JP5782574B1 - モノクロラミン調製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避し、温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水系に対する消毒に用いるモノクロラミンを安全かつ適切に調製することができるモノクロラミン調製装置を提供する。【解決手段】モノクロラミン調製装置1は、水を供給する水供給部10と、水供給部10から供給された水に、該水の流量に応じた一定流量の塩素剤を供給する塩素剤供給部30と、水供給部10から供給された水に、該水の流量に応じた一定流量のアンモニア剤を供給するアンモニア剤供給部40と、水供給部10の水の流量を測定する流量計としての流量センサー21と、を備えている。流量センサー21は、水供給部10の水の正常流量範囲が設定されており、水の流量の測定値が正常流量範囲内である場合に、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S3を送信する。塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40は、駆動信号S3の受信中にそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水の消毒において、モノクロラミンの安全かつ適切な調製を行うためのモノクロラミン調製装置に関する。
温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水を遊離塩素により消毒することが従来から行われている。しかし温泉水は、その泉質や含有成分によっては、遊離塩素濃度での管理が難しい。また遊離塩素を用いた消毒方法は、遊離塩素と系内有機物との反応により生成する消毒副生成物、例えば、発がん性が懸念されているトリハロメタン等が生成するという問題や、それらによる臭気の問題がある。そこで、遊離塩素に代わる消毒用の薬剤として、モノクロラミンが用いられている。
モノクロラミンの調製は、例えば、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素剤(以下、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩及びこれらの水溶液を一括して塩素剤という)とアンモニア又はその塩であるアンモニア剤(以下、アンモニア、アンモニウム塩及びこれらの水溶液を一括してアンモニア剤という)とを希釈水下で混合することで行われる。従来から、モノクロラミンを調製する様々な方法や装置が知られている(特許文献1から4を参照)。
米国特許第6132628号明細書 特開平10−28981号公報 特許第4730968号公報 特開2011−183312号公報
モノクロラミンの調製は、塩素剤とアンモニア剤との混合比率(モル比)、調製時のpH値、調製時及び調製後のモノクロラミン濃度管理など、適切な方法及び条件の下で行う必要がある。方法及び条件が適切でなければ、目的とするモノクロラミンが得られないばかりか、刺激臭の強いジクロラミンやトリクロラミンの生成を伴う虞がある。このような観点から、特に、高濃度での塩素剤とアンモニア剤との混合は、避けなければならない。ここで、高濃度とは、例えば、モノクロラミンとして10000mg/Lを超えるような濃度をいう。
希釈水が存在しない状態又は前記高濃度での塩素剤とアンモニア剤との混合は、両者の不均一な混合や望まれない規模の温度上昇などを招き、モノクロラミンではなく、刺激臭の強いジクロラミンやトリクロラミン等の催涙性のガスを生成させる。そのため、希釈水が存在しない状態又は前記高濃度での塩素剤とアンモニア剤との混合を回避する必要があるが、前記特許文献1から4には、そのような安全対策についての言及はない。
また、前記特許文献1から4に記載された方法や装置は、複雑な制御回路等を必要とするため、装置が大型化し、装置の設置スペースやコストが増大する。それを回避するために、塩素剤とアンモニア剤とを、例えば、人手によりバケツ等の小型の容器を用いて混合及び調製することが考えられる。しかし、温泉、入浴施設、プール施設等における薬剤の調製、管理、使用等は、工場施設とは異なり、薬剤の取り扱いに習熟していない施設管理者によって行われることが多い。そのため、人手による薬剤の調製は、混合異常による調製不良を防止し、ガス発生を防止するなどの観点から、回避すべきである。
本発明は、塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避し、温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水系に対する消毒に用いるモノクロラミンを安全かつ適切に調製することができるモノクロラミン調製装置を提供することを解決するべき課題とする。
また、数トン程度の浴槽しか保有しない民宿や旅館等の施設では、薬剤の使用量自体が少ないだけでなく、大型の装置を設置するスペースを確保出来ない場合が多く、コストの高い装置を導入することが難しい施設も多い。したがって、安全かつ低コストのモノクロラミン調製装置が望まれており、本発明は、当要望に対応するモノクロラミン調製装置を提供することも解決すべき課題とする。
さらに、本発明は、薬剤の取り扱いに習熟していない施設管理者であっても簡単な操作で安全かつ簡単に、確実にモノクロラミンを調製できるためのモノクロラミン調製装置を提供することも解決すべき課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するための手段として以下の発明を完成するに至った。 すなわち本発明は、
水中での塩素剤とアンモニア剤との反応によりモノクロラミンを調製するモノクロラミン調製装置であって、
水を供給する水供給部と、
前記水供給部から供給された前記水に、該水の流量に応じた一定流量の塩素剤を供給する塩素剤供給部と、
前記水供給部から供給された前記水に、該水の流量に応じた一定流量のアンモニア剤を供給するアンモニア剤供給部と、
前記水供給部の前記水の流量を測定する流量計と、を備えており、
前記流量計は、前記水供給部の前記水の正常流量範囲が設定されており、前記水の流量の測定値が前記正常流量範囲内である場合に、前記塩素剤供給部及び前記アンモニア剤供給部に駆動信号を送信し、
前記塩素剤供給部及び前記アンモニア剤供給部は、前記駆動信号の受信中にそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する
モノクロラミン調製装置に関する。
本発明によれば、水供給量が正常流量範囲外である場合には、流量計が駆動信号を送信せず、塩素剤供給部及びアンモニア剤供給部がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給しないため、塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避することができる。したがって、本発明のモノクロラミン調製装置は、高い安全性が求められる温泉水、浴槽水、プール水等の人体と接触する被処理水系の消毒の用途に適している。
また、本発明によれば、民宿や旅館等の比較的小規模な施設に適した小型で安全かつ低コストの装置を提供することができ、薬剤の取り扱いに習熟していない施設管理者であっても簡単な操作で安全かつ簡単に、確実にモノクロラミンを調製できる。
図1は、本発明のモノクロラミン調製装置の一実施形態を示すフロー図である。 図2は、図1に示すコントロール部の一実施形態を示す概略図である。 図3は、図1に示すコントロール部の他の実施形態を示す概略図である。 図4は、図1に示す水供給部の他の例を示す図である。
(モノクロラミン調製装置)
以下、本発明を具体的に説明する。本発明のモノクロラミン調製装置のフロー図の一実施形態を図1に示す。
図示する実施形態では、モノクロラミン調製装置1は、水中での塩素剤とアンモニア剤との反応によりモノクロラミンを調製するモノクロラミン調製装置である。モノクロラミン調製装置1は、薬剤の希釈水としての水を供給する水供給部10と、水中でモノクロラミン調製反応を行う反応器部20と、反応器部20に塩素剤及びアンモニア剤をそれぞれ供給する塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40と、これらを制御するコントロール部50とを備えている。
本発明の実施形態に係るモノクロラミン調製装置1は、以下の構成を備えることを最大の特徴としている。すなわち、モノクロラミン調製装置1は、水供給部10の水の流量を測定する流量計としての流量センサー21を備えており、流量センサー21には、水供給部10の水の正常流量範囲が設定されている。そして、流量センサー21は、水の流量の測定値が正常流量範囲内である場合に、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S3を送信し、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40は、駆動信号S3の受信中にそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する。
以下、本実施形態のモノクロラミン調製装置1の各構成の詳細を説明する。また、後述するその他の構成は、必要に応じて適宜、備えることができる。
(水供給部)
水供給部10は、反応器部20でモノクロラミンを調製する際に、モノクロラミン調製液が高濃度とならない条件下で混合するために用いる水を供給する部分である。水供給部10は、例えば、水道水等の導水配管に設置された供給口である水供給元11と、水供給元11に接続された電磁開閉弁12とを備えている。電磁開閉弁12は、弁の開閉によって水供給部10の送水の開始と停止を行うだけでなく、弁の開度を制御することによって水供給部10から供給する水の流量を制御することができる。また、電磁開閉弁12は、後述するコントロール部50の駆動信号S2を受信する受信部を備え、駆動信号S2に応じて弁を開閉するように構成されている。
図4は、図1に示す水供給部10の他の実施形態を示す図である。図4に示すように、水供給元11は、水貯留タンク13に接続されていても良い。この場合、水貯留タンク13に接続した送水ポンプ14の運転の開始と停止により、水貯留タンク13に貯留された水の送水開始と送水停止が行われる。また、送水ポンプ14の送水流量を制御することによって水供給部10から供給する水の流量を制御することができる。また、送水ポンプ14は、後述するコントロール部50の水用タイムスイッチ55からの駆動信号S2を受信する受信部を備え、駆動信号S2に応じて送水流量を制御するように構成されている。
なお、水供給部10によって供給する水は水道水に限定されず、例えば温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水を循環させて供給してもよい。しかし、温泉水や浴槽水では、温泉水や浴槽水中の様々な成分と添加された塩素剤とが反応して反応副生成物が生成したり、人垢等の有機物によって添加された塩素剤自体が消失したりする虞がある。特に温泉水中には様々な成分が含まれており、これらと添加された薬剤との反応や失活が想定される。したがって、より高い消毒効果を得るためには、水道水等の不純物が少ない清浄な水を用いて調製されたモノクロラミン調製水を被処理水中に添加することが好ましい。
(反応器部)
反応器部20は、例えば配管等によって構成された流路の上流側の端部が水供給部10に接続され、水供給部10からの水の供給を受ける。反応器部20の流路の下流側の端部は、例えば開閉弁等を介して、温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水が貯留された槽に接続されている。反応器部20の流路には、上流側から下流側へ、流量センサー21、逆止弁22、塩素剤添加口23、ラインミキサー24、アンモニア剤添加口25、及びラインミキサー26がこの順に設けられている。
流量センサー21は、反応器部20に供給された水供給部10の水の流量を測定する流量計であり、水供給部10の水の正常流量範囲が設定されている。流量センサー21は、水供給部10の水の流量の測定値が正常流量範囲内である場合に、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S3を送信する。
流量センサー21は、水供給部10が供給する水の有無及び所定の流量が流れているかを計測し、所定流量を満たした状態であることを検知して信号を送ることが出来るものであれば良く、例えば、フロート式の流量センサーを用いることができる。フロート式の流量センサー21は、水供給部10が送水を開始すると、反応器部20の流路に流れる水によってフロートが上昇し、送水を検知する。
流量センサー21に設定する水供給部10の水の正常流量範囲の下限及び上限は、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40によってそれぞれ供給される塩素剤及びアンモニア剤の供給量及び濃度に応じて決定することができる。具体的には、正常流量範囲の下限は、例えば、塩素剤とアンモニア剤とが高濃度で反応して発熱・分解等に伴って催涙性のガスが発生することを確実に防止できる最小限の流量に設定することができる。
なお、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40が、それぞれ塩素剤及びアンモニア剤の供給量を水供給部10の水の流量に応じて変化させることができる場合には、正常流量範囲の下限を流量センサー21が検出可能な最小限の流量に設定してもよい。また、正常流量範囲の上限は、所定の濃度のモノクロラミン調製水が得られる最大限の流量に設定することができる。なお、正常流量範囲は、下限値のみを有し、上限値を有しなくてもよい。
流量センサー21は、反応器部20に供給された水供給部10の水の流量を測定し、流量の測定値が正常流量範囲の下限に達すると、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に対して駆動信号S3の送信を開始する。その後、流量センサー21は、水供給部10の水の流量の測定値が正常流量範囲の下限を下回るか上限を上回るまで、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40への駆動信号S3の送信を継続する。流量センサー21は、水供給部10の水の流量の測定値が正常流量範囲の下限を下回るか上限を上回ると、駆動信号S3の送信を停止する。なお、正常流量範囲に上限値を設定しない場合は、流量センサー21は、測定する流量が所定の下限値以上になると塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S3を送信し、測定する流量が所定の下限値を下回ると、駆動信号S3の送信を停止する。
逆止弁22は、流量センサー21の下流側で反応器部20の流路に設けられ、流路の上流側から下流側への水の流れを許容し、流路の下流側から上流側への水の流れを遮断する。塩素剤添加口23は、例えば、逆止弁22の下流側で反応器部20の流路に設けられた分岐であり、塩素剤供給部30から供給された塩素剤を反応器部20の流路に流れる水に添加する。ラインミキサー24は、塩素剤添加口23の下流側かつアンモニア剤添加口25の上流側で反応器部20の流路に設けられ、塩素剤添加口23で塩素剤が添加された水を撹拌する。
アンモニア剤添加口25は、例えば、ラインミキサー24の下流側で反応器部20の流路に設けられた分岐であり、アンモニア剤供給部40から供給されたアンモニア剤を反応器部20の流路に流れる塩素剤が添加されて撹拌された水に添加する。ラインミキサー26は、アンモニア剤添加口25の下流側で反応器部20の流路に設けられ、流路を流れる塩素剤及びアンモニア剤が添加された水を撹拌する。なお、反応器部20の流路の下流側の端部は、分岐させて複数の被処理水の貯留槽に接続してもよいし、開閉弁を設けた吐出口とし、吐出口から吐出されたモノクロラミン調製液をバケツ等の容器に受けるようにしてもよい。
(塩素剤供給部)
塩素剤供給部30は、水供給部10から供給された水に、水の流量に応じた一定流量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(本明細書では「塩素剤」と呼ぶ)を供給する部分である。具体的には、塩素剤供給部30は、塩素剤を貯留するストックタンクである塩素剤貯留タンク31と、塩素剤圧送部32と、逆止弁33とを備える。
塩素剤圧送部32は、例えば定量ポンプにより構成することができる。逆止弁33は、塩素剤圧送部32から反応器部20の塩素剤添加口23へ向かう流体の流れを許容し、その逆方向の流体の流れを遮断する。塩素剤圧送部32が駆動すると、塩素剤は、塩素剤貯留タンク31から逆止弁33を通じて反応器部20に供給され、塩素剤添加口23を介して反応器部20の流路を流れる水に添加される。
塩素剤圧送部32は、流量センサー21から送信された駆動信号S3を受信する受信部を有し、駆動信号S3を受信している間は駆動し、駆動信号S3を受信しなくなると停止する。また、塩素剤圧送部32は、例えば、流量センサー21から受信した駆動信号S3に含まれる水の流量の測定値に応じた一定流量の塩素剤を圧送するようにしてもよい。すなわち、塩素剤圧送部32は、流量センサー21による水の流量の測定値に応じて、反応器部20の流路を流れる水に供給する塩素剤の量を変化させてもよい。
塩素剤圧送部32の受信部は、後述するコントロール部50から送信された駆動信号S5を受信するようにしてもよい。この場合、塩素剤圧送部32は、駆動信号S3及びS5の双方を受信している間は駆動し、駆動信号S3及びS5の少なくとも一方を受信しなくなると停止する。
より詳細には、塩素剤圧送部32は、流量センサー21からの駆動信号S3を受信している間も、コントロール部50からの駆動信号S5を受信していなければ、駆動を停止して塩素剤の圧送を停止する。同様に、塩素剤圧送部32は、コントロール部50からの駆動信号S5を受信している間も、流量センサー21からの駆動信号S3を受信していなければ、駆動を停止して塩素剤の圧送を停止する。すなわち、塩素剤圧送部32は、駆動信号S3及びS5の双方を受信した状態でなければ、駆動を停止するように構成されている。
(アンモニア剤供給部)
アンモニア剤供給部40は、水供給部10から供給された水に、前記水の流量に応じた一定流量の硫酸アンモニウム又は塩化アンモニウムの水溶液(本明細書では「アンモニア剤」と呼ぶ)を供給する部分である。アンモニア剤供給部40は、アンモニア剤を貯留するストックタンクであるアンモニア剤貯留タンク41と、アンモニア剤圧送部42と、逆止弁43とを備える。
アンモニア剤圧送部42は、例えば定量ポンプにより構成することができる。逆止弁43は、アンモニア剤圧送部42から反応器部20のアンモニア剤添加口25へ向かう流体の流れを許容し、その逆方向の流体の流れを遮断する。アンモニア剤圧送部42が駆動すると、アンモニア剤は、アンモニア剤貯留タンク41から逆止弁43を通じて反応器部20へ供給され、アンモニア剤添加口25を介して反応器部20の流路を流れる塩素剤が添加されて撹拌された水に添加される。
アンモニア剤圧送部42は、流量センサー21から送信された駆動信号S3を受信する受信部を有し、駆動信号S3を受信している間は駆動し、駆動信号S3を受信しなくなると停止する。また、アンモニア剤圧送部42は、例えば、流量センサー21から受信した駆動信号S3に含まれる水の流量の測定値に応じた一定流量のアンモニア剤を圧送するようにしてもよい。すなわち、アンモニア剤圧送部42は、流量センサー21による水の流量の測定値に応じて、反応器部20の流路を流れる塩素剤を含む水に供給するアンモニア剤の量を変化させてもよい。
アンモニア剤圧送部42の受信部は、後述するコントロール部50から送信された駆動信号S5を受信するようにしてもよい。この場合、アンモニア剤圧送部42は、駆動信号S3及びS5の双方を受信している間は駆動し、駆動信号S3及びS5の少なくとも一方を受信しなくなると停止する。
より詳細には、アンモニア剤圧送部42は、流量センサー21からの駆動信号S3を受信している間も、コントロール部50からの駆動信号S5を受信していなければ、駆動を停止してアンモニア剤の圧送を停止する。同様に、アンモニア剤圧送部42は、コントロール部50からの駆動信号S5を受信している間も、流量センサー21からの駆動信号S3を受信していなければ、駆動を停止してアンモニア剤の圧送を停止する。すなわち、アンモニア剤圧送部42は、駆動信号S3及びS5の双方を受信した状態でなければ、駆動を停止するように構成されている。
なお、反応器部20に対する塩素剤供給部30とアンモニア剤供給部40との位置は、入れ替えてもよい。すなわち、前述の実施形態に係るモノクロラミン調製装置1では、反応器部20の流路の上流側に塩素剤供給部30が配置され、下流側にアンモニア剤供給部40が配置される例について説明した。しかし、モノクロラミン調製装置1はこの構成に限定されず、反応器部20の流路の上流側にアンモニア剤供給部40を配置し、下流側に塩素剤供給部30を配置してもよい。
(コントロール部)
図2は、図1に示すコントロール部50の概略図である。コントロール部50は、コントロールボックス前面51に起動スイッチ52及び運転ランプ53を備え、コントロールボックス内部54に水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56を備えている。
起動スイッチ52は、水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56を起動する。より具体的には、起動スイッチ52は、例えば、プッシュボタン式のスイッチであり、押下されることで起動信号S1、S4及びS6を、それぞれ水用タイムスイッチ55、薬液用タイムスイッチ56及び運転ランプ53に送信する。運転ランプ53は、起動スイッチ52から送信された起動信号S6を受信することで点灯し、モノクロラミン調製装置1が運転状態にあることを表示する。
図3は、図1に示すコントロール部50の他の実施形態を示す概略図である。図3に示すコントロール部50は、コントロールボックス前面51の起動スイッチとして、起動タイムスイッチ57を備えている点で、図2に示すコントロール部50と異なっている。図3に示すコントロール部50のその他の構成は、図2に示すコントロール部50の構成と同様である。起動タイムスイッチ57は、設定された時刻に水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56を起動する。
より具体的には、起動タイムスイッチ57は、予め設定された運転開始時刻になると、起動信号S1、S4及びS6を、それぞれ水用タイムスイッチ55、薬液用タイムスイッチ56及び運転ランプ53に送信する。運転ランプ53は、起動タイムスイッチ57から送信された起動信号S6を受信することで点灯し、モノクロラミン調製装置1が運転状態にあることを表示する。
水用タイムスイッチ55は、水供給部10が水を供給する時間を制限する。具体的には、本実施形態のモノクロラミン調製装置1において、水用タイムスイッチ55は、起動スイッチ52又は起動タイムスイッチ57から送信された起動信号S1を受信することで起動され、水供給部10が備える電磁開閉弁12又は送水ポンプ14に対する駆動信号S2の送信を開始する。
水用タイムスイッチ55は、起動信号S1を受信してから所定の時間が経過するまでの間、駆動信号S2の送信を継続し、所定の時間が経過した時点で駆動信号S2の送信を停止する。水用タイムスイッチ55が駆動信号S2の送信を継続している間は、電磁開閉弁12は弁を開いて送水を継続し、送水ポンプ14は水の圧送を継続する。そして、水用タイムスイッチ55が駆動信号S2の送信を停止すると、電磁開閉弁12は弁を閉じて送水を停止し、送水ポンプ14は水の圧送を停止する。これにより、水供給部10が水を供給する時間が水用タイムスイッチ55によって制限される。なお、運転ランプ53は水用タイムスイッチ55が駆動信号S2の送信を停止したときに消灯するようにしてもよい。
薬液用タイムスイッチ56は、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する時間を制限する。具体的には、本実施形態のモノクロラミン調製装置1において、薬液用タイムスイッチ56は、起動スイッチ52又は起動タイムスイッチ57から送信された起動信号S4を受信することで起動され、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40が備える塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42への駆動信号S5の送信を開始する。
薬液用タイムスイッチ56は、起動信号S4を受信してから所定の時間が経過するまでの間、駆動信号S5の送信を継続し、所定の時間が経過した時点で駆動信号S5の送信を停止する。これにより、塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42は、薬液用タイムスイッチ56が駆動信号S5の送信を開始してから送信を停止するまでの所定の時間に亘って駆動される。その結果、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する時間が、薬液用タイムスイッチ56によって制限される。なお、運転ランプ53は薬液用タイムスイッチ56が駆動信号S5の送信を停止したときに消灯するようにしてもよい。
以下、本実施形態のモノクロラミン調製装置1の作用について説明する。
モノクロラミン調製装置1によってモノクロラミンを調製するには、まず、コントロール部50のプッシュボタン式の起動スイッチ52を押下する。また、コントロール部50の起動スイッチが、起動タイムスイッチ57である場合には、モノクロラミン調製装置1の運転を開始する時刻を起動タイムスイッチ57に設定する。
起動スイッチ52を押下するか又は起動タイムスイッチ57に設定した運転開始時刻になることにより、起動信号S1、S4及びS6が、それぞれ、水用タイムスイッチ55、薬液用タイムスイッチ56及び運転ランプ53に送信される。運転ランプ53は、起動スイッチ52から送信された起動信号S6を受信することで点灯し、モノクロラミン調製装置1が運転状態にあることを表示する。
水用タイムスイッチ55は、起動信号S1を受信することで起動され、水供給部10が備える電磁開閉弁12又は送水ポンプ14への駆動信号S2の送信を開始する。駆動信号S2を受信することで、電磁開閉弁12は弁を開き、送水ポンプ14は駆動を開始し、これにより水供給部10から反応器部20への送水が開始される。
水供給部10から反応器部20への送水が開始され、反応器部20の流路に水が流れると、流量センサー21が反応器部20に供給された水供給部10の水の流量を測定する。流量センサー21は、水供給部10の水の流量の測定値が予め設定された正常流量範囲の下限に達すると、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S3の送信を開始する。
塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42は、起動スイッチ52又は起動タイムスイッチ57から送信された起動信号S4を受信した薬液用タイムスイッチ56から送信された駆動信号S5の受信を開始しても、流量センサー21から送信された駆動信号S3の受信が開始されるまでは、停止した状態を維持する。塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42は、薬液用タイムスイッチ56から送信された駆動信号S5の受信を継続した状態で、流量センサー21から送信された駆動信号S3の受信が開始されると、それぞれ、塩素剤及びアンモニア剤の圧送を開始する。これにより、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40は、正常流量範囲の水が流れた状態の反応器部20の流路に、それぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給することができる。
塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40が、それぞれ塩素剤及びアンモニア剤を正常流量範囲の水が流れた状態の反応器部20の流路に供給することで、塩素剤とアンモニア剤とを高濃度下で混合することを回避しつつ、水中で反応させてモノクロラミンを調製することができる。
すなわち、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、水供給部10の水供給量が正常流量範囲外である場合には、流量センサー21が駆動信号S3を送信せず、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給しないため、塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避することができる。したがって、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、高い安全性が求められる温泉水、浴槽水、プール水等の人体と接触する被処理水系の消毒の用途に適している。
また、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、コントロール部50を、起動スイッチ52又は起動タイムスイッチ57、運転ランプ53、水用タイムスイッチ55、及び薬液用タイムスイッチ56等の単純な装置によって構成することができる。すなわち、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、複雑な制御回路等を必要とする従来の装置と比較して、装置を小型化し、装置の設置スペースやコストを削減することができるため、民宿や旅館等の小規模な施設にも適している。
さらに、モノクロラミン調製装置1は、コントロール部50を省略することもできる。この場合、モノクロラミン調製装置1の運転開始と運転停止は、水供給部10による水の供給開始と供給停止によって行うことができ、塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42を流量センサー21から送信された駆動信号S3の受信中に駆動させることができる。また、モノクロラミン調製装置1は、水供給部10から常時水が供給されて流量センサー21から駆動信号S3が送信された常時添加の状態において、単純に塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42の電源のオンとオフによって運転開始と運転停止を行ってもよい。この場合、水供給部10から供給される水が正常流量範囲外になると、流量センサー21からの駆動信号S3が停止して塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42が停止し、モノクロラミン調製装置1が停止する。この構成は、例えば反応器部20の流路を構成する管内の残存薬剤の洗い流し等に有利である。前記の構成により、コントロール部50の水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56等が不要になり、モノクロラミン調製装置1のさらなる小型化、省スペース化、低コスト化が可能になる。
また、反応器部20の流路において、塩素剤が供給される塩素剤添加口23の下流側でアンモニア剤が供給されるアンモニア剤添加口25の上流側にラインミキサー24が設けられている。これにより、塩素剤が添加された水を撹拌して均一化した後に、アンモニア剤を添加することができ、塩素剤とアンモニア剤の適切な反応をより向上させることができる。さらに、アンモニア剤添加口25の下流側にラインミキサー26が設けられている。これにより、塩素剤とアンモニア剤との反応をより適切に行うことができる。
水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56は、それぞれ駆動信号S2及びS5の送信を開始してから所定の時間が経過すると、駆動信号S2及びS5の送信を停止する。駆動信号S2の受信が中断されることで、電磁開閉弁12は弁を閉じ、送水ポンプ14は駆動を停止し、これにより水供給部10から反応器部20への送水が停止される。また、駆動信号S5の受信が中断されることで、塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42は塩素剤及びアンモニア剤の圧送を停止する。
コントロール部50の運転ランプ53は、例えば、水用タイムスイッチ55が駆動信号S2の送信を停止したときや、薬液用タイムスイッチ56が駆動信号S5の送信を停止したときに消灯させ、モノクロラミン調製装置1の運転が終了したことを表示する。
前記したように、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、水供給部10が水を供給する時間を制限する水用タイムスイッチ55を備えている。さらに、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する時間を制限する薬液用タイムスイッチ56を備えている。これにより、予め設定された所定の時間でモノクロラミン調製装置1の運転を停止させることができ、薬剤の取り扱いに習熟していない施設管理者であっても簡単な操作で安全かつ簡単に、確実にモノクロラミンを調製できる。
さらに、本実施形態のモノクロラミン調製装置1は、水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56を起動するプッシュボタン式の起動スイッチ52又は運転開始時刻を設定する起動タイムスイッチ57を備えている。そのため、起動スイッチ52を押下するか又は起動タイムスイッチ57に運転開始時刻を設定することによってモノクロラミン調製装置1の運転を開始し、塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避して安全かつ簡単にモノクロラミンを調製することができる。これにより、モノクロラミン調製装置1の操作がさらに簡便になる。
以上説明したように、本実施形態のモノクロラミン調製装置1によれば、塩素剤とアンモニア剤との高濃度下での混合を回避し、温泉水、浴槽水、プール水等の被処理水系に対する消毒に用いるモノクロラミンを安全かつ適切に調製することができる。また、安全かつ低コストのモノクロラミン調製装置1であって、薬剤の取り扱いに習熟していない施設管理者であっても簡単な操作で安全かつ簡単に、確実にモノクロラミンを調製するためのモノクロラミン調製装置1を提供することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
前述の実施形態で説明したモノクロラミン調製装置1を用い、水供給部10による水の供給量を1L/分とし、流量センサー21の正常流量範囲の下限を300ml/分とし、水用タイムスイッチ55の設定時間を3分とし、薬液用タイムスイッチ56の設定時間を1分とした。また、塩素剤として有効塩素濃度が12%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用い、アンモニア剤として20%の硫酸アンモニウム水溶液を用い、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40による塩素剤及びアンモニア剤の供給量をそれぞれ25g/分とした。
次に、コントロール部50の起動スイッチ52を押下し、運転ランプ53を点灯させるとともに水用タイムスイッチ55及び薬液用タイムスイッチ56を起動させた。これにより、水用タイムスイッチ55から水供給部10へ駆動信号S2が3分間に亘って送信され、薬液用タイムスイッチ56から塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40へ駆動信号S5が1分間に亘って送信された。水供給部10は、駆動信号S2の受信を開始したことで反応器部20への水の供給を開始し、流量センサー21による流量の測定値が正常流量範囲内となり、流量センサー21から塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40へ駆動信号S3が送信された。表1に塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40の運転の条件を示す。
Figure 0005782574
表1に示すように、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40は、流量センサー21の測定値が正常流量範囲内である場合に駆動信号S3を受信し(駆動信号S3:ON)、かつ、薬液用タイムスイッチ56が作動している設定時間内に駆動信号S5を受信して(駆動信号S5:ON)、反応器部20の流路を流れる水に塩素剤及びアンモニア剤を供給する運転状態になった。これにより、高濃度での塩素剤とアンモニア剤との混合を回避し、反応器部20内でモノクロラミンを調製することができた。
その後、モノクロラミン調製装置1の運転開始から1分後に、薬液用タイムスイッチ56の設定時間が経過して、駆動信号S5の送信が停止された(駆動信号S5:OFF)。これにより、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40に駆動信号S5が受信されなくなり、反応器部20の流路を流れる水への塩素剤及びアンモニア剤の供給が停止された。
さらに、モノクロラミン調製装置1の運転開始から3分後に、水用タイムスイッチ55の設定時間が経過して、駆動信号S2の送信が停止された。これにより、水供給部10に駆動信号S2が受信されなくなり、水供給部10から反応器部20への水の供給が停止された。また、運転ランプ53が消灯され、モノクロラミン調製装置1の運転が終了したことが表示された。
以上の操作により、反応器部20の流路の下流側の端部の吐出口から、1000mg/Lの濃度のモノクロラミン調製液を3L得ることができた。浴槽内に貯留された被処理水の量が3mの場合、この1回の操作で調製された1000mg/Lの濃度のモノクロラミン調製液を浴槽内に3L投入すると、被処理水のモノクロラミンの濃度は1mg/Lになる。
なお、水供給部10から反応器部20への水の供給量が流量センサー21に設定された正常流量範囲の下限である300ml/分を下回った場合に、流量センサー21から塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40への駆動信号S3が停止することが確認された。これにより、塩素剤供給部30及びアンモニア剤供給部40から反応器部20への塩素剤及びアンモニア剤の供給が停止された。
このように、塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42を構成する定量ポンプに一般的に予め組み込まれている外部信号によるON−OFF制御機能を用いて、水供給部10の送水停止時又は送水量不足時に、塩素剤とアンモニア剤とが高濃度条件下で混合されることを回避できた。すなわち、シーケンサプログラムを用いた複雑な制御システムを組む必要がなく、安全機能を備えた、安価でかつコンパクトなモノクロラミン調製装置1を得ることができた。
また、薬液用タイムスイッチ56にオンディレー動作と自己保持回路を備えたものを用いたところ、流量センサー21からの駆動信号S3の発信開始と、薬液用タイムスイッチ56からの駆動信号S5の発信開始とのタイムラグを考慮した運転条件を組むことができた。これにより、塩素剤圧送部32及びアンモニア剤圧送部42を駆動するタイミングを例えば、起動スイッチ52の押下から5秒後に設定することができ、モノクロラミン調製装置1による、より安全なモノクロラミンの調製が可能になった。
1 モノクロラミン調製装置
10 水供給部
21 流量センサー(流量計)
30 塩素剤供給部
40 アンモニア剤供給部
52 起動スイッチ
55 水用タイムスイッチ
56 薬液用タイムスイッチ
57 起動タイムスイッチ
S3 駆動信号

Claims (7)

  1. 水中での塩素剤とアンモニア剤との反応によりモノクロラミンを調製するモノクロラミン調製装置であって、
    水を供給する水供給部と、
    前記水供給部から供給された前記水に、該水の流量に応じた一定流量の塩素剤を供給する塩素剤供給部と、
    前記水供給部から供給された前記水に、該水の流量に応じた一定流量のアンモニア剤を供給するアンモニア剤供給部と、
    前記水供給部の前記水の流量を測定する流量計と、を備えており、
    前記流量計は、前記水供給部の前記水の正常流量範囲が設定されており、前記水の流量の測定値が前記正常流量範囲内である場合に、前記塩素剤供給部及び前記アンモニア剤供給部に駆動信号を直接送信し、
    前記塩素剤供給部及び前記アンモニア剤供給部は、前記駆動信号の受信中にそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給し、
    温泉水、浴槽水、及びプール水を含む人体と接触する被処理水系の消毒に用いられる、濃度が10000mg/L以下のモノクロラミンを調製するモノクロラミン調製装置。
  2. 前記塩素剤供給部及び前記アンモニア剤供給部がそれぞれ塩素剤及びアンモニア剤を供給する時間を制限する薬液用タイムスイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載のモノクロラミン調製装置。
  3. 前記薬液用タイムスイッチを起動する起動スイッチを備えることを特徴とする請求項2に記載のモノクロラミン調製装置。
  4. 前記起動スイッチは、設定された時刻に前記薬液用タイムスイッチを起動する起動タイムスイッチであることを特徴とする請求項3に記載のモノクロラミン調製装置。
  5. 前記水供給部が前記水を供給する時間を制限する水用タイムスイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載のモノクロラミン調製装置。
  6. 前記水用タイムスイッチを起動する起動スイッチを備えることを特徴とする請求項5に記載のモノクロラミン調製装置。
  7. 前記起動スイッチは、設定された時刻に前記水用タイムスイッチを起動する起動タイムスイッチであることを特徴とする請求項6に記載のモノクロラミン調製装置。
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