JP5801679B2 - 投射用レンズシステムおよびプロジェクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ装置の投射用レンズシステムに関するものである。
特許文献1には、F値:2.4程度の明るさを有し、半画角45度以上の高画角でありながらも高い解像力を維持し、色合成手段配備に必要な十分な長さのバックフォーカスを持ち、高いテレセントリック性を有する投射用レンズを実現することが記載されている。そのため、特許文献1には、拡大側から縮小側に向かって、負の屈折力を持つ第1レンズ群I、正の屈折力を持つ第2レンズ群II、正の屈折力を持つ第3レンズ群IIIを配し、第1レンズ群Iと第2レンズ群II間に比較的長い間隔を有し、第1レンズ群Iは全て負レンズで構成され、第1レンズ群Iの内、最も縮小側のレンズが非球面を有することが記載されている。
特開2001−116990号公報
プレゼンテーション用や学校教育用などの用途において、コンパクトで低コストの投射用レンズシステムが要望されている。
本発明の態様の1つは、光変調器からの投影光をスクリーンに投射する投射用レンズシステムである。この投射用レンズシステムは、スクリーンの側から順に配置された、両面が非球面でスクリーンの側に凸の樹脂製の負メニスカスレンズと、両凸のガラス製の第1の正レンズと、絞りと、スクリーンの側から両凹のガラス製の負レンズおよび両凸のガラス製の第2の正レンズから構成される負の屈折力を備えた接合レンズと、両面が非球面の両凸の樹脂製の第3の正レンズとから構成され、負メニスカスレンズの屈折率n1と、第1の正レンズの屈折率n2と、第2の正レンズの屈折率n32と、第3の正レンズの屈折率n4とが以下の条件(1)〜(6)を満たす。
1.45≦n1≦1.60 ・・・(1)
1.45≦n4≦1.60 ・・・(2)
0.16≦n2−n1≦0.31 ・・・(3)
0.16≦n32−n4≦0.31 ・・・(4)
0.95≦n1/n4≦1.05 ・・・(5)
0.95≦n2/n32≦1.05 ・・・(6)
この投射用レンズシステムは、絞りを挟んで、負−正の屈折力を備えた負メニスカスレンズおよび第1の正レンズと、負−正の屈折力を備えた接合レンズおよび第3の正レンズとが配置されており、絞りを挟んでレトロフォーカスの非対称な屈折力(パワー)配置としている。このように、絞りに対して負−正のレトロフォーカスをそれぞれ配置したレンズシステムにおいては、広角で入射側をテレセントリックにしやすく、バックフォーカスを確保しやすい反面、パワー配置の非対称性に伴い諸収差の発生量が大きくなりやすく、諸収差を補正するためにレンズ枚数を増やすとレンズシステムの大型化や高コスト化を招きやすい。
この投射用レンズシステムにおいては、条件(1)〜(4)に示すように、樹脂製の負メニスカスレンズの屈折率n1および第3の正レンズの屈折率n4を低くし、ガラス製の第1の正レンズの屈折率n2および第2の正レンズの屈折率n32を高くしている。さらに、条件(5)により負メニスカスレンズの屈折率n1および第3の正レンズの屈折率n4のバランスをほぼ等しくし、条件(6)により第1の正レンズの屈折率n2および第2の正レンズの屈折率n32のバランスをほぼ等しくしている。
このため、この投射用レンズシステムにおいては、ほぼ均等な低屈折率の負メニスカスレンズおよび第3の正レンズにより、ほぼ均等な高屈折率の第1の正レンズおよび第2の正レンズを挟み込むことにより、絞りを挟んだパワーの配置が負−正、負−正と非対称でありながら、屈折率の配置を低−高、高−低と対称となるように構成することができる。
したがって、レンズ系全体のペッツバール和を負メニスカスレンズおよび第1の正レンズと、接合レンズおよび第3の正レンズとで互いに相殺させることにより小さくすることができ、像面湾曲などの諸収差の補正を良好に行えるようにしている。このため、全体で5枚というコンパクトな構成で、かつ2枚の樹脂製のレンズを用いた安価なレンズ構成でありながら、高性能の投射用レンズシステムを提供できる。
さらに、この投射用レンズシステムにおいては、絞りを挟んだパワーの配置が負−正、負−正と非対称であるのに対して、各レンズの材質を樹脂製−ガラス製、ガラス製−樹脂製と対称となるように構成している。このため、各レンズのパワーと各レンズの材質との順番を変えることにより、各レンズのパワーと温度による影響とをバランスよく分散させやすい。
この投射用レンズシステムにおいては、さらに、以下の条件を満たす
1.50≦n1≦1.55 ・・・(1´)
1.50≦n4≦1.55 ・・・(2´)
0.20≦n2−n1≦0.28 ・・・(3´)
0.20≦n32−n4≦0.28 ・・・(4´)
0.98≦n1/n4≦1.02 ・・・(5´)
0.98≦n2/n32≦1.02 ・・・(6´)
この投射用レンズシステムにおいては、負メニスカスレンズの最大有効光線高さh1と、絞りの径hsと、第3の正レンズの最大有効光線高さh4とが以下の条件(7)および(8)を満たすことが望ましい。
1.00≦h1/hs≦1.20 ・・・(7)
1.00≦h4/hs≦1.20 ・・・(8)
この投射用レンズシステムにおいては、条件(7)および(8)の範囲内とすることにより、絞りに対する縮小側および拡大側の有効光線量をほぼ等しくできるので、周辺光量の低下を抑制し、コンパクトで明るい投射用レンズシステムを提供できる。
この投射用レンズシステムにおいては、さらに、以下の条件を満たすことが望ましい。
1.15≦h1/hs≦1.18 ・・・(7´)
1.05≦h4/hs≦1.10 ・・・(8´)
本発明の異なる態様の1つは、上記の投射用レンズシステムと、光変調器と、光変調器に光を照射する光照射システムとを有するプロジェクタ装置である。光照射システムはLED光源を含むことが望ましい。
本発明に係る投射用レンズシステムを用いたプロジェクタ装置の概略構成を示す図。 投射用レンズシステムの概略構成を示す図。 投射用レンズシステムの光線図。 投射用レンズシステムのレンズデータを示す図。 投射用レンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データを示し、(b)は非球面データを示す。 投射用レンズシステムの縦収差を示す図。
図1に、本発明に係る投射用レンズシステムを用いたプロジェクタ装置の概略構成を示している。プロジェクタ(プロジェクタ装置)1は、光変調器(ライトバルブ)2と、ライトバルブ2に変調用の照明光91を照射する光照射システム3と、ライトバルブ2により有効な方向に反射された投影光92をスクリーン9に投射する投射用レンズシステム10とを備えている。
プロジェクタ1は、ライトバルブ2としてDMD(デジタルミラーデバイス)を採用した単板式のビデオプロジェクタであり、光照射システム3は、白色LEDなどの光源4と、円盤型の回転色分割フィルタ(カラーホイール)5とを備えている。このため、DMD(ライトバルブ)2には、赤色、緑色、青色の3原色が時分割で照射される。そして、それぞれの色の光が照射されるタイミングで個々の画素に対応する素子を制御することによりカラー画像が表示される。光照射システム3は、さらに、光源4からの光を集光して非テレセントリックな照明光91を、ミラー6などを介してDMD2に出力する照明レンズシステム7を備えている。
図2に、投射用レンズシステム10の概略構成を示している。この投射用レンズシステム10は、スクリーン9の側から順に、負の屈折力を備えた第1のレンズ群G1と、正の屈折力を備えた第2のレンズ群G2と、負の屈折力を備えた第3のレンズ群G3と、正の屈折力を備えた第4のレンズ群G4とから構成されている。
最もスクリーン9の側の第1のレンズ群G1は、全体が負の屈折力を備えたレンズ群であり、スクリーン9の側に凸の樹脂製の負メニスカスレンズL1から構成されている。負メニスカスレンズL1の両面、すなわちスクリーン9の側の面S1およびDMD2の側の面S2は非球面である。第1のレンズ群G1の負メニスカスレンズL1は、投射用レンズシステム10の中で最も大きな有効径(口径)のレンズとなる。
第2のレンズ群G2は、全体が正の屈折力を備えたレンズ群であり、両凸のガラス製の第1の正レンズL2から構成されている。第2のレンズ群G2のDMD2の側には、回転非対称、左右非対称または上下非対称の変形絞りSが配置されており、光照射システム3からの迷光(フラットステート)を遮断している。
第3のレンズ群G3は、全体が負の屈折力を備えたレンズ群であり、2枚貼合の接合レンズ(バルサムレンズ、ダブレット)LBから構成されている。接合レンズLBは、スクリーン9の側から順に配置された両凹のガラス製の負レンズL31と、両凸のガラス製の第2の正レンズL32とから構成されている。第3のレンズ群G3は、投射用レンズシステム10の中で最も小さな有効径(口径)の負レンズL31を備えている。
最もDMD2の側の第4のレンズ群G4は、全体が正の屈折力を備えたレンズ群であり、両凸の樹脂製の第3の正レンズL4から構成されている。第3の正レンズL4の両面、すなわちスクリーン9の側の面S8およびDMD2の側の面S9は非球面である。第4のレンズ群G4のDMD2の側には、スクリーン9の側から順に、入射する投影光92をテレセントリックの状態にするTIRプリズムPrと、1枚のガラス製のカバーガラスCGとが配置されている。なお、カバーガラスCGは1枚に限定されず、複数枚配置されていてもよい。
この投射用レンズシステム10は、スクリーン9の側から順に、負−正−負−正の屈折力を備えた4つのレンズ群G1〜G4にグループ化された5枚のレンズL1、L2、L31、L32およびL4により構成されている。この投射用レンズシステム10は、変倍を行わない単焦点(固定焦点)タイプのレンズシステムであり、第1のレンズ群G1の負メニスカスレンズL1のみが光軸100の方向に動く(繰り出す/繰り込む)ことにより焦点調整(フォーカシング)を行うフロントフォーカスタイプのレンズシステムである。このため、他のレンズL2〜L4および絞りSが回転したり動いたりすることがなく、回転非対称形状の変形絞りSを低コストで簡単に配置させることができる。
この投射用レンズシステム10は、変形絞りSを挟んで、負−正の屈折力を備えた第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2と、負−正の屈折力を備えた第3のレンズ群G3および第4のレンズ群G4とが配置されており、変形絞りSを挟んで非対称な屈折力(パワー)配置となっている。このように、絞りに対して非対称なパワー配置のレンズシステムにおいては、広角で入射側をテレセントリックにしやすく、バックフォーカスを確保しやすい反面、パワー配分のアンバランスに伴う諸収差の発生量が大きくなりやすく、諸収差を補正するためにレンズ枚数を増やすとレンズシステムの大型化を招きやすい。
この投射用レンズシステム10においては、投射用レンズシステム10の両側(両端)、すなわち最もスクリーン9の側(拡大側10a)および最もDMD2の側(縮小側10b)に樹脂製で低屈折率の負メニスカスレンズL1および第3の正レンズL4を配置し、負メニスカスレンズL1および第3の正レンズL4の間にガラス製で高屈折率の第1の正レンズL2、負レンズL31および第2の正レンズL32を配置している。すなわち、低屈折率の第1のレンズ群G1および第4のレンズ群G4により、高屈折率の第2のレンズ群G2および第3のレンズ群G3が挟み込まれるように構成されている。
この投射用レンズシステム10においては、負メニスカスレンズL1の屈折率n1と、第1の正レンズL2の屈折率n2と、第2の正レンズL32の屈折率n32と、第3の正レンズL4の屈折率n4とが以下の条件(1)〜(6)を満たすように設計されている。
1.45≦n1≦1.60 ・・・(1)
1.45≦n4≦1.60 ・・・(2)
0.16≦n2−n1≦0.31 ・・・(3)
0.16≦n32−n4≦0.31 ・・・(4)
0.95≦n1/n4≦1.05 ・・・(5)
0.95≦n2/n32≦1.05 ・・・(6)
この投射用レンズシステム10においては、条件(1)〜(4)に示すように、樹脂製の負メニスカスレンズL1の屈折率n1および第3の正レンズL4の屈折率n4を低く設定し、ガラス製の第1の正レンズL2の屈折率n2および第2の正レンズL32の屈折率n32を高く設定している。さらに、条件(5)により負メニスカスレンズL1の屈折率n1および第3の正レンズL4の屈折率n4のバランスをほぼ等しく設定し、条件(6)により第1の正レンズL2の屈折率n2および第2の正レンズL32の屈折率n32のバランスをほぼ等しく設定している。
このため、この投射用レンズシステム10においては、変形絞りSを挟んでパワーの配置を非対称としながら、ほぼ均等な低屈折率の負メニスカスレンズL1および第3の正レンズL4によりほぼ均等な高屈折率の第1の正レンズL2および第2の正レンズL32を挟み込むことにより、屈折率の配置が変形絞りSを挟んで対称となるように構成することができる。
したがって、レンズ系全体のペッツバール和を第1のレンズ群G1および第4のレンズ群G4と、第2のレンズ群G2および第3のレンズ群G3とで互いに相殺させて小さくすることができ、像面湾曲などの諸収差の補正を良好に行えるようにしている。このため、全体で5枚というコンパクトな構成で、かつ2枚の樹脂製の負メニスカスレンズL1および第3の正レンズL4を用いた安価なレンズ構成でありながら、高性能の投射用レンズシステム10を提供できる。
さらに、この投射用レンズシステム10においては、第3のレンズ群G3に接合レンズLBを配置することにより、変形絞りSよりも縮小側10bにおける色収差補正能力を向上させることができる。このため、変形絞りSよりも拡大側10aにおける色収差能力を補完しやすく、第2のレンズ群G2に高屈折率で高分散なガラス製の第1の正レンズL2を配置することができる。したがって、変形絞りSを挟んで拡大側10aおよび縮小側10bのパワーバランスを崩した状態であっても屈折率のバランスを確保しやすい。
さらに、この投射用レンズシステム10においては、最も拡大側10a(スクリーン9の側)に配置された負メニスカスレンズL1の両面S1およびS2が非球面であるため、変形絞りSに対するパワー配置の非対称性に伴い発生する歪曲収差を良好に補正できる。また、この投射用レンズシステム10を搭載したプロジェクタ1においては、光照射システム3の光源4に白色LEDを用いているため発熱量が少なく、最も縮小側10b(DMD2の側)に配置された第3の正レンズL4を安価な樹脂製としても温度によるレンズ性能の変動を抑制できる。このため、温度変動に起因するバックフォーカスの変動を抑制した投射用レンズシステム10を提供しやすい。
条件(1)および(2)の上限を超えると、樹脂製の負メニスカスレンズL1の屈折率n1および第3の正レンズL4の屈折率n4が高くなり過ぎるため、比重が大きくなり低コスト化することが困難となる。一方、条件(1)および(2)の下限を超えると、屈折率n1および屈折率n4が低くなり過ぎるため、ペッツバール和が負の方向へ増大し像面特性が悪化するので補正が困難となる。
条件(3)の上限を超えると、第1の正レンズL2の屈折率n2が負メニスカスレンズL1の屈折率n1に対して高くなり過ぎるため、低コスト化することが困難となる。同様に、条件(4)の上限を超えると、第2の正レンズL32の屈折率n32が第3の正レンズL4の屈折率n4に対して高くなり過ぎるため、低コスト化することが困難となる。一方、条件(3)および(4)の下限を超えると、変形絞りSを挟んで拡大側10aおよび縮小側10bの屈折率のバランスが崩れペッツバール和を小さくすることが困難となる。
条件(5)および(6)の上限を超えると、負メニスカスレンズL1の屈折率n1が第3の正レンズL4の屈折率n4に対して高くなり過ぎ、第1の正レンズL2の屈折率n2が第2の正レンズL32の屈折率n32に対して高くなり過ぎるため、変形絞りSに対する屈折率のバランスが崩れペッツバール和を小さくすることが困難となる。同様に、条件(5)および(6)の下限を超えると、屈折率n1が屈折率n4に対して低くなり過ぎ、屈折率n2が屈折率n32に対して低くなり過ぎるため、変形絞りSに対する屈折率のバランスが崩れペッツバール和を小さくすることが困難となる。
条件(1)の上限は、1.57であることが望ましく、1.55であることがさらに望ましい。また、条件(1)の下限は、1.47であることが望ましく、1.50であることがさらに望ましい。条件(2)の上限は、1.57であることが望ましく、1.55であることがさらに望ましい。また、条件(2)の下限は、1.47であることが望ましく、1.50であることがさらに望ましい。
条件(3)の上限は、0.28であることが望ましい。また、条件(3)の下限は、0.18であることが望ましく、0.20であることがさらに望ましい。条件(4)の上限は、0.28であることが望ましい。また、条件(4)の下限は、0.18であることが望ましく、0.20であることがさらに望ましい。
条件(5)の上限は、1.03であることが望ましく、1.02であることがさらに望ましい。また、条件(5)の下限は、0.97であることが望ましく、0.98であることがさらに望ましい。条件(6)の上限は、1.03であることが望ましく、1.02であることがさらに望ましい。また、条件(6)の下限は、0.97であることが望ましく、0.98であることがさらに望ましい。
図3に、投射用レンズシステム10の光線図を示している。この投射用レンズシステム10においては、負メニスカスレンズL1の最大有効光線高さh1と、変形絞りSの開口径hsと、第3の正レンズL4の最大有効光線高さh4とが以下の条件(7)および(8)を満たすように設計されている。
1.00≦h1/hs≦1.20 ・・・(7)
1.00≦h4/hs≦1.20 ・・・(8)
この投射用レンズシステム10においては、条件(7)および(8)の範囲内とすることにより、変形絞りSに対する縮小側10bおよび拡大側10aの有効光線量をほぼ等しくできるので、周辺光量の低下を抑制し、コンパクトで明るい投射用レンズシステム10を提供できる。
条件(7)および(8)の上限を超えると、負メニスカスレンズL1の最大有効光線高さh1および第3の正レンズL4の最大有効光線高さh4が変形絞りSの径hsに対して大きくなるため、負メニスカスレンズL1および第3の正レンズL4の有効径が大きくなり投射用レンズシステム10を小型化することが困難となる。一方、条件(7)および(8)の下限を超えると、最大有効光線高さh1および最大有効光線高さh4が変形絞りSの径hsに対して小さくなるため、周辺光量が低下し投射用レンズシステム10を明るくすることが困難となる。
なお、本明細書において最大有効光線高さは、光軸100から最も離れたところを通る光線の高さをいい、変形絞りSの開口径hsは、開口の最も大きな差し渡しの長さ(直径)をいう。
条件(7)の上限は、1.18であることが望ましい。また、条件(7)の下限は、1.10であることが望ましく、1.15であることがさらに望ましい。条件(8)の上限は、1.15であることが望ましく、1.10であることがさらに望ましい。また、条件(8)の下限は、1.05であることが望ましい。
図4に、投射用レンズシステム10の各レンズのレンズデータを示している。図5に、投射用レンズシステム10の諸数値を示している。レンズデータにおいて、Riはスクリーン9の側から順に並んだ各レンズ(各レンズ面)の曲率半径(mm)、diはスクリーン9の側から順に並んだ各レンズ面の間の距離(mm)、ndはスクリーン9の側から順に並んだ各レンズの屈折率(d線)、νdはスクリーン9の側から順に並んだ各レンズのアッベ数(d線)を示している。図4において、Flatは平面を示している。図5(b)において、「En」は、「10のn乗」を意味する。たとえば、「E−05」は、「10の−5乗」を意味する。
また、最も拡大側10a(スクリーン9の側)に配置された負メニスカスレンズL1の両面S1およびS2と、最も縮小側10b(DMD2の側)に配置された第3の正レンズL4の両面S8およびS9とは、非球面である。非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正、Rを近軸曲率半径とすると、図5(b)の係数K、A、B、CおよびDを用いて次式で表わされる。
X=(1/R)Y/[1+{1−(1+K)(1/R)1/2
+AY+BY+CY+DY10
本例の投射用レンズシステム10の上述した条件(1)〜(8)を与える各式の値は、以下のようになる。
条件(1) n1=1.53
条件(2) n4=1.53
条件(3) n2−n1=0.27
条件(4) n32−n4=0.27
条件(5) n1/n4=1.00
条件(6) n2/n32=1.00
条件(7) h1/hs=1.18
条件(8) h4/hs=1.06
したがって、本例の投射用レンズシステム10は、条件(1)〜(8)を満たしている。
図6に、投射用レンズシステム10の縦収差図を示している。図6に示すように、いずれの収差も良好に補正されており、高画質の画像をスクリーン9に投射できる。なお、球面収差は、波長870nm(一点鎖線)と、波長623nm(実線)と、波長586nm(二点鎖線)と、波長462nm(破線)と、波長440nm(点線)とを示している。また、非点収差においては、タンジェンシャル光線(T)およびサジタル光線(S)の収差をそれぞれ示している。
したがって、本例の投射用レンズシステム10は、縮小側10bがテレセントリックのコンパクトな5枚構成でありながら、F値が2.00と明るく鮮明な画像を投影できる、性能およびコストのバランスが取れた投射用レンズシステム10の一例である。
なお、本発明の投射用レンズシステム10は、光源4をダイクロイックフィルタ(ミラー)などにより3色に分離させる3板式のプロジェクタに搭載することもできる。
また、光変調器(ライトバルブ)2は、LCD(液晶パネル)、デジタルミラーデバイス(DMD)あるいは自発光型の有機ELなどの画像を形成できるものであればよく、単板式であっても、各色の画像をダイクロイックプリズムなどにより合成するタイプであってもよい。
また、光源4には、赤色、緑色および青色の3原色のLEDや、ハロゲンランプ、HIDランプ、キセノンランプなどを用いることもできる。3原色のLEDを光速で点滅させることにより、単板式のカラーホイール5を省くこともできる。
また、スクリーン9は、壁面やホワイトボードなどであってもよく、プロジェクタ1はフロントプロジェクタであっても、スクリーンを含むリアプロジェクタであってもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に規定されたものを含む。
1 プロジェクタ
10 投射用レンズシステム

Claims (5)

  1. 光変調器からの投影光をスクリーンに投射する投射用レンズシステムであって、
    前記スクリーンの側から順に配置された、両面が非球面で前記スクリーンの側に凸の樹脂製の負メニスカスレンズと、両凸のガラス製の第1の正レンズと、絞りと、前記スクリーンの側から両凹のガラス製の負レンズおよび両凸のガラス製の第2の正レンズから構成される負の屈折力を備えた接合レンズと、両面が非球面の両凸の樹脂製の第3の正レンズとから構成され、
    前記負メニスカスレンズの屈折率n1と、前記第1の正レンズの屈折率n2と、前記第2の正レンズの屈折率n32と、前記第3の正レンズの屈折率n4とが以下の条件を満たす、投射用レンズシステム。
    1.50≦n1≦1.55
    1.50≦n4≦1.55
    0.20≦n2−n1≦0.28
    0.20≦n32−n4≦0.28
    0.98≦n1/n4≦1.02
    0.98≦n2/n32≦1.02
  2. 請求項において、
    前記負メニスカスレンズの最大有効光線高さh1と、前記絞りの径hsと、前記第3の正レンズの最大有効光線高さh4とが以下の条件を満たす、投射用レンズシステム。
    1.00≦h1/hs≦1.20
    1.00≦h4/hs≦1.20
  3. 請求項において、
    さらに、以下の条件を満たす、投射用レンズシステム。
    1.15≦h1/hs≦1.18
    1.05≦h4/hs≦1.10
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の投射用レンズシステムと、
    前記光変調器と、
    前記光変調器に光を照射する光照射システムとを有する、プロジェクタ装置。
  5. 請求項において、
    前記光照射システムはLED光源を含む、プロジェクタ装置。
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