JP5799695B2 - ズームレンズおよびカメラおよび情報装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ズームレンズおよびカメラおよび情報装置に関する。
この発明のズームレンズは、銀塩写真カメラやデジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮影レンズ、あるいはプロジェクタ装置の投射用レンズとして実施できる。また、カメラは上記各種カメラとして実施でき、情報装置は、撮像素子により画像を撮像するカメラ機能を有する各種の情報装置、例えば携帯情報端末装置として実施できる。
デジタルカメラが広く普及し、デジタルカメラに対するユーザの要望も多岐にわたるが、高画質化と小型化はユーザの常に欲するところであり、撮影レンズとして用いられるズームレンズにも高性能化と小型化の両立が求められる。
ズームレンズの小型化という面では、まず「使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)」の短縮が必要であり、また、各レンズ群の厚みを小さくして収納時の全長を抑えることも重要である。
高性能化という面では、少なくとも1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
撮影レンズの広画角化を望むユーザも多く、広画角ズームレンズの普及に伴い、35mm銀塩カメラ換算で焦点距離:24〜25mm相当の、半画角:42〜41度程度を「広角端の画角」として望むユーザも多い。
変倍比の高倍率化に対する要望も強く、昨今は、35mm銀塩カメラ換算の焦点距離で24〜360mm相当程度(約15倍)以上を望むユーザも増えている。
高変倍化に適したタイプとして、物体側より像側へ向かって順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3、第4レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1・第2レンズ群間が増大し、第2・第3レンズ群間が減少し、第3・第4レンズ群間が変化するものがある。
このタイプのズームレンズで、広角・高変倍かつ小型のズームレンズを実現するには、変倍に際しての第1レンズ群の移動が「広角端よりも望遠端で物体側に位置する」ように行なわれるタイプが「広角端でのレンズ全長を望遠端に比べて短くでき、第1レンズ群の大型化を抑制しつつ、十分な広角化が可能」となる点で好ましい。
この発明のズームレンズと同様の構成を持ちズームレンズは、従来から特許文献1〜11等により知られている。
しかしながら、これら従来のズームレンズのうち、10倍より大きい変倍比を実現しているのは、特許文献3記載のもののみであり、広角端における半画角として、35度より大きい半画角を実現しているものは、特許文献3、5記載のもののみである。
さらに、これら特許文献1〜9に記載されたズームレンズは何れも、広角端焦点距離、もしくは「変倍比に対する光学サイズ」につき、なお改良の余地があると考えられる。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、広角端の半画角として略42度以上の広画角、15倍を超える高変倍比を有し、小型で、1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズの実現を課題とする。
この発明のズームレンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、絞り、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を配してなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、望遠端における第1レンズ群および第3レンズ群の位置が、広角端における位置よりも物体側となるように、全てのレンズ群および絞りが移動するズームレンズであって、第3レンズ群が、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を持つ正レンズ、「物体側に凸面を持つ正レンズと像面側に凹面を持つ負レンズとの接合レンズ」、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの4枚からなる。
そして、第3レンズ群の、焦点距離:f3、望遠端における結像倍率:β3t、広角端における結像倍率:β3w、広角端における全系の焦点距離:fw、望遠端における全系の焦点距離:ft、第3レンズ群内の接合レンズの負レンズの像側面の曲率半径:r35、第1レンズ群の焦点距離:f1が、条件:
(1) 0.10 < f3/ft < 0.20
(2) 1.80 <β3t/β3w < 3.00
(3) 0.80 < r35/fw < 1.50
(4) 7.0 < f1/fw < 11.0
を満足する。
この発明によれば、広角端の半画角として略42度以上の広画角、15倍を超える高変倍比を有し、小型で、1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを実現できる。
ズームレンズの実施例1を説明する図である。 ズームレンズの実施例2を説明する図である。 ズームレンズの実施例3を説明する図である。 ズームレンズの実施例4を説明する図である。 実施例1のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例1のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 情報装置である携帯情報端末装置の実施の1形態を示す図であって、(A)は正面側の斜視図、(B)は裏面側の斜視図である。 形態情報端末装置のシステム構成を示すブロック図である。 歪曲収差の電子的な補正を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図4に、この発明のズームレンズの実施の形態を4例示す。
これらのズームレンズは、図1〜図4の順に、後述の実施例1〜4に対応する。
繁雑を避けるため、これら図1〜図4において符号を共通化する。
これらの図において、図の左方が「物体側」で、右方が「像側」である。
ズームレンズは、物体側から像側へ向かって、正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、絞りS、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力を有する第4レンズ群G4を配してなる。
図1〜図4に示す実施の形態において、ズームレンズは「CCDやCMOS等の撮像素子」に対して用いられることを想定しており、第4レンズ群G4の像側に符号Fで示すのは、固体撮像素子のカバーガラスや各種フィルタを、これらと「光学的に等価」な2枚の透明平行平板として表したものである。
また、符号ISは「像面」であり、これらの実施の形態では撮像素子の受光面に相当する。これらズームレンズを銀塩写真カメラ用に用いる場合は、像面ISはフィルム面に合致し、その場合には透明平行平板Fは用いられない。
図1〜図4は、レンズ配置を、5段に分けて示している。図の最上段の図は「短焦点端におけるレンズ群配置」を示し、中段の図は「中間焦点距離におけるレンズ群配置」を、最下段の図は「長焦点端におけるレンズ群配置」を示している。
また「矢印」は、短焦点端から長焦点端への変倍に際しての、各レンズ群および絞りSの変位状態を、短焦点端側から5段階に分けて示している。
図1〜図4に示すように、これら実施の形態のズームレンズでは、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1レンズ群G1が物体側へ移動し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大するように、第1ないし第4レンズ群G1〜G4および絞りSが移動する。
第3レンズ群G3は、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を持つ正レンズ、「物体側に凸面を持つ正レンズと像面側に凹面を持つ負レンズとの接合レンズ」、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの4枚を配してなる。
そして、第3レンズ群G3の、焦点距離:f3、望遠端における結像倍率:β3t、広角端における結像倍率:β3w、広角端における全系の焦点距離:fw、望遠端における全系の焦点距離:ft、第3レンズ群内の接合レンズの負レンズの像側面の曲率半径:r35は、条件:
(1) 0.10 < f3/ft < 0.20
(2) 1.80 < β3t/β3w < 3.00
(3) 0.80 < r35/fw < 1.50
を満足する。
正・負・正・正の屈折力配分を持つ4レンズ群のズームレンズでは、第2レンズ群が主要な変倍作用を負担する所謂バリエータとして構成されるのが一般的である。
この発明のズームレンズでは、第2レンズ群のみならず、第3レンズ群にも変倍作用を分担させることにより、第2レンズ群の変倍機能への負担を軽くし、「広角化・高変倍化に伴って困難になる収差補正」に対する自由度を確保している。
また、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群を大きく物体側へ移動させる構成により、広角端における第1レンズ群の位置を像面側に近づけ「広角端において第1レンズ群を通過する光線」の光線高さを低くして、広角化に伴う第1レンズ群の大型化を抑制するとともに、望遠端では第1レンズ群と第2レンズ群の間隔を大きく確保して、長焦点化を達成している。
広角端から望遠端への変倍に際して、第1・第2レンズ群間隔が大きくなるとともに、第2・第3レンズ群間隔が小さくなり、第2レンズ群・第3レンズ群の倍率(絶対値)が共に増大し、これら第2・第3レンズ群が変倍機能を互いに分担する。第3レンズ群はまた、「主たる結像群」である。
また、第3レンズ群(物体側から順に、物体側に凸面を持つ正レンズ、物体側に凸面を持つ正レンズと像面側に凹面を持つ負レンズとの接合レンズ、正レンズの4枚で構成される。)の物体側から1〜3枚目までを、正レンズ、正レンズ、負レンズという構成としている。
この構成により、色収差補正に最低限必要な「正レンズ・負レンズのペア」を有しながら、第3レンズ群の主点位置を物体側に寄せ、特に「望遠端における光学全長」の長大化を抑制するとともに、上記3枚の像側に、さらに1枚の正レンズを付与することにより、特に広角端におけるサジタルの像面湾曲の良好な補正を可能としている。
条件(1)は、望遠端における全系の屈折力に対する、第3レンズ群の屈折力の適正な範囲を規定する。
条件(1)のパラメータが小さくなると、第3レンズ群の屈折力が相対的に大きくなり、高変倍化には有利であるが、下限値を超えると、第3レンズ群において「主に球面収差をはじめとする諸収差」が大きく発生し、これを補正しようとすると、ズームレンズ全系が大型化する恐れがある。
また、製造誤差感度が上昇しやすく、生産容易性の確保が困難になる恐れがある。
条件(1)の上限値を超えると、第3レンズ群の屈折力が相対的に過小となり、高変倍比を確保しようとすると、第3レンズ群の移動量を増大させる必要が生じ、ズームレンズ小型化を阻害する恐れがある。
条件(2)は、変倍群としての機能も併せ持つ第3レンズ群の、結像倍率を適正にするための条件である。
条件(2)のパラメータが大きくなることは高変倍化には有利であるが、条件(2)の上限値を超えると、第3レンズ群が担うべき収差補正量が増大し、十分に高い光学性能を得ることが困難になる恐れがある。
条件(2)の下限値を超えると、所望の変倍比を得ることが困難になったり、第2レンズ群が負担するべき変倍機能が過大となったりして、十分に高い光学性能を得ることが困難になる恐れがある。
条件(2)のパラメータ:β3t/β3wは、より好ましくは、条件(2)よりも若干狭い、条件:
(2A) 2.00 < β3t/β3w < 2.80
を満足するのが良い。
条件(3)は、「第3レンズ群内の接合レンズの負レンズの像側面の曲率半径」の、広角端における全系の焦点距離に対する適正な範囲を規定する条件である。
条件(3)の下限値を越えると、球面収差が補正過剰となり易く、上限値を越えると、逆に球面収差が補正不足となりやすい。
さらに、条件(3)の範囲外では、球面収差と同様に、コマ収差および像面湾曲のバランスも取りにくく、軸外周辺部で外向性または内向性のコマ収差が発生しやすくなったり、サジタルの像面湾曲が残存しやすくなったりする。
条件(3)のパラメータ:r35/fwは、より好ましくは、条件(3)よりやや狭い条件:
(3A) 0.90 < r35/fw < 1.40
を満足するのがよい。
なお、第3レンズ群内の正レンズの少なくとも1面を非球面とするのが良い。
上記の如きタイプのズームレンズタイプにおいて、主たる結像群としての役割を担う第3レンズ群の中で、最も絞りに近い先頭の正レンズの、少なくとも1面を非球面とすることにより、特に球面収差を始めとする各種収差の「良好な補正」を維持しつつより小型化を進めることが可能となる。
この発明のズームレンズは、上記条件(1)〜(3)とともに、以下の条件(4)もしくは(6)、もしくは条件(1)〜(4)と共に条件(6)を満足する。
また、後述する各実施例のズームレンズでは、条件(1)〜(4)、(6)とともに、以下の条件(5)、(7)〜(10)の1以上を満足することにより、各条件に相当する効果を得ている。
(4) 7.0 < f1/fw < 11.0
(5) 0.07 < |f2|/ft < 0.11
(6) 2.00 < (β2t/β2w)/(β3t/β3w) < 4.00
(7) 0.4 < |f2|/f3 < 0.8
(8) 0.15 < X1/ft < 0.35
(9) 0.05 < X3/ft < 0.25
(10) 0.30 < |X2| / X3 < 0.90 。
条件(4)において、fwは「広角端における全系の焦点距離」、f1は「第1レンズ群の焦点距離」である。
条件(5)において、ftは「望遠端における全系の焦点距離」、f2は「第2レンズ群の焦点距離」である。
条件(6)において、β2tは「第2レンズ群の望遠端における結像倍率」、β2wは「第2レンズ群の広角端における結像倍率」である。
条件(7)において、f2は「第2レンズ群の焦点距離」、f3は「第3レンズ群の焦点距離」である。
条件(8)において、X1は「広角端から望遠端への変倍に際する第1レンズ群の総移動量」、ftは「望遠端における全系の焦点距離」である。
条件(9)において、X3は「広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量」、ftは「望遠端における全系の焦点距離」である。
条件(10)において、X2は「広角端から望遠端への変倍に際する第2レンズ群の総移動量」、X3は「広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量」である。
これら条件の有する技術的意義を以下に説明する。
条件(4)は、第1レンズ群の屈折力の適切な範囲を規定するものであり、下限値を超えると、第1レンズ群の屈折力が過大となり、光学全長の小型化いう面では好ましいが、屈折力が過大となることにより、諸収差の発生が大きくなり、特に、像面湾曲と歪曲収差が大きく発生しやすくなる。また、第1レンズ群の最も物体側のレンズのレンズ径の増大や、それに伴うズームレンズ全体の大型化を招来し易い。
条件(4)の上限値を超えると、収差補正上有利ではあるが、第1レンズ群の屈折力が弱くなりすぎ、光学系全長の増大を避け難くなる。
条件(4)のパラメータ:f1/fwは、より好ましくは、条件(4)よりも若干狭い、条件:
(4A) 8.0 < f1/fw < 10.0
を満足するのが良い。
条件(5)は、第2レンズ群の適切な屈折力の範囲を規定するものである。
条件(5)の上限値を超えると、第2レンズ群の結像倍率が等倍に近付いて変倍効率が上がる。このことは、高変倍化には有利であるが、第1レンズ群を構成するレンズに大きな屈折力が必要になり、特に望遠端での色収差が悪化したり、第1レンズ群が厚肉化・大口径化したりして、特に収納状態における小型化の実現が難しくなる。
条件(5)の下限値を超えると、収差補正上有利にはなるが、高変倍比維持のため、第2レンズ群の「変倍の際の、他のレンズ群に対する相対移動量」を大きくとる必要が生じ、レンズ全長が大きくなりやすくなる。
条件(5)のパラメータ:|f2|/ftは、より好ましくは、条件(5)よりもやや狭い条件:
(5A) 0.08 < |f2|/ft < 0.10
を満足するのが良い。
条件(6)は、変倍機能を分担する第2・第3レンズ群の、分担の割合を適切な範囲を規定する条件である。
第3レンズ群の分担する変倍機能が大きくなって、条件(6)の下限値を超えると、必要となる収差補正能力を補うために第3レンズ群を、大型化したり構成枚数を多くしたりする必要が生じ、ズームレンズの小型化を阻害する恐れがある。また、第2レンズ群との相対偏心による性能劣化が増大する恐れがある。
第3レンズ群の分担する変倍機能が小さくなって、条件(6)の上限値を超えると、第2レンズ群が分担する変倍機能が過大になり、第2レンズ群が大型化し易く、多数枚化の必要が生じて、ズームレンズ小型化を阻害する恐れがある。
条件(6)のパラメータ:(β2t/β2w)/(β3t /β3w)は、より好ましくは、条件(6)よりもやや狭い、条件:
(6A) 2.40 < (β2t/β2w)/(β3t/β3w) < 3.60
を満足するのが良い。
条件(7)は、ズームタイプにおける「主たる変倍群である第2レンズ群」と「主たる結像群であり、補佐的に変倍群の役割も担う第3レンズ群」の屈折力の関係の適正な範囲を定める条件である。
条件(7)の下限値を超えると、第2レンズ群の屈折力が、第3レンズ群の屈折力に対して過大になり、上限値を超えると、第3レンズ群の屈折力が第2レンズ群の屈折力に比して強くなりすぎ。そして、いずれにしろ「変倍に際する収差変動」が大きくなりやすくなる。
条件(7)のパラメータ:|f2|/f3は、より好ましくは、条件(7)よりもやや狭い条件:
(7A) 0.5 < |f2|/f3 < 0.7
を満足するのが良い。
条件(8)は、広角化・長焦点化に重要な役割を果たす「第1レンズ群の移動量」の適正な範囲を規定する条件である。
条件(8)の下限値を超えると、第2レンズ群の移動量が過小になり、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなり、第3レンズ群の負担が増加するか、あるいは、第1・第2レンズ群の屈折力を強める必要が生じ、いずれにせよ、各種収差の悪化を招く。
また、広角端におけるレンズ全長が長くなり、第1レンズ群を通過する光線高さが増大し、第1レンズ群の大型化を招きやすい。
条件(8)の上限値を超えると、広角端での全長が短くなりすぎたり、望遠端での全長が長くなりすぎたりし易い。広角端での全長が短くなりすぎると、第3レンズ群の移動スペースが限定され、第3レンズ群の変倍への寄与が小さくなって、全体の収差補正が困難となる。
望遠端での全長が長くなりすぎると、全長方向の小型化が困難となり、また、望遠端での周辺光量確保のために第1レンズ群のレンズが径方向に大型化したり、また、鏡胴の倒れ等の製作誤差による像性能の劣化も招きやすくなったりし易い。
条件(8)のパラメータ:X1/fTは、より好ましくは、条件(8)よりも若干狭い、条件:
(8A) 0.20 < X1/fT < 0.30
を満足するのが良い。
条件(9)は、第2レンズ群と共に変倍機能を分担する第3レンズ群の移動量の適正な範囲を規定する条件である。
条件(9)の下限値を超えると、第3レンズ群の変倍機能への寄与が小さくなり、第2ンズ群の負担が増加するか、第3レンズ群自体の屈折力を強める必要が生じ、いずれにせよ各種収差の悪化を招来し易い。
条件(9)の上限値を超えると、広角端におけるレンズ全長が長くなり、第1レンズ群を通過する光線高さが増加し、第1レンズ群の大型化を招きやすい。
条件(9)のパラメータ:X3/ftは、より好ましくは、条件(9)よりもやや狭い、条件:
(9A) 0.10 < X3/ft < 0.20
を満足するのが良い。
条件(10)は、互いに変倍機能を分担する第2・第3レンズ群の、相互の移動量の適正な範囲を規定する条件である。
条件(10)の下限値を超えると、第2レンズ群の変倍機能への寄与が小さくなって、第3レンズ群の負担が増加するか、あるいは、第2レンズ群自体の屈折力を強める必要が生じ、ずれにせよ、各種収差の悪化や偏心感度の悪化を招来しやすくなる。
条件(10)の上限値を超えると、第3レンズ群の変倍機能への寄与が小さくなって、第2ンズ群の負担が増加するか、第3レンズ群自体の屈折力を強める必要が生じ、いずれにせよ、各種収差の悪化や偏心感度の悪化を招来しやすくなる。あるいは、第2レンズ群の移動量が大きくなって「広角端における全長」が伸び、ズームレンズを用いる撮像装置の小型化や起動時間の短縮化を阻害する恐れがある。
なお、条件(10)のパラメータ:|X2|/X3は、より好ましくは、条件(10)よりやや狭い条件:
(10A) 0.35 < |X2|/X3 < 0.85
を満足するのが良い。
第1レンズ群は、物体側から像側へ向かって順に「1枚の負レンズと1枚の正レンズを有する構成」であることが望ましく、より具体的には、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの2枚で構成するか、その後ろにもう1枚の正レンズを加えた構成にすることが望ましい。
高変倍化、特に望遠端の焦点距離を長くするためには、望遠端における「第2〜第4レンズ群の合成倍率」を大きくする必要があり、第1レンズ群で発生した収差が、第2〜第4レンズ群の合成倍率により像面上で拡大されることになる。
従って、高変倍化を進めるためには、第1レンズ群で発生する収差量を十分に小さく抑えることが重要であり、そのためには第1レンズ群を上述の構成とするのが良い。
第2レンズ群は、物体側から像側へ向かって順に、像面側に曲率の大きな面を向けた負レンズ、物面側に凹面を向けた負レンズ、物体側に曲率の大きな面を向けた正レンズの3枚からなることが好ましい。
第2レンズ群を「物体側から順に、負レンズ、負レンズ、正レンズという配置」にすることにより、第2レンズ群の主点を、より像面側に位置させることが可能となり、望遠端時の光学系全長の短縮に寄与できる。
このとき、第2レンズ群の各レンズは、以下の条件式を満足することが望ましい。
1.75 < N21 < 2.10 、25 < ν21 < 55
1.75 < N23 < 2.10 、15 < ν23 < 35
ただし、N2i(i=1〜3)は第2レンズ群内で物体側から数えてi番目のレンズの材質の屈折率、ν2i(i=1〜3)は第2レンズ群内で物体側から数えてi番目のレンズのアッベ数を表す。
このような硝種を選択することにより、単色収差を十分に小さく抑えた上で、色収差のより良好な補正が可能となる。
この発明のズームレンズの第4レンズ群は、主として射出瞳距離(テレセントリック性)の確保、および、その移動によるフォーカシングのために設けている。ズームレンズ系の小型化のためには、第4レンズ群はなるべく簡単な構成である必要があり、正レンズ1枚で構成することが望ましい。
良好な収差補正を保ちながらより小型化を進めるためには非球面が不可欠であり、少なくとも第2レンズ群および第3レンズ群には、それぞれ1面以上の非球面を有することが望ましい。特に第2レンズ群において「最も物体側レンズの物体側面」を非球面とすると、広角化に伴って増大しがちな歪曲収差・非点収差等の補正に高い効果が得られる。
非球面レンズとしては、光学ガラスや光学プラスチックを成型したもの(ガラスモールド非球面、プラスチックモールド非球面)や、ガラスレンズの面上に薄い樹脂層を成型し、その表面を非球面としたもの(ハイブリッド非球面、レプリカ非球面等と称される)等が使用できる。
絞りの開放径は、変倍に係わらず一定とするのが機構上簡略となって良いが、望遠端の開放径を広角端に比べて大きくすることにより、変倍に伴うFナンバの変化を小さくすることもできる。また、焦点距離の変化域に応じて、複数種類の開放絞りを用意し、より良好な光学性能を得ることも可能である。像面に到達する光量を減少させる必要があるときには、絞り径を小径化しても良いが、絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ等の挿入により光量を減少させた方が、回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい。
図17、図18を参照して、携帯情報端末装置の実施の形態を説明する。
図17に示す「携帯情報端末装置のシステム構成」は、図18に示すように、「ズームレンズ」である撮影レンズ1と「撮像素子」である受光素子13を有し、撮影レンズ1によって形成される撮影対象物の像を受光素子13によって読取るように構成され、受光素子13からの出力を、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14によって処理してデジタル情報に変換する。
デジタル情報に変換された画像は、液晶モニタ7に表示され、半導体メモリ15に記憶され、あるいは通信カード16により外部への通信に供される。この通信機能を除いた部分は「カメラ」を構成する。
撮影レンズ1としては、請求項1〜の任意の1に記載のズームレンズ、具体的には後述する実施例1〜4のズームレンズを用いる。
液晶モニタ7には「撮影中の画像」を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。
撮影レンズ1はカメラの携帯時には、図17(A)に示すように「沈胴状態」にあり、電源スイッチ6の操作により電源が入ると筐体5から鏡胴が繰り出される。鏡胴が繰り出された状態において、鏡胴内部でズームレンズの各群は「例えば広角端の配置」となっており、図示されないズームレバーを操作することで各群の配置が変化し、望遠端への変倍を行うことができる。
このとき、ファインダ2も撮影レンズ1の画角の変化に連動して変倍する。
シャッタボタン4の「半押し」によりフォーカシングがなされる。
フォーカシングは第4レンズ群の移動により行なわれるが、「受光素子の移動」によって行うこともできる。シャッタボタン4をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上記の処理がなされる。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード16等を使用して外部へ送信したりする際は、操作ボタン8を操作して行う。半導体メモリ15および通信カード16等は、それぞれ専用または汎用のスロット9に挿入して使用される。
撮影レンズが「沈胴状態」にあるとき、ズームレンズの各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、第3レンズ群および/または第4レンズ群が、光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納される」如き機構とすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
この場合、第3レンズ群の方が、第4レンズ群よりも光軸方向の大きさが大きいので、第3レンズ群を光軸から退避させるほうが、沈胴状態の薄型化により大きく資することができる。
実施例1〜4に示すズームレンズを用い、1000万〜2000万画素クラスの受光素子を使用した高画質で小型のカメラ機能を持つ携帯情報端末装置を実現できる。
以下、 以下、ズームレンズの具体的な数値実施例を4例挙げる。
これら実施例1ないし実施例4は正・負・正・正のパワー配分の4レンズ群構成であり、図1〜図4に示したものである。
全実施例において、レンズの材質は全て光学ガラスとなっている。第4レンズ群のレンズは面精度による画質への影響が大きくないため、光学ガラスレンズに換えて、樹脂レンズとしてもよい。
実施例における記号の意味は以下の通りである.
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R :曲率半径
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
「非球面」は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、上記円錐定数:K、非球面係数:A〜A10により、周知の次式で表される。
X=CH/{1+√(1−(1+K)C)}+A・H+A・H
+A・H+A10・H10
また、各実施例において、硝種名は、HOYA株式会社(HOYA)、株式会社オハラ(OHARA)の光学硝種名である。
「実施例1」
f=4.42〜17.73〜71.02、 F=3.30〜4.97〜5.70、 ω=43.2〜12.9〜3.2
面番号 R D Nd νd 硝種
1 54.41300 0.95000 1.90200 25.10 L-NBH54(OHARA)
2 23.88000 2.97000 1.59282 68.63 FCD505(HOYA)
3 193.30400 0.14000
4 25.98400 2.55000 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
5 90.61500 <可変間隔A>
6 103.76500 0.86000 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
7 5.48200 2.85000
8* -41.54500 0.80000 1.85400 40.39 L-LAH85(OHARA)
9* 13.29900 0.10000
10 12.55000 1.81000 2.00272 19.32 EFDS2(HOYA)
11 -264.58700 <可変間隔B>
12 <絞り> <可変間隔C>
13* 6.81500 2.80000 1.55332 71.68 MFCD500(HOYA)
14* -14.43200 0.24000
15 10.73100 2.31000 1.76182 26.52 S-TIH14(OHARA)
16 -8.52400 1.52000 2.00069 25.46 TAFD40(HOYA)
17 5.20200 0.40000
18 8.42800 1.07000 1.51633 64.14 S-BSL7(OHARA)
19 75.08200 <可変間隔D>
20* 11.72300 1.55000 1.52528 56.20 光学プラスチック
21 76.87800 <可変間隔E>
22 ∞ 0.30000 1.51680 64.20 各種フィルタ
23 ∞ 0.10000
24 ∞ 0.50000 1.50000 64.00 各種フィルタ
25 ∞ バックフォーカス 。
「非球面(面番号に「*印」を付与した面。以下においても同様である。)データ」
第8面
K=0.0, A4= -1.12674E-03, A6= 6.80680E-05, A8= -1.34555E-06
第9面
K=0.0, A4= -1.20914E-03, A6= 7.16918E-05, A8= -1.63893E-06
第13面
K= -0.28869, A4= -3.40465E-04, A6= 6.18218E-07, A8= -6.57439E-07,
A10= -9.98092E-09
第14面
K= 0.0, A4= -2.67105E-05, A6= 2.70941E-06, A8= -9.18272E-07
第21面
K= 0.0, A4= -2.18460E-06, A6= -1.62112E-06, A8= 3.22673E-07,
A10= -7.92453E-09 。
「可変量」
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=4.42 f=17.73 f=71.02
A 0.5069 11.9864 25.8781
B 14.1675 5.1422 0.8000
C 6.0894 0.9913 0.8200
D 4.0786 5.0404 14.8734
E 3.1874 10.7830 2.7572 。
「条件のパラメータの値」
条件(1) 0.159
条件(2) 2.386
条件(3) 1.176
条件(4) 9.028
条件(5) 0.094
条件(6) 2.760
条件(7) 0.593
条件(8) 0.241
条件(9) 0.146
条件(10) 0.798 。
「実施例2」
f=4.42〜17.72〜71.00、 F=3.60〜4.78〜5.70、 ω=43.3〜13.0〜3.2
面番号 R D Nd νd 硝種
1 46.134 0.95 1.90200 25.10 L-NBH54(OHARA)
2 21.740 3.21 1.59282 68.63 FCD505(HOYA)
3 129.551 0.14
4 24.155 2.70 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
5 77.614 <可変間隔A>
6 57.626 0.80 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
7 4.988 2.81
8* -15.237 0.88 1.85400 40.39 L-LAH85(OHARA)
9* 21.925 0.10
10 18.625 1.61 2.00272 19.32 EFDS2(HOYA)
11 -32.480 <可変間隔B>
12 <絞り> <可変間隔C>
13* 7.546 2.8 1.55332 71.68 MFCD500(HOYA)
14* -14.030 0.94
15 10.773 2.15 1.76182 26.52 S-TH14(OHARA)
16 -7.930 0.99 2.00069 25.46 TAFD40(HOYA)
17 5.759 0.31
18 8.129 1.14 1.51633 64.14 S-BSL7(OHARA)
19 388.973 <可変間隔D>
20* 12.436 1.55 1.52528 56.20 光学プラスチック
21 74.826 <可変間隔E>
22 ∞ 0.30 1.51680 64.20 各種フィルタ
23 ∞ 0.10
24 ∞ 0.50 1.50000 64.00 各種フィルタ
25 ∞ バックフォーカス 。
「非球面データ」
第8面
K=0.0, A4= -1.11331E-03, A6= 5.65885E-05, A8= -9.97584E-07
第9面
K= 0.0, A4= -1.13660E-03, A6= 5.83538E-05, A8= -1.11582E-06
第13面
K= -0.27529, A4= -3.70376E-04, A6= -4.54736E-06, A8= -7.01719E-07,
A10= -1.98556E-08
第14面
K= 0.0, A4= -1.36204E-04, A6= -3.34832E-06, A8= -1.09427E-06
第20面
K= 0.0, A4= 9.94052E-07, A6= -6.49629E-06, A8= 6.98900E-07,
A10= -1.77153E-08
「可変量」
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=4.42 f=17.72 f=71.00
A 0.4411 13.2058 24.6831
B 12.1692 5.2960 0.8000
C 5.7948 0.8200 0.8200
D 3.4112 5.0089 15.9158
E 4.34223 10.52713 2.74481 。
「条件のパラメータの値」
条件(1)0.160
条件(2)2.207
条件(3)1.303
条件(4)8.621
条件(5)0.087
条件(6)3.066
条件(7)0.543
条件(8)0.265
条件(9)0.154
条件(10)0.498 。
「実施例3」
f=4.43〜17.74〜71.01、 F=3.61〜4.89〜5.70、 ω=43.3〜13.0〜3.2
面番号 R D Nd νd 硝種
1 45.26900 0.95000 1.90200 25.10 L-NBH54(OHARA)
2 21.83700 3.14000 1.59282 68.63 FCD505(HOYA)
3 114.81400 0.14000
4 24.47700 2.65000 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
5 75.88100 <可変間隔A>
6 67.56000 0.80000 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
7 5.10900 2.64000
8 -31.70500 0.80000 1.85400 40.39 L-LAH85(OHARA)
9 13.08200 0.10000
10 11.45600 1.70000 2.00272 19.32 EFDS2(HOYA)
11 -585.69900 <可変間隔B>
12 <絞り> <可変間隔C>
13 6.98900 2.80000 1.55332 71.68 MFCD500(HOYA)
14 -12.03400 0.20000
15 12.30400 2.45000 1.76182 26.52 S-TIH14(OHARA)
16 -8.00200 1.60000 2.00069 25.46 TAFD40(HOYA)
17 5.62000 0.39000
18 8.44500 1.07000 1.51633 64.14 S-BSL7(OHARA)
19 58.95100 <可変間隔D>
20 12.96800 1.55000 1.52528 56.20 光学プラスチック
21 -121.20900 <可変間隔E>
22 ∞ 0.30000 1.51680 64.20 各種フィルタ
23 ∞ 0.10000
24 ∞ 0.50000 1.50000 64.00 各種フィルタ
25 ∞ バックフォーカス 。
「非球面データ」
第8面
K=0.0, A4= -1.00389E-03, A6= 7.27684E-05, A8= -1.88566E-06
第8面
K= 0.0, A4= -1.07341E-03, A6= 7.48937E-05, A8= -2.08468E-06
第13面
K= -0.30848, A4= -3.77887E-04, A6= 1.06417E-05, A8= -9.07519E-07,
A10= -7.84896E-09
第14面
K= 0.0, A4= 5.27658E-05, A6= 1.51561E-05, A8= -1.29415E-06
第20面
K= 0.0, A4= -3.12063E-05, A6= 6.21393E-06, A8= -2.20120E-07,
A10= 3.99487E-09 。
「可変量」
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=4.43 f=17.74 f=71.01
A 0.4776 13.4905 25.4009
B 11.7638 1.2943 0.8000
C 6.0886 4.5542 0.8200
D 3.4703 5.0773 15.2946
E 3.55318 9.67738 2.81044 。
「条件のパラメータの値」
条件(1)0.153
条件(2)2.338
条件(3)1.269
条件(4)8.906
条件(5)0.089
条件(6)2.803
条件(7)0.581
条件(8)0.278
条件(9)0.156
条件(10)0.465 。
「実施例4」
f=4.43〜17.73〜71.03、 F=3.61〜4.84〜5.70、 ω=43.3〜12.8〜3.2
面番号 R D Nd νd 硝種
1 46.97500 0.95000 2.00330 28.27 S-LAH79(OHARA)
2 22.85800 2.96000 1.59282 68.63 FCD505(HOYA)
3 205.99300 0.14000
4 24.71900 2.77000 1.75700 47.82 S-LAM54(OHARA)
5 139.47000 <可変間隔A>
6 102.97300 0.80000 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
7 5.15700 2.66000
8 -26.82200 0.80000 1.85400 40.39 L-LAH85(OHARA)
9 14.52200 0.10000
10 13.23300 1.68000 2.00272 19.32 EFDS2(HOYA)
11 -88.47400 <可変間隔B>
12 <絞り> <可変間隔C>
13 7.56100 3.00000 1.55332 71.68 MFCD500(HOYA)
14 -12.46500 0.20000
15 7.97200 2.40000 1.76182 26.52 S-TIH14(OHARA)
16 -5.96600 0.76000 2.00069 25.46 TAFD40(HOYA)
17 4.50000 0.37000
18 5.59400 1.14000 1.52528 56.20 光学プラスチック
19 26.31700 <可変間隔D>
20 11.14700 1.55000 1.52528 56.20 光学プラスチック
21 44.66300 <可変間隔E>
22 ∞ 0.30 1.53770 66.60 各種フィルタ
23 ∞ 0.10
24 ∞ 0.50 1.50000 64.00 各種フィルタ
25 ∞ バックフォーカス 。
「非球面データ」
第8面
K=0.0, A4= -1.25902E-03, A6= 8.28825E-05, A8= -3.17326E-06,
A10= 2.76304E-08
第9面
K= 0.0, A4= -1.34789E-03, A6= 9.27894E-05, A8= -4.18498E-06,
A10= 6.65086E-08
第13面
K= -1.58237, A4= -6.86200E-04, A6= -4.64470E-05, A8= -2.01101E-06,
A10= -3.38154E-07
第14面
K= 0.0, A4= -1.61356E-03, A6= -1.99701E-05, A8= -3.60413E-06
第18面
K= 0.63068, A4= -1.94083E-03, A6= 6.63769E-05, A8= -1.11479E-05,
A10= 1.57597E-06
第20面
K= 0.0, A4= -2.89327E-05, A6= 3.49095E-06, A8= -8.13536E-08,
A10= 1.17351E-09 。
「可変量」
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=4.43 f=17.74 f=71.07
A 0.4219 11.9059 25.0209
B 13.0025 4.8020 0.8000
C 4.9116 0.8200 0.8200
D 4.0252 5.1135 16.3795
E 3.48331 11.05166 2.80271 。
「条件のパラメータの値」
条件(1)0.153
条件(2)2.487
条件(3)1.017
条件(4)8.761
条件(5)0.088
条件(6)2.515
条件(7)0.575
条件(8)0.285
条件(9)0.167
条件(10)0.396 。
図5〜図7に順次、実施例1のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図8〜図10に順次、実施例2のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図11〜図13に順次、実施例3のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図14〜図16に順次、実施例4のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
これら収差曲線図において、「球面収差」の図における破線は正弦条件を示し、非点収差の図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。「d」はd線、「g」はg線に対する収差曲線図であることを示す。以下の実施例の収差図においても同様である。
また、「Y’」は最大像高である。
各実施例とも、球面収差における横軸の両端の値は「±0.1」、非点収差における横軸の両端に値は「±0.1」、歪曲収差における横軸の両端の値は「±10%」、コマ収差の図における縦軸の両端の値は「±0.01」である。
これらの収差曲線図から明らかなように、各実施例のズームレンズとも、収差は十分に補正されており、広角端の半画角として略42度以上の広画角、15倍を超える高変倍比を実現し、小型でありながら、1000万〜2000万画素の撮像素子に十分に対応できる性能を有する。
実施例1〜4のズームレンズでは、撮像素子の矩形の受光面上に「短焦点端では樽型の歪曲収差」が発生する。中間焦点距離状態付近や長焦点端では、歪曲収差の発生が抑えられている。
撮像素子により情報化されたデータに対して電子的な処理を行って、結像された画像における歪曲収差を補正するため、有効撮像範囲は短焦点端では樽型形状とし、中間焦点距離や長焦点端では「ほぼ矩形の形状」となるようにしている。そして、短焦点端における有効撮像範囲を画像処理により電子的に画像変換し、歪みを低減させた矩形の画像情報に変換する。
このため、実施例1〜4の短焦点端での像高は4.03mmとし、中間焦点距離での像高や長焦点端での像高を3.49mmとしている。
図19において、符号Im1で示すのは「撮像素子の受光面形状」であり、矩形形状をなしている。この受光面形状Im1に外接する円IC1は、受光面形状Im1をカバーするイメージサークルであり、長焦点端・中間焦点距離における「結像範囲」である。
図19において、符号1m2で示すのは「短焦点端における像面形状」を説明図的に示している。短焦点端の近傍では「意図的に負の歪曲収差」を許容しているので、像面形状Im2は「樽型形状」となっている。なお、図19の負の歪曲収差は「やや誇張」して描かれている。
このような「樽型の像面形状」を電子的に補正して、受光面形状Im1に合致する形状にするのである。
歪曲収差は上記の如く電子的な補正が可能であるので、電子的な補正が可能な範囲で、歪曲収差の発生を許容すれば、また、他の収差の補正の自由度や変倍比に対する条件が緩和され、大きい変倍比の実現が可能になる。また、上記のように、広角端におけるイメージサークルを小さくできるため、広角化に大きな効果がある。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 絞り
F 各種フィルタ
特開2010−79310号公報 特開2010−152247号公報 特開2010−271468号公報 特開2010−139705号公報 特開2010−2684号公報 特開2009−80483号公報 特開2009−294302号公報 特開2009−223008号公報 特開2009−93118号公報

Claims (12)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、絞り、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を配してなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群が物体側へ移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、望遠端における第1レンズ群および第3レンズ群の位置が、広角端における位置よりも物体側となるように、全てのレンズ群および絞りが移動するズームレンズにおいて、
    第3レンズ群が、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を持つ正レンズ、物体側に凸面を持つ正レンズと像面側に凹面を持つ負レンズとの接合レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズの4枚からなり、
    第3レンズ群の、焦点距離:f3、望遠端における結像倍率:β3t、広角端における結像倍率:β3w、広角端における全系の焦点距離:fw、望遠端における全系の焦点距離:ft、第3レンズ群内の接合レンズの負レンズの像側面の曲率半径:r35、第1レンズ群の焦点距離:f1が、条件:
    (1) 0.10 < f3/ft < 0.20
    (2) 1.80 <β3t/β3w < 3.00
    (3) 0.80 < r35/fw < 1.50
    (4) 7.0 < f1/fw < 11.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、絞り、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を配してなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群が物体側へ移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、望遠端における第1レンズ群および第3レンズ群の位置が、広角端における位置よりも物体側となるように、全てのレンズ群および絞りが移動するズームレンズにおいて、
    第3レンズ群が、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を持つ正レンズ、物体側に凸面を持つ正レンズと像面側に凹面を持つ負レンズとの接合レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの4枚からなり、
    第3レンズ群の、焦点距離:f3、望遠端における結像倍率:β3t、広角端における結像倍率:β3w、広角端における全系の焦点距離:fw、望遠端における全系の焦点距離:ft、第3レンズ群内の接合レンズの負レンズの像側面の曲率半径:r35、第2レンズ群の、望遠端における結像倍率:β2t、広角端における結像倍率:β2wが、条件:
    (1) 0.10 < f3/ft < 0.20
    (2) 1.80 <β3t/β3w < 3.00
    (3) 0.80 < r35/fw < 1.50
    (6) 2.00 <(β2t/β2w)/(β3t /β3w) < 4.00
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項2記載のズームレンズにおいて、
    広角端における全系の焦点距離:fw、第1レンズ群の焦点距離:f1が、条件:
    (4) 7.0 < f1/fw < 11.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、
    第3レンズ群内の、最も物体側の正レンズが、非球面を少なくとも1面有することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    望遠端における全系の焦点距離:ft、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
    (5) 0.07 <|f2|/ft < 0.11
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第2レンズ群の焦点距離:f2、第3レンズ群の焦点距離:f3が、条件:
    (7) 0.4 <|f2|/f3 < 0.8
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際する第1レンズ群の総移動量:X1、望遠端における全系の焦点距離:ftが、条件:
    (8) 0.15 < X1/ft < 0.35
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量:X3、望遠端における全系の焦点距離:ftが、条件:
    (9) 0.05 < X3/ft < 0.25
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際する第2レンズ群の総移動量:X2、広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量:X3が、条件:
    (10) 0.30 <|X2|/X3 < 0.90
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とするカメラ。
  11. 請求項1〜9の任意の1に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有し、携帯情報端末装置として構成されたことを特徴とする情報装置。
  12. 請求項11記載の情報装置において、
    ズームレンズによる像が撮像素子により読取られ、その歪曲収差が、上記撮像素子により情報化されたデータの電子的な処理により補正されることを特徴とする情報装置。
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