JP5783006B2 - 搬送設備インターロック方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の従来技術では、A系統+B系統での運転から、A系統+C系統での運転へと切替える際に、B系統の途中で異常を検知したときには、A系統の全てと、B系統の異常箇所から上流だけを停止させ、B系統の異常箇所から下流の荷払いを行っている。
特許文献2の従来技術では、並列2系統のコンベヤラインと、各コンベヤラインから合流する共通ラインとを有し、一方の系統から他方の系統へと切替え指令があったときに、一方の系統の荷払いが完了するまでの時間と、他方の系統の搬送物が合流地点に到達するまでの時間とに基づいて、他方の系統の起動タイミングを制御している。
オンロード切替えでは、ダンパによって搬送先のベルトコンベヤを切替えるが、このダンパを切替えている途中で、ダンパや下流のベルトコンベヤに異常が発生したときには、インターロックによって上流系統を停止させなければならない。
本発明の課題は、搬送経路を切替えている途中で異常が発生しても、インターロックを適正に機能させることである。
本発明の一態様に係る搬送設備インターロック方法は、第一の経路切替え部の切替えと、第二の経路切替え部の切替えとは、タイミングをずらして行うことを特徴とする。
図1は、原料搬送設備の経路切替え点を示す図である。
本実施形態の原料搬送設備は、略平行に並んだ2系統のベルトコンベヤBC1及びBC2と、これらベルトコンベヤBC1及びBC2の下流側に設けられ、略平行に並んだ2系統のベルトコンベヤBC3及びBC4と、を備える。
これらダンパDA1及びDA2の切替えは、例えばプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)等の制御装置によって駆動制御される。
制御装置は、各ベルトコンベヤBC1〜BC4、各ダンパDA1及びDA2の運転状況を認識し、異常を検知したときには、同じ搬送経路上で、少なくとも異常を検知した箇所よりも上流側のベルトコンベヤBCを停止させる必要がある。そのため、制御装置は、搬送経路を常に認識していなければならない。
図2は、搬送経路を認識するシーケンス回路図である。
図中の(a)は、ダンパDA1がベルトコンベヤBC3に接続する切替え位置にあるか否かを検出するシーケンス回路であり、(b)はダンパDA1がベルトコンベヤBC4に接続する切替え位置にあるか否かを検出するシーケンス回路である。また、(c)は、ダンパDA2がベルトコンベヤBC3に接続する切替え位置にあるか否かを検出するシーケンス回路であり、(d)はダンパDA2がベルトコンベヤBC4に接続する切替え位置にあるか否かを検出するシーケンス回路である。
先ず、(a)に示すように、リミットスイッチLS1の接点がベルトコンベヤBC3の側に閉じているときには、ダンパDA1がベルトコンベヤBC3への接続位置にあり、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC3に接続されていると認識する。また、(b)に示すように、リミットスイッチLS1の接点がベルトコンベヤBC4の側に閉じているときには、ダンパDA1がベルトコンベヤBC4への接続位置にあり、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC4に接続されていると認識する。
先ず、(a)及び(b)に示すように、ベルトコンベヤBC1が、ダンパDA1に対するオンロード切替え指令がONである場合、リミットスイッチLS1の接点がベルトコンベヤBC3及びBC4の何れの側にも閉じていないときには、ダンパDA1が切替え中であるため、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC3及びベルトコンベヤBC4の双方に接続されていると認識する。すなわち、リミットスイッチLS1の接点は、ベルトコンベヤBC3及びBC4の何れの側にも閉じておらず、実際にはダンパDA1の切替え位置や切替え方向が不明である。そこで、ダンパDA1の切替え期間中については、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC3及びベルトコンベヤBC4の双方に接続されていると見なしておく。
図中の(a)はダンパDA1がベルトコンベヤBC3への接続位置にあり(LS1=BC3)、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC3に接続している状態、及びダンパDA2がベルトコンベヤBC4への接続位置にあり(LS2=BC4)、ベルトコンベヤBC2がベルトコンベヤBC4に接続している状態である。また、(b)はダンパDA1がベルトコンベヤBC4への接続位置にあり(LS1=BC4)、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC4に接続している状態、及びダンパDA2がベルトコンベヤBC3への接続位置にあり(LS2=BC3)、ベルトコンベヤBC2がベルトコンベヤBC3に接続している状態である。
図4は、搬送経路認識処理を示すフローチャートである。
先ずステップS101では、リミットスイッチLS1が0であるか否か、つまりリミットスイッチLS1の接点がベルトコンベヤBC3及びBC4の何れの側にも閉じていない状態であるか否かを判定する。判定結果がLS1=0であるときには、ダンパDA1の切替え中であると判断してステップS102に移行する。一方、判定結果がLS1≠0であるときには、ダンパDA1が切替え中ではなく、その切替え位置を維持していると判断してステップS103に移行する。
ステップS103では、リミットスイッチLS1がBC3であるか否か、つまりリミットスイッチLS1の接点がベルトコンベヤBC3の側に閉じている状態であるか否かを判定する。判定結果がLS1=BC3であるときには、ダンパDA1がベルトコンベヤBC3への接続位置を維持していると判断してステップS104に移行する。一方、判定結果がLS1≠BC3である、つまりLS1=BC4であるときには、ダンパDA1がベルトコンベヤBC4への接続位置を維持していると判断してステップS105に移行する。
ステップS105では、ダンパDA1がベルトコンベヤBC4への接続位置にあり、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC4に接続されていると認識してからステップS106に移行する。
ステップS108では、リミットスイッチLS2がBC3であるか否か、つまりリミットスイッチLS2の接点がベルトコンベヤBC3の側に閉じている状態であるか否かを判定する。判定結果がLS2=BC3であるときには、ダンパDA2がベルトコンベヤBC3への接続位置を維持していると判断してステップS109に移行する。一方、判定結果がLS2≠BC3である、つまりLS2=BC4であるときには、ダンパDA2がベルトコンベヤBC4への接続位置を維持していると判断してステップS110に移行する。
ステップS110では、ダンパDA2がベルトコンベヤBC4への接続位置にあり、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC4に接続されていると認識してから所定のメインプログラムに復帰する。
以上より、ベルトコンベヤBC1が「第一の搬送部」に対応し、ベルトコンベヤBC2が「第二の搬送部」に対応し、ベルトコンベヤBC3が「第三の搬送部」に対応し、ベルトコンベヤBC4が「第四の搬送部」に対応する。また、ダンパDA1が「第一の経路切替え部」に対応し、ダンパDA2が「第二の経路切替え部」に対応する。
オンロード切替えでは、ダンパDAによって搬送先のベルトコンベヤBCを切替えているが、このダンパDAを切替えている途中で、ダンパDAや下流のベルトコンベヤBCに異常が発生したときには、インターロックによって上流系統のベルトコンベヤBCを停止させなければならない。
従来は、単にリミットスイッチLSの接点が閉じているときだけ、搬送経路を認識していた。そのため、ダンパDAを切替えている途中では、搬送経路が途絶えた状態にあるため、制御装置は、停止すべき上流系統が切替え前の系統か切替え後の系統かを判別することができなかった。したがって、ダンパDAを切替えている途中で、ダンパDAや下流のベルトコンベヤBCに異常が発生しても、その上流系統のベルトコンベヤBCを停止させることができず、インターロックが機能しないという問題があった。
図5は、搬送経路の認識状態を示す図である。
ここでは、ダンパDA1をベルトコンベヤBC3からベルトコンベヤBC4へと切替える場合について説明する。
ダンパDA1がベルトコンベヤBC3への接続位置にあると、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC3に接続されている。この状態から、ダンパDA1をベルトコンベヤBC4への接続位置へと切替えると、ベルトコンベヤBC1がベルトコンベヤBC4に接続される。ダンパDA1の切替えを開始してから完了するまでの時間は10秒程度の僅かな時間である。
DA1、DA2 ダンパ
LS1、LS2 リミットスイッチ
Claims (2)
- 第一の搬送部及び第二の搬送部を設け、
前記第一の搬送部及び前記第二の搬送部の下流側に第三の搬送部及び第四の搬送部を設け、
前記第一の搬送部の下流端に第一の経路切替え部を設け、前記第一の搬送部が搬送運転している状態で、前記第一の経路切替え部により、前記第一の搬送部から前記第三の搬送部及び第四の搬送部の何れか一方に搬送経路を切替え可能とし、
前記第二の搬送部の下流端に第二の経路切替え部を設け、前記第二の搬送部が搬送運転している状態で、前記第二の経路切替え部により、前記第二の搬送部から前記第三の搬送部及び第四の搬送部の何れか一方に搬送経路を切替え可能とし、
前記第一の経路切替え部、前記第二の経路切替え部、前記第三の搬送部、前記第四の搬送部の少なくとも一つで異常が発生したときに、前記第一の搬送部及び前記第二の搬送部のうち、異常が発生した箇所の上流側に位置する搬送部を認識し、停止させる搬送設備インターロック方法であって、
前記第一の経路切替え部又は前記第二の経路切替え部の一方の搬送経路を切替えている途中で、前記異常が発生したら、搬送経路を切替えている間は、搬送経路が前記第三の搬送部及び前記第四の搬送部の双方にあるものと認識し、異常が発生した箇所の上流側に位置する搬送部を停止させることを特徴とする搬送設備インターロック方法。 - 前記第一の経路切替え部の切替えと、前記第二の経路切替え部の切替えとは、タイミングをずらして行うことを特徴とする請求項1に記載の搬送設備インターロック方法。
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