.5[mm]へと0.5[mm]短く、さらにポールピース間隔PPgが10.9から10.3[mm]へと0.6[mm]短くなっている。これにともなって、本実施の形態のマグネトロン1は、陽極円筒6の管軸m方向の長さが、参考マグネトロン100より短くなっている。
さらに、エンドハット間隔EHgについては、参考マグネトロン100と比べて、8.9から8.95[mm]へとわずかに広くなっている。この理由については後述する。
また、本実施の形態のマグネトロン1の出力側は、出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgが参考マグネトロン100と比べて1.45から1.30[mm]へとわずかに0.15[mm]短くなっているのみで、出力側エンドハット・ベイン間隔OPevg、出力側ポールピース高さOPpphについては参考マグネトロン100と等しくなっている。一方で、入力側は、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが参考マグネトロン100と比べて0.8から1.35[mm]へと0.55[mm]広く、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgと、入力側ポールピース高さIPpphについては参考マグネトロン100とほぼ等しくなっている。
このように、本実施の形態のマグネトロン1は、出力側は参考マグネトロン100とほぼ同じ構成でよく、入力側は参考マグネトロン100と比べてベイン10と入力側エンドハット12との間隔を広げている。簡単に言えば、本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100よりベイン10の高さを短くして、且つベイン10と入力側エンドハット12との間隔を広げたものである。
ここで、本実施の形態のマグネトロン1の特性について、参考マグネトロン100の特性と比較して説明する。まず、電子作用空間内での磁束密度の大きさについて、図5及び図6のグラフを用いて説明する。尚、図5は、本実施の形態のマグネトロン1によるものであり、図6は、参考マグネトロン100によるものである。図5及び図6は、縦軸が磁束密度(ガウス)、横軸が、電子作用空間内の管軸m方向の位置を示している。尚、横軸は、べイン高さVhの中心を0として、この中心からマイナス方向を入力側、プラス方向を出力側として示している。この図5及び図6には、ベイン10寄り(Vane)、ベイン10及びカソード3間の中央(Center)、カソード3寄り(Cathoed)のそれぞれで得られた磁束密度を示している。
この図5及び図6から明らかなように、本実施の形態のマグネトロン1は、ベイン10寄り、ベイン10及びカソード3間の中央、カソード3寄りのそれぞれで、参考マグネトロン100よりわずかに高い磁束密度が得られている。つまり、本実施の形態のマグネトロン1は、電子作用空間内での磁束密度について、参考マグネトロン100と同程度以上の特性が得られている。
次に、磁束密度に対する電子効率及び陽極電圧について、図7及び図8のグラフを用いて説明する。図7は、縦軸が電子効率[%]、横軸が磁束密度[ガウス]、図8は、縦軸が陽極電圧[V]、横軸が磁束密度[ガウス]を示している。この図7及び図8から明らかなように、本実施の形態のマグネトロン1は、磁束密度に対する効率及び陽極電圧について、参考マグネトロン100と同程度の特性が得られている。
次に、実際のマグネトロンの陽極電圧に対する出力及び出力効率について、図9及び図10のグラフを用いて説明する。図9は、縦軸が出力[W]、横軸が陽極電圧[KV]、図10は、縦軸が出力効率[%]、横軸が陽極電圧[KV]を示している。この図9及び図10から明らかなように、本実施の形態のマグネトロン1は、陽極電圧に対する出力及び陽極電圧についても、参考マグネトロン100と同程度の特性が得られている。
また、参考マグネトロン100では、約74.5[%]の高効率で約1.35[A]の負荷安定性が得られたのに対して、本実施の形態のマグネトロン1では、約74.5[%]の高効率で約2.0[A]の負荷安定性が得られた。すなわち、本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、より高い負荷安定性が得られている。
以上のように、本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100と比べて、負荷安定性以外の特性については同程度でなり、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、負荷安定性を向上させることができている。
ここで、本実施の形態のマグネトロン1が、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、負荷安定性を向上させることができた理由について説明する。
図11に、電子作用空間内の電界分布を示す。図11は、陽極構体2及びカソード3の縦断面図であり、電子作用空間内の管軸m方向における電界分布を複数の電界等電位線で表している。尚、この電界分布は、コンピュータ解析によるシミュレーションにより得られたものである。この図11に示すように、カソード3とベイン10との間の電子作用空間内には、管軸m方向(図中上下方向)と平行な複数の電界等電位線が並んでいる。これにより、カソード3からベイン10に向かって、電界等電位線と直交する矢印Aで示す方向(すなわち管軸mと直交する方向)に電子は移動する。
このようなマグネトロン1が安定して発振する為には、カソード3とベイン10の遊端との間の電子作用空間の全域で、電界等電位線の各々が管軸m方向と平行で、磁力線が管軸m方向と直交する方向に並んでいることが望ましい。尚、このように、管軸m方向と平行な複数の電界等電位線が管軸m方向と直交する方向に並んでいる領域を、安定発振領域と呼ぶ。
ところで、電子作用空間の管軸m方向の両端には、入力側エンドハット12及び出力側エンドハット13が存在する為、この部分で、複数の電界等電位線が管軸m方向とほぼ直交する方向(ベイン10側)に曲がる。この為、電子作用空間内の入力側エンドハット12及び出力側エンドハット13の近傍では、矢印B及びCに示すように、電子は管軸m方向に対してベイン10の両端から中央へ向かう力を受けることになる。この力は、カソード3からベイン10両端へ放出される電子をベイン10の中央に押し戻す。
一対の磁石22、23は、ポールピース17、18により陽極円筒6の内周に配置されたべイン10の遊端により囲まれた円筒状の空間に磁力が導かれて管軸m方向に磁界が形成されており、電子作用空間内の電子はカソード3からベイン10に向かって、等電位線と直交する矢印Aで示す方向(すなわち管軸mと直交する方向)に移動するが、管軸m方向の磁界により、フレミングの左手の法則でローレンツ力を受けて、その電子は電界の等電位面上で周回軌道を描く。
そこで、本実施の形態のマグネトロン1では、カソード3からベイン10へ向かう電子群をベイン10の中央に抑制する力(矢印C)を小さくするために、参考マグネトロン100よりも、ベイン10と入力側エンドハット12との間隔(入力側エンドハット・ベイン間隔IPevg)を広げている。
このように、ベイン10と入力側エンドハット12との間隔を広げると、複数の等電位線がベイン10側に曲がって管軸m方向とほぼ平行な方向(図中上下方向)に並んでいる箇所が、ベイン10の遊端の入力側の端から遠くなる。こうすることで、カソード3とベイン10の遊端との間の電子作用空間内では、管軸m方向と平行な等電位線がベイン10の入力側の端まで延び、参考マグネトロン100よりも、安定発振領域が入力側に広くなる。この結果、ベイン10の遊端の入力側の端付近では、参考マグネトロン100と比べて、電子に働く管軸m方向への抑制力(矢印Bで示すベイン10の遊端の中央へ向かう力)が弱くなり、しかも、電界等電位線の間隔が緩やかになり抑制力も均一になる。これにより、電子の運動領域をベイン10の遊端まで広げることができ、参考マグネトロン100と比べて負荷安定性を向上させることができる。
尚、本実施の形態のマグネトロン1では、ベイン10と入力側エンドハット12との間隔のみを広げ、ベイン10と出力側エンドハット13との間隔については広げていない。その理由は、ベイン10と入力側エンドハット12及び出力側エンドハット13との間から漏れる電子のうち、出力側から漏れる電子の方が、特性に与える影響が大きい為である。実際、出力側から漏れる電子は、アンテナ21を介してマグネトロン1の出力にノイズとして表れる。
これに対して、入力側から漏れる電子は、フィルターボックス27などで除去される為、出力側から漏れる電子と比べると、特性に与える影響が小さい。ゆえに、本実施の形態のマグネトロン1では、ベイン10と入力側エンドハット12との間隔(入力側エンドハット・ベイン間隔IPevg)のみを広げるようになっている。
ここで、電子作用空間内での電界強度の大きさについて、図12及び図13のグラフを用いて説明する。尚、図12は、本実施の形態のマグネトロン1によるものであり、図13は、参考マグネトロン100によるものである。図12及び図13は、縦軸が電界強度[V/m]、横軸が、電子作用空間内の管軸m方向の位置を示している。この図12及び図13には、ベイン10寄り(Vane)、ベイン10及びカソード3間の中央(Center)、カソード3寄り(Cathoed)のそれぞれで得られた電界強度を示している。
この図12及び図13から明らかなように、ベイン10寄りの電界強度は、ベイン10の管軸m方向の両端付近で大きくなっている。これは、図11に示したように、ベイン10の管軸m方向の両端付近で、複数の等電位線がベイン10側に曲がって間隔が密になることで、ベイン10寄りの電界強度が大きくなっていることを表している。そして、このベイン10の管軸m方向の両端付近のベイン10寄りの電界強度が大きいほど、電子に働く管軸m方向への力(矢印Bで示すベイン10の遊端の中央へ向かう力)が強いことを意味する。
図12と図13とを比較してみると、本実施の形態のマグネトロン1の方が、参考マグネトロン100よりも、ベイン10の入力側(−)の端でのベイン10寄りの電界強度が小さい。このことから、本実施の形態のマグネトロン1の方が、電子に働く管軸m方向への力(矢印Bで示すベイン10の遊端の中央へ向かう力)が弱いことがわかる。
また、本実施の形態のマグネトロン1の方が、参考マグネトロン100よりも、カソード3寄り(Cathoed)の電界強度が大きく、ベイン10及びカソード3間の中央(Center)との電界強度の差が小さくなっている。また、べイン10寄り(Vane)の電界強度との差も小さくなっている。このことは、電界等電位面が広がっていることを示しており、本実施の形態のマグネトロン1が、電子作用空間の安定発振領域が入力側に延びていると推測できる。これらの結果からも、本実施の形態のマグネトロン1の方が、電子に働く管軸m方向への力(矢印Cで示すベイン10の遊端の中央へ向かう力)が弱く、その抑制力も均一に制御できていることがわかる。
ところで、ベイン高さVhに対して入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgを広げすぎると、電子の漏れ量が大きくなり、効率の低下が懸念される。この為、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgは、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持できる範囲で広げなくてはならない。
ここで、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgを広げるということは、エンドハット間隔EHgも広げるということでもある。よって、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持でき、且つ参考マグネトロン100よりもベイン10の入力側の端でのベイン10寄りの電界強度が小さくなるように、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比を限定する。
具体的には、シミュレーションなどの解析結果から、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比(EHg/Vh)が、1.12≦EHg/Vh≦1.26の条件を満たしていれば、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持でき、且つ参考マグネトロン100よりもベイン10の入力側の端での電界強度が小さくなることがわかった。実際、本実施の形態のマグネトロン1は、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比(EHg/Vh)が8.95/7.5=1.19である為、この比が上述の条件を満たしている。これにより、本実施の形態のマグネトロン1は、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、負荷安定性を向上させることができるのである。因みに、参考マグネトロン100は、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比(EHg/Vh)が8.9/8.0=1.11である為、この比が上述の条件を満たしていない。
さらに、本実施の形態のマグネトロン1では、出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgよりも入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgの方を広くしている。この入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvg及び出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgは、ポールピース間隔PPgに比例するものである。さらに、このポールピース間隔PPgは、カソード3とベイン10との間の電子作用空間の磁束密度と密接に関係している。よって、カソード3とベイン10との間の電子作用空間の磁束密度が参考マグネトロン100と同程度となるように、ポールピース間隔PPgとベイン高さVhとの比(PPg/Vh)を選定する必要がある。
具体的には、シミュレーションなどの解析結果から、ポールピース間隔PPgとベイン高さVhとの比(PPg/Vh)が1.35≦PPg/Vh≦1.45の条件を満たしていれば、電子作用空間の磁束密度が参考マグネトロン100と同程度となることがわかった。実際、本実施の形態のマグネトロン1は、ポールピース間隔PPgとベイン高さVhとの比(PPg/Vh)が10.3/7.5=1.37である為、上述の条件を満たしている。
さらに、本実施の形態のマグネトロン1は、図3及び図4にも示すように、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgの方が、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgより短くなっている。つまり、入力側エンドハット12の上端12aが、入力側ポールピース17の平坦面17Aよりも、ベイン10側に突出している。この理由の1つとしては、入力側ポールピース17中央部の空孔から漏れる電子を抑える為である。具体的には、入力側エンドハット12の上端12aが、入力側ポールピース17の平坦面17Aよりも、ベイン10側に0[mm]以上、0.8[mm]以下の範囲で突出していることが望ましく、実際、本実施の形態のマグネトロン1は、入力側エンドハット12の上端12aが、入力側ポールピース17の平坦面17Aよりも、0.15[mm]だけ、ベイン10側に突出している。
本実施の形態のマグネトロン1において、出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgの方が、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgより狭くなっている理由は、上述したように、入力側よりも出力側の方が、電子の漏れによる影響が大きい為である。尚、図2では、出力側エンドハット13の下端13aが、ベイン10の上端(出力側の端)よりも上側(出力側)に位置していて、この場合のこれらの間隔を出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgとしているが、出力側エンドハット13の下端13aが、ベイン10の上端(出力側の端)よりもベイン10の遊端の中央側に入り込んでいてもよい。この場合のこれらの間隔も出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgとして扱う。出力側エンドハット・ベイン間隔OPevg及び入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgはエンドハット間隔EHgに比例するものであり、EHg=(OPevg+IPevg+Vh)と1.12Vh≦EHg≦1.26Vhの関係から、0.12Vh≦(OPevg+IPevg)≦0.26Vhとなる。経験則から範囲限定すると、−0.1[mm]≦OPevg≦0.5[mm]、0.7[mm]≦IPevg≦1.5[mm]の選定で、0.9[mm]≦(OPevg+IPevg)≦1.8[mm]で設計することが望ましい。
さらに、本実施の形態のマグネトロン1では、入力側ポールピース平坦径IPppdの方が、出力側ポールピース平坦径OPppdよりも大きくなっている。ポールピース形状は電子作用空間の磁束密度と密接に関係しており、入力側ポールピース平坦径IPppdと出力側ポールピース平坦径OPppdとの比(IPppd/OPppd)を選定することが望ましい。具体的には、入力側ポールピース平坦径IPppdと出力側ポールピース平坦径OPppdとの比(IPppd/OPppd)が、1≦(IPppd/OPppd)≦1.34の条件を満たしていればよく、実際、本実施の形態のマグネトロン1は、入力側ポールピース平坦径IPppdと出力側ポールピース平坦径OPppdとの比(IPppd/OPppd)が14/12=1.17である為、上述の条件を満たしている。
さらに、本実施の形態のマグネトロン1では、カソード直径2rcとベイン内接円直径2raとの比(つまりカソード半径rcとベイン内接半径raとの比)が、0.463となっている。この比(以下、rc/ra比と呼ぶ)は、効率及び負荷安定性と密接に関係していて、このrc/ra比が大きいほど、負荷安定性が高くなる一方で効率が低くなる。よって、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、負荷安定性を向上させる為には、このrc/ra比も重要となってくる。
ゆえに、この点を考慮して、このrc/ra比を選定することが望ましい。具体的には、シミュレーションなどの解析結果から、このrc/ra比が、0.45≦rc/ra≦0.487の条件を満たしていれば、参考マグネトロン100と同程度の高効率を維持しながら、より高い負荷安定性が得られることがわかった。実際、本実施の形態のマグネトロン1は、上述したように、このrc/ra比が0.463である為、上述の条件を満たしている。
このように、本実施の形態のマグネトロン1では、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgを出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgより大きくするとともに入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgを出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgより大きくし、さらにベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比、出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgと入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgの大きさ、ポールピース間隔PPgとベイン高さVhとの比、入力側エンドハット12のベイン10側への突出量、入力側ポールピース平坦径IPppdと出力側ポールピース平坦径OPppdとの比、カソード半径rcとベイン内接半径raとの比が、上述の条件を満たすように選定されていることで、負荷安定性以外の特性については参考マグネトロン100と同程度でなり、そのうえで負荷安定性を大きく向上させることができたのである。尚、必ずしも、これら条件の全てを満たしていなくてもよく、少なくとも、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgを出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgより大きくするとともに入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgを出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgより大きくし、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比が上述の条件を満たしていればよい。残りの条件については、要求される仕様などに応じて選択的に満たすようにしてもよい。
次に、本実施の形態のマグネトロン1及び参考マグネトロン100と、さらにこれらとは異なる複数のマグネトロンとを用いて、効率及び負荷安定性を比較した結果について説明する。
用いたマグネトロンの主要部の長さ及び間隔を図14の表に示す。この表には、No.1〜No.5までの5種類のマグネトロンが記載されているが、このうち、No.5は、本実施の形態のマグネトロン1であり、No.3は、参考マグネトロン100である。
これら5種類のマグネトロンのうち、本実施の形態のマグネトロン1であるNo.5を除くマグネトロンNo.1〜No.4は、ベイン高さVhが8.0[mm]以上である。また、入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgが出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgより大きく、入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgより大きく、且つベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比が上述の条件を満たしているのは、No.5のマグネトロン、すなわち本実施の形態のマグネトロン1のみである。
これら5種類のマグネトロンNo.1〜No.5の各々から得られる効率と負荷安定性を、図15のグラフに示す。図15は、縦軸が負荷安定性[A]、横軸が効率[%]を示している。この図15から明らかなように、本実施の形態のマグネトロン1であるマグネトロンNo.5では、他のマグネトロンNo.1〜No.4と比べて、ベイン高さVhが小さいにも関わらず、約74.5[%]の高効率で約2.0[A]の高い負荷安定性が得られている。
マグネトロンNo.1〜No.4のうち、74〜75[%]程度の高効率で最も高い負荷安定性が得られるのは、マグネトロンNo.3であるが、それでも約1.35[A]であり、マグネトロンNo.5より約0.65[A]も低い。また、マグネトロンNo.1は、負荷安定性が約2.1[A]と高いものの、効率が70%程度であり、マグネトロンNo.5より約4%も低くなっている。このように、本実施の形態のマグネトロン1(マグネトロンNo.5)は、他の様々なマグネトロンと比べても、高効率で且つ負荷安定性が高いことがわかる。
次に、本実施の形態のマグネトロン1(マグネトロンNo.5)の効率と負荷安定性との関係を図16のグラフに示す。図16は、図15と同じく、縦軸が負荷安定性[A]、横軸が効率[%]を示している。
この図16には、ベイン高さVh=7.5[mm]でなるマグネトロン1での効率と負荷安定性の変化が一点鎖線で示されていて、この一点鎖線から明らかなように、効率と負荷安定性は、一方を上げれば他方が下がる所謂トレードオフの関係となっている。尚、上述したように、効率と負荷安定性は、rc/ra比と密接に関係している為、シミュレーションでマグネトロン1のrc/ra比を変化させることで、マグネトロン1によって得られる効率と負荷安定性を変化させた。
実際、本実施の形態のマグネトロン1では、約74[%]の効率で負荷安定性が約2.0[A]であるが、効率を71.5%程度まで下げると、負荷安定性が2.7[A]程度まで上がる。換言すれば、75%未満の効率で、2.0[A]以上の高い負荷安定性を得ることができる。
ここで、さらに、本実施の形態のマグネトロン1のベイン高さVhを8.0[mm]、7[mm]、6[mm]にした場合の効率と負荷安定性の関係についても、図16のグラフに示す。尚、ベイン高さVhを変化させても、上述の条件は満たすものとする。図16には、ベイン高さVhを8.0[mm]にした場合の効率と負荷安定性の変化が二点鎖線で示され、ベイン高さVhを7.0[mm]にした場合の効率と負荷安定性の変化が長破線で示され、ベイン高さVhを6.0[mm]にした場合の効率と負荷安定性の変化が短破線で示されている。
マグネトロン1のベイン高さVhを8.0[mm]にした場合、二点鎖線から明らかなように、約72[%]の効率で負荷安定性が約3.0[A]であり、約74.5の効率で負荷安定性が約2.5[A]となっていてる。すなわち、この場合、ベイン高さVhが7.5[mm]である場合と比べて、同程度の効率であればより高い負荷安定性が得られている。これは、ベイン高さVhが大きければ、その分、安定発振領域の管軸m方向の長さも大きくなるからだと推測できる。
また、マグネトロン1のベイン高さVhを7.0[mm]にした場合、長破線から明らかなように、約71.5[%]の効率で負荷安定性が約2.5[A]であり、約74.5[%]の効率で負荷安定性が約1.5[A]となっている。すなわち、この場合、ベイン高さVhが7.5[mm]である場合と比べて、同程度の効率であれば低い負荷安定性が得られている。これは、ベイン高さVhが小さければ、その分、安定発振領域の管軸m方向の長さも小さくなるからだと推測できる。
さらに、マグネトロン1のベイン高さVhを6.0[mm]にした場合、短破線から明らかなように、約71[%]の効率で負荷安定性が約1.9[A]であり、約73.5[%]の効率で負荷安定性が約1.2[A]となっている。すなわち、この場合、ベイン高さVhが7.0[mm]である場合と比べて、同程度の効率であれば負荷安定性はさらに低下する。
このように、マグネトロン1のベイン高さVhを大きくすれば、同効率での負荷安定性は上がり、ベイン高さVhを小さくすれば、同効率での負荷安定性が下がることがわかる。
ところで、家庭用電子レンジなどに用いられるマグネトロンでは、高効率での動作安定の目安として、70〜75[%]程度の高効率で1.3[A]以上の負荷安定性が要求される。実際、この要求を満たすことができるのは、ベイン高さVhが8.0、7.5、7.0[mm]の場合であり、ベイン高さVhが6.0[mm]の場合、この要求を満たすことができない。
くわえて、ベイン高さVhが6.0[mm]の場合、例えば、マグネトロンNo.3と比べると、同効率での負荷安定性が高いとは言えない。よって、これらのことから、マグネトロン1のベイン高さVhは、7.0[mm]以上とすることが望ましい。一方で、ベイン高さVhを8.0[mm]より大きくすれば、さらに同効率での負荷安定性が向上するものと考えられるが、その反面、コストが上がってしまう。
よって、コストを抑えつつ、高効率での負荷安定性を向上させるようにする為には、ベイン高さVhを7.0[mm]以上、8.0[mm]以下とすることが望ましい。
ここまで説明したように、本実施の形態のマグネトロン1は、ベイン高さVhとエンドハット間隔EHgとの比(EHg/Vh)が、1.12≦EHg/Vh≦1.26の条件を満たし、さらに入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvgが出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgより大きく、且つ入力側エンドハット・ベイン間隔IPevgが出力側エンドハット・ベイン間隔OPevgより大きくなるようにして、ベイン高さVhを短くしながら、参考マグネトロン100と同様な高効率を維持しつつ負荷安定性を向上させることができた。
また、このようにベイン高さVhを短くしたことにより、陽極円筒6の管軸m方向の長さを参考マグネトロン100より短くでき、結果として、磁石22、23間の間隔を狭めることができる。これにより、例えば、磁石22、23を、参考マグネトロン100に用いられているものよりも性能の低い安価なものに変えることができる。また、これに限らず、同じ性能のものを用いれば、磁石22、23間の間隔が狭くなった分、電子作用空間内の磁界強度を高めることもできる。
かくして、コストを抑えつつ、高効率化と負荷安定性の向上を実現したマグネトロンを提供できる。
尚、上述した実施の形態は一例であり、高効率での高い負荷安定性を要求されるマグネトロンであれば、例えば、家庭用電子レンジに用いられるマグネトロン以外のマグネトロンにも適用できる。
1、100……マグネトロン、3……カソード、6……陽極円筒、10……ベイン、12……入力側エンドハット、13……出力側エンドハット、17……入力側ポールピース、18……出力側ポールピース、22……入力側磁石、23……出力側磁石、Vh……ベイン高、EHg……エンドハット間隔、IPevg……入力側エンドハット・ベイン間隔、OPevg……出力側エンドハット・ベイン間隔、PPg……ポールピース間隔、IPpvg……入力側ポールピース・ベイン間隔、OPpvg……出力側ポールピース・ベイン間隔、IPepg……入力側エンドハット・ポールピース間隔、IPppd……入力側ポールピース平坦径、OPppd……出力側ポールピース平坦径、2ra……ベイン内接円直径、2rc……カソード直径。

Claims (7)

  1. 入力側から出力側に向かう中心軸に沿って円筒状に延びる陽極円筒と、
    前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延び、遊端がベイン内接円を形成する複数のベインと、
    前記複数のベインの遊端によって形成されるベイン内接円内に前記中心軸に沿って配置されたカソードと、
    前記カソードの入力側の端及び出力側の端にそれぞれ固着された入力側エンドハット及び出力側エンドハットと、
    前記陽極円筒の中心軸方向の入力側の端及び出力側の端にそれぞれ配置され、前記複数のベインの遊端と前記カソードとの間の電子作用空間へ磁束を導く入力側ポールピース及び出力側ポールピースと、
    前記入力側ポールピース及び出力側ポールピースのそれぞれの中心軸方向の外側に配置される磁石とを具備し、
    前記入力側エンドハットと出力側エンドハットの間隔をエンドハット間隔EHg、前記ベインの中心軸方向の長さをベイン高さVh、前記入力側エンドハットと前記ベインの入力側の端との間隔を入力側エンドハット・ベイン間隔IPevg、前記出力側エンドハットと前記ベインの出力側の端との間隔を出力側エンドハット・ベイン間隔OPevg、前記入力側ポールピースの中心部分の平坦面と前記ベインの入力側の端との間隔を入力側ポールピース・ベイン間隔IPpvg、前記出力側ポールピースの中心部分の平坦面と前記ベインの出力側の端との間隔を出力側ポールピース・ベイン間隔OPpvgとしたときに、
    1.12≦EHg/Vh≦1.26、IPpvg>OPpvg、
    IPevg>OPevgを満足することを特徴とするマグネトロン。
  2. さらに、7.0[mm]≦Vh≦8.0[mm]を満足する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  3. さらに、0.9[mm]≦(OPevg+IPevg)≦1.8[mm]を満足する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネトロン。
  4. さらに、前記入力側ポールピースの中心部分の平坦面と前記出力側ポールピースの中心部分の平坦面との間隔をPPgとしたときに、
    1.35≦PPg/Vh≦1.45を満足する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマグネトロン。
  5. さらに、前記入力側エンドハットが、前記入力側ポールピースの中心部分の平坦面よりも前記ベイン側に突出している
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマグネトロン。
  6. さらに、前記入力側ポールピースの中心部分の平坦面の径を入力側ポールピース平坦径IPppd、前記出力側ポールピースの中心部分の平坦面の径を出力側ポールピース平坦径OPppdとしたときに、
    1≦IPppd/OPppd≦1.34を満足する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のマグネトロン。
  7. さらに、前記ベイン内接円の半径をベイン内接円半径ra、前記カソードの外周の半径
    をカソード半径rcとしたときに、
    0.45≦rc/ra≦0.487を満足する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のマグネトロン。
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