JP5776677B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部構造に関する。
フロントバンパリインフォースメントの側部にリインフォースエクステンションを設け、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側で前面衝突(微小ラップ衝突)したときに、そのリインフォースエクステンションがフロントサイドメンバに当たることで、車両に対して横力(車幅方向で衝突側とは反対側へ向かう力)を発生させるようにした車体前部構造は、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−213739号公報
このように、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側で前面衝突(微小ラップ衝突)した場合には、車両の変形を抑制するために、その車両に対して横力を効率よく発生させられるようにすることが望まれる。
そこで、本発明は、微小ラップ衝突時に車両に対して横力を効率よく発生させられる車体前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体前部構造は、車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、を備え、前記外側壁は、車体後方側端部に後フランジ部が形成された外側壁前部と、車体前方側端部に前記後フランジ部と接合される前フランジ部が形成され、前記突起部材が設けられる外側壁後部と、に分割されており、前記助長手段は、前記突起部材に前記荷重が入力されたときに剥離される前記前フランジ部と前記後フランジ部との接合部とされている
請求項1に記載の発明によれば、フロントサイドメンバの外側壁で、フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で、その外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視でフロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、突起部材が設けられている。そして、フロントサイドメンバの外側壁には、突起部材に荷重が入力されたときに、その突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段が形成されている。
したがって、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側でバリアに衝突する微小ラップ衝突時に、突起部材がバリアに衝突すると、その突起部材の後端部の車幅方向内側への移動が助長され、フロントサイドメンバの一部を車幅方向内側へ効果的に押圧する。これにより、フロントサイドメンバの一部が車幅方向内側へ効率よく折れ曲がり変形し、その内側壁がパワーユニットに当たる。
つまり、突起部材に入力された衝突荷重の一部が、フロントサイドメンバを介してパワーユニットへ効率よく伝達される。よって、車両に対して横力が効率よく発生される。また、その突起部材は、前輪よりも車幅方向内側に設けられているので、フルラップ衝突時及びオフセット衝突時において、突起部材が前輪と干渉するのが抑制又は防止される。
また外側壁は、車体後方側端部に後フランジ部が形成された外側壁前部と、車体前方側端部後フランジ部と接合される前フランジ部が形成され突起部材が設けられる外側壁後部と、に分割されており助長手段は突起部材荷重が入力されたときに剥離され前フランジ部後フランジ部との接合部とされてい
したがって、突起部材に荷重が入力されたときには、外側壁前部の後フランジ部から、突起部材が設けられた外側壁後部の前フランジ部が剥離される。って、突起部材の後端部の車幅方向内側への移動が効果的に助長され、フロントサイドメンバに対する車幅方向内側への押圧が効果的に助長される。つまり、車両に対する横力の発生が効果的に助長される。
また、本発明に係る請求項に記載の車体前部構造は、車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、を備え、前記外側壁は、前記突起部材が設けられる外側壁後部と、前記外側壁後部の車体前方側に該外側壁後部よりも板厚が薄くされて一体に連設された外側壁前部と、を有し、前記助長手段は、前記外側壁後部と前記外側壁前部との境界部分に形成された差厚部とされてい
請求項に記載の発明によれば、突起部材に荷重が入力されたときには、外側壁前部と、突起部材が設けられた外側壁後部との境界部分に形成された差厚部が破断される。したがって、突起部材の後端部の車幅方向内側への移動が効果的に助長され、フロントサイドメンバに対する車幅方向内側への押圧が効果的に助長される。つまり、車両に対する横力の発生が効果的に助長される。
また、本発明に係る請求項に記載の車体前部構造は、車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、を備え、前記外側壁は、前記突起部材が設けられる外側壁後部と、前記外側壁後部の車体前方側に一体に連設された外側壁前部と、を有し、前記助長手段は、前記外側壁後部と前記外側壁前部との境界部分に形成された脆弱部とされてい
請求項に記載の発明によれば、突起部材に荷重が入力されたときには、突起部材が設けられた外側壁後部が、外側壁前部との境界部分に形成された脆弱部を支点にして車幅方向内側へ折れ曲がり変形する。したがって、突起部材の後端部の車幅方向内側への移動が効果的に助長され、フロントサイドメンバに対する車幅方向内側への押圧が効果的に助長される。つまり、車両に対する横力の発生が効果的に助長される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、車両に対して横力を効率よく発生させることができる。
請求項2に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、横力の発生を効果的に助長させることができる。
請求項3に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、横力の発生を効果的に助長させることができる。
第1実施形態に係る車体前部構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車体前部構造を構成するフロントサイドメンバのアウタパネル及び突起部材を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車体前部構造を示す側面図である。 第1実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突前の状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突後の状態を示す平面図である。 第2実施形態に係る車体前部構造を示す斜視図である。 第2実施形態に係る車体前部構造を構成するフロントサイドメンバのアウタパネルの平断面図である。 第3実施形態に係る車体前部構造を示す斜視図である。 第3実施形態に係る車体前部構造を構成するフロントサイドメンバのアウタパネルの平断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印LEを車体左方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図は車体の左側を示しているが、車体の右側も左右対称で同一であるため、車体の右側についての説明は適宜省略する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1〜図4に示されるように、車体前部における車幅方向外側には、車体前後方向に延在するフロントサイドメンバ12が左右一対で配置されている。各フロントサイドメンバ12の車体前方側端部には、略矩形閉断面形状とされて車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント14が、ブラケット(図示省略)を介して設けられており、フロントバンパリインフォースメント14の車幅方向両端部14Aは、左右のフロントサイドメンバ12よりも、それぞれ車幅方向外側へ延びている。
左右のフロントサイドメンバ12間には、エンジン及びトランスミッションを含んで構成され、少なくとも前輪18を駆動するパワーユニット16が配設されている。このパワーユニット16は、左右のフロントサイドメンバ12に、それぞれブラケット22を介して設けられたエンジンマウント20によって支持されている。
図2に示されるように、各フロントサイドメンバ12は、車幅方向外側が開口された断面略「U」字状の内側壁(以下「インナパネル」という)24に、外側壁(以下「アウタパネル」という)26が接合されることで閉断面形状に構成されている。そして、アウタパネル26は、アウタパネル後部40とアウタパネル前部50とに分割されている。なお、アウタパネル後部40及びアウタパネル前部50の構成については後で詳述する。
図1〜図4に示されるように、アウタパネル後部40の前端部分には、平面視で前輪18の内側面18A(仮想直線K)よりも車幅方向内側で、かつアウタパネル26よりも車幅方向外側へ突出する突起部材30が設けられるようになっている。この突起部材30は、平面視で車幅方向外側前端部が斜めに切り欠かれたブロック状(略五角柱状)に形成されており、その材質は、後述する横力を発生させるべく荷重を伝達できるようになっていれば、金属であっても樹脂であってもよく、特に限定されない。
突起部材30の後壁32の車幅方向内側には、車体後方側へ張り出された矩形平板状の張出部(後端部)34が一体に形成されている。そして、張出部34の所定位置には、フランジ付きカラー部材64の円筒状の本体部64Aを車幅方向外側から挿入させるための(車幅方向に貫通した)貫通孔34Aが上下に2個形成されている。なお、張出部34の厚さ及び車体前後方向の長さは、前輪18の包絡線と干渉しない程度とされており、その下端部は円弧状に切り欠かれた切欠部34B(図2参照)とされている。
また、突起部材30の前壁36の車幅方向外側には、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁35が形成されている。この傾斜壁35には、フランジ付きカラー部材64を車幅方向外側から挿入させるための(車幅方向に貫通した)円筒状の開口部35Aが上下に2個形成されている。
そして、各開口部35Aの内周面の所定位置には、カラー部材64のフランジ部64Bが係止される係止部(図示省略)が一体に形成されている。なお、突起部材30の前壁36の車幅方向内側には、平面視で矩形状に切り欠かれた段差部38が車体上下方向に沿って形成されている。
アウタパネル後部40は、平板状の本体部42と、本体部42の上端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の上フランジ部44と、本体部42の前端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の前フランジ部46と、を有しており、上フランジ部44と前フランジ部46の幅は同一とされている。
そして、上フランジ部44が、インナパネル24の車幅方向外側上端部(以下「上フランジ部」という)24Aに溶接によって接合され、本体部42の下端部42Bが、インナパネル24の車幅方向外側下端部から車体下方側へ張り出すように一体に連設された下フランジ部24Bに溶接によって接合されている。
また、本体部42の所定位置には、張出部34に形成された各貫通孔34A(各カラー部材64の各貫通孔64C)と、傾斜壁35に形成された各開口部35A(各カラー部材64の各貫通孔64C)と、それぞれ連通する貫通孔42Aが形成されており、本体部42の内面には、各貫通孔42Aと同軸的に連通するウエルドナット(図示省略)が設けられている。
したがって、各貫通孔34A(各カラー部材64の各貫通孔64C)及び各開口部35A(各カラー部材64の各貫通孔64C)に、それぞれ車幅方向外側からフランジボルト62を挿入し、更に各フランジボルト62を各貫通孔42Aに挿入してウエルドナットに螺合することにより、突起部材30が、アウタパネル後部40の前端部分に締結固定されるようになっている。
なお、アウタパネル後部40に対する突起部材30の固定手段は、フランジボルト62及びウエルドナットに限定されるものではなく、例えば接着剤やリベットなどによって固定するようにしてもよい。また、フランジボルト62及びウエルドナットと接着剤とを併用して固定するようにしてもよい。
また、アウタパネル後部40の前端部分に締結固定された突起部材30の張出部(後端部)34は、平面視でパワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側で、かつパワーユニット16の車体前後方向略中央部(エンジンマウント20)よりも車体前方側で、フロントサイドメンバ12のアウタパネル26の外側に配置されるようになっている(図4参照)。
アウタパネル前部50は、矩形平板状の本体部52と、本体部52の上端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の上フランジ部54と、本体部52の後端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の後フランジ部56と、本体部52の前端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の前フランジ部58と、を有している。
上フランジ部54と後フランジ部56と前フランジ部58の幅は同一とされており、アウタパネル後部40の上フランジ部44と前フランジ部46の幅と同一とされている。そして、上フランジ部54が、インナパネル24の上フランジ部24Aに接合され、本体部52の下端部52Aが、インナパネル24の下フランジ部24Bに接合され、前フランジ部58が、インナパネル24の車幅方向外側前端部(前フランジ部:図示省略)に接合されるようになっている。
そして更に、後フランジ部56が、アウタパネル後部40の前フランジ部46に接合されるようになっている。詳細には、図3に示されるように、後フランジ部56の後面は、前フランジ部46の前面と面接触するようになっており、後フランジ部56と前フランジ部46とは、車体上下方向に所定の間隔を空けた複数箇所(例えば3箇所)でスポット溶接されている。
この複数箇所(例えば3箇所)の接合部60が、本実施形態に係る助長手段の一例となっている。すなわち、この接合部60の接合強度は、突起部材30に車体前方側から衝突荷重が入力されたときに、前フランジ部46が後フランジ部56から剥離される程度とされており、前フランジ部46が後フランジ部56から剥離されることによって、突起部材30の張出部34の車幅方向内側への移動が助長される構成になっている。
以上のような構成の第1実施形態に係る車体前部構造10において、次にその作用について説明する。
図4、図5に示されるように、例えば車両の左側のフロントサイドメンバ12よりも車幅方向外側、即ちフロントバンパリインフォースメント14の左端部14AがバリアWに衝突する微小ラップ衝突が発生すると、車両の前進に伴って、左側のフロントサイドメンバ12のアウタパネル26(アウタパネル後部40)に突設された突起部材30の傾斜壁35がバリアWに衝突する。
ここで、この突起部材30の張出部(後端部)34は、パワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側に配置されている。したがって、微小ラップ衝突時において、突起部材30がバリアWに衝突したときには(突起部材30に車体前方側から衝突荷重が入力されたときには)、平面視で突起部材30の張出部34が車体後方内側へ向けて回動するように相対的に押し込まれるとともに、アウタパネル後部40の前フランジ部46が、アウタパネル前部50の後フランジ部56から剥離される。
これにより、張出部34の車体後方内側への回動(移動)が助長され、その張出部34が、アウタパネル後部40の一部を車体後方内側へ向けて効果的に押圧する。よって、フロントサイドメンバ12の車幅方向内側への折れ曲がり変形が効果的に促進され、その折り曲げられたフロントサイドメンバ12のインナパネル24によって、パワーユニット16の側部16Bが車幅方向内側へ向けて押圧される。つまり、衝突荷重の一部が、突起部材30からフロントサイドメンバ12を介してパワーユニット16へ効率よく伝達される(図5において矢印Fで示す)。
しかも、この突起部材30は、平面視で車幅方向外側前端部が車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁35とされているため、その傾斜壁35がバリアWに衝突することにより、突起部材30には、傾斜壁35の法線方向へ向かう反力、即ち車幅方向内側(この場合は右側)へ向かう分力が効率よく得られる。
したがって、この突起部材30により、微小ラップ衝突によってバリアWから受けた反力を反衝突側(この場合は右側)へ容易に伝達することができ、車両に対して横力(車幅方向で衝突側とは反対側へ向かう力)を効率よく発生させることができる。よって、微小ラップ衝突時において、車室(乗員空間)をバリアWから遠ざけることができ、その車室(乗員空間)の変形を抑制又は防止することができる。
また、この突起部材30は、平面視で前輪18の内側面18A(仮想直線K)よりも車幅方向内側に設けられているため、車両がフルラップ衝突及びオフセット衝突したときにおいて、突起部材30が前輪18に干渉するのを抑制又は防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は適宜省略する。
図6、図7に示されるように、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、アウタパネル26が2分割されておらず、車体前方側部分(以下「アウタパネル前部」とする)26Aと、それよりも車体後方側部分(以下「アウタパネル後部」とする)26Bとでは板厚が異なるように構成されている。
すなわち、この第2実施形態に係るアウタパネル26は、突起部材30が設けられるアウタパネル後部26Bの板厚が、アウタパネル前部26Aの板厚よりも厚く形成されている(アウタパネル前部26Aが薄板部とされ、アウタパネル後部26Bが厚板部とされている)。
そして、一体に連設されたアウタパネル前部26Aとアウタパネル後部26Bとの境界部分が、助長手段の一例としての差厚部27とされ、突起部材30に車体前方側から衝突荷重が入力されたときには、その差厚部27が車体上下方向に沿って破断される構成になっている。
つまり、突起部材30がバリアWに衝突したときには、平面視で突起部材30の張出部34が車体後方内側へ向けて回動するように相対的に押し込まれ、差厚部27が破断されるようになっている。これにより、張出部34の車体後方内側への回動(移動)が助長され、その張出部34がアウタパネル後部26Bの一部を車体後方内側へ向けて効果的に押圧するようになっている。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は適宜省略する。
図8、図9に示されるように、この第3実施形態でも、上記第2実施形態と同様に、アウタパネル26が2分割されておらず、車体前方側部分のアウタパネル前部26Aと、車体後方側部分のアウタパネル後部26Bとの間には、助長手段の一例としての脆弱部、例えば溝部(折れビード)28が形成されている。
この溝部28は、一体に連設されたアウタパネル前部26Aとアウタパネル後部26Bとの境界部分における車幅方向外側壁面に、車体上下方向に沿って平面視で円弧状に所定の深さで形成されている。そして、突起部材30に車体前方側から衝突荷重が入力されたときには、その溝部28を支点にして、アウタパネル後部26Bの一部が、車幅方向内側へ折れ曲がり変形する構成になっている。
つまり、突起部材30がバリアWに衝突したときには、平面視で突起部材30の張出部34が車体後方内側へ向けて回動するように相対的に押し込まれ、アウタパネル後部26Bが、溝部28を支点にして、車幅方向内側へ折れ曲がり変形するようになっている。これにより、張出部34の車体後方内側への回動(移動)が助長され、その張出部34がアウタパネル後部26Bの一部を車体後方内側へ向けて効果的に押圧するようになっている。
以上、本実施形態に係る車体前部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体前部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、突起部材30には、前壁36の車幅方向外側に、平面視で直線状となる傾斜壁35ではなく、平面視で円弧状に凹む円弧壁(図示省略)が形成されていてもよい。
また、第1実施形態における前フランジ部46と後フランジ部56との接合部60は、突起部材30への衝突荷重の入力により剥離される構成になっていればよく、スポット溶接に限定されるものではない。また、第2実施形態における差厚部27に、第3実施形態における溝部28を形成して、その差厚部27がより破断され易くなるようにしてもよい。
また、第3実施形態における脆弱部(助長手段)は、突起部材30への衝突荷重の入力により、アウタパネル後部26Bの一部が車幅方向内側へ折れ曲がり変形し易くなる構成になっていればよく、溝部28に限定されるものではない。また、パワーユニット16に荷重を伝達できる構成であれば、突起部材30の張出部(後端部)34を、平面視でパワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側に位置させなくてもよい。更に、本実施形態に係る車体前部構造10は、左右対称に構成されているとして説明したが、左右対称に構成されていなくてもよい。
10 車体前部構造
12 フロントサイドメンバ
14 フロントバンパリインフォースメント
16 パワーユニット
16A 車体前方側端部
18 前輪
26 アウタパネル(外側壁)
26A アウタパネル前部
26B アウタパネル後部
27 差厚部(助長手段)
28 溝部(脆弱部/助長手段)
30 突起部材
34 張出部(後端部)
40 アウタパネル後部
46 前フランジ部
50 アウタパネル前部
56 後フランジ部
60 接合部(助長手段)

Claims (3)

  1. 車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、
    前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、
    前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、
    前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、
    前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、
    を備え
    前記外側壁は、
    車体後方側端部に後フランジ部が形成された外側壁前部と、
    車体前方側端部に前記後フランジ部と接合される前フランジ部が形成され、前記突起部材が設けられる外側壁後部と、
    に分割されており、
    前記助長手段は、
    前記突起部材に前記荷重が入力されたときに剥離される前記前フランジ部と前記後フランジ部との接合部とされている車体前部構造。
  2. 車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、
    前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、
    前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、
    前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、
    前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、
    を備え、
    前記外側壁は、
    前記突起部材が設けられる外側壁部と、
    前記外側壁後部の車体前方側に該外側壁後部よりも板厚が薄くされて一体に連設された外側壁部と、
    を有し、
    前記助長手段は、
    前記外側壁後部と前記外側壁前部との境界部分に形成された差厚部とされてい車体前部構造。
  3. 車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置された左右一対のフロントサイドメンバと、
    前記左右一対のフロントサイドメンバの車体前方側端部に架設されたフロントバンパリインフォースメントと、
    前記フロントサイドメンバの外側壁で、前記フロントバンパリインフォースメントと車体前後方向に離間した部位に、前輪よりも車幅方向内側で前記外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、前記外側壁とは別体で設けられた突起部材と、
    前記突起部材の前壁における車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、
    前記外側壁に形成され、前記突起部材の前記傾斜壁に荷重が入力されたときに、該突起部材の後端部の車幅方向内側への移動を助長させる助長手段と、
    を備え、
    前記外側壁は、
    前記突起部材が設けられる外側壁後部と、
    前記外側壁後部の車体前方側一体に連設された外側壁前部と、
    を有し、
    前記助長手段は、
    前記外側壁後部と前記外側壁前部との境界部分に形成された脆弱部とされてい車体前部構造。
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