JP5796992B2 - エレベータの改修方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、既設エレベータ制御盤から新規のエレベータ制御盤への交換、及びそれに伴って、かごを所望の高さ位置に適宜移動して行う昇降路内作業を工程に有するエレベータの改修方法に関する。
従来のエレベータポータブル運転装置は、エレベータのかごを昇降させるための信号を制御盤に入力するためのものであり、制御盤に接続されたコードを巻き取る方向に力を加えるとともに操作盤からの信号をコードに接続するコード巻き取りドラムを備えている。
従来のエレベータポータブル運転装置を用いて、エレベータの改修工事作業を行う際、かご上にコード巻き取りドラムを乗せ、コード巻き取りドラムからコードを引き出して制御盤に接続し、エレベータポータブル運転装置の操作盤を操作して、かごを所望の位置に移動しながら改修工事の一部の工程を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−203741号公報
しかしながら、複数の建物のそれぞれに設置されたエレベータの改修工事を行うのに、共通のエレベータポータブル運転装置で対応させるため、コード巻き取りドラムに巻くコードの長さは、改修対象として想定される複数のエレベータの昇降行程のうち、最も長い昇降行程を鑑みて、長めに巻き付けられている。
例えば、昇降行程の短いエレベータの改修工事を行う際には、本来は必要のない長さのコードを用いることになる。コードは、数十メートルから百メートル単位に巻かれることもあり、大変重くなる。作業者にとっては、エレベータの改修工事の度に、不必要に長くて重いコードを巻き取りドラムとともに持ち運ぶ場合がほとんどとなり、改修工事にかかる労力が増大してしまう。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、かごに設けられ、エレベータ制御盤にかごの制御信号を送信可能に構成された保守運転制御装置とエレベータ制御盤とを、昇降路の昇降行程に応じた適切な長さの仮設制御ケーブルにより連結して、かごを昇降させる工程を有するエレベータの改修方法を得ることを目的とする。
この発明は、昇降路を昇降自在に設けられたかご、及び機械室に設けられ、かごの昇降制御を行う既設エレベータ制御盤を有するエレベータの上記既設エレベータ制御盤を新規エレベータ制御盤に交換する工程、及びかごの高さ位置を制御して、昇降路内作業を行う工程を有するエレベータの改修方法において、既設エレベータ制御盤を撤去する工程と、新規エレベータ制御盤を設置する工程と、新規エレベータ制御盤と、かご上に設けられて、新規エレベータ制御盤にかごの昇降制御を行わせる制御信号を出力可能な保守運転制御装置とを、接続手段を介して互いに連結されて昇降路に垂れ下げられる複数の第1接続ケーブルからなる第1接続ケーブル群と第1接続ケーブル群に連結されケーブルドラムに巻き取り及び繰り出し自在に巻かれている第2接続ケーブルとを有する仮設制御ケーブルにより連結する工程と、最上階にかごを停止させておき、第1接続ケーブル群の下端が昇降路の下部でU字状に湾曲したところでケーブルドラムの回転を規制する工程と、保守運転制御装置によりかごの高さ位置を制御して昇降路内作業を行う工程とを備えている。
この発明に係るエレベータ改修方法によれば、仮設制御ケーブルが、接続手段を介して互いに連結される複数の第1接続ケーブルを有するので、第1接続ケーブルの本数や、各第1接続ケーブルの長さを、改修工事を行うエレベータの昇降路の昇降行程に応じて適切に設定して、複数の第1接続ケーブルを連結すればよい。つまり、仮設制御ケーブルは、昇降路の昇降行程に応じた適切な長さに設定可能となり、作業者にとっては、エレベータの改修工事の度に、不必要に長い仮設制御ケーブルを持ち運ぶことがなくなるので、改修工事に要する作業者の労力が著しく軽減される。
この発明の一実施の形態によるエレベータ改修方法により改修されるエレベータの模式図である。 この発明の一実施の形態に係るエレベータの改修方法について説明する図であり、仮設かご運転制御用治具を用いて新規エレベータ制御盤にかごの昇降制御を行わせることが可能にされたエレベータの状態を示している。 図2のA部拡大図である。 この発明の一実施の形態に係るエレベータの改修方法において、仮設かご運転制御用治具を用いて新規エレベータ制御盤にかごの昇降制御を行わせることを可能にしたときのエレベータ及び仮設かご運転制御用治具のシステム構成図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
エレベータの改修方法に先だって、エレベータの概要について説明する。
図1はこの発明の一実施の形態によるエレベータ改修方法により改修されるエレベータの模式図である。
図1において、エレベータ1は、建物内に形成される昇降路2の上部に設けられた機械室3と、機械室3に回転自在に設けられるそらせ車4と、機械室3に回転自在に設けられる駆動綱車6、及び駆動綱車6を回転させるトルクを発生する既設電動機7aを有する巻上機5と、駆動綱車6の回転を規制するためのブレーキ11と、駆動綱車6に巻きかけられて、一端側及び他端側が昇降路2内に垂下されたエレベータロープ8と、エレベータロープ8の一端に連結されて昇降路2を昇降自在に設けられたかご9と、エレベータロープ8の他端に連結され、かご9と互いに相反する方向に昇降路2内を昇降自在に設けられたつり合いおもり10と、機械室3に設けられ、かご9の昇降等、エレベータ1のシステム全般を制御する既設エレベータ制御盤12とを備えている。
既設エレベータ制御盤12は、既設電動機7aのトルクを制御して、駆動綱車6を回転させる。これにより、エレベータロープ8駆動綱車6との間に働く摩擦力により、かご9が駆動綱車6の回転に連動して昇降路2内を昇降する。
また、周知であるので図示しないが、例えば、エレベータ1は、かご9が、許容移動範囲の上限に到達したことを検出し、既設エレベータ制御盤12に検出信号を送信して、既設エレベータ制御盤12に、かご9のそれ以上の上昇移動を停止させる上限移動検出手段を有する。
上限移動検出手段は、かご9に取り付けられる図示しないリミットスイッチ、及びかご9の昇降移動をガイドする図示しないガイドレールの上方の所定部に取り付けられるカムを備え、かご9が許容移動範囲の上限に到達したときに、カムがリミットスイッチを動作させ、リミットスイッチの検出信号が既設エレベータ制御盤12に送信されるようになっている。
なお、上限移動検出手段と同様の構成を有する下限移動検出手段が、かご9が、許容移動範囲の下限に到達したことを検出し、既設エレベータ制御盤12に検出信号を送信して、既設エレベータ制御盤12に、かご9のそれ以上の下降移動を停止させるように設けられている。
また、昇降路2内には、例えば、図示しない乗場に設けられるインジケータと、既設エレベータ制御盤12を接続する図示しない乗場制御用ケーブルが設けられている。
本願のエレベータの改修方法で行われるエレベータ1の改修は、既設エレベータ制御盤12を新規エレベータ制御盤15に交換する工程を含む。
また、上限移動検出手段、下限移動検出手段、及び乗場制御用ケーブルなどは、既設エレベータ制御盤12から新規エレベータ制御盤へ交換するのに伴って、新規のものに交換されることも多く、この実施の形態でのエレベータ1の改修では、これらの部材が交換されるものとする。
かご9の高さ位置を順次移動させて、昇降路2内に配置されている部材を交換する作業を昇降路内作業とする。
また、一般的な従来のエレベータでは、既設電動機7aは、非インバータ方式により制御されるものが利用されてきたが、きめ細かいかご9の昇降制御を行うために、インバータ方式により制御される要求が高まっており、今回の改修では、既設電動機7aは、インバータ方式により制御される新規電動機に交換される。
また、エレベータ1の改修は、以下に説明する仮設かご運転制御用治具を用いて行われる。
図2はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの改修方法について説明する図であり、仮設かご運転制御用治具を用いて新規エレベータ制御盤にかごの昇降制御を行わせることが可能にされた状態を示している。図3は図2のA部拡大図である。図4はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの改修方法において、仮設かご運転制御用治具を用いて新規エレベータ制御盤にかごの昇降制御を行わせることを可能にしたときのエレベータ及び仮設かご運転制御用治具のシステム構成図である。
図2において、新規エレベータ制御盤15には、AC100Vの電源供給用コンセント15aと、通信用ポートとしての嵌合コネクタ15bが設けられている。
また、図2〜図4において、仮設かご運転制御用治具20は、かご9上に設けられて、新規エレベータ制御盤15にかご9の昇降信号を行わせる制御信号を出力可能な保守運転制御装置21と、保守運転制御装置21と新規エレベータ制御盤15とを接続する仮設制御ケーブル40と、仮設制御ケーブル40の一部が巻き付けられるケーブルドラム30と、仮設上限移動検出手段35と、図示しない仮設下限移動検出手段とを備えている。
ケーブルドラム30は、軸まわりに回転自在に構成されて、軸方向を水平方向に一致させて機械室3に設けられる。
仮設上限移動検出手段35は、上限移動検出手段と同様の構成を有し、かご9に取り付けられる第1仮設リミットスイッチ36、及び図示しないガイドレールの上方の所定部に取り付けられる第1仮設カム37を備えている。そして、かご9が許容移動範囲の上限に到達したときに、第1仮設カム37が第1仮設リミットスイッチ36を動作させるようになっている。
仮設下限移動検出手段は、仮設上限移動検出手段と同様の構成を有し、ガイドレールの下方の所定部に取り付けられる第2仮設カム、及びかご9に取り付けられる第2仮設リミットスイッチを備え、かご9が許容移動範囲の上限に到達したときに、第2仮設カムが第2仮設リミットスイッチを動作させるようになっている。
仮設制御ケーブル40は、互いに接続手段50aを介して連結され、改修するエレベータ1の昇降路2の昇降行程に応じて全長の長さを設定されて昇降路2に垂れ下げられる複数の第1接続ケーブル42からなる第1接続ケーブル群41と、第1接続ケーブル群41に接続手段50aを介して連結され、予め、ケーブルドラム30に巻き取り及び繰り出し自在に巻かれている規定長の第2接続ケーブル43と、第2接続ケーブル43に接続手段50bを介して連結され、第1接続ケーブル群41と新規エレベータ制御盤15とを連結する第3接続ケーブル45とを有する。
接続手段50aは、互いに嵌合可能な被嵌合コネクタ51a及び嵌合コネクタ52aにより構成される。
図3に示されるように、被嵌合コネクタ51a及び嵌合コネクタ52aのそれぞれは、各第1接続ケーブル42の一端及び他端のそれぞれに取り付けられている。
そして、複数の第1接続ケーブル42は、接続手段50aを介して互いに連結されて、第1接続ケーブル群41を構成している。
なお、隣接する第1接続ケーブル42のうち、一方の第1接続ケーブル42の一端に取り付けられる被嵌合コネクタ51aと他方の第1接続ケーブル42の他端に取り付けられる嵌合コネクタ52aを嵌合させて隣接する第1接続ケーブル42を接続するのはいうまでもない。
また、第2接続ケーブル43の一端には、被嵌合コネクタ51aが取り付けられている。そして、第1接続ケーブル群41の他端に取り付けられている嵌合コネクタ52aと、第2接続ケーブル43の一端に取り付けられた被嵌合コネクタ51aを嵌合させることで、第1接続ケーブル群41と第2接続ケーブル43とが連結可能になっている。即ち、第1接続ケーブル群41と第2接続ケーブル43とが、接続手段50aを介して連結可能になっている。
接続手段50bは、被嵌合コネクタ51b及び嵌合コネクタ52bにより構成されている。
被嵌合コネクタ51b及び嵌合コネクタ52bのそれぞれは、第3接続ケーブル45の一端及びケーブルドラム30のそれぞれに取り付けられている。また、第3接続ケーブル45の他端には、嵌合コネクタ15bに嵌合される被嵌合コネクタ51cが取り付けられている。
また、第2接続ケーブル43の他端は、嵌合コネクタ52bに連結されている。そして、ケーブルドラム30に取り付けられた嵌合コネクタ52b、及び第3接続ケーブル45の一端に取り付けられた被嵌合コネクタ51bは、互いに嵌合可能である。つまり、第2接続ケーブル43と第3接続ケーブル45とは接続手段50bを介して連結可能になっている。
以上のことから、第1接続ケーブル群41、第2接続ケーブル43、及び第3接続ケーブル45は、接続手段50a,50bを介して連結可能になっている。
なお、第2接続ケーブル43は、複数の建物に設置されたエレベータ1の改修作業を行うのに、一番小さな昇降路2の昇降行程に応じた長さよりやや短い長さを有する。
また、電源ケーブル32の一端も、嵌合コネクタ52bに連結可能に構成されている。また、電源ケーブル32の他端には、電源供給用コンセント15aに接続可能な図示しない電源プラグが取り付けられている。
また、保守運転制御装置21は、ポータブルタイプであり、従来技術(特開平10−203741号公報)に記載されているように、周知であるので詳細には説明しないが、かご9上に設けられる保守用中継器22と、保守用中継器22に対してかご9の制御指令を出力可能に構成された保守操作スイッチ23とを備えている。
なお、保守用中継器22及び保守操作スイッチ23が、従来技術に記載の低速運転用仮設ターミナルボックス、及び低速運転用操作スイッチと同様の構成を有している。
そして、保守操作スイッチ23は、上昇運転指令スイッチ、下降運転指令スイッチ等を有しており、上昇運転指令スイッチまたは下降運転操作スイッチがONとなったときには、保守用中継器22は、上昇運転指令または下降運転指令をかご9の制御信号として出力する。また、保守用中継器22は、上昇運転指令スイッチ及び下降運転操作スイッチがONからOFFに切り替わったときに、かご9の停止指令を制御信号として出力する。
なお、保守用中継器22は、嵌合コネクタ52aに嵌合される被嵌合コネクタ51aを有している。
以上のように設けられた保守運転制御装置21は、かご9上からの操作によりかご9の制御信号を出力することが可能になる。
次いで、エレベータの改修方法について説明する。
図2〜図4において、まず、作業者は、図1に示される既設エレベータ制御盤12の撤去前に、かご9上に乗って、所望の高さ位置にかご9を移動させ、ガイドレールの上方の所定部位、及び下方の所定部位に、第1仮設カム37、及び第2仮設カム(図示せず)を設ける。
次いで、既設エレベータ制御盤12を撤去し、新規エレベータ制御盤15を設置する。
次いで、図2に示される既設電動機7aを新規電動機7bに取り換え、新規エレベータ制御盤15が新規電動機7bの駆動制御をすることが可能に、新規エレベータ制御盤15と新規電動機7bとを電気的に接続する。
また、駆動綱車6、ブレーキ11は、そのまま用い、新規エレベータ制御盤15が、ブレーキ11を制御することが可能に、新規エレベータ制御盤15とブレーキ11とを電気的に接続する。
次いで、図2及び図4に示されるように、作業者は、保守用中継器22をかご9上に設け、保守用中継器22と保守操作スイッチ23とを接続する。また、仮設上限移動検出手段35を構成する第1仮設リミットスイッチ36、及び仮設下限移動検出手段を構成する図示しない第2仮設リミットスイッチをかご9の所定部位に設ける。第1仮設リミットスイッチ36及び第2仮設リミットスイッチは、保守用中継器22と電気的に接続される。
次いで、第2接続ケーブル43が巻かれたケーブルドラム30を機械室3に設置する。
また、複数の第1接続ケーブル42を用意する。ここでは、第1接続ケーブル42は、3本である。
なお、複数の第1接続ケーブル42は、予め接続手段50aを介して連結しておいてもよいし、機械室3内で、接続手段50aを介して連結してもよい。
連結した複数の第1接続ケーブル42、言い換えれば、第1接続ケーブル群41の他端を、第2接続ケーブル43の一端に接続手段50aを介して連結する。
そして、接続手段50aを介して接続された複数の第1接続ケーブル42からなる第1接続ケーブル群41を、一端側から昇降路2内に垂らす。このとき、かご9上に乗った作業者が、一端側を把持し、第1接続ケーブル群41の一端に取り付けられた嵌合コネクタ52aを保守用中継器22の被嵌合コネクタ51aに嵌合させる。
さらに、第1接続ケーブル群41を昇降路2内に繰り出し、昇降路2内に第1接続ケーブル群41を垂れ下げる。さらに、第2接続ケーブル43の一部を昇降路2内に繰り出す。例えば、最上階にかご9を予め停止させておき、第1接続ケーブル群41の下端が、昇降路2の下部の所定部位でU字状に湾曲させたところで、ケーブルドラム30の回転を規制する。
次いで、作業者は、ケーブルドラム30の嵌合コネクタ52bと新規エレベータ制御盤15の嵌合コネクタ15bとの間を第3接続ケーブル45により連結する。また、ケーブルドラム30の嵌合コネクタ52bと新規エレベータ制御盤15の電源供給用コンセント15aとの間を電源ケーブル32により接続する。
以上のように、仮設かご運転制御用治具20を設置することで、保守用中継器22と新規エレベータ制御盤15との間が、仮設制御ケーブル40により連結され、作業者は、かご9上から、保守操作スイッチ23を操作し、かご9の上昇及び下降運転を新規エレベータ制御盤15に制御させることが可能になる。
また、かご9は、既存の上限移動検出手段及び下限移動検出手段を取り去っても、許容移動範囲を超えると、第1仮設リミットスイッチ36または第2仮設リミットスイッチの検出信号が、保守用中継器22を介して、新規エレベータ制御盤15に出力される。これにより、新規エレベータ制御盤15が、かご9の移動を規制し、かご9が、許容移動範囲を超えて移動されることが防止される。
なお、電源ケーブル32から供給されるAC100Vの電力は、仮設制御ケーブル40を構成する第1接続ケーブル群41及び第2接続ケーブルを介して、各種照明機器に供給される。
また、仮設制御ケーブル40は、AC100Vの電力とは異なる種の電力(異種の電力)を供給するための電源ラインを含んでいる。この電源ラインを介して、保守用中継器22、保守操作スイッチ23、第1仮設リミットスイッチ36、及び図示しない第2仮設リミットスイッチなどに異種の電力が供給される。
そして、作業者は、以下の昇降路内作業を、かご9の高さ位置を所望の高さ位置に順次制御しながら行う。
例えば、昇降路内作業は、上限移動検出手段及び下限移動検出手段を構成するリミットスイッチ、上部カム、及び下部カムを取り換えたり、乗場のインジケータと既設エレベータ制御盤12とを接続していた図示しない既設の乗場制御用ケーブルを撤去し、新規のインジケータと新規エレベータ制御盤15とを、図示しない新規の乗場制御用ケーブルで接続したりする作業など、昇降路内に設置されている部材を必要に応じて交換する作業をいう。
次いで、作業者は、昇降路内作業が終了したら、順次仮設かご運転制御用治具20の構成機器を撤去し、改修作業を終了する。
この発明のエレベータの改修工事方法によれば、かご9上に設けられて、かご9の制御信号を新規エレベータ制御盤15に出力して、新規エレベータ制御盤15にかご9の昇降制御を行わせる制御信号を出力可能な保守運転制御装置21と新規エレベータ制御盤15とを、接続手段50a,50bを介して互いに連結されて昇降路2に垂れ下げられる複数の第1接続ケーブル42を有する仮設制御ケーブル40により連結する工程とを有している。
仮設制御ケーブル40が、接続手段50aを介して互いに連結される複数の第1接続ケーブル42を有するので、第1接続ケーブル42の本数や、各第1接続ケーブル42の長さを、改修工事を行うエレベータ1の昇降路2の昇降行程に応じて適切に設定して複数の第1接続ケーブル42を連結すればよい。これにより、仮設制御ケーブルは、昇降路の昇降行程に応じた適切な長さに設定可能となり、作業者にとっては、エレベータの改修工事の度に、不必要に長い仮設制御ケーブルを持ち運ぶことがなくなるので、改修工事に要する作業者の労力が著しく軽減される。
また、仮設制御ケーブル40は、不必要に長くなることがないので、仮設制御ケーブル40の発熱を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、ケーブルドラム30に、仮設制御ケーブル40の一部である第2接続ケーブル43を巻き付けるものとして説明したが、仮設制御ケーブル40の一部をケーブルドラム30に巻き付けるものに限定されず、ケーブルドラム30は、省略してもよい。この場合、仮設制御ケーブル40は、昇降路2の昇降行程に応じて設定される適切な長さにあうように、接続ケーブルを連結して構成すればよい。
1 エレベータ、2 昇降路、3 機械室、9 かご、12 既設エレベータ制御盤、15 新規エレベータ制御盤、21 保守運転制御装置、40 仮設制御ケーブル、42 第1接続ケーブル、50a,50b 接続手段。

Claims (1)

  1. 昇降路を昇降自在に設けられたかご、及び機械室に設けられ、上記かごの昇降制御を行う既設エレベータ制御盤を有するエレベータの上記既設エレベータ制御盤を新規エレベータ制御盤に交換する工程、及び上記かごの高さ位置を制御して、昇降路内作業を行う工程を有するエレベータの改修方法において、
    上記既設エレベータ制御盤を撤去する工程と、
    上記新規エレベータ制御盤を設置する工程と、
    上記新規エレベータ制御盤と、上記かご上に設けられて、上記新規エレベータ制御盤に上記かごの昇降制御を行わせる制御信号を出力する保守運転制御装置とを、接続手段を介して互いに連結されて上記昇降路に垂れ下げられる複数の第1接続ケーブルからなる第1接続ケーブル群と上記第1接続ケーブル群に連結されケーブルドラムに巻き取り及び繰り出し自在に巻かれている第2接続ケーブルとを有する仮設制御ケーブルにより連結する工程と、
    最上階に上記かごを停止させておき、上記第1接続ケーブル群の下端が上記昇降路の下部でU字状に湾曲したところで上記ケーブルドラムの回転を規制する工程と、
    上記保守運転制御装置により上記かごの高さ位置を制御して上記昇降路内作業を行う工程と
    を備えていることを特徴とするエレベータの改修方法。
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