JP5800150B2 - 自動倉庫及び荷保管方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の荷保管方法は、入庫口から入庫された荷物のうち、該荷物が多種少量品であれば第1棚に保管して、また、荷物が少種多量品であれば前記第1棚への搬出入方向に対して対向するように配置される第2棚に保管して、前記第2棚の前記第1棚とは反対側に、多種少量品の荷物を保管する第3棚が備えられ、前記第1棚に保管された荷物は、第1バイパス経路を経由して前記第3棚に移送後、該第3棚から出庫して、また、前記第2棚に保管された荷物は該第2棚の搬出口から出庫することを特徴としている。
これにより、多種少量品及び少種多量品に関わらず荷物の保管及び入出庫効率を向上させることができる。
なお、本発明の自動倉庫及び荷保管方法の各種態様およびそれらの作用については、以下の発明の態様の項において詳しく説明する。
以下に、本願発明において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)項の自動倉庫では、自動倉庫の入庫口から入庫された荷物のうち、その荷物が多種少量品であれば荷物捌き装置により第1棚に搬入されて保管され、一方、荷物が少種多量品であれば荷物捌き装置により第2棚に搬入されて保管される。この結果、多種少量品の荷物と少種多量品の荷物とを区別して保管することが可能になり、保管効率を向上させることができる。
また、荷物捌き装置の入庫装置により第1棚への荷物の搬出入及び第2棚への荷物の搬入を行い、第2棚に保管された荷物を荷物捌き装置の出庫装置により自動倉庫の出庫口から出庫することができ、また、第3棚に保管された荷物を出庫装置により自動倉庫の出庫口から出庫することができる。
さらに、第1棚に保管されている荷物を入庫装置により搬出して第1バイパス経路に移送し、続いて、該荷物を出庫装置により第1バイパス経路から第3棚に移送して保管することができる。そして、第3棚に保管された荷物を出庫装置により自動倉庫の出庫口から出庫することができる。
(2)項の自動倉庫では、第1棚及び第2棚においてスペースのムダが解消される。なお、第1棚にはその各荷物保管部に荷物が各1個ずつ保管され、一方、第2棚にはその各荷物保管部に荷物の搬出入方向に沿って複数の荷物が一列に保管される。
(3)項の自動倉庫では、第2棚へその搬入口から搬入された荷物は、該第2棚を自重で搬出入方向に沿って搬出口側に移動するようになる。
(4)項の自動倉庫では、第1棚及び第3棚は、多種少量品の保管専用であるためにスペース効率が向上される。なお、第3棚には、第1棚と同様に、その各荷物保管部に荷物が各1個ずつ保管される。
(5)項の自動倉庫では、第1バイパス経路に搬入された荷物は、該第1バイパス経路を自重で搬出入方向に沿って出庫装置側に移動するようになる。
(6)項の自動倉庫では、第2棚に保管されている荷物を出庫装置により出庫して第2バイパス経路に移送し、続いて、該荷物を入庫装置により第2バイパス経路から第1棚に移送して保管することができる。
なお、この第2バイパス経路は、第2棚の第1棚とは反対側に、多種少量品の荷物を保管する第3棚が備えられ、第2棚と第3棚との間に出庫装置が配置される場合、第3棚に保管されている荷物を入庫装置及び出庫装置を利用して第2棚へ移送可能に構成されるものである。
(7)項の自動倉庫では、第2バイパス経路に搬入された荷物は、該第2バイパス経路を自重で搬出入方向に沿って入庫装置側に移動するようになる。
(9)前記第1棚、前記第2棚及び前記第3棚は、荷物の搬出入方向に沿って所定長さを有する荷物保管部を並列に複数備え、各荷物保管部を上下方向に複数段備えて構成されることを特徴とする(1)項〜(8)項のいずれかに記載の自動倉庫。
(8)項及び(9)項の自動倉庫では、荷物の保管能力を向上させると共に自動倉庫全体の専有スペースを最小限に抑えることが可能になる。
(10)項の荷保管方法では、多種少量品の荷物と少種多量品の荷物とを区別して保管することが可能になり、保管効率を向上させることができる。
また、第1棚に保管された荷物は、第1バイパス経路を経由して第3棚に移送後、該第3棚から出庫して、また、第2棚に保管された荷物は該第2棚の搬出口から出庫するので、多種少量品及び少種多量品の荷物の保管効率をさらに向上させると共に、入出庫効率も向上させることができる。
(11)項の荷保管方法では、各種荷物の保管状況により、第2棚に保管されている荷物を第1棚に移送して保管することができ、保管及び入出庫効率をさらに向上させることができる。
(12)項の荷保管方法では、各種荷物の保管状況により、第3棚に保管されている荷物を第2棚に移送して保管することができ、保管及び入出庫効率をさらに向上させることができる。
(13)項の荷保管方法では、各種荷物の保管状況により、第1棚に保管されている荷物を第2棚に移送して保管することができ、保管及び入出庫効率をさらに向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る自動倉庫1は、図1〜図3に示すように、多種少量品の荷物2を保管する第1棚11と、該第1棚11への搬出入方向に対して対向するように配置され、少種多量品の荷物2を保管する第2棚12と、該第2棚12の第1棚11とは反対側に配置され、多種少量品の荷物2を保管する第3棚13と、第1棚11、第2棚12及び第3棚13への荷物2の入出庫を行う荷物捌き装置15と、第1棚11に保管されている荷物2を第3棚13へ移送可能な第1バイパス経路16と、第2棚12に保管されている荷物2を第1棚11へ移送可能であると共に第3棚13に保管されている荷物2を第2棚12へ移送可能な第2バイパス経路17とを備えている。
なお、図1に示すように、本自動倉庫1への荷物2の入庫口30は、第1棚11の各荷物保管部11aが並列に配列される途中箇所の下部に備えられる。一方、本自動倉庫1からの荷物2の出庫口31は、第2棚12と第3棚13との間の出庫装置21が直線的に移動する移動経路35bの途中箇所の下部に備えられる。該出庫口31には、第2棚12側に屈曲して延びる出庫レーン36が接続されている。
また、入庫装置20と出庫装置21との間で第1バイパス経路16と平面視で重なるように第2バイパス経路17が備えられる。該第2バイパス経路17はその荷物2の搬出入方向に沿う長さが第2棚12と略同一に形成される。該第2バイパス経路17は、出庫装置21側から入庫装置20側に向かって下方傾斜して構成される。なお、本実施の形態では、第2バイパス経路17が第1バイパス経路16よりも上方に位置する。
[通常入庫及び保管]
まず、図4に示すように、本自動倉庫1の入庫口30にロボットまたは作業員によって荷物2が載置される。すると、該荷物2の識別番号等が制御装置に入力される。続いて、制御装置からの指示により入庫装置20が入庫口30まで移動して荷物2を受け取り、その荷物2が多種少量品であれば入庫装置20が第1棚11の所定の荷物保管部11aへ移動して、該荷物2がその搬出入口25から搬入されて保管される。一方、荷物2が少種多量品であれば入庫装置20が第2棚12の所定の荷物保管部12aへ移動して、該荷物2がその搬入口26から搬入されて保管される。なお、第2棚12の所定の荷物保管部12aに搬入された荷物2は、第2棚12の各荷物保管部12aが搬入口26から搬出口27に向かって下方傾斜しているために、自重で搬出口27側に移動する。
次に、図5に示すように、第1棚11の所定の荷物保管部11aに保管されている荷物2の、本自動倉庫1の出庫口31(図1参照)からの出庫が近づくと、適宜時期に、制御装置からの指示に基づいて、入庫装置20により第1棚11の所定の荷物保管部11aの搬出入口25から当該荷物2を搬出して、第1バイパス経路16に搬入する。すると、第1バイパス経路16は入庫装置20側から出庫装置21側に向かって下方傾斜しているために、該荷物2が自重で第1バイパス経路16の出庫装置21側の先頭に移動する。続いて、出庫装置21により第1バイパス経路16の先頭に位置する当該荷物2を受け取り、第3棚13の所定の荷物保管部13aにその搬出入口28から搬入して一時的に保管する。
そして適宜時期に、図6に示すように、制御装置からの指示に基づいて、出庫装置21により第3棚13の所定の荷物保管部13aに保管されている当該荷物2をその搬出入口28から搬出して、出庫装置21が本自動倉庫1の出庫口31まで移動しつつ該出庫口31から当該荷物2を出庫する。
また、図6に示すように、第2棚12の所定の荷物保管部12aに保管されている荷物2を本自動倉庫1の出庫口31から出庫するに際には、制御装置からの指示により、出庫装置21が第2棚12の所定の荷物保管部12aの搬出口27まで移動して、該所定の荷物保管部12aの先頭に位置する当該荷物2をその搬出口27から搬出すると共に本自動倉庫1の出庫口31まで移動しつつ該出庫口31から当該荷物2を出庫する。
次に、図7に示すように、本自動倉庫1の入庫口30に入庫された荷物2が少種多量品であり、割り付けられた第2棚12の各荷物保管部12aが全て埋まっていた場合には、制御装置からの指示に基づいて、入庫口30から当該荷物2を入庫装置20にて受け取り、入庫装置20が第1棚11の所定の荷物保管部11aまで移動しつつ、その荷物2を荷物保管部11aにその搬出入口25から搬入して一時的に保管する。その後、図8に示すように、割り付けられた第2棚12の所定の荷物保管部12aに空きがでたら、制御装置からの指示に基づいて、入庫装置20により第1棚11の所定の荷物保管部11aに一時的に保管された当該荷物2を受け取り、空きがでた第2棚12の所定の荷物保管部12aにその搬入口26から搬入する。
次に、図9及び図10に示すように、第1棚11及び第3棚13に保管されている荷物2の多くが同一種類であり、第2棚12の所定の荷物保管部12aに保管されている荷物2において同一種類が少ない場合、第2棚12の所定の荷物保管部12aに保管されている各荷物2を第1棚11の各荷物保管部11aに移送して、第1棚11及び第3棚13に保管されている同一種類の各荷物2を第2棚12の所定の荷物保管部12aへ移送して保管することができる。
これにより、本自動倉庫1の入庫口30から入庫された荷物2のうち、その荷物2が多種少量品であれば入庫装置20により第1棚11の各荷物保管部11aに搬入されて保管され、一方、荷物2が少種多量品であれば入庫装置20により第2棚12の各荷物保管部12aに搬入されて保管される。この結果、多種少量品の荷物2と少種多量品の荷物2とを区別して保管することが可能になり、保管効率を向上させることができる。
また、本自動倉庫1では、荷物2の保管状況により、第2棚12に保管されていた各荷物2を、入庫装置20及び出庫装置21により第2バイパス経路17を経由して第1棚11に保管することができる。また、第3棚13に保管されていた各荷物2を、入庫装置20及び出庫装置21により第2バイパス経路17を経由して第2棚12に保管することもできる。これにより、荷物2の保管及び入出庫効率をさらに向上させることができる。
Claims (5)
- 多種少量品の荷物を保管する第1棚と、
該第1棚への搬出入方向に対して対向するように配置され、少種多量品の荷物を保管する第2棚と、
前記第1棚及び前記第2棚への荷物の搬出入を行う荷物捌き装置と、
を備え、
前記荷物捌き装置は入庫装置及び出庫装置にて構成され、
前記第2棚の前記第1棚とは反対側に配置され、多種少量品の荷物を保管する第3棚を備え、
前記第2棚における荷物の搬入口側と前記第1棚との間に前記入庫装置が配置され、
前記第2棚における荷物の搬出口側と前記第3棚との間に前記出庫装置が配置され、
前記第1棚に保管されている荷物を前記入庫装置及び前記出庫装置を利用して前記第3棚へ移送可能な第1バイパス経路を備えることを特徴とする自動倉庫。 - 前記第2棚に保管されている荷物を前記入庫装置及び前記出庫装置を利用して前記第1棚へ移送可能な第2バイパス経路を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫。
- 入庫口から入庫された荷物のうち、該荷物が多種少量品であれば第1棚に保管して、また、荷物が少種多量品であれば前記第1棚への搬出入方向に対して対向するように配置される第2棚に保管して、
前記第2棚の前記第1棚とは反対側に、多種少量品の荷物を保管する第3棚が備えられ、
前記第1棚に保管された荷物は、第1バイパス経路を経由して前記第3棚に移送後、該第3棚から出庫して、また、前記第2棚に保管された荷物は該第2棚の搬出口から出庫することを特徴とする荷保管方法。 - 前記第2棚に保管された荷物を、該第2棚の搬出口から第2バイパス経路を経由して前記第1棚に移送して保管することを特徴とする請求項3に記載の荷保管方法。
- 前記第3棚に保管された荷物を、前記第2バイパス経路を経由して前記第2棚に移送して保管することを特徴とする請求項4に記載の荷保管方法。
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