JP5768999B2 - モータ制御装置および車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
電動パワーステアリング装置は、電動パワーステアリング用モータ(EPS(Electric Power Steering)用モータ)を含む。テレスコピック調整装置は、テレスコピック調整用モータを含む。チルト調整装置は、チルト調整用モータを含む。EPS用モータは、たとえば、三相ブラシレスモータである。テレスコピック調整用モータおよびチルト調整用モータは、たとえば、ブラシ付直流モータである。
この発明の目的は、1つの駆動回路によって、三相モータと2つの直流モータとを駆動することが可能となるモータ制御装置を提供することである。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置を含む車両用操舵装置の概略的な構成を示す模式図である。
車両用操舵装置は、ステアリングホイール(操作部材)1と、ステアリングコラム2と、電動パワーステアリング装置3と、電動テレスコピック調整装置(図示略)と、電動チルト調整装置(図示略)と、モータ制御装置としての電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)10とを備えている。
電動パワーステアリング装置3は、運転者の操舵を補助するための装置である。電動テレスコピック調整装置は、ステアリングホイール1の前後位置(コラム軸方向位置)を調整するための装置である。電動チルト調整装置は、ステアリングホイール1の上下位置(コラム軸方向に対する傾動位置)を調整するための装置である。ECU10は、電動パワーステアリング装置3と、電動テレスコピック調整装置と、電動チルト調整装置とを制御するための装置である。電動テレスコピック調整装置と電動チルト調整装置とを総称して位置調整装置という場合がある。
電動テレスコピック調整装置は、ステアリングホイール1をコラム軸方向に移動させるための機構と、この機構を駆動するためのテレスコピック調整用モータ(以下、「テレスコピックモータ8」という)を含んでいる。テレスコピックモータ8は、この実施形態では、ブラシ付直流モータからなる。
EPS用モータ6、テレスコピックモータ8およびチルトモータ9は、ECU10によって制御される。テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを総称して、「位置調整用モータ」という場合がある。
ECU10は、各モータ6,8,9の駆動電力を生成する駆動回路11と、駆動回路11を制御するための制御部12とを備えている。制御部12は、CPU(中央処理装置)とこのCPUの動作プログラム等を記憶したメモリ(ROM,RAM、書き換え可能な不揮発性メモリ等)とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
この駆動回路11では、EPS用モータ6のU相に対応した一対の電界効果トランジスタFET1,FET2の直列回路と、V相に対応した一対の電界効果トランジスタFET3,FET4の直列回路と、W相に対応した一対の電界効果トランジスタFET5,FET6の直列回路とが、直流電源14と接地との間に並列に接続されている。以下において、各相の一対のFETのうち、電源14側のものを「ハイサイドFET」といい、接地側のものを「ローサイドFET」という場合がある。
制御部12は、電流センサ27U,27V,27W、回転位置センサ19、車速センサ31、操舵トルクセンサ32、位置調整用操作部33等からの入力信号に基づいて、リレー18A,18B,R1〜R3および駆動回路11内のFET1〜FET6を制御する。
位置調整用モータ(テレスコピックモータ8またはチルトモータ9)を駆動する場合の動作モードには、第1モード〜第8モードの8種類の動作モードがある。位置調整用モータ8,9が駆動される場合には、EPS用リレー18A,18Bはオフ状態にされる。
第3モード:位置調整用モータ8,9のうち、チルトモータ9のみが正転方向に回転するモードであり、キー34Uの操作に基づいて設定されるモードである。
第4モード:位置調整用モータ8,9のうち、チルトモータ9のみが逆転方向に回転するモードであり、キー34Dの操作に基づいて設定されるモードである。
第6モード:テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともにチルトモータ9が逆転方向に回転するモードであり、キー34RDの操作に基づいて設定されるモードである。
第8モード:テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともにチルトモータ9が逆転方向に回転するモードであり、キー34FDの操作に基づいて設定されるモードである。
第1モードでは、第1のリレーR1がオンされるとともに、第1のFET1および第4のFET4がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、第1のリレーR1、テレスコピックモータ8および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8の正極側端子(+)に正電圧が印加されるので、テレスコピックモータ8が正転方向に回転する。
第2モードでは、第1のリレーR1がオンされるとともに、第2のFET2および第3のFET3がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、テレスコピックモータ8、第1のリレーR1および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8の負極側端子(−)に正電圧が印加されるので、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転する。
第3モードでは、第2のリレーR2がオンされるとともに、第3のFET3および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、第2のリレーR2、チルトモータ9および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、チルトモータ9の正極側端子(+)に正電圧が印加されるので、チルトモータ9が正転方向に回転する。
第4モードでは、第2のリレーR2がオンされるとともに、第4のFET4および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第5のFET5、チルトモータ9、第2のリレーR2および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、チルトモータ9の負極側端子(−)に正電圧が印加されるので、チルトモータ9が逆転方向に回転する。
第6モードでは、第1のリレーR1および第2のリレーR2がオンされるとともに、第1のFET1、第4のFET4および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、第1のリレーR1、テレスコピックモータ8および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第5のFET5、チルトモータ9、第2のリレーR2および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともに、チルトモータ9が逆転方向に回転する。この場合には、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。
第7モードでは、第1のリレーR1および第2のリレーR2がオンされるとともに、第2のFET2、第3のFET3および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、テレスコピックモータ8、第1のリレーR1および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第3のFET3、第2のリレーR2、チルトモータ9および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともに、チルトモータ9が正転方向に回転する。この場合には、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。
このように両モータ8,9を回転させるには、第1のリレーR1および第2のリレーR2をオンにするとともに、第1のFET1および第6のFET6をオンすることによって、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転することが考えられる。この場合、テレスコピックモータ8側から第2のリレーR2を介してチルトモータ9側に電流が流れるように、両モータ8,9が直列運転される。しかしながら、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転すると、各モータ8,9に印加される電圧が低下するため、各モータ8,9のトルクが低下する。
図9は、第5モードにおけるECU10の動作を説明するための電気回路図である。
第5モードでは、第1のリレーR1および第3のリレーR3がオンとされ、第2のリレーR2がオフとされる。また、第1のFET1、第4のFET4および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、第1のリレーR1、テレスコピックモータ8および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第1のFET1、第3のリレーR3、チルトモータ9および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともに、チルトモータ9が正転方向に回転する。つまり、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。これにより、第5モードにおいて、両モータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
このように両モータ8,9を回転させるには、第1のリレーR1および第2のリレーR2をオンにするとともに、第5のFET5および第2のFET2をオンすることによって、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転することが考えられる。この場合、チルトモータ9側から第2のリレーR2を介してテレスコピックモータ8側に電流が流れるように、両モータ8,9が直列運転される。しかしながら、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転すると、各モータ8,9に印加される電圧が低下するため、各モータ8,9のトルクが低下する。
図10は、第8モードにおけるECU10の動作を説明するための電気回路図である。
第8モードでは、第1のリレーR1および第3のリレーR3がオンとされ、第2のリレーR2がオフとされる。また、第2のFET2、第3のFET3および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、テレスコピックモータ8、第1のリレーR1および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第5のFET5、チルトモータ9、第3のリレーR3および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともに、チルトモータ9が逆転方向に回転する。つまり、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。これにより、第8モードにおいて、両モータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
イグニッションキーがオンされると、制御部12は、入出力ポート(I/Oポート)を初期化する(ステップS1)。そして、制御部12は、位置調整装置の初期設定を行う(ステップS2)。具体的には、制御部12は、ステアリングホイール1の位置が所定の初期位置となるように、テレスコピックモータ8およびチルトモータ9を制御する。
前記ステップS8において、モータ電流の絶対値が所定のしきい値A未満であると判別された場合には(ステップS8:YES)、制御部12は、操舵角が中立位置付近の不感帯であると判断し、EPS用リレー18A,18Bをオフする(ステップS9)。この後、制御部12は、位置調整モータ8,9の制御処理(位置調整制御処理)を行なう(ステップS10)。具体的には、制御部12は、8つの位置調整キー34のうち、操作されている位置調整キーに対応した動作モード(第1モード〜第8モード)で、テレスコピックモータ8およびチルトモータ9の一方または両方を駆動する。なお、位置調整制御処理の終了時には、第1〜第6のFET1〜FET6および第1〜第3のリレーR1〜R3は、オフ状態とされる。
また、前述したように、チルトモータ9およびテレスコピックモータ8を直列運転可能な動作モードである第5モードまたは第8モードにおいては、チルトモータ9およびテレスコピックモータ8を並列運転させることができる。このため、第5モードまたは第8モードにおいて、これらのモータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
また、前記第1の実施形態では、チルトモータ9の正極側端子(+)と第2のリレーR2との接続点は、第3のリレーR3を有する第5接続線(切替回路)25を介して、U相配線15に接続されている。しかし、これに代えて、図12に示すように、チルトモータ9の正極側端子(+)と第2リレーR2との接続点を、第3のリレーR3を有する第6接続線(切替回路)26を介して、テレスコピックモータ8の正極側端子(+)と第1のリレーR1との接続点に接続するようにしてもよい。この場合には、チルトモータ9の正極側端子(+)と第2リレーR2との接続点は、第3のリレーR3および第1のリレーR1を介してU相配線15に接続されることになる。この場合にも、第1モード〜第8モードにおけるリレーR1,R2,R3およびFETの制御内容は、前述した制御内容と同じとなる。
図13は、この発明の第2の実施形態に係るモータ制御装置であるECU10の電気的構成を示す概略図である。図13において、図2に対応する部分には、図2と同一参照符号を付してある。
制御部12は、電流センサ27U,27V,27W、回転位置センサ19、車速センサ31、操舵トルクセンサ32、位置調整用操作部33等からの入力信号に基づいて、リレー18A,18B,R1〜R3および駆動回路11内のFET1〜FET6を制御する。
位置調整用モータ(テレスコピックモータ8またはチルトモータ9)を駆動する場合の動作モードには、第1モード〜第8モードの8種類の動作モードがある。位置調整用モータ8,9が駆動される場合には、EPS用リレー18A,18Bはオフ状態にされる。
第3モード:位置調整用モータ8,9のうち、チルトモータ9のみが正転方向に回転するモードであり、キー34Uの操作に基づいて設定されるモードである。
第4モード:位置調整用モータ8,9のうち、チルトモータ9のみが逆転方向に回転するモードであり、キー34Dの操作に基づいて設定されるモードである。
第6モード:テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともにチルトモータ9が逆転方向に回転するモードであり、キー34RDの操作に基づいて設定されるモードである。
第8モード:テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともにチルトモータ9が逆転方向に回転するモードであり、キー34FDの操作に基づいて設定されるモードである。
第1モードでは、第1のリレーR1がオンされるとともに、第1のFET1および第4のFET4がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、テレスコピックモータ8、第1のリレーR1および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8の正極側端子(+)に正電圧が印加されるので、テレスコピックモータ8が正転方向に回転する。
第2モードでは、第1のリレーR1がオンされるとともに、第2のFET2および第3のFET3がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、第1のリレーR1、テレスコピックモータ8および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8の負極側端子(−)に正電圧が印加されるので、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転する。
第3モードでは、第2のリレーR2がオンされるとともに、第3のFET3および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、チルトモータ9、第2のリレーR2および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、チルトモータ9の正極側端子(+)に正電圧が印加されるので、チルトモータ9が正転方向に回転する。
第4モードでは、第2のリレーR2がオンされるとともに、第4のFET4および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第5のFET5、第2のリレーR2、チルトモータ9および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、チルトモータ9の負極側端子(−)に正電圧が印加されるので、チルトモータ9が逆転方向に回転する。
第6モードでは、第1のリレーR1および第2のリレーR2がオンされるとともに、第1のFET1、第4のFET4および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、テレスコピックモータ8、第1のリレーR1および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第5のFET5、第2のリレーR2、チルトモータ9および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともに、チルトモータ9が逆転方向に回転する。この場合には、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。
第7モードでは、第1のリレーR1および第2のリレーR2がオンされるとともに、第2のFET2、第3のFET3および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第3のFET3、第1のリレーR1、テレスコピックモータ8および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第3のFET3、チルトモータ9、第2のリレーR2および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともに、チルトモータ9が正転方向に回転する。この場合には、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。
このように両モータ8,9を回転させるには、第1のリレーR1および第2のリレーR2をオンにするとともに、第1のFET1および第6のFET6をオンすることによって、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転することが考えられる。この場合、テレスコピックモータ8側から第1のリレーR1を介してチルトモータ9側に電流が流れるように、両モータ8,9が直列運転される。しかしながら、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転すると、各モータ8,9に印加される電圧が低下するため、各モータ8,9のトルクが低下する。
図20は、第5モードにおけるECU10の動作を説明するための電気回路図である。
第5モードでは、第2のリレーR2および第3のリレーR3がオンとされ、第1のリレーR1がオフとされる。また、第1のFET1、第3のFET3および第6のFET6がオンとされる。したがって、電源14から、第1のFET1、テレスコピックモータ8、第3のリレーR3および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第3のFET3、チルトモータ9、第2のリレーR2および第6のFET6を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が正転方向に回転するとともに、チルトモータ9が正転方向に回転する。つまり、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。これにより、第5モードにおいて、両モータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
このように両モータ8,9を回転させるには、第1のリレーR1および第2のリレーR2をオンにするとともに、第5のFET5および第2のFET2をオンすることによって、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転することが考えられる。この場合、チルトモータ9側から第1のリレーR1を介してテレスコピックモータ8側に電流が流れるように、両モータ8,9が直列運転される。しかしながら、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とを直列運転すると、各モータ8,9に印加される電圧が低下するため、各モータ8,9のトルクが低下する。
図21は、第8モードにおけるECU10の動作を説明するための電気回路図である。
第8モードでは、第2のリレーR2および第3のリレーR3がオンとされ、第1のリレーR1がオフとされる。また、第2のFET2、第4のFET4および第5のFET5がオンとされる。したがって、電源14から、第5のFET5、第3のリレーR3、テレスコピックモータ8および第2のFET2を通って、接地へと電流が流れるとともに、電源14から、第5のFET5、第2のリレーR2、チルトモータ9および第4のFET4を通って、接地へと電流が流れる。これにより、テレスコピックモータ8が逆転方向に回転するとともに、チルトモータ9が逆転方向に回転する。つまり、テレスコピックモータ8とチルトモータ9とが並列運転される。これにより、第8モードにおいて、両モータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
また、前述したように、チルトモータ9およびテレスコピックモータ8を直列運転可能な動作モードである第5モードまたは第8モードにおいては、チルトモータ9およびテレスコピックモータ8を並列運転させることができる。このため、第5モードまたは第8モードにおいて、これらのモータ8,9のトルクが低下するのを防止できる。
また、前記第2の実施形態では、テレスコピックモータ8の負極側端子(−)と第1のリレーR1との接続点は、第3のリレーR3を有する第5接続線(切替回路)35を介して、W相配線17に接続されている。しかし、これに代えて、図22に示すように、テレスコピックモータ8の負極側端子(−)と第1のリレーR1との接続点を、第3のリレーR3を有する第6接続線(切替回路)36を介して、チルトモータ9の負極側端子(−)と第2のリレーR2との接続点に接続するようにしてもよい。この場合には、テレスコピックモータ8の負極側端子(−)と第1のリレーR1との接続点は、第3のリレーR3および第2のリレーR2を介してW相配線17に接続されることになる。この場合にも、第1モード〜第8モードにおけるリレーR1,R2,R3およびFETの制御内容は、前述した制御内容と同じとなる。
Claims (7)
- 三相モータと、
前記三相モータの第1相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子と、前記三相モータの第2相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子と、前記三相モータの第3相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子とを有し、前記第1相、第2相および前記第3相にそれぞれ対応する第1相配線、第2相配線および第3相配線からなる第1の給電回路を介して前記三相モータに接続された三相ブリッジインバータ回路と、
前記第1の給電経路を開閉するための経路開閉手段と、
前記第1相配線と前記第2相配線との間に第2の給電回路を介して接続された第1の直流モータと、
前記第2相配線と前記第3相配線との間に第3の給電回路を介して接続された第2の直流モータと、
前記第2の給電回路を開閉する第1のスイッチと、
前記第3の給電回路のうち、前記第2相配線と前記第2の直流モータとを接続する部分を開閉する第2のスイッチと、
前記第2の直流モータと前記第2のスイッチとの接続点を、第3のスイッチを介して前記第1相配線に接続するための切替回路とを含む、モータ制御装置。 - 前記第1の直流モータの正極側端子が第2の給電回路を介して前記第1相配線に接続され、前記第1の直流モータの負極側端子が第2の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、
前記第2の直流モータの正極側端子が第3の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、前記第2の直流モータの負極側端子が第3の給電回路を介して前記第3相配線に接続され、
前記第1の直流モータおよび前記第2の直流モータが正転方向に回転する動作モードにおいて、前記第1および第2の直流モータを並列運転させるための第1制御手段を含み、
前記第1制御手段は、
前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチをオン状態にさせるとともに前記第2のスイッチをオフ状態にさせる手段と、
前記第1相に対応するハイサイドのスイッチング素子、前記第2相に対応するローサイドのスイッチング素子および前記第3相に対応するローサイドのスイッチング素子をオン状態にさせる手段とを含む、請求項1に記載のモータ制御装置。 - 前記第1の直流モータの正極側端子が第2の給電回路を介して前記第1相配線に接続され、前記第1の直流モータの負極側端子が第2の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、
前記第2の直流モータの正極側端子が第3の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、前記第2の直流モータの負極側端子が第3の給電回路を介して前記第3相配線に接続され、
前記第1の直流モータおよび前記第2の直流モータが逆転方向に回転する動作モードにおいて、前記第1および第2の直流モータを並列運転させるための第2制御手段を含み、
前記第2制御手段は、
前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチをオン状態にさせるとともに前記第2のスイッチをオフ状態にさせる手段と、
前記第1相に対応するローサイドのスイッチング素子、前記第2相に対応するハイサイドのスイッチング素子および前記第3相に対応するハイサイドのスイッチング素子をオン状態にさせる手段とを含む、請求項1または2に記載のモータ制御装置。 - 三相モータと、
前記三相モータの第1相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子と、前記三相モータの第2相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子と、前記三相モータの第3相に対応したハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子とを有し、前記第1相、第2相および前記第3相にそれぞれ対応する第1相配線、第2相配線および第3相配線からなる第1の給電回路を介して前記三相モータに接続された三相ブリッジインバータ回路と、
前記第1の給電経路を開閉するための経路開閉手段と、
前記第1相配線と前記第2相配線との間に第2の給電回路を介して接続された第1の直流モータと、
前記第2相配線と前記第3相配線との間に第3の給電回路を介して接続された第2の直流モータと、
前記第2の給電回路のうち、前記第2相配線と前記第1の直流モータとを接続する部分を開閉する第1のスイッチと、
前記第3の給電回路を開閉する第2のスイッチと、
前記第1の直流モータと前記第1のスイッチとの接続点を、第3のスイッチを介して前記第3相配線に接続するための切替回路とを含む、モータ制御装置。 - 前記第1の直流モータの正極側端子が第2の給電回路を介して前記第1相配線に接続され、前記第1の直流モータの負極側端子が第2の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、
前記第2の直流モータの正極側端子が第3の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、前記第2の直流モータの負極側端子が第3の給電回路を介して前記第3相配線に接続され、
前記第1の直流モータおよび前記第2の直流モータが正転方向に回転する動作モードにおいて、前記第1および第2の直流モータを並列運転させるための第1制御手段を含み、
前記第1制御手段は、
前記第2のスイッチおよび前記第3のスイッチをオン状態にさせるとともに前記第1のスイッチをオフ状態にさせる手段と、
前記第1相に対応するハイサイドのスイッチング素子、前記第2相に対応するハイサイドのスイッチング素子および前記第3相に対応するローサイドのスイッチング素子をオン状態にさせる手段とを含む、請求項4に記載のモータ制御装置。 - 前記第1の直流モータの正極側端子が第2の給電回路を介して前記第1相配線に接続され、前記第1の直流モータの負極側端子が第2の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、
前記第2の直流モータの正極側端子が第3の給電回路を介して前記第2相配線に接続され、前記第2の直流モータの負極側端子が第3の給電回路を介して前記第3相配線に接続され、
前記第1の直流モータおよび前記第2の直流モータが逆転方向に回転する動作モードにおいて、前記第1および第2の直流モータを並列運転させるための第2制御手段を含み、
前記第2制御手段は、
前記第2のスイッチおよび前記第3のスイッチをオン状態にさせるとともに前記第1のスイッチをオフ状態にさせる手段と、
前記第1相に対応するローサイドのスイッチング素子、前記第2相に対応するローサイドのスイッチング素子および前記第3相に対応するハイサイドのスイッチング素子をオン状態にさせる手段とを含む、請求項4または5に記載のモータ制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ制御装置を含み、
前記三相モータが電動パワーステアリング用の三相ブラシレスモータであり、
前記第1の直流モータおよび前記第2の直流モータのうちのいずれか一方が操舵部材の所定の第1方向位置を調整するためのチルト調整用モータであり、他方が前記操舵部材の所定の第2方向位置を調整するためのテレスコピック調整用モータである、車両用操舵装置。
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