JP5800543B2 - シャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓 - Google Patents

シャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓 Download PDF

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Description

本発明はシャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓に関する。
従来、シャワーホースを介してシャワーヘッドが水栓本体に接続され、使用者がシャワーヘッドを把持して所望の位置において吐水を行うことのできるハンドシャワーを備えたシャワー水栓が知られている。このハンドシャワーのシャワーホースは、シャワー水栓の水栓本体に回動自在に取り付けられたシャワーエルボを介して接続されることが多い。このようなシャワーエルボは、使用者がハンドシャワーから吐水をするに際して、シャワーヘッドを把持して所望の位置において吐水を行うのに対応して、水栓本体に接続されるシャワーホースの接続部位の向きを変更可能とし、シャワーホースの取り回しの操作性を向上させ、また、シャワーホースのねじれやキンクを防止するために用いられるものである。また、シャワー水栓の美観を損ねないようにするため、及びシャワーホースの接続部位が使用者の邪魔にならないようにするために、水栓本体の背面側や底面側にこのシャワーエルボが取り付けられることが多い。よって、このようなシャワーエルボが、水栓本体が設置される壁面やカウンターに干渉しないようにするために、「L字」状に屈曲形成されるものが多い(特許文献1参照)。
一方、ハンドシャワーからの吐止水操作は、基本的には水栓本体に設けられる吐止水ハンドルの操作によって行われるが、例えば、使用者が立った状態でハンドシャワーの吐止水を行いたい場合に、下方に位置する吐止水ハンドルを操作する煩雑さを解消するために、シャワーヘッド自体に吐止水弁装置を組み込み、使用者の手元での一時的なシャワーの吐止水操作を可能とする、いわゆる「ワンストップシャワー」と呼ばれるシャワー水栓が知られている。このようなシャワー水栓では、水栓本体側において吐水状態のままハンドシャワー側で吐止水を行うため、ハンドシャワー内の水圧が異常に高まってしまった場合にシャワーヘッドやシャワーホース等の損傷・劣化のおそれがある。そこで、図5及び図6に示されるように、このようなシャワー水栓120においては、シャワーエルボ122にさらに減圧装置124を取り付けて、ハンドシャワー側の異常高水圧を防止するように構成されるものが知られている(特許文献2参照)。
実開昭47−34624号報(第1図、第3図) 実開平6−5588号公報(図1、図2、図4)
しかしながら、このような従来のシャワーエルボ122では、以下のような問題があった。図5に示されるように、シャワーエルボ122に減圧装置124をさらに取り付けることとしているため、シャワーエルボ122と減圧装置124との全体のサイズが大きくならざるを得ず、シャワーホース5を接続する接続部位が突出するため、水栓設置の際などのシャワーホース5の接続作業が困難になったり、ハンドシャワーの使用時にシャワーホース5の取り回しが円滑に行えなかったりすることがあった。また、シャワーエルボ122に別途減圧装置124が追加されるためにシャワー水栓120のデザイン上の一体感が損なわれることもあった。また、シャワーエルボ122に減圧装置124を取り付けるための施行作業が追加されるため、施行作業が増えて施行コストが嵩み、また、減圧装置124のシャワーエルボ122への組み付け作業が十分ではなく、減圧装置124のがたつき、ゆるみ、シール不良などのおそれが増加する要因となることもあった。さらには、本来は減圧装置124を介してシャワーホース5をシャワーエルボ122に接続する必要があるところ、誤ってシャワーエルボ122に直接シャワーホース5を接続してしまうという施行ミスが発生する要因ともなっていた。
本発明は前述した従来のシャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓の問題点を解決するものであり、全体の大きさをコンパクトに抑えシャワーエルボと減圧装置とを一体化させ、設置現場での接続作業を簡略化することのできるシャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓を提供することを目的とする。
本発明の第一の手段は、
水栓本体側に接続される水栓側接続部材と、シャワーホース側に接続されるシャワーホース側接続部材とが備えられたシャワーエルボであって、前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材と別体に形成されるとともに、前記水栓側接続部材の軸心方向と直交する方向にその軸心方向が向けられて前記水栓側接続部材の二次側に組付けられ、
前記水栓側接続部材内および前記シャワーホース側接続部材内にまたがって減圧装置が内蔵されたことを特徴とするシャワーエルボである。
本発明では、前述のように、減圧装置をシャワーエルボに内蔵することとした。ここで、シャワーエルボ内に減圧装置を内蔵することとすると、シャワーエルボ内の流路や減圧装置の収容室が複雑な形状となり砂型鋳物などにより成型せざるを得なく製造コストが嵩む。しかしながら本発明では、水栓本体側接続部と、シャワーホース側接続部材とを別体とし、これらを組み付けることによりシャワーエルボを構成することとした。よって、水栓本体側接続部とシャワーホース側接続部材とを切削加工など簡便な加工方法により成型することができる。したがって、製造コストを増加させることなく内部に減圧装置を内蔵したコンパクトなシャワーエルボとすることができる。また、減圧装置を内蔵しているので、デザイン上の一体感を損ねがたく、従来のように設置現場においてシャワーエルボに減圧装置を取り付ける作業が必要ない。本発明では、水栓側接続部材またはシャワーホース側接続部材のいずれに減圧装置を内蔵しても良い。
本発明の第二の手段は、前述のシャワーエルボにおいて、
前記シャワーホース側接続部材が、前記水栓側接続部材の二次側に、前記水栓側接続部材の軸心回りに回動可能に組付けられたことを特徴とするものである。
このように、シャワーホース側接続部材を水栓側接続部材の軸心回りに回動可能に組み付けることにより、シャワーホース側接続部材に取付接続されるシャワーホースの取り回しをより一層容易とすることができる。
本発明の第三の手段は、前述の第一または第二の手段のシャワーエルボにおいて、
前記水栓側接続部材の二次側に、前記シャワーホース側接続部材の流路と連通可能に設けられた周回流路が形成され、該周回流路の周回方向に沿って該周回流路の両側にシール部材が周設されたことを特徴とするものである。
シール部材によってシールされた周回流路を設けることにより、水栓側接続部材とシャワーホース側接続部材とのそれぞれの流路を連通しつつ、シャワーホース側接続部材を、水栓本体側接続部の軸心回りに任意の角度位置に向けて回動させることができる。
本発明の第四の手段は、前述の第一から第三のいずれかの手段のシャワーエルボにおいて、
前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材の主体部と、該主体部に固定される前記減圧装置のケーシングとにより挟持されて前記水栓側接続部材に回動可能に組み付けられたことを特徴とするものである。
本発明の第五の手段は、
水栓本体の背面側に、給湯管、給水管にそれぞれ連通される湯側接続部、水側接続部が形成され、該湯側接続部と該水側接続部との間に、基端側が前記水栓本体の内部に形成されたシャワー流路と連通可能に設けられるともに、先端側にシャワーホースが接続可能に設けられたシャワーエルボが取り付けられたシャワーエルボを備えたシャワー水栓であって、前記シャワーエルボには、水栓本体側に接続される水栓側接続部材と、シャワーホース側に接続されるシャワーホース側接続部材とが備えられ、前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材と別体に形成されるとともに、前記水栓側接続部材の軸心方向と直交する方向にその軸心方向が向けられて前記水栓側接続部材の二次側に組付けられ、前記水栓側接続部材内および前記シャワーホース側接続部材内にまたがって減圧装置が内蔵されたことを特徴とするシャワーエルボを備えたシャワー水栓である。
このようにシャワーエルボ自体に減圧装置を内蔵させることにより、水栓本体の背面側に取り付けられるシャワーエルボをコンパクトにすることができ、給湯管や給水管が配設される壁面等への干渉や、湯側接続部や水側接続部に接続されるとともに給湯管や給水管に対して水栓本体を固定する接続ソケットなどへの干渉のおそれを低減することができる。
本発明のシャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓は前述のように構成され、減圧装置を内蔵しながら全体をコンパクトに一体化することができるので、シャワーホースの取り回しや施工を容易にすることができ、シャワーエルボを備えたシャワー水栓の利便性や設置コストの低減を行うことができる。また、デザイン上の一体感を印象づけることによりシャワーエルボを備えたシャワー水栓の美観を向上させることができる。また、切削加工などの簡便な加工方法により成型することができるので、従来のシャワーエルボに比べて製造コストが嵩むことがない。
本発明のシャワーエルボを備えたシャワー水栓の平面視一部破断面図である。 図1の水栓本体の側面視一部破断面図である。 図1のシャワーエルボの側面視拡大断面図である。 図1のシャワーエルボの斜視図である。 従来のシャワーエルボを備えたシャワー水栓の側面視一部破断面図である。 従来のシャワーエルボの側面視断面図である。
次に、本発明の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1及び図2に示されるように、本実施の形態のシャワーエルボ1は、浴室に設置されるシャワー水栓10に取り付けられるものであり、水栓本体12の背面側に接続されて、シャワーホース5を接続するために用いられるものである。シャワーエルボ1には、接続金具6を介して、ハンドシャワー9のシャワーホース5が接続され、シャワーホース5の先端には、ワンストップボタン8を備えたシャワーヘッド7が取り付けられている。このワンストップボタン8を操作することにより、シャワーヘッド7手元でのシャワーの一時的な吐止水を行うことができる。
シャワー水栓10は、浴室の壁面Bの前方に設置されるものであり、壁面Bに対しては、カバー2に挿通されて壁面B裏側に引き回される配管の端末にソケット3a,3bを介して固定されている。シャワー水栓10は湯水混合水栓であり、湯側のソケット3aに接続された給湯配管から高温水が、水側のソケット3bに接続された給水配管から水が、それぞれ供給されて、水栓本体12内にて混合される。なお、ソケット3a,3bは「クランク状」に屈曲形成されている。
水栓本体12には、平面視左側に、水栓本体12内の混合弁装置(図示省略)を駆動可能に構成された温度調節ハンドル14が取り付けられている。また、平面視右側には、水栓本体12内の切換弁装置(図示省略)を駆動可能に構成された吐水ハンドル16が取り付けられている。また、水栓本体12の下部には、吐水管18が水平方向に回動自在に取り付けられている。このように構成されたシャワー水栓12は、ソケット3a,3bを介して供給される湯・水を温度調節ハンドル14の操作により所望の湯温に混合し、吐水ハンドル16の操作により吐水管18またはハンドシャワー9のいずれかへの吐水切換及び吐水量の調節をすることができるものである。そして、水栓本体12の背面側には、水栓本体12内部のシャワー流路20と連通するとともにシャワーエルボ1が取り付けられるシャワーエルボ接続部22が突設されている。
次いでシャワーエルボ1について詳細に説明する。図3及び図4に示されるように、シャワーエルボ1は全体が「L字」状に形成されている。このシャワーエルボ1は前述した水栓本体12のシャワーエルボ接続部22に接続される水栓側接続部材30と、シャワーホース5側の端末に取り付けられた接続金具6に接続されるシャワーホース側接続部材100とから構成されており、これらの水栓側接続部材30とシャワーホース側接続部材100とは別体に形成されているとともに、水栓側接続部材30の軸心方向と直交する方向にシャワーホース側接続部材100の軸心方向が向けられ、また、シャワーホース側接続部材100が水栓側接続部材30の二次側に、水栓側接続部材30の軸心回りに回動自在に組付けられている。
図3に示されるように、水栓側接続部材30の内部には、後述する減圧装置50が内蔵されている。水栓側接続部材30は、水栓本体12に直接固定される主体部31を備えており、この主体部31は小径部32と大径部40とから構成されている。小径部32には、二次側に、水栓本体12側のシャワーエルボ接続部22と連通可能な第一流路33が設けられている。また、小径部32の外周面二次側寄りに雄ねじ34が刻設されており、この雄ねじ34よりも二次側には周溝36が周設され、該周溝36には、前述した水栓本体12のシャワーエルボ接続部22の内周面に圧着されてシャワーエルボ接続部22の内周面とシャワーエルボ1のシャワーホース側接続部材30の外周面とをシールするOリング4が装着されている。そして、小径部32を水栓本体12のシャワーエルボ接続部22の任意の位置までねじ込むことにより、Oリング4により小径部32とシャワーエルボ接続部22とのシールを図りつつ、水栓側接続部材30が水栓本体12に接続されるように構成されている。
水栓側接続部材30の大径部40には前述の通り減圧装置50が内蔵されている。大径部40内には、小径部32の第一流路33と連通するとともに減圧装置50の一部を収容する収容室42が形成されている。また、大径部40には外部と連通する空気孔41が穿設されている。前述したように、小径部32を水栓本体12のシャワーエルボ接続部22の任意の位置までねじ込むことにより、Oリング4により小径部32とシャワーエルボ接続部22とのシールを図りつつ、水栓側接続部材30が水栓本体12に接続されるように構成されている。よって、空気孔41の位置を使用者から目視しやすい任意の位置、例えば、水栓本体12上方側に向けた状態として水栓側接続部材30を接続することも可能である。ここで、空気孔41は、後述する第一スプリング70及び第二スプリング72が収容される空間Aに連通されており、弁体64の摺動の際に、空間Aの空気が大径部40外部と移動可能に設けられているが、弁体64などが破損した場合には、空間A内に流入してしまった湯水が空気孔41から外部に噴出するように構成されており、この噴出により弁体64等が破損していることを確認できるように設けられている。よって、例えば、使用者から目視がし易い水栓本体12の上方側に空気孔41を任意に位置させることができるので、このような破損確認をし易く、シャワーエルボ1の破損などを容易に把握できるように構成されている。そしてまた、大径部40の内周面には、後述するケーシング80が螺着される雌ねじ44が刻設されている。
減圧装置50は、前述の通り水栓側接続部材30の収容室42内に収容保持されている。減圧装置50は、弁座52と、スリーブ56と、弁体64とを、大径部40の雌ねじ部44に螺着されるケーシング80によって収容室42内に保持可能とするように構成されている。ゴム製の弁座52には、湯水を流通可能な流通孔53が開口された固定板51が取り付けられており、この固定板51が収容室42の奥端面とスリーブ56との間に挟持されることにより、弁座52が収容室42内に固定されている。また、収容室42奥端側と固定板51との間には、主体部31の第一流路33と連通する第二流路54が形成されている。
弁座52の二次側には円筒状のスリーブ56が取り付けられている。スリーブ56の一次側開口部内には、固定板51の流通孔53に臨み、第二流路54と連通する第三流路58が形成されている。また、スリーブ56の二次側開口端面には、後述する第一スプリング70と第二スプリング72とがそれぞれ介挿される段部60と第一周溝62とが、その軸心から外側に向けて順に周設されている。
スリーブ56の二次側には弁体64が取り付けられている。弁体64には、内部に第四流路65を備えた円筒状の主体部66と、この主体部66の軸心方向における中央やや二次側寄り外周面に周設された鍔部68とが備えられている。主体部66の一次側は、前述したスリーブ56内に、弁座52に向けて摺動可能に挿通保持されている。また、鍔部68の一次側面には、前述した第一スプリング70と第二スプリング72とがそれぞれ介挿される第二周溝74と当接部76とが、鍔部68の軸心から径方向外側に向けて順に周設されている。弁体64は、スリーブ56に対して、これらの第一スプリング70及び第二スプリング72によって二次側に付勢可能に設けられている。
弁体64の二次側にはケーシング80が取り付けられている。ケーシング80は二次側に底部82を備えた有底円筒状に形成されている。ケーシング80の一次側開口部内には、一次側から順に第一段部84及び第二段部86が設けられている。第一段部84は、前述したスリーブ56の二次側開口端面を係止可能な大きさに形成されている。また、第二段部86は、前述した弁体64の鍔部68の二次側端面を係止可能な大きさに形成されている。このように構成された各段部84,86により、ケーシング80が主体部31の大径部40内に螺着固定された際には、スリーブ56を収容室42内に固定し、また、第一スプリング70及び第二スプリング72により二次側に付勢される弁体64を、第二段部86とスリーブ56の二次側端面との間において摺動可能に保持するように構成されている。
ここで、弁体64は、通常は、第一スプリング70によって底部82方向に付勢されており、図3に示されるように、通常時には弁座52との間に隙間が生じるように構成されている。一方、吐水ハンドル16の操作によりハンドシャワー9からの吐水を行わせている際に、ハンドシャワー9のワンストップボタン8により吐水を停止させた場合に、減圧装置50よりも二次側に所定以上の高水圧がかかった場合には、弁体64の二次側にかかる水圧により、第一スプリング70の付勢力に抗して弁体64が弁座52への着座方向に摺動して二次側の水圧を下げ、二次側のハンドシャワー9に損傷などの不具合が生じないように設けられている。さらにまた、このように減圧装置50が作動し弁体64が弁座52に着座する際に、弁体64が弁座52に急に着座しないように、着座直前に第二スプリング72が弁体64を底部82方向に付勢するように構成され、ウォーターハンマーの発生を低減させるように設けられている。
また、ケーシング80の一次側寄り外周面には、大径部40の雌ねじ44に螺着可能な雄ねじ88が形成されており、ケーシング80を大径部40内にねじ込むことにより固定可能とするように設けられている。また、ケーシング80の二次側寄り外周面には凹部90が周設されており、この凹部90には、ケーシング80内の第五流路81と連通される連通孔92が2個形成されている。また、凹部90の両側のケーシング80外周面には、それぞれOリング94a,94bが取り付けられている。また、底部82には、後述するシャワーホース側接続部材100が係止可能な鍔部83が周設されている。
ついで、シャワーホース側接続部材100について説明する。シャワーホース側接続部材100には、一次側の円筒部102と、この円筒部の軸心と直交する方向にその軸心が向けられて円筒部102と連設される二次側のホース接続部104とが備えられている。円筒部102は前後に開口された円筒状に形成されており、一端側を弁座52方向に向け、他端側をケーシング80の底部82方向に向けて、大径部40の端面とケーシング80の底部82の鍔部83との間に、水栓側接続部材30の軸心回りに回動自在に組み付けられている。
また、円筒部102は、二つのOリング94a,94bをまたぐように凹部90を覆うようにしてケーシング80に組み付けられており、この凹部90と円筒部102の内周面とにより、「周回流路」である第六流路106が形成されている。そして、円筒部102とホース接続部104とが連設する部位には連通孔108が形成されており、第六流路106とホース接続部104内の第七流路110とが連通されている。また、ホース接続部104の外周面にはシャワーホース5端末の接続金具6を螺着するための雄ねじ112が形成されている。
このように構成されたシャワーエルボ1は、弁体64が弁座52に着座していない状態において、第一流路33から第七流路110までが連通されて、水栓本体12からの湯水をシャワーホース5側に流通させることができる。そして、シャワーホース側接続部材100を水栓側接続部材30に対して別体に設けて回動自在に組み付ける構成を採用したことにより、図1及び図2に示されるように、シャワーエルボ1の突出量を、水栓本体12の背面方向においても抑えつつ、水栓側接続部材30の径方向においても抑えることができる。よって、減圧装置50を備えながらも、図2に示されるように水栓本体12背面側の壁面Bなどへの干渉を回避しつつ、図1に示されるようにソケット3a,3bへの干渉も避けられる。特に、施行現場においてシャワーエルボ1を水栓本体12に接続して、さらにシャワーホース5を接続する作業において、シャワーホース5を水栓本体12の上方・下方のいずれに引き回されるように接続する場合にも、ソケット3a,3bのいずれにも干渉されずにシャワーホース側接続部材100を上方・下方など自由に回動させられるので、作業の容易化を図ることができる。
そして、別体に形成された水栓側接続部材30とシャワーホース側接続部材100とを一体化させているので、シャワーエルボ1の全体をコンパクトにすることができるとともに、デザイン上、両部材の一体感を高めて美観を向上させることができる。また、予め両部材を組み付けておいても前述のようにソケット3a,3bへの干渉を避けることができるので、従来とは異なり、工場出荷時に減圧装置50を組み込んで水栓側接続部材30とシャワーホース側接続部材100とを一体化しておくことができる。よって、設置現場において、従来のように減圧装置をシャワーエルボに取り付ける作業の必要がない。したがって、減圧装置を取り付け忘れてシャワーホース5をシャワーエルボに直接取り付けてしまったり、減圧装置の取り付け作業に伴う作業工程の増加や、減圧装置の取り付け不良(がたつき、ゆるみ、シール不良など)などを回避することができる。
また、水栓側接続部材30とシャワーホース側接続部材100とを別体に形成しているので、減圧装置50を収容する主体部1及びシャワーホース側接続部材100の内部が複雑な形状となっていても、砂型鋳物などによらなくてもこれらの部品を切削加工など簡便な加工方法で形成することができ、その製造コストを低減することができる。
本実施の形態は前述のように構成されているが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、本例では、水栓側接続部材30自体が水栓本体12に対して回動自在に設けられているが、水栓側接続部材30に対してシャワーホース側接続部材100が回動自在に設けられているので、何らかの事情により水栓側接続部材30が水栓本体12に対して回動不能に接続される場合にも、シャワーホース5の動きに追従してシャワーホース側接続部材100を揺動可能とすることができる。よって、シャワーホース5の取り回しや、ねじれ・キンク防止に有効である。また、トーションスプリングなどを用いてシャワーホース側接続部材100の回動位置が所定位置に戻るように構成し、所定方向以外にもシャワーホース5を向けるようにしつつ通常時には常に所定の向きにシャワーホース5の接続部分が強制的に戻るようにすることもできる。また、回動自在に設けられたシャワーホース側接続部材100を所定の位置に位置決め調整した後に、ネジ止めなどの固定手段により固定してしまうこともできる。また、湯水混合水栓に限らず、単水栓や浄水器付き水栓などの他の種類のシャワー水栓に用いることもできる。
本発明はシャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓に広く利用することができる。
1;シャワーエルボ、2;カバー、3a,3b;ソケット、4;Oリング、5;シャワーホース、6;接続金具、7;シャワーヘッド、8;ワンストップボタン、9;ハンドシャワー、10;シャワー水栓、12;水栓本体、14;温度調節ハンドル、16;吐水ハンドル、18;吐水管、20;シャワー流路、22;シャワーエルボ接続部、30;水栓側接続部材、31;主体部、32;小径部、33;第一流路、34;雄ねじ、36;周溝、40;大径部、41;空気孔、42;収容室、44;雌ねじ、50;減圧装置、51;固定板、52;弁座、53;流通孔、54;第二流路、56;スリーブ、58;第三流路、60;段部、62;第一周溝、64;弁体、65;第四流路、66;主体部、68;鍔部、70;第一スプリング、72;第二スプリング、74;第二周溝、76;当接部、80;ケーシング、81;第五流路、82;底部、83;鍔部、84;第一段部、86;第二段部、88;雄ねじ、90;凹部、92;連通孔、94a,94b;Oリング、100;シャワーホース側接続部材、102;円筒部、104;ホース接続部、106;第六流路、108;連通孔、110;第七流路、112;雄ねじ、120;シャワー水洗、122;シャワーエルボ、124;減圧装置、A;空間、B;壁面。

Claims (5)

  1. 水栓本体側に接続される水栓側接続部材と、シャワーホース側に接続されるシャワーホース側接続部材とが備えられたシャワーエルボであって、前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材と別体に形成されるとともに、前記水栓側接続部材の軸心方向と直交する方向にその軸心方向が向けられて前記水栓側接続部材の二次側に組付けられ、
    前記水栓側接続部材内および前記シャワーホース側接続部材内にまたがって減圧装置が内蔵されたことを特徴とするシャワーエルボ。
  2. 前記シャワーホース側接続部材が、前記水栓側接続部材の二次側に、前記水栓側接続部材の軸心回りに回動可能に組付けられたことを特徴とする請求項1に記載のシャワーエルボ。
  3. 前記水栓側接続部材の二次側に、前記シャワーホース側接続部材の流路と連通可能に設けられた周回流路が形成され、該周回流路の周回方向に沿って該周回流路の両側にシール部材が周設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシャワーエルボ。
  4. 前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材の主体部と、該主体部に固定される前記減圧装置のケーシングとにより挟持されて前記水栓側接続部材に回動可能に組み付けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャワーエルボ。
  5. 水栓本体の背面側に、給湯管、給水管にそれぞれ連通される湯側接続部、水側接続部が形成され、該湯側接続部と該水側接続部との間に、基端側が前記水栓本体の内部に形成されたシャワー流路と連通可能に設けられるともに、先端側にシャワーホースが接続可能に設けられたシャワーエルボが取り付けられたシャワーエルボを備えたシャワー水栓であって、
    前記シャワーエルボには、水栓本体側に接続される水栓側接続部材と、シャワーホース側に接続されるシャワーホース側接続部材とが備えられ、前記シャワーホース側接続部材は、前記水栓側接続部材と別体に形成されるとともに、前記水栓側接続部材の軸心方向と直交する方向にその軸心方向が向けられて前記水栓側接続部材の二次側に組付けられ、前記水栓側接続部材内および前記シャワーホース側接続部材内にまたがって減圧装置が内蔵されたことを特徴とするシャワーエルボを備えたシャワー水栓。
JP2011069683A 2011-03-28 2011-03-28 シャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓 Active JP5800543B2 (ja)

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