JP5781958B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される複数の発電セルと、前記発電セルの積層方向両端に配置される端部セルとを備える燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、アノード電極とカソード電極とを配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した発電セル(単位セル)を備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
一般的に、燃料電池スタックでは、外部への放熱により他の発電セルに比べて温度低下が惹起され易い発電セルが存在している。例えば、積層方向端部に配置されている発電セル(以下、端部発電セルともいう)は、例えば、各発電セルによって発電された電流を集める電力取り出し用ターミナルプレート(集電板)や、積層された発電セルを保持するために設けられたエンドプレート等からの放熱が多く、上記の温度低下が顕著になっている。
この温度低下によって、端部発電セルでは、燃料電池スタックの中央部分の発電セルに比べて結露が発生し易く、生成水の排出性が低下して発電性能が低下するという不具合が指摘されている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池は、図7に示すように、加熱装置1を備えるとともに、前記加熱装置1は、加熱部2と銅材製のガス通流部3とから構成されている。加熱部2は、銅材を用いて加圧板4の本体部とほぼ同一の厚さ寸法を持つ円筒状の外形と、その内部に円筒状の空洞部2aを持つとともに、前記加圧板4の本体部に装着されている。ガス通流部3は、空洞部2aを内側から気密に塞ぐとともに、中心部に酸化剤ガスを通流させる貫通穴3aが形成されている。
空洞部2aには、電気絶縁板5に設けられている熱媒通流用の通流路5aを介して、単位燃料電池の積層体を冷却することでその温度が上昇された熱媒が供給されている。
特開平10−12262号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、加圧板4に加熱装置1が組み込まれており、構造が相当に複雑化してしまう。これにより、燃料電池全体が複雑化且つ大型化し、経済的ではないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、所望の発電性能を確実に維持することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、発電面に平行して冷却媒体を流通させる冷却媒体流路と、前記冷却媒体流路に連通し、前記冷却媒体を積層方向に流通させる冷却媒体供給連通孔及び冷却媒体排出連通孔とを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両端には、前記発電セルの前記セパレータと同一のセパレータを設ける端部セルが配置される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、積層体の冷却媒体供給連通孔の流れ方向下流側に配置される下流側端部セルは、発電セルの冷却媒体排出連通孔と同軸上に設けられ、前記冷却媒体排出連通孔から冷却媒体が供給される下流側冷却媒体供給連通孔と、前記下流側冷却媒体供給連通孔から導入される前記冷却媒体を、前記発電面に平行して流通させる下流側冷却媒体流路と、前記下流側冷却媒体流路から前記冷却媒体を排出するとともに、前記発電セルの前記冷却媒体供給連通孔と同軸上に設けられる下流側冷却媒体排出連通孔とを有している。
また、この燃料電池スタックでは、積層体と下流側端部セルとの間には、冷却媒体供給連通孔と下流側冷却媒体排出連通孔とを遮断する閉塞部位を有する一方、冷却媒体排出連通孔と下流側冷却媒体供給連通孔とを連通する中間プレートが介装されることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックでは、中間プレートは、セパレータと同一部材であり、冷却媒体供給連通孔と下流側冷却媒体排出連通孔とに同軸上に配置される連通孔を、一体成形されたシール部材により閉塞することが好ましい。
さらにまた、この燃料電池スタックでは、積層体と端部セルとの積層方向両端には、エンドプレートが配設されるとともに、冷却媒体供給連通孔の流れ方向上流側に配置される一方のエンドプレートには、前記冷却媒体供給連通孔に繋がる冷却媒体供給マニホールド及び冷却媒体排出連通孔に繋がる冷却媒体排出マニホールドが設けられ、前記冷却媒体供給連通孔の流れ方向下流側に配置される他方のエンドプレートには、下流側冷却媒体排出連通孔に繋がる下流側冷却媒体排出マニホールドが設けられることが好ましい。
また、この燃料電池スタックでは、積層体の冷却媒体供給連通孔の流れ方向上流側に配置される上流側端部セルは、発電面に平行な上流側冷却媒体流路と、前記冷却媒体供給連通孔と同軸上に配置される上流側冷却媒体供給連通孔と、冷却媒体排出連通孔と同軸上に配置される上流側冷却媒体排出連通孔とを有するとともに、前記上流側冷却媒体供給連通孔と前記上流側冷却媒体流路とが遮断される一方、前記上流側冷却媒体排出連通孔と前記上流側冷却媒体流路とが連通することが好ましい。
本発明によれば、発電セルの冷却媒体流路を流通して昇温した冷却媒体は、冷却媒体排出連通孔に排出された後、下流側端部セルの下流側冷却媒体供給連通孔に供給されている。そして、高温の冷却媒体は、下流側冷却媒体流路を流通して下流側冷却媒体排出連通孔に排出されることにより、下流側端部セルが良好に保温される。これにより、簡単且つ経済的な構成で、所望の発電性能を確実に維持することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの要部分解斜視説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する上流側端部セルの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する下流側端部セルの要部分解斜視説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池の一部断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、外方から第1端部セル16a及び第2端部セル16bが配設される。積層体14の積層方向他端には、第3端部セル16c及び第4端部セル16dが配設される。なお、積層体14の一端と他端とでは、端部セルの数が異なってもよく、また、前記端部セルは、3枚以上でもよい。
第1端部セル16aには、第1ターミナルプレート20a、第1絶縁プレート22a及び第1エンドプレート24aが外方に向かって、順次、配設される一方、第4端部セル16dには、第2ターミナルプレート20b、第2絶縁プレート22b及び第2エンドプレート24bが外方に向かって、順次、配設される。
燃料電池スタック10は、例えば、四角形に構成される第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持され、あるいは、矢印A方向に延在する複数のタイロッド(図示せず)により一体的に締め付け保持される。
図1に示すように、第1ターミナルプレート20a及び第2ターミナルプレート20bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部26a、26bが設けられる。端子部26a、26bは、絶縁性筒体28に挿入されて第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bの外部に突出する。第1絶縁プレート22a及び第2絶縁プレート22bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。
第1絶縁プレート22a及び第2絶縁プレート22bは、中央部に矩形状の凹部30a、30bが設けられるとともに、この凹部30a、30bの略中央に孔部32a、32bが形成される。凹部30a、30bには、第1ターミナルプレート20a及び第2ターミナルプレート20bが収容され、前記第1ターミナルプレート20a及び第2ターミナルプレート20bの端子部26a、26bが絶縁性筒体28を介装して孔部32a、32bに挿入される。第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bの略中央部には、孔部32a、32bと同軸的に孔部34a、34bが形成される。
発電セル12は、図2及び図3に示すように、電解質膜・電極構造体36と、前記電解質膜・電極構造体36を挟持する第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ40とを備える。第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ40は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板で構成されるが、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ40は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
図3に示すように、第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ40は、横長形状(長方形状)を有するとともに、短辺が重力方向(矢印C方向)に向かって配設される。なお、短辺が水平方向(矢印B方向)に向かって、又はセパレータ面が水平方向に向かって、配設されてもよい。
発電セル12の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔42aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔44bとが設けられる。
発電セル12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔44aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔42bとが設けられる。
発電セル12の短辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔46aが設けられる。発電セル12の短辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔46bが設けられる。なお、冷却媒体供給連通孔46a及び冷却媒体排出連通孔46bは、それぞれ1つでもよい。
図2に示すように、電解質膜・電極構造体36は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜48と、前記固体高分子電解質膜48を挟持するカソード電極50及びアノード電極52とを備える。アノード電極52は、カソード電極50よりも小さな表面積に設定されるとともに、前記カソード電極50は、固体高分子電解質膜48と同等の表面積に設定され、所謂、段差MEAを構成する。
カソード電極50及びアノード電極52は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜48の両面に形成される。
図3に示すように、第1金属セパレータ38の電解質膜・電極構造体36に向かう面38aには、酸化剤ガス供給連通孔42aと酸化剤ガス排出連通孔42bとを連通する酸化剤ガス流路54が形成される。酸化剤ガス流路54は、矢印B方向に延在する複数本の波状凸部54a間に形成されるとともに、前記酸化剤ガス流路54の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部56a及び出口バッファ部56bが設けられる。
図4に示すように、第2金属セパレータ40の電解質膜・電極構造体36に向かう面40aには、燃料ガス供給連通孔44aと燃料ガス排出連通孔44bとを連通する燃料ガス流路58が形成される。燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の波状凸部58a間に形成されるとともに、前記燃料ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部60a及び出口バッファ部60bが設けられる。
第2金属セパレータ40の面40bと第1金属セパレータ38の面38bとの間には、冷却媒体供給連通孔46aと冷却媒体排出連通孔46bとに連通する冷却媒体流路62が形成される(図3参照)。冷却媒体流路62は、電解質膜・電極構造体36の電極範囲を周回して矢印C方向に冷却媒体を流通させる。
冷却媒体流路62は、酸化剤ガス流路54を構成する波状凸部54aの裏面形状と、燃料ガス流路58を構成する波状凸部58aの裏面形状とを、互いに位相をずらして重ね合わせることにより、矢印C方向に延在して形成される。
第1金属セパレータ38の面38a、38bには、この第1金属セパレータ38の外周端縁部を周回して第1シール部材64が一体成形される。第2金属セパレータ40の面40a、40bには、この第2金属セパレータ40の外周端縁部を周回して第2シール部材66が一体成形される。第1シール部材64及び第2シール部材66としては、例えば、弾性を有するEPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
第1シール部材64は、面38a側で酸化剤ガス流路54と酸化剤ガス供給連通孔42a及び酸化剤ガス排出連通孔42bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部64aを有する。
図4に示すように、第2シール部材66は、第2金属セパレータ40の面40aで、燃料ガス流路58と複数の供給孔部68a及び複数の排出孔部68bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部66aを有する。図3に示すように、供給孔部68aは、燃料ガス供給連通孔44aに連通する一方、排出孔部68bは、燃料ガス排出連通孔44bに連通する。
第2シール部材66は、第2金属セパレータ40の面40bで、冷却媒体流路62と冷却媒体供給連通孔46a及び冷却媒体排出連通孔46bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部66bを有する。
図2に示すように、第1端部セル16a及び第2端部セル16bは、冷却媒体供給連通孔46aの流れ方向上流側に配置される上流側端部セルを構成する。図2及び図5に示すように、第1端部セル16a及び第2端部セル16bは、それぞれダミー電極構造体70と、前記ダミー電極構造体70を挟持する第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ72とを備える。
ダミー電極構造体70は、固体高分子電解質膜48に対応する金属プレート74と、前記金属プレート74を挟持するカソード側カーボンペーパ76及びアノード側カーボンペーパ78とを備える。カソード側カーボンペーパ76は、カソード電極50を構成するガス拡散層に対応する一方、アノード側カーボンペーパ78は、アノード電極52を構成するガス拡散層に対応する。
第1金属セパレータ38は、発電セル12を構成する第1金属セパレータ38と同一であり、共通に使用される。第2金属セパレータ72は、発電セル12を構成する第2金属セパレータ40と略同一であり、共通に使用される。第2金属セパレータ72には、第2シール部材66が設けられるとともに、面40b側には、冷却媒体流路(上流側冷却媒体流路)62delと冷却媒体供給連通孔(上流側冷却媒体供給連通孔)46aとを遮断する凸状シール部66cが設けられる。冷却媒体流路62delは、冷却媒体排出連通孔(上流側冷却媒体排出連通孔)46bにのみ連通し、冷却媒体が滞留する。
図2に示すように、第3端部セル16c及び第4端部セル16dは、冷却媒体供給連通孔46aの流れ方向下流側に配置される下流側端部セルを構成する。図2及び図6に示すように、第3端部セル16cは、ダミー電極構造体70と、前記ダミー電極構造体70を挟持する第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ(中間プレート)80とを備える。
第2金属セパレータ80は、発電セル12を構成する第2金属セパレータ40と略同一であり、共通に使用される。第2金属セパレータ80は、第2シール部材66が設けられるとともに、前記第2シール部材66は、冷却媒体供給連通孔46aにトリミング処理を行うことがなく、前記冷却媒体供給連通孔46aの位置にシール閉塞部位66dを設ける。なお、中間プレートは、金属セパレータとは別部材により構成して介装してもよい。
第4端部セル16dは、ダミー電極構造体70と、前記ダミー電極構造体70を挟持する第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ82とを備える。
第2金属セパレータ82は、発電セル12を構成する第2金属セパレータ40と略同一であり、共通に使用される。第2金属セパレータ82は、矢印C方向の上端縁部に冷却媒体排出連通孔46brevが設けられるとともに、矢印C方向の下端縁部に冷却媒体供給連通孔46arevが設けられる。
第2金属セパレータ82の冷却媒体供給連通孔(下流側冷却媒体供給連通孔)46arevは、発電セル12の冷却媒体排出連通孔46bと同軸上に配置される。第2金属セパレータ82の冷却媒体排出連通孔(下流側冷却媒体排出連通孔)46brevは、発電セル12の冷却媒体供給連通孔46aと同軸上に配置される。第2金属セパレータ82の冷却媒体流路62revは、冷却媒体を鉛直下方向から上方に流通させる。
図2に示すように、第3端部セル16cに隣接する発電セル12では、第1金属セパレータ38に第1シール部材64が設けられるとともに、前記第1シール部材64は、冷却媒体排出連通孔46bにトリミング処理を行うことがなく、前記冷却媒体排出連通孔46bの位置にシール閉塞部位64bを設けることが好ましい。なお、トリミング処理により開口を設けてもよい。
図1に示すように、冷却媒体供給連通孔46aの流れ方向上流側に配置される第1エンドプレート(一方のエンドプレート)24aには、発電セル12の酸化剤ガス供給連通孔42a、酸化剤ガス排出連通孔42b、燃料ガス供給連通孔44a、燃料ガス排出連通孔44b、冷却媒体供給連通孔46a及び冷却媒体排出連通孔46bに連通する酸化剤ガス供給マニホールド84a、酸化剤ガス排出マニホールド84b、燃料ガス供給マニホールド86a、燃料ガス排出マニホールド86b、冷却媒体供給マニホールド88a及び冷却媒体排出マニホールド88bが設けられる。
冷却媒体供給連通孔46aの流れ方向下流側に配置される第2エンドプレート(他方のエンドプレート)24bには、下流側冷却媒体排出連通孔である冷却媒体排出連通孔46brevに繋がる冷却媒体排出マニホールド(下流側冷却媒体排出マニホールド)88brevが設けられる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、第1エンドプレート24aに設けられている酸化剤ガス供給マニホールド84aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給マニホールド86aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給マニホールド88aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、図3に示すように、発電セル12では、酸化剤ガスが酸化剤ガス供給連通孔42aから第1金属セパレータ38の酸化剤ガス流路54に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路54に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、電解質膜・電極構造体36のカソード電極50に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔44aから第2金属セパレータ40の供給孔部68aを通って燃料ガス流路58に供給される。燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス流路58に沿って水平方向(矢印B方向)に移動し、電解質膜・電極構造体36のアノード電極52に供給される(図3参照)。
従って、電解質膜・電極構造体36では、カソード電極50に供給される酸化剤ガスと、アノード電極52に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体36のカソード電極50に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔42bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体36のアノード電極52に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部68bを通り燃料ガス排出連通孔44bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔46aに供給された冷却媒体は、図3に示すように、第1金属セパレータ38及び第2金属セパレータ40間の冷却媒体流路62に導入される。冷却媒体は、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体36を冷却した後、一対の冷却媒体排出連通孔46bに排出される。
この場合、本実施形態では、図6に示すように、第3端部セル16cを構成する第2金属セパレータ80は、冷却媒体供給連通孔46aの位置にシール閉塞部位66dが設けられている。このため、積層体14に沿って冷却媒体供給連通孔46aを流通する冷却媒体は、シール閉塞部位66dを介して第3端部セル16cの内部及び第4端部セル16dの内部に移動することが阻止される(図2及び図6参照)。
その際、積層体14の冷却媒体流路62に沿って流通し昇温された冷却媒体は、第3端部セル16cの冷却媒体排出連通孔46bを通って第4端部セル16d側に流動する。第4端部セル16dでは、発電セル12の冷却媒体排出連通孔46bと同軸上に冷却媒体供給連通孔46arevが設けられている。
従って、高温の冷却媒体は、第3端部セル16cと第4端部セル16dとの間に形成された冷却媒体流路62revに沿って鉛直下方向から上方に流通した後、冷却媒体排出連通孔46brevに排出されている。これにより、下流側端部セルである第3端部セル16c及び第4端部セル16dは、冷却媒体流路62revを高温の冷却媒体が流通することによって良好に保温される。このため、簡単且つ経済的な構成で、所望の発電性能を確実に維持することが可能になるという効果が得られる。
一方、図2及び図5に示すように、第1端部セル16a及び第2端部セル16bを構成する第2金属セパレータ72には、冷却媒体流路62delと冷却媒体供給連通孔46aとを遮断する凸状シール部66cが設けられている。従って、第1エンドプレート24aの冷却媒体供給マニホールド88aから導入された冷却媒体は、第1端部セル16a及び第2端部セル16bの冷却媒体供給連通孔46aを通って発電セル12に供給される。
さらに、発電セル12の冷却に使用されて昇温された冷却媒体は、第1端部セル16a及び第2端部セル16bの冷却媒体排出連通孔46bに流通する。ここで、第1端部セル16a及び第2端部セル16bでは、各冷却媒体流路62delは、冷却媒体排出連通孔46bにのみ連通している。
これにより、高温の冷却媒体は、冷却媒体排出連通孔46bから冷却媒体流路62delに供給され、前記冷却媒体流路62delに高温の冷却媒体が滞留している。このため、簡単且つ経済的な構成で、第1端部セル16a及び第2端部セル16bを良好に保温することができる。
さらにまた、第1端部セル16a〜第4端部セル16dでは、発電セル12を構成する第1金属セパレータ38が使用されるとともに、前記発電セル12を構成する第2金属セパレータ40と略同一の第2金属セパレータ72、80及び82が使用されている。従って、セパレータ成形用の金型数を良好に削減することができ、製造コストの高騰を抑制することが可能になるという効果が得られる。
10…燃料電池スタック 12…発電セル
14…積層体 16a〜16d…端部セル
24a、24b…エンドプレート 36…電解質膜・電極構造体
38、40、72、80、82…金属セパレータ
42a…酸化剤ガス供給連通孔 42b…酸化剤ガス排出連通孔
44a…燃料ガス供給連通孔 44b…燃料ガス排出連通孔
46a、46arev…冷却媒体供給連通孔
46b、46brev…冷却媒体排出連通孔
48…固体高分子電解質膜 50…カソード電極
52…アノード電極 54…酸化剤ガス流路
58…燃料ガス流路 62、62del、62rev…冷却媒体流路
64、66…シール部材 64b、66d…シール閉塞部位
70…ダミー電極構造体 84a…酸化剤ガス供給マニホールド
84b…酸化剤ガス排出マニホールド 86a…燃料ガス供給マニホールド
86b…燃料ガス排出マニホールド 88a…冷却媒体供給マニホールド
88b、88brev…冷却媒体排出マニホールド

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、発電面に平行して冷却媒体を流通させる冷却媒体流路と、前記冷却媒体流路に連通し、前記冷却媒体を積層方向に流通させる冷却媒体供給連通孔及び冷却媒体排出連通孔とを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両端には、前記発電セルの前記セパレータと同一のセパレータを設ける端部セルが配置される燃料電池スタックであって、
    前記積層体の前記冷却媒体供給連通孔の流れ方向下流側に配置される下流側端部セルは、前記発電セルの前記冷却媒体排出連通孔と同軸上に設けられ、該冷却媒体排出連通孔から前記冷却媒体が供給される下流側冷却媒体供給連通孔と、
    前記下流側冷却媒体供給連通孔から導入される前記冷却媒体を、前記発電面に平行して流通させる下流側冷却媒体流路と、
    前記下流側冷却媒体流路から前記冷却媒体を排出するとともに、前記発電セルの前記冷却媒体供給連通孔と同軸上に設けられる下流側冷却媒体排出連通孔と、
    を有することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記積層体と前記下流側端部セルとの間には、前記冷却媒体供給連通孔と前記下流側冷却媒体排出連通孔とを遮断する閉塞部位を有する一方、前記冷却媒体排出連通孔と前記下流側冷却媒体供給連通孔とを連通する中間プレートが介装されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記中間プレートは、前記セパレータと同一部材であり、
    前記冷却媒体供給連通孔と前記下流側冷却媒体排出連通孔とに同軸上に配置される連通孔を、一体成形されたシール部材により閉塞することを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記積層体と前記端部セルとの積層方向両端には、エンドプレートが配設されるとともに、
    前記冷却媒体供給連通孔の流れ方向上流側に配置される一方のエンドプレートには、該冷却媒体供給連通孔に繋がる冷却媒体供給マニホールド及び前記冷却媒体排出連通孔に繋がる冷却媒体排出マニホールドが設けられ、
    前記冷却媒体供給連通孔の流れ方向下流側に配置される他方のエンドプレートには、前記下流側冷却媒体排出連通孔に繋がる下流側冷却媒体排出マニホールドが設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタックであって、前記積層体の前記冷却媒体供給連通孔の流れ方向上流側に配置される上流側端部セルは、前記発電面に平行な上流側冷却媒体流路と、
    前記冷却媒体供給連通孔と同軸上に配置される上流側冷却媒体供給連通孔と、
    前記冷却媒体排出連通孔と同軸上に配置される上流側冷却媒体排出連通孔と、
    を有するとともに、
    前記上流側冷却媒体供給連通孔と前記上流側冷却媒体流路とが遮断される一方、前記上流側冷却媒体排出連通孔と前記上流側冷却媒体流路とが連通することを特徴とする燃料電池スタック。
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