JP5785305B2 - 装身具又は腕時計用の留め金 - Google Patents

Description

本発明は装身具又は腕時計用の留め金に関し、上記留め金は第１のハウジングを有する担架状構造を含み、この第１のハウジング内では、弾性復元手段に対する第１の軸受け表面上において、第１の押込み部品及び第２の押込み部品が互いに対して可動であり、上記第１の押込み部品及び上記第２の押込み部品は、第２のハウジング内で閉鎖位置を取ることができる少なくとも１つの閉鎖プレートによって、上記第１のハウジング内に保持される。

また、本発明に係る留め金を有するブレスレットに関する。

本発明はまた、このタイプのブレスレットを含む腕時計に関する。

本発明は、腕時計作製、装身具の分野に関し、より詳細には腕時計及びブレスレットの分野に関する。

ブレスレット、特に腕時計のブレスレットの開閉のために、留め金の数多くの変形例が腕時計作製及び装身具に使用されている。これらの留め金は、実際の締結を形成する連結位置にブレスレットのストランドを合わせて保持できる。ブレスレットのストランドは一般に、ロック可能な折りたたみ式アームの端部にヒンジ留めされ、これらのアームは担架状構造の端部にヒンジ留めされ、この担架状構造は、折りたたみ式アームの端部への相補的ロック手段を有する。力を加えることにより、又は有利には押しこみ要素を用いて、アームのロックを解除できる。これらの留め金は一般に、留め金を開閉する際に、復帰手段の圧迫に対して、担架状構造に関して反対方向に移動して折りたたみ式アームをロックできる押込み部品を有する。

特許文献１は、押込み部品を有する折りたたみ式ブレスレットの留め金を開示しており、これは、２つの対向する押込み部品のための設置用ユニットと、押込み部品を移動させるための板バネで形成される復帰要素ユニットとを有する、外形を加工した概ねＨ字型の担架状構造を含む。支持プレートは、担架状構造に対して押込み部品、板バネ、フック留めシステムを保持する。支持プレートもまたＨ字型であり、これは、アームを設置するための平行な伸長部によって範囲が画定された２つの対称な陥凹部を有し、アームはヒンジ部分と反対側に、ブレスレットの一部のためのヒンジ留めアセンブリユニットを有する。担架状構造及び支持プレートのＨ字型は一般に、機械加工の複雑さの原因となり、また精密ネジのための４つのハウジングが存在するため、より高価になる。これらの孔は、Ｈ字型の平行なバー上に高い精度でセンタリング及び位置合わせしなければならず、Ｈ字型の横方向バーへの板バネの配設は極めて複雑であり、これには２つの押込み部品の設置及び操作、並びにブレスレットの一部を設置するための２つの平行伸長部の組み付けを行うことができなければならない。（押込み部品とフック留めシステムとの遊びを低減するための）寸法が小さい高精度の精密ネジもまた、機械加工のコストを上昇させる。

特許文献２は、概ねＨ字型の担架状構造をブレスレットのストランドに接続する２つの旋回ループを含む腕時計用留め金を開示している。この留め金を開くためには、バネで形成された復元要素のためのハウジングを備える押しボタンを強く押すことによって、上記閉鎖ループを解放する必要がある。上述の留め金と同様、この留め金は、押しボタンを担架状構造に対して保持するための概ねＨ字型の支持プレートを有し、この担架状構造もまたＨ字型である。この支持プレートの内面の外形は、Ｈ字型の横方向バー上にバネ要素を保持するよう構成される。その複雑さ及び機械加工コストは上述のものと同様である。押しボタン内にバネを正確に位置決めするためのバネの配設及び位置合わせによって、押しボタンのうちの一方を他方に対して圧迫することによる留め金の開閉が可能となるが、これは２つの押しボタンの間に発生し得るいずれの遊びも低減する必要があるため、複雑な操作である。

特許文献３は、担架状構造、折りたたみ式アーム、着脱可能なボタンを含む留め金を開示しており、この担架状構造は２つの押込み部品を含み、これら押込み部品は、留め金を開閉する際に上記着脱可能なボタンを担架状構造に対してロックするか又はそのロックを解除するために、復元要素の圧迫に対して反対方向に移動できる。この留め金は、２つの復元要素（バネ）の間に当接するよう挿入されるガイド要素及びこれらガイド要素のガイドハウジングを使用するため、２つの押込み部品の位置合わせは複雑なものとなる。ガイド要素及びハウジングを押込み部品に挿入するため、並びに２つの押込み部品を共に移動させる際の遊びを低減するためには、高い製造精度が必要とされる。２つの復元要素の圧迫に対する押込み部品の相対移動中、押込み部品のうちの一方又は他方のガイドハウジング内でのガイド要素の位置を、いずれの押込み部品についても実質的に同一にするために、復元要素は同一の特徴を有していなければならない。

これら公知の留め金では、各押込み部品は、担架状構造の壁部及び支持プレートで形成される移動部分に対してある程度の遊びを有して移動する。両押込み部品の移動クリアランスが組み合わさると、折りたたみ式アームのロック手段（特にフック又は溝）と、押込み部品のうちの一方又は他方の相補的ロック手段（特に溝又はフック）との係合が不完全となってしまうため、支持プレートの幾何学的形状は極めて重要である。留め金のロックが不用意に解除されたり留め金が不用意に開いてしまったりすると、腕時計の紛失につながる恐れがあり、これは高級腕時計においては許容できないことであるが、こういった事態を排除するのは以上から不可能である。

以上の公知の発明に共通する製造上の困難は、押込み部品間の遊びを最小化することによるものであるが、これには厳格な製造公差が必要であり、従って高価である。その一方で、高級腕時計又は装身具を特徴付ける高品質な外観及び魅力も必要である。

フランス特許第２８２５２４４号 英国特許第２３４０１６８号 欧州特許第１２４７４６９号

本発明の目的は、従来技術より単純である経済的な製造方法で製造できる、優れたセキュリティロックを有する留め金を考案することである。

従って、押しボタン間の遊びを回避する改良された留め金、及び改良された開閉システムが必要となる。

より単純な構成を探求すると、特に精密ネジよりも単純かつ安価な支持及びフック留め手段を用いることによって、寸法が小さい様々な部品の製造が容易となるはずである。

従って本発明は、装身具又は腕時計用の留め金に関し、上記留め金は第１のハウジングを有する担架状構造を含み、この第１のハウジング内では、弾性復元手段に対する第１の軸受け表面上において、第１の押込み部品及び第２の押込み部品が互いに対して可動であり、上記第１の押込み部品及び上記第２の押込み部品は、第２のハウジング内で閉鎖位置を取ることができる少なくとも１つの閉鎖プレートによって、上記第１のハウジング内に保持され、ここで上記留め金は、上記閉鎖プレート用の少なくとも１つの弾性ロック要素を含み、上記弾性ロック要素は押しボタンを含みかつ担架状構造内に支持され、また上記弾性ロック要素は、上記少なくとも１つの閉鎖プレートの運動を可能とする圧迫位置と、上記押しボタンと上記少なくとも１つの閉鎖プレートが備える第４のハウジングとの協働によって上記少なくとも１つの閉鎖プレートを上記閉鎖位置に固定する弛緩位置に配設されることを特徴とする。

本発明はまた、このタイプの少なくとも１つの留め金を含むブレスレットに関する。

本発明はまた、このタイプのブレスレットを含む腕時計に関する。

本発明の例示的実装形態を以下の説明中に挙げ、添付の図面に図示する。

図１は、担架状構造に対してヒンジ留めされた折りたたみ式アームを有する、本発明による押込み部品を有する留め金の展開斜視図である。 図２は、折りたたみ式アームが留め金閉鎖位置にロックされるような位置における、図１の留め金の、図１の方向Ｚに沿った上面図である。 図３は、上記と同じロック位置にある折りたたみ式アームを有する上記と同じ留め金の、図２のＣ−Ｃに沿った断面図である。 図４は、上記と同じロック位置にある折りたたみ式アームを有する上記と同じ留め金の、図２のＡ−Ａに沿った断面図である。 図５は、閉鎖位置にある留め金の、図２の方向Ｄに沿った端面図である。 図６は、閉鎖位置にある留め金の、図２の方向Ｅに沿った端面図である。 図７は、本発明による留め金を有するブレスレットを含む腕時計の斜視図である。

本発明は、腕時計並びに腕時計作製及び装身具用のブレスレットの分野に関する。

より具体的には、本発明は装身具又は腕時計用の留め金１００に関し、この留め金１００は第１のハウジング２００を有する担架状構造１を含み、この第１のハウジング２００内では、弾性復元手段４０に対する第１の軸受け表面３００上において、第１の押込み部品６及び第２の押込み部品７が互いに対して可動である。

この第１の押込み部品６及び第２の押込み部品７は、担架状構造１に配設された第２のハウジング４００内で閉鎖位置を取ることができる少なくとも１つの閉鎖プレート８、９によって、第１のハウジング２００内に保持される。

本発明によると、この留め金１００は、閉鎖プレート８、９用の少なくとも１つの弾性ロック要素１０を含む。この弾性ロック要素１０はクリックを形成する押しボタン６００を含み、担架状構造１内で保持され、また、上記少なくとも１つの閉鎖プレート８、９の運動を可能とする圧迫位置と、押しボタン６００と少なくとも１つの閉鎖プレート８、９が備える第４のハウジング７００との協働によって少なくとも１つの閉鎖プレート８、９を閉鎖位置に固定する弛緩位置に配設される。ここでは本発明を、雌型ハウジング７００と協働する雄型押しボタン６００を有するものとして説明及び図示するが、逆の組み合わせも当然可能であり、即ち、弾性ロック要素１０の遠位端部にある陥凹状ハウジングが、閉鎖プレート８又は９内の押しボタンと協働するような組み合わせも可能である。図１〜４は、弾性ロック要素１０、押しボタン６００、第４のハウジング７００の相対的な配置を示し、閉鎖プレート８については符号８０、閉鎖プレート９については符号９０で第４のハウジングを表す。

各押込み部品６、７を留め金１００に確実に保持するために、有利には各弾性ロック要素１０を、第１の押込み部品６が備える閉鎖孔８００（符号８０６で表す）又は第２の押込み部品７が備える閉鎖孔８００（符号８０７で表す）に収容し、これによって各弾性ロック要素１０が外れるのを防止する。

図示した好ましい様式では、留め金１００は、第１の押込み部品６を保持するために少なくとも１つの上記弾性ロック要素１０と協働する第１の閉鎖プレート８、及び第２の押込み部品７を保持するために少なくとも１つの上記弾性ロック要素１０と協働する第２の閉鎖プレート９を含む。

図示した特定の非限定的な実施形態では、第１の押込み部品６は単一の伸長部３０６ａを含み、この伸長部３０６ａは、担架状構造の第１の軸受け表面３００全体にわたって摺動し、また第２の押込み部品７が備えるＵ字型に配設された２つの伸長部３０７ａを枠とする。ここで第１の閉鎖プレート８は、単一の弾性ロック要素１０と協働する単一の第４のハウジング７００（符号８０で表す）と、それぞれ単一の弾性ロック要素１０と協働する２つの第４のハウジング７００（符号９０で表す）とを含む。

好ましくは、第１の閉鎖プレート８は、担架状構造１の中央へ向かう第１の押込み部品６の移動を制限し、第２の閉鎖プレート９は、担架状構造１の中央へ向かう第２の押込み部品７の移動を制限する。

図示した好ましい実施形態では、各閉鎖プレート８、９を閉鎖位置で受承するために担架状構造１が備える第２のハウジング４００は、傾斜ハウジング２８、２９で形成され、これら傾斜ハウジング２８、２９は、閉鎖プレート８、９が備える斜め嘴状部８１、９１と相補的な様式で協働するよう配設される。従って閉鎖プレート８、９は、担架状構造１の中心領域に配置され、その後押しボタン６００との接触が達成されるまでそれぞれ横方向傾斜ハウジングへと挿入されて、各側部に配設される。続いてこれらの押しボタンは、その閉鎖位置に到達するまで各弾性ロック要素１０内に圧迫され、この閉鎖位置では、押しボタン６００が第４のハウジング７００内に突出でき、雄型及び雌型の傾斜が相補的な様式で協働する。

この非限定的な実施形態では、各弾性ロック要素１０は第３のハウジング５００内に保持され、この第３のハウジング５００は、担架状構造１が備える受承カップを形成する。

本発明の留め金１００の、図示されていない別の変形例では、第１の押込み部品６及び第２の押込み部品７は、これら押込み部品に対してその移動方向の応力を印加するバネによって、互いに連結される。

留め金１００は、担架状構造１にヒンジ留めされた少なくとも１つの折りたたみ式アーム５を含む。この少なくとも１つのアーム５は相補的ロック手段５ｄを含み、この相補的ロック手段５ｄは、上記少なくとも１つの折りたたみ式アーム５が担架状構造１に重なる閉鎖位置において、弾性復元手段４０が印加する弾性復元力の影響によってロック位置にある第１の押込み部品６及び第２の押込み部品７それぞれが備えるロック手段３０と協働するよう配設される。達成できる保持品質は低いが、単一の押込み部品を有する変形例を想定することも可能である。

図示した第１の変形例では、担架状構造１に重なる閉鎖位置にあるこの少なくとも１つの折りたたみ式アーム５は、担架状構造１に対して、少なくとも１つの閉鎖プレート８、９と同じ側にある。

第２の変形例（図示せず）では、逆の構成を採用することもできる。この場合、担架状構造１に重なる閉鎖位置にあるこの折りたたみ式アーム５は、担架状構造１に対して、少なくとも１つの閉鎖プレート８、９と反対側にある。

図示した好ましい実施形態では、担架状構造１は、担架状構造１にヒンジ留めされた２つの対向する折りたたみ式アーム５を有し、これらはそれぞれヒンジ５ａ上でヒンジ留めされ、それぞれ上記ヒンジ５ａに対向するフォーク状嵌合部５ｃを含む。有利には、２つの折りたたみ式アーム５のこれらのフォーク状嵌合部５ｃは、各折りたたみ式アーム５が担架状構造１に重なる閉鎖位置にある時に、互いに対して近接して位置決めされ、これによって、上記フォーク状嵌合部５ｃのうちの１つにそれぞれ取り付けられたブレスレット９００のストランド９１０を用いて留め金を隠すことができる。

本発明はまた、このタイプの少なくとも１つの留め金１００を含むブレスレット９００に関する。

本発明はまた、このタイプのブレスレット９００又は留め金を含む腕時計１０００に関する。

図面は留め金１００の特定の実施形態を示す。

図１は、留め金１００の全ての構成部品を示す。この留め金１００は、以下を含む：３つのセンタリング用ハウジング１ｂを有する、外形を加工した担架状構造１（上記ハウジング１ｂはそれぞれ、図３、４に示すように、弾性ロック要素１０を受承するための３つのハウジング５００を形成する）；２対のアーム２；２対の折りたたみ式アーム５；ヒンジピンを形成する２つの滑らかなピン４（これらは所定の位置に設置した後に頭を付けられる）；２つの圧迫バネ４０のハウジング４０ａを有する単一フック型押込み部品６；二重フック型押込み部品７；ワシの尾のような形状の嘴状部８１、９１を有する２つの保持プレート８、９；３つの弾性ロック要素１０。

外形を加工した担架状構造１は第１のハウジング２００を含み、この第１のハウジング２００はチャンバを形成し、このチャンバ内では、第１の押込み部品６及び第２の押込み部品７が、担架状構造１の底部で形成された少なくとも１つの第１の軸受け表面３００上で摺動でき、その一方でこのチャンバは、ピン上又はバネ若しくはその他の要素上に、１つ若しくは複数の横方向表面又はガイド部材も含んでよい。このチャンバは、一方の側部を担架状構造の底部によって閉鎖され、他方の側部を閉鎖プレート８、９で閉鎖され、また留め金の閉鎖及びロック位置においては、折りたたみ式アーム４のフォーク状嵌合部５ｃを支持する端部で閉鎖される。弾性ロック要素１０を受承するよう構成された３つのセンタリング用ハウジング１ｂは、この第１のハウジング２００内に配置され、この第１のハウジング２００はまた、折りたたみ式アーム５の移動を制限する領域１ａを含む。２対のアーム２は、外形を加工した担架状構造１から延伸し、またこの２対のアーム２は、その上部の、第１のハウジング２００の縁部にあたる位置に、保持プレート８、９の雄型斜め嘴状部８１、９１を受承するための雌型傾斜ハウジング２８、２９を含む。

２つの折りたたみ式アーム５は、そのヒンジ留め部分５ａ及び２つの滑らかなピン４によってアーム２に接続され、上記２つの滑らかなピン４はピボットピン２ｂを形成する。各折りたたみ式アーム５の外側部分は、ブレスレット９００の１つのストランド９１０を支持するよう構成されたフォーク状嵌合部５ｃを支持する。

外形を加工した担架状構造１は、押込み部品を互いに対して圧迫するシステムを形成する、２つのバネ４０で形成された弾性復元手段４０を用いて、２つの押込み部品６、７を受承する。これら押込み部品のロック手段３０は、伸長部３０６ａ、３０７ａの端部に配置されたフック３０６、３０７で形成される。

押込み部品６、７は、弾性ロック要素１０によって担架状構造１の第１のハウジング２００内に保持され、センタリング用ハウジング１ｂに挿入され、また各伸長部３０６ａ、３０７ａに配置された閉鎖孔８０６、８０７内に挿入される。このようにして弾性ロック要素１０は、押込み部品６、７の移動を制限する手段を形成する。

押込み部品６、７、弾性ロック要素１０、１つ又は複数のバネ４０を所定の位置に設置すると、閉鎖プレート８、９は担架状構造１の中央領域に配置され、押込み部品６、７の移動方向を横切る方向Ｔに沿って、担架状構造１の外側へ向かって摺動し、閉鎖プレート８、９の嘴状部８１、９１は横方向傾斜ハウジング２８、２９に挿入されて、弾性ロック要素１０が備えるバネ要素に対して、押しボタン６００が各第４のハウジング７００（符号８０、９０で表す）と一致するまで押圧される。こうして保持プレート８、９は横断方向Ｔに固定され、ここではこの横断方向Ｔは、折りたたみ式アーム５やブレスレット９００のストランド９０１が延在する長手方向Ｌに対して垂直である。また弾性ロック要素１０もまた所定の位置に固定される。押しボタン６００が存在することにより、留め金１００の通常の操作中に保持プレート８、９が不用意に分解されてしまうことがなくなるが、ハウジング８０又は９０を通して押しボタン６００の端部を押圧する工具を使用することで、保守作業中に分解を行うことは可能である。

担架状構造１上での折りたたみ式アーム５のフック留め及びロックは、押込み部品６、７のフック３０６、３０７と、折りたたみ式アーム５の側部に配置された相補的ロック手段５ｄとの協働によって達成される。押込み部品６、７を担架状構造１の中央へ向かって押圧すると、フック３０６、３０７は手段５ｄから離れる方向に移動し、これによって折りたたみ式アーム５が解放される。

押込み部品６と押込み部品７は、異なる形状を有する。単一フック型押込み部品６は単一の伸長部３０６ａを有し、この伸長部３０６ａは、弾性ロック要素１０をガイドするための閉鎖孔８０６を備え、操作部分２０６のための機械的停止部材を形成し、伸長部３０６ａの端部にはフック３０６を備える。伸長部３０６ａはまた、操作部分２０６の内側の各圧迫バネ４０のためのハウジング４０６ａを含み、上記操作部分２０６は、ユーザが担架状構造に対して部分２０６を押圧できるようにするために、外形を加工した担架状構造１から突出する。操作部分２０６は、第１のハウジング２００に一体化するために、より小さい断面２０６ａを有する。二重フック型押込み部品７は２つの伸長部３０７ａを有し、これらはそれぞれ、対応する弾性ロック要素１０をガイドするための閉鎖孔８０７を備え、これら伸長部３０７ａの端部には、第１の押込み部品６と同様の操作部分３０７を備える。第１の保持プレート８は、第１の単一フック型押込み部品６の側部に位置する弾性ロック要素１０と協働するための単一のハウジング８０を含む。第２の保持プレート９は、第２の二重フック型押込み部品７の側部に位置する弾性ロック要素１０とそれぞれ協働するための２つのハウジング９０を含む。

弾性ロック要素１０の押しボタン６００は、ハウジング８０、９０内にこれら押しボタン６００をスナップ嵌合できるようにする特定の面取りを有する。このような面取りは、留め金１００の構成部品を強固に保持して安定させるために極めて重要である。本発明の有利な実施形態によると、これらは公知の留め金の構成部品に比べて製造が容易かつ安価である。

本発明は、強固に保持され、最小の遊びで動作し、不用意にロックが解除されることのない留め金１００を提供する。

ここで図示した担架状構造１は矩形であるが、この形状は装身具、ブレスレット又は腕時計の設計に適合させることができ、楕円形、円形又は他のいずれの装飾的な形状であってよい。

１ 担架状構造
１ａ 領域
１ｂ センタリング用ハウジング
２ アーム
２ｂ ピボットピン
４ 滑らかなピン
５ 折りたたみ式アーム
５ａ ヒンジ、ヒンジ留め部分
５ｃ フォーク状嵌合部
５ｄ 相補的ロック手段
６ 第１の押込み部品
７ 第２の押込み部品
８、９ 閉鎖プレート
１０ 弾性ロック要素
２８、２９ 傾斜ハウジング
３０ ロック手段
４０ 弾性復元手段、圧迫バネ
４０ａ ハウジング
８０ 第４のハウジング
８１ 斜め嘴状部
９０ 第４のハウジング
９１ 斜め嘴状部
１００ 留め金
２００ 第１のハウジング
２０６ 操作部分
２０６ａ 断面
３００ 第１の軸受け表面
３０６ フック
３０６ａ 伸長部
３０７ フック
３０７ａ 伸長部
４００ 第２のハウジング
５００ 第３のハウジング
６００ 押しボタン
７００ 第４のハウジング
８００ 閉鎖孔
８０６ 閉鎖孔
８０７ 閉鎖孔
９００ ブレスレット
９１０ ストランド
１０００ 腕時計
Ｔ 横断方向
Ｌ 長手方向

Claims (14)

1. 装身具又は腕時計用の留め金（１００）であって、
   前記留め金（１００）は、第１のハウジング（２００）を有する担架状構造（１）を含み、
   前記第１のハウジング（２００）内では、弾性復元手段（４０）に対する第１の軸受け表面（３００）上において、第１の押込み部品（６）及び第２の押込み部品（７）が互いに対して可動であり、前記弾性復元手段（４０）は、前記第１の押し込み部品（６）と前記第２の押し込み部品（７）が互いに離れる方向に弾性復元力を印加し、
   前記第１の押込み部品（６）及び前記第２の押込み部品（７）は、第２のハウジング（４００）内で閉鎖位置を取ることができる少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）によって、前記第１のハウジング（２００）内に保持され、
   前記留め金（１００）は、前記閉鎖プレート（８；９）用の少なくとも１つの弾性ロック要素（１０）を含み、前記弾性ロック要素（１０）は押しボタン（６００）を含みかつ前記担架状構造（１）内に支持され、また前記弾性ロック要素（１０）は、前記少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）の運動を可能とする圧迫位置と、前記押しボタン（６００）と前記少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）が備える第４のハウジング（７００）との協働によって前記少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）を前記閉鎖位置に固定する弛緩位置に配設されることを特徴とする、留め金（１００）。
2. 前記弾性ロック要素（１０）が外れるのを防止するため、及び前記押込み部品（６；７）の移動を制限するために、前記弾性ロック要素（１０）は、前記第１の押込み部品（６）又は前記第２の押込み部品（７）が備える閉鎖孔（８００）に収容されることを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
3. 前記留め金は、前記第１の押込み部品（６）を保持するために少なくとも１つの前記弾性ロック要素（１０）と協働する第１の閉鎖プレート（８）、及び前記第２の押込み部品（７）を保持するために少なくとも１つの前記弾性ロック要素（１０）と協働する第２の閉鎖プレート（９）を含むことを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
4. 前記第１の閉鎖プレート（８）は、単一の前記弾性ロック要素（１０）と協働する単一の前記第４のハウジング（７００）を含むこと、
   前記第２の閉鎖プレート（９）は、２つの前記第４のハウジング（７００）を含み、２つの前記第４のハウジング（７００）の各々が、それぞれに対応する異なる前記弾性ロック要素（１０）と協働すること、
   を特徴とする、請求項３に記載の留め金（１００）。
5. 第１の前記閉鎖プレート（８）は、前記担架状構造（１）の中央へ向かう前記第１の押込み部品（６）の移動を制限し、
   第２の前記閉鎖プレート（９）は、前記担架状構造（１）の中央へ向かう前記第２の押込み部品（７）の移動を制限する
   ことを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
6. 各前記閉鎖プレート（８；９）を閉鎖位置で受承するために前記担架状構造（１）が備える前記第２のハウジング（４００）は、傾斜ハウジング（２８；２９）で形成され、
   前記傾斜ハウジング（２８；２９）は、前記閉鎖プレート（８；９）が備える斜め嘴状部（８１；９１）と相補的な様式で協働するよう配設される
   ことを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
7. 前記弾性ロック要素（１０）は、前記担架状構造（１）が備える第３のハウジング（５００）内に保持されることを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
8. 前記第１の押込み部品（６）及び前記第２の押込み部品（７）は、前記押込み部品に対してその移動方向の応力を印加するバネによって、互いに連結されることを特徴とする、
   請求項１に記載の留め金（１００）。
9. 前記留め金は、前記担架状構造（１）にヒンジ留めされた少なくとも１つの折りたたみ式アーム（５）を含み、
   前記少なくとも１つのアーム（５）は相補的ロック手段（５ｄ）を含み、
   前記相補的ロック手段（５ｄ）は、前記少なくとも１つの折りたたみ式アーム（５）が前記担架状構造（１）に重なる閉鎖位置において、前記弾性復元手段（４０）が印加する弾性復元力の影響によってロック位置にある前記第１の押込み部品（６）及び前記第２の押込み部品（７）それぞれが備えるロック手段（３０）と協働するよう配設される
   ことを特徴とする、請求項１に記載の留め金（１００）。
10. 前記担架状構造（１）に重なる前記閉鎖位置において、前記少なくとも１つの折りたたみ式アーム（５）は、前記担架状構造（１）に対して、前記少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）と同じ側にあることを特徴とする、請求項９に記載の留め金（１００）。
11. 前記担架状構造（１）に重なる前記閉鎖位置において、前記少なくとも１つの折りたたみ式アーム（５）は、前記担架状構造（１）に対して、前記少なくとも１つの閉鎖プレート（８；９）と反対側にあることを特徴とする、請求項９に記載の留め金（１００）。
12. 前記担架状構造（１）は、前記担架状構造（１）にヒンジ留めされた２つの対向する前記折りたたみ式アーム（５）を有し、
    前記折りたたみ式アーム（５）はそれぞれヒンジ（５ａ）によってヒンジ留めされ、それぞれ前記ヒンジ（５ａ）に対向するフォーク状嵌合部（５ｃ）を含み、
    前記２つの折りたたみ式アーム（５）の前記フォーク状嵌合部（５ｃ）は、各前記折りたたみ式アーム（５）が前記担架状構造（１）に重なる前記閉鎖位置にある時に、互いに対して近接して位置決めされる
    ことを特徴とする、請求項９に記載の留め金（１００）。
13. 請求項１に記載の留め金（１００）を少なくとも１つ含む、ブレスレット（９００）。
14. 請求項１３に記載のブレスレット（９００）を含む、腕時計（１０００）。

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