JP5799549B2 - 光変調器駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光変調器駆動回路に関するものである。
特許文献1〜3には、分布定数型増幅器が記載されている。分布定数型増幅器では、複数の増幅器が、入力伝送線路と出力伝送線路との間に設けられている。出力伝送線路の出力には、複数の増幅器によって増幅された信号が等しい遅延時間をもって与えられる。
特開2003−304131号公報 特開2006−054765号公報 特表平10−510970号公報
本願発明者は、分布定数型増幅器を光変調器の駆動回路に適用する試みを行っている。本願発明者は、光変調器を駆動し得る比較的大きな駆動電流を分布定数型増幅器から当該光変調器に与えると、光変調器からの光出力の立ち上がり時間や立ち下がり時間が大きくなるという現象を発見した。この現象は、例えば、10GHzを超える変調速度において顕著となり得る。
したがって、分布定数型増幅器を用いた光変調器の駆動回路であって、光変調器からの光出力の立ち上がり時間や立ち下がり時間を短くし得る駆動回路を提供する必要性がある。
本発明の一側面に係る光変調器駆動回路は、複数の第1の非反転増幅器及び反転増幅器を備える。第1の非反転増幅器は、入力端を有する入力伝送線路と出力端を有する出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路の間において互いに並列に設けられている。第1の非反転増幅器はそれぞれ、入力端からの入力信号を固有の入力遅延時間で受け、出力端においては該複数の第1の非反転増幅器に共通の第1の遅延時間で出力信号を与える。反転増幅器は、前記入力伝送線路と前記出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路との間において複数の第1の非反転増幅器と並列に設けられている。反転増幅器は、入力信号を受け、出力端において第1の遅延時間より大きい第2の遅延時間で出力信号を与える。
この光変調器駆動回路によれば、出力端において第1の遅延時間を有する出力信号が合成される。また、出力端において、第1の遅延時間より大きい第2の遅延時間を有する出力信号が反転されて与えられる。したがって、出力にはプリエンファシスが与えられた合成出力信号が与えられる。この合成出力信号により光変調器を駆動すると、当該光変調器からの光出力の立ち上がり時間や立ち下がり時間が短くなり得る。
一実施形態においては、第1の遅延時間と第2の遅延時間との差は、反転増幅器を出力端に接続するコプレーナー伝送線路によって画成されてもよい。
一実施形態においては、光変調器駆動回路は、第2の非反転増幅器を更に備えていてもよい。第2の非反転増幅器は、入力端と出力端の間に反転増幅器に直列接続され得る。この形態によれば、第2の非反転増幅器によって第1の遅延時間と第2の遅延時間との差を画成することができるので、駆動回路の大型化が回避され得る。
一実施形態においては、第2の非反転増幅器は、複数の第1の非反転増幅器と同じ構成を有し得る。
本発明の別の側面に係る光変調器駆動回路は、入力端を有する入力伝送線路と出力端を有する出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路の間において互いに並列に設けられたN個の非反転増幅器と(Nは1以上の自然数)前記入力伝送線路と前記出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路との間において反転増幅器とを含む光変調器駆動回路である。N個の非反転増幅器それぞれの入力伝送線路に対する入力端側からの接続順をn(nは1以上N以下の整数)とすると、n番目の非反転増幅器はtd×n(tdは第1の単位遅延時間)の入力遅延時間をもって入力端から信号を受け、入力端から信号を受けた時間からtd×(N−n+1)の遅延時間をもって出力端に増幅信号を提供し、反転増幅器は、入力端から入力信号を受け、td’+td×N(tdは、td’>tdを満たす第2の単位遅延時間)の遅延時間をもって出力端に増幅信号を提供する。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、分布定数型増幅器を用いた光変調器の駆動回路であって、光変調器からの光出力の立ち上がり時間や立ち下がり時間を短くし得る駆動回路が提供される。
一実施形態に係る光変調器駆動回路を示す図である。 図1に示す増幅器の回路構成の一例を示す図である。 図1に示す光変調器駆動回路に使用し得る伝送線路を示す斜視図である。 図1に示す出力端子における電流波形を示すタイミングチャートである。 図1に示す光変調器駆動回路の一例の特性を示す図である。 比較例に係る光変調器駆動回路の特性を示す図である。 別の実施形態に係る光変調器駆動回路を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係る光変調器駆動回路を示す図である。図1に示す光変調器駆動回路10は、光変調器100に駆動電流を与えるための回路である。光変調器100としては、例えば、電界吸収型(EA)光変調器が例示される。図1に示す形態においては、光変調器100は、整合抵抗RLと並列に設けられている。整合抵抗RLと光変調器100は、伝送線路Ltを介して、光変調器駆動回路10の出力端子Toutに接続されている。
図1に示すように、駆動回路10は、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12c、並びに、反転増幅器14を備えている。また、駆動回路10は、入力伝送線路Lin1及びLin2、出力伝送線路Lout1及びLout2を備え得る。
入力伝送線路Lin1及びLin2の入力端には入力端子Tin1及びTin2がそれぞれ設けられている。一実施形態においては、駆動回路10は、差動信号を増幅する分布定数型増幅器であり、当該駆動回路10には、差動入力信号が入力される。即ち、入力端子Tin1には正相入力信号が入力され、入力端子Tin2には逆相入力信号が入力される。これら入力伝送線路Lin1及びLin2はそれぞれ、入力端と反対側において、終端抵抗R3及びR4に接続されている。
出力伝送線路Lout1の出力端には出力端子Toutが設けられている。出力伝送線路Lout1は、出力端と反対側において終端抵抗R2を介して電源電位に接続されている。また、出力伝送線路Lout2の一方端は、終端抵抗R5に接続されている。出力伝送線路Lout2の他方端は、終端抵抗R1を介して、電源電位に接続されている。
一実施形態においては、駆動回路10は、前置増幅器16を備えることができる。前置増幅器16は、入力伝送線路Lin1及びLin2上に設けられている。より具体的には、前置増幅器16の非反転入力は入力端子Tin1に接続されており、その非反転出力は入力伝送線路Lin1に接続されている。また、前置増幅器16の反転入力は入力端子Tin2に接続されており、その反転出力は入力伝送線路Lin2に接続されている。前置増幅器16は、正相入力信号を非反転入力に受けて、非反転出力から正相出力信号を入力伝送線路Lin1に出力する。また、前置増幅器16は、逆相入力信号を反転入力に受けて逆相出力信号を反転出力から入力伝送線路Lin1に出力する。
第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、一実施形態においては、差動型の非反転増幅器であり得る。第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、入力側において、入力伝送線路Lin1及びLin2に接続されている。より具体的には、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cの非反転入力は入力伝送線路Lin1に接続されており、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cの反転入力は入力伝送線路Lin2に接続されている。
また、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、出力側において、出力伝送線路Lout1及びLout2に接続されている。より具体的には、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cの非反転出力は出力伝送線路Lout1に接続されており、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cの反転出力は出力伝送線路Lout2に接続されている。
第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、前置増幅器16からの正相信号を、入力伝送線路Lin1を介して受けて、正相出力信号を出力伝送線路Lout1に出力する。また、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、前置増幅器16からの逆相信号を、入力伝送線路Lin2を介して受けて、逆相出力信号を出力伝送線路Lout2に出力する。
第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、入力端子Tin1及びTin2に入力される差動入力信号を、前置増幅器16を介して、それぞれ固有の遅延時間で受ける。第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cに入力される信号の遅延時間は、入力端子Tin1及びTin2から第1の非反転増幅器それぞれまでの伝送線路および前置増幅器16によって規定される。即ち、伝送線路の遅延時間は、(LC)1/2により規定され、前置増幅器16の遅延時間はその内部回路構成で規定される。ここで、Lは伝送線路のインダクタンス成分であり、Cは伝送線路の容量成分である。
図1に示す伝送線路Lin11は、第1の非反転増幅器12aの非反転入力と前置増幅器16の非反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12aの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lin21は、第1の非反転増幅器12aの反転入力と前置増幅器16の反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12aの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
また、伝送線路Lin12は、第1の非反転増幅器12aの入力に接続する線路の伝送線路Lin1上の分岐ノードと第1の非反転増幅器12bの非反転入力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12bの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lin22は、第1の非反転増幅器12aの入力に接続する線路の伝送線路Lin2上の分岐ノードと第1の非反転増幅器12bの反転入力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12bの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
また、また、伝送線路Lin13は、第1の非反転増幅器12bの入力に接続する線路の伝送線路Lin1上の分岐ノードと第1の非反転増幅器12cの非反転入力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12cの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lin23は、第1の非反転増幅器12bの入力に接続する線路の伝送線路Lin2上の分岐ノードと第1の非反転増幅器12cの反転入力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12cの入力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
また、伝送線路Lin14は、第1の非反転増幅器12cの入力に接続する線路の伝送線路Lin1上の分岐ノードと終端抵抗R3との間に存在する伝送線路であり、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lin24は、第1の非反転増幅器12cの入力に接続する線路の伝送線路Lin2上の分岐ノードと終端抵抗R4との間に存在する伝送線路であり、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
駆動回路10においては、伝送線路Lin11とLin21が信号に与える遅延時間は、実質的に等しい。また、Lin12とLin22が信号に与える遅延時間は実質的に等しく、Lin13とLin23が信号に与える遅延時間も実質的に等しい。また、伝送線路Lin11、Lin12、Lin13、Lin14の遅延時間、及びLin21、Lin22.Lin23、Lin24の遅延時間はいずれも等しくtdと表される。したがって、第1の非反転増幅器12aは、前置増幅器16の出力について遅延時間tdでその出力信号を受ける。第1の非反転増幅器12bは、前置増幅器16の出力について遅延時間2×tdでその出力信号を受ける。また、第1の非反転増幅器12cは、前置増幅器16の出力について遅延時間3×tdでその出力信号を入力する。これにより、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cはそれぞれ固有の遅延時間で前置増幅器16からの信号を受けることになる。
また、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cは、実質的に等しい遅延時間で出力信号(電流)を出力端子Out1及びOUT2に与える。具体的には、図1に示す伝送線路Lout12は、第1の非反転増幅器12bの出力に接続する線路と伝送線路Lout1との接続点と第1の非反転増幅器12aの非反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12aの出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lout22は、第1の非反転増幅器12bの出力に接続する線路と伝送線路Lout2との接続点と第1の非反転増幅器12aの反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12aの出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
また、伝送線路Lout13は、第1の非反転増幅器12cの出力に接続する線路と伝送線路Lout1との接続点と第1の非反転増幅器12bの非反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12bの出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lout23は、第1の非反転増幅器12cの出力に接続する線路と伝送線路Lout2との接続点と第1の非反転増幅器12bの反転出力との間に存在する伝送線路であり、第1の非反転増幅器12bの出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
駆動回路10においては、伝送線路Lout12、Lout22、Lin13、及びLin23が信号に与える遅延時間は、実質的に等しい。さらに、その値はtdに等しい。すなわち、第1の非反転増幅器12aは前置増幅器16の出力をtdの遅延時間をもって受け、2×tdの遅延時間をもって出力端Toutに出力する。第2の非反転増幅器は前置増幅器16の出力を2×tdの遅延時間をもって入力し、tdの遅延時間をもって出力端Toutに出力する。さらに、第3の非反転増幅器12cは前置増幅器16の出力を3×tdの遅延時間をもって入力し、実質ゼロの遅延時間をもって出力端Toutに出力する。したがって、入力端子Tin1に入力された信号が第1の非反転増幅器12a、12b、12cの各々を通ることにより出力端子Toutに出力される各々の電流信号は、実質的に等しい遅延時間(即ち、第1の遅延時間で)を与えられるため、出力端子Toutにおいて位相整合される。
駆動回路10では、図1に示すように、反転増幅器14が入力伝送線路Lin1及びLin2と出力伝送線路Lout1及びLout2の間に設けられている。反転増幅器14の非反転入力端子は、入力伝送線路Lin1に接続されている。反転増幅器14の反転入力端子は、入力伝送線路Lin2に接続されている。また、反転増幅器14の非反転出力端子は、出力伝送線路Lout2に接続されている。反転増幅器14の反転出力端子は、出力伝送線路Lout1に接続されている。したがって、反転増幅器14は、第1の非反転増幅器12a、12b及び12cと比較して、論理反転されて出力伝送線路Lout1及びLout2に接続されている。また、この反転増幅器14は、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cよりも、前置増幅器16側において入力伝送線路Lin1及びLin2に接続されている。また、反転増幅器14は、第1の非反転増幅器12a、12b、及び12cよりも出力端から離れた場所で出力伝送線路Lout1及びLout2に接続されている。
図1に示す伝送線路Lout11は、第1の非反転増幅器12aの出力に接続する線路と伝送線路Lout1との接続点と反転増幅器14の反転出力との間に存在する伝送線路であり、反転増幅器14の出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。伝送線路Lout21は、第1の非反転増幅器12aの出力に接続する線路と伝送線路Lout2との接続点と反転増幅器14の非反転出力との間に存在する伝送線路であり、反転増幅器14の出力容量、配線容量、及び、配線インダクタンスにより形成される伝送線路である。
駆動回路10においては、伝送線路Lout11及びLout21によって信号に与えられる遅延時間は、伝送線路Lin11及びLin21によって信号に与えられる遅延時間より大きい。したがって、入力端子Tin2に与えられた信号が反転増幅器14を通ることにより出力端子Toutに出力される電流信号は、第1の遅延時間よりも大きい第2の遅延時間を有する。これにより、出力端子Toutにおいては、プリエンファシスが加えられた出力電流信号が与えられることになる。なお、例えば、伝送線路Lin11、Lin21、Lin12、Lin22、Lin13、Lin23、Lout12、Lout22、Lout13、Lout23は、5psの遅延時間を与え、伝送線路Lout11及びLout21は、10psの遅延時間を与え得る。また、全増幅器12a、12b、12c、及び14において生じる各遅延時間も、実質的に等しい。また、全ての伝送線路は、例えば50Ωで整合させることができる。
図2は、図1に示す増幅器の回路構成の一例を示す図である。図2に示す増幅器20は、上述した増幅器12a、12b、12c、及び、14として用いることができるものである。増幅器20は、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、及びTr6、キャパシタC1、抵抗R11、R12、R13及びR14、並びに、電流源I1、I2、及びI4を備えている。増幅器20は、差動増幅器であり、入力端子In1及びIn2に入力される差動入力信号を増幅して、差動出力信号を出力端子Out1及びOut2に出力する。増幅器20においては、トランジスタTr3及びTr4が差動対トランジスタを構成しており、これらトランジスタTr3及びTr4にトランジスタTr5及びTr6がカスコード接続されている。この増幅器20では、分圧抵抗R4及びR3により設定されるバイアス電圧がトランジスタTr5及びTr6を介してトランジスタTr3及びトランジスタTr4に与えられる。増幅器20における各トランジスタは、例えば、InP製のダブルへテロ型バイポーラトランジスタ(InP−DHBT)であり得る。
以下、図3を参照して、上述した伝送線路に用いられ得るコプレーナー伝送線路について説明する。図3は、図1に示す光変調器駆動回路に使用し得る伝送線路を示す斜視図である。図3に示すように、コプレーナー伝送線路30は、誘電体板31、線路32、及び、グランドプレーン33を備えている。
線路32は、線状の薄膜導体であり、誘電体板31の一方の主面に設けられている。グランドプレーン33は、誘電体板31の他方の主面に設けられた薄膜導体である。上述した伝送線路Lout11及びLou12の遅延時間は、伝送線路Lout12、Lout22、Lout13、及びLout23を構成するコプレーナー伝送線路の線路長よりも、伝送線路Lout11及びLou12を構成するコプレーナー伝送線路の線路長を長くすることにより、伝送線路Lout12、Lout22、Lout13、及びLout23の遅延時間よりも大きくすることが可能である。
次に、図4を参照して、駆動回路10の動作について説明する。図4は、図1に示す出力端子における電流波形を示すタイミングチャートである。図4の(a)、(b)、(c)には、第1の非反転増幅器12a、12b、12cを通して出力端子Toutに与えられる各々の電流波形が示されている。図4の(d)には、反転増幅器14を通して出力端子Toutに与えられる電流波形が示されている。また、図4の(e)には、出力端子Toutで合成された出力電流波形を示している。
図4の(a)、(b)、(c)に示すように、駆動回路10では、第1の非反転増幅器12a、12b、12cを通して出力端子Toutに与えられる各電流信号の遅延時間は等しいものとなっている。したがって、第1の非反転増幅器12a、12b、12cを通して出力端子Toutに与えられる各電流信号は、位相整合される。
一方、反転増幅器14を通して出力端子Toutに与えられる電流信号は、第1の非反転増幅器12a、12b、12cを通して出力端子Toutに与えられる電流信号よりも大きな遅延時間を有し、論理反転している。したがって、図4の(e)に示すように、出力端子Toutにおいて合成された出力電流の波形は、プリエンファシスが加わった電流波形となる。
以下、図5を参照して、駆動回路10の特性について説明する。また、図6を比較のために参照する。図5は、図1に示す光変調器駆動回路の一例の特性を示す図である。図6は、比較例に係る光変調器駆動回路の特性を示す図である。図5及び図6は、何れもシミュレーションにより得られた特性を示している。図5は、駆動回路10の特性を40Gbpsの入力信号により動作させたときの当該駆動回路10の特性を示しており、図6は、比較例の駆動回路、即ち、駆動回路10から反転増幅器14を取り除いた駆動回路を40Gbpsの入力信号により動作させたときの当該駆動回路の特性を示している。図5及び図6では、(a)に、駆動回路の出力電圧特性が示されており、(b)に、光変調器の電気/光応答特性(E/Oレスポンス)が示されており、(c)に、(b)に示した特性をもつ光変調器を駆動回路によって駆動したときのアイパターン(光出力パワーの特性)が示されている。図5の(a)及び図6の(a)を参照すると、一例の駆動回路10による出力電圧には、比較例の駆動回路の出力電圧波形と異なり、プリエンファシスが加わっている。
比較例の駆動回路を用いて、図6の(b)に示すように42Gbpsの周波数において3dBの低下帯域を持った光変調器を駆動すると、図6の(c)のように、光出力の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が比較的大きなものとなる。
一方、一例の駆動回路10により、図5の(b)に示すように42Gbpsの周波数において3dBの低下帯域を持った光変調器を駆動すると、図5の(c)に示すように、光出力の立ち上がり時間及び立ち下がり時間はそれぞれ5ps程度となり、比較的小さなものとなる。したがって、駆動回路10によれば、高速な駆動速度であっても、光変調器からの光出力の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を短くすることができる。
以下、別の実施形態に係る光変調器駆動回路について説明する。図7は、別の実施形態に係る光変調器駆動回路を示す図である。以下の説明では、図7に示す駆動回路10Aについて、駆動回路10と異なる点についてのみ説明する。
駆動回路10Aは、伝送線路Lout11及びLout21に代えて、伝送線路Lout11A及びLout21Aを備えている。伝送線路Lout11A及びLout21Aによって信号に与えられる遅延時間は、伝送線路Lout12、Lout22、Lout13、Lout23によって信号に与えられる遅延時間と実質的に等しい。
駆動回路10Aは、反転増幅器14に加えて、第2の非反転増幅器14Aを備えている。駆動回路10Aにおいては、反転増幅器14の後段において、当該反転増幅器14に第2の非反転増幅器14Aが直列接続されている。
図7に示すように、反転増幅器14の非反転入力は、入力伝送線路Lin1に接続されており、反転増幅器14の反転入力は、入力伝送線路Lin2に接続されている。反転増幅器14は、非反転入力端子に入力された信号に対して論理反転された出力信号を反転出力端子から出力する。また、反転増幅器14は、反転入力端子に入力された信号に対して論理反転された出力信号を非反転出力端子から出力する。
反転増幅器14の反転出力端子は、第2の非反転増幅器14Aの非反転入力端子に接続されている。反転増幅器14の非反転出力端子は、第2の非反転増幅器14Aの反転入力端子に接続されている。第2の非反転増幅器14Aは、非反転入力端子に入力された信号に対して論理非反転の出力信号を非反転出力端子から出力する。また、第2の非反転増幅器14Aは、反転入力端子に入力された信号に対して論理非反転の出力信号を反転出力端子から出力する。第2の非反転増幅器14Aの非反転出力端子は出力伝送線路Lout1に接続されており、第2の非反転増幅器14Aの反転出力端子は出力伝送線路Lout2に接続されている。
この駆動回路10Aでは、第1の遅延時間と第2の遅延時間との差は、駆動回路10の伝送線路Lout11及びLout21とは異なり、第2の非反転増幅器14Aによって画成される。図3に示したコプレーナー伝送線路により伝送線路Lout11及びLout21が構成されている場合には、線路32の線路幅が10〜20μmであり、誘電体板31の厚みが75〜200μmであるものとすると、5psの遅延時間を与えるためには、線路32は、400〜600μm程度の線路長を必要とする。一方、第2の非反転増幅器14Aは、この線路長よりも相当に小さなサイズで構成することができる。したがって、駆動回路10Aは、駆動回路10よりもチップサイズの小さい回路となり得る。
以上、種々の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。第1の非反転増幅器の個数は、三つに限定されるものではない。本発明の光変調器駆動回路は、例えば、10〜15個の第1の非反転増幅器を備えていてもよい。
10,10A…光変調器駆動回路、12a,12b,12c…第1の非反転増幅器、14…反転増幅器、14A…第2の非反転増幅器。

Claims (7)

  1. 入力端を有する入力伝送線路と出力端を有する出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路の間において互いに並列に設けられた複数の第1の増幅器であって、前記入力端からの入力信号をそれぞれ固有の入力遅延時間で受け、前記出力端においては該複数の第1の増幅器に共通の第1の遅延時間で第1の出力信号を与える該複数の第1の増幅器と、
    前記入力伝送線路と前記出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路との間において前記複数の第1の増幅器と並列に設けられた第2の増幅器であって、前記入力信号を受け、前記出力端において前記第1の遅延時間より大きい第2の遅延時間で、前記複数の第1の増幅器の前記第1の出力信号とは論理反転された第2の出力信号を与えるための第2の増幅器と、
    を備える光変調器駆動回路。
  2. 前記第1の遅延時間と前記第2の遅延時間との差は、前記第2の増幅器を前記出力端に接続するコプレーナー伝送線路によって画成されている、請求項1に記載の光変調器駆動回路。
  3. 前記入力端と前記出力端の間において前記第2の増幅器に直列接続され、前記第2の増幅器から入力される信号とは論理非反転の信号を出力することにより、前記第2の出力信号を前記出力伝送線路に与える第3の増幅器を更に備え、
    前記第1の遅延時間と前記第2の遅延時間との差は、前記第3の増幅器によって画成されている、請求項1に記載の光変調器駆動回路。
  4. 前記第3の増幅器は、前記第1の増幅器と同じ構成を有する、請求項3に記載の光変調器駆動回路。
  5. 入力端を有する入力伝送線路と出力端を有する出力伝送線路とに接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路の間において互いに並列に設けられたN個の第1の増幅器(Nは1以上の自然数)と、
    前記入力伝送線路と前記出力伝送線路に接続され、且つ、該入力伝送線路と該出力伝送線路との間において前記N個の第1の増幅器と並列に設けられた第2の増幅器と、
    を含み、
    前記N個の第1の増幅器それぞれの前記入力伝送線路に対する前記入力端側からの接続順をn(nは1以上N以下の整数)とすると、n番目の第1の増幅器はtd×n(tdは第1の単位遅延時間)の入力遅延時間をもって前記入力端から信号を受け、該入力端から信号を受けた時間からtd×(N−n+1)の遅延時間をもって前記出力端に第1の増幅信号を提供し、
    前記第2の増幅器は、前記入力端から入力信号を受け、td’+td×N(td’は、td’>tdを満たす第2の単位遅延時間)の遅延時間をもって該出力端に、前記第1の増幅信号とは論理反転された第2の増幅信号を提供する、
    光変調器駆動回路。
  6. 前記入力信号は、差動入力信号であり、該差動入力信号は正相入力信号と逆相入力信号を含み、
    前記入力伝送線路は、第1の入力伝送線路及び第2の入力伝送線路を含み、
    前記入力端は、前記第1の入力伝送線路の入力端及び前記第2の入力伝送線路の入力端を含み、
    前記複数の第1の増幅器は、前記第1の入力伝送線路から前記正相入力信号を受け、前記第2の入力伝送線路から前記逆相入力信号を受け、第1の差動出力信号の正相出力信号を前記第1の出力信号として前記出力伝送線路である第1の出力伝送線路に与え、前記第1の差動出力信号の逆相出力信号を第2の出力伝送線路に与えるための差動増幅器であり、
    前記第2の増幅器は、前記第1の入力伝送線路からの前記正相入力信号と前記第2の入力伝送線路からの前記逆相入力信号を受けて、第2の差動出力信号の逆相出力信号を前記第2の出力信号として前記第1の出力伝送線路に与え、該第2の差動出力信号の正相出力信号を前記第2の出力伝送線路に与えるための差動増幅器である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の光変調器駆動回路。
  7. 前記入力信号は、差動入力信号であり、該差動入力信号は正相入力信号と逆相入力信号を含み、
    前記入力伝送線路は、第1の入力伝送線路及び第2の入力伝送線路を含み、
    前記入力端は、前記第1の入力伝送線路の入力端及び前記第2の入力伝送線路の入力端を含み、
    前記N個の第1の増幅器は、前記第1の入力伝送線路から前記正相入力信号を受け、前記第2の入力伝送線路から前記逆相入力信号を受け、第1の差動出力信号の正相出力信号を前記第1の増幅信号として前記出力伝送線路である第1の出力伝送線路に与え、前記第1の差動出力信号の逆相出力信号を第2の出力伝送線路に与えるための差動増幅器であり、
    前記第2の増幅器は、前記第1の入力伝送線路からの前記正相入力信号と前記第2の入力伝送線路からの前記逆相入力信号を受けて、第2の差動出力信号の逆相出力信号を前記第2の増幅信号として前記第1の出力伝送線路に与え、該第2の差動出力信号の正相出力信号を前記第2の出力伝送線路に与えるための差動増幅器である、
    請求項5に記載の光変調器駆動回路。
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