JP5781587B2 - 料金収受システム、料金収受方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、料金収受システム、料金収受方法及びプログラムに関する。
高速道路等の有料道路では、料金収受の効率化のために、入口料金所において通行券自動発行機が、また、出口料金所において料金自動収受機が設置されてなる料金収受システムが利用されている場合がある。
このような料金収受システムには、走行レーンにおける通行券自動発行機または料金自動収受機の手前側(走行レーンを走行する車両の進行方向前方側)に、車種判別装置が備えられているものがある。料金収受システムは、この車種判別装置により走行車両の車種を判別し、当該車種に応じた料金の徴収を行うシステムを実現している(例えば、特許文献1参照)。
その一方で、近年、有料道路の料金所において、無線を介して、車両走行中に自動的に料金の電子決済を行う電子式料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System(登録商標))が普及してきている。この電子式料金収受システムでは、料金所に設置された無線通信装置と、利用者の車両に搭載された車載器と、が無線通信を行うことで料金の電子決済を実施する。このように、無線通信により車両の走行を阻害することなく料金決済が行われることで、渋滞の発生を効果的に抑制することができる。
特開2003−203254号公報
上述の通行券自動発行機または料金自動収受機を用いた料金収受システムは、主に、電子式料金収受システムの利用に供する車載器を搭載しない車両(以下、「一般車」と記載)に利用されている。しかしながら、近年、上記電子式料金収受システムの普及が進んだことにより、一般車よりも、車載器を搭載する車両(以下、「搭載車」と記載)のほうが利用者の大多数を占めるようになってきている。これにより、上記料金自動収受機等を有する料金収受システムを適用した走行レーンは空いているにもかかわらず、電子式料金収受システムを適用した走行レーンのほうが混雑してしまうという事態が生じ、走行レーンの効率的な運用がなされていないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、既存の料金収受システムを利用して、電子式料金収受に対応可能な料金収受システムを提供することにある。
本発明の一態様は、通行する車両に対して通行券を発券し、または、通行する車両から料金を収受する料金所用機械と、前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記料金所用機械を制御する主制御装置と、を備えた料金収受システムであって、前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置を備え、前記主制御装置は、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行うことを特徴とする料金収受システムである。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受システムにおいて、前記主制御装置が、前記無線通信装置による無線通信を確立した車両に対しては、前記料金所用機械による通行券の発行処理または料金の収受処理を停止させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受システムにおいて、前記主制御装置が、前記前方側車両検知部で検知した情報に基づいて前記車両の車種情報を取得する車両情報取得部を通じて取得した当該車種情報と、前記無線通信装置で取得した車載器に予め登録された登録車種情報と、を照合する照合部をさらに有することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受システムにおいて、前記車種情報と、前記登録車種情報と、が合致しない場合に、前記車両の運転手に対しその旨の通知を行う通知部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受システムにおいて、前記前方側車両検知部が、前記車両の通過速度を算出するとともに、前記車両が前記無線通信装置の通信可能な領域に進入してから退出するまでの通過時間を推定する通過時間推定部を備え、前記無線通信装置は、当該推定された通過時間に基づいて、前記無線通信装置による無線通信処理を停止することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受システムにおいて、車線監視カメラを介して、前記料金所用機械の利用状況を示す映像を表示する統合監視盤をさらに備え、前記統合監視盤は、前記無線通信装置が前記通行する車両と無線通信を確立した場合に、前記利用状況を示す映像から、無線通信装置により取得される情報を示す映像に切り替えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、通行する車両ごとに通行券を発券し、または、料金を収受する料金所用機械と、前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置と、を備えた料金収受システムを用いた料金収受方法であって、主制御装置が、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行うことを特徴とする料金収受方法である。
また、本発明の一態様は、通行する車両ごとに通行券を発券し、または、料金を収受する料金所用機械と、前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置と、を備えた料金収受システムのコンピュータを、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて、前記料金所用機械及び前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行う制御手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
以上の料金収受システム、料金収受方法及びプログラムによれば、既存の料金収受システムを利用して、電子式料金収受に対応可能とすることができる。
第1の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示すフローチャート図である。 第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの処理フローを示すフローチャート図である。 第2の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係る照合部の処理フローを示すフローチャート図である。 第3の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る通過時間推定部の機能を説明する図である。 第4の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る統合監視盤の機能構成を示す図である。 第4の実施形態に係る映像選択部の機能を説明する図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る料金収受システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。
図1に示すように、料金収受システム100は、有料道路の出口料金所に設置されて、通行する車両101の運転手等の利用者から料金を収受する。
本実施形態に係る料金収受システム100は、料金自動収受機1と、前方側車両検知部31と、発進検知部32と、有人ブース5と、路側表示器6と、発進制御機7と、を備えている。
料金自動収受機1は、料金所用機械の一態様であって、走行レーン102を走行する車両101の運転手等から料金を収受する機械である。料金自動収受機1の前面パネルには、入口料金所で発行された通行券の挿入口、現金の投入口及び各種カードの挿入口等を有する支払受付部12が設けられ、料金自動収受機1は、この支払受付部12を介して運転手等から現金または各種カードによる支払を受け付ける。
また、料金自動収受機1は、内部に主制御装置11を備えている。主制御装置11は、本実施形態に係る料金収受システム100による支払処理の動作を司る。この主制御装置11の詳細な機能構成については後述する。なお、本実施形態においては、以下、主制御装置11が料金自動収受機1に内蔵される態様で説明するが、他の実施形態においては、この態様に限定されない。例えば、他の実施形態に係る料金収受システム100は、主制御装置11が、ネットワーク上に接続された料金自動収受機1以外の装置に内蔵されるものであってよい。
前方側車両検知部31は、走行レーン102における料金自動収受機1の進行方向前方側に設けられ、料金所の走行レーン102に進入する車両101を検知して、その車両101の車種を特定するための種々の情報群を取得する「車種判別装置」として機能する。
なお、「進行方向」とは、出口料金所に設置される料金収受システム100においては、車両101が有料道路から一般道路へ退出する方向、また、後述の入口料金所に設置される料金収受システム100Aにおいては、車両101が一般道路から有料道路へ進入する方向に走行レーン102を走行する方向を指す。
図1に示すように、前方側車両検知部31は、車両分離器31a、車種判別用踏板31b、車高検知器31c、ナンバープレート認識装置31d及び車長検知部31eを有する。また、前方側車両検知部31は、これらから検知される情報を取得して、必要な情報を主制御装置11に出力する車両情報取得部310(図2参照)を有している。この車両情報取得部310の機能については後述する。
車両分離器31aは、光センサにより車両101一台ごとに分離しながら、その通過を検知する。具体的には、車両分離器31aは、料金所の走行レーン102に進入した車両101が光センサを遮ることで、牽引の有無を検知しながら車両の通過を一台ずつ分離して判断する。これにより車両分離器31aは、分離した車両101一台分の通過情報D10を取得することができる。後述する車両情報取得部310は、車両分離器31aが検知する一台の通過中に、当該通過中の車両101と、他の装置(車種判別用踏板31b、車高検知器31c、ナンバープレート認識装置31d、車長検知器31e)を介して取得された種々の情報群とを紐付けて、当該種々の情報群から車両101の車種区分を特定し、車種情報D1を取得する。
車種判別用踏板31bは、料金所の走行レーン102に進入してきた車両101の車軸数、タイヤ幅、トレッド(左右のタイヤの中心間距離)、及びタイヤの幅方向の位置を検知する。また、タイヤの前後進の判別等を行うことで、車両101の走行レーン102への進入を適切に検知することができる。
図1に示すように、車種判別用踏板31bは、車両分離器31aが設置されている位置にて路面に設けられる。具体的には、車種判別用踏板31bは、内部に電気接点を利用した踏圧センサ(図示せず)を有し、進入してきた車両101に踏まれることで車両101の車軸数情報D11、タイヤ幅情報D12、及びトレッド情報D13を取得する。
車高検知器31cは、進入してきた車両101の車高を検知する。図1に示すように、車高検知器31cは、走行レーン102における入口側の車両分離器31aの上部に設けられ、車両分離器31aと同様に光センサを介して車両101の車高情報D14を取得することができる。
ナンバープレート認識装置31dは、車両分離器31aによる車両101の進入検知に応じて、車両101のナンバープレートを含む車両101の前面画像を撮像し、車両101の車両番号情報を取得する。具体的には、ナンバープレート認識装置31dは、撮像部(カメラ)及び所定の画像処理部(図示せず)を内蔵しており、撮像部を介して取得した画像に基づいて、当該画像処理部がOCR(Optical Character Reader)処理等を行うことで、車両番号情報D2を抽出する。また、画像処理部は、撮像された画像から、車両101のナンバープレート地及び文字の色の濃淡、大きさ、小数字等を示す情報を抽出することもできる。
車長検知部31eは、料金所の走行レーン102に進入してきた車両101の車長を検知する。車長検知部31eは、車両分離器31aの後方側に設けられ、光センサを介して車両101の車長を検知し、車長情報D15を出力する。車長情報D15は、主に、車両101が軽自動車かそれ以外の車種(普通自動車、中型車、大型車、特大車)かを判別するために用いられる。
なお、上述した前方側車両検知部31の態様は一例であり、前方側車両検知部31の車種判別装置としての態様は上記に限定されない。例えば、他の実施形態に係る前方側車両検知部31は、車両のオーバーハングを検知するオーバーハング検知部等をさらに有する態様としてもよい。
発進検知部32は、車両分離器32a、発進判別用踏板32bを備え、走行レーン102からの車両101の発進を検知する。具体的には、発進検知部32は、車両分離器32aにより車両101の一台分の通過を検知し、発進判別用踏板32bにより車両101の車軸数の検知及びタイヤの前後進の判別等を行うことで、車両101の走行レーン102からの退出を適切に検知することができる。
なお、発進検知部32は、車両分離器32a、発進判別用踏板32bからの検知信号に基づいて、開閉指令部114(後述)に対し、車両101が発進したことを示す発進検知信号を出力する発進情報取得部320(図2参照)を有している。この発進情報取得部320の機能については後述する。
有人ブース5は、図1に示すように、走行レーン102における料金自動収受機1よりも進行方向後方側に隣接して配置され、収受員が待機する。有人ブース5には、磁気端末装置や領収書発行機、カード処理機等が設置されている。有人ブース5では、これらを用いて収受員が、料金自動収受機1に代わって料金の収受等の料金収受業務を行うことが可能となっている。また、料金収受システム100においてトラブルが生じた場合等は、収受員が迅速に対応することができる。
路側表示器6は、車両101の運転者等(利用者)に対し種々の情報を通知する通知部の一態様である。本実施形態に係る路側表示器6は、前方側車両検知部31によって取得した車両101についての種々の情報から特定された車種情報D1に基づいて、料金所を通過するために必要な金額や車両の通行の可否を、電光掲示板により車両101の運転者等に通知する。
発進制御機7は、走行レーン102に進入した車両101が、料金の収受が完了するまで車両101を発進させないようにする等の目的で、ゲートの開放及び閉塞を行う。図1に示すように、発進制御機7は、走行レーン102における有人ブース5よりも進行方向後方側に設けられる。発進制御機7は、後述する開閉指令部114から開動作指示信号が入力された際に、ゲートを開き車両101に対して発進を許可する。同様に、発進制御機7は、開閉指令部114から閉動作指示信号が入力された際にゲートを閉じる。
なお、開閉指令部114は、車両101の発進に続いて進入した後続の車両が後述する電子料金収受装置2を利用した場合には、車両101の発進検知部32からの発進検知信号が入力されても、発進制御機7に閉動作信号を出力しないようにしてもよい。
上述した料金自動収受機1、前方側車両検知部31、発進検知部32、有人ブース5、路側表示器6、発進制御機7は、一般車に利用される料金収受システムを構成するものである。本実施形態に係る料金収受システム100は、上記の機能構成に加え、以下に説明する電子料金収受装置2を備えている。
次に、電子料金収受装置2について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る料金収受システム100は、電子料金収受装置2を備えている。電子料金収受装置2は、車両検知器20と、無線通信装置210が設置されたガントリー21と、を備えている。また、電子料金収受装置2は、無線通信装置210による無線通信を介して車載器から取得した情報に応じて必要な情報を主制御装置11に送信する車載器情報取得部211(図2参照)を有している。この車載器情報取得部211の機能については後述する。
車両検知器20は、ガントリー21の進行方向後方側であって無線通信装置210の通信可能な領域の境界近傍に配され、車両分離器31a等と同様の仕組みにより、車両101の通過を検知する。車両検知器20は、車両101の進入を検知した際に、ガントリー21に設置された無線通信装置210に対して進入検知信号を出力する。無線通信装置210は、当該進入検知信号の入力に応じて、無線通信処理の停止(電波OFF)を行う。これにより、無線通信装置210は、車両101(の車載器)が通信可能な領域から退出した際に、直ちに車両101に対する無線通信処理を停止する。このようにすることで、電子料金収受装置2は、同一車両への再度の通信確立や対象とする車両の誤認の防止、不要な電波の放射を抑制することによる省電力化の効果を得ることができる。
無線通信装置210は、車両101が車載器を搭載する場合に、内蔵する通信アンテナを介して当該車載器と無線通信を確立する。ここで、無線通信装置210は、具体的な無線通信の確立の処理として、所定の通信プロトコルに基づいて通信相手とする車載器を識別するための符号を受信し、当該通信相手とする車載器に向けて所望の情報を伝達可能な状態にする。
車載器には、電子決済に用いる専用ICカードが挿入されており、無線通信装置210は、無線通信により当該専用ICカードに記録された電子決済用情報D30を取得する。電子決済用情報D30は、当該専用ICカードの発行元(クレジットカード会社等)により電子決済を行うために必要な情報(カード番号情報、個人情報等)である。また、電子決済用情報D30には、有料道路の入口料金所において一時的に記録される入口情報等も含まれる。
主制御装置11は、当該専用ICカードに記録された電子決済用情報D30に基づいて電子決済処理を実施する。このように、料金収受システム100は、車両101が車載器を搭載する場合には、電子料金収受装置2を介して、電子決済を実施することができる。
また、無線通信装置210は、車両101に搭載された車載器との無線通信に際し、車載器に予め登録された車両101についての情報である登録車種情報D31、登録車両番号情報D32を取得する。ここで、登録車種情報D31は、車両101の車種区分(軽自動車、普通車、大型車等)を示す情報であり、登録車両番号情報D32は、車両101の車両番号を示す情報である。
前方側車両検知部31は、車両分離器31aにより車両101の進入を検知した際に、無線通信装置210に対して進入検知信号を出力する。そして、無線通信装置210は、当該進入検知信号の入力に応じて、無線通信処理の開始(電波ON)を行う。これにより、無線通信装置210は、車両101が一般車か搭載車かを問わず、車両101が通信可能な領域に進入したと同時に、車両101に対する無線通信処理を開始する。
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、料金自動収受機1(図1)に搭載された主制御装置11は、前方側車両検知部31による検知結果、電子料金収受装置2による種々の情報が入力され、これらに基づいて、路側表示器6による料金の通知、料金自動収受機1による料金の収受、専用ICカード(後述)を用いた電子決済処理、または、発進制御機7によるゲートの開閉等の各種処理を実施する。
図2に示すように、前方側車両検知部31の車両情報取得部310は、前方側車両検知部31を介して走行レーン102に進入してきた車両101について種々の情報を取得し、車両101の車種情報D1及び車両番号情報D2を特定する。具体的には、車両情報取得部310は、車両分離器31aから車両101一台分の通過情報D10を取得する。そして、車両情報取得部310は、車両101の通過を検知中に、車種判別用踏板31b、車高検知器31cから、車両101の車種区分を特定するための情報として、車軸数情報D11、タイヤ幅情報D12、トレッド情報D13及び車高情報D14が入力される。車両情報取得部310は、車軸数情報D11、タイヤ幅情報D12、トレッド情報D13、車高情報D14の一部または全部に基づいて、車両101の車種(二輪車・軽自動車、普通車、中型車、大型車、特大車の別)を特定し、これを車両101の車種情報D1として取得する。なお、車両情報取得部310は、ナンバープレート認識装置31dが抽出した車両101のナンバープレートの地及び文字の色の濃淡、大きさ、小数字等を示す情報に基づいて、車両101の車種区分を特定することもできる。
また、車両情報取得部310は、ナンバープレート認識装置31dが画像から抽出して得た車両101の車両番号情報D2を取得する。
また、電子料金収受装置2の車載器情報取得部211は、無線通信装置210による無線通信を介して、走行レーン102に進入してきた車両101との無線通信の確立を試みる。
ここで、車両101が搭載車であった場合、車載器情報取得部211は、車両101に搭載された車載器と無線通信を確立し、専用ICカードに記録された電子決済用情報D30、及び、事前に車載器に登録された登録車種情報D31、登録車両番号情報D32を取得する。車載器情報取得部211は、後述する主制御装置11の電子決済処理部112に、取得した各種情報を出力する。さらに、車載器情報取得部211は、後述する主制御装置11の料金収受処理部113に、車両101が搭載車であることを示す情報を出力する。
一方、進入してきた車両101が一般車であった場合、車載器情報取得部211は、無線通信を確立することができない。車載器情報取得部211は、無線通信装置210が無線通信を確立できないまま、車両検知器20が車両101の進入を検知した場合には、主制御装置11の料金収受処理部113に、車両101が一般車であることを示す情報を出力する。
さらに、車載器情報取得部211は、車両101が搭載車であった場合であっても、電子決済用情報D30を正常に取得することができなかった場合には、そのことを示す情報を主制御装置11の料金収受処理部113に出力する。具体的には、車載器情報取得部211は、車両101の車載器に専用ICカードが正しく挿入されていなかった場合や、専用ICカードの有効期限が切れていた場合等の異常状態を検知し、そのことを示す情報(読取エラー情報)を料金収受処理部113に出力する。
また、この場合、車載器情報取得部211は、上記エラーが発生したことを示す読取エラー情報を路側表示器6に出力し、路側表示器6を介して、運転手等にその旨を通知するようにしてもよい。
主制御装置11の電子決済処理部112は、車載器情報取得部211から電子決済用情報D30、登録車種情報D31、登録車両番号情報D32が入力された場合に、これらの情報に基づいて収受すべき料金を算出し、電子決済処理を行う。具体的には、電子決済処理部112は、取得した各種情報を元に、有料道路の走行距離(入口及び出口)に応じた料金価格、車種区分に応じた料金価格、割引の適用可否等を特定し、収受すべき料金を算出する。そして、電子決済処理部112は、利用明細情報、通行履歴情報を作成し、カードの発行元への送信、専用ICカードへの記録等を行い、電子決済処理を完了する。
また、電子決済処理部112は、電子決済処理を完了した際に、後述する開閉指令部114に電子決済完了検知信号を出力する。開閉指令部114は、当該電子決済完了検知信号を受け付けると、直ちに発進制御機7に対しゲートを開放させるべく、開動作指示信号を出力する。発進制御機7は、この開動作指示信号の入力に応じてゲートの開動作を行う。これにより、車両101の運転手は、電子料金収受装置2による電子決済処理の完了とともに走行レーン102を通過することができる。
また、電子決済処理部112は、電子決済処理を完了した際に、路側表示器6にその電子決済処理の内容を示す情報を出力する。路側表示器6は、入力された情報に応じてその内容を表示する。これにより、車両101の運転手等は、路側表示器6の表示を視認することで、支払われた料金等を把握することができる。
主制御装置11の料金収受処理部113は、一般車の運転手等から料金の支払いを受け付けて精算処理を行う。具体的には、車載器情報取得部211から車両101が一般車であることを示す情報を入力すると、料金収受処理部113は、支払受付部12を介して、入口料金所で発行された通行券の挿入、及び、現金の投入、クレジットカードの提供を促す旨の表示を行う。料金収受処理部113は、車両101の運転手等から現金またはクレジットカードを受け付けると通常の精算処理(投入金額の計算及びつり銭の排出、クレジットカードによる決済処理等)を行う。料金収受処理部113は、料金が支払われたことを検知すると、開閉指令部114に対し、決済完了検知信号を出力する。開閉指令部114は、この決済完了検知信号の入力によっても開動作指示信号を出力し、発進制御機7にゲートの開動作を実行させる。料金の支払いにより発進制御機7のゲートが開かれることで、車両101の運転手は、走行レーン102を発進することができる。
また、上述したように、車両101が搭載車であるにもかかわらず電子決済用情報D30を正常に取得できなかった場合には、料金収受処理部113は、車載器情報取得部211から読取エラー情報が入力される。この場合、料金収受処理部113は、支払受付部12を介して車載器に挿入される専用ICカードの提供(カード挿入部への挿入等)を促す旨の表示を行ってもよい。これにより、運転手等から専用ICカードが提供された場合には、料金収受処理部113は、当該専用ICカードを用いて、電子料金収受装置2を介して行われる電子決済処理と同等の決済処理を行う。
また、支払受付部12に、入口料金所で発行された通行券が挿入された場合には、料金収受処理部113は、上述の場合と同様に、現金またはクレジットカードにより支払い手続きを行う。
一方、料金収受処理部113は、車載器情報取得部211から、車両101が搭載車であり、かつ、正電子決済用情報D30を正常に取得できたことを示す情報が入力されると、車両101対し、料金の収受処理を停止する。つまり、電子料金収受装置2が、進入してきた車両101と正常に無線通信を実施できた場合は、料金自動収受機1は、料金の収受処理を実施しないものとする。
発進検知部32の発進情報取得部320は、車両分離器32a、発進判別用踏板32bを介して取得される情報に基づいて、車両101の発進(走行レーン102の退出)を検知し、開閉指令部114に対し、発進検知信号を出力する。開閉指令部114は、当該発進検知信号の入力に応じて、発進制御機7に閉動作指示信号を出力し、ゲートの閉動作を実行させる。これにより、発進制御機7は、車両101が発進検知部32を完全に通過した後のタイミングでゲートを閉じることができる。
開閉指令部114は、電子決済処理部112、料金収受処理部113、または、発進検知部32の発進情報取得部320から受け付ける各種検知信号に応じて、発進制御機7に向けて開動作指示信号、閉動作指示信号を出力し、ゲートの開閉動作を制御する。
図3は、第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示すフローチャート図である。
料金収受システム100は、処理フローの初期において、無線通信装置210から電波は放射されていない状態、かつ、発進制御機7のゲートは閉じている状態であるとする。
図3に示すように、前方側車両検知部31(車両分離器31a)は、進入車両の検知の有無を判定する(ステップS10)。ここで車両101が進入してきたことを検知した場合(ステップS10:YES)、前方側車両検知部31(車両分離器31a)は、無線通信装置210に対し、進入検知信号を出力する。
次に、無線通信装置210は、当該進入検知信号の入力に応じて、直ちに電波の放射を行い、車載器との無線通信の確立を試みる(ステップS11)。
一方、前方側車両検知部31は、車両分離器31aからの上記進入検知信号の入力に応じて、車両101の通過中に、車種判別用踏板31b、車高検知器31c、ナンバープレート認識装置31dを介して、種々の情報(通過情報D10、車軸数情報D11、車両番号情報D2等)を取得する。前方側車両検知部31の車両情報取得部310は、これらの情報を元に、車両101の車種区分及び車両番号を特定し、車種情報D1、車両番号D2を取得する(ステップS12)。そして、車両情報取得部310は、取得した車種情報D1、車両番号D2を主制御装置11(料金収受処理部113)に出力する。
電子料金収受装置2の車載器情報取得部211は、ステップS11において無線通信装置210が無線通信を確立できたか否かに基づき、車両101に車載器が搭載されているか否か(車両101が搭載車か一般車か)を判定する(ステップS13)。
車両101が車載器を搭載しない一般車であった場合(ステップS13:NO)、車載器情報取得部211は、車両検知器20による車両101の進入検知をもって車両101を一般車と判断し、車両101が一般車であることを示す情報を主制御装置11の料金収受処理部113に出力する。
車載器情報取得部211から、車両101が一般車であることを示す情報を受け付けた場合には、料金収受処理部113は、料金自動収受機1(支払受付部12)を介した料金の収受処理を実施する(ステップS14)。ここで、料金収受処理部113は、上述したように、支払受付部12を介して、入口料金所で発行された通行券の挿入、現金の投下、クレジットカードの提供等を受け付けて通常の精算処理を行う。
一方、車両101が車載器を搭載する搭載車であった場合(ステップS13:YES)、次に、無線通信装置210は、当該車載器に挿入された専用ICカードに記録されている電子決済用情報D30の読み取りを試みて、専用ICカードに異常がないか否かを判定する(ステップS15)。ここで、専用ICカードが車載器に挿入されていない、または、専用ICカードの有効期限が切れている等の異常により、電子決済用情報D30を正しく読み取れない場合(ステップS15:NO)には、車載器情報取得部211は、専用ICカードの読取に異常が生じていることを示す読取エラー情報を、料金収受処理部113に出力する。
この読取エラー情報が入力されると、料金収受処理部113は、まず、その旨を示す情報を路側表示器6に出力し、車両101の運転手等に対し、その旨及び料金自動収受機1を使って料金を支払う旨を通知する(ステップS16)。そして、料金自動収受機1は、支払受付部12を介した料金の収受処理を実施する(ステップS14)。この場合、上述したように、料金収受処理部113は、支払受付部12を介して車載器に挿入される専用ICカードの提供を促す旨の表示を行ってもよい。そして、車両101の運転手等から当該専用ICカードが提供された場合は、料金収受処理部113は、当該専用ICカードを用いた電子決済処理を実施してもよい。
一方、専用ICカードから電子決済情報D30を正しく読み取れた場合(ステップS15:YES)には、車載器情報取得部211は、無線通信により取得した各種情報(電子決済用情報D30、登録車種情報D31、登録車両番号情報D32等)を、主制御装置11の電子決済処理部112に出力する。電子決済処理部112は、上記各種情報が入力されると、当該各種情報に基づいて、収受すべき料金を算出し、電子決済処理を行う(ステップS17)。ここで、電子決済処理部112は、上述したように、上記各種情報に基づき、有料道路の入口、出口に応じた料金価格、車種区分に応じた料金価格等を特定して収受すべき料金を算出する。
ステップS14にて料金収受処理部113により、または、ステップS17にて電子決済処理部112により、料金の支払いが完了すると、料金収受処理部113または電子決済処理部112は、開閉指令部114に電子決済完了検知信号または決済完了検知信号を出力する。開閉指令部114は、各検知信号を受け付けると、開動作指示信号を発進制御機7に出力し、ゲートの開動作を実行させる。同時に、料金収受処理部113または電子決済処理部112は、支払内容を示す情報を路側表示器6に出力し、当該支払内容を車両101の運転手等に通知する(ステップS18)。
なお、ステップS18の後、発進検知部32の発進情報取得部320は、車両101が車両分離器32aを完全に通過したことを検知した際に、開閉指令部114に対し発進検知信号を出力する。開閉指令部114は、当該発進検知信号を受け付けると、発進制御機7に閉動作指示信号を出力し、ゲートの閉動作を実行させる。
また、電子料金収受装置2の車両検知器20は、車両101の通過を検知した際に、無線通信装置210に対し、進入検知信号を出力する。無線通信装置210は、当該進入検知信号の入力に応じて無線通信処理の停止(電波OFF)を行う。これにより、無線通信装置210は、車両101の通信可能領域からの退出に応じて電波の放射を停止する。
上述した料金収受システム100によれば、従来の一般車用の走行レーンに備えられている各種装置(料金自動収受機1、前方側車両検知部31、発進検知部32、有人ブース5、路側表示器6、発進制御機7)に、電子料金収受装置2を追加して設置するのみで、無線通信による電子決済処理を実現することができる。
このようにすることで、既存の料金収受システムを利用して、電子式料金収受に対応可能な料金収受システムを容易に提供することができる。
なお上述の料金収受システム100は、料金自動収受機1と、有人ブース5と、の両方を備えている態様で説明したが、本実施形態に係る料金収受システム100は、料金自動収受機1、又は、有人ブース5の何れか一方のみが設置されるものであってもよい。なお、有人ブース5のみが設置される場合は、主制御装置11の料金収受処理部113が実施する料金収受の処理(ステップS14)は、有人ブース5に駐在する収受員によって行われる。
<第1の実施形態の変形例>
上述した第1の実施形態に係る料金収受システム100は、出口料金所に設けられる例を説明したが、この料金収受システム100は、出口料金所のみならず、入口料金所に設けられてもよい。
図4は、第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。
第1の実施形態の変形例に係る料金収受システム100Aは、有料道路の入口料金所に設置されて、通行する車両101の運転手等の利用者に通行券を発行する。
図4に示すように、当該変形例に係る料金収受システム100Aは、第1の実施形態における料金自動収受機1に代えて、通行券自動発行機1Aを備えている。
通行券自動発行機1Aは、料金所用機械の一態様であって、走行レーン102を走行する車両101の運転手等に向けて、通行券を発行する機械である。通行券自動発行機1Aの前面パネルには、通行券を発行する発券口12Aが設けられている。なお、発券口12Aは、車高の異なる車両101に対応可能とするため高さ方向に3段程度設けられる。
後述するように、通行券自動発行機1Aは、前方側車両検知部31が取得する種々の情報に基づいて特定された車両101の車種区分に応じた通行券を発行する。
なお、第1の実施形態と同様に、通行券自動発行機1Aが内部に主制御装置11Aを備えている態様としているが、これは一例であり、当該主制御装置11Aは、ネットワーク上に接続された通行券自動発行機1A以外の装置に内蔵される態様であってもよい。
その他、第1の実施形態と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図5に示すように、当該変形例に係る主制御装置11Aは、発券処理部113Aを有している。
電子料金収受装置2の車載器情報取得部211から車両101が一般車であることを示す情報を受け付けた場合には、発券処理部113Aは、車両情報取得部110により特定された車種情報D1に基づいてその車種区分に応じた通行券を生成する処理を行う。同時に、発券処理部113Aは、発券口12Aを介して、通行券の取得を促す旨の表示を行うとともに、生成した通行券を車両101の運転手等に提供する。
なお、発券処理部113Aに車載器情報取得部211から読取エラー情報が入力された場合も、発券処理部113Aは、通行券を生成し、その取得を促す旨の表示を行う。
一方、発券処理部113Aは、車載器情報取得部211から、車両101が搭載車であって、かつ、専用ICカードに記録された電子決済用情報D30を正しく読み取ることができたことを示す情報が入力された場合は、車両101に対し、通行券の発行処理を停止する。つまり、電子料金収受装置2が、進入してきた車両101と正常に無線通信を実施できた場合は、通行券自動発行機1Aは、通行券を発行しないものとする。
図6は、第1の実施形態の変形例に係る料金収受システムの処理フローを示すフローチャート図である。図6において、第1の実施形態と同一の処理ステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
第1の実施形態と同様に、ステップS13において、電子料金収受装置2の車載器情報取得部211は、車両101に車載器が搭載されているか否かを判定する。ここで、車両101が車載器を搭載しない一般車であった場合(ステップS13:NO)、車載器情報取得部211は、その旨を示す情報を主制御装置11Aの発券処理部113Aに出力する。発券処理部113Aは、当該情報が入力されると、通行券自動発行機1A(発券口12A)を介して通行券の発行処理を実施する(ステップS14A)。
また、無線通信装置210は、ステップS15において、専用ICカードに記録された電子決済用情報D30を正しく読み取れたか否かを判定する。ここで、専用ICカードが車載器に挿入されていない、または、専用ICカードの有効期限が切れている等の異常により、電子決済用情報D30を読み取れなかった場合(ステップS15:NO)には、車載器情報取得部211は、その旨を示す情報を路側表示器6に出力し、車両101の運転手等に対してその旨を通知して警告するとともに、通行券自動発行機1Aから通行券の取得を促す(ステップS16A)。
一方、専用ICカードから電子決済用情報D30を正しく読み取れた場合(ステップS15:YES)には、車載器情報取得部211は、無線通信により取得した各種情報(電子決済用情報D30、登録車種情報D31、登録車両番号情報D32等)を主制御装置11Aの電子決済処理部112に出力する。なお、当該変形例に係る電子決済処理部112は、上記各種情報が入力されると、無線通信装置210による無線通信を介して、車載器に挿入された専用ICカードに入口情報を記録する(ステップS17A)。これにより、出口料金所に設置された料金収受システム100は、ここで記録された入口情報を参照して、走行距離(入口と出口の場所)に応じた料金を課金することができる。
なお、有料道路の料金体系によっては、入口料金所に設置された当該変形例に係る料金収受システム100Aが、専用ICカードに対して電子決済処理を実施する場合があってもよい。
上述した料金収受システム100Aによれば、入口料金所に設置される場合であっても、第1の実施形態と同様に、既存の料金収受システムを利用して、電子式料金収受に対応可能な料金収受システムを容易に提供することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る料金収受システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
図7は、第2の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係る料金収受システム100Bの主制御装置11Bは、第1の実施形態に係る主制御装置11の機能構成に加え、さらに照合部115を備えている。
主制御装置11Bが備える照合部115は、電子料金収受装置2の車載器情報取得部211が車両101の車載器(専用ICカード)から電子決済用情報D30を正しく読み取ることができた場合に、車載器情報取得部211から、車載器に予め登録された登録車種情報D31と、登録車両番号情報D32と、が入力される。またこのとき、照合部115は、車両情報取得部310が、車種判別用踏板31b、車高検知器31c、ナンバープレート認識装置31d等を介して取得した車種情報D1及び車両番号情報D2が入力される。
そして、照合部115は、車両情報取得部310で取得した車種情報D1と、無線通信装置210で取得した車載器に予め登録された登録車種情報D31と、を照合する処理等を行う。
図8は、第2の実施形態に係る照合部の処理フローを示すフローチャート図である。
主制御装置11Bが備える照合部115の処理フローについて、図8を参照しながら説明する。
図8に示す照合部115の処理フローは、搭載車である車両101の車載器(専用ICカード)から電子決済用情報D30を正しく読み取ることができた場合(図3のステップS15:YES)の直後に開始する。
まず、照合部115は、車両情報取得部310で取得した車種情報D1と、無線通信装置210で取得した車載器に予め登録された登録車種情報D31と、を照合し、両者が合致しているか否かを判定する(ステップS20)。
ここで、車種情報D1と登録車種情報D31とが合致していない場合(ステップS20:NO)、車載器の積み替え不正等が考えられるため、照合部115は、車両情報取得部310が取得した車両101の車両番号情報D2及び通過した日時や場所などの情報を記録する(ステップS21)。このようにすることで、記録した情報を供して、不正を行う運転手等の検挙に役立てることができる。
なお、車載器の積み替え不正とは、例えば、軽自動車として登録(セットアップ)されている車載器を大型車に積み替えることで、電子料金収受の際に、当該大型車に対し軽自動車の料金が適用されることを意図した不正行為である。
また、照合部115は、その旨を示す情報を路側表示器6に出力し、車両101の運転手等に警告を行う(ステップS22)。また、この場合、照合部115は、当該情報を発進検知部32の発進情報取得部320にも出力することで、発進制御機7のゲートを強制的に閉とさせるようにしてもよい。これにより、不正が疑われる車両101を停車させて、有人ブース5に待機する収受員に確認させることができる。
一方、車種情報D1と登録車種情報D31とが合致した場合(ステップS20:YES)、照合部115は、次に、車両番号情報D2と、登録車両番号情報D32と、を照合し、両者が合致しているか否かを判定する(ステップS23)。
ここで、車両番号情報D2と登録車両番号情報D32とが合致していない場合(ステップS23:NO)、ステップS20と同様に車載器の積み替え不正等が考えられるため、照合部115は、車両101の車両番号情報D2及び通過した日時や場所などの情報を記録する(ステップS21)。
また、この場合、車種区分は合致しているものの、車載器に登録されている車両番号が実際の車両番号と異なっていることになる。したがって、照合部115は、車載器のセットアップ不備を示す情報を路側表示器6に出力し、車両101の運転手等にその旨を通知する(ステップS24)。
有料道路における一部の割引サービスは、車両番号に紐づいて行われるため、上述のようなセットアップ不備がある場合、このような割引サービスが適用されない場合が生じる。
ここで、例えば、入口及び出口の両方において電子料金収受装置2で料金収受処理がなされた場合、車載器へ登録された車両番号(登録車両番号情報D32)のみでの照合となるため、利用者は、割引サービスを受けることができる。一方、一般車であっても、入口及び出口においてナンバープレート認識装置31dで読み取られた車両番号が一致すれば、利用者は、割引サービスを受けることができる。
しかしながら、入口もしくは出口の一方においてナンバープレート認識装置31dで読み取られ、他方において電子料金収受装置2により登録車両番号情報D32が読み取られた場合、割引サービスの適用には車載器に登録されている車両番号が参照される。このため、車載器のセットアップ不備(実際の車両番号と車載器に登録される車両番号との不一致)があると、両者の車両番号が一致しないため割引サービスが受けられない。
したがって、照合部115は、路側表示器6を通じて、車載器のセットアップ不備により所定の割引サービスが適用されない恐れがある旨を運転手等に認識させる。このようにすることで、割引が適用されていないことに基づくクレーム対応を予め回避し、運転手等に車載器の再セットアップを促すことができる。
以上、第2の実施形態に係る料金収受システム100Bによれば、既存の車種判別装置(前方側車両検知部31)により取得される情報に基づいて、電子料金収受装置2により取得される車載器の登録情報の真偽を判定することができる。これにより、車載器の積み替え不正や利用者のセットアップ不備を検出し、利用者に対し、交通システムの適正な利用を奨励することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る料金収受システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
図9は、第3の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。
料金収受システム100Cは、第1の実施形態と同様に、有料道路の出口料金所に設置されて、通行する車両101の運転手等の利用者から料金を収受する。
図9に示すように、本実施形態に係る料金収受システム100Cは、第1の実施形態に係る料金収受システム100(図1)から、電子料金収受装置2の車両検知器20を排したものである。なお、本実施形態に係る前方側車両検知部31は、車両検知器20に代わり、車種判別用踏板31bにおける踏圧感知により車両101の通過速度vを算出し、車両101が電子料金収受装置2の通信可能領域に進入してから退出するまでの時間を推定する通過時間推定部311(図10)を備えている。ここで、電子料金収受装置2の通信可能領域は、車両分離器31aの設置位置を含むように設定される。したがって、本実施形態に係る通過時間推定部311は、車両分離器31aによる進入検知をもって車両101の通信可能領域への進入を判断する。
なお、通過時間推定部311(図10)は、無線通信装置210が通信可能な領域の長さである前方側車両検知部31からガントリー21までの離間距離Lを予め取得している。
図10は、第3の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図10に示すように、本実施形態に係る前方側車両検知部31(車両情報取得部310)は、通過時間推定部311を備えている。
通過時間推定部311は、車種判別用踏板31bによる踏圧検知に基づいて、通過する車両101の通過速度vを算出する。また、通過時間推定部311は、算出した通過速度vに基づき、車両101が電子料金収受装置2の通信可能領域に進入してから退出するまでの時間(推定通過時間tp)を推定する。そして、通過時間推定部311は、車両分離器31aが車両101の進入を検知してから推定通過時間tpを経過したタイミングで、電子料金収受装置2の無線通信装置210に経過検知信号を出力する。無線通信装置210は、当該経過検知信号の入力に応じて無線通信処理の停止(電波OFF)を行う。
図11は、第3の実施形態に係る通過時間推定部の機能を説明する図である。
図11(a)は、車種判別用踏板31bの内部構造を示す断面模式図である。図11(a)に示すように、車種判別用踏板31bは、内部に複数の踏圧検知センサb1〜b4が配されている。踏圧検知センサb1〜b4は、車両101の進行方向に沿って、所定の間隔Dをもって、等間隔に配列されている。踏圧検知センサb1〜b4は、車両101のタイヤにより圧力が加えられると、対向する電極p同士が接触する。これにより、車種判別用踏板31bは、電気的に車両101による踏圧を検知可能とする。
図11(b)は、ある通過速度vで車両101が通過した場合に、各踏圧検知センサb1〜b4において検知される信号の時間変化を示すグラフである。車両101が車種判別用踏板31bを通過した場合、図11(b)に示すように、車両101のタイヤの移動に合わせて、踏圧検知センサb1、b2、b3、b4の順に踏圧を検知する。このとき、各踏圧検知センサb1〜b4の検知時刻には時間差Δtが生じる。通過時間推定部311は、図11(b)に示される踏圧検知情報を取得して、時間差Δtを読み取る。そして、通過時間推定部311は、当該時間差Δtと間隔D(図11(a))とを用いてv=D/Δtを演算することで、車両101の通過速度vを算出する。なお、図11(b)に示すようにΔtが複数取得される場合は、上式においては、その平均値を適用してもよい。
さらに、通過時間推定部311は、算出した通過速度vと、前方側車両検知部31からガントリー21までの離間距離L(図9参照)と、を参照して、車両101が電子料金収受装置2の通信可能領域に進入してから退出するまでの時間(上述した推定通過時間tp)を推定する。具体的には、通過時間推定部311は、tp=L/vを演算することで推定通過時間tpを算出することができる。通過時間推定部311は、前方側車両検知部31が車両101の進入を検知したタイミングから推定通過時間tpが経過したときに、無線通信装置210に向けて経過検知信号を出力する。無線通信装置210は、当該経過検知信号の入力に応じて無線通信処理の停止を行う。これにより、無線通信装置210は、車両101(の車載器)が通信可能な領域から退出したタイミングで、車両101に対する無線通信処理を停止することができる。
以上、本実施形態に係る料金収受システム100Cによれば、第1の実施形態に係る料金収受システム100から更に車両検知器20を排することができ、システム全体を一層簡素な構成とすることができる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る料金収受システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
図12は、第4の実施形態に係る料金収受システムの利用環境の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る料金収受システム100Dは、さらに車線監視カメラ9を備えている。
車線監視カメラ9は、特に、料金自動収受機1または有人ブース5における料金の支払いの状況等を監視する。車線監視カメラ9により撮影される情報は、料金所事務所8に設置された統合監視盤80に常時出力される。なお、車線監視カメラ9は、有料道路の他の入口及び出口に設置された料金所における他の走行レーン(図12には図示せず)の各々にも設置され、同様に、統合監視盤80に常時出力されている。
料金所事務所8は、有料道路の入口、出口の各所に設置された料金所における情報を収集し、これらを統合して管理する事務所である。料金所事務所8に駐在する監視員は、事務所内に設置された統合監視盤80を通じて、走行レーン102に設置された料金自動収受機1の他、上記他の走行レーンに設置された料金自動収受機、通行券自動発行機の利用状況等を統合的に確認することができる。
図13は、第4の実施形態に係る統合監視盤の機能構成を示す図である。
図13に示すように、料金所事務所8に設置される統合監視盤80は、監視盤本体部800と、映像表示部810と、を備えている。
また、監視盤本体部800は、内部に映像受信部801と、映像選択部802と、操作部803と、を備えている。
監視盤本体部800の映像受信部801は、走行レーン102(図12)の他、多数の走行レーンに設置された車線監視カメラ9を介して撮影される映像情報を受信する。
映像選択部802は、複数の車線監視カメラ9により撮影される映像情報から、任意の映像情報を選択して、映像表示部810に出力する。映像選択部802は、操作部803を介した監視員の入力操作に応じて、映像情報を切り替える処理を行う。図13に示すように、映像選択部802は、例えば、映像受信部801から入力される複数の映像情報から4つを選択して、映像表示部810に出力する。
なお、映像選択部802は、電子料金収受装置2の車載器情報取得部211から受信する情報に基づいて、映像の選択を切り替える機能を有する。当該機能については後述する。
操作部803は、料金所事務所8に駐在する監視員の操作を受け付けて、所望する映像を映像表示部810に表示させるための入力インターフェイスである。操作部803は、例えば、汎用のキーボードやマウス、タッチパネル等であってよい。
一方、映像表示部810は、ディスプレイモニタ811を有し、これを用いて監視員に種々の情報を提供する。図13に示すように、映像表示部810は、ディスプレイモニタ811を4分割して、映像選択部802から入力される4つの映像情報の各々を同時に再生する。これにより、監視員は、異なる複数の走行レーンの状況を同時に把握することができる。
例えば、図13に示す例では、ディスプレイモニタ811は、入口料金所のレーンP、レーンQの各々に設置された通行券自動発行機の様子と、出口料金所のレーンR、レーンSの各々に設置された料金自動収受機の様子と、を同時に再生している。
図14は、第4の実施形態に係る映像選択部の機能を説明する図である。
走行レーン102に進入した車両101が搭載車であって、電子料金収受装置2が車両101の車載器との無線通信を確立し、当該無線通信により料金が支払われる場合、映像選択部802は、車載器情報取得部211からその旨を示す情報を受信する。そして、映像選択部802は、当該情報の受信に応じて、電子料金収受装置2を介して取得される情報の表示に切り替える機能を有する。
例えば、図14左において、レーンS(ディスプレイモニタ811右下の映像)が、図12に示す走行レーン102に対応している場合を考える。この場合、搭載車である車両101が走行レーン102に進入し、電子料金収受装置2を介して電子決済用情報D30等の各種情報が正しく読み取られると、映像選択部802は、当該読み取った電子料金収受用の情報(ETC情報)を表示する映像(図14右)に切り替える。これにより、統合監視盤80は、車両101が電子料金収受装置2を介して電子決済を行う場合は、当該電子決済の状況を監視するETC監視盤としての機能を発揮する。
同様に、一般車である車両101が進入し、車載器情報取得部211から電子料金収受装置2を介して電子決済がなされない旨の情報を受信すると、映像選択部802は、ETC情報の表示(図14右)から、料金自動収受機1を監視する映像(図14左)に切り替える。これにより、統合監視盤80は、車両101が料金自動収受機1を介して料金の支払いを行う場合は、料金自動収受機1による支払いの様子を監視する。
以上、第4の実施形態に係る料金収受システム100Dによれば、統合監視盤80は、車両101ごとの料金支払い手段に応じて、ETC監視盤、又は、入口、出口における料金所用機械(料金自動収受機又は通行券自動発行機)を監視する監視盤として機能させることができる。
なお、上述の主制御装置11(11A、11B)、車載器情報取得部211、車両情報取得部310等は、内部にコンピュータシステムを有している態様であってもよい。そして、上述した主制御装置11等における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)または半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
100、100A、100B、100C、100D・・・料金収受システム
1・・・料金自動収受機
1A・・・通行券自動発行機
101・・・車両
102・・・走行レーン
11、11A、11B・・・主制御装置
112・・・電子決済処理部
113・・・料金収受処理部
113A・・・発券処理部
114・・・開閉指令部
115・・・照合部
12・・・支払受付部
12A・・・発券口
2・・・電子料金収受装置
20・・・車両検知器
21・・・ガントリー
210・・・無線通信装置
211・・・車載器情報取得部
31・・・前方側車両検知部
31a・・・車両分離器
31b・・・車種判別用踏板
31c・・・車高検知器
31d・・・ナンバープレート認識装置
31e・・・車長検知部
310・・・車両情報取得部
311・・・通過時間推定部
32・・・発進検知部
32a・・・車両分離器
32b・・・発進判別用踏板
320・・・発進情報取得部
5・・・有人ブース
6・・・路側表示器
7・・・発進制御機
8・・・料金所事務所
80・・・統合監視盤
800・・・監視盤本体部
801・・・映像受信部
802・・・映像選択部
803・・・操作部
810・・・映像表示部
811・・・ディスプレイモニタ
9・・・車線監視カメラ

Claims (8)

  1. 通行する車両に対して通行券を発券し、または、通行する車両から料金を収受する料金所用機械と、
    前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、
    前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記料金所用機械を制御する主制御装置と、
    を備えた料金収受システムであって、
    前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置を備え、
    前記主制御装置は、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行う
    ことを特徴とする料金収受システム。
  2. 前記主制御装置は、
    前記無線通信装置による無線通信を確立した車両に対しては、前記料金所用機械による通行券の発行処理または料金の収受処理を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の料金収受システム。
  3. 前記主制御装置は、
    前記前方側車両検知部で検知した情報に基づいて前記車両の車種情報を取得する車両情報取得部を通じて取得した当該車種情報と、前記無線通信装置で取得した車載器に予め登録された登録車種情報と、を照合する照合部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の料金収受システム。
  4. 前記車種情報と、前記登録車種情報と、が合致しない場合に、前記車両の運転手に対しその旨の通知を行う通知部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の料金収受システム。
  5. 前記前方側車両検知部は、
    前記車両の通過速度を算出するとともに、前記車両が前記無線通信装置の通信可能な領域に進入してから退出するまでの通過時間を推定する通過時間推定部を備え、
    前記無線通信装置は、
    当該推定された通過時間に基づいて、前記無線通信装置による無線通信処理を停止する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の料金収受システム。
  6. 車線監視カメラと、
    当該車線監視カメラを介して、前記料金所用機械の利用状況を示す映像を表示する統合監視盤と、
    をさらに備え、
    前記統合監視盤は、
    前記無線通信装置が前記通行する車両と無線通信を確立した場合に、前記利用状況を示す映像から、無線通信装置により取得される情報を示す映像に切り替える
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の料金収受システム。
  7. 通行する車両ごとに通行券を発券し、または、料金を収受する料金所用機械と、
    前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、
    前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置と、
    を備えた料金収受システムを用いた料金収受方法であって、
    主制御装置が、前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行う
    ことを特徴とする料金収受方法。
  8. 通行する車両ごとに通行券を発券し、または、料金を収受する料金所用機械と、
    前記料金所用機械の進行方向前方側に設けられ、当該料金所用機械を利用する車両の進入を検知する前方側車両検知部と、
    前記前方側車両検知部よりも進行方向後方側に配置され、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信処理を行う無線通信装置と、
    を備えた料金収受システムのコンピュータを、
    前記前方側車両検知部による検知結果に基づいて、前記料金所用機械及び前記無線通信装置を制御するとともに、当該無線通信装置による無線通信を確立した車両であって、かつ、電子決済を行うために必要な情報を取得できなかった車両に対しては、前記料金所用機械を介して、前記情報が記録された記録媒体の提供を促す旨の通知を行う制御手段として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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