JP5769425B2 - 制御システムおよび制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保守作業の安全性に影響を及ぼす対象機器を制御する制御システム、当該制御システムの備える制御装置に関する。
交通システムの保守作業を行う際の交通機関の進入禁止措置や、エレベータ・システムの保守作業を行う際のエレベータの使用禁止措置など、保守作業を行う際、保守作業員の安全を確保するために、遠隔操作による安全措置が実施される場合がある。
例えば、鉄道交通システムにおいて、車両の走行領域である沿線柵内に設置された機器の保守作業を実施する場合、保守作業員の安全を確保するために、中央指令室の指令員によって、架線等の電力供給設備への給電停止や、信号設備の制御等による車両進入防護(進入禁止)または対向側線路への減速指令などの措置が実施される。
また、特許文献1では、乗客コンベア装置(エスカレータ等)の機械室への入口であるマンホールにマンホール開閉スイッチを設け、当該マンホールが開状態にあることが検出されると、当該乗客コンベア装置が、遠隔操作を受け付けなくなる技術が示されている。そして、この技術によれば、遠隔操作による起動を阻止できるとされている。
特開2008−1467号公報
しかしながら、上述したような遠隔操作による安全措置では、保守作業員に不安を与え、さらには、保守作業員を危険にさらすおそれがある。
例えば、鉄道交通システムにおいて、保守作業員が沿線柵内で保守作業中であるにもかかわらず、中央指令室の指令員の状況誤認識や誤操作により、安全措置が実施されず、あるいは、一旦実施された安全措置が解除されて、保守作業員を危険にさらすおそれがある。また、保守現場にいる保守作業員は、安全措置の実施状況を直接確認できない場合があり、安全措置が実施されているか否か不安を感じるおそれがある。
これに対して、保守作業員自らが、安全措置の実施状況の確認、あるいは、安全措置の実施および解除を行うようにすれば、保守作業員に不安を与え、さらには、保守作業員を危険にさらすおそれを解消し得る。しかしながら、作業対象によっては、保守作業員が安全措置の実施状況の確認、あるいは、安全措置の実施および解除を行えない場合や、保守作業員が安全措置の実施および解除を行うことが適切でない場合がある。
例えば、鉄道交通システムにおいて、上述した架線等の電力供給設備への給電停止措置を実施するためには、保守作業員が変電所に移動してブレーカーを落とし(OFFにし)、当該ブレーカーに操作禁止を示す紐をかけるなどの操作を行う必要がある。また、上述した信号設備の制御等による車両進入防護(進入禁止)又は減速指令などの措置を実施するためには、保守作業員が信号の制御室に移動して、操作パネルから信号を変更する操作を行い、当該操作パネルに変更操作解除禁止を示す札をかけるなどの操作を行う必要がある。このように、保守作業員が機器制御室(変電所や信号の制御室等)に移動して安全措置の実施操作を行う必要がある。しかしながら、このような移動を実際に行い得るのは、機器制御室が作業現場付近にある場合に限られる。さらには、保守作業員が安全措置の実施操作に不慣れな場合、保守作業員の操作ミスにより、かえって保守作業員が危険にさらされるおそれがある。
また、特許文献1に記載の技術によれば、上述のように遠隔操作による誤動作(起動)を阻止できるとされているので、遠隔操作者の状況誤認識や誤操作によって、保守作業員に不安を与え、あるいは、保守作業員を危険にさらすことを防止できる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、作業現場付近に物理的なスイッチを設けて遠隔操作を遮断するものである。鉄道交通システムのように広域な作業現場が存在する場合、遠隔操作遮断用のスイッチを設けて保守作業員が現場にて遠隔操作を遮断できるようにするためには、膨大な数のスイッチを設ける必要があり、設置コストおよびメンテナン・スコストが多大となる。また、作業終了後にスイッチを入れ忘れると遠隔操作を行えなくなってしまい、この膨大な数のスイッチを適切に管理・運営して遠隔操作を適切に機能させることは事実上不可能と思われる。
このように、広域な作業現場を有するシステムに対しては、特許文献1に記載の技術のような、現場付近に遠隔操作遮断用のスイッチを設ける方法を適用することは出来ない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、広域な作業現場を有するシステムにおいても、保守作業員に不安を与えるおそれや、保守作業員を危険にさらすおそれを軽減できる制御システムおよび制御装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による制御システムは、保守作業の安全性に影響を及ぼす対象機器と、前記保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう前記対象機器を制御する制御部と、通信を行う通信部と、を具備する制御装置と、前記保守作業を行う保守作業員による入力操作を受け付ける操作入力部と、前記制御装置の前記制御部が前記対象機器を前記保守可能状態となるよう制御しているときに、前記操作入力部の受け付ける入力操作に応じて、前記保守可能状態を維持するよう前記制御装置に要求するロック要求を生成するロック要求生成部と、通信を行う通信部と、を具備する保守作業員端末装置と、を備え、前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記ロック要求を送信し、前記制御装置の前記通信部は、前記ロック要求を受信し、前記制御装置の前記制御部は、前記制御装置の前記通信部が受信する前記ロック要求に基づいて、前記保守可能状態を維持するよう前記対象機器を制御するロック状態に遷移し、また、前記制御装置の前記制御部は、1つの対象機器に対して複数のロック要求が行われた場合、当該ロック要求によるロック状態が全て解除された後に、当該対象機器を保守可能状態となるように制御する前記制御を解除する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記制御装置は、入力操作を受け付ける操作入力部を具備し、前記制御装置の前記通信部は、前記制御装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記保守作業の内容を示す作業指示を前記保守作業員端末装置に送信し、前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記作業指示を受信済みであるときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記保守作業員が前記作業指示を確認したことを示す指示確認済情報を前記制御装置に送信し、前記制御装置の前記制御部は、前記保守作業員端末装置から送信される前記指示確認済情報に基づいて、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記制御装置の前記通信部は、前記制御部が、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御すると、前記保守可能状態となったことを示す情報を前記保守作業員端末装置に送信し、前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記保守可能状態となったことを示す情報を受信済みのときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部の受け付ける前記入力操作に従って、前記ロック要求を前記制御装置に送信し、前記制御装置の前記制御部は、前記保守作業員端末装置から送信される前記ロック要求に基づいて前記ロック状態に遷移する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部は、前記保守作業員を識別するPINコードの入力を含むロック要求操作を受け付け、前記保守作業員端末装置の通信部は、前記PINコードを含む前記ロック要求を送信し、前記制御装置の前記制御部は、前記ロック要求に含まれるPINコードが、予め登録されたPINコードと一致すると判定した場合に前記ロック状態に遷移する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記制御装置の前記通信部と前記保守作業員端末装置の前記通信部とは無線通信を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記ロック要求を送信済みのときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記ロック状態の解除を要求するロック解除要求を送信し、前記制御装置の前記制御部は、前記ロック解除要求に基づいて、前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部は、前記保守作業員を識別するPINコードの入力を含むロック解除要求操作を受け付け、前記保守作業員端末装置の通信部は、前記PINコードを含む前記ロック解除要求を送信し、前記制御装置の前記制御部は、前記ロック解除要求に含まれるPINコードが、予め登録されたPINコードと一致すると判定した場合に前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御システムは、上述の制御システムであって、前記制御装置は、入力操作を受け付ける操作入力部を具備し、前記制御部は、前記制御装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に基づいて、前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御装置は、保守作業の安全性に影響を及ぼす対象機器を、保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう制御する制御部と、前記保守可能状態を維持するよう要求するロック要求を受信する通信部と、を具備し、前記制御部は、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御しているときに、前記通信部が前記ロック要求を受信すると、前記保守可能状態を維持するよう前記対象機器を制御するロック状態に遷移し、また、前記制御部は、1つの対象機器に対して複数のロック要求が行われた場合、当該ロック要求によるロック状態が全て解除された後に、当該対象機器を保守可能状態となるように制御する前記制御を解除する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様による制御装置は、上述の制御装置であって、前記通信部は、前記ロック状態の解除を要求するロック解除要求を受信し、前記制御部は、前記ロック状態にあるときに、前記通信部が前記ロック解除要求を受信すると、当該ロック解除要求に基づいて前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする。
本発明によれば、広域な作業現場を有するシステムにおいても、作業員に不安を与えるおそれや、作業員を危険にさらすおそれを軽減させることができる。
本発明の一実施形態における鉄道交通制御システムの概略構成を示す構成図である。 同実施形態における保守作業員端末装置の表示部による作業指示書の表示例を示す図である。 同実施形態における保守作業員端末装置の表示部によるPIN入力画面の表示例を示す図である。 同実施形態における保守作業員端末装置の表示部によるPIN入力画面の表示例を示す図である。 同実施形態において、PINロックが行われている状態で、中央制御装置の表示部が表示する画面の例を示す図である。 同実施形態における記憶部の記憶する安全措置管理データのデータ構成を示す説明図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における鉄道交通制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における中央制御装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における保守作業員端末装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における保守作業員端末装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における保守作業員端末装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における保守作業員端末装置の行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態における保守作業員端末装置の行う処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における鉄道交通制御システムの概略構成を示す構成図である。同図において、鉄道交通制御システム(制御システム)1は、中央制御装置(制御装置)100と、保守作業員端末装置200と、電力制御装置910と、信号制御装置920とを備える。中央制御装置100は、表示部110と、操作入力部120と、通信部130と、記憶部140と、制御情報通信部150と、制御部190とを具備する。保守作業員端末装置200は、表示部210と、操作入力部220と、通信部230と、記憶部240と、制御部(ロック要求生成部)290とを具備する。
鉄道交通制御システム1は、電力系統や信号系統など鉄道交通システムの各部を制御する。特に、鉄道交通制御システム1は、保守作業時に、電力制御装置910と信号制御装置920とを制御することにより、当該保守作業を安全に行えるようにする。
電力制御装置910と、信号制御装置920とは、それぞれ、中央制御装置100が制御する対象機器の一例である。以下では、電力制御装置910と信号制御装置920とを纏めて、対象機器900と称する。
電力制御装置910は、保守作業が行われるエリア(以下、「保守作業エリア」と称する)の架線に電力を供給する。保守作業員がこの架線に接触して感電するおそれがある点で、電力制御装置910は、保守作業の安全性に影響を及ぼす。
また、信号制御装置920は、保守作業エリアないしその周辺の信号機を制御する。信号制御装置920が、信号機の表示を、保守作業エリアへの進入を許可する表示とすると、電車が保守作業エリアに進入するおそれがある点で、信号制御装置920は、保守作業の安全性に影響を及ぼす。
そこで、中央制御装置100の制御部190は、保守作業時において、保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるように、これら電力制御装置910と信号制御装置920とを制御する。具体的には、制御部190は、電力制御装置910が保守作業エリアの架線への電力供給を行わない状態(保守可能状態)となるよう、電力制御装置910を制御する。また、制御部190は、信号制御装置920が、信号機の表示を、保守作業エリアへの進入を禁止する表示とする状態(保守可能状態)となるよう、信号制御装置920を制御する。
なお、中央制御装置100が制御する対象機器は、図1に示す電力制御装置910や信号制御装置920のような制御機器に限らない。対象機器は、状態遷移を行い、中央制御装置100によって当該状態遷移を制御可能な機器であればよい。例えば、中央制御装置100が信号機を直接制御するようにしてもよく、この場合は、信号機が対象機器となる。あるいは、転轍機も対象機器となり得る。
また、対象機器は、保守対象の機器に限らない。保守作業エリアないしその周辺にある機器や、当該機器を制御する様々な機器が、対象機器となり得る。例えば、軌道保守作業(レールや転轍機などの保守作業)を行う際に、保守対象の転轍機を制御する転轍機制御装置や、軌道保守作業が行われる保守作業エリアへの進入の可否を表示する信号機や、当該信号機を制御する信号制御装置などが、対象機器となり得る。
中央制御装置100は、中央指令室(Operation Control Center;OCC)に設置され、鉄道交通制御システム1を集中制御する。特に、中央制御装置100は、対象機器900の制御に関する保守作業員端末装置200からの要求を受信し、当該要求に応じて、対象機器900に対する上述の制御を行う。
表示部110は、液晶ディスプレイあるいはプラズマディスプレイ等の表示画面を有し、制御部190の制御に従って画像や文字等を表示する。特に、表示部110は、後述する作業指示書のフォームや、許可申請(指示確認済情報)や、対象機器900の制御状況に関する情報を表示する。
操作入力部120は、例えばキーボードやマウスや、後述する安全措置実施用の押ボタン等の入力デバイスを有し、中央指令室の指令員(以下、単に「指令員」と称する)による入力操作を受け付ける。特に、操作入力部120は、表示部110が作業指示書のフォームを表示する状態において、当該フォームへの入力操作を受け付ける。また、操作入力部120は、表示部110が許可申請を表示する状態において、当該許可申請の確認結果の入力を受け付ける。
通信部130は、保守作業員端末装置200の通信部230との間で無線通信を行う。通信部130は、通信部230に作業指示書を送信して許可申請を受信するなど、通信部230との間で各種データのやりとりを行う。
記憶部140は、作業指示書のフォームや、中央制御装置100による対象機器900の制御の状態を示す安全措置管理データなどの各種データや、制御部190の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部140は、制御部190のワーキングメモリとして機能する。
制御情報通信部150は、制御部190の制御に従って、対象機器900に対する制御信号を送信する。すなわち、制御部190は、制御情報通信部150を介して対象機器900に制御信号を送信することにより、対象機器900を制御する。
制御部190は、中央制御装置100の具備するCPU(Central Processing Unit;中央制御装置)が記憶部140からプログラムを読み出して実行することにより実現され、中央制御装置100の各部を制御する。また、制御部190は、上述のように対象機器900を制御し、通信部130を介して制御状況を保守作業員端末装置200に通知する。
保守作業員端末装置200は、例えばポータブルPC(Portable Personal Computer、小型のノートパソコン)あるいはPDA(Personal Digital Assistant;携帯情報端末)であり、保守作業員が保守作業現場に携帯する。そして、保守作業員端末装置200は、保守作業員の操作に従って、PINロック要求やPINロック解除要求を中央制御装置100に送信する。また、保守作業員端末装置200は、PINロックが有効か否かなど、中央制御装置100による安全措置の状況を表示する。
表示部210は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有し、制御部290の制御に従って画像や文字等を表示する。特に、表示部210は、後述する作業指示書や、中央制御装置100による対象機器900の制御状況に関する情報を表示する。
操作入力部220は、例えばキーボードやタッチパネル等の入力デバイスを有し、保守作業員による力操作を受け付ける。特に、操作入力部220は、表示部210が保守作業の許可申請のフォームとしての作業指示書を表示する状態において、当該許可申請のフォームへの必要事項の入力操作を受け付ける。
通信部230は、中央制御装置100の通信部130との間で無線通信を行う。通信部230は、通信部130から作業指示書を受信して許可申請を送信するなど、通信部130との間で各種データのやりとりを行う。
記憶部240は、保守作業員の要求に応じて表示部210が表示する路線図のデータなどの各種データや、制御部290の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部240は、制御部290のワーキングメモリとして機能する。
制御部290は、保守作業員端末装置200の具備するCPUが記憶部240からプログラムを読み出して実行することにより実現され、保守作業員端末装置200の各部を制御する。特に、制御部290は、操作入力部220の受け付ける保守作業員の入力操作に応じて、保守可能状態(安全措置を実施している状態)を維持するよう中央制御装置100に要求するロック要求や、保守可能状態の維持を解除するよう中央制御装置100に要求するロック解除要求を生成し、通信部230を介して中央制御装置100に送信する。
次に、図2〜4を参照して、保守作業員端末装置200や中央制御装置100が表示する画面について説明する。
図2は、保守作業員端末装置200の表示部210による作業指示書の表示例を示す図である。表示部210は、中央制御装置100から送信された作業指示書を通信部230が受信すると、制御部290の制御に従って、作業指示書を表示する。
同図において、作業指示書は、領域A11とA12とを含む。
領域A11は、保守作業内容の表示領域であり、作業の区分(Work category)を示す識別符号の表示領域A111と、現場監督者名(Work supervisor name)の表示領域A112と、連絡先(Contact)電話番号の表示領域A113と、保守作業日程(Date of Work)の表示領域A114と、保守作業時刻(Time)の表示領域A115と、作業の説明(Description of work)の表示領域A116と、保守作業場所(Location of work)の表示領域A117とを含む。
また、領域A12は、保守作業を行うにあたっての安全措置の表示領域であり、保守作業員が要求する安全措置(Required to change of setting)の項目の選択領域A121と、特記事項(Special instruction/information)の表示領域A122とを含む。また、領域A121には、保守作業員が要求する安全措置の選択肢として、列車進入禁止要求(Track closure required)と、列車速度を時速25キロ以下に制限する速度制限要求(TSR required (25km/h))と、給電停止要求(Power supply isolation)とが表示されている。このうち、図2に示す例では、列車進入禁止要求と、給電停止要求とが選択可能となっている。
作業指示書は、保守作業の許可および安全措置の実施を申請する許可申請のフォームとしても用いられる。
例えば、表示部210が図2の作業指示書を表示している状態において、保守作業員は、領域A11に示される各項目に間違いや不備が無いことを確認した上で、領域A121に表示される項目の中から、必要な安全措置をチェックする。
安全措置のチェックは、例えば、保守作業員が、表示部210の表示画面上で、必要な安全措置の項目にタッチすることによって行う。安全措置の項目がタッチされると、操作入力部220が、その具備するタッチパネルにより、表示画面上でタッチされた位置を検出して制御部290に出力する。そして、制御部290は、操作入力部220の検出するタッチされた位置に基づいて、選択された項目を判定し、当該項目のチェック表示を反転させる。(すなわち、当該項目のチェックボックスが、未だ当該項目が選択されていないことを示すチェックマーク無しの表示となっている場合は、チェックボックスにチェックマークを付す。一方、当該項目のチェックボックスが、既に当該項目が選択されていることを示すチェックマーク有りの表示となっている場合は、チェックボックスのチェックマークを消す。)
安全措置のチェックを行った後、保守作業員が許可申請操作を行うと、制御部290は、安全措置のチェックされた作業指示書を、許可申請として通信部230に出力する。許可申請操作は、例えば、保守作業員が、表示部210の表示画面上で、許可申請(Request PTW)ボタンB11にタッチすることによって行われる。
そして、通信部230は、制御部290から出力された許可申請を、中央制御装置100に送信する。
後述するように、中央制御装置100では、指令員が、保守作業員端末装置200から送信された許可申請を確認し、当該許可申請が受理されると、中央制御装置100は、対象機器900が保守可能状態となるように制御を行う。
図3および図4は、保守作業員端末装置200の表示部210によるPIN入力画面の表示例を示す図である。このPIN入力画面は、例えば、常時表示される表示画面選択領域A25において、保守作業員がPIN入力画面選択ボタンB21を押下(画面上でタッチ)することにより表示される。
図3は、PINロックが行われていない状態におけるPIN入力画面の表示例を示す。ここで、PINロックは、保守可能状態(保守作業を安全に行える状態)を維持するように中央制御装置100が対象機器900を制御し、原則として保守作業員によるPINロック解除要求なしには保守可能状態の維持を解消不可とすることをいう。なお、PINロックは、本発明におけるロックの一例である。後述するロックを行う際の権限の確認は、PIN(保守作業員の識別番号)に限らず、例えば、保守作業員の生体情報等を用いて行われてもよい。同様に、後述するPINロック解除は、本発明におけるロック解除の一例である。
図3に示すPINロックが行われていない状態におけるPIN入力画面は、保守作業員がPINロックを要求する際に、PINを入力する画面である。
図3に示すPIN入力画面において、領域A21とA22とは、それぞれ、中央制御装置100が実施している安全措置を示している。領域A21は、指定区間0301−0419キロ程(道路や鉄道等で用いられる、キロメートルによる区間の特定)における臨速(人身事故時等における臨時の速度制限)を示す。また、領域A22は、指定区間0320−0402キロ程におけるき電OFF(電力供給の停止)を示す。図2で説明したように、これらの安全措置は、作業指示書に表示される安全措置の選択項目の中から保守作業員が選択し、指令員が承諾(許可申請を受理)すると、中央制御装置100によって実施される。
また、同図のPIN入力画面には、領域A21に示される安全措置を象徴するアイコンC21と、領域A22に示される安全措置を象徴するアイコンC22とが表示されている。また、作業指示書番号表示領域A23には、作業指示書番号が表示されている。後述するように、作業指示書番号は、作業指示書の識別番号(ID Number)である。この作業指示書番号は、保守作業の識別番号としても用いられる。
PINロックの要求操作は、PIN(Personal Identification Number、保守作業員を識別する識別番号)を入力して行われる。例えば、保守作業員は、PIN入力用の領域A24を選択(画面上でタッチ)した後、キーボードからPINを入力し、入力されたPINは、制御部290および表示部210によって領域A24に表示される。そして、保守作業員は、PINの入力を完了すると、PINロックを要求するためのロック要求ボタンB22を押下(例えば、表示画面上でタッチ)することによって、PINロックを要求する。このPINロックの要求に基づいて、後述するように、中央制御装置100がPINロック状態に遷移する。
図4は、PINロックが行われている状態におけるPIN入力画面の表示例を示す。このPINロックが行われている状態におけるPIN入力画面は、保守作業員がPINロックの解除を要求する際に、PINを入力する画面である。
同図に示すPIN入力画面において、図3の各部と同様の内容を表示する部分には、同一の符号(A21、A22、A23、A24、B21、C21、C22)を付し、説明を省略する。
アイコンC33とC34とは、安全措置がPINロックされていることを示す。
アイコンC33は、領域A21に示される安全措置がPINロックされていることを示す。従って、アイコンC33が表示されている図4の状態では、原則として、保守作業員によってPINロックの解除要求が行われない限り、領域A21に示される臨速が行われ続ける。
また、アイコンC34は、領域A22に示される安全措置がPINロックされていることを示す。従って、アイコンC33が表示されている図4の状態では、原則として、保守作業員によってPINロックの解除要求が行われない限り、領域A22に示されるき電OFF状態が維持される。
また、図4では、図3のロック要求ボタンB22に代えて、PINロックの解除を要求するためのロック解除要求ボタンB32が表示されている。
PINロックの要求操作と同様、PINロックの解除要求操作は、PINを入力して行われる。図4の例では、保守作業員は、PIN入力用の領域A24にPINを入力し、ロック解除要求ボタンB32を押下(例えば、表示画面上でタッチ)することによって、PINロックの解除を要求する。このPINロックの解除要求に基づいて、後述するように、中央制御装置100がロック状態を解除する。
図5は、PINロックが行われている状態における、中央制御装置100の表示部110の表示画面の例を示す図である。
同図において、領域A41には、保守作業エリアおよびその周辺における電力供給状況を示す図が表示されている。そして、×印のアイコンC411およびC413を表示し、さらには、両×印の間の路線の表示の輝度を抑えることによって、この×印C411およびC413の間の区間においてき電OFF(電力供給停止)となっていることが示されている。このき電OFFは、中央制御装置100が電力制御装置910を制御することによって行われる。
また、アイコンC412は、この×印C411およびC413の間の区間におけるき電OFFがPINロックされていることを示している。
また、領域A42には、保守作業内容や安全措置の実施状況を示す図が表示されている。
領域A421は、安全措置の実施状況の表示領域であり、アイコンC421〜C424によって、安全措置の実施状況を表示している。アイコンC421は、アイコンC21(図3)と同様、安全措置として行われている臨速を象徴する。アイコンC422は、領域A41で示されているき電OFFを象徴する。また、アイコンC423は、アイコンC33(図4)と同様、アイコンC421の示す安全措置(臨速)がPINロックされていることを示し、アイコンC424は、アイコンC34と同様、アイコンC422の示す安全措置(き電OFF)がPINロックされていることを示す。
領域A422は、保守作業内容の表示領域であり、現場監督者(Worksite supervisor)名の表示領域A431と、保守作業場所(Worksite)の表示領域A432と、保守作業時刻(Worktime)の表示領域A433と、作業(Work)の説明の表示領域A434と、特記事項(Special instruction)の表示領域A435とを含む。
なお、保守作業員端末装置200も、中央制御装置100が実施している安全措置や、PINロックの有無を表示する。
ここで、保守作業員端末装置200は、携帯用の端末装置であり、保守作業員端末装置200の表示画面は、中央制御装置100の表示画面よりも小さい。そこで、例えば、保守作業員端末装置200は、操作入力部220が受け付ける、保守作業員による画面選択操作に応じて、領域A41の図と領域A42の図とのうち、選択された図を表示する。
次に、図6を参照して、記憶部140の記憶する安全措置管理データについて説明する。
図6は、記憶部140の記憶する安全措置管理データのデータ構成を示す説明図である。
同図に示す安全措置管理データの1行が1つの保守作業に対応し、各行は、作業指示書番号格納欄と、PIN格納欄と、安全措置毎の状態情報格納欄とを有する。
作業指示書番号格納欄に格納される作業指示書番号は、作業指示書の識別番号であり、例えば、作業指示書毎に付される通し番号である。作業指示書は保守作業毎に生成され、作業指示書番号は、保守作業の識別番号としても使用される。後述するように、制御部190は、作業指示書を生成した際に、当該作業指示書に作業指示番号を付加する。その際、制御部190は、作業指示書番号を記憶部140に記憶させる(安全措置管理データの作業指示書番号格納欄に書き込む)。
PIN格納欄に格納されるPINは、上述したように、保守作業員を識別する識別番号である。図3で説明したPINロックを要求する権限を有する者(PINロック要求権限者)は、例えば現場監督者など、保守作業毎に一部の者に限られており、PINロック要求権限者全員のPINがPIN格納欄に格納される。具体的には、指令員が、作業指示書を生成する際に、PINロック要求権限者を決定して、PINロック要求権限者全員のPINを、操作入力部120を用いて入力する。そして、制御部190は、操作入力部120が入力を受け付ける全てのPINを、対象となる保守作業の行のPIN格納欄に書き込む。後述するように、このPINは、作業指示書の送信先を示し、また、制御部190が、PINロック要求を取得した際に、PINロック要求権限者からのPINロック要求か否かを判定する際に用いられる。
状態情報格納欄は、安全措置毎に設けられ、安全措置の実施状況を記憶する。
ここで、電力制御装置910が電力を供給する区域は、予め幾つかの区間に分割されており、指令員は、この分割された区間毎に電力を供給するか否かを決定する。すなわち、指令員は、区間単位で安全措置を実施する。同様に、信号制御装置920が信号機を制御する区域は、予め幾つかの区間に分割されており、指令員は、この分割された区間毎に信号機に表示させる内容を決定する。すなわち、指令員は、区間単位で安全措置を実施する。そこで、安全措置管理データの各行は、電力制御装置910と信号制御装置920との各々について、分割された区間毎、すなわち、安全措置の実施単位毎に状態情報格納欄を有する。
そして、状態情報格納欄には、安全措置の実施状況に応じて、「NA」、「未」、「実施」、「ロック」のいずれかを示すデータが格納される。ここで、「NA」は、該当する保守作業においては、該当する安全措置を行わない(対象外である)ことを示す。「未」は、該当する安全措置が未だ実施されていない状態にあることを示す。「実施」は、該当する安全措置が実施されている状態にあることを示す。「ロック」は、該当する安全措置がPINロックされている状態にあることを示す。
次に、図7〜12を参照して、鉄道交通制御システム1の動作の概要について説明する。図7〜12は、鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図7は、中央制御装置100による作業指示書の生成から、中央制御装置100および保守作業員端末装置200による安全措置有効表示までの処理における鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。鉄道交通制御システム1は、例えば線路上の電力設備に故障が発生した際に、同図の処理を開始する。
まず、中央制御装置100において、操作入力部120が、指令員による作業指示書の作成フォームの表示要求を受け付けると、制御部190は、記憶部140の記憶する作業指示書の作成フォームを読み出し、表示部110に表示させる(シーケンスS101)。
次に、操作入力部120は、表示部110の表示する作業指示書の作成フォームに対する、指令員による必要事項の入力操作を受け付ける。そして、制御部190は、操作入力部120の受け付ける入力操作に応じて作業指示書を生成し、作業指示書番号を付加して、通信部130に出力する(シーケンスS102)。
そして、通信部130は、制御部190から出力される作業指示書を作業指示書番号と共に、保守作業員端末装置200の通信部230に送信する(シーケンスS103)。
一方、保守作業員によって保守作業現場に携帯された保守作業員端末装置200では、操作入力部220が、保守作業員によるユーザIDおよびパスワードの入力操作を受け付けて制御部290に出力する。そして、制御部290は、当該ユーザIDおよびパスワードに基づいて、ユーザ認証等のログイン処理を行う(シーケンスS111)。そして、ログインに成功すると、制御部290は、表示部110に初期画面を表示させる(シーケンスS112)。表示部110は、初期画面として、例えば、鉄道の路線図(全体図または保守作業エリア付近の詳細図)や、当該路線図上において車両位置情報を示す図や、電力設備のON/OFF状況を示す図や、保守作業員端末装置の現在位置情報(GPS(Global Positioning System)情報)や、作業者のスケジュール表や、作業者のプロファイルなどのいずれか、あるいはこれらを組み合わせた画面を表示する。
そして、上述したシーケンスS121において中央制御装置100から送信される作業指示書を、通信部230が受信すると、制御部290は、当該作業指示書を表示部210に表示させる(シーケンスS122)。
図2で説明したように、作業指示書は、保守作業の許可および安全措置の実施を申請する許可申請のフォームとしても用いられる。表示部210が許可申請のフォームとしての作業指示書を表示した状態で、操作入力部220が許可申請の必要事項の入力操作を受け付けると、制御部290は、操作入力部220の受け付ける入力に基づいて許可申請を生成する(シーケンスS123)。ここで、許可申請の必要事項の入力操作は、例えば、図2で説明した、保守作業に必要な安全措置の選択操作(図2の領域A121に示される項目へのタッチ操作)である。なお、許可申請において入力が必要な事項は、図2で説明した安全措置の選択に限らない。例えば、図2の領域A11の各項目についてチェックボックスを設け、保守作業員が各項目を確認してチェックボックスにチェックするようにしてもよい。さらには、ヘルメットを着用したかなど、保守作業の準備のチェックリストを作業指示書に含め、保守作業員がチェックするようにしてもよい。
そして、制御部290は、シーケンスS123で生成した許可申請を通信部230に出力し、通信部230は、当該許可申請を中央制御装置100に送信する(シーケンスS124)。
中央制御装置100において、通信部130が、保守作業員端末装置200からの許可申請を受信すると、制御部190は、当該許可申請を、表示部110に表示させる(シーケンスS125)。そして、指令員は、表示部110の表示する許可申請を確認して、保守作業の内容や準備等に問題が無いか否かを判定し、操作入力部120において確認結果(問題の有無の判定結果)の入力操作を行う。図7の例では、操作入力部120は、問題が無いことを示す確認結果の入力操作を受け付ける(シーケンスS126)。
そして、制御部190は、操作入力部120の受け付ける入力操作に基づいて、許可申請に問題が無いことを示す通知である許可申請の受理通知を生成し、通信部130に出力する。通信部130は、この受理通知を保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS127)。
保守作業員端末装置200では、通信部230が中央制御装置100からの受理通知を受信し、制御部290が、当該受理通知を表示部210に表示させる(シーケンスS131)。
また、中央制御装置100では、シーケンスS127において受理通知を送信した後、操作入力部120が、安全措置の実施を指示する入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を示す情報を制御部190に出力する(シーケンスS141)。例えば、操作入力部120が、電力供給停止指示用の押ボタンを所定の区間毎に有し、これら押ボタンの押下を受け付ける。そして操作入力部120は、押下された押ボタンに応じた区間への電力供給停止を指示する情報を、制御部190に出力する。さらに、操作入力部120は、車両進入禁止指示用の押ボタンを所定の区間毎に有し、これら押ボタンの押下を受け付ける。そして操作入力部120は、押下された押ボタンに応じた区間への車両進入禁止を指示する情報を、制御部190に出力する。
図7の例では、指令員は、保守作業エリアへの電力供給停止指示用の押ボタンと、保守作業エリアへの車両進入禁止指示用の押ボタンとを押下する。そして、操作入力部120は、保守作業エリアへの電力供給停止を指示する情報と、保守作業エリアへの車両進入禁止を指示する情報とを、制御部190に出力する。
そして、制御部190は、操作入力部120から出力される情報に応じて、保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう対象機器900を制御する(すなわち、安全措置を実施する)。
具体的には、制御部190は、操作入力部120から出力される保守作業エリアへの電力供給停止を指示する情報に基づいて、電力制御装置910が保守作業エリアへの電力供給を停止するよう指示する制御情報を、制御情報通信部150を介して電力制御装置910に送信する(シーケンスS142)。この制御情報に従って、電力制御装置910は、指定区間(保守作業エリア)への電力供給を停止する(シーケンスS144)。また、制御部190は、操作入力部120から出力される保守作業エリアへの車両進入禁止を指示する情報に基づいて、信号制御装置920が保守作業エリアへの車両進入禁止を示す信号表示を行うよう指示する制御情報を、制御情報通信部150を介して信号制御装置920に送信する(シーケンスS143)。この制御情報に従って、信号制御装置920は、その制御対象の信号機の信号表示を、指定区間(保守作業エリア)への車両進入禁止を示す信号表示とする(シーケンスS145)。
シーケンスS144において指定区間への電力供給を停止する処理を完了した電力制御装置910は、電力供給が停止されたことを示す情報を、中央制御装置100に出力する(シーケンスS146)。同様に、シーケンスS145において指定区間への車両進入禁止を示す信号表示とする処理を完了した信号制御装置920は、車両の進入が禁止されたことを示す情報を、中央制御装置100に出力する(シーケンスS147)。
中央制御装置100では、制御部190が、対象機器900から送信された情報を、制御情報通信部150を介して取得する。そして、制御部190は、安全措置が有効となっていることを示す情報を、通信部130を介して保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS148)。
保守作業員端末装置200では、通信部230が、制御部190からの上記情報を受信して制御部290に出力し、制御部290は、安全措置が実施されている旨を、表示部210に表示させる(シーケンスS151)。
また、制御部190は、取得した情報に基づいて、安全措置が実施されていることを、表示部110に表示させる(シーケンスS152)。この安全措置が実施されていることの表示は、例えば、図5で説明した画面上で、線路の輝度を変更し、アイコンC411のように×印のアイコンを表示することによって行われる。
図8は、図7の一連の処理によって安全措置が有効となった後、保守作業員端末装置200からのPINロック要求に応じて中央制御装置100がPINロックを行う際の、鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。
保守作業員端末装置200において、操作入力部220がPIN入力画面の表示要求を受け付けると、表示部210は、制御部290の制御に従って、PIN入力画面を表示する(シーケンスS162)。図3および図4で説明したように、PIN入力画面は、PINロックまたはPINロック解除を要求するための画面である。
そして、操作入力部220は、PINの入力とPINロック要求操作とを受け付けて、PINおよびPINロック要求を制御部290に出力する(シーケンスS162)。
例えば、操作入力部220は、その具備するキーボードからPINの入力を受け付けて、制御部290にPINを出力し、制御部290は、表示部210を制御して、PIN入力領域(図3の領域A24)にPINを表示させる。そして、操作入力部220は、ロック要求ボタン(図3のボタンB22)の押下を受け付けて、制御部290にPINロック要求を出力する。
操作入力部220からのPINロック要求の出力を受けると、制御部290は、シーケンスS121(図7)において受信した作業指示書に含まれる作業指示書番号と、シーケンスS162で入力されたPINとを含むPINロック要求を生成して通信部230に出力する。そして、通信部230は、作業指示書番号とPINとを含むPINロック要求を中央制御装置100に送信する(シーケンスS163)。
中央制御装置100では、通信部130が、作業指示書番号とPINとを含むPINロック要求を受信して、制御部190に出力する。そして、制御部190は、PINロック要求に含まれる作業指示書番号とPINとに基づいて、PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求か否かを判定する(シーケンスS164)。
具体的には、図6で説明したように、PINロック要求権限を有する者は保守作業毎に一部の者に限られており、記憶部140が、作業指示書番号と、PINロック要求権限者全員のPINとを対応付けて予め記憶している。そして、通信部130からPINロック要求を取得した制御部190は、取得したPINロック要求から作業指示書番号を読み出し、読み出した作業指示書番号に対応付けられたPINを、記憶部140の記憶する安全措置管理データから読み出す。また、制御部190は、PINロック要求からPINを読み出し、このPINロック要求から読み出したPINが、記憶部140から読み出したPINに含まれていれば、PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求であると判定する。一方、PINロック要求から読み出したPINが、記憶部140から読み出したPINに含まれていなければ、PINロック要求権限を有しない者からのPINロック要求であると判定する。
ここで、PINを非公開とすることによって、各保守作業員は、自身のPINのみを入力可能となる。これにより、PINロック要求の際やPINロック解除要求の際に、PINをパスワードとして用いることができる。
PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求であると判定した制御部190は、PINロック状態へ遷移する(シーケンスS165)。PINロック状態への遷移は、制御部190が、記憶部140の記憶する安全措置管理データの、該当する状態情報格納欄の値を「ロック」に書き換えることによって行われる。
なお、本実施形態では、制御部190は、1つのPINロック要求に基づいて、該当する保守作業に必要な全ての安全措置をPINロックするが、保守作業員端末装置200が、安全措置毎にPINロック要求を送信し、制御部190が、安全措置毎にPINロックを行うようにしてもよい。PINロック解除についても同様に、保守作業員端末装置200が、安全措置毎にPINロック解除要求を送信し、制御部190が、安全措置毎にPINロック解除を行うようにしてもよい。これにより、例えば、複数のエリアにおける電力系統の保守点検など、複数の作業を纏めて1つの保守作業として管理しつつ、必要なタイミングで必要な安全措置のみを実施して、交通システムへの影響を最小限に抑えることが出来る。
PINロック状態への遷移を行った後、制御部190は、表示部110を制御して、PINロックが有効となった旨を表示させる(シーケンスS166)。PINロックが有効となった旨の表示は、例えば、図5で説明したように、表示部110が表示画面上にPINロック状態を示すアイコン(アイコンC412、C423、C424)を表示することによって行われる。
また、制御部190は、PINロックが有効となったことを示す情報を通信部130に出力し、通信部130は、当該情報を保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS167)。
保守作業員端末装置200では、PINロックが有効となったことを示す情報を、通信部230が受信して制御部290に出力する。そして、制御部290は、表示部210を制御して、PINロックが有効となった旨を表示させる(シーケンスS168)。PINロックが有効となった旨の表示は、例えば、図5で説明したように、表示部210が図5の各領域の図を表示する際に、PINロック状態を示すアイコン(アイコンC412、C423、C424)を表示することによって行われる。
PINロックが有効となったことを保守作業員端末装置200にて確認した後、保守作業員は、保守作業を実行する。
このように、保守作業員端末装置200からの要求に従って、中央制御装置100が、保守可能状態を維持する状態であるPINロック状態に遷移する。そして、中央制御装置100がPINロック状態に遷移すると、保守作業員端末装置200が、PINロックが有効となった旨を表示する。
これにより、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200からの要求、すなわち、保守作業員による要求無しには、原則として安全措置を解除できない状態となり、そのことが保守作業員端末装置200に表示されるので、中央指令室の指令員の状況誤認識や誤操作により、安全措置が解除されて、作業員を危険にさらすことを防止できる。すなわち、保守作業員を危険にさらすおそれを軽減できる。
また、保守作業員は、安全措置が維持される状態となったことを確認できるので、保守作業員に不安を与えるおそれを軽減できる。さらには、保守作業員は、安全措置が維持される状態となったことを確認してから保守作業を開始できるので、指令員の状況誤認識や誤操作により安全措置が実施されずに、保守作業員を危険にさらすことを防止できる。
PINロックおよびPINロック解除は、保守作業員端末装置200からの要求に応じて行われるのが原則であるが、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック要求やPINロック解除要求を行える権限者が不在の場合(例えば、保守作業員の中に、PINロック要求権限者が含まれていない場合)に備えて、例外的に中央制御装置100を操作することによってPINロックやPINロック解除を行えるようにしてもよい。
図9は、図7の一連の処理によって安全措置が有効となった後、中央制御装置100を操作することによってPINロックを行う際の鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。以下では、中央制御装置100を操作することによって行うPINロックを、「マスターキーによるPINロック」と称する。
シーケンスS181は、シーケンスS161(図8)と同様である。ただし、表示部210は、PIN入力画面において、図3で説明したロック要求ボタンB22に加えて、PINの入力無しにPINロックを要求するために、中央指令室の指令員に対する電子メール送信手段を提供するメール送信ボタンを表示する。
PINロック要求権限者が不在の場合、保守作業員は、マスターキーによるPINロックを要求する操作として、メール送信ボタンを押下(例えば、画面上でタッチ)する。操作入力部220が、この押下操作を受け付けると(シーケンスS182)、制御部290は、メール送信手段を提供する(シーケンスS183)。具体的には、制御部290は、表示部210を制御してメール生成画面を表示させ、操作入力部220の受け付ける文字入力操作に従って電子メールを生成する。そして、操作入力部220が電子メール送信操作を受け付けると、制御部290は、通信部230を介して中央制御装置100に電子メールを送信する。
なお、マスターキーによるPINロック要求を行う方法は、上述したメール送信による方法に限らない。例えば、保守作業員が、鉄道交通制御システム1から独立した電話装置を用いて指令員と音声通話を行って、マスターキーによるPINロックを要求するようにしてもよい。
中央制御装置100では、通信部130が保守作業員端末装置200からの電子メールを受信すると、表示部110が当該電子メールを表示して指令員に確認を促す。これにより、マスターキーによるPINロック要求が表示される(シーケンスS184)。
その後、操作入力部120は、マスターキーによるPINロック操作を受け付け(シーケンスS185)、制御部190は、当該操作に応じてPINロック状態に遷移する(シーケンスS186)。例えば、操作入力部120が、指令員による作業指示書番号の入力を受け付け、制御部190は、当該作業指示書番号に従って、図6で説明した安全措置管理データの状態情報格納欄の値を「実施」から「ロック」に書き換える。
ここで、PINロックは、安全措置を維持するようにする処理であるため、通常、マスターキーによるPINロックを行っても保守作業員を危険にさらすおそれは無い。そこで、後述するPINロック解除よりも簡単な処理によってマスターキーによるPINロック可能としている。
以下、シーケンスS187〜S189は、図8のシーケンスS166〜S168と同様である。
このように、中央制御装置100が、マスターキーによるPINロックを受け付けることにより、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック要求を行える権限者が不在の場合にもPINロックを行うことができる。これにより、保守作業員に不安を与えるおそれや、作業員を危険にさらすおそれを軽減できる。
図10は、図8または図9の一連の操作によってPINロックが有効となった後、保守作業員端末装置200からのPINロック解除要求に応じて中央制御装置100がPINロックを解除する際の、鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。
保守作業員は、保守作業を完了すると、PINロック解除を要求するために、PIN入力画面の表示要求を行う。操作入力部220が、このPIN入力画面の表示要求を受け付けると、表示部210は、制御部290の制御に従って、PIN入力画面を表示する(シーケンスS201)。
そして、操作入力部220は、PINの入力とPINロック解除要求操作とを受け付けて、PINおよびPINロック要求を制御部290に出力する(シーケンスS202)。
例えば、操作入力部220は、その具備するキーボードからPINの入力を受け付けて、制御部290にPINを出力し、制御部290は、表示部210を制御して、PIN入力領域(図4の領域A24)にPINを表示させる。そして、操作入力部220は、ロック解除要求ボタン(図4のボタンB32)の押下を受け付けて、制御部290にPINロック解除要求を出力する。
操作入力部220からのPINロック解除要求の出力を受けると、制御部290は、表示部210を制御して、安全措置が解除され得る旨の警告を所定の時間表示させる(シーケンスS203)。この警告表示は、安全措置が解除されても問題ないことを確認する時間、および、必要に応じて安全確保に必要な措置を取る時間を、保守作業員に与えるために行われるものである。
その後、制御部290は、シーケンスS121(図7)において受信した作業指示書に含まれる作業指示書番号と、シーケンスS202で入力されたPINとを含むPINロック解除要求を生成して通信部230に出力する。そして、通信部230は、作業指示書番号とPINとを含むPINロック解除要求を中央制御装置100に送信する(シーケンスS204)。
中央制御装置100では、通信部130が、作業指示書番号とPINとを含むPINロック解除要求を受信して、制御部190に出力する。そして、制御部190は、PINロック解除要求に含まれる作業指示書番号とPINとに基づいて、PINロック解除要求権限を有する者からのPINロック解除要求か否かを判定する(シーケンスS205)。
具体的には、シーケンスS164(図8)で説明したのと同様に、制御部190は、PINロック解除要求に含まれる作業指示書番号に基づいて、記憶部140の記憶する安全措置管理データから、PINロック解除要求権限者のPINを読み出し、PINロック解除要求から読み出すPINが、記憶部140から読み出したPINに含まれるか否かに基づいて、PINロック解除要求権限を有する者からのPINロック解除要求か否かを判定する。
PINロック要求権限を有する者からのPINロック解除要求であると判定した制御部190は、PINロックされていない状態である非ロック状態へ遷移することにより、PINロックを解除する(シーケンスS206)。非ロック状態への遷移は、制御部190が、記憶部140の記憶する安全措置管理データの、該当する状態情報格納欄の値を「実施」(安全措置が実施されているが、PINロックは行われていないことを示す値)に書き換えることによって行われる。
非ロック状態への遷移を行った後、制御部190は、表示部110を制御して、PINロックが解除された旨を表示させる(シーケンスS207)。PINロックが解除された旨の表示は、例えば、表示部110が表示画面上にPINロック状態を示すアイコン(例えば図5のアイコンC412、C423、C424)を消去する(表示しないようにする)ことによって行われる。
また、制御部190は、PINロックが解除されたことを示す情報を通信部130に出力し、通信部130は、当該情報を保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS208)。
保守作業員端末装置200では、PINロックが解除されたことを示す情報を、通信部230が受信して制御部290に出力する。そして、制御部290は、表示部210を制御して、PINロックが解除された旨を表示させる(シーケンスS209)。PINロックが解除された旨の表示は、例えば、表示部210が図5の各領域の図を表示する際に、PINロック状態を示すアイコン(アイコンC412、C423、C424)を消去する(表示しないようにする)ことによって行われる。
PINロックが解除されたことを確認した後、保守作業員は、操作入力部220にて、作業完了報告フォームの表示要求操作を行う。この作業完了報告フォームは、保守作業員が、実施した保守作業について報告する作業完了報告を作成するためのフォームである。作業完了報告には、例えば、保守作業員が全員退避したか否かのチェック項目など、安全確認のための項目を含む。
操作入力部220が作業完了報告フォームの表示要求操作を受け付けると、制御部290は、当該要求に応じて、記憶部240が予め記憶する作業完了報告フォームを読み出す。そして、制御部290は、表示部210を制御して、作業完了報告フォームを表示させる(シーケンスS210)。
そして、操作入力部220は、作業完了報告フォームへの必要事項の入力操作を受け付け、制御部290は、操作入力部220の受け付ける入力操作に従って、作業完了報告を生成する(シーケンスS211)。そして、操作入力部220が作業完了報告の送信操作を受け付けると、制御部290は、生成した作業完了報告を、通信部230を介して中央制御装置100に送信する(シーケンスS212)。
上述したように、PINロックおよびPINロック解除は、保守作業員端末装置200からの要求に応じて行われるのが原則であるが、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック要求やPINロック解除要求を行える権限者が不在の場合に備えて、例外的に中央制御装置100を操作することによってPINロックやPINロック解除を行えるようにしてもよい。
図11は、図8または図9の一連の操作によってPINロックが有効となった後、中央制御装置100を操作することによってPINロックを解除する際の鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。以下では、中央制御装置100を操作することによって行うPINロック解除を、「マスターキーによるPINロック解除」と称する。
シーケンスS221は、シーケンスS201(図10)と同様である。ただし、表示部210は、PIN入力画面において、図4で説明したロック解除要求ボタンB32に加えて、PINの入力無しにPINロック解除を要求するために、中央指令室の指令員に対する電子メール送信手段を提供するメール送信ボタンを表示する。
PINロック解除要求権限者が不在の場合、保守作業員は、マスターキーによるPINロック解除を要求する操作として、メール送信ボタンを押下(例えば、画面上でタッチ)する。操作入力部220が、この押下操作を受け付けると(シーケンスS222)、制御部290は、シーケンスS183(図9)で説明したのと同様に、メール送信手段を提供する(シーケンスS223)。
なお、マスターキーによるPINロック解除要求を行う方法は、上述したメール送信による方法に限らない。例えば、保守作業員が、鉄道交通制御システム1から独立した電話装置を用いて指令員と音声通話を行って、マスターキーによるPINロック解除を要求するようにしてもよい。
中央制御装置100では、通信部130が保守作業員端末装置200からの電子メールを受信すると、表示部110が当該電子メールを表示して指令員に確認を促す。これにより、マスターキーによるPINロック解除要求が表示される(シーケンスS224)。
その後、操作入力部120が、マスターキーによるPINロック解除操作を受け付けると(シーケンスS225)、制御部190は、所定の手順が実行されたことを確認する処理を行う(シーケンスS226)。ここでいう所定の手順は、PINロックを解除し、さらに安全措置を解除しても危険が生じないことを確認する手順である。
例えば、制御部190は、記憶部140が予め記憶する「確認要員を派遣して、現場の安全を確認して下さい。」といったメッセージを読み出し、表示部110を制御して当該メッセージを表示させる。このメッセージを読んだ指令員は、自ら保守作業エリアに出向くか、あるいは保守作業エリアに最寄の作業基地に電話連絡して安全確認を依頼する。安全確認が完了した後、指令員は、操作入力部120にて安全確認完了を示す操作を行う。
所定の手順が実行されたことを確認した後、制御部190は、PINロック状態を解除する(シーケンスS227)。例えば、シーケンスS225の解除操作において、操作入力部120が、指令員による作業指示書番号の入力を受け付けておき、制御部190は、当該作業指示書番号に従って、図6で説明した安全措置管理データの状態情報格納欄の値を「ロック」から「実施」に書き換える。
以下、シーケンスS228〜S233は、図10のシーケンスS207〜S212と同様である。
このように、中央制御装置100が、マスターキーによるPINロック解除を受け付けることにより、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック解除要求を行える権限者が不在の場合にもPINロックを解除できる。PINロックの解除により安全措置を解除して鉄道交通制御システム1を復旧させ得る。
図12は、図10または図11の一連の操作によってPINロックが解除された後、中央制御装置100が安全措置を解除する際の、鉄道交通制御システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図10のシーケンスS212または図11のシーケンスS233において送信された作業完了報告を通信部130が受信すると、制御部190は、表示部110を制御して当該作業完了報告を表示させる(シーケンスS261)。
上述したように作業完了報告には安全確認の項目が含まれる。従って、指令員は表示された作業完了報告を参照して安全確認を行い、安全措置を解除してよいか否かを判断することができる。そこで、指令員は、表示部110の表示する作業完了報告を確認して問題が無いか否かを判定し、操作入力部120において確認結果(問題の有無の判定結果)の入力操作を行う。図12の例では、操作入力部120は、問題が無いことを示す確認結果の入力操作を受け付ける(シーケンスS262)。
そして、制御部190は、操作入力部120の受け付ける入力操作に基づいて、作業完了報告に問題が無いことを示す通知である作業完了報告の受理通知を生成し、通信部130に出力する。通信部130は、この受理通知を保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS263)。
保守作業員端末装置200では、通信部230が、中央制御装置100からの受理通知を受信し、制御部290が、当該受理通知を表示部210に表示させる(シーケンスS264)。
また、操作入力部120は、作業完了報告にて安全を確認した指令員による安全措置の解除を指示する入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を示す情報を制御部190に出力する(シーケンスS265)。例えば、操作入力部120が、電力供給再開指示用の押ボタンを所定の区間毎に有し、これら押ボタンの押下を受け付ける。そして操作入力部120は、押下された押ボタンに応じた区間への電力供給再開を指示する情報を、制御部190に出力する。さらに、操作入力部120は、車両進入禁止解除指示用の押ボタンを所定の区間毎に有し、これら押ボタンの押下を受け付ける。そして操作入力部120は、押下された押ボタンに応じた区間への車両進入禁止解除を指示する情報を、制御部190に出力する。
図12の例では、指令員は、保守作業エリアへの電力供給再開指示用の押ボタンと、保守作業エリアへの車両進入禁止解除指示用の押ボタンとを押下する。そして、操作入力部120は、保守作業エリアへの電力供給再開を指示する情報と、保守作業エリアへの車両進入禁止解除を指示する情報とを、制御部190に出力する。
そして、制御部190は、操作入力部120から出力される情報に応じて、保守可能状態を解除して通常の状態となるよう対象機器900を制御する(すなわち、安全措置を解除する)。その際、制御部190は、記憶部140の記憶する安全措置管理データを参照して、解除対象の安全措置に対するPINロックが全ての保守作業において解除されているか否かを判定し、全ての保守作業において解除されていると判定した場合のみ、安全措置を解除する。
すなわち、複数の保守作業が行われている場合、1つの保守作業においてPINロックが解除されていても、他の保守作業においてPINロックが有効となっている場合には、安全措置を継続して保守作業員の安全を確保する必要がある。そこで、制御部190は、全ての保守作業においてPINロックが解除されている場合のみ、安全措置を解除する。
具体的には、制御部190は、保守作業エリアへの電力供給再開を指示する情報を取得すると、安全措置管理データを参照して、取得した情報の示す保守作業エリアに対する電力供給停止について、状態情報格納欄の値が「ロック」となっている行の有無を判定する。例えば、図6の安全措置3が、当該保守作業エリアへの電力供給停止に該当する場合、制御部190は、この安全措置3の列の全ての状態情報格納欄を参照して、値が「ロック」となっている欄の有無を判定する。
そして、制御部190は、値が「ロック」となっている行が無いと判定した場合のみ、電力供給を再開する処理を行う。一方、値が「ロック」となっている行が有ると判定した場合、例えば、制御部190は、表示部110を制御して、値ら「ロック」となっている行の作業指示書番号と、安全措置を解除できない旨のメッセージとを表示させる。
値が「ロック」となっている行が無いと判定すると、制御部190は、電力制御装置910が保守作業エリアへの電力供給を再開するよう指示する制御情報を、制御情報通信部150を介して電力制御装置910に送信する(シーケンスS266)。この制御情報に従って、電力制御装置910は、指定区間(保守作業エリア)への電力供給を再開する(シーケンスS271)。
同様に、制御部190は、保守作業エリアへの車両進入禁止解除を指示する情報を取得すると、安全措置管理データを参照して、取得した情報の示す保守作業エリアに対する車両進入禁止について、状態情報格納欄の値が「ロック」となっている行の有無を判定する。
そして、値が「ロック」となっている行が無いと判定すると、制御部190は、信号制御装置920が保守作業エリアへの車両進入禁止の信号表示を解除するよう指示する制御情報を、制御情報通信部150を介して信号制御装置920に送信する(シーケンスS267)。この制御情報に従って、信号制御装置920は、その制御対象の信号機に対する、指定区間(保守作業エリア)への車両進入禁止の信号表示とする制御を解除する(シーケンスS272)。
シーケンスS271において指定区間への電力供給を再開する処理を完了した電力制御装置910は、電力供給が再開されたことを示す情報を、中央制御装置100に出力する(シーケンスS273)。同様に、シーケンスS272において指定区間への車両進入禁止の信号表示を解除する処理を完了した信号制御装置920は、車両進入禁止が解除されたことを示す情報を、中央制御装置100に出力する(シーケンスS274)。
中央制御装置100では、制御部190が、対象機器900から送信された情報を、制御情報通信部150を介して取得する。そして、制御部190は、取得した情報に基づいて、安全措置が解除されたことを示す情報を、通信部130を介して保守作業員端末装置200に送信する(シーケンスS275)。
保守作業員端末装置200では、通信部230が、制御部190からの上記情報を受信して制御部290に出力し、制御部290は、安全措置が解除された旨を、表示部210に表示させる(シーケンスS291)。
また、制御部190は、安全措置が解除されたことを、表示部110に表示させる(シーケンスS281)。この安全措置が解除されたことの表示は、例えば、図5で説明した画面上で、線路の輝度を通常表示に戻し、アイコンC411のような×印のアイコンを削除する(表示しないようにする)ことによって行われる。
その後、制御部190は、操作入力部220の受け付ける操作に従って、作業指示書の表示ウィンドウを閉じるように表示部210を制御する。
次に図13〜18を参照して、中央制御装置100の動作について説明する。図13〜18は、中央制御装置100の行う処理手順を示すフローチャートである。
図13は、中央制御装置100が行う処理手順の概要を示すフローチャートである。中央制御装置100は、事故あるいは定期保守点検等により、保守作業の必要が生じた際に、保守作業毎に同図の処理を行う。
まず、中央制御装置100は、指令員の操作に従って作業指示書を生成し、保守作業員端末装置200に送信する(ステップS401)。次に、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200から送信される許可申請に従って安全措置を実施する(ステップS402)。その後、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200から送信されるPINロック要求に応じて、あるいはマスターキーによるPINロックにて、PINロックを行う(ステップS403)。そして、保守作業完了後に保守作業員端末装置200から送信されるPINロック解除要求に応じて、あるいはマスターキーによるPINロック解除にて、中央制御装置100はPINロックを解除する(ステップS404)。その後、中央制御装置100は、安全措置を解除する(ステップS405)。
図14は、中央制御装置100が、指令員の操作に従って作業指示書を生成し、保守作業員端末装置200に送信する処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS401(図13)にて行われる。
まず、中央制御装置100において、操作入力部120が、指令員による作業指示書の作成フォームの表示要求を受け付けると、制御部190は、記憶部140の記憶する作業指示書の作成フォームを読み出し、表示部110に表示させる(ステップS421)。この処理はシーケンスS101(図7)の処理に相当する。
次に、操作入力部120は、表示部110の表示する作業指示書の作成フォームに対する、指令員による必要事項の入力操作を受け付ける(ステップS422)。操作入力部120が入力操作を受け付ける必要事項には、PINロック要求権限者およびPINロック解除要求権限者のPINが含まれる。PINロック要求権限者およびPINロック解除要求権限者は1人であってもよいし、複数人であってもよい。また、PINロック要求権限者とPINロック解除要求権限者とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。
そして、制御部190は、操作入力部120の受け付ける入力操作に応じて作業指示書を生成し、生成した作業指示書に作業指示書番号を付加して、通信部130に出力する(ステップS423)。ステップS422およびS423の処理は、シーケンスS102の処理に相当する。
そして、通信部130は、制御部190から出力される作業指示書を作業指示書番号と共に、保守作業員端末装置200の通信部230に送信する(ステップS424)。ここで、制御部190は、ステップS422にて入力されるPINに基づいて、PINロック要求権限者およびPINロック解除要求権限者の所持する保守作業員端末装置200に対して、作業指示書を作業指示書番号と共に送信する。以下の説明においても、制御部190から保守作業員端末装置200への送信は、PINロック要求権限者およびPINロック解除要求権限者の所持する保守作業員端末装置200に対して行われる。ステップS402の処理は、シーケンスS103の処理に相当する。
その後図14の処理を終了し、ステップS402(図13)に進む。
図15は、中央制御装置100が、安全措置を実施する処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS402(図13)にて行われる。
まず、通信部130が、保守作業員端末装置200から送信される許可申請を待ち受ける(ステップS441)。そして、通信部130が、保守作業員端末装置200からの許可申請を受信すると、制御部190は、当該許可申請を、表示部110に表示させる(ステップS442)。ステップS441およびS442の処理は、シーケンスS125(図7)の処理に相当する。
その後、操作入力部120は、指令員による許可申請の確認結果の入力操作を待ち受ける(ステップS443)。この処理は、シーケンスS126の処理に相当する。
操作入力部120が確認結果の入力操作を受け付けると、制御部190は、当該確認結果が問題無しを示すか否かを判定する(ステップS444)。例えば、指令員が、操作入力部120の有するキーボードにおいて「OK」と入力すると、制御部190は、問題無しを示すと判定する。一方、指令員が「NG」と入力し、続けて不備内容を入力すると、制御部190は、問題有りを示すと判定する。
問題有りを示すと判定した場合(ステップS444:NO)、制御部190は、確認結果に含まれる不備内容を通信部130に出力し、通信部130は、当該不備内容を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS451)。その後、ステップS441に戻り、保守作業員端末装置200からの許可申請の再送信を待ち受ける。
一方、ステップS444において、確認結果が問題無しを示すと判定した場合(ステップS444:YES)、制御部190は、許可申請に問題が無いことを示す受理通知を通信部130に出力し、通信部130は、当該受理通知を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS461)。この処理はシーケンスS127の処理に相当する。
その後、操作入力部120は、指令員による安全措置実施を指示する操作を待ち受ける。そして、操作入力部120は、安全措置の実施を指示する入力操作を受け付けると、受け付けた入力操作を示す情報を制御部190に出力する(ステップS462)。この処理はシーケンスS141の処理に相当する。
そして、制御部190は、操作入力部120から出力される情報に応じて、保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう対象機器900を制御する(すなわち、安全措置を実施する。ステップS463)。この処理はシーケンスS142〜S145の処理に相当する。
その後、制御部190は、対象機器900から送信される情報に基づいて安全措置が有効となっていることを検出し、安全措置が有効となっていることを示す情報を、通信部130を介して保守作業員端末装置200に送信する(ステップS464)。この処理はシーケンスS148の処理に相当する。
また、制御部190は、安全措置が実施されていることを、表示部110に表示させる(ステップS465)。この処理はシーケンスS152の処理に相当する。
その後、図15の処理を終了し、ステップS403(図13)に進む。
図16は、中央制御装置100が、PINロックを行う処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS403(図13)にて行われる。
まず、通信部130は、保守作業員端末装置200からのPINロック要求の送信を待ち受ける。そして、通信部130は、保守作業員端末装置200からのPINロック要求を受信すると、当該PINロック要求を制御部190に出力する。一方、操作入力部120は、マスターキーによるPINロックを要求する操作を待ち受ける。そして、操作入力部120は、マスターキーによるPINロックを要求する操作を受け付けると、マスターキーによるPINロック要求を制御部190に出力する(ステップS501)。なお、シーケンスS184(図9)で説明した電子メールの受信および表示も、ステップS501にて行われる。
通信部130または操作入力部120からのPINロック要求の出力を受け付けると、制御部190は、通信部130からPINロック要求が出力された否か、すなわち、保守作業員端末装置200から送信されたPINロック要求か否かを判定する(ステップS502)。通信部130からPINロック要求が出力されたと判定した場合(ステップS502:YES)、制御部190は、シーケンスS164(図8)で説明したように、PINロック要求から作業指示書番号を読み出して記憶部240からPINを取得するなど、PINロック要求に含まれる作業指示書番号とPINとに基づいて、PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求か否かを判定する処理を行う(ステップS511、S512)。
PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求ではないと判定した場合(ステップS512:NO)、制御部190は、PINロック要求権限がない旨の不備内容を通信部130に出力し、通信部130は、当該不備内容を、PINロック要求送信元の保守作業員端末装置200に送信する(ステップS521)。
その後、ステップS501に戻り、再びPINロック要求を待ち受ける。
一方、ステップS512において、PINロック要求権限を有する者からのPINロック要求であると判定した場合(ステップS512:YES)、制御部190は、PINロック状態へ遷移する(ステップS531)。この処理はシーケンスS165(図8)の処理に相当する。
その後、制御部190は、表示部110を制御して、PINロックが有効となった旨を表示させる(ステップS532)。この処理はシーケンスS166の処理に相当する。
また、制御部190は、PINロックが有効となったことを示す情報を通信部130に出力し、通信部130は、当該情報を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS533)。この処理はシーケンスS167の処理に相当する。
その後、図16の処理を終了し、ステップS404(図13)に進む。
一方、ステップS502において、操作入力部120からPINロック要求が出力されたと判定した場合(ステップS502:NO)、ステップS531に進む。すなわち、中央制御装置100は、マスターキーによるPINロックを要求されており、当該要求に基づいてPINロックを行う。
図17は、中央制御装置100が、PINロック解除を行う処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS404(図13)にて行われる。
まず、通信部130は、保守作業員端末装置200からのPINロック解除要求の送信を待ち受ける。そして、通信部130は、保守作業員端末装置200からのPINロック解除要求を受信すると、当該PINロック解除要求を制御部190に出力する。一方、操作入力部120は、マスターキーによるPINロック解除を要求する操作を待ち受ける。そして、操作入力部120は、マスターキーによるPINロック解除を要求する操作を受け付けると、マスターキーによるPINロック解除要求を制御部190に出力する(ステップS601)。なお、シーケンスS222(図11)で説明した電子メールの受信および表示も、ステップS601にて行われる。
通信部130または操作入力部120からのPINロック解除要求の出力を受け付けると、制御部190は、通信部130からPINロック解除要求が出力された否か、すなわち、保守作業員端末装置200から送信されたPINロック解除要求か否かを判定する(ステップS602)。通信部130からPINロック解除要求が出力されたと判定した場合(ステップS602:YES)、制御部190は、シーケンスS164(図8)で説明したのと同様に、PINロック解除要求から作業指示書番号を読み出して記憶部240からPINを取得するなど、PINロック解除要求に含まれる作業指示書番号とPINとに基づいて、PINロック解除要求権限を有する者からのPINロック解除要求か否かを判定する処理を行う(ステップS611、S612)。
PINロック解除要求権限を有する者からのPINロック解除要求ではないと判定した場合(ステップS612:NO)、制御部190は、PINロック解除要求権限がない旨の不備内容を通信部130に出力し、通信部130は、当該不備内容を、PINロック解除要求送信元の保守作業員端末装置200に送信する(ステップS621)。
その後、ステップS601に戻り、再びPINロック解除要求を待ち受ける。
一方、ステップS612において、PINロック解除要求権限を有する者からのPINロック解除要求であると判定した場合(ステップS612:YES)、制御部190は、PINロックを解除する(ステップS641)。この処理はシーケンスS206(図10)の処理に相当する。
その後、制御部190は、表示部110を制御して、PINロックが解除された旨を表示させる(ステップS642)。この処理はシーケンスS207の処理に相当する。
また、制御部190は、PINロックが解除されたことを示す情報を通信部130に出力し、通信部130は、当該情報を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS643)。この処理はシーケンスS208の処理に相当する。
その後、図17の処理を終了し、ステップS405(図13)に進む。
一方、ステップS602において、操作入力部120からPINロック解除要求が出力されたと判定した場合(ステップS602:NO)、制御部190は、シーケンスS226で説明した、所定の手順が実行されたことを確認する処理を行う(ステップS631)。
そして、制御部190は、ステップS631の確認処理により、安全が確認されてPINロック解除可能か否かを判定する(ステップS632)。例えば、制御部190は、シーケンスS226で説明した指令員による安全確認完了操作の有無に基づいて、PINロック解除可能か否かを判定する。
PINロック解除不可と判定した場合(ステップS632:NO)、ステップS631に戻って安全確認完了を待ち受ける。一方、PINロック解除可能と判定した場合(ステップS632:YES)、ステップS641に進み、PINロックを解除する。
図18は、中央制御装置100が、安全措置解除を行う処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS405(図13)にて行われる。
まず、操作入力部120は、指令員による作業完了報告の要否についての入力操作を待ち受ける(ステップS661)。図12では、作業完了報告が行われる場合について説明したが、作業完了報告を不要とする場合も考えられる。例えば、数日にわたる保守作業において、最終日のみ作業完了報告を必要とし、他の日は作業完了報告を不要としてもよい。そこで、操作入力部120は、指令員による作業完了報告の要否の入力を待ち受ける。
作業完了報告の要否についての入力操作を受け付けると、操作入力部120は、作業完了報告の要否を示す情報を制御部190に出力する。そして、制御部190は、当該情報に基づいて作業完了報告の要否を判定する。
作業完了報告が不要と判定した場合(ステップS662:NO)、ステップS691に進み、後述する安全措置の解除処理を行う。
一方、作業完了報告が必要と判定した場合(ステップS662:YES)、制御部190は、通信部130を介して作業完了報告が必要であることを示す情報を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS671)。
そして、通信部130は、保守作業員端末装置200からの作業完了方向の送信を待ち受ける(ステップS72)。
作業完了報告を通信部130が受信すると、制御部190は、表示部110を制御して当該作業完了報告を表示させる(ステップS673)。この処理はシーケンスS261(図12)の処理に相当する。
その後、操作入力部120は、指令員による作業完了報告の確認結果の入力操作を待ち受ける。(ステップS673)。この処理はシーケンスS262の処理に相当する。
操作入力部120が確認結果の入力操作を受け付けると、制御部190は、当該確認結果が問題無しを示すか否かを判定する(ステップS674)。例えば、指令員が、操作入力部120の有するキーボードにおいて「OK」と入力すると、制御部190は、問題無しを示すと判定する。一方、指令員が「NG」と入力し、続けて不備内容を入力すると、制御部190は、問題有りを示すと判定する。
問題有りを示すと判定した場合(ステップS674:NO)、制御部190は、確認結果に含まれる不備内容を通信部130に出力し、通信部130は、当該不備内容を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS679)。その後、ステップS672に戻り、保守作業員端末装置200からの作業完了報告の再送信を待ち受ける。
一方、ステップS674において、確認結果が問題無しを示すと判定した場合(ステップS674:YES)、制御部190は、作業完了報告に問題が無いことを示す受理通知を通信部130に出力し、通信部130は、当該受理通知を保守作業員端末装置200に送信する(ステップS675)。この処理はシーケンスS263の処理に相当する。
その後、操作入力部120は、作業完了報告にて安全を確認した指令員による安全措置の解除を指示する入力操作を待ち受ける。そして、操作入力部120は、安全措置の解除を指示する入力操作を受け付けると、受け付けた入力操作を示す情報を制御部190に出力する(ステップS681)。この処理は、シーケンスS265の処理に相当する。
そして、制御部190は、シーケンスS262〜S274(図12)で説明したように、記憶部140の記憶する安全措置管理データを参照して、解除対象の安全措置に対するPINロックが全ての保守作業において解除されているか否かを判定する(ステップS682、S683)。
PINロックが解除されていない保守作業があると判定した場合(ステップS683:NO)、ステップS682に戻り、全ての保守作業においてPINロックが解除されるのを待ち受ける。
一方、ステップS683において、全ての保守作業でPINロックが解除されていると判定した場合(ステップS683:YES)、制御部190は、操作入力部120から出力される情報に応じて、保守可能状態を解除して通常の状態となるよう対象機器900を制御する(すなわち、安全措置を解除する。ステップS684)。この処理はシーケンスS266〜S274(図12)の処理に相当する。
その後、制御部190は、対象機器900から送信される情報に基づいて安全措置が解除されたことを検出し、安全措置が解除されたことを示す情報を、通信部130を介して保守作業員端末装置200に送信する(ステップS685)。この処理はシーケンスS275の処理に相当する。
また、制御部190は、安全措置が解除されたことを、表示部110に表示させる(ステップS686)。この処理はシーケンスS281の処理に相当する。
その後、図18の処理を終了する。
次に、図19〜23を参照して、保守作業員端末装置200の動作について説明する。図19〜23は、保守作業員端末装置200の行う処理手順を示すフローチャートである。
図19は、保守作業員端末装置200が行う処理手順の概要を示すフローチャートである。保守作業員端末装置200は、電源を接続(ON)されると同図の処理を行う。
まず、保守作業員端末装置200は、保守作業員によるIDおよびパスワードの入力を待ち受けて、ログイン処理を行い、初期画面を表示する(ステップS701)。この処理は、シーケンスS111〜S112の処理に相当する。
そして、保守作業員端末装置200の制御部290は、操作入力部220における保守作業員による入力操作の有無、および、通信部230における無線信号の受信の有無を確認する(ステップS702)。
そして、制御部290は、操作入力部220がログアウト操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS703)。ログアウト操作を受け付けたと判定した場合(ステップS703:YES)、制御部290はログアウト処理を行い、表示部210はログイン画面を表示する(ステップS704)。その後、ステップS701に戻り、保守作業員によるログインを待ち受ける。
一方、ステップS703において、ログアウト操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS703:NO)、制御部290は、操作入力部220が情報表示を要求する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS711)。ここでいう、情報表示を要求する操作は、図3の表示画面選択領域A25において、保守作業員が、鉄道の路線図あるいは電力系統図などの情報表示用の図を選択(画面上でボタンをタッチ)することによって行われる。
情報表示を要求する操作を受け付けたと判定した場合(ステップS711:YES)、制御部290は、表示部210を制御して、要求された図を表示させる(ステップS712)。その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS711において、情報表示を要求する操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS711:NO)、制御部290は、保守作業の状態を判定する(ステップS721)この、保守作業の状態の判定は、例えば、保守作業員端末装置200が中央制御装置100に保守作業の状態を問い合わせることによって行う。
ステップS721において、作業指示書受信後かつ許可申請送信前と判定した場合(ステップS721:安全措置実施前状態)、保守作業員端末装置200は、許可申請を生成して送信する処理を行い(ステップS722)、その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS721において、許可申請送信後かつPINロックされる前と判定した場合(ステップS721:PINロック前状態)、保守作業員端末装置200は、PINロックを要求する処理を行い(ステップS723)、その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS721において、PINロックされている状態であると判定した場合(ステップS721:PINロック有効状態)、保守作業員端末装置200は、PINロック解除を要求する処理を行い(ステップS724)、その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS721において、作業完了報告を要求されている状態にあると判定した場合(ステップS721:作業完了報告要求受付状態)、保守作業員端末装置200は、作業完了報告を生成して送信する処理を行い(ステップS725)、その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS721において、安全措置が解除された旨の情報を受信した状態にあると判定した場合(ステップS721:安全措置解除後状態)、保守作業員端末装置200は、表示部110を制御して、安全措置が解除された旨を表示させ(ステップS726)、その後、ステップS702に戻る。
一方、ステップS721において、上記のいずれにも該当しないと判定しない場合、そのままステップS702に戻る。例えば、作業指示書を受信する前の状態が、この状態に該当し得る。
図20は、保守作業員端末装置200が、許可申請を生成して送信する処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS722(図19)にて行われる。
まず、制御部290は、中央制御装置100から送信された作業指示書を、許可申請のフォームとして表示部210に表示させる(ステップS751)。この処理はシーケンスS122(図7)の処理に相当する。
次に、操作入力部220が許可申請の必要事項の入力操作を受け付けると、制御部290は、操作入力部220の受け付ける入力に基づいて許可申請を生成する(ステップS752)。この処理はシーケンスS123の処理に相当する。
また、制御部290は、操作入力部220が保守作業の詳細情報の表示を指示する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS753)。詳細情報の表示を指示する操作を受け付けたと判定した場合(ステップS753:YES)、制御部290は、当該指示に従って詳細情報を表示部210に表示させる(ステップS754)。
例えば、保守作業員が作業指示書の指示内容を確認する際に、保守作業の詳細手順を知りたい場合、作業マニュアルや作業対象機器の詳細データの表示を要求する操作を行う。そして、保守作業員端末装置200は、当該操作に応じて、作業マニュアルや作業対象機器の詳細データを表示する。さらに、保守作業員端末装置200が、作業エリアの天候情報など保守作業に関連する情報を表示するようにしてもよい。
その後、ステップS751に戻って、制御部290は、引き続き許可申請の生成処理を行う。
一方、ステップS753において、詳細情報の表示を指示する操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS753:NO)、制御部290は、必要事項の入力が完了したか否かを判定する(ステップS761)。例えば、制御部290は、表示部110の表示する入力完了ボタンが押下されたか否かに基づいて、必要事項の入力が完了したか否かを判定する。
必要事項の入力が完了していないと判定した場合(ステップS761:NO)、ステップS752に戻って、制御部290は、引き続き許可申請の生成処理を行う。
一方、ステップS761において、必要事項の入力が完了したと判定した場合(ステップS761:YES)、制御部290は、生成した許可申請を通信部230に出力する。そして、通信部230は、当該許可申請を中央制御装置100に送信する(ステップS771)。この処理はシーケンスS124の処理に相当する。
その後、通信部230は、中央制御装置100からの許可申請の確認結果の送信を待ち受ける。そして、通信部230は、確認結果を受信すると、当該確認結果を制御部290に出力する(ステップS772)。
そして、制御部290は、確認結果に従って、許可申請に問題が無かったか否かを判定する(ステップS773)。例えば、制御部290は、確認結果が、ステップS461(図15)において送信された受理通知か、ステップS451において送信された不備内容かによって問題の有無を判定する。
問題があったと判定した場合(ステップS773:NO)、制御部290は、確認結果から許可申請の不備内容を読み出し、読み出した不備内容を表示部210に表示させる(ステップS781)。その後、ステップS751に戻って、許可申請の修正処理を行う。
一方、問題が無かったと判定した場合(ステップS773:YES)、制御部290は、表示部210を制御して、許可申請が受理された旨を表示させる。
その後、通信部230は、中央制御装置100からの安全措置が有効となっていることを示す情報の送信を待ち受ける。当該情報を受信すると、通信部230は、受信した情報を制御部290に出力する(ステップS792)。そして、制御部290は、通信部230から出力される情報に基づいて、安全措置が有効となっている旨を表示部210に表示させる(ステップS793)。この処理はシーケンスS151(図7)の処理に相当する。
その後、図20の処理を終了し、ステップS702(図19)に戻る。
図21は、保守作業員端末装置200が、PINロック要求を行う処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS723(図19)にて行われる。
まず、制御部290は、操作入力部220が受け付けるPIN入力画面の表示要求に従って、表示部210を制御し、PIN入力画面を表示させる(ステップS801)この処理はシーケンスS161(図8)の処理に相当する。
その後、操作入力部220は、入力操作を待ち受けて、受け付けた入力操作の内容を示す情報を制御部290に出力する(ステップS802)。この処理はシーケンスS162
そして、制御部290は、操作入力部220がPINの入力操作およびPINロック要求操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS803)。
これらの操作を受け付けたと判定した場合(ステップS803:YES)、制御部290は、作業指示書番号とPINとを含むPINロック要求を生成して通信部230に出力する。そして、通信部230は、当該PINロック要求を中央制御装置100に送信する(ステップS811)。この処理はシーケンスS163の処理に相当する。
その後、ステップS812に進む。
一方、ステップS803において、操作入力部220がPINの入力操作およびPINロック要求操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS803:NO)、制御部290は、操作入力部220が、マスターキーによるPINロックを要求する操作として、メール送信ボタンの押下操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS841)。メール送信ボタンの押下操作を受け付けたと判定した場合(ステップS841:YES)、制御部290は、メール送信手段を提供して文字入力操作に従って電子メールを生成する。そして、操作入力部220が電子メール送信操作を受け付けると、制御部290は、通信部230を介して中央制御装置100に電子メールを送信する(ステップS842)。この処理はシーケンスS183の処理に相当する。
その後、ステップS812に進む。
一方、ステップS841において、メール送信ボタンの押下操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS841:NO)、ステップS802に戻り、操作入力部220が入力操作を待ち受ける。
ステップS812では、通信部230が、PINロック要求の確認結果を待ち受ける。そして、通信部230は、当該確認結果を受信すると、受信した確認結果を制御部290に出力する。
そして、制御部290は、確認結果に従って、PINロック要求に問題が無かったか否かを判定する(ステップS813)。例えば、制御部290は、確認結果が、ステップS533(図16)において送信されたPIN有効通知か、ステップS521において送信された不備内容かによって問題の有無を判定する。
問題があったと判定した場合(ステップS813:NO)、制御部290は、確認結果からPINロック要求の不備内容を読み出し、読み出した不備内容を表示部210に表示させる(ステップS821)。その後、ステップS802に戻って、操作入力部220が入力操作を待ち受ける。
一方、問題が無かったと判定した場合(ステップS813:YES)、制御部290は、表示部210を制御して、PINロックが有効となった旨を表示させる(ステップS831)。この処理はシーケンスS168の処理に相当する。
その後、図21の処理を終了し、ステップS702(図19)に戻る。
図22は、保守作業員端末装置200が、PINロック解除要求を行う処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS724(図19)にて行われる。
まず、制御部290は、操作入力部220が受け付けるPIN入力画面の表示要求に従って、表示部210を制御し、PIN入力画面を表示させる(ステップS851)この処理はシーケンスS201(図10)の処理に相当する。
その後、操作入力部220は、入力操作を待ち受けて、受け付けた入力操作の内容を示す情報を制御部290に出力する(ステップS852)。この処理はシーケンスS202の処理に相当する。
そして、制御部290は、操作入力部220がPINの入力操作およびPINロック解除要求操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS853)。
これらの操作を受け付けたと判定した場合(ステップS853:YES)、制御部290は、表示部210を制御して、安全措置が解除され得る旨の警告を所定の時間表示させる(ステップS861)。この処理はシーケンスS203の処理に相当する。
その後、制御部290は、作業指示書番号とPINとを含むPINロック解除要求を生成して通信部230に出力する。そして、通信部230は、当該PINロック解除要求を中央制御装置100に送信する(ステップS811)。この処理はシーケンスS204の処理に相当する。
その後、ステップS863に進む。
一方、ステップS853において、操作入力部220がPINの入力操作およびPINロック要求操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS853:NO)、制御部290は、操作入力部220が、マスターキーによるPINロック解除を要求する操作として、メール送信ボタンの押下操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS891)。メール送信ボタンの押下操作を受け付けたと判定した場合(ステップS891:YES)、制御部290は、メール送信手段を提供し、文字入力操作に従って電子メールを生成する。そして、操作入力部220が電子メール送信操作を受け付けると、制御部290は、通信部230を介して中央制御装置100に電子メールを送信する(ステップS892)。この処理はシーケンスS223の処理に相当する。
その後、ステップS863に進む。
一方、ステップS891において、メール送信ボタンの押下操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS891:NO)、ステップS852に戻り、操作入力部220が入力操作を待ち受ける。
ステップS863では、通信部230が、PINロック解除要求の確認結果を待ち受ける。そして、通信部230は、当該確認結果を受信すると、受信した確認結果を制御部290に出力する。
そして、制御部290は、確認結果に従って、PINロック解除要求に問題が無かったか否かを判定する(ステップS864)。例えば、制御部290は、確認結果が、ステップS633(図17)において送信されたPINロック解除通知か、ステップS621において送信された不備内容かによって問題の有無を判定する。
問題があったと判定した場合(ステップS864:NO)、制御部290は、確認結果からPINロック解除要求の不備内容を読み出し、読み出した不備内容を表示部210に表示させる(ステップS881)。その後、ステップS852に戻って、操作入力部220が入力操作を待ち受ける。
一方、ステップS864で、問題が無かったと判定した場合(ステップS864:YES)、制御部290は、表示部210を制御して、PINロックが解除された旨を表示させる(ステップS871)。この処理はシーケンスS209の処理に相当する。
その後、図22の処理を終了し、ステップS702(図19)に戻る。
図23は、保守作業員端末装置200が、作業完了報告を生成して送信する処理手順を示すフローチャートである。同図の処理は、ステップS725(図19)にて行われる。
まず、操作入力部220が受け付けた作業完了報告フォームの表示要求操作に従って、制御部290は、記憶部240が予め記憶する作業完了報告フォームを読み出す。そして、制御部290は、表示部210を制御して、作業完了報告フォームを表示させる(ステップS901)この処理は、シーケンスS210(図10)ないしS231(図11)の処理に相当する。
そして、操作入力部220は、作業完了報告フォームへの必要事項の入力操作を待ち受け、入力された必要事項を制御部290に出力する(ステップS902)。
そして、制御部290は、操作入力部220から出力される必要事項に従って、作業完了報告を生成する。そして、操作入力部220が作業完了報告の送信操作を受け付けると、制御部290は、生成した作業完了報告を、通信部230を介して中央制御装置100に送信する(スップS903)。
その後、通信部230は、作業完了報告の確認結果を待ち受ける。そして、通信部230は、当該確認結果を受信すると、受信した確認結果を制御部290に出力する(ステップS904)。
そして、制御部290は、確認結果に従って、PINロック解除要求に問題が無かったか否かを判定する(ステップS905)。例えば、制御部290は、確認結果が、ステップS675(図18)において送信された受理通知か、ステップS679において送信された不備内容かによって問題の有無を判定する。
問題が有ったと判定した場合(ステップS905:NO)、制御部290は、確認結果からPINロック解除要求の不備内容を読み出し、読み出した不備内容を表示部210に表示させる(ステップS911)。その後、ステップS902に戻り、操作入力部220が入力操作を待ち受ける。
一方、問題が無かったと判定した場合(ステップS773:YES)、通信部230は、安全措置が解除されたことを示す情報の送信を待ち受ける(ステップS921)。そして、通信部230が当該情報を受信すると、制御部290は、当該情報に従って、安全措置が解除された旨を表示部210に表示させる(ステップS922)。
その後、図23の処理を終了し、ステップS702(図19)に戻る。
以上のように、保守作業員端末装置200からの要求に従って、中央制御装置100が、保守可能状態を維持する状態であるPINロック状態に遷移する。そして、中央制御装置100がPINロック状態に遷移すると、保守作業員端末装置200が、PINロックが有効となった旨を表示する。
これにより、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200からの要求、すなわち、保守作業員による要求無しには、原則として安全措置を解除できない状態となり、そのことが保守作業員端末装置200に表示されるので、中央指令室の指令員の状況誤認識や誤操作により、安全措置が解除されて、作業員を危険にさらすことを防止できる。すなわち、保守作業員を危険にさらすおそれを軽減できる。
また、保守作業員は、安全措置が維持される状態となったことを確認できるので、保守作業員に不安を与えるおそれを軽減できる。さらには、保守作業員は、安全措置が維持される状態となったことを確認してから保守作業を開始できるので、指令員の状況誤認識や誤操作により安全措置が実施されずに、保守作業員を危険にさらすことを防止できる。
また、中央制御装置100と保守作業員端末装置200との両方が、PINロックされた旨の情報など対象機器900の制御状態に関する情報を表示するので、指令員と補修作業員とが共に、対象機器900の制御状態を確認することができる。
また、中央制御装置100が、マスターキーによるPINロックを受け付けることにより、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック要求を行える権限者が不在の場合にもPINロックを行うことができる。これにより、保守作業員に不安を与えるおそれや、作業員を危険にさらすおそれを軽減できる。
また、中央制御装置100が、マスターキーによるPINロック解除を受け付けることにより、保守作業員端末装置200の故障や電池不足、あるいは電波状況の不良により通信できない状態、あるいは、PINロック解除要求を行える権限者が不在の場合にもPINロックを解除できる。PINロックの解除により安全措置を解除して鉄道交通制御システム1を復旧させ得る。
また、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200から送信される許可申請(指示確認済情報)に基づいて、保守可能状態となるよう対象機器900を制御する。従って、保守作業員が保守作業を理解した状態で安全措置を講ずることができる。これにより、保守作業が速やかに行われ、比較的短時間で安全措置を解消して鉄道交通制御システムを復旧し得る。
また、保守作業員端末装置200は、保守可能状態となっているときにPINロック要求を送信する。すなわち、PINロック可能な場合にのみタイムリーにPINロック要求を送信するので、無駄なPINロック要求の送信を押さえ、保守作業員端末装置200の電力消費を抑えることが出来る。
また、中央制御装置100は、PINロック要求に含まれるPINによってPINロック要求権限者によるPINロック要求か否かを判定するので、権限を有しない者による不正なPINロック要求を防止できる。
また、中央制御装置100は、保守作業員端末装置200からのPINロック解除要求に基づいてPINロックを解除する。すなわち、保守作業員端末装置200からのPINロック解除要求が無ければ原則としてPINロックを解除しないので、中央指令室の指令員の誤認識や誤操作によってPINロックが解除され、さらに安全措置が解除される事態を回避でき、保守作業員の安全を確保できる。
また、中央制御装置100は、PINロック解除要求に含まれるPINによってPINロック解除要求権限者によるPINロック解除要求か否かを判定するので、権限を有しない者による不正なPINロック解除要求を防止でき、保守作業員の安全を、より確実に確保できる。
なお、中央制御装置100または保守作業員端末装置200の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 鉄道交通制御システム
100 中央制御装置
110 表示部
120 操作入力部
130 通信部
140 記憶部
150 制御情報通信部
190 制御部
200 保守作業員端末装置
210 表示部
220 操作入力部
230 通信部
240 記憶部
290 制御部
910 電力制御装置
920 信号制御装置

Claims (10)

  1. 保守作業の安全性に影響を及ぼす対象機器と、
    前記保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう前記対象機器を制御する制御部と、通信を行う通信部と、を具備する制御装置と、
    前記保守作業を行う保守作業員による入力操作を受け付ける操作入力部と、前記制御装置の前記制御部が前記対象機器を前記保守可能状態となるよう制御しているときに、前記操作入力部の受け付ける入力操作に応じて、前記保守可能状態を維持するよう前記制御装置に要求するロック要求を生成するロック要求生成部と、通信を行う通信部と、を具備する保守作業員端末装置と、
    を備え、
    前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記ロック要求を送信し、
    前記制御装置の前記通信部は、前記ロック要求を受信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記制御装置の前記通信部が受信する前記ロック要求に基づいて、前記保守可能状態を維持するよう前記対象機器を制御するロック状態に遷移し、また、前記制御装置の前記制御部は、1つの対象機器に対して複数のロック要求が行われた場合、当該ロック要求によるロック状態が全て解除された後に、当該対象機器を保守可能状態となるように制御する前記制御を解除する、ことを特徴とする制御システム。
  2. 前記制御装置は、入力操作を受け付ける操作入力部を具備し、
    前記制御装置の前記通信部は、前記制御装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記保守作業の内容を示す作業指示を前記保守作業員端末装置に送信し、
    前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記作業指示を受信済みであるときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記保守作業員が前記作業指示を確認したことを示す指示確認済情報を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記保守作業員端末装置から送信される前記指示確認済情報に基づいて、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御装置の前記通信部は、前記制御部が、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御すると、前記保守可能状態となったことを示す情報を前記保守作業員端末装置に送信し、
    前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記保守可能状態となったことを示す情報を受信済みのときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部の受け付ける前記入力操作に従って、前記ロック要求を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記保守作業員端末装置から送信される前記ロック要求に基づいて前記ロック状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。
  4. 前記保守作業員端末装置の前記操作入力部は、前記保守作業員を識別するPINコードの入力を含むロック要求操作を受け付け、
    前記保守作業員端末装置の通信部は、前記PINコードを含む前記ロック要求を送信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記ロック要求に含まれるPINコードが、予め登録されたPINコードと一致すると判定した場合に前記ロック状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記制御装置の前記通信部と前記保守作業員端末装置の前記通信部とは無線通信を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御システム。
  6. 前記保守作業員端末装置の前記通信部は、前記ロック要求を送信済みのときに、前記保守作業員端末装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に従って、前記ロック状態の解除を要求するロック解除要求を送信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記ロック解除要求に基づいて、前記ロック状態を解除する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の制御システム。
  7. 前記保守作業員端末装置の前記操作入力部は、前記保守作業員を識別するPINコードの入力を含むロック解除要求操作を受け付け、
    前記保守作業員端末装置の通信部は、前記PINコードを含む前記ロック解除要求を送信し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記ロック解除要求に含まれるPINコードが、予め登録されたPINコードと一致すると判定した場合に前記ロック状態を解除する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の制御システム。
  8. 前記制御装置は、入力操作を受け付ける操作入力部を具備し、
    前記制御部は、前記制御装置の前記操作入力部が受け付ける入力操作に基づいて、前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  9. 保守作業の安全性に影響を及ぼす対象機器を、保守作業を安全に行える状態である保守可能状態となるよう制御する制御部と、
    前記保守可能状態を維持するよう要求するロック要求を受信する通信部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記保守可能状態となるよう前記対象機器を制御しているときに、前記通信部が前記ロック要求を受信すると、前記保守可能状態を維持するよう前記対象機器を制御するロック状態に遷移し、また、前記制御部は、1つの対象機器に対して複数のロック要求が行われた場合、当該ロック要求によるロック状態が全て解除された後に、当該対象機器を保守可能状態となるように制御する前記制御を解除する、ことを特徴とする制御装置。
  10. 前記通信部は、前記ロック状態の解除を要求するロック解除要求を受信し、
    前記制御部は、前記ロック状態にあるときに、前記通信部が前記ロック解除要求を受信すると、当該ロック解除要求に基づいて前記ロック状態を解除する、ことを特徴とする請求項に記載の制御装置。
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