JP5789210B2 - 遠心圧縮装置の組立方法および遠心圧縮装置 - Google Patents

遠心圧縮装置の組立方法および遠心圧縮装置 Download PDF

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Description

本発明は、一対のリング部材を有するピニオンロータを備えた遠心圧縮装置の組立方法および遠心圧縮装置に関するものである。
遠心圧縮機として、例えば、特許文献1の図1に記載されたようなターボ機械が知られている。
上記図1に開示されている技術では、駆動側の大歯車(後述する本願発明の「ブルギア」に相当)と従動側のピニオンギア(後述する本願発明においても同じ)が互いに噛み合っている。
また、上記ピニオンギアが設けられた従動軸(後述する本願発明の「ピニオンロータ」に相当)が軸方向に移動するのを制限するために、ピニオンギアの両側に一対の押圧つば状部(後述する本願発明の「一対のリング部材」に相当)が設けられている。
実案登録第3170971号公報(図1)
ところで、インペラを覆うハウジングがブルギアを収容するカバー部材の下部と一繋がりの部材である遠心圧縮機の場合、遠心圧縮機の組み立て時に、ピニオンロータをハウジングの孔部に挿入しようとすると、ピニオンロータのリング部材がハウジングに干渉してしまう。仮に、リング部材が孔部を通過しても、カバー部材の下部に配置された軸受の下部に接触してしまう。また、ブルギアを挟むように一対のリング部材を容易に配置することができない。
本発明は、遠心圧縮機を容易に組み立てることを目的としている。
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、
遠心圧縮装置の組立方法であって、前記遠心圧縮装置が、
一対のリング部材を有するピニオンロータと、前記ピニオンロータのピニオンギアに噛合するブルギアと、前記ピニオンロータの端部に固定され、このピニオンロータの軸心線を中心として回転するインペラと、前記ピニオンロータが挿入され、前記軸心線と同心の中心線を具備する孔部を有したハウジング本体と、前記インペラの周囲を覆うハウジング本体に固定されたスクロールケーシングと、前記孔部の内側に配置される環状の軸シールアダプタと、前記軸シールアダプタの内周部に固定され、前記ピニオンロータの外周面に近接する軸シールと、前記ピニオンロータを回転可能に支持し、上下に分離可能な軸受上半部および軸受下半部を有する軸受部と、前記ピニオンロータの上方に位置し、前記軸受上半部を支持する上カバー部材と、前記ピニオンロータの下方に位置し、前記軸受下半部を支持する下カバー部材と、を備え、
前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の1.5倍以上5倍以下であり、
a)前記ピニオンロータを前記孔部に挿入し、前記下カバー部材に予め取り付けられた前記軸受下半部上に載置する工程と、
b)前記軸シールアダプタを前記孔部に取り付ける工程と、
c)前記軸シールを前記軸シールアダプタに取り付ける工程と、
d)前記インペラを前記ピニオンロータの端部に取り付ける工程と、
e)前記軸受上半部を前記軸受下半部に取り付ける工程と、
f)前記上カバー部材に前記軸受上半部と前記下カバー部材を取り付ける工程と、
を備え、
前記a)工程において、前記ピニオンロータの前記孔部への挿入途上にて、前記一対のリング部材が前記軸受下半部の上方を通過し、前記ブルギアの両側に配置されることを特徴とする遠心圧縮装置の組立方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記a)工程にあって、
前記リング部材を前記孔部の前記中心線よりも上側にずらし、かつ、平面視において前記ピニオンロータをブルギアから離れる方向に傾けて前記ピニオンロータを前記孔部に挿入することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の2倍以上5倍以下であり、
前記a)工程にあって、
前記リング部材を前記孔部の前記中心線よりも上側、かつ、平面視において前記中心線の前記ブルギアとは反対側にずらし、前記中心線に平行に前記ピニオンロータを前記孔部に挿入することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
遠心圧縮装置であって、
一対のリング部材を有するピニオンロータと、前記ピニオンロータのピニオンギアに噛合するブルギアと、前記ピニオンロータの端部に固定され、このピニオンロータの軸心線を中心として回転するインペラと、前記ピニオンロータが挿入され、前記軸心線と同心の中心線を具備する孔部を有したハウジング本体と、前記インペラの周囲を覆うハウジング本体に固定されたスクロールケーシングと、前記孔部の内側に配置される環状の軸シールアダプタと、前記軸シールアダプタの内周部に固定され、前記ピニオンロータの外周面に近接する軸シールと、前記ピニオンロータを回転可能に支持し、上下に分離可能な軸受上半部および軸受下半部を有する軸受部と、前記ピニオンロータの上方に位置し、前記軸受上半部を支持する上カバー部材と、前記ピニオンロータの下方に位置し、前記軸受下半部を支持する下カバー部材と、を備え、
前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の1.5倍以上5倍以下であることを特徴とする遠心圧縮装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記軸シールのインペラとは反対側の端部には、孔部の中心線を中心とする半径方向外方に突出する突起部を備え、
前記軸シールアダプタのインペラとは反対側の端部には、前記突起部と軸方向に当接する軸シール当接部を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、
前記軸シールの内周部には、孔部の中心線を中心とする環状の複数の溝を備え、この複数の溝の内径はインペラ側からインペラとは反対側に向かって順に小さくなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る遠心圧縮装置の組立方法によれば、
ハウジング本体の孔部の内径が、一対のリング部材の外径の1.5倍以上5倍以下であり、
a)前記ピニオンロータを前記孔部に挿入し、前記下カバー部材に予め取り付けられた前記軸受下半部上に載置する工程と、
b)前記軸シールアダプタを前記孔部に取り付ける工程と、
c)前記軸シールを前記軸シールアダプタに取り付ける工程と、
d)前記インペラを前記ピニオンロータの端部に取り付ける工程と、
e)前記軸受上半部を前記軸受下半部に取り付ける工程と、
f)前記上カバー部材に前記軸受上半部と前記下カバー部材を取り付ける工程と、を備え、前記a)工程において、前記ピニオンロータの前記孔部への挿入途上にて、前記一対のリング部材が前記軸受下半部の上方を通過し、前記ブルギアの両側に配置されるため、一繋がりの一体形状をなすハウジング本体を用いる場合であっても、遠心圧縮機を容易に組み立てることができる。
請求項2に係る遠心圧縮装置の組立方法によれば、
前記リング部材を前記孔部の中心線よりも上側にずらし、かつ、平面視において前記ピニオンロータを前記ブルギアから離れる方向に傾けて前記ピニオンロータを前記孔部に挿入する工程を備えているため、一対のリング部材をブルギアの両側により容易に配置することができる。
請求項3に係る遠心圧縮装置の組立方法によれば、
ハウジング本体の孔部の内径が、一対のリング部材の外径の2倍以上5倍以下であり、前記リング部材を前記中心線よりも上側、かつ、平面視において前記中心線の前記ブルギアとは反対側にずらし、前記中心線に平行に前記ピニオンロータを前記孔部に挿入する工程を備えているため、一対のリング部材をブルギアの両側により容易に配置することができる。
請求項4に係る遠心圧縮装置によれば、
ハウジング本体の孔部の内径が、ピニオンロータに設けられた一対のリング部材の外径の1.5倍以上5倍以下に構成されているため、一繋がりの一体形状をなすハウジング本体を用いる場合であっても、組み立てが容易な遠心圧縮装置を実現できる。
請求項5に係る遠心圧縮装置によれば、
軸シールのインペラとは反対側の端部には、孔部の中心線を中心とする半径方向外方に突出する突起部を備え、
軸シールアダプタのインペラとは反対側の端部には、前記突起部と軸方向に当接する軸シール当接部を備えているため、インペラと軸シールとの干渉を防止することができる。
請求項6に係る遠心圧縮装置によれば、
軸シールの内周部には、孔部の中心線を中心とする環状の複数の溝を備え、この複数の溝の内径はインペラ側からインペラとは反対側に向かって順に小さくなるように構成されているため、圧縮ガスがハウジング外部へ漏れ出ることを確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態による遠心圧縮装置の全体構成を概念的に示す模式図である。 (a)は図1における第1遠心圧縮機の上半分部分の構成を概念的に示す断面図、(b)は(a)に示すハウジング本体310に設けられた孔部を概念的に説明するための模式説明図である。 図1における第1遠心圧縮機の下半分部分の構成を概念的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による遠心圧縮装置の組立方法を概念的に説明する図であり、(a)は立面視説明図、(b)は平面視説明図である。 軸シールアダプタに軸シール下半部を取り付ける様子を概念的に説明するための図である。 下カバー部材にオイルバッフル下半部を取り付ける様子を概念的に説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による遠心圧縮装置の組立方法を概念的に説明する図であり、(a)は側面視説明図、(b)は平面視説明図である。 軸シール当接部の他の例を概念的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態による遠心圧縮装置の全体構成を概念的に示す模式図である。
なお、本発明の一実施形態による遠心圧縮装置の組立方法については、後述する。
図1において、1はガス(空気)を圧縮してこれを需要側へ送出する遠心圧縮装置である。この遠心圧縮装置1は、増速機4と、電動機3と、を備える。増速機4は、ブルギア軸5aと、ブルギア5と、第1ピニオンロータ110と、第2ピニオンロータ1110と、第1ピニオンギア6と、第2ピニオンギア7と、を備える。ブルギア軸5aは、ブルギア5と一繋がりの部材である。第1ピニオンロータ110は、第1ピニオンギア6と一繋がりの部材である。第2ピニオンロータ1110は、第2ピニオンギア7と一繋がりの部材である。電動機3の出力軸3aは、カップリング8を介して前記ブルギア軸5aに接続される。500は、前記増速機4の下半分を収容する下カバー部材である。実際には、増速機4の上半分を覆う上カバー部材も設けられる。
また、この遠心圧縮装置1は、第1遠心圧縮機2Aと、第2遠心圧縮機2Bと、第3遠心圧縮機2Cと、を備える。図1では、第1乃至第3遠心圧縮機2A〜2Cのハウジング300を二点鎖線にて示している。第1遠心圧縮機2Aのインペラ130は、第1ピニオンロータ110の一方の端部に接続される。第2遠心圧縮機2Bのインペラ1130は、前記第1ピニオンロータ110の他方の端部に接続される。第1ピニオンロータ110の両端部はそれぞれ、第1および第2遠心圧縮機2A,2Bの一部でもある。第3遠心圧縮機2Cのインペラ2130は、第2ピニオンロータ1110の一方の端部に接続される。第2ピニオンロータ1110は、第3遠心圧縮機2Cの一部でもある。前記第1ピニオンロータ110には、第1ピニオンロータ110の軸方向の移動を規制するために、前記第1ピニオンギア6よりも大径をなす一対のリング部材120{外径D;後述する図2(a)に示す。}がこの第1ピニオンギア6を挟むようにして設けられている。同様に、前記第2ピニオンロータ1110には、一対のリング部材1120が設けられている。
このように、この遠心圧縮装置1は、同一構成の遠心圧縮機2A〜2Cと、電動機6と、電動機6の動力を遠心圧縮機2A〜2Cに伝える増速機4(動力伝達機構)とを備えている。そして、第1遠心圧縮機2Aへ導かれたガス(空気)は、この第1遠心圧縮機2Aによって圧縮され1段圧縮ガスとして、第1遠心圧縮機2Aの吐出口と第2遠心圧縮機2Bの吸込口とを連絡する1段圧縮ガス流路14に導かれる。そして、この1段圧縮ガスは、前記1段圧縮ガス流路14を構成する1段圧縮機吐出流路14aと2段圧縮機吸込流路14bの間に介設された1段クーラ11を経て第2遠心圧縮機2Bに導入される。
次いで、第2遠心圧縮機2Bに導入された1段圧縮ガスは、第2遠心圧縮機2Bによって圧縮され2段圧縮ガスとして、第2遠心圧縮機2Bの吐出口と第3遠心圧縮機2Cの吸込口とを連絡する2段圧縮ガス流路15に導かれる。この2段圧縮ガスは、2段圧縮ガス流路15を構成する2段圧縮機吐出流路15aと3段圧縮機吸込流路15bの間に介設された2段クーラ12を経て第3遠心圧縮機2Cに導入される。
そして、この第3遠心圧縮機2Cによって圧縮され3段圧縮ガスは、第3遠心圧縮機2Cの吐出口から3段圧縮ガス流路16を構成する3段圧縮機吐出流路16aと3段クーラ出側流路16bの間に介設された3段クーラ13により冷却された後、圧縮ガスの需要先に供給されるようになっている。
以下、前記遠心圧縮装置1を構成する前記遠心圧縮機2A〜2Cのうち、その代表としての第1遠心圧縮機2Aについて、説明する。第2遠心圧縮機2B及び第3遠心圧縮機2Cの構造は、第1遠心圧縮機2Aと同様である。
図2(a)は図1における第1遠心圧縮機の上半分部分の構成を概念的に示す断面図、図2(b)は図2(a)に示すハウジング本体310に設けられた孔部を概念的に説明するための模式説明図、図3は図1における第1遠心圧縮機の下半分部分の構成を概念的に示す断面図である。
<<遠心圧縮機の構成>>
図2と図3において、第1遠心圧縮機2Aは、ガスを圧縮するための回転部100と、回転部100を収容し支持するための静止部200と、を備えている。
<回転部>
前記回転部100は、前記増速機4によって回転駆動される第1ピニオンロータ110と、この第1ピニオンロータ110の先端部に取り付けられたインペラ130と、を備えている。第1ピニオンロータ110の先端部には、先端に行くにつれて先細りするテーパフィット部111が形成されており、このテーパフィット部111の部位に、ハブ131と複数のブレード132からなるインペラ130が固定されている。また、第1ピニオンロータ110の前記テーパフィット部111に連なる部位には、後述する軸シール700に対応する回転側ラビリンス通路形成部として、反インペラ130側、すなわち、インペラ130とは反対側に行くにつれて縮径する多段のラビリンス通路形成用フランジ部112が形成されている。
<静止部>
前記静止部200は、前記第1ピニオンロータ110が挿通された状態で前記インペラ130を収容し、該インペラ130にガスを導き、圧縮されたガスを需要側へ送出するためのハウジング300と、このハウジング300の反インペラ側の外側に位置し、第1ピニオンロータ110を回転可能に支持する軸受400と、第1ピニオンロータ110の下方に位置し、前記軸受400の下半部402を支持する下カバー部材500と、第1ピニオンロータ110の上方に位置し、前記軸受400の上半部401を支持する上カバー部材600と、を備えている。
また、さらに、前記静止部200は、第1ピニオンロータ110を囲む状態でハウジング300に取り付けられ、インペラ130による圧縮ガスがハウジング外部へ漏れ出るのを抑制する環状の軸シール700と、前記軸受400の潤滑油がハウジング300内に侵入することを防ぐ環状のオイルバッフル800と、を備えている。
<ハウジング>
前記静止部200に備えられる前記ハウジング300は、ハウジング本体310とこれに固定されたスクロールケーシング320とを備えており、これにより、インペラ130を収容するとともに、インペラ130に向けてガスを吸い込む吸込口301と、インペラ130の外周側において軸心線J1を中心とする周方向に形成され、インペラ130からの圧縮ガスを外部へ導くスクロール室302とを有している。以下、軸心線J1を中心とする周方向を単に「周方向」という。このハウジング300の環状をなす前記ハウジング本体310は、第1遠心圧縮機2Aの軸心線J1を中心とする半径方向に延びる環状部313と、この環状部313の外縁部全周から前記軸心線J1に平行に延びる側部312と、孔部315とからなる。なお、軸心線J1は、前記第2遠心圧縮機2Bの軸心線でもある。以下、軸心線J1を中心とする半径方向を単に「半径方向」という。さらに、環状部313の内側には、軸シールアダプタ340が設けられている。環状部313、側部312および下カバー部材500は、鋳造により一繋がりの部材として形成される。環状部313のインペラ130側の面には、環状凹部313aが形成されている。また、図2(b)に示すように、上記孔部315の中心線K1は、第1ピニオンロータ110の軸心線J1に一致する。孔部315の内径dは、図2(a)のリング部材120の外径Dのおよそ2倍である。
<軸シールアダプタ>
軸シールアダプタ340は、フランジ部341と、環状凹部342と、を備える。フランジ部341は、軸心線J1を中心として環状であり、外周部におけるインペラ130側の部位から半径方向外方へ突出する。環状凹部342は、軸心線J1に平行な方向において、軸シールアダプタ340のインペラ130に対向する面とは反対側の面340aに設けられる。以下、軸心線J1方向または軸心線J1に平行な方向を単に「軸方向」という。軸シールアダプタ340では、その前記フランジ部341が環状部313の前記環状凹部313aに嵌り合う。軸シールアダプタ340は、その溝部343に回り止めピン303を装着することで、環状部313に対する周方向における位置が固定される。軸シールアダプタ340には、後述するように、軸シール700が取り付けられている。
<ディフューザ>
前記ハウジング300は、さらに、インペラ130の出口側から前記スクロール室302に通じる通路空間として設けられるディフューザ330を備えている。ディフューザ330は、前記環状部313に取り付けられている。これにより、軸シールアダプタ340は、フランジ部341の先端部分がディフューザ330と環状部313との間に挟まれることにより取り付けられている。
<軸受>
前記静止部200に備えられる前記軸受400は、ハウジング300の反インペラ130側に位置し、ピニオンロータ110を回転可能に支持するすべり軸受である。本実施形態では上下二分割型のもので、軸受上半部401と軸受下半部402とから構成されている。
<カバー部材>
前記静止部200に備えられる前記カバー部材500,600について説明する。下カバー部材500は、ピニオンロータ110の下方に配置されており、この下カバー部材500に前記軸受下半部402が固定されている。また、上カバー部材600は、ピニオンロータ110の上方に配置されており、この上カバー部材600に前記軸受上半部401が固定されている。上カバー部材600は、下カバー部材500に図示しないボルトにて固定されている。
<軸シール>
前記静止部200に備えられる前記軸シール700は、固定側ラビリンス通路形成部として設けられており、前記ピニオンロータ110に回転側ラビリンス通路形成部として設けられている前記の多段のラビリンス通路形成用フランジ部112と協働して、圧縮ガスがハウジング外部へ漏れ出るのを抑制する働きをなすものである。この軸シール700は、軸心線J1を中心とする環状をなしており、分割可能であって、本実施形態では、上下二分割型のもので、軸シール上半部710と軸シール下半部720とから構成されている。
図2に示す前記軸シール上半部710は、軸心線J1を中心とする半円環状をなしている。軸シール上半部710の外周部には、反インペラ130側の端部に半径方向外方(図2における上側)へ突出する半円環状をなす突起部711が形成されている。軸シール上半部710は、その突起部711が前記環状凹部342(軸シール当接部)に軸方向に当接した状態で、該突起部711をボルト713にて締結することにより、前記軸シールアダプタ340に固定されている。また、軸シール上半部710の内周部には、軸方向に多段に複数の溝部712が形成されている。軸シール上半部710では、インペラ130側の溝部712から順に溝部712の径が小さくなる。
同様に、図3に示す前記軸シール下半部720は、軸心線J1を中心とする半円環状をなしている。軸シール下半部720の外周部には、反インペラ130側の端部に半径方向外方(図3における下側)へ突出する半円環状をなす突起部721が形成されている。軸シール下半部720は、その突起部721が前記環状凹部342(軸シール当接部)に軸方向に当接した状態で、該突起部721をボルト723にて締結することにより、前記軸シールアダプタ340に固定されている。また、軸シール下半部720の内周部には、軸方向に多段に複数の溝部722が形成されている。軸シール下半部720では、インペラ130側の溝部722から順に溝部722の径が小さくなる。
軸シール700では、溝部712及び溝部722が上下に重なることにより、軸心線J1を中心とする環状の複数の溝701が形成される。インペラ130側の溝701から順にその径が小さくなることから、遠心圧縮機2Aの駆動時には、軸シール700の内周部のうち、インペラ130側の部位において、溝701内に生じる気流の遠心力を大きくすることができ、インペラ130とは反対側の部位において、軸シール700と第1ピニオンロータ110との間の隙間の大きさを抑えることができる。その結果、複数の溝の径が同じ遠心圧縮機に比べて、ハウジング300内のガスの漏出をより抑えることができる。
<オイルバッフル>
オイルバッフル800は、軸心線J1を中心とする環状をなしており、分割可能であって、本実施形態では、半円環状のオイルバッフル上半部801と半円環状のオイルバッフル下半部802とから構成されている。
そして、前記オイルバッフル上半部801は、図2に示すように、前記軸シール上半部710と前記軸受上半部401との間に位置する。オイルバッフル上半部801の外周部に形成された凹溝801aが前記上カバー部材600の凸部600aに嵌り合った状態にて、オイルバッフル上半部801が該上カバー部材600に固定されている。また、前記オイルバッフル下半部802は、図3に示すように、前記軸シール下半部720と前記軸受下半部402との間に位置する。オイルバッフル下半部802の外周部に形成された凹溝802aが前記下カバー部材500の凸部500aに嵌り合った状態にて、オイルバッフル下半部802が該下カバー部材500に固定されている。
ここで、前記軸シール上半部710と前記オイルバッフル上半部801との大小関係についてみると、図2に示すように、軸シール上半部710の外周半径(軸心線J1から軸シール上半部710の突起部711先端までの距離)は、オイルバッフル上半部801の外周半径(軸心線J1からオイルバッフル上半部801の外周端までの距離)よりも小さくなるようになされている。同様に、図3に示すように、軸シール下半部720の外周半径は、オイルバッフル下半部802の外周半径よりも小さくなるようになされている。これは遠心圧縮機2Aの組立順序に関係しており、この点については後述する。軸シール下半部720と、オイルバッフル下半部802との間の軸方向の距離は、軸シール下半部720の厚みよりも短い。
<<本発明の遠心圧縮機の組立方法の第1の実施形態>>
次に、第1遠心圧縮機2Aの組立順序について、前記の図2,図3を参照しながら説明する。第2及び第3遠心圧縮機2B,2Cの組み立ての流れは、第1遠心圧縮機2Aと同様である。また、図4は本実施形態による遠心圧縮装置の組立方法を概念的に説明する図であり、(a)は立面視説明図、(b)は平面視説明図である。
(1)下カバー部材500に軸受下半部402を固定する。
(2)次に、図4(a)中に矢印Aにて示すように、第1ピニオンロータ110およびリング部材120がハウジング本体310の孔部315に挿入される。このとき、図4(a)に示すように、第1ピニオンロータ110のリング部材120は、孔部315の中心線K1よりも上側にずらされ、かつ、図4(b)中に矢印Bにて示すように、平面視において、第1ピニオンロータ110がブルギア5から離れる方向に傾けられる。リング部材120が軸受下半部402の上方を通過すると、第1ピニオンロータ110の軸心線J1が孔部315の中心線K1に平行とされ、ブルギア5の両側に一対のリング部材120が配置される。なお、第1ピニオンロータ110のハウジング本体310内に位置する端部とは反対側の端部は、図1の第2遠心圧縮機2Bのハウジング300のハウジング本体310(不表示)の孔部に挿入される。図3に示すように、第1ピニオンロータ110が軸受下半部402上に載置され、図1に示す第1ピニオンギア6がブルギア5に噛合する。
(3)環状部313に軸シールアダプタ340を取り付ける。すなわち、軸シールアダプタ340の溝部343に回り止めピン303を配置し、フランジ部341が環状凹部313aに嵌り合うようにして、軸シールアダプタ340を環状部313に固定する。
(4)環状部313にディフューザ330を取り付ける。これにより、前記軸シールアダプタ340は、そのフランジ部341の先端側部分が、このディフューザ330と環状部313との間に挟まれる状態となる。
(5)図5は、軸シールアダプタに軸シール下半部を取り付ける様子を概念的に説明するための図である。軸シール下半部720を、軸受下半部402と軸シールアダプタ340との間の隙間に挿入し、軸シール下半部720の突起部721が軸シールアダプタ340の環状凹部(軸シール当接部)342の下半分部分に嵌り合うようにして、この軸シールアダプタ340に軸シール下半部720を取り付ける。軸シール下半部720の突起部721は、軸シールアダプタ340の環状凹部342に軸方向に当接する。そして、軸シールアダプタ340に対して前記突起部721をボルト723にて締結することにより、軸シールアダプタ340に軸シール下半部720を固定する。
軸シールアダプタ340が設けられることにより、軸シール下半部720の外周半径を軸心線J1から下カバー部材500の凸部500aまでの距離よりも小さくすることができる。その結果、下カバー部材500(凸部500aの部分)が邪魔になることなく、軸シール下半部720を軸シールアダプタ340に容易に固定することができる。
(6)図2に示すように、軸シール上半部710の突起部711が軸シールアダプタ340の環状凹部(軸シール当接部)342の上半分部分に嵌り合うようにして、この軸シールアダプタ340に軸シール上半部710を取り付ける。軸シール上半部710の突起部711が軸シールアダプタ340の環状凹部342に軸方向に当接する。そして、軸シールアダプタ340に対して前記突起部711をボルト713にて締結することにより、軸シールアダプタ340に軸シール上半部710を固定する。
(7)前記第1ピニオンロータ110にインペラ130を取り付ける。この場合、第1ピニオンロータ110のテーパフィット部111に対してインペラ130を押し込むことによる摩擦力とロックナットの締め付け力により、第1ピニオンロータ110にインペラ130を強固に取り付けることができるので、第1遠心圧縮機2Aの運転中に、軸心線J1に垂直な方向において、第1ピニオンロータ110に対するインペラ130の位置がずれることを防止することができる。その結果、インペラ130の重心の偏りに起因する第1遠心圧縮機2Aの振動を防止することができる。
(8)前記ハウジング本体310にスクロールケーシング320を取り付ける。
(9)図6は、下カバー部材にオイルバッフル下半部を取り付ける様子を概念的に説明するための図であり、図3の凸部500aの位置にて第1遠心圧縮機2Aを軸心線J1を中心とする面にて切断した断面を示している。オイルバッフル下半部802の周方向の一端側において下カバー部材500の凸部500aにオイルバッフル下半部802の凹溝802aを嵌め合わせ、この状態で該オイルバッフル下半部802を軸心線J1を中心として180度回転させることにより、オイルバッフル下半部802を下カバー部材500に取り付ける。
(10)前記下カバー部材500に取り付けられている前記軸受下半部402に図2の軸受上半部401を装着する。
(11)オイルバッフル上半部801を上カバー部材600に取り付け、この上カバー部材600を前記下カバー部材500に固定するとともに、上カバー部材600に軸受上半部401を固定する。これにより、第1遠心圧縮機2Aの基本的な組立てが完了する。
以上、第1の実施形態に係る遠心圧縮装置1および第1遠心圧縮機2Aの組み立ての流れについて説明したが、遠心圧縮装置1では、軸シールアダプタ340が設けられることにより、ハウジング本体310の孔部315の径を大きくすることができる。これにより、リング部材120を孔部315に容易に挿入することができる。さらに、リング部材120を孔部315の中心線K1よりも上側にずらすことにより、リング部材120が軸受下半部402の上方を通過し、ブルギア5の両側に配置される。なお、リング部材120が軸受下半部402の上方を通過するのであれば、リング部材120の下端が中心線K1よりも僅かに下方に位置してもよい。このように、ハウジング本体310および下カバー部材500が一繋がりの部材である遠心圧縮装置1であっても、遠心圧縮装置1の組み立てを容易に行うことができる。さらに、遠心圧縮装置1では、平面視において、第1ピニオンロータ110がブルギア5から離れる方向に傾けられて孔部315に挿入されるため、一対のリング部材120をブルギア5の両側により容易に配置することができる。
リング部材120の外径Dに対する孔部315の内径dは、第1ピニオンロータ110を挿入するために1.5倍以上であり、軸シールアダプタ340の大きさを抑えるために5倍以下であれば、2倍以外でもよい。より好ましくは、リング部材120の外径Dに対する孔部315の内径dは、2倍以上4倍以下である。さらに好ましくは、リング部材120の外径Dに対する孔部315の内径dは、2倍以上3倍以下である。孔部315の内径dがリング部材120の外径Dの1.5倍以上2倍未満の場合、第1ピニオンロータ110の孔部315に挿入される端部が上方を向くように軸心線J1を水平方向に対して傾斜させ、リング部材120が孔部315に挿入されることが好ましい。これにより、リング部材120が、軸受下半部402の上方を通過することができる。その後、軸心線J1が中心線K1に一致するように第1ピニオンロータ110が水平方向に向けられ、一対のリング部材120がブルギア5の両側に配置される。
前記第1遠心圧縮機2Aでは、軸シール700の突起部711,721が、軸シールアダプタ340のインペラ130に対向する面とは反対側の面340aに設けられた環状凹部342と軸方向に当接する。これにより、ボルト713,723が緩むなど軸シール700に万一の固定不良が生じた場合でも、該軸シール700のインペラ130側への移動が阻止され、インペラ130と軸シール700との干渉を防止することができる。第1遠心圧縮機2Aでは、軸シール当接部として環状凹部342が設けられていることから、軸シール700の突起部711,721が軸シールアダプタ340から突出することが防止される。その結果、第1遠心圧縮機2Aの軸方向の長さを抑えることができる。
また、前記第1遠心圧縮機2Aでは、軸シールアダプタ340に軸シール下半部720を取り付けるに際し、この軸シールアダプタ700の存在により、軸シール下半部720の外周半径が、後に下カバー部材500に取り付けられるオイルバッフル下半部802の外周半径よりも小さくされる。これにより、第1遠心圧縮機2Aの組立時に、軸受下半部402と軸シールアダプタ340との間の狭い隙間空間に軸シール下半部720を配置することができ、軸シール下半部720を軸シールアダプタ340に容易に固定することができる。
<<本発明の遠心圧縮機の組立方法の第2の実施形態>>
本実施形態の遠心圧縮機の組立方法において、上述した遠心圧縮機の組立方法の第1の実施形態と異なるのは、上記(2)に示す工程のみであるため、この工程に関して図7を参照しながら詳述し、その他の工程に関しては省略する。
図7は本実施形態による遠心圧縮装置の組立方法を概念的に説明する図であり、(a)は側面視説明図、(b)は平面視説明図である。図7において、ハウジング本体310の孔部315の内径dが、一対のリング部材120の外径Dの2倍以上5倍以下である。第1遠心圧縮機2Aの組み立て時には、第1ピニオンロータ110のリング部材120を、図7(a)に示すように、中心線K1よりも上側にずらし、かつ、図7(b)に示すように、平面視において中心線K1のブルギア5とは反対側にずらし、図7(b)中の矢印Cに示すように、中心線K1に平行に第1ピニオンロータ110が孔部315に挿入される。これにより、一対のリング部材120をブルギア5の両側により容易に配置することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
遠心圧縮装置1の組み立てでは、第1ピニオンロータ110を様々な手法にてハウジング本体310に取り付けてもよい。例えば、リング部材120を孔部315の中心線K1の真上にずらし、中心線K1に平行に第1ピニオンロータ110を孔部315に挿入してもよい。また、第1ピニオンロータ110を軸受下半部402から孔部315に向かって挿入してもよい。上記実施形態では、上カバー部材600に軸受上半部401を固定した後に、上カバー部材600を下カバー部材500に固定してもよい。
図8は、軸シール当接部の他の例を概念的に示す図である。同図では、軸シールアダプタ340の上半分部分を示す。図8に示すように、軸シールアダプタ340のインペラ130とは反対側の面340aに、軸方向に突出する環状の突出部344が設けられてもよい。軸方向において、突出部344と軸シール上半部710の突起部711とが当接する。軸シール上半部710と同様に、図示省略するが、軸シール下半部720では、突起部721と前記突出部344とが軸方向に当接する。このように、軸シール当接部として突出部344が設けられることにより、軸シール700の軸方向の長さを確保することができ、ハウジング300からの圧縮ガスの漏出をより確実に防止することができる。上記実施形態では、ハウジング本体310が、下カバー部材500と別部材でもよい。また、ハウジング本体310およびスクロールケーシング320が一繋がりの部材でもよい。
1…遠心圧縮装置
2A,2B,2C…遠心圧縮機 3…電動機 4…増速機(動力伝達機構)
5…ブルギア
100…回転部
110…第1ピニオンロータ 112…ラビリンス通路形成用フランジ部
120、1120…リング部材 130、1130、2130…インペラ
200…静止部
300…ハウジング
310…ハウジング本体
312…側部 313…環状部 313a…環状凹部
315…孔部
320…スクロールケーシング 330…ディフューザ
340…軸シールアダプタ
341…フランジ部 342…環状凹部(軸シール当接部) 343…溝部
400…軸受 401…軸受上半部 402…軸受下半部
500…下カバー部材 600…上カバー部材
700…軸シール 701…溝
710…軸シール上半部 711…突起部 712…溝部 713…ボルト
720…軸シール下半部 721…突起部 722…溝部 723…ボルト
800…オイルバッフル
801…オイルバッフル上半部 802…オイルバッフル下半部
1110…第2ピニオンロータ

Claims (6)

  1. 遠心圧縮装置の組立方法であって、
    前記遠心圧縮装置が、
    一対のリング部材を有するピニオンロータと、前記ピニオンロータのピニオンギアに噛合するブルギアと、前記ピニオンロータの端部に固定され、このピニオンロータの軸心線を中心として回転するインペラと、前記ピニオンロータが挿入され、前記軸心線と同心の中心線を具備する孔部を有したハウジング本体と、前記インペラの周囲を覆うハウジング本体に固定されたスクロールケーシングと、前記孔部の内側に配置される環状の軸シールアダプタと、前記軸シールアダプタの内周部に固定され、前記ピニオンロータの外周面に近接する軸シールと、前記ピニオンロータを回転可能に支持し、上下に分離可能な軸受上半部および軸受下半部を有する軸受部と、前記ピニオンロータの上方に位置し、前記軸受上半部を支持する上カバー部材と、前記ピニオンロータの下方に位置し、前記軸受下半部を支持する下カバー部材と、を備え、
    前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の1.5倍以上5倍以下であり、
    a)前記ピニオンロータを前記孔部に挿入し、前記下カバー部材に予め取り付けられた前記軸受下半部上に載置する工程と、
    b)前記軸シールアダプタを前記孔部に取り付ける工程と、
    c)前記軸シールを前記軸シールアダプタに取り付ける工程と、
    d)前記インペラを前記ピニオンロータの端部に取り付ける工程と、
    e)前記軸受上半部を前記軸受下半部に取り付ける工程と、
    f)前記上カバー部材に前記軸受上半部と前記下カバー部材を取り付ける工程と、
    を備え、
    前記a)工程において、前記ピニオンロータの前記孔部への挿入途上にて、前記一対のリング部材が前記軸受下半部の上方を通過し、前記ブルギアの両側に配置されることを特徴とする遠心圧縮装置の組立方法。
  2. 前記a)工程にあって、
    前記リング部材を前記孔部の中心線よりも上側にずらし、かつ、平面視において前記ピニオンロータを前記ブルギアから離れる方向に傾けて前記ピニオンロータを前記孔部に挿入することを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の組立方法。
  3. 前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の2倍以上5倍以下であり、
    前記a)工程にあって、
    前記リング部材を前記孔部の前記中心線よりも上側、かつ、平面視において前記中心線の前記ブルギアとは反対側にずらし、前記中心線に平行に前記ピニオンロータを前記孔部に挿入することを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機の組立方法。
  4. 遠心圧縮装置であって、
    一対のリング部材を有するピニオンロータと、前記ピニオンロータのピニオンギアに噛合するブルギアと、前記ピニオンロータの端部に固定され、このピニオンロータの軸心線を中心として回転するインペラと、前記ピニオンロータが挿入され、前記軸心線と同心の中心線を具備する孔部を有したハウジング本体と、前記インペラの周囲を覆うハウジング本体に固定されたスクロールケーシングと、前記孔部の内側に配置される環状の軸シールアダプタと、前記軸シールアダプタの内周部に固定され、前記ピニオンロータの外周面に近接する軸シールと、前記ピニオンロータを回転可能に支持し、上下に分離可能な軸受上半部および軸受下半部を有する軸受部と、前記ピニオンロータの上方に位置し、前記軸受上半部を支持する上カバー部材と、前記ピニオンロータの下方に位置し、前記軸受下半部を支持する下カバー部材と、を備え、
    前記孔部の内径が、前記リング部材の外径の1.5倍以上5倍以下であることを特徴とする遠心圧縮装置。
  5. 前記軸シールのインペラとは反対側の端部には、孔部の中心線を中心とする半径方向外方に突出する突起部を備え、
    前記軸シールアダプタのインペラとは反対側の端部には、前記突起部と軸方向に当接する軸シール当接部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遠心圧縮装置。
  6. 前記軸シールの内周部には、孔部の中心線を中心とする環状の複数の溝を備え、この複数の溝の内径はインペラ側からインペラとは反対側に向かって順に小さくなることを特徴とする請求項4または5に記載の遠心圧縮装置。






















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