JP5794950B2 - 過巻防止具 - Google Patents
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Description
過巻防止装置は、例えば、次のような構造を有する。ブーム先端に取り付けられたトップシーブから垂下された巻上ロープにおもりが設けられ、下端部にフック装置が取り付けられている。巻上ロープはおもりに設けられた開口を挿通されてフック装置に連結されている。おもりには吊りロープの一端が連結され、吊りロープの他端がマイクロスイッチとばねにより構成される過巻検出装置に連結されている。フック装置を巻き上げ過ぎると、おもりがフック装置により押し上げられ、吊りロープが弛み、おもりの自重により巻上ロープに作用していた張力が失われる。これにより、マイクロスイッチが動作し、巻上げドラムが停止する(例えば、特許文献1参照)。
奇数本掛け方式では、図2(a)、(b)および図3(a)、(b)に図示されるように、ロープソケット40は、直接、フック装置20に回動可能に連結される。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の過巻防止具において、前記移動部は一対の案内板を有し、一対の前記案内板の一端が前記摺動部に固設され、一対の前記案内板の他端には、他方の前記支持部材に遊嵌する切欠きが形成されていることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の過巻防止具において、一対の前記支持部材のうち、前記摺動部が摺動可能に設けられる一方の前記支持部材は、前記連結部材に対して着脱可能に構成され、前記摺動部は、一方の前記支持部材が貫通する筒状部材であることを特徴とする。
(作業機械の全体構成)
図1は、本発明の過巻防止具を備える一実施の形態としてのクローラクレーンの外観側面図である。
クローラクレーン10は、走行体1と、旋回輪2を介して走行体1上に旋回可能に設けられた旋回体3と、旋回体3に回動可能に軸支されたブーム4とを有する。旋回体3には運転室18が設けられている。旋回体3には、巻き上げ用のウインチドラムである第1の巻上ドラム5および第2の巻上ドラム6と、起伏用のウインチドラムである起伏ドラム7が搭載されている。起伏ドラム7には起伏ロープ7aが巻回され、起伏ドラム7の駆動により起伏ロープ7aが巻き取りまたは繰り出され、ブーム4が起伏する。
次に、巻上ロープの奇数本掛け、偶数本掛けについて説明する。
図2(a)〜(c)は、奇数本掛けおよび偶数本掛けを説明するための模式図であり、図3(a)〜(c)は、それぞれ、図2(a)〜(c)において、過巻防止具50を装着した状態を示す模式図である。なお、一実施の形態に示すクローラクレーン10は、巻上ロープ5aおよび6aの2本を備えるものであるが、奇数本掛け、偶数本掛けの掛け回しの方法はどちらも同一であるので、以下は、代表して巻上ロープ5aについて説明する。
図4は、巻上ロープが偶数本掛けの場合における、シーブ―フック装置間の構造の一実施の形態を示す斜視図であり、図5は、図4における枠状の過巻防止具の組立方法を説明するための斜視図である。
図6は、巻上ロープ5a、6aが奇数本掛けの場合における、シーブ―フック装置間の構造の一実施の形態を示す斜視図であり、図7は、図6における枠状の過巻防止具の組立方法を説明するための斜視図である。
従って、ブーム4の俯仰操作により、フック装置20がクローラクレーン10の前後方向に揺れた場合でも、一対の案内板65の開口66内に挿通されたロープ端部側の部分5d、6dは、クレーン前後方向に開口66内を自由に移動することができる。このため、ロープ端部側の部分5d、6dが、支持部材51a、51bに接触し、擦れて損傷するのを防止することができる。
図8には、偶数本掛け方式と奇数本掛け方式の双方のロープ端部構造が示されている。上述したように、偶数本掛け方式では、ロープ端部はロープソケット40を介してブーム先端に連結されている。奇数本掛け方式では、ロープ端部はロープソケット40を介してフック装置20に連結されている。奇数本掛け方式では、ロープ端部側の部分5dにはストライカ30が設けられている。これは、上述したように、過巻時にストライカ30が過巻防止補助部材60と接触することで過巻防止具50を持ち上げるようにするためである。
ロープ端部にはロープソケット40が装着され、ロープソケット40によりロープ端部がフック装置20あるいはブーム先端の連結部4cに連結される。ロープ端部は、図示しないコッタに巻きつけられてロープソケット40の内部に挿入され、ロープソケット40から引き出された部分において、ロープ2本がワイヤクリップ42により堅く締結され、これにより、ロープ端部にロープソケット40が固着される。
奇数本掛け方式ではロープソケット40はフック装置20に連結される。図9(b)に示すように、ロープソケット40の端部のピン孔45aをフック装置20のロープ連結孔22aに合致させ、連結ピン46を双方の孔に挿入して連結される。
巻上ロープ5a、6aが偶数本掛けの場合における過巻防止の動作について説明する。
クローラクレーン10の操作者が、運転室18内で昇降レバー(図示せず)を巻上方向に操作する。これにより、第1、第2の巻上ドラム5、6が回転し、巻上ロープ5a、6aが、それぞれ、第1、第2の巻上ドラム5、6に巻き取られる。第1、第2の巻上ロープ5a、6aの巻取りに伴い、フック装置20(図2(c)、図3(c)参照)が巻き上げられる。フック装置20が所定の位置に達すると、フック装置20の上端部が過巻防止具50に当接し、過巻防止具50を押し上げる。過巻防止具50が押し上げられると、吊りロープ11が弛み、過巻防止具50の自重により作用していた張力がなくなる。これにより、上述した如く、リミットスイッチ12が動作して、第1、第2の巻上ドラム5、6が停止する。
クローラクレーン10の操作者が、運転室内で昇降レバー(図示せず)を巻上方向に操作すると、第1、第2の巻上ドラム5、6が回転し、巻上ロープ5a、6aが第1、第2の巻上ドラム5、6に巻き取られ、フック装置20が巻き上げられる。このとき、ストライカ30も上昇する。
-実施形態2-
図10は、本発明の過巻防止具を備える過巻防止装置の実施形態2を示し、単数本掛けの場合におけるシーブ―フック装置間の構造を示す斜視図である。
実施形態2における過巻防止装置は、実施形態1における奇数本掛けとして図4に例示された装置に対して、過巻防止具50に1つの過巻防止補助部材60が取り付けられている点で相違する。
一対のロープ11によりブーム先端からコの字部材51a、52a、52bを吊り下げる。このコ字部材51a、52a、52bのクレーン前方側端部に支持部材51bを取り付ける。この状態が図11に示されている。枠形状の過巻防止具50はクレーン後方側が開放されている。連結部材52a、52bのクレーン後方側端部に支持部材51bを架設する際、過巻防止補助部材60を取り付ける。すなわち、過巻防止補助部材60の一対の案内板65の間にロープが通過するように過巻防止補助部材60の先端U字形状部65aを支持部材51aに遊嵌させて位置決めする。支持部材51bの先端を連結部材52bに挿通させた後、さらに、過巻防止補助部材60の摺動部61に挿通させ、先端部を連結部材52aに取り付ける。このようにして支持部材51aに過巻防止補助部材60が装着される。
以上説明した通り、本発明の一実施の形態によれば、フック装置20が所定の位置に巻き上げられた際、ストライカ30が過巻防止補助部材60に当接する。このため、ストライカ30と枠状の過巻防止具50との干渉を防止することができるという効果を奏する。また、過巻防止具50がトップシーブ9の回転軸と平行に保持されているため、ストライカ30が過巻防止補助部材60に当接する高さ位置が常に一定となり、過巻防止装置の動作に高い信頼性を得ることができる。
本発明の過巻防止装置は、本発明の趣旨の範囲内において、種々、変形して適用することができる。
6 第2の巻上ドラム
5a、6a 巻上ロープ
9 トップシーブ
9a 回転軸
10 クローラクレーン
11 吊りロープ
12 リミットスイッチ
20 フック装置
21 フック
30 ストライカ
31 筒状部
32 ベース部
33 開口
40 ロープソケット
42 ワイヤクリップ
50 過巻防止具
51a、51b 支持部材
52a、52b 連結部材
60 過巻防止補助部材
61 摺動部
65 案内板
65a 切り欠き
66 開口
Claims (3)
- 吊持体の過巻を検出して巻き上げ動作を停止する過巻防止装置に使用される過巻防止具において、
ブーム先端から吊り下げられる矩形枠と、
巻上ロープが通過する開口を有する部材であって、前記巻上ロープの揺動により移動し、かつ前記矩形枠に着脱可能に設けられる過巻防止補助部材と、
吊持体の過巻時に前記過巻防止補助部材と接触して前記過巻防止具を持ち上げるストライカとを有し、
前記矩形枠は、
互いに平行に配置される一対の軸状の支持部材と、
前記支持部材の端部を連結する一対の連結部材とを有し、
前記過巻防止補助部材は、
一対の前記支持部材の一方に案内されて摺動する摺動部と、
前記摺動部から他方の前記支持部材に向かって前記開口が形成された移動部とを有することを特徴とする過巻防止具。 - 請求項1に記載の過巻防止具において、
前記移動部は一対の案内板を有し、一対の前記案内板の一端が前記摺動部に固設され、
一対の前記案内板の他端には、他方の前記支持部材に遊嵌する切欠きが形成されていることを特徴とする過巻防止具。 - 請求項1または2に記載の過巻防止具において、
一対の前記支持部材のうち、前記摺動部が摺動可能に設けられる一方の前記支持部材は、前記連結部材に対して着脱可能に構成され、
前記摺動部は、一方の前記支持部材が貫通する筒状部材であることを特徴とする過巻防止具。
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