JP5779049B2 - 内照式標識 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る内照式標識は、透光性の表示部と、照明部を備え、前記表示部の後方から前方へ前記照明部からの光が透過され前記表示部に表示が表されるようになされた内照式標識であって、
前記表示部は透光性の下部層と、該下部層の前方側に設けられた透光性の上部層とを備え、
該上部層には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部が表示の形状に形成されて、前記表示部の表示が表されるようになされると共に、
前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部が形成され、
該切抜部は、前記窓部の縁に沿って縁取り状に形成されていることを特徴としている。
そして、前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部を形成させるので、表示部の後方から前方へ透過する光が強く視認される窓部の中で、更に切抜部を通過する光が強く視認され、表示部の表示が観者により認識されやすく表される。
そして、前記下部層に形成された切抜部において、照射される光が再帰反射しないので、表示を表す窓部の内側で再帰反射光に強弱が生じ、表示部の表示が運転手に認識されやすく表されるので好ましい。
図面において、1は内照式標識である。
本実施形態の内照式標識1は、逆三角形状に形成された表示部3と、その周囲を囲う枠部2とを備えている。
尚、本実施形態の枠材2aはアルミニウム押出形材により形成し、連結部材2bはアルミダイカストで形成させているが、これに限るものではなく、他の金属や樹脂などを材料に用いて形成させてもよい。
上方へ向けられた発電部5の上面には太陽電池51が設けられ、この太陽電池51で生起された電力を発電部5内に内装された蓄電部52へ蓄えるようになされている。そして蓄電部52の電力は、後述する照明部4へ供給されて、これを発光させるように設けられている。
本実施形態の枠材2aは、内照式標識1の端に配置される支持部21と、この支持部21から内照式標識1の内側へ突出する板形状の抱持部22を備えている。この抱持部22は、支持部21の全長に亘り、その前側及び後側からそれぞれ1個づつ合計2個突出して形成されており、この支持部21と各抱持部22により枠材2aは断面コの字形状に形成されている。
具体的には、板形状に形成された表示部3の後方には、板形状の導光板6と背面板7とが配設されており、各抱持部22の間に表示部3、導光板6、背面板7の三つの辺の縁をそれぞれ挿入させた各枠材2aが、それぞれの端を各連結部材2bで連結されてリング状の枠部2に形成されることで、表示部3、導光板6、背面板7がそれぞれ枠部2から外れないように設けている。
前記パッキンSが表示部3と導光板6との間、及び導光板6と背面板7との間に取り付けられることで、これらの隙間の内側への水などの浸入が抑制される。また、パッキンSにより表示部3と導光板6との間、及び導光板6と背面板7との間に隙間が形成されることで、この隙間へ水が浸入した場合でも毛細管現象による隙間内の水の滞留が抑制され、水が下方へ流れ落ちて、排水しやすくなされる。
具体的には、本実施形態の照明部4は棒形状に形成され、前記枠材2aの略全長に亘るように取り付けられており、表示部3、導光板6、背面板7の縁と、枠材2aの支持部21の内側面との間に配置されている。
そして、この基板42の下面には、複数のLED41が長手方向に沿って等間隔に並設されている。各LED41は下方へ向けて発光するように基板42に取り付けられており、照明部4は各LED41からの光がホルダ43の開口から下方へ向けて発せられるように設けられている。
本実施形態の導光板6は、無色透明な板体に形成され、その後面の全体に亘って多数の光拡散体61がドット状に付着して設けられている。これは、導光板6の縁から入光した光が各光拡散体61に反射されて、導光板6の前面側を面発光させるように構成されている。
また、導光板6の単位面積あたりの光拡散体61の面積は、導光板6の上方より下方へ至るほど大きくなるように設けられている。
これにより、光源である照明部4からより遠ざかる導光板6の下方へ至る程、各光拡散体61による反射の効果が大きくなり、導光板6の前面が全体的に均一な光の強さで面発光するようになされている。
台板31、下部層32、及び上部層33はそれぞれ透光性を有し、表示部3は後方に配置されて面発光する導光板6からの光を全体的に透過させて、夜間における表示の視認性を向上させている。
図3は表示部3の文字表示3bの「止」の部分を拡大したものである。
本実施形態の下部層32は、無色透明な板状に形成された台板31に貼着されて取り付けられており、上部層33は、下部層32に貼着されて取り付けられている。
具体的には、上部層33には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部36が形成されており、この窓部36は枠線表示3a、及び文字表示3bの形状に形成されている。
表示部3を前方から目視した観者には、上部層33が赤色の背景3cとして視認され、窓部36から視認される下部層32が白色の枠線表示3aや、文字表示3bに視認される。
即ち、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
具体的には、切抜部37は、上部層33に形成された窓部36の内側に位置するように形成されており、詳細には、窓部36の縁に沿って全周に亘り縁取り状に形成されている
切抜部37の部分では導光板6からの光が下部層32によって遮られないため、窓部36の中でより明るく視認され、表示部3の中で最も明るく視認される。
即ち、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示の縁部分がより明るく視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
下部層32を再帰反射シートで形成させることで、夜間に走行する車両のヘッドライト等からの光が表示部3に照射されたとき、上部層33を透過した光や窓部36を通過した光が下部層32に再帰反射され、この再帰反射光が前記車両の運転手に視認されて、表示部3の表す表示を認識させることができる。
即ち、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
即ち、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示の縁部分がより暗く視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
例えば、下部層32の表面に塗着させた半透明な塗料やインクの塗膜で形成させてもよく、下部層32の表面に塗装させた不透明な塗料やインクのドットパターンで形成させてもよく、その他の構成に形成させてもよい。
例えば、表示部3の後方に照明部を配置させて光を照射させる、所謂バックライト方式に形成させてもよい。
本実施形態の内照式標識1は、五角形に形成された横断歩道の存在を示す指示標識であり、発電部5を備えておらず、五角形に形成された表示部3と、その周囲を囲う枠部2とを備え、枠部2において上方に配置された2つの傾斜辺を構成する枠材2aにそれぞれ照明部4が収納されて取り付けられている点が、図1〜4に示す内照式標識1と異なる主な事項である。
各枠材2aの断面形状は、図2に示す実施形態と同じであり、五角形の表示部3の上方の2つの傾斜辺を囲う2つの枠材2aには、図2と同様の構成で、それぞれ照明部4が収納されて取り付けられている。
また、図4に示す構成と同様に、上部層33には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部36が形成されている。この窓部36は枠線表示3a、及び図形表示3dの形状に形成され、
表示部3を前方から目視した観者には、上部層33が青色の背景3cとして視認され、窓部36から視認される下部層32が白色の枠線表示3aや、図形表示3dに視認される。
そして、図1〜4の実施形態と同様に、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
そして、下部層32に切抜部37を設けることによって、図1〜4の実施形態と同様に、照明部4からの光によって内照される表示部3の、窓部36の表す表示の縁部分がより明るく視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
また、図1〜4の実施形態と同様に、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示が明るく視認されて誘目性を高め、これが表す表示が観者に認識されやすくなされる。
また、図1〜4の実施形態と同様に、前方から照射され再帰反射される光において、表示部3の窓部36の表す表示の縁部分がより暗く視認されてアクセントとなり誘目性が高められ、これが表す表示が観者により認識されやすくなされる。
また、図1〜4、及び図5,6に示す実施形態の内照式標識1は、一時停止場所や横断歩道の存在を示す標識を表すように、表示部3の枠線表示3aや、文字表示3b、図形表示3dを設けられているが、これに限るものではなく、線、文字、数字、図形などを用いてあらゆる形態の表示をあらわすように表示部3を設けてよい。
2 枠部
21 支持部
22 抱持部
3 表示部
3a 枠線表示
3b 文字表示
3c 背景
3d 図形表示
31 台板
32 下部層
33 上部層
36 窓部
37 切抜部
4 照明部
41 LED
42 基板
43 ホルダ
5 発電部
51 太陽電池
52 蓄電部
6 導光板
61 光拡散体
7 背面板
Claims (3)
- 透光性の表示部と、照明部を備え、前記表示部の後方から前方へ前記照明部からの光が透過され前記表示部に表示が表されるようになされた内照式標識であって、
前記表示部は透光性の下部層と、該下部層の前方側に設けられた透光性の上部層とを備え、
該上部層には後方側を視認可能な切り欠き状の窓部が表示の形状に形成されて、前記表示部の表示が表されるようになされると共に、
前記窓部の内側において前記下部層を貫通する切抜部が形成され、
該切抜部は、前記窓部の縁に沿って縁取り状に形成されていることを特徴とする内照式標識。 - 前記下部層は、光の再帰反射性を有する再帰反射シートであることを特徴とする請求項1に記載の内照式標識。
- 前記切抜部は、前記窓部の縁に沿って全周に亘り、形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内照式標識。
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