JP5783833B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
そのため、ローラの所要の回動応答性を確保しようとする場合には、回動駆動機構のエネルギ消費の増加や大型化を招来することがあった。
そして、本発明の他の目的は、前記回動機構の構造により、ローラ組立体の配置の自由度を大きくした搬送装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、さらに、ローラ組立体、回転駆動機構および回動駆動機構の構造により、組立性およびメンテナンス性を向上させた搬送装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、さらに、ローラ組立体の構造により、組立性およびメンテナンス性を向上させ、しかもローラ組立体の回動応答性を向上させた搬送装置を提供することである。
前記ローラと、前記ローラ支持体と、前記回動体における前記連結部材との結合部とが、前記保持部材の下面よりも上方に配置され、前記アクチュエータが、少なくとも前記作用部において、前記保持部材の上面よりも下方で、かつ前記ローラ、前記ローラ支持体および前記結合部よりも下方に配置されることにより、前述した課題を解決したものである。
そして、アクチュエータが、連結部材に駆動力を直接作用させる作用部を有し、連結部材が、上下方向で保持部材と同じ位置を占める重なり部分を有するように配置されることにより、上下方向での保持部材の幅を利用して、連結部材が上下方向で保持部材と重なる位置に配置されるので、連結部材の全体が保持部材の下方または上方に配置される場合に比べて、アクチュエータに直結されて一体移動する連結部材を有する回動駆動機構が保持部材に対して上下方向でコンパクトに配置されるため、搬送装置を上下方向で小型化することができる。
しかも、ローラと、ローラ支持体と、回動体における連結部材との結合部とが、保持部材の下面よりも上方に配置され、アクチュエータが、少なくとも作用部において、保持部材の上面よりも下方で、かつローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも下方に配置されることにより、連結部材に駆動力を直接作用させる作用部が、保持部材の上面よりも下方に、かつローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも下方に配置されることで、保持部材の下面よりも上方に配置されるローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも上方に配置されることがないので、作用部がローラ、ローラ支持体および回動体の結合部の配置を搬送方向で制約することを回避することが可能になって、ローラ、ローラ支持体および回動体の結合部の配置の自由度を搬送方向で大きくすることができて、ローラの小型化やローラ組立体の密集化が可能になる。
そして、所定数未満の複数である第2所定数のローラ組立体から構成されるユニット用ローラ組立体群が取り付けられる保持部材がユニット支持体を構成し、1以上の回転駆動体が、ユニット用ローラ組立体群の各ローラを回転駆動するユニット用回転駆動体であり、1以上の回動駆動機構が、ユニット用ローラ組立体群の各ローラ組立体の回動体を回動させるユニット用回動駆動機構であり、ユニット用ローラ組立体群、ユニット用回転駆動体およびユニット用回動駆動機構は、ユニット支持体に取り付けられることにより、1つのローラユニットを構成し、ローラユニットは、ユニット支持体が機台に対して着脱されることにより、機台に対して着脱可能であることにより、ユニット用ローラ組立体群、ユニット用回転駆動体、ユニット用回動駆動機構およびユニット支持体を、ローラユニット単位で、機台に対して着脱できるので、機台へのローラ組立体群、回転駆動体および回動駆動機構の組付けおよび取外しが容易化されるため、搬送装置の組立性およびメンテナンス性を向上させることができる。
さらに、ローラユニット単位の交換により、ローラの配列形態の多様化が容易になるうえ、ローラ組立体などに不具合が発生した場合には、不具合の発生した部品を含むローラユニットと正常なローラユニットとの交換が容易であることにより、搬送装置の稼働率の向上が可能になる。
そして、ローラ支持体および回動体が樹脂により形成されていることにより、回動駆動機構により駆動されて回動する回動体と該回動体とともに回動するローラ支持体とが軽量化されるので、軽量化によりローラ組立体の組付けおよび取外しが容易になるため、搬送装置の組立性およびメンテナンス性を向上させることができ、しかも回動体およびローラ支持体とともに回動するローラにおける、物品の搬送方向を転向するための回動応答性を向上させることができる。
アクチュエータが、連結部材に駆動力を直接作用させる作用部を有し、連結部材が、上下方向で保持部材と同じ位置を占める重なり部分を有するように配置されることにより、上下方向での保持部材の幅を利用して、連結部材が上下方向で保持部材と重なる位置に配置されるので、連結部材の全体が保持部材の下方または上方に配置される場合に比べて、アクチュエータに直結されて一体移動する連結部材を有する回動駆動機構が保持部材に対して上下方向でコンパクトに配置されるため、搬送装置を上下方向で小型化することができる。
しかも、ローラと、ローラ支持体と、回動体における連結部材との結合部とが、保持部材の下面よりも上方に配置され、アクチュエータが、少なくとも作用部において、保持部材の上面よりも下方で、かつローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも下方に配置されることにより、連結部材に駆動力を直接作用させる作用部が、保持部材の上面よりも下方に、かつローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも下方に配置されることで、保持部材の下面よりも上方に配置されるローラ、ローラ支持体および回動体の結合部よりも上方に配置されることがないので、作用部がローラ、ローラ支持体および回動体の結合部の配置を搬送方向で制約することを回避することが可能になって、ローラ、ローラ支持体および回動体の結合部の配置の自由度を搬送方向で大きくすることができて、ローラの小型化やローラ組立体の密集化が可能になる。
ローラは、転動体であればよく、円筒状もの以外に、球体状のものを含む。
図1を参照すると、本発明の実施例である搬送装置としての仕分装置100を備える物品搬送システム1は、物品10(例えば、結束された新聞束などの結束された物品、または、梱包された物品)を搬送する複数である第1所定数のローラ組立体A(図2,図5参照)を備える仕分装置100のほかに、該仕分装置100に物品10を搬入するための搬入用搬送装置2(例えば、ローラコンベア)と、仕分装置100により搬送された物品10を搬出するための搬出用搬送装置3(例えば、ローラコンベア)とを備える。
そして、搬入用搬送装置2から仕分装置100に搬入された物品10は、垂直軸線Lv(図6参照)回りに回動可能な各ローラ組立体Aのローラ120の回動位置P(図4参照)に応じて搬送方向20を転向可能な仕分装置100により搬送されて、両搬出用搬送装置3a,3bのいずれかに振り分けられて搬出される。
搬送方向20が搬送方向21から転向された分岐搬送方向22は、ローラ120が回動位置Pとして後述する第1転向位置P1(図4参照)を占めるときの搬送方向である。
本実施例において、図1に示される搬送方向21に平行な方向は前後方向であり、前方が搬送方向21であり、後方が搬送方向21とは逆方向であるとする。
また、分岐搬出用搬送装置3bは、幅方向24で搬送路101の両側に配置されてもよい。
回転することにより物品10を搬送するローラ120と、ローラ支持台A1とは、ローラ組立体Aを構成する。
また、本実施例では、搬送方向21と幅方向24とがほぼ直交する。
なお、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むとともに、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
機台110は、4つの脚部111〜114(図1参照)と、幅方向24に離隔しているとともに搬送方向21に離隔している1対の脚部111,113;112,114同士を連結する1対の機台フレーム115,116と、搬送方向21に離隔しているとともに幅方向24に離隔している1対の脚部111,112;113,114同士を連結する1対の下部フレーム(図2に、一方の下部フレーム117の一部が示される。)とを備える。
1対の機台フレーム115,116は、ユニット支持体190を支持する支持部材であり、機台110の上端部を構成する。
仕分装置100が備えるすべてのローラ120は、搬送方向21に間隔を置いて配列された複数である列数、本実施例では10列のローラ列Rを形成する。
幅方向24での列である各ローラ列Rは、幅方向24に等しい間隔を置いて配列された複数のローラ120から構成される。
各ローラ120を上方から覆うカバー200には、円形のローラ突出用孔201(図1も参照)が設けられる。外周部121の上部は、カバー200上で搬送される物品10に接触するように、ローラ突出用孔201を貫通してカバー200から上方に突出している。
そして、図1に示されるように、仕分装置100において、物品10は、回転する複数のローラ120に順次支持されて、ローラ120との間で作用する摩擦力により、搬送方向21または分岐搬送方向22に搬送される。
各ローラユニットUにおいて、前記第2所定数のローラ組立体A、ラインシャフト171および回動駆動機構150は、ユニット支持体190に取り付けられている。
したがって、各ローラユニットUは、同一の構造を有する。
図4〜図7を主に参照し、図2,図3を適宜参照すると、1対の機台フレーム115,116に着脱可能に結合されて取り付けられるユニット支持体190は、ローラ組立体群Gのローラ組立体Aが取り付けられる保持部材としての、搬送方向21に間隔をおいて配置される複数の、本実施例では1対の第1,第2保持フレーム191,192と、幅方向24にほぼ平行に延びている第1,第2保持フレーム191,192を互いに連結する連結部193と、ラインシャフト171を回転可能に支持する1対の軸受部194とを有する。
各保持フレーム191,192は棒状の部材であり、幅方向24に直交する平面での保持フレーム191,192の断面形状は、幅方向24での任意の位置でほぼ一定で、かつ矩形(図3,図6参照)である。
両軸受部194は、それぞれ、機台フレーム115,116の各端部同士に跨る状態で、結合手段としてのボルトB3により結合される。
各軸受部194は、各保持フレーム191,192の各端部同士に着脱可能に結合される基部195と、ラインシャフト171を回転可能に支持する軸受(図示されず)を保持するとともに基部195に着脱可能に結合される軸受ホルダ196とを有する。
図6〜図8を参照すると、ローラユニットUの各ローラ組立体Aは、各ローラ列R1,R2毎に、基本的に同一の構造であり、ローラ120と、ローラ120を水平軸線Lh回りに回転可能に支持するローラ支持体130と、ローラ支持体130を支持するとともに垂直軸線Lv回りに回動可能な回動体140と、ローラ120をラインシャフト171に押し付ける付勢力をローラ120に付与する付勢部材としての付勢ばねSとを有する。
1つのローラユニットU(すなわち、1つのローラ組立体群G)のすべてのローラ組立体Aは、第1,第2保持フレーム191,192に振り分けられて回動可能に支持される。
径方向で外周コア部123と内周コア部124との間には、円筒状の環状空間がコア部122の4つの径方向リブ125により周方向に仕切られて形成される部分円筒状の複数の内部空間126が、軸受137よりも径方向外方に形成される。
このように、ローラ120は、コア部122に内部空間126が形成されたシェル構造を有することにより、内部空間126が形成されていない場合に比べて、軽量化されている。
なお、特に断らない限り、径方向および周方向は、それぞれ水平軸線Lhを中心とする径方向および周方向である。また、水平軸線方向は水平軸線Lhに平行な方向である。
各支持壁133,134は、水平軸線方向に貫通するローラ軸131が挿通される挿通孔を形成するとともに該ローラ軸131を支持するローラ軸支持部133a,134aと、水平軸線方向に貫通する関節軸141が挿通される挿通孔を形成するとともに該関節軸141を支持する関節軸支持部133b,134bとを有する。
連結壁135は、垂直軸線Lvと交わる位置で、ローラ120(したがって、ローラ軸131)と後述する関節軸141との間に配置されて、周方向で関節軸141の外径よりも大きい範囲に渡って連続して設けられている(図6参照)。
各支持壁143,144は、水平軸線方向に貫通する関節軸141が挿通される挿通孔を形成するとともに該関節軸141を支持する関節軸支持部143b,144bを有する。各関節軸支持部143b,144bは、各支持壁143,144にインサートされた部材により構成される。
また、底壁145は、後述する連結部材160に枢着される回動アーム145aを有する。
また、軸部品Tは、中空部T3が設けられていることにより、軽量化されている。
また、フランジT1は、支持壁134の支持部134a,134bが有する係合部としての凸部134dと各軸131,141の周方向で係合する回止め部T1dを、各軸131,141の周方向での一部に有する。回止め部T1dは、ローラ支持体130の1対の支持壁133,134に対するローラ軸131、および1対の支持壁133,134と回動体140の1対の支持壁143,144に対する関節軸141の回動を規制する軸側係合部としての凹部により構成される。
また、抜止め部T2は、支持壁133と係合可能な係合部としての、複数としての4つの係合片T2aにより構成される。これら係合片T2aは、軸部品Tの周方向に等しい間隔を置いて設けられている。
弾性変形により縮径および拡径する各係合片T2aは爪T2bを有する。
各爪T2bは、各支持部133a,134a,133b,134b,143b,144bの挿通孔内で縮径可能であるとともに、ローラ組付体Aへのローラ軸131および関節軸141の組付完了状態で、各支持部133a,133b,143bの挿通孔の外部で該挿通孔の孔径よりも大きく拡開して支持壁133,143の各支持部133a,133b,143bと係合する。
回動支持軸146は、底壁145との連結されている高剛性部としての基軸部147と、ブッシュ149に摺接する基軸部147よりも剛性が低い低剛性部としての抜止め部148とを有する。
回動支持軸146は、基軸部147の全体が、鉛直軸線方向において、1対のブッシュ149の間に配置されるように、保持フレーム191,192に保持されている。
抜止め部148は、保持フレーム191,192からの回動支持軸146、したがって回動体140およびローラ組立体Aの抜止めを行う。
抜止め部148は、保持フレーム191,192と係合可能な係合部としての1対の係合片148aと、回動支持軸146の周方向で1対の係合片148aの間に配置されている1つの突出片148cと、基軸部147の端部に設けられた結合部としてのねじ部である雌ねじ部147dにねじ込まれるねじ部である雄ねじ部148dとを有する。
弾性変形により縮径および拡径する各係合片148aは爪148bを有する。
各爪148bは、挿通孔198内で縮径可能であるとともに、挿通孔198の外部で挿通孔198の孔径よりも大きく拡開して保持フレーム191,192と係合する。
抜止め部148には、該抜止め部148を基軸部147にねじ込むための工具係合部としての六角孔148eが設けられている。
1対の突出片148cは、各係合片148aとともに、回動支持軸146を挿通孔198に挿入し易くするための案内機能を有する。
より具体的には、ローラ支持体130の支持体本体132の全体と、ローラ軸131および関節軸141となる軸部品Tの全体のそれぞれは、樹脂により一体成形されている。
また、回動体140の回動体本体142は、金属または回動体本体142を形成している樹脂よりも高強度の樹脂により形成されている関節軸支持部143b,144bを除いたすべての部分において、樹脂により一体成形されている。
回動支持軸146の抜止め部148の全体は、樹脂により一体成形されている。
一方、基軸部147は、金属、または回動体本体142を形成している樹脂よりも高強度の樹脂により形成されている。
また、ブッシュ149は、金属または樹脂により形成される。
また、ローラ支持体130および回動体140において、樹脂により形成されている別個の部材は、同一種類の樹脂により形成されてもよいし、異なる種類の樹脂により形成されてもよい。
付勢ばねSは、ローラ120が基準位置P0(図4参照)を占めるときの水平軸線Lhに平行な方向での中央部S1で、ローラ支持体130および回動体140の一方、本実施例では回動体140を付勢し、幅方向24での両端部S2で、ローラ支持体130および回動体140の他方、本実施例ではローラ支持体130を付勢する。
これにより、ローラ支持体130および回動体140のそれぞれに作用する付勢力を、水平軸線Lhに平行な方向(または、幅方向24)で均等化することができるので、摩耗などの経時変化に起因してローラ支持枠141が幅方向24に傾斜することを抑制でき、ひいてはローラ120が幅方向24に傾斜することを抑制できる。
この結果、いずれの回動位置Pにおいても、ラインシャフト171によりローラ120を効率よく回転させることができる。
この収容溝135sにより付勢ばねSが所定位置に保持されるので、付勢ばねSによる前記付勢力の変動が抑制されて、ラインシャフト171に対するローラ120の付勢状態が安定化して、ローラ120の回転変動が抑制されるため、ローラ120による物品の搬送性能を向上させることができる。
したがって、回動支持軸146を支持するための専用の部材(例えば、機台110に固定される部材から上方に突出して設けられる筒状の軸受ホルダ(例えば、特許文献1の軸受筒))が不要になり、しかも回動支持軸146のほぼ全体は、保持フレーム191,192に収容されて、機台110に固定された各保持フレーム191,192と上下方向で同じ位置にあることから、回動体140の関節軸141およびローラ支持体130、ひいてはローラ120を、上下方向で、各保持フレーム191,192に近接させて配置することができる。
さらに、図6に示されるように、上下方向で、ローラ120の最大外径dの2倍の範囲内に、上下方向でのローラ120の全体および第1,第2保持フレーム191,192の上下方向での全体が配置される。
これらの構成により、上下方向でローラ120および第1,第2保持フレーム191,192をコンパクトに配置することができるので、上下方向でのローラユニットUの小型化、ひいては上下方向での仕分装置100の小型化が可能になる。
より具体的には、各保持フレーム191,192に取り付けられているエアシリンダ151は、タンデム式シリンダ機構であり、シリンダ152と、該シリンダ152内に摺動可能に収容された1対のピストン(図示されず)にそれぞれ結合されて直線往復運動を行う作動部材としての1対の作動ロッド153,154とを有する。
第2作動ロッド154は、連結部材160に固定されて設けられた取付部165aに上下方向回りに回動可能に枢着されて連結部材160に駆動力を直接作用させる結合部である作用部154aを有する。
一方の保持フレーム192を下方で迂回して両連結体161,162を一体に結合している接続体163は、結合手段としてのボルトB4により各連結体161,162に固定される第1接続体164と、第1接続体164に結合手段としてのボルトB5により固定される第2接続体165とを有する。
各連結体161,162、第1,第2接続体164,165のそれぞれは、単一の部材であり、これら部材が相対移動不能に結合されて一体化された連結部材160も単一の部材となっている。
該取付部165aには第2作動ロッド154の作用部154aが枢着される。エアシリンダ151が発生して各回動体140を回動させる駆動力は、作用部154aから取付部165aに直接作用し、接続体163および1対の連結体161,162から構成される連結部材160を一体に移動させる。
したがって、エアシリンダ151は、第2作動ロッド154において連結部材160と直結される。
また、連結部材160は、駆動力が作用したときに、それ自体において相対移動を伴うことなく(すなわち、1対の連結体161,162および第1,第2接続体164,165が互いに相対移動することなく)、一体に移動して各回動体140に駆動力を伝達する部材である。
そして、駆動力により駆動されて移動する連結部材160が、ローラユニットUの各回動体140を回動させ、したがって各ローラ120を回動させる。
エアシリンダ151は、少なくとも作用部154aにおいて、本実施例では、エアシリンダ151の全体は、保持フレーム191,192の最上部としての上面191a,192aよりも下方で、本実施例では保持フレーム191,192(すなわち、下面191b,192b)よりも下方に配置され、かつローラ120、ローラ支持体130および回動アーム145aよりも下方に配置されている。
各連結体161,162の少なくとも一部は、本実施例では、各連結体161,162の全体は、保持フレーム191,192よりも上方に配置されている。
より具体的には、仕分装置100が備える回動制御装置156は、操作者により操作される制御盤C(図2に模式的に示される。)から出力される制御信号に基づいて作動する圧力制御弁が配置される制御弁ブロック157と、シリンダ152に対して給排される作動用空気の流量を制御して作動スピードを調整する調整器(図示されず。以下、単に「調整器」という。)が配置されるスピード調整ブロック158とを有する。
制御弁ブロック157およびスピード調整ブロック158には、仕分装置100が備えるすべてのシリンダの作動を制御する複数の圧力制御弁と、該圧力制御弁と同数の調整器とが、それぞれ集合している。
このように、仕分装置100において、すべての圧力制御弁が集合した状態で、同様に、すべての調整器が集合した状態で、機台110に配置されるので、圧力制御弁および調整器のメンテナンスが容易になり、調整器によるエアシリンダ151毎の作動スピードの調整が容易になる。
また、仕分装置100の各圧力制御弁が1つの部材としての制御弁ブロック157に集中して配置され、各調整器が1つの部材としての調整器ブロックに集中して配置されるので、機台110への圧力制御弁および調整器の組付けおよび取外しが容易になる。
より具体的には、第1,第2作動ロッド153,154の伸張および収縮に応じて、各ローラ120、したがってローラ列Rは、その回動位置Pとして、基準位置P0(図4に実線で示される。)、基準位置P0から一方の回動方向(図4では右回りの回動方向である。)に回動した第1転向位置P1(図4に一点鎖線で示される。)、および、基準位置P0から前記一方の回動方向とは反対の回動方向(図4では左回りの回動方向である。)に回動した第2転向位置P2(図4に二点鎖線で示される。)を占める。
なお、図4では、図面の繁雑化を避けるため、1つのローラ120について、各転向位置P1,P2が示されている。
駆動部172は、機台110に取り付けられて制御盤C(図2参照)により制御される駆動源としての電動モータ173を有する駆動源ユニットMと、該電動モータ173の動力を各ラインシャフト171に伝達する動力伝達機構としての巻掛け伝動機構180とを有する。駆動部172は、電動モータ173が発生し、かつ巻掛け伝動機構180が伝達する動力により、仕分装置100の各ラインシャフト171を一斉に同じ回転方向に回転駆動する。
電動モータ173は、動力発生機構(図示されず)を収納するハウジング173hと、前記動力発生機構により回転駆動される出力回転軸173sとを有する。
取付ブラケット174は、機台用取付部としての第1,第2機台用取付部178,179において、結合手段としてのボルトB7により、機台フレーム116に着脱可能に結合されて固定される。
すなわち、出力回転軸173sの回転中心線Lmと機台フレーム116との間の上下方向での間隔Nは、機台フレーム116に取り付けられた状態における保持フレーム191,192からの上下方向でのローラ組立体Aの高さHr、またはローラ120の最大外径d(図6参照)との間で、以下のいずれかの関係式を満たす値に設定されている。
N<Hr、または0.8d<N<1.5d
そして、この状態で、床5から回転中心線Lmまでの高さHmは、間隔N、高さHrまたは最大外径dとの間で、以下のいずれかの関係式を満たす値に設定されている。
Hm<Hr+N、Hm<2.5d、Hm<2.5N、またはHm<2Hr
1つのガイドプーリ183aは、第1側部176に結合手段(例えば、溶接)により固定されて設けられた板状の支持部185に回転可能に支持される。
なお、別の例として、支持部185および後述する固定支持部187aは、取付ブラケット174との一体成形により形成されてもよい。
そして、固定支持部187aに設けられた円弧状孔からなる案内孔187eには、可動支持部187bに一体に設けられた操作ピン187pが嵌合する。
案内孔187eに案内されて移動可能な操作ピン187pに当接する調整ねじ189が、操作ピン187pを介して可動支持部187bの位置を調整することにより、テンションプーリ188の位置が調整されて、ベルト184の張力が適度な値に設定される。
なお、図3には、電動モータ173が一方の回転方向、ここでは正回転するときの状態が示されている。
テンショナ186およびガイドプーリ183aの少なくともテンショナ186が一体化されたテンショナ付き取付ブラケットである取付ブラケット174は、電動モータ173および機台フレーム116に対する取付ブラケット174の位置関係が、搬送方向21で入替可能に、かつ電動モータ173および機台フレーム116に着脱可能に取り付けられる。
このとき、取付ブラケット174は、図3において、第1駆動源用取付部175aが、第2駆動源用取付部175bが取り付けられている位置で電動モータ173に取り付けられ、かつ第2駆動源用取付部175bが、第1駆動源用取付部175aが取り付けられている位置で電動モータ173に取り付けられ、さらに、第1機台用取付部178が、第2機台用取付部179が取り付けられている位置で機台フレーム116に取り付けられ、かつ第2機台用取付部179が、第1機台用取付部178が取り付けられている位置で機台フレーム116に取り付けられるように、電動モータ173および機台フレーム116に取り付けられる。
このように、取付ブラケット174は、電動モータ173および機台フレーム116に対する取付形態が搬送方向21で入替可能な部材であることで、搬送方向21が異なる別の仕分装置においても、テンショナ186およびガイドプーリ183aが一体化された取付ブラケット174を、共通の部品として使用することができる。
仕分装置100は、ローラ120と、ローラ支持体130および回動体140から構成されるローラ支持台A1とを有する複数のローラ組立体Aと、ローラ120を水平軸線Lh回りに回転させる回転駆動機構170と、回動体140を垂直軸線Lv回りに回動させる回動駆動機構150と、ローラ組立体Aが取り付けられる保持フレーム191,192と、保持フレーム191,192、回転駆動機構170および回動駆動機構150が取り付けられる機台110とを備え、搬送路101での物品10の搬送方向21および搬送路101の幅方向24に配列された複数のローラ120およびローラ支持体130が回動体140とともに回動することによりローラ120による搬送方向が転向されることにより、回動駆動機構150が回動体140およびローラ支持体130を介してローラ120を回動させることで、ローラ120により搬送される物品の搬送方向を転向することができる。
さらに、ローラ120の全体と、ローラ支持体130の全体と、回動体140の関節軸141および回動体本体142とが上面191a,192aよりも上方に配置されていることにより、作用部154aを、上下方向で上面191a,192aに一層近づけて配置することができる。
さらに、ローラユニットU単位の交換により、ローラ120の配列形態の多様化が容易になるうえ、ローラ組立体Aなどに不具合が発生した場合には、不具合の発生した部品を含むローラユニットUと正常なローラユニットUとの交換が容易であることにより、仕分装置100の稼働率の向上が可能になる。
この構造により、仕分装置100が備えるすべてのローラ120またはローラ組立体Aが、いずれかのローラユニットUに属するので、仕分装置100の組立性およびメンテナンス性を向上させることができる。さらに、各ローラユニットUにおいて、ローラ組立体Aの数、ラインシャフト171の数および回動駆動機構150の数が同一であることにより、仕分装置100が備えるすべてのローラユニットUを共通化することができて、仕分装置100のコスト削減が可能になる。
ローラ、ローラ支持体および結合部がもっと下方に配置されてもよく、これにより上下方向で小型化することができる。
また、例えば、エアシリンダが、少なくとも部分的に、上下方向で保持フレームと同じ位置を占めるように配置されてもよい。
回動駆動機構のアクチュエータは、電磁式のもの(例えば、ソレノイド、または電動モータ)であってもよい。
ローラ120のコア部122が、金属の代わりに樹脂で形成されることにより、ローラ組立体Aが一層軽量化される。
120・・・ローラ
130・・・ローラ支持体
131・・・ローラ軸
140・・・回動体
141・・・関節軸
142・・・回動体本体
145a・・・回動アーム
146・・・回動支持軸
150・・・回動駆動機構
154a・・・作用部
160・・・連結部材
160a・・・重なり部分
161,162・・・連結体
170・・・回転駆動機構
171・・・ラインシャフト
173・・・電動モータ
173s・・・出力回転軸
174・・・取付ブラケット
180・・・巻掛け伝動機構
184・・・ベルト
186・・・テンショナ
190・・・ユニット支持体
191,192・・・保持フレーム
A ・・・ローラ組立体
G ・・・ローラ組立体群
Hr・・・高さ
N ・・・間隔
Claims (4)
- 回転することにより物品を搬送する搬送用ローラと前記ローラを水平軸線回りに回転可能に支持するローラ支持体と前記ローラ支持体を支持するとともに垂直軸線回りに回動可能な回動体とを有する複数である所定数のローラ組立体と、前記ローラを前記水平軸線回りに回転させる複数の回転駆動体を有する回転駆動機構と、前記回動体を前記垂直軸線回りに回動させる回動駆動機構と、前記ローラ組立体が取り付けられる保持部材と、前記保持部材、前記回転駆動機構および前記回動駆動機構が取り付けられる機台と、を備え、搬送路での前記物品の搬送方向および前記搬送路の幅方向に配列された前記所定数の前記ローラおよび前記ローラ支持体が、前記回動体とともに回動することにより前記ローラによる前記搬送方向が転向される搬送装置において、
前記回動駆動機構が、複数の前記回動体を一斉に回動するために前記複数の前記回動体が連結される連結部材と、発生する駆動力により前記連結部材を直接駆動するアクチュエータとを有し、
前記連結部材が、前記駆動力により駆動されて一体に移動して前記各回動体に前記駆動力を伝達する部材であり、
前記アクチュエータが、前記連結部材に前記駆動力を直接作用させる作用部を有し、
前記連結部材が、上下方向で前記保持部材と同じ位置を占める重なり部分を有するように配置され、
前記ローラと、前記ローラ支持体と、前記回動体における前記連結部材との結合部とが、前記保持部材の下面よりも上方に配置され、
前記アクチュエータが、少なくとも前記作用部において、前記保持部材の上面よりも下方で、かつ前記ローラ、前記ローラ支持体および前記結合部よりも下方に配置される
ることを特徴とする搬送装置。 - 回転することにより物品を搬送する搬送用ローラと前記ローラを水平軸線回りに回転可能に支持するローラ支持体と前記ローラ支持体を支持するとともに垂直軸線回りに回動可能な回動体とを有する複数である所定数のローラ組立体と、前記ローラを前記水平軸線回りに回転させる複数の回転駆動体を有する回転駆動機構と、前記回動体を前記垂直軸線回りに回動させる回動駆動機構と、前記ローラ組立体が取り付けられる保持部材と、前記保持部材、前記回転駆動機構および前記回動駆動機構が取り付けられる機台と、を備え、搬送路での前記物品の搬送方向および前記搬送路の幅方向に配列された前記所定数の前記ローラおよび前記ローラ支持体が、前記回動体とともに回動することにより前記ローラによる前記搬送方向が転向される搬送装置において、
前記回動駆動機構が、複数の前記回動体を一斉に回動するために前記複数の前記回動体が連結される連結部材と、発生する駆動力により前記連結部材を直接駆動するアクチュエータとを有し、
前記連結部材が、前記駆動力により駆動されて一体に移動して前記各回動体に前記駆動力を伝達する部材であり、
前記所定数未満の複数である第2所定数の前記ローラ組立体から構成されるユニット用ローラ組立体群が取り付けられる前記保持部材がユニット支持体を構成し、
1以上の前記回転駆動体が、前記ユニット用ローラ組立体群の前記各ローラを回転駆動するユニット用回転駆動体であり、
1以上の前記回動駆動機構が、前記ユニット用ローラ組立体群の前記各ローラ組立体の前記回動体を回動させるユニット用回動駆動機構であり、
前記ユニット用ローラ組立体群、前記ユニット用回転駆動体および前記ユニット用回動駆動機構は、前記ユニット支持体に取り付けられることにより、1つのローラユニットを構成し、
前記ローラユニットは、前記ユニット支持体が前記機台に対して着脱されることにより、前記機台に対して着脱可能であることを特徴とする搬送装置。 - 回転することにより物品を搬送する搬送用ローラと前記ローラを水平軸線回りに回転可能に支持するローラ支持体と前記ローラ支持体を支持するとともに垂直軸線回りに回動可能な回動体とを有する複数である所定数のローラ組立体と、前記ローラを前記水平軸線回りに回転させる複数の回転駆動体を有する回転駆動機構と、前記回動体を前記垂直軸線回りに回動させる回動駆動機構と、前記ローラ組立体が取り付けられる保持部材と、前記保持部材、前記回転駆動機構および前記回動駆動機構が取り付けられる機台と、を備え、搬送路での前記物品の搬送方向および前記搬送路の幅方向に配列された前記所定数の前記ローラおよび前記ローラ支持体が、前記回動体とともに回動することにより前記ローラによる前記搬送方向が転向される搬送装置において、
前記回動駆動機構が、複数の前記回動体を一斉に回動するために前記複数の前記回動体が連結される連結部材と、発生する駆動力により前記連結部材を直接駆動するアクチュエータとを有し、
前記連結部材が、前記駆動力により駆動されて一体に移動して前記各回動体に前記駆動力を伝達する部材であり、
前記ローラ支持体および前記回動体が樹脂により形成されていることを特徴とする搬送装置。 - 前記アクチュエータが、前記連結部材に前記駆動力を直接作用させる作用部を有し、
前記連結部材が、上下方向で前記保持部材と同じ位置を占める重なり部分を有するように配置され、
前記ローラと、前記ローラ支持体と、前記回動体における前記連結部材との結合部とが、前記保持部材の下面よりも上方に配置され、
前記アクチュエータが、少なくとも前記作用部において、前記保持部材の上面よりも下方で、かつ前記ローラ、前記ローラ支持体および前記結合部よりも下方に配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の搬送装置。
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