JP5768724B2 - 回転電機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータと、ロータと、ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備える回転電機及びその製造方法に関する。
電気自動車やハイブリッド車等の電動車両には、多相電動モータが搭載されている。多相電動モータのように、ステータに複数の相の巻線を配置する場合、各相の巻線の端子、例えばU相、V相、W相の巻線の端子と、電動モータを駆動する外部機器であるインバータからの複数の端子、例えば、U相、V相、W相に対応する端子とを、電気的に接続する必要がある。このため、ケース内部の電気回路である、電動モータのケース内部の各相のステータコイルの端子と、インバータからの各相に対応するパワーケーブルである外部機器接続側動力線の端末とを、ケース等に固定した端子台で接続することが考えられている。
例えば、ステータコイルに直接または間接的に接続されるコイル端子を、端子台に接続する場合に、コイル端子に設けられたボルト貫通孔と、端子台に設けられたネジ孔であるボルト締結用孔とを整合させ、この状態で、コイル端子のボルト貫通孔に貫通させたボルトをネジ孔にネジ結合することが考えられる。コイル端子は、例えば、ステータコイルと一体に設けられた部分、またはステータコイルに接続されたリード線等を介して接続される。
また、特許文献1には、端子台を備える回転電機において、ステータコイルのコイルエンドから取り出されたコイル端子に対応する端子部材と、一端が端子部材に接続され、他端が端子台に接続されたバスバーとを備え、バスバーは、一端が端子部材に接続され、他端がコイルエンドに向かい、かつロータの回転軸方向からロータの径方向へ屈曲されたL字形の金属である回転電機が記載されている。この場合、バスバーの両端部にはメスネジが設けられ、端子部材と端子台に差し込まれたネジが端子部材及び端子台に設けられた長孔内を移動することで自在に位置決めが可能であるとされている。なお、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献2もある。
特開2009−44869号公報 特開2010−179814号公報
上記のように、コイル端子に設けられたボルト貫通孔と、端子台に設けられたネジ孔であるボルト締結用孔とを整合させた状態で、コイル端子のボルト貫通孔に挿入させたボルトをネジ孔にネジ結合して、コイル端子を端子台に接続する場合、コイル端子のボルト貫通孔に治具を挿入してコイル端子を端子台に対して位置決めする方法が考えられる。ただし、ボルト貫通孔から治具を取り外さないとボルト貫通孔にボルトを挿入できないので、精度よく位置決めしながら、端子部材と端子台とを接続する作業を行えない可能性がある。
これに対して、コイル端子のボルト貫通孔を使わずに端子台に対して位置決めしようとする、例えばコイル端子の縁部を治具で保持したり、コイル端子に接続されるリード線を治具で保持して位置決めする場合、治具を配置するスペースが十分でないと、リード線や他のコイル端子等の他の部品と治具とが強く干渉して他の部品を傷つけたり、絶縁不良を生じさせる可能性があり、製品の歩留まりが悪化する要因となる。また、この方法では組み付け作業の自動化を図ることが難しくなる要因ともなる。
また、特許文献1に記載された構成では、コイル端子に対応する端子部材に設けられた長孔と、バスバーに設けられたメスネジとを整合させた状態で、端子台の長孔に挿入させたネジをメスネジにネジ結合する等により、端子部材を端子台に接続している。この構成でも、端子部材の長孔を使って、端子部材を端子台に対して位置決めしようとすると、長孔から治具を取り外さない限り、長孔にネジを挿入できないので、精度よく位置決めしながら、端子部材と端子台とを接続する作業を行えない可能性がある。また、端子部材の長孔を使わずに端子台に対して位置決めしようとする、例えば端子部材の縁部を治具で保持したり、端子部材に接続されるリード線を治具で保持して位置決めする場合、治具を配置するスペースが十分でない限り、治具と他の部品とが強く干渉する可能性があり、製品の歩留まりが悪化する要因となる。このため、端子部材を保持する治具と他部品との干渉を防止し、かつ、端子部材と端子台との位置決めを行いつつ、端子部材と端子台とを接続できるようする面から改良の余地がある。
また、この構成では、パワーケーブル用の端子と端子部材との間にバスバーを追加するため、バスバーのコストが上昇する要因となる。また、端子部材と端子台との接続作業時に、バスバーとメスネジとを同時に保持する必要があり、端子部材と端子台との自動接続、すなわち自動締結作業を考慮したときに、自動化設備の構造が複雑化する。このため、組み付け作業の自動化を図ることが難しい。
なお、特許文献2には、電動モータのモータ側コネクタ端子の両側縁部に断面円弧形の切欠が形成された構成が記載されている。また、各コネクタ端子の切欠は、各コネクタ端子の両側に設けられた切欠同士で長さ方向にずれている。ただし、各切欠部は、端子から電動モータ内部への振動や応力の伝達を吸収して抑えるためのものである。また、この切欠に治具を係合させ、各コイル端子で両側の切欠に治具を係合させたとしても、治具の配置スペースが広がる。このため、治具と他部品とが干渉しやすくなる。
本発明の目的は、回転電機の製造方法において、コイル端子を保持する治具と他部品との干渉を防止でき、かつ、コイル端子と端子台との位置決めを行いつつ、コイル端子と端子台とを接続できるようにすることである。
本発明に係る回転電機の製造方法は、ステータコイルを有するステータと、ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、コイル端子は、端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、治具挿入孔は、治具挿入方向に見た形状が長方形または、平行な2つの直線を有する長円形、または平行な2つの直線を有する多角形であり、治具において、コイル端子の治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部は、治具挿入孔において、治具挿入方向に見た形状における少なくとも対向する2つの直線間で隙間なく嵌合される形状を有し、治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法である。なお、「ステータコイルに接続される」とは、ステータコイルにリード線等、別の部材を介して接続される場合も含む。
本発明に係る回転電機の製造方法は、ステータコイルを有するステータと、ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、コイル端子は、端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、治具挿入孔は、治具挿入方向に見た形状が長方形であり、治具において、治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部の断面形状、治具挿入孔の治具挿入方向に見た形状と一致する長方形であり、治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法である。
本発明に係る回転電機の製造方法は、ステータコイルを有するステータと、ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、コイル端子は、端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、治具において、治具挿入孔に挿入する挿入部は、少なくとも一部で先端側から根元側に向かうに従って断面形状が徐々に大きくなっており、治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法である。
本発明に係る回転電機の製造方法によれば、コイル端子と端子台との接続作業時に、コイル端子のボルト貫通孔とは別の孔である治具挿入孔に治具を挿入した状態で、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させ、ボルト貫通孔を貫通したボルトをボルト締結用孔にネジ結合する、すなわち締結することができる。このため、コイル端子を保持する治具を配置するスペースが過度に大きくなることがなく、この治具と他部品との干渉を防止でき、かつ、コイル端子と端子台との位置決めを行いつつ、コイル端子と端子台とを接続できる。
また、本発明に係る回転電機の製造方法において、治具挿入孔は、治具挿入方向に見た形状が長方形、または、平行な2つの直線を有する長円形、または平行な2つの直線を有する多角形である構成において、治具において、コイル端子の治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部は、治具挿入孔において、治具挿入方向に見た形状における少なくとも対向する2つの直線間で隙間なく嵌合される形状を有する構成、または治具において、治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部の断面形状が、治具挿入孔の治具挿入方向に見た形状と一致する長方形である構成によれば、コイル端子を保持する治具と治具挿入孔とが少なくとも治具挿入孔の対向する2つの内面で線接触、または面接触で嵌合した状態で保持される。このため、コイル端子に加わるねじれ応力を低減でき、コイル端子の意図しない回転や変形を防止できる。

本発明に係る実施形態の回転電機を示す概略断面図である。 図1の回転電機において、固定の部分に固定された端子台にコイル端子を接続する様子を示す概略斜視図である。 図2から端子台とコイル端子とを取り出して、図2の裏側から見た様子を示す図である。 図3において、複数のリード線に接続されたコイル端子を拡大して示す図である。 (a)は図4から1つのコイル端子を取り出して示す図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 コイル端子の別例の第1例を示す、図5(a)に対応する図である。 コイル端子の別例の第2例を示す、図5(b)に対応する図である。 コイル端子の別例の第3例を示す、図5(b)に対応する図である。 コイル端子の別例の第4例を示す、図5(b)に対応する図である。 コイル端子の別例の第5例を示す、図5(a)に対応する図である。 コイル端子の別例の第6例を示す、図5(a)に対応する図である。 コイル端子の別例の第7例を示す、図5(a)に対応する図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を説明する。図1〜5は、本実施形態の回転電機を示している。本実施形態の回転電機は、例えば、3相モータ等の電動モータ、または発電機、または電動モータ及び発電機の両方の機能を有するモータジェネレータとして使用される。例えば、回転電機は、エンジンと走行用モータとを車両の駆動源として搭載したハイブリッド車両や、電気自動車、燃料電池車等の電動車両の走行モータまたはモータジェネレータとして使用される。なお、以下の説明では、同様の構成または対応する構成を有する部分に同じ符号を付して説明する場合がある。図1は、本実施形態の回転電機を示す概略断面図である。図1に示すように、回転電機10は、例えばモータケース12の内側に固定されたステータ14と、モータケース12に軸受により回転可能に支持された回転軸16と、回転軸16に固定されたロータ17とを備える。ロータ17は、ステータ14の内側に径方向に対向配置して設けられている。すなわち、ロータ17は、ステータ14に対向して、回転可能に設けられている。なお、ステータは、ロータの径方向内側に対向配置してもよい。また、回転電機は、このようなラジアル対向型に限定せず、アキシャル対向型、すなわち、ステータとロータとを軸方向に対向配置した構成としてもよい。また、ステータは、歯車装置等他の機構を収容したケーシング等の固定の部分の内側に固定したものでもよい。
図2は、図1の回転電機において、固定の部分に固定された端子台にコイル端子を接続する様子を示す概略斜視図である。ステータ14は、リング状のステータコア18と、ステータコア18に配置された3相のステータコイル20とを含む。ステータコイル20は、ステータコア18に分布巻きまたは集中巻きまたは波巻き等で配置されることができる。また、ステータコイル20において、ステータコア18の軸方向両端面から外側に突出する部分に、コイルエンド22(図1参照)が形成されている。なお、図2ではステータ14の軸方向両端部に、ステータコイル20のコイルエンドが樹脂によりモールドされた樹脂モールドコイルエンド24が形成されている。
また、図示しないインバータ等の外部機器に接続された3相の外部機器側動力線(図示せず)と、3相のステータコイル20とを接続するために外部機器接続用端子台である端子台26がモータケース12(図1参照)等の固定の部分に固定されている。端子台26には、3相の接続端子28が設けられており、各接続端子28に対応して、ボルト締結用孔である3つのネジ孔30が端子台26に設けられている。各接続端子28に、各相のステータコイル20から引き出されたステータ側動力線である、3相のリード線32に接続されたコイル端子34を接続し、端子台26の別の部分に外部機器側動力線を接続することで、端子台26を介して各相のコイル端子34と外部機器側動力線とが接続される。
この場合、各コイル端子34にボルト貫通孔36(図3等参照)が形成されており、端子台26の接続端子とコイル端子34とを接触させつつ、ボルト貫通孔36を貫通したボルト38を端子台26のネジ孔30にネジ結合することで、コイル端子34と端子台26とを接続する。
特に、図3から図5に示すように、各コイル端子34は、導電性を有する薄板状の金属片等により形成されるもので、鈍角で曲がった形状を有する。また、各コイル端子34の先端部に、端子台26に設けられたネジ孔30と整合する、ボルト貫通用のボルト貫通孔36が形成されている。また、各コイル端子34のボルト貫通孔36とは反対側の部分に、略長方形状の治具挿入孔40が厚さ方向に貫通するように形成されている。治具挿入孔40は、端子台26のネジ孔30とボルト貫通孔36とを整合させるためのものであり、図3に示す形状を有する位置決め治具である補正治具42が、端子台26に対するコイル端子34の位置決めのために挿入される。治具挿入孔40の寸法は、例えば、コイル端子34の必要な強度及び通電抵抗を確保できる範囲で、自動組み付けを行う図示しない自動組み付け装置の必要な精度によって定めることができる。
図3の例では、補正治具42は、先端部に設けられて、断面三角形で先端に向かうほど幅が小さくなる挿入部44を有する。図3の補正治具42でB−B断面で挿入部44を切断した形状は治具挿入孔40とほぼ同じ形状を有する略長方形となっている。すなわち、治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状(図4の表裏方向に見た形状)が略長方形である。また、図5(b)に示すように、治具挿入孔40は、軸方向の全長で断面が同じ大きさを有するように、コイル端子34を厚さ方向に直線状に貫通している。治具挿入孔40に挿入する補正治具42(図3)において、治具挿入孔40に挿入する挿入部44の少なくとも一部の断面形状は、治具挿入孔40の治具の挿入方向に見た形状と一致する略長方形である。なお、補正治具の挿入部として、このような挿入部44以外に、治具挿入孔40に挿入する挿入部の少なくとも一部が、治具挿入孔の内面の少なくとも対向する2つの直線間または2つの平面間で隙間なく嵌合される略長方形等の矩形形状を有する補正治具を使用してもよい。すなわち、補正治具42の挿入部44を治具挿入孔40に挿入した状態で、治具挿入孔40の幅方向(図5(a)の上下方向)一端部または両端部と、挿入部44との間に空間が形成されていても、治具挿入孔40に挿入部44が強く嵌合保持されていればよい。
また、補正治具42において、治具挿入孔40に挿入する挿入部44は、少なくとも一部で先端側(図3の下側)から根元側(図3の上側)に向かうに従って断面形状が徐々に大きくなっている。
このような回転電機の製造方法において、コイル端子34と端子台26とを接続するステップは、例えば、端子台26をモータケース12(図1)等の固定の部分に固定する「端子台固定ステップ」と、「整合ステップ」と、「締結ステップ」とを含む。整合ステップは、端子台固定ステップの後に、コイル端子34の治具挿入孔40に補正治具42の挿入部44を挿入しつつ、すなわち押し込んで、挿入部44を治具挿入孔40に強く嵌め込んだ状態で、補正治具42を移動させて、端子台26のネジ孔30とコイル端子34のボルト貫通孔36とを整合させる。
また、締結ステップは、ボルト貫通孔36とネジ孔30とを整合させた状態でネジ孔30に、ボルト貫通孔36を貫通させたボルト38を六角レンチや、六角レンチを有する締結治具(図示せず)を使って締結する、すなわちネジ結合する。このような各ステップを各相のコイル端子34で行うことにより、各相のコイル端子34が端子台26に接続される。
例えば、自動組み付け装置を用いて回転電機の自動組み付けを行う場合、図2のようにステータコア18にステータコイル20を組み付けてステータ14を形成した後、動力線端子であるコイル端子34を端子台26に締結する際に、まずコイル端子34の治具挿入孔40に補正治具42を挿入する。この補正治具42は、先端部の挿入部44が先端に向かうほど小さくなるので、治具挿入孔40と挿入部44との多少の位置ずれがあっても、誘い込みでコイル端子34が補正治具42に対して、ある範囲にあれば、治具挿入孔40に挿入部44が挿入される。治具挿入孔40に挿入部44が挿入された状態で補正治具42を端子台26に向かって移動させて、コイル端子34の位置決めを行う、すなわち位置補正を行う。そして、コイル端子34から端子台26のネジ孔30が覗き込める、すなわち整合した状態で保持し、ネジ孔30にボルト38を挿入し、図示しない締結治具でボルト38を締結して、端子台26にコイル端子34を接続する。
このような回転電機及びその製造方法によれば、コイル端子34と端子台26との接続作業時に、コイル端子34のボルト貫通孔36とは別の孔である治具挿入孔40に補正治具42を挿入した状態で、補正治具42を移動させることで端子台26のネジ孔30とボルト貫通孔36とを整合させ、ボルト貫通孔36を貫通したボルト38をネジ孔30にネジ結合する、すなわち締結することができる。このため、コイル端子34の縁部やリード線32を治具で保持する場合と異なり、コイル端子34を保持する補正治具42を配置するスペースが過度に大きくなることがなく、補正治具42と、他部品である別のコイル端子34やリード線32との干渉を防止でき、かつ、コイル端子34と端子台26との位置決めを行いつつ、コイル端子34と端子台26とを接続できる。したがって、コイル端子34やリード線32等の他部品の損傷を防止しつつ、コイル端子34と端子台26とを位置決めを行いつつ、容易に接続できる。この結果、回転電機の自動組み付けを行う自動組み付け装置を実現しやすくなる。
また、治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状が略長方形である。このため、コイル端子34を保持する補正治具42として、治具挿入孔40に挿入する挿入部44の少なくとも一部が、治具挿入孔40の少なくとも対向する2つの直線間または2つの平面間で隙間なく嵌合される形状を有する補正治具42を使用することで、補正治具42と治具挿入孔40とが少なくとも治具挿入孔40の対向する2つの平行な内面で線接触、または面接触で嵌合した状態で保持される。例えば、治具挿入孔40に挿入する挿入部44の少なくとも一部の断面形状が、治具挿入孔40の治具挿入方向に見た形状と一致する略長方形である補正治具42を使用できる。このため、コイル端子34に加わるねじれ応力を低減でき、コイル端子34の意図しない回転や変形を防止できる。
これに対して、上記の特許文献2には、各コネクタ端子の切欠において、各コネクタ端子の両側に設けられた切欠同士が長さ方向にずれることが記載されている。各切欠部は、端子から電動モータ内部への振動や応力の伝達を吸収して抑えるためのものである。これに対して、仮にこの切欠に治具を係合させ、各コイル端子で両側の切欠に治具を係合させつつ位置決めを行うことも考えられるが、このように位置決めを行おうとしても、治具の配置スペースが広がるだけでなく、治具からコイル端子にねじれ応力が加わって、コイル端子の意図しない回転や変形を生じさせる可能性がある。このため、コイル端子と端子台との接続作業が困難になる。本実施形態によれば、このような切欠を使って位置決めをしなくて済むので、このような不都合を防止できる。
図6は、コイル端子の別例の第1例を示す、図5(a)に対応する図である。図6のコイル端子34の場合、治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状が、互いに平行な2直線を有する長円形となっている。このような形状の治具挿入孔40でも、図3に示した補正治具42の断面略長方形の挿入部44を有する等、挿入部44の少なくとも一部が、治具挿入孔40の少なくとも対向する2つの直線間または2つの平面間で隙間なく嵌合される形状を有する補正治具42を使用することで、治具挿入孔40に挿入部44を挿入して、位置決めを行いつつ、コイル端子34と端子台26とを接続できる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態と同様である。
図7は、コイル端子の別例の第2例を示す、図5(b)に対応する図である。図7のコイル端子34の場合、上記の図5または図6の形状を有する治具挿入孔40で、治具挿入方向前側(図7の左側から右側)に向かうにしたがって、断面形状が徐々に小さくなっており、テーパ状となっている。また、この治具挿入孔40に挿入する補正治具(図示せず)は、図3に示した補正治具42において、先端部の挿入部の形状が治具挿入孔40に合致するように徐々に先端に向かうほど断面形状が小さくなる補正治具を使用できる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態または図6の構成と同様である。
図8、図9は、それぞれコイル端子の別例の第3例、第4例を示す、図5(b)に対応する図である。図8、図9にそれぞれ示す例では、コイル端子34の治具挿入孔40は、コイル端子34に貫通せず、一端を塞いだ凹形状としている。図8の例では、治具挿入孔40の全長で大きさは変化しない。図9に示す例では、治具挿入孔40は奥に向かうほど小さくなるテーパ状となっている。このような凹形状の治具挿入孔40でも補正治具42の先端部に設けられた挿入部44を挿入して、位置決めを行いつつ、コイル端子34と端子台26とを接続できる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態または図6の構成と同様である。
図10は、コイル端子の別例の第5例を示す、図5(a)に対応する図である。図10の例では、コイル端子34に治具挿入孔40を2個所に貫通状態、または非貫通状態で設けている。また、治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状を略三角形としている。このようなコイル端子34を使用する場合、いずれか1つの治具挿入孔40に断面略三角形の挿入部を有する補正治具(図示せず)の挿入部を挿入して、位置決めを行うことができる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態と同様である。なお、上記の図1〜9に示した構成でも、各コイル端子34に1つではなく、2つ等、複数の治具挿入孔40を設けることもできる。また、治具挿入孔40の治具挿入方向に見た形状は、略長方形、略三角形以外に、略n角形(n=4,5,6・・・)の多角形とすることもできる。この場合、例えば、この形状が互いに平行な2直線を有する形状であれば、補正治具として、挿入部の少なくとも一部が、治具挿入孔の少なくとも対向する2つの直線間または2つの平面間に隙間なく嵌合される形状を有する治具を使用することで、治具挿入孔に挿入部を挿入して、位置決めを行いつつ、コイル端子と端子台とを接続できる。また、補正治具と治具挿入孔とが少なくとも治具挿入孔の対向する2つの平行な内面で線接触、または面接触で嵌合した状態で保持される。このため、コイル端子に加わるねじれ応力を低減でき、コイル端子の意図しない回転や変形を防止できる。
また、図11は、コイル端子の別例の第6例を示す、図5(a)に対応する図である。図11に示す例では、コイル端子34に治具挿入孔40を貫通状態、または非貫通状態で設けている。また、治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状を略円形としている。このようなコイル端子34を使用する場合、治具挿入孔40に断面略円形の挿入部を有する補正治具(図示せず)の挿入部を挿入して、位置決めを行うことができる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態と同様である。なお、図11に示した構成でも、各コイル端子34に1つではなく、2つ等、複数の治具挿入孔40を設けることもできる。
また、図12は、コイル端子の別例の第7例を示す、図5(a)に対応する図である。図12に示す例では、コイル端子34に2つの治具挿入孔40を貫通状態、または非貫通状態で設けている。1つの治具挿入孔40は、治具挿入方向に見た形状が略円形であり、別の治具挿入孔40は治具挿入方向に見た形状が略楕円形である。このようなコイル端子34を使用する場合、治具挿入孔40に断面略円形または断面略楕円形の挿入部を有する補正治具(図示せず)の挿入部を挿入して、位置決めを行うことができる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜5の実施形態と同様である。なお、各コイル端子34に1つの楕円形の治具挿入孔40を設けることもできる。このように各コイル端子34に設けられる治具挿入孔40として、種々の形状を採用し、それに応じた形状を有する補正治具42を使用することができる。
また、補正治具42は、図3に示すような先端に向かうほど断面形状が小さくなる先細りの挿入部44を有する場合に限定せず、挿入部の断面形状が長さ方向で一定である柱状とすることもできる。この場合、補正治具の挿入部の断面形状は、コイル端子34の治具挿入孔40の形状に応じて、略長方形、略三角形、略円形、略楕円形等、種々の形状とすることができる。
10 回転電機、12 モータケース、14 ステータ、16 回転軸、17 ロータ、18 ステータコア、20 ステータコイル、22 コイルエンド、24 樹脂モールドコイルエンド、26 端子台、28 接続端子、30 ネジ孔、32 リード線、34 コイル端子 、36 ボルト貫通孔、38 ボルト、40 治具挿入孔、42 補正治具、44 挿入部。

Claims (3)

  1. ステータコイルを有するステータと、
    ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、
    ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、
    コイル端子は、
    端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、
    治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、
    治具挿入孔は、治具挿入方向に見た形状が長方形または、平行な2つの直線を有する長円形、または平行な2つの直線を有する多角形であり、
    治具において、コイル端子の治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部は、治具挿入孔において、治具挿入方向に見た形状における少なくとも対向する2つの直線間で隙間なく嵌合される形状を有し、
    治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、
    ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
  2. ステータコイルを有するステータと、
    ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、
    ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、
    コイル端子は、
    端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、
    治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、
    治具挿入孔は、治具挿入方向に見た形状が長方形であり、
    治具において、治具挿入孔に挿入する挿入部の少なくとも一部の断面形状は、治具挿入孔の治具挿入方向に見た形状と一致する長方形であり、
    治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、
    ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
  3. ステータコイルを有するステータと、
    ステータに対向して、回転可能に設けられたロータと、
    ステータコイルに接続されるコイル端子であって、外部機器接続用端子台に接続するためのコイル端子とを備え、
    コイル端子は、
    端子台に設けられたボルト締結用孔と整合するボルト貫通孔と、
    治具を挿入し、端子台のボルト締結用孔とボルト貫通孔とを整合させるための治具挿入孔とを含む回転電機の製造方法であって、
    治具において、治具挿入孔に挿入する挿入部は、少なくとも一部で先端側から根元側に向かうに従って断面形状が徐々に大きくなっており、
    治具挿入孔に治具を挿入した状態で端子台のボルト締結用孔とコイル端子のボルト貫通孔とを整合させる整合ステップと、
    ボルト貫通孔とボルト締結用孔とを整合させた状態でボルト締結用孔にボルトを締結する締結ステップとを含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
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